特許第6047759号(P6047759)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6047759
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 35/00 20060101AFI20161212BHJP
   D06F 39/00 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   D06F35/00 A
   D06F39/00 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-117590(P2013-117590)
(22)【出願日】2013年6月4日
(65)【公開番号】特開2014-233518(P2014-233518A)
(43)【公開日】2014年12月15日
【審査請求日】2015年11月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100170494
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 浩夫
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 正美
(72)【発明者】
【氏名】谷野 一正
【審査官】 伊藤 秀行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−024990(JP,A)
【文献】 特開平09−299680(JP,A)
【文献】 特開平11−276768(JP,A)
【文献】 特開2006−068051(JP,A)
【文献】 特開2011−193960(JP,A)
【文献】 特開2012−239585(JP,A)
【文献】 特開2011−143278(JP,A)
【文献】 特開2011−030918(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0111066(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 1/00−51/02
58/00−60/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央底部にパルセータを回転自在に設けた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を内包する水受け槽と、前記パルセータおよび/または前記洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、前記洗濯兼脱水槽の上端部に設けられた略環状の流体バランサと、衣類などを収納するための網体部を有するネットと、帯電微粒子水を発生させる静電霧化発生装置と、を備え、前記ネットは、引っ掛け部を外周端部に設け、前記洗濯兼脱水槽の内面には、上端部に設けた前記流体バランサの下方に近接して前記引っ掛け部が引っ掛けられるフック部を中央部に備えたネットホルダーを設け、前記引っ掛け部が前記フック部に引っ掛けられた状態で、前記帯電微粒子水が前記ネットに収納した衣類などに放出されるように構成したことを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
前記ネットホルダーは、前記洗濯兼脱水槽の内面に2箇所以上設け、前記ネットには2箇所の前記引っ掛け部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記引っ掛け部は、最外側部を略円柱形状とし、前記ネットホルダーの前記フック部は、外方を開放した略半円筒形状とした請求項1または2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記ネットホルダーの両側端面は、なだらかな面形状とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類や小物類の除菌・消臭をするためのネットを備え、洗濯兼脱水槽内にネットの取り付け部を構成した洗濯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の洗濯機は、洗濯兼脱水槽内で撹拌用のパルセータにて洗濯物を撹拌洗浄する以外に、パルセータを洗濯物に直接接触させずに洗濯物を処理するための専用ネットを搭載する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図6は、従来の洗濯機の縦断面図、図7は、同洗濯機の要部横断面図である。
【0004】
図6図7において、ネット112は、洗濯兼脱水槽101の側壁の曲面に合わせた4つのコーナーを有する略四角形の平面状の網体113に縦方向が長辺の長方形の断面のリング114を設けており、リング114は、弾性を有するバネ材を使用し、ネット112はこのリング114のバネ力で形状を保つようになっている。ネット112のコーナー部が洗濯兼脱水槽101内壁の段部115に乗っており、パルセータ102を覆うように取付し、ネット112上の衣類116により押さえられている。ネット112の直線部は洗濯兼脱水槽101内の循環水路109の逃がしとなっている。
【0005】
以上の構成にて、洗濯時には衣類116はネット112の上に乗せられており、直接に衣類116とパルセータ102は接触しない。パルセータ102の回転により、矢印で示すような水流117が発生し、この水流の力とパルセータ102のポンプ作用による循環水路109の上方からの吐出水によって衣類116は洗浄される。この洗浄方法により、デリケートな衣類の型くずれ、傷みを防止するようになっている。なお、このネット112は、デリケートな衣類の洗浄以外に、洗濯機に乾燥機能を持たせれば、上方から温風を放出してネット112上の小物等の衣類の乾燥もできるし、帯電微粒子水の発生機能を持たせれば、上方から帯電微粒子水を吹き付けてネット112上の小物等の衣類の除菌、消臭を行なうこともできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平8−112489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来の構成では、少量のデリケートな衣類を洗浄するには支障ないが、ネット上で小物等の衣類の乾燥や除菌・消臭を行なう場合には、ネットが洗濯兼脱水槽の下部に取り付けてあるために、上方から吐出した乾燥空気や帯電微粒子水は洗濯兼脱水槽内で拡散してしまい、衣類に供給しにくく、性能を確保するには長い時間が掛かり、短時間で効率的に効果が発揮できないという課題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、洗濯兼脱水槽の内部にネットを確実かつ容易に装着することができる。これにより、ネット上の衣類は、上方より放出する温風による乾燥や、あるいは、帯電微粒子水の放出によって、衣類に供給されやすく、除菌、消臭の効果を短時間に発揮し、洗濯品質を向上させる洗濯機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、中央底部にパルセータを回転自在に設けた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を内包する水受け槽と、前記パルセータおよび/または前記洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、前記洗濯兼脱水槽の上端部に設けられた略環状の流体バランサと、衣類などを収納するための網体部を有するネットと、帯電微粒子水を発生させる静電霧化発生装置と、を備え、前記ネットは、開口部を有するフック部を外周端部に設け、前記洗濯兼脱水槽の内面には、上端部に設けた前記流体バランサの下方に近接して前記フック部が引っ掛けられる引っ掛け部を設け、前記フック部が前記引っ掛け部に引っ掛けられた状態で、前記帯電微粒子水が前記ネットに収納した衣類などに放出されるように構成したものである。
【0010】
これによって、ネットを洗濯兼脱水槽の内部に確実かつ容易に固定することができ、さらに、帯電微粒子水の放出による除菌、消臭の効果を発揮し、洗濯品質を向上させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の洗濯機は、衣類を収容するネットを洗濯兼脱水槽の内部に確実かつ容易に固定することができ、さらに、帯電微粒子水の放出による除菌、消臭の効果を発揮し、洗濯品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態における洗濯機の縦断面図
図2】同洗濯機の要部縦断面図
図3】同洗濯機のネットとネットホルダーを示す要部斜視図
図4】同洗濯機のネットホルダーの正面図
図5】同洗濯機のネットとネットホルダーを示す要部断面図
図6】従来の洗濯機の縦断面図
図7】同洗濯機の要部横断面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
第1の発明は、中央底部にパルセータを回転自在に設けた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を内包する水受け槽と、前記パルセータおよび/または前記洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、前記洗濯兼脱水槽の上端部に設けられた略環状の流体バランサと、衣類などを収納するための網体部を有するネットと、帯電微粒子水を発生させる静電霧化発生装置と、を備え、前記ネットは、引っ掛け部を外周端部に設け、前記洗濯兼脱水槽の内面には、上端部に設けた前記流体バランサの下方に近接して前記引っ掛け部が引っ掛けられるフック部を中央部に備えたネットホルダーを設け、前記引っ掛け部が前記フック部に引っ掛けられた状態で、前記帯電微粒子水が前記ネットに収納した衣類などに放出されるように構成したことにより、ネットを洗濯兼脱水槽の内部に容易に装着することができるとともに、確実に固定することができ、さらに、帯電微粒子水の放出による除菌、消臭の効果を発揮し、洗濯品質を向上させることができる。
【0014】
第2の発明は、特に、第1の発明の洗濯機において、前記ネットホルダーは、前記洗濯兼脱水槽の内面に2箇所以上設け、前記ネットには2箇所の前記引っ掛け部を備えたことにより、ネットを洗濯兼脱水槽の内部に容易に装着することができるとともに、確実に固定することができる。
【0015】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の洗濯機において、前記引っ掛け部は、最外側部を略円柱形状とし、前記ネットホルダーの前記フック部は、外方を開放した略半円筒形状としたことにより、ネットを洗濯兼脱水槽の内部に容易に装着することができるとともに、確実に固定することができる。
【0016】
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれかひとつの発明の洗濯機において、前記ネットホルダーの両側端面は、なだらかな面形状としたことにより、洗濯時において、衣類が引っ掛かって回らなくなり、洗浄性能が低下するといった不具合を防止することができる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯機の縦断面図、図2は、同洗濯機の静電霧化発生ユニット部の要部断面図である。なお、本実施の形態1の洗濯機は、乾燥機能も有している。
【0019】
図1において、筐体1は、内部に複数のサスペンション2によって弾性的に吊り下げた水受け槽3を設け、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。水受け槽3の内部には、衣類および乾燥対象物を収容する洗濯兼脱水槽4を中空で2重構造とした洗濯・脱水軸5を中心に回転可能に配設し、洗濯兼脱水槽4の内底部に衣類や乾燥対象物を撹拌するパルセータ6を回転自在に配設している。
【0020】
また、洗濯兼脱水槽4の内部周壁には通気孔4aを多数設けるとともに、上方には流体バランサ7を設けている。モータ(駆動手段)8は、水受け槽3の外底部に取り付け、洗濯または脱水時に回転力の伝達を洗濯・脱水軸5に切り換えるクラッチ9と洗濯・脱水軸5を介して、洗濯兼脱水槽4またはパルセータ6に連結している。パルセータ6は外周部に傾斜面10を有する略鍋型の形状をし、撹拌用突出部11を形成し、洗濯行程時に衣類が撹拌されるとともに、乾燥行程において、乾燥対象物をパルセータ6の回転による遠心力で傾斜面に沿って上方へと舞い上がりやすくしている。つまり、衣類は撹拌により、左右(回転方向)に入れ替わるとともに、上下にも入れ替わるという動きをするように構成されている。
【0021】
熱交換ダクト12は、循環する湿った空気(循環風)を除湿するもので、一端を伸縮自在の接続ダクト13を介して水受け槽3の下部に設けた排水経路口14に接続し、他端を、空気循環経路17の入り口側で、乾燥用ファン15の下部に位置する循環風受け室45の一端に接続している。
【0022】
乾燥用ファン15の上部には、ヒータ16が設けられ、空気循環経路17の出口側は、空気噴出口20を有する上部蛇腹状ホース18に接続されており、循環風受け室45から洗濯兼脱水槽4へ繋がり循環する空気循環経路17を構成し、この空気循環経路17、乾燥用ファン15、空気噴出口20にて、送風手段26を構成している。
【0023】
空気循環経路17の入り口側には、温度検知手段27が、出口側には温度検知手段28が設けられ、乾燥行程時の循環風温度を検知している。
【0024】
循環風受け室29内には、フィルター30が設けられており、循環風は、このフィルター30を通って循環しており、フィルター30で、衣類から発生した糸くずなどを捕集している。
【0025】
乾燥用ファン15、空気循環経路17、空気噴出口20にて構成された送風手段26等は、上部枠体31の後部内方に設けられたプラスチック成型部材等で構成された支持部材32に装着されている。
【0026】
水受け槽3には、水受け槽3の上面を気密的に覆う水受け槽カバー19を設けており、この水受け槽カバー19に伸縮自在の上部蛇腹状ホース18からの空気噴出口20を開口している。また、水受け槽カバー19に中蓋21を開閉自在に設け、衣類を出し入れするようにしている。
【0027】
筺体1の上部は、略中央部に衣類投入口33を有する上部枠体31が装着されており、衣類投入口33を覆うように外蓋34が開閉自在に設けられている。
【0028】
水受け槽3の底部には、水受け槽3内の水を排水する排水弁22を設け、排水ダクト23を介して熱交換ダクト12と接続ダクト13とに接続し、接続ダクト13と熱交換ダクト12からの排水を排水ダクト23、排水弁22に導き、排水ホース24から機外へ排水するようにしている。
【0029】
冷却用送風機25は、筐体1の側面に取り付け、筐体1の内部に水受け槽3、熱交換ダクト12などを冷却するように送風できるよう構成している。
【0030】
制御装置35は、一体集中的に形成するとともに、筐体1の背面部(裏カバー)36に略垂直に配設し、制御装置35の下側に冷却用送風機25を設けている。また、制御装置35は、カバー37にて覆われ保護されている。
【0031】
制御装置3は、モータ(駆動手段)8、クラッチ9、送風手段を構成する乾燥用ファン15、ヒータ16、排水弁22、冷却用送風機(冷却手段)25、給水弁(図示せず)などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各行程を制御する。また、上部枠体31の前方部には、入力設定手段38と表示手段(図示せず)とで構成された操作表示部39を設けている。
【0032】
さらに、支持部材32には、送風手段26の構成部材の空気循環経路17の循環風受け室29に隣接して、静電霧化発生装置40(図2にて後述)を内設する静電霧化発生ユニット41が、支持部材32の下方からねじにて取り付け、固定されている。
【0033】
図2において、静電霧化発生ユニット41は、静電霧化発生装置40及び制御回路である静電霧化駆動手段42と、下方に開放口43を形成する静電霧化ユニット取り付け板44で構成され、静電霧化発生装置40は取り付け板A45をねじにて螺着することで、また静電霧化駆動手段42は取り付け板B46をねじにて螺着することで、それぞれ静電霧化ユニット取り付け板44の内方に開放口43側より固定装着される。
【0034】
さらに、静電霧化発生ユニット41は、支持部材32の下方からねじにて、支持部材32に一体的に構成したボス部に取り付けられる。
【0035】
なお、図示していないが、静電霧化発生装置40と制御回路である静電霧化駆動手段42とはリード線や接続コネクターで電気的な接続がなされていることは当然である。
【0036】
取り付け板A45には、静電霧化発生装置40の下部に空気流入口47が形成され、静電霧化ユニット取り付け板44の側壁には、静電霧化発生装置40よりも低い位置に帯電微粒子水放出口48が形成され、帯電微粒子水放出口48は、送風手段26の構成部材の循環風受け室29と連通している。
【0037】
また、静電霧化ユニット取り付け板44と取り付け板A45で形成される静電霧化室49には、静電霧化ユニット取り付け板44の帯電微粒子水放出口48と静電霧化発生装置40との間に、遮蔽壁50が、取り付け板A45の底面と間隙をもって、かつ、下方に垂下したリブ形状の先端が、帯電微粒子水放出口48の下端より下方になるよう形成され、帯電微粒子水放出口48と静電霧化発生装置40とを防水可能に遮蔽している。
【0038】
図1に示すように、洗濯兼脱水槽4の内面には、流体バランサ7の下方に近接してネットホルダー51が設けられ、ネットホルダー51には、ネット52が引っ掛けられている。
【0039】
図3は、本発明の実施の形態1における洗濯機のネットとネットホルダーを示す要部斜視図、図4は、同洗濯機のネットホルダーの正面図、図5は、同洗濯機のネットとネットホルダーを示す要部断面図を示すものである。
【0040】
以下、図3〜5を用いて、ネットホルダー51およびネット52の構成について説明する。本実施の形態1においては、ネットホルダー51が180°対面に2個設けられている。ネットホルダー51は、流体バランサ7の下部に近接して設けられている。
【0041】
ネット52は、凹形状をしており、側面および底面(少なくとも底面)は、網状としている。このネット52の側面上端部には、180°対面部に2箇所の引っ掛け部52aを設けている。引っ掛け部52aの最外側部は、略円柱形状としている。
【0042】
ネットホルダー51には、その中央部に、ネット52の引っ掛け部52aが引っ掛かるフック部51aを設けており、フック部51aは、外方を開放した略半円筒形状としている。なお、このフック部51aの両端は、引っ掛け部52aの両端部52bが挿入できるように、空間部51bを設けている。
【0043】
図5に示すように、略円柱形状の引っ掛け部52aが、外方を開放した略半円筒形状としたフック部51aに引っ掛けられることで、ネット52が洗濯兼脱水槽4の上部に固定されるように構成される。
【0044】
なお、ネットホルダー51は、流体バランサ7の下部に近接して設けられているとともに、その両側端面51cをなだらかな面形状としているので、洗い行程時やすすぎ行程時に、衣類が引っ掛からないように構成している。
【0045】
以上のように構成された洗濯機において、以下その動作、作用を説明する。
【0046】
小物等の衣類の除菌、消臭処理を行なうために、まず、ネット52を洗濯兼脱水槽4に取り付ける。この時、ネット52に設けた2箇所の引っ掛け部52aを、洗濯兼脱水槽4に取り付けられた2箇所のネットホルダー51に設けたフック部51aの上方からそれぞれ差込みことで、引っ掛け部52aをフック部51aに外側から引っ掛ける。これによって、引っ掛け部52aは、フック部51aから、容易に外れない構成となっている。なお、ネットホルダー51は、対称形に2箇所設けているが、それが、4箇所、6箇所等、それ以上であっても同等の効果を得ることができる。
【0047】
それから、ネット52内に小物等の衣類をセットする。
【0048】
そして、操作表示部39にて、衣類の撹拌洗浄という通常の運転コース以外の運転コースである除菌・消臭コースを選択して運転を開始すると、所定のプログラムに従い、除菌・消臭コースを実行する。
【0049】
除菌・消臭コースは、上部枠体31内方に設けた静電霧化発生ユニット41の静電霧化駆動手段42により静電霧化発生装置40が駆動され、静電霧化発生装置40から帯電微粒子水が生成されるとともに、乾燥用ファン15が駆動される。このとき、空気流入口47より送られた空気から静電霧化発生装置40により帯電微粒子水が生成され、その帯電微粒子水は、帯電微粒子水放出口48より送風手段26の構成部材の循環風受け室29に放出される。その後、帯電微粒子水は、乾燥用ファン15、空気循環経路17、上部蛇腹状ホース18を介して、空気噴出口20より放出される。
【0050】
空気噴出口20より放出された帯電微粒子水は、上方よりネット52上に置いた小物等の衣類に向かって散布され、その衣類の除菌、消臭の処理が行なわれる。
【0051】
以上のように、本実施の形態1においては、モータ8の回転による衣類の撹拌洗浄以外の所定の運転コース(除菌・消臭コース)にてネット52内に置いた衣類を処理するために、ネット52に設けた2箇所の引っ掛け部52aを、洗濯兼脱水槽4に取り付けられた2箇所のネットホルダー51に設けたフック部51aの上方からそれぞれ差込みことで、引っ掛け部52aをフック部51aに外側から引っ掛けることにより、ネット52の引っ掛け部52aを確実かつ容易に固定することができるようになる。
【0052】
また、静電霧化発生装置にて発生させた帯電微粒子水をネット52上に収納した小物等の衣類に放出することにより、除菌、消臭の効果を短時間に発揮し、洗濯品質を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、衣類を収容するネットを洗濯兼脱水槽の内部に確実かつ容易に固定することが可能となるので、洗濯兼脱水槽の内部に他の容器を固定する他の洗濯機の用途に適用できる。
【符号の説明】
【0054】
3 水受け槽
4 洗濯兼脱水槽
6 パルセータ
7 流体バランサ
8 モータ
40 静電霧化発生装置
51 ネットホルダー
51a フック部
52 ネット
52a 引っ掛け部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7