特開2021-168498(P2021-168498A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2021-168498無線通信装置、基地局装置及び通信方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-168498(P2021-168498A)
(43)【公開日】2021年10月21日
(54)【発明の名称】無線通信装置、基地局装置及び通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20210924BHJP
   H04W 8/00 20090101ALI20210924BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20210924BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20210924BHJP
【FI】
   H04W72/04
   H04W8/00 110
   H04W92/18
   H04W24/10
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】43
(21)【出願番号】特願2021-112926(P2021-112926)
(22)【出願日】2021年7月7日
(62)【分割の表示】特願2017-91852(P2017-91852)の分割
【原出願日】2017年5月2日
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内山 博允
(72)【発明者】
【氏名】草島 直紀
(72)【発明者】
【氏名】唐 懿夫
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH21
(57)【要約】
【課題】より高品質なFeD2D通信を実現する。
【解決手段】基地局装置と第1の無線通信装置の間の通信を中継する第2の無線通信装置であって、前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得する取得部と、前記第1のリソースプールを介して、前記第1の無線通信装置に前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を送信する制御部と、を備え、前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、無線通信装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局装置と第1の無線通信装置の間の通信を中継する第2の無線通信装置であって、
前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得する取得部と、
前記第1のリソースプールを介して、前記第1の無線通信装置に前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を送信する制御部と、を備え、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
無線通信装置。
【請求項2】
前記第1のリソースプールの帯域幅は、前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅に応じて規定される、
請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記第1のリソースプールの帯域幅は、6リソースブロック以下である、
請求項1または2に記載の無線通信装置。
【請求項4】
前記第1のリソースプールは、前記基地局装置によって設定される、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項5】
前記第1のリソースプールは、前記基地局装置によって、ディスカバリ信号のみを送信するためのリソースとして設定される、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第2のリソースプールに関する情報を用いて、前記第2のリソースプールの少なくとも一部において通信品質の測定を行い、前記通信品質の測定の結果に基づき、前記第1の無線通信装置へのリソースプールの割り当てを行う、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の無線通信装置。
【請求項7】
前記通信品質の測定は、RSRP(Reference Signal Received Power)およびRSRQ(Reference Signal Received Quality)の少なくとも1つの測定である、
請求項6に記載の無線通信装置。
【請求項8】
第2の無線通信装置を介して基地局装置との通信を行う第1の無線通信装置であって、
前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得する取得部を備え、
さらに前記取得部は、前記第1のリソースプールを介して、前記第2の無線通信装置から前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得し、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
無線通信装置。
【請求項9】
第2の無線通信装置を介して第1の無線通信装置との通信を行う基地局装置であって、
前記第1の無線通信装置および第2の無線通信装置に、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を通知する通知部を備え、
前記第1のリソースプールに関する情報は、前記第1の無線通信装置が前記第2の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得することに用いられ、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
基地局装置。
【請求項10】
コンピュータが、
基地局装置と第1の無線通信装置の間の通信を中継することと、
前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得することと、
前記第1のリソースプールを介して、前記第1の無線通信装置に前記第1の無線通信装置と第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を送信することと、を含み、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
通信方法。
【請求項11】
コンピュータが、
第2の無線通信装置を介して基地局装置との通信を行うことと、
前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得することと、
前記第1のリソースプールを介して、前記第2の無線通信装置から第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得することと、を含み、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
通信方法。
【請求項12】
コンピュータが、
第2の無線通信装置を介して第1の無線通信装置との通信を行うことと、
前記第1の無線通信装置および第2の無線通信装置に、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を通知することと、を含み、
前記第1のリソースプールに関する情報は、前記第1の無線通信装置が前記第2の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得することに用いられ、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信装置、基地局装置及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IoT(Internet of Things)関連の研究開発が盛んに行われている。IoTでは、様々な物がネットワークに接続されて情報交換を行うため、無線通信が重要な技術テーマになっている。そのため、3GPP(Third Generation Partnership Project)では、MTC(Machine Type Communication)及びNB−IoT(Narrow Band IoT)といった、IoT向け通信の規格化が行われている。特に、IoT向けのローコスト端末においては、低消費電力通信が重要になってくるため、今後のエンハンスが期待されている。
【0003】
ローコスト端末の代表的な例として、ウェアラブル端末が挙げられる。ウェアラブル端末においては、低消費電力、高信頼通信、時には大容量通信が求められる。このようなユースケースをカバーするために、3GPPではFeD2D(Further enhancement D2D)の規格化が2016年に開始された。ウェアラブル端末は、典型的にはユーザ自身の周辺に存在することから、スマートフォンのようなユーザ端末をリレー通信装置として利用したリレー通信を適用することで、通信距離を短くし低消費電力で高信頼な通信を実現することが可能になる。なお、非特許文献1〜3は、FeD2Dに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Intel Corporation,“Considerations on Sidelink Communication Enhancements for Wearable and IoT Use Cases”,R1−1704706,April 3-7,2017
【非特許文献2】Qualcomm Incorporated,“Communication and UE−to−NW relaying aspects”,R1−1705030,April 3−7,2017
【非特許文献3】Huawei,HiSilicon,“Discussion on enhancement on communication”,R1−1704308,April 3−7,2017
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウェアラブル端末のような所謂リモート通信装置向けのリレー通信においては、基地局とリモート通信装置との間におけるエンドツーエンド(End to end)の通信品質(QoS)の保証が重要になり、高信頼な通信経路の確立が望まれる。また、リモート通信装置としては、例えば、ウェアラブル端末等が想定されるため、低複雑性(Low complexity)、低コスト(Low cost)、かつ低消費電力(Low power consumption)な通信が求められる。
【0006】
そこで、本開示では、より高品質なFeD2D通信を実現することが可能な技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、基地局装置と第1の無線通信装置の間の通信を中継する第2の無線通信装置であって、前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得する取得部と、前記第1のリソースプールを介して、前記第1の無線通信装置に前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を送信する制御部と、を備え、前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、無線通信装置が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、第2の無線通信装置を介して基地局装置との通信を行う第1の無線通信装置であって、前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得する取得部を備え、さらに前記取得部は、前記第1のリソースプールを介して、前記第2の無線通信装置から前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得し、前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、無線通信装置が提供される。
【0009】
また、本開示によれば、第2の無線通信装置を介して第1の無線通信装置との通信を行う基地局装置であって、前記第1の無線通信装置および第2の無線通信装置に、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を通知する通知部を備え、前記第1のリソースプールに関する情報は、前記第1の無線通信装置が前記第2の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得することに用いられ、前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、基地局装置が提供される。
【0010】
また、本開示によれば、コンピュータが、基地局装置と第1の無線通信装置の間の通信を中継することと、前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得することと、前記第1のリソースプールを介して、前記第1の無線通信装置に前記第1の無線通信装置と第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を送信することと、を含み、前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、通信方法が提供される。
【0011】
また、本開示によれば、コンピュータが、第2の無線通信装置を介して基地局装置との通信を行うことと、前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得することと、前記第1のリソースプールを介して、前記第2の無線通信装置から第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得することと、を含み、前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、通信方法が提供される。
【0012】
また、本開示によれば、コンピュータが、第2の無線通信装置を介して第1の無線通信装置との通信を行うことと、前記第1の無線通信装置および第2の無線通信装置に、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を通知することと、を含み、前記第1のリソースプールに関する情報は、前記第1の無線通信装置が前記第2の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得することに用いられ、前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、通信方法が提供される。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本開示によれば、より高品質なFeD2D通信を実現することが可能な技術が提供される。
【0014】
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の一実施形態に係るシステムの構成の一例を説明するための図である。
図2】ウェアラブル端末をリモート通信装置として利用したリレー通信において想定される通信環境の一例を示した図である。
図3】ウェアラブル端末をリモート通信装置として利用したリレー通信において想定される通信環境の一例を示した図である。
図4】MTCのユースケースの一例を示した図である。
図5】FeD2Dにおいて想定され得るカバレッジシナリオの一例を示した図である。
図6】FeD2Dにおけるリレータイプについて説明するための説明図である。
図7】FeD2Dにおけるリレータイプについて説明するための説明図である。
図8】同実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。
図9】同実施形態に係るリレーUEの構成の一例を示すブロック図である。
図10】同実施形態に係るリモートUEの構成の一例を示すブロック図である。
図11】本開示の第1の実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図である。
図12】同実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図である。
図13】同実施形態に係るシステムの一連の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。
図14】サブリソースプールグループについて説明するための説明図である。
図15】サイドリンクにおけるメジャメントギャップの構成の一例を示した図である。
図16】同実施形態に係るシステムの実施例について説明するための説明図である。
図17】同実施形態に係るシステムの実施例について説明するための説明図である。
図18】サイドリンクダウンリンク及びサイドリンクアップリンクの定義の一例について説明するための説明図である。
図19】サイドリンクダウンリンク及びサイドリンクアップリンクの定義の一例について説明するための説明図である。
図20】サイドリンクダウンリンク及びサイドリンクアップリンクの定義の一例について説明するための説明図である。
図21】サイドリンクダウンリンク及びサイドリンクアップリンクの定義の一例について説明するための説明図である。
図22】本開示の第2の実施形態に係るシステムの一態様について概要を説明するための説明図である。
図23】同実施形態に係るシステムの一態様について説明するための説明図である。
図24】本開示の第3の実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図である。
図25】同実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図である。
図26】同実施形態に係るシステムの一連の処理の流れの一例を示したフローチャートである。
図27】eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。
図28】eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。
図29】スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
図30】カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0017】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.全体構成
1.2.リレー通信に関する要求
1.3.ユースケース
1.4.カバレッジシナリオ
1.5.リレータイプ
1.6.想定トラフィック
1.7.定義
1.8.各装置の構成例
1.8.1.基地局の構成例
1.8.2.リレーUEの構成例
1.8.3.リモートUEの構成例
2.第1の実施形態
2.1.技術的課題
2.2.技術的特徴
2.3.評価
3.第2の実施形態
3.1.技術的課題
3.2.技術的特徴
3.3.評価
4.第3の実施形態
4.1.技術的課題
4.2.技術的特徴
4.3.評価
5.応用例
5.1.基地局に関する応用例
5.2.端末装置に関する応用例
6.むすび
【0018】
<<1.はじめに>>
<1.1.全体構成>
図1は、本開示の一実施形態に係るシステム1の構成の一例を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、基地局100、端末装置200、及び端末装置300(例えば、端末装置300A及び300B)を含む。
【0019】
基地局100は、セルを運用し、セルの内部に位置する1つ以上の端末装置へ無線サービスを提供する。例えば、基地局100は、端末装置200及び300の各々に無線サービスを提供する。セルは、例えば4G、5G、LTE又はNR(New Radio)等の任意の無線通信方式に従って運用され得る。
【0020】
端末装置200及び端末装置300は、基地局100による制御に基づいて基地局100と無線通信を行う。端末装置200及び端末装置300は、いわゆるユーザ端末(UE:User Equipment)であってもよい。端末装置200及び端末装置300は、基地局100との間でリンク(例えば、ダウンリンク又はアップリンク)を形成する。そして、端末装置200及び端末装置300は、基地局100にアップリンク信号を送信して、基地局100からダウンリンク信号を受信する。このように、基地局100との間で他の装置を介さずに通信することを、「直接通信」とも称する。
【0021】
ここで、端末装置200は、他の装置からの又は他の装置への通信を中継(即ち、リレー)する機能を有する、移動可能に構成されたリレー通信装置である。例えば、端末装置200は、基地局100と端末装置300との通信をリレー可能である。換言すると、基地局100は、端末装置200による通信の中継を介して端末装置300と通信可能である。具体的には、端末装置200は、基地局100へのアップリンク信号を端末装置300から受信して基地局100に転送し、端末装置300へのダウンリンク信号を基地局100から受信して端末装置300に転送する。このように、基地局100との間で他の装置を介して通信することを、「リレー通信」とも称する。端末装置300は、リレー通信を用いることで、典型的には直接通信と比較して低消費電力で通信することが可能である。端末装置200と端末装置300との間で形成されるリンクは、サイドリンク(Sildelink)とも称される。また、基地局100と端末装置200との間で形成されるリンクは、バックホールリンク(Backhaul link)とも称される。なお、図1では、1台の端末装置200がリレー通信を中継する例を示したが、2台以上の端末装置200がリレー通信を中継してもよい。
【0022】
以下では、リレー機能を有する移動可能に構成された端末装置200をリレー端末又はリレーUE(Relay UE)とも称し、リレーUE200を介して通信する端末装置300をリモート端末又はリモートUEとも称する。リモートUE300は、例えば低頻度な通信を行うIoTデバイスである。他にも、リモートUE300は、スマートフォン、車載端末又はドローン等であってもよい。リレーUE200も同様に、例えばリレー専用の装置、IoTデバイス、スマートフォン、車載端末又はドローン等として実現され得る。
【0023】
リレーUEに類似する装置として、リレー基地局がある。リレー基地局に関しては、これまで3GPPで規格化されている。以下、リレー基地局とリレーUEとの相違について説明する。
【0024】
第1に、モビリティに関する相違がある。リレー基地局は位置が固定される。これに対し、リレーUEはモビリティを有する。
【0025】
第2に、所有者に関する相違がある。リレー基地局は、典型的にはオペレータの所有物であり、基地局と同等の権限で動作する。これに対し、リレーUEは、典型的にはユーザの所有物であり、リレー基地局と比較して制限された権限で動作する可能性がある。例えば、リレーUEは、基地局による管理下で動作する場合がある。
【0026】
第3に、想定されるユースケースに関する相違がある。リレー基地局は、スマートフォンへのリレー通信の提供が想定されている。これに対し、リレーUEは、スマートフォン以外にも、MTC端末及びNB−IoT端末等へのリレー通信の提供が想定されており、小パケットデータを含む様々な通信トラフィックをサポートすることが求められる。
【0027】
第4に、リモートUEの配置(Deployment)に関する相違がある。リレー基地局では、カバレッジ内にリモートUEが一様に分布することが想定されている。これに対し、リレーUEでは、リモートUEが一様に分布するとは限らない。
【0028】
<1.2.リレー通信に関する要求>
リレー通信を利用するIoT端末(換言すると、ローコスト端末)の代表的な例として、ウェアラブル端末が挙げられる。ウェアラブル端末においては、低消費電力、高信頼通信、時には大容量通信が求められる。このようなユースケースをカバーするために、3GPPではFeD2D(Further enhancement D2D)の規格化が2016年に開始された。ウェアラブル端末は、典型的にはユーザ自身の周辺に位置することから、スマートフォンのようなユーザ端末をリレー通信装置(リレーUE)として利用したリレー通信を適用することで、当該ウェアラブル端末自身の通信距離を短くし低消費電力で高信頼な通信を実現することが可能になる。
【0029】
ウェアラブル端末のような所謂リモート通信装置(リモートUE)向けのリレー通信においては、基地局とリモート通信装置との間におけるエンドツーエンド(End to end)の通信品質(QoS)の保証が重要になり、高信頼な通信経路の確立が望まれる。また、リモート通信装置としては、例えば、ウェアラブル端末等が想定されるため、低複雑性(Low complexity)、低コスト(Low cost)、かつ低消費電力(Low power consumption)な通信が求められる。これらを実現するためには、以下の要求項目の実現が求められる。
【0030】
第1の要求項目は、サイドリンク(Sidelink)通信の改善である。サイドリンクでは、再送などを行うための閉ループフィードバック(Closed loop feedback)通信は行われていない。しかしながら、第1の要求項目を満たすためには、例えばQoS及び高信頼通信の実現のために、フィードバックを用いたリンクアダプテーション及びHARQ(Hybrid automatic repeat request)等の機能がサポートされることが望ましい。
【0031】
第2の要求項目は、低消費電力化である。第2の要求項目を満たすためには、例えば送信電力制御及びDRX(Discontinuous Reception)等の機能がサポートされることが望ましい。
【0032】
第3の要求項目は、サービス継続性(Service continuity)である。ウェアラブル端末等のようなリモート通信装置に関しては、リンク品質が動的に変化する。そのため、第3の要求項目を満たすためには、ハンドオーバ及びパススイッチングの最適化等の機能がサポートされることが望ましい。
【0033】
<1.3.ユースケース>
ウェアラブル端末をリモート通信装置として利用したリレー通信においては、さまざまなユースケースが想定される。例えば、図2及び図3は、ウェアラブル端末をリモート通信装置として利用したリレー通信において想定される通信環境の一例を示した図である。
【0034】
具体的には、図2に示すような近距離通信(Short range communication)の環境と、図3に示すような広範囲通信(Wide range communication)の環境と、の2つの通信環境が想定される。一般的にはウェアラブルというと、ユーザが端末装置を保持しているケース(Short range communication)が想定され得るが、技術的には必ずしもウェアラブルな状況には限定されない。即ち、ユーザが一部の端末装置を保持していないような環境においても、リレー通信自体を実現することは可能である。そのため、図2に示すような近距離通信(Short range communication)のみに限らず、図3に示すような広範囲通信(Wide range communication)においても、同様にリレー通信がサポートされていることが望まれる。
【0035】
また、図4は、MTCのユースケースの一例を示した図であり、例えば、家の中に設置されたスマートメータ等のMTC端末をリモート通信装置として適用した場合の一例を示している。即ち、図4に示すように、スマートメータがデータを直接基地局に送信するのではなく、リレー通信装置を経由して送信することも可能となる。なお、この場合においても、リレー通信装置は固定されていてもよく、モビリティを有していてもよい。このようにリレー通信装置を経由したリレー通信により、リモート通信装置における低消費電力化を実現することが可能となる。
【0036】
<1.4.カバレッジシナリオ>
続いて、FeD2Dのカバレッジシナリオについて説明する。例えば、図5は、FeD2Dにおいて想定され得るカバレッジシナリオの一例を示した図である。図5に示すように、リモート通信装置が基地局の圏内にあるか否かと、リレー通信装置とリモート通信装置との間でコネクションが確立されているか否かと、に応じて、4パターンのシナリオが想定され得る。
【0037】
FeD2Dで想定され得る主なユースケースとして、図5においてSenario3、4として示すような、インカバレッジ(In-coverage)のシナリオが考えられる。即ち、リモート通信装置は基地局へのコネクションが確立されている環境下において、リレー通信装置に接続し、アップリンク送信における消費電力を低減することが可能となる。
【0038】
また、図5においてSenario1、2として示すような、リモート通信装置が基地局の圏外に位置するアウトオブカバレッジ(Out-of-coverage)のシナリオも想定され得る。ウェアラブル端末を想定したユースケースでは、基地局とリレー通信装置との間の距離と、基地局とリモート通信装置との間の距離と、は基本的に同じである。しかしながら、アンテナ構成等の違いにより、リモート通信装置とリレー通信装置とが同じ位置にありながら、リモート通信装置がアウトオブカバレッジとなる場合も想定され得る。そのため、リモート通信装置がアウトオブカバレッジとなるようなケースもサポートされることが望ましい。
【0039】
<1.5.リレータイプ>
続いて、FeD2Dにおけるリレータイプについて説明する。図6及び図7は、FeD2Dにおけるリレータイプについて説明するための説明図である。FeD2Dにおけるリレータイプは、リモート通信装置がサイドリンク(Sidelink)における受信能力(Reception capability)を有しているか否かに応じて、図6に示すバイディレクショナルリレー(Bidirectional relay)のケースと、図7に示すようなユニダイレクショナルリレー(Unidirectional relay)のケースと、に分類することが可能である。
【0040】
図6に示すように、バイディレクショナルリレーのケースでは、基地局からのDL信号(ダウンリンク信号)を、リレー通信装置経由でリモート通信装置に送信することが可能である。この場合には、リモート通信装置はサイドリンクの信号を受信する必要があるため、サイドリンクのウェーブフォーム(Waveform)であるSC−FDMAの受信機が別途必要となる。
【0041】
一方で、図7に示すように、ユニダイレクショナルリレーのケースでは、DL信号は基地局からリモート通信装置に対して直接送信され、UL信号(アップリンク信号)のみが、リモート通信装置からリレー通信装置経由で基地局に送信される。即ち、ユニダイレクショナルリレーのケースでは、バイディレクショナルリレーのケースと比較して、リモート通信装置に対してSC−FDMAの受信機が不要となり、コストの削減が可能となる。
【0042】
以上のように、FeD2Dを適用する場合には、これらのリレータイプをサポートすることが望ましい。
【0043】
<1.6.想定トラフィック>
オペレーション環境におけるもう一つの特徴的な点として、トラフィックが挙げられる。リモート通信装置として想定される端末は、例えば、高いデータレートを必要とするものから、車のキーロック解除などのように非常に少量のデータパケットを通信するものが挙げられる。このような状況を鑑みると、幅広いトラフィック量のバリエーションがサポートされることが望ましい。
【0044】
<1.7.定義>
本開示に係る技術について説明するにあたり、サブリソースプール及びサブリソースプールグループの定義について以下に説明する。
【0045】
サブリソースプールは、リモート通信装置が受信可能な帯域幅の制限に応じて規定されたリソースプールであり、1以上のリソースを含むように設定される。具体的な一例として、サブリソースプールには、周波数方向に6RB分のリソースが割り当てられる。リレー通信装置は、自身が管理するリモート通信装置に対して、サブリソースプールからリソースを割り当ててもよい。なお、サブリソースプールグループとして割り当てられるリソースの単位は、リモート通信装置として利用が想定される装置の受信能力に応じて適宜変更され得る。
【0046】
サブリソースプールグループは、グループとして管理された複数のリレー通信装置のうち、個々のリレー通信装置に割り当てられるリソースプールに相当する。サブリソースプールグループは、1以上のサブリソースプールを含み得る。サブリソースプールグループは、例えば、基地局により、各リレー通信装置に対して割り当てられる。この場合には、リレー通信装置は、例えば、自身に割り当てられたサブリソースプールグループに含まれるサブリソースプールから、自身が管理するリモート通信装置に対してリソースを割り当ててもよい。
【0047】
なお、サブリソースプールの割り当ては、基地局が行ってもよいし、リレー通信装置が行ってもよい。具体的には、基地局が、各リレー通信装置に対して割り当てられたサブリソースプールグループの少なくとも一部を、サブリソースプールとして割り当ててもよい。また、他の一例として、リレー通信装置が、基地局から割り当てられたサブリソースプールグループのうち少なくとも一部を、サブリソースプールとして割り当ててもよい。
【0048】
<1.8.各装置の構成例>
続いて、本開示の一実施形態に係るシステムにおける各装置の構成の位一例についてそれぞれ説明する。
【0049】
<1.8.1.基地局の構成例>
まず、図8を参照して、基地局100の構成の一例について説明する。図8は、本実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、基地局100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び制御部150を備える。
【0050】
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
【0051】
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
【0052】
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
【0053】
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
【0054】
(5)制御部150
制御部150は、基地局100の様々な機能を提供する。制御部150は、設定部151及び通信制御部153を含む。設定部151は、リレーUE200及びリモートUE300にリソースを設定する。ここでのリソースとは、サイドリンク又はUuリンクにおけるディスカバリ又は通信のためのリソースである。通信制御部153は、設定したリソースにおけるリレーUE200又はリモートUE300との通信処理を行う。例えば、通信制御部153は、リレーUE200又はリモートUE300との間で、データ信号、制御信号、参照信号及び発見信号を送受信する。なお、通信制御部153のうち、リレーUE200又はリモートUE300から各種情報を取得する部分が、基地局100における「取得部」の一例に相当する。また、通信制御部153のうち、リレーUE200又はリモートUE300に各種情報を通知する部分が、基地局100における「通知部」の一例に相当する。設定部151及び通信制御部153による処理に基づく基地局100の動作は、後に詳しく説明する。なお、制御部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
【0055】
<1.8.2.リレーUEの構成例>
次いで、図9を参照して、リレーUE200の構成の一例について説明する。図9は、本実施形態に係るリレーUE200の構成の一例を示すブロック図である。図9に示すように、リレーUE200は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び制御部240を備える。
【0056】
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
【0057】
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
【0058】
本実施形態では、無線通信部220は、基地局100へのアップリンク信号を基地局100又はリレーUE200へ送信し、基地局100からのダウンリンク信号を基地局100又はリレーUE200から受信する。
【0059】
本実施形態では、無線通信部220は、リモートUE300から基地局100へのアップリンク信号を受信して基地局100に転送し、基地局100からリモートUE300へのダウンリンク信号を受信してリモートUE300に転送し得る。
【0060】
(3)記憶部230
記憶部230は、リレーUE200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
【0061】
(4)制御部240
制御部240は、リレーUE200の様々な機能を提供する。制御部240は、測定処理部241及び通信制御部243を含む。測定処理部241は、基地局100とのリンク又はリモートUE300とのリンクのメジャメント処理を制御する。例えば、通信制御部243は、基地局100による制御に基づいて、基地局100と通信したり、基地局100とリモートUE300との通信を中継したりする。また、例えば、通信制御部243は、基地局100又はリモートUE300との間で、データ信号、制御信号、参照信号及び発見信号を送受信する。なお、測定処理部241が、リレーUE200における「状態取得部」の一例に相当する。また、通信制御部243のうち、基地局100又はリモートUE300から各種情報を取得する部分が、リレーUE200における「取得部」の一例に相当する。また、通信制御部243のうち、基地局100又はリモートUE300に各種情報を通知する部分が、リレーUE200における「通知部」の一例に相当する。通信制御部243による処理に基づくリレーUE200の動作は、後に詳しく説明する。なお、制御部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
【0062】
<1.8.3.リモートUEの構成例>
続いて、図10を参照して、リモートUE300の構成の一例について説明する。図10は、本実施形態に係るリモートUE300の構成の一例を示すブロック図である。図10を参照すると、リモートUE300は、アンテナ部310、無線通信部320、記憶部330及び制御部340を備える。
【0063】
(1)アンテナ部310
アンテナ部310は、無線通信部320により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部310は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部320へ出力する。
【0064】
(2)無線通信部320
無線通信部320は、信号を送受信する。例えば、無線通信部320は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
【0065】
本実施形態では、無線通信部320は、基地局100へのアップリンク信号を基地局100又はリレーUE200へ送信し、基地局100からのダウンリンク信号を基地局100又はリレーUE200から受信する。
【0066】
(3)記憶部330
記憶部330は、リモートUE300の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
【0067】
(4)制御部340
制御部340は、リモートUE300の様々な機能を提供する。制御部340は、測定処理部341及び通信制御部343を含む。測定処理部341は、基地局100とのリンク又はリレーUE200とのリンクのメジャメント処理を制御する。通信制御部343は、メジャメント結果に基づいて基地局100又はリレーUE200との通信処理を行う。また、例えば、通信制御部343は、基地局100又はリレーUE200との間で、データ信号、制御信号、参照信号及び発見信号を送受信する。なお、通信制御部343のうち、基地局100又はリレーUE200から各種情報を取得する部分が、リモートUE300における「取得部」の一例に相当する。また、通信制御部343のうち、基地局100又はリレーUE200に各種情報を通知する部分が、リモートUE300における「通知部」の一例に相当する。測定処理部341及び通信制御部343による処理に基づくリモートUE300の動作は、後に詳しく説明する。なお、制御部340は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部340は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
【0068】
<<2.第1の実施形態>>
本開示の第1の実施形態に係るシステムについて、リソースプール(リソースプールグループ)の割り当てのためのメジャメントに着目して以下に説明する。
【0069】
<2.1.技術的課題>
まず、図11及び図12を参照して、本開示の第1の実施形態に係るシステムの技術的課題について説明する。図11及び図12は、本実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図であり、FeD2Dにおけるリソースの割り当て方法の一例について示している。
【0070】
FeD2Dでは、リソース割り当て方法として、図11に示すように基地局100がサイドリンク(Sidelink)のリソースを割り当てる方式と、図12に示すようにリレーUE200が基地局100の制御下でサイドリンクのリソースを割り当てる方式とが考えられる。図12に示すような方式においては、基地局100がリレーUE200に対してある程度の通信に関する権限を委譲することで、リレーUE200の配下におけるローカルなサイドリンク通信の制御の少なくとも一部が当該リレーUE200により行われる。そのため、図12に示す方式においては、基地局100の制御のオーバーヘッドの低減を期待することが可能となる。このようなリソース割り当て方式においては、基地局100はリレーUE200に対して当該リレー端末UE200専用のリソースプールを割り当てることが考えられる。
【0071】
しかしながら、Rel−12のD2Dのように、一つのリソースプールを複数のUEでシェアするような割り当て方法をFeD2Dに適用すると、リレーUE200間において同じリソースを割り当ててしまうことによりコリジョンが発生する可能性がある。このような状況を鑑み、リレーUE200間で通信を行いリソース割り当てのコーディネーションを行うことも可能ではある。しかしながら、制御のためのオーバーヘッドが問題となる可能性がある。そのため、基地局1000が各リレーUE200に対して直交なリソースプールを割り当てる(即ち、各リレーUE200間で排他的なリソースプールを個別に割り当てる)ことが望まれる。
【0072】
このようにリレーUE200ごとにリソースプールを個別に割り当てる場合には、基地局100は各リレーUE200に対してより好適なリソースプールを割り当てることが望ましい。一方で、基地局100は、各リレーUE200に対してより好適なリソースプールを割り当てるうえで、当該リレーUE200の配下におけるローカルなサイドリンク通信の状況を認識できることがより望ましい。このような状況を鑑み、本実施形態では、リレーUE200やリモートUE300が、サイドリンクの状況をメジャメント(Measurement)し、基地局100にフィードバックする方法の一例について提案する。
【0073】
<2.2.技術的特徴>
続いて、本実施形態に係るシステムの技術的特徴について説明する。
【0074】
まず、図13を参照して、本実施形態に係るシステムの一連の処理の流れの一例について、特に、基地局100がリレーUE200ごとに個別にリソースプールを割り当てる処理に着目して説明する。図13は、本実施形態に係るシステムの一連の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。
【0075】
まず、基地局100(設定部151)は、サイドリンクの状況を把握するために、リレーUE200及びリモートUE300のうち少なくともいずれかに対して、サイドリンクのメジャメントコンフィギュレーション(Measurement configuration)を実施する(S101a、S101b)。
【0076】
リレーUE200(測定処理部241)は、基地局100からメジャメントコンフィギュレーションの設定を受けて、サイドリンクのメジャメントを実施し(S103a)、当該メジャメントの結果を基地局100へとレポートする(S105a)。同様に、リモートUE300(測定処理部341)は、基地局100からメジャメントコンフィギュレーションの設定を受けて、サイドリンクのメジャメントを実施し(S103b)、当該メジャメントの結果を基地局100へとレポートする(S105b)。
【0077】
基地局100(通信制御部153)は、リレーUE200及びリモートUE300のうち少なくともいずれかからレポートされた情報に基づき、ネットワーク内のリレーUE200及びリモートUE300のうち少なくともいずれかに対してリソースプールの割り当てを実施する(S107)。リソースプールの割り当て結果については、基地局100からリレーUE200及びリモートUE300のうち少なくともいずれかに対して通知される(S109a、S109b)。これにより、リレーUE200及びリモートUE300は、割り当てられたリソースプールを利用して通信を行うことが可能となる(S111)。
【0078】
なお、リレーUE200及びリモートUE300のいずれかは、レポートする情報として、サイドリンクのメジャメント結果のみならず、他の情報もレポートすることが可能である。レポートされる情報としては、例えば、以下に示す情報が挙げられる。
・サイドリンク(Sidelink)の通信品質
・リレーUEの端末カテゴリ
・リレーUEに関連しているリモートUEの端末カテゴリ
・リレーUEのBWケイパビリティ
・リレーUEに関連しているリモートUEのケイパビリティ
・リレーUEのバッテリー残量
・リレーUEに関連しているリモートUEのバッテリー残量
・リレーUEのパケットの優先度
・リレーUEに関連しているリモートUEのパケットの優先度
【0079】
なお、図13に示す例では、基地局100がメジャメントコンフィギュレーションを実施する例について示したが、リレーUE200がメジャメントコンフィギュレーションを実施するように構成されていてもよい。
【0080】
(a)メジャメントコンフィギュレーション(Measurement configuration)
(a−1)測定対象
メジャメントコンフィギュレーションの測定対象としては、リソースプール、サブリソースプール、またはサブリソースプールセット(即ち、複数のサブリソースプール)が挙げられる。また、サイドリンク(Sildelink)通信のうち、リレーUE200からリモートUE300に向けたサイドリンクダウンリンク(Sidelink DL)と、リモートUE300からリレーUE200に向けたサイドリンクアップリンク(Sidelink UL)とのそれぞれが個別に測定対象として設定されてもよい。なお、サイドリンクダウンリンク及びサイドリンクアップリンクについては別途詳細を後述する。また、直接的な通信の対象とは異なる周辺に位置するリレーUE200やリモートUE300によるサイドリンクを介した通信が測定対象とされてもよい。
【0081】
(a−2)測定内容
測定内容の具体的な一例として、RSSI(Received Signal Strength Indication)が挙げられる。この場合における時間の測定単位としては、サブフレーム全体、サブフレームのうちの一部のシンボル、または、指定されたシンボルまたはサブフレームが挙げられる。なお、サブフレームの一部のシンボルを測定単位とする場合には、例えば、先頭シンボル(シンボル#0)と末尾シンボル(シンボル#13)とを除く全シンボルが測定単位として設定されてもよい。これは、チューニングやACG(automatic gain control)のために1シンボルを空けておくことを想定している。なお、先頭シンボルと末尾シンボルとのうちいずれか一方が除かれていてもよい。
【0082】
また、帯域幅の測定単位としては、リソースブロック(Resource Block)、サブリソースプール(Sub-resource pool、6PRB)、サブリソースプールセット(複数のサブリソースプール)、または、リソースプール全体が挙げられる。
【0083】
また、測定内容の他の一例として、リレーUE200からのRSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)が挙げられる。この場合に、受信信号電力の計算に用いられる参照信号としては、例えば、中心周波数で送信されるSLSS:SideLink Synchronization Signal(PSSS:Primary Sidelink Synchronization Signal/SSSS:Secondary Sidelink Synchronization Signal)、中心周波数で送信されるPSBCHのDMRS、サブリソースプールで送信されるSLSS、サブリソースプールで送信されるPSDCHのDMRS等が挙げられる。また、リモートUE300からのRSRP、RSRQであってもよいし、リレーUE200及びリモートUE300双方からのRSRP、RSRQであってもよい。
【0084】
また、他の一例として、RIP(Received Interference Power)が挙げられる。この場合には、サイドリンクの受信干渉電力(Sidelink received interference power)が測定の対象となり、当該受信干渉電力には、例えば、熱雑音(thermal noise)が含まれ得る。
【0085】
また、他の一例として、チャネルの混雑度が測定されてもよい。この場合には、例えば、制御チャネル領域においてデコードができた制御チャネルの割合が測定されてもよい。また、他の一例として、エナジーセンシングを実施し、閾値以上の電力が検出された割合が測定されてもよい。
【0086】
また、他の一例として、サイドリンクにおける受信成功率が測定されてもよい。具体的な一例として、ACK/NACK数のカウント結果に基づき、受信成功率が算出されてもよい。
【0087】
(a−3)通知方法
メジャメントコンフィギュレーション(Measurement configuration)に関する情報は、例えば、RRC connection setup、RRC connection reconfiguration、RRC connection re-establishment message等を用いて通知される。また、リモートUE300への通知については、リレー経由で通知されてもよい。リレーUE200からリモートUE300へは、例えば、Sidelink RRC signalingを用いて通知される。
【0088】
測定内容に関する情報は、基地局100から、Downlink SIBでリレーUE200及びリモートUE300に通知される。ただし、当該情報は、SIB以外で通知されてもよい。また、リモートUE300への通知については、リレーUE300経由で通知されてもよい。この場合には、リレーUE200まではDownlink SIBで通知され、リレーUE200からリモートUE300まではSidelink SIBで通知される。
【0089】
リレーUE200によるメジャメントの結果は、当該リレーUE200によるリソース割り当てに使用されてもよく、基地局100へと通知されてもよい。また、他のリレーUE200へと通知されてもよい。リモートUE300によるメジャメントの結果は、リレーUE200に通知されてもよく、リレーUE200経由で基地局100に通知されてもよい。また、リモートUE300自身が、メジャメントの結果を、リソースの割り当てやリソース選択に使用してもよい。
【0090】
また、リレーUE200は、複数のリモートUE300によるメジャメントの結果を集約し、一つのメジャメントの結果として基地局100にレポートしてもよい。例えば、リレーUE200は、N個のリモートUE300からレポートされたメジャメント結果の中から、最も悪い結果を1つだけ基地局100にレポートしてもよい。また、リレーUE200は、メジャメント結果の平均を基地局100にレポートしてよい。
【0091】
また、リレーUE200とリモートUE300とが、互いに異なる測定結果をレポートしてもよい。例えば、リモートUE300は、サイドリンク(Sidelink)の帯域幅が制限されたチャネル(例えば、Sub-resource pool: 6PRBなど)の通信品質を測定し、リレーUE200、もしくはリレーUE200経由で基地局100にフィードバックしてもよい。一方でリレーUE200は、サイドリンク(Sidelink)全体の通信品質を複数のサブリソースプール(Sub-resource pool)の集合であるサブリソースプールグループ(Sub-resource pool group)ごとに測定し、基地局にレポートしてもよい。
【0092】
例えば、図14は、サブリソースプールグループについて説明するための説明図である。図14に示すように、サブリソースプールグループは、1以上のサブリソースプールを含むように規定される。サブリソースプールグループは、グループ化されたリレーUE200に対して個別に割り当てられる。具体的な一例として、図14に示すように、基地局100は、グループ化された一連のリレーUE200(例えば、図14に示す「Relay A」〜「Relay C」)に対して割り当てられたリソースプールから、部分的なリソースプールを各リレーUE200にサブリソースプールグループとして割り当てる。
【0093】
なお、リレーUE200は、自身が使用しているサブリソースプールグループのみに限らず、他のリレーUE200や他のリモートUE300が使用しているサブリソースプールグループのメジャメントを実施してもよい。同様に、リモートUE300についても、自身の通信対象となるリレーUE200以外の他のリレーUE200が使用しているサブリソースプールグループのメジャメントを実施してもよい。
【0094】
(a−4)コンフィギュレーション(Configuration)の通知内容
コンフィギュレーションの通知内容としては、例えば、測定対象となるリレーUE200のID(リレーID)及びリモートUE300のID(リモートID)、測定対象となるサブリソースプール及びリソースプールに関する情報、測定対象の時間軸情報、測定結果をビット情報への変換するマッピングテーブル情報、及び測定内容情報が挙げられる。なお、測定対象の時間軸情報は、ビットマップテーブルと、サイドリンクダウンリンク及びサイドリンクアップリンク情報と、メジャメントウィンドウ、ウィンドウの周期、及びウィンドウのオフセットと、のうち少なくともいずれか含み得る。また、測定内容情報は、測定内容として上述した測定に関する情報が挙げられる。
【0095】
(b)メジャメントレポーティング(Measurement reporting)
(b−1)レポートトリガ(Report trigger)
リレーUE200及びリモートUE300は、基地局100から指定されたトリガ―条件を満たした場合にレポートを行ってもよい。
【0096】
サイドリンク用のイベントトリガとしては、例えば、1つ以上のサブリソースプール(または、サブリソースプールグループ)についてのメジャメントの結果が閾値以上または閾値以下となった場合が挙げられる。また、当該イベントトリガの他の一例として、測定が指示された複数のサブリソースプールのうち、N以上のサブリソースプールについてのメジャメントの結果が閾値以上または閾値以下となった場合が挙げられる。なお、この場合において、変数Nの設定は変更されてもよい。また、当該イベントトリガの他の一例として、一部のサブリソースプールを基準となるサブリソースプール(「アンカーリソースプール」とも称する)として規定し、当該基準となるサブリソースプールの品質が他のサブリソースプールの品質を上回ったまたは下回った場合が挙げられる。
【0097】
また、リレーUE200及びリモートUE300は、基地局100からメジャメントレポートの指示を受けた場合にレポートを行ってもよい。
【0098】
また、リレーUE200及びリモートUE300は、基地局100からメジャメントレポートの指示を受けたことをレポートのトリガとしてもよい。また、リレーUE200及びリモートUE300は、メジャメントの指示やメジャメントのレポートの指示が通知されてからXサブフレーム後にレポートの送信を行ってもよい。なお、Xサブフレームのオフセット値は、基地局100またはリレーUE200から通知されてもよい。
【0099】
(b−2)メジャメントギャップ(Measurement gap)
リモートUE300が複数のサブリソースプールを測定の対象とする場合には、一度にすべてのサブリソースプールを測定することは困難である。そのため、メジャメントギャップ(Measurement gap)をサブリソースプールに導入する。リモートUE300は、メジャメントギャップに従い、サブリソースプールのメジャメントを実施する。この場合には、例えば、ギャップオフセット(Gap offset)とギャップレピティションピリオド(Gap repetition period)が基地局100から各端末(例えば、リレーUE200やリモートUE300)に通知されるとよい。例えば、図15は、サイドリンクにおけるメジャメントギャップの構成の一例を示した図である。
【0100】
なお、リレーUE200が自身に割り当てられているリソースプール(Resource pool)以外の複数のリソースプールを測定する場合においても、当該複数のリソースプールに対してメジャメントギャップを同様に適用してもよい。また、リレーUE200が、自身に割り当てられている複数のサブリソースプールを測定する場合においても、当該複数のサブリソースプールに対してメジャメントギャップを同様に適用してもよい。
【0101】
(c)その他
リソースプールが割り当てられるリレーUE200またはリモートUE300は、基地局100に対して自身のQoS(例えば、トラフィック、UEカテゴリ(UE category)等)を通知してもよい。この場合には、基地局100は、通知されたQoS情報を加味して、リソースプールの割り当てを実施してもよい。
【0102】
リレーUE200またはリモートUE300は、BSR(Buffer Status Report)を定期的に基地局100へと送信してもよい。これにより、基地局100は、BSRに応じて、割り当てた1以上のサブリソースプールをディアクティベイト(Deactivate)することも可能となる。
【0103】
基地局100は、リレーUE200またはリモートUE300に対して、BSRの閾値を通知してもよい。リレーUE200またはリモートUE300には、自身のBSRの値が閾値を下回った場合に、1つ以上のサブリソースプール(Sub-resource pool)をディアクティベイト(Deactivate)してもよい。また、閾値は複数通知されてもよく、閾値ごとにディアクティベイトされるサブリソースプールの数が制御されてもよい。また、リレーUE200またはリモートUE300は、ディアクティベイトしたサブリソースプールを、基地局100に通知してもよい。
【0104】
リソースが割り当てられたリレーUE200は、自身のDRX(Discontinous Reception)に関する設定を、周辺に位置する他のリレーUE200に通知してもよい。また、このときリレーUE200は、自身に割り当てられているリソースプールに関する情報を併せて他のリレーUE200に通知してもよい。これにより、周辺に位置する他のリレーUE200は、対象となるリレーUE200がDRXに入ったと判断したときに、当該リレーUE200の使用していないサブリソースプールを使用してもよい。
【0105】
リソースを割り当てられたリレーUE200は、使用していないサブリソースプール(Sub-resource pool)に関する情報を、周辺に位置する他のリレーUE200、または基地局100に通知してもよい。この場合には、周辺に位置する他のリレーUE200は、通知された当該リソースを一時的に使用してもよい。
【0106】
(d)実施例
図16及び図17を参照して、本実施形態に係るシステムの実施例について説明する。図16及び図17は、本実施形態に係るシステムの実施例について説明するための説明図である。具体的には、図16及び図17は、リレーUE200Zが、各リレーUE200A、200B、及び200CからのRSRPを測定する場合の一例を示している。また、図17に示すように、リソースプール(Resource pool)内のサブチャネル(Sub-channel)は5つあり、サブリソースプール(Sub-resource pool)Sub−RP1〜Sub−RP5のうち、Sub−RP1、Sub−RP2、Sub−RP4がリレーUE200A、200B、及び200Cに割り当てられている。
【0107】
基地局100は、リレーUE200Zをどのサブリソースプール(Sub-resource pool)に割り当てるかを、少なくとも一部の端末(例えば、複数のリレーUE200のうちの少なくともいずれか)からのメジャメント(Measurement)結果に応じて決定する。なお、本説明では、リレーUE200Zがメジャメントを実施し、レポートを行うものとする。
【0108】
リレーUE200Zは、各サブリソースプール(Sub-resource pool)に対して、あらかじめ設定された通りのメジャメント(Measurement)を行う。図16及び図17に示す例では、サブリソースプールSub−RP1、Sub−RP、及びSub−RP4は、それぞれ他のリレーUE200(即ち、リレーUE200A、200B、及び200C)に割り当てられている。そのため、リレーUE200Zは、RSRP、RSSI測定の場合には、より高いRSRP、RSSIを検出することとなる。
【0109】
一方で、サブリソースプールSub−RP3の測定に関しては、リレーUE200Zの近傍に位置するリレーUE200Bからのインバンドエミッション(In band emission)による影響に伴い、RSRPは低く、比較的高いRSSIを検出することとなる。
【0110】
また、サブリソースプールSub−RP5に関しては、特に大きなRSRP、RSSIは検出されない。
【0111】
リレーUE200Zは、各サブリソースプールにおけるRSSI、RSRPを、基地局100へとレポートする。基地局100は、リレーUE200Zからのレポート結果に基づいて、例えば、サブリソースプールSub−RP5をリレーUE200Zに割り当ててもよい。
【0112】
(e)サイドリンクダウンリンク(Sidelink DL)、サイドリンクアップリンク(Sidelink UL)について
次いで、前述したサイドリンクダウンリンク(Sidelink DL)、サイドリンクアップリンク(Sidelink UL)についてより詳しく説明する。FeD2Dでは、送信中に受信を行うことが困難となるHalf Duplex問題を解決するために、サイドリンクダウンリンク、サイドリンクアップリンクが定義されてもよい。
【0113】
例えば、図18図21は、サイドリンクダウンリンク及びサイドリンクアップリンクの定義の一例について説明するための説明図であり、制御情報とデータとをTDM分割またはFDM分割した場合の一例をそれぞれ示している。例えば、図18及び図20は、制御情報とデータとをTDM分割した場合の一例を示している。また、図19及び図20は、制御情報とデータとをFDM分割した場合の一例を示している。
【0114】
具体的な一例として、図20に示すように制御情報とデータとをFDM分割した場合には、ダウンリンクやアップリンク領域において、さらにUEグループ(UE Group)ごとに割り当てが実施されてもよい。これにより、UEグループ内のUE(例えば、リレーUE200、リモートUE300等)は、UEグループに対して指定された領域を自身のサイドリンクダウンリンク/サイドリンクアップリンクとして用いることが可能となる。これにより、UEのウェークアップ(Wake up)時間を削減することが可能となり、消費電力の低減が期待できる。
【0115】
なお、サイドリンクダウンリンク/サイドリンクアップリンクの割合は、リレーUE200または基地局100により設定される。このとき、サイドリンクダウンリンク/サイドリンクアップリンクの割合の設定は、リモートUE300またはリレーUE200から提供される情報に基づき設定されてもよい。リモートUE300またはリレーUE200から提供される情報としては、例えば、リモートUE300またはリレーUE200のBSR(Buffer status report)、DL(Downlink)/UL(Uplink)要求依頼、周辺に位置するリレーUE200からのDL/ULコンフィギュレーション(configuration)情報、リモートUE300またはリレーUE200のタイプ、リモートUE300またはリレーUE200のトラフィックの優先度等が挙げられる。DL/UL要求依頼とは、ダウンリンク増加要求やアップリンクの増加要求に相当する。また、DL/ULコンフィギュレーション情報は、周辺に位置するリレーUE200に関するシステム情報やSCI(Sidelink Control Information)に基づき取得することが可能である。また、リモートUE300またはリレーUE200のタイプとしては、例えば、UEカテゴリ(UE category)情報、UEケイパビリティ(UE capability)情報等が挙げられる。また、リレーUE200においてサイドリンクダウンリンク/サイドリンクアップリンクが設定された場合、リレーUE200は、基地局100に対して設定結果を通知してもよい。
【0116】
また、サイドリンクダウンリンク/サイドリンクアップリンクの割合は、サイドリンク(Sidelink)のシステム情報として提供されてもよく、SCI(Sidelink Control Information)により通知されてもよい。
【0117】
<2.3.評価>
以上のように、本実施形態に係るシステムにおいて、基地局100は、複数のリレーUE200のうち少なくとも一部のリレーUE200と、リモートUE300と、の間の無線リンクに割り当てられたリソースプールを介した通信の状態に関する情報を他の装置(例えば、リレーUE200またはリモートUE300)から取得する。また、基地局100は、取得した当該情報に基づき、複数のリレーUE200のそれぞれと、当該リレーUE200に関連付けられたリモートUE300と、の間の無線リンクそれぞれに対するリソースプール(例えば、サブリソースプールグループ)の割り当てを個別に制御する。
【0118】
以上のような構成により、本実施形態に係るシステムに依れば、基地局100は、各リレーUE200の配下におけるローカルなサイドリンク(Sidelink)通信の状況を認識することが可能となる。そのため、基地局100は、各リレーUE200に対してより好適な態様でリソースプールを割り当てることが可能となる。これにより、本実施形態に係るシステムに依れば、より高品質なFeD2D通信を実現することが可能となる。
【0119】
<<3.第2の実施形態>>
続いて、本開示の第2の実施形態に係るシステムについて、リソースプール内のリソースを割り当てるためのメジャメント及びUE制御に着目して以下に説明する。
【0120】
<3.1.技術的課題>
まず、本実施形態に係るシステムの技術的課題について説明する。図11を参照して説明したリソース割り当ての方法では、基地局100がサイドリンク(Sidelink)に対するリソースの割り当てを実施する。そのため、サイドリンクの通信品質に関するメジャメント(Measurement)の結果が基地局100にフィードバックされ、より好適な態様でリソース割り当て及び送信制御(例えば、リンクアダプテーション(Link adaptation)、再送制御、送信電力制御等)が行われることが望ましい。FeD2Dでは、低消費電力通信が求められるため、効率的で低消費電力なメジャメント方法が求められる。また、ユニダイレクショナルリレー(Unidirectional relay)の場合には、リレーUE200からリモートUE300に直接サイドリンクを介してフィードバックを行うことが困難である。そのため、リレーUE200が、基地局100経由でリモートUE300に対して、リソース割り当て制御及び送信制御を直接行うような仕組みが求められる。そこで、以下に、上記課題を解決する技術の一例について提案する。
【0121】
<3.2.技術的特徴>
(a)ディストリビューティッドメジャメント(Distributed measurement)
図2を参照して説明したウェアラブルユースケース(Wearable use case)の場合には、リレーUE200と複数のリモートUE300それぞれとの間の距離が略等しくなるという特徴がある。そのため、サイドリンク(Sidelink)の通信品質に関するメジャメントをリモートUE300側で行う場合には、複数のリモートUE300が同じ測定対象を測定し、結果としてそれぞれの測定結果が略等しくなる場合がある。このような状況は、消費電力の観点から望ましくない。そこで、以下に、リモートUE300側で各種測定を行う場合に、複数のリモートUE300間で測定結果をシェアする技術(換言すると、複数のリモートUE300で測定を分担する技術)の一例について提案する。
【0122】
例えば、図22は、本実施形態に係るシステムの一態様について概要を説明するための説明図である。なお、本説明では、図22の上側の図に示すように、リレーUE200と、リモートUE300A〜300Cのそれぞれと、がサイドリンクを介して接続されているものとする。このような構成の基で、例えば、リモートUE300側で6回のメジャメント(Measurement)を行うような場合においても、図22の下側の図に示すように、リモートUE300A〜300C間において6回のメジャメントを分担して実行させてもよい。このような制御により、リモートUE300A〜300Cのそれぞれは、2回のメジャメントを行えばよくなる。
【0123】
なお、上述した制御のコンフィギュレーション(Configuration)についてはリレーUE200により設定され、当該リレーUE200が各リモートUE300(即ち、リモートUE300A〜300C)に対して、測定すべき周波数及び時間を通知するとよい。なお、リレーUE200は、自身が管理するリモートUE300の数を把握しているため、どのリモートUE300がどの程度の測定を行うべきかを認識することが可能である。
【0124】
そして、リモートUE300は、測定結果をリレーUE200に通知する。リレーUE200は、複数のリモートUE300(例えば、図22に示すリモートUE300A〜300C)それぞれから測定結果を受け取り、当該測定結果の中から少なくとも一部の測定結果に基づき、リソース割り当てや送信制御を行えばよい。具体的な一例として、リレーUE200は、複数のリモートUE300それぞれから受け取った測定結果のうち一番悪い測定結果に基づき、リンクアダプテーション、再送制御、及び送信電力制御等を実施してもよい。
【0125】
(b)ユニダイレクショナルリレーにおけるフィードバックの送信方法
リモートUE300から送信された信号はリレーUE200で受信され、リンクアダプテーション、再送制御、及び送信電力制御等に関するフィードバック情報がリモートUE300に返信される。ユニダイレクショナルリレー(Unidirectional relay)の場合には、サイドリンク(Sidelink)を介して当該フィードバック情報をリモートUE300に送信することが困難である。そのため、例えば、リレーUE200は、リモートUE300からサイドリンクを介して送信された情報を受けて、フィードバック情報を、基地局100を介してリモートUE300に通知することとなる。例えば、図23は、本実施形態に係るシステムの一態様について説明するための説明図であり、フィードバックの経路を模式的に示している。
【0126】
リレーUE200は、リモートUE300からの信号をもとに、チャネルの状態やパケットの送受信状態等を把握する。これらの情報をもとに、リレーUE200は、フィードバック情報を作成する。なお、フィードバック情報とは、リンクアダプテーション情報(MCS)、再送要求、再送回数、及び送信電力制御等に関する情報を含み得る。
【0127】
リレーUE200は、基地局100に対してフィードバック情報の転送要求を行う。フィードバック情報の送信方法は、例えば、アップリンクの制御チャネルを用いて送信されるか、または、データチャネルに対してピギーバック(Piggy back)を行うことで送信される。この際、例えば、対象のリモートID(Remote ID)、フィードバック結果、及びリモートフィードバックフラグが送られる。リモートID(Remote ID)の代わりに、リレーID(Relay ID)を用いられてもよい。また、リモートグループID(Remote Group ID(例えば、Group RNTI))を定義することで、リレーUE200に接続されているリモートUE300がグループとしてIDに紐付けられてもよい。
【0128】
基地局100は、フラグを確認した後に、対象となるリモートUE300、または対象となるリモートUE300のグループに対してフィードバック情報を送信する。フィードバック情報がリレーIDに基づき送信された場合には、リモートUE300は、リレーUE200として当該フィードバック情報を受信する。フィードバック情報は、対象となるリモートUE300に対してのみ通知されてもよく、リモートUE300のグループに対して通知されてもよい。リレーUE200と複数のリモートUE300それぞれとの間の距離が略等しくなることが予想されるため、同じフィードバック情報をグループに含まれるリモートUE300それぞれに対して用いることが可能となる。なお、フィードバック情報の通知には、例えば、PDCCHまたはPMCHを用いることが可能である。
【0129】
リモートUE300について、サイドリンク受信ケイパビリティ(SL RX capability)を有するか否かに関する情報や、サイドリンク受信ケイパビリティの使用が限定されている(例えば、UuとDLとのシェア等)ことを示す情報が、リレーUE200または基地局100に通知されてもよい。当該情報に基づき、基地局100及びリレーUE200は、ユニダイレクショナルリレー(Unidirectional relay)オペレーションを実施してもよい。
【0130】
ケイパビリティ(Capability)情報は、例えば、「SL Dedicated capability」、「SL Shared capability」、及び「Non SL Rx capability」等で分類されてもよい。ここで、「SL Dedicated capability」は、専用のサイドリンク受信ケイパビリティを有していることを示している。また、「SL Shared capability」は、シェアされているサイドリンク受信ケイパビリティを有していることを示している。また、「Non SL Rx capability」は、サイドリンク受信ケイパビリティを有していないことを示している。
【0131】
また、サイドリンク受信ケイパビリティ(SL RX capability)に関する情報は、端末ケイパビリティ(UE capability)として規定されてもよい。
【0132】
また、リモートUE300は、アタッチ(Attach)に、基地局100に対してサイドリンク受信ケイパビリティ(SL RX capability)情報を通知してもよい。また、リモートUE300は、リレーUE200への接続時に、当該リレーUE200に対してSCIを介してサイドリンク受信ケイパビリティ(SL RX capability)情報を通知してもよい。
【0133】
<3.3.評価>
以上のように、本実施形態に係るシステムにおいて、リレーUE200は、複数のリモートUE300間で測定結果がシェアされるように(換言すると、複数のリモートUE300が測定を分担するように)制御する。
【0134】
このような構成により、本実施形態に係るシステムに依れば、個々のリモートUE300がメジャメントを行う回数を低減することが可能となるため、各リモートUE300の消費電力をより低く抑え、より効率的にメジャメントを行うことが可能となる。
【0135】
また、リレーUE200は、サイドリンク(Sidelink)を介した通信の状態に関する情報を、複数のリモートUE300のうち少なくとも一部のリモートUE300から取得する。そして、リレーUE200は、取得した当該情報に対する応答(即ち、フィードバック情報)を、複数のリモートUE300に宛てて基地局100を介して通してもよい。
【0136】
以上のような構成により、本実施形態に係るシステムに依れば、ユニダイレクショナルリレー(Unidirectional relay)の場合においても、より好適な態様で、リレーUE200からリモートUE300に対するフィードバックを実現することが可能となる。
【0137】
<<4.第3の実施形態>>
続いて、本開示の第3の実施形態に係るシステムについて、リレーUE200及びリモートUE300間における端末検知のためのディスカバリ(Discovery)信号の送信に係る制御に着目して以下に説明する。
【0138】
<4.1.技術的課題>
まず、図24を参照して、本実施形態に係るシステムの技術的課題について説明する。図24は、本実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図であり、サブリソースプールと、リレーUE200に割り当てられるリソースプールと、の関係の一例を示している。
【0139】
図24に示すように、リモートUE300は、MTC端末等のように帯域制限がかかった端末に相当するため、例えば、6PRBのような帯域制限がかかったサブリソースプール(Sub-resource pool)をリレーUE200との通信に使用する。一方で、リレーUE200は、上記帯域制限が適用されないため、複数のサブリソースプールを使用することが可能である。
【0140】
上述のような制約から、リモートUE300がモニタ可能なサブリソースプールは1つに制限されるため、例えば、リレーUE200は、状況に応じて、自身が管理するすべてのサブリソースプールにディスカバリ(Discovery)信号を送信する必要が生じる場合がある。しかしながら、この方法では、リモートUE300がモニタしていないサブリソースプールに対してもディスカバリ信号を送信することとなるため、リソースの利用に無駄が生じる場合がある。
【0141】
また、他の一例として、基地局100がリレーUE200とリモートUE300とをコーディネーション(Coordination)することで、ディスカバリ信号が送信されるサブリソースプールをモニタするように制御する方法も考えられる。しかしながら、この方法では、制御のオーバーヘッドが問題となる場合がある。
【0142】
以上のような状況から、より効率的なディスカバリ信号の送信及び受信を実現する仕組みが求められている。
【0143】
<4.2.技術的特徴>
本実施形態では、より効率的なディスカバリ信号の送信及び受信を実現するために、リレーUE200が複数のサブリソースプールにディスカバリ信号を送信する方法と、基地局100がディスカバリ信号の送信をコーディネーションする方法と、を選択的に切り替える方式について提案する。
【0144】
具体的には、インカバレッジ(In-coverage)エリアにおいては、基地局100からのコーディネーション(Coordination)が期待できるため、効率的なディスカバリ信号の送信及び受信を実現することが可能である。一方で、アウトオブカバレッジ(Out-of-coverage)エリアにおいては、基地局100からのコーディネーションを期待することが困難である。そのため、アウトオブカバレッジ(Out-of-coverage)エリアにおいては、リモートUE300がどのサブリソースプールをモニタしていたとしてもディスカバリ(Discovery)信号を受信可能となるように、リレーUE300は、複数のサブリソースプール(例えば、自身が管理するすべてのサブリソースプール)に当該ディスカバリ信号を送信する。
【0145】
なお、本説明において、コーディネーション(Coordination)とは、基地局100がリレーUE200及びリモートUE300に対して、ディスカバリ(Discovery)信号が送信されるであろうサブリソースプール(Sub-resource pool)を通知することである。なお、本説明では、基地局100からのコーディネーションに基づき、ディスカバリ信号が送信されるであろう基準となるサブリソースプールを、「ディスカバリアンカーリソースプール(Discovery anchor resource pool)」とも称する。
【0146】
例えば、図25は、本実施形態に係るシステムの概要について説明するための説明図であり、ディスカバリアンカーリソースプールの構成の一例を示している。即ち、図25に示す例では、サブリソースプールSub−RP0が、ディスカバリアンカーリソースプールとして設定されている。このように、基地局100からのコーディネーションに基づき、ディスカバリアンカーリソースプールが設定されることで、決められたサブリソースプールを介してディスカバリ信号の送信及び受信が行われるため、リレーUE200は、他のサブリソースプールにディスカバリ信号を送信する必要が無くなる。
【0147】
上記切り替えには、例えば、基地局100からのダウンリンク信号のRSRPが用いられる。リレーUE200は、ダウンリンクにおけるRSRPの測定結果が閾値以上であれば、基地局100によるコーディネーション(eNB coordination)に基づくディスカバリの実施を基地局100に依頼する。これに対して、当該RSRPの測定結果が閾値以下であれば、リレーUE200は、基地局100に対してコーディネーション(Coordination)が不要である旨を通知し、割り当てられたリソースプールに含まれるサブリソースプールのうち、ディスカバリ信号が送信され得るサブリソースプールすべてに対してディスカバリ信号を送信する。
【0148】
また、他の一例として、リレーUE200は、ダウンリンクにおけるRSRPの測定結果を基地局100に通知してもよい。この場合には、例えば、基地局100が、リレーUE200から通知された情報に基づきコーディネーション(Coordination)を行うか否かを判断してもよい。
【0149】
また、上述した閾値については、基地局100からリレーUE200に通知されてもよく、リレーUE200に対してプリコンフィギュア(Preconfigure)されていてもよい。
【0150】
例えば、図26は、本実施形態に係るシステムの一連の処理の流れの一例を示したフローチャートであり、上記切り替えに係る処理の流れの一例を示している。
【0151】
具体的には、リレーUE200(通信制御部243)は、基地局100とリレーUE200との間のダウンリンク通信におけるRSRPが閾値以上の場合には(S301、YES)、基地局100に対して、ディスカバリ(Discovery)信号のコーディネーション(Coordination)を依頼する(S309)。基地局100(通信制御部153)は、当該依頼を受けて、リレーUE200及びリモートUE300に対してディスカバリアンカーリソースプール(Discovery anchor resource pool)を通知する(S311)。リレーUE200(通信制御部243)は、基地局100からの通知に基づき、ディスカバリアンカーリソースプールにディスカバリ信号を送信する(S313)。リモートUE300(通信制御部343)は、基地局100からの通知に基づき、ディスカバリアンカーリソースプールをモニタすることでディスカバリ信号を受信する(S315)。
【0152】
また、基地局100とリレーUE200との間のダウンリンク通信におけるRSRPが閾値未満の場合には(S301、NO)、リレーUE200(通信制御部243)は、基地局100に対して、ディスカバリ(Discovery)信号のコーディネーション(Coordination)不要を通知する(S303)。また、リレーUE200(通信制御部243)は、ディスカバリ信号が送信され得るサブリソースプールすべてにディスカバリ信号を送信する(S305)。リモートUE300(通信制御部343)は、所望のサブリソースプールをモニタすることでディスカバリ信号を受信する(S307)。
【0153】
以上、図26を参照して、本実施形態に係るシステムの一連の処理の流れの一例について説明した。
【0154】
<4.3.評価>
以上のように、本実施形態に係るシステムにおいて、リレーUE200は、基地局100との間のダウンリンクの状態に関する情報(例えば、RSRP)を取得し、取得した当該情報に応じたサブリソースプールを介して、リモートUE300にディスカバリ信号が送信されるように制御する。より具体的には、リレーUE200は、RSRPが閾値以上の場合には、基地局100に対してディスカバリ信号のコーディネーションを依頼する。この場合には、リレーUE200は、基地局から指定されたサブリソースプール(即ち、ディスカバリアンカーリソースプール)にディスカバリ信号を送信する。また、リレーUE200は、RSRPが閾値未満の場合(例えば、基地局100との通信が制限されている場合)には、サイドリンクに割り当てられたサブリソースプールのうち、ディスカバリ信号が送信され得るサブリソースプールすべてにディスカバリ信号を送信する。
【0155】
以上のように、本実施形態に係るシステムは、リレーUE200が複数のサブリソースプールにディスカバリ信号を送信する方法と、基地局100がディスカバリ信号の送信をコーディネーションする方法と、が状況に応じて選択的に切り替えられる。このような構成により、本実施形態に係るシステムに依れば、より効率的なディスカバリ信号の送信及び受信を実現することが可能となる。
【0156】
<<5.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。
【0157】
また、例えば、端末装置200又300は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200又300は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置200又300は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
【0158】
<5.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図27は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
【0159】
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図27に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図27にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
【0160】
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
【0161】
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
【0162】
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
【0163】
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
【0164】
無線通信インタフェース825は、図27に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図27に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図27には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
【0165】
図27に示したeNB800において、図8を参照して説明した基地局100に含まれる1つ以上の構成要素(設定部151及び/又は通信制御部153)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
【0166】
また、図27に示したeNB800において、図8を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ822において実装されてもよい。
【0167】
(第2の応用例)
図28は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
【0168】
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図28に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図28にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
【0169】
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図27を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
【0170】
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図27を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図28に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図28には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
【0171】
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
【0172】
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
【0173】
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
【0174】
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図28に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図28には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
【0175】
図28に示したeNB830において、図8を参照して説明した基地局100に含まれる1つ以上の構成要素(設定部151及び/又は通信制御部153)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
【0176】
また、図28に示したeNB830において、例えば、図8を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ852において実装されてもよい。
【0177】
<5.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図29は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
【0178】
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
【0179】
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
【0180】
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図29に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図29には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
【0181】
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
【0182】
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
【0183】
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図29に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図29にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
【0184】
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
【0185】
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図29に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
【0186】
図29に示したスマートフォン900において、図9を参照して説明したリレーUE200に含まれる1つ以上の構成要素(測定処理部241及び/又は通信制御部243)、又は図10を参照して説明したリモートUE300に含まれる1つ以上の構成要素(測定処理部341及び/又は通信制御部343)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
【0187】
また、図29に示したスマートフォン900において、例えば、図9を参照して説明した無線通信部220又は図10を参照して説明した無線通信部320は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210又はアンテナ部310は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部230又は記憶部330は、メモリ902において実装されてもよい。
【0188】
(第2の応用例)
図30は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
【0189】
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
【0190】
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
【0191】
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
【0192】
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図30に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図30には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
【0193】
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
【0194】
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
【0195】
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図30に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図30にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
【0196】
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
【0197】
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図30に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
【0198】
図30に示したカーナビゲーション装置920において、図9を参照して説明したリレーUE200に含まれる1つ以上の構成要素(測定処理部241及び/又は通信制御部243)、又は図10を参照して説明したリモートUE300に含まれる1つ以上の構成要素(測定処理部341及び/又は通信制御部343)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
【0199】
また、図30に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図9を参照して説明した無線通信部220又は図10を参照して説明した無線通信部320は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210又はアンテナ部310は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部230又は記憶部330は、メモリ922において実装されてもよい。
【0200】
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
【0201】
<<6.むすび>>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0202】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0203】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
基地局装置と第1の無線通信装置の間の通信を中継する第2の無線通信装置であって、
前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得する取得部と、
前記第1のリソースプールを介して、前記第1の無線通信装置に前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を送信する制御部と、を備え、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
無線通信装置。
(2)
前記第1のリソースプールの帯域幅は、前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅に応じて規定される、
前記(1)に記載の無線通信装置。
(3)
前記第1のリソースプールの帯域幅は、6リソースブロック以下である、
前記(1)または(2)に記載の無線通信装置。
(4)
前記第1のリソースプールは、前記基地局装置によって設定される、
前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(5)
前記第1のリソースプールは、前記基地局装置によって、ディスカバリ信号のみを送信するためのリソースとして設定される、
前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(6)
前記制御部は、前記第2のリソースプールに関する情報を用いて、前記第2のリソースプールの少なくとも一部において通信品質の測定を行い、前記通信品質の測定の結果に基づき、前記第1の無線通信装置へのリソースプールの割り当てを行う、
前記(1)〜(5)のいずれか一つに記載の無線通信装置。
(7)
前記通信品質の測定は、RSRP(Reference Signal Received Power)およびRSRQ(Reference Signal Received Quality)の少なくとも1つの測定である、
前記(6)に記載の無線通信装置。
(8)
第2の無線通信装置を介して基地局装置との通信を行う第1の無線通信装置であって、
前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得する取得部を備え、
さらに前記取得部は、前記第1のリソースプールを介して、前記第2の無線通信装置から前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得し、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
無線通信装置。
(9)
第2の無線通信装置を介して第1の無線通信装置との通信を行う基地局装置であって、
前記第1の無線通信装置および第2の無線通信装置に、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を通知する通知部を備え、
前記第1のリソースプールに関する情報は、前記第1の無線通信装置が前記第2の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得することに用いられ、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
基地局装置。
(10)
コンピュータが、
基地局装置と第1の無線通信装置の間の通信を中継することと、
前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得することと、
前記第1のリソースプールを介して、前記第1の無線通信装置に前記第1の無線通信装置と第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を送信することと、を含み、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
通信方法。
(11)
コンピュータが、
第2の無線通信装置を介して基地局装置との通信を行うことと、
前記基地局装置から、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を取得することと、
前記第1のリソースプールを介して、前記第2の無線通信装置から第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得することと、を含み、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
通信方法。
(12)
コンピュータが、
第2の無線通信装置を介して第1の無線通信装置との通信を行うことと、
前記第1の無線通信装置および第2の無線通信装置に、第1のリソースプールに関する情報および第2のリソースプールに関する情報を通知することと、を含み、
前記第1のリソースプールに関する情報は、前記第1の無線通信装置が前記第2の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置の間の端末検知のためのディスカバリ信号を取得することに用いられ、
前記第1のリソースプールは、前記第2のリソースプールの一部であり、
前記第1の無線通信装置が送受信可能な帯域幅は、前記第2の無線通信装置が送受信可能な帯域幅よりも狭い、
通信方法。
【符号の説明】
【0204】
1 システム
100 基地局
110 アンテナ部
120 無線通信部
130 ネットワーク通信部
140 記憶部
150 制御部
151 設定部
153 通信制御部
200 リレーUE
210 アンテナ部
220 無線通信部
230 記憶部
240 制御部
241 測定処理部
243 通信制御部
300 リモートUE
310 アンテナ部
320 無線通信部
330 記憶部
340 制御部
341 測定処理部
343 通信制御部
図1
図2
図3
図4
図5
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図30