(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
成分(C)が、平均粒子径5〜100μm、アスペクト比8〜120である板状粉体を、金属、金属酸化物及び有機顔料から選ばれる1種又は2種以上の色材で被覆したものである請求項1又は2記載の油性化粧料。
成分(C)の板状粉体が、雲母、シリカフレーク、ガラスフレーク、アルミナフレーク及び金属アルミフレークから選ばれるものである請求項1〜3のいずれか1項記載の油性化粧料。
成分(B)が、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル及びリシノレイン酸オクチルドデシルから選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜5のいずれか1項記載の油性化粧料。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)のセルロース誘導体は、主鎖にセルロース骨格を有するものであれば限定されないが、原料セルロース誘導体としては、セルロースを含むほか、アセチルセルロース、アセチルブチルセルロース等の短鎖アシル化セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等の短鎖アルキルエーテル化セルロース、ヒドロキシアルキル基、グリセリルエーテル基、(モノ)アルキルグリセリルエーテル基で変性されたセルロースが好ましい。より具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、グリセリルセルロース、メチルグリセリルセルロース等が挙げられる。
更には、原料セルロース誘導体としては、以下の構成単位を有するものが好ましい。
【0010】
(式中、R'は炭素数2〜8の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、nはグルコース単位当たりのR'Oの平均付加モル数が0.1〜10となる数を示す)
【0011】
当該構成単位において、R'としては、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、更には、エチレン基及びプロピレン基がより好ましい。またnとしては、グルコース単位当たりのR'Oの平均付加モル数が0.3〜5となる数が好ましく、0.5〜4.5となる数がより好ましく、1〜4となる数が更に好ましい。
【0012】
原料セルロース誘導体の好ましいものとしては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられ、ヒドロキシプロピルセルロースがより好ましい。
また、原料セルロース誘導体の重量平均分子量(Mw)は、油剤への溶解性、及び感触の点から、好ましくは1万〜400万、より好ましくは10万〜300万、更に好ましくは30万〜200万である。
【0013】
原料セルロース誘導体の水酸基の置換基である基−O−M−R中、MはCH
2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。
(i)直鎖のアルキル基としては、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ヘントリアコンチル基、ドトリアコンチル基、トリトリアコンチル基、テトラトリアコンチル基、ペンタトリアコンチル基、ヘキサトリアコンチル基、ヘプタトリアコンチル基、オクタトリアコンチル基、ノナトリアコンチル基及びテトラコンチル基が挙げられる。
【0014】
(ii)分岐鎖のアルキル基としては、メチルペンチル基、メチルヘキシル基、メチルヘプチル基、メチルオクチル基、メチルノニル基、メチルウンデシル基、メチルヘプタデシル基、エチルヘキサデシル基、メチルオクタデシル基、プロピルペンタデシル基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチルドデシル、2−ヘプチルウンデシル基、2−デシルテトラデシル基、2−ドデシルヘキサデシル基、2−テトラデシルオクタデシル基、2−ヘキサデシルイコシル基等が挙げられる。
【0015】
(iii)直鎖のアルケニル基としては、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、イコセニル、ヘンイコセニル、ドコセニル、トリコセニル、テトラコセニル、ペンタコセニル、ヘキサコセニル、ヘプタコセニル、オクタコセニル等が挙げられる。
(iv)分岐鎖のアルケニル基としては、イソトリデセニル、イソオクタデセニル、イソトリアコンテニル、2−ブチルオクテニル、2−ヘキシルデセニル、2−オクチルドデセニル、2−デシルテトラデセニル、2−ドデシルヘキサデセニル等が挙げられる。
【0016】
これらのうち、油性化粧料の塗布時の滑らかさ付与の観点から、直鎖アルキル基が好ましい。また、伸ばしやすさ、密着性の良さから、炭素数9〜21が好ましく、炭素数11〜17がより好ましく、炭素数15が更に好ましい。
【0017】
水酸基の基−O−M−R置換率は、油剤への溶解性を維持する点から、50mol%以上であり、52mol%以上が好ましく、55mol%以上がより好ましく、顔料の分散性を高める点から、65mol%以下であり、63mol%以下が好ましく、62mol%以下がより好ましい。また、水酸基の基−O−M−R置換率は、50〜65mol%であり、52〜63mol%が好ましく、55〜62mol%がより好ましい。
水酸基は、適度に残留していることが、使用感、顔料分散性の点から好ましく、35mol%以上が好ましく、37mol%以上がより好ましく、38mol%以上がさらに好ましく、50mol%以下が好ましく、48mol%以下がより好ましく、45mol%以下がさらに好ましい。また、水酸基の残留率は、35〜50mol%が好ましく、37〜48mol%がより好ましく、38〜45mol%がさらに好ましい。
【0018】
成分(A)のセルロース誘導体の重量平均分子量は、油成分への溶解性、滑らかな感触が持続する点から、10万以上が好ましく、20万以上がより好ましく、30万以上が更に好ましく、400万以下が好ましく、300万以下がより好ましく、200万以下が更に好ましい。
なお、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(クロロホルム溶媒、直鎖ポリスチレンを標準として定められた較正曲線、屈折率検出器を用いる)測定によって求められるものである。
【0019】
このようなセルロース誘導体は、原料セルロース誘導体と、炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する酸ハライドとを反応させ、原料セルロース誘導体の全水酸基の50〜65mol%を置換することにより製造される。
また、MがCH
2であるものは、塩基存在下に、セルロース誘導体と対応するアルキルハライドあるいはアルキルメシラート等のスルホン酸エステルを反応させることによって製造することができる。主鎖がセルロース骨格からなるものは、アセチルセルロースのエステル交換反応(アシドーリシス)によっても得ることができる。この方法によれば、水酸基の残留量が極めて低いセルロースエステル誘導体が得られる。
【0020】
具体的には、ヒドロキシエチルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシエチルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシエチルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシエチルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシエチルセルロースベヘン酸エステル;ヒドロキシプロピルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースベヘン酸エステル;ヒドロキシエチルメチルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシエチルメチルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシエチルメチルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシエチルメチルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシエチルメチルセルロースベヘン酸エステル;ヒドロキシプロピルメチルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースベヘン酸エステル等が挙げられる。中でも、ヒドロキシプロピルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースベヘン酸エステルが好ましく、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルがより好ましい。
【0021】
成分(A)のセルロース誘導体は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、後述の油剤との組み合わせから、塗布後の滑らかさがより持続する観点から、全組成中に0.01質量%以上であり、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、15質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.01〜15質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜6質量%がより好ましい。
【0022】
本発明で用いる成分(B)のエステル油は、25℃で液状であって、分子内に水酸基を1個有するものである。25℃で液状とは、流動性を有するもので、ペースト状のものも含まれる。
かかるエステル油としては、乳酸、リンゴ酸、リシノレイン酸(リシノール酸)、12−ヒドロキシステアリン酸(リシノレイン酸を水添したもの)を骨格に有するものが好ましく、これらのカルボン酸部分をオクチルドデシルアルコール、イソステアリルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、オクチルアルコールでエステル化したものがより好ましい。
【0023】
具体的には、乳酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、リンゴ酸ジオクチルドデシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル等が挙げられる。これらのうち、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、リシノレイン酸オクチルドデシルがより好ましい。
【0024】
成分(B)のエステル油は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、成分(A)と組み合わせて使用することで、製造時の顔料分散性に優れ、油性化粧料の外観色と油性化粧料を塗布した後の塗布色が一致する観点から、全組成中に5質量%以上であり、9質量%以上が好ましく、13質量%以上がより好ましく、40質量%以下であり、35質量%以下が好ましく、27質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に5〜40質量%であり、9〜35質量%が好ましく、13〜27質量%がより好ましい。
【0025】
本発明において、成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)は、製造時の顔料分散性に優れ、油性化粧料の外観色と油性化粧料を塗布した後の塗布色が一致、塗布した後の縦ジワや荒れ肌にむらづくことがなく、くすみのない、立体感のある仕上がりが得られ、しかも、その効果が長時間持続、つけ心地も良好になる観点から、0.005以上が好ましく、0.01以上がより好ましく、0.02以上が更に好ましく、1以下が好ましく、0.6以下がより好ましく、0.3以下が更に好ましい。また、成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)は、0.005〜1が好ましく、0.01〜0.6がより好ましく、0.02〜0.3が更に好ましい。
【0026】
成分(C)の板状粉体は、平均粒子径5〜100μm、アスペクト比8〜120のものである。光輝性に優れる点から、平均粒子径10〜70μmが好ましく、アスペクト比15〜100が好ましい。
ここで、板状とは、形状が狭義の板状の他、薄片状等の形状の粉体も含まれる。
本発明において、粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA−920)で測定する。厚さは、原子間力顕微鏡により基準面との差を測定し、相加平均したものを平均厚さとする。
また、アスペクト比は、平均粒子径と粒子の平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=(平均粒子径/平均厚さ)で定義される。
【0027】
成分(C)の板状粉体としては、例えば、天然雲母、合成雲母、白雲母、金雲母、合成金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母等の雲母;板状酸化亜鉛、板状酸化チタン、板状酸化セリウム、板状硫酸バリウム、タルク、板状カオリン、セリサイト、板状無水ケイ酸、板状ヒドロキシアパタイト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、板状セラミックスパウダー、板状アルミナ、板状窒化ホウ素、板状ポリメチルメタクリレートパウダー、ラウロイルリジン、板状酸化鉄、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン処理マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母、アルミニウム、板状ガラス末、シリカフレーク、ガラスフレーク、アルミナフレーク、金属アルミフレーク等が挙げられる。
これらのうち、塗布した後の光輝感の点から、雲母、シリカフレーク、ガラスフレーク、アルミナフレーク及び金属アルミフレークが好ましく、雲母がより好ましく、さらに、製造時の顔料分散性に優れ、油性化粧料の外観色と油性化粧料を塗布した後の塗布色が一致、立体感のある仕上がりの点から、合成雲母が更に好ましい。
【0028】
成分(C)の板状粉体は、金属、金属酸化物、有機顔料等の色材で被覆したものを使用することもできる。
金属としては、金、銀等が挙げられ、金属酸化物としては、酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、紺青、酸化クロム、水酸化クロム等が挙げられ、有機顔料としては、タール系色素、レーキ顔料等が挙げられる。これらのうち、金属酸化物が好ましく、酸化チタンがより好ましい。
【0029】
成分(C)の板状粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、くすみのない、立体感のある仕上がりの観点から、全組成中に0.1質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、15質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.1〜30質量%であり、1〜15質量%が好ましく、2〜8質量%がより好ましい。
【0030】
本発明において、成分(A)及び(C)の質量割合(A)/(C)は、製造時の顔料分散性に優れ、油性化粧料の外観色と油性化粧料を塗布した後の塗布色が一致し、塗布した後の縦ジワや荒れ肌にむらづくことがなく、くすみのない、立体感のある仕上がりが得られ、しかも、その効果が長時間持続し、つけ心地も良好になる観点から、0.02以上であり、0.05以上が好ましく、0.08以上がより好ましく、10以下であり、5以下が好ましく、1以下がより好ましい。また、成分(A)及び(C)の質量割合(A)/(C)は、0.02〜10であり、0.05〜5が好ましく、0.08〜1がより好ましい。
【0031】
本発明の油性化粧料は、更に、成分(D)として、成分(B)以外の油性成分を含有することができる。かかる油性成分としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、液状、ペースト状、固形状のいずれでも良い。
25℃で液状、ペースト状のものとして、例えば、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、ワセリン等の炭化水素油;イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の成分(B)以外のエステル油;ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン油などが挙げられる。
また、25℃で固形の油性成分として、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、合成ミツロウ等の合成ワックス;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ラノリン脂肪酸等の脂肪酸;高級アルコール及びこれらの誘導体が挙げられる。
【0032】
成分(D)の油性成分は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、顔料分散性に優れ、塗布時に滑らかにのび、唇へのつけ心地に優れる観点から、全組成中に10質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましく、50以上が更に好ましく、90質量%以下が好ましく、85質量%以下がより好ましく、80質量%以下が更に好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に10〜90質量%が好ましく、30〜85質量%がより好ましく、50〜80質量%が更に好ましい。
【0033】
本発明において、成分(B)に対する、成分(B)及び(D)の合計量の質量割合(B)/((B)+(D))は、製造時の顔料分散性に優れ、油性化粧料の外観色と油性化粧料を塗布した後の塗布色が一致、塗布した後の縦ジワや荒れ肌にむらづくことがなく、くすみのない、立体感のある仕上がりが得られ、しかも、その効果が長時間持続、つけ心地も良好になる観点から、0.13以上であり、0.15以上が好ましく、0.17以上がより好ましく、0.75以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.35以下が更に好ましい。また、成分(B)に対する、成分(B)及び(D)の合計量の質量割合(B)/((B)+(D))は、0.13以上であり、0.13〜0.75が好ましく、0.15〜0.5がより好ましく、0.17〜0.35が更に好ましい。
【0034】
本発明の油性化粧料は、更に、(E)非イオン性親水基を分子中に0.1〜30質量%含有するシリコーンを含有することができ、塗布膜の付着性を向上させることができる。
かかるシリコーンの骨格は、主鎖にシリコーン骨格を有するものであれば限定されないが、以下の構造式(1)で表されるものが好ましい。
【0036】
(式中、R
1〜R
9は同一でも異なっていても良く、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、Qは非イオン性親水基を有する置換基を示す。1≦m≦500、1≦n≦50である)
【0037】
式(1)において、R
1〜R
9で示される、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基としては、炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基が好ましく、炭素数1〜18の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基がより好ましい。
Qは非イオン性親水基を有するものであれば限定されず、例えばポリオキシアルキレン基、(ポリ)グリセリル基、糖残基、ポリアミド基、ポリウレタン基等が挙げられる。ポリオキシアルキレン基、アルキルグリセリルエーテル基が好ましく、−(CH
2)
a−O−(C
2H
4O)
b−(C
3H
6O)
d−R
10で表されるポリオキシアルキレン基、又は−(CH
2)
e−O−CH
2−CH(OR
11)−CH
2OR
12(aは1〜18の数を示し、b及びdは平均数であって、1〜50の数を示し、eは3〜20の数を示す。R
10、R
11、R
12は水素原子又は炭素数1〜18の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基を示す)で表されるアルキルグリセリルエーテル基がより好ましい。Qで示される非イオン性親水基を有する置換基は、分子中に0.1〜30質量%、好ましくは2〜25質量%含有される。
また、mは、1≦m≦500であり、5≦m≦200が好ましく、20≦m≦100がより好ましい。nは、1≦n≦50であり、2≦n≦30が好ましく、3≦n≦20がより好ましい。
【0038】
式(1)で表される成分(E)のシリコーンとしては、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンが好ましい。
ポリオキシアルキレン変性シリコーンとしては、例えば、東レ・ダウコーニング社製のSH3771M、SH3772M、SH3773M、SH3775M、SH3749や、信越化学工業社製のKF−6011、KF−6012、KF−6013、KF−6015、KF−6016、KF6017、KF−6004等が挙げられる。
【0039】
アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、式(1)において、Qが−(CH
2)
e−O−CH
2−CH(OR
11)−CH
2OR
12で表されるものが好ましく、R
11とR
12は同一でも異なっていても良く、水素原子又は炭素数1〜5の炭化水素基が好ましく、水素原子がより好ましい。
【0040】
このようなアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、例えば、特開平4−134013号公報に記載の方法に従って、少なくとも1個のケイ素−水素結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンに、対応するアルケニルグリセリルエーテルを反応させることにより製造することができる。
【0041】
成分(E)の非イオン性親水基を分子中に0.1〜30質量%含有するシリコーンは、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、塗布膜の付着性を向上させる観点から、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上が更に好ましく、50質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましい。また、成分(E)の含有量は、全組成中に0.1〜50質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、2〜10質量%が更に好ましい。
【0042】
さらに、本発明の油性化粧料は、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、成分(A)及び(E)以外の高分子化合物、成分(C)以外の粉体、紫外線吸収剤、酸化防止剤、染料、香料、色材、防汚剤、保湿剤、水等を含有することができる。
【0043】
本発明の油性化粧料は、通常の方法により製造することができ、その剤型としては、固形、半固形、ゲル、液状等のいずれでも良い。
【0044】
本発明の油性化粧料は、皮膚、口唇、睫毛、爪、毛髪に使用され、油剤を連続相とする化粧料である。口紅、リップグロス、リップライナー等の口唇化粧料や、マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、チークカラー、ファンデーション、コンシーラー等のメイクアップ化粧料、クリーム、乳液、美容液、マッサージ剤、デオドラント、サンスクリーン、育毛剤、ヘアカラー、ヘアワックス、ヘアフォームなどとすることができ、特に、口紅、リップグロス、リップライナー等の口唇化粧料として好適である。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
【0045】
<1>次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)主鎖にセルロース骨格を有し、全水酸基の50〜65mol%が基−O-M-R(MはCH
2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換されているセルロース誘導体 0.01〜15質量%、
(B)25℃で液状であって、分子内に水酸基を1個有するエステル油 5〜40質量%、
(C)平均粒子径5〜100μm、アスペクト比8〜120である板状粉体 0.1〜30質量%、
(D)成分(B)以外の油性成分
を含有し、成分(A)及び(C)の質量割合(A)/(C)が、0.02〜10であり、
成分(B)に対する、成分(B)及び(D)の合計量の質量割合(B)/((B)+(D))が、0.13以上である油性化粧料。
【0046】
<2>成分(A)のセルロース誘導体において、原料セルロース誘導体が、好ましくは、以下の構成単位
【0048】
(式中、R'は炭素数2〜8の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、nはグルコース単位当たりのR'Oの平均付加モル数が0.1〜10となる数を示す)
を有するものであって、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースがより好ましく、ヒドロキシプロピルセルロースが更に好ましい前記<1>記載の油性化粧料。
【0049】
<3>成分(A)において、原料セルロース誘導体の水酸基の置換基である基−O−M−RのRが、好ましくは、炭素数9〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であって、炭素数11〜17がより好ましく、炭素数15が更に好ましい前記<1>又は<2>記載の油性化粧料。
<4>成分(A)において、水酸基の基−O−M−R置換率が、好ましくは、52mol%以上であって、55mol%以上がより好ましく、63mol%以下が好ましく、62mol%以下がより好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の油性化粧料。
<5>成分(A)において、水酸基の残留率は、好ましくは、35mol%以上であって、37mol%以上がより好ましく、38mol%以上がさらに好ましく、50mol%以下が好ましく、48mol%以下がより好ましく、45mol%以下がさらに好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の油性化粧料。
<6>成分(A)のセルロース誘導体の重量平均分子量が、好ましくは、10万以上であって、20万以上がより好ましく、30万以上が更に好ましく、400万以下が好ましく、300万以下がより好ましく、200万以下が更に好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の油性化粧料。
<7>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.5質量%以上がより好ましく、10質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の油性化粧料。
【0050】
<8>成分(B)のエステル油が、好ましくは、乳酸、リンゴ酸、リシノレイン酸(リシノール酸)、12−ヒドロキシステアリン酸(リシノレイン酸を水添したもの)を骨格に有するものであって、これらのカルボン酸部分をオクチルドデシルアルコール、イソステアリルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、オクチルアルコールでエステル化したものがより好ましく、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、リシノレイン酸オクチルドデシルがより好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の油性化粧料。
<9>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に9質量%以上であって、13質量%以上がより好ましく、35質量%以下が好ましく、27質量%以下がより好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の油性化粧料。
<10>成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.005以上であって、0.01以上がより好ましく、0.02以上が更に好ましく、1以下が好ましく、0.6以下がより好ましく、0.3以下が更に好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の油性化粧料。
【0051】
<11>成分(C)の板状粉体が、好ましくは、平均粒子径10〜70μm、アスペクト比15〜100である前記<1>〜<10>のいずれか1記載の油性化粧料。
<12>成分(C)の板状粉体が、好ましくは、雲母、シリカフレーク、ガラスフレーク、アルミナフレーク、金属アルミフレークであって、雲母がより好ましく、合成雲母が更に好ましい前記<1>〜<11>のいずれか1記載の油性化粧料。
<13>成分(C)が、平均粒子径5〜100μm、アスペクト比8〜120である板状粉体を、好ましくは、金属、金属酸化物及び有機顔料から選ばれる1種又は2種以上の色材で被覆したものであって、金属酸化物で被覆したものがより好ましく、酸化チタンで被覆したものが更に好ましい前記<1>〜<12>のいずれか1記載の油性化粧料。
<14>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に1質量%以上であって、2質量%以上がより好ましく、15質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい前記<1>〜<13>のいずれか1記載の油性化粧料。
<15>成分(A)及び(C)の質量割合(A)/(C)が、好ましくは、0.05以上であって、0.08以上がより好ましく、5以下が好ましく、1以下がより好ましい前記<1>〜<14>のいずれか1記載の油性化粧料。
【0052】
<16>更に、成分(D)として、成分(B)以外の油性成分を含有する前記<1>〜<15>のいずれか1記載の油性化粧料。
<17>成分(D)の含有量が、好ましくは、全組成中に10質量%以上であって、30質量%以上がより好ましく、50質量%以上が更に好ましく、90質量%以下が好ましく、85質量%以下がより好ましく、80質量%以下が更に好ましい前記<1>〜<16>のいずれか1記載の油性化粧料。
<18>成分(B)に対する、成分(B)及び(D)の合計量の質量割合(B)/((B)+(D))が、好ましくは、0.15以上であって、0.17以上がより好ましく、0.75以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.35以下が更に好ましい前記<1>〜<17>のいずれか1記載の油性化粧料。
<19>更に、(E)非イオン性親水基を分子中に0.1〜30質量%含有するシリコーンを含有し、シリコーンの骨格が、好ましくは、以下の構造式(1)
【0054】
(式中、R
1〜R
9は同一でも異なっていても良く、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、Qは非イオン性親水基を有する置換基を示す。1≦m≦500、1≦n≦50である)
で表されるものである前記<1>〜<18>のいずれか1記載の油性化粧料。
<20>成分(E)が、好ましくは、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンである前記<19>記載の油性化粧料。
<21>成分(E)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上が更に好ましく、50質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましい前記<19>又は<20>記載の油性化粧料。
<22>口唇化粧料であるのが好ましく、口紅、リップグロス、リップライナーがより好ましい前記<1>〜<21>のいずれか1記載の油性化粧料。
【実施例】
【0055】
製造例1(セルロース誘導体1の製造)
窒素下トルエン中50℃で57.8g(0.165mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、93.8g(1mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。83.3g(0.3mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で5時間反応させ、エタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルが得られた。(重量平均分子量80万、平均アシル置換度は全水酸基の60mol%)
【0056】
(重量平均分子量の測定)
重合体の平均分子量(Mw)は、日立L−6000型高速液体クロマトグラフィーを使用し、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。溶離液流路ポンプは日立L−6000、検出器はショーデックスRI SE−61示差屈折率検出器、カラムはGMHHR−Hをダブルに接続したものを用いた。サンプルは、溶離液で0.5g/100mLの濃度に調整し、20μLを用いた。溶離液には、1mmol/LのN,N‐ジメチルドデシルアミン(ファーミンDM20、花王社製)のクロロホルム溶液を使用した。カラム温度は40℃で、流速は1.0mL/分で行った。
【0057】
(平均アシル(エステル)置換度の測定)
H-NMRにおいて、エステル化されたセルロースのカルボニル基の隣のメチン基のプロトンは、5ppm付近に現れ、セルロースの6員環酸素の隣のプロトンとセルロースの水酸基の隣のメチレン基の合計が3.5ppm付近に現れる。その積分値から算出した。
【0058】
製造例2(セルロース誘導体2の製造)
製造例1において、83.3g(0.3mol)の塩化パルミトイルを、61.2g(0.28mol)の塩化ラウリルに代える以外は同様にして、ヒドロキシプロピルセルロースラウリン酸エステルを得た。(重量平均分子量80万、平均アシル置換度は全水酸基の58mol%)
【0059】
製造例3(セルロース誘導体3の製造)
製造例1において、塩化パルミトイルを、101.5g(0.37mol)に代える以外は同様にして、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルを得た。(重量平均分子量83万、平均アシル置換度は全水酸基の75mol%)
【0060】
製造例4(セルロース誘導体4の製造)
製造例1において、塩化パルミトイルを、123.5g(0.45mol)に代える以外は同様にして、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルを得た。(重量平均分子量87万、平均アシル置換度は全水酸基の90mol%)
【0061】
製造例5(シリコーンポリマー1の製造)
(1)STEP−1:シリコーン鎖の両末端にシリコーン鎖中の他のアルキル基とは異なるアルキル基を有するテトラメチルジシロキサンの合成:
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン44.8g、Spiers触媒1.0g(2質量%塩化白金酸の2−プロパノール溶液)を三ツ口フラスコに加え、70℃に加温した。窒素雰囲気下に70℃で、α−オレフィン(三菱化学社製「ダイアレン168」、炭素数16及び18の1/1(質量比)混合物))174.2gを滴下した後、2時間撹拌を行った。冷却後、水酸化ナトリウム水溶液で反応系内を中和し、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の
1H−NMRスペクトル(400MHz)より、得られた生成物は両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有する1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン誘導体(下記式)であることを確認した(22.1g、収率;85%)。
【0062】
【化5】
【0063】
(2)STEP−2:シリコーン鎖の両末端にシリコーン鎖中の他のアルキル基とは異なるアルキル基を有し、シリコーン鎖中にケイ素-水素結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンの合成:
(1)で合成した両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有する1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン誘導体44.8g、デカメチルシクロペンタシロキサン78.6g、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン19.8g、n−ヘプタン50g、活性白土5gを三ツ口フラスコに加え12時間環流した。冷却後、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の
1H−NMRスペクトルより、得られた生成物は両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン/メチルシロキサン共重合体(下記式;p=23,q=4)であることを確認した(132.8g、収率;95%)。
【0064】
【化6】
【0065】
(3)STEP−3:両末端をアルキル基で置換し、かつ、側鎖をグラフト状にアルキルグリセリルエーテル基で変性したポリシロキサンの合成:
(2)で合成した両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン/メチルシロキサン共重合体50.0g、10−ウンデセニルグリセリルエーテル61.0g、5質量%白金担持カーボン触媒0.25gを三ツ口フラスコに加え70℃で3時間撹拌を行った。冷却後、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の
1H−NMRスペクトルより、得られた生成物は両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン/メチル(ウンデシルグリセリルエーテル)シロキサン共重合体(下記式;p=23,q=4)であることを確認した(63.0g、収率;95%)。
【0066】
【化7】
【0067】
実施例1〜14、比較例1〜5
表1及び表2に示す組成の口紅(固形状)を製造し、溶融時の顔料保持率、並びに、塗布直後及び3時間後の縦ジワの目立ちにくさ、皮剥けの目立ちにくさ、くすみの目立ちにくさ及び立体感、並びにつけ心地の良さを評価した。結果を表1及び表2に併せて示す。
【0068】
(製造方法)
色材以外の基剤原料を加熱溶解して均一に混合した。これに色材原料を加え、加熱状態でディスパーザーにて均一に分散させ、脱泡した後、型に流し込んで成型して、口紅を得た。
【0069】
(評価方法)
(1)溶融時の顔料保持率:
90℃に加熱した口紅を、90℃に加熱した試験管(直径1.5cm、長さ10.0cm)に、高さ6.0cmまで流し込み、90℃で30分間保持した後、顔料の見える高さを測定し、溶融時の顔料保持率を、次式にて算出した。
溶融時の顔料保持率(%)
=(顔料の見える部分の高さ(mm)/試験管に流し込んだ部分の高さ(mm))×100
【0070】
(2)縦ジワの目立ちにくさ(官能評価):
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布した直後の縦ジワの目立ちにくさ、及び3時間後の縦ジワの目立ちにくさを官能評価した。結果を、良好であると評価したパネラーの人数で示した。
【0071】
(3)かさつきの目立ちにくさ(官能評価):
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布した直後のかさつきの目立ちにくさ、及び3時間後のかさつきの目立ちにくさを官能評価した。結果を、良好であると評価したパネラーの人数で示した。
【0072】
(4)皮剥けの目立ちにくさ(官能評価):
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布した直後の皮剥けの目立ちにくさ、及び3時間後の皮剥けの目立ちにくさを官能評価した。結果を、良好であると評価したパネラーの人数で示した。
【0073】
(5)くすみの目立ちにくさ(官能評価):
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布した直後のくすみの目立ちにくさ、及び3時間後のくすみの目立ちにくさを官能評価した。結果を、良好であると評価したパネラーの人数で示した。
【0074】
(6)立体感(官能評価):
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布した直後の立体感、及び3時間後の立体感を官能評価した。結果を、良好であると評価したパネラーの人数で示した。
【0075】
(7)つけ心地の良さ(官能評価):
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布した時のつけ心地の良さを官能評価した。結果を、良好であると評価したパネラーの人数で示した。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】