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特開2021-71005ケーブル収容容器及びケーブル収容容器の設置方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-71005(P2021-71005A)
(43)【公開日】2021年5月6日
(54)【発明の名称】ケーブル収容容器及びケーブル収容容器の設置方法
(51)【国際特許分類】
   E01C 3/00 20060101AFI20210409BHJP
   E01C 7/32 20060101ALI20210409BHJP
【FI】
   E01C3/00
   E01C7/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-199083(P2019-199083)
(22)【出願日】2019年10月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100114292
【弁理士】
【氏名又は名称】来間 清志
(72)【発明者】
【氏名】眞鍋 博紀
(72)【発明者】
【氏名】渡部 大介
(72)【発明者】
【氏名】坂野 操
【テーマコード(参考)】
2D051
【Fターム(参考)】
2D051AC06
2D051AH01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】上部が地表面に露出する場合であっても、舗装路に埋設されるケーブル収容容器周囲の舗装路の沈下を効果的に防止できるケーブル収容容器及びケーブル収容容器の設置方法を提供する。
【解決手段】地表面Gが舗装層51で形成される舗装路5に埋設されるケーブル収容容器1であって、地中Uに埋設され、電力線2及び通信線3を収容する容器本体10と、容器本体10の上部に配置される蓋体20と、蓋体20の側方に位置するように容器本体10又は蓋体20に係合されるとともに、舗装層51に少なくとも一部が埋設される補強部材40と、を備えるケーブル収容容器1。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地表面が舗装層で形成される舗装路に埋設されるケーブル収容容器であって、
地中に埋設され、ケーブルを収容する容器本体と、
前記容器本体の上部に配置される蓋体と、
前記蓋体の側方に位置するように前記容器本体又は前記蓋体に係合されるとともに、前記舗装層に少なくとも一部が埋設される補強部材と、
を備えるケーブル収容容器。
【請求項2】
前記補強部材は、前記蓋体の側面から離れるにつれて前記地表面から下方に離れるように傾斜する傾斜部を有する請求項1に記載のケーブル収容容器。
【請求項3】
前記容器本体の上端部に配置され、前記蓋体を支持する固定金具を更に備え、
前記固定金具は、前記補強部材を前記蓋体の側方で係合する係合部を有する請求項1又は2に記載のケーブル収容容器。
【請求項4】
地表面が舗装層で形成される舗装路に埋設されるケーブル収容容器の設置方法であって、
ケーブルを収容する容器本体を地中に埋設し、前記容器本体の上部に蓋体を配置した状態で前記舗装層を前記地表面よりも下方の所定の高さまで形成する第1舗装ステップと、
前記蓋体の側方に位置するように前記容器本体又は前記蓋体に補強部材を係合する係合ステップと、
前記地表面まで前記舗装層を形成し、前記舗装層に前記補強部材の少なくとも一部が埋設するとともに前記蓋体の上面が前記地表面に露出する状態とする第2舗装ステップと、
を含むケーブル収容容器の設置方法。
【請求項5】
前記係合ステップの後に前記補強部材の先端側を変形させる変形ステップを更に含み、
前記変形ステップの後に前記第2舗装ステップが行われる請求項4に記載のケーブル収容容器の設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル収容容器及びケーブル収容容器の設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ケーブルを収容するケーブル収容容器等の構造物をアスファルトやコンクリート等の舗装路に埋設する技術が知られている。この種の技術が記載されているものとして例えば特許文献1〜4がある。
【0003】
特許文献1には、剛性構造物の上部の路床又は路盤中に、剛性構造物の端部から張り出すように、複数層の緩衝層が配置する方法が記載されている。
【0004】
特許文献2には、コンクリート構造物とこれに隣接する土構造物、及びそれらの上に跨って敷設される路盤材を含む道路構造物において、ハニカム状3次元立体セル構造体を、該土構造物の上に、該コンクリート構造物の上面と該ハニカム状3次元立体セル構造体の上面とを略合わせて敷設し、かつ、該コンクリート構造物の側面と該ハニカム状3次元立体セル構造体の側面とを接続する方法が記載されている。
【0005】
特許文献3には、構造物を横断状に埋設した軟弱地盤上の道路において、複数の発泡樹脂ブロックからなる軽量盛土層を構造物から道路の長手方向の両側へ張り出して略水平方向に設け、軽量盛土層と連係したネット部材を軽量盛土層から道路の長手方向の外側へ張り出して略水平方向に設け、軽量盛土層の上側にコンクリート層を積層状に設け、軽量盛土層及びコンクリート層とネット部材とを路盤の下側にそれぞれ埋設し、その上側にアスファルトからなる舗装を施す方法が記載されている。
【0006】
特許文献4には、地中に設置したボックス・カルバートの左右両側にコンクリート製枠体を接して設置する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−163769号公報
【特許文献2】特開2014−224444号公報
【特許文献3】特開2006−28796号公報
【特許文献4】特開昭59−34303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、電線の地中化等において、車両等が通過する舗装路に上部を地表面に露出させた状態でケーブル収容容器を埋設する場合がある。車両等の重量物の通過に起因して地表面に露出するケーブル収容容器の上部の周囲が沈下するおそれがあった。特許文献1〜4には、舗装路の沈下が抑制でき、構造物を舗装路に埋設する方法が記載されているが、完全に地中に埋設されている構造物が対象であり、上部を地表面に露出させたケーブル収容容器の周囲の舗装路の沈下を防止するという点で改善の余地があった。
【0009】
本発明は、上部が地表面に露出する場合であっても、舗装路に埋設されるケーブル収容容器周囲の舗装路の沈下を効果的に防止できるケーブル収容容器及びケーブル収容容器の設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明は、地表面が舗装層で形成される舗装路に埋設されるケーブル収容容器であって、地中に埋設され、ケーブルを収容する容器本体と、前記容器本体の上部に配置される蓋体と、前記蓋体の側方に位置するように前記容器本体又は前記蓋体に係合されるとともに、前記舗装層に少なくとも一部が埋設される補強部材と、を備えるケーブル収容容器である。
【0011】
(2)本発明は、(1)において、前記補強部材は、前記蓋体の側面から離れるにつれて前記地表面から下方に離れるように傾斜する傾斜部を有する。
【0012】
(3)本発明は、(1)又は(2)において、前記容器本体の上端部に配置され、前記蓋体を支持する固定金具を更に備え、前記固定金具は、前記補強部材を前記蓋体の側方で係合する係合部を有する。
【0013】
(4)本発明は、地表面が舗装層で形成される舗装路に埋設されるケーブル収容容器の設置方法であって、ケーブルを収容する容器本体を地中に埋設し、前記容器本体の上部に蓋体を配置した状態で前記舗装層を前記地表面よりも下方の所定の高さまで形成する第1舗装ステップと、前記蓋体の側方に位置するように前記容器本体又は前記蓋体に補強部材を係合する係合ステップと、前記地表面まで前記舗装層を形成し、前記舗装層に前記補強部材の少なくとも一部が埋設するとともに前記蓋体の上面が前記地表面に露出する状態とする第2舗装ステップと、を含むケーブル収容容器の設置方法である。
【0014】
(5)本発明は、(4)において、前記係合ステップの後に前記補強部材の先端側を変形させる変形ステップを更に含み、前記変形ステップの後に前記第2舗装ステップが行われる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、上部が地表面に露出した状態で舗装路に埋設されるケーブル収容容器周囲の舗装路の沈下を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係るケーブル収容容器が舗装路に埋設された状態を示す概略図である。
図2】本発明の一実施形態に係るケーブル収容容器が舗装路に埋設された状態を示す縦断面図である。
図3】本発明の一実施形態に係るケーブル収容容器の設置方法の第1の例のフローチャートを示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係るケーブル収容容器の設置方法の第1の例における各ステップのケーブル収容容器の状態を示す概略図である。
図5】本発明の一実施形態に係るケーブル収容容器の設置方法の第2の例のフローチャートを示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係るケーブル収容容器の設置方法の第2の例における各ステップのケーブル収容容器の状態を示す概略図である。
図7】本発明の一実施形態に係るケーブル収容容器の補強部材の変形例を示す縦断面図である。
図8】本発明の一実施形態及び変形例に係るケーブル収容容器の補強部材の配置を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るケーブル収容容器1が舗装路5に埋設された状況を示す概略図である。
【0018】
ケーブル収容容器1は、ケーブルを収容する角筒状の容器である。なお、本実施の形態では、図1に示すように、複数のケーブル収容容器1が舗装路5の車両の通行方向に直交する方向に並べられる場合について説明するが、舗装路5の車両の通行方向に直交する方向に限定されない。具体的には、複数のケーブル収容容器1は、互いの内部空間が連通するように連続的に配置される。これにより複数のケーブル収容容器1の内部には、ケーブルが敷設される細長いトンネル状の地下空間4が形成される。ケーブルとは、例えば、各家庭等に電力を伝送する電力伝送ケーブルである電力線2及び情報を伝送する通信伝送ケーブルである通信線3等である。
【0019】
複数のケーブル収容容器1が埋設される舗装路5は、下側から順に、主に土からなる地中Uの地盤部分である下層53と、主に砂や石等からなる上層52と、主にアスファルトからなる舗装層51と、とを含んで構成される。舗装層51は、走行する車両と接する地表面Gを形成する。
【0020】
ケーブル収容容器1の構成について説明する。図2は、ケーブル収容容器1が舗装路5に埋設された状態を示す縦断面図である。本実施形態のケーブル収容容器1は、容器本体10と、蓋体20と、固定金具30と、補強部材40と、を備える。
【0021】
容器本体10は、電力線2や通信線3等のケーブルを収容する凹状の樹脂容器である。容器本体10は、地中Uに埋設される。容器本体10は、いわゆるU字溝のように形成されたものであって、底部11と、一対の側壁部12、13と、上方に開口する開口部14と、を有する。
【0022】
底部11は、ケーブル収容容器1の底面を形成する。側壁部12は、電力線2や通信線3の延伸方向に平行な底部11の一辺から立ち上がる板状の壁である。側壁部13は、側壁部12が形成される底部11の一辺とは反対側の他辺から立ち上がる板状の壁である。側壁部12と側壁部13は互いに対向するように形成される。
【0023】
蓋体20は、容器本体10の開口部14を塞ぐ細長い板状の部材である。本実施形態では、蓋体20はコンクリート製であるが、材質は特に制限されない。例えば、材質は金属製であっても樹脂製であってもよい。蓋体20は、固定金具30を介して容器本体10の上部に配置される。蓋体20は、容器本体10の上部に配置された状態で、その上面が地表面Gに露出する。容器本体10と蓋体20により、電力線2や通信線3等のケーブルを収容する地下空間4が形成される。
【0024】
固定金具30は、容器本体10の上端部のそれぞれに配置される金属製のアングルである。本実施形態の固定金具30は、側壁部12及び側壁部13のそれぞれの上面に配置される。固定金具30は、蓋体20を支持する断面L字形状の支持部31と、補強部材40が係合される支持部31よりも小さい断面L字形状の係合部32とから形成される。係合部32は、補強部材40を蓋体20の側方で係合する。固定金具30は、電力線2や通信線3が延伸する方向に容器本体10の上端部に沿って延びる。固定金具30は、容器本体10の上端部に配置された状態で、支持部31の一部及び係合部32が舗装層51に埋設される。
【0025】
図2に示すように、側壁部12に配置された固定金具30の支持部31は、断面視において容器本体10の外側に向かって水平に延出してから上方に延出している。側壁部13に配置された固定金具30の支持部31も同様に、断面視において容器本体10の外側に向かって水平に延出してから上方に延出している。蓋体20は、容器本体10の上部に配置された状態で、その底面の一部と側面が側壁部12側及び側壁部13側に配置されたそれぞれの固定金具30の支持部31と接触する。これにより、容器本体10の上部に配置される蓋体20の水平方向のズレを防止できる。
【0026】
図2に示すように、側壁部12に配置された固定金具30の係合部32は、断面視において支持部31よりも容器本体10のさらに外側に向かって水平に延出してから上方に延出している。支持部31と側壁部13に配置された固定金具30の係合部32も同様に、断面視において支持部31よりも容器本体10のさらに外側に向かって水平に延出してから上方に延出している。これにより、係合部32は支持部31との間に凹状の隙間を形成し、この隙間に補強部材40の後述する基部41が係合される。
【0027】
補強部材40は、蓋体20の側方に位置するように容器本体10又は蓋体20に係合されるとともに、舗装層51に少なくとも一部が埋設される。具体的には、補強部材40は、蓋体20の側壁部12側の側方と側壁部13側の側方のそれぞれに配置される板状部材である。本実施形態では、補強部材40は金属製であるが、材質は特に制限されない。例えば、材質は樹脂製であってもよい。樹脂としては、耐熱性を有し、高強度のものが好ましい。補強部材40は、蓋体20の側方で固定金具30を介して容器本体10に係合される。補強部材40は、断面視で上下を逆にした断面略V字形状であり、上下方向に延出する板状の基部41と、基部41の上端部から下方に向かって傾斜する板状の傾斜部42とからなる。補強部材40は、電力線2や通信線3が延伸する方向に蓋体20の両側の側面に沿って連続的に延びている。
【0028】
図2に示すように、蓋体20の側壁部12側の側方に位置する補強部材40の基部41は、その下端部が固定金具30の係合部32に係合される。なお、基部41の上端部が地表面Gに露出してもよい。蓋体20の側壁部13側の側方に位置する補強部材40の基部41も同様に、その下端部が固定金具30の係合部32に係合される。なお、基部41の上端部が地表面Gに露出してもよい。
【0029】
図2に示すように、蓋体20の側壁部12側の側方に位置する補強部材40の傾斜部42は、舗装層51に埋設され、蓋体20の側面から離れるにつれて地表面Gから下方に離れるように傾斜する。蓋体20の側壁部13側の側方に位置する補強部材40の傾斜部42も同様に、舗装層51に埋設され、蓋体20の側面から離れるにつれて地表面Gから下方に離れるように傾斜する。地表面Gに対する傾斜部42の角度は、特に限定されないが、45度よりも小さい角度が好ましい。これにより、ケーブル収容容器1の周囲の舗装路5が沈下している場合であっても、蓋体20の側面から緩やかに下方に傾斜する補強部材40によって蓋体20の上面と沈下した舗装路5との間の段差の形成を効果的に抑制できる。
【0030】
本実施形態によれば、ケーブル収容容器1の蓋体20の側方で補強部材40の基部41が固定金具30を介して容器本体10に係合されるとともに、傾斜部42が舗装路5の舗装層51に埋設される。これにより、補強部材40が地表面Gの下側から舗装路5を支持するように舗装路5と一体化するので、蓋体20の上面を地表面Gに露出させた状態でケーブル収容容器1の周囲の舗装路5の沈下を効率的に防止できる。また、補強部材40が蓋体20の側方に位置するので、舗装路5を走行する車両等の重量物によるケーブル収容容器1の側方から容器本体10へ伝わる衝撃を抑制できる。よって、ケーブル収容容器1の破壊を防止するとともに、舗装路5の高寿命化が期待できる。また、固定金具30を介して容器本体10に補強部材40を係合させるので、補強部材40の形状に合わせて容器本体10等を設計することなく、ケーブル収容容器1の蓋体20の側方に補強部材40を配置できる。
【0031】
次に、図3から図6を参照してケーブル収容容器1の設置方法について説明する。図3は、ケーブル収容容器1の設置方法の第1の例のフローチャートである。図4は、ケーブル収容容器1の設置方法の第1の例における各ステップのケーブル収容容器1の状態を示す概略図である。図5は、ケーブル収容容器1の設置方法の第2の例のフローチャートである。図6は、ケーブル収容容器1の設置方法の第2の例における各ステップのケーブル収容容器の状態を示す概略図である。なお、図4及び図6において、舗装路5の上層52及び下層53、側壁部12側の舗装層51及び補強部材40の図示を省略している。
【0032】
まず、図3及び図4を参照しながら第1の例におけるケーブル収容容器1の設置方法について説明する。図3に示すように、第1の例におけるケーブル収容容器1の設置方法は、第1舗装を行う第1舗装ステップS1と、補強部材40の係合を行う係合ステップS2と、第2舗装を行う第2舗装ステップS4とを含む。
【0033】
第1舗装ステップS1では、ケーブルを収容する容器本体10を地中に埋設し、容器本体10の上部に蓋体20を配置した状態で舗装層51を地表面Gよりも下方の所定の高さまで形成する第1舗装を行う。具体的には、電力線2や通信線3等のケーブルが収容された容器本体10の周囲に下層53や上層52等を形成させて、容器本体10を地中Uに埋設させる。また、容器本体10の上部に固定金具30を介して蓋体20を配置する。そして、図4(a)に示すように、容器本体10の上部に蓋体20を配置した状態で、舗装層51を地表面Gよりも下方の所定の高さまで形成させる。第1の例では、固定金具30の係合部32よりも高い位置まで舗装層51を形成させている。
【0034】
係合ステップS2では、蓋体20の側方に位置するように容器本体10又は蓋体20に補強部材40を係合する。具体的には、図4(b)に示すように、舗装層51を地表面Gよりも下方の所定の高さまで形成させた状態で、蓋体20の側方に配置された固定金具30の係合部32に補強部材40の基部41の下端部を係合させる。
【0035】
第2舗装ステップS4では、地表面Gまで舗装層51を形成し、舗装層51に補強部材40の少なくとも一部が埋設するとともに蓋体20の上面が地表面Gに露出する状態とする第2舗装を行う。具体的には、補強部材40が固定金具30に係合された状態で、地表面Gまで舗装層51を形成させる。図4(c)に示すように、舗装路5に設置されたケーブル収容容器1は、基部41の先端部を除いた補強部材40が舗装層51に埋設され、かつ、蓋体20の上面が地表面に露出される状態となる。
【0036】
第1の例におけるケーブル収容容器1の設置方法によれば、舗装層51を地表面Gまで形成させずに地表面Gよりも下方の所定の高さまで形成させた状態で、固定金具30を介して容器本体10に係合させた後で、地表面Gまで舗装層51を形成させる。これにより、第1の例におけるケーブル収容容器1の設置方法によれば、補強部材40を舗装層51の舗装材に馴染ませたうえで地表面Gまで舗装層51を形成させるので、補強部材40の基部41や傾斜部42等と舗装層51との間に隙間が形成されることを抑制できる。よって、第1の例におけるケーブル収容容器1の設置方法によれば、上部が地表面Gに露出した状態で舗装路5に埋設されたケーブル収容容器1周囲の舗装路5をより強固にすることができる。
【0037】
次に、図5及び図6を参照しながら第2の例におけるケーブル収容容器1の設置方法について説明する。なお、第1の例と同様の工程については、その説明を省略する場合がある。
【0038】
図5に示すように、第2の例におけるケーブル収容容器1の設置方法は、第1舗装を行う第1舗装ステップS1と、補強部材40の係合を行う係合ステップS2と、補強部材40の変形を行う変形ステップS3と、第2舗装を行う第2舗装ステップS4とを含む。第2の例におけるケーブル収容容器1の設置方法は、係合ステップS2と第2舗装ステップS4との間に、補強部材40を変形させる変形ステップS3を含む点が第1の例におけるケーブル収容容器1の設置方法と主に異なる。
【0039】
図6(b)に示すように、第2の例の係合ステップS2では、補強部材40が上下方向に延出した断面I字形状の状態で固定金具30の係合部32に係合される。即ち、補強部材40は、傾斜部42を有していない状態で係合部32に係合される。具体的には、補強部材40は、その下端部側が固定金具30に係合されるとともに舗装層51に埋設され、上端部側(先端側)が舗装層51から露出した状態となっている。
【0040】
変形ステップS3では、補強部材40の変形を行う。具体的には、舗装層51から露出した補強部材40の先端側を変形させる。図6(c)に示すように、補強部材40が舗装層51の表層に対して下方に所定の角度傾斜するように補強部材40の先端側を曲げる。これにより、舗装層51に埋設された補強部材40の傾斜部42が形成される。
【0041】
図6(d)に示すように、変形ステップS3の後に、第2舗装ステップS4を行う。第2舗装ステップS4は、第1の例と同様の工程であるため、その説明を省略する。
【0042】
第2の例におけるケーブル収容容器1の設置方法によれば、舗装層51を地表面Gよりも下方の所定の高さまで形成させ、固定金具30を介して容器本体10に係合させた後で、補強部材40を所望の形状に変形させる。これにより、第2の例におけるケーブル収容容器1の設置方法によれば、補強部材40を舗装層51の舗装材に馴染ませることがより容易になり、補強部材40と舗装層51との間に隙間が形成されることをより確実に防止できる。
【0043】
補強部材40は、上記実施形態の構成に限定されない。次に、上記実施形態の補強部材40の変形例である補強部材40a〜40gについて説明する。図7は、補強部材40a〜40gの断面形状を示す縦断面図である。
【0044】
補強部材40aは、補強部材40と同様に断面視で上下を逆にした断面略V字形状であり、上下方向に延出する基部41aと、基部41aの上端部から下方に向かって傾斜する板状の傾斜部42aとからなる。補強部材40aは、傾斜部42aに複数の開口部43aが形成される点が補強部材40と異なる。これにより、開口部43aが形成されているので、補強部材40aを舗装層51に埋設した場合に、舗装層51が開口部43aに入り込み、補強部材40aと舗装路5をより一体化させることができる。
【0045】
補強部材40bは、補強部材40と同様に断面視で上下を逆にした断面略V字形状であり、上下方向に延出する基部41bと、基部41bの上端部から下方に向かって傾斜する板状の傾斜部42bとからなる。補強部材40bは、傾斜部42bから突出する複数のくさび状の突出部43bが形成される点が補強部材40と異なる。
【0046】
補強部材40cは、断面略A字形状であり、上下方向に延出する基部41cと、基部41cの上端部から下方に向かって傾斜する板状の傾斜部42cと、基部41cと傾斜部42cとを連結する連結部43cとからなる。補強部材40d及び40eは、略三角柱状である。補強部材40fは、断面視で上下を逆にした略U字形状である。補強部材40gは、左右方向を向いた断面略T字形状である。
【0047】
次に、本発明の一実施形態及び変形例に係るケーブル収容容器1に対する補強部材40の配置について説明する。図8は、電力線2や通信線3の延伸方向に対する補強部材40の配置を示す平面図である。図8(a)〜図8(c)は、舗装路5の車両の通行方向に直交する方向に並べられた複数のケーブル収容容器1に対する補強部材40の配置を示す図である。
【0048】
図8(a)は上記実施形態における補強部材40の配置を示す図である。図8(a)に示すように、補強部材40は、電力線2や通信線3が延伸する方向に蓋体20の両側の側面に沿って連続的に延びている。これにより、ケーブル収容容器1周囲の舗装路5の沈下をより確実に防止できる。
【0049】
図8(b)は第1変形例における補強部材40の配置を示す図である。図8(b)に示すように、補強部材40は、電力線2や通信線3が延伸する方向に蓋体20の両側の側面に沿って間欠的に配置される。第1変形例の補強部材40は、車両等のタイヤが通る位置に配置されている。これにより、舗装路5の沈下が発生しやすい箇所のみに補強部材40が配置されるので、ケーブル収容容器1周囲の舗装路5の沈下をより低コストで効率的に防止できる。
【0050】
図8(c)は第2変形例における補強部材40の配置を示す図である。図8(c)に示すように、第2変形例における補強部材40では、蓋体20の両側の側面に沿って配置された補強部材40の傾斜部42の長さが周期的に変化している。
【0051】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態あるいは変形例に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0052】
上記実施形態では、補強部材40が固定金具30を介して容器本体10に係合されているが、固定金具30を用いずに容器本体10に直接係合させてもよく、補強部材40を蓋体20に係合させてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1 ケーブル収容容器
2 電力線(ケーブル)
3 通信線(ケーブル)
5 舗装路
10 容器本体
20 蓋体
40 補強部材
51 舗装層
G 地表面
U 地中
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8