特開2021-72234(P2021-72234A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-72234(P2021-72234A)
(43)【公開日】2021年5月6日
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/40 20180101AFI20210409BHJP
   F21S 43/14 20180101ALI20210409BHJP
   F21S 43/13 20180101ALI20210409BHJP
   F21S 43/241 20180101ALI20210409BHJP
   F21S 43/245 20180101ALI20210409BHJP
   F21S 43/247 20180101ALI20210409BHJP
   F21S 43/31 20180101ALI20210409BHJP
   F21V 7/09 20060101ALI20210409BHJP
   F21V 7/04 20060101ALI20210409BHJP
   F21S 43/20 20180101ALI20210409BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20210409BHJP
   F21W 103/20 20180101ALN20210409BHJP
   F21W 103/35 20180101ALN20210409BHJP
   F21W 103/10 20180101ALN20210409BHJP
   F21W 103/55 20180101ALN20210409BHJP
   F21W 102/30 20180101ALN20210409BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20210409BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20210409BHJP
   F21W 104/00 20180101ALN20210409BHJP
【FI】
   F21S43/40
   F21S43/14
   F21S43/13
   F21S43/241
   F21S43/245
   F21S43/247
   F21S43/31
   F21V7/09 510
   F21V7/09 200
   F21V7/04 123
   F21S43/20
   F21W103:00
   F21W103:20
   F21W103:35
   F21W103:10
   F21W103:55
   F21W102:30
   F21Y115:10
   F21Y115:30
   F21W104:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-199571(P2019-199571)
(22)【出願日】2019年11月1日
(71)【出願人】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100011
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 省三
(72)【発明者】
【氏名】大塚 文弥
【テーマコード(参考)】
3K243
【Fターム(参考)】
3K243AA11
3K243AA13
3K243EA07
3K243EA10
3K243EB04
3K243EC03
3K243EC05
3K243EC10
3K243EC11
(57)【要約】
【課題】見栄えつまり意匠性及び光利用効率を共に向上できる車両用灯具を提供する。
【解決手段】車両用灯具は、LED素子1、インナレンズ(導光体)2、第1のリフレクタ3、第2のリフレクタ4、第3のリフレクタ5によって構成される。インナレンズ2は、LED素子1の前方の半値角内領域Aにおいて、配光制御部21を有し、LED素子1の後方の半値角外領域Bにおいて、意匠制御部24を有する。第1のリフレクタ3はLED素子1とインナレンズ2の意匠制御部24との間に設けられ、LED素子1からの半値角外光L1、L2、…、L7を反射する。ステップ状の第2のリフレクタ4はLED素子1からの半値角外光L1、L2、…、L7を第1のリフレクタ3を介して受け、インナレンズ2の意匠制御部24へ反射し、第1のリフレクタ3からの半値角外光L1、L2、…、L7を反射するステップ状のミラー(反射面)41、42、…、47を有する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源の前方に設けられた配光制御部及び前記光源の側方に設けられた意匠制御部を有し、導光体よりなるインナレンズと、
前記光源と前記意匠制御部との間に設けられ、前記光源からの光を反射するための反射面を有する第1のリフレクタと、
前記第1のリフレクタの前記反射面に対向した第2のリフレクタと
を具備し、
前記第2のリフレクタは前記第1のリフレクタからの反射光を反射させて前記意匠制御部に入射させるようにした車両用灯具。
【請求項2】
前記第2のリフレクタはステップ状であり、前記第1のリフレクタからの反射光を反射するための複数のミラーを具備する請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記第2のリフレクタは平面状及び/又は凹面状である請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記配光制御部は前記光源の指向特性領域内に位置し、
前記意匠制御部、前記第1のリフレクタ及び前記第2のリフレクタは前記光源の指向特性領域外に位置する請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記意匠制御部は前記光源の後方面に延在している請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記光源はLED素子又はレーザダイオード素子を具備する請求項1に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテールランプ等の車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テールランプ等の車両用灯具として、指向性の高い光を出射する発光ダイオード(LED)素子を用いている。
【0003】
一般に、LED素子は指向性が高いランバーシアン配光を有する。この指向性において、中心軸0°に対して相対的に50%となる角度を半値角とすれば、半値角内光では光度は大きく、半値角外光では光度は小さい。従って、一般に、配光制御は半値角内光(指向特性領域内光)を用いて行い、他方、意匠制御は半値角外光(指向特性領域外光)を用いて行う。
【0004】
第1の従来の車両用灯具は、LED素子と、互い逆方向の本体部及び延長部並びに本体部の後端と延長部の後端とを接続する接続部を有するインナレンズ(導光体)とを備えている(参照:特許文献1)。この場合、本体部の後端を第1の光入射面とし、他方、接続部を第2の光入射面とする。これにより、LED素子の半値角内光を第1の光入射面に入射させて配光制御し、他方、LED素子の半値角外光を第2の光入射面に入射させて意匠制御する。尚、延長部はLED素子後方まで回り込むことができるので、意匠制御部を大きくできる。
【0005】
第2の従来の車両用灯具は、LED素子と、LED素子の中央光(半値角内光相当)を入射するためのレンズと、LED素子の周辺光(半値角外光相当)を反射するためのリフレクタとを備えている(参照:特許文献2)。これにより、LED素子の半値角内光によるレンズの出射光が配光制御され、LED素子の半値角外光によるリフレクタの反射光が意匠制御される。ただし、リフレクタはLED素子後方に回り込むことができないので、意匠制御部を大きくできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2016−207498号公報
【特許文献2】実開平6−53294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の第1の従来の車両用灯具においては、見栄えつまり意匠性は向上するも、意匠制御はインナレンズ(導光体)のみによって行われるので、光利用効率が劣るという課題がある。
【0008】
また、上述の第2の従来の車両用灯具においては、光利用効率は向上するも、意匠制御が意匠性の乏しいリフレクタのみによって行われるので、見栄えつまり意匠性が劣るという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するために、本発明に係る車両用灯具は、光源と、光源の前方に設けられた配光制御部及び光源の側方に設けられた意匠制御部を有し、導光体よりなるインナレンズと、光源と意匠制御部との間に設けられ、光源からの光を反射するための反射面を有する第1のリフレクタと、第1のリフレクタの反射面に対向した第2のリフレクタとを具備し、第2のリフレクタは第1のリフレクタからの反射光を反射させて意匠制御部に入射させるようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、意匠制御はインナレンズ(導光体)及びリフレクタを用いて行っているので、見栄えつまり意匠性及び光利用効率を共に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る車両用灯具の実施の形態を示す断面図である。
図2図1の車両用灯具の点灯状態を示す写真である。
図3図1の車両用灯具の変更例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は本発明に係る車両用灯具の実施の形態を示す断面図である。尚、図1の車両用灯具はたとえば車両右側のテールランプである。
【0013】
図1において、車両用灯具は、LED素子1、アクリル等の透明樹脂よりなるインナレンズ(導光体)2、PET(polyethylene terephthalate)+PBT(Poly Butylene Terephtalate)等の不透明樹脂にAl等を蒸着した第1のリフレクタ3、第2のリフレクタ4、第3のリフレクタ5によって構成される。図1において、LED素子1の半値角内領域(指向特性領域内)をAとし、LED素子1の半値角外領域(指向特性領域外)をBとする。
【0014】
インナレンズ2は、LED素子1の前方の半値角内領域Aにおいて、凸レンズよりなる配光制御部21、配光制御部21の両側に意匠制御部22、23を有する。意匠形成のために、意匠制御部22、23の表裏はたとえば配光制御部21の凸レンズの外周に沿ったセミリング状の凹凸形状とされる。また、インナレンズ2は、LED素子1の後方の半値角外領域Bにおいて、意匠形成のための意匠制御部24を有する。意匠制御部24はLED素子1後方にも回り込むように配置され、大きな意匠を形成する。この場合、意匠制御部24の表裏も凹凸形状とされるが、後述の第2のリフレクタ4からの反射光L1、L2、…、L7を通過(素通り)させることができれば、いかなる形状でもよい。つまり、意匠制御部24の意匠性は乏しくてもよい。
【0015】
平面状又は凹面状の第1のリフレクタ3は半値角外領域B内のLED素子1とインナレンズ2の意匠制御部24との間に設けられている。第1のリフレクタ3はLED素子1からの半値角外光L1、L2、…、L7を反射するためのものであり、従って、少なくともLED素子1に対向する面がミラー(反射面)となっていればよい。
【0016】
ステップ状(段状)の第2のリフレクタ4はLED素子1からの半値角外光L1、L2、…、L7を第1のリフレクタ3を介して受け、インナレンズ2の意匠制御部24へ反射するためのものである。このため、第2のリフレクタ4は第1のリフレクタ3からの半値角外光L1、L2、…、L7を反射するミラー(反射面)41、42、…、47を有する。この場合、各段のミラー41、42、…、47は疑似光源の作用をし、たとえばセミリング状をなしていると、セミリング状の疑似光源として作用する。従って、ミラー41、42、…、47(疑似光源)自身が意匠を構成し、各疑似光源が出射する意匠パターン光がインナレンズ2の意匠制御部24を通過することになる。
【0017】
第3のリフレクタ5はLED素子1から第3のリフレクタ5方向へ向かう半値角外光を意匠制御部22方向に向けて反射させるためのものである。
【0018】
図1においては、第1のリフレクタ3、第2のリフレクタ4によってLED素子1の光利用効率を向上できると共に、第2のリフレクタ4のミラー41、42、…、47及びインナレンズ2の意匠制御部24によって見栄えつまり意匠性を向上できる。さらに、第2のリフレクタ4はLED素子1の指向特性領域外となる後方に位置し且つ意匠制御部24をLED素子1の後方面に延在させることにより意匠制御部24を大きくできる。
【0019】
図2図1の車両用灯具の発光輝度を示す写真である。
【0020】
図2に示すように、配光制御部21の発光輝度及び意匠制御部22、23の発光輝度は大きい。また、意匠制御部24の発光輝度も大きくなり、しかも、意匠制御部24の形状も大きい。従って、見栄えつまり意匠性及び光利用効率が共に向上していることが分る。
【0021】
図1においては、第2のリフレクタ4に意匠性を持たせることによりインナレンズ2の意匠制御部24の意匠性を乏しくしているが、図3に示すごとく、第2のリフレクタ4の代りに意匠性の乏しい平面状及び/又は凹面状の第2のリフレクタ4’を設け、意匠制御部24に高い意匠性を持たせてもよい。
【0022】
また、図1において、意匠制御部22、23が半値角内領域Aにあり、意匠制御部24が半値角外領域Bに存在するが、意匠制御部22、23は存在しなくともよい。
【0023】
さらに、上述の実施の形態においては、発光素子としてLED素子を用いたが、本発明は指向性の高いレーザダイオード(LD)素子等の他の発光素子と拡散板等の拡散デバイスと組み合わせて用いてもよい。
【0024】
さらにまた、本発明は上述の実施の形態の自明の範囲内でのいかなる変更に適用し得る。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明はテールランプ以外にも、意匠を必要とするターニングランプ、ストップランプ、フォグランプ、昼間走行ランプ(DRL)、ポジションランプ、ハイマウントストップランプ等の車両用灯具にも利用できる。
【符号の説明】
【0026】
1:LED素子
2:インナレンズ(導光体)
3:第1のリフレクタ
4:第2のリフレクタ
5:第3のリフレクタ
21:配光制御部
22、23、24:意匠制御部
41、42、…、47:ミラー(疑似光源)
A:半値角内領域(指向特性領域)
B:半値角外領域(非指向特性領域)
図1
図2
図3