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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-69874(P2021-69874A)
(43)【公開日】2021年5月6日
(54)【発明の名称】吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/42 20060101AFI20210409BHJP
   A61F 5/44 20060101ALI20210409BHJP
   A61F 13/15 20060101ALI20210409BHJP
   A61F 13/532 20060101ALI20210409BHJP
【FI】
   A61F13/42 B
   A61F5/44 S
   A61F13/15 148
   A61F13/532 200
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2019-200031(P2019-200031)
(22)【出願日】2019年11月1日
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】宇都 祥太
(72)【発明者】
【氏名】磯貝 友美
(72)【発明者】
【氏名】深山 拓也
【テーマコード(参考)】
3B200
4C098
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200CA02
3B200CA03
3B200DA16
3B200DB05
3B200DF01
3B200DF02
4C098CC14
(57)【要約】
【課題】着用時において排便を検出しやすい吸収性物品を提供する。
【解決手段】 展開状態において長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、液吸収性の吸収性コア(24)を有する吸収体(21)と、厚さ方向において、吸収体(21)よりも非肌側に設けられた前身頃(60f,70)及び後身頃(60b,80)と、便と接触することにより視覚的に色が変化する便インジケータ(40)と、を有する吸収性物品(1,2)であって、後身頃(60b,80)において、厚さ方向に見たときに吸収性コア(24)と重複する領域の少なくとも一部に、便インジケータ(40)が配置されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
展開状態において長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、
液吸収性の吸収性コアを有する吸収体と、
前記厚さ方向において、前記吸収体よりも非肌側に設けられた前身頃及び後身頃と、
便と接触することにより視覚的に色が変化する便インジケータと、
を有する吸収性物品であって、
前記後身頃において、前記厚さ方向に見たときに前記吸収性コアと重複する領域の少なくとも一部に、前記便インジケータが配置されている、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記後身頃は、背側胴回り部を有し、
前記厚さ方向に見たときに、前記便インジケータと前記背側胴回り部とが重複する部分を有する、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項3】
請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
前記長手方向において、
前記便インジケータの前側端が前記吸収体の後側端よりも前側に位置し、
前記便インジケータの後側端が前記吸収体の前記後側端よりも後側に位置している、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
前記長手方向において、前記便インジケータの前側端が前記吸収体の前側端よりも後側に位置している、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項5】
請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記後身頃は、背側胴回り部を有し、
前記厚さ方向に見たときに、前記便インジケータと前記背側胴回り部とが重複する部分を有していない、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
前記長手方向において、前記便インジケータの前側端が、展開状態の前記吸収性物品を二つ折りにする際の折り曲げ位置よりも前側に位置している、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
前記長手方向において、前記便インジケータの前側端が、展開状態の前記吸収性物品を二つ折りにする際の折り曲げ位置と同じ位置、若しくは前記折り曲げ位置よりも後側に位置している、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に設けられ、尿と接触することにより所定の反応を呈し、便と接触しても前記所定の反応を呈さない尿インジケータを有し、
前記長手方向において、前記尿インジケータの中心が、前記便インジケータの中心よりも前側に位置している、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項9】
請求項8に記載の吸収性物品であって、
前記幅方向において、前記吸収性物品の中心と前記便インジケータの中心との間の距離は、前記吸収性物品の前記中心と前記尿インジケータの中心との間の距離よりも小さい、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項10】
請求項8または9に記載の吸収性物品であって、
前記尿インジケータは、前記便インジケータの前記幅方向の両側に配置されている、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に設けられ、尿と接触することにより所定の反応を呈し、便と接触しても前記所定の反応を呈さない尿インジケータを有し、
前記吸収体は、他の領域よりも坪量が低くなった低坪量領域を有し、
前記厚さ方向に見たときに、前記便インジケータと前記低坪量領域とが重複する部分の面積は、前記尿インジケータと前記低坪量領域とが重複する部分の面積よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
吸収性物品の一例として、使い捨ておむつが知られている。このような使い捨ておむつには、排泄物の吸収量を視覚化し、使用者に取り換え時期を知らせるためのインジケータ機能を有するものがある。例えば、特許文献1には、おむつの吸収体と裏面シートとの間に、尿と接触することによって色が変化する排尿インジケータを備え、該排尿インジケータと重なる部分において外装不織布を圧密化することで、インジケータの視認性を高めた使い捨ておむつが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−100886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の使い捨ておむつによれば、使用者(例えば、被着用者におむつを着用させる者)は、おむつの着用時において排尿が行われたことをおむつの外側から視覚的に認識することが可能となる。しかしながら、特許文献1の使い捨ておむつでは、排尿を検出することは可能であるが、排便を検出することができなかった。そして、排便を検出することができずに、内部に便が付着したおむつを長時間着用した状態が続くと、着用者の肌がかぶれたり不快感を生じさせたりする場合があった。特に、おむつの後側(後身頃)には便が付着しやすく、着用者の臀部等に肌トラブルを生じさせる可能性が高いため、排便が行われたことを速やかに検出できることが重要である。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、着用時において排便を検出しやすい吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、展開状態において長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、液吸収性の吸収性コアを有する吸収体と、前記厚さ方向において、前記吸収体よりも非肌側に設けられた前身頃及び後身頃と、便と接触することにより視覚的に色が変化する便インジケータと、有する吸収性物品であって、前記後身頃において、前記厚さ方向に見たときに前記吸収性コアと重複する領域の少なくとも一部に、前記便インジケータが配置されている、ことを特徴とする吸収性物品。
である。
【0007】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、着用時において排便を検出しやすい吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】テープ型使い捨ておむつ1が展開かつ伸長された状態における平面図である。
図2図1に示す線A−Aでの断面図である。
図3】便インジケータ40の配置を説明するためのおむつ1の概略平面図である。
図4】おむつ1の変形例について示す概略平面図である。
図5】パンツ使い捨ておむつ2が展開かつ伸長された状態における平面図である。
図6】パンツ型に形成したおむつ2の斜視図である。
図7図5に示す線C−Cでの断面図である。
【0010】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
展開状態において長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、液吸収性の吸収性コアを有する吸収体と、前記厚さ方向において、前記吸収体よりも非肌側に設けられた前身頃及び後身頃と、便と接触することにより視覚的に色が変化する便インジケータと、有する吸収性物品であって、前記後身頃において、前記厚さ方向に見たときに前記吸収性コアと重複する領域の少なくとも一部に、前記便インジケータが配置されている、ことを特徴とする吸収性物品。
【0011】
このような吸収性物品によれば、排便が行われた際に、吸収性物品の後見頃において吸収性コアの肌側に付着した便を、吸収性コアと重複して配置された便インジケータによって速やかに検出することができる。これにより、肌と便とが長時間接触した状態が維持されることを防止し、かぶれや肌トラブル等を抑制できる。
【0012】
かかる吸収性物品であって、前記後身頃は、背側胴回り部を有し、前記厚さ方向に見たときに、前記便インジケータと前記背側胴回り部とが重複する部分を有する、ことが望ましい。
【0013】
このような吸収性物品によれば、着用時において、着用者の身体に密着しやすい部分である背側胴回り部と着用者の肌との間に便が入り込んだ場合であっても、背側胴回り部と重複して設けられた便インジケータとによって迅速に便を検出することができる。
【0014】
かかる吸収性物品であって、前記長手方向において、前記便インジケータの前側端が前記吸収体の後側端よりも前側に位置し、前記便インジケータの後側端が前記吸収体の前記後側端よりも後側に位置している、ことが望ましい。
【0015】
このような吸収性物品によれば、便インジケータが、吸収体の後側端よりも長手方向の後側でも便を検出することができるようになる。したがって、排便が行われた際に、便が吸収体からはみ出して後胴回り部まで回り込んでしまう、所謂「後漏れ」が生じたとしても、後漏れした便を迅速に検出することができる。
【0016】
かかる吸収性物品であって、前記長手方向において、前記便インジケータの前側端が前記吸収体の前側端よりも後側に位置している、ことが望ましい。
【0017】
このような吸収性物品によれば、排便が行われた際に、便が吸収体の前側端を超えて前側に漏れることは生じ難いため、不要な位置に便インジケータが配置されないようにすることで、便インジケータ配置に係るコストを低減することができる。
【0018】
かかる吸収性物品であって、前記後身頃は、背側胴回り部を有し、前記厚さ方向に見たときに、前記便インジケータと前記背側胴回り部とが重複する部分を有していない、ことが望ましい。
【0019】
このような吸収性物品によれば、例えば着用者が乳幼児等であって、吸収性物品を着用した状態で仰向けの姿勢で寝ていることが多い場合、背側胴回り部と着用者の肌との間には隙間が生じ難く、背側胴回り部と重複する領域において排便を検出する必要性が低いため、不要な位置に便インジケータが配置されないようにすることで、便インジケータ配置に係るコストを低減することができる。
【0020】
かかる吸収性物品であって、前記長手方向において、前記便インジケータの前側端が、展開状態の前記吸収性物品を二つ折りにする際の折り曲げ位置よりも前側に位置している、ことが望ましい。
【0021】
このような吸収性物品によれば、着用時において、着用者の股下に当たる折り曲げ位置よりも前側に便インジケータが配置されていることにより、排泄された便が股下を超えて吸収性物品の前側に到達した場合であっても、便を検出することができるようになる。
【0022】
かかる吸収性物品であって、前記長手方向において、前記便インジケータの前側端が、展開状態の前記吸収性物品を二つ折りにする際の折り曲げ位置と同じ位置、若しくは前記折り曲げ位置よりも後側に位置している、ことが望ましい。
【0023】
このような吸収性物品によれば、便インジケータが長手方向の後側(後身頃)にのみ配置されているため、使用者は便インジケータを視認することにより、吸収性物品の前後判断を容易に行うことができる。これにより、吸収性物品を着用する際に、前後を誤って着用してしまうことを抑制しやすくなる。
【0024】
かかる吸収性物品であって、前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に設けられ、尿と接触することにより所定の反応を呈し、便と接触しても前記所定の反応を呈さない尿インジケータを有し、前記長手方向において、前記尿インジケータの中心が、前記便インジケータの中心よりも前側に位置している、ことが望ましい。
【0025】
このような吸収性物品によれば、着用者の尿排泄口及び便排泄口のそれぞれの位置に応じて、検知しやすい位置に尿インジケータ及び便インジケータを配置することによって、尿及び便をそれぞれ精度良く検出することができる。また、便インジケータと尿インジケータとを長手方向にずらして配置することにより、使用者が視認する際に、検出位置に応じて排便が行われたことと排尿が行われたこととを個別に認識しやすくなる。
【0026】
かかる吸収性物品であって、前記幅方向において、前記吸収性物品の中心と前記便インジケータの中心との間の距離は、前記吸収性物品の前記中心と前記尿インジケータの中心との間の距離よりも小さい、ことが望ましい。
【0027】
このような吸収性物品によれば、幅方向の中央寄りに便インジケータを設けることにより、流動性が低く移動しにくい便を、排泄位置付近にて検出しやすくすることができる。一方、便インジケータよりも幅方向の外側に尿インジケータを設けることにより、流動性が高く拡散しやすい尿を、幅方向の外側領域にて検出しやすくすることができる。これにより、排便及び排尿をそれぞれ効率よく検出することができる。
【0028】
かかる吸収性物品であって、前記尿インジケータは、前記便インジケータの前記幅方向の両側に配置されている、ことが望ましい。
【0029】
このような吸収性物品によれば、尿インジケータが便インジケータの幅方向両側に配置されていることにより、使用者は、幅方向における尿の拡散状況を認識しやすくなる。すなわち、幅方向において拡散しやすい尿を広範囲で検出することができる。
【0030】
かかる吸収性物品であって、前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に設けられ、尿と接触することにより所定の反応を呈し、便と接触しても前記所定の反応を呈さない尿インジケータを有し、前記吸収体は、他の領域よりも坪量が低くなった低坪量領域を有し、前記厚さ方向に見たときに、前記便インジケータと前記低坪量領域とが重複する部分の面積は、前記尿インジケータと前記低坪量領域とが重複する部分の面積よりも大きい、ことが望ましい。
【0031】
このような吸収性物品によれば、低坪量領域では便(便汁)が厚さ方向に透過しやすいため、低坪量領域と便インジケータとが重複する領域を大きくすることによって、便インジケータに便(便汁)が到達しやすくなり、便の検出精度を高めることができる。また、低坪量領域と尿インジケータとが重複する領域を小さくすることによって、尿が吸収体を過度に透過して尿漏れが生じてしまうことを抑制することができる。
【0032】
===第1実施形態===
本発明の第1実施形態に係る吸収性物品として、テープ型使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。なお、テープ型使い捨ておむつは大人用のおむつであっても良いし、乳幼児用のおむつであっても良い。また、例えば、パッドタイプの使い捨ておむつ等にも本発明を適用することができる。
【0033】
<テープ型使い捨ておむつ1の基本構成>
図1は、テープ型使い捨ておむつ1(以下「おむつ1」ともいう)が展開かつ伸長された状態における平面図である。図2は、図1に示す線A−Aでの断面図である。おむつ1を伸長させた状態とは、おむつ1の展開状態において、おむつ1に生じていた皺が実質的に視認されなくなる程に伸長させた状態であり、おむつ1を構成する各部材(例えば後述するトップシート22等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまでおむつ1が伸長した状態である。
【0034】
本実施形態のおむつ1は、所謂オープンタイプの使い捨ておむつであり、図1に示すように、前部3と、股下部5と、後部7とを有する。前部3は、着用者の前部(腹側、前胴回り)に位置することになる部分である。また、後部7は、着用者の後部(背側、後胴回り)に位置することになる部分である。股下部5は、前部3と後部7との間に位置することになる部分である。
【0035】
以下の説明では、図1に示すように、各方向を定義する。すなわち、伸長状態のおむつ1において、前部3から後部7に向かう方向を「長手方向」とし、長手方向と直交する方向を「幅方向」とする。図1に示されている線B−Bは、長手方向におけるおむつ1の中心CLを示す線である。また、図2に示すように、長手方向及び幅方向と直交する方向を「厚さ方向」とし、着用者の肌の側を「肌側」とし、その逆側を「非肌側」とする。
【0036】
おむつ1は、中央帯状領域12と、サイドフラップ14と、レッグギャザー16と、レッグサイドギャザー17とを有する。一対のサイドフラップ14は、後部7において、ファスニングテープ30がそれぞれ取り付けられている。
【0037】
中央帯状領域12は、前部3、股下部5及び後部7によって構成された幅方向の中央部に位置する帯状の領域である(図1参照)。中央帯状領域12は、着用者によって排泄された尿等の液体を吸収し保持する部位である。中央帯状領域12は、液保持性の吸収体21を含む縦長の形状(長手方向に沿った形状)を有する。中央帯状領域12は、主に、吸収体21と、同吸収体21を肌側から覆う液透過性のトップシート22と、同吸収体21を非肌側から覆う液不透過性のバックシート23、及び、おむつ1の最も非肌側に設けられる外装シート27(例えば不織布)とを有する(図2参照)。中央帯状領域12には、さらに、液透過性であるセカンドシート35が設けられている。ただし、セカンドシート35は必ずしも設けられている必要は無い。
【0038】
また、以下では、バックシート23及び外装シート27を合わせて、おむつ1の「外装体60」とも呼ぶ。外装体60は、厚さ方向において吸収体21よりも非肌側に設けられ、おむつ1の外装を構成しつつ、吸収体21を保持する部位である。そして、外装体60のうち、長手方向における中心CLよりも前側の領域を「前身頃60f」とも呼び、長手方向における中心CLよりも後側の領域を「後身頃60b」とも呼ぶ。前身頃60fは、おむつ1の着用時において着用者の腹側に当たる部位であり、後身頃60bはおむつ1の着用時において着用者の背側に当たる部位である。
【0039】
本実施形態の吸収体21は、図2に示すように、尿等の排泄物を吸収する吸収性コア24と、吸収性コア24を厚さ方向の肌側及び非肌側の両側からそれぞれ覆う液透過性のコアラップシート25とを有している。
【0040】
吸収体21(吸収性コア24)は、前部3、股下部5及び後部7に亘って配置されている。本実施形態の吸収性コア24は、所定形状の一例としての平面視略砂時計形状を有する。吸収性コア24を構成する液体吸収性素材としては、例えばパルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等の液体吸収性粒状物を使用することができる。また、液体吸収性繊維及び液体吸収性粒状物以外の液体吸収性素材を含んでいても良い。
【0041】
また、吸収体21は、幅方向の中央部に低坪量領域21Aを有している(図1及び図2参照)。吸収体21のうち、低坪量領域21Aの坪量は、低坪量領域21Aに隣接する領域21Bの坪量よりも低くなっている。ここで、坪量とは、単位面積当たりの質量のことである。ただし、おむつ1において、低坪量領域21Aは必ずしも設けられていなくても良い。すなわち、吸収体21が全体に亘って均等な坪量を有するように構成されていても良い。
【0042】
サイドフラップ14は、中央帯状領域12の幅方向の両側部に位置する部位である。サイドフラップ14は、前部3、股下部5及び後部7に亘って形成されている(図1参照)。股下部5におけるサイドフラップ14の幅方向の長さ(幅)は、前部3及び後部7におけるサイドフラップ14の幅方向の長さ(幅)よりも狭い。サイドフラップ14は、主に、肌側シート26とバックシート23から構成されている(図2参照)。肌側シート26は、前部3、股下部5及び後部7に亘って形成された肌側の部材であり、例えば不織布で構成されている。肌側シート26は、レッグサイドギャザー17(立体ギャザー)を構成する部材でもあり、肌側シート26の外側の部位(図1の破線で表示された接合部26Aより外側の部位)がサイドフラップ14を構成する。
【0043】
中央帯状領域12のうち少なくとも股下部5には、トップシート22と肌側シート26との間に、長手方向に伸縮可能な一対の脚周り弾性部材28(例えば糸ゴム)が設けられている。脚周り弾性部材28は、股下部5の中央帯状領域12に伸縮性を付与する部材である。本実施形態では、長手方向に伸長させた状態で脚周り弾性部材28が取り付けられる。これにより、脚周り弾性部材28は中央帯状領域12の股下部5に対して長手方向に沿った収縮力を発現する。
【0044】
一対のサイドフラップ14には、長手方向に沿って伸縮するレッグギャザー弾性部材15がそれぞれ設けられている。レッグギャザー弾性部材15は、長手方向に沿って伸縮する弾性部材であり、おむつ1の着用時において、脚回り開口部に伸縮性を付与する部材である。すなわち、レッグギャザー弾性部材15はおむつ1の脚繰り部を着用者の脚に合わせてフィットさせる脚回り弾性部材である。また、レッグギャザー弾性部材15が股下部5の肌側シート26及びバックシート23に伸縮性を付与することによって、レッグギャザー16が構成される。
【0045】
レッグサイドギャザー17は、脚繰りの隙間からの液漏れを防ぐための立体ギャザーである。一対のレッグサイドギャザー17は、前部3、股下部5及び後部7に亘って長手方向に沿って形成されている(図1参照)。レッグサイドギャザー17は、サイドフラップ14の内側で中央帯状領域12の両縁を覆うように形成されている。
【0046】
レッグサイドギャザー17(立体ギャザー)は、主に肌側シート26の幅方向内側の部位から構成されている(図2参照)。股下部5の肌側シート26の内縁は糸ゴム等のレッグサイドギャザー弾性部材18によって伸縮性を有している。肌側シート26は、中央帯状領域12とサイドフラップ14との間の接合部26Aで長手方向に沿って接合されている。おむつ1の着用時には、レッグサイドギャザー弾性部材18の伸縮性によって肌側シート26の接合部26Aよりも内側の領域が、接合部26Aを基点として着用者の肌側に立ち上がり、排泄物等の横漏れを抑制する。
【0047】
ファスニングテープ30は、おむつ1の後部7においてサイドフラップ14の幅方向の両側部に配置されている(図1参照)。そして、後述するターゲットテープ29(図1参照)に各ファスニングテープ30を係止することにより、おむつ1の胴回り開口及び脚回り開口が形成され、着用者の身体(胴)に対しておむつ1の位置を固定することができる。
【0048】
中央帯状領域12の前部3には、ターゲットテープ29が設けられている(図1参照)。ターゲットテープ29は、前部3の外装シート27の非肌側に配置されている。ターゲットテープ29は、ファスニングテープ30と係合可能な部材であり、例えば不織布によって形成されている。ターゲットテープ29は、ファスニングテープ30を係合させるターゲット領域を構成する。なお、外装シート27の非肌側にターゲットテープ29を配置する代わりに、外装シート27を構成している最外層の不織布にターゲット領域を直接形成しても良い。そして、ファスニングテープ30をターゲットテープ29に係合させることによって、おむつ1を着用させることになる。
【0049】
本実施形態のおむつ1は、幅方向の中央部に便インジケータ40を有しており、さらに、便インジケータ40に対して幅方向外側に離間して、一対の尿インジケータ50,50を有している。便インジケータ40及び尿インジケータ50は、厚さ方向において、それぞれ吸収体21よりも非肌側に配置されている(図2参照)。尿インジケータ50は、従来の一般的なおむつに採用されているpH指示薬を含むインジケータとして構成されている。例えば、尿インジケータ50は、尿のpHを反応因子(尿インジケータ反応因子)として、尿と接触することによって所定の反応(例えば呈色反応)を呈することにより、尿が排出されたことを検知する。
【0050】
<便インジケータ40の原理>
便インジケータ40は、おむつ1等の吸収性物品用の便インジケータであって、便中に含まれる所定の反応因子(便インジケータ反応因子)と接触することによって所定の反応(例えば呈色反応)を呈することにより、便が排出されたことを検知する。本実施形態では、便インジケータ40が便中の生体物質を検知する化学成分を含み、この化学成分の便への応答と、尿への応答が異なることにより、便の排出のみを検出することを可能としている。
【0051】
例えば、便インジケータ40に含まれる化学成分が検知する生体物質をたんぱく質とする場合、当該化学成分としては、pH指示薬を用いることが好ましい。一般に、たんぱく質は、アミノ酸が重合した構造を有しており、たんぱく質の主鎖の両末端や側鎖に酸性及び塩基性の官能基を有しているため、一定以上のたんぱく質が存在する場合、pH指示薬を変色させることができる(たんぱく誤差法)。本実施形態では、便中の食物由来の未消化のたんぱく質や、腸内細菌から分泌されるたんぱく質等を検知することで、pH指示薬が便に応答するようにしている。
【0052】
具体的なpH指示薬としては、例えば、テトラフェノールブルーを使用することができる。この場合、たんぱく質が存在すると、たんぱく質中の遊離アミノ基と結合して塩様青色化合物を形成し、真のpHより高めのpHに相当する青色を呈する。よって、テトラフェノールブルーを含んだ便インジケータ40が便と接触することで、黄色から青色を呈色する。なお、pH指示薬の変色を起こしやすくするためには、予めpH3程度の酸性側にしておくことが望ましい。そのため、pH指示薬にクエン酸緩衝剤等を含ませても良い。
【0053】
このように、所定のpH指示薬を用いることにより、尿や便自体のpH変化によって、pH指示薬が呈色せず、たんぱく質に応答して当該pH指示薬を呈色させることができる。なお、たんぱく誤差法に用いられるpH指示薬は、上記のテトラフェノールブルーに限定されるものではなく、他のpH指示薬を用いることもできる。例えば、ブロモフェノールブルー、ブロモクレゾールグリーン、チモールフタレイン等、若しくはその他の指示薬を用いることができる。さらに、pH指示薬は、肌に対して安全であり、湿気や日光による保管性に優れたものであることが望ましい。
【0054】
また、便インジケータ40では、排泄物が便であるか尿であるかを誤検出しないように、便インジケータ40に含まれる化学成分が便に応答し、尿には応答しないようにすることが望ましい。そこで、本実施形態における便インジケータ40は、所定濃度以上の便インジケータ反応因子(たんぱく質等)に応答して呈色反応等の反応を示し、便インジケータ反応因子が所定濃度よりも小さい場合には、反応を生じ難くしている。
【0055】
一般に、健常者の尿中には、たんぱく質は含まれておらず、非健常者であっても、尿中のたんぱく質は、10,000mg/Lを下回る。よって、本実施形態においては、pH指示薬を使用したたんぱく質誤差法により、便インジケータ40が、150mg/L以上のたんぱく質に応答することが好ましく、5,000mg/L以上のたんぱく質に応答することがより好ましく、10,000mg/L以上のたんぱく質に応答することが更に好ましい。例えば、化学成分としてブロモフェノールブルーを使用する条件で、便インジケータ40が150mg/L以上のたんぱく質に応答する場合、便インジケータ40における1cm2当たりのpH指示薬の適用量を、16.3μgとすることが好ましく、便インジケータ40が5,000mg/L以上のたんぱく質に応答する場合、便インジケータ40における1cm2当たりのpH指示薬の適用量を、0.5μgとすることが好ましく、便インジケータ40が10,000mg/L以上のたんぱく質に応答する場合、便インジケータ40における1cm2当たりのpH指示薬の適用量を、0.25μgとすることが好ましい。なお、pH指示薬の適用量を17.0μg以下とすることにより、吸収性物品の着用者に対する便インジケータ40の安全性が高まる。
【0056】
本実施形態では、このようにpH指示薬の塗布量を調整することによって、便インジケータ40が便に対して反応可能な範囲と比較して、尿に対して反応可能な範囲を相対的に小さくすることができる。言い換えると、便インジケータ40の便に対する反応と、便インジケータ40の尿に対する反応とを異ならせることができる。これにより、便インジケータ40を尿に対して反応し難くすることができる。
【0057】
また、便インジケータ40は、上述したたんぱく質を反応因子として限定するものではない。例えば、便中に含まれる腸内細菌や、便の比重と相関関係がある便のイオン強度、胆汁色素のビリルビン等、便に由来する物質に反応するようにしても良い。これらの成分は、一般に、尿に含まれていない、若しくは便と比較して尿に含有される量や比重が非常に小さい。したがって、たんぱく質を反応因子とする場合と同様に、便インジケータ40が尿に対して反応し難く、便に対して反応しやすくなる。したがって、おむつ1において排泄された便を精度良く検出することができる。
【0058】
便インジケータ40は、上述のような化学成分(例えばpH指示薬)を含んだ接着剤(例えばホットメルト接着剤HMA)をおむつ1のバックシート23の肌側面に塗工することによって形成されている。本実施形態では、図1に示されるように、幅方向の中央において、股下部5から後部7に亘って、長手方向に沿った帯状(若しくは線状)の領域に、コーターを用いてホットメルト接着剤(HMA)を塗工することによって便インジケータ40が形成されている。このようなコーター塗工によれば、均等な膜厚でムラの少ない便インジケータ40を形成することが可能となり、便の検出精度を高めることができる。また、製造コストを抑えることができる。なお、尿インジケータ50についても同様にして形成することができる。
【0059】
また、化学成分をインクと混ぜて、バックシート23やコアラップシート25に印刷塗工することによって便インジケータ40が形成されるのであっても良い。また、化学成分を染みこませた濾紙や不織布を、ホットメルト接着剤(HMA)や超音波溶着でバックシート23やコアラップシート25に接合固定することによって便インジケータ40が形成されるのであっても良い。
【0060】
<便インジケータ40の配置について>
続いて、おむつ1に設けられる便インジケータ40の具体的な配置について説明する。図3は、便インジケータ40の配置を説明するためのおむつ1の概略平面図である。なお、図3に示されるおむつ1には、後述する便収容空間90(図1では不図示)が設けられているものとする。
【0061】
図3に示されるように、便インジケータ40は、少なくともおむつ1の後身頃60bにおいて、吸収性コア24(吸収体21)と重なる部分を有するように配置されている。言い換えると、後身頃60bにおいて、厚さ方向に見たときに吸収性コア24と重複する領域の少なくとも一部に、便インジケータ40が配置されている。
【0062】
便インジケータ40の形状は、長手方向に長い略長方形状であり、おむつ1の幅方向の中央部において、長手方向に沿って配置されている。ただし、便インジケータ40の形状は図3に示されるような長方形状には限られず、例えば、正方形やハート型等にデザインされた形状であっても良いし、動物等の図柄を示す形状であっても良い。
【0063】
本実施形態のおむつ1では、便インジケータ40が後身頃60bにおいて、吸収性コア24(吸収体21)と重複するように配置されていることにより、おむつ1の着用時において排便が行われたことを検出しやすくなっている。通常、おむつ1の着用者の肛門は長手方向における中央よりも後側に位置しているため、排便が行われると、便は、おむつ1の後側(後身頃60b)において吸収性コア24(吸収体21)の肌側に付着する。そして、一般に便は粘性が高く流動性が低いことから、おむつ1の後側(後身頃60b)において吸収性コア24の肌側に付着した便は、大きく移動すること無く吸収性コア24の厚さ方向の肌側から非肌側に浸透しやすい。つまり、後身頃60bにおいて吸収性コア24に付着した便(便汁)は、吸収性コア24と重複するように厚さ方向の非肌側に配置された便インジケータ40に到達し、該便インジケータ40によって検出されやすくなる。したがって、排便が行われた際に、便インジケータ40によって速やかに便を検出することが可能となる。これにより、排便が行われたことに気付かずに着用者の肌と便とが長時間接触した状態が維持されてしまうことが抑制され、かぶれや肌トラブル等の問題を生じ難くすることができる。
【0064】
また、おむつ1の後身頃60bにおいて、着用する際に着用者の背側の胴回りに位置する部分を「背側胴回り部7B」とした場合、厚さ方向に見たときに、便インジケータ40と背側胴回り部7Bとが重複する部分を有するようにしても良い。この背側胴回り部7Bは、テープ型のおむつ1において幅方向の両側端に設けられた一対のファスニングテープ30,30の根元間の領域である。例えば図3の場合、長手方向においてファスニングテープ30の中心位置30clとおむつ1の後側端1ebとの間の距離を長さLfで表したときに、中心位置30clから長手方向の前側に長さLf、中心位置30clから長手方向の後側に長さLfで表される長さ2Lfの範囲を「背側胴回り部7B」とする。おむつ1を着用する際には、一対のファスニングテープ30,30が幅方向の両側に引っ張られつつ、ターゲットテープ29に係止される動作によって、この背側胴回り部7Bが着用者の背側(後側)胴回りに密着する。つまり、背側胴回り部7Bは、おむつ1の着用時において、後身頃60bのうち着用者の身体に最も密着しやすい部分である。
【0065】
おむつ1の着用時において、排泄された便が、背側胴回り部7Bと着用者の肌との間に入り込むと、着用者の肌に便が押し付けられるようにして密着することによって、不快感やかぶれを生じさせやすくするおそれがある。これに対して、当該背側胴回り部7Bと重複するように便インジケータ40を配置しておけば、背側胴回り部7Bと着用者の肌との間に便が入り込んだ場合であっても、迅速に便を検出することができる。したがって、着用者の背側胴回りにおいて、肌のかぶれや不快感を生じ難くすることができる。
【0066】
また、長手方向において、便インジケータ40の後側端40ebが吸収体21の後側端21ebよりも後側に位置し、便インジケータ40の前側端40efが吸収体21の後側端21ebよりも前側に位置していることが望ましい。すなわち、便インジケータ40が、吸収体21の後側端21ebを長手方向に跨ぐように配置されていることが望ましい(図3参照)。この場合、便インジケータ40は、吸収体21の後側端21ebよりも長手方向の後側でも便を検出することができるようになる。例えば、おむつ1の着用者が仰向けに寝ているような場合に、便が吸収体21からはみ出して後側まで回り込んでしまう、所謂「後漏れ」が生じたとしても、後漏れした便を便インジケータ40によって迅速に検出することができる。これにより、使用者(例えば、着用者におむつ1を着用させる者)はおむつ1の交換タイミングを適切に知ることができる。また、便の後漏れによって、寝具等が汚れてしまうことを抑制しやすくすることができる。
【0067】
一方、長手方向において、便インジケータ40の前側端40efは、吸収体21の前側端21efよりも後側に位置していることが望ましい。上述したように、通常、便はおむつ1の長手方向の後側にて排泄されるため、前側に大きく移動して吸収体21の前側端21efを超えて前側(腹側)に漏れることは生じ難い。したがって、仮に、便インジケータ40が吸収体21の前側端21efを跨ぐように配置されていたとしても、長手方向において吸収体21の前側端21efよりも前側で便が検出されることは想定し難い。そこで、便インジケータ40の前側端40efが吸収体21の前側端21efよりも後側となるようにすることで、不要な位置に便インジケータ40が配置されないようにしている。これにより、便インジケータ40配置に係るコストを削減することができる。また、おむつ1の前側において不要な便インジケータ40を配置しないことで、前側の領域において尿インジケータ50を視認しやすくなる。すなわち、尿インジケータ50と便インジケータ40との誤認が生じ難くなるため、おむつ1において排尿を検出しやすくすることができる。
【0068】
また、おむつ1の背側胴回り部7Bの領域に便収容空間90が設けられていても良い。便収容空間90は、例えば、幅方向に長い略長方形状の不織布等のシート部材91によって、背側胴回り部7Bの一部を厚さ方向の肌側から覆うことによって形成される(図3参照)。シート部材91は、長手方向の後側(背側)端部及び幅方向の両側端部において、背側胴回り部7Bの肌側面(トップシート22等)に接合されており、長手方向の前側(腹側)端部(上下方向の下側端部)において、背側胴回り部7Bの肌側面(トップシート22等)と接合されていない部分を有する。これにより、背側胴回り部7Bの肌側面と、シート部材91の非肌側面との間に、長手方向の前側(上下方向の下側)が開口されたポケット状の空間が形成される。このようにポケット状の便収容空間90が設けられていることにより、おむつ1の着用時において、排泄された便が、長手方向の前側(腹側)から後側(背側)に移動してきた場合に、当該便を便収容空間90内に一時的に収容して保持することができる。但し、便収容空間90やシート部材91の構成は図3に示される限りではなく、他の構成によって便収容空間90が形成されていても良い。また、便収容空間90は必ずしも設けられていなくても良い。
【0069】
図3では、厚さ方向に見て、便インジケータ40の一部が便収容空間90と重なるように配置されている。おむつ1の使用者の寝姿勢時等においては、便がトップシート22を伝って背側胴回り部7Bまで移動していく可能性があるが、そのような背側胴回り部7Bに到達した便を収容するために設けられた便収容空間90に便インジケータ40を設けることで、効率的に便を検出でき、交換者に排便が行われたことを知らせることができる。
【0070】
また、おむつ1の前身頃60fにおいて、着用する際に着用者の腹側の胴回りに位置する部分を「腹側胴回り部3B」とすると、便インジケータ40の前側端40efは腹側胴回り部3Bまで達していないことがより望ましい。すなわち、厚さ方向に見たときに、便インジケータ40と腹側胴回り部3Bとが重複していないことが望ましい。腹側胴回り部3Bは、長手方向において、おむつ1を中心位置CLにて二つ折りにした際に、背側胴回り部7Bと重なる長手方向の長さ2Lfで表される領域である。つまり、腹側胴回り部3Bと背側胴回り部7Bとは、長手方向において、中心位置CLからの距離が等しく、且つ、長手方向における長さ(2Lf)が等しい領域である。長手方向において、中央よりも後側で排泄された便が、腹側胴回り部3Bの位置まで到達する可能性は低いため、上述と同様の理由により、おむつ1の前身頃60fにおいて、不要な位置に便インジケータ40が配置されないようにしている。これにより、便インジケータ40配置に係るコストを削減することができる。
【0071】
なお、図3では、厚さ方向に見たときに、便インジケータ40と背側胴回り部7Bとが重複する部分を有している場合について説明したが、厚さ方向に見たときに、便インジケータ40と背側胴回り部7Bとが重複しないように便インジケータ40が配置されていても良い。例えば、おむつ1の着用者が赤ん坊や乳幼児である場合、おむつ1を着用した状態で仰向けの姿勢で寝ていることが多くなる。この場合、背側胴回り部7Bと着用者の肌との間に隙間は生じ難く、背側胴回り部7Bと着用者の肌との間に便が入り込む可能性は低い。したがって、背側胴回り部7Bと重複する領域において排便を検出する必要性は低く、便インジケータ40を配置する必要性も低い。このように、おむつ1の想定される使用態様や用途に応じて便インジケータ40の配置を調整するようにすると良い。
【0072】
また、おむつ1の長手方向において、便インジケータ40の前側端40efが、展開状態のおむつ1を長手方向に折り曲げる際の折り曲げ位置(長手方向における中心CL)よりも前側に位置するようにしても良い(図3参照)。すなわち、便インジケータ40が、おむつ1の長手方向における中心CLを跨いで前身頃60f側にも配置されていることが望ましい。長手方向の中心CLは、おむつ1を長手方向に二つ折りにする際の折り曲げ線の位置であり、おむつ1の着用時には着用者の股下に当たる位置である。したがって、股下位置よりも前側に便インジケータ40が配置されていることにより、肛門から排出された便が股下を超えておむつ1の前側に到達した場合であっても、便を検出することができるようになる。これにより、おむつ1の着用時において、前身頃60fでもしっかりと排便を検出することが可能となる。
【0073】
一方、長手方向において、便インジケータ40の前側端40efが、展開状態のおむつ1を長手方向に折り曲げる際の折り曲げ位置(長手方向における中心CL)と同じ位置、若しくは当該折り曲げ位置(中心CL)よりも後側に位置するようにしても良い。すなわち、便インジケータ40が、おむつ1の前身頃60fとは重複せず、後身頃60bのみと重複するように配置されていても良い。このように、便インジケータ40がおむつ1の後側(後身頃60b)にのみ配置されているのであれば、使用者が便インジケータ40を視認した際に、おむつ1の前後判断を容易に行うことができる。すなわち、便インジケータ40が設けられている方がおむつ1の後側(背側)であることを認識しやすくすることができる。これにより、おむつ1を着用する際に、前後を誤って着用してしまうこと等を抑制できる。
【0074】
また、おむつ1の長手方向において、便インジケータ40の中心位置40clは、尿インジケータ50の中心位置50clよりも後ろ側に位置している。言い換えると、便インジケータ40は、尿インジケータ50よりも長手方向の後ろ側寄りに配置されている。一般に、排泄が行われる場合に、尿は前側寄りの位置に排泄され、便は後ろ側寄りの位置に排泄される。そこで、おむつ1では、尿排泄口及び便排泄口のそれぞれの位置に応じて、検知しやすい位置に尿インジケータ50及び便インジケータ40を配置することによって、尿及び便をそれぞれ精度良く検出することを可能としている。また、便インジケータ40と尿インジケータ50とを長手方向にずらして配置することにより、使用者が視認する際に、排便が行われたことと排尿が行われたこととを、それぞれの検出位置に応じて個別に認識しやすくなる。すなわち、排便と排尿とを混同し難くなる。したがって、排便を正確に検出しやすくなるとともに、排尿も正確に検出することができるようになる。
【0075】
また、おむつ1の幅方向において、おむつ1(吸収体21)の中心位置CWと便インジケータ40の中心位置40cw(図3では、CWと同じ位置)との間の距離G40w(図3ではG40w=0)は、おむつ1(吸収体21)の中心位置CWと尿インジケータ50の中心位置50cwとの間の距離G50wよりも小さい(G40w<G50w)。言い換えると、便インジケータ40は、尿インジケータ50よりも幅方向の中央寄りに配置されている。上述したように、便は流動が低いため、便排出口(肛門)から排出された便は、排出された位置から幅方向に移動せずそのまま吸収体21に付着しやすい。そこで、幅方向の中央寄りに便インジケータ40を設けることで、便を検出しやすくしている。一方、尿は流動性が高いため、尿排泄口から排泄された尿は吸収体21の幅方向に拡散しやすい。そこで、尿インジケータ50は便インジケータ40よりも幅方向の外側に設けることで、拡散した尿を幅方向の外側にて検出しやすくしている。これにより、おむつ1では、排便及び排尿をそれぞれ効率よく検出することができる。
【0076】
また、便インジケータ40と尿インジケータ50とを幅方向の異なる位置に配置することにより、使用者は、排泄されたのが尿であるのか便であるのかをおむつ1の外側から視覚的に確認しやすくなる。すなわち、便が排泄された場合は、幅方向中央部に配置されたインジケータ(便インジケータ40)が呈色反応を示し、尿が排泄された場合は、幅方向両側に配置されたインジケータ(尿インジケータ50)が呈色反応を示す。これにより、排便と排尿とを識別しやすくなる。
【0077】
さらに、おむつ1の尿インジケータ50は、便インジケータ40の幅方向の両側に一対設けられている。上述のように、尿は、便と比較して粘度が低く流動性が高いため、排泄された後、吸収体21の内部を拡散して幅方向及び長手方向に拡散しつつ、厚さ方向の肌側から非肌側に透過しやすい。したがって、尿インジケータ50が便インジケータ40の幅方向両側に配置されていることにより、使用者は、幅方向における尿の拡散状況を認識しやすくなる。すなわち、幅方向において拡散しやすい尿を広範囲で検出することができる。
【0078】
また、厚さ方向に見たときに、便インジケータ40と低坪量領域21Aとが重複する部分の面積は、尿インジケータ50と低坪量領域21Aとが重複する部分の面積よりも大きい。図3では、おむつ1(吸収体21)の幅方向中央部に、長手方向の股下部5から後部7に亘って略長方形状の低坪量領域21Aが設けられており、便インジケータ40の一部が当該と低坪量領域21Aと重複して配置されている。吸収体21のうち、低坪量領域21Aが設けられている部分はその他の部分と比較して、便(便汁)が厚さ方向に透過しやすい。そのため、排泄された便が、厚さ方向の肌側から非肌側へ透過しやすく、吸収体21の非肌側に配置されている便インジケータ40に便(便汁)が到達しやすくなる。したがって、便インジケータ40と低坪量領域21Aとが重複している領域では、便インジケータ40による便の検出精度を高めることができる。
【0079】
一方、図3では、厚さ方向に見たときに、尿インジケータ50と低坪量領域21Aとは重複していない(重複する部分の面積がゼロである)尿は便と比較して流動性が高いため、低坪量領域21Aと重複しない領域であっても吸収体21の内部を厚さ方向に透過しやすく、吸収体21の非肌側に配置されている尿インジケータ50に到達しやすい。逆に低坪量領域21Aと尿インジケータ50との重複部分の面積が大きいと、尿が吸収体21を過度に透過してしまい、尿漏れの原因となるおそれがある。
【0080】
そこで、便インジケータ40と低坪量領域21Aとが重複する部分の面積を、尿インジケータ50と低坪量領域21Aとが重複する部分の面積よりも大きくすることによって、排便及び排尿をそれぞれ検出しやすくすると共に、尿漏れを抑制することができる。
【0081】
このように、排便と排尿とをそれぞれ精度良く検出できるようにすることで、使用者は、おむつ1の交換タイミングを正確に判断しやすくなり、着用者に不快感を生じ難くさせることができる。
【0082】
<おむつ1の変形例>
上述のおむつ1は、幅方向に延出したサイドフラップ14を有し、サイドフラップ14の幅方向両端部にファスニングテープ30が設けられる構成を有していたが、おむつ1は以下の様に変形することも可能である。図4は、おむつ1の変形例について示す概略平面図である。図4に示される変形例のテープ型おむつでは、サイドフラップ14が設けられておらず、矩形状の本体部(図1の中央帯状領域12に相当する部分)に対して、長手方向の後端部且つ幅方向の両端部に、ファスニングテープ30が直接取り付けられている。その他の基本的な構成は上述したおむつ1と略同様である。
【0083】
また、本変形例における背側胴回り部7B及び腹側胴回り部3Bも、上述の場合と同様に定義できる。すなわち、図3で説明したのと同様に、長手方向においてファスニングテープ30の中心位置30clとおむつの後側端1ebとの間の距離を長さLfで表したときに、中心位置30clから長手方向の前側に長さLf、中心位置30clから長手方向の後側に長さLfで表される長さ2Lfの範囲を「背側胴回り部7B」とする(図4参照)。そして、長手方向の中心位置CLにておむつ1を二つ折りにした際に、背側胴回り部7Bと重なる長手方向の長さ2Lfで表される範囲を「腹側胴回り部3B」とする。
【0084】
図4から明らかなように、変形例における便インジケータ40(及び尿インジケータ50)の配置や構成は、図3に示すおむつ1の場合と略同様である。したがって、変形例のような構成を有するテープ型おむつであっても、着用時において排便を検出しやすくすることができる。
【0085】
===第2実施形態===
第2実施形態では、前身頃及び後身頃の幅方向の両側端部が互いに接合されたパンツ型使い捨ておむつ2について説明する。
【0086】
<パンツ型使い捨ておむつ2の基本構成>
図5は、パンツ使い捨ておむつ2(以下「おむつ2」ともいう)が展開かつ伸長された状態における平面図である。図6は、パンツ型に形成したおむつ2の斜視図である。図7は、図5に示す線C−Cでの断面図である。
【0087】
第2実施形態のおむつ2は、図5の展開状態において、第1実施形態のおむつ1と同様に互いに交差する長手方向と、幅方向と、厚さ方向とを有する。また、図6のパンツ型状態において、互いに直交する三方向として上下方向と左右方向と前後方向とを有している。
【0088】
図5に示すように、おむつ2は所謂3ピースタイプのおむつであり、3つの部品21,70,80を有している。すなわち、おむつ2は、第1部品として、着用者の股間部にあてがわれ尿等の排泄物を吸収する吸収体21を有し、第2部品として、同着用者の前側から腹側部を覆う前側帯部材70を有し、第3部品として、同着用者の後側から背側部を覆う後側帯部材80を有している。この前側帯部材70は吸収体21の非肌側に設けられ、「前身頃」に相当する。同様に、後側帯部材80は吸収体21の非肌側に設けられ、「後身頃」に相当する。
【0089】
おむつ2の展開状態において、前側帯部材70(前身頃)と後側帯部材80(後身頃)とは互いに吸収体21の長手方向(上下方向)に間隔をあけて平行に並んだ状態で、これらの間に吸収体21が掛け渡されている。そして、吸収体21の前側上端部が前側帯部材70の肌側に接合固定され、吸収体21の後側上端部が後側帯部材80の肌側に接合固定されており、その外観形状は平面視略H形状をなしている。
【0090】
そして、この状態から、吸収体21が長手方向の中心位置CLにて二つ折りされる。すなわち、股下部にて前後に折り曲げられる。この二つ折りの状態において互いに対向する前側帯部材70と後側帯部材80とが、着用者の脇腹に当接すべき部分である側縁接合部70ewと、側縁接合部80ewと(つまり、左右方向の両端部)にて接合・連結されると、これら帯部材70,80同士が環状に成形される。これにより、図6に示すような胴周り開口2HB及び一対の脚周り開口2HL,2HLが形成されたパンツ型形状のおむつ2となる。
【0091】
おむつ2の吸収体21は、おむつ1の吸収体21と略同様の構成を有している。すなわち、吸収体21は、液吸収性の吸収性コア24と、必要に応じて吸収性コア24を被覆する液透過性のコアラップシート25とを備えている。また、図5図7では不図示であるが、吸収体21の幅方向の中央部に、第1実施形態のおむつ1と同様の低坪量領域21Aが設けられていても良い。
【0092】
図7に示されるように、吸収体21の厚さ方向の肌側には、吸収性コア24を肌側から覆う液透過性のトップシート22が設けられている。なお、吸収性コア24とトップシート22との厚さ方向の間に、液透過性のセカンドシート35が設けられていても良い。吸収体21の厚さ方向の非肌側には、吸収性コア24を非肌側から覆う液不透過性のバックシート23、及び、外装シート27が設けられている。
【0093】
そして、吸収性コア24とバックシート23との厚さ方向の間には、便インジケータ40及び尿インジケータ50が設けられている(図7参照)。便インジケータ40及び尿インジケータ50の構成や機能は、第1実施形態のおむつ1と同様である。
【0094】
前側帯部材70(前身頃)は、図7に示すように、不織布71,72を厚さ方向に二枚重ねに接合することで形成されている。そして、2枚の不織布71,72同士の間には、左右方向に沿って糸ゴム等の複数の胴回り弾性部材75,75…が配置されている。胴回り弾性部材75,75…は、上下方向に間隔をあけながら上下方向に並んで介挿されつつ、左右方向に伸長された状態で同不織布71,72に接合固定されている。これにより、前側帯部材70には左右方向(幅方向)に伸縮可能となっている。
【0095】
同様に、後側帯部材80(後身頃)は、図7に示すように、不織布81,82を厚さ方向に二枚重ねに接合することで形成されている。そして、2枚の不織布81,82同士の間には、左右方向に沿って糸ゴム等の複数の胴回り弾性部材85,85…が配置されている。胴回り弾性部材85,85…は、上下方向に間隔をあけながら上下方向に並んで介挿されつつ、左右方向に伸長された状態で同不織布81,82に接合固定されている。これにより、後側帯部材80には左右方向(幅方向)に伸縮可能となっている。
【0096】
また、図5に示されるように、おむつ2の前側帯部材70のうち、長手方向において側縁接合部70ewが形成されている領域を、「腹側胴回り部70B」とする。腹側胴回り部70Bは、おむつ1の腹側胴回り部3Bに相当し(図3参照)、おむつ2の着用時に着用者の腹側の胴回りに位置する部分である。同様に、後側帯部材80のうち、長手方向において側縁接合部80ewが形成されている領域を、「背側胴回り部80B」とする。背側胴回り部80Bは、おむつ1の背側胴回り部7Bに相当し(図3参照)、おむつ2の着用時に着用者の背側の胴回りに位置する部分である。
【0097】
<便インジケータ40の配置について>
おむつ2に設けられる便インジケータ40は、図5に示されるように、長手方向に長い略長方形状であり、幅方向の中央部かつ長手方向の後側寄りに配置されている。そして、便インジケータ40の少なくとも一部は、厚さ方向に見たときに後側帯部材80(後身頃)において吸収性コア24(吸収体21)と重複する部分を有している。したがって、おむつ1で説明したのと同様に、おむつ2の着用時において排便が行われたことを検出しやすくなっている。すなわち、おむつ2の後側(後身頃)において吸収性コア24と重複するように便インジケータ40が配置されていることにより、排便が行われた際に、後身頃で吸収性コア24に付着した便を速やかに検出することが可能となる。これにより、着用者の肌と便とが長時間接触した状態が維持されてしまうことが抑制され、かぶれや肌トラブル等の問題を生じ難くすることができる。
【0098】
さらに、おむつ1と同様に、おむつ2についても、厚さ方向に見たときに、便インジケータ40と背側胴回り部80Bとが重複する部分を有するようにしても良い(図5参照)。おむつ2の背側胴回り部80Bでは、胴回り弾性部材85による伸縮性が作用しているため、おむつ2の着用時においては、背側胴回り部80Bが着用者の身体に密着しやすい。したがって、おむつ2の着用時において、排泄された便が、背側胴回り部80Bと着用者の肌との間に入り込むと、着用者の肌に便が押し付けられるようにして密着することによって、不快感やかぶれを生じさせやすくするおそれがある。そこで、おむつ2では、背側胴回り部80Bと重複するように便インジケータ40を配置することで、背側胴回り部80Bにおいて迅速に便を検出することができるようにしている。これにより、着用者の背側胴回りにおいて、肌のかぶれや不快感を生じ難くすることができる。
【0099】
一方、おむつ2において、厚さ方向に見たときに、便インジケータ40と背側胴回り部80Bとが重複しないようにしても良い。例えば、おむつ2の使用時(着用時)において、背側胴回り部80Bと着用者の肌との間に便が入り込む可能性が低い場合には、背側胴回り部80Bと重複する領域で排便を検出する必要は無い。このような場合には、背側胴回り部80Bと重複する領域に便インジケータ40が配置されていなくても良い。
【0100】
その他、図5図7から明らかなように、便インジケータ40の長手方向及び幅方向における配置や、尿インジケータ50との位置関係は、第1実施形態のおむつ1と同様の構成を有している。したがって、第2実施形態のおむつ2でも、第1実施形態のおむつ1と同様に、着用時において排便を検出しやすくすることができる。
===その他の実施の形態===
【0101】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱すること無く、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでも無い。
【0102】
上述の実施形態では、他の領域と比較して坪量が低くなった領域である低坪量領域21Aを有する吸収体21について説明されていたが、当該低坪量領域21Aの坪量はゼロであっても良い。例えば、低坪量領域21Aが、少なくとも幅方向の中央部において、坪量がゼロである領域を有するスリット状に形成されていても良い。低坪量領域21Aの坪量がゼロであれば、便(便汁)が厚さ方向により透過しやすくなり、便インジケータ40に到達しやすくなる。したがって、排便の検出精度をより向上させることができる。
【0103】
上述の実施形態では、セカンドシート35を厚さ方向においてトップシート22とコアラップシート25との間に配置しているが、吸収体21と便インジケータ40との間に、液体を拡散させる拡散シートとして配置しても良い。そうすることで、低坪量領域21Aを透過した便の水分を吸収体21の下層で拡散させ、便インジケータ40をより広い範囲で反応させることができる。それにより、おむつ1外面からの視認性を高めることができる。
【0104】
上述の実施形態では、低坪量領域21Aの数は、おむつ1の幅方向の中央部に1つであったが、低坪量領域21Aは複数設けられていても良い。この場合、各低坪量領域21Aに対して長手方向及び幅方向において重複する部分を有するように便インジケータ40を複数配置することよって、排便の検知をより向上させることもできる。
【符号の説明】
【0105】
1 テープ型使い捨ておむつ(吸収性物品)(第1実施形態)、
2 パンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品)(第2実施形態)、
3 前部、3B 腹側胴回り部、
5 股下部、
7 後部、7B 背側胴回り部、
12 中央帯状領域、14 サイドフラップ、15 レッグギャザー弾性部材、
16 レッグギャザー、17 レッグサイドギャザー、
18 レッグサイドギャザー弾性部材、
21 吸収体、21ef 前側端、21eb 後側端、
21A 低坪量領域、21B 領域(その他)、
22 トップシート、
23 バックシート、
24 吸収性コア、25 コアラップシート、
26 肌側シート、26A 接合部、
27 外装シート、28 脚周り弾性部材、
29 ターゲットテープ、30 ファスニングテープ、
35 セカンドシート、
40 便インジケータ、40cl 中心位置(長手方向)、
40cw 中心位置(幅方向)、40ef 前側端、40eb 後側端、
50 尿インジケータ、50cl 中心位置(長手方向)、
60 外装体、
60f 前身頃、60b 後身頃、
70 前側帯部材(前身頃)、70ew 側縁接合部、70B 腹側胴回り部、
71 不織布、72不織布、75 胴回り弾性部材、
80 後側帯部材(後身頃)、80ew 側縁接合部、80B 背側胴回り部、
81 不織布、82不織布、85 胴回り弾性部材
90 便収容空間、91 シート部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7