特許第6414579号(P6414579)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6414579
(24)【登録日】2018年10月12日
(45)【発行日】2018年10月31日
(54)【発明の名称】排気消音器の支持構造
(51)【国際特許分類】
   F01N 13/00 20100101AFI20181022BHJP
   F01N 13/08 20100101ALI20181022BHJP
   B60K 13/04 20060101ALI20181022BHJP
   B62D 25/20 20060101ALI20181022BHJP
【FI】
   F01N13/00 C
   F01N13/08 F
   B60K13/04 C
   B62D25/20 H
【請求項の数】9
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-202258(P2016-202258)
(22)【出願日】2016年10月14日
(65)【公開番号】特開2018-62912(P2018-62912A)
(43)【公開日】2018年4月19日
【審査請求日】2017年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
【住所又は居所】広島県安芸郡府中町新地3番1号
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100176304
【弁理士】
【氏名又は名称】福成 勉
(72)【発明者】
【氏名】高群 保
【住所又は居所】広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ株式会社内
【審査官】 稲村 正義
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−120282(JP,A)
【文献】 特開2007−131259(JP,A)
【文献】 特開平04−140414(JP,A)
【文献】 特開2006−207460(JP,A)
【文献】 実開平03−015215(JP,U)
【文献】 実開昭64−016426(JP,U)
【文献】 特開平04−215523(JP,A)
【文献】 特開2009−012677(JP,A)
【文献】 特開2005−146889(JP,A)
【文献】 特開2004−108227(JP,A)
【文献】 実開昭60−013821(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01N 13/00
B60K 13/04
B62D 25/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両後部に配置された排気消音器と、
当該排気消音器の車両前方側部分に接合され、ピン状又は棒状をした第1支持フックと、
前記排気消音器の車両後方側部分に接合され、ピン状又は棒状をした第2支持フックと、
前記車両後部の車体における、前記第1支持フックに対応した部分に接合され、ピン状又は棒状をした第3支持フックと、
前記車両後部の車体における、前記第2支持フックに対応した部分に接合され、ピン状又は棒状をした第4支持フックと、
2つの孔部を有し、一方の孔部に対して前記第1支持フックが差し込まれ、他方の孔部に対して前記第3支持フックが差し込まれる第1弾性体と、
2つの孔部を有し、一方の孔部に対して前記第2支持フックが差し込まれ、他方の孔部に対して前記第4支持フックが差し込まれる第2弾性体と、
を備え、
前記第1支持フックは、前記第1弾性体の前記一方の孔部に対して車両幅方向に差し込まれ、
前記第2支持フックは、前記第2弾性体の前記一方の孔部に対して、車両前方側から車両後方側に向けて差し込まれており、
車両上下方向において、
前記第2弾性体の前記一方の孔部に対する前記第2支持フックの差し込み位置は、前記排気消音器の存する高さの範囲内であり、
前記第1弾性体の前記一方の孔部に対する前記第1支持フックの差し込み位置は、前記第2弾性体の前記一方の孔部に対する前記第2支持フックの差し込み位置よりも、上方であり、
前記第1弾性体の前記一方の孔部に対する前記第1支持フックの差し込み位置は、前記排気消音器の高さ方向中心位置よりも、下方である、
排気消音器の支持構造。
【請求項2】
請求項1記載の排気消音器の支持構造であって、
前記排気消音器における車両幅方向の一方側部分に接続され、前記排気消音器に排気ガスを導入するための経路を構成するフレキシブルチューブを更に備え、
前記排気消音器に対しては、当該排気消音器とは異なる他の構成部品が車両前方側に隣接配置されており、
前記フレキシブルチューブは、前記排気消音器との接続部分から車両幅方向外向きに延びる第1部分と、当該第1部分に連続するとともに、車両前後方向の前側に向けて延びる第2部分と、を有し、少なくとも前記第2部分が屈曲自在であり、
前記フレキシブルチューブの前記第1部分は、車両幅方向において、前記他の構成部品よりも外側まで延びている、
排気消音器の支持構造。
【請求項3】
請求項2記載の排気消音器の支持構造であって、
前記排気消音器における車両幅方向の他方側部分に接続され、前記排気消音器からの前記排気ガスの排出経路を構成するテールパイプを更に備える、
排気消音器の支持構造。
【請求項4】
請求項2又は請求項3記載の排気消音器の支持構造であって、
前記他の構成部品に対しては、車両前方側にエンジンが隣接配置されており、
前記他の構成部品は、前記排気ガスの排出経路における、前記エンジンと前記排気消音器との間に介挿される触媒コンバータであり、
前記フレキシブルチューブは、前記排気消音器と前記触媒コンバータとを接続する、
排気消音器の支持構造。
【請求項5】
請求項4記載の排気消音器の支持構造であって、
前記排気消音器及び前記触媒コンバータの各々は、長尺筒形状をしており、長手方向が車両幅方向となるように配置されている、
排気消音器の支持構造。
【請求項6】
請求項1から請求項5の何れか記載の排気消音器の支持構造であって、
前記第4支持フックも、前記第2弾性体の前記一方の孔部に対して、車両前方側から車両後方側に向けて差し込まれている、
排気消音器の支持構造。
【請求項7】
請求項1から請求項5の何れか記載の排気消音器の支持構造であって、
前記第4支持フックは、前記第2弾性体の前記一方の孔部に対して、車両後方側から車両前方側に向けて差し込まれている、
排気消音器の支持構造。
【請求項8】
請求項1から請求項7の何れか記載の排気消音器の支持構造であって、
前記排気消音器の車両後方側部分には、車両後方を向く表面を有してなる傾斜台部が設けられており、
前記傾斜台部の前記表面は、車両上下方向の下側から上側にゆくに従って、車両後方側から前方側となるよう傾斜しており、
前記第4支持フックは、前記車両後部の車体に対して、車両上下方向の前記傾斜台部に対応する高さ位置で接合されている、
排気消音器の支持構造。
【請求項9】
請求項8記載の排気消音器の支持構造であって、
前記第4支持フックは、前記車両後部の車体に対する接合部分で、車両幅方向に延伸している、
排気消音器の支持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両後部における車体に対する排気消音器の支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両において、排気消音器は、車両後部におけるフロアの下方に配置されている。排気消音器及び車体のフレームの各々には、それぞれがピン状をした複数の支持フックが接合されている。そして、排気消音器に接合された支持フックと、車体のフレームに接合された支持フックと、の各先端部分を、ゴムマウントの孔部に差し込むことにより、排気消音器の取り付けがなされる(特許文献1)。
【0003】
このように、ゴムマウントに対して一対の支持フックを差し込み、車両に排気消音器を支持固定する場合には、高い生産効率の確保が可能であるとともに、車両走行時における振動によっても排気消音器の支持固定が外れたりすることを防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−12677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術の構造では、車両後突時において、排気消音器が車両前方側に押され、車両前方側に配置された他の構成部品に損傷を与える懸念がある。例えば、車両においては、排気消音器の前方に隣接して、バッテリや電動モータ、あるいはエンジンなどが配置される場合があるが、車両後突時に、車両前方側に押された排気消音器により、これら構成部品が損傷を受けることが懸念される。
【0006】
特に、排気消音器の車両前方側に隣接してエンジンが配置される場合(リヤエンジンの場合)には、排気管の長さを長くできず、消音性能の確保のために排気消音器が大型化することになる。このような場合には、車両後突時におけるエンジンの破損が特に懸念される。
【0007】
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、車両後突時においても、排気消音器に対して車両前方側に隣接して配置された他の構成部品の損傷を抑制することができる車両後部における排気消音器の支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る排気消音器の支持構造は、排気消音器と、第1支持フックと、第2支持フックと、第3支持フックと、第4支持フックと、第1弾性体と、第2弾性体と、を備える。
【0009】
前記排気消音器は、車両後部に配置されている。
【0010】
前記第1支持フックは、前記排気消音器の車両前方側部分に接合され、ピン状又は棒状をしている。
【0011】
前記第2支持フックは、前記排気消音器の車両後方側部分に接合され、ピン状又は棒状をしている。
【0012】
前記第3支持フックは、前記車両後部の車体における、前記第1支持フックに対応した部分に接合され、ピン状又は棒状をしている。
【0013】
前記第4支持フックは、前記車両後部の車体における、前記第2支持フックに対応した部分に接合され、ピン状又は棒状をしている。
【0014】
前記第1弾性体は、2つの孔部を有し、一方の孔部に対して前記第1支持フックが差し込まれ、他方の孔部に対して前記第3支持フックが差し込まれる。
【0015】
前記第2弾性体は、2つの孔部を有し、一方の孔部に対して前記第2支持フックが差し込まれ、他方の孔部に対して前記第4支持フックが差し込まれる。
【0016】
本態様に係る排気消音器の支持構造においては、前記第1支持フックは、前記第1弾性体の前記一方の孔部に対して車両幅方向に差し込まれ、前記第2支持フックは、前記第2弾性体の前記一方の孔部に対して、車両前方側から車両後方側に向けて差し込まれている。
また、本態様に係る排気消音器の支持構造においては、車両上下方向において、前記第2弾性体の前記一方の孔部に対する前記第2支持フックの差し込み位置は、前記排気消音器の存する高さの範囲内であり、前記第1弾性体の前記一方の孔部に対する前記第1支持フックの差し込み位置は、前記第2弾性体の前記一方の孔部に対する前記第2支持フックの差し込み位置よりも、上方であり、前記第1弾性体の前記一方の孔部に対する前記第1支持フックの差し込み位置は、前記排気消音器の高さ方向中心位置よりも、下方である。
【0017】
この態様では、排気消音器の後部に接合された第2支持フックが、第2弾性体の一方の孔部に対して、車両前方側から後方側に向けて差し込まれている。このため、車両後突時において、第2支持フックは車両前方へと押され、第2弾性体から外れることになる。
【0018】
また、上記態様では、排気消音器の前部に接合された第1支持フックが、第1弾性体の一方の孔部に対して車両幅方向に差し込まれている。このため、第2支持フックが第2弾性体から外れた場合に、第1支持フックにおける第1弾性体への差し込み部分を中心に、排気消音器が回転し、排気消音器の後部側が車両下方へと落下することになる。よって、本態様では、車両後突時において、排気消音器が車両前方に水平移動することがない。
【0019】
また、上記態様では、第2弾性体の一方の孔部に対する第2支持フックの差し込み位置を、排気消音器の存する高さの範囲内としているので、車両後突時において、排気消音器が車両前方に向けて押される前に、第2支持フックが押されることになる。このため、排気消音器が前方に押されるよりも前に、第2弾性体から第2支持フックが外れる。よって、車両後突時における車両前方側に隣接する他の構成部品の損傷を、より確実に抑制することができる。
また、上記態様では、第1支持フックの差し込み位置と、第2支持フックの差し込み位置とを、上記関係とすることにより、車両後突時に第2支持フックが押された際に、第1支持フックの差し込み位置を中心としての排気消音器の回転が円滑に実行される。
また、上記態様では、第1支持フックの差し込み位置を上記の位置とすることにより、車両後突時に第2支持フックが外れた際に、排気消音器が回転しながら車両下方へ大きく落下することになる。よって、排気消音器に対し車両前方側に隣接する他の構成部品に対する損傷をより効果的に抑制することができる。
従って、上記態様では、車両後突時においても、排気消音器に対して車両前方側に隣接して配置された他の構成部品の損傷を抑制することができる。
【0020】
本発明の別態様に係る排気消音器の支持構造は、上記態様において、前記排気消音器における車両幅方向の一方側部分に接続され、前記排気消音器に排気ガスを導入するための経路を構成するフレキシブルチューブを更に備え、前記排気消音器に対しては、当該排気消音器とは異なる他の構成部品が車両前方側に隣接配置されており、前記フレキシブルチューブは、前記排気消音器との接続部分から車両幅方向外向きに延びる第1部分と、当該第1部分に連続するとともに、車両前後方向の前側に向けて延びる第2部分と、を有し、少なくとも前記第2部分が屈曲自在であり、前記フレキシブルチューブの前記第1部分は、車両幅方向において、前記他の構成部品よりも外側まで延びている。
【0021】
本発明の別態様に係る排気消音器の支持構造は、上記態様において、前記排気消音器における車両幅方向の他方側部分に接続され、前記排気消音器からの前記排気ガスの排出経路を構成するテールパイプを更に備える。
【0022】
本発明の別態様に係る排気消音器の支持構造は、上記態様において、前記他の構成部品に対しては、車両前方側にエンジンが隣接配置されており、前記他の構成部品は、前記排気ガスの排出経路における、前記エンジンと前記排気消音器との間に介挿される触媒コンバータであり、前記フレキシブルチューブは、前記排気消音器と前記触媒コンバータとを接続する。
【0023】
この態様では、エンジン、触媒コンバータ、及び排気消音器が密集した状態で配置されているが、車両後突時における触媒コンバータやエンジンの損傷を効果的に抑制することができる。
また、この態様では、排気消音器と触媒コンバータとの間がフレキシブルチューブにより接続されているので、車両後突時において、排気消音器の回転落下を阻害し難い。よって、車両後突時における触媒コンバータやエンジンの損傷を効果的に抑制することができる。
【0026】
本発明の別態様に係る排気消音器の支持構造は、上記構成において、前記第4支持フックも、前記第2弾性体の前記一方の孔部に対して、車両前方側から車両後方側に向けて差し込まれている。
【0027】
この態様では、車両後突時において、第2支持フック又は第4支持フック、あるいは、その両方が第2弾性体から外れ、上記のように、第1支持フックの先端を中心として排気消音器が回転落下する。これにより、排気消音器に対し車両前方側に隣接する他の構成部品に対する損傷をより効果的に抑制することができる。
【0028】
本発明の別態様に係る排気消音器の支持構造は、上記構成において、前記第4支持フックは、前記第2弾性体の前記一方の孔部に対して、車両後方側から車両前方側に向けて差し込まれている。
【0029】
この態様では、車両後突時において、第4支持フックは第2弾性体から外れ難いのに対して、第2支持フックは第2弾性体から外れる。このように、車両後突時に第2弾性体から外れる支持フックを第2支持フックに特定することができる。これより、排気消音器に対し車両前方側に隣接する他の構成部品に対する損傷をより効果的に抑制するための確実な構造設計を行うことが容易となる。
【0030】
本発明の別態様に係る排気消音器の支持構造は、上記構成において、前記排気消音器の車両後方側部分には、車両後方を向く表面を有してなる傾斜台部が設けられており、前記傾斜台部の前記表面は、車両上下方向の下側から上側にゆくに従って、車両後方側から前方側となるよう傾斜しており、前記第4支持フックは、前記車両後部の車体に対して、車両上下方向の前記傾斜台部に対応する高さ位置で接合されている。
【0031】
この態様では、車両後突時において、車両前方側に押された第4支持フックが傾斜台部の表面の一部に当接することになる。そして、更に第4支持フックが前方へと押されるのに伴って、傾斜台部の表面に下向きの力が加わり、より確実に排気消音器を車両下方に落下させることができる。よって、車両後突時において、排気消音器に対し車両前方側に隣接する他の構成部品に対する損傷をより効果的に抑制することができる。
【0032】
本発明の別態様に係る排気消音器の支持構造は、上記構成において、前記第4支持フックは、前記車両後部の車体に対する接合部分で、車両幅方向に延伸している。
【0033】
この態様では、第4支持フックにおける車体との接合部分を、車両幅方向に延伸する形態としているので、車両後突時において、第4支持フックが若干傾きをもって車両前方に押されたとしても、延伸する部分を確実に傾斜台部の表面に当接させることができる。よって、車両後突時において、排気消音器に対し車両前方側に隣接する他の構成部品に対する損傷をより効果的に抑制することができる。
【発明の効果】
【0052】
上記の各態様では、車両後突時においても、排気消音器に対して車両前方側に隣接して配置された他の構成部品の損傷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】本発明の第1実施形態に係る車両1の後部構造を斜め下側から見た状態で示す模式斜視図である。
図2】車両1の後部構造を下側から見た状態で示す模式平面図である。
図3】車両1の後部構造を側方側から見た状態で示す模式側面図である。
図4】車両1の後部構造の一部を拡大して側方側から見た状態で示す模式側面図である。
図5】排気消音器19の支持構造を斜め下側から示す模式斜視図である。
図6】車両後突時を想定した場合の排気消音器19の挙動を側方から見た状態で示す模式側面図である。
図7】本発明の第2実施形態に係る車両の後部構造を斜め上方から見た状態で示す模式斜視図である。
図8】排気消音器33の支持構造を側方から見た状態で示す模式側面図である。
図9】排気消音器33を支持するための支持フック34,37,40,43の固定構造を斜め下側から見た状態で示す模式斜視図である。
図10】車両後突時を想定した場合の排気消音器33の動きを説明するための模式図である。
図11】変形例に係る排気消音器を支持するための支持フック46,47の固定構造を斜め下側から見た状態で示す模式斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
【0055】
[第1実施形態]
1.車両1の後部構造
本実施形態に係る車両1の後部構造について、図1及び図2を用い説明する。
【0056】
図1及び図2に示すように、車両1は、その後部において、車両1の前後方向に延伸するリヤフレーム11,12と、車両1の幅方向に延伸するクロスメンバ13〜15と、エンジン16と、発電機17と、触媒コンバータ18と、排気消音器19と、フレキシブルチューブ20と、を備える。
【0057】
図2に示すように、触媒コンバータ18及び排気消音器19は、それぞれ長尺筒形状をしており、長手方向が車両1の幅方向となるように並設されている。フレキシブルチューブ20は、触媒コンバータ18と排気消音器19との排気ガスの経路を接続するものであり、リヤフレーム11よりも車両1の幅方向外側を回る状態で配置されている。
【0058】
エンジン16及び発電機17は、触媒コンバータ18に対して車両1の前方側に隣接して配置されている。そして、エンジン16と発電機17とは、車両1の幅方向に並設されている。
【0059】
なお、エンジン16は、例えば、ロータリーエンジンであって、出力軸が発電機17に入力されている。即ち、本実施形態に係る車両1では、車両1の後部に搭載されたエンジン16により発電機17を駆動して発電を行う。
【0060】
図2に示すように、排気消音器19は、クロスメンバ15に対して、車両1の前方側直ぐの位置に配置され、一部がクロスメンバ14の下方に配置されている。触媒コンバータ18は、車両1の前後方向において、排気消音器19とエンジン16及び発電機17との間の位置に配置され、一部がクロスメンバ13の下方に配置されている。
【0061】
エンジン16及び発電機17は、クロスメンバ13よりも、車両1の前方側に配置されている。
【0062】
2.排気消音器19の支持構造
車両1の車体に対する排気消音器19の支持構造について、図3図5を用い説明する。
【0063】
図5に示すように、排気消音器19には、車両1の前方側の部分に支持フック23,29が接合され、車両1の後方側の部分に支持フック26,32が接合されている。
【0064】
また、図5に示すように、フレーム11には、支持フック23に対応する部分に支持フック21が接合され、支持フック26に対応する部分に支持フック24が接合されている。同様に、フレーム12には、支持フック29に対応する部分に支持フック27が接合され、支持フック32に対応する部分に支持フック30が接合されている。
【0065】
支持フック21,23,24,26,27,29,30,32は、例えば金属製であって、曲折されてなるピン状又は棒状の部材である。排気消音器19又はフレーム11,12への支持フック21,23,24,26,27,29,30,32の接合は、例えば溶接接合によりなされている。
【0066】
支持フック21と支持フック23とは、2つの孔部を有するゴムマウント22を介して接続されている。支持フック24と支持フック26とは、2つの孔部を有するゴムマウント25を介して接続されている。
【0067】
支持フック27と支持フック29とは、2つの孔部を有するゴムマウント28を介して接続されている。支持フック30と支持フック32とは、2つの孔部を有するゴムマウント31を介して接続されている。
【0068】
ゴムマウント22,25,28,31は、ゴムから構成されており、排気消音器19とフレーム11,12との相互間での振動の伝達を抑制する。
【0069】
図3の矢印A部、図4、及び図5に示すように、支持フック21の先端は、ゴムマウント22の孔部に対して、車両1の幅方向外側から内側に向けて差し込まれている。図5に示すように、支持フック27の先端は、ゴムマウント28の孔部に対して、車両1の幅方向外側から内側に向けて差し込まれている。
【0070】
一方、支持フック23の先端は、ゴムマウント22の孔部に対して、車両1の幅方向内側から外側に向けて差し込まれている。同様に、支持フック29の先端は、ゴムマウント28の孔部に対して、車両1の幅方向内側から外側に向けて差し込まれている。
【0071】
図3の矢印B部、図4、及び図5に示すように、支持フック24の先端は、ゴムマウント25の孔部に対して、車両1の前方側から後方側に向けて差し込まれている。図5に示すように、支持フック30の先端は、ゴムマウント31の孔部に対して、車両1の前方側から後方側に向けて差し込まれている。
【0072】
また、支持フック26の先端も、ゴムマウント25の孔部に対して、車両1の前方側から後方側に向けて差し込まれている。同様に、支持フック32も、ゴムマウント31の孔部に対して、車両1の前方側から後方側に向けて差し込まれている。
【0073】
次に、図4に示すように、車両1の上下方向において、ゴムマウント22の孔部に対する支持フック23の先端の差し込み位置は、排気消音器19の中心位置よりも下方に配されている。図示を省略しているが、ゴムマウント28の孔部に対する支持フック29の先端の差し込み位置についても、同様である。
【0074】
また、車両1の上下方向において、ゴムマウント25の孔部に対する支持フック24,26の各先端の差し込み位置は、排気消音器19の存する高さの範囲内、換言すると、排気消音器19の上端と下端との間に配されている。図示を省略しているが、ゴムマウント31の孔部に対する支持フック30,32の各先端の差し込み位置も、排気消音器19の存する高さの範囲内に配されている。
【0075】
また、図4に示すように、車両1の上下方向において、支持フック23の接合位置は、排気消音器19の中心を含む部分である。図示を省略しているが、車両1の上下方向において、支持フック29の接合位置も、排気消音器19の中心を含む部分である。
【0076】
3.車両後突時における排気消音器19の挙動
車両後突時における排気消音器19の挙動について、図6を用い説明する。図6は、車両後突時における排気消音器19の挙動を側方から見た状態で示す模式側面図である。
【0077】
図6に示すように、車両後突時においては、支持フック24及び支持フック26の少なくとも一方が、ゴムマウント25から外れる。なお、図6では、支持フック24がゴムマウント25から外れた状態を示している。
【0078】
支持フック24がゴムマウント25から外れると、排気消音器19は、ゴムマウント22,28の孔部に対する支持フック23,29(図4及び図5を参照。)の各先端の差し込み位置を中心として、矢印Cで示すように、回転しながら下方に落下する。
【0079】
なお、図6に示すように、触媒コンバータ18と排気消音器19との間の接続に用いられているフレキシブルチューブ20は、排気消音器19が回転しながら落下するのに伴って屈曲するので、排気消音器19の回転落下を阻害することはない。
【0080】
4.効果
本実施形態に係る排気消音器19の支持構造においては、図6を用い説明したように、車両後突時において、ゴムマウント25の孔部から支持フック24及び支持フック26の少なくとも一方が外れ、ゴムマウント31の孔部から支持フック30及び支持フック32の少なくとも一方が外れる。そして、ゴムマウント22,28の孔部に対する支持フック23,29の各先端の差し込み方向が、車両1の幅方向であるので、矢印Cで示したように、排気消音器19は回転しながら落下する。よって、本実施形態に係る排気消音器19の支持構造では、車両後突時において、排気消音器19が車両前方に水平移動することがない。
【0081】
従って、上記実施形態では、車両後突時においても、排気消音器19の車両前方側に隣接配置された他の構成部品(エンジン16、発電機17、触媒コンバータ18など)の損傷を抑制することができる。
【0082】
また、本実施形態に係る排気消音器19の支持構造では、ゴムマウント25,31の孔部に対する支持フック24,26,30,32の差し込み位置を、排気消音器19の存する高さの範囲内としているので、車両後突時において、排気消音器19が車両前方に向けて押される前に、支持フック24,26,30,32が前方に押されることになる。このため、排気消音器19に対し前方に力が付加されるよりも前に、ゴムマウント25の孔部から支持フック24及び支持フック26の少なくとも一方が外れ、ゴムマウント31の孔部から支持フック30及び支持フック32の少なくとも一方が外れる。よって、車両後突時における車両前方側に隣接する他の構成部品(エンジン16、発電機17、触媒コンバータ18など)の損傷を、より確実に抑制することができる。
【0083】
また、本実施形態に係る排気消音器19の支持構造では、車両1の上下方向において、ゴムマウント22の孔部に対する支持フック23の先端の差し込み位置、及びゴムマウント28の孔部に対する支持フック29の先端の差し込み位置が、排気消音器19の中心位置よりも下方に配されている。このため、本実施形態では、車両後突時においてゴムマウント25,31の孔部から支持フック24,26,30,32が外れた際に、排気消音器19が回転しながら車両下方へ大きく落下することになる。よって、排気消音器19に対し車両前方側に隣接する他の構成部品(エンジン16、発電機17、触媒コンバータ18など)に対する損傷をより効果的に抑制することができる。
【0084】
また、本実施形態に係る車両1においては、排気消音器19と触媒コンバータ18との間がフレキシブルチューブ20により接続されているので、上述のように、車両後突時において、排気消音器19の回転落下が阻害され難い。よって、車両後突時における触媒コンバータ18やエンジン16の損傷を効果的に抑制することができる。
【0085】
[第2実施形態]
1.車両の後部構造
第2実施形態に係る車両の後部構造について、図7を用い説明する。なお、図7では、上記第1実施形態と同様の構成部分には同一符号を付している。そして、上記第1実施形態と同一の構成部分については、以下での説明を省略する。
【0086】
図7に示すように、本実施形態に係る車両においても、その前後方向において、触媒コンバータ18とクロスメンバ15との間の領域に排気消音器33が配置されている。触媒コンバータ18と排気消音器33との間は、フレキシブルチューブ20により排気ガスの経路が接続されている。
【0087】
排気消音器33の後部には、車両後方を向く表面を有してなる傾斜台部33a,33bが設けられている。傾斜台部33a,33bは、排気消音器33における車両幅方向の両端部分に設けられている。
【0088】
各傾斜台部33a,33bは、クロスメンバ15に対向する表面が、車両上下方向に対して傾斜している。詳しくは、各傾斜台部33a,33bの表面は、車両上下方向の下方から上方にゆくに従って、車両前方側となり、クロスメンバ15から遠ざかるよう傾斜している。
【0089】
2.排気消音器33の支持構造
排気消音器33の支持構造について、図7図9を用い説明する。なお、図8及び図9においても、上記第1実施形態と同様の構成部分には同一符号を付している。そして、以下においても、上記第1実施形態と同一の構成部分については説明を省略する。
【0090】
図7図9に示すように、排気消音器33には、車両の前方側の部分に支持フック36,42が接合され、車両の後方側の部分に支持フック39,45が接合されている。
【0091】
また、図8及び図9に示すように、支持フック34,40は、クロスメンバ13に接合されている。また、図9に示すように、支持フック37,43は、クロスメンバ15に接合されている。ここで、支持フック37,43におけるクロスメンバ15への接合部分は、車両幅方向に延伸した状態となっている。
【0092】
本実施形態においても、支持フック34,36,37,39,40,42,43,45は、例えば金属製であって、曲折されてなるピン状又は棒状の部材である。排気消音器19又はクロスメンバ13,15への各支持フック34,36,37,39,40,42,43,45の接合についても、上記第1実施形態と同様に、例えば溶接接合によりなされている。
【0093】
図9に示すように、支持フック34と支持フック36とは、2つの孔部を有するゴムマウント35を介して接続されている。支持フック37と支持フック39とは、2つの孔部を有するゴムマウント38を介して接続されている。
【0094】
支持フック40と支持フック42とは、2つの孔部を有するゴムマウント41を介して接続されている。支持フック43と支持フック45とは、2つの孔部を有するゴムマウント44を介して接続されている。
【0095】
ゴムマウント35,38,41,44についても、上記第1実施形態と同様に、ゴムから構成されており、排気消音器33とクロスメンバ13,15との相互間での振動の伝達を抑制する。
【0096】
図7図9に示すように、支持フック34の先端は、ゴムマウント35の孔部に対して、車両の幅方向外側から内側に向けて差し込まれている。図9に示すように、支持フック40の先端は、ゴムマウント41の孔部に対して、車両の幅方向外側から内側に向けて差し込まれている。
【0097】
一方、支持フック36の先端は、ゴムマウント35の孔部に対して、車両の幅方向内側から外側に向けて差し込まれている。同様に、支持フック42の先端は、ゴムマウント41の孔部に対して、車両の幅方向内側から外側に向けて差し込まれている。
【0098】
図7図9に示すように、支持フック37の先端は、ゴムマウント38の孔部に対して、車両の前方側から後方側に向けて差し込まれている。図9に示すように、支持フック43の先端は、ゴムマウント44の孔部に対して、車両の前方側から後方側に向けて差し込まれている。
【0099】
また、支持フック39の先端も、ゴムマウント38の孔部に対して、車両の前方側から後方側に向けて差し込まれている。同様に、支持フック45も、ゴムマウント44の孔部に対して、車両の前方側から後方側に向けて差し込まれている。
【0100】
次に、図7及び図8に示すように、車両の上下方向において、ゴムマウント35の孔部に対する支持フック36の先端の差し込み位置は、排気消音器33の中心位置よりも下方に配されている。図示を省略しているが、ゴムマウント41の孔部に対する支持フック42の先端の差し込み位置についても、同様である。
【0101】
また、車両の上下方向において、ゴムマウント38の孔部に対する支持フック37,39の各先端の差し込み位置は、排気消音器33の存する高さの範囲内、換言すると、排気消音器33の上端と下端との間に配されている。図示を省略しているが、ゴムマウント44の孔部に対する支持フック43,45の各先端の差し込み位置も、排気消音器33の存する高さの範囲内に配されている。
【0102】
さらに、図8に示すように、本実施形態では、ゴムマウント35,41の孔部に対する支持フック36,42の各差し込み位置は、ゴムマウント38,44の孔部に対する支持フック39,45の各差し込み位置よりも、車両上下方向に距離Xだけ上方にある。
【0103】
なお、本実施形態においても、車両の上下方向において、排気消音器33に対する支持フック36の接合位置は、排気消音器33の中心を含む部分であり、排気消音器33に対する支持フック36の接合位置も、排気消音器33の中心を含む部分である。
【0104】
また、図8に示すように、車両の上下方向において、クロスメンバ15に対する支持フック37の接合位置は、傾斜台部33aが設けられた範囲内となっている。同様に、クロスメンバ15に対する支持フック43の接合位置も、傾斜台部33bが設けられた範囲内となっている。具体的には、支持フック37,43の各接合位置から水平方向に仮想線を引いた場合に、傾斜台部33a,33bの傾斜した各表面に交差するようになっている。
【0105】
3.車両後突時における排気消音器33の挙動
車両後突時における排気消音器33の挙動について、図10を用い説明する。
【0106】
先ず、本実施形態に係る排気消音器33の支持構造は、上記第1実施形態に係る排気消音器19の支持構造と同じ構造を、そのまま含むので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態では、排気消音器33に傾斜台部33a,33bを設けることにより、次のような効果を得ることができる。
【0107】
図10に示すように、車両後突時には、支持フック37,43がクロスメンバ15とともに矢印Fのように車両前方へと押されて、矢印Gで示すように移動する(図10では、支持フック43の図示を省略)。そして、クロスメンバ15に対する支持フック37,43の各接合部分が、排気消音器33に設けられた傾斜台部33a,33bの表面に当接することになる(図10では、傾斜台部33bの図示を省略)。
【0108】
さらに、支持フック37,43が車両前方へと押されると、支持フック37,43の接合部分が傾斜台部33a,33bの表面を摺動することになる。これより、排気消音器33は、矢印Hのように力を受け、ゴムマウント35,41の各孔部に対する支持フック36,42の各先端の差し込み位置である回転中心Protを中心とした回転落下が促進される。
【0109】
4.効果
本実施形態に係る排気消音器33の支持構造では、上記第1実施形態が得られる効果に加えて、次のような効果が得られる。
【0110】
本実施形態に係る車両では、車両後突時において、車両前方側に押された支持フック37,43が傾斜台部33a,33bの表面の一部に当接することになる。そして、更に支持フック37,43が車両前方へと押されるのに伴って、排気消音器33に矢印Hで示す力が加わり、より確実に排気消音器33を回転落下させることができる。よって、車両後突時において、排気消音器33に対し車両前方側に隣接する他の構成部品(エンジン16、発電機17、触媒コンバータ18など)に対する損傷をより効果的に抑制することができる。
【0111】
また、本実施形態に係る排気消音器33の支持構造では、クロスメンバ15に対する支持フック37,43の接合部分を、車両幅方向に延伸する形態としているので(図9の矢印D,Eで指し示す部分を参照。)、車両後突時において、支持フック37,43が若干傾きをもって車両前方に押されたとしても、延伸する部分を確実に排気消音器33の傾斜台部33a,33bの表面に当接させることができる。よって、車両後突時において、排気消音器33に対し車両前方側に隣接する他の構成部品(エンジン16、発電機17、触媒コンバータ18など)に対する損傷をより効果的に抑制することができる。
【0112】
[変形例]
上記第2実施形態では、クロスメンバ15に対する支持フック37,43の接合部分を、車両幅方向に延伸する形態としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、図11の矢印I,Jで指し示すように、クロスメンバ15に対する支持フック46,47の接合部分を、車両前後方向に延伸することとしてもよい。このような構成とした場合にも、車両後突時において、当該接合部分は高確率に傾斜台部33a,33bの表面に当接することになるものと考えられる。
【0113】
また、上記第1実施形態及び上記第2実施形態では、ゴムマウント25,31,38,44の孔部に対して、支持フック24,30,37,43も車両前方側から後方側に向けて差し込まれる構成としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、ゴムマウント25,31,38,44の孔部に対して、支持フック24,30,37,43も車両後方側から前方側に向けて差し込まれる構成とすることもできる。このような構成を採用する場合にも、車両後突時において、支持フック26,32,39,45はゴムマウント25,31,38,44から外れる。このように、車両後突時にゴムマウント25,31,38.44から外れる支持フックを支持フック26,32,39,45に特定することができ、排気消音器19,33に対し車両前方側に隣接する他の構成部品(エンジン16、発電機17、触媒コンバータ18など)に対する損傷をより効果的に抑制するための確実な構造設計を行うことが容易となる。
【0114】
また、上記第1実施形態及び上記第2実施形態では、排気消音器19,33に対して車両前方側にエンジン16及び発電機17を配置した、所謂、リヤエンジン構成の車両を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、排気消音器19,33に対して車両前方側にバッテリ(モータ駆動用及びエンジン駆動用)やこれを制御する制御モジュールなどが配置される構成とすることもできる。このような場合にあっても、上記支持構造を適用することにより、車両後突時において、排気消音器19,33によるバッテリや制御モジュールなどの破損を確実に抑制することができる。
【0115】
また、上記第1実施形態及び上記第2実施形態では、排気消音器19,33に対して、触媒コンバータ18を介して、エンジン16及び発電機17が隣接配置されて成る構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、排気消音器19,33に対し、車両前方側に直ぐに触媒コンバータ以外の構成部品が配置されていてもよい。
【0116】
また、上記第2実施形態においても、ゴムマウント35,41の各孔部に対して、支持フック36,42の各先端が、車両の幅方向内側から外側に向けて差し込まれてなる構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。このような構成とした場合にあっても、車両後突時において、傾斜台部33a,33bに対する支持フック37,43の衝突により、排気消音器33を落下させることができるので、前方に隣接配置された他の構成部品(エンジン16、発電機17、触媒コンバータ18、さらにはバッテリなど)に対する損傷を効果的に抑制することができる。
【符号の説明】
【0117】
1 車両
11,12 リヤフレーム
13〜15 クロスメンバ
16 エンジン
18 触媒コンバータ
19,33 排気消音器
21,23,24,26,27,29,30,32,34,36,37,39,40,42,43,45,46,47 支持フック
22,25,28,31,35,38,41 ゴムマウント(弾性体)
33a,33b 傾斜台部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11