特許第6203118号(P6203118)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6203118
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】折り畳み式オットマン装置
(51)【国際特許分類】
   B60N 3/06 20060101AFI20170914BHJP
   A47C 7/50 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   B60N3/06
   A47C7/50 A
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-105415(P2014-105415)
(22)【出願日】2014年5月21日
(65)【公開番号】特開2015-20739(P2015-20739A)
(43)【公開日】2015年2月2日
【審査請求日】2016年3月25日
(31)【優先権主張番号】201310296853.X
(32)【優先日】2013年7月16日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511161281
【氏名又は名称】李宛豫
(74)【代理人】
【識別番号】100071054
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高久
(72)【発明者】
【氏名】尹 ▲慶▼坤
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 晋▲誠▲
【審査官】 金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−039352(JP,A)
【文献】 特開2012−096709(JP,A)
【文献】 特開2013−112128(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 3/06
A47C 7/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートと、第一回転ケースと、第一駆動装置とを有し、
その内、前記第一回転ケースは、第一駆動装置を介してシートに枢設され、
前記第一駆動装置は、2つの角度調整器と、2つの第一段階直流機と、連動軸とを備え、該角度調整器はそれぞれ、シートの前端両側と第一回転ケースの後端両側との間に取り付けられ、カバーと、角度調整盤と、枢転ユニットとを備え、該カバーに連結板及び装着盤が設けられ、該連結板がシートに取り付けられ、該角度調整盤がカバーの装着盤に取り付けられ、該枢転ユニットにおける一端が角度調整盤に取り付けられ、他端が第一回転ケースの底面に取り付けられ、
前記第一段階直流機はそれぞれ、シートの前端両側及び角度調整器の内側に取り付けられ、
前記連動軸は、角度調整器の間に取り付けられ、
また、前記第一段階直流機を駆動して連動軸を回転させると、該連動軸により角度調整器の角度調整盤及び枢転ユニットが連動して回転し、第一回転ケースがシートに対して前方へ回転し、
また、前記枢転ユニットは、連結盤と、湾曲アームと、取付板とを有し、該湾曲アームの一端は連結盤の外縁部に連接されると共に、他端は取付板の底面に連接され、また、該枢転ユニットは、連結盤を介して角度調整盤に取り付けられると共に、取付板を介して第一回転ケースに取り付けられ、
前記カバーの装着盤の外周縁に第一段階展開ストッパー及び第一段階折畳みストッパーが間隔をおいて延設され、
また、前記枢転ユニットの湾曲アームにおける連結盤に連接した箇所の両側に第一段階展開止め面及び第一段階折畳み止め面が設けられ、
該湾曲アームは、第一段階展開止め面を介してカバーの装着盤の第一段階展開ストッパーに当接し、或いは、第一段階折畳み止め面を介してカバーの装着盤の第一段階折畳みストッパーに当接し、
また、第二回転ケース及び第二駆動装置を有し、
その内、前記第二回転ケースは、第二駆動装置を介して第一回転ケースに枢設され、
前記第二駆動装置は、2つの第二段階直流機及び2つのギア部材を備え、該2つの第二段階直流機は、第一回転ケースの両側の底面に取り付けられると共に、可撓軸を介して互いに連動され、該2つのギア部材は、第一回転ケースの前端両側と第二回転ケースの後端両側の間に取り付けられ、
前記第二段階直流機を駆動してギア部材を回転させると、第二回転ケースが第一回転ケースに対して回転し、
さらに、前記ギア部材は、ケースと、ウォームと、ウォーム歯車と、第一歯車と、第二歯車と、第三歯車と、回転軸と、連結部材とを有し、その内、ケースは、第一回転ケースの底面に固定され、該ウォーム、該ウォーム歯車、該第一歯車、該第二歯車は、回動可能にケースの内部に組み立てられ、該第三歯車、該回転軸、該連結部材は、回動可能にケースの外部に組み立てられ、該ウォームは前記第二段階直流機の駆動により回転し、また、該ウォーム歯車はウォームに噛合され、該第一歯車が同一の軸心となるようにウォーム歯車の一側に噛合され、該第二歯車は第一歯車に噛合され、第三歯車は第二歯車に噛合され、回転軸は第三歯車の軸心として貫設され、連結部材は回転軸に取り付けられ、該連結部材に連結タブが設けられ、該連結タブは第二回転ケースの後端側面に取り付けられることを特徴とする折り畳み式オットマン装置。
【請求項2】
前記第二駆動装置はさらに、第二段階展開スイッチ及び第二段階折畳みスイッチを有し、該第二段階展開スイッチ及び第二段階折畳みスイッチは、第一回転ケースの底面に設置され、
一方のギア部材の回転軸に第二段階展開当接部が環設され、他方のギア部材の回転軸に第二段階折畳み当接部が環設され、該第二段階展開当接部に当接凸部が凸設されると共に、該第二段階折畳み当接部にも当接凸部が凸設され、該第二段階展開当接部の当接凸部は第二段階展開スイッチと接触でき、該第二段階折畳み当接部の当接凸部は第二段階折畳みスイッチと接触できることを特徴とする請求項に記載の折り畳み式オットマン装置。
【請求項3】
さらに、足置き台及び第三駆動装置を備え、該足置き台は、第三駆動装置を介して第二回転ケースに枢設され、該第三駆動装置は伝動部材を有し、該伝動部材は、第三段階伝動用直流機と、伝動用駆動ユニットと、伝動用従動ユニットとを有し、該第三段階伝動用直流機を駆動させると、伝動用駆動ユニット及び伝動用従動ユニットが回転し、足置き台が第二回転ケースに対して回転することを特徴とする請求項に記載の折り畳み式オットマン装置。
【請求項4】
前記足置き台の底部に第二枢設部が延設され、
前記第三駆動装置の伝動部材は伝動ベースを備え、該伝動ベースに第一装着部及び第二装着部が設置され、
前記第三段階伝動用直流機及び伝動ベースは、第二回転ケースの底面に取り付けられ、
前記伝動用駆動ユニットは、伝動軸及び該伝動軸の一端に設けられる駆動かさ歯車を備え、そのうち伝動軸は伝動ベースの第一装着部に貫設され、
前記第三段階伝動用直流機を駆動させると、伝動用駆動ユニットの伝動軸が回転し、それに連動して駆動かさ歯車も回転し、
前記伝動用従動ユニットは、従動軸及び該従動軸の一端に取り付けられる従動かさ歯車を備え、該従動軸は伝動ベースの第二装着部に貫設されると共に、該従動かさ歯車は伝動用駆動ユニットの駆動かさ歯車に噛合され、
前記足置き台の第二枢設部は、伝動用従動ユニットの従動軸に固定されることを特徴とする請求項に記載の折り畳み式オットマン装置。
【請求項5】
前記足置き台は、底部の一側近傍に第一枢設部が延設され、該第一枢設部の一側に環状歯が形成され、
前記第三駆動装置は、クラッチ部材を備え、該クラッチ部材は、第三段階クラッチ直流機と、クラッチベースと、クラッチ駆動ユニットと、クラッチ従動ユニットと、歯付き盤と、止めタブとを有し、その内、第三段階クラッチ直流機及びクラッチベースは、第二回転ケースの底面の前端に取り付けられ、該クラッチベースに第一装着部及び第二装着部が設置され、該クラッチ駆動ユニットは、伝動軸を備え、該伝動軸の一端にかさ歯車が環設され、該クラッチ駆動ユニットの伝動軸はクラッチベースの第一装着部の貫設され、該第三段階クラッチ直流機を駆動すると、伝動軸が回転し、その回転にかさ歯車が連動し、
前記クラッチ従動ユニットは、従動軸及び該従動軸の一端に取り付けられるかさ歯車を備え、該従動軸は、クラッチベースの第二装着部に貫設され、該従動軸の一端は、外周面にねじ山が形成されると共に、第二装着部に貫設され、該クラッチ従動ユニットのかさ歯車は、クラッチ駆動ユニットのかさ歯車に噛合され、該歯付き盤にねじ穴が形成され、該ねじ穴に該従動軸のねじ山が螺合され、また、該歯付き盤の一側に環歯部が設けられ、外周面に当接凸部が凸設され、該止めタブは、歯付き盤の近傍及び第二回転ケースの底面に取り付けられ、該歯付き盤の当接凸部が止めタブに当接すると、歯付き盤が従動軸と同期回転することなく、従動軸に対してその軸方向に沿ってリニア移動し、歯付き盤の環歯部が足置き台の第一枢設部の環状歯に噛合され或いは離れることを特徴とする請求項に記載の折り畳み式オットマン装置。
【請求項6】
前記第三駆動装置は、第三段階折畳みスイッチを有し、該第三段階折畳みスイッチは、第二回転ケースの底面に設置され、該第二回転ケースの底面に対して前記足置き台が回転することにより、第三段階折畳みスイッチと接触することを特徴とする請求項に記載の折り畳み式オットマン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にオットマンの長さを更に伸ばすことができる折り畳み式オットマン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
椅子は、人が座る際に人間の重さを支え、足の負担を解消するものである。既存の椅子は、使用場所や必要に応じて、様々な構成を有し、例えば、自動車用の椅子は主に、座部と、背もたれを有し、その背もたれの上部にヘッドレストが設置され、また、座る人のニーズに応じて傾斜角度が調整可能なものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、例えば、旅行で長時間に亘り自動車に乗車するなど、人間が椅子に長時間座り続け、足を長時間に亘り曲げたりしていると、筋肉疲労または足の痛みや浮腫みなどを引き起こすおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した問題を解決するために、本発明に係る折り畳み式オットマン装置は、シートと、第一回転ケースと、第一駆動装置とを有し、
その内、前記第一回転ケースは、第一駆動装置を介してシートに枢設され、
前記第一駆動装置は、2つの角度調整器と、2つの第一段階直流機と、連動軸とを備え、該角度調整器はそれぞれ、シートの前端両側と第一回転ケースの後端両側との間に取り付けられ、カバーと、角度調整盤と、枢転ユニットとを備え、該カバーに連結板及び装着盤が設けられ、該連結板がシートに取り付けられ、該角度調整盤がカバーの装着盤に取り付けられ、該枢転ユニットにおける一端が角度調整盤に取り付けられ、他端が第一回転ケースの底面に取り付けられ、
前記第一段階直流機はそれぞれ、シートの前端両側及び角度調整器の内側に取り付けられ、
前記連動軸は、角度調整器の間に取り付けられ、
また、前記第一段階直流機を駆動して連動軸を回転させると、該連動軸により角度調整器の角度調整盤及び枢転ユニットが連動して回転し、第一回転ケースがシートに対して前方へ回転するものである。
【0005】
かかる折り畳み式オットマン装置において、前記枢転ユニットは、連結盤と、湾曲アームと、取付板とを有し、該湾曲アームの一端は連結盤の外縁部に連接されると共に、他端は取付板の底面に連接され、また、該枢転ユニットは、連結盤を介して角度調整盤に取り付けられると共に、取付板を介して第一回転ケースに取り付けられることが好ましい。
【0006】
かかる折り畳み式オットマン装置において、前記カバーの装着盤の外周縁に第一段階展開ストッパー及び第一段階折畳みストッパーが間隔をおいて延設され、
前記枢転ユニットの湾曲アームにおける連結盤に連接した箇所の両側に第一段階展開止め面及び第一段階折畳み止め面が設けられ、
該湾曲アームは、第一段階展開止め面を介してカバーの装着盤の第一段階展開ストッパーに当接し、或いは、第一段階折畳み止め面を介してカバーの装着盤の第一段階折畳みストッパーに当接することが好ましい。
【0007】
かかる折り畳み式オットマン装置において、
さらに、第二回転ケース及び第二駆動装置を有し、
その内、前記第二回転ケースは、第二駆動装置を介して第一回転ケースに枢設され、
前記第二駆動装置は、2つの第二段階直流機及び2つのギア部材を備え、該2つの第二段階直流機は、第一回転ケースの両側の底面に取り付けられると共に、可撓軸を介して互いに連動され、該2つのギア部材は、第一回転ケースの前端両側と第二回転ケースの後端両側の間に取り付けられ、
前記第二段階直流機を駆動してギア部材を回転させると、第二回転ケースが第一回転ケースに対して回転することが好ましい。
【0008】
かかる折り畳み式オットマン装置において、前記ギア部材は、ケースと、ウォームと、ウォーム歯車と、第一歯車と、第二歯車と、第三歯車と、回転軸と、連結部材とを有し、その内、ケースは、第一回転ケースの底面に固定され、該ウォーム、該ウォーム歯車、該第一歯車、該第二歯車は、回動可能にケースの内部に組み立てられ、該第三歯車、該回転軸、該連結部材は、回動可能にケースの外部に組み立てられ、該ウォームは前記第二段階直流機の駆動により回転し、また、該ウォーム歯車はウォームに噛合され、該第一歯車が同一の軸心となるようにウォーム歯車の一側に噛合され、該第二歯車は第一歯車に噛合され、第三歯車は第二歯車に噛合され、回転軸は第三歯車の軸心として貫設され、連結部材は回転軸に取り付けられ、該連結部材に連結タブが設けられ、該連結タブは第二回転ケースの後端側面に取り付けられることが好ましい。
【0009】
かかる折り畳み式オットマン装置において、前記第二駆動装置はさらに、第二段階展開スイッチ及び第二段階折畳みスイッチを有し、該第二段階展開スイッチ及び第二段階折畳みスイッチは、第一回転ケースの底面に設置され、
一方のギア部材の回転軸に第二段階展開当接部が環設され、他方のギア部材の回転軸に第二段階折畳み当接部が環設され、該第二段階展開当接部に当接凸部が凸設されると共に、該第二段階折畳み当接部にも当接凸部が凸設され、該第二段階展開当接部の当接凸部は第二段階展開スイッチと接触でき、該第二段階折畳み当接部の当接凸部は第二段階折畳みスイッチと接触できることが好ましい。
【0010】
かかる折り畳み式オットマン装置において、さらに、足置き台及び第三駆動装置を備え、該足置き台は、第三駆動装置を介して第二回転ケースに枢設され、該第三駆動装置は伝動部材を有し、該伝動部材は、第三段階伝動用直流機と、伝動用駆動ユニットと、伝動用従動ユニットとを有し、該第三段階伝動用直流機を駆動させると、伝動用駆動ユニット及び伝動用従動ユニットが回転し、足置き台が第二回転ケースに対して回転することが好ましい。
【0011】
かかる折り畳み式オットマン装置において、前記足置き台の底部に第二枢設部が延設され、
前記第三駆動装置の伝動部材は伝動ベースを備え、該伝動ベースに第一装着部及び第二装着部が設置され、
前記第三段階伝動用直流機及び伝動ベースは、第二回転ケースの底面に取り付けられ、
前記伝動用駆動ユニットは、伝動軸及び該伝動軸の一端に設けられる駆動かさ歯車を備え、そのうち伝動軸は伝動ベースの第一装着部に貫設され、
前記第三段階伝動用直流機を駆動させると、伝動用駆動ユニットの伝動軸が回転し、それに連動して駆動かさ歯車も回転し、
前記伝動用従動ユニットは、従動軸及び該従動軸の一端に取り付けられる従動かさ歯車を備え、該従動軸は伝動ベースの第二装着部に貫設されると共に、該従動かさ歯車は伝動用駆動ユニットの駆動かさ歯車に噛合され、
前記足置き台の第二枢設部は、伝動用従動ユニットの従動軸に固定されることが好ましい。
【0012】
かかる折り畳み式オットマン装置において、前記足置き台は、底部の一側近傍に第一枢設部が延設され、該第一枢設部の一側に環状歯が形成され、
前記第三駆動装置は、クラッチ部材を備え、該クラッチ部材は、第三段階クラッチ直流機と、クラッチベースと、クラッチ駆動ユニットと、クラッチ従動ユニットと、歯付き盤と、止めタブとを有し、その内、第三段階クラッチ直流機及びクラッチベースは、第二回転ケースの底面の前端に取り付けられ、該クラッチベースに第一装着部及び第二装着部が設置され、該クラッチ駆動ユニットは、伝動軸を備え、該伝動軸の一端にかさ歯車が環設され、該クラッチ駆動ユニットの伝動軸はクラッチベースの第一装着部の貫設され、該第三段階クラッチ直流機を駆動すると、伝動軸が回転し、その回転にかさ歯車が連動し、
前記クラッチ従動ユニットは、従動軸及び該従動軸の一端に取り付けられるかさ歯車を備え、該従動軸は、クラッチベースの第二装着部に貫設され、該従動軸の一端は、外周面にねじ山が形成されると共に、第二装着部に貫設され、該クラッチ従動ユニットのかさ歯車は、クラッチ駆動ユニットのかさ歯車に噛合され、該歯付き盤にねじ穴が形成され、該ねじ穴に該従動軸のねじ山が螺合され、また、該歯付き盤の一側に環歯部が設けられ、外周面に当接凸部が凸設され、該止めタブは、歯付き盤の近傍及び第二回転ケースの底面に取り付けられ、該歯付き盤の当接凸部が止めタブに当接すると、歯付き盤が従動軸と同期回転することなく、従動軸に対してその軸方向に沿ってリニア移動し、歯付き盤の環歯部が足置き台の第一枢設部の環状歯に噛合され或いは離れることが好ましい。
【0013】
かかる折り畳み式オットマン装置において、前記第三駆動装置は、第三段階折畳みスイッチを有し、該第三段階折畳みスイッチは、第二回転ケースの底面に設置され、該第二回転ケースの底面に対して前記足置き台が回転することにより、第三段階折畳みスイッチと接触することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る折り畳み式オットマン装置は、第一回転ケースを椅子台に対して枢転させれば展開できると共に、第二回転ケースを第一回転ケースに対して枢転させれば展開できるので、使用者の足をオットマン装置に置いて快適な姿勢で伸ばせるので、筋肉疲労を解消することができ、また、本発明に係る折り畳み式オットマン装置は折り畳んで収納することができることから、収納空間を節約できるので、実用性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る折り畳み式オットマン装置を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
図2】本発明に係る折り畳み式オットマン装置を展開した状態を示す斜視図である。
図3】本発明に係る折り畳み式オットマン装置を展開した状態を示す底面視斜視図である。
図4】本発明に係る折り畳み式オットマン装置における第一駆動装置の部分分解斜視図である。
図5】本発明に係る折り畳み式オットマン装置における第二駆動装置の部分分解斜視図である。
図6】本発明に係る折り畳み式オットマン装置における第三駆動装置の部分拡大平面図である。
図7】本発明に係る折り畳み式オットマン装置における第三駆動装置の部分拡大斜視図である。
図8】本発明に係る折り畳み式オットマン装置における第三駆動装置の他の部分拡大斜視図である。
図9】本発明に係る折り畳み式オットマン装置を取り付けた状態を示す斜視図である。
図10】本発明に係る折り畳み式オットマン装置の操作状態を示す側視平面図である。
図11】本発明に係る折り畳み式オットマン装置の操作状態を示す側視平面図である。
図12】本発明に係る折り畳み式オットマン装置の操作状態を示す側視平面図である。
図13】本発明に係る折り畳み式オットマン装置の操作状態を示す側視平面図である。
図14】本発明に係る折り畳み式オットマン装置の操作状態を示す側視平面図である。
図15】本発明に係る折り畳み式オットマン装置の操作状態を示す側視平面図である。
図16】本発明に係る折り畳み式オットマン装置の操作状態を示す側視平面図である。
図17】本発明に係る折り畳み式オットマン装置における第三駆動装置のクラッチ部材を示す前面視平面図である。
図18】本発明に係る折り畳み式オットマン装置における第三駆動装置のクラッチ部材を示す後面視平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明の適切な実施の形態を詳細に説明する。
図1乃至図3に示すように、本発明に係る折り畳み式オットマン装置は、シート10と、第一回転ケース20と、第二回転ケース30と、足置き台40と、第一駆動装置50と、第二駆動装置60と、第三駆動装置70とを有する。
【0017】
前記シート10は、2本のプレート11と、支持棒12と、連結棒13とを備え、そのうちプレート11は、長細状を呈し、間隔をおいて平行となるように配置され、該支持棒12の両端が2本のプレート11の前段部の間に取り付けられ、該連結棒13の両端が2本のプレート11の後段部の間に取り付けられる。尚、このシート10の構造は、周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。前記第一回転ケース20は、中空のフレームであり、後端両側が第一駆動装置50を介してシート10の前端両側に枢設され、前記第二回転ケース30は、中空のフレームであり、後端両側が第二駆動装置60を介して第一回転ケース20の前端両側に枢設され、前端の両側近傍にそれぞれ切欠き口31が形成される。
【0018】
前記足置き台40は、その底部の一側近傍に第一枢設部41が延設され、底部の他側近傍に第二枢設部42が延設され、該第一枢設部41の一側に環状歯411が形成され、この第一枢設部41及び第二枢設部42は、第二回転ケース30の切欠き口31に位置しながら、第三駆動装置70を介して第二回転ケース30に枢設される。
【0019】
図2及び図4に示すように、前記第一駆動装置50は、シート10と第一回転ケース20との間に設置され、2つの角度調整器51と、2つの第一段階直流機52と、連動軸53とを備える。
【0020】
前記角度調整器51はそれぞれ、シート10の前端両側と第一回転ケース20の後端両側との間に取り付けられ、カバー511と、角度調整盤512と、枢転ユニット513とを有し、その内、該カバー511は、連結板5111及び装着盤5112を備え、該連結板5111は、シート10のプレート11の前端内面に取り付けられ、該装着盤5112の外周縁に、内側に向かって第一段階展開ストッパー5113及び第一段階折畳みストッパー5113Aが間隔をおいて延設される。
前記角度調整盤512は、カバー511の装着盤5112の内側に取り付けられ、該枢転ユニット513は、連結盤5131と、湾曲アーム5132と、取付板5133とを有し、該湾曲アーム5132の一端が連結盤5131の外縁部に連接され、他端が取付板5133の底面に連接され、該連結盤5131と接着した箇所の両側付近に第一段階展開止め面5134及び第一段階折畳み止め面5134Aが設けられ、該枢転ユニット513は、連結盤5131を介して角度調整盤512の内面に取り付けられ、該取付板5133を介して第一回転ケース20の後端底面に取り付けられる。
【0021】
前記第一段階直流機52はそれぞれ、シート10の前端両側及び角度調整器51の内側に取り付けられると共に、角度調整器51の連結板5111の内側面に固定され、前記連動軸53は、2つの角度調整器51の間に取り付けられる。
第一駆動装置50を使用する時は、第一段階直流機52を駆動して連動軸53を回転させ、それに連動させて角度調整器51の角度調整盤512及び枢転ユニット513を回転させる。また、前記枢転ユニット513の湾曲アーム5132は、第一段階展開止め面5134をカバー511の装着盤5112の第一段階展開ストッパー5113に或いは、第一段階折畳み止め面5134Aをカバー511の装着盤5112の第一段階折畳みストッパー5113Aに当接することができる。
尚、上述した角度調整盤512の構成または操作方法は、既存の背もたれ用の傾斜角度を調整可能な調整器具と同一であり、周知の技術であるので、ここでの詳細の説明を省略する。
【0022】
図3及び図5に示すように、前記第二駆動装置60は、第一回転ケース20と第二回転ケース30との間に設置され、2つの第二段階直流機61と、2つのギア部材62と、第二段階展開スイッチ63と、第二段階折畳みスイッチ63Aとを有する。
【0023】
前記2つの第二段階直流機61は、第一回転ケース20の中段両側の底面に取り付けられると共に、可撓軸611を介して互いに連動する。
前記2つのギア部材62は、第一回転ケース20の前端両側と第二回転ケース30の後端両側との間、かつ第二段階直流機61の近傍に取り付けられ、その第二段階直流機61を駆動させると、ギア部材62のウォーム622が回転する。
【0024】
前記ギア部材62は、ケース621と、ウォーム622と、ウォーム歯車623と、第一歯車624と、第二歯車625と、第三歯車626と、回転軸627と、連結部材628とを有し、その内、ケース621は、第一回転ケース20の底面に固定され、該ウォーム622、該ウォーム歯車623、該第一歯車624、該第二歯車625は、回動可能にケース621の内部に組み立てられ、該第三歯車626、該回転軸627、該連結部材628は、回動可能にケース621の外部に組み立てられる。また、前記ウォーム歯車623はウォーム622に噛合され、該第一歯車624は、同一の軸心となるようにウォーム歯車623の一側に噛合され、該第二歯車625は第一歯車624に噛合され、該第三歯車626は第二歯車625に噛合され、該回転軸627は第三歯車626の軸心として貫設され、連結部材628は回転軸627に取り付けられる。
さらに、前記連結部材628に連結タブ6281が設けられ、該連結タブ6281は第二回転ケース30の後端側面に取り付けられる。また、前記回転軸627の内端は、第三歯車626の内側面から突出すると共に、一方の回転軸627の内端に第二段階展開当接部629が環設されると共に、他方の回転軸627の内端に第二段階折畳み当接部629Aが環設され、該第二段階展開当接部629の外周面に当接凸部6291が凸設され、該第二段階折畳み当接部629Aに当接凸部6291Aが凸設される。
【0025】
前記第二段階展開スイッチ63及び第二段階折畳みスイッチ63Aは、第一回転ケース20の底面の前端両側に設置され、また、該第二段階展開スイッチ63は第二段階展開当接部629の近傍に配置され、該第二段階展開当接部629の当接凸部6291が第二段階展開スイッチ63に接触すると、第二段階展開スイッチ63が駆動する。一方、前記第二段階折畳みスイッチ63Aは、第二段階折畳み当接部629Aの近傍に配置され、第二段階折畳み当接部629Aの当接凸部6291Aが第二段階折畳みスイッチ63Aに接触すると、第二段階折畳みスイッチ63Aが駆動する。
【0026】
図6乃至図8に示すように、前記第三駆動装置70は、第二回転ケース30と足置き台40との間に設置され、クラッチ部材71と、伝動部材72と、第三段階折畳みスイッチ73とを有する。
【0027】
前記クラッチ部材71は、第二回転ケース30の一側に取り付けられ、第三段階クラッチ直流機711と、クラッチベース712と、クラッチ駆動ユニット713と、クラッチ従動ユニット714と、歯付き盤715と、止めタブ716と、位置決めタブ717とを有し、その内、該第三段階クラッチ直流機711は、第二回転ケース30の底面後端に取り付けられ、該クラッチベース712は、第二回転ケース30の底面前端に取り付けられ、該クラッチベース712に、互いに直立する第一装着部7121及び第二装着部7122が設置され、該クラッチ駆動ユニット713は、伝動軸7131を備え、該伝動軸7131の一端にかさ歯車7132が環設され、該伝動軸7131はクラッチベース712の第一装着部7121に貫設され、該伝動軸7131の一端は、第一装着部7121から第三段階クラッチ直流機711の近傍に突出する構造であり、該第三段階クラッチ直流機711が駆動すると、伝動軸7131の回転に連動し、かさ歯車7132も回転する。
【0028】
前記クラッチ従動ユニット714は、従動軸7141及び該従動軸7141の一端に取り付けられたかさ歯車7142を備え、該従動軸7141は、クラッチベース712の第二装着部7122に貫設され、該従動軸7141は、外周面にねじ山が形成され、その一端は第二装着部7122から突出する。。
前記クラッチ従動ユニット714のかさ歯車7142は、クラッチ駆動ユニット713のかさ歯車7132に噛合され、該歯付き盤715にねじ穴7151が形成され、前記従動軸7141のねじ山は歯付き盤715のねじ穴7151に螺合される。また、前記歯付き盤715における、第二装着部7122と反対する側に環歯部7152が設けられ、その外周面に当接凸部7153が凸設され、前記止めタブ716は、歯付き盤715の外周面の近傍及び第二回転ケース30の底面に取り付けられ、該歯付き盤715の当接凸部7153が止めタブ716に当接すると、歯付き盤715が従動軸7141と同期回転することなく、従動軸7141に対してその軸方向に沿ってリニア移動する。
【0029】
前記位置決めタブ717は、歯付き盤715の環歯部7152の近傍及び第二回転ケース30の底面に取り付けられ、該歯付き盤715における、ねじ穴7151と対向する側に回転可能な枢転軸7171が延設され、該枢転軸7171に前記足置き台40の第一枢設部41が固定され、該第一枢設部41の環状歯411が歯付き盤715の環歯部7152に噛合される。
【0030】
前記伝動部材72は、第二回転ケース30の他側に取り付けられ、第三段階伝動用直流機721と、伝動ベース722と、伝動用駆動ユニット723と、伝動用従動ユニット724と、位置決めタブ725とを有し、その内、第三段階伝動用直流機721は、該第二回転ケース30の底面後端に取り付けられると共に、該伝動ベース722は、第二回転ケース30の底面前端に取り付けられ、該伝動ベース722に互いに直立する第一装着部7221及び第二装着部7222が設置され、該伝動用駆動ユニット723は、伝動軸7231及び該伝動軸7231の一端に設けられる駆動かさ歯車7232を備え、該伝動軸7231は伝動ベース722の第一装着部7221に貫設され、その一端は、第一装着部7221から第三段階伝動用直流機721の近傍に突出する構造であり、その第三段階伝動用直流機721を駆動させると、伝動軸7231の回転に連動して駆動かさ歯車7232が回転する。
【0031】
前記伝動用従動ユニット724は、従動軸7241及び該従動軸7241の一端に取り付けられる従動かさ歯車7242を備え、該従動軸7241は、伝動ベース722の第二装着部7222に貫設され、その一端は第二装着部7222に貫設される構成であり、従動かさ歯車7242は、駆動することにより、伝動用駆動ユニット723の駆動かさ歯車7232に噛合される。また、前記位置決めタブ725は、伝動用従動ユニット724の従動軸7241の近傍且つ第二回転ケース30の底面に取り付けられると共に、該従動軸7241の他端は位置決めタブ725に挿し込まれ、前記足置き台40の第二枢設部42は、従動軸7241における伝動ベース722と位置決めタブ725との間に固定される。
【0032】
前記第三段階折畳みスイッチ73は、第二回転ケース30の底面後端に設置され、前記足置き台40は、第二回転ケース30の底面に対して回転することにより、第三段階折畳みスイッチ73と接触する(図13の如く)。
【0033】
図9に示すように、本発明を組み立てる時は、シート10を椅子台80に設置し、シート10の後端に背もたれ90を枢設する。一方、図10が本発明を折り畳む状態を示し、本発明を展開して使用する時には、図4及び図11に示すように、第一段階直流機52を駆動させて連動軸53を回転させ、角度調整器51の角度調整盤512及び枢転ユニット513を順に回転させることにより、枢転ユニット513の取付板5133に固定される第一回転ケース20をシート10に対して前方へ回転させる。
【0034】
また、前記第一回転ケース20がシート10に対して前方へ90度回転すると、枢転ユニット513の湾曲アーム5132の第一段階展開止め面5134が角度調整器51のカバー511の装着盤5112の第一段階展開ストッパー5113に当接することから、第一段階直流機52は第一回転ケース20を駆動し続けることができなくなり、この時、第一段階直流機52の負荷電流が増加し、コントローラにより第一段階直流機52の電流量を計測し、設定した電流量に達すると、第一段階直流機52を停止させる。この方法によれば、第一回転ケース20が前方へ90度に回転すると、自動的に停止すると共に水平状態となる。
【0035】
図5及び図12に示すように、第二段階直流機61が駆動すると、ウォーム622が回転し、それに伴ないウォーム歯車623、第一歯車624、第二歯車625、第三歯車626、回転軸627、連結部材628、第二段階展開当接部629、第二段階折畳み当接部629Aが順に回動することから、連結部材628の連結タブ6281に固定した第二回転ケース30は第一回転ケース20に対して前方へ回転することができる。
【0036】
図13に示すように、第二回転ケース30が第一回転ケース20に対して前方へ180度回転すると、第二段階展開当接部629の当接凸部6291が第二段階展開スイッチ63に当接するが、第二段階折畳み当接部629Aの当接凸部6291Aは第二段階折畳みスイッチ63Aに当接しないので、第二回転ケース30は前方へ180度まで回転して水平状態となる。
【0037】
図7に示すように、第三段階クラッチ直流機711が駆動してクラッチ駆動ユニット713が回転すると、クラッチ従動ユニット714及び歯付き盤715が回転する。また、図17に示すように、歯付き盤715の当接凸部7153が止めタブ716に当接すると、歯付き盤715がクラッチ従動ユニット714と連動し続けることができなくなると共に、歯付き盤715がクラッチ従動ユニット714の従動軸7141に対して軸方向に沿ってリニア移動しながら、足置き台40の第一枢設部41から離れるので、歯付き盤715の環歯部7152が第一枢設部41の環状歯411から離脱することができる。
【0038】
図8及び図14に示すように、第三段階伝動用直流機721が駆動して伝動用駆動ユニット723が回転すると、それに伴ない伝動用従動ユニット724が回転し、それにより、伝動用従動ユニット724の従動軸7241に固定した足置き台40が第二回転ケース30の上面に対して回転する。
図2及び図15に示すように、足置き台40が第二回転ケース30に対して260度回転する時、即ち、足置き台40が水平の状態に対して80度となった時、足置き台40の第一枢設部41及び第二枢設部42が第二回転ケース30の切欠き口31の後端の壁に当接することから、第三段階伝動用直流機721が足置き台40を駆動し続けることができなくなる。この時、第三段階伝動用直流機721の負荷電流が増加することから、コントローラにより第三段階伝動用直流機721の電流量を測定し、設定した電流量に達すると、第三段階伝動用直流機721を停止させる。この方法によれば、足置き台40が回転して水平の状態に対して80度となったとき、自動的に停止する。
【0039】
図18に示すように、第三段階伝動用直流機721が停止すると、再び第三段階クラッチ直流機711が駆動し、歯付き盤715が足置き台40の第一枢設部41と接近すると共に、歯付き盤715の環歯部7152が第一枢設部41の環状歯411に噛合することから、足置き台40と第二回転ケース30とを位置決めることができる。
【0040】
このように、本発明の折畳み可能な構造を用いれば、オットマンの長さを更に伸ばすことができ使い心地がよくなり、また、必要に応じて足置き台40の傾斜角度を自由に調整することができる。
【0041】
図16に示すように、足置き台40を第二回転ケース30に対して180度回転させて水平にすると、オットマンの長さをさらに伸ばすことができるので、高身長であっても使用することができ、更に
、本発明における第一駆動装置50及び第二駆動装置60は、第一段階直流機52及び第二段階直流機61を備えることから、第二回転ケース30及び足置き台40の回転力も向上している。
【0042】
本発明に係るオットマンを折り畳んで収納する時には、図3に示すように、第三段階クラッチ直流機711を駆動させて、歯付き盤715の環歯部7152を足置き台40の第一枢設部41の環状歯411から離脱させ、第三段階伝動用直流機721を駆動して、足置き台40を第二回転ケース30の底面へ回転させる。その後、足置き台40を第二回転ケース30の底面に合わせて第三段階折畳みスイッチ73と接触させると、足置き台40の収納が完了する。また、第三段階クラッチ直流機711を再び駆動させて、歯付き盤715の環歯部7152を足置き台40の第一枢設部41に噛合させると、足置き台40が第二回転ケース30の底面に折畳む状態を維持する。第二段階直流機61を駆動させて、第二回転ケース30を第一回転ケース20に対して後方へ回転し、第一回転ケース20の底面に折畳むことができる。更に、図5に示すように、第二段階展開当接部629の当接凸部6291が第二段階展開スイッチ63から離れて、第二段階折畳み当接部629Aの当接凸部6291Aが第二段階折畳みスイッチ63Aに当接する場合に、第二回転ケース30を折り畳むことが完成である。
【0043】
そして、前記第一段階直流機52を駆動させて、第一回転ケース20をシート10に対して後方へ回転させると、図10に示すように、角度調整器51の枢転ユニット513の湾曲アーム5132の第一段階折畳み止め面5134Aが角度調整器51のカバー511の装着盤5112の第一段階折畳みストッパー5113Aに当接し、第一回転ケース20を収納することができる。この方法によれば、第一回転ケース20、第二回転ケース30、足置き台40を、シート10と垂直となるように折り畳んで収納することができるので、スペースを節約できる。
【符号の説明】
【0044】
10 シート
20 第一回転ケース
30 第二回転ケース
40 足置き台
41 第一枢設部
411 環状歯
42 第二枢設部
50 第一駆動装置
51 角度調整器
511 カバー
5111 連結板
5112 装着盤
512 角度調整盤
5113 第一段階展開ストッパー
5113A 第一段階折畳みストッパー
513 枢転ユニット
5131 連結盤
5132 湾曲アーム
5133 取付板
5134 第一段階展開止め
5134A 第一段階折畳み止め面
52 第一段階直流機
53 連動軸
60 第二駆動装置
61 第二段階直流機
611 可撓軸
62 ギア部材
621 ケース
622 ウォーム
623 ウォーム歯車
624 第一歯車
625 第二歯車
626 第三歯車
627 回転軸
628 連結部材
6281 連結タブ
629 第二段階展開当接部
629A 第二段階折畳み当接部
6291、6291A 当接凸部
63 第二段階展開スイッチ
63A 第二段階折畳みスイッチ
70 第三駆動装置
71 クラッチ部材
711 第三段階クラッチ直流機
712 クラッチベース
7121 第一装着部
7122 第二装着部
713 クラッチ駆動ユニット
7131 伝動軸
7132 かさ歯車
714 クラッチ従動ユニット
7141 従動軸
7142 かさ歯車
715 歯付き盤
7151 ねじ穴
7152 環歯部
7153 当接凸部
716 止めタブ
72 伝動部材
721 第三段階伝動用直流機
722 伝動ベース
77221 第一装着部
7222 第二装着部
723 伝動用駆動ユニット
7231 伝動軸
7232 駆動かさ歯車
724 伝動用従動ユニット
7241 従動軸
7242 従動かさ歯車
73 第三段階折畳みスイッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18