特許第5925660号(P5925660)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5925660
(24)【登録日】2016年4月28日
(45)【発行日】2016年5月25日
(54)【発明の名称】水道水貯水装置及び水道水給水方法
(51)【国際特許分類】
   E03B 11/00 20060101AFI20160516BHJP
   E03B 11/06 20060101ALI20160516BHJP
【FI】
   E03B11/00 A
   E03B11/06
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-233496(P2012-233496)
(22)【出願日】2012年10月23日
(65)【公開番号】特開2014-84612(P2014-84612A)
(43)【公開日】2014年5月12日
【審査請求日】2015年6月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】502308527
【氏名又は名称】東洋建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】特許業務法人あーく特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 良輔
(72)【発明者】
【氏名】星山 文基
【審査官】 神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−016274(JP,A)
【文献】 特開平10−266280(JP,A)
【文献】 実開昭55−074652(JP,U)
【文献】 特開2012−086900(JP,A)
【文献】 特開平09−195326(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03B 11/00−11/16
B65D 90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配水管を通して供給される水道水を、給水栓よりも上流側で貯水する水道水貯水装置であって、
内部に入水管及び出水管を備えた貯水槽と、貯水槽の入水管に接続された配水管と、この配水管に設けられた逆止弁と、出水管に切換弁を介して接続された給水管と、前記逆止弁の下流側において一端が配水管に接続されるとともに、他端が切換弁に接続された緊急時出水管とを備え
入水管の入水口及び出水管の出水口が貯水槽の底壁近傍に臨んで開口され、また、出水管には天井壁近傍に臨んで空気孔が形成され
常、切換弁を第1の位置に切り換えて出水管と給水管とを連通するとともに、緊急時出水管と給水管との連通を遮断し、
緊急時には、切換弁を第2の位置に切り換えて出水管と給水管との連通を遮断するとともに、緊急時出水管と給水管とを連通し、切換弁に接続された空気源からの加圧空気を出水管の空気孔を通して貯水槽に供給することを特徴とする水道水貯水装置。
【請求項2】
請求項1に記載の水道水貯水装置において、前記貯水槽を複数個設け、各入水管を並列接続して配水管に接続するとともに、各出水管を並列接続して切換弁を介して給水管に接続することを特徴とする水道水貯水装置。
【請求項3】
請求項1に記載の水道水貯水装置において、前記貯水槽を複数個設け、隣接する貯水槽において、上流側の貯水槽の出水管と下流側の貯水槽の入水管とを接続し、最上流側の貯水槽の入水管を配水管に接続し、最下流側の貯水槽の出水管を切換弁を介して給水管に接続することを特徴とする水道水貯水装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一つに記載の水道水貯水装置を用いて水道水を取水する水道水給水方法であって、通常、切換弁を第1の位置に切り換え、貯水槽の水道水を、出水管、切換弁及び給水管を通して給水栓から取水し、緊急時、切換弁を第2の位置に切り換えるとともに、空気源の加圧空気を出水管の空気孔を通して貯水槽に供給し、貯水槽の水道水を、入水管、緊急時出水管、切換弁及び給水管を通して給水栓から取水することを特徴とする水道水給水方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水道本管を通して供給される水道水を、給水栓よりも上流側で貯水する水道水貯水装置及び水道水貯水装置を用いた水道水給水方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水道本管から供給される水道水を貯水し、断水等の非常時において、貯水した水道水を取水して利用することが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
特許文献1に記載の非常用貯水装置は、埋設された水道管路の途中に設けられ、両端に水道管路が接続された貯水槽と、貯水槽よりも上流側の水道管路に設けられ、上流側への逆流を防ぐ逆止弁と、貯水槽よりも上流側の水道管路に接続された空気供給管とを有し、断水等の非常時において、空気供給管を通して貯水槽に加圧空気を供給することにより、貯水槽に貯水された水道水を下流側の水道管路から吐出し、給水栓を経て水道水を取水するものである。
【0004】
特許文献2に記載の給水システムは、水道管から逆止弁を経て住宅内に供給される水道水を貯水する貯水槽と、貯水槽の水道水をそれぞれ第1給水栓及び第2給水栓に供給する第1配水管及び第2配水管とを有し、第2給水栓に加圧装置を接続するための接続口を形成し、給水圧が作用しない非常時において、第2給水栓の接続口に加圧装置を接続し、第2配水管を経て貯水槽を加圧し、第1給水栓を非常取水栓として貯水槽の水道水を取水するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3138147号公報
【特許文献2】特開2010−185272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の発明においては、水道管路の途中に貯水槽を埋設するとともに、貯水槽に加圧空気を供給する空気供給管及び貯水槽の空気を外部に放出する空気抜き管を接続する必要があり、設置場所が限定される他、コストがかさむ欠点がある。
【0007】
また、特許文献2の発明においては、第2給水栓から第2配水管を通して貯水槽に加圧空気を供給し、第1給水栓で水道水を取水することから、加圧空気の供給位置と水道水の取水位置とが離隔し、取水作業が煩雑となる。また、貯水槽の側壁に給水口が形成されて配水管が接続されているため、最上位の給水口まで水道水の水位が上昇すると、それ以上水道水を貯水することができない。これにより、貯水槽の上部は空気溜まりとなって、多湿の雰囲気に維持されるため、カビや雑菌が繁殖するおそれがある。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、緊急時に備えて水道水を衛生的に貯水し、貯水された水道水を緊急時に簡単に取水することのできる水道水貯水装置及び水道水給水方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の水道水貯水装置は、配水管を通して供給される水道水を、給水栓よりも上流側で貯水する水道水貯水装置であって、内部に入水管及び出水管を備えた貯水槽と、貯水槽の入水管に接続された配水管と、この配水管に設けられた逆止弁と、出水管に切換弁を介して接続された給水管と、前記逆止弁の下流側において一端が配水管に接続されるとともに、他端が切換弁に接続された緊急時出水管とを備え、入水管の入水口及び出水管の出水口が貯水槽の底壁近傍に臨んで開口され、また、出水管には天井壁近傍に臨んで空気孔が形成され、通常、切換弁を第1の位置に切り換えて出水管と給水管とを連通するとともに、緊急時出水管と給水管との連通を遮断し、緊急時には、切換弁を第2の位置に切り換えて出水管と給水管との連通を遮断するとともに、緊急時出水管と給水管とを連通し、切換弁に接続された空気源からの加圧空気を出水管の空気孔を通して貯水槽に供給することを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、水道水の給水圧が作用する通常時においては、切換弁は第1の位置に切り換えられており、給水管と緊急時出水管との連通が遮断されるとともに、出水管と給水管とが接続されている。したがって、任意の給水栓を開放すれば、貯水槽の水道水は、給水圧によって出水管、切換弁、給水管、給水栓を通して流出し、水道水を取水することができる。なお、貯水槽の水道水を給水栓を通して取水すれば、取水した水道水に見合う量の水道水が給水圧によって配水管、入水管を経て貯水槽に供給され、常に満水状態に維持される。
【0011】
一方、地震等によって断水し、水道水の給水圧が作用しなくなった緊急時において、水道水を必要とする場合は、切換弁は第2の位置に切り換えられ、緊急時出水管給水管とが連通される。そして、空気源を切換弁に接続し、切換弁を介して加圧空気を出水管の空気孔を通して貯水槽に供給すれば、貯水槽に加圧空気の圧力を作用させることができる。その後、任意の給水栓を開放すれば、貯水槽の水道水は、加圧空気の圧力によって入水管、緊急時出水管、切換弁、給水管、給水栓を通して流出し、水道水を取水することができる。
【0012】
この結果、通常、貯水槽は満水状態に維持されるため、緊急時に備えて水道水を衛生的に貯水することができる。また、緊急時においては、切換弁に空気源を接続して加圧空気を貯水槽に供給することによって、貯水された水道水を任意の給水栓を通して簡単に取水することができる。
【0013】
本発明において、前記貯水槽を複数個設け、各入水管を並列接続して配水管に接続するとともに、各出水管を並列接続して切換弁を介して給水管に接続することが好ましい。これにより、緊急時に備えて複数個の貯水槽によって多量の水道水を衛生的に貯水することができる。
【0014】
本発明において、前記貯水槽を複数個設け、隣接する貯水槽において、上流側の貯水槽の出水管と下流側の貯水槽の入水管とを接続し、最上流側の貯水槽の入水管を配水管に接続し、最下流側の貯水槽の出水管を切換弁を介して給水管に接続することが好ましい。これにより、緊急時に備えて複数個の貯水槽によって多量の水道水を衛生的に貯水することができる。
【0015】
本発明の水道水給水方法は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の水道水貯水装置を用いて水道水を取水する水道水給水方法であって、通常、切換弁を第1の位置に切り換え、貯水槽の水道水を、出水管、切換弁及び給水管を通して給水栓から取水し、緊急時、切換弁を第2の位置に切り換えるとともに、空気源の加圧空気を出水管の空気孔を通して貯水槽に供給し、貯水槽の水道水を、入水管、緊急時出水管、切換弁及び給水管を通して給水栓から取水することを特徴とするものである。
【0016】
本発明によれば、水道水の給水圧が作用する通常時においては、切換弁を第1の位置に切り換えておくことにより、給水栓を開放すれば、貯水槽の水道水を、出水管、切換弁及び給水管を通して給水栓から取水することができる。給水栓から水道水を取水すれば、水道水が給水圧によって配水管及び入水管を通して貯水槽に供給され、満水状態に維持される。
【0017】
一方、地震等によって断水し、水道水の給水圧が作用しなくなった緊急時に水道水を必要とする場合は、切換弁を第2の位置に切り換えるとともに、切換弁に空気源を接続し、加圧空気を出水管の空気孔を通して貯水槽に供給すれば、貯水槽に加圧空気の圧力を作用させることができる。これにより、貯水槽の水道水は、加圧空気の圧力によって、入水管、緊急時出水管、切換弁及び給水管を通して給水栓に達する。ここで、給水栓を開放すれば、水道水を取水することができる。
【0018】
この結果、通常、貯水槽は満水状態に維持されるため、緊急時に備えて水道水を衛生的に貯水することができる。また、緊急時においては、切換弁に空気源を接続して加圧空気を貯水槽に供給することによって、貯水された水道水を任意の給水栓を通して簡単に取水することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、緊急時に備えて水道水を衛生的に貯水し、貯水された水道水を緊急時に簡単に取水することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の水道水貯水装置の一実施形態を示す配管系統図である。
図2図1の水道水貯水装置の切換弁の記号及びその構造の一例を示す断面図である。
図3図1の水道水貯水装置の緊急時の配管系統図である。
図4図3の水道水貯水装置の切換弁を図2に対応して示す記号及び断面図である。
図5】本発明の水道水貯水装置の変形例を示す配管系統図である。
図6】本発明の水道水貯水装置の他の変形例を示す配管系統図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1には、本発明の水道水貯水装置1の一実施形態が示されている。
【0023】
この水道水貯水装置1は、家屋の床下空間等に配設され、内部に入水管3及び出水管4を備えた貯水槽2と、図示しない水道本管から分岐されて貯水槽2の入水管3に接続された配水管5と、貯水槽2の出水管4に接続された切換弁6と、切換弁6に接続された給水管7と、配水管5の、上流側への逆流を防止する逆止弁51よりも下流側及び切換弁6にわたって接続された緊急時出水管8とから構成され、給水管7には給水栓71が設けられている。
【0024】
ここで、貯水槽2に設けられた入水管3及び出水管4は、貯水槽2の対向する一方の側壁及び他方の側壁に沿ってそれぞれ配設され、入水管3の入水口3a及び出水管4の出水口4aは、貯水槽2の底壁近傍に臨んで開口されている。これにより、配水管5及び入水管3を通して水道水を貯水槽2に供給すると、一方の側壁から対向する他方の側壁に向かって底壁に沿う水流が発生し、貯水槽2内の水道水を撹拌する。また、出水管4を通して貯水槽2の水道水を取水すると、一方の側壁から対向する他方の側壁に向かって底壁に沿う水流が発生し、貯水槽2の水道水を撹拌する。したがって、貯水槽2の水道水は、水道水を取水することによって撹拌されるため、水道水が滞留することはない。
【0025】
なお、出水管4には、貯水槽2の天井壁近傍に臨んで空気孔4bが開口されている。
【0026】
切換弁6は、ケーシング61に形成された流路611に2つの弁体62,63を設けて構成され、一方の弁体62は、ケーシング61に形成された出水管4との接続ポート61a及び流路611を連通する第1の位置と、ケーシング61に形成された空気源9との接続ポート61b及び出水管4との接続ポート61aを連通する第2の位置とに切り換えることができる。また、他方の弁体63は、ケーシング61に形成された給水管7との接続ポート61c及び流路611を連通する第1の位置と、ケーシング61に形成された緊急時出水管8との接続ポート61d及び給水管7との接続ポート61cを連通する第2の位置とに切り換えることができる。
【0027】
この場合、各弁体62,63は、第1の位置にあるとき、反時計回り方向に90度回動させることにより、それぞれ第2の位置へ切り換えることができ、また、第2の位置にあるとき、時計回り方向に90度回動させることにより、それぞれ第1の位置へ切り換えることができる。
【0028】
また、空気源9としては、手動空気ポンプ、例えば、自転車の空気ポンプを挙げることができ、詳細には図示しないが、アダプタを介して接続ポート61bに接続することができる。
【0029】
次に、このように構成された水道水貯水装置1による水道水の取水要領について説明する。
【0030】
まず、通常、切換弁6は、図2に示す第1の位置に切り換えられており、一方の弁体62は、ケーシング61に形成された出水管4との接続ポート61a及び流路611を連通し、また、他方の弁体63は、ケーシング61に形成された給水管7との接続ポート61c及び流路611を連通している。これにより、出水管4及び給水管7は、切換弁6を介して連通されている。
【0031】
そして、水道本管(図示せず)の水道水は、給水圧により水道本管から分岐された配水管5及び入水管3を経て貯水槽2に供給され、貯水槽2に満水状態で貯水されるとともに、さらに、出水管4、それぞれ弁体62,63が第1の位置に切り換えられた切換弁6及び給水管7を経て給水栓71に達している。
【0032】
したがって、給水栓71を開放すれば、給水栓71を通して水道水を取水することができる。貯水槽2の水道水が出水管4、切換弁6、給水管7を通して取水されると、取水された水道水に見合う量だけ水道本管の水道水が給水圧によって配水管5及び入水管3を経て貯水槽2に供給されるため、貯水槽2は、常に満水状態に維持される。この際、出水管4を通して貯水槽2の水道水を取水するとともに、入水管3を通して水道水を貯水槽2に供給することにより、一方の側壁から対向する他方の側壁に向かって底壁に沿う水流が発生し、貯水槽2内の水道水を滞留しないように撹拌する。
【0033】
一方、地震等によって断水し、給水圧が作用しなくなった緊急時においては、切換弁6を第1の位置から図4に示す第2の位置に切り換える。すなわち、各弁体62,63を反時計回り方向にそれぞれ90度回動させ、出水管4との接続ポート61a及び空気源9との接続ポート61bを連通させるとともに、給水管7との接続ポート61c及び緊急時出水管8との接続ポート61dを連通させる。また、切換弁6の空気源9との接続ポート61bに図示しない手動空気ポンプを接続し、加圧空気を切換弁6の接続ポート61b及び出水管4との接続ポート61aを経て出水管4に供給する。出水管4に供給された加圧空気は、出水管4の、貯水槽2の天井壁近傍に臨んで形成された空気孔4bを通して貯水槽2に供給され、貯水槽2に貯水された水道水に加圧空気の圧力を作用させる。ここで、貯水槽2の水道水に大気圧を超える一定の圧力が作用すれば、水道水は、底壁近傍に臨んで開口された入水口3aから入水管3及び緊急時出水管8に流れ込むとともに、切換弁6の緊急時出水管8との接続ポート61d、給水管7との接続ポート61c、給水管7を経て給水栓71に達する。ここで、給水栓71を開放すれば、貯水槽2の水道水を取水することができる。
【0034】
このように、常時は水道水を衛生的に貯水しておき、緊急時に空気源の加圧空気を貯水槽2に作用させることによって、簡単に取水することができる。
【0035】
なお、前述した実施形態においては、単一の貯水槽2を利用して水道水を貯水する場合を説明したが、複数個の貯水槽2を配設して接続することにより、貯水量を増大させることもできる。例えば、図5に示すように、複数個の貯水槽2を設置し、それらの入水管3を並列接続して配水管5に接続する一方、それらの出水管4を並列接続して切換弁6の接続ポート61aに接続することにより、複数個の貯水槽2の水道水を同時に利用することもできる。また、図6に示すように、複数個の貯水槽2を設置し、隣接する貯水槽2,2において、上流側の貯水槽2の出水管4と、下流側の貯水槽2の入水管3とを順次接続し、最上流側の貯水槽2の入水管3に配水管5を接続するとともに、最下流側の貯水槽2の出水管4を切換弁6の接続ポート61aに接続することにより、最上流側の貯水槽2の水道水から順に利用することもできる。
【0036】
この場合、配水管5と切換弁6の接続ポート61dとにわたって緊急時出水管8を接続する点は同一である。
【符号の説明】
【0037】
1 水道水貯水装置
2 貯水槽
3 入水管
3a 入水口
4 出水管
4a 出水口
4b 空気孔
5 配水管
51 逆止弁
6 切換弁
7 給水管
71 給水栓
8 緊急時出水管
9 空気源
図1
図2
図3
図4
図5
図6