特許第6350448号(P6350448)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6350448
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】車両の表示装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 35/00 20060101AFI20180625BHJP
【FI】
   B60K35/00 Z
【請求項の数】7
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-162572(P2015-162572)
(22)【出願日】2015年8月20日
(65)【公開番号】特開2017-39393(P2017-39393A)
(43)【公開日】2017年2月23日
【審査請求日】2017年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100118049
【弁理士】
【氏名又は名称】西谷 浩治
(72)【発明者】
【氏名】久田 晴士
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 繁行
(72)【発明者】
【氏名】諸川 波動
(72)【発明者】
【氏名】北村 遥
(72)【発明者】
【氏名】早田 英彦
(72)【発明者】
【氏名】新村 達矢
【審査官】 櫻田 正紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−326224(JP,A)
【文献】 特開2013−205395(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/099396(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0074689(US,A1)
【文献】 特開2014−044211(JP,A)
【文献】 特開2005−207757(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の状態を表示するメータパネルと、
前記メータパネルに配置されたリング形状の指針式メータと、
前記指針式メータ内において、指針の支点を取り囲むように配置された複数のインジケータを含む第1インジケータ群と、
前記メータパネルにおいて、前記指針式メータ以外の領域に配置された複数のインジケータを含む第2インジケータ群とを備え、
前記第1インジケータ群は、前記車両の走行中に消灯するインジケータのみで構成され、
前記第2インジケータ群は、前記車両の走行中に点灯機会のあるインジケータで構成され
前記メータパネルの左右方向の中央部に設けられたディスプレイパネルを更に備え、
前記指針式メータは、前記ディスプレイパネルの左右方向の一方側に配置され、前記ディスプレイパネル側が欠如された円弧状の第1枠体を備える第1指針式メータと、前記ディスプレイパネルの左右方向の他方側に配置され、前記ディスプレイパネル側が欠如された円弧状の第2枠体を共用する第2、第3指針式メータとを備え、
前記2指針式メータの指針と前記第3指針式メータの指針とは支点が上下方向に並ぶように配置され、前記第2指針式メータの指標部と前記第3指針式メータの指標部とは前記第2枠体の内周に沿って配置され、
前記第1インジケータ群は、前記第1指針式メータの指針の支点を取り囲むように配置され、
前記第2枠体内の前記第2、第3指針式メータの余白領域において、上下方向に直列状に配置された複数のインジケータを含む第3インジケータ群を更に備える車両の表示装置。
【請求項2】
前記ディスプレイパネルは、矩形状であり、
前記第1、第2枠体は、それぞれ、前記第1、第2枠体を円形に補間したときの補間線が、前記ディスプレイパネルの左側縁又は右縁側の領域とオーパラップするように配置され、
前記第1〜第3指針式メータは、それぞれ、機械式の指針式メータで構成され、
前記第1、第3インジケータ群は、それぞれ、前記ディスプレイパネルの表示領域外に配置された複数の点灯式のインジケータで構成される請求項に記載の車両の表示装置。
【請求項3】
前記ディスプレイパネルは、メータ画像を表示し、前記メータ画像の表示領域を取り囲むリング体を備え、
前記リング体の最下部は、前記ディスプレイパネルの下縁よりも下側に位置し、
前記第1、第2枠体の最下部は、前記ディスプレイパネルの下縁よりも下側に位置し、
前記第2インジケータ群は、前記ディスプレイパネルの下側の前記第1、第2枠体との間の領域であって前記リング体の外側の領域に配置されている複数の点灯式のインジケータで構成されている請求項1又は2に記載の車両の表示装置。
【請求項4】
前記ディスプレイパネルは、メータ画像を表示し、前記メータ画像の表示領域を取り囲むリング体を備え、
前記第2インジケータ群は、前記ディスプレイパネルの表示領域内であって前記リング体の外側の領域及び前記メータ画像の余白領域の少なくともいずれか一方にグラフィック表示される複数のインジケータで構成されている請求項1又は2に記載の車両の表示装置。
【請求項5】
前記ディスプレイパネルは、前記リング体と、前記第1、第2枠体との間に、車両に関する情報が表示可能な補助表示領域を備える請求項3又は4に記載の車両の表示装置。
【請求項6】
前記ディスプレイパネルは、スピードメータ及びタコメータのいずれか一方をグラフィック表示し、
前記第1指針式メータは、前記スピードメータ及びタコメータのいずれか他方であり、
前記第2指針式メータは、水温計及び燃料計のいずれか一方であり、
前記第3指針式メータは、前記水温計及び燃料計のいずれか他方である請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の表示装置。
【請求項7】
車両の状態を表示するメータパネルと、
前記メータパネルに配置されたリング形状の指針式メータと、
前記指針式メータ内において、指針の支点を取り囲むように配置された複数のインジケータを含む第1インジケータ群と、
前記メータパネルにおいて、前記指針式メータ以外の領域に配置された複数のインジケータを含む第2インジケータ群とを備え、
前記第1インジケータ群は、前記車両の走行中に消灯するインジケータのみで構成され、
前記第2インジケータ群は、前記車両の走行中に点灯機会のあるインジケータで構成され、
前記第2インジケータ群は、前照灯のハイビーム状態を示すインジケータ及び補助車外灯器の点灯状態を示すインジケータの少なくともいずれか一方を含む車両の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車両のメータパネルにおいては、車両の状態を表示するインジケータの数が増大する傾向にあるが、メータパネルの領域には限りがあるので、多数のインジケータをメータパネル内に収めるには工夫が必要である。
【0003】
例えば、特許文献1では、エンジンの回転数を示すメータの指針の可動範囲内に、トラクションコントロール制御が作動状態になっていることを示すTCSインジケータが配置された車両用トラクションコントロール装置が開示されている。また、特許文献1では、可動範囲内に、トラクションコントロールがオフになっていることを示すTCSオフインジケータ、アイドルストップ制御の許可を示すアイドルストップ許可インジケータ、アイドルストップ制御を不許可とするアイドルストップ不許可インジケータ等も配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−205395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1では、可動範囲内に配置される多数のインジケータは、車両の走行中に点灯機会を持つインジケータが含まれているので、点灯中のインジケータが指針によって隠れてしまうという問題がある。そのため、インジケータの視認性が確保できない。
【0006】
本発明の目的は、限られたメータパネル内の領域に、視認性が確保されるように多数のインジケータを配置する車両の表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様による車両の表示装置は、車両の状態を表示するメータパネルと、
前記メータパネルに配置されたリング形状の指針式メータと、
前記指針式メータ内において、指針の支点を取り囲むように配置された複数のインジケータを含む第1インジケータ群と、
前記メータパネルにおいて、前記指針式メータ以外の領域に配置された複数のインジケータを含む第2インジケータ群とを備え、
前記第1インジケータ群は、前記車両の走行中に消灯するインジケータのみで構成され、
前記第2インジケータ群は、前記車両の走行中に点灯機会のあるインジケータで構成され
前記メータパネルの左右方向の中央部に設けられたディスプレイパネルを更に備え、
前記指針式メータは、前記ディスプレイパネルの左右方向の一方側に配置され、前記ディスプレイパネル側が欠如された円弧状の第1枠体を備える第1指針式メータと、前記ディスプレイパネルの左右方向の他方側に配置され、前記ディスプレイパネル側が欠如された円弧状の第2枠体を共用する第2、第3指針式メータとを備え、
前記2指針式メータの指針と前記第3指針式メータの指針とは支点が上下方向に並ぶように配置され、前記第2指針式メータの指標部と前記第3指針式メータの指標部とは前記第2枠体の内周に沿って配置され、
前記第1インジケータ群は、前記第1指針式メータの指針の支点を取り囲むように配置され、
前記第2枠体内の前記第2、第3指針式メータの余白領域において、上下方向に直列状に配置された複数のインジケータを含む第3インジケータ群を更に備える。
【0008】
この構成によれば、第1インジケータ群は、指針式メータ内において、指針の支点を取り囲むように配置されているので、メータパネルの領域を広げることなく多数のインジケータをメータパネル内に配置できる。ここで、第1インジケータ群は、車両の走行中に消灯するインジケータのみで構成されているので、点灯中に指針によって隠れることを防止できる。なお、走行中に消灯するインジケータとしては、例えば、エンジンの始動直後に点灯して直ぐに消灯するインジケータが含まれる。
【0009】
一方、第2インジケータ群は、車両の走行中に点灯機会のあるインジケータで構成されているが、指針式メータ以外の領域に配置されているので、走行中に点灯しても、指針によって隠れることを防止できる。したがって、本構成によれば、限られたメータパネル内の領域に、視認性が確保されるように多数のインジケータを配置できる。
【0011】
また、この構成によれば、第1指針式メータの領域を規定する第1枠体はディスプレイパネル側が欠如した円弧形状を持つので、第1枠体を円形に構成した場合に比べて、第1枠体をディスプレイパネルに近づけて配置できる。また、第2、第3指針式メータによって共用される第2枠体もディスプレイパネル側が欠如した円弧形状を持つので、第1枠体と同様、ディスプレイパネルに近づけて配置できる。そのため、メータパネルの左右方向の幅を増大させることなく、第1〜第3指針式メータをメータパネル内に配置できる。
【0012】
また、走行中に点灯されない第1インジケータ群は、第1指針式メータの指針の支点を取り囲むように配置されているので、点灯中に指針によって隠れることを防止できる。また、第2枠体内の第2、第3指針式メータの余白領域において、上下方向に直列状に第3インジケータ群が配置されているので、第3インジケータ群が第2、第3指針式メータの指針によって隠れることを防止できる。したがって、第3インジケータ群に走行中に点灯機会のあるインジケータを含めたとしても、このインジケータが走行中に回転する指針によって隠れることを防止できる。
【0013】
また、上記態様において、前記ディスプレイパネルは、矩形状であり、
前記第1、第2枠体は、それぞれ、前記第1、第2枠体を円形に補間したときの補間線が、前記ディスプレイパネルの左側縁又は右縁側の領域とオーパラップするように配置され、
前記第1〜第3指針式メータは、それぞれ、機械式の指針式メータで構成され、
前記第1、第3インジケータ群は、それぞれ、前記ディスプレイパネルの表示領域外に配置された複数の点灯式のインジケータで構成されてもよい。
【0014】
この構成によれば、第1、第2枠体は、それぞれ、第1、第2枠体を円形に補間したときの補間線が、ディスプレイパネルの左縁側又は右縁側の領域とオーパラップするように配置されている。よって、第1、第2枠体を円形で構成した場合に比べて、第1、第2枠体をディスプレイパネルの左縁又は右縁に近づけて配置できる。そのため、メータパネルの横幅を広げることなく、メータパネル内に第1〜第3指針式メータを配置できる。
【0015】
また、第1〜第3指針式メータは、それぞれ、機械式の指針式メータで構成されているので、ディスプレイパネルを挟んで左右対象に機械式の指針式メータを配置でき、第1〜第3指針式メータを整然と配置できる。
【0016】
また、第1、第3インジケータ群は、それぞれ、前記ディスプレイパネルの表示領域外に配置された複数の点灯式のインジケータで構成されているので、規定によりディスプレイ表示ではなく点灯式のインジケータでの表示が定められているインジケータを第1、第3インジケータ群に含めることができる。
【0017】
また、上記態様において、前記ディスプレイパネルは、メータ画像を表示し、前記メータ画像の表示領域を取り囲むリング体を備え、
前記リング体の最下部は、前記ディスプレイパネルの下縁よりも下側に位置し、
前記第1、第2枠体の最下部は、前記ディスプレイパネルの下縁よりも下側に位置し、
前記第2インジケータ群は、前記ディスプレイパネルの下側の前記第1、第2枠体との間の領域であって前記リング体の外側の領域に配置されている複数の点灯式のインジケータで構成されてもよい。
【0018】
この構成によれば、リング体の最下部は、ディスプレイパネルの下縁よりも下側に位置し、且つ、第1、第2枠体の最下部は、ディスプレイパネルの下縁よりも下側に位置するので、ディスプレイパネルの下側に空き領域を確保できる。そして、この空き領域を利用して、第2インジケータ群が配置されているので、メータパネルの左右の幅を広げることなく多数のインジケータをメータパネル内に配置できる。また、第2インジケータ群は、点灯式のインジケータで構成されている。よって、規定によりグラフィック表示ではなく点灯式のインジケータでの表示が定められているインジケータを第2インジケータ群に含めたとしても、このインジケータが指針によって隠れることを防止できる。
【0019】
また、上記態様において、前記ディスプレイパネルは、メータ画像を表示し、前記メータ画像の表示領域を取り囲むリング体を備え、
前記第2インジケータ群は、前記ディスプレイパネルの表示領域内であって前記リング体の外側の領域及び前記メータ画像の余白領域の少なくともいずれか一方にグラフィック表示される複数のインジケータで構成されてもよい。
【0020】
この構成によれば、メータ画像はリング体で取り囲まれて表示されるので、立体的な印象をメータ画像に与えることができる。また、第2インジケータ群は、グラフィック表示される複数のインジケータで構成されているので、第2インジケータ群のインジケータをディスプレイパネルならではの多様な表示態様で表示できる。また、第2インジケータ群は、ディスプレイパネルの表示領域内であってリング体の外側の領域及びメータ画像の余白領域の少なくともいずれか一方に配置されているので、指針によって隠れることを防止できる。
【0021】
また、上記態様において、前記ディスプレイパネルは、前記リング体と、前記第1、第2枠体との間に、車両に関する情報が表示可能な補助表示領域を備えてもよい。
【0022】
この構成によれば、リング体と第1、第2枠体との間にあるディスプレイパネルの空きスペースである補助表示領域を利用してディスプレイパネルならではの多様な画像を表示できる。
【0023】
また、上記態様において、前記ディスプレイパネルは、スピードメータ及びタコメータのいずれか一方をグラフィック表示し、
前記第1指針式メータは、前記スピードメータ及びタコメータのいずれか他方であり、
前記第2指針式メータは、水温計及び燃料計のいずれか一方であり、
前記第3指針式メータは、前記水温計及び燃料計のいずれか他方であってもよい。
【0024】
この構成によれば、ディスプレイパネルにスピードメータ及びタコメータのいずれか一方を表示させ、第1指針式メータをスピードメータ及びタコメータの他方で構成できる。また、第2、第3指針式メータをそれぞれ水温計及び燃料計のいずれかで構成できる。
【0025】
本発明の別の一態様に係る車両の制御装置は、車両の状態を表示するメータパネルと、
前記メータパネルに配置されたリング形状の指針式メータと、
前記指針式メータ内において、指針の支点を取り囲むように配置された複数のインジケータを含む第1インジケータ群と、
前記メータパネルにおいて、前記指針式メータ以外の領域に配置された複数のインジケータを含む第2インジケータ群とを備え、
前記第1インジケータ群は、前記車両の走行中に消灯するインジケータのみで構成され、
前記第2インジケータ群は、前記車両の走行中に点灯機会のあるインジケータで構成され、
前記第2インジケータ群は、前照灯のハイビーム状態を示すインジケータ及び補助車外灯器の点灯状態を示すインジケータの少なくともいずれか一方を含む。
【0026】
この構成によれば、走行中に点灯機会のある前照灯のハイビーム状態を示すインジケータ及び補助車外灯器の点灯状態を示すインジケータを第2インジケータ群に含ませることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、限られたメータパネル内の領域に、視認性が確保されるように多数のインジケータを配置できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】車両の表示装置の概略的な展開斜視図である。
図2】表示装置の概略的な側面図である。
図3】実施の形態1の表示装置の構成の一例を示す図である。
図4図3において、リング体の左側に配置された第2インジケータ群を拡大して示した図である。
図5図3において、リング体の右側に配置された第2インジケータ群を拡大して示した図である。
図6】表示装置中の信号の流れを概念的に表すブロック図である。
図7】実施の形態2の表示装置の構成の一例を示す図である。
図8図7において、リング体の右側に配置された第2インジケータ群G2を拡大して示した図である。
図9図7において、リング体の左側に配置された第2インジケータ群を拡大して示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、車両の表示装置(以下、表示装置100と称される)の概略的な展開斜視図である。図1を参照して、表示装置100が説明される。
【0030】
表示装置100は、ディスプレイパネル200と、アナログメータ300,500と、を備える。ディスプレイパネル200は、表示面210を含む。
【0031】
ディスプレイパネル200は、画像を、表示面210に表示する。ディスプレイパネル200は、液晶を駆動し、画像を表示する液晶ディスプレイであってもよい。代替的に、ディスプレイパネル200は、プラズマ発光を利用したプラズマディスプレイであってもよい。更に代替的に、ディスプレイパネル200は、有機EL(エレクトロルミネセンス)素子を利用した有機ELディスプレイであってもよい。本実施形態の原理は、ディスプレイパネル200の特定の種類に限定されない。
【0032】
画像は、表示装置100が搭載される車両に関する情報を含んでもよい。車両に関する情報としては、例えば、車両の状態を示す車両状態情報、車両の走行状態に関する走行情報、及び車両が走行する環境に関する環境情報の少なくとも1つが採用できる。車両状態情報としては、例えば、燃料の残量や、ラジエータの温度や、ヘッドライトの点灯状態などを示す情報が採用できる。走行情報としては、例えば、車両の走行速度や、エンジンの回転数などが採用できる。環境情報としては、例えば、車両が走行する道路に対して定められた法定速度や、外気温や天候に関する情報が採用できる。
【0033】
既知の車両に搭載されたアナログメータと同様に、アナログメータ300,500は、表示装置100が搭載される車両に関する情報(たとえば、車両の速度、エンジンの回転数、水温や燃料の残量)を、ドライバに与えてもよい。
【0034】
アナログメータ300は、ディスプレイパネル200の左側に配置され、C型リング310と、指示針320(指針の一例)と、を含む。
【0035】
指示針320は、C型リング310によって囲まれた領域内で回転する。C型リング310によって囲まれた領域内には、表示装置100が搭載される車両の走行状態に関する物理量を表す指標(たとえば、目盛線や数字)が表示される。指標の提示は、既知の車両に搭載されたアナログメータに用いられる様々な手法に依存してもよい。
【0036】
アナログメータ500は、ディスプレイパネル200の右側に配置され、アナログメータ300と同様に、表示装置100が搭載される車両の走行状態を表す情報(たとえば、車両の速度、エンジンの回転数、水温や燃料の残量)であって、アナログメータ300とは異なる情報を、ドライバに与える。
【0037】
アナログメータ500は、C型リング510と、指示針520,530(指針の一例)と、を含む。
【0038】
指示針520,530は、それぞれ、C型リング510によって囲まれた領域内で回転する。C型リング510によって囲まれた領域内において、表示板400には、表示装置100が搭載される車両の走行状態に関する物理量を表す指標(たとえば、目盛線や数字)が描かれてもよい。
【0039】
表示装置100は、表示板400を更に備える。表示板400は、ディスプレイパネル200とアナログメータ300,500との間に配置される。表示板400は、平坦な第1面411と、平坦な第2面412と、を含む。第1面411は、ディスプレイパネル200に対向する。アナログメータ300,500は、第1面411とは反対側の第2面412に取り付けられる。
【0040】
表示板400には、大きさ及び形状において、ディスプレイパネル200の表示面210に略一致する表示領域421と、表示領域421外の領域である周囲領域422とが設けられている。
【0041】
表示領域421は、例えば、周囲領域422よりも光学的に高い透過率を有していてもよい。ディスプレイパネル200の表示面210から出射された映像光は、第1面411から第2面412へ伝搬する。映像光は、その後、第2面412の表示領域421から出射される。
【0042】
表示装置100は、リング体600を更に備える。リング体600は、リング部材610及び透光リング620を含む。透光リング620は、リング部材610内に配置される。透光リング620は、リング部材610と協働して、ドライバに、立体的な視覚的印象を与えることに貢献する。
【0043】
表示装置100は、駆動ユニット700と、メータベセル810と、保護板820と、を更に備える。アナログメータ300の指示針320及びアナログメータ500の指示針520,530は、表示板400を通じて、駆動ユニット700に機械的に接続される。
【0044】
駆動ユニット700は、指示針320,520,530を回転させる。駆動ユニット700と指示針320,520,530との接続に対して、既知の車両に用いられる様々な技術が用いられてもよい。したがって、本実施形態の原理は、駆動ユニット700と指示針320,520,530との間の特定の接続技術に限定されない。
【0045】
駆動ユニット700は、ディスプレイパネル200を駆動するための画像信号を生成する回路(図示せず)を含んでもよい。画像信号は、駆動ユニット700からディスプレイパネル200へ出力される。ディスプレイパネル200は、画像信号に応じて、メータ画像を表示してもよい。
【0046】
駆動ユニット700は、指示針320,520,530を駆動する駆動モータ(図示せず)を含んでもよい。駆動ユニット700は、表示装置100を動作させるための様々な電気回路、駆動機器や光学機器を含むことができる。本実施形態の原理は、駆動ユニット700の特定の構造に限定されない。
【0047】
メータベセル810は、ディスプレイパネル200、リング体600、アナログメータ300、アナログメータ500、表示板400、及び駆動ユニット700が収容される空間を規定する筒体である。保護板820は、メータベセル810の開口部を閉塞する。ディスプレイパネル200、リング体600、アナログメータ300,500及び表示板400は、メータベセル810内で、駆動ユニット700と保護板820との間に配置される。
【0048】
保護板820は、全体的に透明である。したがって、ディスプレイパネル200によって生成された映像光は、表示板400を通じて、保護板820に到達し、その後、ドライバの眼に入射することができる。保護板820には、反射を抑制するための光学的処理が施されてもよい。この場合、ドライバは、保護板820上での反射に妨げられることなく、ディスプレイパネル200が映し出す画像を良好に視認することができる。
【0049】
図2は、表示装置100の概略的な側面図である。
【0050】
図2に示される如く、ディスプレイパネル200は、第1面411に密接されてもよい。代替的に、ディスプレイパネル200と第1面411との間に僅かな隙間が形成されてもよい。ディスプレイパネル200は、第1面411に非常に近接しているので、ドライバは、ディスプレイパネル200が表示する画像が、映像光が出射される第2面412の表示領域421に映し出されていると知覚しやすくなる。
【0051】
ドライバは、画像が映し出されている第2面412にアナログメータ300,500が取り付けられていると視認するので、表示装置100は、アナログメータ300,500とディスプレイパネル200との間での視覚的な一体性を保つことができる。
【0052】
[画面構成]
図3は、実施の形態1の表示装置100の構成の一例を示す図である。表示装置100は、表示板400によって領域が区画され、横方向に長い長円形状の表示板領域410(メータパネルの一例)を持ち、表示板領域410が車両のダッシュボードに位置するように取り付けられている。具体的には、表示板領域410は、ウインドシールドから入射する外光を遮るように突出するフードHODの下部に取り付けられている。
【0053】
表示板領域410の中央部にはディスプレイパネル200の表示面210が配置されている。表示面210は、横方向に長い矩形形状を持つ。リング体600は、例えば、中心が表示面210の中心に位置するように取り付けられている。
【0054】
表示面210は、リング体600内にメータ画像SCI(第1メータ画像の一例)を表示する。図3の例では、メータ画像SCIとして車両の走行速度を示すスピードメータの画像が採用されている。リング体600は、円形のリング部材610と、リング部材610の内周に沿って取り付けられたドーナツ状の透光リング620とを備える。
【0055】
メータ画像SCIは、透光リング620内に嵌め込まれるように表示面210に表示され、指標画像211と、指針画像212とを備える。指標画像211は、放射状に等間隔で配置され、走行速度を示す複数の目盛線を含む。図3の例では、走行速度「0」を示す目盛線がメータ画像SCIの最下部に配置され、走行速度「0」から走行速度「280」までを20km/h刻みで示す15本の目盛線がメータ画像SCIの中心を取り囲むように配置されている。また、指標画像211は、15本の目盛線に対応する走行速度を示す15個の数値の画像を含む。指針画像212は、メータ画像SCIの中心を支点とし、メータ画像SCIの径方向に延びる針状の形状を持つ。指針画像212は、走行速度「0」〜走行速度「280」の範囲内で回転表示される。以下、メータ画像SCIにおいて、指針画像212が回転表示される領域を「可動領域」と記述する。また、メータ画像SCIにおいて可動領域以外の領域を「余白領域SCIA」と記述する。図3の例では、メータ画像SCIにおいて、最下部を0度とし、時計回りに角度を規定すると、約0度から約270度までの扇状の領域が可動領域となり、約270度から約360度までの扇状の領域が余白領域SCIAとなる。
【0056】
詳細には、指針画像212は、支点側に設けられた円形状の円形画像212cを含み、円形画像212cからメータ画像SCIの径方向に延びている。
【0057】
なお、図3の例では、目盛線はメータ画像SCIに含まれているが、透光リング620に配置されても良い。但し、目盛線を画像表示した場合、仕向地別の使用変更が容易になる。
【0058】
表示面210の左側には、アナログメータ300が配置され、表示面210の右側には、アナログメータ500が配置されている。アナログメータ300は機械式の指針式メータで構成されている。なお、アナログメータ300は、第1指針式メータの一例に相当する。
【0059】
アナログメータ300はアナログメータ300の外縁を規定し、表示面210側が欠如された円弧形状を持つC型リング310を備え、アナログメータ500はアナログメータ500の外縁を規定し、表示面210側が欠如された円弧形状を持つC型リング510を備える。C型リング310とC型リング510とは、サイズ及び形状が同じであり、リング部材610の中心から水平方向に等距離に配置されている。また、C型リング310は上端311及び下端312がリング部材610側を向くように配置され、C型リング510も上端511及び下端512がリング部材610側を向くように配置されている。これにより、アナログメータ300とアナログメータ500とは、リング部材610を中心に線対称に配置される。
【0060】
更に、C型リング310は、C型リング310を円形に補間したときの補間線L310が表示面210の左縁H2側の領域とオーバラップするように配置され、C型リング510は、C型リング510を円形に補間したときの補間線L510が表示面210の右縁H4側の領域とオーバラップするように配置されている。そのため、C型リング310,510を円形で構成した場合に比べて、C型リング310,510を表示面210に近づけて配置できる。よって、表示板領域410の左右方向の幅を拡大することなくアナログメータ300,500を配置できる。
【0061】
図3の例では、C型リング310は、上端311が表示面210内に配置され、下端312が下縁H1に接しており、C型リング510は、上端511が表示面210内に配置され、下端312が下縁H1に接している。但し、これは一例であり、C型リング310は、上端311が左縁H2と接する或いは手前に配置され、下端312が表示面210内に配置されてもよい。また、C型リング510は、上端511が右縁H4と接する或いは手前に配置され、下端512が表示面210内に配置されてもよい。
【0062】
アナログメータ300は、C型リング310の内周に沿って指標部313が配置されている。指標部313は、C型リング310の内周に沿って放射状に配置された複数の目盛線を備える。図3では、アナログメータ300としてエンジンの回転数を示すタコメータが採用されているので、指標部313には、0000rpmから9000rpmまでのエンジンの回転数を1000rpm刻みで示す10本の目盛線がC型リング310の内周のほぼ全域に亘って等間隔で配置されている。図3の例では、回転数の最小値を示す最小目盛線が下端312側に配置され、回転数の最高値を示す最高目盛線が上端311側に配置されている。
【0063】
指示針320は、アナログメータ300の中心を支点O3とし、C型リング310の径方向に直線状に延びる針状の部材で構成されている。指示針320は、数値「0」の目盛線から数値「9」の目盛線の範囲内で回転される。アナログメータ300において、最下部314を0度とし、時計回りの方向に角度を規定すると、指示針320は、約−30度から約210度までを可動範囲とする。なお、指示針320の角度範囲はこれらの値に限定されない。
【0064】
アナログメータ500は、C型リング510を共用する上下に配置された2つの指針式メータで構成される。2つの指針式メータは、共に機械式メータで構成され、一方の指針式メータは第2指針式メータの一例に相当し、他方の指針式メータは第3指針式メータの一例に相当する。図3の例では、上側の指針式メータは水温計が採用され、下側の指針式メータは燃料計が採用されている。但し、これは一例であり、下側の指針式メータは水温計が採用され、上側の指針式メータは燃料計が採用されてもよい。
【0065】
アナログメータ500は、C型リング510の内周に沿って燃料計の指標部513aと水温計の指標部513bとが配置されている。指標部513aは、C型リング510の下半部の内周に沿って放射状に等間隔で配置された複数の目盛線を備える。指標部513bは、C型リング510の上半部の内周に沿って等間隔で配置された複数の目盛線を備える。指標部513bは、最低温度を示す目盛線がC型リング510の垂直方向の真ん中よりもやや上側に配置され、最高温度を示す目盛線が上端511側に配置されている。また、指標部513aは、燃料が満タンであることを示す目盛線がC型リング510の垂直方向の真ん中よりもやや下側に配置され、燃料が空であることを示す目盛線が下端512側に配置されている。
【0066】
指示針520は、アナログメータ500の中心よりもやや下側を支点O52として、C型リング510の径方向に直線状に延びる針状の部材で構成される。指示針520は、燃料が空であることを示す目盛線から燃料が満タンであることを示す目盛線の範囲内で回転される。
【0067】
指示針530は、アナログメータ300の中心よりもやや上側を支点O53として、C型リング510の径方向に直線状に延びる針状の部材で構成される。指示針530は、最低温度を示す目盛線から最高温度を示す目盛線の範囲内で回転される。
【0068】
支点O53と支点O52とは上下方向に並んで配置されている。また、アナログメータ500の最下部514を0度とし、反時計回りの方向に角度を規定すると、指示針530は、アナログメータ500の約90度から約195度までの範囲を可動範囲とし、指示針520は、アナログメータ500の約−30度から約90度までの範囲を可動範囲とする。そのため、アナログメータ500において、約195度から約330度までの扇状の範囲が余白領域500Aとなる。なお、余白領域500Aは、これらの角度で規定される範囲に限定されず、指示針520,530の可動範囲が異なる角度で規定されるのであれば、その可動範囲に応じて変動される。
【0069】
リング体600は、C型リング310,510よりも大径であり、最下部610aが表示面210の下縁H1よりも下方に位置している。そのため、リング体600の領域を十分に確保でき、リング体600の内部に表示されるメータ画像SCIの視認性を向上させることができる。
【0070】
更に、C型リング310,510の最下部314,514は、下縁H1よりも下側に位置するリング体600の最下部610aと同じ高さに位置している。これにより、アナログメータ300,500とリング体600との下端が揃い、表示装置100全体の審美性を高めることができる。
【0071】
アナログメータ300内には、指示針320の支点O3を取り囲むように配置された複数のインジケータIN1を含む第1インジケータ群G1が配置されている。具体的には、インジケータIN1は、指示針320の可動範囲内の指標部313と支点O3との間且つ表示面210の外側の領域において、支点O3を中心として時計回りに配置されている。インジケータIN1は、点灯式のインジケータで構成されている。そのため、規定によりグラフィック表示ではなく点灯式のインジケータでの表示が義務付けられているインジケータを第1インジケータ群G1に含めることができる。なお、点灯式のインジケータとは、発光素子を用いて1つづつ点灯される物理的なインジケータを指す。また、インジケータとは、抽象的なマークや記号やこれらの組み合わせによって、車両に関する情報を報知するためのアイコンが該当する。
【0072】
第1インジケータ群G1は、車両の走行中に消灯するインジケータIN1のみで構成されている。よって、インジケータIN1が点灯する時は、指示針320は回転しないので点灯中のインジケータIN1が指示針320によって隠れることが防止され、インジケータIN1の視認性を高めることができる。
【0073】
図3において、一番下側に配置された「予熱表示灯」のインジケータIN1を基準に時計回りに「ブレーキ警告灯」、「レンチ表示灯」、「充電表示灯」、「オイル警告灯」、及び「エンジン警告灯」のインジケータがインジケータIN1として配置されている。これらのインジケータIN1は、イグニッションキーが電源オンの位置或いはエンジン始動の位置に位置決めされると点灯し、一定時間経過後に消灯し、走行中には点灯しないインジケータである。なお、インジケータによっては、車両の走行中であっても異常発生時に点灯するインジケータもあるが、このようなインジケータは走行中は原則的に消灯され、例外的に走行中に点灯される。したがって、このようなインジケータは、インジケータIN1に含まれてもよい。
【0074】
表示面210において、アナログメータ300,500及びリング体600の外側の領域には、車両の走行中に点灯機会のある複数のインジケータIN2で構成された第2インジケータ群G2が配置されている。本実施の形態では、インジケータIN2は表示面210においてグラフィック表示されるインジケータで構成されている。そのため、グラフィック表示ならではの多様な表示態様でインジケータIN2を表示できる。
【0075】
図3の例では、インジケータIN2は表示面210において上縁H3に隣接して左右方向に一列で配列されている。但し、これは一例であり、インジケータIN2は、表示面210において、アナログメータ300,500及びリング体600の外側の領域であればいずれの領域に配置されてもよい。更に、第2インジケータ群G2は、メータ画像SCIの余白領域SCIAに配置されてもよい。
【0076】
図4は、図3において、リング体600の左側に配置された第2インジケータ群G2を拡大して示した図である。図5は、図3において、リング体600の右側に配置された第2インジケータ群G2を拡大して示した図である。
【0077】
図4の例では、インジケータIN2として、左から順番に、「ヘッドランプ上向き表示灯」、「アクティブLEDヘッドライト警告灯」、「車幅灯表示灯」、「左右一対のフォグランプ表示灯」のインジケータが配置されている。
【0078】
また、図5の例では、インジケータIN2として、「シートベルト表示灯」、「ドア警告表示灯」、「ブレーキペダル表示灯」、「アイドルストップ表示灯」、及び「アクセルペダル表示灯」のインジケータが配置されている。ここで、「ヘッドランプ上向き表示灯」は、前照灯のハイビーム状態を示すインジケータの一例である。「左右一対のフォグランプ表示灯」及び「車幅灯表示灯」は補助車外灯器の点灯状態を示すインジケータである。また、補助車外灯としては、フォグランプや車幅灯が該当する。
【0079】
走行中に点灯機会のあるインジケータIN2を、第1インジケータ群G1に含めてしまうと、走行中に点灯した場合、指示針320によって隠れる虞がある。そこで、本実施の形態では、第2インジケータ群G2をアナログメータ300,500及びリング体600の外部の領域に設けている。これにより、インジケータIN2が、走行中に点灯しても、指示針320によって隠れることを防止できる。
【0080】
図3に参照を戻し、アナログメータ500内の余白領域500Aには、上下方向に直列状に配置された複数のインジケータIN3により構成される第3インジケータ群G3が配置されている。インジケータIN3は、点灯式のインジケータで構成されている。そのため、規定によりグラフィック表示ではなく点灯式のインジケータでの表示が義務付けられているインジケータを第3インジケータ群G3に含めることができる。
【0081】
図3の例では、インジケータIN3として、上から順番に、「シートベルト警告灯」、「エアバック警告灯」、「ABS警告灯」、「DSC OFF表示灯」、及び「燃料警告灯」のインジケータが含まれている。なお、第3インジケータ群G3は、余白領域500Aに配置されているので、走行中に点灯したとしても、インジケータIN3は指示針520,530によって隠れることはない。よって、インジケータIN3としては、走行中に点灯機会があるインジケータが含まれてもよいし、走行中に点灯しないインジケータが含まれててもよい。
【0082】
表示面210は、リング体600によって領域が区画される円形のメータ表示領域215と、メータ表示領域215の左右両側に配置された左補助表示領域213及び右補助表示領域214とを備える。具体的には、左補助表示領域213は、表示面210において、リング体600とアナログメータ300との間の領域であり、右補助表示領域214は、表示面210において、リング体600とアナログメータ500との間に設けられた領域である。
【0083】
ディスプレイパネル200は、左補助表示領域213及び右補助表示領域214を利用して、ディスプレイ表示ならではの車両に関する情報を表示できる。例えば、両補助表示領域のいずれかにオートクルーズコントロール時に前方の車両との車間距離を示すメータが表示されてもよい。
【0084】
なお、図3の例では、メータ画像SCIとしてスピードメータが採用されているので、アナログメータ300としてタコメータが採用されている。但し、本発明はこれに限定されず、メータ画像SCIとしてタコメータが採用されるのであれば、アナログメータ300としてスピードメータが採用されてもよい。
【0085】
図6は、表示装置100中の信号の流れを概念的に表すブロック図である。駆動ユニット700は、第1駆動信号生成部711と、第2駆動信号生成部712と、第3駆動信号生成部713と、第1駆動モータ721と、第2駆動モータ722と、第3駆動モータ723と、画像信号生成部730と、点灯制御部740とを含む。
【0086】
第1駆動信号生成部711は、第1駆動モータ721に電気的に接続される。第1駆動モータ721は、指示針320に機械的に接続される。第2駆動信号生成部712は、第2駆動モータ722に電気的に接続される。第2駆動モータ722は、指示針520に機械的に接続される。第3駆動信号生成部713は、第3駆動モータ723に電気的に接続される。第3駆動モータ723は、指示針530に機械的に接続される。画像信号生成部730は、ディスプレイパネル200に電気的に接続される。点灯制御部740は、インジケータIN1〜IN3に電気的に接続される。
【0087】
車両には、車両の走行状態に応じて変化する物理量を検出する様々なセンサ機器(図示せず)が配置される。センサ群SSGは、これらのセンサ機器を含む。センサ群SSGは、様々な物理量を表す様々な検出信号を生成する。図3の例では、センサ群SSGとしては、エンジンの回転数を検出するセンサ、車両の走行速度を検出するセンサ、燃料の残量を検出するセンサ、ラジエータの水温を検出するセンサが含まれる。これらの検出信号は、センサ群SSGから第1駆動信号生成部711、第2駆動信号生成部712、第3駆動信号生成部713、画像信号生成部730、及び点灯制御部740のそれぞれへ出力される。センサ群SSGを構成するセンサは、既知の車両に利用されるセンサであってもよい。したがって、本実施形態の原理は、センサ群SSGの特定のセンサに限定されない。
【0088】
第1駆動信号生成部711は、指示針320が指し示す指標に対応する物理量(本実施の形態では、エンジンの回転数)を表す検出信号を受ける。第1駆動信号生成部711は、検出信号に応じて、駆動信号を生成する。駆動信号は、第1駆動信号生成部711から第1駆動モータ721へ出力される。第1駆動モータ721は、駆動信号に応じて、回転する。この結果、指示針320は、表示板400上で回転することができる。
【0089】
第2駆動信号生成部712は、指示針520が指し示す指標に対応する物理量(本実施の形態では、燃料の残量)を表す検出信号を受ける。第2駆動信号生成部712は、検出信号に応じて、駆動信号を生成する。駆動信号は、第2駆動信号生成部712から第2駆動モータ722へ出力される。第2駆動モータ722は、駆動信号に応じて、回転する。この結果、指示針520は、表示板400上で回転することができる。
【0090】
第3駆動信号生成部713は、指示針530が指し示す指標に対応する物理量(本実施の形態では、ラジエータの水温)を表す検出信号を受ける。第3駆動信号生成部713は、検出信号に応じて、駆動信号を生成する。駆動信号は、第3駆動信号生成部713から第3駆動モータ723へ出力される。第3駆動モータ723は、駆動信号に応じて、回転する。この結果、指示針530は、表示板400上で回転することができる。
【0091】
検出信号から駆動信号への変換は、既知のアナログメータに用いられる様々な信号処理技術に依存してもよい。したがって、本実施形態の原理は、検出信号から駆動信号へ変換するための特定の信号処理技術に限定されない。
【0092】
画像信号生成部730は、ディスプレイパネル200が表示するメータ画像SCIに対応する物理量(本実施の形態では、車両の走行速度)を表す検出信号を受ける。画像信号生成部730は、検出信号に応じて、画像信号を生成する。画像信号は、画像信号生成部730からディスプレイパネル200へ出力される。ディスプレイパネル200は、画像信号に応じて、メータ画像SCIを表示面210に表示する。
【0093】
検出信号から画像表示までの信号処理技術は、既知の様々な画像生成技術に依存してもよい。したがって、本実施形態の原理は、画像を表示するための特定の信号処理技術に限定されない。
【0094】
点灯制御部740は、センサ群SSGから出力される検出信号に応じて、インジケータIN1〜IN3を点灯又は消灯させる。例えば、センサ群SSGは、ヘッドライトが上向きに点灯されたことを検知すると、ヘッドライトの点灯を検知した旨の検知信号を点灯制御部740に出力し、点灯制御部740は、「ヘッドライト上向き表示灯」を点灯させる。
【0095】
例えば、イグニッションキーが電源オンの位置、或いはエンジン始動の位置に位置決めされると、点灯制御部740は、所定のインジケータを点灯させた後、特にインジケータIN1については消灯させる。このとき、インジケータIN2、IN3であっても消灯されるインジケータも当然含まれる。但し、点灯制御部740は、走行中、インジケータIN1については原則点灯させないが、インジケータIN2,IN3については必要に応じて点灯させる。
【0096】
このように、実施の形態1の表示装置100によれば、第1インジケータ群G1は、アナログメータ300内において、指示針320の支点O3を取り囲むように配置されているので、表示板領域410を広げることなく多数のインジケータを表示板領域410内に配置できる。ここで、第1インジケータ群G1は、車両の走行中に点灯しないインジケータIN1で構成されているので、点灯中に指針によって隠れることを防止できる。
【0097】
一方、第2インジケータ群G2は、車両の走行中に点灯機会のあるインジケータIN2で構成されているが、アナログメータ300,500、及びリング体600の外側の領域に配置されているので、走行中に回転する指針によって隠れることを防止できる。
【0098】
(実施の形態2)
実施の形態2は、第2インジケータ群G2を表示面210の下縁H1の下側に配置したことを特徴とする。図7は、実施の形態2の表示装置100の構成の一例を示す図である。なお、本実施の形態において実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省く。
【0099】
図3に示すように、第2インジケータ群G2は、アナログメータ300,500との間の下縁H1の下側の領域であって、リング体600の外側の領域に配置されている。すなわち、第2インジケータ群G2は、表示面210に表示されないので、点灯式のインジケータで構成される。
【0100】
リング体600の最下部610aは、表示面210の下縁H1よりも下側に位置し、且つ、C型リング310,510の最下部314,514は、表示面210の下縁H1よりも下側に位置するので、表示面210の下側に空き領域を確保できる。そして、この空き領域を利用して第2インジケータ群G2は配置されている。
【0101】
図8は、図7において、リング体600の左側に配置された第2インジケータ群G2を拡大して示した図である。図9は、図7において、リング体600の右側に配置された第2インジケータ群G2を拡大して示した図である。
【0102】
図8の例では、インジケータIN2として、左から順番に「車幅灯表示灯」、「左右一対のフォグランプ表示灯」のインジケータが配置されている。
【0103】
また、図9の例では、インジケータIN2として、「ヘッドランプ上向き表示灯」及び「アクティブLEDヘッドライト警告灯」のインジケータが配置されている。
【0104】
但し、これは、一例であり、実施の形態1と同じインジケータIN2が配置されてもよい。
【0105】
このように、実施の形態2の表示装置100では、第2インジケータ群G2は、表示面210の下側に配置されている複数の点灯式のインジケータIN2で構成されている。そのため、規定によりディスプレイ表示ではなく点灯式のインジケータでの表示が定められているインジケータを第2インジケータ群G2に含めたとしても、このインジケータが指示針320,520,530によって隠れることを防止できる。また、表示面210の下側の空き領域を利用して、第2インジケータ群が配置されているので、メータパネルの左右の幅を広げることなく多数のインジケータを表示板領域410内に配置できる。
【0106】
(変形例)
(1)図3図7に図示したインジケータIN1〜IN3は、一例にすぎず、他のインジケータが採用されてもよい。
【0107】
(2)実施の形態1、2では、アナログメータ500を2つの指針式メータからなる複合メータで構成したが、アナログメータ300を複合メータで構成してもよい。
【0108】
(3)実施の形態1、2では、ディスプレイパネル200を含めたがディスプレイパネル200は省かれても良い。
【0109】
(4)実施の形態1、2では、アナログメータは2つ設けられていたが、一方のアナログメータは省かれても良い。
【符号の説明】
【0110】
G1 第1インジケータ群
G2 第2インジケータ群
G3 第3インジケータ群
IN1,IN2,IN3 インジケータ
L310,L510 補間線
O3,O52,O53 支点
SCI メータ画像
SCIA 余白領域
100 表示装置
200 ディスプレイパネル
210 表示面
213 左補助表示領域
214 右補助表示領域
215 メータ表示領域
300 アナログメータ
310 C型リング
314 最下部
320 指示針
400 表示板
410 表示板領域
500 アナログメータ
500A 余白領域
510 C型リング
513a 指標部
513b 指標部
514 最下部
520 指示針
530 指示針
600 リング体
610a 最下部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9