【解決手段】紡績ライン1の監視システムは、予測メンテナンスを実現するために、繊維機械に関係付けられている検出デバイスと、紡績ラインに対して遠隔の制御室に置かれている主記憶手段60と、大量のデータ(ビッグデータ)を処理するための、主記憶手段と動作可能に接続された遠隔処理手段80とを備え、大量のデータ(ビッグデータ)に基づいて、予測メンテナンスを実現するために、繊維機械の収集されたデータおよび/または状態データの傾向を相関させること、とのステップを備えた繊維機械の誤作動または動作の劣化の識別の方法である。
第1の繊維機械の前記収集されたデータおよび/または状態データの傾向と第2の繊維機械の前記収集されたデータおよび/または状態データの傾向とを相関させることを備えた、請求項1に記載の方法。
前記検出されたデータおよび/または状態データは、時間的連続状態(「リアルタイム」モード)で前記主記憶手段(60)に送信される、請求項1または2に記載の方法。
前記検出されたデータおよび/または状態データは、予め定められた頻度、例えば毎日または毎週(「バッチ」モード)で、あるいは、機械停止またはスケジュールされたサービスの近接のケースのような、予め定められたイベントが発生すると(「イベントベース」モード)、前記遠隔の記憶手段(60)に送信される、請求項1または2に記載の方法。
例えば、ローカルにインストールされた少なくとも1つのウェブカムを含む、前記機械またはその組織の画像をキャプチャするための画像取得手段を提供するステップを備え、前記画像取得手段は、前記主記憶手段(60)への画像の送信のための前記遠隔送信/受信手段(70)に動作可能に接続されている、請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の方法。
前記検出デバイス(20)は、温度値を提供するのに適しており、通常の処理の間、前記機械の動く組織のサポート構造の温度を検出するのに適している、例えば、温度センサ、例えば、抵抗温度計または熱量検出器である、請求項8または9に記載のシステム。
前記検出デバイス(20)は、圧力値を提供するのに適している圧力センサであり、前記機械の吸引ダクトにおける低下の大きさを検出するのに適している、例えば、圧力トランスデューサである、請求項8または9に記載のシステム。
前記検出デバイス(20)は、加速値を提供するのに適しており、コンポーネントが受ける振動の大きさを検出するのに適している、例えば、加速センサ、例えば、加速度計である、請求項8または9に記載のシステム。
前記検出デバイス(20)は、距離値を提供するのに適しており、組織間の予め定められた距離の前記メンテナンスを監視するために、前記機械の2つの組織間、例えば、動いている組織と固定された接合部の距離を検出するのに適している、例えば距離センサ、例えば誘導センサである、請求項8または9に記載のシステム。
前記検出デバイス(20)は、電流値を提供するのに適しており、前記機械の電気モータによって吸収される電流を検出するのに適している、例えば、電流センサである、請求項8または9に記載のシステム。
前記検出デバイス(20)は、力値を提供するのに適しており、前記機械のベルトの張りを検出するのに適している、例えば力センサであり、例えばロードセルである、請求項8または9に記載のシステム。
前記機械またはその組織の画像をキャプチャするための画像取得手段を含み、例えば、ローカルにインストールされた少なくとも1つのウェブカムを含み、前記画像取得手段は、画像の前記主記憶手段(60)への送信のための前記遠隔送信/受信手段(70)に通信可能に結合されている、請求項8または9に記載のシステム。
繊維機械(2、4、6、8)は、監視システムのための、例えば、摘採機、混合器、開綿機、ミキシングローダ、スケールローダ、またはタフトブレンダのような混打綿機、梳綿機、練条機、ラップワインダ、またはコーマのような梳毛機、練紡機または紡績機のような紡績機である、請求項8乃至16のいずれかに記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に沿った、本発明による紡績ラインと監視システムのダイヤグラムである。
【
図2】
図2は、実施形態に沿った、本発明による監視システムのさらなるダイヤグラムである。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した紡績機である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した紡績機である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した紡績機である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した紡績機である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した練紡機である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した練紡機である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した練紡機である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した練紡機である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備したコーマである。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備したコーマである。
【
図13】
図13は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備したコーマである。
【
図14】
図14は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備したコーマである。
【
図15】
図15は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備したラップワインダである。
【
図16】
図16は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備したラップワインダである。
【
図17】
図17は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備したラップワインダである。
【
図18】
図18は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した練条機である。
【
図19】
図19は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した練条機である。
【
図20】
図20は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した練条機である。
【
図21】
図21は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した練条機である。
【
図22】
図22は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した梳綿機である。
【
図23】
図23は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した梳綿機である。
【
図24】
図24は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した梳綿機である。
【
図25】
図25は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した梳綿機である。
【
図26】
図26は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した梳綿機である。
【
図27】
図27は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した梳綿機である。
【
図28】
図28は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した梳綿機である。
【
図29】
図29は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した開綿機である。
【
図30】
図30は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した摘採機である。
【
図31】
図31は、本発明の実施形態による、監視システムのためのセンサを装備した摘採機である。
【
図32】
図32は、さらなる一般的パラメータXの関数として、一般パラメータP1とP2の傾向を表している。
【
図33】
図33は、時間tの関数として、一般パラメータP1の傾向を表している。
【0010】
本発明の実施形態にしたがって、
図1を参照すると、紡績ライン1が紡績場に取り付けられている。用語「紡績場」は、織物繊維を紡ぎ糸または縫い糸に変形するのに必要な動作のシーケンスがある、繊維処理が実行される産業工場を指す。
【0011】
複数の紡績ライン1が紡績場中に取り付けられていることが好ましい。
【0012】
紡績ライン1は、以下の機械2、4、6、8の特性データの検出および/または収集のために、紡績場、監視システムのローカル装置10に取り付けられている、例えば、(摘採機、混合器、開綿機、ミキシングローダ、スケールローダ、またはタフトブレンダのような)1つ以上の混打綿機2、1つ以上の梳綿機4、(練条機、ラップワインダ、またはコーマのような)1つ以上の梳毛機6、(練紡機または紡績機のような)1つ以上の紡績機8を備えている。
【0013】
ローカル装置10は、動作パラメータのような機械の物理量の検出のために、それぞれの機械2、4、6、8と関係する少なくとも1つの検出デバイス20を備えている。
【0014】
実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、温度値を提供するに適しており、前記検出デバイスは、通常の処理の間、機械の動く組織のサポート構造の温度を検出するのに適している、例えば、温度センサ、例えば、抵抗温度計または熱量検出器である。
【0015】
さらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、圧力値を提供するのに適しており、前記検出デバイスは、機械の吸引ダクトにおける減圧の大きさを検出するのに適している、例えば、圧力センサであり、例えば、圧力トランスデューサである。
【0016】
さらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、加速値を提供するのに適しており、前記検出デバイスは、前記コンポーネントが受ける振動の大きさを検出するのに適している、例えば、加速センサであり、例えば、加速度計である。
【0017】
さらに、実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、距離値を提供するのに適しており、前記検出デバイスは、機械の2つの組織間の予め定められた距離のメンテナンスを監視するために、前記組織間、例えば、動いている組織と固定された接合部の距離を検出するのに適している、例えば、距離センサ、例えば誘導センサである。
【0018】
さらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、電流値を提供するのに適しており、前記検出デバイスは、機械の電気モータによって吸収される電流を検出するのに適している、例えば、電流センサである。
【0019】
またさらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、力値(force value)を提供するのに適しており、前記検出デバイスは、機械のベルトの張りを検出するのに適している、例えば、力センサであり、例えば、ロードセルである。
【0020】
さらに、各機械2、4、6、8には処理の管理のための制御ユニットが設けられており、それ自身は、1つ以上の組織のスピード、吸収された電力、モータによって吸収された電流、ある組織の温度等のような、それぞれの機械の状態データを検出し(おそらくは記憶する)。
【0021】
好ましくは、さらに、ローカル装置は、画像取得手段、例えば、機械またはその組織に関連する画像のキャプチャのための少なくとも1つのウェブカムを備えている。
【0022】
好ましい実施形態にしたがうと、
図2にしたがって、監視システムは、例えば、ワイヤレス(Wi−Fiタイプ)テクノロジーを有し、紡績場に取り付けられた、デバイス20(接続されている機械のタイプに基づいて、グループ20’にグループ化されてもよい)と、機械の制御ユニットと、さらには画像取得手段とに動作可能に接続されている、ローカル送信/受信手段30も備えている。
【0023】
さらに、監視システムは、紡績場に取り付けられ、ローカル送信/受信手段30に動作可能に接続され、デバイス20、制御ユニットおよび/または画像取得手段から来るグローバルデータストレージ(すなわち、動作データおよび状態データ)のための、記憶手段40、例えば、サーバを含んでいる。
【0024】
好ましくは、さらに、ローカル装置10は、紡績場に取り付けられ、記憶手段40に動作可能に接続されている、記憶されているグローバルデータのローカル処理のための、ローカル処理デバイス50、例えば、PCを備えている。
【0025】
好ましくは、センサ20から、および、制御ユニットから送信/受信手段30へのグローバルデータの送信と、これらから記憶手段40へのおよび処理手段50へのグローバルデータの送信とは、紡績場の主イントラネットとは別々に起こる。
【0026】
好ましくは、複数の紡績ライン1には、データの収集および送信のために、上記で説明したローカル装置10が設けられている。
【0027】
さらに、監視システムは、紡績ライン1に関する遠隔制御室に置かれている主記憶手段60と、例えば、インターネットネットワークによって構成されており、各紡績ライン1のローカル記憶手段40および/またはローカル処理手段50に接続され、および、複数の紡績ライン1から収集されたグローバルデータの送信および記憶のための主記憶手段60に動作可能に接続されている、遠隔送信/受信手段70とを含んでいる。
【0028】
好ましくは、ローカルに収集されたグローバルデータは、時間的に連続して(「リアルタイム」モード)で遠隔に主記憶手段60に送信され、さらなる実施形態にしたがうと、このデータは、毎日または毎週のような予め定められた頻度(「バッチ」モード)で送信され、またさらなる実施形態にしたがうと、機械が停止した場合のように、予め定められたイベントが発生したとき(「イベントベース」モード)、あるいは、スケジュールされたサービスが近接したときに、このデータは送信される。
【0029】
さらに監視システムは、各紡績ラインからのグローバルデータを処理するために、インターネット・ネットワークおよび/または主記憶手段60と動作可能に接続されている、PCのような遠隔処理手段80を含んでいる。
【0030】
本発明による機械2、4、6、8は、上記で説明したローカル装置10に動作可能に接続されている、動作パラメータのような物理的量を検出するための、少なくとも1つのデバイスを備えている。
【0031】
紡績機(
図3から
図6)
本発明による紡績機100において、前記検出デバイスは、モータグループ110によって動かされる紡績機100のスピンドル108の可動練紡ボビンに対するベルト106のパスを規定する、あそび車104のサポート構造の温度を検出するように位置付けられている温度センサ102である。特に、前記温度センサは、前記あそび車のベアリングのサポート構造の温度を検出するのに適している。
【0032】
例えば、前記温度センサ102は、紡績機の1つのバンクと他方との間にベルト106を送り戻すあそび車104aのサポート構造に関係付けられており、さらなる実施形態において、前記あそび車104bは、(ベルトがスピンドルに連動しない)パスの戻りセクションに沿って、電気モータ111aおよびベルトテンショナホイール111bを備えるモータグループ110と、紡績機100の同じバンク中の他方との間にベルト106を送り戻し、またさらなる実施形態において、前記あそび車104aは、(ベルトがスピンドルに連動する)パスのアクティブセクションに沿って、モータグループ110と紡績機100の同じバンク中の他方との間にベルト106を送り戻す。
【0033】
さらなる実施形態において、前記温度センサは、紡績機の制御ボックス120中に収容されている1つ以上のコンポーネントに関係付けられており、1つ以上のコンポーネントは、紡績機100の練条シリンダ122、124、126の移動メカニズム、例えば、シリンダ制御ギヤおよびベルト128を含んでいる。
【0034】
さらなる実施形態において、前記温度センサは、前記モータの温度を検出するために、紡績機100のモータグループ110の電気モータ111aに関係付けられている。
【0035】
さらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、紡績機のベルトの張りを検出するための力センサ130であり、例えば、スピンドル可動ベルト106またはシリンダ駆動ベルト128である。
【0036】
さらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、モータグループ110のモータ111aのそれぞれによって使用される電流を検出するのに適している、電流センサ140である。
【0037】
またさらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、あそび車104、104a、104b、104cのサポート構造、または、練条シリンダ122、124、126のベアリングのサポート構造に関係付けられている、加速センサ150である。
【0038】
またさらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、紡績機の吸引ダクトにおける減圧を検出するのに適している、圧力センサ160である。
【0039】
例えば、前記圧力センサ160は、紡績機100の長手方向の両端の間に広がる、例えば、練紡機にオーバーラップする位置における、吸引チャネル162に関係付けられている。
【0040】
好ましくは、2つの圧力センサ160は、前記吸引チャネル162の長手方向の両端の近くに設けられ、適用される。
【0041】
好ましくは、さらに、紡績機100の制御ユニットとの動作接続を通して、検出されたデータおよび機械状態データに加えて、監視システムの主記憶手段60に送信されるデータは、ドッフィング(doffing)のステップにおける紡績機の管とボビンをサポートする板の進みの失敗、管/ボビンを入れ/取り出す動作、処理ステップの間の練紡の破損、および、スピンドルと練条シリンダの駆動ベルトの破損による、アラームの発生に関連するデータを含んでいる。
【0042】
練紡機(
図7から
図10)
本発明による練紡機200では、前記検出デバイスは、フレーム200の練条シリンダ206、208、210のサポート構造204の温度を検出するために、または、フレームのフィンに対する移動メカニズムを含むボックス212の内部の温度を検出するために位置付けられている、温度センサ202である。
【0043】
さらなる例にしたがうと、前記温度センサ202は、フレームモータ200、例えば、キャリッジを駆動するためのモータ214、スプールを駆動するためのモータ216、キャリッジの変換のためのモータ218、ブリッジを駆動するためのモータ220、スプールを駆動するためのモータ222、吸引を制御するためのモータ224、ブリッジテープを駆動するためのモータ226、ドラフティングローラーを駆動するためのモータ228、および、フィンを駆動するためのモータ230の付近の温度を検出するように位置付けられている。
【0044】
またさらなる例にしたがうと、前記温度センサ202は、フレーム200の管理のための電子デバイスを含む、電気ボックス232の内部の温度を検出するように位置付けられている。
【0045】
またさらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、フレームの吸引ダクトにおける減圧を検出するのに適している圧力センサ260である。
【0046】
例えば、前記圧力センサ260は、フレーム200の長手方向の両端の間に広がる吸引チャネル262に関係付けられており、例えば、ボックス212にオーバーラップする位置にある。
【0047】
好ましくは、2つの圧力センサ260は、前記吸引チャネル262の長手方向の両端の近くに設けられ、適用されている。
【0048】
好ましくは、さらに、フレーム200の制御ユニットとの動作接続を通して、検出されたデータと機械状態データに加えて、監視システムの主記憶手段60に送信されるデータは、例えば、処理ステップの間の練紡の破損、フィードクリール(feed creel)のベルトの破損、管またはスプールの熱交換機の動作異常、および、管またはスプールのドッフィングのステップの間の異常による、アラームの発生に関連するデータを含んでいる。
【0049】
コーマ(
図11から
図14)
本発明にしたがうコーマ300では、前記検出デバイスは、オイルの温度を検出するために、または、コーマ300の練条グループ316の練条シリンダ308、310、312、314のベアリングのサポート構造306の温度を検出するために、熱ボックス304内部に位置付けられている温度センサ302である。
【0050】
さらなる例にしたがうと、前記温度センサ302は、機械のモータ、例えば、機械の軸を動かすためのモータ318、または、円形コームのクリーニング用のブラシを駆動するためのモータ320、または、練条グループのシリンダを駆動するためのモータ321、または、アンワインダローラー(unwinder roller)を駆動するためのモータ323、または、スピンポットデバイス(spin pot device)を駆動するためのモータ325の温度を検出するように位置付けられている。
【0051】
またさらなる例にしたがうと、前記温度センサ302は、コーマ300の管理のための電子デバイスを含む電気ボックス322の内部の温度を検出するように位置付けられている。
【0052】
またさらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、コーマのサポートフレーム352に、または、練条シリンダ308、310、312、314のベアリングのサポート構造306に関係付けられている加速センサ350である。
【0053】
またさらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、例えば、空気の吸引の方向を考慮に入れたときの、すべてのコーミングヘッドの下流に、コーマのコーミングヘッドに沿って広がる吸引チャネル362に関係付けられた、圧力センサ360、および/または、それらのぞれぞれの減圧を検出するために各コーミングヘッドにそれぞれ関係付けられているいくつかの圧力センサ360bである。
【0054】
好ましくは、さらに、コーマ300の制御ユニットとの動作接続を通して、検出されたデータと機械状態データに加えて、例えば、詰められている素材で満ちたポットの取り換えのためのデバイスの誤動作、練条グループのシリンダにまたがる繊維巻のシグナリング、ドラフティングユニットのシリンダの変わり目における繊維のベールコンベヤ中の素材の蓄積のシグナリング、練条グループの出口における繊維のドッフィングコンベヤ中の素材の蓄積のシグナリング、個々のコーミングヘッドへの素材のフィードの異常のシグナリング、コイラ装置、すなわち検出されたアラームの数に関連するデータとともにポットの内部の梳かれたまたは作業された繊維のベルトの位置に定められたデバイスの誤動作により、データは、アラームの始まりに関連する監視システムの主記憶手段60に送信される。
【0055】
ラップワインダ(
図15から
図17)
本発明によるラップワインダ400では、前記検出デバイスは、ラップワインダ400の練条シリンダ406、408、410のサポート構造404、または、ラップのトレーニングデバイスのシリンダの温度を検出するために位置付けられている温度センサ402である。
【0056】
さらなる例にしたがうと、前記温度センサ402は、例えば、練条グループを駆動するためのモータ412、または、ラップトレーニングカレンダー(lap training calenders)を駆動するためのモータ414である、ラップワインダのモータの温度を検出するように位置付けられている。
【0057】
またさらなる例にしたがうと、前記温度センサ402は、ラップワインダ400の管理のための電子デバイスを含む電気ボックス416の内部の温度を検出するために位置付けられている。
【0058】
さらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、ラップワインダ400の練条シリンダ406、408、410のサポート構造404、または、ラップトレーニングデバイスのシリンダに関係付けられている加速センサ402である。
【0059】
好ましくは、さらに、ラップワインダ400の制御ユニットとの動作接続を通して、検出されたデータと機械状態データに加えて、監視システムの主記憶手段60に送信されるデータは、例えば、フィードクリールから来るベルトの破損、練条グループのシリンダにまたがる繊維巻のシグナリング、ラップの構成ゾーン中の異常、ラップトレーニングゾーン中に置かれるように準備されている空の管をローディングするステップにおける異常、完全なカンバスの傾斜装置(tipper)の動作における異常による、アラームの発生に関連するデータを含んでいる。
【0060】
練条機(
図18から
図21)
本発明による練条機500では、前記検出デバイスは、練条グループ512の練条シリンダ506、508、510のサポート構造504、または、練条機500の温度を検出するために位置付けられている温度センサ502である。
【0061】
さらなる例にしたがうと、前記温度センサ502は、練条機のモータ、例えば、ポットの回転のためのモータ514、または、ポットの取り換えのためのモータ516、または、練条自己調整デバイスのシリンダの動かすためのモータ518、または、練条グループのシリンダを動かすためのモータ520の温度を検出するように位置付けられている。
【0062】
またさらなる例にしたがうと、前記温度センサ502は、練条機500の管理のための電子デバイスを含む電気ボックス522の内部の温度を検出するように位置付けられている。
【0063】
さらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、練条シリンダ506、508、510のサポート構造504に関係付けられている加速センサ550である。
【0064】
またさらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、入口ゾーン、練条グループからの、および/または、出口ゾーンからの素材の採取のための、機械を通して広がる吸引チャネル562に関係付けられている圧力センサ560である。
【0065】
好ましくは、さらに、練条機300の制御ユニットとの動作接続を通して、検出されたデータと機械状態データに加えて、データは、例えば、詰められている満ちたポットの取り換えのためのデバイスの誤動作、練条グループのシリンダにまたがる繊維巻のシグナリング、フィードクリールから来るベルトの破損、出口ベルトの練条グループへの伝達ゾーンにおける素材の蓄積による異常により、アラームの発生に関連する監視システムの主記憶手段60に送信される。
【0066】
梳綿機(
図22から
図28)
本発明にしたがう梳綿機600は、
−梳綿ドラム620、
−前記梳綿ドラム620の上流にあり、前記ドラムの繊維薄片をフィードするのに適しているサイロ610、
−前記ドラム620の下流にあり、前記ドラムから梳綿テープ受け取り、それをスピンポット640で巻くのに適している収集デバイス630を含んでいる。
【0067】
実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、モバイルフラットフラット606の端部サポートがスライドする、サポートアーチ604の温度を検出するように位置付けられている温度センサ602である。
【0068】
またさらなる例にしたがうと、前記温度センサ602は、梳綿機の管理のための電子デバイスを含む電気ボックス608の内部の温度を検出するように位置付けられている。
【0069】
またさらなる例にしたがうと、前記温度センサ602は、例えば、収集デバイス630のポット640を回転させるためのモータ642、前記ドラムおよび/またはドッフィンググループのシリンダからの素材を取り出すためにドラム620と連動するドッファを動かすためのモータ644、素材をドラムへロードするためにドラム620と連動するリッカーイン(licker-in)を動かすためのモータ646、薄片の繊維をリッカーインにフィードするためにサイロのシリンダを動かすためのモータ648、繊維をサイロへ強制して入れるための、および、繊維の分解のための、サイロのシリンダの動きのためのモータ650、652である、機械のモータの温度を検出するように位置付けられている。
【0070】
またさらなる例にしたがうと、前記温度センサ602は、サイロ610のファンを駆動するためのモータ654、モバイルフラットに対するクリーニンググループの作動のためのモータ656、ドラム620を回転させるためのモータ658、ドッフィンググループのブラシを回転させるためのモータ660、収集デバイス630に向けた出口グループを動かすためのモータ662の温度を検出するように位置付けられている。
【0071】
さらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、前記モバイルフラットのレジストレーションを監視するために、モバイルフラット606のサポートアーチ604と機械の固定された接合部605の間の距離を検出するように位置付けられている距離センサ662である。
【0072】
またさらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、素材の採取のために機械を通して広がる吸引チャネル662に関係付けられている圧力センサ664であり、特に、吸引チャネル662は、リッカーインの上流に隣接するエリアからの吸引のための開口部663、リッカーインの下流に隣接するエリアからの吸引のための開口部665、ドラムエリアの下からの吸引のための開口部667、次の梳綿ゾーンからの採取のための開口部669、ドッフィングブラシのエリアからの採取のための開口部671、673、カレンダーグループのエリアからの採取のための開口部675、モバイルフラットデバイスのエリアからの吸引のための開口部677、事前梳綿エリアからの採取のための開口部679を有している。
【0073】
好ましくは、さらに、梳毛機の制御ユニットとの動作接続を通して、検出されたデータと機械状態データに加えて、データは、例えば、繊維を梳毛するためのシリンダ(例えば、サイロフィードシリンダ、梳毛フィードシリンダ、ドラム、ドッファー、ドッフィングシリンダ、カウルボード(cowl board)、コイラカレンダー)の付近の素材の詰まりによる誤動作、前記シリンダ上のアラーム、機械を出て、収集容器中に保管する前の梳綿された/作業されたベルトの故障アラーム、機械の事前梳綿エリアに入る素材のフィーディングがないことにより、アラームの発生に関連する監視システムの主記憶手段に送信される。
【0074】
開綿機(
図29)
本発明による開綿機700では、前記検出デバイスは、例えば、開綿機700の開綿シリンダ706のような開綿機の回転シリンダのベアリングのサポート構造704の温度を検出するように位置付けられている、温度センサ702である。
【0075】
好ましくは、さらに、開綿機の制御ユニットとの動作接続を通して、検出されたデータおよび機械状態データに加えて、データは、アラームの発生に関連する監視システムの主記憶手段60に送信される。
【0076】
摘採機(
図30および
図31)
本発明による摘採機800では、前記検出デバイスは、例えば、この自由端、および/または前記キャリッジ810のサポート柱820に対応する、例えば、前記キャリッジのスライディングガイド822、824に対応する、摘採機800のキャリッジ810に関係付けられている加速センサ850である。
【0077】
またさらなる実施形態にしたがうと、前記検出デバイスは、機械を通して、特に、摘採されることになる素材を採取するために、柱820およびキャリッジ810を通して広がる吸引チャネル832に関係付けられている圧力センサ830である。
【0078】
好ましくは、さらに、摘採機の制御ユニットとの動作接続を通して、検出されたデータおよび機械状態データに加えて、データは、アラームの発生に関連する監視システムの主記憶手段60に送信される。
【0079】
革新的なことに、本発明による監視システムは、1または複数の紡績ラインの大量の機械から来る膨大なデータ(ビッグデータ、すなわち、値の採取のために特定のテクノロジーおよび分析的方法を要求するような、量、スピード、多様性に関して大規模なデータの収集)を収集し、記憶し、分析できるようにすることから、本発明による監視システムは、予測メンテナンスを効果的に実現することを可能にし、特別な計算アルゴリズムを通して、予防的なメンテナンスサービスを実行する必要があることをメンテナンスオペレータに通知することを可能にする。
【0080】
有利なことに、さらに、本発明によるシステムは、非常に長い時間期間にわたって大量のデータを収集し、記憶することを可能にし、したがって、誤動作、または、動作条件のゆるやかな劣化の兆候であることが多く、通常は認識可能でないまたは識別可能でないドリフト現象または統計学的現象の検出を可能にする。
【0081】
さらに有利な態様にしたがうと、それらの間の、例えば、スピード、電流使用、および温度間の相関を識別する、機械のさまざまなパラメータを収集し、記憶する可能性がある。さらに、システムは、単一のパラメータ上の周期的な現象またはこれらの相関の結果を識別するために、頻度(frequencies)の領域で収集されたデータを分析することを可能にする。
【0082】
またさらに有利な態様にしたがうと、システムは、機械の1つ以上のパラメータの性能と他の機械、すなわち、先の機械の下流または上流にある機械の1つ以上のパラメータの性能の間、の相関、例えば、梳綿機または混打綿機(上流機械)のパラメータと紡績機(下流機械)のパラメータの傾向を識別することを可能にする。
【0083】
例えば、
図32および
図33で示されるように、さらなる一般パラメータXの関数として、一般パラメータP1およびP2の傾向を識別し、これらを相関関数Φ{P1(X),P2(X)}と相関させること、または、時間tの関数として一般パラメータP1の傾向を識別することが可能である。
【0084】
したがって、このように識別されたアーキテクチャ、所定のその柔軟性、大量の情報およびデータ(ビッグデータ)を蓄積する可能性、機械の動作パラメータの履歴傾向が利用可能である単一の中央システム中の処理および計算機能を開発する能力は、相関関数および予測アルゴリズムの段階的で継続的な識別、開発および発展を可能にする。
【0085】
単なる例として、ドラムの(例えば、周辺装置の)スピードの関数、または、暦年を通した大気温度の関数として、いくつかの梳綿機における梳綿テープの品質の傾向を相関させることが可能である。
【0086】
さらに、有利なことに、本発明による監視システムは、異常の傾向、ドリフト、値、または、他の何らかの例外の遠隔検出により、オンラインサポートサービスをアクティブ化できるようにする。
【0087】
さらなる有利な態様にしたがうと、本発明による監視システムは、ローカル介入する必要なく、機械の管理ソフトウェアを遠隔からアップデートできるようにする。
【0088】
特定の必要性を満たすために、上述した監視システムに対して当業者が変更できることが明らかであり、すべてが以下の特許請求の範囲によって規定される保護の範囲内に含まれる。
前記検出されたデータおよび/または状態データは、予め定められた頻度、例えば毎日または毎週(「バッチ」モード)で、あるいは、機械停止またはスケジュールされたサービスの近接のケースのような、予め定められたイベントが発生すると(「イベントベース」モード)、前記遠隔の記憶手段(60)に送信される、請求項1に記載の方法。
特定の必要性を満たすために、上述した監視システムに対して当業者が変更できることが明らかであり、すべてが以下の特許請求の範囲によって規定される保護の範囲内に含まれる。