特許第5747111号(P5747111)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社サムジンエルエヌディーの特許一覧

<>
  • 特許5747111-LED照明装置 図000002
  • 特許5747111-LED照明装置 図000003
  • 特許5747111-LED照明装置 図000004
  • 特許5747111-LED照明装置 図000005
  • 特許5747111-LED照明装置 図000006
  • 特許5747111-LED照明装置 図000007
  • 特許5747111-LED照明装置 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5747111
(24)【登録日】2015年5月15日
(45)【発行日】2015年7月8日
(54)【発明の名称】LED照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20150618BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20150618BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20150618BHJP
   F21V 31/00 20060101ALI20150618BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20150618BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20150618BHJP
   F21V 7/00 20060101ALI20150618BHJP
   F21V 7/05 20060101ALI20150618BHJP
   F21S 8/10 20060101ALI20150618BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20150618BHJP
【FI】
   F21S8/04 110
   H01L33/00 L
   F21V17/00 154
   F21V31/00 100
   F21V23/00 120
   F21V23/00 150
   F21V19/00 450
   F21V7/00 510
   F21V7/00 320
   F21V7/05
   F21S8/10 100
   F21V31/00 150
   F21Y101:02
【請求項の数】20
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-150872(P2014-150872)
(22)【出願日】2014年7月24日
【審査請求日】2014年7月24日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0067248
(32)【優先日】2014年6月2日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】509039334
【氏名又は名称】株式会社サムジンエルエヌディー
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(72)【発明者】
【氏名】孫 忠用
(72)【発明者】
【氏名】朴 槿校
(72)【発明者】
【氏名】金 鍾昊
【審査官】 柿崎 拓
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3180028(JP,U)
【文献】 国際公開第2009/104304(WO,A1)
【文献】 実開昭58−10309(JP,U)
【文献】 特開2013−243149(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00,8/04
F21V 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長く延びた管形状であって、断面が閉曲線に形成され、長さ方向の両端が開放されるように形成されるメインカバーと、
前記メインカバーの外側面に前記メインカバーの長さ方向に沿ってスライディング結合される外部フレームと、
前記メインカバーの長さ方向に並ぶ方向に延びる形態に形成され、前記メインカバーの内部空間に位置するように、前記メインカバーの内側面に前記メインカバーの長さ方向に沿ってスライディング結合される内部フレームと、
前記メインカバーの内部空間が密閉されるように、前記メインカバーの開放された両端を密閉する密閉カバーとを含むが、
前記内部フレームの下側面には、発光するLEDが支持され、
前記密閉カバーは、前記外部フレームおよび前記内部フレームに結合されることを特徴とする、LED照明装置。
【請求項2】
前記外部フレームの長さ方向の両端側に第1結合ホールが形成され、
前記内部フレームの長さ方向の両端側に第2結合ホールが形成され、
前記密閉カバーは、
前記第1結合ホールおよび前記第2結合ホールに結合される締結部材によって前記外部フレームおよび前記内部フレームに結合されることを特徴とする、請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項3】
前記密閉カバーと前記メインカバーとの間に配置されるシーリング部材をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項4】
前記メインカバーの断面は、下側部が下部方向に湾曲した形態に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項5】
前記メインカバーの断面は、上側部が平らに形成されるが、前記上側部の両端が下部に屈曲して前記下側部に連結される形態に形成されることを特徴とする、請求項4に記載のLED照明装置。
【請求項6】
前記メインカバーの上側部に内部方向に凹状に形成された嵌合溝が前記メインカバーと一体に形成されることを特徴とする、請求項2に記載のLED照明装置。
【請求項7】
前記外部フレームは、前記嵌合溝に対応する嵌合突起が形成され、
前記嵌合突起が前記嵌合溝に結合されるように、前記外部フレームは、前記メインカバーの上側部にスライディング嵌合結合されることを特徴とする、請求項6に記載のLED照明装置。
【請求項8】
前記嵌合溝は、前記メインカバーの断面を基準として両側に対称に形成され、
前記第1結合ホールは、前記嵌合突起に形成されることを特徴とする、請求項7に記載のLED照明装置。
【請求項9】
前記内部フレームが支持できるように、前記メインカバーの下側部の内側面に内部方向に凸状に形成された支持突起が前記メインカバーと一体に形成されることを特徴とする、請求項2に記載のLED照明装置。
【請求項10】
断面を基準として、
前記支持突起は、前記メインカバーの両側に対称に形成され、
前記内部フレームの両端部が前記支持突起上に支持されることを特徴とする、請求項9に記載のLED照明装置。
【請求項11】
断面を基準として、
前記内部フレームの両端部にそれぞれ前記第2結合ホールが位置することを特徴とする、請求項10に記載のLED照明装置。
【請求項12】
前記内部フレームは、断面を基準として両端部に下部方向に傾斜した傾斜部が形成されることを特徴とする、請求項10に記載のLED照明装置。
【請求項13】
前記傾斜部には、反射部材が設けられることを特徴とする、請求項12に記載のLED照明装置。
【請求項14】
前記内部フレームは、断面を基準として「M」形状に形成されることを特徴とする、請求項12に記載のLED照明装置。
【請求項15】
断面を基準として、前記内部フレームの両端部が前記メインカバーの上側面と前記嵌合溝との間の空間に嵌合され、前記メインカバーの内側面に支持されることを特徴とする、請求項8に記載のLED照明装置。
【請求項16】
前記内部フレームは、断面を基準として「V」形状に形成されることを特徴とする、請求項15に記載のLED照明装置。
【請求項17】
断面を基準として、前記内部フレームの下部中心に前記第2結合ホールが位置することを特徴とする、請求項16に記載のLED照明装置。
【請求項18】
前記メインカバーは、一体に形成され、透光性を有することを特徴とする、請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項19】
前記内部フレームの上側面には、前記LEDを駆動する駆動回路ユニットが支持され、
前記内部フレームの下側面には、前記LEDを含むLED基板が支持されることを特徴とする、請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項20】
前記メインカバーを設置場所に固定させるブラケットをさらに含み、
前記ブラケットは、前記外部フレームに結合されることを特徴とする、請求項1に記載のLED照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED照明装置に関するものであって、より詳細には、密閉型LED照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
化合物半導体を用いた光半導体である発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が発明されて以来、白色LEDは、入力電力に対し出光する光の効率の面で急激な発展がなされている。
このような光効率の発展に後押しされ、小さいエネルギー消耗で多い光の出光特性を確保し、現在には、白熱灯、蛍光灯、そして高圧放電灯などの伝統的な光源を代替して照明として幅広く使用されるに至った。
なかでも特に高い光効率を有する蛍光灯は、最近まで高効率の照明として最も多く使用されてきたが、LED照明の効率が蛍光灯を追い抜いていて、蛍光灯はLED照明によって代替され始めた。
【0003】
一方、LED照明装置は、長時間使用時、装置の隙間を通して埃、虫などの異物が侵入して装置の内部に積もってしまい、光の放出を遮蔽するため、照度減少の原因となり、内部に侵入した異物によって電気回路の故障の問題が発生することがある。
また、屋外用の場合、装置の防水機能が必要であるが、防水のための密閉のために高費用の器具構造で構成されなければならないため、構造が複雑になり、費用が多くかかる。
これにより、防水、防塵、防虫などのために、効果的な密閉構造を有するLED照明装置を開発する必要がある。
【0004】
一方、LED照明装置は、低天井用の場合、広い配光角を有しなければならず、高天井用の場合、遠い距離まで光が到達するために狭い配光角を有しなければならないなど、設置場所によって配光角が異なる必要があるが、このためには、装置の内部に光の反射または屈折のための器具が複雑に追加されなければならない。
【0005】
したがって、複雑な追加の器具がなくても、配光角の変化に効率的に対応できるように、経済的で簡単な内部構造を有するLED照明装置を開発する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施形態は、防水、防塵、防虫などのために、効果的な密閉構造を有するLED照明装置を提供する。
本発明の一実施形態は、配光角の変化に効率的に対応できるように、経済的で簡単な内部構造を有するLED照明装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面によれば、長く延びた管形状であって、断面が閉曲線に形成され、長さ方向の両端が開放されるように形成されるメインカバーと、前記メインカバーの外側面に前記メインカバーの長さ方向に沿ってスライディング結合される外部フレームと、前記メインカバーの長さ方向に並ぶ方向に延びる形態に形成され、前記メインカバーの内部空間に位置するように、前記メインカバーの内側面に前記メインカバーの長さ方向に沿ってスライディング結合される内部フレームと、前記メインカバーの内部空間が密閉されるように、前記メインカバーの開放された両端を密閉する密閉カバーとを含むが、前記内部フレームの下側面には、発光するLEDが支持され、前記密閉カバーは、前記外部フレームおよび前記内部フレームに結合される、LED照明装置が提供される。
【0008】
この時、前記外部フレームの長さ方向の両端側に第1結合ホールが形成され、前記内部フレームの長さ方向の両端側に第2結合ホールが形成され、前記密閉カバーは、前記第1結合ホールおよび前記第2結合ホールに結合される締結部材によって前記外部フレームおよび前記内部フレームに結合されてよい。
【0009】
また、前記密閉カバーと前記メインカバーとの間に配置されるシーリング部材をさらに含むことができる。
【0010】
また、前記メインカバーの断面は、下側部が下部方向に湾曲した形態に形成されてよい。
この時、前記メインカバーの断面は、上側部が平らに形成されるが、前記上側部の両端が下部に屈曲して前記下側部に連結される形態に形成されてよい。
【0011】
一方、前記メインカバーの上側部に内部方向に凹状に形成された嵌合溝が前記メインカバーと一体に形成されてよい。
この時、前記外部フレームは、前記嵌合溝に対応する嵌合突起が形成され、前記嵌合突起が前記嵌合溝に結合されるように、前記外部フレームは、前記メインカバーの上側部にスライディング嵌合結合されてよい。
この時、前記嵌合溝は、前記メインカバーの断面を基準として両側に対称に形成され、前記第1結合ホールは、前記嵌合突起に形成されてよい。
【0012】
一方、前記内部フレームが支持できるように、前記メインカバーの下側部の内側面に内部方向に凸状に形成された支持突起が前記メインカバーと一体に形成されてよい。
この時、断面を基準として、前記支持突起は、前記メインカバーの両側に対称に形成され、前記内部フレームの両端部が前記支持突起上に支持されてよい。
この時、断面を基準として、前記内部フレームの両端部にそれぞれ前記第2結合ホールが位置することができる。
【0013】
また、前記内部フレームは、断面を基準として両端部に下部方向に傾斜した傾斜部が形成されてよい。
この時、前記傾斜部には、反射部材が設けられてよい。
【0014】
また、前記内部フレームは、断面を基準として「M」形状に形成されてよい。
【0015】
一方、断面を基準として、前記内部フレームの両端部が前記メインカバーの上側面と前記嵌合溝との間の空間に嵌合され、前記メインカバーの内側面に支持されてよい。
この時、前記内部フレームは、断面を基準として「V」形状に形成されてよい。
この時、断面を基準として、前記内部フレームの下部中心に前記第2結合ホールが位置することができる。
【0016】
一方、前記メインカバーは、一体に形成され、透光性を有することができる。
また、前記内部フレームの上側面には、前記LEDを駆動する駆動回路ユニットが支持され、前記内部フレームの下側面には、前記LEDを含むLED基板が支持されてよい。
また、前記メインカバーを設置場所に固定させるブラケットをさらに含み、前記ブラケットは、前記外部フレームに結合されてよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一実施形態によれば、透光カバーの両端を密閉する密閉カバーを外部フレームおよび内部フレームに結合されるように構成することにより、効果的な密閉構造を実現することができる。
また、本発明の一実施形態によれば、密閉カバーと結合される内部フレームの形態を多様に構成することにより、密閉構造を維持しながらも、多様な配光角に効率的に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態にかかるLED照明装置の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態にかかるLED照明装置のうちの一部の組立図である。
図3】本発明の一実施形態にかかるLED照明装置のうちの他の一部の組立図である。
図4】本発明の一実施形態にかかるLED照明装置の断面図である。
図5】本発明の第2実施形態にかかるLED照明装置の断面図である。
図6】本発明の第3実施形態にかかるLED照明装置の断面図である。
図7】本発明の多様な実施形態にかかるLED照明装置の配光曲線を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施形態に限定されない。図面において、本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一の参照符号を付した。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態にかかるLED照明装置100の斜視図である。
図1を参照すれば、本発明の一実施形態にかかるLED照明装置100は、蛍光灯と類似して直管形に形成され、メインカバー120と、メインカバー120の長さ方向の両端を密閉する密閉カバー180とを含むことができる。
つまり、LED照明装置100は、一体型に形成された管形状のメインカバー120のうちの開放された部分である長さ方向の両端をメインカバー120で密閉することにより、全体的に密閉構造に構成できる。
【0021】
以下、密閉構造が実現されるためのLED照明装置100の構成を詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態にかかるLED照明装置100のうちの一部の組立図であり、図3は、本発明の一実施形態にかかるLED照明装置100のうちの他の一部の組立図である。
また、図4は、本発明の一実施形態にかかるLED照明装置100の断面図であって、LED照明装置100の長さ方向に垂直な方向に切断した断面図である。
【0022】
図2および図3を参照すれば、本発明の一実施形態にかかるLED照明装置100は、メインカバー120と、外部フレーム140と、内部フレーム160と、密閉カバー180とを含む。
【0023】
メインカバー120は、LED照明装置100の外観形態を構成し、内部に発光手段を含む各種部品が設けられる部分で、本発明の一実施形態によれば、図2および図3に示されているように、長く延びた管形状であって、長さ方向の両端部が開放されている形態であり、図4を参照すれば、断面が閉曲線に形成されてよい。
この時、本発明の一実施形態によれば、メインカバー120は、一体に形成されてよい。
【0024】
例えば、メインカバー120は、合成樹脂であって、押出成形されて製作されてよい。
また、メインカバー120は、透光性を有する材質からなってよい。
これにより、メインカバー120は、長さ方向の両端部を除いては全体的に密閉構造からなってよく、メインカバー120の内部に位置するLED112から発光する光が外部に透光できる。
【0025】
一方、本明細書において、「断面」とは、特に方向を記載していない場合であれば、LED照明装置100の長さ方向に垂直な方向に切断した時の断面と定義する。
【0026】
本発明の一実施形態によれば、図4に示されているように、メインカバー120の断面は、下側部が下部方向に湾曲した形態に形成されてよい。
例えば、メインカバー120の下部が楕円形と類似の形態に形成されてよい。
これにより、メインカバー120の内部にLED112を効率的に配列することができ、発光効率を高めることができる。
【0027】
また、図4に示されているように、メインカバー120の断面は、上側部が平らに形成されてよく、上側部の両端が下部に屈曲して下側部に連結される形態に形成されてよい。
例えば、メインカバー120の上部が長方形と類似の形態に形成されてよい。
この時、図4に示されているように、メインカバー120の下部が、上部より幅が広く形成されてよい。
【0028】
つまり、LED112の光が外部に発光する必要のない方向であるメインカバー120の上部は、体積を最小化することができ、天井などに容易に設置できるように、例えば、ボックス形状に形成されてよい。
この時、本発明の一実施形態によれば、図4に示されているように、メインカバー120の上部にブラケット150が結合されてよく、ブラケット150によってLED照明装置100が天井などのような設置場所に容易に結合できる。
この時、ブラケット150がメインカバー120に直接結合される場合には、メインカバー120に結合のための開口が形成可能なため、メインカバー120の密閉構造を実現するためには、ブラケット150が直接メインカバー120に結合されることを避ける必要がある。
【0029】
この時、本発明の一実施形態によれば、ブラケット150は、メインカバー120の上部に位置する外部フレーム140に結合されてよいが、例えば、図4に示されているように、ねじのような締結手段152によってブラケット150が外部フレーム140に結合されてよい。
参考として、図1図3では、理解の便宜のために、ブラケット150を示していない。
【0030】
以下、外部フレーム140を詳細に説明する。
【0031】
外部フレーム140は、前述したブラケット150の固定および後述する密閉カバー180の結合などのために備えられる構成であって、本発明の一実施形態によれば、メインカバー120の外側に結合されてよい。
より詳細には、図2および図4を参照すれば、外部フレーム140は、メインカバー120の外側面にメインカバー120の長さ方向に沿ってスライディング結合されてよい。
この時、本発明の一実施形態によれば、図4に示されているように、メインカバー120の上側部に内部方向に凹状に形成された嵌合溝122が形成されてよく、嵌合溝122は、メインカバー120と一体に形成され、メインカバー120の断面は、全体的に閉曲線形状を維持することができる。
【0032】
また、外部フレーム140は、メインカバー120の嵌合溝122に対応する嵌合突起142が形成されてよい。
これにより、外部フレーム140の嵌合突起142がメインカバー120の嵌合溝122に結合可能であり、結果的に、外部フレーム140は、メインカバー120の上側部にスライディング嵌合結合できる。
【0033】
この時、本発明の一実施形態によれば、図4に示されているように、嵌合溝122は、メインカバー120の断面を基準として両側に対称に形成されてよい。
これにより、外部フレーム140は、一対で構成され、メインカバー120の外側面に対称に備えられる。
【0034】
また、嵌合溝122に結合される外部フレーム140の嵌合突起142には、第1結合ホール144が形成されてよい。
図3に示されているように、第1結合ホール144は、後述する密閉カバー180が締結部材184によって結合されるための部分であって、第1結合ホール144が嵌合突起142に形成されることにより、第1結合ホール144が嵌合溝122の内部に位置可能であり、結果的に、第1結合ホール144がメインカバー120の内部方向に隣接して配置できる。
したがって、装置の全体的な外観形態を維持することができ、密閉カバー180の結合によって装置の効果的な密閉が可能になる。
【0035】
また、第1結合ホール144がメインカバー120の両側に対称に構成されることにより、密閉カバー180が安定的に結合可能であり、密閉機能を効果的に実現することができるが、これについては、関連する部分で再び詳細に説明する。
【0036】
一方、密閉機能が要求されるメインカバー120の内部には、内部フレーム160が備えられるが、以下、内部フレーム160を説明する。
【0037】
図4を参照すれば、内部フレーム160は、メインカバー120の内部空間に位置し、LED基板110および駆動回路ユニット130を支持する部分である。
【0038】
本発明の一実施形態によれば、内部フレーム160の下側面は、LED基板110を支持し、内部フレーム160の上側面は、駆動回路ユニット130を支持することができる。
この時、LED基板110には、発光素子であるLED112が実装されており、複数のLED112が一定間隔で配列設置されてよい。
【0039】
また、駆動回路ユニット130は、LED112を駆動する構成で、LED基板110に電源を供給する手段と各種回路部品および基板などを含むことができる。
つまり、本発明の一実施形態にかかるLED照明装置100は、パワーサプライ(power supply)の役割を果たす駆動回路ユニット130がメインカバー120の内部に内装されている、パワー内装型方式で構成できる。
【0040】
本発明の一実施形態によれば、図2に示されているように、内部フレーム160は、メインカバー120の長さ方向に並ぶ方向に延びる形態に形成されてよい。
また、図2を参照すれば、内部フレーム160は、メインカバー120の内部空間に位置するように、メインカバー120の内側面にメインカバー120の長さ方向に沿ってスライディング結合されてよい。
【0041】
この時、本発明の一実施形態によれば、図4に示されているように、内部フレーム160が支持できるように、メインカバー120の下側部の内側面に支持突起124が内部方向に凸状に形成されてよい。
この時、図4を参照すれば、支持突起124は、断面を基準としてメインカバー120の両側に対称に形成されてよい。
【0042】
また、支持突起124は、メインカバー120と一体に形成されてよい。
これにより、断面を基準として、内部フレーム160の両端部は、支持突起124上に支持できる。
【0043】
一方、本発明の一実施形態によれば、内部フレーム160の両端部には、それぞれ第2結合ホール164が形成されてよい。
図3に示されているように、第2結合ホール164は、前述した第1結合ホール144と共に、後述する密閉カバー180が締結部材184によって結合されるための部分であって、第2結合ホール164が内部フレーム160の両端部に形成されることにより、第2結合ホール164がメインカバー120の両側に対称に構成されるため、密閉カバー180が安定的に結合可能であり、密閉機能を効果的に実現することができるが、これについては、関連する部分で再び詳細に説明する。
【0044】
一方、本発明の一実施形態によれば、図4に示されているように、内部フレーム160は、断面が「M」形状に形成されてよい。
これにより、断面を基準として、内部フレーム160の両端部には、下部方向に所定角度傾斜した傾斜部162が形成できる。
【0045】
この時、図4を参照すれば、内部フレーム160の中心部の下側面には、LED基板110が配置され、傾斜部162の下側面には、反射部材170が設けられてよい。
これにより、LED112から放出される光は、反射部材170によって反射可能であり、反射部材170を適当な位置および角度で構成することにより、必要な配光角を形成することができる。
例えば、図4に示された実施形態の場合は、狭い配光角が形成され、これにより、より遠い距離まで光が到達可能なため、高い位置に設けられる高天井用照明として使用できる。
【0046】
一方、本発明のLED照明装置100は、内部フレーム160を多様な構造に形成することにより、多様な配光角を実現することができるが、以下、本発明の他の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0047】
図5は、本発明の第2実施形態にかかるLED照明装置の断面図である。
図6は、本発明の第3実施形態にかかるLED照明装置の断面図である。
本発明の他の実施形態に関する以下の説明は、前述した実施形態(以下、第1実施形態)と同一の部分の説明は省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0048】
図5を参照すれば、本発明の第2実施形態によれば、内部フレーム160は、断面を基準として第1実施形態と類似の形態であるが、LED112が配列される中心部が平らに形成される。
これにより、図5に示された本発明の第2実施形態の場合は、第1実施形態より配光角が広く形成可能であり、これにより、第1実施形態より低い位置に設けられる照明として好適であり得る。
この時、内部フレーム160を除いたLED照明装置の構造がすべて同一であるため、1つのLED照明装置の構造を用いながら、内部フレーム160だけを切り替えることにより、多様な配光角を実現することができる。
これは、結局、LED照明装置の製造コストを節約できるため、経済性の面で効果的である。
【0049】
一方、本発明の第3実施形態によれば、内部フレーム160の断面が「V」形状に形成されてよい。
この時、図6を参照すれば、断面を基準として、内部フレーム160の両端部がメインカバー120の上側面と嵌合溝122との間の空間に嵌合され、内部フレーム160がメインカバー120の内側面に支持されてよい。
【0050】
この時、本発明の一実施形態によれば、密閉カバー180が結合される第2結合ホール164は、内部フレーム160の下部中心に位置することができる。
これにより、前述した第1および第2実施形態とは異なり、第2結合ホール164が1つのみ備えられるが、上部に位置する一対の第1結合ホール144と共に三角形状を形成するため、密閉カバー180が安定的に結合可能であり、密閉機能を効果的に実現することができる。
【0051】
また、第3実施形態の場合は、LED112から放出される光を反射させる別の反射部材が備えられておらず、LED112が「V」形状の内部フレーム160に配列されることにより、LED112から放出される光がより広い範囲に広がることができる。
これにより、第3実施形態の場合は、バックライト(back light)が必要な場所や、低い天井などの光配光が確保される必要のある場所に設けられる照明として好適であり得る。
【0052】
また、第3実施形態も、内部フレーム160を除いたLED照明装置の構造がすべて同一であるため、1つのLED照明装置の構造を用いながら、内部フレーム160だけを切り替えることにより、多様な配光角を実現することができ、結局、経済性の面で効果的である。
つまり、本発明は、密閉構造を維持しながら、内部フレーム160の変形だけで多様な配光角を実現することができる。
【0053】
一方、図7は、本発明の多様な実施形態にかかるLED照明装置の配光角を示した配光曲線である。
図7は、実験を通した、第1〜第3実施形態の配光角を示した配光曲線であって、(a)は第1実施形態の配光角、(b)は第2実施形態の配光角、(c)は第3実施形態の配光角を示したものである。
【0054】
以下、本発明の一実施形態にかかるLED照明装置100の効果的な密閉実現のための密閉カバー180およびその結合構造について説明する。
【0055】
図1および図3を参照すれば、密閉カバー180は、メインカバー120の内部空間が密閉されるように、メインカバー120の開放された長さ方向の両端を密閉する構成である。
この時、図3を参照すれば、効果的な密閉効果のために、密閉カバー180とメインカバー120との間にシーリング部材182が設けられてよい。
この時、シーリング部材182は、柔軟性を有する材質からなってよく、防水、防塵、防虫が可能な材質からなってよい。
【0056】
一方、本発明の一実施形態によれば、密閉カバー180は、メインカバー120に直接結合されるのではなく、外部フレーム140および内部フレーム160に結合されてよい。
例えば、図2および図3を参照すれば、外部フレーム140の長さ方向の両端側に第1結合ホール144が形成され、内部フレーム160の長さ方向の両端側に第2結合ホール164が形成されてよい。
【0057】
この時、図3に示されているように、密閉カバー180は、締結部材184によって第1結合ホール144および第2結合ホール164に結合されてよい。
例えば、締結部材184は、ねじ(screw)であってよく、第1結合ホール144および第2結合ホール164は、ねじに対応するねじホールであってよく、図3に示されているように、密閉カバー180の外側のねじの結合された部分には、保護カバー186が設けられてよい。
これにより、メインカバー120には、密閉カバー180を締結するための開口などが形成されなくてよいことから、メインカバー120の内部を密閉構造に形成することができる。
【0058】
一方、前述した締結部材184と第1結合ホール144および第2結合ホール164との間の結合により、外部フレーム140および内部フレーム160を安定的に固定する機能を果たすことができる。
より詳細には、外部フレーム140の場合、メインカバー120の外側面に結合されるが、メインカバー120の密閉構造を実現するために別の固定手段や締結手段なく、嵌合溝122と嵌合突起142との間で嵌合結合される。
これにより、メインカバー120と外部フレーム140との間の結合が弱くなることがあり、外部衝撃などによって外部フレーム140がメインカバー120から分離される危険性もある。
しかし、密閉カバー180がメインカバー120の長さ方向の両端で締結部材184を通して外部フレーム140と結合されることにより、外部フレーム140がメインカバー120に安定的に固定できる。
【0059】
また、内部フレーム160の場合、メインカバー120の内側面に結合されるが、メインカバー120の密閉構造を実現するために別の固定手段や締結手段なく、支持突起124または嵌合溝122による突出構造上に内部フレーム160を単純支持する構造である。
これにより、内部フレーム160が支持している駆動回路ユニット130の重量によって内部フレーム160が下部方向に傾くことがあり、これによって内部フレーム160の形状が変形する危険性もある。
しかし、密閉カバー180がメインカバー120の長さ方向の両端で締結部材184を通して内部フレーム160と結合されることにより、内部フレーム160がメインカバー120の内部に安定的に固定可能であり、内部フレーム160が下部方向に傾いたり形状が歪むことも防止できる。
【0060】
このように、本発明の一実施形態にかかるLED照明装置100は、メインカバー120の長さ方向の両端を密閉する密閉カバー180を、メインカバー120でない外部フレーム140および内部フレーム160に結合されるように構成することにより、効果的な密閉構造を実現することができる。
また、照明装置の構造をそのまま用いながらも、LED112が配列される内部フレーム160の形態だけを多様に変形することにより、密閉構造を維持しながらも、多様な配光角を効果的に実現することができる。
【0061】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明および添付した図面の範囲内で多様に変形して実施することが可能であり、これも本発明の範囲に属することは当然である。
【符号の説明】
【0062】
100:LED照明装置
110:LED基板
112:LED
120:メインカバー
122:嵌合溝
124:支持突起
130:駆動回路ユニット
140:外部フレーム
142:嵌合突起
144:第1結合ホール
150:ブラケット
152:締結手段
160:内部フレーム
162:傾斜部
164:第2結合ホール
170:反射部材
180:密閉カバー
182:シーリング部材
184:締結部材
186:保護カバー
【要約】
【課題】 LED照明装置が開示される。
【解決手段】 本発明の一実施形態にかかる照明装置は、長く延びた管形状であって、断面が閉曲線に形成され、長さ方向の両端が開放されるように形成されるメインカバーと、メインカバーの外側面にメインカバーの長さ方向に沿ってスライディング結合される外部フレームと、メインカバーの長さ方向に並ぶ方向に延びる形態に形成され、メインカバーの内部空間に位置するように、メインカバーの内側面にメインカバーの長さ方向に沿ってスライディング結合される内部フレームと、メインカバーの内部空間が密閉されるように、メインカバーの開放された両端を密閉する密閉カバーとを含むが、内部フレームの下側面には、発光するLEDが支持され、密閉カバーは、外部フレームおよび内部フレームに結合される。
【選択図】 図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7