特許第5826416号(P5826416)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユニ・チャーム株式会社の特許一覧
特許5826416吸収性物品に係るシート状部材の製造方法、及び製造装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5826416
(24)【登録日】2015年10月23日
(45)【発行日】2015年12月2日
(54)【発明の名称】吸収性物品に係るシート状部材の製造方法、及び製造装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/15 20060101AFI20151112BHJP
   A61F 13/49 20060101ALI20151112BHJP
   A61F 13/496 20060101ALI20151112BHJP
【FI】
   A41B13/02 T
   A41B13/02 U
【請求項の数】15
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2015-25020(P2015-25020)
(22)【出願日】2015年2月12日
【審査請求日】2015年2月18日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】赤野 行功
(72)【発明者】
【氏名】松尾 宗哉
【審査官】 一ノ瀬 薫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−138795(JP,A)
【文献】 特開2010−240112(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0230037(US,A1)
【文献】 特表2014−511753(JP,A)
【文献】 特開2004−254862(JP,A)
【文献】 特開2012−115358(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/00
A61F 13/15 − 13/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造方法であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送することと、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成することと、を有し、
互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材の切断がなされ、
前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して連続して並んで配置されている第1位置と、前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して非連続に並んで配置されている第2位置と、を有し、
前記複数の弾性部材のうちで前記CD方向に隣り合う全ての弾性部材同士は、前記CD方向においてそれぞれの中心間距離だけ隔てて配置されており、
前記第2位置で非連続に並ぶ前記カッター刃同士の間にあいた隙間の前記CD方向の大きさは、全ての前記中心間距離のうちの最小値よりも小さく、
前記低伸縮領域は、吸収性物品としての使い捨ておむつの吸収性コアと重なる領域であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記連続シートは、前記低伸縮領域に対応する領域及び前記高伸縮領域に対応する領域に対して前記CD方向に隣接する第2領域を有し、
前記第2領域には、前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する第2弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に複数並んだ状態で固定されていて、前記第2領域は、第2高伸縮領域とされており、
前記低伸縮領域に対応する領域における前記CD方向の前記第2高伸縮領域側の端部に、前記第2位置が設定されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記連続シートは、前記低伸縮領域に対応する領域及び前記高伸縮領域に対応する領域に対して前記CD方向に隣接する第2領域を有し、
前記低伸縮領域に対応する領域には、それぞれ、単票状シートが、前記搬送方向に隣り合う単票状シートとの間に間隔をあけて固定されており、
前記単票状シートにおける前記CD方向の前記第2領域側の端部に、前記第2位置が設定されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記連続シートは、前記低伸縮領域に対応する領域及び前記高伸縮領域に対応する領域に対して前記CD方向に隣接する第2領域を有し、
前記第2領域には、接着剤が塗布されているとともに、前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する第2弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に複数並んだ状態で前記接着剤によって固定されていて、前記第2領域は第2高伸縮領域とされており、
前記低伸縮領域に対応する領域では、前記複数の弾性部材は接着剤で固定されておらず、
前記低伸縮領域に対応する領域における前記CD方向の前記第2領域側の端部に、前記第2位置が設定されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第2位置で非連続に並ぶ前記カッター刃同士の間にあいた隙間の前記CD方向の大きさは、前記複数の弾性部材のうちで前記第2位置に最も近い位置の弾性部材の太さよりも小さいことを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項6】
請求項1乃至4の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第2位置で非連続に並ぶ前記カッター刃同士の間にあいた隙間の前記CD方向の大きさは、前記複数の弾性部材のうちで前記第2位置に最も近い位置の弾性部材の太さ以上であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第1位置で連続して並ぶ前記カッター刃同士は、互いに前記CD方向にオーバーラップしていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記カッター回転体の回転軸に沿う方向から前記カッター刃は傾いていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第1位置で前記CD方向に連続して並ぶ前記カッター刃同士の前記カッター回転体の回転方向の間の位置に、前記複数のカッター刃のうちの少なくとも一つの別のカッター刃が位置していることを吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第2位置で前記CD方向に非連続に並ぶ前記カッター刃同士の前記カッター回転体の回転方向の間の位置に、前記複数のカッター刃のうちの少なくとも一つの別のカッター刃が位置していることを吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項11】
請求項1乃至10の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃のうちの一つのカッター刃によって或る弾性部材を切断した後であって未だ前記一つのカッター刃が前記アンビル回転体の方へ押圧されている時に、前記複数のカッター刃のうちで、他の弾性部材を次に切断する他のカッター刃は、既に前記アンビル回転体の方へ押圧された状態になっており、
前記CD方向において前記一つのカッター刃と前記他のカッター刃との間の位置には、少なくとも一つのカッター刃が位置していることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項12】
請求項11に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃のうちで最後に前記弾性部材を切断するカッター刃以外の何れのカッター刃についても、前記少なくとも一つのカッター刃に相当するカッター刃が存在していることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記一つのカッター刃が前記或る弾性部材を切断する時には、既に前記他のカッター刃は前記アンビル回転体の方へ押圧された状態になっていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項14】
請求項1乃至13の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃の全てのカッター刃に亘って、前記アンビル回転体の方へ同時に押圧される前記カッター刃の数は、2以下とされていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
【請求項15】
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造装置であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送する搬送装置と、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成するカッター装置と、を有し、
前記カッター装置は、互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体とを有するとともに、前記カッター回転体と前記アンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材を切断し、
前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して連続して並んで配置されている第1位置と、前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して非連続に並んで配置されている第2位置と、を有し、
前記複数の弾性部材のうちで前記CD方向に隣り合う全ての弾性部材同士は、前記CD方向においてそれぞれの中心間距離だけ隔てて配置されており、
前記第2位置で非連続に並ぶ前記カッター刃同士の間にあいた隙間の前記CD方向の大きさは、全ての前記中心間距離のうちの最小値よりも小さく、
前記低伸縮領域は、吸収性物品としての使い捨ておむつの吸収性コアと重なる領域であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法、及び製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、尿などの排泄液を吸収する吸収性物品として知られる使い捨ておむつの製造には、高伸縮領域と、高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを所定方向に並んで有したシート状部材が使用される。
【0003】
かかるシート状部材20s’は、次のようにして生成される。図1Aは、その生成過程の説明図であってシート状部材20s’の概略平面図である。
先ず、所定方向に連続する連続シート20s’を、所定方向を搬送方向として搬送する。また、上記搬送方向に伸長状態で同方向に送られる糸ゴム等の弾性部材27s’を、搬送方向と交差するCD方向に複数並んだ状態で、上記連続シート20s’に供給する。そして、上記複数の弾性部材27s’を、低伸縮領域AL’に対応する領域AL1’では連続シート20s’に固定しないようにしながら、高伸縮領域AH’に対応する領域AH1’では、ホットメルト接着剤等を用いて連続シート20s’に固定する。そうしたら、低伸縮領域AL’に対応する領域AL1’において上記複数の弾性部材27s’,27s’…をそれぞれ搬送方向の一カ所PCで切断して、これら切断された弾性部材27’を、それぞれ高伸縮領域AH’,AH’に対応する領域AH1’,AH1’の方へ収縮させる。そして、これにより、連続シート20s’に高伸縮領域AH’と低伸縮領域AL’とが搬送方向に並んで形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2014−511753号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
なお、上述の各弾性部材27s’,27s’…の切断については、例えば、不図示のカッター装置によりなされる。カッター装置は、互いの外周面を対向して回転するカッターロールとアンビルロールとを有する。そして、回転するカッターロールとアンビルロールとの間を、図1Aに示す各弾性部材27s’,27s’…が固定された上記連続シート20s’が通過する際に、カッターロールの外周面のカッター刃C’,C’…とアンビルロールとで各弾性部材27s’,27s’…と連続シート20s’とを一緒に厚さ方向に挟圧することにより、各弾性部材27s’,27s’…を切断する。
【0006】
図1B及び図1Cは、カッター刃C’,C’…の配置パターンの第1参考例及び第2参考例である。なお、どちらの図も、カッターロールの外周面を平面上に展開して示す概略図であり、また、同図には、連続シート20s’及び弾性部材27s’も仮想的に併記している。
【0007】
基本的に、どちらの参考例も、各カッター刃C’は、弾性部材27s’毎に一つずつ対応して配置されており、これにより、既述のように各弾性部材27s’を搬送方向の一カ所PC(図1A)で切断する。また、各カッター刃C’は、それぞれ、カッター刃C’のCD方向の略中央位置を弾性部材27s’の切断位置としている。
【0008】
ここで、図1Bの第1参考例では、CD方向に隣り合うカッター刃C’,C’同士が、CD方向に関して連続して並んで配置されている。例えばこの図1Bの例では、これらカッター刃C’,C’同士は、CD方向にオーバーラップして設けられている。そのため、連続シート20s’の蛇行や収縮等の何らかの理由で弾性部材27s’がCD方向に位置変動した場合でも、弾性部材27s’の切り損じを防ぐことができる。
【0009】
しかし、この場合、図1Dの概略拡大図に示すようにCD方向に連続して並んで配置されたカッター刃Cu’,Cd’同士は、カッターロールの回転方向に隣り合って配置されていることから、同図1D及び図1Eに示すように、下流側に位置するカッター刃Cd’で切断した弾性部材27s’が上記回転方向たる搬送方向の上流側の方へ収縮している時に、図らずも上流側のカッター刃Cu’で二度目の切断をしてしまう恐れがある。そして、その場合には、図1Fに示すように、弾性部材27s’の細切れ片27sd’が生成されてしまい、かかる細切れ片27sd’が巻き込まれた連続シート20s’に基づいて生成されたおむつは、異物混入の不良品として廃棄される恐れがあって、製品歩留まりの悪化を招き得る。
一方、図1Cの第2参考例では、CD方向に隣り合うカッター刃C’,C’同士は、CD方向に関して非連続に並んで配置されている。すなわち、これらカッター刃C’,C’同士の間には、CD方向の隙間Sが形成されている。そのため、上述の二度切りを速やかに回避し得て、その結果、細切れ片27sd’の生成を防ぐことができる。しかし、弾性部材27s’のCD方向の位置変動によって同弾性部材27’が上記隙間Sの位置に移動した場合には、弾性部材27s’を切り損じてしまう恐れがある。
つまり、第1参考例及び第2参考例のどちらの配置パターンも一長一短を有している。
【0010】
ところで、おむつの仕様によっては、上記の連続シート20s’上において、弾性部材27s’の確実な切断を優先した方が良い位置と、細切れ片27sd’の生成の防止を優先した方が良い位置とが存在する場合がある。図1Gは、その一例を説明するための概略図である。すなわち、同図1Gに示された連続シート20s’は、上記低伸縮領域AL’に対応する領域AL1’及び上記高伸縮領域AH’に対応する領域AH1’に対してCD方向に隣接する第2領域AH2’を更に有している。そして、当該第2領域AH2’には、搬送方向に伸長状態で同搬送方向に連続する複数の第2弾性部材25s’,25s’…が固定されていて、第2領域AH2’は第2高伸縮領域AH2’とされているが、かかる場合、低伸縮領域AL’に対応する領域AL1’におけるCD方向の第2高伸縮領域AH2’側の端部AL1e’で仮に弾性部材27se’を切り損じても、低伸縮領域AL’に与え得る低伸縮性の阻害の影響は小さいものと考えられる。すなわち、かかる切り損じの位置は、第2高伸縮領域AH2’の近傍であるので、当該切り損じた1本の弾性部材27se’を、第2高伸縮領域AH2’に非切断の弾性部材25’が1本追加されたものと見なすことができて、その結果、実質的に切り損じを無視することができる。これに対して、同図1Gに示すように、第2高伸縮領域AH2’からCD方向に大きく離れた位置AL1a’で低伸縮領域AL’に係る弾性部材27sa’を切り損じると、無視できない伸縮性が当該低伸縮領域AL’に付与されてしまい、その結果、低伸縮領域AL’の低伸縮性が大きく阻害されてしまう。
【0011】
つまり、前者の位置AL1e’のような或る位置では、細切れ片27sd’の生成の防止を優先した方が良い一方、後者の位置AL1a’のように別の或る位置では、弾性部材27s’の確実な切断を優先した方が良いような場合があるのである。
【0012】
そして、前者の細切れ片の生成27sd’の防止については、図1Cの第2参考例の配置パターンのようなCD方向に隣り合うカッター刃C’,C’同士がCD方向に関して非連続に並ぶ配置パターンで対処可能であり、他方、後者の切り損じの防止については、図1Bの第1参考例の配置パターンのようなCD方向に隣り合うカッター刃C’,C’同士がCD方向に関して連続して並ぶ配置パターンで対処可能である。
【0013】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、弾性部材の切り損じを防ぐことが可能な切り損じ防止位置と、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐことが可能な細切れ片防止位置とを、上記の連続シート上に作り込めるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するための主たる発明は、
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造方法であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送することと、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成することと、を有し、
互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材の切断がなされ、
前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して連続して並んで配置されている第1位置と、前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して非連続に並んで配置されている第2位置と、を有し、
前記複数の弾性部材のうちで前記CD方向に隣り合う全ての弾性部材同士は、前記CD方向においてそれぞれの中心間距離だけ隔てて配置されており、
前記第2位置で非連続に並ぶ前記カッター刃同士の間にあいた隙間の前記CD方向の大きさは、全ての前記中心間距離のうちの最小値よりも小さく、
前記低伸縮領域は、吸収性物品としての使い捨ておむつの吸収性コアと重なる領域であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法である。
また、
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造装置であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送する搬送装置と、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成するカッター装置と、を有し、
前記カッター装置は、互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体とを有するとともに、前記カッター回転体と前記アンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材を切断し、
前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して連続して並んで配置されている第1位置と、前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して非連続に並んで配置されている第2位置と、を有し、
前記複数の弾性部材のうちで前記CD方向に隣り合う全ての弾性部材同士は、前記CD方向においてそれぞれの中心間距離だけ隔てて配置されており、
前記第2位置で非連続に並ぶ前記カッター刃同士の間にあいた隙間の前記CD方向の大きさは、全ての前記中心間距離のうちの最小値よりも小さく、
前記低伸縮領域は、吸収性物品としての使い捨ておむつの吸収性コアと重なる領域であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置である。
【0015】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、弾性部材の切り損じを防ぐことが可能な切り損じ防止位置と、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐことが可能な細切れ片防止位置とを、上記の連続シート上に作り込めるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A】高伸縮領域AH’と低伸縮領域AL’とを有したシート状部材20s’の生成過程を示す概略平面図である。
図1B】カッター刃C’,C’…の配置パターンの第1参考例の概略図である。
図1C】カッター刃C’,C’…の配置パターンの第2参考例の概略図である。
図1D】第1参考例のカッター刃C’,C’…の配置パターンで起こり得る弾性部材27s’の細切れ片生成の問題の説明図である、
図1E】同説明図である。
図1F】同説明図である。
図1G】連続シート20s’上において、弾性部材27s’の確実な切断を優先した方が良い位置と、細切れ片27sd’の生成の防止を優先した方が良い位置とが存在することを説明するための概略図である。
図2】本実施形態の吸収性物品の一例としての3ピースタイプの使い捨ておむつ1の概略斜視図である。
図3】展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。
図4】同おむつ1を非肌側から見た概略平面図である。
図5図5Aは、図3中のA−A断面図であり、図5Bは、図3中のB−B断面図である。
図6図3中のVI−VI断面図である。
図7】腹側帯部材20aを非肌側から見た概略平面図である。
図8】糸ゴムの連続体27sを切断前の腹側帯部材20aを非肌側から見た概略平面図である。
図9図9Aは、本実施形態の製造装置30へと搬送される直前のシート状部材20asの概略平面図であり、図9Bは、同製造装置30によって伸縮領域AH,AHと非伸縮領域ALとが形成されたシート状部材20asの概略平面図である。
図10図10Aは、同製造装置30の概略側面図であり、図10Bは、図10A中のB−B矢視図である。
図11】カッターロール51dのカッターブロック54に設けられた複数のカッター刃C,C…の配置状態の説明図であって、同ロール51dの外周面51daを平面上に展開して示す図である。
図12】細切れ片防止位置の設定位置の第1変形例の説明図である
図13】細切れ片防止位置の設定位置の第2変形例の説明図である。
図14】細切れ片防止位置の設定位置の第3変形例の説明図である。
図15】カッター刃C,C…の配置パターンの第1変形例の概略平面図である。
図16】カッター刃C,C…の配置パターンの第2変形例の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造方法であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送することと、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成することと、を有し、
互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材の切断がなされ、
前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して連続して並んで配置されている第1位置と、前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して非連続に並んで配置されている第2位置と、を有し、
前記第2位置で非連続に並ぶ前記カッター刃同士の間にあいた隙間の前記CD方向の大きさは、前記複数の弾性部材のうちで前記CD方向に隣り合う弾性部材同士の間の前記CD方向の中心間距離の最小値よりも小さいことを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法である。
【0019】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記の第1位置では、CD方向に隣り合うカッター刃同士が同CD方向に関して連続して並んで配置されている。よって、その近傍に位置する弾性部材がCD方向に位置変動した場合でも、同弾性部材を切り損じることは防止される。一方、上記の第2位置では、CD方向に隣り合うカッター刃同士が同CD方向に関して非連続に並んで配置されている。よって、これらカッター刃同士のうちで回転方向の下流側に位置するカッター刃が上記弾性部材を切断後に、回転方向の上流側に収縮中の同弾性部材に対して上流側のカッター刃が二度目の切断をしてしまうことを防ぐことができて、その結果、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐことができる。そして、以上から、弾性部材の切り損じを防ぐことが可能な切り損じ防止位置と、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐことが可能な細切れ片防止位置とを連続シート上に作り込めるようになる。
【0020】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記連続シートは、前記低伸縮領域に対応する領域及び前記高伸縮領域に対応する領域に対して前記CD方向に隣接する第2領域を有し、
前記第2領域には、前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する第2弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に複数並んだ状態で固定されていて、前記第2領域は、第2高伸縮領域とされており、
前記低伸縮領域に対応する領域における前記CD方向の前記第2高伸縮領域側の端部に、前記第2位置が設定されているのが望ましい。
【0021】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、低伸縮領域に対応する領域におけるCD方向の第2高伸縮領域側の端部に、上記第2位置が設定されている。よって、当該端部では、細切れ片の生成を防ぐことができる。ちなみに、仮に、当該端部で弾性部材を切り損じても、低伸縮領域に与え得る低伸縮性の阻害の程度は小さいものと考えられる。すなわち、かかる端部は、第2高伸縮領域の近傍であるので、仮にかかる端部において弾性部材を切り損じても、当該切り損じた弾性部材を、第2高伸縮領域に弾性部材が追加されたものと見なすことができて、結果、実質的に当該切り損じを無視することができる。
【0022】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記連続シートは、前記低伸縮領域に対応する領域及び前記高伸縮領域に対応する領域に対して前記CD方向に隣接する第2領域を有し、
前記低伸縮領域に対応する領域には、それぞれ、単票状シートが、前記搬送方向に隣り合う単票状シートとの間に間隔をあけて固定されており、
前記単票状シートにおける前記CD方向の前記第2領域側の端部に、前記第2位置が設定されているのが望ましい。
【0023】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、単票状シートにおけるCD方向の第2領域側の端部の位置では、その近傍の単票状シートが存在していない位置との剛性差に基づいて、連続シートがCD方向に変形し易く、これにより、当該端部に位置する弾性部材は、CD方向に位置変動を起こし易い。そして、その結果、CD方向に隣り合うカッター刃同士の境界位置又はその近傍に同弾性部材が移動する恐れがある。但し、この点につき、当該端部には上記第2位置が設定されていて、これにより、当該カッター刃同士はCD方向に関して非連続に並んで設けられている。更に詳しく言えば、当該カッター刃同士の間には、CD方向の隙間が設けられている。よって、CD方向の位置変動により弾性部材がカッター刃同士の境界位置又はその近傍に移動しても、これら二つのカッター刃による弾性部材の二度切りを速やかに回避することができて、その結果、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐことができる。
【0024】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記連続シートは、前記低伸縮領域に対応する領域及び前記高伸縮領域に対応する領域に対して前記CD方向に隣接する第2領域を有し、
前記第2領域には、接着剤が塗布されているとともに、前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する第2弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に複数並んだ状態で前記接着剤によって固定されていて、前記第2領域は第2高伸縮領域とされており、
前記低伸縮領域に対応する領域では、前記複数の弾性部材は接着剤で固定されておらず、
前記低伸縮領域に対応する領域における前記CD方向の前記第2領域側の端部に、前記第2位置が設定されているのが望ましい。
【0025】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記低伸縮領域に対応する領域におけるCD方向の第2領域側の端部の位置では、その近傍に位置しつつ接着剤が塗布された第2領域との剛性差に基づいて、連続シートがCD方向に変形し易く、これにより、当該端部に位置する弾性部材は、CD方向に位置変動を起こし易い。そして、その結果、CD方向に隣り合うカッター刃同士の境界位置又はその近傍に同弾性部材が移動する恐れがある。但し、この点につき、当該端部には上記第2位置が設定されていて、これにより、当該端部には、カッター刃同士がCD方向に関して非連続に並んで設けられている。更に詳しく言えば、当該カッター刃同士の間には、CD方向の隙間が設けられている。よって、CD方向の位置変動により弾性部材がカッター刃同士の境界位置又はその近傍に移動しても、これら二つのカッター刃による弾性部材の二度切りを速やかに回避することができて、その結果、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐことができる。
【0026】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第2位置で非連続に並ぶ前記カッター刃同士の間にあいた隙間の前記CD方向の大きさは、前記複数の弾性部材のうちで前記第2位置に最も近い位置の弾性部材の太さよりも小さいのが望ましい。
【0027】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記隙間のCD方向の大きさは、上記弾性部材の太さよりも小さいので、当該隙間に同弾性部材が移動した場合でも、同弾性部材を上記のカッター刃同士で切断することができる。よって、第2位置においても弾性部材の切り損じを有効に防ぐことができる。
【0028】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第2位置で非連続に並ぶ前記カッター刃同士の間にあいた隙間の前記CD方向の大きさは、前記複数の弾性部材のうちで前記第2位置に最も近い位置の弾性部材の太さ以上であるのが望ましい。
【0029】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記隙間のCD方向の大きさを、上記弾性部材の太さ以上にしているので、当該隙間に同弾性部材が移動した場合に、これら二つのカッター刃による弾性部材の二度切りを有効に回避することができる。そして、その結果、弾性部材の細切れ片の生成を確実に防ぐことができる。
【0030】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第1位置で連続して並ぶ前記カッター刃同士は、互いに前記CD方向にオーバーラップしているのが望ましい。
【0031】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記カッター刃同士は、互いにCD方向にオーバーラップしている。よって、上記第1位置での弾性部材の切り損じを確実に防ぐことができる。
【0032】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記カッター回転体の回転軸に沿う方向から前記カッター刃は傾いているのが望ましい。
【0033】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、カッター刃は、カッター回転体の回転軸に沿う方向から傾いている。よって、同刃が、当該回転軸方向に沿う方向と平行な場合と比べて、傾いている分だけ上記弾性部材の切断時間を長く確保することができる。そして、このことも、弾性部材の切り損じの防止に有効に寄与する。
【0034】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第1位置で前記CD方向に連続して並ぶ前記カッター刃同士の前記カッター回転体の回転方向の間の位置に、前記複数のカッター刃のうちの少なくとも一つの別のカッター刃が位置しているのが望ましい。
【0035】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、第1位置でCD方向に連続して並ぶカッター刃同士の上記回転方向の間の位置に、少なくとも一つの別のカッター刃が位置していて、これにより、同第1位置の上記二つのカッター刃同士は、回転方向に適度に離間している。よって、これら二つのカッター刃のうちで先に切断するカッター刃と、後に切断するカッター刃との間に、適度な時間差を確保することができる。そして、これにより、先に切断するカッター刃と後に切断するカッター刃とが共同して起こし得る弾性部材の細切れ片の生成を有効に防ぐことができる。すなわち、下流側のカッター刃が弾性部材を切断後に、回転方向の上流側へと収縮中の弾性部材に対して上流側のカッター刃が二度目の切断をしてしまうことを防ぐことができる。
【0036】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第2位置で前記CD方向に非連続に並ぶ前記カッター刃同士の前記カッター回転体の回転方向の間の位置に、前記複数のカッター刃のうちの少なくとも一つの別のカッター刃が位置しているのが望ましい。
【0037】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記第2位置でCD方向に非連続に並ぶ前記カッター刃同士の上記の回転方向の間の位置に、少なくとも一つの別のカッター刃が位置していて、これにより、同第2位置の上記二つのカッター刃同士は、回転方向に適度に離間している。よって、これら二つのカッター刃のうちで先に切断するカッター刃と、後に切断するカッター刃との間に、適度な時間差を確保することができる。そして、これにより、先に切断するカッター刃と後に切断するカッター刃とが共同して起こし得る弾性部材の細切れ片の生成を有効に防ぐことができる。すなわち、下流側のカッター刃が弾性部材を切断後に、回転方向の上流側へと収縮中の弾性部材に対して上流側のカッター刃が二度目の切断をしてしまうことを防ぐことができる。
【0038】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃のうちの一つのカッター刃によって或る弾性部材を切断した後であって未だ前記一つのカッター刃が前記アンビル回転体の方へ押圧されている時に、前記複数のカッター刃のうちで、他の弾性部材を次に切断する他のカッター刃は、既に前記アンビル回転体の方へ押圧された状態になっており、
前記CD方向において前記一つのカッター刃と前記他のカッター刃との間の位置には、少なくとも一つのカッター刃が位置しているのが望ましい。
【0039】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記の一つのカッター刃が或る弾性部材を切断した後であって未だ同カッター刃がアンビル回転体の方へ押圧されている時には、他の弾性部材を次に切断する他のカッター刃は、既にアンビル回転体の方へ押圧された状態になっている。よって、当該切断に伴ってカッター回転体に作用し得る切断の反力を、切断の後に、上記一つのカッター刃だけでなく上記他のカッター刃でも受けることができて、これにより、弾性部材の切断の後に当該切断の反力の変動に伴って生じ得るカッター回転体の振動を、二点支持状態で抑えることができる。そして、その結果、カッター回転体の振動を有効に抑制することができて、このことも、弾性部材の切り損じの防止に有効に寄与する。
また、CD方向において上記一つのカッター刃と上記他のカッター刃との間には、少なくとも一つのカッター刃が位置しており、これにより、当該二点支持状態となるカッター刃同士をCD方向に大きく離すことができる。すなわち、二点支持の支持スパンを大きくすることができる。そして、このことは、二点支持状態の安定化に有効に寄与し得て、結果、上記のカッター回転体の振動の抑制をより確実に果たすことができる。
【0040】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃のうちで最後に前記弾性部材を切断するカッター刃以外の何れのカッター刃についても、前記少なくとも一つのカッター刃に相当するカッター刃が存在しているのが望ましい。
【0041】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、最後に弾性部材を切断するカッター刃以外の何れのカッター刃についても、少なくとも弾性部材の切断後には、上記少なくとも一つのカッター刃に相当するカッター刃と共同して前述の二点支持状態となることができる。よって、カッター回転体の振動をより有効に抑制することができる。
【0042】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記一つのカッター刃が前記或る弾性部材を切断する時には、既に前記他のカッター刃は前記アンビル回転体の方へ押圧された状態になっているのが望ましい。
【0043】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記一つのカッター刃が弾性部材を切断した後だけでなく、切断する時にも、既に上記他のカッター刃はアンビル回転体の方へ押圧された状態になっている。よって、カッター回転体に作用し得る切断の反力を、当該切断する時から、上記一つのカッター刃だけでなく上記他のカッター刃でも確実に受けることができて、これにより、切断の反力の変動に伴って生じ得るカッター回転体の振動を、上記一つのカッター刃と上記他方のカッター刃との二点支持状態で速やかに抑制することができる。
【0044】
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃の全てのカッター刃に亘って、前記アンビル回転体の方へ同時に押圧される前記カッター刃の数は、2以下とされているのが望ましい。
【0045】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、アンビル回転体の方へ同時に押圧されるカッター刃の数は、2以下とされている。よって、カッター刃に付与される押圧力が多数のカッター刃に分散して小さくなってしまうことを有効に防ぐことができて、その結果、各弾性部材を確実に切断可能となる。
【0046】
また、
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造装置であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送する搬送装置と、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成するカッター装置と、を有し、
前記カッター装置は、互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体とを有するとともに、前記カッター回転体と前記アンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材を切断し、
前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して連続して並んで配置されている第1位置と、前記CD方向に隣り合うカッター刃同士が前記CD方向に関して非連続に並んで配置されている第2位置と、を有し、
前記第2位置で非連続に並ぶ前記カッター刃同士の間にあいた隙間の前記CD方向の大きさは、前記複数の弾性部材のうちで前記CD方向に隣り合う弾性部材同士の間の前記CD方向の中心間距離の最小値よりも小さいことを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置である。
【0047】
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造装置によれば、前述した製造方法の場合と同様の作用効果を奏することができる。
【0048】
===本実施形態===
本実施形態の吸収性物品に係るシート状部材20asの製造方法及び製造装置30は、例えば、吸収性物品の一例としての使い捨ておむつ1の製造ラインで使用される。図2は、同使い捨ておむつ1の一例として3ピースタイプの使い捨ておむつ1の概略斜視図である。また、図3は、展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図であり、図4は、同おむつ1を非肌側から見た概略平面図である。更に、図5Aは、図3中のA−A断面図であり、図5Bは、図3中のB−B断面図であり、図6は、図3中のVI−VI断面図である。
【0049】
図3図5A、及び図6に示すように、このおむつ1は、互いに直交する三方向として縦方向と横方向と厚さ方向とを有している。また、同おむつ1は、所謂3ピースタイプであることから、第1部品として、着用者の股間部にあてがわれ尿等の排泄物を吸収する吸収性本体10を有し、第2部品として、同着用者の胴部を腹側から覆う腹側帯部材20aを有し、第3部品として、同着用者の胴部を背側から覆う背側帯部材20bを有する。
そして、図3の展開状態では、腹側帯部材20aと背側帯部材20bとが互いの間に間隔をあけて平行に並んだ状態で、これらの間に吸収性本体10が掛け渡されつつ、同吸収性本体10の長手方向の各端部10ea,10ebがそれぞれ最寄りの帯部材20a,20bに接合固定されており、その外観形状は平面視略H形状をなしている。また、この状態から、吸収性本体10の長手方向の略中央部CL10を折り位置としておむつ1が二つ折りされるとともに、この二つ折りの状態において互いに対向する帯部材20a,20b同士が、着用者の脇腹に当接すべき部分20ae,20be(つまり、横方向の各端部20ae,20be)にて溶着などされて連結されると、これら帯部材20a,20b同士が環状に繋がって、これにより、図2に示すような胴回り開口1HB及び一対の脚回り開口1HL,1HLが形成されたパンツ型のおむつ1となる。
【0050】
吸収性本体10は、吸収性コア11と、同コア11を肌側から覆って吸収性本体10の肌側面をなす液透過性の表面シート13と、同コア11を非肌側から覆って吸収性本体10の非肌側面をなす液不透過性の裏面シート15と、を備えている。吸収性コア11は、液体吸収性繊維の一例としてのパルプ繊維や高吸収性ポリマーなどの液体吸収性素材を平面視略砂時計形状などの所定形状に成型したものである。なお、この例では、同コア11は、液透過性の被覆シート12で被覆されており、更に、裏面シート15は、不織布15nwと樹脂フィルム15fとを有した二層構造となっているが、何等これに限らない。
【0051】
また、図3及び図5Bに示すように、吸収性本体10は、横漏れを防止する目的で横方向の各端部に防漏壁部としての立体ギャザーLSG,LSGを有していても良いし、更には、吸収性本体10における横方向の両側の部分にそれぞれ糸ゴム等の弾性部材17rが配置されることにより、図2に示すように、おむつ1の脚回り開口1HL,1HLに相当する部分に伸縮可能な脚回りギャザーLG,LGを形成しても良い。
【0052】
一方、図3及び図4に示すように、腹側帯部材20a及び背側帯部材20bは、それぞれ横方向に長い平面視略矩形形状のシート状部材であり、図5A及び図6に示すように、厚さ方向に積層された外層シート21と内層シート22とを有している。なお、内層シート22は、外層シート21よりも厚さ方向の肌側に位置している。また、どちらのシート21,22も不織布などの柔軟なシートで形成され、この例では、スパンボンド不織布が使用されている。但し、何等これに限らず、別の種類の不織布でも良いし、更には樹脂フィルムや織布などでも良い。また、この例では、不織布の構成繊維としてポリプロピレン(PP)の単独繊維を用いているが、何等これに限らず、ポリエチレン(PE)などの他の熱可塑性樹脂の単独繊維を用いても良いし、更には、PE及びPPの鞘芯構造などの複合繊維を用いても良い。
【0053】
そして、各帯部材20a,20bにおける横方向の中央領域20ac,20bcが、吸収性本体10の縦方向の各端部10ea,10ebの非肌側面に重ね合わせられて接合されている。
【0054】
ちなみに、この例では、図3及び図6に示すように、外層シート21の平面サイズは、内層シート22から縦方向の外側に突出するようなサイズとされていて、外層シート21の突出した部分21pが、縦方向の内側に折り返されて内層シート22の縦方向の端部22eを覆っているが、何等これに限らない。
【0055】
また、かかる帯部材20a,20bがおむつ1の着用時に着用者の胴部をしっかりと保持可能なように、同帯部材20a,20bには横方向の伸縮性が付与されている。但し、吸収性本体10の吸収性コア11の位置での皺の発生を抑えて、その吸液性や防漏性の低下を防ぐ観点から、図4に示すように、帯部材20a,20bのうちで特に吸収性本体10の吸収性コア11と重なる領域20ac,20bcには、伸縮性がほぼ無い非伸縮領域ALが形成されている。
【0056】
以下、これについて説明するが、ここで、腹側帯部材20aと背側帯部材20bとは、互いに基本的な構成は同じである。そのため、以下の説明では、腹側帯部材20aについてのみ説明し、背側帯部材20bの説明については省略する。また、説明の都合上、以下では、図7の概略平面図に示すように、腹側帯部材20aを、縦方向に二つの領域AU,ADに区分して説明する。すなわち、縦方向において胴回り開口1HB側に位置する領域AUのことを「上部領域AU」と言い、脚回り開口1HB側に位置する領域ADのことを「下部領域AD」と言う。
【0057】
図7に示すように、上部領域AU(第2領域に相当)には、吸収性本体10の吸収性コア11が概ね重なっていない。そのため、同領域AUには、横方向の全長に亘って伸縮性が付与されている。なお、伸縮性の付与は、横方向に伸長状態で横方向に沿って配された複数の糸ゴム25,25…が、縦方向に並んで同領域AUに固定されることで実現されており、また、同領域AUへの糸ゴム25の固定は、糸ゴム25に塗布されたホットメルト接着剤によってなされているが、場合によっては、同接着剤を同領域AUに塗布することによって固定しても良い。ちなみに、糸ゴム25の繊度としては、例えば、400dtex〜1000dtexを例示でき、また、糸ゴム25の具体例としては、LYCRA(商標)などを例示できる。なお、このことは、この後で説明する下部領域ADに設けられる糸ゴム27についても同様である。
【0058】
一方、下部領域ADの横方向の中央領域ADcには、その大半の部分に亘って吸収性本体10の吸収性コア11が重なっている。そのため、同中央領域ADcには、横方向の伸縮性がほぼ無い非伸縮領域AL(低伸縮領域に相当)が形成されており、また、同中央領域ADcの両側に位置する各端側領域ADe,ADeには、吸収性コア11が概ね重ならないことから、同端側領域ADe,ADeには、非伸縮領域ALよりも高い伸縮性を有した伸縮領域AH,AH(高伸縮領域に相当)が形成されている。
【0059】
ここで、中央領域ADcの非伸縮領域AL及び各端側領域ADe,ADeの伸縮領域AH,AHは、次のようにして形成されている。先ず、図8に示すように、外層シート21と内層シート22との間には、横方向に伸長状態で横方向に沿った複数の糸ゴム27s,27s…が、縦方向に並んで配置されている。また、各糸ゴム27sは、端側領域ADeにおける伸縮領域AHに対応する領域AH1では、ホットメルト接着剤で概ね固定されているが、中央領域ADcにおける非伸縮領域ALに対応する領域AL1では、概ね固定されていない。そのため、非伸縮領域ALに対応する領域AL1において後述するカッター装置50で帯部材20aを厚さ方向から挟圧(押圧)して、これにより、各糸ゴム27s,27s…が切断されると、図7に示すように、切断された糸ゴム27,27…が横方向の端側に収縮して、中央領域ADcにおける非伸縮領域ALに対応する領域AL1には概ね留まらずに端側領域ADeにおける伸縮領域AHに対応する領域AH1に概ね留まって、これにより、中央領域ADcには、非伸縮領域ALが形成されるとともに、端側領域ADeには、伸縮領域AHが形成される。
【0060】
ちなみに、この例では、各糸ゴム27s,27s…を切断する際に腹側帯部材20aのうちで厚さ方向に挟圧(押圧)された各位置PC1には、それぞれ線状圧着部jが形成されているが、これについては後述する。
【0061】
本実施形態のシート状部材20asの製造装置30では、当該シート状部材20asの一例として、上述の腹側帯部材20aが横方向に複数繋がってなる連続体20asを生成する。図9Aは、この製造装置30へと搬送される直前のシート状部材20asの説明用の概略平面図である。この時点では、シート状部材20asは、各糸ゴム25s,27sが未切断状態の複数の腹側帯部材20a,20a…が、横方向に繋がった状態となっている。すなわち、シート状部材20asは、外層シートの連続シート21sと内層シートの連続シート22sとの間に複数の糸ゴムの連続体25s,25s…と複数の糸ゴムの連続体27s,27s…とが介挿されつつ両連続シート21s,22sが接合された状態にある。また、複数の糸ゴムの連続体25s,25s…と複数の糸ゴムの連続体27s,27s…とは、それぞれシート状部材20asの連続方向に伸長下で同連続方向に沿いながらシート状部材20asの幅方向に並んで配置されている。そして、シート状部材20asにおける幅方向の一方側の領域が、腹側帯部材20aの上部領域AUに相当し、他方側の領域が、腹側帯部材20aの下部領域ADに相当している。そのため、前者の一方側の領域AUには、連続方向の全長に亘って伸縮領域を形成すべく、対応する複数の糸ゴムの連続体25s,25s…(第2弾性部材に相当)が、連続方向の全長に亘ってシート状部材20asに係る各連続シート21s,22sにホットメルト接着剤で固定されている。一方、後者の他方側の領域ADには、連続方向に伸縮領域AHと非伸縮領域ALとが並んで形成されることから、対応する複数の糸ゴムの連続体27s,27s…がシート状部材20asに係る各連続シート21s,22sに対して連続方向に間欠的にホットメルト接着剤で固定されている。すなわち、図9Aの各連続シート21s,22sにおいて伸縮領域AHに対応する領域AH1では、糸ゴムの連続体27s,27s…がホットメルト接着剤で固定されているが、非伸縮領域ALに対応する領域AL1では、固定されていない。なお、このとき、同図9Aに示すように、各連続シート21s,22sには、伸縮領域AHに対応する領域AH1と非伸縮領域ALに対応する領域AL1とが2対1の割合で連続方向に並んで現れているが、これは、図7の単票状の腹側帯部材20aにおいて、非伸縮領域ALの横方向の両側にそれぞれ伸縮領域AH,AHが存在しているからである。但し、ここでは、図9Aにおいて互いに隣接する二つの伸縮領域AH,AHに対応する各領域AH1,AH1を区別して説明する必要も無いため、以下では、これら二つの領域AH1,AH1を合わせて一つの領域AHGとして説明する。そして、その場合には、同図9Aに示すように、シート状部材20asには、伸縮領域AH,AHに対応する領域AHGと非伸縮領域ALに対応する領域AL1とが連続方向に交互に現れている。また、非伸縮領域ALに対応する領域AL1は、連続方向におむつ1の製品ピッチで当該シート状部材20as上に現れる。よって、この製造装置30では、連続方向におむつ1の製品ピッチでシート状部材20asの各糸ゴムの連続体27s,27s…を切断して、これにより、図9Bに示すように、シート状部材20asに伸縮領域AH,AHと非伸縮領域ALとを連続方向に交互に形成する。そして、以上をもって、同図9Bに示すような腹側帯部材20a,20a…の連続体20asが生成される。
【0062】
なお、以下の説明では、シート状部材20asの連続方向のことを「MD方向」とも言い、シート状部材20asの幅方向のことを「CD方向」とも言う。ちなみに、シート状部材20asの厚さ方向と、上記連続方向たるMD方向と、上記幅方向たるCD方向との三者は、互いに直交関係にある。
【0063】
図10Aは、製造装置30の概略側面図であり、図10Bは、図10A中のB−B矢視図である。
図10Aに示すように、製造装置30は、糸ゴムの連続体27s,27s…を有した上記シート状部材20asを、MD方向を搬送方向として搬送する搬送装置40と、上記シート状部材20asの上記糸ゴムの連続体27s,27s…(弾性部材に相当)を切断するカッター装置50と、を有する。
【0064】
搬送装置40は、例えば複数の搬送ローラー40R,40R…を有している。そして、複数の搬送ローラー40R,40R…のうちの少なくとも一つは、CD方向に沿った回転軸回りに駆動回転する駆動ローラーであり、また、駆動ローラー以外の搬送ローラー40Rは、例えばシート状部材20asから回転力を得て連れ回る従動ローラーである。なお、かかる搬送ローラー40Rに代えて、或いは同ローラー40Rに加えて、搬送装置40がベルトコンベアを有していても良い。
【0065】
カッター装置50は、互いの外周面51ua,51daを対向させつつ、CD方向に沿った回転軸回りに回転する上下一対のロール51u,51dと、糸ゴムの連続体27s,27s…の切断時に同ロール51u,51dに作用する切断の反力を受けるためのハウジング55と、を有する。
【0066】
上下一対のロール51u,51dは、それぞれハウジング55に設けられた軸受け部材52u,52dによって支持されており、これにより、CD方向に平行な回転軸回りに回転可能である。また、下ロール51dの軸受け部材52dは、ハウジング55に移動不能に固定されているが、上ロール51uの軸受け部材52uは、ハウジング55に固定された油圧シリンダーやエアシリンダー等の適宜なアクチュエータ53により、下ロール51dに対して接離方向たる上下方向に昇降可能である。そして、このアクチュエータ53を制御することにより、上下一対のロール51u,51dの外周面51ua,51da同士の間の間隔の大きさや、接離方向の押圧力(N)の大きさを調整可能となっている。
【0067】
また、駆動源としての不図示のサーボモータによって各ロール51u,51dは上記回転軸回りに駆動回転する。すなわち、同回転軸と直交する方向を、回転方向Dc51u,Dc51dとして駆動回転する。よって、上下一対のロール51u,51dの外周面51ua,51da同士の間に送り込まれたシート状部材20asは、当該外周面51ua,51da同士の間を通過してMD方向の下流に送り出される。
【0068】
ここで、この例では、下ロール51dがカッターロール(カッター回転体に相当)であり、上ロール51uがアンビルロール(アンビル回転体に相当)である。すなわち、下ロール51dの外周面51daには、回転方向Dc51dにおいておむつ1の製品ピッチに対応する角度おきに、少なくとも一つのカッターブロック54が設けられている。詳しくは、この例では、二つのカッターブロック54,54が回転方向Dc51dに180°の角度おきに設けられている。また、各カッターブロック54には、複数のカッター刃C,C…が突出形成されており、更に、アンビルロールたる上ロール51uの外周面51uaは、上記のカッター刃C,C…を受けるべく平滑面とされている。また、これらロール51u,51dは、シート状部材20asの搬送動作と連動して回転するように制御されていて、これにより、非伸縮領域ALに対応する領域AL1が通過する度に、同領域AL1にカッターブロック54が対向するようにカッターロール51dは回転する。
【0069】
よって、これら一対のロール51u,51dの外周面51ua,51da同士の間を、図9Aの非伸縮領域ALに対応する領域AL1が通過する度に、同領域AL1は、カッターロール51dのカッターブロック54のカッター刃C,C…とアンビルロール51uの外周面51uaとで挟圧される。そして、挟圧された各位置PC1で各糸ゴムの連続体27s,27s…がそれぞれ切断されて、これにより、図9Bに示すように、切断された糸ゴム27が高伸縮領域AHに対応する領域AH1の方へと収縮して、その結果、シート状部材20asには非伸縮領域ALと伸縮領域AHとが形成される。
【0070】
図11は、カッターロール51dのカッターブロック54に設けられた複数のカッター刃C,C…の配置状態の説明図であって、同ロール51dの外周面51daを平面上に展開して示す図である。なお、同図11中には、上部領域AUに係る一部の糸ゴムの連続体25s,25s…及び下部領域ADに係る糸ゴムの連続体27s,27s…も仮想的に併記している。また、同図11中には、回転方向Dc51d(或いはMD方向)の位置関係を比較し易くする目的で、CD方向に平行な罫線を二点鎖線で併記しており、同様に、CD方向の位置関係を比較し易くする目的で、回転方向Dc51d(或いはMD方向)に平行な罫線を二点鎖線で併記している。そして、このことは、後で説明に用いる図15及び図16についても同様である。
【0071】
カッターブロック54の各カッター刃Cは、それぞれ、CD方向に隣り合うカッター刃Cと離間して設けられているとともに、回転方向Dc51dに隣り合うカッター刃Cとも離間して設けられている。また、各カッター刃Cの刃先の平面視形状は直線状である。そして、各カッター刃Cの刃先の延在方向の長さLCは、例えば4mm〜30mmの範囲から選択され、延在方向と直交する刃幅方向の寸法WCは、例えば0.1mm〜1mmの範囲から選択される。但し、刃先の平面視形状は、何等上述の直線状に限らず、例えばジグザク形状の折れ線状であっても良いし、円弧線状等の曲線状であっても良い。また、以下で適宜表れるカッター刃Cの位置関係の各種既述、例えば、CD方向に隣り合うカッター刃C,C同士がCD方向に関して連続に並ぶ或いは非連続に並ぶといった既述などは、カッター刃Cの刃先での位置関係のことを言うものである。
【0072】
一方、図9Aを参照して既述のように、シート状部材20asにおける下部領域ADには、切断対象となる糸ゴムの連続体27s,27s…が、MD方向に沿わせられつつ、CD方向に隣り合う糸ゴムの連続体27sとの間に適宜な間隔をあけながら同CD方向に複数の一例として11本並んで配置されている。そして、このカッターロール51dでは、その回転動作をシート状部材20asの搬送動作と連動して行うことにより、図9Bに示すように、これら11本の糸ゴムの連続体27s,27s…の切断を、下部領域ADにおける非伸縮領域ALに対応する領域AL1毎に行っており、また、そのときには、図11に示すように、各糸ゴムの連続体27sの切断を、それぞれMD方向の一カ所PCで行っている。
【0073】
そのため、図11に示すように、各カッターブロック54には、カッター刃Cが、各糸ゴムの連続体27s,27s…のそれぞれに対して一つずつ設けられている。例えば、この例では、既述のように下部領域ADには11本の糸ゴムの連続体27s,27s…が配されているので、各カッターブロック54には、それぞれ11個のカッター刃C,C…が設けられている。そして、これにより、各カッター刃Cが、それぞれ、対応する1本の糸ゴムの連続体27sをMD方向の一カ所PCで切断する。
【0074】
なお、かかる切断に伴って各カッター刃Cが挟圧した各位置PC1では、シート状部材20asに係る外層シートの連続シート21sと内層シートの連続シート22sとが圧着されて、これにより、図9Bに示すように、複数の一例として11個の線状圧着部j,j…が、互いのCD方向の位置PC1をずらして形成される。そして、圧着部jであることから、同位置PC1には、貫通孔は概ね形成されず、その結果、糸ゴムの連続体27sの切断に起因してシート状部材20asに生じ得るダメージを抑制することができる。ちなみに、上記の線状圧着部jの概念には、二つの連続シート21,22同士が互いに融着されてなる線状融着部も含まれる。
【0075】
また、図11に示すように、これら11個のカッター刃Cは、互いにCD方向の位置をずらしつつ設けられているが、説明の都合上、同図11中には、11個の各カッター刃C,C…に対してそれぞれ新たな符号C1〜C11を、CD方向の一方側(図11では上側)から他方側(図11では下側)へと並ぶ順番で付している。
【0076】
ところで、前述の本発明の課題を鑑みて、本実施形態では、非伸縮領域ALに対応する領域AL1に、糸ゴムの連続体27sの切り損じを防ぐことが可能な切り損じ防止位置(第1位置に相当)と、糸ゴムの連続体27sの細切れ片の生成を防ぐことが可能な細切れ片防止位置(第2位置に相当)とを作り込み可能となっている。以下、これについて説明する。
【0077】
先ず、非伸縮領域ALに対応する領域AL1において、どの位置に切り損じ防止位置を作り込むべきかについて説明する。図11の例では、上部領域AUが、糸ゴムの連続体25s,25s…を切断しない前述の第2領域AH2’(図1G)に相当していて、更に、この上部領域AUに下部領域ADが隣接している。そのため、当該下部領域ADの非伸縮領域ALに対応する領域AL1におけるCD方向の上部領域AU側の端部AL1eは、糸ゴムの連続体27sの切れ損じが生じても大きな問題とならない位置である。よって、当該端部AL1eに、細切れ片防止位置を作り込んでいる。すなわち、当該端部AL1eに位置する糸ゴムの連続体27sを切断対象とするカッター刃C1と、このカッター刃C1に対してCD方向に隣り合うカッター刃C2とをCD方向に関して非連続に並べて配置している。更に換言すると、これらカッター刃C1,C2同士の間には、CD方向の隙間Sが形成されている。より具体的に言えば、CD方向に互いに隣り合うカッター刃C1とカッター刃C2とがそれぞれ有するCD方向の両端部C1e,C1e,C2e,C2eのうちで互いに近い側の端部C1e,C2e同士の間に、CD方向の隙間Sが形成されている。よって、同位置では、糸ゴムの連続体27sの細切れ片の生成を防ぐことができる。
【0078】
なお、かかる隙間SのCD方向の大きさは、下部領域ADに設けられる全11本の糸ゴムの連続体27sのうちでCD方向に隣り合う連続体27s,27s同士の間のCD方向の中心間距離LB27s,LB27s…の最小値よりも小さく設定される。そして、この例では、当該最小値よりも小さい値の一例として、CD方向の隙間Sの大きさは0.1mmに設定されているが、何等これに限らない。例えば、当該隙間Sの大きさを、上記の最小値よりも小さいという条件下で、例えば0.01mm〜5mmの範囲から選択しても良く、或いは、0.05mm〜3mmの範囲から選択しても良い。
【0079】
ここで望ましくは、当該隙間SのCD方向の大きさを、非伸縮領域ALに対応する領域AL1に設けられた全11本の糸ゴムの連続体27s,27s…のうちで細切れ片防止位置に最も近い位置の糸ゴムの連続体27sの太さより小さくすると良い。そして、このようにすれば、仮に当該隙間Sに上記の連続体27sが移動した場合でも、同連続体27sをこれら二つのカッター刃C1,C2同士で共同して切断することができる。よって、細切れ片防止位置においても同連続体27sの切り損じを有効に防ぐことができる。
【0080】
但し、何等これに限らず、場合によっては、大小関係を上述の逆にしても良い。すなわち、当該隙間SのCD方向の大きさを、上記細切れ片防止位置に最も近い位置の糸ゴムの連続体27sの太さ以上にしても良い。そして、このようにすれば、仮に上記隙間Sに上記連続体27sが移動した場合でも、これら二つのカッター刃C1,C2による同連続体27sの二度切りを有効に回避することができる。そして、その結果、同連続体27sの細切れ片の生成をより確実に防ぐことができる。ちなみに、上記の太さの測定は、糸ゴムの連続体27sの非伸長状態で行っても良いし、前述の伸長状態で行っても良いが、望ましくは後者の伸長状態で行うと良い。そして、このことは、以下で現れる糸ゴムの連続体27sの太さについても同様である。
【0081】
また、この例では、当該細切れ片防止位置でCD方向に連続して並ぶカッター刃C1,C2同士の回転方向Dc51dの間の位置に、少なくとも一つの一例として三つのカッター刃C4,C7,C10が位置している。そして、これにより、同細切れ片防止位置に係る上記二つのカッター刃C1,C2同士は、回転方向Dc51dに適度に離間している。よって、これら二つのカッター刃C1,C2のうちで先に切断するカッター刃C1と、後に切断するカッター刃C2との間に、適度な時間差を確保することができる。その結果、先に切断するカッター刃C1と後に切断するカッター刃C2とが共同して起こし得る糸ゴムの連続体27sの細切れ片の生成を有効に防ぐことができる。すなわち、下流側のカッター刃C1が同連続体27sを切断後に、回転方向Dc51dの上流側へと収縮中の同連続体27sに対して上流側のカッター刃C2が二度目の切断をしてしまうことを防ぐことができる。
【0082】
ちなみに、この図11の例では、非伸縮領域ALに対応する領域AL1において最も胴回り開口1HBに近い位置に並ぶカッター刃C1,C2同士のみを、CD方向に関して非連続に並べて配置していたが、何等これに限らない。例えば、同領域AL1への非伸縮性の阻害が小さいようであれば、非連続に並ぶカッター刃Cの数を脚回り開口1HL側に増やしても良い。例えば、上記のカッター刃C2と、このカッター刃C2のCD方向の脚回り開口1HL側に隣り合うカッター刃C3とを、CD方向に関して非連続に並べて配置しても良い。
【0083】
次に、非伸縮領域ALに対応する領域AL1において、どの位置に切り損じ防止位置を作り込むべきかについて説明する。同図11に示すように、非伸縮領域ALに対応する領域AL1のうちで上記端部AL1e以外の領域AL1nは、上部領域AUからCD方向に大きく離れている。そのため、当該領域AL1nで糸ゴムの連続体27sを切り損じると、無視できない伸縮性が当該非伸縮領域ALに付与されてしまい、その結果、非伸縮領域ALの非伸縮性が大きく阻害される恐れがある。よって、この例では、当該領域AL1nに、切り損じ防止位置を作り込んでいる。すなわち、当該領域AL1nに位置する糸ゴムの連続体27s,27s…を切断対象とするカッター刃C,C…のうちで互いにCD方向に隣り合うカッター刃C,C同士を、CD方向に関して連続して並べて配置している。具体的に言えば、図11のカッター刃C2,C3同士、カッター刃C3,C4同士、カッター刃C4,C5同士、カッター刃C5,C6同士、カッター刃C6,C7同士、カッター刃C7,C8同士、カッター刃C8,C9同士、カッター刃C9,C10同士、カッター刃C10,C11同士をそれぞれCD方向に関して連続して並べて配置している。そして、これにより、同領域AL1nに位置する全ての糸ゴムの連続体27s,27s…の切り損じを有効に防いでいる。
【0084】
なお、この図11の例では、これらCD方向に関して連続して並ぶカッター刃C,C同士は、互いの境界位置BLで所謂面一に配置されることにより、CD方向に連続して配されている。つまり、これらカッター刃C,C同士は、互いにCD方向にオーバーラップまではしていない。しかし、何等これに限らない。すなわち、これらカッター刃C,C同士を互いにCD方向にオーバーラップさせても良い。そして、このようにすれば、糸ゴムの連続体27sの切り損じをより確実に防ぐことができる。ちなみに、CD方向のオーバーラップの大きさは、糸ゴムの連続体27sの太さよりも小さくすると良く、このようにすれば、細切れ片の生成をより有効に抑制可能となる。
【0085】
また、同図11において、切り損じ防止位置でCD方向に連続して並ぶカッター刃C2,C3に着目すると、これらカッター刃C2,C3同士の回転方向Dc51dの間の位置にも、少なくとも一つの別のカッター刃C6,C9,C11が位置している。よって、これら二つのカッター刃C2,C3のうちで先に切断するカッター刃C2と、後に切断するカッター刃C3との間にも、適度な時間差を確保することができる。その結果、先に切断するカッター刃C2と後に切断するカッター刃C3とが共同して起こし得る糸ゴムの連続体27sの細切れ片の生成を有効に防ぐことができる。すなわち、下流側のカッター刃C2が同連続体27sを切断後に、回転方向Dc51dの上流側へと収縮中の同連続体27sに対して上流側のカッター刃C3が二度目の切断をしてしまうことを防ぐことができる。
ちなみに、これと同様のことが、別の切り損じ防止位置でCD方向に連続して並ぶカッター刃C3,C4同士の間の位置、同じくカッター刃C4,C5同士の間の位置、同じくカッター刃C5,C6同士の間の位置、同じくカッター刃C6,C7同士の間の位置、同じくカッター刃C7,C8同士の間の位置、カッター刃C8,C9同士の間の位置、同じくカッター刃C9,C10同士の間の位置、同じくカッター刃C10,C11同士の間の位置でもそれぞれ成立していて、これにより、当該領域AL1nでも、糸ゴムの連続体27sの細切れ片の生成を有効に防ぐことができる。
【0086】
図12は、細切れ片防止位置の設定位置の第1変形例の説明図である。なお、同図12には、糸ゴムの連続体27s,27s…を切断前のシート状部材20asの概略平面図を示している。また、同図12には、カッター刃C,C…及び吸収性本体10についても、仮想的に示している。
【0087】
この第1変形例では、各非伸縮領域ALに対応する領域AL1に対応させて、それぞれ、矩形単票状のイラストシート28(単票状シートに相当)が設けられており、これに伴って、細切れ片防止位置を、イラストシート28におけるCD方向の上部領域AU側の端部28eに設定している。そして、このようにすれば、当該端部28eにおいて起き易い細切れ片の生成を有効に防ぐことができる。詳しくは次の通りである。
先ず、イラストシート28におけるCD方向の上記端部28eの位置P28eでは、その近傍のイラストシート28が存在していない位置PNとの剛性差に基づいて、シート状部材20asがCD方向に変形し易い。そして、これにより、当該端部28eに位置する糸ゴムの連続体27s1はCD方向に位置変動を起こし易く、その結果、この糸ゴムの連続体27s1を切断対象とするカッター刃C1と、このカッター刃C1にCD方向に隣り合うカッター刃C2との間の境界位置BL1又はその近傍に同連続体27s1が移動する恐れがある。
【0088】
この点につき、この第1変形例では、イラストシート28における上記端部28eに細切れ片防止位置が設定されている。すなわち、当該端部28eの上記カッター刃C1と上記カッター刃C2とは、CD方向に関して非連続に並んで配置されている。更に換言すると、これらカッター刃C1,C2同士の間には、CD方向の隙間Sが設けられている。よって、CD方向の位置変動により糸ゴムの連続体27s1がカッター刃C1,C2同士の境界位置BL1又はその近傍に移動しても、これら二つのカッター刃C1,C2による同連続体27s1の二度切りを速やかに回避することができて、その結果、同連続体27sの細切れ片の生成を有効に防ぐことができる。
【0089】
ちなみに、イラストシート28は樹脂フィルム等の柔軟なシートを素材とする。そして、同シート28は、シート状部材20asをなす外層シートの連続シート21sと内層シートの連続シート22sとの間に介挿されて固定されるのが基本であるが、場合によっては、外層シートの連続シート21sの非肌側面に重ね合わせて固定されても良い。
【0090】
図13は、細切れ片防止位置の設定位置の第2変形例の説明図である。前述の実施形態では、糸ゴムの連続体25s,25s…を上部領域AUに固定する目的でホットメルト接着剤を同糸ゴムの連続体25s,25s…に塗布していたが、この第2変形例では、同接着剤を上部領域AUに塗布している。そのため、当該上部領域AUは、接着剤を塗布しない非伸縮領域ALに対応する領域AL1との間で剛性差を生じ得る。すると、当該非伸縮領域ALに対応する領域AL1におけるCD方向の上部領域AU側の端部AL1eでは、上記の剛性差に基づいて、シート状部材20asがCD方向に変形し易い。そして、これにより、当該端部AL1eに位置する糸ゴムの連続体27s1はCD方向に位置変動を起こし易く、その結果、この糸ゴムの連続体27s1を切断対象とするカッター刃C1と、このカッター刃C1にCD方向に隣り合うカッター刃C2との間の境界位置BL1又はその近傍に同連続体27s1が移動する恐れがある。
【0091】
この点につき、この第2変形例では、当該端部AL1eに上記細切れ片防止位置が設定されている。すなわち、当該端部AL1eの上記カッター刃C1と上記カッター刃C2とは、CD方向に関して非連続に並んで配置されている。更に換言すると、これらカッター刃C1,C2同士の間には、CD方向の隙間Sが設けられている。よって、CD方向の位置変動により糸ゴムの連続体27s1がカッター刃C1,C2同士の境界位置BL1又はその近傍に移動しても、これら二つのカッター刃C1,C2による同連続体27s1の二度切りを速やかに回避することができて、その結果、同連続体27s1の細切れ片の生成を防ぐことができる。
【0092】
ちなみに、ホットメルト接着剤を上部領域AUへ塗布する際に用いる塗布パターンとしては、Ωパターンやスパイラルパターン、べた塗りパターン等を例示できるが、何等これに限らない。すなわち、これら以外の塗布パターンを用いても良い。
【0093】
図14は、細切れ片防止位置の設定位置の第3変形例の説明図である。前述の実施形態では、図7に示すように、下部領域ADにおける中央領域ADcには、CD方向の略全域に亘って非伸縮領域ALが形成されていたが、この第3変形例では、図14に示すように、下部領域ADにおけるCD方向の脚回り開口1HL側の端部ADe3には、MD方向に伸長状態の糸ゴムの連続体27se3,27se3がMD方向に沿って同端部ADe3にホットメルト接着剤等で固定されている。そして、当該糸ゴムの連続体27se3は、切断されずに連続状態に維持されていて、これにより、同端部ADe3には、上部領域AUと同様に伸縮領域AH3が形成されている。そして、この場合には、前述したのと同じ理由で、非伸縮領域ALに対応する領域AL1におけるCD方向の脚回り開口1HL側の端部AL1e3に位置する糸ゴムの連続体27s11を切り損じても、当該非伸縮領域ALの非伸縮性を概ね阻害しない。
【0094】
そのため、この第3変形例では、当該端部AL1e3に、上記細切れ片防止位置が設定されている。すなわち、当該端部AL1e3に位置する糸ゴムの連続体27s11を切断対象とするカッター刃C11と、同カッター刃C11のCD方向の胴回り開口1HB側に隣り合うカッター刃C10とを、CD方向に関して非連続に並べて配置している。更に換言すると、これらカッター刃C10,C11同士の間には、CD方向の隙間Sが設けられている。そして、これにより、同連続体27s11の細切れ片の生成を防止している。
【0095】
ところで、図11の例では、糸ゴムの連続体27sの切断時に生じるカッターロール51dの振動を抑制すべく、カッター刃Cの配置が工夫されている。そして、この振動の抑制も、糸ゴムの連続体27sの切り損じの防止に少なからず寄与し得る。そのため、以下では、この配置上の工夫について説明する。
【0096】
先ず、図11の二つのカッター刃C1,C4に着目すると、これら二つのカッター刃C1,C4同士は、次のような配置関係とされている。すなわち、これら二つのカッター刃C1,C4同士は、互いに回転方向Dc51dに隣り合って配置されているが、ここで、回転方向Dc51dの下流側に位置するカッター刃C1は、少なくとも同刃C1が糸ゴムの連続体27sを切断する位置PCよりも回転方向Dc51dの上流側の位置において、上流側のカッター刃C4と回転方向Dc51dにオーバーラップしている。
そして、このような配置関係になっていれば、前者のカッター刃C1が糸ゴムの連続体27sを切断した後であって未だ同カッター刃C1がアンビルロール51uの方に押圧されている時に、他の糸ゴムの連続体27sを次に切断する後者のカッター刃C4は、既にアンビルロール51uの方に押圧された状態になっている。
【0097】
よって、当該切断に伴ってカッターロール51dに作用し得る切断の反力を、切断の後に、前者のカッター刃C1だけでなく後者のカッター刃C4でも受けることができて、これにより、糸ゴムの連続体27sの切断の後に当該切断の反力の変動に伴って生じ得るカッターロール51dの振動を、二点支持状態で抑えることができる。そして、その結果、カッターロール51dの振動を有効に抑制可能となる。
【0098】
また、この例では、同図11に示すように、CD方向において前者のカッター刃C1と後者のカッター刃C4との間には、少なくとも一つの一例として二つのカッター刃C2,C3が位置していて、これにより、上記の二点支持状態となるカッター刃C1,C4同士はCD方向に大きく離れている。すなわち、二点支持状態の支持スパンが大きくなっている。そして、このことは、二点支持状態の安定化に有効に寄与し得て、結果、上記のカッターロール51dの振動の抑制をより確実に果たすことができる。
【0099】
更には、上記のように時系列的に連続して切断する二つのカッター刃C1,C4同士のCD方向の間の位置に、少なくとも一つのカッター刃C2,C3が位置していれば、CD方向に互いに離れた位置の糸ゴムの連続体27s,27s…を連続して切断することができる。よって、CD方向の一方側に偏って多数の糸ゴムの連続体27s,27s…を続けて切断してしまうことを有効に防ぐことができる。そして、その結果、各糸ゴムの連続体27sを順次切断中にシート状部材20asがCD方向に蛇行する等、同シート状部材20asの搬送状態が不安定になることを有効に防ぐことができる。
【0100】
また、同図11を参照してわかるように、この例では、同じカッターブロック54に属するカッター刃C,C…のうちで最後に糸ゴムの連続体27sを切断するカッター刃C9以外の何れのカッター刃C,C…についても、二点支持状態となるための上記の他のカッター刃C4に相当するカッター刃Cが存在しているとともに、CD方向において、これら二点支持状態となるカッター刃C,C同士の間の位置には、少なくとも一つの別のカッター刃Cが位置している。
【0101】
例えば、この例の場合には、回転方向Dc51dの最上流に位置するカッター刃C9が、上述の最後に糸ゴムの連続体27sを切断するカッター刃C9に相当するので、これ以外のカッター刃Cとして同図11中の二つのカッター刃C4,C7に着目すると、これら二つのカッター刃C4,C7のうちで回転方向Dc51dの下流側に位置するカッター刃C4は、少なくとも同刃C4が糸ゴムの連続体27sを切断する位置PCよりも回転方向Dc51dの上流側の位置において、上流側のカッター刃C7と回転方向Dc51dにオーバーラップしている。よって、前者のカッター刃C4が糸ゴムの連続体27sを切断した後であって未だ同カッター刃C4がアンビルロール51uの方に押圧されている時に、他の糸ゴムの連続体27sを次に切断する後者のカッター刃C7は、既にアンビルロール51uの方に押圧された状態になっていて、これにより、これら二つのカッター刃C4,C7についても、二点支持状態となることができる。また、CD方向において前者のカッター刃C4と後者のカッター刃C7との間には、少なくとも一つの一例として二つのカッター刃C5,C6が位置しており、これにより、上記の二点支持状態となるカッター刃C4,C7同士はCD方向に大きく離れている。
【0102】
そして、これと同様のことが、カッター刃C7,C10に着目した場合にも成立しており、同様に、カッター刃C10,C2、カッター刃C2,C5、カッター刃C5,C8、カッター刃C8,C11、カッター刃C11,C3、カッター刃C3,C6、カッター刃C6,C9に着目した場合についてもそれぞれ成立している。
【0103】
よって、この例では、最後に糸ゴムの連続体27sを切断するカッター刃C9以外であれば、何れのカッター刃C,C…も、上述のような支持スパンの大きい二点支持状態となることができて、その結果、カッターロール51dの振動をより有効に抑制可能となる。
【0104】
但し、何等これに限らない。すなわち、同一のカッターブロック54に属する少なくとも二つのカッター刃C,Cについて、上述の如き支持スパンの大きい二点支持状態が成立していれば、カッターロール51dの振動を抑制するという作用効果を、相応に享受することができる。
【0105】
なお、ここで、同図11において、回転方向Dc51dに隣り合う二つのカッター刃C2,C5に着目すると、回転方向Dc51dの下流側に位置するカッター刃C2が糸ゴムの連続体27sを切断する時には、既に上流側に位置するカッター刃C5もアンビルロール51uの方へ押圧された状態になっている。すなわち、下流側のカッター刃C2が糸ゴムの連続体27sを切断する位置PCを回転方向Dc51dに跨いで、上流側のカッター刃C5が存在している。更に具体的に言えば、図11中のカッター刃C2の切断位置を示す矢印PCの指し位置が、カッター刃C5における回転方向Dc51dの下流端(図中では右端)と重なる二点鎖線の縦罫線(CD方向に沿った罫線)よりも、若干回転方向Dc51dの上流側(図中では左側)に位置している。
よって、カッター刃C2が切断する時から、カッターロール51dに作用し得る切断の反力を、下流側のカッター刃C2だけでなく上流側のカッター刃C5でも確実に受けることができて、これにより、切断の反力の変動に伴って生じ得るカッターロール51dの振動を、下流側のカッター刃C2と上流側のカッター刃C5との二点支持状態で速やかに抑制することができる。
ちなみに、このことを満たすカッター刃C,Cのペアは、これ以外にも存在している。例えば、カッター刃C7,C10のペア、カッター刃C8,C11のペア、カッター刃C3,C6のペア等についても、上述した切断の瞬間の二点支持状態が実現されている。よって、このカッター装置50では、カッターロール51dの振動をより有効に抑制可能である。
【0106】
また、この図11の例では、前述の如き回転方向Dc51dのオーバーラップ関係を問題無く形成する目的で、カッター刃C,Cの向きをCD方向から90°以外の適宜な大きさの傾き角αで傾けているとともに、当該傾き角αの大きさだけでなくその傾く向きについても、全てのカッター刃C,C…について揃えている。具体的に言えば、この例では、傾き角αの大きさを30°にしているとともに、傾く向きについては、回転方向Dc51dの下流側に進むに従って全てのカッター刃C,C…が互いにCD方向の同じ側に変位するように設定されている。
【0107】
そして、このように設定されていれば、二点支持状態となるカッター刃C,C同士の間のCD方向の離間距離の変化を回転方向Dc51dに亘って小さくすることができて、これにより、二点支持状態の安定化を図れる。
【0108】
また、上述のようにカッター刃CがCD方向(回転軸に沿う方向に相当)から傾いていれば、同刃CがCD方向と平行な場合と比べて、傾いている分だけ各糸ゴムの連続体27sの切断時間を長く確保することができる。そして、これにより、糸ゴムの連続体27sを確実に切断可能となる。
【0109】
但し、カッター刃C,C同士を回転方向Dc51dにオーバーラップさせることができれば、何等これに限らない。すなわち、傾き角αの大きさは、何等上記の30°に限らないし、また、当該傾き角αの大きさを全てのカッター刃C,C…に亘って揃えなくても良いし、更には、傾く向きを全てのカッター刃C,C…に亘って揃えなくても良い。
【0110】
また、この図11の例では、カッターロール51dのカッターブロック54に属する全てのカッター刃C1〜C11に亘って、アンビルロール51uの方へ同時に押圧されるカッター刃Cの数は、2以下とされている。そして、この2という数値は、同時に押圧されるカッター刃Cの数の最小値である。よって、カッター刃Cに付与される押圧力が多数のカッター刃Cに分散して小さくなってしまうことを有効に防ぐことができて、その結果、各糸ゴムの連続体27sを確実に切断可能となる。
【0111】
図15は、カッター刃C,C…の配置パターンの第1変形例の概略平面図である。この第1変形例の配置パターンは、例えば、図4に示すように、背側帯部材20bの下部領域ADにおける中央領域ADcに配された全6本の糸ゴムの連続体27s,27s…の切断に供される。そして、この配置パターンについても、前述した内容を満足していることは、同図15を見れば明らかなので、その詳細な説明については省略する。
【0112】
図16は、カッター刃C,C…の配置パターンの第2変形例の概略平面図である。
前述の実施形態では、図11に示すように、カッターブロック54において最初と最後に糸ゴムの連続体27sを切断する各カッター刃C1,C9を除外して考えた場合であっても、つまり、カッター刃C2〜C8,C10,C11についてのみ考えた場合であっても、アンビルロール51uの方へ同時に押圧されるカッター刃Cの数は、所定数には揃っていなかった。
例えば、同図11の回転方向Dc51dにおける第1着目位置P1や第2着目位置P2では、それぞれ、二つのカッター刃C,Cが存在していることから、アンビルロール51uの方へ同時に押圧されるカッター刃Cの数は、「2」になっているが、同図11の第3着目位置P3や第4着目位置P4では、一つのカッター刃Cしか存在しておらず、故に、同時に押圧されるカッター刃Cの数は、「2」にはなっていない。そして、これにより、図11の配置パターンでは、上記のカッター刃C1,C9を除いた場合のカッター刃C2〜C8,C10,C11についても、アンビルロール51uの方へ同時に押圧されるカッター刃Cの数は、所定数には揃っていない。
これに対して、図16の第2変形例では、カッターブロック54において最初と最後に糸ゴムの連続体27sを切断する各カッター刃C1,C9以外の全てのカッター刃C2〜C8,C10,C11に亘って、同時に押圧されるカッター刃Cの数が、所定数に揃っている。
より詳しく説明すると、この例では、回転方向Dc51dの最下流と最上流に位置する各カッター刃C1,C9が、それぞれ最初と最後に糸ゴムの連続体27sを切断する各カッター刃C,Cに相当する。そのため、これら二つのカッター刃C1,C9以外のカッター刃C2〜C8に着目してみると、これら7つのカッター刃C2〜C8については、同時に押圧されるカッター刃Cの数が、所定数に揃っている。より具体的に言えば、所定数の一例として「2」に揃っている。
よって、切断時に各カッター刃Cに付与される押圧力の分散を有効に防いで押圧力を大きく確保しながらも、当該押圧力の大きさを、これら7つのカッター刃C2〜C8に亘って揃えることができて、その結果、糸ゴムの連続体27sの切り損じをより有効に防ぐことができる。
【0113】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
【0114】
上述の実施形態では、図9Bに示すように、カッター刃Cで挟圧(押圧)した位置PC1には、線状圧着部jが形成されていたが、何等これに限らない。すなわち、同位置PC1においてシート状部材20asの各連続シート21s,22sが切断されることにより、厚さ方向に貫通する貫通孔が同位置PC1に形成されても良い。
【0115】
上述の実施形態では、シート状部材20asに係る連続シートとして、外層シートの連続シート21sと内層シートの連続シート22sとを例示したが、何等二枚構成である必要はない。例えば、一枚構成でも良いし、三枚以上の構成でも良い。
【0116】
上述の実施形態では、弾性部材として糸ゴムの連続体27sを例示したが、何等これに限らない。例えば、平ゴムの連続体等の帯状の弾性部材でも良い。
【0117】
上述の実施形態では、図11に示すように、複数の弾性部材として複数の糸ゴムの連続体27s,27s…を例示し、そして、これら複数の糸ゴムの連続体27s,27s…のそれぞれに対してカッター刃C,C…を一つずつ対応させて設けていたが、何等これに限らない。例えば、二つ以上の一例として二つ又は三つの糸ゴムの連続体27sに対して一つのカッター刃Cを対応付けても良い。すなわち、二つの糸ゴムの連続体27s,27s又は三つの糸ゴムの連続体27s,27s,27sを跨ぐように一つのカッター刃Cを設けても良い。
【0118】
上述の実施形態では、カッター回転体としてカッターロール51dを例示し、アンビル回転体としてアンビルロール51uを例示したが、何等これに限らない。例えば、カッター回転体及びアンビル回転体として、それぞれ無端ベルトを用いても良い。
【0119】
上述の実施形態では、吸収性物品の一例として3ピースタイプの使い捨ておむつ1を例示したが、何等これに限らない。例えば、2ピースタイプの使い捨ておむつに使用されるシート状部材に設けられた糸ゴムの連続体27sを、前述のカッター装置50で切断しても良い。ちなみに、2ピースタイプの使い捨ておむつとは、腹側部と股下部と背側部とを有した二層構造の外装シートを第1部品として有し、同外装シートの肌側面に固定される吸収性本体10を第2部品として有するタイプのおむつのことである。そして、その場合には、上述の外装シートの連続シートが、上述のシート状部材に相当し、各糸ゴムの連続体27s,27s…は、外装シートの連続体が有する二つの層同士の間に介挿されることになる。
【0120】
上述の実施形態では、吸収性物品の一例としてパンツ型の使い捨ておむつ1を例示したが、何等これに限らない。すなわち、テープ式の使い捨ておむつであっても良い。なお、テープ式の使い捨ておむつとは、着用者の胴部を腹側から覆う腹側部と、同胴部を背側から覆う背側部とを有し、腹側部と背側部とを連結するのに、ファスニングテープを用いるタイプのおむつのことである。更に言えば、吸収性物品についても、何等上記の使い捨ておむつ1に限らない。すなわち、上述したようなシート状部材20asを材料として用いる吸収性物品であれば、本発明の製造方法や製造装置30を適用可能である。そのため、この吸収性物品の概念には、尿取りパッドや生理用ナプキンも含まれる。
【符号の説明】
【0121】
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)1HB 胴回り開口、1HL 脚回り開口、10 吸収性本体、10ea 端部、10eb 端部、11 吸収性コア、12 被覆シート、13 表面シート、15 裏面シート、15f 樹脂フィルム、15nw 不織布、17r 弾性部材、20a 腹側帯部材、20ac 中央領域、20ae 端部、20be 端部、20as シート状部材、20b 背側帯部材、21 外層シート、 21p 部分、21s 連続シート、22 内層シート、22e 端部、22s 連続シート、25 糸ゴム、25s 糸ゴムの連続体(第2弾性部材)、27 糸ゴム、27s 糸ゴムの連続体(弾性部材、糸ゴム)、27s1 糸ゴムの連続体(弾性部材)、27se3 糸ゴムの連続体、27s11 糸ゴムの連続体、28 イラストシート(単票状シート)、28e 端部、30 製造装置、40 搬送装置、40R 搬送ローラー、50 カッター装置、51d カッターロール(カッター回転体)、51da 外周面、51u アンビルロール(アンビル回転体)、51ua 外周面、52d 軸受け部材、52u 軸受け部材、53 アクチュエータ、54 カッターブロック、55 ハウジング、C カッター刃、C1 カッター刃、C2 カッター刃、C3 カッター刃、C4 カッター刃、C5 カッター刃、C6 カッター刃、C7 カッター刃、C8 カッター刃、C9 カッター刃、C10 カッター刃、C11 カッター刃、C1e 端部、c2e 端部、j 線状圧着部、S 隙間、BL 境界位置、BL1 境界位置、PC 位置、PC1 位置、P28e 位置、PN 位置、P1 第1着目位置、P2 第2着目位置、P3 第3着目位置、P4 第4着目位置、LSG 立体ギャザー、LG 脚回りギャザー、CL10 略中央部、AU 上部領域(第2領域)、AD 下部領域、ADc 中央領域、ADe 端側領域、ADe3 端部、AH 伸縮領域(高伸縮領域)、AH1 領域、AHG 領域、AH3 伸縮領域、AL 非伸縮領域(低伸縮領域)、AL1 領域、AL1e 端部、AL1n 領域、AL1e3 端部、
【要約】      (修正有)
【課題】弾性部材の切り損じを防ぐことが可能な切り損じ防止位置と、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐことが可能な細切れ片防止位置とを、連続シート上に作り込めるようにする吸収性物品の製造方法を提供する。
【解決手段】所定方向に伸長状態で連続する複数の弾性部材27sが、所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、所定方向を搬送方向として搬送し、低伸縮領域に対応する領域において複数の弾性部材をそれぞれ搬送方向の一カ所で切断し、CD方向に隣り合うカッター刃C同士がCD方向に連続して並んで配置される第1位置と、非連続に並んで配置される第2位置と、を有する。第2位置で非連続に並ぶカッター刃同士の隙間SのCD方向の大きさは、CD方向に隣り合う弾性部材同士の間のCD方向の中心間距離LB27sの最小値よりも小さくする。
【選択図】図11
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16