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特開2021-88905太陽電池モジュール及び建物並びに太陽電池モジュール取付方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-88905(P2021-88905A)
(43)【公開日】2021年6月10日
(54)【発明の名称】太陽電池モジュール及び建物並びに太陽電池モジュール取付方法
(51)【国際特許分類】
   E04F 13/08 20060101AFI20210514BHJP
   H02S 20/22 20140101ALI20210514BHJP
   H02S 20/30 20140101ALI20210514BHJP
   H02S 40/34 20140101ALI20210514BHJP
【FI】
   E04F13/08 Z
   E04F13/08 101M
   E04F13/08 101B
   E04F13/08 101F
   H02S20/22
   H02S20/30 A
   H02S40/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-221004(P2019-221004)
(22)【出願日】2019年12月6日
(71)【出願人】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100168321
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 敦
(72)【発明者】
【氏名】宮城 亜矢
(72)【発明者】
【氏名】藤家 充朗
【テーマコード(参考)】
2E110
5F151
【Fターム(参考)】
2E110AA04
2E110AA42
2E110AA43
2E110AB02
2E110AB04
2E110AB22
2E110BA12
2E110DB13
2E110DB17
2E110DB18
2E110DC12
2E110GB01Z
5F151JA02
5F151JA09
5F151JA12
5F151JA13
(57)【要約】
【課題】太陽電池モジュールを壁面に取り付ける際における配電ケーブルの自由端の位置確認を容易にするとともに自由端の破損を抑制し、しかも、発電パネルの移動作業を効率化することができる。
【解決手段】本発明の太陽電池モジュール2は、下部が壁面1に回動可能に取り付け可能な発電パネル3と、別の発電パネルに接続された配電ケーブル170に接続される第2の端部72を有する配電ケーブル7と、発電パネル3の壁面1に対向する面において、それぞれ水平方向に離間した位置に取り付けられた両端41、41を有する線状部材4と、線状部材4の前記両端41、41の間に設けられ前記線状部材4を保護する保護部材5を備えている。また、前記保護部材5は、前記配電ケーブル7の第2の端部72を保持する第1保持部521を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池モジュールであって、
太陽光を受けて発電する発電要素を有するパネル本体と、前記パネル本体の下部に設けられ、前記パネル本体の上端が壁面から所定の距離だけ離れた離間位置と前記パネル本体が前記壁面に固定可能となるようにパネル本体の上端が前記壁面に近接した固定位置との間で前記壁面に対して回動可能に取り付け可能な取付け部と、を有する発電パネルと、
前記発電パネルの前記壁面に対向する面に固定された第1の端部と、所定の接続箇所に接続される第2の端部と、を有する配電ケーブルと、
前記発電パネルの前記壁面に対向する面において、それぞれ水平方向に離間した位置に取り付けられた両端を有する線状部材と、
前記線状部材の前記両端の間に設けられ、前記線状部材を保護する保護部材と、を備え、
前記保護部材は、前記配電ケーブルの第2の端部を保持する第1保持部を有する、太陽電池モジュール。
【請求項2】
前記保護部材は、別の発電パネルに接続された配電ケーブルの第2の端部を保持する第2保持部を有する、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項3】
前記太陽電池モジュールは、前記線状部材が係止される係止部と、前記係止部に接続され、前記壁面に固定可能な被固定部と、を有する支持部材を、さらに備えている、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項4】
前記発電パネルの前記壁面に対向する面における前記線状部材の取付け位置は、前記発電パネルの高さ方向の中心より上方である、請求項1〜3の何れか一項に記載の太陽電池モジュール。
【請求項5】
前記保護部材は、前記線状部材を全周に亘って覆う被覆部と、前記被覆部の外側に延びるとともに、前記第1保持部が設けられた延設部とを有し、
前記延設部は、前記第1保持部を前記被覆部との間で挟み込む姿勢と前記第1保持部を開放する姿勢との間で前記被覆部に対して変位可能である、請求項1〜4の何れか一項に記載の太陽電池モジュール。
【請求項6】
建物であって、
前記壁面と、
請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールであって、前記取付け部を介して前記発電パネルが前記壁面に回動可能に取り付けられた前記太陽電池モジュールと、
前記壁面において水平方向に離間した位置に設けられ、前記線状部材が係止された係止部と、前記係止部に接続され前記壁面に固定された被固定部と、を有する2個の支持部材と、を備え、
前記線状部材は、前記発電パネルが前記離間位置まで回動した状態において、前記発電パネルの上端が前記壁面からさらに離間する方向への前記発電パネルの回動を規制可能な長さを有し、
前記2個の支持部材は、前記発電パネルが前記固定位置まで回動した状態において前記壁面における前記発電パネルの上端よりも下方位置、かつ前記発電パネルが前記離間位置まで回動した状態において前記壁面における前記発電パネルの上端よりも上方位置に固定され、
前記線状部材の前記2個の支持部材の間の部分に前記保護部材が設けられている、建物。
【請求項7】
太陽電池モジュール取付方法であって、
請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールを準備する工程と、
前記保護部材を持ち上げて太陽電池モジュールを移動させる工程と、
前記発電パネルの下部を前記壁面に回動可能に取り付ける工程と、
前記線状部材における前記発電パネルと前記保護部材との間の部分を前記壁面に係止する工程と、
前記配電ケーブルの第2の端部を前記保護部材に保持させる工程と、
前記発電パネルの上部を前記壁面に固定する工程と、
を備えている、太陽電池モジュール取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールを有する建物並びに太陽電池モジュール取付方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
太陽電池モジュールは、一般に陸屋根の上に取り付けられるが、壁に取り付けられることもある。例えば特許文献1には、ソーラーパネル(太陽電池モジュール)を壁に取り付けるソーラーパネルの取付方法が開示されている。このソーラーパネルの取付方法は、壁面に設けた横軸に対して発電要素を有する発電パネルの下端部を回動自在に掛止し、発電パネルの上端部を壁面に近づけるように発電パネルを回動させた後、発電パネルの上端部を壁面にボルト及びナットによって固定するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−122126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、太陽電池モジュールを取り付ける際に、発電パネルに一方の端部が固定された配電ケーブルの自由端を、所定の接続位置(例えば、別の発電パネルに接続された配電ケーブルの先端)に接続する必要がある。配電ケーブルは、発電パネルの背面(壁面に対向する面)に接続されている。そのため、特許文献1のソーラーパネルの取り付け方法のように発電パネルの下端部を壁面に対して回動自在に取り付ける際には、発電パネルの壁面に対する移動中及び発電パネルの下端部の壁面への取り付け後の状態において配電ケーブルの自由端が自由に動いてしまう。そのため、配電ケーブルの自由端を所定の接続位置に接続する際に当該自由端を探し出す作業が必要となり、また、所定の接続位置への接続後の状態において配電ケーブルの自由端が周囲の構成との接触等により破損するおそれがある。
【0005】
また、発電パネルを壁面に取り付ける際には、発電パネルを所定位置に配置する必要がある。ここで、作業者が特許文献1に記載の発電パネルの左右両端部を両手で把持することが考えられるが、板状であり、かつ、ある程度の重量を有する発電パネルを手で所定位置に配置する作業を安定して行うことは難しい。
【0006】
本発明の目的は、太陽電池モジュールを壁面に取り付ける際における配電ケーブルの自由端の位置確認を容易にするとともに自由端の破損を抑制し、しかも、発電パネルの移動作業を効率化することができる太陽電池モジュール及び建物並びに太陽電池モジュール取付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明は、太陽電池モジュールであって、太陽光を受けて発電する発電要素を有するパネル本体と、前記パネル本体の下部に設けられ、前記パネル本体の上端が壁面から所定の距離だけ離れた離間位置と前記パネル本体が前記壁面に固定可能となるようにパネル本体の上端が前記壁面に近接した固定位置との間で前記壁面に対して回動可能に取り付け可能な取付け部と、を有する発電パネルと、前記発電パネルの前記壁面に対向する面に固定された第1の端部と、所定の接続箇所に接続される第2の端部と、を有する配電ケーブルと、前記発電パネルの前記壁面に対向する面において、それぞれ水平方向に離間した位置に取り付けられた両端を有する線状部材と、前記線状部材の前記両端の間に設けられ、前記線状部材を保護する保護部材と、を備え、前記保護部材は、前記配電ケーブルの第2の端部を保持する第1保持部を有する、太陽電池モジュールを提供する。
【0008】
また、本発明は、太陽電池モジュール取付方法であって、前記太陽電池モジュールを準備する工程と、前記保護部材を持ち上げて太陽電池モジュールを移動させる工程と、前記発電パネルの下部を前記壁面に回動可能に取り付ける工程と、前記線状部材における前記発電パネルと前記保護部材との間の部分を前記壁面に係止する工程と、前記配電ケーブルの第2の端部を前記保護部材に保持させる工程と、前記発電パネルの上部を前記壁面に固定する工程と、を備えている、太陽電池モジュール取付方法を提供する。
【0009】
前記太陽電池モジュールでは、配電ケーブルの第2の端部(自由端)を保護部材の第1保持部に保持させることができる。そして、この保護部材は線状部材に取り付けられているため、配電ケーブルの第2の端部を線状部材によって発電パネルに拘束することができる。したがって、作業者は、保護部材に配電ケーブルの第2の端部を保持させた後においては線状部材を手繰り寄せることにより容易に当該第2の端部を探し出すことができる。また、保護部材によって第2の端部を保護することができるため、当該第2の端部の破損を抑制することができる。
【0010】
しかも、保護部材の取り付けられた線状部材の両端はそれぞれ発電パネルの壁面と対向する面に取り付けられているため、保護部材(線状部材の中間部)を持ち上げることにより当該発電パネルを容易に移動させることができる。
【0011】
このように発電パネルを移動させるために用いる保護部材を配電ケーブルの第2の端部の移動を拘束するための部材としても兼用することができるため、これらを別々の部材により構成する場合と比較してコストの低減も図ることができる。
【0012】
前記太陽電池モジュールにおいて、前記保護部材は、別の発電パネルに接続された配電ケーブルの第2の端部を保持する第2保持部を有してもよい。
【0013】
この態様では、配電ケーブルの第2の端部を他の発電パネルの配電ケーブルの第2の端部に接続する場合に、当該他の発電パネルの配電ケーブルの第2の端部も保護部材に保持させることができる。したがって、2つの発電パネルの配電ケーブル同士の接続状態を維持でき、接続が不意に外れるおそれを低減することができる。
【0014】
前記太陽電池モジュールは、前記線状部材が係止される係止部と、前記係止部に接続され、前記壁面に固定可能な被固定部と、を有する支持部材を、さらに備えていてもよい。
【0015】
この態様では、被固定部を介して支持部材を壁面に取り付けることにより、壁面に対する発電パネルの移動を線状部材によって拘束することができる。したがって、発電パネルの下部を壁面に取り付けた状態で発電パネルが手前側に回動することを規制でき、作業者は、発電パネルから手を放して他の作業を行うことができる。
【0016】
前記太陽電池モジュールにおいて、前記発電パネルの前記壁面に対向する面における前記線状部材の取付け位置は、前記発電パネルの高さ方向の中心より上方とすることができる。
【0017】
この態様では、発電パネルの上部を壁面に取付けるに先立って、発電パネルの下部の取付け部を壁面に取付けた状態で、線状部材を発電パネルの高さ方向の中心より上方側の見易い位置に配置することができる。したがって、配電ケーブルの接続作業をより簡単に行うことができ、取り付け作業をより一層短時間で行うことができる。
【0018】
前記太陽電池モジュールにおいて、前記保護部材は、前記線状部材を全周に亘って覆う被覆部と、前記被覆部の外側に延びるとともに、前記第1保持部が設けられた延設部とを有し、前記延設部は、前記第1保持部を前記被覆部との間で挟み込む姿勢と前記第1保持部を開放する姿勢との間で前記被覆部に対して変位可能であることが好ましい。
【0019】
この態様では、延設部と被覆部との間で第1保持部を挟み込むことにより、配電ケーブルの第2の端部をより確実に保護することができる。
【0020】
また、本発明は、建物であって、建物であって、前記壁面と、前記太陽電池モジュールであって、前記取付け部を介して前記発電パネルが前記壁面に回動可能に取り付けられた前記太陽電池モジュールと、前記壁面において水平方向に離間した位置に設けられ、前記線状部材が係止された係止部と、前記係止部に接続され前記壁面に固定された被固定部と、を有する2個の支持部材と、を備え、前記線状部材は、前記発電パネルが前記離間位置まで回動した状態において、前記発電パネルの上端が前記壁面からさらに離間する方向への前記発電パネルの回動を規制可能な長さを有し、前記2個の支持部材は、前記発電パネルが前記固定位置まで回動した状態において前記壁面における前記発電パネルの上端よりも下方位置、かつ前記発電パネルが前記離間位置まで回動した状態において前記壁面における前記発電パネルの上端よりも上方位置に固定され、前記線状部材の前記2個の支持部材の間の部分に前記保護部材が設けられている、建物を提供する。
【0021】
この建物では、線状部材によって発電パネルが離間位置まで回動した状態で当該発電パネルの回動を規制することができる。この状態において、線状部材は張っており、さらに、壁面における発電パネルの上端よりも上方位置に固定された2個の支持部材の間の部分に保護部材が設けられている。そのため、発電パネルの上端が壁面から離間した状態で保護部材を発電パネルの上方側の見易い位置に配置することができる。
【0022】
一方、2個の支持部材は、発電パネルが固定位置まで回動した状態において壁面における発電パネルの上端よりも下方位置に配置されている。そのため、発電パネルの上端を壁面に固定した状態で、支持部材や線状部材、さらには保護部材を発電パネルと壁面との間に収納することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、太陽電池モジュールを壁面に取り付ける際における配電ケーブルの自由端の位置確認を容易にするとともに自由端の破損を抑制し、しかも、発電パネルの移動作業を効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態の建物の壁面に電池モジュールを取り付ける際の正面図である。
図2図1のII−II線断面図である。
図3図1のIII−III線断面図である。
図4図1のIV−IV線断面図である。
図5図5(a)は、太陽電池モジュールが有する保護部材の正面図、図5(b)は、図5(a)の側面図である。
図6】保護部材の挿通孔に線状部材が挿通されるとともに、保護部材の第1保持部に配電ケーブルの第2の端部を保持した状態の一部を断面にした側面図である。
図7図7(a)は、太陽電池モジュールが有する支持部材の正面図、図7(b)は、図7(a)の側面図である。
図8】吊られた状態にある保護部材を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の建物の壁面に太陽電池モジュールを取り付ける際の正面図、図2は、図1のII−II線断面図、図3は、図1のIII−III線断面図である。図4は、図1のIV−IV線断面図である。
【0026】
本発明の建物100は、図1に示すように、壁面1と、太陽電池モジュール2と、壁面1と太陽電池モジュール2との間に介在する被取付機構10と、を備えている。
【0027】
被取付機構10は、壁面1に固定された左右一対のレール9と、各レール9にそれぞれ設けられた第1被取付部11と、各レール9にそれぞれ2つずつ設けられた第2被取付部12と、を備えている。
【0028】
各レール9は、太陽電池モジュール2の後述の発電パネル3の左右両側片に沿って上下方向に延びている状態でボルト13によって壁面1に固定されている。また、各レール9は、図4に示されるように、壁面1に固定されたウェブ9aと、ウェブ9aの左右両端から立ち上がる一対のフランジ9bと、各フランジ9bの先端から互いに近づく方向に延びる一対のリップ9cと、を有する。
【0029】
第1被取付部11は、太陽電池モジュール2の後述の発電パネル3の下部を壁面1に取り付けるために用いられる。第1被取付部11は、図2に示すように、後述する太陽電池モジュール2の発電パネル3の取付け部31aを支持する支持部11aと、支持部11aの端部から壁面1に沿って立ち上がり当該壁面1に固定される被固定部11bと、を備えている。
【0030】
第2被取付部12は、発電パネル3の壁面1から離れる方向への移動を規制するために用いられる。第2被取付部12は、図1に示すように第1被取付部11の上方側に配置され、発電パネル3の左右両側において当該発電パネル3を拘束する。具体的に、第2被取付部12は、図4に示されるように、前記レール9のリップ9cの壁面1側に配置される内側部分を有する第1挟持片12aと、リップ9cに対して壁面1と反対側に配置される外側部分を有する第2挟持片12bと、内側部分と外側部分との間でリップ9c及び発電パネル3の被挟持部31bが挟まれるように両挟持片12a、12b同士を結合するボルト12cと、を備えている。なお、図4は、左右に2枚の発電パネル3が並んだ状態を図示しているが1枚の発電パネル3のみが設けられた場合においても第2被取付部12により発電パネル3の移動を規制することができる。
【0031】
太陽電池モジュール2は、図1に示すように、発電パネル3と、発電パネル3の壁面1に対向する面に設けられた配電盤(符号省略)に通電可能に接続された配電ケーブル7と、線状部材4と、保護部材5と、2つの支持部材6とを備えている。
【0032】
発電パネル3は、パネル本体30と、パネル本体30の周囲に設けられたフレーム(取付け部)31と、を備えている。
【0033】
パネル本体30は、矩形状を呈し、太陽光を受けて発電するとともに前記配電盤に電気的に接続された発電要素を有している。
【0034】
フレーム31は、パネル本体30を保護するために当該パネル本体30の外周面だけでなく縁部を全周に亘って覆った状態でフレーム31に取り付けられている。発電パネル3を壁面1に取り付ける際に、フレーム31におけるパネル本体30の下辺に沿った部分が取付け部31aに相当し、左右両辺に沿った部分が被挟持部31bに相当する。具体的に、取付け部31aは、パネル本体30の下部に設けられ、パネル本体30の上端が壁面1から所定の距離だけ離れた離間位置(図1図3の実線で示す位置)とパネル本体30が壁面1に固定可能となるようにパネル本体30の上端が壁面1に近接した固定位置(図2図3の一点鎖線で示す状態)との間で壁面1に対して回動可能に取付可能である。より詳細には、取付け部31aは、パネル本体30が離間位置から固定位置に至るまでの間に支持部11a上に載置される角部と、パネル本体30が固定位置に回動した状態で支持部11aの上面に平行となる平坦面と、を有する形状を備えている。なお、この実施形態における離間位置は、パネル本体30が取付け部31aの角部を中心として回動した場合を想定したときに当該パネル本体30が所定角度αだけ回動した位置である。前記固定位置においては、発電パネル3の被挟持部31bが壁面1の第2被取付部12に取り付けられてパネル本体30の上端が壁面1に固定される。
【0035】
配電ケーブル7は、この実施形態では、図1に示すように、同構成を採る2本の配電ケーブルからなる。各配電ケーブル7は、パネル本体30における壁面1と対向する壁面対向面30aに固定された第1の端部71と、所定の接続箇所に接続される第2の端部72と、を有する。具体的に、各配電ケーブル7は、パネル本体30の壁面対向面30aに設けられた配電盤(符号省略)に接続された基端側の第1の端部71と、図示しない別の発電パネルの配電ケーブル170(図1及び図5(a)に示す:所定の接続箇所の一例)に接続される先端側の第2の端部72とを有している。なお、図1では、一方の配電ケーブル7の第2の端部72だけ表れ、他方の配電ケーブル7の第1の端部は省略されている。
【0036】
また、第2の端部72には、図5(a)に示すように、別の発電パネルに接続された配電ケーブル170に接続する接続端子721が設けられている。
【0037】
線状部材4は、パネル本体30の壁面対向面30aにおいて、それぞれ水平方向に離間した位置に取り付けられた両端を有する。
【0038】
保護部材5は、線状部材4の両端の間に設けられ、線状部材4を保護する。具体的に、保護部材5は、この実施形態では、ナイロン等の折り曲げ可能な素材から構成されており、図5に示すように、線状部材4を全周に渡って覆う被覆部51と、被覆部51の外側に延びるとともに配電ケーブル7の第2の端部72保持する延設部52とを有する。
【0039】
被覆部51は、この実施形態では、線状部材4が通される挿通孔511を備えている。この挿通孔511は、左方及び右方に開く開口を有している。そして、この挿通孔511に線状部材4が挿通されることにより保護部材5が線状部材4の両端の間に配置され、線状部材4の一部が全周に渡って保護部材5で覆われる。
【0040】
延設部52は、この実施形態では、被覆部51の外周から線状部材4の長手方向と直交する方向に延びている。この延設部52には、一方の配電ケーブル7の第2の端部72を保持する第1保持部521が設けられている。
【0041】
第1保持部521は、この実施形態では、第1保持片521aを有し、第1保持片521aと延設片本体52aとの間で第2の端部72を保持する。つまり、延設部52は、被覆部51から延びる延設片本体52aと、延設片本体52aの一方面(被覆部51の突出する側の面)における左部に付設された第1保持片521aとを備えている。
【0042】
第1保持片521aの一方の端部(図5(a)の上端部)には、延設片本体52aの一方面に着脱可能に取り付けられた保持片係止部521bが設けられている。保持片係止部521bは、例えば、粘着テープにより構成することができる。また、第1保持片521aの他方の端部(図5(b)の下端部)は、延設片本体52aに対して折り曲げ可能に連結されている。
【0043】
そして、この第1保持片521aの保持片係止部521bが延設片本体52aから取り外された状態で、図5(a)、図6に示すように第1保持部521に配電ケーブル7の第2の端部72が配設され、その後、保持片係止部521bが延設片本体52aに取り付けられる。これにより、配電ケーブル7の第2の端部72が第1保持片521a及び延設片本体52aによって保持される(図6参照)。
【0044】
なお、第1保持片521aは、延設片本体52aに着脱可能に取り付けられる保持片係止部521bを有するものに限定されない。例えば第1保持片521aの端部が延設片本体52aに取り外し不能に連結されたものでもよい。この場合は、第1保持片521aと延設片本体52aとの間に形成される挿通孔に配電ケーブル7の第2の端部72を挿入することにより、第2の端部72を第1保持部521に保持させることができる。
【0045】
また、この実施形態では、図5(a)に示すように、延設部52には、別の発電パネルに接続された配電ケーブル170の第2の端部172を保持する第2保持部522が設けられている。
【0046】
第2保持部522は、延設片本体52aの一方面(被覆部51の突出する側の面)における第1保持部521の右側に設けられている。第2保持部522は、この実施形態では、第2保持片522aを有し、第2保持片522aと延設片本体52aとの間で第2の端部172を保持する。つまり、延設部52は、延設片本体52aの一方面における右部に付設された第2保持片522aを備えている。
【0047】
第2保持片522aの一方の端部(図5(a)の上端部)には、延設片本体52aの一方面に着脱可能に取り付けられた保持片係止部522bが設けられている。保持片係止部522bは、例えば、粘着テープにより構成することができる。また、第2保持片522aの他方の端部(図5(a)の下端部)は、延設片本体52aに対して折り曲げ可能に連結されている。
【0048】
そして、この第2保持片522aの保持片係止部522bが延設片本体52aから取り外された状態で、図5(a)、図6に示すように第2保持部522に配電ケーブル170の第2の端部172が配設され、その後、保持片係止部522bが延設片本体52aに取り付けられる。これにより、配電ケーブル170の第2の端部172が第2保持片522a及び延設片本体52aによって保持される(図5(a)参照)。
【0049】
さらに、保護部材5は、図8に示すように、例えば作業者の手又はクレーン200の吊り操作手段によって保護部材5を持ち上げる際、線状部材4及び配電ケーブル7、170の第2の端部72、172を保護するための保護形態をとることができるように構成されている。具体的に、保護形態では、保護部材5における被覆部51と延設部52との境界部分を基準として第1保持部521及び第2保持部522が内側となるように保護部材5がU字状に折り曲げられている。これにより、第1保持部521に保持された配電ケーブル7の第2の端部72及び第2保持部522に保持された別の発電パネルの配電ケーブル170の第2の端部172は、延設部52と被覆部51との間に配設されている。すなわち、保護部材5の延設部52は、第1保持部521及び第2保持部522を被覆部51との間で挟み込む姿勢(図8に示す状態)と第1保持部521及び第2保持部522を開放する姿勢(図6に示す状態)との間で前記被覆部51に対して変位可能である。
【0050】
したがって、手又はクレーン200等の吊り操作手段によって保護部材5を吊り操作する際に、線状部材4及び配電ケーブル7、170の第2の端部72、172の損傷を防止することができる。
【0051】
なお、上述のように保護部材5がU字状に折り曲げられた状態において、延設片本体52aの先端部52bと被覆部51とが互いに対向する。ここで、延設片本体52aの先端部52bと被覆部51の上部とを着脱可能に互いに取り付けるための着脱部52cを、延設片本体52aの先端部52b及び被覆部51の少なくとも一方に設けることができる。これにより、第1保持部521に保持された配電ケーブル7の第2の端部72及び第2保持部522に保持された別の発電パネルの配電ケーブル170の第2の端部172の周囲に保護部材5を巻き付けた形態を保持することができ、より効率的に第2の端部72、172を保護することができる。
【0052】
線状部材4は、この実施形態では、金属製のワイヤーにより構成されている。線状部材4は、図1に示すように、保護部材5の挿通孔511に挿通された途中部と、パネル本体30の壁面対向面30aにおける発電パネル3の高さ方向の中心より上方の位置に固定された両端41、41と、を備えている。また、線状部材4は、発電パネル3が離間位置(図1図3で実線で示す状態)において発電パネル3の上端が壁面1からさらに離間する方向への発電パネル3の回動を規制可能な長さを有している。
【0053】
また、この実施形態では、線状部材4の両端41、41は、発電パネル3の左右中央線に対して略左右対称となるように、パネル本体30の壁面対向面30aの左右端部にそれぞれ固定されている。
【0054】
支持部材6は、固定位置(図2及び図3の一点鎖線で示す状態)と離間位置(図1図3で実線で示す状態)との間で発電パネル3の回動を許容しつつ離間位置において発電パネル3の回動を規制するためのものである。また、2つの支持部材6は、2本のレール9の互いに対向する面(フランジ9b)に設けられている。ここで、発電パネル3は、レール9の互いに対向する面を正面から覆うように壁面1に取り付けられるため、両支持部材6は、固定位置にある発電パネル3によって正面から覆われる。本実施形態では、2つの支持部材6は、互いに同構成を採っているため、一方の支持部材6について説明し他方の支持部材6の説明を省略する。
【0055】
具体的に、各支持部材6は、図7に示すように、この実施形態では、金属製の板状体により形成された支持本体部61と、線状部材4がその軸方向に移動可能に係止される係止部62とを備えている。
【0056】
支持本体部61は、係止部62を保持する矩形状の保持部611と、保持部611の端部に設けられ、レール9に固定された被固定部612とを備えている。
【0057】
係止部62は、この実施形態では、線状部材4が移動可能に挿通される環状部621と、保持部611に取り付けられた被取付部622とを備えている。
【0058】
環状部621は、この実施形態では、開口部621aを備え、この開口部621aから線状部材4を環状部621に出し入れ可能とされている。なお、環状部621は、開口部621aを備えた形態のものに限らず、例えば開口部621aを有していないものでもよい。
【0059】
被固定部612は、固定ビス612bが挿通されるビス挿通孔612aを備えている。
【0060】
そして、2つの支持部材6は、レール9を介して壁面1における所定の位置に固定ビス612bによって固定される。
【0061】
詳しくは、2つの支持部材6は、前記固定位置(図3の一点鎖線で示す状態)において壁面1における発電パネル3の上端よりも支持部材6が下方となる位置、かつ前記離間位置(図1図3で実線で示す状態)において壁面1における発電パネル3の上端よりも支持部材6が上方となる位置である。
【0062】
また、2つの支持部材6の左右方向の位置は、前記固定位置において、正面から見たときに発電パネル3と壁面1との間、すなわち左側の支持部材6は発電パネル3の左端よりも右側の位置、右側の支持部材6は発電パネル3の右端よりも左側の位置である。つまり、2本のレール9の互いに対向するフランジ9bは、発電パネル3の左端と右端との間に配置され、これらレール9のフランジ9bに対してそれぞれ支持部材6が固定されている。
【0063】
例えば2つの支持部材6は、発電パネル3の前記固定位置(図3の一点鎖線で示す状態)において、線状部材4の両端41、41それぞれと略対向する位置に配置することができる。
【0064】
また、2つの支持部材6の環状部621に通された線状部材4は、図1に示すように、発電パネル3の前記離間位置(図1図3で示す状態)において、弛みのない緊張状態になる。したがって、この実施形態では、発電パネル3の前記離間位置では、線状部材4によって発電パネル3の手前側への回動が規制される。
【0065】
保護部材5は、線状部材4の2つの支持部材の間の部分に設けられている。
【0066】
次に、太陽電池モジュール2の壁面1への取付方法について説明する。
【0067】
まず、上記のように構成された太陽電池モジュール2を準備する。
【0068】
次に、手又はクレーン200等の吊り操作手段を用いて保護部材5を持ち上げて太陽電池モジュールを移動させる。
【0069】
その際、図8に示すように、保護部材5は、被覆部51と延設部52との境界部分を基準として第1保持部521及び第2保持部522が内側となるように二つに折られる。したがって、手又はクレーン200等の吊り操作手段によって保護部材5を吊り操作する際に、線状部材4及び配電ケーブル7、170の第2の端部72、172の損傷を防止することができる。
【0070】
図2に示すように、発電パネル3の取付け部31aが第1被取付部11の支持部11aに上方側から載置されるように発電パネル3を移動させることにより、当該発電パネル3の下部を回動可能に取り付ける。
【0071】
その際、線状部材4(保護部材5)を持ち上げて発電パネル3を移動させているため、発電パネル3の位置決めしながら壁面1に容易に取り付けることができる。
【0072】
そして、2つの支持部材6を、例えば壁面1(レール9)における線状部材4の両端41、41それぞれと略対向する位置に固定ビス612bによって固定する。
【0073】
なお、2つの支持部材6の壁面1への固定は、この実施形態のように環状部621に開口部621aを設けている場合には、太陽電池モジュール2を移動させる前に行っておいてもよい。一方、開口部621aを有しない支持部材6を採用する場合には、線状部材4の一方端を支持部材6に予め通した状態で線状部材4に装着しておく必要がある。さらに、支持部材6として線状部材4を挿抜するために開閉可能な機構を有する部材(例えば、カラビナ等)を採用すれば、支持部材6の取付時期を自由に選択することができる。
【0074】
開口部621aを通じて線状部材4を環状部621に通すことにより、線状部材4における発電パネル3と保護部材5との間の部分を壁面1に係止する。
【0075】
そして、保護部材5の保持を停止する。これにより、発電パネル3の上端部が手前側(図2の時計方向側)へ回動する。つまり、発電パネル3が壁面1に固定された前記固定位置(図2図3の一点鎖線で示す状態)に対して所定角度α(この実施形態では15°)だけ回動した状態、すなわち、パネル本体30の上端が壁面1から所定の距離だけ離間した離間位置で発電パネル3の回動が規制される。具体的に、線状部材4が弛みのない緊張状態になって発電パネル3の手前側への回動が規制される。
【0076】
この線状部材4が略緊張状態になった状態では、図1に示すように、保護部材5は、発電パネル3の上端部よりも上方に配置されている。
【0077】
この状態において、配電ケーブル7の第2の端部72を別の発電パネルの配電ケーブル170の第2の端部172に対して接続する。
【0078】
このように接続された両端部72、172を保護部材5の第1保持部521及び第2保持部522に保持させる。
【0079】
なお、上述のように配電ケーブル7の第2の端部72を保護部材5の第1保持部521から外された状態で、発電パネル3の壁面1への取り付けを行ってもよいが、配電ケーブル7の第2の端部72が保護部材5の第1保持部521に保持された状態で発電パネル3の壁面1への取り付けを行ってもよい。
【0080】
その際、保護部材5が発電パネル3の上方に配置されているため、容易に保護部材5に第2の端部72、172を保持させることができる。
【0081】
そして、図4に示すように第2被取付部12の第2挟持片12bを第1挟持片12aに対してボルト12cにより固定することにより、両挟持片12a、12b間に発電パネル3の被挟持部31bが挟持され、発電パネル3が壁面1に固定される。
【0082】
この状態で、発電パネル3の上端が壁面1に最も接近した状態になる(図2図3の一点鎖線で示す前記固定位置)。
【0083】
この固定位置で、配電ケーブル7、線状部材4、保護部材5、及び2つの支持部材6は、壁面1と発電パネル3との間に配設され、外部から見えないように発電パネル3で隠される。
【0084】
なお、この固定位置は、線状部材4が弛み、例えば図3中に一点鎖線で示すように保護部材5が支持部材6よりも下方側に垂れ下がる。
【0085】
以下、同様にして、複数の太陽電池モジュール2を壁面1における所定位置に取り付ける。
【0086】
前記太陽電池モジュール2では、配電ケーブル7の第2の端部(自由端)72を保護部材5の第1保持部521に保持させることができる。そして、この保護部材5は、線状部材4に取り付けられているため、配電ケーブル7の第2の端部72を線状部材4によって発電パネル3に拘束することができる。したがって、作業者は、保護部材5に配電ケーブル7の第2の端部72を保持させた後においては線状部材4を手繰り寄せることにより容易に当該第2の端部72を探し出すことができる。また、保護部材5によって第2の端部72を保護することができるため、当該第2の端部72の破損を抑制することができる。
【0087】
しかも、保護部材5の取り付けられた線状部材4の両端はそれぞれ発電パネル3と対向する面に取り付けられているため、保護部材5を持ち上げることにより発電パネル3を容易に移動させることができる。
【0088】
このように発電パネル3を移動させるために用いる保護部材5を配電ケーブル7の第2の端部72の移動を拘束するための部材としても兼用することができるため、これらを別々の部材により構成する場合と比較してコストの低減も図ることができる。
【0089】
保護部材5が第2保持部522を有するため、2つの発電パネルの配電ケーブル同士の接続状態を維持でき、接続が不意に外れるおそれを低減することができる。
【0090】
なお、前記実施形態では、保護部材5に、第1保持部521及び第2保持部522を有する延設部52を設けたが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば延設部52は、第1保持部521のみを有するものでもよい。
【0091】
また、前記実施形態では、第1保持部521は、被覆部51から延びる延設部52と第1保持片521aとによって形成されているが、この形態のものに限らず、適宜変更することができる。例えば第1保持部を配電ケーブル7の第2の端部72を取り外し自在に保持できる結束バンドから構成し、結束バンドを被覆部51に係脱可能に、又は係脱不能に係止したものでもよい。
【0092】
前記太陽電池モジュール2は、支持部材6を備えているため、壁面1に対する発電パネル3の移動を線状部材4によって拘束することができる。したがって、発電パネル3の下部を壁面1に取り付けた状態で発電パネル3が手前側に回動することを規制でき、作業者は、発電パネル3から手を放して他の作業を行うことができる。
【0093】
さらに、線状部材4によって発電パネル3の上端が壁面1から所定の距離だけ離間した状態で発電パネル3の回動を規制することができる。この状態において、線状部材4は、張っており、さらに、壁面1における発電パネル3の上端よりも上方位置に固定された2個の支持部材6の間の部分に保護部材5が設けられている。そのため、発電パネル3の上端が壁面1から離間した状態で保護部材5を発電パネル3の上方側の見易い位置に配置することができる。
【0094】
一方、2個の支持部材6は、発電パネル3の上端が壁面1に最も接近した状態において壁面1における発電パネル3の上端よりも下方位置に配置されている。そのため、発電パネル3の上端を壁面1に固定した状態で、支持部材6や線状部材4、さらには保護部材5を発電パネル3と壁面1との間に収納することができる。
【0095】
なお、前記実施形態は、線状部材4の張力によって発電パネル3の手前側への回動が規制されるようになっているが、この形態に限定されない。例えば、発電パネル3の取付け部31aが第1被取付部11に設けられた回転規制部に当接することによって発電パネル3の手前側への回動を規制してもよく、又は、これに加えて前記実施形態のように線状部材4の張力によって発電パネル3の手前側への回動を規制するようにしてもよい。
【0096】
前記太陽電池モジュール2では、発電パネル3の壁面1に対向する面における線状部材4の取り付け位置が発電パネル3の高さ方向の中心よりも上方に設定されている。そのため、発電パネル3の上部を壁面1に取り付けるに先立って、発電パネル3の下部の取付部を壁面1に取り付けた状態で、線状部材4を発電パネル3の高さ方向の中心より上方側の見易い位置に配置することができる。
【0097】
前記太陽電池モジュール2では、保護部材5が被覆部51と延設部52とを有し、第1保持部521を被覆部51との間で挟み込む姿勢をとることができる。延設部52と被覆部51との間で第1保持部521を挟み込むことにより、配電ケーブル7の第2の端部72をより確実に保護することができる。
【0098】
また、太陽電池モジュール2が発電パネル3に第1の端部が固定されたアース線を有する場合にそのアース線の先端側の第2の端部を保護部材5に保持できるようにしてもよい。
【0099】
「所定の接続箇所」として、別の発電パネルの配電ケーブル170を例示したが、これに限定されない。例えば、壁面に設けられたアース箇所を「所定の接続箇所」として配電ケーブルを接続してもよい。
【符号の説明】
【0100】
1 壁面
2 太陽電池モジュール
3 発電パネル
4 線状部材
5 保護部材
6 支持部材
7 配電ケーブル
30 パネル本体
51 被覆部
54 被係合部
71 第1の端部
72 第2の端部
100 建物
521 第1保持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8