(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6090586
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 2/12 20060101AFI20170227BHJP
H01M 2/10 20060101ALI20170227BHJP
【FI】
H01M2/12 Z
H01M2/10 A
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-269564(P2013-269564)
(22)【出願日】2013年12月26日
(65)【公開番号】特開2015-125901(P2015-125901A)
(43)【公開日】2015年7月6日
【審査請求日】2016年3月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】石黒 文彦
(72)【発明者】
【氏名】加藤 崇行
(72)【発明者】
【氏名】植田 浩生
(72)【発明者】
【氏名】中條 祐貴
【審査官】
浅野 裕之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−346759(JP,A)
【文献】
国際公開第2012/081173(WO,A1)
【文献】
特開2006−080045(JP,A)
【文献】
特開2012−104471(JP,A)
【文献】
特開2008−117756(JP,A)
【文献】
国際公開第2008/044430(WO,A1)
【文献】
特開2012−015121(JP,A)
【文献】
特開2012−234698(JP,A)
【文献】
特開2012−084422(JP,A)
【文献】
国際公開第2012/123992(WO,A1)
【文献】
特開2015−082492(JP,A)
【文献】
特開2015−082493(JP,A)
【文献】
特開2013−026090(JP,A)
【文献】
特開平08−017408(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/10
H01M 2/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体が収容されたケースと該ケースの内圧をケース外に開放させる圧力開放弁とを備える電池セルを複数有する電池モジュールと、
前記電池モジュールが収容された筐体と、
前記筐体の内部に設けられた充填材と、を備えた電池パックであって、
前記筐体は、該筐体の内圧を筐体外に開放させる開放部を有し、
前記充填材は、前記充填材よりも水素の透過率の低い被覆部材によって覆われていることを特徴とする電池パック。
【請求項2】
前記充填材は、発泡材からなることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記電池セルに接続されたハーネスを備え、
前記充填材は、前記筐体の内面に接合される基部と、前記基部から前記電池モジュールに向けて突出する突出部とを有し、
前記ハーネスは、前記基部と対向する位置に設けられるとともに、前記突出部の先端面と対向する位置には設けられず、
前記先端面と前記電池モジュールにおける前記先端面と対向する面とを結ぶ最短の仮想線の長さは、前記基部と前記ハーネスとを結ぶ最短の仮想線の長さよりも短いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体に電池モジュールを収容した電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
電池セルに異常が生じると、電池セルの内部で水素を含むガスが発生する場合があり、電池セルにはこのガスを外部に排出するための圧力開放弁が設けられている。この種の電池セルを筐体に収容した電池パックは、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献1に記載の電池モジュールは、ハウジングの内部に複数の二次電池(電池セル)が収容されている。二次電池には、設定された圧力で開放されうる排気部材が設置されている。ハウジングには、排気ホールが形成されている。排気ホールには、排気ホールを塞ぐようにバルブ部材が設けられている。二次電池の排気部材から気体(水素を含むガス)が排出され、ハウジングの内圧が上昇すると、バルブ部材が開放されることでハウジングの内圧が開放される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−104471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ハウジングの換気性を向上させるために、ハウジングの内部に排出された水素を含むガスを円滑に排出することが望まれている。
本発明の目的は、電池セルから筐体に排出された水素を含むガスを円滑に排出することができる電池パックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する電池パックは、電極組立体が収容されたケースと該ケースの内圧をケース外に開放させる圧力開放弁とを備える電池セルを複数有する電池モジュールと、前記電池モジュールが収容された筐体と、前記筐体の内部に設けられた充填材と、を備えた電池パックであって、前記筐体は、該筐体の内圧を筐体外に開放させる開放部を有し、前記充填材は、前記充填材よりも水素の透過率の低い被覆部材によって覆われていることを要旨とする。
【0007】
これによれば、充填材によって筐体内の空間が少なくなり、電池セルの圧力開放弁から水素を含むガスが排出されたときに筐体の内圧が上昇しやすい。また、充填材には微細な隙間が存在し、充填材が被覆部材で覆われていない場合、この隙間に電池セルから排出された水素を含むガスが入り込む。すると、電池セルから水素を含むガスが排出されたにも関わらず、筐体の内圧が上昇しにくい。電池セルから排出されるガスのうち、最も分子の大きさが小さい水素の透過率が充填材よりも低い被覆部材によって充填材を覆うことで、充填材の隙間に水素を含むガスが入り込むことが抑制され、筐体の内圧が上昇しやすい。このため、開放部によって筐体の内圧が開放されやすく、電池セルから排出された水素を含むガスを円滑に排出することができる。なお、水素の透過率とは、単位時間あたりに透過する水素の量を示す。
【0008】
上記電池パックについて、前記充填材は、発泡材からなることが好ましい。
これによれば、電池パックの軽量化が図られる。
上記電池パックについて、前記電池セルに接続されたハーネスを備え、前記充填材は、前記筐体の内面に接合される基部と、前記基部から前記電池モジュールに向けて突出する突出部とを有し、前記ハーネスは、前記基部と対向する位置に設けられるとともに、前記突出部の先端面と対向する位置には設けられず、前記先端面と前記電池モジュールにおける前記先端面と対向する面とを結ぶ最短の仮想線の長さは、前記基部と前記ハーネスとを結ぶ最短の仮想線の長さよりも短いことが好ましい。
【0009】
これによれば、電池モジュールが筐体の内面に向けて移動すると、基部がハーネスと接触するよりも先に、突出部が電池モジュールと接触する。ハーネスは、電池モジュールに比べて強度が低い。電池モジュールがハーネスよりも先に充填材に接触することで、衝撃が緩和されるため、ハーネスに加わる衝撃が小さく、ハーネスを保護することができる。このため、充填材を、ハーネスを保護する緩衝材として兼用することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電池セルから筐体に排出された水素を含むガスを円滑に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】実施形態における電池モジュールを示す斜視図。
【
図4】実施形態における電池パックの一部を破断して示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、電池パックの一実施形態について説明する。
図1に示すように、電池パック10は、四角箱状の筐体11と、筐体11の内部に収容された複数の電池モジュール21を有している。筐体11は、L字状をなす本体12に蓋部材13,14,15及び天板18を固定することで構成されている。具体的にいえば、本体12は、矩形平板状の底板16と、底板16の短手方向第1端部16aから立設する矩形平板状の立設部17を有している。そして、底板16の短手方向第2端部16bには蓋部材13が固定されるとともに、長手方向両端には蓋部材14,15が固定されている。筐体11は、立設部17及び蓋部材13,14,15によって囲まれる開口部を閉塞する天板18を有している。筐体11の内部には、積層された二つの電池モジュール21が二組設けられている。
【0013】
蓋部材15には、筐体11の内圧が閾値まで上昇したときに、筐体11の内圧を開放させる開放部19が設けられている。開放部19としては、破断式の弁が用いられている。「閾値」は、筐体11の内圧が高まったときに、筐体11の内圧によって筐体11が破損する前に開放部19が破断するような圧力に設定される。
【0014】
図2に示すように、電池モジュール21は、電池セル22が電池ホルダ25に保持された状態で並設されている。電池セル22は、隣り合う接続端子35をバスバー28で接続することで直列接続されている。電池モジュール21における電池セル22の並設方向両端には、エンドプレート23が設けられている。エンドプレート23には、ブラケット24が設けられている。電池モジュール21は、ブラケット24がボルトなどで立設部17に取り付けられることで立設部17に固定されている。
【0015】
図3に示すように、電池セル22は、ケース31を備え、このケース31には電極組立体32が収容されている。電極組立体32は正極と負極を備えている。ケース31は、電極組立体32を収容する有底箱状のケース本体33と、ケース本体33の開口部を閉塞する板状の蓋部34とから構成されている。蓋部34には、接続端子35(正極端子及び負極端子)が設けられている。蓋部34には、ケース31の内圧が閾値まで上昇したときに、破断して開放される圧力開放弁36が設けられている。「閾値」は、ケース31の内圧が高まったときに、ケース31の内圧によってケース31が破損する前に圧力開放弁36が破断するような圧力に設定される。接続端子35は、導電部材37を介して電極組立体32に電気的に接続されている。本実施形態では、電池セル22として、リチウムイオン二次電池が用いられ、水素、酸素、メタン、エチレンなどのガスがケース31内で発生する。
【0016】
図2に示すように、電池モジュール21には、電池モジュール21の電力を伝送するためのハーネス41が設けられている。ハーネス41は、電池セル22の並設方向の両端の電池セル22の接続端子35に接続されている。各ハーネス41は、電池セル22の並設方向において、互いに離れる方向に突出するように設けられている。これにより、電池モジュール21からは、底板16の長手方向に対向する蓋部材14,15に向けてハーネス41が突出している。
【0017】
図1に示すように、立設部17には、二つの端子台51,52が固定されている。それぞれの端子台51,52には、同一極性のハーネス41が接続されている。これにより、各電池モジュール21は、並列接続されている。そして、各端子台51,52に設けられる図示しないパワー線は、負荷に接続される。
【0018】
蓋部材14,15における電池モジュール21側の面(筐体11の内面)には、それぞれ充填材61が接着剤やボルトなどで固定されている。蓋部材15に固定される充填材61は、開放部19と対向しない位置に設けられている。
【0019】
図4及び
図5に示すように、充填材61は発泡材(例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂からなる発泡プラスチック)から形成されている。充填材61には、複数の隙間64(発泡材の気泡)が存在している。
【0020】
充填材61は、蓋部材14,15における電池モジュール21と対向する面15a(
図4では蓋部材15のみ図示)に固定される矩形平板状の基部66と、基部66の蓋部材14,15に固定される面とは反対側の反対面66aから基部66の厚み方向(電池モジュール21に向かう方向)に突出する矩形平板状の突出部67とを有している。
【0021】
詳述すると、突出部67は、基部66の反対面66aにおける短手方向中央部分から基部66の厚み方向に突出部67の先端面67aが電池モジュール21と対向するように突出するとともに基部66の反対面66aの長手方向に亘って延びている。したがって、突出部67の短手方向の寸法は、基部66の短手方向の寸法よりも短くなっている。また、突出部67の長手方向と基部66の長手方向の寸法は同一となっている。
【0022】
上記のように形成された充填材61は、基部66の長手方向及び突出部67の長手方向が電池モジュール21の積層方向と一致し、基部66の短手方向及び突出部67の短手方向が電池セル22における接続端子35(正極及び負極)の並設方向と一致するように蓋部材14,15に固定されている。
【0023】
また、充填材61は、基部66の反対面66aとハーネス41とが対向し、エンドプレート23(電池モジュール22)と突出部67の先端面67aとが対向するように蓋部材14,15に固定されている。また、充填材61は、突出部67の先端面67aは、ハーネス41と対向しないように設けられている。なお、充填材61は、突出部67の先端面67aと電池モジュール21における先端面67aと対向する面(エンドプレート23)とを結ぶ最短の仮想線L1の長さが、基部66とハーネス41とを結ぶ最短の仮想線L2の長さよりも短くなるように固定されている。
【0024】
充填材61の寸法は、基部66の長手方向の寸法及び突出部67の長手方向の寸法が、2個の電池モジュール21を積層したときの電池モジュール21の高さ(積層方向の寸法)程度であり、突出部67の短手方向の寸法が、電池セル22における接続端子35(正極及び負極)間の寸法よりも若干短くなっている。
【0025】
充填材61は、被覆部材63によって覆われている。被覆部材63は、充填材61の外表面の全面を覆っている。被覆部材63としては例えば、アルミ箔などの金属箔が用いられる。被覆部材63は、充填材61に比べて水素の透過率が低い。なお、水素の透過率とは、単位時間あたりに透過する水素量を示す。
【0026】
次に、本実施形態の電池パック10の作用について説明する。
電池セル22に異常が生じて、ケース31の内部で水素を含むガスが発生すると、圧力開放弁36が開放される。圧力開放弁36からは、筐体11の内部に水素を含むガスが排出される。このとき、充填材61が設けられていることで、筐体11の内部の空間が少なくなっているため、筐体11の内圧が上昇しやすい。また、充填材61が被覆部材63で覆われていない場合、充填材61に存在する微細な隙間64に水素を含むガスが入り込む。すると、筐体11の内圧が上昇しにくく、開放部19が開放されにくい。本実施形態では、充填材61よりも水素の透過率の低い被覆部材63で充填材を覆っているため、水素を含むガスが被覆部材63を透過しにくく、充填材61の隙間64に入り込む水素を含むガスが少ない。水素は、電池セル22から排出されるガスのうち最も分子の大きさが小さいため、水素を基準として透過率を定めることで、水素以外のガスの透過も抑制することができる。
【0027】
また、外部からの衝撃によって、電池モジュール21が蓋部材14,15に向けて移動する場合がある。特に、衝撃に伴って筐体11が変形したり、電池モジュール21が脱落すると、電池モジュール21と筐体11によってハーネス41が挟まれ、ハーネス41が断線するおそれがある。本実施形態では、電池モジュール21が蓋部材14,15に向けて移動すると、電池モジュール21がハーネス41よりも先に充填材61に接触する。具体的にいえば、基部66にハーネス41が接触するよりも先に突出部67に電池モジュール21が接触する。電池モジュール21が充填材61に接触すると、電池モジュール21と充填材61の接触によって衝撃が緩和されるため、ハーネス41に加わる衝撃が小さくなる。
【0028】
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)充填材61は、被覆部材63で覆われているため、充填材61の隙間64に水素を含むガスが入り込みにくい。このため、筐体11の内圧が上昇しやすく、開放部19が開放されやすい。したがって、電池セル22から排出された水素を含むガスを筐体11外に円滑に排出することができ、筐体11の換気性を向上させることができる。
【0029】
(2)また、充填材61は発泡材によって形成されている。このため、電池パックの軽量化が図られる。
(3)充填材61は、突出部67の先端面67aと電池モジュール21における先端面67aと対向する面とを結ぶ最短の仮想線L1の長さが基部66とハーネス41とを結ぶ最短の仮想線L2の長さよりも短くなるように固定されている。このため、電池モジュール21が充填材61に向けて移動したときに、ハーネス41よりも先に電池モジュール21のエンドプレート23と充填材61が接触する。電池モジュール21が充填材61と接触することで、ハーネス41に加わる衝撃が緩和され、ハーネス41の保護を図ることができる。このため、充填材61を緩衝材として兼用することができる。
【0030】
(4)蓋部材15に設けられた充填材61は、開放部19と対向しない位置に設けられているため、充填材61によって開放部19が閉塞されることが抑制される。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
【0031】
○充填材61は、ガラス繊維や金属から形成されていてもよい。
○被覆部材63は、充填材61の表面をコーティングする樹脂などのコーティング材であってもよい。また、塗装やライニングなどによって被覆部材を設けてもよい。
【0032】
○被覆部材63は、充填材61の外表面の全体を覆っていなくてもよく、僅かな部分であれば、充填材61が露出していてもよい。
○充填材61において、蓋部材14又は蓋部材15と固定される面が蓋部材14,15と密着している場合には、この面に金属箔からなる被覆部材63を設けなくてもよい。充填材61において蓋部材14,15に固定される面は、蓋部材14,15によって被覆され、他の面は金属箔によって覆われる。
【0033】
○充填材61は、突出部67を有していなくてもよい。この場合、充填材61(基部66の短手方向)の寸法を、電池セル22の接続端子35間の寸法よりも短くすることで、充填材61とハーネス41が接触することを抑制することができる。すなわち、充填材61は、ハーネス41と対向していなくてもよい。
【0034】
○充填材61は、蓋部材14,15以外に設けられていてもよい。例えば、電池モジュール21が立設部17に固定されない場合には、立設部17に充填材61を設けてもよいし、隣り合う電池モジュール21の間に充填材61を設けてもよい。筐体11の内圧を上昇しやすくするために、電池モジュール21同士を互いに近づけ、筐体11をその分だけ小さくすることも考えられる。しかしながら、電池モジュール21同士を近付けすぎると、ハーネス41同士が接触して、短絡の原因となるおそれがある。電池モジュール21間に充填材61を設けることで、ハーネス41同士の接触を抑制するとともに筐体11内の空間を小さくすることができる。
【0035】
○開放部19は、弁以外であってもよい。例えば、蓋部材をボルトで固定している場合には、複数のボルトのうち、特定の隣り合う二つのボルトの離間距離を他のボルトの離間距離よりも長くすることで、特定の隣り合う二つのボルトに挟まれる部分(開放部)が変形しやすくなる。そして、筐体11の内圧が上昇すると、蓋部材における特定の隣り合う二つのボルトの間の部分が変形し、隙間が形成される。この隙間から水素を含むガスが筐体11の外部に排出されることで、筐体11の内圧が開放される。
【0036】
○開放部19は、蓋部材15以外に設けられていてもよく、例えば、蓋部材14に設けられていてもよい。
○電池セルとして、ニッケル水素蓄電池や、鉛蓄電池など、水素を発生させる電池セルであれば、どのような電池セルを用いてもよい。
【0037】
○筐体11の形状は、どのような形状でもよい。
○充填材61と開放部19とは、対向していてもよい。この場合、充填材61における開放部19と対向する部分に、凹部など、開放部とケース31内とを連通させる連通路を設ける。すなわち、充填材61によって開放部19が閉塞されていない状態であればよい。
【符号の説明】
【0038】
10…電池パック、11…筐体、19…開放部、22…電池セル、31…ケース、32…電極組立体、36…圧力開放弁、41…ハーネス、61…充填材、63…被覆部材、66…基部、67…突出部。