特許第5707032号(P5707032)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5707032
(24)【登録日】2015年3月6日
(45)【発行日】2015年4月22日
(54)【発明の名称】景品払出装置および景品払出システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20150402BHJP
【FI】
   A63F7/02 354
【請求項の数】9
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2009-125387(P2009-125387)
(22)【出願日】2009年5月25日
(65)【公開番号】特開2010-269077(P2010-269077A)
(43)【公開日】2010年12月2日
【審査請求日】2012年3月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087701
【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作
(74)【代理人】
【識別番号】100101328
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 実夫
(72)【発明者】
【氏名】江畑 伸明
(72)【発明者】
【氏名】神谷 祥仁
(72)【発明者】
【氏名】宇田 人永
【審査官】 福田 知喜
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−055033(JP,A)
【文献】 特開2003−311009(JP,A)
【文献】 特開2008−183410(JP,A)
【文献】 特開平06−260545(JP,A)
【文献】 特開2008−073169(JP,A)
【文献】 特開平07−275494(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置内に収納された景品を払い出すための景品払出装置であって、
景品を収納する複数の収納部と、
予め定めるタイミングにおいて、各前記収納部に収納された景品の数を数える計数手段と、
前記計数手段により計数された計数値を在庫情報として前記収納部毎に記憶する記憶手段と、
景品の払い出しに応じて前記在庫情報を更新する更新手段と、
景品払出信号の入力に応答して、前記記憶手段に記憶された前記在庫情報に基づき、複数の前記収納部のうち、景品の払い出しにかかる時間を短縮できるように、必要数分の景品を払い出すのに適した収納部として、前記必要数以上の景品を収納している収納部、または、収納された景品の合計が前記必要数以上となる複数の収納部を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された収納部から景品を払い出す払出手段と、
を含むことを特徴とする、景品払出装置。
【請求項2】
前記選択手段は、選択される収納部の数が最小限になるように、収納部を選択することを特徴とする、請求項1記載の景品払出装置。
【請求項3】
各収納部における景品の払出履歴を記憶する払出履歴記憶手段を含み、
前記選択手段は、前記払出履歴記憶手段に記憶された払出履歴に基づいて、景品の払出頻度が低い順に、収納部を選択することを特徴とする、請求項1または2記載の景品払出装置。
【請求項4】
各収納部で発生したエラーを記憶するエラー記憶手段を含み、
前記選択手段は、前記エラー記憶手段の記憶に基づいて、エラーが発生した収納部以外の収納部を選択することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の景品払出装置。
【請求項5】
前記選択手段は、収納された景品の数が多い順に、収納部を選択することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の景品払出装置。
【請求項6】
前記収納部が払い出しに必要数分の景品を収納しているか否か、前記収納部が過去の払い出しに使用されたか否か、前記収納部に収納された景品の数が他の収納部より多いか否か、払い出しエラーが発生した収納部か否かのうち、少なくともいずれかの条件を満たしているか否かにより、前記選択手段が収納部を選択することを特徴とする、請求項1記載の景品払出装置。
【請求項7】
前記選択手段は、複数の収納部を選択する場合、収納された景品の数が最も少ない収納部を、選択する収納部に含めることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の景品払出装置。
【請求項8】
装置内に収納された景品を払い出すための景品払出装置と、前記景品払出装置と通信可能な景品管理装置と、を含む景品払出システムであって、
前記景品払出装置は、請求項1に記載の構成であって、かつ、前記選択手段は具備しない構成であり、
前記景品管理装置は、前記計数手段の計数結果に基づき、複数の前記収納部のうち、景品の払い出しにかかる時間を短縮できるように、必要数分の景品を払い出すのに適した収納部として、前記必要数以上の景品を収納している収納部、または、収納された景品の合計が前記必要数以上となる複数の収納部を選択する選択手段を含み、景品払出信号を前記景品払出装置に与える際に、一緒に、収納部を選択する選択信号を与えることを特徴とする、景品払出システム。
【請求項9】
前記収納部が払い出しに必要数分の景品を収納しているか否か、前記収納部が過去の払い出しに使用されたか否か、前記収納部に収納された景品の数が他の収納部より多いか否か、払い出しエラーが発生した収納部か否かのうち、少なくともいずれかの条件を満たしているか否かにより、前記選択手段が収納部を選択することを特徴とする、請求項記載の景品払出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パチンコ玉等の遊技媒体と交換される景品を払い出すための景品払出装置、および、この景品払出装置を含む景品払出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店等の遊技施設では、遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の個数に応じた数の景品が、景品払出装置によって遊技客に払い出される。
下記特許文献1では、遊技施設のフロアに直接据え置かれる景品払出装置が提案されている。特許文献1の景品払出装置では、複数の景品を景品の種類毎に収納する複数のカセットが、景品払出装置に対して交換可能に装填されており、景品の種類に応じて必要な数の景品が各カセットから取り出されて遊技客に払い出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3722878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の景品払出装置では、各カセットにおいて景品がどれだけ収納されているかが把握されていない。そのため、この景品払出装置では、必要な数の景品を払い出す際において、該当する景品を収納するカセットが複数ある場合には、決まったカセット(以下では、「所定カセット」ということがある。)から順に景品が払い出されるようになっている。そのため、所定カセットに景品がほとんどなくても、必ず、この所定カセットから景品が払い出される。
【0005】
この場合、所定カセットの景品では足りないほど多い数の景品を払い出すときには、所定カセット以外の他のカセットに十分な数の景品があっても、まず、所定カセットの景品が全て払い出されてから、不足分の景品は、他のカセットから払い出される。そのため、十分な数の景品を収納する他のカセット1つだけで景品を払い出す場合に比べて時間がかかる。
【0006】
また、所定カセットが空になる頻度が高くなることから、所定カセットへの景品の補充頻度も高くなって、その分、景品補充のために景品払出装置において景品の払い出しを中断する頻度も高くなるので、景品の払い出しを受ける遊技客を待たせる状況が度々生じる虞がある。
また、所定カセットばかりから景品が払い出されることから、所定カセット以外の他のカセットにおいて、景品がほとんど払い出されないカセットが発生し得るので、せっかく複数のカセットを備えているにもかかわらず、効率が悪い。
【0007】
また、所定カセットの使用頻度(景品を払い出す頻度および景品が補充される頻度)が、他のカセットに比べて高くなる分、所定カセットに対応する払出機構が故障する危険性が、他のカセットに比べて高くなるので、景品払出装置内の各払出機構の寿命にばらつきが発生する虞がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、景品を収納する複数の収納部を備える構成において、所定の収納部ばかりから景品が払い出されることを防止できる景品払出装置、および、この景品払出装置を含む景品払出システムを提供することを主たる目的とする。
【0008】
また、この発明は、景品を収納する複数の収納部を備える構成において、効率的に景品を払い出すことができる景品払出装置、および、この景品払出装置を含む景品払出システムを提供することを別の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、装置内に収納された景品を払い出すための景品払出装置であって、景品を収納する複数の収納部と、予め定めるタイミングにおいて、各前記収納部に収納された景品の数を数える計数手段と、前記計数手段により計数された計数値を在庫情報として前記収納部毎に記憶する記憶手段と、景品の払い出しに応じて前記在庫情報を更新する更新手段と、景品払出信号の入力に応答して、前記記憶手段に記憶された前記在庫情報に基づき、複数の前記収納部のうち、景品の払い出しにかかる時間を短縮できるように、必要数分の景品を払い出すのに適した収納部として、前記必要数以上の景品を収納している収納部、または、収納された景品の合計が前記必要数以上となる複数の収納部を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された収納部から景品を払い出す払出手段と、を含むことを特徴とする、景品払出装置である。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記選択手段は、選択される収納部の数が最小限になるように、収納部を選択することを特徴とする、請求項1記載の景品払出装置である
求項記載の発明は、各収納部における景品の払出履歴を記憶する払出履歴記憶手段を含み、前記選択手段は、前記払出履歴記憶手段に記憶された払出履歴に基づいて、景品の払出頻度が低い順に、収納部を選択することを特徴とする、請求項1または2記載の景品払出装置である。
【0011】
請求項記載の発明は、各収納部で発生したエラーを記憶するエラー記憶手段を含み、前記選択手段は、前記エラー記憶手段の記憶に基づいて、エラーが発生した収納部以外の収納部を選択することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の景品払出装置である。
請求項記載の発明は、前記選択手段は、収納された景品の数が多い順に、収納部を選択することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の景品払出装置である。
【0012】
請求項記載の発明は、前記収納部が払い出しに必要数分の景品を収納しているか否か、前記収納部が過去の払い出しに使用されたか否か、前記収納部に収納された景品の数が他の収納部より多いか否か、払い出しエラーが発生した収納部か否かのうち、少なくともいずれかの条件を満たしているか否かにより、前記選択手段が収納部を選択することを特徴とする、請求項1記載の景品払出装置である。
【0013】
請求項記載の発明は、前記選択手段は、複数の収納部を選択する場合、収納された景品の数が最も少ない収納部を、選択する収納部に含めることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の景品払出装置である。
請求項記載の発明は、装置内に収納された景品を払い出すための景品払出装置と、前記景品払出装置と通信可能な景品管理装置と、を含む景品払出システムであって、前記景品払出装置は、請求項1に記載の構成であって、かつ、前記選択手段は具備しない構成であり、前記景品管理装置は、前記計数手段の計数結果に基づき、複数の前記収納部のうち、景品の払い出しにかかる時間を短縮できるように、必要数分の景品を払い出すのに適した収納部として、前記必要数以上の景品を収納している収納部、または、収納された景品の合計が前記必要数以上となる複数の収納部を選択する選択手段を含み、景品払出信号を前記景品払出装置に与える際に、一緒に、収納部を選択する選択信号を与えることを特徴とする、景品払出システムである。
【0014】
請求項記載の発明は、前記収納部が払い出しに必要数分の景品を収納しているか否か、前記収納部が過去の払い出しに使用されたか否か、前記収納部に収納された景品の数が他の収納部より多いか否か、払い出しエラーが発生した収納部か否かのうち、少なくともいずれかの条件を満たしているか否かにより、前記選択手段が収納部を選択することを特徴とする、請求項記載の景品払出システムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1および記載の発明によれば、景品を収納する複数の収納部を備える景品払出装置には、各収納部に収納された景品の数を予め定めるタイミングに数える計数手段が備えられているので、各収納部に収納された景品の実際の数を把握することができる。
計数手段により計数された収納部毎の計数値は、在庫情報として記憶手段に記憶される。在庫情報は、景品の払い出しに応じて、更新手段によって更新される。
【0016】
そして、選択手段が、記憶手段に記憶された在庫情報(計数手段の計数結果)、つまり、各収納部に収納された景品の実際の数に基づき、複数の収納部のうち、必要数分の景品を払い出すのに適した収納部を選択し、景品払出装置では、払出手段が、選択手段によって選択された収納部から景品を払い出す。これにより、全ての収納部から満遍なく景品を払い出すことが可能となるので、所定の収納部ばかりから景品が払い出されることを防止できる。
【0017】
また、払い出しに適した収納部から景品が払い出されるので、効率的に景品を払い出すことができる。また、選択手段は、必要数以上の景品を収納している収納部を選択してもよい。これにより、選択された1つの収納部のみから、必要数の景品が一度に払い出されるので、複数の収納部から必要数の景品が払い出される場合に比べて、景品の払い出しにかかる時間を短縮でき、効率的に景品を払い出すことができる。
請求項2記載の発明によれば、選択手段は、選択される収納部の数が最小限になるように、収納部を選択する。これにより、一度の景品の払い出しにおいて、なるべく少ない収納部から景品が払い出されるので、景品の払い出しにかかる時間を短縮でき、効率的に景品を払い出すことができる。
【0018】
求項記載の発明によれば、選択手段は、払出履歴記憶手段に記憶された各収納部における景品の払出履歴に基づいて、景品の払出頻度が低い順に、収納部を選択する。これにより、景品の払出頻度が高い所定の収納部ばかりから景品が払い出されることを防止できる。
【0019】
請求項記載の発明によれば、選択手段は、各収納部で発生したエラーについてのエラー記憶手段の記憶に基づいて、エラーが発生した収納部以外の収納部を選択する。これにより、エラーが発生した収納部から景品を払い出す頻度が低くなるので、エラーが発生した収納部におけるエラーの再発を防止でき、景品払出装置全体でのエラーの発生回数の増加を抑制できる。そのため、エラー解除のために景品払出装置の運転を中断する回数が少なくなるので、効率的に景品を払い出すことができる。
【0020】
請求項記載の発明によれば、選択手段は、収納された景品の数が多い順に、収納部を選択する。これにより、一度の景品の払い出しにおいて、なるべく少ない収納部から景品が払い出されるので、景品の払い出しにかかる時間を短縮できる。
また、収納された景品の数が少ない収納部から景品を払い出す場合に比べて、収納部が空になる頻度が低くなり、収納部に景品を補充する回数(換言すれば、景品補充のために景品払出装置の運転を中断する回数)が少なくなる。
【0021】
以上により、効率的に景品を払い出すことができる。
請求項および記載の発明によれば、収納部が払い出しに必要数分の景品を収納しているか否か、収納部が過去の払い出しに使用されたか否か、収納部に収納された景品の数が他の収納部より多いか否か、払い出しエラーが発生した収納部か否かのうち、少なくともいずれかの条件を満たしているか否かにより、選択手段が収納部を選択する。
【0022】
これにより、払い出しに必要数分の景品を収納している収納部を選択することで、必要数の景品を1つの収納部から一度に効率的に払い出すことができる。
過去の払い出しに使用されていない収納部を選択することで、景品の払出頻度が高い所定の収納部ばかりから景品が払い出されることを防止できる。
他の収納部より多くの景品を収納している収納部を選択することで、一度の景品の払い出しにおいて、なるべく少ない収納部から景品を払い出せるので、景品の払い出しにかかる時間を短縮できる。
【0023】
払い出しエラーが発生していない収納部を選択することで、エラーが発生した収納部でのエラーの再発を防止できることから、エラーの再発に伴ってエラー解除のために景品払出装置の運転を中断する回数が少なくなるので、効率的に景品を払い出すことができる。
請求項記載の発明によれば、選択手段は、複数の収納部を選択する場合、収納された景品の数が最も少ない収納部を、選択する収納部に含める。これにより、中途半端に景品が残った収納部を早く空にしてこの収納部に景品を補充することで、収納部に景品が十分収納されている状態をできるだけ長く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】遊技施設内に設けられた景品払出システム3を示す図である。
図2】景品払出装置1に含まれる1つの払出ユニット8の分解斜視図である。
図3】景品払出装置1の模式的な側断面図である。
図4】景品払出装置1の電気的構成を示すブロック図である。
図5】景品払出装置1において実施される景品4の払出処理の手順を示すフローチャートである。
図6】景品払出システム3の運用イメージについての第1の例を説明するための図である。
図7】景品払出システム3の運用イメージについての第2の例を説明するための図である。
図8】景品払出システム3の運用イメージについての第3の例を説明するための図である。
図9】景品払出システム3の運用イメージについての第4の例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。なお、以下では、左右方向と幅方向とは同じであり、上下方向と垂直方向とは同じである。そして、前後方向および左右方向(幅方向)は、水平方向に含まれている。
図1は、遊技施設内に設けられた景品払出システム3を示す図である。
<景品払出システム>
図1に示すように、本発明に係る景品払出装置1は、景品管理装置(POS端末)2に接続されており、景品管理装置2と一体となって、景品払出システム3を構成している。景品払出装置1と景品管理装置2とは、互いに通信可能である。なお、ここでは、1台の景品管理装置2に1台の景品払出装置1が接続されているが、1台の景品管理装置2に複数台の景品払出装置1が接続されてもよい。
【0026】
景品払出装置1は、装置内に収納された景品4(後述する図3参照)を払い出すものであり、遊技施設内に設置されている。景品払出装置1は、景品4を払い出す機能だけでなく、後述するように、収納部としてのカセット5(図3参照)に収納された景品4の数を計数する計数機能も備えている。
景品管理装置2は、景品払出装置1を制御するものであり、遊技施設内に設置されている。景品管理装置2は、遊技施設内の全ての景品4の在庫数および景品払出装置1における景品4の在庫数を管理する機能を備えている。
【0027】
このような景品払出システム3で取り扱われる景品4(図3参照)は、遊技施設において遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の数に応じて交換される有価カード体で特殊景品とも呼ばれる。この景品は、一般的に、1〜数mm程度の厚みを有する樹脂製のカードである(後述する図6図9も参照)。景品4には、所定の金銭価値を有する物体が内蔵されており、たとえば、100円、500円、1000円、5000円といった金銭価値に応じた4つの種類が存在する。また、景品4には、その種類を識別するために、種類を示す情報が表面に目視可能に表示されていたり、RFIDタグ等が内蔵されていたりする。また、景品4には、偽造等の不正を防止するための処理が施されていることもある。
【0028】
遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体を、遊技施設内に設置された図示しない計数機に投入すると、投入された遊技媒体の計数が行われ、計数結果を示すたとえばバーコードが印字されたレシートが、この計数機から発行される。なお、このようなレシートの代わりに、計数結果が磁気記録された磁気カードや、計数結果が記録されたICチップを備えたICカードが計数機から発行されるようにしてもよい。
【0029】
前述した計数機によって発行されたレシートを遊技客が遊技施設の従業員に手渡すと、従業員は、そのレシートにバーコード記録されている計数結果を景品管理装置2に読み取らせる。景品管理装置2は、読み取った計数結果に基づいて払い出すべき景品4の種類および枚数を決定し、決定した内容に応じて、景品払出装置1に対して、景品4を払い出す旨の指示(払出指示)を送信する。払出指示には、どの種類の景品4を何枚払い出すかという内容が含まれている。この払出指示に応じて、景品払出装置1が、該当する種類の景品4を必要数分払い出し、遊技客は、払い出された景品4を受け取る。
<景品払出装置>
図2は、景品払出装置1に含まれる1つの払出ユニット8の分解斜視図である。図3は、景品払出装置1の模式的な側断面図である。
【0030】
次に、図2および図3を参照して、景品払出装置1において景品4を払い出す具体的な構成について説明する。ここで、図3において、景品払出装置1の左側は、払い出された景品4を受け取る遊技客が位置する前側であり、景品払出装置1の右側は、景品払出装置1を管理する従業員が位置する後側である。また、図3の太線矢印は、払い出される景品4の流れを示している。
【0031】
景品4の払い出しに関連して、景品払出装置1は、前後(図3では左右)に並んで配置されて景品4を収納する複数(ここでは4つ)のカセット5と、各カセット5に収納された景品4の数を数える計数部6(計数手段)と、該当するカセット5から景品4を払い出す払出部7(払出手段)とを備えている。
カセット5、計数部6および払出部7(後述するシャッタ15を除く)のまとまりは、払出ユニット8とされる。景品払出装置1内には、4つの払出ユニット8が、幅方向(図3における紙面に垂直な方向)に並んで配置される。
【0032】
払出ユニット8は、内部が互いに連通している下ユニット9と上ユニット10とを含んでいる。景品払出装置1の後面(図3では右面)に設けられた扉11を開くことによって、払出ユニット8では、下ユニット9だけを景品払出装置1から後側へ引き出すことができる。
下ユニット9内には、4つのカセット5が、前述したように、前後に並んで配置されている。各カセット5には、複数(たとえば100枚程度)の景品4が、上下に積み重ねられた状態で収納される。前述したように下ユニット9を引き出すことによって、各カセット5に景品4を補充したり、カセット5自体を交換したりすることができる。
【0033】
ここで、前述した払出部7は、第1搬送部12と、第2搬送部13と、リフト14と、シャッタ15とを含んでいる。
第1搬送部12は、下ユニット9内において、各カセット5に対応して複数設けられており、垂直方向に沿って上下にスライド自在である。
前述した計数部6は、たとえば、第1搬送部12に取り付けられており、第1搬送部12と共にスライド自在である。計数部6は、スライドする際に、カセット5内で上下に隣り合う景品4の境界を機械的または光学的に検出すること、または、上下に積み重ねられた景品4を上から順に機械的にめくり上げること等によって、対応するカセット5に収納された景品4の枚数を数える。このため、計数部6によって、カセット5に収納された景品4の枚数をカセット5毎に数えることができる。このようにカセット5に収納された実際の景品4を計数部6で数えることは、「現物カウント」と呼ばれる。現物カウントは、予め定めるタイミング(たとえば、後述するように、カセット5に景品4を補充したとき)に、実施される。
【0034】
上ユニット10内には、第2搬送部13とリフト14とが配置されている。第2搬送部13は、水平方向に沿って前後(図3では左右)にスライド自在である。第2搬送部13は、最も前側の位置から最も後側の位置までスライドする際に、前後に4つ並んだカセット5の上方を、最も前側のカセット5から順に通過する。リフト14は、前後方向における上ユニット10の所定の位置(ここでは略中央)に配置されており、垂直方向に沿って上下にスライド自在である。
【0035】
景品払出装置1の装置本体の上壁において、リフト14に対して上から対向する位置には、払出口16が形成されている。払出口16は、上ユニット10内に連通しており、上ユニット10内のリフト14に対して上方から臨んでいる。払出口16は、前述したシャッタ15によって開閉される。景品4を払い出すとき以外では、払出口16は、閉じられている。景品4を払い出すときには、払い出しに先立って、シャッタ15が後側へ移動して景品払出装置1の装置本体の上壁内に隠れ(点線で示したシャッタ15を参照)、これに応じて、払出口16が開放される。
【0036】
景品払出装置1における景品4の払出処理として、まず、第1搬送部12が、所定の払出枚数に相当する景品4を、対応するカセット5に収納された景品4における上側の景品4から順に取り出して、上方へ搬送する。次いで、第2搬送部13が、上方へ搬送されてきた景品4を払出口16側へ向けて水平に搬送して、リフト14に受け渡す。リフト14は、受け渡された景品4を、払出口16へ向けて持ち上げる。持ち上げられた景品4は、払出口16を閉じようとするシャッタ15によって前側に押し出され、遊技客に払い出される。
【0037】
図4は、景品払出装置1の電気的構成を示すブロック図である。
図4を参照して、景品払出装置1には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部20(更新手段)が備えられている。制御部20は、景品払出装置1の装置本体側に設けられる本体制御部20Aと、各払出ユニット8に設けられるユニット制御部20Bとを含んでいる。
【0038】
本体制御部20Aには、各払出ユニット8のユニット制御部20Bが電気的に接続されている(最も上側の払出ユニット8を参照)。また、本体制御部20Aには、記憶部21(記憶手段、払出履歴記憶手段およびエラー記憶手段)、操作部22および表示部23のそれぞれが、電気的に接続されている。また、本体制御部20Aには、インターフェースを介して、景品管理装置2が接続されている。
【0039】
ユニット制御部20Bには、前述した計数部6および払出部7、ならびにセンサ25のそれぞれが、電気的に接続されている。
計数部6は、制御部20(直接にはユニット制御部20B)に制御されることで、前述したように、対応するカセット5に収納された景品4の枚数を数える。そして、払出部7は、制御部20(ユニット制御部20B)に制御されることで、前述した景品4の払出処理を行う。
【0040】
記憶部21には、景品払出装置1の運転条件や、計数部6により計数されたカセット5毎の計数値、各カセット5における景品4の払出履歴といった必要な情報が記憶される。ここで、カセット5毎の計数値とは、計数部6による計数(現物カウント)によって把握された各カセット5における景品4の実際の枚数であり、在庫数(在庫情報)や現物カウント値とも呼ばれる。各カセット5の在庫数は、現物カウントが行われたり、景品4の払い出しが行われたりするたびに、更新され、記憶部21に記憶される。
【0041】
操作部22は、景品払出装置1(図1参照)の上面に設けられており、景品払出装置1をマニュアルで運転させる際に操作される。
表示部23は、景品払出装置1の上面に設けられており、表示部23には、景品払出装置1の運転状況等が表示される。
センサ25は、景品払出装置1の各払出ユニット8で発生した任意のエラー(ここでは、一例として、払出ユニット8の各カセット5で払い出し時に発生した景品4の詰まり)を検出する。センサ25が検出したエラー(払い出しエラー)は、エラー発生履歴として、記憶部21に記憶される。
【0042】
そして、制御部20(本体制御部20A)には、選択手段としての選択部24が設けられている。選択部24は、後述するように、景品管理装置2からの景品払出信号の入力(前述した払出指示の受信)に応答して、記憶部21に記憶された計数値(各カセット5における景品4の在庫数)に基づき、複数のカセット5のうちで必要数分の景品4を払い出すのに適したカセット5を選択する。
【0043】
次に、景品払出装置1で実施される景品4の払出処理の手順について説明する。
景品4の払出処理の手順の説明に先立って、遊技施設では、開店準備として、本日分として仕入れた景品4の数についてのデータを、景品4の種類毎に、景品管理装置2に入力する。これにより、景品管理装置2では、現時点(景品4を仕入れた時点)における遊技施設内の全て景品4の在庫数が更新され、記憶される。
【0044】
そして、開店前や、営業時間中の任意のタイミングにおいて、従業員が、景品4(仕入れた景品4および仕入れ前からあった景品4の両方が含まれる)を、景品4の種類に応じて、景品払出装置1の各カセット5(図3参照)に補充する。どの位置に、どの種類の景品4を補充するかは予め設定されており、その設定に従って補充するものとする。補充が完了すると、その都度、景品払出装置1では、計数部6によって、各カセット5に収納された景品4の枚数が数えられ、各カセット5について、前述した現物カウントが実施される。
【0045】
計数部6による各カセット5における景品4の計数結果(計数値)は、在庫情報として記憶部21に記憶され、また、景品管理装置2に送信される。これにより、景品管理装置2では、遊技施設内の全ての景品4のうち、どの種類の景品4が景品払出装置1内に実際に何枚収納されているかを把握することができる。また、景品払出装置1は、前述した計数結果に基づいて、どのカセット5にどの種類の景品4が実際に何枚収納されているか、そして、各種類の景品4が景品払出装置1全体で実際に何枚収納されているかを把握することができる。
【0046】
このように、景品払出装置1および景品管理装置2のそれぞれにおいて、景品払出装置1内に収納された景品4の種類毎の在庫数が把握された状態(景品払出装置1では、各カセット5の景品4の在庫数がさらに把握された状態)で、遊技施設では、営業が行われ、景品払出装置1では、景品4の払出処理が実施される。
図5は、景品払出装置1において実施される景品4の払出処理の手順を示すフローチャートである。図6図9は、景品払出システム3の運用イメージを説明するための図である。
【0047】
図5を参照して、景品払出装置1では、制御部20(詳しくは、本体制御部20Aであり、図4参照)が、景品管理装置2から、前述した払出指示を受信する(ステップS1でYES)。受信に伴い、制御部20の選択部24(図4参照)は、記憶部21(図4参照)に記憶された各カセット5の景品4の計数値に基づき、払出指示で指定された種類の景品4について、景品払出装置1内の景品4の在庫数(全景品数)が、払出指示で指定された必要数(これから払い出す景品4の枚数)以上か否かを確認する(ステップS2)。
【0048】
全景品数が必要数より少ないと(ステップS2でNO)、必要数分の景品4の払い出しができないので、制御部20は、表示部23(図4参照)においてNG表示を行い、従業員に対して、該当する種類の景品4を補充するように促す(ステップS3)。このNG表示は、景品管理装置2において行われてもよい。
全景品数が必要数以上であれば(ステップS2でYES)、選択部24は、払出指示で指定された種類の景品4を必要数以上収納しているカセット5(必要数分の景品4を一度に払い出せるカセットであり、以下では、「該当カセット」という。)を検索する(ステップS4)。たとえば、図6の表を参照して、同じ種類の景品4を収納するカセット5が4つあったとして、5枚の景品4を払い出す場合(必要数が5の場合)、景品4を5枚以上収納しているカセットNo.2〜4のカセット5が、該当カセットである。
【0049】
図5を参照して、該当カセットが有ると(ステップS4でYES)、選択部24は、該当カセットが複数有るか否かを確認する(ステップS5)。
一方、該当カセットが無ければ(ステップS4でNO)、選択部24は、収納された景品4の合計が必要数以上になるように、複数のカセット5を選択する(ステップS6)。この際、選択部24は、カセット5の数が最小限で済むように、カセット5を選択する。たとえば、図6の表を参照して、18枚の景品4を払い出す場合(必要数が18の場合)、選択部24は、カセットNo.1〜3までの3つのカセット5ではなく、カセットNo.3および4の2つのカセット5を選択する。なお、収納された景品4の数が同じカセット5が複数あれば、カセットNo.が小さいカセット5から順に選択される。
【0050】
その後、図5を参照して、制御部20(厳密には、該当する払出ユニット8のユニット制御部20B)は、払出部7(図4参照)に対して、選択部24によって最小限になるように選択された複数のカセット5から、必要数の景品4を払い出させる(ステップS7)。このように、景品4が払い出されるカセット5を、その数が最小限で済むように選択することから、一度の景品4の払い出しにおいて、なるべく少ないカセット5から景品4が払い出されるので、景品4の払い出しにかかる時間を短縮でき、効率的に景品4を払い出すことができる。
【0051】
そして、該当カセットが1つしかない場合には(ステップS5でNO)、選択部24は、この1つの該当カセットを選択する(ステップS8)。そして、制御部20(ユニット制御部20B)は、払出部7に対して、選択部24によって選択された1つのカセット5から、必要数の景品4を払い出させる(ステップS7)。このように、必要数以上の景品4を収納している1つの該当カセットのみから、必要数の景品4が一度に払い出されるので、複数のカセット5から必要数の景品4が払い出される場合に比べて、景品4の払い出しにかかる時間を短縮でき、より効率的に景品4を払い出すことができる。
【0052】
該当カセットが複数ある場合には(ステップS5でYES)、選択部24は、複数の該当カセットのうち、本日エラーになったカセットが有るか否かを確認する(ステップS9)。この場合、たとえば、図7を参照して、選択部24は、記憶部21(図4参照)に記憶された各カセット5における本日のエラー発生履歴を参照する。図7の場合、本日エラーが発生していないカセット5は、カセットNo.1および2のカセット5である。
【0053】
複数の該当カセットのうち、本日エラーになったカセットが無ければ(ステップS9でNO)、選択部24は、これらの複数の該当カセットのうち、本日の景品4の払出頻度が低い順、かつ、収納された景品4の数が多い順に、カセット5を選択する(ステップS10)。
景品4の払出頻度が低い順にカセット5を選択する場合には、たとえば、図8の表を参照して、選択部24は、記憶部21に記憶された各カセット5における本日の景品4の払出履歴(各カセット5における最新の払出時刻)に基づいて選択する。図8の場合、選択部24は、本日の払出履歴がないカセットNo.4のカセット5を選択する。
【0054】
収納された景品4の数が多い順にカセット5を選択する場合には、たとえば、図9の場合には、選択部24は、カセットNo.2→1→3→4の順に、カセット5を選択する。ここで、カセットNo.1および3のカセット5では、収納されている景品4の枚数が10枚で同じであるが、この場合には、カセットNo.が小さい順に選択する。
この結果、ステップS10では、選択部24によって、払出頻度が低くて多くの景品4を収納している順に、カセット5が1つ選択される。そして、制御部20(ユニット制御部20B)は、払出部7に対して、選択部24によってこのように選択された1つのカセット5から、必要数の景品4を払い出させる(ステップS7)。
【0055】
これにより、過去の払い出しに使用されていないカセット5を選択することで、景品4の払出頻度が高いカセット5ばかりから景品4が払い出されることを防止できる。また、多くの景品4を収納している順にカセット5が選択されることから、一度の景品4の払い出しにおいて、なるべく少ない(1つの)カセット5から景品4が払い出されるので、景品4の払い出しにかかる時間を短縮できる。さらに、収納された景品4の数が少ないカセット5から景品4を払い出す場合に比べて、カセット5が空になる頻度が低くなり、カセット5に景品4を補充する回数(換言すれば、景品4の補充のために景品払出装置1の運転を中断する回数)が少なくなる。よって、効率的に景品4を払い出すことができる。
【0056】
一方、複数の該当カセットのうち、本日エラーになったカセット5が有る場合には(ステップS9でYES)、選択部24は、エラーになったカセット5を除外しても該当カセットが残るか否かを確認する(ステップS11)。エラーになったカセット5を除外すると該当カセットが残らない場合、換言すれば、該当カセットの全てにおいて本日エラーが発生した場合には(ステップS11でNO)、選択部24は、これらの該当カセットの中から、ステップS10の処理によって、カセット5を1つ選択する(ステップS10)。そして、制御部20(ユニット制御部20B)は、払出部7に対して、選択部24によって選択された1つのカセット5から、必要数の景品4を払い出させる(ステップS7)。
【0057】
エラーになったカセット5を除外しても該当カセットが残る場合には(ステップS11でYES)、選択部24は、該当カセットから、エラーになったカセット5を除外する(ステップS12)。そして、選択部24は、エラーになったカセット5が除外された後に残った該当カセットの中から、ステップS10の処理によって、カセット5を1つ選択する(ステップS10)。そして、制御部20(ユニット制御部20B)は、払出部7に対して、選択部24によって選択された1つのカセット5から、必要数の景品4を払い出させる(ステップS7)。このように、選択部24が、記憶部21の記憶(エラー発生履歴)に基づいてエラーが発生したカセット5以外のカセット5を選択する場合には、エラーが発生していないカセット5から景品4が払い出される(図7も参照)。そのため、エラーが発生したカセット5から景品4を払い出す頻度が低くなることから、エラーが発生したカセット5におけるエラーの再発を防止でき、景品払出装置1全体でのエラーの発生回数の増加を抑制できる。そのため、エラー解除のために景品払出装置1の運転を中断する回数が少なくなるので、効率的に景品4を払い出すことができる。
【0058】
ステップS7において、以上のように選択部24によって選択された1つまたは複数のカセット5からの景品4を払い出しが完了すると、制御部20(本体制御部20A)は、記憶部21に記憶された各カセット5における景品4の在庫数(在庫情報)を、払い出した景品4の数だけ減算することで、更新する(ステップS13)。また、景品管理装置2(図4参照)では、景品払出装置1全体での景品4の種類毎の在庫数が、前述した必要数だけ減算することで、更新される。
【0059】
以上のように、図4を参照して、制御部20の選択部24が、記憶部21に記憶された在庫数(計数部6の計数結果、もしくは払出処理後に更新された在庫数であり、各カセット5に収納された景品4の実際の数)に基づき、複数のカセット5のうち、必要数分の景品4を払い出すのに適したカセット5を選択し、払出部7が、選択部24によって選択されたカセット5から景品4を払い出す。これにより、全てのカセット5から満遍なく景品4を払い出すことが可能となるので、所定のカセット5ばかりから景品4が払い出されることを防止できる。そのため、毎回同じカセット5ばかりが故障すると言った不都合がなくなって、全てのカセット5の寿命を平均化できるので、結果として、カセット5を含む景品払出装置1全体の寿命を延ばすことができる。
【0060】
また、払い出しに適したカセット5から景品4が払い出されるので、効率的に景品4を払い出すことができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述した実施例では、カセット5が払い出しに必要数分の景品4を収納しているか否か、カセット5が過去の払い出しに使用されたか否か、カセット5に収納された景品4の数が他のカセット5より多いか否か、払い出しエラーが発生したカセット5か否か、といった複数の条件のうち、少なくともいずれかの条件を満たしているか否かにより、選択部24が、景品4を払い出すカセット5を選択している。これらの条件の優先順位は、任意に設定されてもよく、これらの条件は、必要に応じて取捨選択されてもよい。
【0061】
また、図5のステップS6では、選択部24(図4参照)が、収納された景品4の合計が必要数以上になるように、複数のカセット5を選択しているが、この際、収納された景品4の数が最も小さいカセット5を、選択するカセット5に含めてもよい。収納された景品4の数が最も小さいカセット5が複数ある場合には、カセットNo.が小さいカセット5から順に選択される。この場合、中途半端に景品4が残ったカセット5を早く空にして、空になったカセット5を景品払出装置1から取り出して、予め景品4が満杯に詰められたカセット5を装填することで、カセット5に景品4が十分収納されている状態をできるだけ長く維持することができる。
【0062】
また、図4を参照して、景品払出装置1が、前述した選択部24を具備せず、代わりに、景品管理装置2が選択部24を含んでいてもよい。この場合、景品管理装置2に備えられた図示しない記憶部には、景品払出装置1の各カセット5における景品4の計数結果、払出履歴およびエラー発生履歴が記憶されていてもよい。
この場合、景品管理装置2の選択部24は、計数部6の計数結果、払出履歴およびエラー発生履歴において必要な情報に基づき、図5で説明した手順と同様の手順によって、必要数分の景品4を払い出すのに適したカセット5を選択する。そして、景品管理装置2は、前述した景品払出信号を景品払出装置1に与える際に、一緒に、景品4を払い出すカセット5を選択する選択信号を景品払出装置1に与える。これにより、景品払出装置1では、制御部20が、景品払出信号および選択信号に応じて、払出部7を制御し、払出部7は、景品管理装置2によって選択されたカセット5から必要数分の景品4を払い出す。
【0063】
また、景品払出装置1に選択部24を備える場合には、選択部24は、本体制御部20Aでなく、ユニット制御部20Bに設けられていて、各払出ユニット8のユニット制御部20Bにおいて、景品4を払い出すカセット5が選択されてもよい(図4参照)。
また、前記実施例では、払い出すべき景品4の種類と枚数を景品管理装置2側で算出して払出指示に含めて景品払出装置1へ送信していたが、交換すべきパチンコ玉等の遊技媒体の数を景品払出装置1へ送信し、景品払出装置1側で景品4の種類と枚数を算出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 景品払出装置
2 景品管理装置
3 景品払出システム
4 景品
5 カセット
6 計数部
7 払出部
20 制御部
21 記憶部
24 選択部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9