特開2022-634(P2022-634A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2022-634(P2022-634A)
(43)【公開日】2022年1月4日
(54)【発明の名称】システム等
(51)【国際特許分類】
   G01S 17/58 20060101AFI20211203BHJP
   G01S 7/495 20060101ALI20211203BHJP
   G08B 21/00 20060101ALI20211203BHJP
   G08B 21/24 20060101ALI20211203BHJP
   G08G 1/052 20060101ALI20211203BHJP
【FI】
   G01S17/58
   G01S7/495
   G08B21/00 U
   G08B21/24
   G08G1/052
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】83
(21)【出願番号】特願2021-127083(P2021-127083)
(22)【出願日】2021年8月3日
(62)【分割の表示】特願2020-120290(P2020-120290)の分割
【原出願日】2019年9月30日
(31)【優先権主張番号】特願2019-71830(P2019-71830)
(32)【優先日】2019年4月4日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2019-97536(P2019-97536)
(32)【優先日】2019年5月24日
(33)【優先権主張国】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 掲載アドレス https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/ls300/https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/ls300/function.html https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/ls300/spec.html https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/ls300/option.html https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/ls300/support.html https://my.yupiteru.co.jp/upload/save_image/manual/pdf/LS300.pdf https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/gs103/ https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/gs103/function.html https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/gs103/spec.html https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/gs103/option.html https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/gs103/support.html https://my.yupiteru.co.jp/upload/save_image/manual/pdf/GS103.pdf https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/a350alpha/ https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/a350alpha/function.html https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/a350alpha/spec.html https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/a350alpha/option.html
(71)【出願人】
【識別番号】391001848
【氏名又は名称】株式会社ユピテル
(72)【発明者】
【氏名】小林 典仙
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 浩二
(72)【発明者】
【氏名】上岩 史欣
(72)【発明者】
【氏名】目黒 和人
(72)【発明者】
【氏名】宮原 悠輔
(72)【発明者】
【氏名】片桐 康晴
(72)【発明者】
【氏名】浅野 隆
(72)【発明者】
【氏名】高橋 圭三
(72)【発明者】
【氏名】上 三千洋
(72)【発明者】
【氏名】石橋 英樹
(72)【発明者】
【氏名】清水 勇喜
(72)【発明者】
【氏名】和田 昌浩
(72)【発明者】
【氏名】阿部 和範
(72)【発明者】
【氏名】小野塚 竜太
【テーマコード(参考)】
5C086
5H181
5J084
【Fターム(参考)】
5C086AA47
5C086BA22
5C086CA11
5C086CA21
5C086CB15
5C086EA34
5C086FA17
5C086GA02
5C086GA10
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC03
5H181CC14
5H181DD07
5J084AA01
5J084AA07
5J084AB01
5J084AC02
5J084AC10
5J084BA03
5J084BA20
5J084BA36
5J084BB02
5J084BB06
5J084BB07
5J084BB20
5J084CA03
5J084CA31
5J084DA01
5J084DA08
5J084DA09
5J084EA29
(57)【要約】      (修正有)
【課題】特定波長の光を発する発光装置の存在をユーザに報知するための技術を提供する。
【解決手段】電子機器10は、車両に設けられるシステムである。電子機器10は、入射した光のうち特定波長の光を選択して受光し、受光量に応じた信号を出力する受光部と、前記受光部が出力した信号に基づいて、前記特定波長の光を発する発光装置の存在を報知する第1報知制御を行う制御部と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の速度を測定するためのレーザー光の受光に応じて警報を発する制御を行うシステムであって、
窓が設けられた筐体と、
前記窓に設けられた可視光カットフィルタと、
レンズと、
前記レンズを保持するレンズホルダと、
前記筐体の内部に配置され、受光部が設けられた基板を備え、
前記受光部が受光した前記レーザー光に応じて警報を発する制御を行う制御部と、
を備え、
前記レンズホルダは、前記可視光カットフィルタおよび前記レンズを通過した光が前記受光部に受光される位置に配置される
システム。
【請求項2】
前記レンズホルダは、前記基板に開けられた穴に一部が挿し込まれることにより、前記通過した光が前記受光部に受光される位置に配置される
請求項1の記載のシステム。
【請求項3】
前記レンズホルダは、前記基板に開けられた穴に一部が挿し込まれることにより、前記レンズの光軸位置に前記受光部が位置するように構成される
請求項1または2の記載のシステム。
【請求項4】
前記受光部の受光素子を覆う、前記レーザー光の伝搬を防ぐ素材で形成されたケースを備える
請求項1から3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記ケースは、第1の辺の側の側面と、前記第1の辺に交差する第2の辺側の側面とを有し、
前記第1の辺は前記第2の辺よりも長い
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記基板は、前記レンズ側の第1面と、前記第1面に対向する第2面とを有し、
前記受光部の受光素子は、前記基板の前記第2面側に設けられ、
前記基板には、前記第1面側から前記受光素子に光を導くための透光部が設けられている
請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
車両に配置され、可視光領域外の波長を少なくとも含む特定波長の光を発して車両の存在を検出する装置の存在を報知するシステムであって、
窓が設けられた筐体と、
前記窓に設けられた可視光カットフィルタと、
レンズと、
前記レンズを保持するレンズホルダと、
前記筐体の内部に配置され、受光部が設けられた基板を備え、
前記受光部が受光した前記特定波長の光に応じて、前記装置の存在を報知する制御を行う制御部と、
を備え、
前記レンズホルダは、前記可視光カットフィルタおよび前記レンズを通過した光が前記受光部に受光される位置に配置される
システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムおよびプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
道路を走行する車両の速度を測定するシステムには、様々な方式のものがある。レーダー方式の場合、道路沿いに設置された速度測定装置が、所定周波数帯域のマイクロ波を車両に向けて発射し、その車両からの反射波を受信して、車両の走行速度を測定する。
【0003】
車両の運転者等のユーザにとって、速度測定装置の存在を事前に把握できることが有用な場合がある。特許文献1,2は、車両速度測定装置から発射されたマイクロ波を受信し、車両速度測定装置が存在することを検出した場合には警報を出力する電子機器を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−64588号公報
【特許文献2】特開2017−96728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
物体の移動速度の測定は、光を用いて行うこともできる。この光学方式の場合、発光装置は、物体に向けて光を発し、その物体からの反射波を受光して、移動速度を測定する。このような光学方式の速度測定装置が設置された場合も、その存在をユーザに報知できることが望ましい。本発明の目的の一つは、特定波長の光を発する発光装置の存在をユーザに報知するための技術を提供することである。
【0006】
本願の発明の目的はこれに限定されず、本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「〜できる」と記載した箇所を「〜が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正または分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)車両に設けられ、特定波長の光を発して車両の存在を検出する装置の存在を報知するシステムであって、非球面状の曲面を有する入射面と、前記入射面に入射した光が出射する出射面とを含む集光レンズと、前記出射面から出射した光を受光する受光素子と、
前記受光素子が受光した前記特定波長の光に基づいて前記発光装置の存在を報知する制御を行う制御部と、を有するシステムが提供される。
【0008】
このようにすれば、特定波長の光を発する発光装置の存在をユーザに報知するための技術を提供することができる。特に、非球面状の曲面を有する入射面を有する集光レンズを用いたことで、受光素子は所定方向における広範囲から到来する光を受光でるため、発光装置の存在をより確実に報知することができる。
【0009】
発光装置は、少なくとも外乱光よりも狭い波長領域にエネルギーが分布する光を発する装置とするとよい。外乱光は、受光すべき目的の光以外の光とするとよい。特定波長は、発光装置が発する光のエネルギーがピークとなる波長とするとよい。特定波長は、人間に知覚されない波長とすることがよく、例えば可視光領域外の特定波長にエネルギーを有するようにするとよい。特定波長は、例えば赤外光領域に属し、905nmとするとよい。特定波長は、これに限られず、850、950nm、1900nmまたはその他の波長でもよい。特定波長と異なる波長は、発光装置が発する光のエネルギーがピークとなる波長と異なる波長とするとよい。特定波長と異なる波長は、可視光領域に含まれる波長とするとよい。受光量は、受光部が選択して受光した特定波長の光量を示すとよい。波長を選択することは、或る波長領域の中から一部の波長を選び、少なくともそれ以外の一部の波長を選ばないことをいうとよい。報知する制御は、ユーザが認識し得る態様により情報を報知する制御のことをいうとよい。
【0010】
(2)前記入射面は、前記車両の幅方向に沿って凸状の曲面を含むとよい。
【0011】
このようにすれば、受光素子は車両の幅方向における広範囲から到来する光を受光でるため、発光装置の存在をより確実に報知することができる。
【0012】
(3)前記入射面は、前記車両の幅方向における長さが前記車両の高さ方向における長さよりも大きくするとよい。
【0013】
このようにすれば、受光素子は車両の幅方向における広範囲から到来する光を受光でるため、発光装置の存在をより確実に報知することができる。
【0014】
(4)前記入射面は、前記車両の幅方向および前記車両の高さ方向の各方向に沿って凸状の曲面を含むとよい。
【0015】
このようにすれば、受光素子は広範囲の方向から到来する光を受光でるため、発光装置の存在をより確実に報知することができる。
【0016】
(5)前記入射面は、前記車両の幅方向に沿って凸状の曲面を、前記車両の高さ方向に沿って平坦な曲面を含むとよい。
【0017】
このようにすれば、受光素子は車両の幅方向における広範囲から到来する光を受光でるため、発光装置の存在をより確実に報知することができる。
【0018】
(6)前記出射面は平坦な面を含むとよい。
【0019】
このようにすれば、受光素子は車両の幅方向における広範囲から到来する光を受光でるため、発光装置の存在をより確実に報知することができる。
【0020】
(7)前記受光素子は、前記集光レンズの焦点距離位置よりも前記集光レンズに近い位置に配置されるとよい。
【0021】
このようにすれば、受光素子を焦点距離位置よりも集光レンズに近い位置に配置することで、広い入射角度の光を受光することができる。
【0022】
(8)前記制御部は、前記受光部が受光した光のパルス幅が、基準となるパルス幅から一定範囲内に含まれている場合に、前記装置の存在を報知する制御を行うとよい。
【0023】
受光した光のパルスの幅を参照することは、特定のパルス光を発する発光装置を検出する上で有用な場合がある。このようにすれば、外乱光を発光装置からの光と誤認した報知を減らすことができる。
【0024】
(9)前記制御部は、パルス幅が20msのパルス光が受光されると前記発光装置の存在を報知する制御を行うとよい。
【0025】
このようにすれば、車両の速度を測定して取り締まりを行う発光装置の存在を報知することができる。
【0026】
(10)前記制御部は、前記受光部が受光した光のパルス間隔が、基準となるパルス間隔から一定範囲内に含まれている場合に、前記装置の存在を報知する制御を行うとよい。
【0027】
受光した光のパルス間隔を参照することは、特定のパルス光を発する発光装置を検出する上で有用な場合がある。このようにすれば、外乱光を発光装置からの光と誤認した報知を減らすことができる。
【0028】
(11)前記制御部は、パルス間隔80msのパルス光が受光されると前記発光装置の存在を報知する制御を行うとよい。
【0029】
このようにすれば、車両の速度を測定して取り締まりを行う発光装置の存在を報知することができる。
【0030】
(12)前記制御部は、前記受光部が受光した光のパルス幅およびパルス間隔の少なくともいずれかに応じて、前記報知のレベルを変化させるとよい。
【0031】
このようにすれば、ユーザは報知の内容がどの程度重要であるかが分かる。
【0032】
(13)前記制御部は、前記特定波長の光のパルス光が少なくとも1回受光されると前記発光装置の存在を報知する制御を行うとよい。
【0033】
このようにすれば、発酵装置が存在する旨を即座にユーザに把握させることができる。
【0034】
(14)前記集光レンズから出射した光のうちの少なくとも一部を前記受光素子の方向に反射する反射部を有するとよい。
【0035】
このようにすれば、受光素子による発光装置からの光の受光量が増えるため、より確実に発光装置の存在を報知することができる。
【0036】
(15)前記反射部は、前記レンズから前記受光素子に至る光路上とは異なる位置に設けられ、前記レンズから出射した光のうちの少なくとも一部を前記受光素子の方向に反射する反射面を含むようにするとよい。
【0037】
このようにすれば、受光素子による発光装置からの光の受光量が増えるため、より確実に発光装置の存在を報知することができる。
【0038】
(16)前記反射面は、前記光路を囲むようにして配置されるとよい。
【0039】
このようにすれば、受光素子による発光装置からの光の受光量が増えるため、より確実に発光装置の存在を報知することができる。
【0040】
(17)前記反射部は、前記レンズから前記受光素子に至る光路上に設けられ、光の全反射を利用して前記レンズから出射した光のうちの少なくとも一部を前記受光素子の方向に反射する部材を含むとよい。
【0041】
このようにすれば、受光素子による発光装置からの光の受光量が増えるため、より確実に発光装置の存在を報知することができる。
【0042】
(18)前記受光素子からの前記受光量に応じた信号を増幅するアンプと、前記増幅後の信号のレベルと閾値レベルとの差異に応じた信号を出力する差動増幅器と、を有し、前記制御部は、前記差異に応じた信号に基づいて前記発光装置の存在を報知する制御を行うとよい。
【0043】
このようにすれば、受光素子による発光装置からの光の受光量が増幅されるため、より確実に発光装置の存在を報知することができる。
【0044】
(19)前記制御部は、前記閾値レベルを変化させる制御を行うとよい。
【0045】
このようにすれば、外乱光または電磁ノイズの影響に起因して発光装置の存在を報知する制御を行えなくなる可能性を低くすることができる。
【0046】
(20)前記制御部は、少なくとも前記車両に設けられた機器が発する光のレベルを上回るように前記閾値レベルを設定するとよい。
【0047】
このようにすれば、車両に設けられた機器が発する光の影響に起因して発光装置の存在を報知する制御を行えなくなる可能性を低くすることができる。
【0048】
(21)前記集光レンズ側の第1面と、前記第1面に対向する第2面とを含む基板を有し、前記基板の前記第2面側に前記受光素子が設けられ、前記基板には前記第1面側から前記受光素子に光を導くための透光部が設けられるとよい。
【0049】
このようにすれば、受光素子と受光素子レンズとの間に基板が位置するので、焦点距離分の空間を有効に利用でき、筺体全体の厚さを抑制できる。
【0050】
また、本発明が以下のように特定されてもよい。
(A)車両に設けられるシステムであって、入射した光のうち特定波長の光を選択して受光し、受光量に応じた信号を出力する受光部と、前記受光部が出力した信号に基づいて、前記特定波長の光を発する発光装置の存在を報知する第1報知制御を行う制御部と、を有するシステムが提供される。
【0051】
このようにすれば、特定波長の光を発する発光装置の存在をユーザに報知するための技術を提供することができる。
【0052】
発光装置は、少なくとも外乱光よりも狭い波長領域にエネルギーが分布する光を発する装置とするとよい。外乱光は、受光すべき目的の光以外の光とするとよい。特定波長は、発光装置が発する光のエネルギーがピークとなる波長とするとよい。特定波長は、人間に知覚されない波長とすることがよく、例えば可視光領域外の特定波長にエネルギーを有するようにするとよい。特定波長は、例えば赤外光領域に属し、905nmとするとよい。特定波長は、これに限られず、850、950nm、1900nmまたはその他の波長でもよい。特定波長と異なる波長は、発光装置が発する光のエネルギーがピークとなる波長と異なる波長とするとよい。特定波長と異なる波長は、可視光領域に含まれる波長とするとよい。受光量は、受光部が選択して受光した特定波長の光量を示すとよい。波長を選択することは、或る波長領域の中から一部の波長を選び、少なくともそれ以外の一部の波長を選ばないことをいうとよい。報知制御は、ユーザが認識し得る態様により情報を報知する制御のことをいうとよい。
【0053】
(B)前記制御部は、前記発光装置を模した画像を含むアニメーション画像を表示する前記第1報知制御を行うシステムとするとよい。
【0054】
このようにすれば、車両が接近している発光装置が存在することを、ユーザに認識させやすくすることができる。
【0055】
(C)前記制御部は、前記アニメーション画像に加え、前記発光装置の属性および前記車両の状態の少なくともいずれかを表示する前記第1報知制御を行うシステムとするとよい。
【0056】
このようにすれば、発光装置の属性および車両の状態の少なくともいずれかの情報をもユーザに認識させることができる。
【0057】
(D)前記制御部は、前記車両の位置が前記発光装置の位置と所定の関係を有する場合、前記第1報知制御と異なる第2報知制御を行うシステムとするとよい。
【0058】
このようにすれば、システムが受光した特定波長の光の発生元の発光装置と、車両の位置に基づいて特定される発光装置とのどちらに接近しているのかを、ユーザに認識させることができる。
【0059】
(E)所定の電波を受信する電波受信部を備え、前記制御部は、前記所定の電波を受信したことに応じて、前記電波の発生装置の存在を報知する第3報知制御を行い、前記第1報知制御を行っている期間に前記第3報知制御を停止するシステムとするとよい。
【0060】
このようにすれば、特定波長の発光装置の存在を報知する場合に、電波の発生装置の存在を報知しないようにすることができる。
【0061】
(F)前記制御部は、前記発生装置を模した画像を含むアニメーション画像を表示する前記第3報知制御を行うシステムとするとよい。
【0062】
このようにすれば、車両が接近している電波の発生装置が存在することを、ユーザに認識させやすくすることができる。
【0063】
(G)前記制御部は、前記車両と他車両との位置関係に応じた第4報知制御を行い、前記第1報知制御と並行して前記第4報知制御を行うシステムとするとよい。
【0064】
自車両と他車両との位置関係に応じた情報の報知の優先度が高い場合がある。この報知の必要が生じた場合に、発光装置に自車両が接近しているときであっても、自車両と他車両との位置関係に応じた情報の報知を行うことができる。
【0065】
(H)前記制御部は、前記車両の速度が所定速度未満である場合に、前記第1報知制御を停止するシステムとするとよい。
【0066】
このようにすれば、車両の速度が所定速度未満である場合に必要でない報知をするのを防ぐことができる。
【0067】
(I)前記制御部は、前記車両の位置があらかじめ決められた条件を満たす場合、前記車両の速度が前記所定速度未満であっても、前記第1報知制御を行うようにするとよい。
【0068】
このようにすれば、車両の位置に応じて、その車両の速度が所定速度未満でも発光装置の存在を報知すべき場合は、これを報知することができる。
【0069】
(K)前記制御部は、前記車両の車室を撮像するカメラの画像に基づいて、前記車両の乗員の状態を報知する第5報知制御を行い、前記第1報知制御を行っている期間に前記第5報知制御を停止するシステムとするとよい。
【0070】
このようにすれば、特定波長の発光装置の存在を報知する場合に、車両の乗員の状態を報知しないようにすることができる。
【0071】
(L)少なくとも前記特定波長の光を透過させる光透過部を有する筐体を有し、前記受光部は、前記筐体の内部に配置され、前記光透過部を介して入射した光のうち前記特定波長の光を受光するシステムとするとよい。
【0072】
このようにすれば、筐体内に収容した受光部を用いて特定波長の光を受光することができる。
【0073】
(M)前記受光部は、前記光透過部に対向する第1フィルタと、前記第1フィルタを通過した光を受光する第1受光素子と、前記光透過部に対向する第2フィルタと、前記第2フィルタを通過した光を受光する第2受光素子と、を有し、前記筐体は、前記第1受光素子に対応した第1窓と、前記第2受光素子に対応した第2窓とを有するシステムとするとよい。
【0074】
このようにすれば、筐体に収容された少なくとも2組の受光素子を用いた構成によって、発光装置の存在を報知することができる。
【0075】
(N)前記第1受光素子および前記第2受光素子は、導電性を有する材料でシールドケースに収容され、前記第1受光素子が収容される空間と、前記第2受光素子が収容される空間とが隔壁により隔てられているシステムとするとよい。
【0076】
このようにすれば、導電性を有する材料でシールドされていない場合に比べて、受光素子が出力する信号が電磁的なノイズの影響を受けにくくなる。
【0077】
(O)画像を表示する表示部と、前記表示部に対向し、前記制御部の機能の一部または全部を実行する制御回路、および所定の電波を受信する電波受信部が実装された第1基板と、前記表示部とは反対側において前記第1基板に対向し、前記受光部、および前記受光部に隣り合って設けられたGNSS(Global Navigation Satellite System)受信部が実装された第2基板とを有し、前記電波受信部の少なくとも一部が、前記第1基板のうちの前記第2基板に対向する面側に実装され、前記第2基板は、前記電波受信部の少なくとも一部が存在する領域が切り欠かれているシステムとよい。
【0078】
このようにすれば、システムの厚みの増大を抑えることができる。
【0079】
(P)前記制御部は、スピーカから音を出力させる制御を行い、前記スピーカは、前記GNSS受信部に隣り合って設けられ、前記スピーカおよび前記GNSS受信部は、前記電波受信部よりも上方に配置されるシステムとするとよい。
【0080】
このようにすれば、システムの厚みの増大を抑えることができる。
【0081】
(Q)前記第2基板は、第1領域と、前記第1領域よりも上下方向に短くかつ前記第1領域よりも上方に突出する第2領域とを有し、前記第1領域に前記受光部が実装され、前記第2領域に前記GNSS受信部が実装されているシステムとするとよい。
【0082】
このようにすれば、システムの厚みの増大を抑えることができる。
【0083】
(R)前記受光部が実装された基板と、所定の電波を受信するアンテナ部と、前記アンテナからの信号を処理する処理回路とを有する電波受信部とを有し、前記アンテナ部は、前記基板に隣り合う位置に配置され、前記アンテナ部の法線方向と前記基板の法線方向とが交差するシステムとするとよい。
【0084】
このようにすれば、既存のシステムからの変更点を少なくしつつ、発光装置の存在をユーザに報知するための技術を提供することができる。
【0085】
(S)前記制御部は、所定の反射材のパターンを認識した場合に、前記特定波長の光を発する発光装置の存在を報知する制御を行うシステムとするとよい。
【0086】
このようにすれば、発光装置が存在する可能性が高い場所においてその存在を報知することができ、誤報知の可能性を低くすることができる。
【0087】
(T)上記いずれかのシステムの前記制御部の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
【0088】
このようにすれば、特定波長の光を発する発光装置の存在をユーザに報知するための技術を提供することができる。
【0089】
上述した(1)から(20)、および(A)から(T)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全てまたは一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成とするとよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(20)、および(A)から(T)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「〜の場合」「〜のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【発明の効果】
【0090】
本発明によれば、特定波長の光を発する発光装置の存在をユーザに報知することができる。
【0091】
本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「〜できる」と記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「〜できる」と記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0092】
図1】第1実施形態に係る電子機器の構成を示す図である。
図2】第1実施形態に係る速度測定装置が発するパルス光の波形の一例を示す図である。
図3】第1実施形態に係る電子機器の背面図である。
図4】第1実施形態に係る電子機器の断面図である。
図5】第1実施形態に係る電子機器の断面図である。
図6】第1実施形態に係る第1波長選択部および第2波長選択部の概略特性の一例を説明する図である。
図7】第1実施形態に係る電子機器の電気的な構成を示すブロック図である。
図8】第1実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。
図9】第1実施形態に係る電子機器の表示画面の一例を示す図である。
図10】第1実施形態に係る電子機器の表示画面の一例を示す図である。
図11】第1実施形態に係る電子機器の表示画面の一例を示す図である。
図12】第1実施形態に係る電子機器の表示画面の一例を示す図である。
図13】第1実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。
図14】第1実施形態に係る電子機器の表示画面の一例を示す図である。
図15】第1実施形態の変形例に係る電子機器が受信するパルス光の波形の一例を示す図である。
図16】第1実施形態の変形例に係る電子機器の表示画面の一例を示す図である。
図17】第1実施形態の変形例に係る電子機器が受光するパルス光のパルスの数が減少する理由を説明する図である。
図18】第1実施形態の変形例に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。
図19】第2実施形態に係るシステムの概要を説明する図である。
図20】第2実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。
図21】第2実施形態に係る電子機器の表示画面の一例を示す図である。
図22】第3実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
図23】第3実施形態に係る第1波長選択部および第2波長選択部の概略特性の一例を説明する図である。
図24】第3実施形態に係るシステムにおける受光部の配置の一例を示すブロック図である。
図25】一変形例に係る受光部の回路構成例を示す図である。
図26】電子機器の外観構成の一例を示す六面図である。
図27】他の実施形態における電子機器の移動式の速度測定装置からパルス光を受光したときに表示する報知画面の一例を示す図である。
図28】情報表示領域TA2に表示されるアニメーション画像の一例を示す図である。
図29図28に続くアニメーション画像の一例を示す図である。
図30】他の実施形態における電子機器の移動式の速度測定装置からパルス光を受光したときに表示する報知画面の一例を示す図である。
図31】情報表示領域TA3に表示されるアニメーション画像の一例を示す図である。
図32図31に続くアニメーション画像の一例を示す図である。
図33】他の実施形態における電子機器のマイクロ方式の速度測定装置を検出したときの報知画面の一例を示す図である。
図34】情報表示領域TA5に表示されるアニメーション画像の一例を示す図である
図35図34に続くアニメーション画像の一例を示す図である。
図36】他の実施形態における受信したマイクロ波と報知方法との関係を示す図である。
図37】他の実施形態における速度測定装置の検出方式と報知方法との関係を示す図である。
図38】他の実施形態における衝突警報に関する報知画面の一例を示す図である
図39】他の実施形態におけるわき見・居眠り運転に関する警報を説明する図である。
図40】他の実施形態におけるわき見・居眠り運転に関する警報に係る報知画面の一例を示す図である。
図41】他の実施形態におけるわき見・居眠り運転に関する警報に係る報知画面の一例を示す図である。
図42】他の実施形態におけるGPS警告を説明する図である。
図43】他の実施形態における電子機器が報知制御を説明する表である。
図44】他の実施形態における電子機器の移動式の速度測定装置からパルス光を受光したときの報知画面を示す図である。
図45】他の実施形態における電子機器のレーダー方式の速度測定装置を検出したときの報知画面を示す図である。
図46】他の実施形態における報知タイミングおよび報知方法を示す図である。
図47】他の実施形態における報知タイミングおよび報知方法を示す図である。
図48】他の実施形態における報知タイミングおよび報知方法を示す図である。
図49】他の実施形態における電子機器の外観構成の一例を示す斜視図である。
図50】他の実施形態における電子機器の外観構成の一例を示す六面図である。
図51】他の実施形態における電子機器の外観構成の一例を示す六面図である。
図52】他の実施形態における電子機器の蓋部を取り外したときの背面図である。
図53】他の実施形態における電子機器の分解斜視図である。
図54】他の実施形態における電子機器からさらに第2筐体を取り外した状態を示す背面図である。
図55】他の実施形態における電子機器の内部構成を示す斜視図である。
図56】他の実施形態における電子機器の内部構成を示す斜視図である。
図57】他の実施形態における電子機器の内部構成を示す斜視図である。
図58】他の実施形態における第2基板の写真を示す図である。
図59】他の実施形態における受光部の構成の一例を示す図である。
図60】他の実施形態におけるフィルタ特性の一例を示す図である。
図61】電子機器の第2基板を取り外したときの構成を示す図である
図62】他の実施形態における他の例である電子機器の外観構成を示す斜視図である。
図63】他の実施形態である電子機器の外観構成を示す斜視図である。
図64】他の実施形態である電子機器の内部構成を示す斜視図である。
図65】他の実施形態である電子機器の内部構成を示す斜視図である。
図66】他の実施形態である電子機器の内部構成を示す斜視図である。
図67】他の実施形態である電子機器のノイズ低減方法を説明する図である。
図68】他の実施形態を説明する図である。
図69】他の実施形態を説明する図である。
図70】他の実施形態を説明する図である。
図71】他の実施形態を説明する図である。
図72】本実施形態の電子機器を背面側の右斜め上方向から見た構成を示す図である。
図73】本実施形態の電子機器の外観構成の一例を示す六面図である。
図74】本実施形態の電子機器から第2筐体を取り外した状態を示す図である。
図75】本実施形態の電子機器からさらにレンズを取り外した状態を示す図である。
図76】本実施形態の電子機器からさらにフィルタおよびシールドプレートを取り外した状態を示す図である。
図77図76のうち基板を消去した図である。
図78】本実施形態のレンズの構成の一例を示す六面図である。
図79】非球面レンズで広い入射角度の光を受光することができることを確認するための実験を説明する図。
図80】本実施形態の受光部の電気的な構成の一例を示す図である。
図81】本実施形態の電子機器に反射部を適用した構成の一例を示す図である。
図82】本実施形態の電子機器に反射部を適用した構成の一例を示す図である。
図83】本実施形態の電子機器が受光する衝突警報システムからの光を説明する図である。
図84】受光部が受光する光のレベルの時間的な変化の一例を示すグラフである。
図85】本実施形態の受光部の電気的な構成の一例を示す図である。
図86】本実施形態の閾値の設定の方法を説明する図である。
図87】受光部の電気的な構成の変形例の一例を示す図である。
図88】本実施形態の電子機器を背面側の右斜め上方向から見た構成を示す図である。
図89】本実施形態の電子機器の外観構成の一例を示す六面図である。
図90】本実施形態の電子機器の外観構成の一例を示す六面図である。
図91】本実施形態の電子機器の内部の構成を示す図である。
図92】本実施形態の電子機器の内部の構成を示す図である。
図93】本実施形態の電子機器の内部の構成を示す図である。
図94】本実施形態の電子機器の動作を説明する図である。
図95】本実施形態の電子機器の動作を説明する図である。
図96】一変形例に係る第1波長選択部および第2波長選択部の特性の一例を説明する図である。
図97】一変形例に係る受光部の構成を示す図である。
図98】一変形例に係る制御部が行う制御を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0093】
以下、実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本開示の実施形態の一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号(数字の後にA、Bなどを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、以下の説明で参照する各図において、各部材、各領域等を認識可能な大きさとするために、実際とは縮尺を異ならせている場合がある。以下、本開示のシステムを、車両に搭載されるシステムであって、特定波長の光を発する速度測定装置を検出するシステムに適用した場合を説明する。
【0094】
[1.第1実施形態]
<1−1.第1実施形態の構成>
図1は、第1実施形態に係るシステムの構成を示す図である。電子機器10は、本開示に係るシステムを適用した電子機器である。電子機器10は、光学方式およびレーダー方式に対応した探知機である。電子機器10は、速度測定装置30を探知の対象とする。光学方式は、速度測定装置30が発する光を検出する方式である。速度測定装置30が発する光は、本実施形態では、パルス光である。より具体的には、速度測定装置30が発する光は、一定のパルス幅を有するパルスレーザーである。この場合、光学方式は、レーザー方式と呼ぶこともできる。レーダー方式は、電波の発生装置である速度測定装置(図示略)が発する所定の電波を受信する方式である。所定の電波は、本実施形態ではマイクロ波である。
【0095】
電子機器10は、ほぼ直方体状のモニター型の機器である。電子機器10は、車両40の車室内に設置される。電子機器10は、例えば両面テープを用いて、ダッシュボード41上に設置される。電子機器10の筐体は、筐体100である。筐体100の正面には、開口部が設けられている。電子機器10は、この開口部の位置で画像を表示するための表示部13を有する。筐体100は、樹脂またはその他の材料で形成されている。
【0096】
速度測定装置30は、車両の速度取締地点に設置される。速度測定装置30は、例えば固定式および移動式のどちらでもよいが、移動式とするとよい。移動式は、例えば、可搬式および車両に搭載される方式を含む。移動式の場合、速度取締地点の位置情報が既知でなくとも、電子機器10は光学方式により速度測定装置30を検出することができる。図1の例では、速度測定装置30は、車道に隣接する歩道に設置され、この車道を走行する車両の速度を測定する。速度測定装置30は、所定距離(例えば、70m)以内の車両との距離を測定し、さらに、自装置からそれよりも近い所定距離(例えば、20m)地点での車両の速度を測定する。
【0097】
速度測定装置30は、速度測定部31と、撮像部32と、ストロボ33とを備える。速度測定部31は、レーザースキャン方式により、車両の速度を測定する。具体的には、速度測定部31は、パルス光Loutが車両40に到達して反射すると、その反射光Lrefを受光する。速度測定部31は、パルス光Loutを発してから、反射光Lrefを受光するまでに要した時間に基づいて、車両40までの距離を測定する、速度測定部31は、車両40までの距離の測定を繰り返し行い、単位時間の車両40の移動距離に基づいて、その車両40の速度を測定する。
【0098】
速度測定部31は、中心角が角度θの扇形の範囲T内に、方向を変えながら、パルス光Loutを発する。θは、例えば110度である。範囲Tは、速度測定装置30が設置された位置よりも、車両40の進行方向において上流側の範囲を、下流側の範囲よりも広く含む。速度測定部31は、反時計方向に、パルス光Loutの出射方向を変化させる。速度測定部31は、例えば、矢印D1方向にパルス光Loutを発した後、矢印D2方向にパルス光Loutを出射する。パルス光Loutの出射方向は、例えば、ほぼ水平方向である。速度測定部31は、例えば、一定速度で回転するミラーにパルス光を発する。ミラーが反射し、発光窓から発せられるパルス光が、パルス光Loutである。
【0099】
パルス光Loutは、特定波長に集中してエネルギーを有する。特定波長は、発光装置が発する光のエネルギーがピークとなる波長とするとよい。パルス光Loutは、例えば可視光領域外の特定波長にエネルギーを有することが望ましい。特定波長は、人間に知覚されない波長とすることがよく、例えば可視光領域外の特定波長にエネルギーを有するようにするとよい。特定波長は、例えば赤外光領域に属し、905nmである。ただし、特定波長は、これに限られず、850nm、950nm、1900nmまたはその他の波長であってもよい。
【0100】
図2は、速度測定装置30から発せられるパルス光Loutの波形の一例を示す図である。パルス光Loutは、ここでは、矩形波である。ただし、パルス光Loutは、正弦波、三角波、のこぎり波、またはその他の波形であってもよい。パルス光Loutは、期間T1と期間T2とが交互に現れる光である。期間T1は、特定波長λoutのパルス光が発せられる期間である。期間T1においては、パルス光Loutがハイレベル(H)とローレベル(L)との交互に変化する。期間T2は、このパルス波形の光が発せられない期間である。上述のとおり、速度測定装置30は、一定速度で回転するミラーにパルス光を射出し、このミラーが反射したパルス光Loutを発する。このため、ミラーからのパルス光が、速度測定装置30の発光窓の方向を向いていない期間が、期間T2となる。
【0101】
撮像部32は、速度測定部31が測定した速度が閾値以上である場合に、対象の車両を撮像する。撮像部32は、速度違反をした車両を撮像するために用いられる。ストロボ33は、撮像部32により撮像されるときに、光を発する。撮像部32は、夜間でも撮像できるように、赤外光領域の光に基づいて撮像するとよい。この場合、ストロボ33は、赤外光領域にエネルギーを有する光を発するとよい。速度測定装置30は、測定した速度や、撮像された画像などのデータを、外部のコンピュータへ送信する。
【0102】
図3は、電子機器10の背面図である。図3に示すように、筐体100の背面には、第1窓101および第2窓102が形成されている。第1窓101および第2窓102は、外部の光を筐体100の内部に導くための開口部である。第1窓101と、第2窓102とは、左右方向において所定の間隔を空けて配置されている。第1窓101および第2窓102は、例えば矩形であるが、これ以外の形状であってもよい。筐体100の内部には、受光部12が設けられている。受光部12は、第1窓101および第2窓102を介して入射した光を受光する。
【0103】
図4および図5は、電子機器10の断面図である。図4(a)は、第1窓101を含む位置で、電子機器10を上下方向に沿って切断した場合の断面図(図3のI−I断面図)である。図4(b)は、第2窓102を含む位置で、電子機器10を上下方向に沿って切断した場合の断面図(図3のII−II断面図)である。図5は、第1窓101および第2窓102を含む位置で、電子機器10を左右方向に沿って切断した場合の断面図(図3のIII−III断面図)である、図6は、受光部12が有する後述する波長選択部の概略特性の一例を示すグラフである。図6において、横軸が波長、縦軸が透過率に対応する。
【0104】
図4(a),(b)に示すように、第1窓101には、可視光カットフィルタ126が設けられている。第2窓102には、可視光カットフィルタ127が設けられている。可視光カットフィルタ126,127は、少なくとも一部の可視光を遮断する。可視光カットフィルタ126,127は、特定波長λoutの光を透過させる。可視光を遮断することは、少なくとも可視光を減衰させることとするとよい。可視光領域は、例えば400〜700nmである。可視光カットフィルタ126,127の存在により、筐体100の内部に収容される部品が、外部から視認されにくくなる。また、可視光カットフィルタ126,127の存在により、受光部12が直射日光等の強い可視光を受光することによる悪影響を軽減することができる。
【0105】
図4(a)に示すように、第1窓101に面して、第1波長選択部121、および第1受光素子122が設けられている。第1波長選択部121は、入射した光のうち、特定波長λoutの光を選択して透過させる。波長を選択することは、或る波長領域の中から一部の波長を選び、少なくともそれ以外の一部の波長を選ばないことをいってもよい。第1波長選択部121は、ここでは、バンド・パス・フィルタである。図6に実線で示すように、特定波長λoutを含む波長領域、ここでは、波長λ1aから波長λ1bまでの波長領域の波長の光を透過させ、それ以外の波長領域の光を遮断する。光の遮断は、少なくともその光を減衰させることをいい、光を透過させる波長よりも光を遮断する波長の方が減衰量が大きい。第1波長選択部121の特性は、できるだけ速度測定装置30からのパルス光と同じ波長の光だけ透過させる、という観点で決められている。波長λ1aから波長λ1bまでの波長領域の幅は、例えば20nmであるが、これよりも狭いことがより望ましい。
【0106】
なお、図6においては、光が透過する周波数領域の透過率を100%、遮断する周波数領域をほぼ0%と表しているが、それぞれ実用上耐えうる透過率であればよい。波長選択部は、図6で例示されるような急峻な特性を示すことが望ましいが、よりブロードな特性を示してもよい。例えば、第1波長選択部121および第2波長選択部123の透過率がいずれも0%でない波長が存在してもよい。
【0107】
第1受光素子122は、第1波長選択部121が透過させた光を受光して、その受光量である第1受光量に応じた第1信号を出力する。第1受光素子122は、例えばフォトダイオードであることが望ましいが、フォトトランジスタまたはその他の受光素子であってもよい。第1受光素子122は、少なくとも赤外光領域に感度を有する。第1受光素子122は、例えば、赤外光を透過させる樹脂モールドを含む。第1受光素子122は、700nm以下の波長領域の光を受光しないようにするとよい。第1受光素子122は、レンズを有しない、いわゆるレンズなしタイプの受光素子である。これにより、第1受光素子122の光の受け入れ角度が大きくなり(例えば、120〜180度)、多方向の光を受光可能となる。これに代えて、レンズやミラーを組み合わせて、第1受光素子122の光の受け入れ角度を広げてもよい。
【0108】
図4(b)に示すように、第2窓102に面して、第2波長選択部123、および第2受光素子124が設けられている。第2波長選択部123は、入射した光のうち、特定波長λoutと異なる波長領域の光を選択して透過させるフィルタである。特定波長と異なる波長は、発光装置が発する光のエネルギーがピークとなる波長と異なる波長とするとよい。特定波長と異なる波長は、可視光領域に含まれる波長とするとよい。第2波長選択部123は、例えば、バンド・エリミネーション・フィルタである。図6に破線で示すように、第2波長選択部123は、特定波長λoutを含む波長領域、ここでは、波長λ2aから波長λ2bまでの波長領域の光を遮断し、それ以外の波長領域の光を透過させる。波長λ2aから波長λ2bまでの波長領域は、特定波長λoutを含まず、なるべく、特定波長λout以外の波長領域を広く含むことが望ましい。第2波長選択部123の特性は、できるだけ速度測定装置30からのパルス光Loutと異なる波長の光だけを透過させる、という観点で決められている。
【0109】
第2受光素子124は、第2波長選択部123を通過した光を受光して、その受光量である第2受光量に応じた第2信号を出力する。第2受光素子124は、例えばフォトダイオードであるが、フォトトランジスタまたはそのほかの受光素子であってもよい。第2受光素子124は、第1受光素子122と同じ特性の受光素子、例えば製品(例えば、型番)が同じであることが好ましい。第2受光素子124と、第1受光素子122とが同じ光を受光した場合に、第1信号Sig1と第2信号Sig2とが同じ信号となるからである。第2受光素子124は、第1受光素子122と同様、レンズが設けられていない、いわゆるレンズなしタイプのセンサである。
【0110】
図5に示すように、筐体100は、第1受光素子122と第2受光素子124との間に、光を遮断する隔壁103を含む。第1受光素子122と第2受光素子124との間の距離は、なるべく小さいことが望ましい。第1受光素子122と、第2受光素子124とで光の入射タイミングにずれが生じないようにするためである。この場合であっても、隔壁103の存在により、第1波長選択部121を透過した光が第2受光素子124に受光され、かつ第2波長選択部123を透過した光が第1受光素子122に受光される可能性が低くなる。
【0111】
受光部12は、導電性を有する素材を用いてシールドされていることが好ましい。このシールドは、例えば金属性のケースで構成される。これにより、筐体100内の電子部品に対する電磁的なノイズの影響が軽減される。
【0112】
第1窓101、第2窓102および受光部12は、電子機器10の表示部13を車両40の運転席に向けたときに、車両40の進行方向に対して斜め前方(例えば、左前方)を向くように設けられてもよい。これにより、受光部12が速度測定装置30からのパルス光Loutを受光しやすくなる可能性がある。
【0113】
図7は、電子機器10の電気的な構成を示すブロック図である。制御部11は、電子機器10の各部を制御する。制御部11は、例えば、演算処理回路、およびメモリを含むコンピュータである。演算処理回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、またはその他の演算処理回路を含む。メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)またはその他の揮発性のメモリを含む。演算処理回路は、メモリにデータを一時的に読み出して演算処理を行うことにより、各種の制御を行う。
【0114】
受光部12は、第1波長選択部121と、第1受光素子122と、第2波長選択部123と、第2受光素子124と、インターフェース125と、を含む。第1波長選択部121は、例えば、入射した光のうち、波長λ1aから波長λ1bまでの波長領域を選択して、光Lin1として透過させる。第1受光素子122は、光Lin1を受光して、第1受光量に応じた第1信号Sig1を出力する。第1受光量は、受光部12が選択して受光した特定波長の光量を示すとよい。第1信号Sig1は、光Lin1の受光量を示す。第2波長選択部123は、波長λ2aから波長λ2bまでの波長領域と異なる波長領域を選択して、光Lin2として透過させる。第2受光素子124は、光Lin2を受光して、第2受光量に応じた第2信号Sig2を出力する。第2受光量は、受光部12が選択して受光した特定波長と異なる波長の光量を示すとよい。第2信号Sig2は、光Lin2の受光量を示す。インターフェース125は、第1信号Sig1および第2信号Sig2を処理して、処理後の信号を制御部11に出力する。インターフェース125は、例えば、第1信号Sig1および第2信号Sig2をデジタル形式に変換して出力する。
【0115】
表示部13は、画像を表示する。表示部13は、例えば3.2インチのカラーTFT液晶ディスプレイである。ただし、表示部13は、有機ELディスプレイまたはその他の方式の表示装置でもよい。スピーカ14は、音声を出力する。マイクロ波受信部15は、アンテナおよび受信回路を含み、マイクロ波を受信する。GPS(Global Posisioning System)受信部16は、アンテナおよび受信回路を含み、GPS衛星からの信号を受信する。GPS受信部16は、受信した信号を処理して、位置情報を出力する。位置情報は、例えば緯度情報および経度情報を含み、さらに高度情報を含んでもよい。通信部17は、外部装置と通信する。通信部17は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)またはその他の方式の無線通信を行う。
【0116】
記憶部18は、データを記憶する。記憶部18は、例えば、制御部11が各種の制御を行うためのプログラムを記憶する。制御部11は、記憶部18からメモリにプログラムを読み出して実行する。また、記憶部18は、地図を示す地図データ、各種施設の種類やその所在地を示すデータ、報知対象物の存在を報知するためのデータ、ルート案内機能を実現するためのデータなどを記憶する。報知対象物は、例えば、居眠り運転事故地点、速度測定装置(レーダー方式、ループコイル式、Hシステム、LHシステム、光電管式、移動式等)、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内 ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等がある。記憶部18は、これらの報知対象物の種別情報と、その位置を示す位置情報と、表示部13に表示する画像(例えば、模式図または写真)のデータと、音声データとを対応付けて記憶する。
【0117】
なお、記憶部18は、データを永続的に記憶する記憶媒体を含んでもよい。記憶部18は、例えば、光学式記録媒体、磁気記録媒体、および半導体記録媒体、またはその他の記録媒体を含んでもよい。
【0118】
操作部19は、ユーザの操作を受け付ける。操作部19は、例えば、タッチセンサ、音量調整ボタン、および作業用ボタンを含む。タッチセンサは、表示部13の表面に設けられ、ユーザによりタッチされた位置を検出する。音量操作ボタンは、スピーカ14から出力される音声の音量を調整するために操作される。作業用ボタンは、各種の作業を行うためのボタンである。
【0119】
センサ部20は、各種のセンサを含む。センサ部20は、例えば、地磁気センサ、加速度センサ、および照度センサを備える。地磁気センサは、地磁気を検出して北方向が進行方向に対してどの方向にあるかを検出するセンサである。加速度センサは、車両の前後、左右、上下の加速度を検出するセンサである。照度センサは、車室内の明るさを示す照度を検出するセンサである。
【0120】
装着部21は、外部記憶媒体が装着される装着部である、外部記憶媒体は、例えば、メモリカードである。この場合、装着部21は、メモリカードスロットである。記憶部18に記憶されるデータは、外部記憶媒体を介して取り込まれてもよい。このデータとして、新規な報知対象(ターゲット)の情報(経度・緯度等の位置情報、種別情報等)の更新情報がある。
【0121】
電源部22は、電源から供給された電力を、電子機器10内の各部に供給する。電源部22は、例えば、電源スイッチおよびDCジャックを含む。DCジャックは、シガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続されて電源供給を受ける。電源スイッチは、電子機器10の電源をオンまたはオフするためのスイッチである。
【0122】
発光部23は、種々の色で発光する。発光部23は、例えば発光ダイオードを含む。
【0123】
ケーブル端子部24は、外部の接続ケーブルが接続される端子である。例えば、接続ケーブルは、電子機器10は、車両に実装されているOBD−IIコネクタに接続するケーブルである。OBD−IIコネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECU(Engine Control Unit)に接続され、各種の車両情報が出力される。
【0124】
なお、電子機器10は、上記以外にも、周知のレーダー探知機が備える機能を有するとよい。
【0125】
<1−2.第1実施形態の動作>
次に、本実施形態の動作を説明する。
<1−2−1.光学方式による報知>
図8は、電子機器10の制御部11の動作を示すフローチャートである。図8には、光学方式により、速度測定装置30を検出する場合の動作が示されている。制御部11は、電子機器10が動作を開始すると、以下で説明する処理を実行する。電子機器10の動作の開始の契機は特に問わないが、例えば、電子機器10の電源がオンされたこと、またはルート案内機能の実行が開始されたことを契機とするとよい。
【0126】
制御部11は、まず、表示部13へのマップ画面の表示を開始する(ステップS1)。マップ画面は、地図上に自車位置を示した画面である。表示部13に表示される地図は、地図データとGPS受信部16からの位置情報とに基づいて特定される。自車位置は、GPS受信部16からの位置情報に基づいて特定される。図9は、マップ画面の一例を示す図である。図9に示すマップ画面は、地図M上に自車位置を示すアイコンI1が配置されている。なお、マップ画面には、現在位置の住所や、所定の報知対象物までの距離(ここでは、「Hシステムまで1960m」)、制限速度および速度取締地点周辺の写真が表示されている。図10は、マップ画面の他の例を示す図である。図10に示すマップ画面にも、地図M上に自車位置を示すアイコンI1が配置されている。以下、図10に示すマップ画面が表示されているときの制御の例を説明する。なお、アイコンは、文字、記号、図形、その他のオブジェクトに代えられてもよい。
【0127】
次に、制御部11は、受光部12から、第1信号Sig1および第2信号Sig2を取得する(ステップS2)。次に、制御部11は、第1信号Sig1に応じた第1受光量と、第2信号Sig2に応じた第2受光量との差分を算出する(ステップS3)。次に、制御部11は、算出した差分が閾値以上かどうかを判定する(ステップS4)。制御部11は、差分が閾値未満である場合、ステップS4で「NO」と判定し、ステップS2の処理に戻す。この場合、制御部11は、速度測定装置30を検出していないとして、速度測定装置30が存在する旨の報知を行わない。
【0128】
一方、制御部11は、算出した差分が閾値以上である場合、ステップS4で「YES」と判定し、報知制御を行う(ステップS5)。報知制御は、速度測定装置30の存在を報知する制御である。報知制御は、速度測定装置がすることをユーザに認識させるための警報を発する制御ということができる。報知制御は、ここでは、第1の方法で速度測定装置30の存在をユーザに報知する制御である。報知制御は、例えば、報知画面を表示部13に表示する制御を含む。
【0129】
図11は、報知画面の一例を示す図である。図11に示す報知画面は、上述したマップ画面に、ウィンドウW1を重ねて配置した画面である。ウィンドウW1には、速度測定装置30の存在を示すアイコンM1と、「速度取締地点に近づいています。注意してください。」という、速度測定装置30の存在を示すメッセージが配置されている。アイコンM1は、速度測定装置30が、光学方式に対応していることをユーザが認識できるようなアイコンとなっている。報知制御は、報知音声をスピーカ14から出力する制御を含んでもよい。この場合、制御部11は、スピーカ14から、「レーザーによる速度取締地点に近づいています。注意してください。」という音声を出力するとよい。報知制御は、これら以外の制御を含んでもよく、例えば、発光部23を発光させる制御を含んでもよい。報知制御は、速度測定装置30の存在をユーザが認識できる方法で報知する制御であればよい。
【0130】
次に、制御部11は、図8の処理を終了するかどうかを判定する(ステップS6)。処理の終了の契機は特に問わないが、例えば、操作部19の操作により電子機器10の電源がオフされたこと、またはルート案内機能が停止されたことを契機とするとよい。ステップS6で「NO」と判定した場合、制御部11は、ステップS2の処理に戻して、上記処理を繰り返す。(ステップS4)。例えば、制御部11は、差分が閾値以上から閾値未満に変化した場合、ステップS4で「NO」と判定し、報知制御を停止する。この場合、制御部11は、図12に示すマップ画面を、表示部13に表示させる。これは、速度取締地点を通過したことを意味するからである。ステップS6で「YES」と判定した場合、制御部11は、図8の処理を終了する(ステップS7)。
【0131】
ここで、上述した方法により、速度測定装置30を検出できる理由を説明する。図6で説明したように、第1波長選択部121は、パルス光Loutがエネルギーを有する特定波長λout(より具体的には、波長λ1aから波長λ1bまでの波長領域)の光を選択して、透過させる。このため、第1信号Sig1は、パルス光Loutが受光されている期間において大きな受光量を示し、それ以外の期間は小さな受光量を示すはずである。ただし、受光部12は、受光の目的とするパルス光Loutだけでなく、外乱光も受光する場合がある。この外乱光が、パルス光と誤認されることがある。外乱光として、例えば、日光が風によって揺らされた樹木の枝葉によって周期的に遮られて到来する光がある。別の外乱光として、信号機や広告などからの周期的に点灯および消灯を繰り返す光、および一定の速度で回転する回転警告灯の光などがある。また、受光部の振動によっても、その受光部が受光する光は変化する。例えば、車両40が桟橋の上など周期的な振動を発生する場所を走行した場合、それによって受光部12(例えば、第1受光素子122)の向きが変化し、日光等の光を、所定の周期でオンオフが繰り返される光として受光してしまう場合がある。このような場合も、第1信号Sig1は比較的大きな受光量を示す。
【0132】
これに対し、第2波長選択部123は、パルス光Loutがエネルギーを有する特定波長λout(本実施形態では、波長λ2aから波長λ2bまでの波長領域)の光を遮断し、それ以外の波長領域の光を透過させる。このため、第2信号Sig2は、パルス光Loutが受光されている期間において、受光量は小さくなる。第2受光素子124は、上記外乱光を受光するが、このような外乱光は一般にエネルギーが分布する波長領域が広い。よって、受光部12が、周期的に点灯および消灯が繰り返される外乱光を受光した場合であっても、第2受光素子124の受光量は大きくなると考えられる。このため、第1信号Sig1の受光量が大きい場合であって、第2信号Sig2の受光量が小さい場合、つまり受光量の差分が閾値以上の場合は、パルス光Loutが受光されたと推定できる。一方、第1信号Sig1の受光量が大きい場合であって、第2信号Sig2の受光量も大きい場合、つまり受光量の差分が閾値未満の場合、パルス光Loutが受光された可能性は低いと推定できる。よって、電子機器10によれば、第1受光素子122および第2受光素子124を用いて光を受光することにより、速度測定装置30の検出の精度の向上が期待できる。
【0133】
<1−2−2.レーダー方式による報知>
制御部11は、さらに、マイクロ波受信部15により受信されたマイクロ波に基づいて制御部11は、図8の処理と並行して、図13の処理を実行するとよい。
【0134】
まず、制御部11は、マイクロ波受信部15から、マイクロ波の受信信号を取得する(ステップS11)。次に、制御部11は、マイクロ波の受信信号に基づいて、レーダー方式の速度測定装置の存在の有無を判定する判定処理を行う(ステップS12)。ステップS12において、制御部11は、受信したマイクロ波の周波数帯域に基づいて、速度取締地点が存在するかどうかを判定するとよい。この判定のアルゴリズムについては、例えば特許文献1または2に記載の方法でよく、その説明を省略する。
【0135】
次に、制御部11は、判定処理の結果に基づいて、速度測定装置を検出したかどうかを判定する(ステップS13)。ステップS13で「YES」と判定した場合、制御部11は、報知制御を行う(ステップS14)。報知制御は、ここでは、第3の方法で速度測定装置の存在をユーザに報知する制御である。報知制御は、例えば、報知画面を表示部13に表示する制御を含む。図14は、報知画面の一例を示す図である。図14に示す報知画面は、上述したマップ画面に、ウィンドウW2を重ねて配置した画面である。ウィンドウW2には、速度測定装置30の存在を示すアイコンM2と、「速度取締地点に近づいています。注意してください。」という、速度測定装置の存在を示すメッセージが配置されている。アイコンM2は、速度取締装置が、レーダー方式に対応していることをユーザが認識できるようなアイコンとなっている。すなわち、アイコンM2は、アイコンM1とは異なる。なお、報知制御は、報知音声をスピーカ14から出力する制御を含んでもよい。この場合、制御部11は、スピーカ14から、「レーダーによる速度取締地点に近づいています。注意してください。」という音声を出力するとよい。報制御報は、これら以外の制御でもよく、例えば、発光部23を発光させる制御を含んでもよい。ここにおいても、報知制御は、速度測定装置の存在をユーザが認識できる方法で報知する制御であればよい。
【0136】
<1−3.第1実施形態の変形例>
制御部11は、さらに以下の制御を行ってもよい。
<1−3−1.パルスの数に応じた報知>
速度測定装置30がパルス波形の光を発する場合、パルスの数を参照することも、速度測定装置30を検出する上で有用である。図15は、電子機器10が受光するパルス光Loutの波形の一例を示す図である。図15(a)は、電子機器10と速度測定装置30との距離が比較的大きい場合、図15(b)は、電子機器10と速度測定装置30との距離が比較的小さい場合を示す。図15(a)に示すように、速度測定装置30と電子機器10との距離が比較的大きい場合、電子機器10の方向に進むパルス光Loutは受光できるが、道路のうち速度測定装置30に近接する位置(例えば、速度測定装置30の真横)のみを伝搬する方向のパルス光は受信されない。よって、パルス光Loutの受光期間Rx1が、不受光期間Rx2に対して相対的に短くなる。図15(b)に示すように、速度測定装置30と電子機器10との距離が比較的小さい場合、電子機器10の方向に進むパルス光Loutは受光でき、また、道路のうち速度測定装置30に近接する位置のみを伝搬する方向のパルス光も受光できる。よって、パルス光Loutの受光期間Rx1が、不受光期間Rx2に対して相対的に長くなる。また、車両40が速度測定装置30の位置を通過した直後も、パルスの数は減ると考えられる。なお、実際にはRx1<<Rx2の関係を満たすことがある。
【0137】
そこで、制御部11は、パルスの数に応じた報知制御を行ってもよい。制御部11は、例えば、パルス光の受光期間に含まれるパルスの数に応じて、報知レベルを変化させてもよい。報知レベルは、報知の内容がどの程度ユーザにとって重要であるかの指標であり、本実施形態では、警報レベルと換言されてもよい。制御部11は、少なくとも第1受光素子122の受光量に基づいて、パルスの数を特定する。例えば、制御部11は、パルスの数が閾値以上である期間、またはパルスの数が増加している期間は、速度測定装置30に接近しているので、報知レベルを高くする。制御部11は、パルスの数が閾値未満である期間、またはパルス幅の数が減少している期間は、速度測定装置30から遠いか、または遠ざかっているので、報知レベルを低くする。制御部11は、報知レベルに応じて報知の方法を異ならせる。制御部11は、例えば、報知レベルに応じて、表示部13に表示させるメッセージを変化させ、スピーカ14から出力させる報知音声を変化させ、または発光部23の発光色を変化させるとよい。
【0138】
また、制御部11は、パルス幅の数から距離を推定して、その距離に応じた報知するとよい。例えば、図16に示すように、制御部11は、パルス幅の数から速度測定装置30の位置を推定して、地図上に表示するとよい。この例では、アイコンPが速度測定装置30の位置を示す。以上のように、制御部11は、ユーザに対して受光部12と速度測定装置30との位置関係に応じた報知をすることができる。
【0139】
ところで、図17に示すように、車両40の前方に他の車両が存在する場合、前方を走行する車両Cによってパルス光Loutの全部または一部が妨げられてしまう可能性がある。この場合、パルスの数を参照しても、正確に位置関係を特定できない場合がある。そこで、制御部11は、車両40から所定範囲内、ここでは、前方の他の車両Cの存在の有無を検出する。制御部11は、他の車両Cが存在しない場合はパルスの数に応じた報知制御を行い、車両Cが存在する場合はその報知制御を停止するとよい。パルスの数に応じた報知する制御を停止することは、パルスの数に応じて報知に関する制御の内容を変化させないようにすることをいってよい。また、電子機器10は、車間距離が閾値未満である場合はパルスの数に応じた報知制御を停止し、閾値以上である場合はこの報知制御を行ってもよい。車両Cの検出の方法は特に問わないが、車載カメラ50を用いる方法がある。車載カメラ50は、例えばドライブレコーダに用いられるカメラであり、ここでは車両40の前方を撮像する。
【0140】
図18は、この場合の電子機器10の制御部11の動作を示すフローチャートである。制御部11は、車載カメラ50から、通信部17を介して撮像画像を取得する(ステップS21)。次に、制御部11は、撮像画像を解析する(ステップS22)。撮像画像の解析のアルゴリズムは問わないが、例えばパターンマッチング法がある。そして、制御部11は、前方に車両があるかどうかを判定する(ステップS23)。ステップS23で「NO」と判定した場合は、制御部11は、パルスの数に応じた報知制御を行うと判定する(ステップS24)。この場合、制御部11は、フラグを、パルスの数に応じた制御を行う旨の値に書き換えるなどの処理を行う。ステップS23で「YES」と判定した場合は、制御部11はパルスの数に応じた報知制御を停止すると判定する(ステップS25)。この場合、制御部11は、所定のフラグを、パルスの数に応じた制御を行わない旨の値に書き換えるなどの処理を行う。ここでは、車両40の前方の車両を検出していたが、車両40の後方などでもよい。なお、電子機器10が車載カメラ50を内蔵していてもよい。以上により、他の車両Cの存在を原因として受光部12と速度測定装置30との位置関係を誤認する可能性が低くなる。
【0141】
<1−3−2.パルス幅またはパルス間隔に応じた制御>
速度測定装置30がパルス光を発する場合、パルス幅またはパルス間隔を参照することも、速度測定装置30を検出する上で有用である。速度測定装置30は、特定波長のパルス光を、所定のデューティー比で発する。また、安全上の観点から、パルス光のデューティー比は所定値未満に設定される。そこで、制御部11は、あらかじめ決められたパルス幅またはパルス間隔と、受光した光のパルス幅またはパルス間隔とに基づいて、速度測定装置30が存在するかどうかを判定するとよい。例えば、制御部11は、基準となるパルス幅またはパルス間隔から一定範囲内に含まれている場合は、速度測定装置30が存在すると判定するが、それ以外の場合は存在しないと判定する。制御部11は、少なくとも第1受光素子122の受光量に基づいて、パルス幅またはパルス間隔を特定する。以上のように、制御部11は、外乱光を発光装置からの光と誤認した報知を減らすことができる。
【0142】
<1−3−3.パルス光の強度に応じた制御>
受光した光のパルス光の強度を参照することも、速度測定装置30を検出する上で有用である。車両40が速度測定装置30に近づくほどパルス光の強度は大きくなり、遠ざかると距離は小さくなる。そこで、制御部11は、第1受光素子122におけるパルス光の受光量に応じて、報知レベルを変化させてもよい。例えば、制御部11は、パルス光の強度が増加している場合は、報知レベルを高くし、減少している場合は報知レベルを低くして、報知するとよい。また、制御部11は、パルス光の受光量が閾値未満である場合、速度測定装置30が存在しないと判定するとよい。以上のように、制御部11は、ユーザに対して受光部12と速度測定装置30との位置関係に応じた報知をすることができる。
【0143】
外乱光として、車間センサで例示される、他車両の検出用のセンサで使用される光も存在し得る。このような光では、パルス光Loutと同じ周波数の光が用いられることもありうる。このような場合でも、電子機器10が受光した光のパルス間隔またはパルス光の強度を参照することにより、誤報知の可能性が低くなることが期待できる。
【0144】
<1−3−4.撮像の有無の報知>
制御部11は、報知制御を行った後、あらかじめ決められた光が検出されたか否かに応じて、撮像されたことまたは撮像されていないことを報知する制御を行ってもよい。撮像部32による撮像が行われた場合、ストロボ33が発光する。そこで、制御部11は、報知制御を行った後、さらに、ストロボ33の光を検出した場合は撮像された旨を報知するとよい。または、制御部11は、報知制御を行った後、ストロボ33の光を検出しなかった場合、撮像されていない旨を報知するとよい。これにより、ユーザは車両40が撮像されたかどうかを把握できる。なお、ストロボ33からの受光は、受光部12を用いて行ってもよいし、別の受光部を用いてもよい。
【0145】
[2.第2実施形態]
この実施形態では、電子機器10は、パルス光およびマイクロ波を受信しない場合でも、速度測定装置30の存在を報知する機能を有する。この実施形態の電子機器は、上述した第1実施形態の機能の一部または全部を有するとよいし、有しなくてもよい。
【0146】
<2−1.第2実施形態の構成>
図19は、本実施形態のシステムの概要を説明する図であり。図19に示すように、道路には様々な種別がある。例えば、グリーンベルトと呼ばれる通学路にも使用される道路Ar1においては、車両40の速度制限を守ることが特に重要視され、速度測定装置30が設置される可能性が、それ以外の種別の道路Ar2よりも高いと考えられる。そこで、制御部11は、電子機器10があらかじめ決められた種類の道路上に位置する場合に、速度測定装置30の存在を報知するとよい。
【0147】
<2−2.第2実施形態の動作>
図20は、電子機器10の制御部11の動作を示すフローチャートである。制御部11は、GPS受信部16から位置情報を取得する(ステップS31)。次に、制御部11は、位置情報が示す現在位置が所定エリア内かどうかを判定する(ステップS32)。ここでは、制御部11は、現在位置と記憶部18に記憶されたデータとに基づいて、車両40がグリーンベルト上であるかどうかを判定する。制御部11は、ステップS32で「YES」と判定した場合、報知制御を行う(ステップS33)。報知制御は、例えば、報知画面を表示部13に表示する制御を含む。
【0148】
図21は、報知画面の一例を示す図である。図21に示す報知画面は、上述したマップ画面に、ウィンドウW3を重ねて配置した画面である。ウィンドウW3には、速度測定装置30の存在を示すアイコンM3と、「速度取締の注意エリア内です。」という、速度測定装置の存在を示すメッセージが配置されている。アイコンM3は、速度取締地点が、位置情報により行われていることをユーザが認識できるようなアイコンとなっている。すなわち、例えばアイコンM3は、アイコンM1,M2とは異なる。なお、報知制御は、報知音声をスピーカ14から出力する制御を含んでもよい。この場合、制御部11は、スピーカ14から「速度取締の注意エリア内です。」という音声を出力するとよい。報知制御は、これら以外の制御を含んでもよく、例えば、発光部23を発光させる制御を含んでもよい。なお、所定のエリアは、グリーンベルトに限られず、一方通行の道路や、その他の種別の道路であってもよい。
【0149】
このようにすれば、位置情報に基づいて発光装置の存在を報知できるので、速度測定装置30からのパルス光を受光しなくとも、その存在を報知することができる。
【0150】
[3.第3実施形態]
この実施形態では、電子機器10は、パルス光を受光する受光部を複数有する。
【0151】
図22は、電子機器10の電気的な構成を示すブロック図である。この例では、電子機器10は、受光部12A、12B,12Cの3つを備えている。受光部12A,12B,12Cの各構成は、波長選択部の特性を除き、受光部12と同じでよい。なお、図22では、図6で説明した表示部13〜ケーブル端子部24の図示を省略してある。
【0152】
図23は、この実施形態の受光部12A,12B,12Cの第1波長選択部121、およびの第2波長選択部123の特性を示す図である。図23(a)は受光部12A、図23(b)は受光部12B、図23(c)は受光部12Cに対応する。図23(a)〜(c)に示すように、受光部12A,12B,12Cの各々で、受光の目的とするパルス光の波長が異なる。図23(a)に実線で示すように、受光部12Aの第1波長選択部121は、特定波長λout1を含む波長領域、ここでは波長λ11aから波長λ11bまでの波長領域の光を透過させ、これとは異なる波長領域の光を遮断する。第2波長選択部123は、図23(a)に破線で示すように、特定波長λout1を含む波長領域、ここでは波長λ21aから波長λ21bまでの波長領域の光を遮断し、これとは異なる波長領域の光を透過させる。図23(b)に実線で示すように、受光部12Bの第1波長選択部121は、特定波長λout2を含む波長領域、ここでは波長λ12aから波長λ12bまでの波長領域の光を透過させ、これとは異なる波長領域の光を遮断する。第2波長選択部123は、図23(b)に破線で示すように、特定波長λout2を含む波長領域、ここでは波長λ22aから波長λ22bまでの波長領域の光を遮断し、これとは異なる波長領域の光を透過させる。図23(c)に実線で示すように、受光部12Cの第1波長選択部121は、特定波長λout3を含む波長領域、ここでは波長λ13aから波長λ13bまでの波長領域の光を透過させ、これとは異なる波長領域の光を遮断する。第2波長選択部123は、図23(c)に破線で示すように、特定波長λout3を含む波長領域、ここでは波長λ23aから波長λ23bまでの波長領域の光を遮断し、これとは異なる波長領域の光を透過させる。λout1,out2,out3は、例えば、850nm,905nm,950nmであるが、これらに限られず、1900nmなどとしてもよい。
【0153】
制御部11は、受光部12A,12B,12Cのいずれかからの第1信号Sig1および第2信号Sig2に基づいて、速度測定装置30を検出した場合、速度測定装置30が存在することを報知する。この実施形態によれば、電子機器10が発する光の波長が異なる速度測定装置30が複数存在するか、または速度測定装置30の発する光の波長が変更された場合でも、速度測定装置30の存在を報知することができる。
【0154】
複数の受光部12の特性を同一にしてもよい。この場合において、図24に示すように、車両40の異なる位置に受光部12A,12B,12Cが設けられてもよい。ここでは、受光部12Aは左前方部、受光部12Bは中央前方部、受光部12Cは右前方部に設けられる。これにより、受光部12A,12B,12Cにおけるレーザーの受光タイミングに基づいて、レーザーの到来方向を推定することもできる。例えば左前方から到来すれば受光部12Aの受光タイミング、右前方から到来すれば受光部12Cの受光タイミングが相対的に早くなる。さらに、制御部11は、パルス光が到来した方向を、ユーザに報知するとよい。
【0155】
また、速度測定部31は、一定速度で回転するミラーにパルス光を射出し、このミラーが反射したパルス光Loutを出射する。このため、受光部12A,12B,12Cのそれぞれでパルス光Loutの受光タイミングには、例えば、ミラーの回転速度、受光部12A,12B,12Cの位置、および受光部12A,12B,12Cと速度測定装置30との距離に応じた差異が現れる。そこで、制御部11は、受光部12A,12B,12Cにおけるパルス光Loutの受光タイミングに基づいて、速度測定装置30を検出してもよい。
【0156】
受光部12A,12B,12Cは、それぞれ受光する光の方向が異なっていてもよい。例えば、受光部12A,12B,12Cの間で、受光素子の向きを20度ずつ異ならせてもよい。これにより、速度測定装置30の設置位置による検出精度の低下を抑えることができる可能性がある。なお、この実施形態において、受光部の数を2つまたは4つ以上とするとよい。
【0157】
[4.受光部12の構成]
次に、上述した各実施形態に適用可能な受光部12の構成例を説明する。
図25は、受光部12の回路構成例を示す図である。第1受光素子122は、ここではフォトダイオードPD1である。フォトダイオードPD1には、第1波長選択部121を介した光が受光面に入射する。PD1のカソードは高電位側の電源ラインと接続され、アノードは抵抗R1の一端と接続する。抵抗R1の他端は接地されている。出力制御回路A1の入力端は、フォトダイオードPD1のアノードと抵抗R1の一端とに共通に接続されている。出力制御回路A1の出力端は、差動増幅器AMPの負極側の入力端子に接続されている。出力制御回路A1は、例えば信号のレベルを調整するアンプである。第2受光素子124は、ここではフォトダイオードPD2である。フォトダイオードPD2には、第2波長選択部123を介した光が受光面に入射する。フォトダイオードPD2のカソードは高電位側の電源ラインと接続され、アノードは抵抗R2の一端と接続する。抵抗R2の他端は接地されている。出力制御回路A2の入力端は、フォトダイオードPD2のアノードと抵抗R2の一端とに共通に接続されている。出力制御回路A2の出力端は、差動増幅器AMPの正極側の入力端子に接続されている。出力制御回路A2は、例えば信号のレベルを調整するアンプである。差動増幅器AMPの出力端からは、フォトダイオードPD1,PD2の受光量の差分に応じた信号が出力される。制御部11は、この差分に基づいて速度測定装置30を検出する。制御部11は、差動増幅器AMPにより増幅された後の信号に基づいて、速度測定装置30を検出するとよい。
【0158】
[5.電子機器10の外観構成]
図26は、電子機器10の外観構成の一例を示す六面図である。この例では、電子機器10の筐体の正面には、表示部13、発光部23およびセンサ部20の照度センサ201が設けられている。筐体100の上端面から音声を出力するように、スピーカ14が設けられている。筐体100の右側端面には、SDカード(登録商標)を装着するための装着部21(すなわち、SDカードスロット)が設けられている。筐体100の背面の右上方部には、受光部12が設けられている。また、筐体100の背面の左下部には、電源部22の電源スイッチ221およびDCジャック222が設けられている。領域104は、機種名およびシリアルナンバーが記される領域である。
【0159】
[6.電子機器10が行う報知制御の他の実施形態]
次に、電子機器10が行う情報の報知制御の他の実施形態を説明する。以下の報知制御にあっては、上述した報知制御が適宜組み合わせされてもよい。
<6−1.パルス光Lout(固定式)に関する報知>
制御部11は、固定式の速度測定装置30の存在を報知する第1報知制御を行う。図27は、電子機器10が固定式の速度測定装置30からパルス光Loutを受光したときに表示する報知画面の一例を示す図である。図27に示すように、この報知画面は、地図M11に、車両40の位置を示すアイコンI11、および情報表示領域TA1,TA2,TB1,TB2を重ねて配置した画面である。情報表示領域TA1,TA2は、それぞれパルス光Loutを受光した場合に表示される。情報表示領域TA1は、表示画面における右下部に配置される。情報表示領域TA1は、速度測定装置30の属性および車両40の状態を表示する。情報表示領域TA1は、速度測定装置30の属性として、速度測定装置30が光学方式に対応することを意味する「レーザー」という文字列TA11と、速度測定装置30を模したアイコンTA12を表示する。情報表示領域TA1は、さらに、車両40の状態として、車両40の現在の速度を示す文字列TA13(ここでは、60km/h)を表示する。このようにすれば、電子機器10は、速度測定装置30の属性および車両40の状態の少なくともいずれかの情報をユーザに認識させることができる。速度測定装置の属性は、車両40からの推定距離などその他の属性であってもよい。情報表示領域TA1は、報知レベルを特定できる場合は、報知レベルを表示するとよい。車両40の状態は、速度以外にエンジン回転数などの他の走行状態を示してもよい。
【0160】
情報表示領域TA2は、表示画面における左下部に配置される。情報表示領域TA2は、速度測定装置30を模した画像を含むアニメーション画像を表示する。アニメーション画像は、複数枚(コマ)の静止画像を所定の時間間隔で連続的に順次切り替えながら表示することにより、見ている者に画像が動いているような印象を与えることのできる画像である。このようにすれば、電子機器10は、車両40が接近している速度測定装置30が存在することを、ユーザに認識させやすくすることができる。情報表示領域TB1は、表示画面における右上部に配置され、現在位置の住所を表示する。情報表示領域TB2は、表示画面における左上部に配置され、現在時刻を表示する。制御部11は、表示による報知に加え、所定の音声による報知を行うようにするとよい。
【0161】
図28および図29は、情報表示領域TA2に表示されるアニメーション画像の一例を示す図である。図28および図29においては、矢印で示す順番で各コマの画像が表示される。図28の最下段の右端のコマの画像が表示されると、次に図29の最上段の左端のコマの画像が表示される。図29の最下段の右端のコマの画像が表示されると、図28における最上段の左端のコマの画像に戻って表示される。図28に示すように、アニメーション画像は、道路脇を示す画像TA21と、速度測定装置を模した画像TA22と、速度測定装置から発せられるパルス光が照射される領域を視覚的に表した画像TA23とを含む。図28および図29に示すように、アニメーション画像にあっては、時間の経過とともに速度測定装置に接近し、最接近した後は速度測定装置から遠く離れた位置から速度測定装置を見た様子を示す画像(破線で囲んだコマを参照)が表示される。そして、アニメーション画像にあっては、再び、時間の経過とともに速度測定装置に接近していく様子が表示される。制御部11は、パルス光Loutを受光している期間は、上述した順番で各コマの画像が表示されるアニメーションを表示させる。制御部11は、光学方式の速度測定装置30の存在を検出しなくなると、直ちにまたは所定時間後に報知を停止する。この所定時間は、例えば3秒間とするとよい。アニメーション画像における最初のコマは、速度測定装置から最も遠く離れた位置から速度測定装置を見た様子を示す画像(破線で囲んだコマを参照)としてもよい。
【0162】
<6−2.パルス光Lout(移動式)に関する報知>
制御部11は、移動式の速度測定装置30の存在を報知する第2報知制御を行う。第2報知制御は、第1報知制御とは異なる報知制御である。図30は、電子機器10が移動式の速度測定装置30からパルス光Loutを受光したときに表示する報知画面の一例を示す図である。図30に示すように、この報知画面は、地図M11に、車両40の位置を示すアイコンI11と、情報表示領域TA1,TA3,TB1,TB2を重ねて配置した画面である。情報表示領域TA1,TB1,TB2は、図27で説明した情報表示領域TA1,TB1,TB2と同じである。情報表示領域TA3は、パルス光Loutを受信した場合に表示される。情報表示領域TA3は、表示画面における左下部に配置される。情報表示領域TA1は、速度測定装置30の属性および車両40の状態を表示する。情報表示領域TA3は、速度測定装置30を模した画像を含むアニメーション画像を表示する。制御部11は、表示による報知に加え、所定の音声による報知を行うようにするとよい。なお、さらに、速度測定装置30の位置を示すアイコンが地図M11上に配置されてもよい。
【0163】
図31および図32は、情報表示領域TA3に表示されるアニメーション画像の一例を示す図である。図31および図32においては、矢印で示す順番で各コマの画像が表示される。図31の最下段の右端のコマの画像が表示されると、次に図32の最上段の左端のコマの画像が表示される。図31の最下段の右端のコマの画像が表示されると、図32における最上段の左端のコマの画像に戻って表示される。図31に示すように、アニメーション画像は、画像領域を、斜線を用いて左右に分け、左側の領域には、道路の周辺を示す画像TA31と、速度測定装置を模した画像TA32と、画像TA32をターゲットとし、これを囲むターゲット画像TA33とを配置し、右側の領域には、道路の周辺を示す画像T34と、速度測定装置を模した画像TA35と、画像TA35をターゲットとし、これを囲むターゲット画像TA36とを配置した画像である。図31および図32に示すように、アニメーション画像にあっては、時間の経過とともに速度測定装置に接近するとともに、ターゲット画像TA33,TA36が拡大および縮小を繰り返してそのサイズが周期的に変化する。速度測定装置に最接近した後は、その速度測定装置から遠く離れた位置から速度測定装置を見た様子を示す画像が表示される。そして、再び、時間の経過とともに速度測定装置に接近していく様子が表示される。パルス光Loutを受光している期間は、上述した順番で各コマの画像が表示されるアニメーションが表示される。制御部11は、光学方式の速度測定装置30の存在を検出しなくなると、直ちにまたは所定時間後に報知を停止する。この所定時間は、3秒間とするとよい。アニメーション画像における最初のコマは、速度測定装置から最も遠く離れた位置から速度測定装置を見た様子を示す画像としてもよい。
【0164】
<6−3.レーダー方式に関する報知>
制御部11は、マイクロ電波を受信したことに応じて、レーダー方式の速度測定装置の存在を報知する第3報知制御を行う。図33は、電子機器10がレーダー方式の速度測定装置を受光したときの報知画面の一例を示す図である。図33に示すように、この報知画面は、地図M11に、車両40の位置を示すアイコンI11と、レーダー方式の速度測定装置の設置位置を示すアイコンI12と、情報表示領域TA4,TA5,TB1,TB2を重ねて配置した画面である。情報表示領域TB1,TB2は、図27で説明した情報表示領域TB1,TB2と同じである。情報表示領域TA4は、速度測定装置の属性および車両40の状態を表示する。情報表示領域TA4は、速度測定装置の属性として、レーダー方式に対応することを意味する「レーダー」、および速度測定装置からの電波の強度に応じた報知レベルを示す「Lv.5」という文字列TA41と、レーダー方式の速度測定装置であることを示すアイコンTA42とを表示する。情報表示領域TA4は、車両40の状態として、車両40の現在の速度を示す文字列TA43(ここでは、88km/h)を表示する。情報表示領域TA5は、表示画面における左下部に配置される。情報表示領域TA5は、速度測定装置を模した画像を含むアニメーション画像を表示する。制御部11は、表示による報知に加え、所定の音声による報知を行うようにするとよい。
【0165】
図34および図35は、図33の情報表示領域T5に表示されるアニメーション画像の一例を示す図である。図34および図35においては、矢印で示す順番で各コマの画像が表示される。図34の最下段の右端のコマの画像が表示されると、次に図35の最上段の左端のコマの画像が表示される。図35の最下段の右端のコマの画像が表示されると、図34における最上段の左端のコマの画像に戻って表示される。図34および図35に示すように、アニメーション画像は、道路脇を示す画像TA51と、速度測定装置を模した画像TA52と、速度測定装置から発せられるマイクロ波を模した環状の画像TA53とを含む。図34およびに図35に示すように、アニメーション画像は、時間の経過とともに速度測定装置に接近し、さらに、画像TA53が拡大および縮小を繰り返してそのサイズが周期的に変化しながら見ている者の方向に迫ってくるような画像である。アニメーション画像にあっては、速度測定装置に最接近した後は速度取締装置から遠く離れた位置から速度測定装置を見た様子を示す画像(破線で囲んだコマを参照)が表示される。そして、アニメーション画像にあっては、再び、時間の経過とともに速度取締装置に接近していく様子が表示される。レーダー方式の速度測定装置を検出している期間は、上述した順番で各コマの画像が表示されるアニメーションが表示される。制御部11は、レーダー方式の速度測定装置の存在を検出しなくなると、直ちにまたは所定時間後に報知を停止する。この所定時間は、3秒間とするとよい。あた、速度測定装置の存在を検出しなくなってから報知を停止するまでの期間は、光学方式とレーダー方式との場合で同じとするとよいが、異なるようにしてもよい。アニメーション画像における最初のコマは、速度測定装置から最も遠く離れた位置から速度測定装置を見た様子を示す画像(破線で囲んだコマを参照)としてもよい。
【0166】
図36は、受信したマイクロ波(図36では「レーダー波」と示す。)と報知方法との関係を示す図である。制御部11は、受信したレーダー波を識別して、その識別した結果に応じて報知制御を異ならせる。図36(a)に示すように、レーダー波としては、所定のステルス取締器が計測する瞬間だけ電波を発射するステルス波、通常レーダー波、KバンドおよびXバンドに対応する新型レーダー波、およびキャンセル告知がある。キャンセル告知は、自動ドアなどがあり、電波を発信していて誤警報する場所を通過した際、GPSの位置情報を自動で登録し、2回目以降の通過時に電波を受信した場合、レーダー方式による報知をキャンセルする機能である。図36(a)に示すように、制御部11は、報知レベルに応じて、発光部23の発光色を変化させる。また、図36(b)に示すように、制御部11は、電子機器10とマイクロ波の発生源との距離に応じて、スピーカ14から発する報知音(例えば、電子音)を変化させる。
【0167】
<6−4.他方式の速度測定装置に関する報知>
これ以外にも、速度測定装置が検出された場合は、制御部11は、その検出方式に応じた情報表示領域を報知画面における右下部に表示される。図37(a)に示すように、LHシステムの場合は、情報表示領域TA6が表示される。図37(b)に示すように、ループコイルの場合は、情報表示領域TA7が表示される。制御部11は、他方式の速度測定方式についてもアニメーション画像を表示させるとよいが、一部または全部の方式では表示させないようにしてもよい。
【0168】
<6−5.衝突警報に関する報知>
図39(a)に示すように、電子機器10がセンサ装置90と連携して、衝突警報に関する報知を行う。衝突警報は、車両40と他車両との位置関係に応じた報知の一例で、車両が他車両に衝突するおそれがあることを警報する機能である。センサ装置90は、前方に存在する他車両と距離を検出する車間センサの機能を有する。車間センサは、赤外線方式により車間距離を検出し、検出した車間距離を電子機器10に出力する。センサ装置90と電子機器10とは有線または無線の通信賂を介して接続される。制御部11は、車両40と他車両との位置関係に応じた第4報知制御を行う。位置関係は、ここでは車間距離に基づき特定される。第4報知制御は、衝突警報に関する報知を行う制御である。
【0169】
図38は、衝突警報に関する報知画面の一例を示す図である。図38(a)は、衝突警告に係る画面で、停止している先行車両に接近した場合に、警報する画面である。この画面では、地図M11に、車両40の位置を示すアイコンI11と、情報表示領域TC11と、現在の速度を示す情報表示領域TC12とが表示される。図38(b)は、発進警告に係る画面で、先行車両が発進し、車両40が停止している場合に、警報する画面である。この画面では。地図M11に、車両40の位置を示すアイコンI11と、情報表示領域TC21と、現在の速度を示す情報表示領域TC22とが表示される。図38(c)は、接近しすぎ警告に係る画面で、走行中に車両40と先行車両との距離が閾値未満になった場合に、警報する画面である。この画面では、地図M11に、車両40の位置を示すアイコンI11と、情報表示領域TC31と、現在の速度を示す情報表示領域TC32とが表示される。制御部11は、衝突警報に関する報知においては、上述した画面表示に加え、音による報知を行うようにするとよい。報知の時間は、例えば5秒とするとよいが、それ以外の時間にしてもよい。図38(d)に示すように、制御部11は、報知内容に応じて音を変化させるようにするとよい。
【0170】
<6−6.わき見・居眠り運転に関する警報に関する報知>
制御部11は、車両40の車室を撮像するカメラの画像に基づいて、車両40の乗員の状態を報知する第5報知制御を行う。乗員は、車両40に乗っている者であり、運転者とするとよいが、他の乗員としてもよい。図39(a)に示すように、電子機器10はカメラ70と連携して、わき見および居眠り運転に関する警報に関する報知を行う。カメラ70は、車室内を撮像するカメラである。カメラ70は、撮像した画像に基づいて、ユーザの状態を検出し、その状態に応じた情報を電子機器10に出力する。カメラ70と電子機器10とは有線または無線の通信賂を介して接続される。カメラ70は、少なくともユーザの顔を撮像する。カメラ70は、ユーザの顔の向きや目線の方向を検出し、検出結果に応じた情報を報知する、カメラ70は、ユーザの目線よりも高いフロントガラス42に上方に所定の取付部材を用いて取り付けられている。カメラ70は、ルームミラー43、またはダッシュボード41、またはその他の場所に取り付けられてもよい。
【0171】
図39(b)に示すように、制御部11は、ユーザの顔が正面よりも所定の角度だけ横を向いた場合、わき見警告を行う。図40(a)は、わき見を警告する報知画面の一例である。この画面では、地図M11に、車両40の位置を示すアイコンI11と、情報表示領域TD11と、現在の速度を示す情報表示領域TD12とが表示される。図39(c)は、居眠り注意に係る画面の一例で、制御部11は、両目を約1秒間以上閉じると、図40(b)に示すように、居眠り運転を警告する報知画面を表示させる。この画面では、地図M11に、車両40の位置を示すアイコンI11と、情報表示領域TD21と、現在の速度を示す情報表示領域TD22とが表示される。両目を約3秒間以上閉じると、。図39(c)および図40(c)に示すように、制御部11は、背景色を変えて居眠り運転を警告する報知画面を表示させる。この画面では、地図M11に、車両40の位置を示すアイコンI11と、情報表示領域TD31と、現在の速度を示す情報表示領域TD32とが表示される。制御部11は、わき見・居眠り運転に関する警報に関する報知においては、上述した画面表示に加え、音による報知も行う。図39(c)および図41に示すように、制御部11は、目を閉じた時間および警告した回数の少なくとも一方に応じて、警報に係る音声を変化させるとよい。
【0172】
<6−7.GPS警告>
次に、GPS警告を説明する。GPS警告は、GPS受信部16により測定された位置が報知対象物と所定の位置関係にある場合に報知を行う制御である。所定の関係は、車両と報知対象物とが所定の距離まで接近したこととするとよい。GPS警告は、<6−2.パルス光Lout(移動式)に関する報知>で説明した報知制御を含んでもよい。図42は、GPS警告を示す図である。設定に応じて様々な報知方法がある。警報1000m切替(初期値)が設定されている場合、制御部11は報知対象物の1km前の時点になると、待受画面から警報画面を表示させるようにするとよい。警報500m切替が設定されている場合、制御部11は報知対象物の500前の時点になると、待ち受け画面から警報画面を表示させるようにするとよい。待受画面の固定が設定されている場合、制御部11は報知対象物との距離にかかわらず、待受画面を表示させるようにするとよい。
【0173】
GPS警告の場合、制御部11は、報知対象物が車両40の進行方向に対して正面から左右に25度以上の角度の方向に存在する場合、「左方向」または「右方向」といった報知対象物の方向を示す音声を付加して報知を行うようにするとよい。このようにすれば、ユーザは報知対象物の方向を理解しやすい。
【0174】
<6−8.報知制御>
制御部11は、パルス光Loutが受光されたときの電子機器10の場所および時刻に関わらず、上述したアニーション画像を表示するとよいが、場所および時刻の少なくとも一方に応じてアニメーション画像を変化させるようにしてもよい。アニメーション画像は、速度取締装置が設置された現場の写真やCGで表した画像を用いて表示されてもよい。
【0175】
図43は、電子機器10が報知制御を説明する表である。図43において「〇」は光学方式の速度測定装置の存在を報知する第1報知制御または第2報知制御と並行して実行することが許可される報知制御であることを示し、「×」は許可されていない報知制御であることを示す。制御部11は、第1報知制御または第2報知制御を行っている期間に第3報知制御を停止するとよい。このようにすれば、速度測定装置30の存在を報知する場合に、レーダー方式の速度測定装置の存在を報知しないようにすることができる。また、制御部11は、パルス光の受光の報知画面を表示している期間に、他の方式の速度測定装置の存在を検出した場合であっても、その存在を報知しないようにするとよい。他の方式は、レーダー方式であるとよく、マイクロ波を受信したこととするとよい。パルス光の方が、レーダー波よりも、速度測定装置の誤検出が少ない場合、速度測定装置の報知の精度が向上する。また、いずれかの速度測定装置の存在が報知されれば、ユーザは意識的に安全運転を心がけるので、不便は少ない。
【0176】
制御部11は、第1報知制御または第2報知制御と並行して第4報知制御を行うようにするとよい。図44に示すように、制御部11は、パルス光の受光の報知画面を表示している期間に、衝突警報に関する報知を行うようにするとよい。これは、衝突警報が、優先度が高い警報であるという考えに基づく。例えば、制御部11は、パルス光の受光の報知画面を表示しているときに、衝突警告を行う場合、図44に示す表示をさせる。この例では、情報表示領域TA1,TA2,TC1が同時に表示される。なお、発進警告および接近しすぎ警告、レーン逸脱警告についても同様に行われるようにするとよい。このようにすれば、制御部11は、衝突警報に関する報知の必要が生じた場合に、速度測定装置30に自車両が接近しているときであっても、衝突警報を行うことができる。
【0177】
制御部11は、第1報知制御または第2報知制御を行っている期間に第5報知制御を停止するようにするとよい。制御部11は、パルス光の受光の報知画面を表示している期間にわき見・居眠り運転に関する警報を行わないようにするとよい。このようにすれば、制御部11は、衝突警報に関する報知の必要が生じた場合において、ユーザのわき見または居眠り運転に関する警報をすべきときであっても、衝突警報を行うことができる。
【0178】
制御部11は、第3報知制御と並行して第4報知制御を行うようにするとよい。レーダー方式の速度測定装置の存在を検出してその報知画面を表示しているときに、衝突警報に関する報知を行う。衝突警報が優先度が高い警報であるという考えに基づく。例えば、制御部11は、レーダー方式の速度装置を検出して報知画面を表示しているときに、衝突警告を行う場合、図45に示す表示をさせる。この例では、情報表示領域TA4,TA5,TC1が同時に表示される。なお、発進警告および接近しすぎ警告、レーン逸脱警告についても同様に行われるようにするとよい。一方、制御部11は、第3報知制御を行っている期間に第5報知制御を停止するようにするとよい。このようにすれば、速度測定装置30の存在を報知する場合に、わき見・居眠り運転に関する警報しないようにすることができる。
【0179】
電子機器10の報知制御は、図43で示される表に示す関係以外の関係としてもよい。制御部11は、報知すべき事象として第1の事象と第2の事象とが同時に発生した場合、優先度が高い第1の事象に関する報知を行う一方で、これよりも優先度の低い第2の事象に関する報知を停止させるようにするとよい。このようにすれば、優先度が高い第1の事象の発生をユーザに把握させやすくすることができる。また、制御部11は、第1の事象と第2の事象との両方を同時に報知してもよい。このようにすれば、第1の事象と第2の事象の両方の情報をユーザに把握させることができる。また、制御部11は、3つ以上の事象の発生を同時に報知するようにしてもよい。また、制御部11は、第1の事象と第2の事象とで報知を行う期間を一致させるとよいが、異ならせるようにしてもよい。また、第1の事象と第2の事象との組み合わせは、設計段階等であらかじめ決められていてもよいし、ユーザが設定可能としてもよい。また、2以上の報知制御を並行して行う場合、表示による報知は並行させるが、音による報知については少なくともいずれかの報知を停止させるようにしてもよい。
【0180】
また、電子機器10は、車両40の速度が所定速度未満である場合、光学方式およびレーダー方式の一方または両方による報知を行わないようにするとよい。車両40が所定速度であれば、安全上の問題は比較的少ないから、報知が不要だからである。ただし、電子機器10は、車両40がグリーンベルトなどの所定の種別の道路を走行中である場合は、かかる光学方式およびレーダー方式の一方または両方による報知を行うようにするとよい。所定速度は、例えば30km/hとするとよいが、これ以外の速度としてもよい。このようにすれば、車両40の位置に応じて、その車両40の速度が所定速度未満でも速度測定装置30の存在を報知すべき場合は、これを報知することができる。
【0181】
また、電子機器10は、レーダー方式に対応するキャンセル機能を有する一方で、光学方式に対応するキャンセル機能を有しないようにするとよい。光学方式の場合は、レーダー方式で発生し得る誤報知が起こりにくいと考えられるからである。
【0182】
さらに、電子機器10は、報知対象物に関する情報の報知の内容およびタイミングに関し、さらに図46図48に示す表のとおり報知を行うようにしてもよい。
【0183】
[7.電子機器10の機構]
図49は、電子機器10の外観構成の一例を示す斜視図である。図50および図51は、電子機器10の外観構成の一例を示す六面図である。図50には、電子機器10の正面図、上面図、右側面図、底面図、および左側面図が示されている。図51には、電子機器10の背面図が示されている。この例では、電子機器10の筐体100は、正面側に位置する第1筐体1001と、後方側に位置する第2筐体1002とに分けられる。第1筐体1001の前面には、表示部13、発光部23およびセンサ部20の照度センサ201が設けられている。第1筐体1001の前面の開口部に表示部13の表示領域が位置する。第2筐体1002の上端面から音声を出力するように、スピーカ14が設けられている。筐体100の右側端面には、SDカードを装着するための装着部21(すなわち、SDカードスロット)が設けられている。筐体100の背面の右上方部には、受光部12が設けられている。また、筐体100の背面の左下部には、電源部22の電源スイッチ221およびDCジャック222が設けられている。
【0184】
図51に示すように、第2筐体1002の背面には、蓋部1003が設けられている。蓋部1003は、背面から見て第2筐体1002の右上寄りの位置に設けられている。蓋部1003は、第2筐体1002に着脱可能な蓋であり、上下方向よりも左右方向に長い部材である。蓋部1003は、少なくともパルス光Loutを透過させる素材により形成される光透過部である。蓋部1003は、筐体100と同じ素材で形成されるとよいが、異なる素材で形成されてもよい。蓋部1003は、樹脂またはその他の素材で形成される。蓋部1003は、可視光を遮断する素材で形成され、可視光カットフィルタとしても機能するとよいが、そうでなくてもよい。蓋部1003は、半透明または透明の部材としてもよい。また、蓋部1003に代えて、筐体100の背面に、少なくともパルス光Loutを透過させる部分である光透過部が形成されてもよい。
【0185】
図52は、第2筐体1002から蓋部1003を取り外した様子を示す背面図である。図52に示すように、第2筐体1002には、第1窓101および第2窓102が形成されている。第1窓101および第2窓102は、外部の光を筐体100の内部に導くための開口部である。ただし、第1窓101および第2窓102は、少なくとも特定波長の光を透過させるレンズなどの部材を有してもよい。第1窓101と、第2窓102とは、左右方向において所定の間隔を空けて配置されている。第1窓101および第2窓102は、円形であるが、これ以外の形状であってもよい。筐体100の内部には、第1窓101および第2窓102を介してパルス光が入射する。蓋部1003が半透明または透明の部材である場合、第1窓101および第2窓102をユーザが視認可能である。これが意匠的な魅力を発揮する場合もある。
【0186】
図53は、電子機器10の分解斜視図である。図53(a),(b)に示すように、電子機器10の筐体100の内部には、第1筐体1001側から順に、表示部13、第1基板1010、および第2基板1030が収容されている。第1基板1010は、平面視において上下方向よりも左右方向に長い長方形上の基板である。第1基板1010の正面側の第1面には、表示部13が実装される。第1基板1010の当該第1面には、制御回路1331が実装されている。制御回路1331は、制御部11の機能の一部または全部を実現するようにするとよい。制御回路1331は、例えば集積回路(IC)とするとよい。制御回路1331は、ここでは1つとしているが、2以上の制御回路に置き換えられてもよい。第1基板1010の第1面とは反対側の第2面には、マイクロ波受信部15が実装されている。マイクロ波受信部15は、ほぼ直方体形状である。これらの部材を収容して、第2筐体1002は第1筐体1001にネジ止めされている。
【0187】
図54は、電子機器10からさらに第2筐体1002を取り外した状態を示す背面図である。図55図56および図57は、この状態の電子機器10の内部構成を示す斜視図である。第2基板1030は、第1基板1010の背面側において、第1基板1010に重なるようにして配置されている。第2基板1030は、平面視においてほぼL字状の基板である。第2基板1030は、マイクロ波受信部15が存在する領域が切り欠かれているため、このような形状になっている。このようにすれば、マイクロ波受信部15に第2基板130が重なり合う場合に比べて、電子機器10の厚みの増大を抑えることができる。第2基板1030のうち、上下方向に長い第1領域Ar3には、受光部12が実装されている。第1窓101に面して、第1波長選択部121、および第1受光素子122が設けられている。第2窓102に面して、第2波長選択部123、および第2受光素子124が設けられている。
【0188】
第1波長選択部121、および第1受光素子122、並びに第2窓102に面して、第2波長選択部123、および第2受光素子124は、シールドケース1031に収容されている。シールドケース1031は、例えば導電性の素材(例えば金属)で形成され、受光部12の素子が外部からの電磁波を影響としたノイズを発生しないようにするための部材である。電磁波の発生源は、車両40に設けられたワイパーを駆動する駆動部などの電気的な部品である。シールドケース1031は、第1受光素子122が収容される空間と、第2受光素子124が収容される空間とを隔てるための隔壁を有する。この隔壁はパルス光の伝搬も妨ぐ。このようにすれば、導電性を有する材料でシールドされていない場合に比べて、第1受光素子122および第2受光素子124が出力する信号が電磁的なノイズの影響を受けにくくなる。また、隔壁の存在により、第1波長選択部121を透過した光が第2受光素子124に受光され、かつ第2波長選択部123を透過した光が第1受光素子122に受光される可能性が低くなる。
【0189】
第2基板1030のうち、第2領域Ar4には、GPS受信部16およびスピーカ14が実装されている。第2領域Ar4は、第1領域Ar3よりも上下方向に短くかつ第1領域Ar3よりも上方に突出する。GPS受信部16のうち、正面側の第1面にGPSモジュールが実装され、背面側の第2面にGPSアンテナが実装されるようにするとよい。GPSアンテナについては上方に指向性を確保するため、マイクロ波受信部15よりも上方に配置されている。また、GPS受信部16のスペースを確保するため、第2基板1030における第2領域Ar4は、第1領域Ar3よりも上方に突出している。マイクロ波受信部15は、GPS受信部16およびスピーカ14の下方に位置する。装着部21が、第1基板1010の左方に実装されている。装着部21の下方には、電源部22の電源スイッチ221、DCジャック222およびボタン電池223が設けられている。ボタン電池223は、電子機器10の内部電源である。また、第2基板1030の正面側であって、第1領域Ar3の反対側には、通信部17の無線モジュール171が実装されている。
【0190】
図58は、第2基板1030の写真を示す。図58(a)は背面側から見た図、図58(b)は正面側から見た図である。図58(a)で「(16)」と示した領域にGPS受信部16が実装され、「(14)」と示した領域にスピーカ14が実装される。また、第2基板1030の白線で囲んだ領域に受光部12が実装される。図59は、受光部12の電気的な構成である。第1受光素子122は、ここではフォトダイオードPD1である。フォトダイオードPD1には、第1波長選択部121を介した光が受光面に入射する。PD1のカソードは高電位側の電源ラインと接続され、アノードは抵抗R1の一端と接続する。抵抗R1の他端は接地されている。アンプIC1(1/2)の入力端は、フォトダイオードPD1のアノードと抵抗R1の一端とに共通に接続されている。アンプIC1(1/2)の出力端は、差動増幅器AMPの負極側の入力端子に接続されている。第2受光素子124は、ここではフォトダイオードPD2である。フォトダイオードPD2には、第2波長選択部123を介した光が受光面に入射する。フォトダイオードPD2のカソードは高電位側の電源ラインと接続され、アノードは抵抗R2の一端と接続する。抵抗R2の他端は接地されている。アンプIC1(2/2)の入力端は、フォトダイオードPD2のアノードと抵抗R2の一端とに共通に接続されている。アンプIC1(2/2)の出力端は、差動増幅器AMPの正極側の入力端子に接続されている。アンプIC1(1/2)およびアンプIC1(2/2)は、出力を1/2にして出力する。差動増幅器AMPの出力端からは、フォトダイオードPD1,PD2の受光量の差分に応じた信号が出力される。制御部11は、この差分に基づいて速度測定装置30を検出する。制御部11は、差動増幅器AMPにより増幅され、さらに、アンプQ1およびアンプIC2(2/2)を経た後、波形成形後の信号に基づいて、速度測定装置30を検出するとよい。
【0191】
図60は、第1波長選択部121および第2波長選択部123のフィルタ特性の一例を示グラフである。第1波長選択部121は、ここでは、バンド・パス・フィルタである。図60(a)に示すように、目的波長である特定波長λout905nmを含む波長領域の光を透過させ、それ以外の波長領域の光を遮断する。光が透過する波長領域の幅は、例えば20nmであるが、これよりも狭いことがより望ましい。第2波長選択部123は、例えば、バンド・エリミネーション・フィルタである。図60(b)に示すように、第2波長選択部123は、特定波長λoutを含む波長領域の光を遮断し、非目的波長であるそれ以外の波長領域の光を透過させる。光が遮断される波長領域の幅は、例えば20nmであるが、これよりも狭いことがより望ましい。
【0192】
図60においては、光が透過する周波数領域の透過率を80%よりも大きく、遮断する周波数領域を15%未満としているが、それぞれ実用上耐えうる透過率であればよい。波長選択部は、図60で例示されるような急峻な特性を示すことが望ましいが、よりブロードな特性を示してもよい。
【0193】
電子機器10からさらに第2基板1030を取り外すと、図61に示す状態となる。
【0194】
[8.電子機器の他の例]
図62は、電子機器の他の例である電子機器80の外観構成を示す斜視図である。図63は、電子機器80を車両の進行方向に対して右斜め前方側からみたときの外観構成を示す斜視図である。図62および図63に示すように、電子機器80はほぼ直方体形状の箱型の装置である。電子機器80は、表示部13を有しておらず、外部機器に有線のケーブル81を介して各種信号を出力する。電子機器80は、無線の通信路を介して外部機器と通信してもよい。電子機器80は、上方に位置する第1筐体801と下方に位置する第2筐体802とに分けられる。電子機器80の前方側には、蓋部803が設けられている。蓋部803は、蓋部1003と同様、パルス光を透過させる素材で形成されている光透過部材である。
【0195】
図64図65および図66は、電子機器80の内部の構成を示す斜視図である。図63〜65に示すように、電子機器80の内部にあっては、第1基板810、第2基板820および第3基板830が下から上に向かって、互いに距離を空けて配置されている。ボタン電池811は、第1基板810に設けられ、電子機器80の内部電源である。従来の電子機器と異なる点は、受光部841が車両の進行方向前方側からのパルス光を受光するように第4基板840に形成され、かつそれに隣り合ってマイクロ波受信部のうちのアンテナ部850が配置されている点である。受光部841は、受光部12と同じ構成でよく、第4基板840と電気的に接続される。第4基板840は、第1基板810と図示せぬ端子を介して電気的に接続されている。アンテナ部850は、マイクロ波受信部のうちのアンテナとして機能する部分である。アンテナ部850は、基板上に形成された所定のパターンにより構成される。マイクロ波受信部のうちのアンテナ部850からの信号を処理する処理回路851は、第2基板820上に実装されている。第3基板830の上方には、GPS受信部860が実装されている。このような構成の下、電子機器80は、音や表示を利用した報知を、ケーブル81を介して外部に接続された出力先(例えば、従来型のレーザー探知機)に出力して情報の報知を行わせる報知制御を行う。この報知に関わる機能は、電子機器10と同じでよい。アンテナ部850は、第4基板840に隣り合う位置に配置されている。アンテナ部850の法線方向と第4基板840の法線方向とが交差するようにするとよいが、特に平行にするとよい。
【0196】
このようにすれば、既存のシステムからの変更点を少なくしつつ、速度測定装置の存在をユーザに報知するための技術を提供することができる。
【0197】
[9.ノイズ低減方法]
ノイズの発生源が受光部12の回路自体である場合、アンプのゲインを下げてノイズフロアを低くする方法が有効である。これに対し、受光部におけるC/N比を改善すれば、アンプのゲインを上げることができ、望ましい。ノイズはアンプ回路自体から出ることがあり、これはランダムノイズである。アンプ回路は、フォトダイオードよりも回路部の部分をいう。そこで、ノイズを抑えるため、受光部12の出力を2組のアンプ回路(アンプ回路1およびアンプ回路2)に入れた構成を採用するとよい。この例において、図67に示すように、アンプ回路1の閾値Thを超えるノイズピークをピークN1、パルス光を受光したときの信号のピークをピークP1、アンプ回路2の閾値Thを超えるノイズピークをピークN2、パルス光を受光したときの信号をピークP2とすると、N1とN2が時間的に一致する確率は非常に低く、P1とP2は一致する。そこで、N1とN2の両方を同時に検出した場合にパルス光の受光とみななせば、ノイズの低減が軽減され、検出精度が改善すると考えられる。図67に示すように、(P1+P2)/2とすることにより2つの回路の閾値を越えるピーク値がずれていれば、足して2で割ることにより、ピーク値を下げることができる。このようなピーク値のずれの有無を判断するため、コンパレータが用いられてもよい。
【0198】
この実施形態では、アンプQ1がノイズの発生源であるため、アンプQ1を、回路その1のアンプと回路その2のアンプとこれらの出力を1/2にする回路に置き換得る構成とするとよい。また、受光部12の回路に積分回路を設けてもよい。また、回路その1をコンデンサ等を用いた積分回路で積分して、回路その2はそのままとし、コンパレータを設けてもよい。
【0199】
[10.他の実施形態]
(10−1)電子機器10は、警察官がいるように見える反射材のパターンを検出した場合に警報を発するシステムとしてもよい。反射材のパターンは、警察官がいるような所定地点に配置される反射材のパターンである。このパターンは、所定の看板または警察官の衣装に用いられるパターンとするとよい。電子機器10は、車載カメラ50を用いて、車両40の前方を撮像した画像を取得してこれを解析し、所定の反射材パターンの存在を検出するとよい。このようにすれば、警察官がいる可能性が高い場所においてその存在を報知することができ、誤報知の可能性を低くすることができる。警報は、表示、音またはこれらの組み合わせにより行われるとよい。
【0200】
(10−2)(10−1)において、前記警報は速度取締警報であることとするとよい。速度取締警報は、速度取締地点に接近している旨の警報であるとよい。
【0201】
(10−3)検出対象の前記警察官がいるように見える反射材のパターンとして、人の腰の位置に相当する横方向の線と、警棒に相当する縦方向の線と、ヘルメットの水平位置に相当する線と、タスキに相当する線と、ベストのV字に相当する線のうち少なくとも2つ以上を含むパターンとするとよい。例えば特に上から斜め・横・縦の順にラインが検出されたこととするとよい。
【0202】
(10−4)電子機器10は、前記警察官がいるように見える反射材のパターンを検出は、再帰反射テープに相当する反射レベルの検出に基づいて行うこととするとよい。
【0203】
(10−5)電子機器10は、人の高さより高い位置では前記警察官がいるように見える反射材のパターンとしての検出を抑制するようにするとよい。抑制方法として、予め一定高さ以上の部分は検出しないようにするとよい。また、当該パターンを検出しても一定高さ以上なら検出としないようにするとよい。また、縦方向の人の高さ(例えば、2m以内など)にすべての反射材のパターンの構成要素が含まれていることも条件とするとよい。
【0204】
(10−5)において、電子機器10は、路面に相当する位置も排除して、路面の停止線などを誤認することも防止するとよい。路面の停止線は縦横の線からなり再帰反射と同様の光量となるケースがあるので排除する。
【0205】
(10−6)電子機器10は、前記警察官がいるように見える反射材のパターンが予め設置されている場所の位置情報を記憶しておき、その記憶された位置では、前記警報を抑制するようにするとよい。
【0206】
(10−7)電子機器10は、前記警察官がいるように見える反射材のパターンの検出個数に応じて前記警報の態様を変更することとするとよい。例えば前記警察官がいるように見える反射材のパターンを1つ検出したときは、前記警報としての取締警報は行わず、前記警察官がいるように見える反射材のパターンを複数検出したときは、前記警報として取締警報を行うようにするとよい。
【0207】
(10−8)電子機器10は、前記警察官がいるように見える反射材のパターンが所定時間内に1つしか検出されないときは前記警報を抑制するようにするとよい。電子機器10は、所定時間のウィンドウ内の検出個数で警報するか決めるとよい。所定時間は2秒程度とするとよい。
【0208】
(10−9)電子機器10は、前記警察官がいるように見える反射材のパターンの検出はドライブレコーダに備えたカメラによって撮像された映像信号に基づいて行うこととするとよい。パルス光の検出範囲より遠くから検出できる可能性がある。
【0209】
(10−10)電子機器10は、前記警察官がいるように見える反射材のパターンの検出は、後方については行わず、前方については追越車線については行わず、走行車線上より左側について行うこととするとよい。
【0210】
(10−11)電子機器10は、道路を走行するための車両の速度を測定するのための電磁波(例えばパルス光またはマイクロ波)を検出した場合に警報をする機能を備え、前記警察官がいるように見える反射材のパターンを検出した場合であっても前記道路を走行するための車両の速度を測定するのための電磁波を検出した場合には、前記道路を走行するための車両の速度を測定するのための電磁波を検出した場合の警報を優先して行い、前記警察官がいるように見える反射材のパターンを検出した場合の警報は抑制することとするとよい。
【0211】
(10−12)電子機器10は、道路を走行するための車両の速度を測定するのための電磁波を検出した場合に警報をする機能を備え、前記警察官がいるように見える反射材のパターンを検出するとともに、道路を走行するための車両の速度を測定するのための電磁波を検出した場合には、単独で検出した場合の警報とは異なる警報を行う(特に、より緊急度が高いことを示す警報を行う)とよい。
【0212】
(10−13)電子機器10は、物の有無を検出するための赤外線検出装置を備え、警察官がいるように見える反射材のパターンの検出と合わせて、取り締まりの種別を判定(推測)する機能を備えてもよい。人物無しで、反射材ありの場合、オービスだけの可能性が高い。人物ありで、反射材ありの場合、オービスを含む多岐にわたる取り締まりの可能性が高い。制御部11は、このような種別の判定結果に基づいて、情報の報知をするとよい。報知として、表示および音声の一方または両方を異ならせるとよい。
【0213】
(10−14)電子機器10は、ナイトポリスのパターンに合致する動くものを認識した場合、ナイトポリス看板ではなく、警察官であると判定するようにするとよい。制御部11は、自車挙動をキャンセルして算出する。
【0214】
(10−15)電子機器10は、昼間(ないし明るいとき)は、ナイトポリス警告を抑制する(例えば実行しない)機能を備えること。特にナイトポリス看板の認識処理すらしないようにするとよい。
【0215】
[11.他の実施形態]
さらに、他の実施形態を説明する。[11.他の実施形態]の項には他の項で説明した事項と共通する思想に基づく構成が含まれる場合がある。
【0216】
電子機器10は、速度測定装置30からのパルス光の受光に用いられる部位が飛び出していてもよい。電子機器10は、例えば、受光部12の少なくとも一部が設けられる部位が、他の部位よりも突き出た形状を有してもよい。以下、かかる構成の具体的な実施の形態を説明する。
【0217】
(11−1)電子機器10は、筐体の背面または側面側から、車両の進行方向(例えば、表示部の表示画面の法線方向)における前方側に突出した位置に、光の入射部を有してもよい。入射部は、電子機器10のうち受光部に受光される光が入射する部位である。入射部は、電子機器10の外観に含まれる部位である。電子機器10は、例えば、上述した蓋部1003が設けられた部位は入射部であり、第1窓101または第2窓102が設けられた部位も入射部である。
【0218】
このようにすることで、より前方で受光できるので、レーザー光を遮る障害物の影響を受けづらくすることができる。特にフロントガラスを通過した光を受光する構成としたときフロントガラスによって屈折された速度測定装置30からの光の影響を、入射部がフロントガラスにより近く設置できることにより軽減できる。特に表示部と受光部を一体とした筐体としたときにこの構成を取ると、車室内への取り付けを簡便かつ容易にできるとともに、上述した影響を軽減できる。
【0219】
図68(a)の例では、電子機器10の筐体100の背面1004には、第1部位10041と、第1部位1041よりも車両の進行方向における前方側に突出した第2部位1042とが設けられる。第1部位1041は平坦である。第2部位1032は、ここでは、半球面形状である。第2部位1042の一部または全部が入射部に相当する。
【0220】
第2部位1042は、例えば、背面1004の上下方向における中心よりも上方に位置するとよい。下方である場合に比べて、速度測定装置30からの光を遮る障害物による影響を受けにくくなる可能性がある。第2部位1042は、車両の進行方向における後方側(車室が存在する側とするとよい。)から見て、背面1004の左右方向における中心よりも右側に設けられている。または、第2部位1042は、車両の進行方向における後方側から見て、背面1004の左右方向における中心よりも左側に設けられてもよい。この場合に、速度測定装置30により近い、車両の進行方向における左側の位置に入射部が位置することになり、受光の観点から望ましい場合がある。
【0221】
(11−2)電子機器10は、筐体の背面または側面側から、車両の進行方向に対して左方向(または表示部の表示画面と平行な方向)側に突出した位置に入射部を有してもよい。
【0222】
(11−3)電子機器10は、筐体の背面または側面側から、車両の進行方向の前方左方向(または、表示部13に表示画面の法線と交差する方向であって左方向)に突出した位置に入射部を有してもよい。この場合において、入射部は、斜め左方向を法線方向とする面を有するようにするとよい。
【0223】
図68(b)の例では、電子機器10の筐体の背面1004Aに、第1部位1041と、第1部位1041Aよりも車両の進行方向における前方左方向側に突出した第2部位10042Aとが設けられる。第2部位1042Aは、ここでは角柱状である。第2部位1005Bの先端側の面1043の一部または全部が入射部に相当する。面1043は、第1部位1041とは平行な面ではなく、車両の進行方向に対して斜め方向を向いている。この場合に、速度測定装置30により近い、車両の進行方向における左側の位置に入射部が位置することになり、受光の観点から望ましい場合がある。
【0224】
面1043は、例えば平面とするとよいが、前方左方向を向く曲面の部分を含むようにしてもよい(例えば、曲面として円弧面か球面を備えるとよい)。背面1004Aにおいて第2部位1042Aが設けられる位置は、背面1004において第2部位1042が設けられる位置と同様、種々の変形が可能である。
【0225】
この構成の下、第2部位1042Aの内部に受光部12の少なくともいずれかの受光素子が設けられ、かつ面1043が向く方向に向けて配置されてもよい。
【0226】
(11−1)〜(11−3)の構成において、筐体の背面から突出する部分(例えば、第2部位1042,1042A)の突出方向の長さが、電子機器10の筐体の厚みよりも小さくてもよいし、または大きくてもよい。図69(a)の例では、電子機器10の筐体100の背面1004Bには、第1部位1041と、第1部位1041よりも車両の進行方向における前方側に突出した第2部位1042Bとが設けられる。第2部位1042Bの突出方向の長さは、筐体の厚みよりも小さい。図69(b)の例では、電子機器10の筐体100の背面1004Cには、第1部位1041と、第1部位1041よりも車両の進行方向における前方側に突出した第2部位1042Cとが設けられる。第2部位1042Dの突出方向の長さは、筐体の厚みよりも大きい。
【0227】
(11−1)〜(11−3)の構成において、筐体の背面から突出する部分は、直方体状、立方体状、円柱状またはその他の柱状とするとよい。また、この突出する部分の先端の面は、平面、第1部位1041の表面に対して傾斜する傾斜面、曲面またはその他の形状の面とするとよい。突出する部分について、少なくとも一部に、かまぼこ状、球面上、三角柱形状、レンズ状、プリズム状などとして、光路を変更させたり、集光性をもたせるようにするとよい。その光路変更先、集光先にセンサを設けるとよい。
【0228】
(11−4)入射部は、筐体100とは別体に設けられてもよい。入射部は、筐体100と物理的に接触する部位に設けられてもよいし、接触しない部位に設けられてもよい。例えば、入射部に入射した光が受光部に受光され、その受光に応じた信号が制御部11に供給される構成であればよい。このようにすれば、例えば表示部13の見やすさの観点から、筐体100の位置または姿勢の変化に制約がある場合であっても、速度測定装置30からの光を受光しやすいように、入射部の位置または姿勢を調整することができる。
【0229】
電子機器は、上記「別体」からの受光に応じた信号を出力する配線を接続するコネクタを備え、制御部は、当該コネクタを介して入力された前記受光に応じた信号に基づき報知制御を行ってもよい。
【0230】
(11−5)(11−4)の「別体」として、入射部は、車両に取り付ける取付部材に設けてもよい。この場合、取付部材は、(11−1)〜(11−3)の入射部の位置に設けられてもよい。この場合、取付部材は、接着、固定具またはその他の方法により筐体に設けられるとよい。
【0231】
(11−6)(11−4)の「別体」として、ドライブレコーダとするとよい。
【0232】
(11−7)(11−4)の「別体」として、ドライブレコーダの取付部とするとよい。この取付部は、車両の所定の取付箇所にドライブレコーダを取り付けるための部位である。取付部は、例えば、ドライブレコーダに物理的に接続される部位で、例えば取付箇所に面接触する部位を含むとよい。取付部材は、例えば、車両のフロントガラスに取り付けるものであって、フロントガラスの取付面側に入射部を有する構成とするとよい。
【0233】
(11−8)筐体に報知制御を行う機能が備えられる構成に限られず、筐体にドライブレコーダの機能が備えられてもよい。
【0234】
(11−9)入射部は、筐体に対して着脱自在に構成されてもよい。例えば、筐体には、入射部を装着するための装着部が設けられてもよい。装着部は、入射部を固定するための固定部が設けられてもよい。
【0235】
(11−10)筐体に対する入射部の向きを調整する調整手段が設けるようにするとよい。調整手段としては、ミラータイプのドライブレコーダのカメラの向き調整と同様の構造とするとよい。また、筐体にカメラを備え、カメラと入射部の向きを独立に調整可能な構造としてもよい。
【0236】
(11−11)電子機器10において制御部11は、速度測定装置30からの光が受光されたと判定した場合に、映像や各種センサの値をその前後に渡って記録すようにするとよい。制御部11は、車両が位置するエリアが、ゾーン30内などの所定のエリア内だったか否かの情報を合わせて記録するようにするとよい。
【0237】
(11−12)電子機器10において制御部11は、速度測定装置30からの光が受光されたときの報知(例えば、警報)に関連する設定情報を、その位置情報等とともに合わせて記録するようにするとよい。
【0238】
(11−13)電子機器10が所定の電波(例えば、マイクロ波)を受信した場合に報知制御を実行する構成において、入射部はマイクロ波受信部15よりも、車両の進行方向における前方側に配置されるようにするとよい。ここにおいて、前方側に配置されるとは、入射部がマイクロ波受信部15よりも前方側に突き出た構成とするとよい。
【0239】
(11−14)電子機器10が、GPS受信部16から取得した位置情報があらかじめ決められた条件を満たす場合に、報知制御を実行する構成において、入射部はGPS受信部16よりも、車両の進行方向における前方側に配置されるようにするとよい。ここにおいて、前方側に配置されるとは、入射部がマイクロ波受信部15よりも前方側に突き出た構成とするとよい。ここにおいて、あらかじめ決められた条件が、GPS受信部16から取得した位置情報が示す現在位置と、記憶部18に記憶された位置情報が示す位置とが、所定の接近関係にあることをいうようにしてもよい。
【0240】
(11−15)電子機器10が発光部23その他発光部を備える構成において、入射部は、発光部が設けられる面とは反対側の面に備えるようにするとよい。発光部が筐体100の前面側に設けられる場合、発光部は背面側に設けられるとよい。
【0241】
(11−16)第2窓102に相当する第2受光量を得るための光が入射する部位(以下「第2入射部」という。)は、入射部が設けられた突出する部位内に設けられるようにするとよい。この場合において、第2入射部は、入射部が設けられた突出する部位内に入射部の向きと同じ向きとして設けられるようにするとよい。第2入射部は、入射部が設けられた突出する部位内に、入射部の向きと異なる向きとして設けられるようにするとよい。
【0242】
(11−17)
第2入射部は、入射部が設けられた突出する部位とは異なる筐体の部分に備えられるようにするとよい。第2入射部は、入射部が設けられた突出する部位内に、入射部の向きと同じ向きとして設けられるようにするとよい。第2入射部は、入射部が設けられた突出する部位内に、入射部の向きと異なる向きとして設けられてもよい。
【0243】
(11−18)
ゾーン30、一車線道路、学校、幼稚園または保育園の少なくともいずれか1つと所定の接近関係を有する場合において、電子機器10の制御部11は、パルス光が受光されたと判定した場合、速度測定装置30であるとする可能性をアップさせる、または誤警報源であるとする可能性をダウンさせるようにするとよい。なお、ゾーン30は区域内における車両の走行速度や通り抜けを抑制する目的で、時速30キロの速度規制が実施される区域のことである。
【0244】
光学方式の速度測定装置は持ち運びできるものと、路側・路上等に固定されているものがあるが、持ち運びできるものは、こうした場所の中のどこかに不定期に持ち運ばれて設置され、測定されることが多いため、運転者にとってより注意が必要であるが、このようにすれば、こうした場所でより確実に報知を行うことができる。また仮にこのような場所で誤警報の可能性が高まったとしても、こうした場所は事故に特に注意すべき場所であるから、たとえ誤報の可能性が高まったとしても運転者にこうした場所での安全に対する意識付けをできることを発明者らは見出した。
【0245】
(11−19)電子機器10の制御部11は、深夜などの所定の時間帯、悪天候などの所定の天候、複数車線などの所定の道路の走行中の少なくともいずれか1つであることを判定した場合、速度測定装置30であるとする可能性をアップさせる、または誤警報源であるとする可能性をダウンさせるようにするとよい。
【0246】
持ち運びできるタイプのものは、こうした状況では、誤測定の可能性が高まるなどのため、測定を行わないことが多いことを発明者らは見出した。このようにすれば、こうした状況において、特に誤報知を低減することができる。特にこうした状況では、他の車両からのライト等の光が、直接ないし乱反射等して間接的に、受光部に入射する可能性が高まるため、誤報知の可能性が高まるが、このようにすることで、こうした問題も低減させることができる。
【0247】
(11−20)第2受光素子124は、速度測定装置30からの光以外の光の状態を検知するために用いられるようにするとよい。電子機器10の制御部11は、第2受光素子124により受光された光に基づいて、速度測定装置30からの光以外の光の状態を検知するとよい。制御部11は、例えば、画面・発光体(LED等)の明るさを周辺の光量に応じて変化させる機能、画面を昼向け表示と夜向け表示とに切り替える機能、車両がトンネル内を走行しているかどうか、ワイパーが動いているかどうかを検知するとよい。ワイパーが動いているかどうかは、光の遮られる周期性に基づいて、ワイパーがHiかLowかなどが検知されるとよい。
【0248】
このようにすれば、電子機器10が、電子機器10の周辺の光の状態を検出して、その検出結果に基づく制御を行う機能を備える場合等に、電子機器10の周辺の光の状態を検出するセンサを別途設ける必要がなくなるので、コストを削減することができるとともに、機器(筐体)を小型化することが容易になる。
【0249】
(11−21)受光部が車外に設けられ、報知制御を行う機能を実現する部分が車内に設けるとよいことはすでに説明したが、さらに以下のようにするとよい。受光部は。、車両の車輪の高さ方向の幅の範囲(特に、ナンバープレートの高さの幅の範囲)であって車両の前方寄りの位置に設けるとするとよい。受光部は。車両の前方または左前方(ここにおいて、左側方の一部を含むとよい。)を撮像するために車室外に設置されたカメラに設けるか、当該カメラに隣接して設置可能に構成してもよい。望ましくは、カメラが撮像した画像と、受光部の受光に応じた信号を、一のケーブルで取り回し可能に構成するとよい。この場合に、同一被覆内に両信号線が入れられるとよい。
【0250】
(11−22)受光部は、車室内の運転席よりも前方位置であって車両において車室外から車室内へ光が透過する部材の高さ範囲と同じ高さを含む位置に設けられるとよい。このようにすることで晴れの日にワイパーによって光が遮られることを軽減でき、より確実な検出を行うことができる。
【0251】
受光部は、車室内から見たワイパーの初期位置にかからない位置に設置する手段を有するようにするとよい。受光部は、車両においてなるべく下方側に設置されるようにするとよい。このようにすることで運転の際に前方視界の妨げになりにくくなるとともに、速度測定装置30からの光が遮られることを軽減でき、より確実な速度測定装置30の検出を行うことができる。受光部の位置は、例えばナンバープレートの位置とするとよい。受光部は、車両の進行方向に向かって左側に配置されるようにするとよい。速度測定装置30からの光が、左側の歩道方向から車に向けて斜めに照射されるので、先行車の影になる可能性を低減できる。特に、先行者が自車の数メートル手前にあるような状態で走行しているときに、左側の歩道方向から車に向けて斜めに照射される光が、先行車によって遮られ、検知ができないといった可能性を軽減できるとともに、自車と先行車との距離が変動する場合に、速度測定装置30からの光が検出されたり、されなかったりといった、状態がバタつくことを、軽減することができる。
【0252】
電子機器10の制御部11は、先行車との距離が所定の近接状態にあるときに、速度測定装置30からの光の受光が難しくなることに関する報知を行うとよい。制御部11は、先行車との距離が所定の近接状態にあるときと無いときで、速度測定装置30からの光の受光の感度に関する内容を変更するとよい。例えば、先行車との距離が所定の近接状態にあるときは無いときよりも、感度を高めるとよい。
【0253】
(11−23)制御部11は、速度測定装置30から送出される光のパターンと一致ないし類似するときに報知対象物からの光であるとし。このパターンと一致しないまたは類似しないときに報知対象物からの光でないと判定してもよい。速度測定装置から送出される光のパターンは、プログラムのロジックで判定するようにするとよい。記憶手段にあらかじめ光のパターンに関する情報を記憶しておき(例えば、記憶例1:下記(11−24)から(11−26)のパラメータ、記憶例2:下記(11−24)から(11−26)の時系列の光量の変化の程度に関する情報など)、記憶されたパターンに類似するか判定するようにするとよい。
【0254】
(11−24)電子機器10の制御部11は、所定の時間間隔(例えば、数十マイクロ秒間隔)でオンまたはオフが変化する光を受光した場合に、速度測定装置30が存在すると判定するとよい。制御部11は、これ以外の光が受光された場合には、速度測定装置30が存在すると判定しないようにしてもよい。この場合において、オン時間は例えばナノ秒オーダーで、オフの時間数十マイクロ秒オーダーものとするとよい。
【0255】
電子機器10の制御部11は、所定のオン時間の間(例えば、ごく短時間)オンとなり、これより長い所定のオフ時間(前記ごく短時間よりはずっと長い時間)の間オフとなることを周期的に繰り返していることを検出したとき、速度測定装置30からの光と判定するとよい。電子機器10の制御部11は、これ以外の光のときは速度測定装置30からの光ではないと判定するとよい。
【0256】
(11−25)電子機器10の制御部11は、所定の時間間隔(例えば、数十から数百ms程度)で光量が周期性に変化する(例えば、横方向(左右)にスイープされる)光が受光された場合に、速度測定装置30が存在すると判定するとよい。制御部11は、これ以外の光が受光された場合には、速度測定装置30が存在すると判定しないようにしてもよい。
【0257】
(11−26)(11−24)〜(11−25)の構成において、制御部11は、複数のタイミングで受光された光に基づいて、速度測定装置30が存在すると判定するとよい。例えば、制御部11は、所定の複数のタイミングで受光された光に基づいて、速度測定装置30が存在すると判定した場合、最終的に速度測定装置30が存在する。
【0258】
(11−27)アンテナ部と表示部を別の筐体として備え、アンテナ部は表示部に電気的に接続され、表示部は、アンテナ部で受信した信号に基づいて所定の報知制御(例えば、警報)を行う車両用の電子機器(例えば、警報装置)であって、受光部をアンテナ部の筐体、またはアンテナ部の筐体及び表示部の筐体とは別の筐体に備え、表示部は、前記受光部を備える筐体からの前記受光部の受光状態に関する信号に基づいて、光学方式の車両の速度測定に関する報知(例えば、警報)を行う機能を備えてもよい。アンテナ部は、GPS受信部のアンテナまたはマイクロ波受信部のアンテナの一方または両方ある。アンテナ部はモニター部と、有線または無線で接続されるようにするとよい。受光部は、受光部12と同じ構成でよく、速度測定装置30からの光を受光するための受光部である。
【0259】
(11−28)(11−27)の前記受光部を備える前記アンテナ部の筐体または前記受光部を備える前記別の筐体には、停車中に発光体(例えば、LED等)を点滅させる(例:ダミー)セキュリティー機能を備えるようにするとよい。この発光体は、筐体の上面に設けられ、受光部は背面側に設けられるようにするとよい。
【0260】
(11−29)(11−27)の「電気的な接続」は、有線で行われ、アンテナ部と表示部との間にさらに別の筐体を有する中継ユニットを備え、中継ユニットは、受光部を有する筐体の電子回路への電源の供給及び受光部を有する筐体の電子回路の信号を表示部に中継する機能を備えるようにするとよい。
【0261】
(11−30)GPS受信部のアンテナ(つまり「GPSアンテナ」)と、マイクロ波受信部のアンテナと、光受光部とを備える構成の下、GPSアンテナがこれらのうち最も上方に配置されるようにするとよい。
【0262】
(11−31)GPSアンテナと、マイクロ波受信部のアンテナと、受光部とを備える構成の下、マイクロ波受信部のアンテナおよび受光部、GPSアンテナよりも進行方向前方側の位置に配置されるようにするとよい。
【0263】
(11−32)マイクロ波受信部のアンテナと受光部とを備える構成の下、両者を左右方向に並べて配置されるようにするとよい。この場合、上下方向に重ならないようにするとよい。
【0264】
(11−33)マイクロ波受信部のアンテナと受光部とを備える構成の下、受光部はマイクロ波受信部のアンテナより上の位置に配置されるようにするとよい。
【0265】
(11−34)受光部を有する筐体の電子回路を、ドライブレコーダと接続する機能を備え、ドライブレコーダは、受光部により速度測定装置30からの光が受光されたことを契機として、映像を記録する機能を備えるようにするとよい。表示部は、速度測定装置30からの光が受光されたことを契機として、記録した映像を再生する機能を備えるようにするとよい。この映像は、例えば、記録済みの映像の所定の期間の映像である。
【0266】
(11−35)電子機器は、光ファイバー等の導光管その他の導光部材を用いて受光する構成を有するようにするとよい。例えば、GPSアンテナと、マイクロ波受信部のアンテナと、受光部が理想の位置に配せない場合がある。
【0267】
(11−36)図70(a)は、かかる構成の一例を示す図である。この例では、筐体1051内において、基板1052の上に、車両の進行方向における前方側にマイクロ波受信部のアンテナ1053が配置され、これよりも後方側に受光部12が配置されている。GPSアンテナ1054は、受光部12と上下方向に重なる位置に配置されている。導光部材1055は、車両の進行方向に対してアンテナ1053からみて一方側に配置されている。導光部材1055の車両前方側の端面に入射した光は、その反対側の端面に導かれる。当該反対側の端面には受光部12が面している。受光部12は当該反対側の端面から射出した光を受光する。なお。導光部材1055は、車両の進行方向前方側からの光が入射可能に配置されていればよく、各部材の配置は、図70(a)で説明した例に限られない。また、図70(b)はこの電子機器を上方から見た図である。図70(b)に示すように、導光部材1055が後方側の軸1056を中心に回転可能に配置されるようにすれば、取付けの問題は改善される。
【0268】
なお、上述した説明において、左側方に位置する速度測定装置からの受光を考慮して、各部材を左方側に配置していた箇所については、中央分離帯等から反射した光が到来する可能性もあるので、右方側に配置される構成と読み替えてもよい。
【0269】
(11−36)蓋部1003,803で例示される可視光カットフィルタとして機能する部材は、その表面状態の違いにより、受光部での受光感度が変わる。例えば、当該部材の表面はシボ面(比較的表面が粗い面)とするとよいが、これよりも平滑な(つやつやとして粗さが少ない)面(例えば、磨き面)としてもよく、この場合、受光感度の向上が期待できる。シボ面の場合は、表面で光が拡散する。その効果を期待して、受光方向が横方向にズレていても、感度が得やすくなると考えられる。一方、磨き面とすると、光が上記可視光カットフィルタとして機能する部材を通過するときに拡散せず、受光部に達する光が増える為、感度が上がると発明者は考えた。図71は、シボ加工の有無の違いを示す図である。
【0270】
シボ加工の場合、例えば意匠性が損なわれない構成とするとよい。例えば筐体の内部が外部から見えないほうが望ましい場合があるからである。上記可視光カットフィルタとして機能する部材の周りが、シボ加工など模様が施されていれば、上記可視光カットフィルタとして機能する部材部分も同じような模様とするとよい。この部分の色について、外から見た色を。筐体と同系色であって検出対象の光が透過するものとするとよい。
【0271】
(11−37)電子機器10の制御部11は、赤外線領域を撮像可能なカメラを使って、撮像領域内に、速度測定装置30からの光に相当する画像を検出した場合、警報制御を行うようにするとよい。この光に相当する画像は、(例えばピクセル数としては少ないエリア(点に相当する範囲)の)点滅光とするとよい。電子機器10の制御部11は、撮影した画像中のこの光に相当する画像の位置が、速度測定装置の設置位置に対応する位置と判定するとよい。電子機器10の制御部11は、道路の走行路の直上、走行車線の側方(路側帯位置)を画像認識でエリアを特定しその位置に点滅光があるかで判定するなどしてもよい。
【0272】
(11−38)可視光カットフィルタの後にレンズを通るように別体としてもよいが、レンズ自体を可視光カットする素材で作り、別途可視光カットフィルタを筐体表面側に設けないようにするとよい。
【0273】
(11−39)入射部が設けられる部位(上述した突出する部位)の向きを調整可能な調整手段が設けられるとよい。調整手段は、人の手の力が加わったときには入射部が設けられる部位の向きを変更可能で、人の手の力が加わっていないときには入射部が設けられる部位の向きが変更されない構成としてもよい。調整手段は、上下左右に変更できるとよいが、少なくとも左右方向に向きを調整可能であるとよい。特に、表示部を筐体の前面に備え、筐体の背面側に調整手段及び入射部を備えるもので優れた効果を奏する。特に、ダッシュボードの運転席前方の右側位置などに設置した場合、表示部の表示画面が見やすいように左側が前方になるように向ける。そうすると受光部は右側前方を向くことになり、路側帯等の左側前方からの送出されることの多い速度測定装置30からの光を受光しにくくなるが、このようにすれば、受光部をその方向へ、路側帯等の左側前方からの送出されることの多い速度測定装置30からの光の方向に向けることができる。
【0274】
(11−40)ユーザからの指示または速度測定装置30からの光の受光に基づいて、速度測定装置30による監視活動が行われていた地点に関する情報を、サーバまたは他の車両に対して送信する機能を備えるとよい。このとき地点に関する情報(例えば、GPSによる現在位置情報)に加えて、速度測定装置30からの光による監視活動が行われていた地点であるという監視の種別情報もともに送信する機能を備えるとよい。
【0275】
また、ユーザからの速度測定装置30による監視活動が行われていた地点の投稿か、速度測定装置30からの光の受光による自動投稿かを区別可能な情報もともに送信する機能を備えるとよい。さらに、サーバに投稿された速度測定装置30による監視活動が行われていた地点に関する情報を受信する機能を備え、受信した位置へ自車の接近した際に、投稿された速度測定装置30による監視活動が行われていた地点である旨を報知する機能を備えるとよい。このときユーザからの速度測定装置30による監視活動が行われていた地点の投稿か、速度測定装置30からの光の受光による自動投稿かを区別可能な情報をともに受信して、ユーザからの速度測定装置30による監視活動が行われていた地点の投稿か、速度測定装置30からの光受光による自動投稿かを区別して報知するとよい。「受信した位置へ自車の接近」したことは、レーザー光の検知可能距離より長い距離に接近したこととして行うとよい。例えば通常のレーザー光の検知可能距離が500mであれば、受信した位置へ自車の接近の判定は800mとするとよい。
【0276】
例えば、投稿された速度測定装置30による監視活動が行われていた地点を通過した後、速度測定装置30による監視活動が行われていたか否かをユーザに問い合わせる報知を行い、ユーザのこれに対する音声や手による操作を検出して、この投稿されたレーザー速度測定装置による監視活動が行われていた地点について速度測定装置30による監視活動が行われていたか否かの情報をサーバへ送信する機能を備えるとよい。サーバからこの情報を取得し、その地点に接近するものについて、速度測定装置30による監視活動が行われていたか否かの情報を付加して報知するようにしたり、報知自体を行わないようにしたりする機能を備えるとよい。
【0277】
なお、サーバに送信する(例えば無線LANとLTE無線LANルータを介してインターネットに接続されたサーバに送信する)ことに替えて、またはこれとともに、周囲に向けて電波で放送したり、周囲の他のレーダー探知機と、上述した情報を通信するようにしてもよい。P2P等でこれらの情報を各車両間のレーダー探知機間でリレーするようにして伝達してもよい。
【0278】
(11−41)(11−40)に関し、速度測定装置30からの光の受光場所またはレーダー方式の電波の受信場所のデータを自動で投稿して共有する考え方は、誤認識のない正確な受信の登録とネットワークを活用するユーザが多くないと、発揮できない機能だと考えられる。そこで、SNS(Social Network System)投稿するシステムとし、多くのユーザに見てもらうことができれば、結果、電子機器10またはその提供者(会社)のアピールにつなげることができ、購買力に繋げることができるのではないかという考え方の下、以下のように構成してもよい。SNSは、例えば、Twitter(登録商標)、Instagram(登録商標))またはその他のSNSである。
【0279】
電子機器10の制御部11は、光学方式に対応するパルス光の受光またはレーダー方式に対応する電波の受信が開始されたら、車載カメラ(例えば車載カメラ50)の撮像画像を取得し、取得した撮像画像の画像認識の処理を開始する。この画像認識の処理は、撮像画像に含まれる速度測定装置の画像を認識する処理である。画像認識の処理のアルゴリズムは、公知の画像認識処理を用いて行われるとよい。例えば光学方式およびレーダー方式のそれぞれの速度取締装置の画像を示す画像データが、あらかじめ記憶部18に記憶されている。制御部11は、この画像データを用いて、例えばパターンパッチング法により画像認識の処理を行う。ここで、制御部11は、パルス光の受光の形態または電波の受信の形態に応じて、画像認識の処理に用いる画像データを絞り込むとよい。制御部11は、例えば、パルス光が受光された場合は、記憶部18に記憶された光学方式の速度測定装置の画像データに絞り込み、電波が受信された場合は、記憶部18に記憶されたレーダー方式の速度測定装置の画像データに絞り込むとよい。制御部11は、車載カメラ50の撮像画像と、絞り込んだ画像データが示す画像とを比較し、その類似度合いを示す値(ここではスコア値)に基づいて、速度測定装置が撮像されたかどうかを判断する。類似度合いを示すスコア値は、例えば、その類似度が高いほど大きな値を示す。スコア値は、公知のアルゴリズムにより算出される。制御部11は、例えばスコア値が閾値以上である場合、速度測定装置が存在すると判断して、投稿処理を行う。制御部11は、例えばスコア値が閾値未満である場合、速度測定装置が存在しないと判断して、投稿処理を行わない。なお、車載カメラ50等の画像認識用のカメラが車両に備えられていない場合は、制御部11は、パルス光の受光または電波の受信が開始されたときに、関連する公開取締情報または取締PoI(Point of Interest。すなわち取締地点)がないかを判断する。制御部11は、これらのいずれかがあると判断した場合には投稿処理を行い、ないと判断した場合は投稿処理を行わない。
【0280】
制御部11は、通信部17を介してサーバに速度測定装置の位置を示す位置情報等の情報を投稿する投稿処理を行う。制御部11は、例えば、速度測定装置の位置を示す位置情報としての緯度・経度、日時、電子機器10の種類(例えば、製造者名、機種または型番)、走行中の道路名称、現在位置の住所、SNS用のコメント等を含む、例えばCSV(Comma-Separated Values)等の所定形式のデータを生成して、サーバにアップロードする。SNS用のコメントは、例えば、日時、電子機器10の種類、走行中の道路名称、現在位置の住所等をまとめたものである。サーバは、電子機器10から送られてきたデータを扱いやすくするため、例えば日時順にソートしてデータを記憶しておくとよい。サーバは、SNSに自動投稿する。サーバは、投稿内容に賛同する数(いわゆる「いいね」の数)を、フォロワー数獲得のため、工夫しながら投稿作業を行うとよい。キャプションやコメントは、SNS用のコメントを使用する。
【0281】
電子機器10の制御部11は、定期的にサーバを監視して、最新データが更新されていたら投稿データのダウンロードを行い、地図上やテロップにより表示出力させる。なお、この表示のオン/オフが設定可能で、情報を見たい人だけように情報として最新のもののみを表示してもよい。ここでは、例えば“北海道稚内市だけど地図上にアイコン+テロップ 国道238号 可搬式オービス取締り中!”を表示により出力する。
【0282】
(11−42)(11−41)の構成に関し、制御部11は、パルス光の受光後、この受光が途切れたとき、車載カメラ50の画像から前方車両が認識されている場合には、速度測定装置30の存在を報知する制御を継続して行うとよい。このようにすれば、前方車両で速度測定装置30からのパルス光が遮られている場合でも、速度測定装置30の存在を報知できる。
【0283】
(11−43)(11−41)の構成に関し、制御部11は、パルス光の受光の強度が所定レベル以上に高い状態から急に検出されなくなった場合(例えば、速度測定装置の位置を通過した場合)に、その検出がなくなった直前(例えば、速度測定装置の位置を通過する直前)に撮像された撮像画像(例えば、写真)を、位置情報とともにサーバにアップロードするとよい。このようにすれば、サーバ側で誤警報か本当の警報か画像を見て判断できる。その検出がなくなった後(例えば、通過後)に、リアカメラの撮像画像をサーバにアップロードするようにするとなおよい。制御部11は、速度測定装置の位置の画像を他の車両の機器(電子機器10や車載カメラ)に撮らせて自動的にアップロードするようにしてもよい。このとき電子機器10は、パルス光の受光機能のない機種にも速度測定装置の位置の情報を配信して撮影してアップロードさせるとよい。既存のたくさんの電子機器から取締取りやめ時期などの画像情報を収集できる。このときパルス光の受光機能のある機種はレーザー受信レベルも併せてアップロードするとよい。
【0284】
(11−44)制御部11は、(11−43)の画像内かその説明文に電子機器10の製造者のロゴや文字を入れて、「〇〇のレーダーあって助かった〜」(〇〇は製造者名)とSNSで投稿してもよい。ここには、電子機器10の種類(例えば、型番)も入れるとよい。制御部11は、そのときの車両速度も(例えば、制限速度を下回っている場合のみ)入れるとよい。制御部11は、その道路の制限速度も入れるとよい。制御部11は、その近辺の施設情報も入れるとよい。制御部11は、例えば、「制限速度60kmの△△付近のレーザーオービスを、時速55kmで通過。〇〇のレーダーがあって助かった〜」という投稿をする。画像は、電子機器10の画面のスクリーンショットそのものとするとよい。特に、ドライブレコーダの撮像画像に電子機器10の報知に関する画像を重ね合わせた表示画面そのものとするとよい。このとき表示画面の外側にレーダーの画面の外側の枠部分(機種名や機能名)の書かれている部分を模した画像(つまり、電子機器10を前面から見た状態の筐体部分を表示領域の部分の画像)とするとよい。
【0285】
(11−45)電子機器10は、レーダー方式に対応するキャンセル機能による報知がキャンセルされた地点を、ネットワーク経由で上記サーバにアップロードして共有してもよい。このようにすれば、他のユーザが初めて走行する道路付近の自動ドア等についても、最初から誤報知が行われないようにすることができる。
【0286】
(11−46)自動販売機にレーダー探知機が反応することがある。そこで、電子機器は、駐車時に所定の電波(レーダー波)を受信した場合、「近くに自動販売機はありませんか」というメッセージと、「ある」および「ない」というボタンを表示して投稿を受け付ける。電子機器は、投稿データをサーバに送信する。サーバは投稿データを集計して、そこは自動販売機ポイント等として誤警報源として配信するとよい。
【0287】
(11−47)電子機器10に相互通信対応のドライブレコーダと接続することで、ドライブレコーダへの電源供給、映像/音声信号や操作信号、GPS情報やOBDII情報の通信ができる。さらに速度測定装置に接近すると自動で外部入力表示に切替える連動モードを搭載する。速度測定装置に接近すると、速度測定装置のカメラの位置(例えば、上/左/右の3パターン固定)を赤く強調表示して通知する。速度警戒ポイント警報では、取締りを行う可能性の高い、最高速度が切り替わる地点を警報する。そのほか、正像/鏡像切替機能を搭載し、ドライブレコーダをバックカメラとして使用することもできる。
【0288】
[12.他の実施形態]
上述したレンズまたはミラーを組み合わせて受光素子の光の受け入れ角度を広げる構成に関して、例えば以下の構成。図72は、本実施形態の電子機器10Aを背面側の右斜め上方向から見た構成を示す図である。図73は、本実施形態の電子機器10Aの外観構成の一例を示す六面図である。図73には、電子機器10Aの正面図、上面図、右側面図、底面図、左側面図、および背面図が示されている。以下、[7.電子機器10の機構]で説明した要素と同じ要素については、[7.電子機器10の機構]で用いた符号と同じ符号を用いて表し、適宜説明を省略する。
【0289】
電子機器10Aの筐体100Aは、正面側に位置する第1筐体1001と、後方側に位置する第2筐体1002Aとに分けられる。第1筐体1001の前面には、表示部13、発光部23およびセンサ部20の照度センサ201が設けられている。第1筐体1001の前面の開口部に表示部13の表示領域が位置する。第2筐体1002Aの上端面から音声を出力するように、スピーカ14が設けられている。筐体100Aの右側端面には、SDカードを装着するための装着部21(すなわち、SDカードスロット)が設けられている。筐体100Aの背面の右上方部には、集光レンズ300が設けられている。筐体100Aの背面の左下部には、電源部22の電源スイッチ221およびDCジャック222が設けられている。
【0290】
第2筐体1002Aの背面には、レンズホルダ1006が設けられている。レンズホルダ1006は、筐体100Aの内外を通じさせる開口部である窓を構成する。レンズホルダ1006は、筐体100Aの背面側から見たとき、水平方向に長軸、鉛直方向に短軸を有する楕円形状である。電子機器10Aが車両に設置された状態では、水平方向が車両の幅方向に相当し、鉛直方向は車両の高さ方向に相当する。
【0291】
集光レンズ300は、レンズホルダ1006に嵌め込まれている。集光レンズ300は、受光部400の一部であり、上述した実施形態で説明した光の入射部に相当する位置に設けられる。レンズホルダ1006および集光レンズ300は、第2筐体1002Aの背面から見て、第2筐体1002Aの右上寄りの位置に設けられている。例えば集光レンズ300は、筐体100Aの背面のうち、少なくとも上下方向における中心よりも上方で、かつ少なくとも自車両の運転席側から見て車両の進行方向に対して左側に位置するように配置される。集光レンズ300が第2筐体1002Aの背面の比較的上方に位置し、かつ速度測定装置30が位置する可能性の高い路肩側に配置されるほうが、速度測定装置30からの光を受光しやすくなる可能性があるからである。速度測定装置30からのパルス光Loutは、レンズホルダ1006および集光レンズ300を介して筐体100Aの内部に導入される。集光レンズ300は、その全体が光を透過させる素材を用いて形成されている。集光レンズ300は、透明または半透明である。集光レンズ300は、光の入射面が非球面状であり、筐体100Aの背面よりもさらに背面側に突出している。集光レンズ300は非球面レンズであるが、その構成については詳しくは後述する。集光レンズ300は、少なくともパルス光Loutを透過させるレンズで、半透明または透明の部材である。これが電子機器10Aの意匠的な魅力の発揮に寄与する場合がある。
【0292】
図74は、電子機器10Aから第2筐体1002Aを取り外した状態を示す図である。図75は、電子機器10Aからさらに集光レンズ300を取り外した状態を示す図である。図76は、電子機器10Aからさらにフィルタ250およびシールドプレート270を取り外した状態を示す図である。
【0293】
第2基板1030のうちの第1領域Ar3に重なる位置に集光レンズ300が設けられている。集光レンズ300は、所定の焦点距離位置にパルス光Loutを集光するように設計・製造されている。受光素子410は、集光レンズ300により集光された光を受光する。受光素子410は、第2基板1030のうち、集光レンズ300側の一方の面に対向する面側、本実施形態では第1基板1010が配置される側に設けられている。このため、受光素子410は、第2基板1030に設けられた透光部1033を通過した光を受光する。透光部1033はここでは直方体状の開口部である。受光素子410は、第1受光素子122または第2受光素子124と同じ素子でよいが、受光素子が1つであるという点で上述した実施形態とは異なる。
【0294】
フィルタ250は、第1波長選択部121に相当する波長選択部の一例である。フィルタ250は、受光素子410と集光レンズ300との間に設けられ、入射した光のうち、特定波長λoutの光を選択して透過させる。フィルタ250は、任意の構成で、取り外しても構わない。シールドプレート270は、例えばアルミニウムまたは導電性の素材で形成されたシールドで、透光部1011の4辺のうちの3辺を囲む領域に設けられている。シールドプレート270は、受光素子410やその他の電子部品に対する静電気等の影響を抑えるためのものである。
【0295】
図77は、図76のうち第2基板1030を消去した図である。受光素子410は、シールドケース280に収容されている。シールドケース280は、基板1010のうち集光レンズ300側の一方の面に対向する面側に設けられて、受光素子410の全体を覆う。このようなシールドケース280は、シールドケース1031と同様の機能を果たす。
【0296】
このように、受光素子410が、第2基板1030のうち電子機器10Aにおける前面の面に配置される。このようにすることで、簡便な方法でシールドがより確実にできるとともに、受光素子410と集光レンズ300との間に基板1010が存在するので、焦点距離分の空間を有効に利用できる。その結果、筺体100全体としてコンパクト化の実現にも寄与する。なお、受光素子410が第1基板1010のうちの、電子機器10Aにおける前面の面または後方の面に配置されることによっても、同様の効果が期待できる。
【0297】
図78は、集光レンズ300の構成の一例を示す六面図である。集光レンズ300は、非球面レンズであって、速度測定装置30からの反射光を集光して所定の集光位置に結像する。集光レンズ300は、光の入射面が非球面状である非球面レンズである。集光レンズ300は、入射面310と出射面320とを含む。入射面310は、速度測定装置30からのパルス光が入射する非球面状の曲面311を含む。入射面310は、車両の幅方向に沿って凸状となる曲面311を含む。曲面311は、車両の幅方向における中央において最も突出している。また、曲面311は、車両の高さ方向に沿って凸状となる。曲面311は、車両の高さ方向における中央において最も突出している。曲面311は、例えば放物線形状であるが、滑らかな曲線からなる面であればこれ以外の形状でもよい。
【0298】
曲面311は、車両の幅方向の長さLaが高さ方向の長さLbよりも大きい。集光レンズ300の車両の幅方向の曲線の曲率は、車両の高さ方向の曲線の曲率よりも小さい。このように、集光レンズ300は、車両の幅方向のほうが、車両の高さ方向よりも緩やかに曲がる。
【0299】
出射面312は、入射面310(特に曲面311)に入射した光が出射する面である。出射面312は、平坦な面である。ただし、出射面312が曲面状であってもよい。
【0300】
集光レンズ300は、速度測定装置30からのパルス光を受光素子410の位置に導く。集光レンズ300の特性に応じて受光素子410の位置に光が集光されるようにその配置位置が設定される。
【0301】
入射面310のうち曲面311の周囲には平坦面313が設けられている。平坦面313の互いに対向する一対の辺部には脚部314A,314Bが設けられている。脚部314A,314Bが基板1010に固定される。なお、平坦面313および脚部314A,314Bは必須の構成でない。
【0302】
以上の構成の集光レンズ300が非球面レンズであることにより、球面レンズが用いられる場合に比べて、受光素子410にて結像する際に、球面収差を抑制することができる。非球面レンズで得られるスポットサイズは、球面レンズに比べて数桁小さいことがある。このような考え方によれば、集光レンズは、球面レンズよりも球面収差を小さくした複数のレンズの組み合わせにより実現されてもよいと考えられる。
【0303】
速度測定装置30が路肩に存在する場合、速度測定装置30と車両との距離が大きい場合ほぼ正面側からパルス光Loutが入射するが、近づくにつれて左方向からパルス光Loutが入射することになる。このため、集光レンズ300は、車両の幅方向のほうが、車両の高さ方向よりも広い受け入れ角度で光を受光できるように水平方向の長さLaを、Lbよりも大きくしている。例えば、集光レンズ300は、幅方向両側に40度ずつ、高さ方向両側に20度ずつの入射角で入射した光を集光することができるようになっている。曲面311の高さ方向の長さLbを相対的に短くすることで、パルス光Lout以外の光の集光を軽減する。車両の幅方向に広範囲の入射角を受光することを目的とするのであれば、曲面311は、車両の高さ方向に沿って平坦なであってもよい。
【0304】
集光レンズ300の焦点距離位置に受光素子410が配置されるのではなく、焦点距離よりも短い位置に受光素子410が配置されるとよい。集光レンズ300の曲率が小さく、光を大きく曲げているため、集光レンズ300周辺の光が、焦点距離より前で、光軸中心付近に集まりやすくなる。焦点距離より前に受光素子410が配置されることで、より多くの光を集光できる。また、角度が急な方向から来た光も、焦点距離位置よりも前で光軸中心付近を通る。受光素子410を前とすることで、広い入射角度の光を受光することができる。
【0305】
集光レンズ300は、速度測定装置30からのパルス光が仮に微弱であってもこれを検知できるような特性を有する。これにより、電子機器10は、超広範囲かつ長距離で速度測定装置30の存在を検知でき、その存在を迅速に報知することができる。なお、上述した実施形態と同様、集光レンズ300の入射面側に可視光カットフィルタが設けれてもよいし、集光レンズ300が可視光カット機能を有する素材で形成されてもよい。これにより、可視光の影響が軽減される。集光レンズ300は、アスフェリックレンズ(エスフェリックレンズ)と呼ばれるものであってもよい。
【0306】
集光レンズ300は、その光軸が車両の前後方向と平行となるように配置されてもよいが、傾いていてもよい。この場合において、集光レンズ300の光軸が、車両の前後方向に対して左前方側に傾いていると、速度測定装置30からのパルス光Loutをより受光しやすくなる可能性がある。
【0307】
非球面レンズで広い入射角度の光を受光することができることを確認するための実験を発明者らは行った。図79(a)に示すように、市販の透明アクリルの半丸棒(半径6.35mm)を厚さ3mmまで削り落として磨いた。受光素子はフォトダイオード(PD)を用いた。焦点距離はバックフォーカスで3mmで、上側の画角を広くとるため、受光素子より1mm上にレンズを配置した。図79(b)はこの場合の光源方向[deg]と、ATT値[db]との関係を示す表である。これにより、曲線状となる水平方向の受け入れ角度がその垂直方向の受け入れ角度よりも大きいことが確認できた。
【0308】
図80は、受光部400の電気的な構成の一例を示す図である。受光素子410は、ここではフォトダイオードである。受光素子410のカソードは高電位側の電源ラインと接続され、受光素子410のアノードは抵抗R3の一端と接続する。抵抗R3の他端は接地されている。アンプAMP1の入力端は、受光素子410のアノードと抵抗R3の一端とに共通に接続されている。アンプAMP1の後段には複数のアンプAMP2,・・・AMPNが直列に接続されている。Nの値は任意である。ただし、アンプAMP1〜AMPNは、パルス波長λoutの波長領域の信号を増幅するように設計されていることが望ましい。AMPNの出力端は、差動増幅器430の一方の入力端子(ここでは、正極側の入力端子)に接続され、信号SIGNが入力される。差動増幅器430の他方の入力端子(ここでは、負極側の入力端子)には閾値レベルThnが入力される。差動増幅器430は、信号SIGNと閾値レベルThnとの差分に応じた信号を出力するコンパレータとして機能する。差動増幅器430は、信号SIGNが閾値レベルThnを上回る場合は正の電位、信号SIGNが閾値レベルThn以下の場合は負の電位の信号を出力する。制御部11は、この信号SIGNと閾値レベルThnとの差分に基づいて速度測定装置30の存在を検出する。
【0309】
制御部11は、上述した形態と同じ方法で速度測定装置30の存在を検出するとよい。例えば、パルス光の波長が905nmである場合、制御部11は、パルス間隔80ms(または基準となるパルス間隔から一定範囲内である80ms未満または/および80msを超える範囲を含んでもよい。)のパルス光が受光された場合に、速度測定装置30の存在を報知する制御を行うとよい。または、制御部11はパルス幅(発光時間)が20ms(または/および基準となるパルス幅から一定範囲内である20ms未満または20msを超える範囲を含んでもよい。)のパルス光が受光された場合に、速度測定装置30の存在を報知する制御を行うとよい。制御部11は、特定波長λoutの光のパルス光が少なくとも1回受光された場合に、速度測定装置30の存在を報知するとよい。このようにすれば、速度測定装置30が存在する可能性がある場合に、その存在を迅速に報知し、ユーザに把握させることができる。
【0310】
[13.[12.他の実施形態]の変形例]
(13−1)図81に示すように、電子機器10Aは反射部500を有してもよい。反射部500は、集光レンズ300から受光素子410に至る光路上とは異なる位置に設けられている。反射部500は、集光レンズ300から出射した光のうちの少なくとも一部を受光素子410の方向に反射する反射面を含む。反射部500は、光路を囲む部分を有し、反射光率を高めるように光路を全周にわたり囲む筒状に形成されるとよい。反射部500の径は、受光素子410に近づくにつれて小さい。このようにすれば、受光素子410による速度測定装置30からの光の受光量が増えるため、より確実に速度測定装置30の存在を報知することができる。
【0311】
例えば、反射部500は、基板面側に鏡面反射シートを受光素子410側内側にして縦にかまぼこ状に曲げて配置するとよい。例えば、入射部から受光素子410までの間を筒にして、筒の内側を鏡面(または散乱面)とするとよい。
【0312】
(13−2)図82に示すように、電子機器10Aは反射部600を有してもよい。反射部600は、集光レンズ300から受光素子410に至る光路上に設けられている。反射部600は、光の全反射を利用して出射面320から出射した光のうちの少なくとも一部を受光素子410の方向に反射する。反射部600は、例えば集光レンズ300と受光素子410との間に設けられた柱、四角柱、円錐、角錐の形状の媒体で、例えば赤外透過樹脂、ガラス、光ファイバー等の光を反射する機能を有する部材とするとよい。反射部600は、特定波長の光を透過する材料であればよい。反射部600は、臨界角以上の全反射を利用して実現してもよい。臨界角による全反射については、反射部500の側部の形状は平坦でもよいが、ギザギザなどの平坦でない形状にして。集光レンズ300から外に向かう光を内側に向けることも考えられる。このようにすれば、受光素子410による速度測定装置30からの光の受光量が増えるため、より確実に速度測定装置30の存在を報知することができる。
【0313】
(13−3)受光素子410より集光レンズ300の上下中心位置を上にずらしてもよい。これは、本体の画面が見やすいように、画面上側を奥になるように傾けて配置したときでも受光素子410に対してきちんと入射するようにするためである。
【0314】
(13−4)図83に示すように、車両のフロントガラス42の方向に向けて光を発する衝突警報システム700が設けられることがある。衝突警報システム700は、例えばフロントガラス42またはその周辺に配置される。衝突警報システム700は、所定の波長の光L1を車両の前方に向けて出射し、その反射光を受光することで、前方の対象物(例えば、他車両や壁などの建築物)の存在や、対象物までの距離を検知してユーザに報知する。衝突警報システム700が作動している場合に、前方の対象物またはフロントガラスからの反射波を含む外乱光L2が電子機器10Aに受光される可能性がある。この場合、外乱光L2の波長によっては、衝突警報システム700の光をパルス光Loutと誤認するおそれがある。
【0315】
図84は、受光部400が受光する光のレベルの時間的な変化の一例を示すグラフである。図84においては、車両が速度測定装置30に接近しており、パルス光Loutのレベルが次第に大きくなっている場合が示されている。外乱光L2のレベルは衝突警報システム700に起因する光のレベルを示す。この例において、閾値レベルThnがTh1に設定されている場合、外乱光L2のレベルは閾値レベルTh1を下回り、かつパルス光Loutは上回るから、パルス光Loutの検知に問題はない。しかし、閾値レベルTh2に設定されている場合、外乱光L2のレベルよびパルス光Loutレベルが、どちらも閾値レベルTh2を上回る。この場合、パルス間隔に基づいて速度測定装置30を検出しようとしてもこれを検出できないことになる。閾値レベルThnを最適に設定しておけばよいが、車種や機種によって衝突警報システム700の光のレベルは異なるため、その設定は難しいことがある。そこで制御部11は、受光した特定波長の光のレベルが閾値レベル以上である場合に速度測定装置30の存在を報知する制御を行い、かつ閾値レベルを変化させる制御を行う。
【0316】
図85は、受光部400の電気的な構成の一例を示す図である。この例では、制御部11と差動増幅器430との間の回路構成が、図80の構成と異なる。制御部11の3つの端子のそれぞれに抵抗R41,R42、R43のそれぞれの一端が接続されている。抵抗R41,R42、R43の他端は、抵抗R44を介して固定電圧を印加する電源ラインVccに接続されている。制御部11は、抵抗R41,R42,R43がそれぞれ接続された3つの端子から、「0」(ローレベル)または「1」(ハイレベル)のいずれかを示す1ビットの信号を選択的に出力する。この信号レベルに応じて閾値レベルThiが変化する。ここでは、3ビットの信号で閾値レベルThiが調整されるので、閾値レベルThiがとり得るレベルは8通りである。この信号レベルに応じて閾値レベルThiのレベルが変化する。ここで、「000」の場合は最小となり、「001」、「010」、・・・・、「111」の順で閾値レベルがTh1.Th2,・・,Th8の順で大きくなる。
【0317】
車両の走行中やエンジンがオンされている期間などの所定期間において、制御部11は、閾値レベルがTh1から順に閾値レベルを高くしていく。ここで、図86の例では、制御部11は、高い周期で外乱光L2を繰り返し受光するから、外乱光が存在すると判断する。この場合、制御部11は、閾値レベルをTh2に上げる。ここで、制御部11は、高い周期で外乱光L2を繰り返し受光するから、閾値レベルTh2を最適化していないことになる。この場合、外乱光が存在すると判断して、制御部11は閾値レベルをTh3に上げる。そして、制御部11は、高い周期で外乱光L2を繰り返し受光するかどうかを判断する。この場合、制御部11は、高い周期で外乱光L2を繰り返し受光しないから、閾値レベルを最適化したことになる。仮に閾値レベルをTh3に上げても高い周期で外乱光L2を繰り返し受光する場合は、制御部11は閾値レベルTh4に上げる。以降の制御も同じである。
【0318】
制御部11は、閾値レベルを設定すると、あらかじめ決めれたタイミングでこの調整を行う。このタイミングは、例えば決められた間隔ごとのタイミングである。調整タイミングにおいて、制御部11は、設定した閾値レベルThiを1段階下げてThi−1とする。そして、制御部11は,高い周期で外乱光L2を繰り返し受光すると、閾値レベルThi−1を1段階上げて、閾値レベルThiに再設定する。高い周期で外乱光L2を繰り返し受光しなかった場合、制御部11はさらに1段階下げてThi−2とする。制御部11は、高い周期で外乱光L2を繰り返し受光すると、閾値レベルThi−2を1段階上げて、Thi−1に戻してこの閾値レベルに設定する。高い周期で外乱光L2を繰り返し受光しなかったら、制御部11はさらに閾値レベルを下げてTh−3とする。以降の制御も同様である。このようにすれば、常時、閾値レベルを最適化できる。なお、回路にはアンプの入力ノイズ等に起因するノイズがあるから、閾値レベルTh1がこのノイズNSのレベルを超えている程度に抵抗R41〜R44が設定されているとよい。また、閾値レベルTh1〜Th8は等間隔でなくてよく、高いほど間隔を大きくしてもよいし、下限及び上限付近では小さく、中間付近では大きくしてもよい。また、閾値レベルの段階数(抵抗数)はこれに限られず、8段階未満または8段階を超えていてもよい。また、閾値レベルThiを可変にするための構成は、これ以外の構成でもよい。
【0319】
図87は、受光部400の電気的な構成の変形例の一例を示す図である。上述したように、制御部11が閾値を可変に行くと、高い周期で繰り返し光を受光する期間がある程度の周期で発生し、このときはパルス光Loutの受光を正常に判別できない。そこで、図87に示すように、アンプAMPNの出力端及び差動増幅器430の入力端子に、差動増幅器440の一方の入力端子(ここでは正極側の入力端子)に信号SIGNを、他方の入力端子(ここでは負極側の入力端子)に閾値レベルThi+1を入力してもよい。閾値レベルThi+1の規定の仕方は、閾値レベルThiの規定の仕方と同じでよい。差動増幅器440の出力端子は制御部11に接続される。制御部11は、差動増幅器440からのレベルがハイレベルで、差動増幅器430からのレベルがローレベルとなるように閾値レベルを設定し、この間は閾値レベルの変更をしない。そして、制御部11は、両方がローレベルになれば閾値レベルを上げ、両方がハイレベルになれば閾値レベルを下げる。なお、衝突警報システム700に限られず、その他の機器の光や、それ以外の外乱光への対処も可能である。
【0320】
[13.電子機器の他の例]
図88は、図62で説明した電子機器80に[12.他の実施形態]で説明した構成を採用した電子機器80Aの外観の構成を示す図である。図89および図90は、電子機器80Aの外観構成の一例を示す六面図である。図89には、電子機器80Aの正面図、上面図、右側面図、底面図、および左側面図が示されている。図90には、電子機器80Aの背面図が示されている。電子機器80Aの背面側には、集光レンズ300が設けられている。
【0321】
図91図92および図93は、電子機器80Aの内部の構成を示す図である。電子機器80Aの電子機器80と異なる点は、受光素子843がパルス光を受光するように第4基板840に形成されている点である。受光素子843は、受光素子410と同じ構成でよい。受光素子843は、第4基板840のうち、集光レンズ300側の一方の面に対向する面側に設けられている。このため、受光素子843は、第4基板840に設けられた透光部842を通過した光を受光する。透光部842は、ここでは直方体状の開口部である。フィルタ870は、フィルタ250と同様の機能を果たす。シールドプレート880は、シールドプレート270と同様の機能を果たす。受光素子843は、シールドケース890に収容されている。シールドケース890は、シールドケース280と同様の機能を果たす。このような電子機器80Aにおいても電子機器10Aと同様の効果を得ることができる。
【0322】
[14.変形例]
(14−1)集光レンズ300は、シリンドリカルレンズでもよいし、リニアフレネルレンズを使用してもよい。後者の場合、集光レンズ300が薄型になる。また、受光素子上に点で結像するよう2つのシリンドリカルレンズを交差させて配置してもよいし、リニアフレネルレンズを交差させて配置するとよい。
【0323】
(14−2)(14−1)の構成において2つのレンズの間に特定波長の光を抽出して通すフィルタが配置されてもよい。
【0324】
(14−3)(14−1)の構成において、一方のレンズのみ焦点位置を受光素子の位置からずらしてもよい。
【0325】
(14−4)受光素子として、APD(アバランシェ・フォトダイオード)、MPPC(Multi-Pixel-Photon-Counter)等を用いてもよい。
【0326】
(14−5)電子機器は、プリズム等で分光してスペクトルが特定波長(例えば、905nmの位置の受光素子で受光したら警報を発してもよい。また、他の波長の位置に対応する受光素子への入射光は、誤警報源として扱ってもよい。
【0327】
(14−6)電子機器の前面に受光部をもうけて、後方からの光を受光してもよい。例えば、追尾式レーザー(パトカーからのレーザー)に対応させてもよい。電子機器は、(a)追尾式レーザーの受光をトリガとして前10秒、後ろ検知しなくなってから1分後までのリアカメラの映像を録画してもよい。電子機器は、(b)前から受光したか、後ろから受光したかで、警報の内容を変えること電子機器は、(c)前面側の光または後面側の光のいずれか一方は光ファイバーで導光した先のセンサで受光してもよい。
【0328】
(14−7)電子機器は、1秒間に所定回数(例えば21回)のレーダー波を受信したら所定の音(例えば、「がっつぉーど!」)と報知してもよい。
【0329】
(14−8)電子機器は、カメラ(例えば車載カメラ50)の画像認識でオービスの種類を認識してその種類を警報してもよい。ユーザが「今のオービスだった?」と音声を発したとき、画像認識結果に基づき「はい。」「いいえ。」という情報を返す。
【0330】
(14−9)電子機器は、1入射光の半値角が(現状5度程度のところ)左右3度以下づつ程度に集光する光学手段(レンズ等)を備えて、速度測定装置30からの光を受光してもよい。
【0331】
(14−9)センサエリアが1mm未満の受光素子を用いて、速度取締装置からのレーザー光を受光してもよい。センサエリアは、現状1mm程度である。
【0332】
(14−10)光学手段(例えば集光レンズ300)と受光素子410との光路を囲む部分に(現状黒色テープのところ)植毛紙を貼付けまたは反射防止材を塗布してもよい。
【0333】
(14−11)光学手段(例えば集光レンズ300)の間に光路を絞る絞り部材を設けてもよい。
【0334】
(14−12)集光レンズ300は、光の入射面および出射面が磨かれていてもよい。ここにおいて、入射面と出射面の磨き具合に差を設けてもよい。出射面は表面をつるつるにしない加工をするとよい。
【0335】
(14−13)筺体外面位置に可視光カット材を設けないようにしてもよい。筺体外面位置に透明なカバー材を設けるとよい。筺体外面側から覗いてみてバンド・パス・フィルタの構成要素の少なくとも一部が視認できるようにするとよい。筺体外面側から覗いてみて受光素子の構成要素の少なくとも一部が視認できるようにするとよい。
【0336】
(14−14)集光レンズ300は、例えば最厚部3mmまたは4m以下とするとよい。このようにすれば透過率が向上する。
【0337】
(14−15)集光レンズ300は、可視光カット素材と透明素材を2色成形するとよい。例えば、透明素材でレンズを形成し、レンズの後ろ側に可視光カット板を配置するとよい。例えば、一方の素材の板で他方の素材のレンズを筺体に押さえ込んで固定するとよい。集光レンズ300と集光レンズ300を保持するレンズホルダを一体に形成し、集光レンズ300の光軸に垂直な面であって受光部400を有する基板1030に接触させるとよい。レンズホルダの面を備えるとともに基板1030にあけた穴にホルダの一部を差し込むと光軸位置に受光部がくるように構成とするとよい(基板1030でレンズホルダを押さえると自動的に光軸とあう、傾きを抑制する)。
【0338】
(14−16)レンズホルダ側には集光レンズ300の中心部分に対応する穴をあけてもよい。
【0339】
(14−17)電子機器は、レーザー光のスポットダンシングの状態を車載カメラで録画してもよい。録画はレーザー受光開始してから終了までとするとよい。
【0340】
(14−17)電子機器は、霧などの状態は車載カメラで録画するとよい。録画はパルス光の受光を開始してから終了までとするとよい。赤外光は水滴の影響を受けるから誤測定の指摘用である。
【0341】
(14−18)車載カメラで撮影した画像からオービス(固定式または移動式オービス)が適正な設置状態で測定されていたかを判定するための情報を出力する処理を行うとよい。
【0342】
(14−19)電子機器の電源投入時にレーダー波が一定時間以上検知された場合には、「近くに別のレーダー探知機がありませんか?それは酷く妨害波を発している製品です。遠ざけてください。」という類の表示を行ってもよい。
【0343】
[15.第1実施形態等の受光素子が複数の構成の電子機器の変形例]
(15−1)第1波長選択部121を、偏光フィルタに代えて、または偏光フィルタとともにバンド・パス・フィルタを備える構成としてもよい。
【0344】
(15−2)第2波長選択部123を、偏光フィルタに代えて、または偏光フィルタとともにフィルタを備える構成とし、パルス光Lout検知レベルが高く、それ以外の光検知レベルが低いとき、より確実に警報対象であるとして処理するとよい。
【0345】
(15−3)第1受光素子122および第2受光素子124を2つとも、パルス光の検知用とするとよい。この場合、第1波長選択部121および第2波長選択部123を両方とも、特定波長の光を選択して受光するための特性のフィルタとするとよい。
【0346】
(15−4)2つの第1受光素子122および第2受光素子124にまたがるように、(既存の筺体のマドの幅を維持した大きさの)シリンドリカルレンズを設けるようにしてもよい(例えば、かまぼこ形状のレンズが横方向になるようにする)。2つの第1受光素子122および第2受光素子124からの信号を、2つの受光素子に入る光量が等しいときに出力電圧がゼロとなる光量検知バランス回路などを既存のレベルの検出部にさらに追加してもよい。2つのフォトダイオードからの信号がそろって上がったときに高感度で検出できる回路で検出する。
【0347】
(15−5)第1受光素子122および第2受光素子124間の隔壁(シールド)を取り去ってもよい。2つのフォトダイオードの間隔を短くする筺体構造の変更を最小限にできる、または感度に検出できる
【0348】
(15−6)特許第6161429号公報には、2つのレーザー光源がポリゴンミラーに入射し、及び反射させることでポリゴンミラーを中心としてレーザー照射方向を水平方向に走査することで広範囲をスキャンするようになっており、レーザーの発振は例えば0.25°間隔で発振するようになっていること、4個の受光部で受光することスキャンレーザセンサから得られるデータはセンサ周辺の極座標系における距離分布であり、このデータは12.5Hz(80ms)の周期で取得されることなどが記載されている。このパラメータに相当する光のパターンを検知した場合、レーザーオービスである旨の報知をする。特に、特定のメーカーのレーザーを検知したことを識別して、その旨を報知するとよい。
【0349】
[16.他の実施形態]
図94に示すように、電子機器において、レーダー感度設定に、「OFF」、「AAC/CUSTOM(カスタム)」が搭載されてもよい。「OFF」は、レーダーを受信しても警報をしない。カスタムは以下のように詳細な設定ができる。従来は、警報表示・警報音をOFFにする設定がなかったため、例えば、車速や警報レベルを最小限に設定することで、警報自体の回数が減ることになり、結果として誤警報が減る。モードと報知制御との関係は、図94に示すとおりである。警報速度設定は、例えば、0、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100km/h以上の11段階で設定可能である。警報レベル設定は、ALL(全レベルを警報)、レベル2以上、レベル3以上、レベル4以上、レベル5のみの5段階で設定可能である。例えば、市街地などでは誤警報源が多いため、一定のレベル以下の警報音を発報しないようにするとよい。電子機器は、警報音を鳴らさずに警報表示はしてもよい。また、電子機器は、レーダー波/レーザー光の受信が約30秒以上続くと、警報音が小さくなるとよい。また、警報音を図95に示すように発してもよい。
【0350】
[16.他の実施形態]
画像認識を応用した“覆面パト警報”を実現してもよい。現在、覆面パトカー(追尾式速度違反取締り)は車両の後方から近づく。このような覆面パトカー用意易に外観で判断することはできないが、実際には、いくつか特徴がある。そこで、この特徴と、取締位置の位置情報とを用いて、“覆面パト警報”を発してもよい。たとえば、電子機器は、現在位置の位置情報が、公開取締位置または取締POIの位置情報と所定の接近関係を有する場合において、上記特徴を認識した場合は、警報を発する。特徴として、車の特徴(例えば特定の車種)、車両の人数が2人青い制服を着ている、ナンバー(特定の数字から始まっている)乗車人数、後ろを追いかけてくるかどうか、抜く前と抜いた後の車の動きの違いに基づいて、10回に1回、または5回に1回といった警報の精度を高めていければよい。
【0351】
[17.変形例]
本開示は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0352】
(変形例1)
制御部11は、光学方式については受光量に応じたデジタル値、レーダー方式については受信した電波に応じたアナログ値に基づいて速度測定装置の有無を判定するようにしてもよい。光の強度に比べて電波の強度の方が距離に応じてなだらかに変化することがあるからである。また、制御部11は、光学方式の場合は3秒、レーダー方式の場合は1秒という具合に、パルス光の受光またはマイクロ波の受信が継続した時間を異ならせてこれらの受光または受信の有無を判定するよい。これらの時間は一致していてもよい。
【0353】
(変形例2)
電子機器10は、光学方式の速度測定装置の存在を検出した場合に、その存在を報知するため専用の発光部を有してもよい。この場合、電子機器10は、他方式の速度測定装置の存在の報知にはこの発光部を点灯させない。また、電子機器10は、光学方式の速度測定装置の存在を検出したこと以外に、この発光部を点灯させないようにしてもよい。また、電子機器10は、光学方式の速度測定装置の存在を検出した場合に、その場合特有の色またはパターンで発光部を点灯させるようにしてもよい。この発光部は、発光部23としてもよいし、これとは別の発光部としてもよい。
【0354】
(変形例3)
第1波長選択部121および第2波長選択部123は、それぞれバンド・パス・フィルタでなくてもよい。第1波長選択部121および第2波長選択部123は、例えば、ロー・パス・フィルタ、およびハイ・パス・フィルタの組み合わせで構成されてもよい。また、第2波長選択部123は、図96(a)の特性で示すように、ロー・パス・フィルタでもよい。この例では、第2波長選択部123は、波長λ2aよりも低域側の波長領域の光を透過させ、それよりも高域側の波長領域の光を遮断する。第2波長選択部123は、図96(b)の特性で示すように、ハイ・パス・フィルタでもよい。この例では、第2波長選択部123は、波長λ2bよりも高域側の波長領域の光を透過させ、それよりも低域側の波長領域の光を遮断する。この場合であっても、第2信号Sig2は、パルス光Loutが受光されている期間において、受光量は極めて小さくなる。受光部12は、受光の目的とするパルス光Loutだけでなく、外乱光も受光するが、このような外乱光は一般にエネルギーが分布する波長領域が広い。よって、受光部12が、周期的に点灯および消灯が繰り返される外乱光を受光した場合であっても、受光量は大きくなると考えられる。このため、第1信号Sig1の受光量が大きい場合であって、第2信号Sig2の受光量が小さい場合、つまり差分が閾値以上の場合は、パルス光Loutが受光されたと推定できる。一方、第1信号Sig1の受光量が大きい場合であって、第2信号Sig2の受光量も大きい場合、つまり差分が閾値未満の場合は、パルス光Loutが受光された可能性は低いと推定できる。よって、電子機器10によれば、第1受光素子122および第2受光素子124を用いて光を受光することにより、速度測定装置30の検出の精度の向上が期待できる。また、第1波長選択部121および第2波長選択部123は、プリズムなど、フィルタ以外の光学素子を用いて構成されてもよい。
【0355】
(変形例4)
上述した実施形態では、受光部12は第1受光素子122、および第2受光素子124の2つを有していたが、1つだけ有する構成とすることもできる。図97は、この変形例における電子機器10の構成を示す図である。この例では、受光部12は第1受光素子122および第2受光素子124を有さず、受光素子128を有する。受光素子128は、第1受光素子122または第2受光素子124と同じ構成でよい。また、この変形例の電子機器10は駆動部60を有する。駆動部60は、制御部11の制御に応じて、第1波長選択部121および第2波長選択部123を移動させる。駆動部60は、例えばモータおよびギアを有する。制御部11は、電子機器10の動作中においては、受光素子128の受光面を交互に覆うように、第1波長選択部121および第2波長選択部123を移動させる。すなわち、図98(a)に示すように、制御部11は、まず第1波長選択部121を受光素子128の受光面に設ける。そして、制御部11は、このときに受光素子128から取得した信号を、第1信号Sig1として取得する。次に、図98(b)に示すように、制御部11は、まず第1波長選択部121を受光素子128の受光面から離して、第2波長選択部123を受光面に設ける。そして、制御部11は、このときに受光素子128から取得した信号を、第2信号Sig2として取得する。そして、制御部11は、第1信号Sig1,第2信号Sig2に基づいて、速度測定装置30を検出する。
【0356】
(変形例5)
上述した実施形態では、受光部12は、第1受光素子122,第2受光素子124の2つを有していたが、3つ以上の受光素子を有するとよい。この場合でも、制御部11は、3つ以上の受光素子のそれぞれで、選択する光の波長領域を異ならせることにより、速度測定装置30の検出精度の向上が期待できる。
【0357】
(変形例6)
以上の説明では、受光部12は、波長選択部および受光素子を少なくとも1組有していた。これに代えて、受光部12は、波長選択部を有さずに、少なくとも1つの受光素子を有する構成であってもよい。例えば、受光部12は、特定波長と異なる波長の光の受光量である第2の受光量に代えて、特定波長を選択して受光したときの第3受光量を受光してもよい。この場合、制御部11は、第2受光量および第3受光量に基づいて、速度測定装置30の存在を報知する制御を行うにするとよい。
【0358】
また、受光部12は、単一の受光素子により入射した光を受光してもよい。そして、制御部11は、受光部12が受光した光の受光量に基づいて特定されるパルス幅またはパルス間隔に基づいて、速度測定装置30の存在を報知する制御を行うようにするとよい。パルス幅またはパルス間隔を用いた手法については、上述した第1実施形態の変形例と同様にするとよい。制御部11は、少なくとも、少なくとも1つの波形のパルス光Loutが受光されれば、速度測定装置30の存在を報知する制御を行うようにしてもよい。
【0359】
(変形例7)
受光素子は、ドライブレコーダなどのカメラが有する撮像素子であってもよい。例えば、制御部11は、車載カメラ50の撮像画像を取得して、画像解析をする。車載カメラは、赤外線カットフィルタを有しないカメラであることが望ましい。パルス光Loutが遮断されないようにするためである。そして、制御部11は、画像解析の結果、特定のパターンの光が受光された場合は、速度測定装置30の存在を報知する制御を行う。制御部11は、特定のパターンの光を、特定波長の光であることを示す明暗の変化に基づいて検出するとよい。制御部11は、特定のパターンの光が受光された場合は、その受光期間に応じた期間の撮像画像を記録してもよい。当該期間は、例えば、特定のパターンの光が受光されたタイミングの前後1分間の期間であるが、これに限られない。
【0360】
(変形例8)
電子機器10は、車両40の後方の速度測定装置30を検出するとよい。この場合、車両40からのパルス光を受信し得るように、受光部12が配置されればよい。
【0361】
(変形例9)
電子機器10は、速度測定装置30を検出すると、速度測定装置30の位置を示す位置情報などの情報を、サーバにアップロードするとよい。サーバは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを提供するサーバであってもよいし、報知対象物に関する更新情報を管理・配信するサーバであってもよい。
【0362】
電子機器10による位置情報の送信の可否については、事前にまたは検出もしくは送信タイミングごとに、ユーザに問い合わせてもよい。事前に承諾を得ていれば、ユーザの負担は減る。サーバは、位置情報を蓄積しておき、他の電子機器10に配信するようにするとよい。電子機器は、サーバから位置情報を受信すると、その位置情報が示す位置に接近したときに報知を行う。報知は、すでに説明した方法で行われるようにするとよいが、制御部11は投稿情報に基づく報知であることを明示する情報として、例えばアイコンを表示してもよい。また、投稿情報に基づく報知は、速度測定装置の存在の検出または位置情報の送信タイミングから所定期間内に限り行われるようにするとよい。時間を決めて取り締まりが行われることが多いからである。
【0363】
また、本開示に係るシステムは、速度測定装置の検出以外にも、特定波長の光を発する発光装置を検出することに適用可能である。
【0364】
(変形例10)
上述した各実施形態で説明した構成および動作の一部が省略または変更されてもよい。例えば、電子機器10は、光学方式に対応し、レーダー方式に対応しない機器であってもよい。また、例えば、電子機器10における各部材の配置される位置、形状、および大きさも一例に過ぎない。また、受光部12が電子機器10の外部に設けられてもよい。例えば、受光部12がナンバープレート、ボンネット、ドアミラーまたはグリルの内側などの車両40における所定の位置に設けられてもよい。この場合、制御部11は、通信部17を介して、受光部12から信号を取得するとよい。
【0365】
(変形例11)
また、制御部11は、速度測定装置30が存在したかどうかを判定し、少なくとも速度測定装置30が存在すると判定した場合には、その判定結果を示す信号を、外部装置に出力してもよい。この外部装置は、速度測定装置30が存在する旨の報知をしてもよい。また、電子機器10に組み込まれる制御装置(例えば、制御モジュール)であって、制御部11と同様の機能を有する制御装置によっても本発明を特定することができる。
【0366】
(変形例12)
上述した実施形態のGPS受信部は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)からの信号を受信するアンテナ、及び、受信した当該信号を処理する処理回路を有するGNSS受信部と読み替え可能である。GNSSによる測位は、一般にはGPS測位として慣用されている。このGNSS受信部を用いた測位処理で得られる位置情報は、電子機器10の位置の測位点を座標形式で表した情報で、井戸情報および経度情報を少なくとも含む。
【0367】
本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
【0368】
本発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。また、「〜の場合」「〜のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【0369】
また、意匠出願への変更出願により、全体意匠または部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としても良いし、その部材の部分としても良い。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。
【符号の説明】
【0370】
10:電子機器
10A:電子機器
11:制御部
12:受光部
12A:受光部
12B:受光部
12C:受光部
13:表示部
14:スピーカ
15:マイクロ波受信部
16:GPS受信部
17:通信部
18:記憶部
19:操作部
20:センサ部
21:装着部
22:電源部
23:発光部
24:ケーブル端子部
30:速度測定装置
31:速度測定部
32:撮像部
33:ストロボ
40:車両
41:ダッシュボード
42:フロントガラス
43:ルームミラー
50:車載カメラ
60:駆動部
70:カメラ
80:電子機器
80A:電子機器
81:ケーブル
90:センサ装置
100:筐体
100A:筐体
101:第1窓
102:第2窓
103:隔壁
104:領域
121:第1波長選択部
122:第1受光素子
123:第2波長選択部
124:第2受光素子
125:インターフェース
126:可視光カットフィルタ
127:可視光カットフィルタ
128:受光素子
171:無線モジュール
201:照度センサ
221:電源スイッチ
222:DCジャック
223:ボタン電池
250:フィルタ
270:シールドプレート
300:集光レンズ
310:入射面
311:曲面
312:出射面
313:平坦面
314A:脚部
314B:脚部
400:受光部
410:受光素子
430:差動増幅器
440:差動増幅器
500:反射部
600:反射部
801:第1筐体
802:第2筐体
803:蓋部
810:第1基板
820:第2基板
830:第3基板
840:第4基板
841:受光部
842:透光部
843:受光素子
850:アンテナ部
851:処理回路
860:GPS受信部
870:フィルタ
880:シールドプレート
1001:第1筐体
1002:第2筐体
1002A:第2筐体
1003:蓋部
1006:レンズホルダ
1010:第1基板
1030:第2基板
1031:シールドケース
1033:透光部
1331:制御回路
図1
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