特許第5829185号(P5829185)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5829185
(24)【登録日】2015年10月30日
(45)【発行日】2015年12月9日
(54)【発明の名称】エレベータ
(51)【国際特許分類】
   B66B 1/06 20060101AFI20151119BHJP
   B66B 11/02 20060101ALI20151119BHJP
【FI】
   B66B1/06 B
   B66B11/02 F
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-150652(P2012-150652)
(22)【出願日】2012年7月4日
(65)【公開番号】特開2014-12589(P2014-12589A)
(43)【公開日】2014年1月23日
【審査請求日】2014年8月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市川 宜民
(72)【発明者】
【氏名】杉山 洋平
(72)【発明者】
【氏名】会田 敬一
(72)【発明者】
【氏名】関根 英則
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 健二
【審査官】 藤村 聖子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−321175(JP,A)
【文献】 特開平04−182278(JP,A)
【文献】 特開平10−000324(JP,A)
【文献】 特開2001−108287(JP,A)
【文献】 特開2005−170527(JP,A)
【文献】 特開平05−338965(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/00−1/52
B66B 11/00−11/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
かごに搭載され、イオン発生装置を具備した空気清浄機と、当該空気清浄機及びエレベータの運行を制御する制御装置とを備えたエレベータにおいて、
前記制御装置は、自動運転モードか、工事期間中か、保守運転中かをこの順で判断し、自動運転モードであり、工事期間中でも保守運転中でもないときに、前記空気清浄機について予め設定された運転制御を実行し、
前記予め設定された運転制御では、前記空気清浄機の動作時に、動作期間と、この動作期間の後に設けられる停止期間とから成る複数の動作・停止パターンを設定可能とし、予め定められる閾値に基づき所定の前記動作・停止パターンを選択し、
前記自動運転モードでない場合、前記工事期間中の場合、前記保守運転であって強制運転の設定がされていない場合には、前記空気清浄機を休止し、前記保守運転であって強制運転の設定がされている場合には、前記空気清浄機を強制運転すること
を特徴とするエレベータ。
【請求項2】
前記閾値は、一定時間内に登録された呼び登録数、又は一定時間内の利用人数に基づき判定されることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
【請求項3】
前記かごに、前記空気清浄機の動作時に、この空気清浄機の動作状態を表示する表示器を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
【請求項4】
前記空気清浄機の動作回数、動作時間、及び想定寿命の少なくとも1つを表示する表示器を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イオン発生装置を搭載したエレベータに関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータのかごにイオン発生装置を搭載し、かご内の除菌や消臭を行うエレベータが増加している。そして、このようなイオン発生装置を制御する背景技術として、特開2005−89171号公報(特許文献1)がある。この公報には、エレベータかご内の換気を行う換気装置を備えたエレベータにおいて、エレベータかごにはイオン発生装置を設け、換気装置とイオン発生装置とを連動させるものである。運転方法に関しては、複数の運転モードを備え、乗客検出装置によりかご内乗客の有無を判断し、乗客が存在する場合はかご内温度検出装置により検出された温度により適切な運転モードを選択し、乗客が存在しない場合は一定時間経過毎に運転モードを適切に切換え又はかご内イオン検出装置により検出されたかご内イオン濃度により運転モードを切換える方式を備える、と記載されている。
【0003】
また、特開2003−321175号公報(特許文献2)には、エレベータのかご内にマイナスイオンを放出するマイナスイオン発生手段を備えたマイナスイオン発生手段設置かごと、エレベータの運行を制御する制御手段と、を具備し、制御手段は、マイナスイオン放出を所定時間において作動させるかご内マイナスイオン発生時間制御手段を具備し、例えば、かご内マイナスイオン発生時間制御手段は、かご呼びに基づいてマイナスイオン放出を所定時間において作動させたり、乗場呼びに基づいてマイナスイオン放出を所定時間において作動させたり、制御手段は、かご呼び及び乗場呼びを登録する呼び登録手段と、該呼び登録手段に登録された全ての階へのかごのサービスが完了した事を判定する全サービス完了判定手段と、を具備し、前記所定時間は、前記全サービス完了判定によって終了としたりする、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−89171号公報
【特許文献2】特開2003−321175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、イオン発生装置を具備した空気清浄機が開発されており、このような空気清浄機をかごに搭載し、かご内の除菌や消臭を行うエレベータが増加している。そして、このようなエレベータにおける消費電力の低減、及び性能寿命の長期化を図ることが求められている。しかしながら、前述した特許文献1に記載のものは、換気装置とイオン発生装置の連動制御方法に主眼をおいたものであるとともに、イオン発生装置は常時作動させるという構造であった。また、前述した特許文献2に記載のものは、基本的に乗客の有無に基づきイオン発生装置をON・OFF制御するものであった。したがって、イオン発生装置を具備した空気清浄機における消費電力の低減、及び性能寿命の長期化を図る点で改善の余地があった。
【0006】
また、イオン発生装置により発生させたイオンは無色、無臭であり、かご内の利用客が知覚することが難しく、利用客へのアピールという観点で課題があった。
【0007】
さらに、保守時、イオン発生装置の経年変化を容易に判断することができず、装置交換時期を適切に判断することが難しかった。
【0008】
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、運転状況に応じて必要とされるイオンを発生させつつ、消費電力の低減、及び性能寿命の長期化を図ることのできるエレベータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明は、かごに搭載され、イオン発生装置を具備した空気清浄機と、当該空気清浄機及びエレベータの運行を制御する制御装置とを備えたエレベータにおいて、前記制御装置は、自動運転モードか、工事期間中か、保守運転中かをこの順で判断し、自動運転モードであり、工事期間中でも保守運転中でもないときに、前記空気清浄機について予め設定された運転制御を実行し、前記予め設定された運転制御では、前記空気清浄機の動作時に、動作期間と、この動作期間の後に設けられる停止期間とから成る複数の動作・停止パターンを設定可能とし、予め定められる閾値に基づき所定の前記動作・停止パターンを選択し、前記自動運転モードでない場合、前記工事期間中の場合、前記保守運転であって強制運転の設定がされていない場合には、前記空気清浄機を休止し、前記保守運転であって強制運転の設定がされている場合には、前記空気清浄機を強制運転することを特徴としている。
【0010】
このように構成した本発明では、イオン発生装置を具備した空気清浄機と、当該空気清浄機及びエレベータの運行を制御する制御装置とを備えたエレベータにおいて、自動運転モードか、工事期間中か、保守運転中かをこの順で判断し、自動運転モードであり、工事期間中でも保守運転中でもないときに、前記空気清浄機について予め設定された運転制御を実行し、前記予め設定された運転制御では、前記空気清浄機の動作時に、動作期間と、この動作期間の後に設けられる停止期間とから成る複数の動作・停止パターンを設定可能とし、予め定められる閾値に基づき所定の前記動作・停止パターンを選択し、前記自動運転モードでない場合、前記工事期間中の場合、前記保守運転であって強制運転の設定がされていない場合には、前記空気清浄機を休止し、前記保守運転であって強制運転の設定がされている場合には、前記空気清浄機を強制運転するので、イオン発生装置を具備した空気清浄機によりかご内の除菌や消臭を行うエレベータにあって、運転状況に応じて必要とされるイオンを発生させつつ、消費電力の低減、及び性能寿命の長期化を図ることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、イオン発生装置を具備した空気清浄機によりかご内の除菌や消臭を行うエレベータにあって、運転状況に応じて必要とされるイオンを発生させつつ、消費電力の低減、及び性能寿命の長期化を図り、これによって、ランニングコストを低減したエレベータを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係るエレベータの一実施例を示す全体概略図である。
図2】本実施例における制御装置、及び他の機器を示すブロック図である。
図3】本実施例における表示器の表示例を示す説明図である。
図4】本実施例における表示器の他の表示例を示す説明図である。
図5】本実施例における制御部の処理手順を示すフローチャートである。
図6】本実施例における空気清浄機の制御手順を示すフローチャートである。
図7】本実施例における閾値判定を含む空気清浄機の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るエレベータの実施例を図に基づき説明する。
【0014】
本実施例のエレベータは、図1に示すように、昇降路内を昇降するかご1と、かご1の昇降制御を含め、エレベータを統括制御する制御装置2と、乗場に設けられ、乗場呼びを登録する乗場呼び釦3と、かご1内に配置され、表示器4、及び行先階釦5を装備するかご内操作盤6と、かご1に搭載され、イオン発生装置を具備した空気清浄機7と、かご1に搭載される送風ファン8と、保守員によって保守点検時に操作される保守用スイッチ9a、9b、9cと、外部からの情報を入力可能な外部入力装置10a、10b、10cと、かご1及び乗場からの信号を通信する信号線11とを有して構成されている。
【0015】
制御装置2は、図1及び図2に示すように、制御部2aを有しており、この制御部2aには、乗場呼び、及びかご呼びの登録数がカウントされる利用頻度判定部2a1と、空気清浄機7、及び表示器4などを制御する動作制御部2a2と、外部入力装置10a〜10cから入力されるデータを記憶するデータ記憶部2a3とを有している。
【0016】
表示器4は、図3に示すように、イオン発生装置を具備した空気清浄機7の動作時に、この空気清浄機7の動作状態を表示するようになっている。本実施例では、後述するように、空気清浄機7が「強」運転モード、「弱」運転モード、及び「均等」運転モードを備えるため、これらの運転モードを報知するようになっている。なお、本図では「強」運転モード時の表示を示している。また、表示器4は、図4に示すように、保守点検時に、例えば、空気清浄機7の動作回数、及び動作時間を表示するようになっている。保守員は、保守点検時に、表示器4にこれらの情報を表示させ、次回の交換時期の目安を把握する。なお、表示器4は、例えば、かご入り口上部の枠に表示するなど、かご1内の利用客が目にするところに設置すればよく、設置場所を限定する必要はない。また、図3では運転モードを表示するものとしたが、色の違い、濃淡の変化などにより空気清浄機7の動作を表現するようにしてもよい。さらに、1日毎の空気清浄機7の動作回数も表示し、乗客に報知するようにしてもよい。さらにまた、保守時、表示器4で直接故障情報を表示することで、修理忘れを防ぐようにしてもよい。また、ここでは、かご1内に設置した表示器4により、利用客への報知、及び保守用の表示のそれぞれを行うようにしたが、保守用の表示器を別途、一般利用客の目のつかない場所に設置してもよい。
【0017】
送風ファン8は、かご運行時に動作し、図示しないかごドアが閉じられている状態では、かご1内の空気を対流させて、空気清浄機7のイオン拡散を促進する。また、送風ファン8に、風向を変更可能な板体が取付けられ、かごドアが閉じているときはかご1内にイオンが循環する風向に、一方、かごドアが開いているときはかご1内からのイオン流出を抑える風向になるよう、かごドアの開閉状態により風向を制御することで、イオンを効率よくかご1内に循環させる。なお、図1に示す送風ファン8は、かご5の後ろ側、即ち、かごドアの反対側の天井に設置されているが、送風ファン8をかごドア付近に設けてカーテン状の空気を送り出し、かごドアが開いているときに、かご1内からイオン流出を抑える目的に使用してもよい。
【0018】
エレベータを利用する人数が少ない場合は、乗客によりかご1内に持ち込まれる菌や匂いの元となる分子の数も少ないため、空気清浄機7の稼働時間を短くすることができる。一方、エレベータを利用する人数が多い場合は、乗客によりかご1内に持ち込まれる菌や匂いの元となる分子の数が多くなることから、空気清浄機7によりかご1内により多くのイオンを供給する必要がある。そこで、本発明は、エレベータの利用頻度に応じて空気清浄機7の動作時間を制御するようにし、イオン発生装置を具備した空気清浄機7の動作時に、動作期間と、この動作期間の後に設けられる停止期間とから成る複数の動作・停止パターンを設定可能とするとともに、動作時間可変モード時、予め定められる閾値に基づき所定の動作・停止パターンを選択するようにした。具体的には、利用頻度判定部2a1により乗場呼び、及びかご呼びの登録数をカウントし、例えば、2時間あたり15個より多く登録されたならば、「強」運転モード、即ち動作期間20分、休止期間10分で運転し、一方、2時間あたり15個より少なく登録されたならば、「弱」運転モード、即ち、動作期間10分、休止期間20分で運転する。また、空気清浄機7は、動作時間可変モード、及び動作時間非可変モードが設定可能となっている。
【0019】
ここで、本実施例のエレベータの動作手順を図5図7に基づき説明する。
【0020】
制御部2aの全体処理は、図5に示すように、ステップE10として、電源投入、又はリスタートにより制御部2aは起動され、ステップE20にて、制御部2aのイニシャル処理として初期処理が実行される。次いで、ステップE30として、運転制御入力処理に移る。ここで、かごの位置等エレベータの運転制御に必要な信号が入出力される。ステップE40及びE50に示すように、かご呼び、及び乗場呼びの入出力が行われ、ステップE60にて、エレベータの運転モードが選択され、ステップE70として、空気清浄機7の動作制御がなされる。そして、ステップE80にて、エレベータ起動処理が実行されエレベータが動作する。以上、ステップE30〜E80は、電源ダウンかプログラム異常が発生するまで、繰り返し所定の時間間隔で実行される。
【0021】
図5のステップE70における空気清浄機7の動作制御は、まず図6に示すように、ステップE70aとして、エレベータの運転モードの判断が行われる。この運転モードは図4のステップE60の運転モード選択で選択されたものである。ここで、管制運転モードであれば、ステップE70gに進み、管制運転モード以外であればステップE70bに進む。ステップE70bでは、工事期間中かどうかを判断する。これは図2に示すデータ記憶部2a3の工事中データにより判断される。工事中データが入力されているとステップE70gに進む。ここで、工事中データがあるかどうかが判断されるのは、建物工事期間中は、空気清浄機7を動作させることが不要であるとともに、工事期間におけるエレベータ使用時に粉塵を空気清浄機7が吸い込まないようにするためものである。
【0022】
工事中データが入力されていなければ、ステップE70cに進み、このステップE70cで保守運転かどうかを判断する。即ち、保守用スイッチ9a〜9cの何れか1つでも投入されている場合は、ステップE70eに進み、保守用スイッチ9a〜9cがすべて投入されていない場合は、ステップE70dに進む。ステップE70dでは、後述する図7のフローチャートに基づきさらなる空気清浄機7の運転制御がなされる。
【0023】
ステップE70eとして、データ記憶部2a3の強制運転データ入力有無を判断し、入力されている場合はステップE70fに進み、入力されていない場合はステップE70gに進む。なお、ここで言う強制運転データとは、空気清浄機7を強制運転し、保守員により空気清浄機7が正常かどうかを判断するためのものである。ステップE70fにて、空気清浄機7の強制運転がなされ、例えば、動作期間10秒、休止期間5秒で断続的に運転し、保守員は空気清浄機7が正常かどうかを判断する。この後、保守用スイッチ9a〜9cが解除されるか、強制運転データがクリアされた場合は、空気清浄機7の動作を停止する。
【0024】
図6のステップE70dにおける空気清浄機7の運転制御は、図7に示すように、ステップE70d1にて、動作時間可変モードかどうかを判定する。このモードの切り替えは、図2の外部入力装置10a〜10cの操作により選択されるものである。ここで、動作時間可変モードであることが判断されると、ステップE70d2に、そうでなければステップE70d7に進む。
【0025】
ステップE70d2では、利用頻度判定部2a1により乗場呼び、及びかご呼びの登録数をカウントし、2時間あたり15個以上登録されていれば、ステップE70d3に進み、15個以下であれば、ステップE70d5に進む。ステップE70d3では、「強」運転モードが選択され、ステップE70d4に示すように、空気清浄機7は動作期間20分、及び休止期間10分の動作・停止パターンで運転される。このとき、制御部2aはかご1内に設置される表示器4に表示信号を出力し、表示器4は、図3に示すように、空気清浄機7が「強」運転モードで運転され、エレベータ利用状況に応じたイオンが放出されていることを報知する。
【0026】
一方、ステップE70d5では、「弱」運転モードが選択され、ステップE70d6に示すように、空気清浄機7は動作期間10分、及び休止期間20分の動作・停止パターンで運転される。このとき、制御部2aはかご1内に設置される表示器4に表示信号を出力し、表示器4は、空気清浄機7が「弱」運転モードで運転され、エレベータ利用状況に応じたイオンが放出されていることを報知する。
【0027】
前述したステップE70d1で動作時間可変モードでないこと、即ち、動作時間非可変モードであることが判断されると、ステップE70d7として、「均等」運転モードが選択され、ステップE70d8に示すように、空気清浄機7は動作期間10分、及び休止期間10分の動作・停止パターンで運転される。
【0028】
本実施例によれば、空気清浄機7の動作時に、動作期間と、この動作期間の後に設けられる停止期間とから成る複数の動作・停止パターンを設定可能とし、予め定められる閾値、即ち、制御装置2に備えられる利用頻度判定部2a1に登録された一定時間内の呼び登録数に基づき判定される閾値に基づき所定の動作・停止パターンが選択されることにより、イオン発生装置を具備した空気清浄機7によりかご1内の除菌や消臭を行うエレベータにあって、運転状況に応じて必要とされるイオンを発生させつつ、消費電力の低減、及び性能寿命の長期化を図り、これによって、ランニングコストを低減したエレベータを実現することができる。
【0029】
また、かご1に、表示器4を設け、空気清浄機7の動作時に、この空気清浄機7の動作状態を表示することにより、利用客は空気清浄機7の運転状態を容易に認知することができる。さらに、表示器4は、空気清浄機7の動作回数、及び動作時間を表示することにより、保守員は空気清浄機7及びこの空気清浄機が具備するイオン発生装置の経年変化を容易に判断し、ひいては装置交換時期を適切に判断することができる。
【0030】
なお、前述した実施例では、利用頻度判定部2a1により乗場呼び、及びかご呼びの登録数をカウントし、2時間あたり15個より多く登録されたならば、空気清浄機7を「強」運転モード、即ち動作期間20分、休止期間10分で運転し、一方、2時間あたり15個より少なく登録されたならば、「弱」運転モード、即ち、動作期間10分、休止期間20分で運転するようにしたが、本発明はこれに限られるものではない。即ち、前述した閾値、動作時間、休止時間、及び運転モードの数は、空気清浄機の性能、かごの大きさ、エレベータ利用状況等により最適な設定が異なるものであることから、それぞれは任意に設定されるものである。また、動作時間非可変モードにあっては、動作期間10分、及び休止期間10分の動作・停止パターンで運転される「均等」運転モードを選択するようにしたが、他の設定でもよい。さらに、閾値を、制御装置2に備えられる利用頻度判定部2a1に登録された一定時間内の呼び登録数に基づき判定するようにしたが、他の方法、例えば、一定時間内の利用人数に基づき、閾値を判定するようにしてもよい。
【0031】
また、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある構成の一部を他の構成に置き換えることが可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 かご
2 制御装置
2a1 利用頻度判定部
3 乗場呼び釦
4 表示器
5 行先階釦
7 空気清浄機
8 送風ファン
9a〜9c 保守用スイッチ
10a〜10c 外部入力装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7