特許第6248943号(P6248943)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6248943情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム、並びに情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6248943
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム、並びに情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G11B 27/00 20060101AFI20171211BHJP
   G11B 20/10 20060101ALI20171211BHJP
   G11B 27/10 20060101ALI20171211BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20171211BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20171211BHJP
   H04N 21/433 20110101ALI20171211BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20171211BHJP
【FI】
   G11B27/00 D
   G11B20/10 D
   G11B20/10 301Z
   G11B27/10 A
   H04N5/93
   H04N5/91
   H04N21/433
   H04N21/442
【請求項の数】9
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-543245(P2014-543245)
(86)(22)【出願日】2013年10月16日
(86)【国際出願番号】JP2013078038
(87)【国際公開番号】WO2014065165
(87)【国際公開日】20140501
【審査請求日】2016年9月5日
(31)【優先権主張番号】特願2012-236312(P2012-236312)
(32)【優先日】2012年10月26日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(72)【発明者】
【氏名】押領司 宏
(72)【発明者】
【氏名】江島 公志
【審査官】 斎藤 眞
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−224665(JP,A)
【文献】 特開2011−028792(JP,A)
【文献】 特開2007−157269(JP,A)
【文献】 特表2012−524345(JP,A)
【文献】 特開2011−217197(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 20/10−20/16
G11B 27/00−27/34
H04N 5/76−5/956
H04N 21/00−21/858
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツのうちの再生対象とする前記コンテンツを示すプレイリストごとに所定値を決定し、前記コンテンツごとに、前記コンテンツを一時的に記憶する記憶部に関する優先度を、そのコンテンツを再生対象とする前記プレイリストの前記所定値を加算することにより計算する計算部
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記所定値は、前記プレイリストの視聴履歴に基づいて決定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツは、シーン単位のコンテンツである
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
情報処理装置が、
複数のコンテンツのうちの再生対象とする前記コンテンツを示すプレイリストごとに所定値を決定し、前記コンテンツごとに、前記コンテンツを一時的に記憶する記憶部に関する優先度を、そのコンテンツを再生対象とする前記プレイリストの前記所定値を加算することにより計算する計算ステップ
を含む情報処理方法。
【請求項5】
前記所定値は、前記プレイリストの視聴履歴に基づいて決定する
請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータを、
複数のコンテンツのうちの再生対象とする前記コンテンツを示すプレイリストごとに所定値を決定し、前記コンテンツごとに、前記コンテンツを一時的に記憶する記憶部に関する優先度を、そのコンテンツを再生対象とする前記プレイリストの前記所定値を加算することにより計算する計算部
として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
前記所定値は、前記プレイリストの視聴履歴に基づいて決定する
請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
第1の情報処理装置と、
第2の情報処理装置と
を備え、
コンテンツを一時的に記憶する記憶部と、
複数の前記コンテンツのうちの再生対象とする前記コンテンツを示すプレイリストごとに所定値を決定し、前記コンテンツごとに、前記記憶部に関する優先度を、そのコンテンツを再生対象とする前記プレイリストの前記所定値を加算することにより計算する計算部と、
前記計算部により計算された前記優先度に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記コンテンツを削除する制御部と
を有する情報処理システム。
【請求項9】
前記所定値は、前記プレイリストの視聴履歴に基づいて決定する
請求項8に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム、並びに情報処理システムに関し、特に、プレイリストを用いて再生を行う場合にコンテンツの一時的な記憶を効率良く行うことができるようにした情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム、並びに情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツをサーバに保存しておき、クライアントで視聴するシステムにおいて、コンテンツへのアクセス速度を速め、ネットワークの負荷を軽減する方法として、クライアントがコンテンツを一時的に記憶するキャッシュを利用する方法が存在する。なお、コンテンツとは、動画像や静止画像、音声(オーディオ)などである。
【0003】
また、キャッシュ内のコンテンツを削除する方法としては、古いコンテンツから順に削除する方法(Least Recently Used)、新しいコンテンツから順に削除する方法(Most Recently Used)、使用頻度の少ない方から順に削除する方法(Least Frequently Used)がある。また、視聴履歴に基づいて視聴傾向の低いジャンルに属するコンテンツを優先的に削除する方法もある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
古いコンテンツまたは新しいコンテンツから順に削除する方法では、コンテンツに対してランダムなアクセスが行われる場合、アクセス対象のコンテンツが既に削除されている可能性が高く、キャッシュは効率良くコンテンツを記憶することができない。
【0005】
これに対して、使用頻度や視聴履歴に基づいてキャッシュ内のコンテンツを削除する方法では、過去の使用状況に応じて、今後使用される可能性の低いコンテンツが優先的に削除されるので、キャッシュは効率良くコンテンツを記憶することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3999004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、再生対象とするコンテンツを示すプレイリストを用いてコンテンツの再生を行う場合に効率良くキャッシュを制御する方法は考案されていなかった。
【0008】
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、プレイリストを用いて再生を行う場合にコンテンツの一時的な記憶を効率良く行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本技術の第1の側面の情報処理装置は、複数のコンテンツのうちの再生対象とするコンテンツを示すプレイリストごとに所定値を決定し、前記コンテンツごとに、前記コンテンツを一時的に記憶する記憶部に関する優先度を、そのコンテンツを再生対象とする前記プレイリストの前記所定値を加算することにより計算する計算部を備える情報処理装置である。
【0010】
本技術の第1の側面の情報処理方法およびプログラムは、本技術の第1の側面の情報処理装置に対応する。
【0011】
本技術の第1の側面においては、複数のコンテンツのうちの再生対象とするコンテンツを示すプレイリストごとに所定値が決定され、前記コンテンツごとに、前記コンテンツを一時的に記憶する記憶部に関する優先度が、そのコンテンツを再生対象とする前記プレイリストの前記所定値を加算することにより計算される。
【0012】
本技術の第2の側面の情報処理システムは、第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置とを備え、コンテンツを一時的に記憶する記憶部と、複数の前記コンテンツのうちの再生対象とする前記コンテンツを示すプレイリストごとに所定値を決定し、前記コンテンツごとに前記記憶部に関する優先度を、そのコンテンツを再生対象とする前記プレイリストの前記所定値を加算することにより計算する計算部と、前記計算部により計算された前記優先度に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記コンテンツを削除する制御部とを有する情報処理システムである。
【0013】
本技術の第2の側面においては、第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とが備えられ、コンテンツが一時的に記憶部に記憶され、複数の前記コンテンツのうちの再生対象とする前記コンテンツを示すプレイリストごとに所定値が決定され、前記コンテンツごとに前記記憶部に関する優先度が、そのコンテンツを再生対象とする前記プレイリストの前記所定値を加算することにより計算され、前記優先度に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記コンテンツが削除される。
【発明の効果】
【0014】
本技術によれば、プレイリストを用いて再生を行う場合にコンテンツの一時的な記憶を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本技術を適用した情報処理システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図2】プレイリストの例を示す図である。
図3】キャッシュの削除動作の例を示す図である。
図4図1のサーバの優先度決定処理を説明するフローチャートである。
図5図1の情報処理システムの再生処理を説明するフローチャートである。
図6】本技術を適用した情報処理システムの第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図7図6のサーバの優先度決定処理を説明するフローチャートである。
図8】コンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1実施の形態>
<情報処理システムの第1実施の形態の構成例>
図1は、本技術を適用した情報処理システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0017】
図1の情報処理システム10は、情報処理装置としてのサーバ11と、情報処理装置としてのクライアント12とにより構成される。情報処理システム10は、プレイリストに基づいて、MPEG(Moving Picture Experts Group phase)-DASH規格に準拠したコンテンツのストリーミング再生を行う。
【0018】
具体的には、サーバ11は、コンテンツDB31、解析部32、メタDB33、視聴履歴DB34、生成部35、プレイリストDB36、計算部37、管理DB38、および通信部39により構成される。サーバ11は、コンテンツDBに記憶されているコンテンツのプレイリストに基づいて、シーン単位のコンテンツごとにクライアント12のキャッシュ53に関する優先度を計算する。
【0019】
より詳細には、サーバ11のコンテンツDB31は、コンテンツを記憶する。解析部32は、コンテンツDB31に記憶されるコンテンツを読み出し、そのコンテンツをシーンごとに分割する。
【0020】
例えば、コンテンツが動画像である場合、解析部32は、特定の人物の静止画像と、コンテンツを構成する各フレームの画像とのマッチングを行い、その人物の静止画像を含むフレーム単位の画像の区間を、その人物が映っているシーンとして分割する。また、解析部32は、コンテンツのうちの手振れが発生しているフレーム単位の画像の区間を、撮影に失敗したシーンとして分割する。
【0021】
また、コンテンツが音声である場合、解析部32は、コンテンツを解析し、笑い声を含む区間を笑い声があるシーンとして分割したり、曲のサビ、イントロなどを含む区間を、それぞれ、曲のサビ、イントロがあるシーンとして分割したりする。
【0022】
また、解析部32は、分割されたシーンごとに、そのシーンの内容を表すメタデータを生成する。メタデータとしては、例えば、特定の人物が映っていることを表すデータ、笑い声があることを表すデータ、撮影に失敗したことを表すデータ、笑い声があることを表すデータ、曲のサビやイントロがあることを表すデータなどである。解析部32は、各シーンのメタデータをメタDB33に供給し、メタDB33に記憶させる。
【0023】
視聴履歴DB34は、通信部39から供給される各シーンおよび各プレイリストの視聴履歴を記憶する。なお、視聴履歴としては、視聴回数、視聴日時などがある。
【0024】
生成部35は、視聴履歴DB34から各シーンまたは各プレイリストの少なくとも一方の視聴履歴、メタDB33に記憶されているメタデータ等に基づいて、ユーザの嗜好するシーンを再生対象とするプレイリストを作成する。
【0025】
具体的には、生成部35は、例えば、各シーンの視聴履歴と、そのシーンのメタデータに基づいて、ユーザの嗜好するシーンのメタデータを決定する。または、生成部35は、例えば、プレイリストDB36からプレイリストを読み出し、そのプレイリストで再生対象とされるシーンを認識する。そして、生成部35は、各プレイリストの視聴履歴、そのプレイリストで再生対象とされるシーン、および、そのシーンのメタデータに基づいて、ユーザの嗜好するシーンのメタデータを決定する。
【0026】
そして、生成部35は、決定されたメタデータに対応するシーンを再生対象とするプレイリストを作成し、プレイリストDB36に供給する。
【0027】
プレイリストDB36は、生成部35から供給されるプレイリストと、通信部39から供給されるプレイリストとを記憶する。
【0028】
計算部37は、シーン単位のコンテンツの優先度を記憶する。なお、優先度の初期値は0である。計算部37は、プレイリストDB36からプレイリストを読み出し、読み出されたプレイリストで再生対象とされるシーン単位のコンテンツの優先度に所定値を加算することにより、その優先度を更新する。計算部37は、更新された優先度を通信部39に供給する。
【0029】
管理DB38は、コンテンツDB31に記憶されるコンテンツの数、コンテンツの名前などのコンテンツに関するコンテンツ情報を記憶する。
【0030】
通信部39は、クライアント12からの要求に応じて、コンテンツDB31から所定のシーンのコンテンツを読み出し、クライアント12に送信する。また、通信部39は、計算部37から供給される優先度をクライアント12に送信する。さらに、通信部39は、クライアント12から送信されてくるプレイリストをプレイリストDB36に供給する。
【0031】
また、通信部39は、クライアント12からの要求に応じて、プレイリストDB36からプレイリストを読み出し、クライアント12に送信する。さらに、通信部39は、クライアント12からの要求に応じて、管理DB38からコンテンツ情報を読み出し、クライアント12に送信する。さらに、通信部39は、クライアント12から送信されてくる各シーンおよび各プレイリストの視聴履歴を視聴履歴DB34に供給する。
【0032】
クライアント12は、通信部50、生成部51、キャッシュ制御部52、キャッシュ53、画面生成部54、および出力部55により構成され、サーバ11に記憶されているコンテンツの一部を一時的に記憶し、そのコンテンツを表示する。
【0033】
具体的には、クライアント12の通信部50は、キャッシュ制御部52からの要求に応じて所定のシーンのコンテンツの送信をサーバ11に要求し、これによりサーバ11の通信部39から送信されてくる所定のシーンのコンテンツを受信する。通信部50は、受信されたコンテンツをキャッシュ制御部52に供給する。また、通信部50は、通信部39から送信されてくる優先度を受信し、キャッシュ制御部52に供給する。
【0034】
さらに、通信部50は、キャッシュ制御部52からの要求に応じてプレイリストの送信をサーバ11に要求し、これにより通信部39から送信されてくるプレイリストを受信する。通信部50は、受信されたプレイリストをキャッシュ制御部52に供給する。また、通信部50は、キャッシュ制御部52から供給される各シーンおよび各プレイリストの視聴履歴をサーバ11に送信する。
【0035】
また、通信部50は、画面生成部54からの要求に応じてコンテンツ情報の送信をサーバ11に要求し、これにより通信部39から送信されてくるコンテンツ情報を受信し、画面生成部54に供給する。また、通信部50は、生成部51から供給されるプレイリストをサーバ11に送信する。これにより、そのプレイリストは、プレイリストDB36に記憶される。
【0036】
生成部51は、ユーザからの指示に基づいてプレイリストを生成する。具体的には、例えば、出力部55にプレイリストで再生対象としたいシーンのコンテンツが出力されているときに、ユーザが、そのシーンの選択を指示する。生成部51は、ユーザにより選択が指示されたシーンのコンテンツを再生対象とするプレイリストを生成する。生成部51は、生成されたプレイリストを通信部50に供給する。
【0037】
キャッシュ制御部52は、不揮発性のメモリなどを内蔵し、通信部50から供給されるシーン単位のコンテンツの優先度を記憶する。キャッシュ制御部52は、プレイリストの送信を通信部50に要求し、その結果通信部50から供給されるプレイリストを記憶する。
【0038】
また、キャッシュ制御部52は、記憶している全てのプレイリストの情報を出力部55に表示させる。ユーザは、出力部55に表示されている全てのプレイリストの中から再生対象とするコンテンツのプレイリストを選択する。
【0039】
キャッシュ制御部52は、ユーザにより選択された再生対象とするコンテンツのプレイリスト、記憶している優先度などに基づいて、コンテンツDB31に記憶されているコンテンツのうちの所定のシーンのコンテンツを通信部50に要求する。キャッシュ制御部52は、その結果通信部50から供給されるコンテンツをキャッシュ53に供給して一時的に記憶させる。
【0040】
さらに、キャッシュ制御部52は、優先度に基づいて、キャッシュ53に記憶されているシーン単位のコンテンツを削除する。また、キャッシュ制御部52は、再生対象とするコンテンツのプレイリストにしたがって、キャッシュ53に記憶されているシーン単位のコンテンツを読み出し、出力部55に供給して表示させる。
【0041】
このとき、キャッシュ制御部52は、読み出したシーン単位のコンテンツに対応するシーンの視聴履歴としての視聴回数を1だけインクリメントし、再生対象とするコンテンツのプレイリストの視聴回数を1だけインクリメントする。なお、視聴回数の初期値は0である。キャッシュ制御部52は、更新後の視聴履歴を通信部50に供給する。
【0042】
画面生成部54は、ユーザによるコンテンツ情報の一覧の表示の指示に応じて、コンテンツ情報を通信部50に要求する。画面生成部54は、これにより通信部50から供給されるコンテンツ情報に基づいて、コンテンツ情報の一覧を表示する一覧画面を生成する。画面生成部54は、生成された一覧画面を出力部55に供給して出力部55に表示させる。
【0043】
出力部55は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。出力部55は、画面生成部54から供給される一覧画面、キャッシュ制御部52から供給されるプレイリストの情報、シーン単位のコンテンツとしての動画像や静止画像を表示する。また、出力部55は、シーン単位のコンテンツとしての音声を出力する。
【0044】
<プレイリストの例>
図2は、プレイリストの例を示す図である。
【0045】
図2の例では、コンテンツDB31には、Aさんが写っているシーンを含む動画像#1、Bさんが写っているシーンの動画像#2、Aさんが写っている静止画像#1、AさんとBさんが写っている静止画像#2、明るいロックの音楽#1、および、さわやかなクラッシックの音楽#2がコンテンツとして記憶されている。
【0046】
この場合、メタDB33には、動画像#1のAさんが写っているシーンのメタデータとして、Aさんが写っていることを表すメタデータが記憶され、動画像#2のシーンのメタデータとして、Bさんが写っていることを表すメタデータが記憶される。また、メタDB33には、静止画像#1のシーンのメタデータとして、Aさんが写っていることを表すメタデータが記憶され、静止画像#2のシーンのメタデータとして、Aさんが写っていることを表すメタデータと、Bさんが写っていることを表すメタデータが記憶される。
【0047】
また、メタDB33には、音楽#1の曲のイントロ、サビ、間奏を含む区間のシーンのメタデータとして、それぞれ、ロック音楽のイントロ、サビ、間奏があることを表すメタデータが記憶される。さらに、メタDB33には、音楽#2の曲のAメロ、Bメロ、1回目のサビ、2回目のサビを含む区間のシーンのメタデータとして、それぞれ、クラッシック音楽のAメロ、Bメロ、1回目のサビ、2回目のサビがあることを表すメタデータが記憶される。
【0048】
ここで、生成部35が、ユーザの嗜好するシーンのメタデータを、Aさんが写っていることを表すメタデータおよびロック音楽を表すメタデータに決定すると、Aさんが写っているシーンの動画像および静止画像、並びに、ロック音楽を再生対象とするプレイリストを作成する。
【0049】
具体的には、生成部35は、例えば、図2に示すように、動画像#1のAさんが写っているシーン、静止画像#1、静止画像#2を順に再生対象とするとともに、音楽#1のイントロ、サビ、間奏、サビを順に再生対象とするプレイリストを作成する。これにより、「Aさん」を示すコンテンツのプレイリストが作成される。
【0050】
なお、生成部35は、シーン間において、トランジション処理(トランザクション処理)を施したり、テロップなどを合成したりすることを指定するプレイリストを作成してもよい。また、プレイリストは、図2の例に限定されず、例えば、旅行を行った期間のシーンのコンテンツを再生対象とする、「旅行」を示すコンテンツのプレイリストであってもよい。
【0051】
<キャッシュの削除動作の例>
図3は、図1のキャッシュ制御部52の制御によるキャッシュ53の削除動作の例を示す図である。
【0052】
図3の例では、シーン#1、シーン#2のコンテンツを順に再生対象とするプレイリストAに基づくコンテンツの再生と、シーン#1、シーン#3のコンテンツを順に再生対象とするプレイリストBに基づくコンテンツの再生が交互に行われる場合について説明する。
【0053】
この場合、シーン#1のコンテンツは、プレイリストAとプレイリストBの両方に含まれているので、シーン#1のコンテンツの優先度は、所定値(例えば、1)の2倍になる。一方、シーン#2とシーン#3のコンテンツは、プレイリストAとプレイリストBのうちの一方にのみ含まれているので、シーン#2とシーン#3のコンテンツの優先度は、所定値である。
【0054】
従って、図3に示すように、キャッシュ制御部52による優先度に基づくキャッシュ53の制御では、まず、プレイリストAに基づいてシーン#1のコンテンツを再生するとき、キャッシュ制御部52は、通信部50を介してシーン#1のコンテンツの送信をサーバ11に要求し、その結果得られるシーン#1のコンテンツをキャッシュ53に記憶させる。
【0055】
次に、プレイリストAに基づいてシーン#2のコンテンツを再生するとき、キャッシュ制御部52は、通信部50を介してシーン#2のコンテンツの送信をサーバ11に要求し、その結果得られるシーン#2のコンテンツをキャッシュ53に記憶させる。
【0056】
そして、プレイリストBに基づいてシーン#1のコンテンツを再生するとき、キャッシュ53には既にシーン#1のコンテンツが存在するため、キャッシュ制御部52は、サーバ11にコンテンツを要求しない。
【0057】
次に、プレイリストBに基づいてシーン#3のコンテンツを再生するとき、キャッシュ制御部52は、通信部50を介してシーン#3のコンテンツの送信をサーバ11に要求する。そして、キャッシュ制御部52は、キャッシュ53に記憶されているシーン#1とシーン#2のコンテンツのうちの、より優先度の低いシーン#2のコンテンツを削除し、要求に応じてサーバ11から送信されてきたシーン#3のコンテンツをキャッシュ53に記憶させる。
【0058】
そして、プレイリストBに基づいてシーン#1のコンテンツを再生するとき、キャッシュ53には既にシーン#1のコンテンツが存在するため、キャッシュ制御部52は、サーバ11にコンテンツを要求しない。
【0059】
以上のように、プレイリストAとプレイリストBの両方で再生対象とされるシーン#1のコンテンツの優先度が、いずれか一方でのみ再生対象とされるシーン#2およびシーン#3のコンテンツの優先度より高く設定されるので、シーン#1のコンテンツが優先的にキャッシュ53に残される。その結果、シーン#1のコンテンツの再生時にシーン#1のコンテンツをサーバ11に要求し、キャッシュ53に記憶させる必要がない。即ち、キャッシュ53の効率が良い。
【0060】
これに対して、例えば、古いコンテンツから順に削除する方法(Least Recently Used)では、シーン#1、シーン#2、シーン#1の順にコンテンツが再生されるときは、図3に示すように、キャッシュ53と同様にコンテンツが記憶される。しかしながら、シーン#3のコンテンツが再生されるとき、キャッシュに記憶されているシーン#1とシーン#2のコンテンツのうちの、より古いシーン#1のコンテンツが削除され、シーン#3のコンテンツが記憶される。従って、次にシーン#1のコンテンツが再生されるとき、キャッシュには、シーン#1のコンテンツが存在せず、再度シーン#1のコンテンツを記憶させる必要がある。
【0061】
このように、古いコンテンツから順に削除する方法(Least Recently Used)では、今後使用される可能性の高いシーン#1のコンテンツであっても、キャッシュ内で最も古いコンテンツであれば削除される。従って、キャッシュの効率が悪い。
【0062】
なお、図3の例では、説明の便宜上、再生開始前にキャッシュ53には何も記憶されていないものとしたが、実際には、優先度に基づいて所定のシーンのコンテンツが記憶されている。
【0063】
<情報処理システムの処理の説明>
図4は、図1のサーバ11の優先度決定処理を説明するフローチャートである。この優先度決定処理は、例えば、新たなプレイリストがプレイリストDB36に記憶されたとき、開始される。
【0064】
図4のステップS11において、計算部37は、プレイリストDB36から新たなプレイリストを読み出す。ステップS12において、計算部37は、読み出されたプレイリストで再生対象とされるシーン単位のコンテンツを認識する。
【0065】
ステップS13において、計算部37は、記憶しているステップS12で認識されたシーン単位のコンテンツの優先度に所定値を加算し、その結果得られる加算値を、そのシーン単位のコンテンツの優先度に決定する。
【0066】
ステップS14において、計算部37は、ステップS13で決定されたシーン単位のコンテンツの優先度を記憶し、通信部39に供給する。ステップS15において、通信部39は、計算部37から供給されるシーン単位のコンテンツの優先度をクライアント12に送信し、処理を終了する。
【0067】
優先度決定処理によりクライアント12に送信された優先度は、通信部50により受信され、キャッシュ制御部52に記憶される。
【0068】
図5は、図1の情報処理システム10の再生処理を説明するフローチャートである。この再生処理は、例えば、ユーザにより再生処理の開始が指示されたとき、開始される。
【0069】
ステップS61において、キャッシュ制御部52は、記憶している優先度に基づいて、キャッシュ53に記憶するコンテンツに対応するシーンを決定する。具体的には、キャッシュ制御部52は、記憶している優先度の大きい方から順に、キャッシュ53に記憶可能なサイズのシーン単位のコンテンツに対応するシーンを決定する。ステップS62において、キャッシュ制御部52は、通信部50を介して、決定されたシーンのシーン単位のコンテンツをサーバ11に要求する。
【0070】
ステップS31において、通信部39は、クライアント12の通信部50から送信されてくるシーン単位のコンテンツの要求を受信する。ステップS32において、通信部39は、受信された要求に応じて、そのシーン単位のコンテンツをコンテンツDB31から読み出す。ステップS33において、通信部39は、読み出されたシーン単位のコンテンツをクライアント12に送信する。
【0071】
ステップS63において、通信部50は、通信部39から送信されてくるシーン単位のコンテンツを受信し、キャッシュ制御部52に供給する。ステップS64において、キャッシュ制御部52は、通信部50から供給されるシーン単位のコンテンツをキャッシュ53に一時的に記憶させる。
【0072】
ステップS65において、キャッシュ制御部52は、通信部50を介してプレイリストをサーバ11に要求する。
【0073】
ステップS34において、通信部39は、通信部50から送信されてくるプレイリストの要求を受信する。ステップS35において、通信部39は、プレイリストDB36から全てのプレイリストを読み出す。ステップS36において、通信部39は、読み出されたプレイリストをクライアント12に送信する。
【0074】
ステップS66において、通信部50は、通信部39から送信されてくるプレイリストを受信し、キャッシュ制御部52に供給する。キャッシュ制御部52は、通信部50から供給されるプレイリストを記憶し、そのプレイリストの情報を出力部55に表示させる。
【0075】
ステップS67において、キャッシュ制御部52は、ユーザにより出力部55に表示された全てのプレイリストの情報の中から再生対象とするコンテンツのプレイリストの情報が選択されたかどうかを判定する。
【0076】
ステップS67でまだ再生対象とするコンテンツのプレイリストの情報が選択されていないと判定された場合、キャッシュ制御部52は、再生対象とするコンテンツのプレイリストの情報が選択されるまで待機する。
【0077】
一方、ステップS67で再生対象とするコンテンツのプレイリストの情報が選択されたと判定された場合、処理はステップS68に進む。ステップS68において、キャッシュ制御部52は、ユーザにより選択された情報に対応するプレイリストに基づいて、再生対象とするシーン単位のコンテンツを認識し、再生対象とする先頭のシーン単位のコンテンツを現在の再生対象とする。
【0078】
ステップS69において、キャッシュ制御部52は、現在の再生対象のシーン単位のコンテンツがキャッシュ53に存在するかどうかを判定する。ステップS69で現在の再生対象のシーン単位のコンテンツがキャッシュ53に存在しないと判定された場合、処理はステップS70に進む。
【0079】
ステップS70において、キャッシュ制御部52は、現在の再生対象のシーン単位のコンテンツを、通信部50を介して要求する。
【0080】
ステップS37において、通信部39は、通信部50から送信されてくるシーン単位のコンテンツの要求を受信する。ステップS38において、通信部39は、要求されたシーン単位のコンテンツをコンテンツDB31から読み出す。ステップS39において、通信部39は、読み出されたシーン単位のコンテンツをクライアント12に送信する。
【0081】
ステップS71において、通信部50は、通信部39から送信されてくるシーン単位のコンテンツを受信し、キャッシュ制御部52に供給する。ステップS72において、キャッシュ制御部52は、キャッシュ53に記憶されているコンテンツを削除するかどうかを判定する。
【0082】
具体的には、キャッシュ制御部52は、キャッシュ53の空き容量のサイズが、通信部50から供給されるシーン単位のコンテンツのサイズに比べて小さい場合、キャッシュ53に記憶されているコンテンツを削除すると判定する。一方、キャッシュ制御部52は、キャッシュ53の空き容量のサイズが、通信部50から供給されるシーン単位のコンテンツのサイズ以上である場合、キャッシュ53に記憶されているコンテンツを削除しないと判定する。
【0083】
ステップS72でキャッシュ53に記憶されているコンテンツを削除すると判定された場合、ステップS73において、キャッシュ制御部52は、記憶している優先度に基づいて、キャッシュ53に記憶されているシーン単位のコンテンツを削除する。
【0084】
具体的には、キャッシュ制御部52は、優先度の小さい方から順に、キャッシュ53の空き容量のサイズが通信部50から供給されるシーン単位のコンテンツのサイズ以上となるように、キャッシュ53に記憶されているシーン単位のコンテンツを削除する。そして、処理はステップS74に進む。
【0085】
一方、ステップS72でキャッシュ53に記憶されているコンテンツを削除しないと判定された場合、処理はステップS74に進む。ステップS74において、キャッシュ制御部52は、通信部50から供給されるシーン単位のコンテンツをキャッシュ53に一時的に記憶させ、処理をステップS75に進める。
【0086】
また、ステップS69で現在の再生対象のシーン単位のコンテンツがキャッシュ53に存在すると判定された場合、処理はステップS70乃至S74をスキップし、ステップS75に進む。
【0087】
ステップS75において、キャッシュ制御部52は、キャッシュ53から現在の再生対象のシーン単位のコンテンツを読み出し、出力部55に供給して出力させる。このとき、キャッシュ制御部52は、読み出したシーン単位のコンテンツに対応するシーンの視聴履歴としての視聴回数を1だけインクリメントする。この視聴回数は、通信部50を介してサーバ11に送信され、視聴履歴DB34に記憶される。
【0088】
ステップS76において、キャッシュ制御部52は、再生処理を終了するかどうか、即ちユーザにより再生処理の終了が指示されたかどうかを判定する。
【0089】
ステップS76で再生処理を終了しないと判定された場合、ステップS77において、キャッシュ制御部52は、プレイリストで示される全ての再生対象のコンテンツを再生したかどうかを判定する。ステップS77で、プレイリストで示される全ての再生対象のコンテンツを再生していないと判定された場合、キャッシュ制御部52は、現在の再生対象のコンテンツの次の再生対象のコンテンツを新たに現在の再生対象のコンテンツとする。そして、処理はステップS68に戻り、以降の処理が行われる。
【0090】
一方、ステップS77で、プレイリストで示される全ての再生対象のコンテンツを再生したと判定された場合、キャッシュ制御部52は、そのプレイリストの視聴回数を1だけインクリメントする。この視聴回数は、通信部50を介してサーバ11に送信され、視聴履歴DB34に記憶される。また、キャッシュ制御部52は、記憶しているプレイリストの情報を出力部55に再度表示させる。そして、処理はステップS67に戻り、以降の処理が行われる。また、ステップS76で、再生処理を終了すると判定された場合、処理は終了する。
【0091】
以上のように、サーバ11は、プレイリストに基づいてシーン単位のコンテンツごとにキャッシュ53に関する優先度を計算し、クライアント12が、その優先度に基づいて、より優先度の小さいシーンのコンテンツをキャッシュ53から削除する。従って、クライアント12が、プレイリストを用いた再生を行う場合に、より再生対象となる可能性の高いシーンのコンテンツをキャッシュ53に残しておくことができる。よって、コンテンツのキャッシュ53への一時的な記憶の効率が良い。
【0092】
また、クライアント12は、再生前に、優先度に基づいてキャッシュ53にシーン単位のコンテンツを記憶するので、最初の再生前であっても、再生される可能性の高いシーンのコンテンツをキャッシュ53に記憶することができる。これにより、最初の再生時に素早くコンテンツを再生することができる。
【0093】
これに対して、使用頻度や視聴履歴といった過去の使用状況に基づいてキャッシュを制御する方法では、まだ使用状況が存在しない最初の再生前に、再生される可能性の高いコンテンツを予測し、キャッシュに記憶することはできない。従って、最初の再生時に素早くコンテンツを再生することはできない。
【0094】
<第2実施の形態>
<情報処理システムの第2実施の形態の構成例>
図6は、本技術を適用した情報処理システムの第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0095】
図6に示す構成のうち、図1の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
【0096】
図6の情報処理システム70は、情報処理装置としてのサーバ71と、情報処理装置としてのクライアント12により構成され、プレイリストの視聴履歴とプレイリストに基づいて、シーン単位のコンテンツごとの優先度を決定する。
【0097】
具体的には、サーバ71の構成は、計算部37の代わりに計算部91が設けられている点が図1のサーバ11の構成と異なる。
【0098】
サーバ71の計算部91は、計算部37と同様に、シーン単位のコンテンツの優先度を記憶する。なお、優先度の初期値は0である。計算部91は、視聴履歴DB34から各プレイリストの視聴履歴を読み出し、その視聴履歴に基づいて、プレイリストごとに優先度の加算量を決定する。
【0099】
そして、計算部91は、プレイリストDB36から全てのプレイリストを読み出し、プレイリストごとに、そのプレイリストで再生対象とされるシーン単位のコンテンツの優先度に、そのプレイリストの加算量を加算することにより、その優先度を更新する。
【0100】
具体的には、例えば、図3のプレイリストAの視聴履歴としての視聴回数が8回であり、プレイリストBの視聴回数が2回である場合、計算部91は、プレイリストAの優先度の加算量を8/10に決定し、プレイリストBの優先度の加算量を2/10に決定する。そして、計算部91は、シーン#1のコンテンツの優先度として、そのコンテンツを再生対象として示すプレイリストAの加算量8/10とプレイリストBの加算量2/10を初期値0に加算した加算値1を求める。
【0101】
また、計算部91は、シーン#2のコンテンツの優先度として、そのコンテンツを再生対象として示すプレイリストAの優先度の加算量8/10を初期値0に加算した加算値8/10を求める。さらに、計算部91は、シーン#3のコンテンツの優先度として、そのコンテンツを再生対象として示すプレイリストAの優先度の加算量2/10を初期値0に加算した加算値2/10を求める。
【0102】
なお、視聴履歴としての視聴回数以外の情報に基づいて優先度が決定されるようにしてもよい。例えば、計算部91は、視聴履歴としての視聴日時に基づいて、より最近視聴されたコンテンツに対応するプレイリストほど大きくなるように加算量を決定するようにしてもよい。この場合、より最近視聴されたシーン単位のコンテンツの優先度が高くなる。計算部91は、更新された優先度を通信部39に供給する。
【0103】
<情報処理システムの処理の説明>
図7は、図6のサーバ71の優先度決定処理を説明するフローチャートである。この優先度決定処理は、例えば、視聴履歴DBの視聴履歴が更新されたとき、開始される。
【0104】
図7のステップS91において、サーバ71の計算部91は、全てのシーンの優先度を初期値である0に設定し、記憶する。ステップS92において、計算部91は、視聴履歴DB34から各プレイリストの視聴履歴を読み出す。ステップS93において、計算部91は、読み出された視聴履歴に基づいて、プレイリストごとに優先度の加算量を決定する。
【0105】
ステップS94において、計算部91は、プレイリストDB36から、まだ読み出されていない1つのプレイリストを読み出す。ステップS95において、計算部91は、読みされたプレイリストで再生対象とされるシーン単位のコンテンツを認識する。
【0106】
ステップS96において、計算部91は、記憶しているステップS95で認識されたシーン単位のコンテンツの優先度に、ステップS94で読み出されたプレイリストの加算量を加算することにより、その優先度を更新する。
【0107】
ステップS97において、計算部91は、プレイリストDB36に記憶されている全てのプレイリストを読み出したかどうかを判定する。ステップS97でまだ全てのプレイリストを読み出していないと判定された場合、処理はステップS94に戻り、全てのプレイリストが読み出されるまで、ステップS94乃至S97の処理が繰り返される。
【0108】
一方、ステップS97で全てのプレイリストを読み出したと判定された場合、計算部91は、更新された優先度を通信部39に供給する。ステップS98において、通信部39は、計算部91から供給される優先度をクライアント12に送信し、処理を終了する。
【0109】
図6の情報処理システム70の再生処理は、図5の再生処理と同様であるので、図示および説明は省略する。
【0110】
以上のように、サーバ71は、プレイリストだけでなくプレイリストの視聴履歴にも基づいて、シーン単位のコンテンツごとにキャッシュ53に関する優先度を計算する。従って、より精度良く、再生対象となる可能性の高いシーン単位のコンテンツの優先度を大きくすることができる。その結果、コンテンツのキャッシュ53への一時的な記憶の効率を、より向上させることができる。
【0111】
なお、第2実施の形態において、プレイリストの視聴履歴が視聴履歴DB34に記憶されるまで、即ち最初の再生処理が終了するまで、図4の優先度決定処理が行われるようにしてもよい。この場合、最初の再生処理時の優先度が初期値のままではなくなり、第1実施の形態と同様に、最初の再生時に素早くコンテンツを再生することができる。
【0112】
また、第1および第2実施の形態において、ユーザにより再生対象とするコンテンツのプレイリストが選択されるまで、キャッシュ53に何も記憶されないようにしてもよい。
【0113】
<第3実施の形態>
<本技術を適用したコンピュータの説明>
上述した情報処理システム10の一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
【0114】
図8は、上述したサーバ11(71)の一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【0115】
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
【0116】
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、入力部206、出力部207、記憶部208、通信部209、及びドライブ210が接続されている。
【0117】
入力部206は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部207は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部208は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなり、例えば、コンテンツDB31、メタDB33、視聴履歴DB34、プレイリストDB36、管理DB38を構成する。
【0118】
通信部209は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動する。
【0119】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0120】
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア211に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
【0121】
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インタフェース205を介して、記憶部208にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記憶部208にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記憶部208に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0122】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0123】
また、上述したクライアント12の一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成は、キャッシュ53がバスに接続されることを除いて図8の構成と同様であるので、説明は省略する。
【0124】
本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
【0125】
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0126】
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
【0127】
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0128】
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0129】
また、本技術は、以下のような構成もとることができる。
【0130】
(1)
複数のコンテンツのうちの再生対象とするコンテンツを示すプレイリストに基づいて、前記コンテンツごとに、前記コンテンツを一時的に記憶する記憶部に関する優先度を計算する計算部
を備える情報処理装置。
(2)
前記計算部は、前記プレイリストで再生対象とされるコンテンツの前記優先度に所定値を加算することにより、前記優先度を計算する
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記計算部は、前記プレイリストの視聴履歴に基づいて前記プレイリストごとに前記所定値を決定し、そのプレイリストで再生対象とされるコンテンツの前記優先度に、そのプレイリストの前記所定値を加算することにより、前記優先度を計算する
前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記コンテンツは、シーン単位のコンテンツである
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)
情報処理装置が、
複数のコンテンツのうちの再生対象とするコンテンツを示すプレイリストに基づいて、前記コンテンツごとに、前記コンテンツを一時的に記憶する記憶部に関する優先度を計算する計算ステップ
を含む情報処理方法。
(6)
コンピュータを、
複数のコンテンツのうちの再生対象とするコンテンツを示すプレイリストに基づいて、前記コンテンツごとに、前記コンテンツを一時的に記憶する記憶部に関する優先度を計算する計算部
として機能させるためのプログラム。
(7)
第1の情報処理装置と、
第2の情報処理装置と
を備え、
コンテンツを一時的に記憶する記憶部と、
複数の前記コンテンツのうちの再生対象とするコンテンツを示すプレイリストに基づいて、前記コンテンツごとに前記記憶部に関する優先度を計算する計算部と、
前記計算部により計算された前記優先度に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記コンテンツを削除する制御部と
を有する情報処理システム。
(8)
前記制御部は、前記計算部により計算された前記優先度に基づいて、再生対象とするコンテンツのプレイリストの選択前に前記記憶部に記憶させる前記コンテンツを決定し、そのコンテンツを前記記憶部に記憶させる
前記(7)に記載の情報処理システム。
【符号の説明】
【0131】
10 情報処理システム, 11 サーバ, 12 クライアント, 37 計算部, 52 キャッシュ制御部, 53 キャッシュ, 70 情報処理システム, サーバ71, 91 計算部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8