特許第6030931号(P6030931)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6030931
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20161114BHJP
【FI】
   A63F7/02 334
   A63F7/02 304B
   A63F7/02 325Z
【請求項の数】1
【全頁数】54
(21)【出願番号】特願2012-254773(P2012-254773)
(22)【出願日】2012年11月20日
(65)【公開番号】特開2014-100357(P2014-100357A)
(43)【公開日】2014年6月5日
【審査請求日】2014年11月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 健司
(72)【発明者】
【氏名】石田 嘉也
(72)【発明者】
【氏名】岡田 淳
(72)【発明者】
【氏名】池田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】逵井 真嘉
【審査官】 酒井 保
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−161098(JP,A)
【文献】 特開2003−310999(JP,A)
【文献】 特開2003−340072(JP,A)
【文献】 特開2004−181047(JP,A)
【文献】 特開平10−043379(JP,A)
【文献】 特開2008−142349(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤の前側に画成された遊技領域を遊技球が流下して入賞口に入賞し得ると共に、前記入賞口に連通する球通路を流下する遊技球を検知し得るよう構成された遊技機において、
前記入賞口に入賞した遊技球の検知に伴い第1検知信号を制御手段に出力する第1入賞球検知手段と、
前記球通路において前記第1入賞球検知手段の下流側に所定距離離間して配設され、前記入賞口に入賞した遊技球の検知に伴い第2検知信号を制御手段に出力する第2入賞球検知手段と、
第1検知信号の入力に伴って球カウント数を加算すると共に第2検知信号の入力に伴って前記球カウント数を減算するカウント手段と、
第1検知信号の入力に伴って球検知タイマを設定するタイマ手段と、
前記球カウント数および球検知タイマをもとに所定の異常判定を実行する異常判定手段とを備え、
前記異常判定手段は、
前記カウント手段により更新された前記球カウント数が予め設定された基準カウント数以上か否かを判定する第1の異常判定と、前記球カウント数が初期値の状態で第2検知信号が制御手段に入力されたか否かを判定する第2の異常判定と、前記制御手段に第2検知信号が入力されない状態で球検知タイマが設定時間をカウントしたか否かを判定する第3の異常判定とを行なうよう構成されて、
前記第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となることで異常を検知するよう設定されると共に、前記第2および第3の異常判定の実行前に前記第1の異常判定を実行するよう設定された
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技盤の前側に画成された遊技領域を遊技球が流下するよう構成された遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機は、遊技球を遊技盤の遊技領域へ打ち出してパチンコ遊技が行なわれ、打ち出された遊技球が、遊技盤の遊技領域に設けられた入賞口に入賞すると、入賞球検知手段が該入賞球を検知することを条件として、所定数の遊技球が賞球として払い出される等の遊技者に所定の特典が付与される。
【0003】
そして、パチンコ遊技においては、入賞口に対して、道具や器具を使用した不正行為が行なわれることがある。このような不正行為の一種に、縫い糸や釣り糸等の糸状体の一端を連結した遊技球を遊技領域へ打ち出し、該糸状体の他端側をパチンコ機の外部から適宜操作することで、当該遊技球が入賞検知手段を繰り返し通過するようにして賞球を不正取得しようとする不正行為がある。そこで、このような入賞口に対する不正行為を検知する異常判定技術が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−34854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された従来の異常判定技術では、不正行為による異常を適切に検知し得るものではなく、不正行為を適切かつ迅速に判定し得る異常判定技術が希求されている。
【0006】
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、異常を適切に判定し得る遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、
遊技盤(D)の前側に画成された遊技領域(33)を遊技球が流下して入賞口(101)に入賞し得ると共に、前記入賞口(101)に連通する球通路(103)を流下する遊技球を検知し得るよう構成された遊技機において、
前記入賞口(101)に入賞した遊技球の検知に伴い第1検知信号を制御手段(170)に出力する第1入賞球検知手段(104)と、
前記球通路(103)において前記第1入賞球検知手段(104)の下流側に所定距離離間して配設され、前記入賞口(101)に入賞した遊技球の検知に伴い第2検知信号を制御手段(170)に出力する第2入賞球検知手段(105)と、
第1検知信号の入力に伴って球カウント数を加算すると共に第2検知信号の入力に伴って前記球カウント数を減算するカウント手段(180)と、
第1検知信号の入力に伴って球検知タイマを設定するタイマ手段(181)と、
前記球カウント数および球検知タイマをもとに所定の異常判定を実行する異常判定手段(182)とを備え、
前記異常判定手段(182)は、
前記カウント手段(180)により更新された前記球カウント数が予め設定された基準カウント数以上か否かを判定する第1の異常判定と、前記球カウント数が初期値の状態で第2検知信号が制御手段(170)に入力されたか否かを判定する第2の異常判定と、前記制御手段(170)に第2検知信号が入力されない状態で球検知タイマが設定時間をカウントしたか否かを判定する第3の異常判定とを行なうよう構成されて、
前記第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となることで異常を検知するよう設定されると共に、前記第2および第3の異常判定の実行前に前記第1の異常判定を実行するよう設定されたことを要旨とする。
【0008】
請求項1に係る発明によれば、第1検知手段からの第1検知信号の入力に伴うカウント数が基準カウント数以上となった場合に、異常判定手段が異常を検知するよう設定されているから、不正や検知異常を適切に確認することができる。そして、第1検知手段からの第1検知信号が制御手段に入力されることなく(第1検知手段が遊技球を検知することなく)、第2検知手段からの第2検知信号が制御手段に入力された(第2検知手段が遊技球を検知した)場合は、異常判定手段が異常を検知するよう設定されているから、不正や検知異常を適切に確認することができる。また、第1検知信号が制御手段に入力されてから(第1検知手段が遊技球を検知してから)検知タイマが設定時間をカウントしても第2検知信号が制御手段に入力されない(第2検知手段が遊技球を検知しない)場合は、異常判定手段が異常を検知するように設定されているから、不正や検知異常を適切に確認することができる。更に、カウント数が基準カウント数以上となった場合に、第2および第3の異常判定を実行することなく異常を検知するよう設定されているから、異常の検知を効率的に行なうことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る遊技機によれば、異常を適切に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施例のパチンコ機の正面図である。
図2】実施例のパチンコ機を、中枠から前枠を開放すると共に遊技盤の遊技領域内を省略した状態で示す斜視図である。
図3】実施例のパチンコ機における遊技盤の正面図である。
図4】実施例のパチンコ機における遊技盤の斜視図である。
図5】遊技盤と枠状装飾部材とを分離した状態で示す斜視図である。
図6】遊技盤の後側に取付けられる設置部材と遊技演出装置とを分離した状態で示す斜視図である。
図7】枠状装飾部材と、該枠状装飾部材に設けられる第1始動入賞部および第2始動入賞部の構成部材とを、分解して前上方から見た分解斜視図である。
図8】枠状装飾部材と、該枠状装飾部材に設けられる第1始動入賞部および第2始動入賞部の構成部材とを、分解して後上方から見た分解斜視図である。
図9】第1始動入賞部の構成部材と枠状装飾部材とを分離して前上方から見た部分斜視図である。
図10】第1始動入賞部の構成部材と枠状装飾部材とを分離して後上方から見た部分斜視図である。
図11図12のX5−X5線断面図である。
図12図11のX1−X1線で破断した遊技盤の部分断面図である。
図13図11のX2−X2線で破断した遊技盤の部分断面図である。
図14】(a)は、設置部材および該設置部材に配設した各装置を省略して図11のX3−X3線で破断した遊技盤の部分断面図であり、(b)は、設置部材および該設置部材に配設した各装置を省略して図11のX4−X4線で破断した遊技盤の部分断面図である。
図15】実施例のパチンコ機のブロック図である。
図16】メイン制御基板の始動入力処理を示すフローチャートである。
図17】異常判定実行処理を示すフローチャートである。
図18】遊技演出装置を前上方から見た斜視図である。
図19】遊技演出装置を後上方から見た斜視図である。
図20】電光表示ユニットを取外した遊技演出装置を前上方から見た斜視図である。
図21】後カバー部材を取外した遊技演出装置を後上方から見た斜視図である。
図22】遊技演出装置の正面図である。
図23】遊技演出装置の平面図である。
図24】遊技演出装置の底面図である。
図25】遊技演出装置の右側面図である。
図26】遊技演出装置の左側面図である。
図27図22のX6−X6線断面図である。
図28】前上方から見た遊技演出装置の分解斜視図である。
図29】後上方から見た遊技演出装置の分解斜視図である。
図30】装置本体における上部本体を前上方から見た分解斜視図である。
図31】装置本体における上部本体を後上方から見た分解斜視図である。
図32】装置本体における下部本体を前上方から見た分解斜視図である。
図33】装置本体における下部本体を後上方から見た分解斜視図である。
図34】(a)は、第1振分け機構、第2振分け機構、停留解除機構および回転演出機構を前上方から見た斜視図であり、(b)は、第1振分け機構、第2振分け機構、停留解除機構および回転演出機構を後上方から見た斜視図である。
図35】第1振分け機構を前上方から見た分解斜視図である。
図36】第1振分け機構を後上方から見た分解斜視図である。
図37】第2振分け機構を前上方から見た分解斜視図である。
図38】第2振分け機構を後上方から見た分解斜視図である。
図39】(a)は、停留解除機構を前上方から見た分解斜視図であり、(b)は、停留解除機構を後上方から見た分解斜視図である。
図40】(a)は、回転演出機構を前上方から見た分解斜視図であり、(b)は、回転演出機構を後上方から見た分解斜視図である。
図41】第1振分け体の動作態様を示す説明図であって、(a)は、初期位置にある第1振分け体を示し、(b)は、第1操作ボタンの操作により第1振分け体が作動位置に変位した状態を示し、(c)は、第1振分け体が作動位置から初期位置へ回転することで検知後遊技球を飛翔させた状態を示している。
図42】第2振分け体の動作態様を示す説明図であって、(a)は、初期位置にある第2振分け体を示し、(b)は、初期位置から第1振分け位置に回転した第2振分け体を示し、(c)は、初期位置から第2振分け位置に回転した第2振分け体を示している。
図43】停留解除部材の動作態様を示す説明図であって、(a)は、停留解除部材が規制位置に停止して停留部に検知後遊技球を停留させた状態を示し、(b)は、停留解除部材が規制位置から放出位置に回転して検知後遊技球を球送出路へ放出する状態を示し、(c)は、停留解除部材が規制位置に復帰して、停留部に停留した検知後遊技球の1つが該停留解除部材に案内された状態を示している。
図44】回転演出機構における演出体の動作態様を示す説明図であって、(a)は、第1演出表示部が上方に停止した第1姿勢を示し、(b)は、第2演出表示部が上方に停止した第2姿勢を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機Pを例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、図1に示すようにパチンコ機Pを前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
【実施例】
【0016】
(パチンコ機の概略構成について)
実施例に係るパチンコ機Pは、図1および図2に示すように、遊技店に設けられた「島」とも称される設置枠台(図示せず)に固定される固定枠としての外枠Aと、該外枠Aに対して着脱および開閉可能に枢支された本体枠としての中枠Bと、該中枠Bに着脱交換可能に取り付けられて所要の遊技領域33が画成された遊技盤Dと、中枠Bの前面側に着脱および開閉可能に枢支され、該中枠Bに配設した遊技盤Dを透視保護する透明板19が配設される前枠Cとを備えている。前枠Cの前側には、透明板19が配設された窓口21の下方に、遊技球を貯留可能な上球皿(上球貯留部)Eが配設されると共に、該上球皿Eの下方に、遊技球を貯留可能な下球皿(下球貯留部)Fや、中枠Bに配設された打球発射装置J(図2参照)および前枠Cに配設された球送り装置K(図2参照)を作動させるハンドルユニットGが、左右に並んで配設されている。また、パチンコ機Pの後側には、図15に示すように、当該パチンコ機Pを総合的に制御するメイン制御基板(制御手段)170、メイン制御基板170からの制御信号に基づき球払出装置177を作動制御する球払出制御基板172、打球発射装置Jを制御する発射制御基板173等が配設されていると共に、遊技盤Dの後側には、メイン制御基板170からの制御信号に基づき、後述する遊技演出装置Mや可動演出装置L等を作動制御する統括制御基板(報知制御手段)171が配設されている。
【0017】
このようなパチンコ機Pでは、上球皿Eから球送り装置Kを介して打球発射装置Jへ供給され、該打球発射装置Jにより遊技盤Dの遊技領域33へ打ち込まれた遊技球が、後述する第1始動入賞口(入賞口、入賞部)101または第2始動入賞口121(図3参照)に入賞することにより、メイン制御基板170において入賞時情報が取得されて大当り抽選が行なわれると共に該大当り抽選結果に基づいた制御信号が統括制御基板171に出力され、該統括制御基板171の制御のもとで、遊技盤Dに配設された図柄表示装置Hの表示部H1(図3参照)での図柄変動演出が開始される。そしてパチンコ機Pは、図柄変動演出の結果として、表示部H1に図柄が所定の組み合わせで停止することにより遊技者に有利な特別遊技状態(例えば「大当り」)が発生すると、遊技盤Dの遊技領域33に設けられた特別入賞装置38(図3参照)の特別入賞口140が開放されて多数の遊技球の入賞が可能となり、遊技球の入賞に基づいて球払出装置177が配設された球払出し部から多数の遊技球が賞球として上球皿Eへ払出されるよう構成されている。
【0018】
(中枠)
中枠Bは、図2に示すように、上縁をなす上枠部10と、下縁をなして、打球発射装置J等が設置された下枠部11と、左側縁をなす左枠部12と、右側縁をなす右枠部13とから構成され、全体が外枠Aの開口に整合する矩形枠状に形成される。中枠Bには、遊技盤Dを前側から着脱可能に設置し得る遊技盤保持部14が設けられている。そして中枠Bは、外枠Aの左上および左下に設けられたヒンジ15,15を介して該外枠Aに枢支され、中枠Bは外枠Aに対して左側端部を中心として開閉し得るようになっている。なお中枠Bは、上下左右の各枠部10,11,12,13が一体成形されたものであってもよい。
【0019】
(前枠)
前枠Cは、図1および図2に示すように、中枠Bの外郭形状に略合致する板状に形成されると共に前後方向に開口する窓口21が開設された枠本体20の前側に、該窓口21を囲むように複数の装飾部材22が取付けられている。装飾部材22内には、LEDチップを実装した照明基板(図示せず)が配設され、該LEDチップが発光制御されることで装飾部材20の光透過部分が明輝されるようになっている。更に、枠本体20における窓口21の下部前側には、上球皿E等を前側から覆う第1前装飾部材23や、下球皿E等を前側から覆う第2前装飾部材24が配設されている。
【0020】
(操作ボタン)
実施例のパチンコ機Pは、図1および図2に示すように、第1前装飾部材23の上面における上球皿Eの右側部位に、操作ユニット25が配設されている。操作ユニット25には、操作手段としての第1操作ボタン26および第2操作ボタン27が設けられている。第1操作ボタン26は、遊技に関連する操作機能を備えたものであり、第2操作ボタン27は、球貸し操作や所定条件の選択に関連する操作機能を備えたものである。ここで、第1操作ボタン26は、図柄表示装置Hの表示部H1に表示される演出内容に関連する操作機能や、後述する遊技演出装置M(図3図18参照)の第1振分け機構(第1振分け手段)201の動作に関する押下信号を入力する機能を兼備している。また、第1操作ボタン26は、遊技演出装置Mにおける電光演出ユニット85での演出および回転演出機構204での演出に関する押下信号を入力する手段としても用いられるよう構成される。
【0021】
第1操作ボタン26および第2操作ボタン27は、遊技者の手が届く位置に配置されており、前述した各操作機能の変更(操作対象の変更)は、操作設定手段としての統括制御基板171の統括制御CPUで制御され、該第2操作ボタン27を押下げた際に操作信号を該統括制御基板171に送信するよう構成される。そして、統括制御基板171の統括制御CPUは、第1操作ボタン26が図柄表示装置Hの表示部H1での演出に係る操作手段として機能する場合に、該表示部H1の演出に係る操作を可能とすると共に遊技演出装置Mの操作が不能となるよう制御し、第1操作ボタン26が遊技演出装置Mでの演出に係る操作手段として機能する場合に、図柄表示装置Hの表示部H1の演出に係る操作が不能となるよう制御する。なお、第1操作ボタン26および第2操作ボタン27の内部には、図示しないLEDチップ等の発光体を配設したランプ装置が配設され、該ランプ装置を発光制御することで、各々の操作ボタン26,27の操作タイミング等を表示するよう構成されている。
【0022】
(遊技盤)
遊技盤Dは、図3図5に示すように、ベニア等を貼り合わせた木製合板や合成樹脂を材質とし、中枠Bに設けられた遊技盤保持部14の内縁形状に整合する外形形状に形成された略矩形の平板状の部材である。遊技盤Dの前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール30と、この外レール30の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール31と、外レール30の右上部から内レール31の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材32等が配設されており、両レール30,31および盤面飾り部材32で囲まれた内側が遊技領域33として構成されている。遊技領域33内には、流路変更部材としての多数の遊技釘34やゲート部材36が配設され、該遊技領域33における左側の第1球流下領域33Aの下方には複数(実施例では3個)の普通入賞具37が配設されると共に、該遊技領域33における右側の第2球流下領域33Bの下方には特別入賞装置38や普通入賞具37等が配設されている。これにより、打球発射装置Jから発射された遊技球は、外レール30と内レール31との間を通って遊技領域33の左側上部に打ち込まれた後、所謂左打ちの場合は主に遊技領域33の第1球流下領域33Aを流下し、右打ちの場合には主に遊技領域33の第2球流下領域33Bを流下するようになっている。
【0023】
遊技盤Dには、図5に示すように、前後に開口する貫通口40が形成されている。貫通口40は、遊技領域33における左右中央において上下開口幅が最大となっており、該貫通口40の開口端縁41における最上端部41Aと外レール30との上下方向の間隔は遊技球の2〜3倍程度となっており、開口端縁41の最下端部41Bは、遊技領域33の最下部に開口形成されたアウト口39の直上に位置している。また、貫通口40は、遊技領域33の上下中央よりもやや下方において左右開口幅が最大となっており、開口端縁41の最左端部41Cと内レール31のと左右方向の間隔は遊技球の直径の5〜6倍程度となっており、開口端縁41の最右端部41Dと盤面飾り部材32との左右方向の間隔は遊技球の直径の2〜3倍程度となっている。そして、貫通口40は、左右開口幅の最大部から下側領域の左右開口幅が、左右開口幅の最大部より上側領域の左右開口幅より小さくなっており、下側領域の左右開口幅は上側領域の左右開口幅の1/2程度となっている。なお、貫通口40は、左右対称形状ではなく、開口端縁41は複雑な凹凸形状となっている。
【0024】
(枠状装飾部材)
遊技盤Dには、図3図5に示すように、前後に開口して、貫通口40の開口端縁41を覆う枠体状に構成された枠状装飾部材(装飾部材)45が配設されている。これにより遊技領域33は、前述したように、枠状装飾部材45の左側に位置する第1球流下領域33Aと、枠状装飾部材45の上方から右側に位置する第2球流下領域33Bとに分かれている。そして遊技盤Dに装着された枠状装飾部材45の内側開口領域が、演出領域46となっている。ここで演出領域46は、枠状装飾部材45の内側において、遊技領域33の上下中央よりもやや下方において左右方向に延在するように配設された球案内部材49を境として、該球案内部材49から上側が第1演出領域(第1の演出領域)47とされると共に、該球案内部材49から下側が第2演出領域(第2の演出領域)48とされている。第1演出領域47には、遊技盤Dの後側に取付けられた後述する設置部材150に配設された図柄表示装置Hの表示部H1や、該設置部材150に配設された可動演出装置L(L1,L2,L3)等が臨むようになっている。また、第2演出領域48には、設置部材150に配設された遊技演出装置Mが臨むように構成されている。
【0025】
枠状装飾部材45は、図7および図8に示すように、貫通口40の開口形状に合わせた形状に形成された枠体部材50を備えている。そして、実施例の枠状装飾部材45は、枠体部材50における左右方向の全幅が最大となる部分の左側部分に、図柄表示装置Hの表示部H1における図柄変動演出の契機となる第1始動入賞部100が設けられていると共に、左右方向の全幅が最大となる部分の右側部分に、図柄表示装置Hの表示部H1における図柄変動演出の契機となる第2始動入賞部120が配設されている。また、枠体部材50の前面上部には、第1演出領域47の外縁に沿う湾曲形状に形成された第1装飾体70が取付けられていると共に、枠体部材50の前面下部には、第2演出領域48の外縁に沿う形状に形成された第2装飾体80が取付けられている。なお、第1始動入賞部100の前側には第3装飾部材73が取付けられていると共に、第2始動入賞部120の前側には第4装飾部材74が取付けられている。
【0026】
(枠体部材)
枠状装飾部材45を構成する枠体部材50は、図7および図8に示すように、第1演出領域47の左側縁、上側縁および右側縁に亘って上方へ湾曲した第1取付部51と、第1取付部51の左側縁下部に連設されて第1始動入賞部100が設けられる第2取付部52と、第1取付部51の右側縁下部に連設されて第2始動入賞部120から設けられる第3取付部53と、第2演出領域48の左側縁、下側縁および右側縁に亘って延在するように形成された第4取付部54とを備えている。そして、第1〜第4取付部51,52,53,54の後面における外縁近傍には、貫通口40の開口端縁40Aに沿うよう延在する被覆壁部55が、後方へ延出するように形成されている。この被覆壁部55は、枠体部材50を遊技盤Dに取付けた際に、貫通口40の開口端縁41の内側に沿って位置して、該開口端縁41を演出領域46から被覆するようになっている。そして、枠体部材50における被覆壁部55から外側の部分は、遊技盤Dの前面に前側から当接する取付板部56とされ、該被覆壁部55から内側の部分が貫通口40の開口領域内へ延出するようになっている。
【0027】
(第2取付部)
第2取付部52には、図9および図10に示すように、第1始動入賞部100を構成する第1入賞球検知センサ(第1入賞球検知手段)104を設置する第1センサ設置孔57が、前後に貫通するように形成されていると共に、該第1始動入賞部100を構成する第2入賞球検知センサ(第2入賞球検知手段)105を設置する第2センサ設置孔58が、前後に貫通するように形成されている。そして、第2取付部52の前側には、第1始動入賞部100における球導入路103を画成する球通路部材110が取付けられている。また、第2取付部52の後側には、上下に延在して後方へ平行に延出する壁部59,59が形成されており、両壁部59,59は、後述するワープルート130の側壁を構成するようになっている。また、第2取付部52の裏側には、ワープルート130の後壁を構成する後プレート部材60が取付けられている。この後プレート部材60には、第1入賞球検知センサ104および第2入賞球検知センサ105を各々支持する2つのセンサ支持孔61,61が形成されている。
【0028】
(第3取付部)
第3取付部53には、図7および図8に示すように、第2始動入賞部120を構成する開閉部材122の設置部や、該開閉部材122を開閉動作させる始動電磁ソレノイド123の設置部が設けられている。第2取付部52の前側には、球通路部材64が取付けられ、該球通路部材64には、入賞球通出路66が形成されると共に該入賞球通出路66の中途に第3入賞球検知センサ124を臨ませた状態に設置するセンサ設置部67が設けられている。また、第2取付部52の後側には、第3入賞球検知センサ124で検知された入賞検知後の遊技球を遊技盤Dの後側へ排出案内する球排出路63が形成された2つの球通路部材66,66が取付けられている。なお、図7および図8における符号68は、第3取付部53に取付けられ、始動電磁ソレノイド123を後側から被覆する保持部材である。
【0029】
(第4取付部)
第4取付部54は、図7および図8に示すように、被覆壁部55から内側へ延出した部分が、第2装飾部材72を固定するための固定部69,69として構成されている。固定部69,69には、第2装飾部材72の後側に締結されるネジを挿通する複数のネジ挿通孔が形成されている。
【0030】
(第1装飾体)
第1装飾体70は、図5図7および図8に示すように、第1取付部51の略全体を覆う形状に形成されて該第1取付部51の前側に取付けられる第1装飾部材71と、第1装飾部材71の右上後側に取付けられ、該第1装飾部材71の外縁から側外方へ一部が延出する第2装飾部材72と、第1装飾部材71の左上後側に取付けられ、該第1装飾部材71の外縁から側外方へ一部が延出する第3装飾部材73と、第1装飾部材71の前面に取付けられる複数(実施例では4個)の第4装飾部材74とを備えている。第1装飾部材71は、透明または半透明の合成樹脂材から一体形成され、裏面に凹凸状に形成された幾何学模様等が前側から視認可能となっている。第2装飾部材72における第1装飾部材71から側外方へ露出した露出板部72Aは、当該枠状装飾部材45の右側と内レール31との間に画成される第2球流下領域33Bに臨む(図3参照)と共に、球通出路を画成する通路部材75や前述したゲート部材36が取付けられている。また、第2装飾部材72の露出板部72Aおよび第3装飾部材73の露出板部73Aには、当該枠状装飾部材45を遊技盤Dに固定するネジが挿通される複数のネジ挿通孔が形成されている。なお、第2装飾部材72および第3装飾部材73は、透明または半透明でかつ所要のカラーに着色された合成樹脂材から形成されると共に、前面には所要の模様が凹凸形成されている。
【0031】
(第2装飾体)
第2装飾体80は、図5図7および図8に示すように、第4取付部54の一部を覆う形成されて該第4取付部54の前側に取付けられる単一の部材である。第2装飾体80は、その前面および外側面が、所要の意匠形状に形成されると共に、適宜カラーに着色されている。また、第2装飾体80の第2演出領域48に臨む内側には、取付部81,81が形成されている。各取付部81,81には、第2演出領域48内に臨む電光演出ユニット85を構成する演出パネル86および装飾部材95が、遊技演出装置Mの前側に位置した状態で各々取付けられている。電光演出ユニット85は、遊技演出装置Mでの演出に連動して演出パネル86が適宜明輝するようになっている。なお、電光演出ユニット85の詳細は、後で説明する。
【0032】
そして、実施例のパチンコ機Pは、入賞口である第1始動入賞口101から第1始動入賞部100に入賞した遊技球を、第1入賞球検知センサ(第1入賞球検知手段)104および第2入賞球検知センサ(第2入賞球検知手段)105で各々検知した後、入賞検知された後の当該遊技球(以降「検知後遊技球」という)を、枠状装飾部材45内の第2演出領域48へ案内して、該第2演出領域48に臨んだ遊技演出装置Mの遊技演出に供される演出球として再使用するよう構成されている。また、実施例のパチンコ機Pは、第2始動入賞口121から第2始動入賞部120に入賞した遊技球を、第3入賞球検知センサ124で検知した後、入賞検知された後の遊技球は、前述した入賞球通出路66を介して遊技盤Dの後側へ通出すると共に機外へ排出するよう構成されている。すなわち、第2演出領域48に臨ませた遊技演出装置Mの遊技演出に使用される遊技球は、第1始動入賞口101に入賞して入賞検知された後の検知後遊技球だけであり、第2始動入賞口121に入賞して入賞検知された遊技球は再使用されない。
【0033】
(第1始動入賞部)
第1始動入賞部100は、図9図14に示すように、遊技領域33の第1球流下領域33Aに開口した第1始動入賞口101および演出領域46に開口した球導入口(入賞口)102を連通する球導入路103と、球導入路103に配設され、遊技領域33から該球導入路103に入った遊技球を検知する前述の第1入賞球検知センサ104および第2入賞球検知センサ105とを備えている。球導入路103の球導入口102は、枠状装飾部材45の演出領域46内に配設された球案内部材49の左端に位置している。第1始動入賞口101は、遊技領域33に向けて常に左方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域33の第1球流下領域33Aを流下する遊技球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。
【0034】
(球導入路)
球導入路103は、図9および図11に示すように、枠状装飾部材45の左側部に開口形成された第1始動入賞口101から右方へ延在する第1通路部106と、該第1通路部106の右端から下方へ延在する第2通路部107と、第2通路部107の下端から右方へ延在する第3通路部108とから構成されている。ここで、球導入路103は、枠状装飾部材45の枠体部材50と該枠体部材50取付けられた球通路部材110とにより画成されている。すなわち、球導入路103の前壁部は、球通路部材110の前壁111により形成され、該球導入路103の側壁部は、球通路部材110の後側から後方へ延出した壁部112,112により形成され、該球導入路103の後壁部は、枠体部材50により形成されている。従って、遊技領域33の第1球流下領域33Aから第1始動入賞口101に入賞した遊技球は、球導入路103の第1通路部106、第2通路部107および第3通路部108を通過した後、球導入口102から球案内部材49の上面に形成された球案内路49Aへ案内され、該球案内路49Aを右方へ転動した後に第2演出領域48の上方へ落下するようになっている。なお、球通路部材110の前壁111には、第1入賞球検知センサ104の前部を保持するセンサ保持孔113および第2入賞球検知センサ105の前部を保持するセンサ保持孔113が設けられている(図9図10参照)。
【0035】
(入賞球検知センサ)
第1入賞球検知センサ104は、図柄表示装置Hの表示部H1における図柄変動演出の契機となる検知信号(第1検知信号)を、メイン制御基板(図15参照)170に送信する。そして、メイン制御基板170は、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号を受信することで、前述したように、球払出装置177が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板172に制御信号を送信すると共に、入賞時情報(各種乱数情報)を取得して、該入賞時情報に基づいて大当り抽選(大当り判定)を行なうようになる。
【0036】
第2入賞球検知センサ105は、第1入賞球検知センサ104で検知された後の遊技球を検知すると、メイン制御基板170に対して検知信号(第2検知信号)を送信する。ここで第2検知信号は、第1入賞球検知センサ104で検知後の遊技球を検知して送信される検知信号であるから、図柄表示装置Hの表示部H1における図柄変動演出の契機とならず、メイン制御基板170は、第2検知信号を受信しても、球払出制御基板172に制御信号を送信しないと共に大当り抽選は行なわない。実施例の第1始動入賞部100は、2つの入賞球検知センサ104,105を配置したことで、後述するように、当該第1始動入賞部100に対して実行しようとする不正行為を判定する異常判定実行処理を実行し得るように構成されている。
【0037】
(入賞球検知センサの配設態様)
図11図14に示すように、第1入賞球検知センサ104を設置するための前述した第1センサ設置孔57は、球導入路103における第2通路部107の中途部分に設けられている。第1センサ設置孔57は、第2通路部107の球通過方向と直交する前側から見て横方向に長い長方形となるように形成され、第1入賞球検知センサ104は、横向き姿勢(球検知孔104Aを上下に開口した姿勢)で保持されようになっている。すなわち、第1入賞球検知センサ104の球検知孔(球検知部)104Aは、第2通路部107の球通過方向と同じ方向に開口しており、該第2通路部107を通過する遊技球がスムーズに通過し得るようになっている。
【0038】
また、第2入賞球検知センサ105を設置するための前述した第2センサ設置孔58は、球導入路103における第3通路部108の中途部分に設けられている。第2センサ設置孔58は、第3通路部108の球通過方向と直交する前側から見て縦方向に長い長方形となるように形成され、第2入賞球検知センサ105が縦向き姿勢(球検知孔105Aが左右に開口した姿勢)で保持するようになっている。すなわち、第2入賞球検知センサ105の球検知孔(球検知部)105Aは、第3通路部108の球通過方向と同じ向きに開口しており、該第3通路部108を通過する遊技球がスムーズに通過し得るようになっている。
【0039】
すなわち、第1入賞球検知センサ104は、球導入路103における屈曲部の上流側である第2通路部107に設置され、第2入賞球検知センサ105は、該屈曲部の下流側である第3通路部108に設置されている。また、図11に示すように、第1入賞球検知センサ104は、第2通路部107に水平となる横向きに設置されていると共に、第2入賞球検知センサ105は、第3通路部108に略垂直となる縦向きに設置されており、両入賞球検知センサ104,105は、配設向きが略90度異なっている。更に、第1入賞球検知センサ104と第2入賞球検知センサ105との配設間隔は、球導入路103の球通過経路において、遊技球の1個分以上(遊技球の直径以上)の間隔に離間して配設されており、第1入賞球検知センサ104における遊技球の検知タイミングから第2入賞球検知センサ105による当該遊技球の検知タイミングまでに所要の時間がかかるように構成されている。しかも、第1入賞球検知センサ104が設置された第2通路部107に対し、第2入賞球検知センサ105が設置された第3通路部108が略90度に折曲して連設されているから、第1入賞球検知センサ104を通過した遊技球が第2通路部107から第3通路部108へ移動する際に当該遊技球が減速、減勢され、第1入賞球検知センサ104の検知タイミングから第2入賞球検知センサ105の検知タイミングまでの時間差を適切に確保することが可能となっている。
【0040】
(電波検知センサ)
実施例のパチンコ機Pは、図11および図13に示すように、設置部材150における第1始動入賞部100の左側近傍となる部位に、電波発信機を使った不正行為を防止する対策として、電波検知センサ(電波検知手段)115が配設されている。電波検知センサ115は、第1入賞球検知センサ104および第2入賞球検知センサ105における球検知孔104A,105Aの正面方向における所要範囲内で電波を発信すると、該入賞球検知センサ104,105により該電波を検知可能となっている。ここで、実施例の電波検知センサ115は、電波検知部を上下方向に指向させ、かつ後下がりの傾斜姿勢で設置部材150に配設されており、第1入賞球検知センサ104が電波を検知し得る方向において該電波を検知し得るようになっている。なお、電波検知センサ115は、第2入賞球検知センサ105が電波を検知し得る方向においては該電波を検知しない。
【0041】
(第2始動入賞部)
第2始動入賞部120は、図7および図8に示すように、始動電磁ソレノイド123により開閉する可変式の開閉部材122が第2始動入賞口121を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、実施例において第2始動入賞口121は、始動電磁ソレノイド123を駆動することで遊技球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。ここで、第2始動入賞部120は、開閉部材122が閉鎖位置に変位した状態では、第2始動入賞口121への遊技球の入賞が阻止されて、第1始動入賞口101へ遊技球が入賞する確率よりも第2始動入賞口121へ遊技球が入賞する確率が低確率となるよう設定されている。一方、開閉部材122が開放位置に変位した状態では、開閉部材122で受止められた遊技球が第2始動入賞口121に案内されて、第1始動入賞口101へ遊技球が入賞する確率よりも高確率となるよう設定されている。そして、第2始動入賞口121へ入賞した遊技球は、第3入賞球検知センサ124で検知された後に、入賞球通出路66を介して遊技盤Dの後側へ通出されて機外へ排出されるようになっている。
【0042】
(ワープルート)
枠状装飾部材45には、図10図14に示すように、球導入路103の第1通路部106と交差するワープルート130が形成されている。ワープルート130は、枠状装飾部材45の左側部において、第1始動入賞部100の第1始動入賞口101より上方に形成された球通入口(入口部)131と、該第1始動入賞口101より下方に形成された球通出口(出口部)132と連通するように形成されている。すなわち、ワープルート130は、球通入口131から後方へ折曲した第4通路部133と、第4通路部133の後側から球導入路103の後側を下方へ延在した第5通路部134と、第5通路部134の下端から前方へ折曲して球通出口132に連通する第6通路部135とから構成されている。ここで、ワープルート130は、第4通路部133および第6通路部135が前述した球通路部材110に各々形成され、第5通路部134は、枠体部材50の後側に形成された前述の壁部59,59および後プレート部材60により形成されている。
【0043】
ワープルート130は、球通入口131が第1始動入賞口101の上方に開口形成されていることで、遊技領域33の第1球流下領域33Aを流下した遊技球が、第1始動入賞口101へ至る前に通入可能に構成されている。また、ワープルート130は、球通出口132が第1始動入賞口101の下方に開口形成されていることで、該ワープルート130から遊技領域33の第1球流下領域33Aへ再び通出された遊技球が、該第1始動入賞口101へ入賞するのが不可能となるように構成されている。すなわち、ワープルート130を通過して遊技領域33の第1球流下領域33Aへ通出された遊技球は、該第1球流下領域33Aの下方に配設された普通入賞具37の何れかに入賞可能となっており、各普通入賞具37に入賞しない遊技機は、アウト口39を介して遊技盤Dの後側へ排出される。なお、ワープルート130を形成する壁部59,59の内面には、ワープルート130内へ突出する複数の突部59Aが形成されており、該ワープルート130内を流下する遊技球は、該突部59Aに適宜接触することで減速、減勢され得るようになっている。
【0044】
(特別入賞装置について)
遊技領域33の第2球流下領域33Bに配設された特別入賞装置38は、図3および図4に示すように、遊技領域33に開口する特別入賞口140を開閉自在に閉成する一対の開閉部材141,141を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド143(図15参照)の駆動に伴って開閉部材141,141が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。特別入賞装置38には、特別入賞口140に入賞した遊技球を検出する特別入賞球検知センサ142(図15参照)が設けられている。特別入賞球検知センサ142は、メイン制御基板170に配線接続されており、該特別入賞球検知センサ142からメイン制御基板170への入賞検出信号の入力に伴い、球払出装置177の駆動により所定数の賞球が払い出されるようになっている。
【0045】
(設置部材)
遊技盤Dの後側に取付けられる設置部材150は、図6に示すように、前方に開放する略矩形のケース状に一体成形された合成樹脂製の部材であって、前側の開放端を遊技盤Dの後面に突き合わせて該遊技盤Dに取り付けられる。設置部材150は、遊技盤Dの後面に対して後方から所要の間隔で平行に対向する設置壁部151と、この設置壁部151の周縁から前方へ延出形成された外周壁部152と、この外周壁部152の前端から外方に向けて屈曲した形状に形成された取付板部153等を備えている。すなわち設置部材150は、外周壁部152で囲われて遊技盤D側に開放する前部開口が略矩形状に形成されると共に、取付板部153の外周縁が、遊技盤Dの外周縁より一回り小さい形状および大きさで形成されている。そして設置部材150は、取付板部153を遊技盤Dの後面にネジ止めすることで該遊技盤Dに取付けられ、遊技盤Dの後面と該後面から離間した設置壁部151の前側とに空間を画成し、各種可動演出装置L1,L2,L3、電飾装置や後述する遊技演出装置Mが設置壁部151の前側に配設されるのを可能とする。
【0046】
設置部材150の設置壁部151には、図6に示すように、前後に貫通する表示開口154が形成されており、該設置壁部151の後側には、表示開口154に表示部H1を臨ませた状態で図柄表示装置Hが着脱可能に取付けられる。この図柄表示装置Hは、表示部H1を構成する液晶パネルが収容ケースに収容されたユニット部材であって、該収容ケースの後面には、該図柄表示装置Hの表示部H1の表示制御を行なう表示制御基板174(図15参照)と、当該パチンコ機Pの遊技演出を統括的に制御する統括制御基板171が配設される。統括制御基板171には、図柄表示装置H、前枠Cに配設された照明装置や中枠Bに配設されたスピーカ等が電気的に接続されており、該統括制御基板171から出力される制御信号に基づいて各装置が作動制御される。また統括制御基板171には、設置壁部151の前側に配設された可動演出装置L1,L2,L3、電飾装置および遊技演出装置M等が電気的に接続されており、該統括制御基板171から出力される制御信号に基づいて各装置の作動が制御される。なお実施例では、設置壁部151について、表示開口154の上側部分を上板部151A、下側部分を下板部151B、左側部分を左板部151C、右側部分を右板部151Dと指称する。
【0047】
実施例のパチンコ機Pでは、図5および図6に示すように、設置壁部151の上板部151Aの前面に第1可動演出装置L1が配設され、右板部151Dの前面および左板部151Cの前面に第2可動演出装置L2が配設され、下板部151Bの前面に第3可動演出装置L3が配設されている。また、下板部151Dには、第3可動演出装置L3の前側に、遊技演出装置Mが配設されている。
【0048】
(メイン制御について)
次に、第1始動入賞部100および第2始動入賞部120に関して、メイン制御基板170のメイン制御CPU170Aが制御プログラムに基づき実行する処理について説明する。
【0049】
(始動保留情報について)
実施例のパチンコ機Pは、第1始動入賞部100の第1始動入賞口101に遊技球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)が、機内部の記憶手段(メイン制御基板170のメイン制御RAM)に第1始動保留情報として記憶されるようになっている。同様に、第2始動入賞部120の第2始動入賞口121に遊技球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)が、メイン制御基板170のメイン制御RAMに第2始動保留情報として記憶されるようになっている。ここで、第1始動保留情報の保留数は、第1始動入賞口101へ遊技球が入賞することで1加算されると共に、図柄変動演出が行われる毎に1減算される。同様に、第2始動保留情報の保留数は、第2始動入賞口101へ遊技球が入賞することで1加算されると共に、図柄変動演出が行われる毎に1減算される。なお、第1始動保留情報および第2始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例では「4」ずつ)が設定されており、該上限数まで第1および第2始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。
【0050】
(始動入力処理について)
メイン制御CPU170Aが実行する始動入力処理では、図16に示すように、第1始動入賞部100の第1始動入賞口101に遊技球が入賞したか否かをメイン制御CPU170Aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU170Aは、第1始動入賞口101の第1入賞球検出センサ104が遊技球を検出した時に出力する第1検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA17に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御基板170に備えられた後述のカウント部(カウント手段)180が、入賞カウント数を1加算して該入賞カウント数を更新し(ステップA12)、更に、メイン制御基板170に備えられた後述のタイマ部(タイマ手段)181が入賞検知タイマを設定する(ステップA13)。
【0051】
次に、メイン制御CPU170Aは、メイン制御RAMに記憶されている第1始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA14)。ステップA14の判定結果が否定(すなわち第1始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU170Aは、ステップA17に移行する。
【0052】
ステップA14の判定結果が肯定(第1始動保留情報の保留数<4)の場合には、第1始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAMが記憶する第1始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA15)。続いて、メイン制御RAMから入賞時情報(各種乱数の値)をメイン制御CPU170Aが読み出して、当該入賞時情報を第1始動保留情報の保留数に対応付けたメイン制御RAMの所定の記憶領域に設定する(ステップA16)。
【0053】
また、ステップA17では、第2始動入賞部120の第2始動入賞口121に遊技球が入賞したか否かをメイン制御CPU170Aが判定する。すなわち、ステップA17においてメイン制御CPU170Aは、第2始動入賞口121の第3入賞球検出センサ124が遊技球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA17の判定結果が否定の場合には、始動入力処理を終了する。ステップA17の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU170Aは、メイン制御RAMに記憶されている第2始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA18)。ステップA18の判定結果が否定(すなわち第2始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU170Aは、始動入力処理を終了する。
【0054】
ステップA18の判定結果が肯定(第2始動保留情報の保留数<4)の場合には、第2始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAMが記憶する第2始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA19)。続いて、メイン制御RAMから入賞時情報(各種乱数の値)をメイン制御CPU170Aが読み出して、当該入賞時情報を第2始動保留情報の保留数に対応付けたメイン制御RAMの所定の記憶領域に設定する(ステップA20)。これにより、始動入力処理が終了する。
【0055】
(図柄変動開始処理について)
メイン制御CPU170Aは、図柄変動開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。図柄変動開始処理において、メイン制御CPU170Aは、図柄変動演出が実行されていない場合に、第2始動保留情報の保留数を読み出し、第2始動保留情報の保留数を1減算して、当該第2始動保留情報の保留数に対応付けられたメイン制御RAMの所定の記憶領域に最も早く記憶された始動時情報を取得する。そして、メイン制御CPU170Aは、始動時情報に基づいて大当り判定(大当り抽選)を行なうと共に、抽選結果に基づいた制御信号を統括制御基板171へ送信し、該統括制御基板171の統括制御CPUは、表示制御基板174に制御信号を送信して、該表示制御基板174が図柄表示装置Hの表示部H1で所定の図柄変動演出を行なわせる。
【0056】
一方、メイン制御CPU170Aは、第1始動保留情報の保留数>0の場合には、第1始動保留情報の保留数を読み出し、第1始動保留情報の保留数を1減算して、当該第1始動保留情報の保留数に対応付けられたメイン制御RAMの所定の記憶領域に最も早く記憶された始動時情報を取得する。そして、メイン制御CPU170Aは、始動時情報に基づいて大当り判定(大当り抽選)を行なうと共に、抽選結果に基づいた制御信号を統括制御基板171へ送信し、該統括制御基板171の統括制御CPUは、表示制御基板174に制御信号を送信して、該表示制御基板174に図柄表示装置Hの表示部H1で所定の図柄変動演出を行なわせる。
【0057】
(第1始動入賞口に対する異常判定実行処理について)
実施例のパチンコ機Pは、前述したように、第1始動入賞部100が第1入賞球検知センサ104および第2入賞球検知センサ105の2つの入賞球検知センサを備えた構成として、第1入賞球検知センサ104からメイン制御基板170へ送信される第1検知信号と第2入賞球検知センサ105からメイン制御基板170へ送信される第2検知信号とを監視することで、該第1始動入賞部100における異常発生を判定し得るようになっている。
【0058】
メイン制御基板170は、図15に示すように、第1入賞球検知センサ104から送信される第1検知信号の受信に伴って1加算されると共に第2入賞球検知センサ104から送信される第2検知信号の受信に伴って1減算される入賞カウント数を更新するカウント部(カウント手段)180を備えている。すなわち、入賞カウント数は、メイン制御基板170への第1検知信号の受信数と第2検知信号の受信数の差であり、換言すると第1入賞球検知センサ104が検知して第2入賞球検知センサ105で検知していない数(第2入賞球検知センサ105の未検知数)である。また、メイン制御基板170は、第1入賞球検知センサ104から送信される第1検知信号の入力に伴い、予め決められている設定時間を計測する入賞検知タイマを設定するタイマ部(タイマ手段)181を備えている。更に、メイン制御基板170は、カウント部180により更新された入賞カウント数およびタイマ部181が設定した入賞検知タイマをもとに異常判定実行処理を行なう異常判定部(異常判定手段)182を備えている。
【0059】
メイン制御基板170の異常判定部182は、カウント部180により更新された入賞カウント数が予め設定された基準カウント数以上か否かを判定する第1の異常判定と、入賞カウント数が初期値「0」の状態で第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号がメイン制御基板170に受信されたか否かを判定する第2の異常判定と、メイン制御基板170に第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号が受信されない状態で入賞検知タイマが設定時間(判定時間)をカウントしたか否かを判定する第3の異常判定とを行なうよう構成されている。そして、異常判定部182は、第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となることで、後述する異常判定処理を実行して第1始動入賞部100の異常を検知するよう設定されている。
【0060】
また、メイン制御基板170の異常判定部182は、第2の異常判定および第3の異常判定の実行前に、第1の異常判定を実行するよう設定されている。すなわち、異常判定部182は、第1の異常判定の判定結果が肯定結果の場合には、第2の異常判定および第3の異常判定を実行することなく、異常判定処理を行なうように設定されている。
【0061】
ここで、第1の異常判定の基準となる基準カウント数は、実施例では「5」に設定されている。第1入賞球検知センサ104は、遊技球が球検知孔104Aを通過する際に、瞬時に数回(実際には2〜3回)の球検知がなされるチャタリングが発生することがあり、このチャタリングによる異常検知の判定とは別に、不正による異常を明確に判定し得るように基準カウント数を「5」に設定してある。
【0062】
また、入賞球検知タイマの設定時間は、球導入路103における第2通路部107に配設された第1入賞球検知センサ104および第3通路部108に配設された第2入賞球検知センサ105の間隔に基づき、実施例では「1秒」に設定されている。第1始動入賞部100の構成では、第1始動入賞口101に入賞した遊技球が球導入路103を正常に通過する場合、第1入賞球検知センサ104による当該遊技球の検知から第2入賞球検知センサ105による当該遊技球の検知までは1秒以下である。従って、入賞検知タイマの設定時間を「1秒」に設定することで、第1入賞球検知センサ104による遊技球の検知から1秒経過しても第2入賞球検知センサ105において該遊技球の検知がなされない場合には、異常が発生したと判定することが可能である。
【0063】
(異常判定処理について)
実施例では、メイン制御基板170の異常判定部182における第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となった場合に、該異常判定部182が実行する異常判定処理として、報知制御手段である統括制御基板171に異常報知信号を送信して、該統括制御基板171では、所定の報知手段を作動制御して異常を報知するようになっている。ここで、報知手段としては、図15に示すように、ランプ制御基板(報知制御手段)175により制御されるランプ装置(報知手段)178、音制御基板(報知制御手段)176により制御されるスピーカ(報知手段)179、表示制御基板(報知制御手段)174により制御される図柄表示装置Hの表示部(報知手段)H1等である。従って、第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となった場合に、メイン制御基板170の異常判定部182からの異常報知信号を受信した統括制御基板171は、ランプ制御基板175、音制御基板176および表示制御基板174の全てまたは何れかに制御信号を送信して、ランプ装置178、スピーカ179および表示部H1の全てまたは何れかにより異常報知がなされる。
【0064】
また、実施例のパチンコ機Pでは、図15に示すように、メイン制御基板170に接続された球払出制御基板172が、外部中継端子184を介してホールコンピュータ185に接続されている。従って実施例では、異常判定部182が実行する異常判定処理として、該異常判定部182は、球払出制御基板172を介してホールコンピュータ185に異常報知信号を送信するように設定されており、該ホールコンピュータ185に対しても異常報知がなされる。なお、メイン制御基板170は、球払出制御基板172を介さずに直接ホールコンピュータ185と接続された構成であってもよい。
【0065】
なお、メイン制御基板170のメイン制御CPU170Aは、異常判定部182における第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となった場合に、球払出制御基板172に制御信号を送信して、球払出装置177の球払出作動を停止する制御が実行される。
【0066】
次に、メイン制御基板170の異常判定部182が行なう異常判定実行処理につき、図17を引用して具体的に説明する。実施例では、図17に示す異常判定実行処理が、4ms毎に実行されるように設定されている。なお、実施例では、前述したように、第1の異常判定の基準となる基準カウント数が「5」に設定されていることから、入賞カウント数が「0」の場合、入賞カウント数が「1」の場合、「2〜4」の場合、「5」の場合に各々における異常判定実行処理について説明する。
【0067】
(入賞カウント数が「0」の場合)
メイン制御基板170の異常判定部182は、先ず、カウント部180により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。この判定が、前述した第1の異常判定である。ここで、入賞カウント数が「0」であるから第1の異常判定の判定結果が否定判定となり、異常判定部182は、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号をメイン制御基板170が受信したか否かを判定する(ステップS21)。異常判定部182は、メイン制御基板170が第2検知信号を受信していないと判定した場合に、入賞検知タイマが「0」であるか否かを判定する(ステップS25)。入賞カウント数が「0」の場合(第1検知信号をメイン制御基板170が受信していない場合)は、入賞検知タイマが設定されていないから該該入賞検知タイマは「0」となっており、異常判定部182は、第1始動入賞部100に異常が発生していないと判定して当該異常判定実行処理を終了する。
【0068】
また、異常判定部182は、ステップS21において、メイン制御基板170が第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号を受信したと判定した場合に、入賞カウント数が「0」か否かを判定する(ステップS22)。この判定が、前述した第2の異常判定である。ここで、入賞カウント数は「0」であるから、メイン制御基板170が第1始動球検知センサ104からの第1検知信号を受信していない状態で第2始動球検知センサ105からの第2検知信号を受信したことになる。従って、第2の異常判定の判定結果が肯定判定となり、異常判定部182は、異常が発生したと判定して前述した異常判定処理を実行する(ステップS28)。そして異常判定部182は、入賞検知タイマをクリアして(ステップS29)、当該異常判定実行処理を終了する。
【0069】
(入賞カウント数が「1」の場合)
メイン制御基板170の異常判定部182は、先ず、カウント部180により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。この判定が、前述した第1の異常判定である。入賞カウント数が「1」であるから第1の異常判定の判定結果は否定判定となり、異常判定部182は、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号をメイン制御基板170が受信したか否かを判定する(ステップS21)。異常判定部182は、メイン制御基板170が第2検知信号を受信したと判定した場合に、入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS22)。ここで、入賞カウント数が「1」であるから、異常判定部182は、入賞カウント数を1減算し(ステップS23)、再び入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS24)。入賞カウント数は「1」から1減算されて「0」になっているから、異常判定部182は、入賞検知タイマをクリアして(ステップS29)、当該異常判定実行処理を終了する。
【0070】
一方、ステップS21において、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号をメイン制御基板170が受信していないと判定した場合は、異常判定部182は、入賞検知タイマが「0」であるか否かを判定する(ステップS25)。入賞カウント数が「1」の場合には、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号の受信と共に設定された入賞検知タイマが「0」となっていないから、異常判定部182は、該入賞検知タイマを減算して(ステップS26)、再び入賞検知タイマが「0」になったか否かを判定する(ステップS27)。この判定が、前述した第3の異常判定である。ここで、入賞検知タイマが「0」になっていないと判定した場合(第3の異常判定の判定結果が否定判定の場合)は、異常判定部182は、異常が発生していないと判定して当該異常判定実行処理を終了する。
【0071】
また、ステップS27において、入賞検知タイマが「0」と判定した場合(第3の異常判定の判定結果が肯定判定の場合)には、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号をメイン制御基板170が受信していない状態で、入賞検知タイマが設定時間をカウントしたことになる。すなわち、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号をメイン制御基板170が受信してから設定時間(判定時間)を経過しても、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号をメイン制御基板170が受信していない状態である。従って、異常判定部182は、異常が発生したと判定して前述した異常判定処理を実行する(ステップS28)。そして異常判定部182は、入賞検知タイマをクリアして(ステップS29)、当該異常判定実行処理を終了する。
【0072】
(入賞カウント数が「2」〜「4」の場合)
メイン制御基板170の異常判定部182は、先ず、カウント部180により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。入賞カウント数が「2」〜「4」であるから、異常判定部182は、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号をメイン制御基板170が受信したか否かを判定する(ステップS21)。異常判定部182は、メイン制御基板170が第2検知信号を受信したと判定した場合に、入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS22)。そして、入賞カウント数が「2」〜「4」であるから、異常判定部182は、入賞カウント数を1減算し(ステップS23)、再び入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS24)。ここで、入賞カウント数は1減算されるが「0」にはなっていないから、異常判定部182は、入賞検知タイマが「0」であるか否かを判定する(ステップS25)。
【0073】
入賞カウント数が「2」〜「4」の場合には、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号の受信と共に設定された入賞検知タイマが「0」となっていないから、異常判定部182は、該入賞検知タイマを減算して(ステップS26)、再び入賞検知タイマが「0」になったか否かを判定する(ステップS27)。この判定が、前述した第3の異常判定である。そして、入賞検知タイマが「0」になっていないと判定した場合(第3の異常判定の判定結果が否定判定の場合)は、異常判定部182は、異常が発生していないと判定して当該異常判定実行処理を終了する。
【0074】
一方、ステップS21において、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号をメイン制御基板170が受信していないと判定した場合は、異常判定部182は、入賞検知タイマが「0」であるか否かを判定する(ステップS25)。入賞カウント数が「2」〜「4」の場合には、前述したように、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号の受信と共に設定された入賞検知タイマが「0」となっていないから、異常判定部182は、該入賞検知タイマを減算して(ステップS26)、再び入賞検知タイマが「0」になったか否かを判定する(ステップS27)。そして、入賞検知タイマが「0」になっていないと判定した場合(第3の異常判定の判定結果が否定判定の場合)は、異常判定部182は、異常が発生していないと判定して当該異常判定実行処理を終了する。
【0075】
また、ステップS27において、入賞検知タイマが「0」と判定した場合(第3の異常判定の判定結果が肯定判定の場合)には、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号をメイン制御基板170が受信していない状態で、第2入賞検知タイマが設定時間をカウントしたことになる。すなわち、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号をメイン制御基板170が受信してから設定時間(判定時間)を経過しても、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号をメイン制御基板170が受信していない状態である。従って、異常判定部182は、異常が発生したと判定して前述した異常判定処理を実行する(ステップS28)。そして異常判定部182は、入賞検知タイマをクリアして(ステップS29)、当該異常判定実行処理を終了する。
【0076】
(入賞カウント数が「5」の場合)
メイン制御基板170の異常判定部182は、先ず、カウント部180により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。この判定が、前述した第1の異常判定である。ここで、入賞カウント数が「5」であるから第1の異常判定の判定結果が肯定判定となり、異常判定部182は、第1始動入賞部100に異常が発生したと判定して異常判定処理を行なう(ステップS28)。そして、異常判定部182は、入賞検知タイマをクリアした後(ステップS29)、当該異常判定実行処理を終了する。なお、入賞カウント数が「6」以上の場合も、異常判定部182は異常判定処理を行なう。
【0077】
(遊技演出装置)
次に、前記第2演出領域48に配設される実施例の遊技演出装置Mにつき、図面を引用して説明する。実施例の遊技演出装置Mは、図6に示すように、設置部材150の下板部151Bから前方へ突出するよう設けられた装置固定ボス155に対してネジにより取付けられ、該下板部151Bの前側に配設された第3可動演出装置L3の前側において前向きに取付けられる。そして、遊技演出装置M等が取付けられた設置部材150を遊技盤Dの後側の所定位置に固定することで、図3および図4に示すように、該遊技演出装置Mは、球案内部材49下方の第2演出領域48に整合して遊技盤Dの前側から視認可能に配設される。なお、以降の説明において、遊技演出装置Mの上下、左右および前後の各方向は、当該遊技演出装置Mを遊技盤Dに取付けた状態(図3の状態)を基準とする。
【0078】
遊技演出装置Mは、前述した第1始動入賞部100の第1始動入賞口101に入賞して第1入賞球検知センサ104で検知された入賞検知後の遊技球(検知後遊技球)を複数(実施例では2つ)の球通路部(第1球通路部265、第2球通路部266)の何れかに振分ける第1振分け体(振分け手段、第1の振分け手段)350と、第1球通路部265および第2球通路部266に通出された検知後遊技球を、更に複数(実施例では2つ)の球排出部(第1球排出路332、第2球排出路333)の何れかに振分ける第2振分け体(第2の振分け手段)370とを備えている。ここで、第1振分け体350は、前述した操作手段としての第1操作ボタン26の操作により動作可能に構成されている。そして、後述するように、第1操作ボタン26の操作による第1振分け体350の動作により、第1球通路部265に検知後遊技球が振分けられた場合には、該第1球通路部265に配設された第1遊技球検知センサ248により該検知後遊技球が検知されることで特定の遊技演出が実行可能とされ、第2球通路部266に検知後遊技球が振分けられた場合には、特定の遊技演出が実行されないよう構成されている。また、第2振分け体370は、前述した統括制御基板171により動作制御されるよう構成されている。そして、統括制御基板171における所定の振分け判定結果に基づいた第2振分け体370の振分け動作により、第1球排出路332に検知後遊技球が振分けられた場合と第2球排出路333に検知後遊技球が振分けられた場合とで異なる遊技演出が実行可能に構成されている。
【0079】
遊技演出装置Mは、図18図27に示すように、検知後遊技球が通過する第1球通路部265および第2球通路部266や、後述する停留部219および球送出路288等が形成された装置本体200と、該装置本体200の上部に配設され、第1振分け体350を備えた第1振分け機構201,201と、該装置本体200の下部に配設され、第2振分け体370を備えた第2振分け機構202とを備えている。また遊技演出装置Mは、装置本体200の左部において停留部219の出口部に配設され、検知後遊技球を該停留部219に停留させたり第2振分け体370に向けた送出を許容する停留解除部材390を備えた停留解除機構203と、該装置本体200の右部に配設され、演出体415を備えた回転演出機構204とを備えている。
【0080】
(装置本体)
装置本体200は、図28および図29に示すように、上部本体210および下部本体280とから構成され、下部本体280の上部と上部本体210の下部とを連結することで一体に構成されている。上部本体210は、左右に長くかつ左右中央の上側部分が下方へ凹んだ形状に形成された第1上部本体部材211と、該第1上部本体部材211の凹んだ部分に架設されて左右に延在する第2上部本体部材212と、該第1上部本体部材211の前側に取付けられた第3上部本体部材213とを備えている。また、下部本体280は、第1下部本体部材281および該第1下部本体部材281の後側に組付けられる第2下部本体部材282と備えている。また、装置本体200の後側には、上部本体210および下部本体280の後側の略全体を被覆する後カバー部材340が取付けられ、該装置本体200に配設された各構成部材が保護されるようになっている。
【0081】
(上部本体)
上部本体210を構成する第1上部本体部材211は、透光性を有する透明または半透明で着色された合成樹脂製の一体成形部材である。すなわち、第1上部本体部材211は、図30および図31に示すように、左右に延在して、検知後遊技球を通出案内する球通出経路が形成された球通出経路部214と、球通出経路部214の左上方に形成された第1配設部215と、該球通出経路部214の右側に形成された第2配設部216とから構成されている。球通出経路部214には、左右に延在して左下方へ傾斜した球通出路217と、球通出路217の前側に右下がりに傾斜した状態に形成され、該球通出路217の左端と第1球通口218を介して連通した停留部219と、球通出路217の左側に下方へ延在した状態に形成され、該球通出路217の左端と第2球通口220を介して連通した第3球排出路221の上排出路221Aとが形成されている。なお球通出路217は、前壁および底壁が第1上部本体部材211に形成され、後壁は後カバー部材340により形成されている。また、停留部219の前側開口の左側部分および第3球排出路221の上排出路221Aの前側部分は、通路カバー部材257で覆蓋される(図27図30参照)
【0082】
第1配設部215は、図28図31に示すように、左右一対の第1振分け機構201,201における左側の第1振分け機構201が配設される第1機構配設部222と、第1配設部215の前面左側に設けられた第1部材配設部223と、第2上部本体部材212の左端部を支持する第1支持部224とが設けられている。第1機構配設部222は、第1配設部215の壁部を前後に貫通する円筒状の第1支持筒部225と、該第1配設部215の壁部後側に設けられた第1ソレノイド設置部226とが設けられている。また、第1配設部215の後側には、第1ソレノイド設置部226に設置された第1電磁ソレノイド351を後側から支持する第1ソレノイド保持部材227を固定するネジが締結される固定ボス228と、後カバー部材340を固定するネジが締結される取付ボス229とが、後方へ延出した状態に形成されている。第1部材配設部223は、発光装飾部材270を固定するネジが締結される取付ボス230が、前方へ延出した状態に形成されている。なお、第1配設部215の後側には、左側の第1振分け機構201における第1振分け体350を後側から照射するLEDチップ268Aを実装した第1発光基板268が配設されている(図28図29参照)。
【0083】
第2配設部216は、図28図31に示すように、左右一対の第1振分け機構201,201における右側の第1振分け機構201が配設される第2機構配設部232と、第2配設部216の前面右側に設けられた第2部材配設部233と、第2上部本体部材212の右端部を支持する第2支持部234とが設けられている。第2機構配設部232は、第2配設部216の壁部を前後に貫通する円筒状の第2支持筒部235と、該第2配設部216の壁部後側に設けられた第2ソレノイド設置部236とが設けられている。また、第2配設部216の後側には、第2ソレノイド設置部236に設置された第1電磁ソレノイド351を後側から支持する第2ソレノイド保持部材237を固定するネジが締結される固定ボス238と、後カバー部材340を固定するネジが締結される取付ボス239とが、後方へ延出した状態に形成されている。第2部材配設部233は、発光装飾部材270を固定するネジが締結される取付ボス240が、前方へ延出した状態に形成されている。なお、第2配設部216の後側には、右側の第1振分け機構201における第1振分け体350を後側から照射するLEDチップ269Aを実装した第2発光基板269が配設されている(図28図29参照)。
【0084】
(第2上部本体部材)
第2上部本体部材212は、図30および図31に示すように、第1上部本体部材211の凹部両端間に架設される支持部材242と、該支持部材242の上部に保持された球案内部材243とを備えている。支持部材242は、左右に延在する水平部244と、該水平部244の左部から上方へ突出した左突出部245と、該水平部244の右部から上方へ突出した右突出部246とを備え、水平部244の上面において左右の突出部245,246間に画成された嵌凹部247に球案内部材243が配設される。水平部244には、検知後遊技球が通過可能な球検知孔248Aを備えた第1遊技球検知センサ248を設置する第1センサ設置部249が、上方および後方へ開口した状態で形成されている。第1センサ設置部249は、第1遊技球検知センサ248を、球検知孔248Aが上下に開口する向きで設置可能となっている。そして、水平部244の底部には、上下に貫通して検知後遊技球が通過可能な球通出口250が、第1遊技球検知センサ248の球検知孔248Aに下方から整合する位置に形成されている。また、左突出部245の左端面には、第1上部本体部材211の第1配設部215に形成された第1支持部224に嵌合する左支持突部252が左方へ突出した状態に形成されると共に、右突出部246の右端面には、該第1上部本体部材211の第2配設部216に形成された第2支持部234に嵌合する右支持突部253が左方へ突出した状態に形成されている。
【0085】
球案内部材243は、図23図30および図31に示すように、支持部材242の水平部244を覆う形状に形成され、上下に貫通して検知後遊技球が通過可能な球通入口254が、第1遊技球検知センサ248の球検知孔248Aに上方から整合するように開口形成されている。また、球案内部材243の上面は、左端および右端が最も高く、左右中央に向けて徐々に低くなる曲面状に形成された球案内面255が形成されている。すなわち球案内面255は、球通入口254が形成された部位が最も低くなっており、該球案内面255上に落下した検知後遊技球を、該球通入口254に向け案内するよう構成されている。なお、球案内部材243の左右両端には、前後に延在すると共に側方へ突出した突片部256,256が形成されている。各突片部256,256は、支持部材242の水平部244と左右の突出部245,246との角部に、前後方向へ延在するよう形成された溝部247A,247Aに対し後方からスライド係合可能となっており、各突片部256,256が各溝部247A,247Aに各々係合することで、球案内部材243が支持部材242に保持される。
【0086】
前述のように構成された第2上部本体部材212は、図21に示すように、支持部材242の左右両端に形成した左右の支持突部252,253を、第1上部本体部材211の第1支持部215に形成された第1支持部224および第2支持部216に形成された第2支持部234に各々係合させることで、第1配設部215および第2配設部216との間で左右方向に延在した状態で架設されて第1上部本体部材211に保持される。ここで、第2上部本体部材212は、球通出路217の上方に位置すると共に、該球通出路217の底壁と水平部244の下面との間に、検出後遊技球の直径以上の間隔が形成された状態で保持される。
【0087】
(第1遊技球検知センサ)
第1遊技球検知センサ248は、統括制御基板171に配線接続されており、該第1遊技球検知センサ248が検知後遊技球を検知した信号が該統括制御基板171の統括制御CPUに入力されるよう構成されている。この第1遊技球検知センサ248は、後述するように、検知後遊技球の検知に基づき、図柄表示装置Hの表示部H1に設けられた保留表示領域H1a,H1b(図3参照)に表示される始動保留表示(始動保留情報の記憶数表示)の表示態様を変更する契機となるよう機能する。
【0088】
(第3上部本体部材)
第3上部本体部材213は、図18図20図28図31に示すように、第1上部本体部材211の前側に取付けられ、第1配設部215に配設された左側の第1振分け体350および第2配設部216に配設された右側の第1振分け体350の下方および前側に位置する。第3上部本体部材213は、両第1振分け体350の下側に位置して前方へ延出する底壁部258と、該底壁部258の左右両端から上方へ延出すると共に前方へ延出する側壁部259,259と、底壁部258および各側壁部259,259の前端に連設された前壁部260とを備えている。底壁部258は、左右中央を挟んで左右に離間した位置に、前後方向へ延在すると共に上方へ突出した突片部261,261が形成されており、両突片部261,261間で検知後遊技球を当て受け得るようになっている。また、前壁部260は、底壁部259からの突出高さが左右中央において最も小さく、左方および右方にいくにつれで突出高さが徐々に大きくなるように形成されている。なお、第3上部本体部材213は、透明または半透明な合成樹脂製の成形部材であり、左右の各第1振分け体350,350が前壁部260を介して透視可能となっている。
【0089】
図18図28図31に示すように、第2上部本体部材212の後側には、透明な合成樹脂部材から板状に形成されたガード部材263が、上方に立設した状態で配設されている。ガード部材263は、図柄表示装置Hにおける表示部H1の前側に位置して、各第1振分け機構201,201の第1振分け体350により球案内部材243の上方へ飛翔した検知後遊技球が該表示部H1に衝突するのを防止するよう機能する。なお、ガード部材263は、表示部H1に表示される動画像や図柄表示演出を透視可能であり、該動画像や図柄表示演出が見難くなることはない。
【0090】
前述のように構成された上部本体210は、図18および図23に示すように、第2上部本体部材212により前述した第1通路部265が画成され、第3上部本体部材213により前述した第2通路部266が画成されている。すなわち、第1通路部265は、第2上部本体部材212における球案内部材243の球案内面255から、球通入口254、第1遊技球検知センサ248の球検知孔248A、球通出口250に至る経路であり、球案内面255の上方に飛翔した検知後遊技球は、該第1通路部265を介して球通出路217へ落下するようになっている。一方、第2通路部266は、左右の第1振分け体350,350の配設位置から第3上部本体部材213の底壁部258に至る経路であって第1通路部265の前側に位置し、該第1振分け体350,350で飛翔されなかった検知後遊技球は、第2通路部266を介して球通出路217の方向(後方)へ転動するようになっている。
【0091】
(発光装飾部材)
第1配設部215の第1部材配設部223および第2配設部216の第2部材配設部233に配設される各発光装飾部材270,270は、図18図28および図29に示すように、複数のLEDチップ271Aが実装された発光基板271と、該発光基板271の前側に配設されるレンズ部材272と、該レンズ部材272前側に配設される装飾部材273とから構成されている。発光基板271は、第2下部本体部材282に配設された中継基板338(図28図29参照)を介して電気的に接続され、統括制御基板171の制御により点灯制御される。レンズ部材272は、透明な合成樹脂材から形成され、所要の凹凸模様が形成された光拡散面が裏側に設けられている。装飾部材273は、レンズ部材272のレンズ部より小さいサイズに形成されると共に、メッシュ状に形成されてレンズ部材272を透視可能に構成され、またメッキ等の表面処理が施されている。このような各発光装飾部材270,270は、レンズ部材272の前側から取付ボス229,239に対してネジを締結することで第1上部本体部材211に各々固定される。
【0092】
(第1下部本体部材)
下部本体280を構成する第1下部本体部材281は、図32および図33に示すように、第3上部本体部材213の左右幅と略同じ左右幅に形成された成形部材である。第1下部本体部材281は、第2振分け機構202、停留解除機構203、回転演出機構204の各配設部285,286,287や球送出路288が形成されて前後に複雑に凹凸した前壁部283と、該前壁部283の外周縁に沿って延在すると共に後方へ延出した外周壁部284とを備えている。なお第1下部本体部材281は、透明または半透明の合成樹脂材から一体成形され、後側に配設された後述する第3発光基板321および第4発光基板325から照射された照射光を透過可能となっている。
【0093】
(第3配設部)
第1下部本体部材281の前壁部283における左右中央下部には、図28図29図32および図33に示すように、第2振分け機構202が配設される第3配設部285が形成されている。第3配設部285は、上縁が円弧状に形成されると共に下縁が直線状に形成され、後方へ嵌凹すると共に前方へ開口した扇形の収容部289を備え、該収容部289には、第2振分け機構202における第2振分け体370が収容可能となっている。第3配設部285の後部を構成する後板部290には、前後に開口した円筒状の第3支持筒部291が形成されている。第3支持筒部291には、第2振分け体370における第3支持軸部375が前後に挿通され、該第2振分け体370が回転可能に支持されるようになっている。また、後板部290における第3支持筒部291の上方には、該第3支持筒部291の開口中心を中心とする円弧状に延在して前後に貫通した開口部292が形成されている。この開口部292には、第2振分け体370の後側から後方へ突出するように形成された被検知片380(図37図38参照)が挿通されるようになっており、第2振分け体370の回転に伴って被検知片380が開口部292内を移動可能となっている。更に、後板部290における開口部292の左側には、検知後遊技球が通過可能に前後に開口した第1球排出口293が形成されると共に、該後板部290における開口部292の右側には、検知後遊技球が通過可能に前後に開口した第2球排出口294が形成されている。第1球排出口293は、検知後遊技球を保持した第2振分け体370が振分け動作に伴って左回転した場合に該検知後遊技球を後側へ通出するために機能し、第2球排出口294は、検知後遊技球を保持した第2振分け体370が振分け動作に伴って右回転した場合に該検知後遊技球を後側へ通出するために機能する。
【0094】
(第4配設部)
第1下部本体部材281の前壁部283における左部には、図28図29図32および図33に示すように、停留解除機構203が配設される第4配設部286が形成されている。第4配設部286は、後方へ嵌凹すると共に前方へ開口した略円形に形成され、停留解除機構203における停留解除部材390が収容される収容部300と、前壁部283の後側において該収容部300の左下方に設けられた第2ソレノイド設置部301とから構成されている。収容部300の後板部302には、該後板部302の中央から後方へ延出すると共に前後に開口した筒状の軸支部303が形成されており、停留解除部材390を回転自在に支持する支軸398が、該軸支部303に挿通支持されるようになっている。また、収容部300の後部を構成する後板部302の上部右側には、検知後遊技球の通過が許容される球通過口304が形成されている。この球通過口304は、第1上部本体部材211に形成された停留部219の前面右側に整合するようになっており、停留部219に停留された検知後遊技球が停留解除部材390に形成された球受け部397へ移動するのを許容する。
【0095】
更に、図32および図33に示すように、収容部300の後板部302における軸支部303の左側には、停留解除部材390と第2電磁ソレノイド391とを連結する連係部材392を案内するガイド孔305が、前後に開口すると共に上下方向に直線となるように形成されている。更に、収容部300の後板部302の前面には、前方へ円弧状に突出するストッパ306が形成されている。このストッパ306は、停留解除部材390を規制位置および通出位置の間で回転するように許容すると共に、規制位置以上および通出位置以上に回転することを規制するものである。また、前壁部283の後側には、第2ソレノイド設置部301に設置された第2電磁ソレノイド391を後側から支持するソレノイド保持部材307を固定するためのネジが締結される固定ボス308が、後方へ延出した状態に形成されている。更に、前壁部283の後側においてガイド孔305の下方には、上下に延在するガイド溝309が形成され、上下にスライド移動する連係部材392を該ガイド溝309で案内するようになっている。
【0096】
(第5配設部)
第1下部本体部材281の前壁部283における右上部には、図28図29図32および図33に示すように、回転演出機構204が配設される第5配設部287が形成されている。第5配設部287は、前壁部283に前後に開口した円筒状の第4支持筒部315が形成されている。この第4支持筒部315には、回転演出機構204を構成する演出体415における第4支持軸部420が前後に挿通され、該演出体415が回転可能に支持されるようになっている。
【0097】
(球送出路)
第1下部本体部材281の前壁部283において、第4配設部286における収容部300の右側には、該収容部300から第3配設部285の収容部289の上部に亘って延在形成された球送出路288が形成されている。球送出路288は、第4配設部286の右縁から右下がりに延在する第1送出路288Aと、該第1送出路288Aの右端から下方へ折曲して第3配設部285の上縁に開口した第2送出路288Bとから構成されている。この球送出路288は、第4配設部286の収容部300に配設された停留解除部材390から通出された検知後遊技球を、第3配設部285の収容部289に配設した第2振分け体370の球収容部373に向けて案内するためのものである。
【0098】
(第2遊技球検知センサ)
前述した球送出路288における第1送出路288Aの中途には、図32および図33に示すように、該球送出路288を通過する検知後遊技球を検知する第2遊技球検知センサ318を設置するセンサ設置部317が設けられている。センサ設置部317には、第2遊技球検知センサ318が、球検知孔318Aが左右に開口した姿勢で設置されるように構成されている。従って、球送出路288を通過する検知後遊技球が、第2遊技球検知センサ318の球検知孔318Aをスムーズに通過し得るようになっている。なお、第2遊技球検知センサ318は、統括制御基板171に配線接続されており、該第2遊技球検知センサ248が検知後遊技球を検出した信号が該統括制御基板171の統括制御CPUに入力される。
【0099】
(基板設置部)
第1下部本体部材281における前壁部283の後側には、図29および図33に示すように、第3配設部285および第5配設部287の後側に亘って第1基板設置部319が設けられ、複数のLEDチップ321Aが前面に実装された第3発光基板321が取付けられるようになっている。また、第1下部本体部材281における前壁部283の右部後側(第3配設部285の右側)には、第2基板設置部320が設けられ、複数のLEDチップ324Aが前面に実装された第4発光基板325が取付けられるようになっている。なお、図33に示すように、前壁部283における第3配設部285の後面に対応する部位および第5配設部287の後面に対応する部位には、複数の凹凸模様からなる光拡散面が形成されており、第3発光基板321に配設されたLEDチップ321Aの照射光を拡散可能となっている。また、第1下部本体部材281の裏側には、第1駆動モータ371を固定するモータ固定ボス310が、後方へ演出するように形成されている。
【0100】
(第3発光基板)
第3発光基板321は、図28および図29に示すように、第3配設部285および第5配設部287の後側に位置するサイズに形成され、第3配設部285の第3支持筒部291を回避する凹部、第1球排出口293を回避する凹部、第2球排出口294を回避する凹部、センサ設置部317を回避する等が形成されている。第3発光基板321の前面には、第3設置部285の後側を照射する複数のLEDチップ321Aおよび第5設置部287の後側を照射する複数のLEDチップ321Bが実装されると共に、第2振分け機構202における被検知片380を検知可能な第1検知センサ322と、回転演出機構204における被検知部423を検知可能な第2検知センサ323が配設されている(図28参照)。また、第3発光基板321の後面には、複数のコネクタ端子324が配設されている(図29参照)。更に、第3発光基板321には、回転演出機構204を構成する第2駆動モータ416の駆動軸416Aが挿通される軸挿通孔や、第1下部本体部材281の後側から後方へ延出するように形成された各固定ボスが挿通する複数のボス挿通孔や、ネジが挿通される複数のネジ挿通孔が形成されている。
【0101】
(第4発光基板)
第4発光基板325は、図28および図29に示すように、外周壁部284、第3配設部285および第5配設部287で囲まれた第2基板設置部320に収容可能な形状に形成されている。第4発光基板325は、複数のLEDチップ325Aが前面に実装されると共に、中継基板338からの配設が接続されるコネクタ端子326が後面に配設されている。
【0102】
(第2下部本体部材)
下部本体280を構成する第2下部本体部材282は、図28図29図32および図33に示すように、全体が略板状に形成された成形部材である。第2下部本体部材282の下部における左右中央に、第2振分け機構202を構成する第1駆動モータ371を取付けるための第1モータ取付部330が形成されている。第1モータ取付部330には、第1駆動モータ371の駆動軸371Aの挿通を許容する第1軸挿通孔330Aと、該第1駆動モータ371を固定するネジが締結されるモータ固定ボス310が嵌合する第1通孔330Bが形成されている。また、第2下部本体部材282の右上部に、回転演出機構204を構成する第2駆動モータ416を取付けるための第2モータ取付部331が形成されている。第2モータ取付部331には、第2駆動モータ416の駆動軸416Aの挿通を許容する第2軸挿通孔331Aと、該第2駆動モータ416を固定するネジが挿通される第2通孔331Bが形成されている。
【0103】
図21および図33に示すように、第2下部本体部材282の後面における下部左側に、第1下部本体部材281に形成された第1球排出口293に連通する第1球排出路332が形成されている。第1球排出路332は、第1球排出口293の後側から左下がりに延在する第1排出路部332Aと、該第1排出路部332Aの左端から折曲して垂直下方へ延在する第2排出路部332Bとから構成されている。また、第2下部本体部材282の後面における下部右側に、第1下部本体部材281に形成された第2球排出口294に連通する第2球排出路333が形成されている。第2球排出路333は、第2球排出口294の後側から右下がりに延在する第1排出路部333Aと、該第1排出路部333Aの右端から折曲して垂直下方へ延在する第2排出路部333Bとから構成されている。更に、第2下部本体部材282の後面における左側に、前述した第3球排出路221を構成する前述の上排出路221Aの下方に整合する下排出路221Bが、垂直下方へ延在するように形成されている。なお、第1球排出路332は、前壁部分および側壁部分が第2下部本体部材282により構成され、後壁部分は、第2下部本体部材282の後側に固定される第1通路カバー部材334により構成される。なお、第1通路カバー部材334は、第3球排出路221の下排出路221Bの後壁部分も構成する。また、第2球排出路333は、前壁部分および側壁部分が第2下部本体部材282により構成され、後壁部分は、第2下部本体部材282の後側に固定される第2通路カバー部材335により構成される(図33参照)。
【0104】
また、第2下部本体部材282の後面の上部における左右中央には、中継基板338を設置するための基板設置部336が設けられている。この基板設置部336には、中継基板338を固定するためのネジが締結されるネジ締結孔336Aが形成されている。なお、第2下部本体部材282の後面には、後カバー部材340を固定するネジが締結される複数の固定ボス337が、後方へ延出した状態に配設されている。
【0105】
(後カバー部材)
後カバー部材340は、図19図28および図29に示すように、略矩形状に形成された板状部材である。後カバー部材340には、装置本体200の上部本体210に形成された複数の固定ボスやネジ締結孔、下部本体の第2下部本体部材282に形成された複数の固定ボス337やネジ締結孔に整合する第1ネジ挿通孔341が形成されている。従って、後カバー部材340は、第1ネジ挿通孔341に挿通させたネジを固定ボス337およびネジ締結孔に締結することで、装置本体200の後側を被覆した状態で該装置本体200に固定される。また、後カバー部材340の左右側端には、設置部材150の下板部151Bに形成された装置固定ボス155に締結するネジが挿通する複数(実施例では4個)の第2ネジ挿通孔342が形成されている。
【0106】
(第1振分け機構)
実施例の遊技演出装置Mは、図18および図34に示すように、左右に並んで配設された1対の第1振分け機構201,201を備えている。各第1振分け機構201,201は、各構成部材が左右対称形状に形成されているが、基本的な構成は同じである。従って、ここでは、左側の第1振分け機構201について説明し、右側の第1振分け機構201における同一の構成部材、部位は同一の符号で指示する。
【0107】
左側の第1振分け機構201は、図34図36に示すように、検知後遊技球を打上げ可能な第1振分け体350と、該第1振分け体350を待機位置および作動位置の間に往復回転させる駆動手段としての第1電磁ソレノイド351と、該第1振分け体350と第1電磁ソレノイド351とを連係する第1連係部材352とを備えている。第1振分け体350は、第1配設部215の第1機構配設部222に設けられた第1支持筒部225に挿通される第1支持軸部354が後方に突出するよう設けられた本体部353と、本体部353の前端から右方へ延出したアーム部355と、アーム部355の右端から後方へ延出した打球部356とを備えている。本体部353は、第1支持部353Aと、該第1支持部353Aの右端から前方へ延出した第2支持部353Bとからなり、第1支持部353Aの後側に第1支持軸部354が後方へ延出した状態に一体成形され、第2支持部353Bの前端からアーム部355が右方へ延出した状態に一体成形されている。
【0108】
第1支持軸部354の外径は、第1支持筒部225の内径より小径に形成されており、該第1支持軸部354に外装された前後一対のスリーブ357,358を介して該第1支持筒部225に回転自在に支持されるよう構成されている。前スリーブ357は、外径が第1支持筒部225の内径と同径に形成されると共に内径が第1支持軸部354の外径と同径に形成された環状部357Aと、この環状部357Aの前端に形成されて該環状部357Aの外径より大径に形成されたフランジ部357Bとからなる。また、後スリーブ358は、外径が第1支持筒部225の内径と同径に形成されると共に内径が第1支持軸部354の外径と同径に形成された環状部358Aと、この環状部358Aの後端に形成されて該環状部358Aの外径より大径に形成された円板部358Bとからなり、該環状部358Aが第1支持軸部354に外装された状態で該第1支持軸部354の後端にネジにより回転不能に固定される。従って、第1支持軸部354に外装した前スリーブ357のフランジ部357Bが第1支持筒部225の前端に当接すると共に、該第1支持軸部354に固定した後スリーブ358の円板部358Bが該第1支持筒部225の後端に当接することで、第1振分け体350が、前後方向への移動が規制された状態で第1上部本体部材211に対して回転自在に支持される。なお、前スリーブ357および後スリーブ358は、ポリアセタール等の自己潤滑性を有する合成樹脂材から形成されている。
【0109】
後スリーブ358の円板部358Bの後面には、図34(b)および図36に示すように、該円板部358Bの中心から後方へ突出するように形成されたガイド突部359と、該ガイド突部359から径方向外方へ離間して円板部358Bの外周縁近傍から後方へ突出するように形成された係止突部360とが設けられている。ここで、ガイド突部359は、円板部358Bの中心に位置しているので、第1振分け体350が初期位置と作動位置との間を回転する際に位置は変化しない。また、係止突部360は、第1振分け体350の初期位置においてはガイド突部359の右斜め下方に位置し、第1振分け体350の作動位置に回転するに従って該ガイド突部359の下方を左方向へ円弧状に移動し、該第1振分け体350の作動位置においては該ガイド突部359の左斜め下方に移動する位置ようになっている。
【0110】
打球部356は、図34図36に示すように、後方へ延在する第1打球面356Aと、該第1打球面356Aの右側に位置して後方へ延在する第2打球面356Bとを備えている。第1打球面356Aは、左下がりの傾斜面となっており、第2打球面356Bは、右下がりでかつ後下がりの傾斜面となっており、第1打球面356Aと第2打球面356Bとの境界は上方へ突出した角部となっている。従って、左側の第1振分け機構201における第1振分け体350は、打球部356の第1打球面356Aに検知後遊技球が接触すると、該検知後遊技球を左上方へ跳ね返り易くし、該打球部356の第2打球面356Bに検知後遊技球が接触すると、該検知後遊技球を左後ろ上方、すなわち第1通路部265の上方へ跳ね返り易くするよう構成されている。
【0111】
また、本体部353の第1支持部353Aには、図35および図36に示すように、上方へ延出する支持バー361が一体成形されていると共に、該支持バー361の上端には、前後方向へ軸心が延在する支持孔361Aが形成されている。支持バー361には、所要の意匠形状(実施例では、パンダ人形)に形成されたキャラクター部材362が、該部材362の後側に延出形成された支持軸362Aを支持孔361Aに挿通させた状態で回転自在に配設されている。すなわちキャラクター部材362は、第1振分け体350が第1支持軸部354を中心として初期位置および作動位置の間を回転する際に、慣性力により支持軸362Aを中心として左右へ不規則に揺動回転するよう構成されている。
【0112】
(第1電磁ソレノイド)
第1電磁ソレノイド351は、図34図36に示すように、ボビン、銅線およびリード線等からなるコイルに電流を付加すると、ソレノイド本体365内に配設した固定鉄心が励磁されることで、可動鉄心であるプランジャ366をソレノイド本体365側に引き込む所謂プル形のソレノイドが採用される。第1電磁ソレノイド351は、第1配設部215の後側に設けられた第1ソレノイド設置部226に、プランジャ366を左方へ延出させた状態で設置されている。そして、第1電磁ソレノイド351は、プランジャ366に圧縮コイルバネ367が配設されており、非励磁状態では該圧縮コイルバネ367の弾性力によりプランジャ366が前方へ延出した状態となり、励磁状態では圧縮コイルバネ367の弾性力に抗してプランジャ366がソレノイド本体365内へスライドするように構成されている。
【0113】
(第1連係部材)
第1連係部材352は、図34図36に示すように、上方から見て略L字形に成形された成形部材である。第1連係部材352は、第1電磁ソレノイド351のプランジャ366の先端に係止される係止部352Aと、該係止部352Aから左方へ延出して後スリーブ358の円板部358Bの後方に臨む板状の連結部352Bとから構成されている。連結部352Bには、左右方向に長いスリット状に形成されて、後スリーブ358の円板部358Bに設けられたガイド突部359が前後方向で係合するガイド孔368と、上下方向に長い長方形状に形成されて、後スリーブ358の円板部358Bに設けられた係止突部360が前後方向で係止する係止孔369とが形成されている。ここで、ガイド孔368の左右長は、第1電磁ソレノイド351が非励磁・励磁状態となる際のプランジャ366の往復移動においてガイド突部359が往復移動可能な長さに設定されている。また、係止孔369の左右長は、係止突部360の左右幅と同じに設定されている。そして、第1電磁ソレノイド351が非励磁状態においては、係止孔369と係止突部360との係止により第1振分け体350が初期位置となり、第1電磁ソレノイド351が励磁状態となってプランジャ366がソレノイド本体365内へ引き込まれるに伴い、係止孔369と係止突部360との係止により第1振分け体350が作動位置に回転するよう構成されている。
【0114】
前述のように構成された左右の各第1振分け機構201,201は、前述した第1操作ボタン26の非操作時には各第1電磁ソレノイド351,351が非励磁状態に保持されるため、各第1振分け機構201の第1振分け体350,350は初期位置に保持される。各第1振分け体350,350が初期位置に保持された状態では、図41(a)に示すように、左側の第1振分け体350のアーム部355が右上がりの傾斜状態となると共に右側の第1振分け体350のアーム部355が左上がりの傾斜状態となり、各第1振分け体350,350の各打球部356は、第3上部本体部材213の底壁部258から上方へ離間した位置において対向した状態となるようになっている。一方、第1操作ボタン26の操作時には各第1電磁ソレノイド351,351が励磁状態となるから、各第1振分け機構201,201の第1振分け体350,350は作動位置に回転するようになる。各第1振分け体350,350が作動位置に回転した状態では、図41(b)に示すように、左側の第1振分け体350のアーム部355が右方へ延出した略水平状態となると共に右側の第1振分け体350のアーム部355が左方へ延出した略水平状態となり、各第1振分け体350,350の打球部356,356は、第3上部本体部材213の底壁部258の直上となる位置において対向した状態となるようになっている。
【0115】
従って、第1始動入賞口101から入賞した検知後遊技球が、球案内部材49の球案内路49Aに沿って移動して第1振分け体350,350の前上方へ移動した後に該案内路49Aから後方へ落下した適宜タイミングで第1操作ボタン26を押下げ操作すると、各第1振分け体350,350は、各第1電磁ソレノイド351,351の作動により初期位置から作動位置に回転した後に作動位置から初期位置へ戻るようにする。この際に、上方へ移動する各打球部356,356により検知後遊技球を下方から叩いた場合には、叩かれた該検知後遊技球のうちの一部が第1通路部265側に打上げられて、第1遊技球検知センサ248により検知されるようになる。
【0116】
(第2振分け機構)
第2振分け機構202は、図34図37図38および図42に示すように、検知後遊技球を収容すると共に振分け可能な第2振分け体370と、該第2振分け体370を待機位置と第1振分け位置との間の往復回転および該待機位置と第2振分け位置との間の往復回転を行なう駆動手段としての第1駆動モータ371とを備えている。第2振分け体370は、検知後遊技球を収容可能な球収容部373が形成された本体部材372と、本体部材372の後側に固定され、第3配設部285に設けられた第3支持筒部291に挿通される第3支持軸部375が後方に突出するよう設けられた支持部材374とを備えている。また、本体部材372の前側には、所要の意匠形状(実施例では、パンダの顔)に形成されたキャラクター部材376が取付けられている。
【0117】
本体部材372は、図37および図38に示すように、円形部372Aおよび該円形部372Aの外周縁に連設された扇形部372Bが一体に形成された部材であり、該扇形部372Bの外周縁は該円形部372Aの中心を中心とする円弧となっている。扇形部372Bにおける外周縁には、該外周縁の周方向へ延在して、周縁から径方向内方へ凹むと共に径方向外方へ開口した前述の球収容部373が形成されている。球収容部373は、複数個(実施例では、第1始動保留情報の記憶数の上限数と同じ数である4個)の検知後遊技球が収容可能な長さに設定されている。また、本体部材372の前側には、キャラクター部材376を固定するネジが締結される固定ボス377が形成されている。なお符号378は、図37に示すように、キャラクター部材376の左右の目となる部分に延出する棒状部であり、前述した第3発光基板321のLEDチップ321Aからの照射光により該棒状部378の先端に明輝されるようになっている。
【0118】
支持部材374は、図37および図38に示すように、本体部材372の後面に固定される取付板部379が、第3支持軸部375の前端に一体的に形成されている。取付板部379の後面には、前述した開口部292に前側から突出する被検知片380が、後方へ延出した状態に形成されている。ここで、被検知片380は、第2振分け体370の回転に伴って円弧状の開口部292内を移動して、第2振分け体370の初期位置においては開口部292の最上部に位置し、第2振分け体370の第1振分け位置においては開口部292の左端近傍に位置すると共に、第2振分け体370の第2振分け位置においては開口部292の右端近傍に位置するようになっている。また、支持部材374は、後述する後スリーブ383を固定するネジが締結されるネジ締結孔381が、第3支持軸部375の後端に形成されている。
【0119】
ここで、第3支持軸部375の外径は、第3支持筒部291の内径より小径に形成されており、該第3支持軸部375に外装された前後一対のスリーブ382,383を介して該第3支持筒部291に回転自在に支持されるよう構成されている。前スリーブ382は、外径が第3支持筒部291の内径と同径に形成されると共に内径が第3支持軸部375の外径と同径に形成された環状部382Aと、この環状部382Aの前端に形成されて該環状部382Aの外径より大径に形成されたフランジ部382Bとからなる。また、後スリーブ383は、外径が第3支持筒部291の内径と同径に形成されると共に内径が第3支持軸部375の外径と同径に形成された環状部383Aと、この環状部383Aの後端に形成されて該環状部383Aの外径より大径に形成された円板部383Bとからなり、該環状部382Aが第3支持軸部375に外装された状態で該第3支持軸部375の後端にネジにより回転不能に固定される。従って、第3支持軸部375に外装した前スリーブ382のフランジ部382Bが第3支持筒部291の前端に当接すると共に、該第3支持軸部375に固定した後スリーブ383の円板部383Bが該第3支持筒部291の後端に当接することで、第2振分け体370が、前後方向への移動が規制された状態で第1下部本体部材281に対して回転自在に支持される。なお、前スリーブ382および後スリーブ383は、ポリアセタール等の自己潤滑性を有する合成樹脂材から形成されている。
【0120】
(第1駆動モータ)
第1駆動モータ371は、ステッピングモータ等であり、統括制御基板171の統括制御CPUにより正逆方向に回転するよう制御される。そして、第1駆動モータ371の駆動軸371Aは、外周面の一部がカットされてD形となっており、該駆動軸371Aには、前述した後スリーブ383の円板部383Bに形成された連結孔384に嵌合するジョイント部材386が、回転不能に取付けられている。ジョイント部材386は、Dカットされた駆動軸371Aの外形形状に合わせて開口形状がD形に形成された係止孔387Aを有する筒体部387と、該筒体部387の外周面の対向位置から外方へ突出した係止突片388,388とが一体成形された部材である。一方、前述した後スリーブ383のフランジ部382Bに形成された連結孔384は、ジョイント部材386の筒体部387および各係止突片388,388に整合する開口形状に形成され、両係止突片388,388が係止される係止凹部384A,384Aが形成されており、連結孔384に嵌合したジョイント部材386は、筒体部387の周方向への回転が規制されるようになっている。従って、第2振分け体370は、駆動軸371Aに対して回転不能に取付けられると共に後スリーブ383に対して回転不能に嵌合したジョイント部材386により、第1駆動モータ371の正逆回転駆動に伴って初期位置と第1振分け位置および該初期位置と第2振分け位置との間を回転するようになる。
【0121】
(停留解除機構)
第4配設部286に配設される停留解除機構203は、図34および図39に示すように、円形状に形成された停留解除部材390と、該停留解除部材390を規制位置および放出位置に姿勢変位させる駆動手段としての第2電磁ソレノイド391と、停留解除部材390と第2電磁ソレノイド391とを連係する連係部材392とを備えている。ここで、停留解除部材390の規制位置とは、停留部219に流入した検知後遊技球を該停留部219に停留させる位置であり、停留解除部材390の解除位置とは、停留部219に停留されている検知後遊技球を球送出路288を介して第2振分け体370に向け放出するのを許容する位置である。
【0122】
(停留解除部材)
停留解除部材390は、図39(a)および図39(b)に示すように、前側に位置する円板部393と、該円板部393の後側における中心から後方へ延出した支持ボス394と、該円板部393の後側において支持ボス394から径方向外方へ延出すると共に周方向へ離間した2つの隔壁(第1隔壁395、第2隔壁396)間に画成され、径方向外方および後方へ開口した球受け部397とを備えている。支持ボス394には、後方へ延出する支軸398が固定され、該支軸398が第1下部本体部材281の第3配設部285に形成された前述の軸支部303に挿入して支持されることで、停留解除部材390は、収容部300内において周方向への正逆回転が自在となっている。
【0123】
第1隔壁395および第2隔壁396は、図39(b)および図43に示すように、周方向へ約60度に離間して放射状に形成されており、図43(a)および図43(b)に示す停留解除部材390の規制位置においては、第1隔壁395が略垂直状態となると共に第2隔壁396が右上がりの傾斜状態となり、図43(b)に示す停留解除部材390の解除位置においては、第1隔壁395が右上がりの傾斜状態となると共に第2隔壁396が右下がりの傾斜状態となるようになっている。そして、第1隔壁395および第2隔壁396間に画成された球受け部397は、規制位置において球通過口304に整合して停留部219からの検知後遊技球の受入れが可能となっており、解除位置において球送出路288に整合して該検知後遊技球の送出しが可能となっている。なお、停留解除部材390の外周部において、球受け部397から外れた部分には、円板部393の外周縁から後方へ延出する外周板部399が形成されている。外周板部399は、図43(b)に示すように、停留解除部材390の解除位置において球通過口304の前側に移動し、該停留部219に停留されている検知後遊技球が球通過口304から送出されるのを規制するようになっている。
【0124】
また、停留解除部材390の円板部393の後側には、第1隔壁395の延長線上に、該円板部393の後面から後方へ延出した第1支持板400が形成されていると共に、第2隔壁396の延長線上に第2支持板401が形成されている。第2支持板401の後端には、連結部材392に連結される連結突部402が、後方へ延出するよう形成されている。連結突部402は、第4配設部286に形成された前述のガイド溝309に臨むようになっている。
【0125】
(第3電磁ソレノイド)
第3電磁ソレノイド351は、統括制御基板171の統括制御CPUにより制御され、図39および図43に示すように、ボビン、銅線およびリード線等からなるコイルに電流を付加すると、ソレノイド本体405内に配設した固定鉄心が励磁されることで、可動鉄心であるプランジャ406をソレノイド本体405側に引き込む所謂プル形のソレノイドが採用され、第4配設部286の後側に設けられた第2ソレノイド設置部301に、プランジャ406を下方へ延出させた状態で設置されている。そして第3電磁ソレノイド351は、プランジャ406に圧縮コイルバネ407が配設されており、非励磁状態では該圧縮コイルバネ407の弾性力によりプランジャ406が下方へ延出した状態となり、励磁状態では圧縮コイルバネ407の弾性力に抗してプランジャ406がソレノイド本体405内に向けて上方へスライドするように構成されている。
【0126】
(連係部材)
連係部材392は、図39および図43に示すように、前から見て逆L字形に成形された成形部材である。第3連係部材392は、第3電磁ソレノイド351のプランジャ406の先端に係止される係止部392Aと、該係止部392Aの右端から上方へ延出してガイド孔305に整合する連結部392Bとから構成されている。連結部392Bの上端近傍には、前後に貫通する係止孔410が形成され、停留解除部材390に設けられた連結突部402が前後方向で該係止孔410に係止されている。また、連結部392Bの前面には、第4配設部286の後側に形成した前述のガイド溝309に係合するガイド片411が、上下方向に延在すると共に前方へ突出した状態に形成されている。そして、連係部材392は、第3電磁ソレノイド351が非励磁状態において、係止孔410と連結突部402との係止により停留解除部材390を初期位置に保持する(図43(a)参照)。また、連結部材392は、第3電磁ソレノイド351が励磁状態となると、プランジャ406がソレノイド本体405内へ引き込まれるのに伴って上方へ移動することで、停留解除部材390を放出位置に回転させる(図43(b)参照)。
【0127】
なお、図43(a)に示すように、停留解除部材390の規制位置においては、前述したストッパ306の第1端部306Aに、該停留解除部材390の第1支持板400が左方から当接することで、該停留解除部材390が規制位置より放出位置方向と反対方向へ回転(図43(a)では左回転)することが規制されるようになっている。また、図43(b)に示すように、停留解除部材390の放出位置においては、ストッパ306の第2端部306Bに、該停留解除部材390の第2隔壁396が上方から当接することで、該停留解除部材390が放出位置より規制位置方向と反対方向へ回転(図43(b)では右回転)することが規制されるようになっている。すなわち、停留解除部材390は、ストッパ306、第2隔壁396および第1支持板400により、規制位置と放出位置との間に回転範囲が規定されるようになっている。
【0128】
(回転演出機構)
第5配設部287に配設される回転演出機構204は、図34および図40に示すように、円板状に形成された演出体415と、該演出体415を正逆回転させる駆動手段としての第2駆動モータ416とを備えている。演出体415は、前面に所要の複種類(実施例では2種類)の演出表示部(第1演出表示部418、第2演出表示部419)が形成された本体部材417と、本体部材417の後側から後方へ突出して、第5配設部287に設けられた第4支持筒部315に挿通される第4支持軸部420とを備えている。演出体415は、光の透過が可能な透明または半透明の合成樹脂材から形成されている。なお、本体部材417の前側に表示された第1演出表示部418および第2演出表示部419は、絵柄、文字、数字等のシールや印刷等から形成されて透光性を有し、遊技者に有利となる演出の成立に対する期待度が異なるものとなっている。実施例では、第1演出表示部418が当りを示唆するものであり、第2演出表示部419がはずれを示唆よりものである。そして、本体部材417は、第3発光基板321に配設されたLEDチップ321Bにより後側から照射されると、回転中心より上方に位置する第1演出表示部418または第2演出表示部419だけが明輝表示されるようになっている。また、本体部材417は、図3に示すように、前側に位置する装飾部材95により、回転中心より下方部分の半分以上が前側から隠されており、遊技者においては、主に回転中心より上方部分だけが視認される。
【0129】
第4支持軸部420の外径は、第4支持筒部315の内径より小径に形成されており、該第4支持軸部420に外装された前後一対のスリーブ421,422を介して該第4支持筒部315に回転自在に支持されるよう構成されている。前スリーブ421は、外径が第4支持筒部315の内径と同径に形成されると共に内径が第4支持軸部420の外径と同径に形成された環状部421Aと、この環状部421Aの前端に形成されて該環状部421Aの外径より大径に形成されたフランジ部421Bとからなる。また、後スリーブ422は、外径が第4支持筒部315の内径と同径に形成されると共に内径が第4支持軸部420の外径と同径に形成された環状部422Aと、この環状部422Aの後端に形成されて該環状部422Aの外径より大径に形成された円板部422Bとからなり、該環状部422Aが第4支持軸部420に外装された状態で該第4支持軸部420の後端にネジにより回転不能に固定される。従って、第4支持軸部420に外装した前スリーブ421のフランジ部421Bが第4支持筒部315の前端に当接すると共に、該第4支持軸部420に固定した後スリーブ422の円板部422Bが該第4支持筒部315の後端に当接することで、演出体415は、前後方向への移動が規制された状態で第1下部本体部材281に対して回転自在に支持される。なお、前スリーブ421および後スリーブ422は、ポリアセタール等の自己潤滑性を有する合成樹脂材から形成されている。
【0130】
また、後スリーブ422の円板部422Bの後面には、該円板部422Bの中心を中心とした円筒状に形成されると共に一部に切欠き部423Aが形成された被検知部423が、後方へ演出した状態に形成されている。被検知部423は、前述した第3発光基板321に配設された第2検知センサ323の検知部に臨むように構成され、演出体415の回転に伴って該検知部を通過するように構成されている。そして、被検知部423の切欠き部423Aが第2検知センサ323の検知部に到来した位置が、演出体415の原点位置とされ、この時には第1演出表示部418が上方に位置するように設定されている(図44(a))。これにより、回転演出機構204は、第2駆動モータ416の回転駆動により演出体415を回転させる制御と、第1演出表示部418を上方に位置させると共に第2演出表示部419を下方に位置させた第1停止状態(図44(a)参照)と、第2演出表示部419を上方に位置させると共に第1演出表示部418を下方に位置させた第2停止状態(図44(b))とに演出体415を停止させる制御が可能となっている。
【0131】
(第2駆動モータ)
第2駆動モータ416は、ステッピングモータ等であり、統括制御基板171の統括制御CPUにより正逆方向に回転するよう制御される。そして、第2駆動モータ416の駆動軸416Aは、外周面の一部がカットされてD形となっており、該駆動軸416Aには、前述した後スリーブ422の円板部422Bに形成された連結孔424に嵌合するジョイント部材425が、回転不能に取付けられている。ジョイント部材425は、Dカットされた駆動軸416Aの外形形状に合わせて開口形状がD形に形成された係止孔426Aを有する筒体部426と、該筒体部426の外周面の対向位置から外方へ突出した係止突片427,427とが一体成形された部材である。一方、前述した後スリーブ422の円板部422Bに形成された連結孔424は、ジョイント部材425の筒体部426および各係止突片427,427に整合する開口形状に形成され、両係止突片427,427が係止される係止凹部424A,424Aが形成されており、連結孔424に嵌合したジョイント部材425は、筒体部426の周方向への回転が規制されるようになっている。従って、演出体415は、駆動軸416Aに対して回転不能に取付けられると共に後スリーブ422に対して回転不能に嵌合したジョイント部材425により、第2駆動モータ416の正逆回転駆動に伴って正逆回転するようになる。
【0132】
回転演出機構204は、統括制御基板171の統括制御CPUによる制御に基づき、演出体415の回転演出が行なわれる際に、所定時間内に第1操作ボタン26が押されると、該統括制御CPUにおいて当りを示唆する演出を実行するよう設定された場合には、該演出体415は第1演出表示部418が上方に位置した状態で停止し、該統括制御CPUにおいてはずれを示唆する演出を実行するよう設定された場合には、該演出体415は第2演出表示部419が上方に位置した状態で停止するよう構成されている。
【0133】
(電光表示ユニット)
第1下部本体部材281の前壁部283の前側、すなわち停留解除機構203の前側には、図18図22図28および図29に示すように、基板ベース295が配設され、該基板ベース295の前側には、前述した電光演出ユニット85を構成する演出発光基板88と、該演出発光基板88の前側に位置する仕切り部材89と、該仕切り部材89の前側に位置するレンズ部材90とが配設されている。また、前述した枠状装飾部材45の第2装飾部材72には、電光表示ユニット85を構成する演出パネル86が配設されており、遊技演出装置Mの前部を第2演出領域48に臨ませた際には、レンズ部材90、仕切り部材89および演出発光基板88が演出パネル86の後側に整合して電光表示ユニット85が構成される。
【0134】
演出パネル86は、図5図7および図8に示すように、所要の意匠形状(実施例では4個のハートが重なった形状)に形成された装飾部材87,87を備えている。装飾部材87,87は、透明または半透明で透光性を有すると共に所要のカラーに着色してあり、演出発光基板88からの照射光により装飾部材87,87が明輝するよう構成されている。仕切り部材89は、4個の各ハート形状に合わせた空間に仕切られている。また演出発光基板88は、4個の各ハート形状を個別に照射するように発光制御される複数のLEDチップ88Aが実装されており、対応する装飾部材87のハート形状部分を照射する際に仕切り部材89により隣接するハート形状部分が照射されないようになっている。そして、電光表示ユニット85は、演出発光基板88に配設された複数のLEDチップ88Aを個別に発光制御することで、演出パネル86の装飾部材87を、一番下側のハート形状部分だけを明輝させた状態、一番下側のハート形状部分および下から2番目のハート形状部分を明輝させた状態、一番下側のハート形状部分、下から2番目および3番目のハート形状部分を明輝させた状態、4個の全てのハート形状部分とを明輝させた状態に制御されるように構成されている。すなわち、電光表示ユニット85は、遊技演出装置Mにおける第2振分け体370が第1振分け位置へ回転した際に、演出発光基板88のLEDチップ88Aの点灯数に応じて、装飾パネル87において明輝されるハート形状部分の数が異なるようにして演出効果を高めるようになっている。
【0135】
電光表示ユニット85は、統括制御基板171による制御に基づき、第2振分け体370が第1振分け位置へ回転する演出が行なわれる際に、所定時間内に第1操作ボタン26が押された回数に応じて、LEDチップ88Aによる装飾部材87のハート形状部分の明輝数が変化するように構成されている。すなわち、第2振分け体370が第1振分け位置へ回転する演出が行なわれた際に、所定時間内に遊技者が第1操作ボタン26を押した回数が多くなるほど、装飾部材87の4個のハート形状部分のうちに明輝する数が増加し易くなる。なお、ハート形状部分が最大に明輝させ得る数は、各演出毎に統括制御基板171により決定される。
【0136】
実施例のパチンコ機Pでは、図3に示すように、図柄表示装置Hの表示部H1に、第1始動保留情報の記憶数(始動保留球数)を表示する第1保留表示領域H1aおよび第2始動保留情報の記憶数(始動保留球数)を表示する第2保留表示領域,H1bが設定され、各保留表示領域H1a,H1bに第1および第2の始動保留球数を絵柄等により夫々表示して、遊技者に始動保留球数を報知し得るよう構成される。各始動保留表示の表示態様としては、始動保留球数が1の場合は1つの絵柄を表示し、始動保留球が2の場合は2つの絵柄を表示し、始動保留球数が3の場合は3つの絵柄を表示し、始動保留球数が4の場合は4つの絵柄を表示する。なお、保留表示領域H1a,H1bに表示される始動保留球数の表示について、以降では始動保留表示という。
【0137】
また、実施例のパチンコ機Pは、第1始動入賞口101または第2始動入賞口121へ遊技球が入賞した際に、保留予告演出(始動保留表示の表示態様の変更)を実行するための先読み予告処理を実行するよう構成されている。ここで、保留予告演出とは、遊技演出装置Mの第1遊技球検知センサ248からの検知信号が統括制御基板171の統括制御CPUに入力された際に、保留表示領域H1a,H1bに表示される始動保留表示の表示態様(例えば、絵柄の色)を変化させることにより、第2振分け体370が振分け動作を実行する可能性を示唆する演出である。
【0138】
(先読み予告処理について)
メイン制御基板170のメイン制御CPU170Aは、第1始動入賞口101または第2始動入賞口121に遊技球が入賞したときに、取得した第1または第2始動保留情報に基づいて図柄変動演出が実行される場合の大当りが発生するか否かを示す情報や、演出内容を示す演出内容情報、入賞時の保留数情報を特定する先読み演出コマンドを設定し、当該先読み演出コマンドを統括制御基板171の統括制御CPUに送信するように構成されている。ここで、先読み演出コマンドは、始動保留表示の上限表示態様を特定する情報を含んだコマンドである。
【0139】
統括制御基板171では、メイン制御CPU170Aから入力される先読み演出コマンドに基づき、始動保留表示の表示態様を変化させる保留予告演出を実行可能か否かを判定するよう構成されている。統括制御基板171の統括制御CPUは、保留予告演出の実行可否に係る判定結果が否定の場合には、保留予告演出を実行しないことを決定する。一方、保留予告演出の実行可否に係る判定結果が肯定の場合は、保留予告演出の実行が待機状態であることを示す保留予告演出待機フラグに「1」を設定する。そして、保留予告演出の実行を待機している状態で、遊技演出装置Mにおける一対の第1振分け体350,350による振分け遊技の成功(第1遊技球検知センサ248の球検知)を契機として、始動保留表示の表示態様を変化させ得るようになっている。
【0140】
統括制御基板171の統括制御CPUは、第1遊技球検知センサ248からの検知信号が入力されると、前述した保留予告演出実行待機フラグが「1」か否かを判定して、該判定結果が肯定であれば、始動保留表示の表示態様を指定する制御信号を、所定のタイミングで表示制御基板174に出力する。表示制御基板174では、始動保留表示の表示態様を指定する制御信号が入力されると、表示態様に係る表示データに基づいて始動保留表示の表示態様(例えば、白色から赤色等に色を変化させる等)を変更したり、表示部H1で所要の演出を行なうように図柄表示装置Hを制御する。
【0141】
実施例では、統括制御CPUは、先読み演出コマンドに含まれている第2振分け体370の振分け動作情報に基づいて保留予告演出の実行可否を判定するようになっている。そして、第2振分け体370の振分け動作が実行される可能性を示唆する始動保留表示の表示態様の種類として、複数(実施例では4種類)の色が設定されており、統括制御ROMには、「白色」、「青色」、「緑色」、「赤色」の4色の表示態様が記憶されている。これにより、統括制御基板171の統括制御CPUは、第1球振分け体350,350による振分け遊技が成功(第1遊技球検知センサ248が球検知)して第1遊技球検知センサ248からの検知信号の入力を契機として、メイン制御RAMに記憶されている始動保留情報に基づいて始動保留表示の色を変化させることで、第2振分け体370が振分け動作を実行する可能性を示唆し得るようになっている。
【0142】
(実施例の作用)
実施例のパチンコ機Pは、前述したように、操作ハンドルGにより発射操作を行なうことで球送り装置Kおよび打球発射装置Jが作動し、上球皿E内に貯留された遊技球が、遊技盤Dの遊技領域33内へ所定間隔毎に打ち出される。そして、遊技者に有利な特定条件である大当りが発生する前では、打球発射装置Jの打出し強さを調節して、遊技領域33へ打出された各遊技球が主に第1球流下領域33Aを流下するようにする。これにより、第1球流下領域33Aに打出された遊技球は、遊技釘34に接触しながら流下し、該遊技球の一部は、第1始動入賞部100の第1始動入賞口101や、普通入賞具37に入賞して、普通入賞球検知センサ145(図15参照)で検知される。そして、第1始動入賞口101に入賞した遊技球は、球導入路103を移動する途中で先ず第1入賞球検知センサ104で検知され、該第1入賞球検知センサ104は、メイン制御基板170へ第1検知信号を送信する。第1検知信号を受信したメイン制御基板170のメイン制御CPU170Aは、大当たり抽選を行なう一方、統括制御基板171に所要の制御信号を出力して、図柄表示装置Hの表示部H1で図柄変動演出を行なわせると共に、中枠Bの後側に配設された球払出制御基板172に制御信号を出力して、球払出装置に所定数の賞球を払い出させる。
【0143】
第1入賞球検知センサ104で検知された遊技球は、適宜時間後に第2入賞球検知センサ105で検知され、該第2入賞球検知センサ105は、メイン制御基板170へ第2検知信号を送信する。そして、第2入賞球検知センサ105で検知された検知後遊技球は、枠状装飾部材45内に配設された球案内部材49の球案内路49Aへ通出案内され、該球案内路49Aを右方へ転動した後、該球案内路49Aの中間部位から第2演出領域48へ落下するようになる。
【0144】
メイン制御基板170のメイン制御CPU170Aにおける大当り抽選の結果として、所定の大当り条件が成立して特別遊技状態が発生した場合には、図柄表示装置Hの表示部H1での図柄変動演出の後に、該表示部H1に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されると共に、特別入賞装置38の特別入賞口140を開放させ、該特別入賞装置38に対して多数の遊技球が入賞可能とする。これにより、遊技者は、打球発射装置Jの打出し強さを調節して、遊技領域33へ打出された各遊技球を第2球流下領域33Bを流下するようにする。これにより、第2球流下領域33Bに打出された遊技球は、遊技釘34に接触しながら流下し、その一部がゲート部材36を通過すると共に、特別入賞装置38に入賞するようになる。また、遊技球がゲート部材36を通過したことを契機として、第2始動入賞部120の開放のための抽選が行なわれ、該抽選結果が肯定の場合は、第2始動入賞部120の開閉部材122が開放制御されて第2始動入賞口121が開放され、該第2始動入賞口121に対する遊技球の入賞が可能となる。
【0145】
第2始動入賞口121に入賞した遊技球は、第3入賞球検知センサ124で検知され、該第2入賞球検知センサ105は、メイン制御基板170へ検知信号を送信する。第3入賞球検知センサ124からの検知信号を受信したメイン制御基板170は、大当たり抽選を行なう一方、統括制御基板171に所要の制御信号を出力して、図柄表示装置Hの表示部H1で図柄変動演出を行なわせると共に、中枠Bの後側に配設された球払出制御基板172に制御信号を出力して、球払出装置177に所定数の賞球を払い出させる。なお、第3入賞球検知センサ124で検知された遊技球は、入賞球通出路66を介して遊技盤Dの後側へ通出されて機外へ排出される。
【0146】
また、遊技領域33に打出された遊技球が第1球流下領域33Aを流下する際にワープルート130に入った場合には、該遊技球は、第1始動入賞口101より下方において再び該第1球流下領域33Aに通出された後、その一部は、普通入賞具37に入賞される。すなわち、ワープルート130に入った遊技球は、第1始動入賞口101に入賞することなく、普通入賞具37に入賞した後に遊技盤Dの後側へ通出されるか、アウト口39から遊技盤Dの後側へ通出される。
【0147】
一方、メイン制御基板170に備えられた異常判定部161では、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号および第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号を元に、所定時間(4ms)毎に異常判定実行処理を行なっている。ここで、異常判定部182は、異常判定実行処理において、カウント部180により更新された入賞カウント数が予め設定された基準カウント数以上となったと判定した場合には、異常判定処理を実行して統括制御基板171に異常報知信号を送信し、該統括制御基板171は、ランプ装置178、スピーカ179、図柄表示装置Hの表示部H1の全てまたは何れかを作動させ、異常報知が行なわれる。また、メイン制御基板170は、球払出制御基板172を介してホールコンピュータ185に異常検知信号を送信する。
【0148】
また、異常判定部182は、異常判定実行処理において、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号の受信から設定時間(1秒)を通過しても第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号を受信したと判定した場合には、異常判定処理を実行して統括制御基板171およびホールコンピュータ185に対して異常報知信号を送信して、第1始動入賞部100の異常発生を報知する。更に、異常判定部182は、異常判定実行処理において、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号を受信していないにも拘わらず、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号を受信したと判定した場合には、異常判定処理を実行して統括制御基板171およびホールコンピュータ185に対して異常報知信号を送信して、第1始動入賞部100の異常発生を報知する。
【0149】
従って、第1の異常判定において、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号の入力に伴う入賞カウント数が基準カウント数以上となった場合に、異常判定部182が第1始動入賞口101の入賞異常を検知するよう設定されているから、不正や検知異常を適切に確認することができる。また、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号がメイン制御基板170に入力されることなく(第1入賞球検知センサ104が入賞球を検知することなく)、第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号がメイン制御基板170に入力された(第2入賞球検知センサ105が入賞球を検知した)場合は、異常判定部182が第1始動入賞口101の入賞異常を検知するよう設定されているから、不正や検知異常を適切に確認することができる。また、第1入賞球検知センサ104からの第1検知信号がメイン制御基板170に入力されてから(第1入賞球検知センサ104が入賞球を検知してから)入賞検知タイマが設定時間をカウントしても第2入賞球検知センサ105からの第2検知信号がメイン制御基板170に入力されない(第2入賞球検知センサ105が入賞球を検知しない)場合は、異常判定部182が入賞口の入賞異常を検知するように設定されているから、不正や検知異常を適切に確認することができる。更に、入賞カウント数が基準カウント数以上となった場合(第1の異常判定が肯定判定となった場合)に、第2の異常判定および第3の異常判定を実行することなく第1始動入賞口101の入賞異常を検知するよう設定されているから、入賞異常を効率的に検知し得る。
【0150】
また、異常判定部182が入賞異常を検知した場合に、ランプ装置178、スピーカ179または図柄表示装置Hの表示部H1の全てまたは何れかが作動して、第1始動入賞部100における入賞異常の発生が報知されると共に、ホールコンピュータ185にも入賞異常の発生が報知されるから、不正の発生や、チャタリングによる異常検知の発生を適切に確認することができる。更に、遊技領域33に開口した状態で枠状装飾部材45に設けられた第1始動入賞口101が不正行為の対象となっても、該第1始動入賞口101における入賞異常を適切に検知することができる。
【0151】
更に、球導入路103の屈曲部を挟んだ該球導入路103の上流側に第1入賞球検知センサ104が配設されると共に、該屈曲部の下流側に第2入賞球検知センサ105が配設されているから、第1入賞球検知センサ104による検知から第2入賞球検知センサ105による検知までの間に遊技球の移動方向が変更され、第1入賞球検知センサ104で検知された遊技球を、屈曲部で減速、減勢した後に第2入賞球検知センサ105で検知させることができる。また、第2入賞球検知センサ105を通過する際の遊技球が減速されているから、該第2入賞球検知センサ105での遊技球の検知を適切に行なうことができる。更に、第1入賞球検知センサ104での遊技球の検知と第2入賞球検知センサ105での遊技球の検知とが所定の時間差で行なわれるから、遊技球による通常の検知と異常による検知とを判別することができる。そして、第1入賞球検知センサ104と第2入賞球検知センサ105との配設位置が近くても、遊技球の正常検知か異常検知かを適切に判断することができる。
【0152】
更に、第1入賞球検知センサ104と第2入賞球検知センサ105との向きが異なっているから、電波を使用した不正行為に対して、第1入賞球検知センサ104および第2入賞球検知センサ105が同時に該電波を検知することを防止し得る。また、電波検知センサ115を、第1入賞球検知センサ104が電波を検知可能な向きに配設してあるから、第1入賞球検知センサ104に対して電波により不正検知させる不正行為を、該電波検知センサ115により適切に確認することができる。
【0153】
また、実施例のパチンコ機Pでは、枠状装飾部材45の内側に、図柄表示装置Hの図柄変動演出や可動演出装置L1〜L3の演出を行なう第1演出領域47および遊技演出装置Mの遊技演出を行なう第2演出領域48に画成すると共に、該枠状装飾部材45に球導入路103および第1入賞球検知センサ104を備えた第1始動入賞部100を設け、遊技領域33から球導入路103に入って該第1入賞球検知センサ104で検知された入賞検知後の遊技球(検知後遊技球)を、第2演出領域48へ案内して遊技演出装置Mでの遊技演出に使用するように構成したから、遊技演出の多様化が図られて遊技の興趣を向上させることができる。
【0154】
また、遊技領域33の第1球流下領域33Aからワープルート130に入った遊技球は、第1始動始動口101より下方において該遊技領域33の第1球流下領域33Aへ通出案内されるから、該第1始動始動口101への入賞が不能となるが、該遊技領域33に配設された普通入賞具37への入賞が可能となるから、ワープルート130に入った遊技球の入賞も期待できる。
【0155】
次に、実施例の遊技演出装置Mの作用について説明する。実施例の遊技演出装置Mは、左側の第1振分け機構201の第1電磁ソレノイド351および右側の第1振分け機構201の第1電磁ソレノイド351が非励磁状態においては、左右の各第1振分け体350,350は、初期位置に停止保持されている(図41(a)参照)。第2振分け機構202の第1駆動モータ371は、被検知片380が第1検知センサ322で検知された位置において停止し、第2振分け体370は、球収容部373が上方に位置する初期位置に停止保持される(図42(a)参照)。停留解除機構203は、第2電磁ソレノイド391が非励磁状態において、停留解除部材390が規制位置に停止保持される(図43(a)参照)。そして、回転演出機構204の第2駆動モータ416は、被検知部423が第2検知センサ323で検知されない位置(切欠き部423Aが第2検知センサ323に到来している位置)において停止し、演出体415は、第1演出表示部418が上方に位置すると共に第2演出表示部419が下方に位置する第1停止位置に停止保持される(図44(a))。
【0156】
実施例のパチンコ機Pは、遊技領域33を流下する遊技球が、枠状装飾部材45に設けられた第1始動入賞口101に入賞して第1入賞球検知センサ104で検知されると、検知後遊技球として、球導入路103を通過して該枠状装飾部材45内の球案内路49Aへ移動する。そして、検知後遊技球は、球案内路49Aの略中間位置において後方へ移動し、第2の遊技領域33に配設された遊技演出装置Mの上方へ落下する。ここで、検知後遊技球が遊技演出装置Mの上方へ落下するのを見た当該パチンコ機Pの遊技者が、上球皿Eの右方に配設された第1操作ボタン26を適宜タイミングで押すと、左右の第1振分け機構201,201における各第1電磁ソレノイド351,351が励磁制御され、初期位置に停止していた各第1振分け体350,350が作動位置に向けて回転する。この際に、検知後遊技球が左右の第1振分け体350,350における打球部356の少なくとも一方に接触すると、当該検知後遊技球は上方へ適宜飛翔するようになる。
【0157】
ここで、第1振分け体350,350の打球部356により飛翔した検知後遊技球が後上方へ跳ね返ると、該検知後遊技球は、第1通路部265の方向へ飛翔して第2上部本体部材212の球案内面255上に落下する。そして、球案内面255に落下した検知後遊技球は、該球案内面255の左右中央に案内された後に球通入口254に入り、第1遊技球検知センサ248の球検知孔248Aを通過して球通出口250から球通出路217へ落下した後、該球通出路217に沿って左方へ通出案内される。なお、球案内面255上に落下した検知後遊技球は、必ず球通入口254へ通入されるものではなく、飛翔角度や方向等によっては再び第2通路部266側へ移動することもあり得る。
【0158】
検知後遊技球が第1通路部256側へ飛翔して第1遊技球検知センサ248で検知される(第1振分け体350,350による振分け遊技に成功)と、該第1遊技球検知センサ248から検知信号が統括制御基板171に入力される。統括制御基板171の統括制御CPUは、図柄表示装置Hの保留表示領域H1a,H1bに始動保留表示が表示されている状態で、第1遊技球検出センサ248からの検出信号が入力された場合に、保留予告演出待機フラグに「1」となっていれば保留予告演出を実行し、表示制御基板174に制御信号を出力し、該制御信号が入力された表示制御基板174は、図柄表示装置Hを制御して始動保留表示の色を変化させる。従って、遊技者は、図柄表示装置Hにおける始動保留表示の色が変化することで、第1操作ボタン26を操作して第1振分け体350,350による振分け遊技が成功したことを実感でき、遊技の興趣を高めることができる。なお、第1遊技球検知センサ248の球検知孔248Aを通過した検知後遊技球は、球通出路217へ案内され、該球通出路217に沿って左方へ通出案内される。
【0159】
一方、第1振分け体350,350の打球部356により飛翔した検知後遊技球が真上、左方または右方へ跳ね返ると、該検知後遊技球は、第2通路部266を下方へ移動して第3上部本体部材213の底壁部258上に落下する。そして、底壁部258に落下した検知後遊技球は、該底壁部258を後方へ移動して第2上部本体部材212の下から球通出路217へ案内され、該球通出路217に沿って左方へ通出案内される。すなわち、第1球通路部265を移動して第1遊技球検知センサ248で検知された検知後遊技球および第2球通路部266を移動して第1遊技球検知センサ248で検知されなかった検知後遊技球は、何れも球通出路217へ案内された後、該球通出路217を左方へ移動する。
【0160】
第1球通路部265または第2球通路部266から球通出路217へ通出された検知後遊技球は、該球通出路217の左端まで移動した後に前方へ変向され、停留部219内に停留されている検知後遊技球が3個以内の場合には、第1球通口218を介して停留部219内へ移動する。一方、停留部219内に停留されている遊技球が4個の場合には、4個目の検知後遊技球が第1球通口218に臨むように停留されていることから、球通出路217の左端へ通出された検知後遊技球は、該4個目の検知後遊技球に接触した後に左方向へ変向され、第2球通口220から第3球排出路221へ移動し、該第3球排出路221の上排出路221Aおよび下排出路221Bを介して遊技盤Dの後側に配設された球回収路(図示せず)から排出される。
【0161】
球通出路217から第1球通口218を介して停留部219内へ流入した検知後遊技球は、右下がりに傾斜した該停留部219内に検知後遊技球が停留されていなければ、該停留部219内を右方へ移動した後、球通過口304に移動した後、規制位置に停止保持されている停留解除部材390の球受け部397に受容される。そして、球受け部397に受容された検知後遊技球は、停留解除部材390が解除位置に回転するまで該球受け部397内に保持される。また、停留解除部材390の球受け部397に検知後遊技球が保持された状態で、停留部219に順次流入した検知後遊技球は、該停留部219内に直列に順次停留される。
【0162】
そして、統括制御基板171の統括制御CPUでは、第1始動入賞口101に遊技球が入賞した時点で取得された始動保留情報に基づく図柄変動演出が実行される際に第2振分け体370を動作することが特定されている場合に、決定した所定数(1〜4個)の検知後遊技球を球送出路288に放出するように、第2電磁ソレノイド391を作動制御する。第2電磁ソレノイド391が励磁制御されると、停留解除部材390が規制位置から解除位置へ回転することで、停留部219から球受け部397に移動して該球受け部397で保持された検知後遊技球が球送出路288へ放出される。球送出路288へ放出された検知後遊技球は、第2遊技球検知センサ318の球検知孔318Aを通過して該第2遊技球検知センサ318で検知された後、該球送出路288から第2振分け体370の球収容部373に落下収容される。
【0163】
なお、停留部219から球送出路288へ放出された検知後遊技球を第2遊技球検知センサ318で検知することで、該停留部219から実際に放出された検知後遊技球の個数が正確に把握される。すなわち、停留部219は4個の検知後遊技球を停留可能に構成されているが、停留部219に何個の検知後遊技球が停留されているかはチェックされていないから、停留解除機構203の作動による停留解除部材390の回転回数と放出される検知後遊技球の個数とは一致しないことがあり得る。従って、第2遊技球検知センサ318により放出された検知後遊技球の数を検知することで、第2振分け体370により振分けられる検知後遊技球の個数と演出内容とにずれが発生することを防止し得る。
【0164】
そして、統括制御基板171の統括制御CPUは、第1始動入賞口101に遊技球が入賞した時点で取得された始動保留情報に基づく図柄変動演出が実行される際に決定された第2振分け体370用の動作パターンにより、第2振分け機構202の第2振分け体370を、第1振分け位置(図42(b))または第2振分け位置(図42(c))に回転させる。統括制御基板171の制御により、第2振分け体370を第1振分け位置に向けて回転させた場合には、該第2振分け体370の球収容部373に収容保持されていた検知後遊技球が第1球排出口293へ通出され、第1球排出路332を介して遊技盤Dの後側へ排出される。また、第2振分け体370が第1振分け位置に回転したことに基づき、統括制御基板171の統括制御CPUは、電光表示ユニット85に対する第1操作ボタン26の操作を所定時間だけ有効として、遊技者が所定時間内に第1操作ボタン26を押した回数に応じて、装飾部材87のハート形状部分の明輝数を増加させる発光演出を行なう。これにより、装飾部材87のハート形状部分の明輝数が増えるに従い、大当り遊技の発生に対する期待度を高めることができる。
【0165】
一方、統括制御基板171の統括制御CPUの制御により、第2振分け体370を第2振分け位置に向けて回転させた場合には、該第2振分け体370の球収容部373に収容保持されていた検知後遊技球が第2球排出口294へ通出され、第2球排出路333を介して遊技盤Dの後側へ排出される。また、第2振分け体370が第2振分け位置に回転したことに基づき、統括制御基板171の統括制御CPUは、回転演出機構204に対する第1操作ボタン26の操作を所定時間だけ有効として、遊技者が所定時間内に第1操作ボタン26を押すと、該統括制御CPUにおいて当りを示唆する演出を実行するよう設定された場合には、該演出体415は第1演出表示部418が上方に位置した第1姿勢で停止し、該統括制御CPUにおいてはずれを示唆する演出を実行するよう設定された場合には、該演出体415は第2演出表示部419が上方に位置した第2姿勢で停止する。これにより、演出体415が第1姿勢で停止した場合には、大当り遊技の発生に対する期待度を高めることができる。
【0166】
従って、実施例のパチンコ機Pでは、第1始動入賞部100の第1入賞球検知センサ104で検知された後に、枠状装飾部材45内に配設した球案内部材49の球案内路49Aを介して第2遊技領域48に配設した遊技演出装置Mへ案内された検知後遊技球を、第1操作ボタン26を操作して左右の各第1振分け機構201の第1振分け体350,350を動作させることで振分けるよう構成したから、遊技者の関与により該検知後遊技球を振分ける遊技を行なうことができ、遊技内容の多様化が図られる。そして、パチンコ機Pは、図柄表示装置Hの保留表示領域H1a,H1bに始動保留表示が表示されている状態で、第1振分け体350,350の動作により第1通路部265に振分けられた検知後遊技球が第1遊技球検知センサ248で検知されると、該保留表示領域に表示されている始動保留表示の表示態様を変化させ得るよう構成されているから、遊技者が、第1操作ボタン26を操作して第1振分け体350,350による振分け遊技が成功したことを、図柄表示装置Hにおける始動保留表示の表示態様が変更されることで認識させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。これにより、遊技者が第1振分け体350,350による検知後遊技球の振分け遊技を待望するようになるから、該遊技者に対して入賞した遊技球の保留個数に関係なく遊技を継続させるように仕向けることができ、パチンコ機Pの稼働率を高めることができると共に、遊技時間の短縮化が期待できる。
【0167】
また、実施例の遊技演出装置Mは、第1振分け機構201,201の第1振分け体350,350により振分けられた検知後遊技球を、更に第2振分け機構202の第2振分け体370により振分けて、該第2振分け体370の振分け方向により発光表示ユニット85による演出または回転演出機構204による演出が実行可能に構成されているから、更に遊技内容の多様化を図ることができる。しかも、発光表示ユニット85および回転演出機構204による演出が、第1操作ボタン26の操作によって変化するから、遊技の興趣を向上させることができる。そして、遊技者が第2振分け体370による検知後遊技球の振分け遊技を待望するようになるから、該遊技者に対して入賞した遊技球の保留個数に関係なく遊技を継続させるように仕向けることができ、パチンコ機Pの稼働率を高めることができると共に、遊技時間の短縮化が期待できる。
【0168】
また、第1振分け機構201の第1振分け体350と第2振分け機構202の第2振分け体370との間に、規定数(実施例では4個)の検知後遊技球を停留可能な停留部219を設けられているから、第1振分け体350で振分けられた後の検知後遊技球を該停留部219に一時的に停留させておくことができる。そして、停留部219に停留された検知後遊技球を、停留解除機構203における停留解除部材390の動作により所定のタイミングで第2振分け体370に向けて放出させ得るので、第2振分け体370による検知後遊技球の振分け動作を適時に行ない得るようになり、演出効果を向上させることができる。そして、第2振分け体370における検知後遊技球の振分け遊技に際しては、検知後遊技球の振分け個数を1〜4個で選択し得るから、振分け個数に応じて演出内容を変更することが可能となり、演出効果を更に高めることができる。
【0169】
また、停留部219に規定数の検知後遊技球が停留した状態で更に検知後遊技球が遊技演出装置Mに案内された場合には、後から案内された該検知後遊技球が第3球排出路221を介して遊技演出装置Mの外部へ排出されるから、第2振分け体370の振分け演出に使用される最低限の検知後遊技球を確保したもとで必要以上の検知後遊技球が停留することを回避できる。これにより、パチンコホールでの球貯留設備に貯留されるパチンコ球が不足することを防止し得る。また、短時間に多数の遊技球が第1始動入賞口101に入賞することで、多数の検知後遊技球が遊技演出装置Mに連続して案内された場合でも、第1振分け体350と停留部219との間に設けられた各球通出路217に、検知後遊技球が詰ることも防止し得る。
【0170】
一方、第1操作ボタン26は、図柄表示装置Hの表示部H1での演出に係る操作手段として機能する場合に、該表示部H1の演出に係る操作が可能となって遊技演出装置Mの操作が不能となるよう構成されているから、1つの第1操作ボタン26により遊技演出装置Mおよび図柄表示装置Hの両方の操作を個別に行なうことができる。しかも、遊技演出装置Mのための専用の操作ボタンを追加することがないから、操作ボタンの数が増えないのでパチンコ機Pの製造コストを抑えることができる。
【0171】
(変更例)
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)実施例では、球導入路103において、図柄変動演出の始動契機となる第1検知信号を送出する第1入賞球検知センサ104を該球導入路103の上流側に配設すると共に、第2検知信号を送出する第2入賞球検知センサ105を該第1入賞球検知センサ104の下流側に配設する形態を例示したが、第1入賞球検知センサ104を第2入賞球検知センサ105の上流側に配設するようにしてもよい。
(2)第1入賞球検知センサ104と第2入賞球検知センサ105との配設位置は、実施例で例示した間隔に限定されず、更に離間して配設するようにしてもよい。なお、第1入賞球検知センサ104と第2入賞球検知センサ105の配設間隔に応じて、判定時間としてタイマ部181で設定される入賞検知タイマの設定時間が変更される。
(3)第1始動入賞部100は、球導入路103を構成する球通路部材と第1入賞球検知センサ104および第2入賞球検知センサ105を該球通路部材に予め配設した単一の始動入賞装置としてユニット化したものとして、該始動入賞装置を枠状装飾部材45の第2取付部52に取付ける形態としてもよい。
(4)第1始動入賞部100の配設位置は、実施例で例示した位置に限らず、枠状装飾部材45の左側部における更に上流側または更に下流側に設けるようにしてもよい。また、第1始動入賞部100は、枠状装飾部材45の上部または右側部に設けたものであってもよい。
(5)球導入路103における第1通路部106と第2通路部107との屈曲部における内側角部や、第2通路部107と第3通路部108との屈曲部における内側角部に、糸や紐等の線状体を切断可能な切断刃を配設するようにしてもよい。このような屈曲部の内側角部に切断刃を配設することで、遊技球に連結した線状体を使用して該遊技球を操作する不正行為を阻止することが可能である。
(6)異常判定実行処理における第1の異常判定に関する基準カウント数は、実施例で例示した「5」に限定されるものではなく、入賞球検知センサの検知異常や不正行為を適切に判定し得れば「4」以下または「6」以上に設定してもよい。
(7)入賞口に対する異常判定実行処理は、実施例で例示した始動入賞口に限定されず、普通入賞口や特別入賞装置に2つの入賞検知センサを配設することで実施可能である。
(8)実施例では、図16に示す始動入力処理として、第1始動入賞部100の第1始動入賞口101における遊技球の入賞有無を判定(ステップA11〜ステップA16)した後、第2始動入賞部120の第2始動入賞口121における遊技球の入賞有無を判定(ステップA17〜ステップA20)する処理を例示したが、第1始動入賞口101より第2始動入賞口121の方が遊技者に有利な特別遊技状態(確変、時短、ラウンド数、出玉数等の特典量)の割り振りが高く設定されている場合には、第2始動入賞部120の第2始動入賞口121における遊技球の入賞有無を判定(ステップA17〜ステップA20)した後、第1始動入賞部100の第1始動入賞口101における遊技球の入賞有無を判定(ステップA11〜ステップA16)するようにしてもよい。
(9)メイン制御基板170の異常判定部182における第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となった場合に該異常判定部182が実行する異常判定処理は、第1〜第3の各異常判定毎に異なるようにしてもよい。すなわち、第1の異常判定の判定結果が肯定判定となった場合には第1異常判定処理を実行させ、第2の異常判定の判定結果が肯定判定となった場合には第2異常判定処理を実行させると共に、第3の異常判定の判定結果が肯定判定となった場合には第3異常判定処理を実行させるようにしてもよい。そして、第1〜第3異常判定処理毎に報知手段における作動態様を異ならせたり、第1〜第3異常判定処理毎に異なる報知手段が作動するよう構成すれば、第1〜第3異常判定におけるどの異常判定の判定結果が肯定判定となったかを確認することが可能となる。
(10)メイン制御基板170の異常判定部182による第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となった際に、メイン制御RAMに記憶されている第1始動保留情報の保留数が1以上であったり、第2始動保留情報の保留数が1以上である場合には、各始動保留情報の保留数をクリアする処理を行なうようにしてもよい。
(11)実施例では、枠状装飾部材45の内側に画成される演出領域46について、該枠状装飾部材45内の上部に第1演出領域47を設けると共に、該第1演出領域47の下方に第2演出領域48を設けた形態を例示したが、第1演出領域47と第2演出領域48との位置はこれ以外であってもよい。例えば、第2演出領域48を第1演出領域47の左側、上側または右側に設けるよいにしてもよい。
(12)第1操作ボタン26の操作対象である演出手段は、図柄表示装置Hに限らず、パチンコ機Pに配設された可動演出装置や、実施例で例示した遊技演出装置Mに類似した演出装置であってもよい。
(13)遊技演出装置Mは、実施例に例示した形態に限定されず、第1入賞球検知センサ104で検知された検知後遊技球を使用するよう構成したものであれば、様々な形態のものが採用可能である。例えば、第1振分け機構201の第1振分け体350および第2振分け機構202の第2振分け体370は、回転タイプに限らず、スライドタイプであってもよい。また、第1振分け機構201は、第1振分け体350を1つだけ備えたものであってもよい。
(14)第1操作ボタン26の操作に基づく第1振分け体350,350の動作により検知後遊技球が第1遊技球検知センサ248に入った際の演出は、図柄表示装置Hの保留表示領域H1a,H1bにおける始動保留表示の表示態様を変更することに限らず、該図柄表示装置Hの表示部H1における動画像の表示演出や、ランプ制御基板175によるランプ装置178の点灯制御や、音制御基板176によるスピーカ179による音制御等であってもよい。
(15)第1遊技球検知センサ248からの検知信号の入力を契機とした始動保留表示の表示態様を変更することによる先読み予告は、実施例で例示した第2振分け体370が振分け動作を実行する可能性を示唆することに限らず、大当り発生の可能性を示唆したり、リーチ発生の可能性を示唆したり、図柄表示装置Hの表示部H1における特定演出の発生の可能性を示唆すること等としてもよい。
(16)第2振分け体370が第1振分け位置に回転した際の演出および第2振分け位置に回転した際の演出は、実施例で例示した電光表示ユニット85や回転演出機構204に限らず、様々な形態の表示ユニットや演出機構を採用することが可能である。
(17)停留部219における検知後遊技球の停留数は、実施例で例示した4個に限るものではなく、該停留部219を左右方向に拡大したり前後方向に拡大させて5個以上の検知後遊技球が停留可能に構成してもよい。
(18)実施例では、統括制御基板171と、表示制御基板174、ランプ制御基板175、音制御基板176とが、各々個別に構成されているが、表示制御基板174、ランプ制御基板175、音制御基板176が統括制御基板171と一体に構成されて、表示部H1の表示制御を行なう表示制御部、ランプ装置178の点灯制御を行なうランプ制御部、スピーカ179の制御を行なう音制御部が該統括制御基板171に設けられたものであってもよい。また、表示制御基板174が統括制御基板171としての役割をなすようにして、該表示制御基板174が、ランプ制御基板175や音制御基板176に制御信号を出力するよう構成してもよい。
(19)実施例では、遊技機としてのパチンコ機を示したが、遊技機はパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やスロットマシン等であってもよい。
【0172】
遊技機については、実施例から以下の技術的思想を把握することができる。
(付記)
請求項2に係る遊技機において、
前記入賞口(101)は、前記遊技盤(D)の後側に配設された図柄表示装置(H)における図柄変動演出の契機となる始動入賞口であり、
前記基準カウント数は、入賞球の保留個数の最大数を越えた数値に設定されている。
付記に係る発明によれば、入賞球の保留個数が入賞口の入賞異常により増えることを防止すると共に、図柄表示装置の図柄変動演出が入賞異常により実行されることを防止し得る。
【符号の説明】
【0173】
33 遊技領域
101 第1始動入賞口(入賞口)
103 球導入路(球通路)
104 第1入賞球検知センサ(第1入賞球検知手段)
105 第2入賞球検知センサ(第2入賞球検知手段)
170 メイン制御基板(制御手段)
180 カウント部(カウント手段)
181 タイマ部(タイマ手段)
182 異常判定部(異常判定手段)
D 遊技盤
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