【文献】
Katsuo Yunoki(KDDI R&D Laboratories),Hybrid Scanning,IEEE 11-12/0277r3,2012年 3月13日,5、6ページ,URL,https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/12/11-12-0277-03-00ai-hybrid-scanning.pptx
【文献】
Giwon Park (LG Electronics),Presentation document for 12-0256 (Active scanning enhancement), IEEE 802.11-12/0257r1,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/12/11-12-0257-01-00ai-presentation-document-for-12-0256-active-scanning-enhancement.pptx>,2012年 3月 3日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、無線LAN(wireless local area network、WLAN)の構造を示す概念図である。
【0011】
図1の(A)は、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11のインフラストラクチャネットワーク(infrastructure network)の構造を示す。
【0012】
図1の(A)を参照すると、無線LANシステムは、一つまたはそれ以上の基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)100、105を含むことができる。BSS100、105は、成功的に同期化を行って互いに通信可能なAP(access point)125及びSTA1(Station)100−1のようなAPとSTAの集合であって、特定領域を示す概念ではない。BSS105は、一つのAP130に一つ以上の結合可能なSTA105−1、105−2を含むこともできる。
【0013】
インフラストラクチャBSSは、少なくとも一つのSTA、分散サービス(Distribution Service)を提供するAP125、130、及び複数のAPを連結させる分散システム(Distribution System、DS)110を含むことができる。
【0014】
分散システム110は、複数のBSS100、105を連結して拡張されたサービスセットであるESS(extended service set)140を具現することができる。ESS140は、一つまたは複数個のAP125、130が分散システム110を介して連結された一つのネットワークを指示する用語として使われることができる。一つのESS140に含まれるAPは、同じSSID(service set identification)を有することができる。
【0015】
ポータル(portal)120は、無線LANネットワーク(IEEE802.11)と他のネットワーク(例えば、802.X)との連結を実行するブリッジ役割を遂行することができる。
【0016】
図1の(A)のようなインフラストラクチャネットワークでは、AP125、130間のネットワーク、及びAP125、130とSTA100−1、105−1、105−2との間のネットワークが具現されることができる。しかし、AP125、130無しでSTA間でもネットワークを設定して通信を実行することも可能である。AP125、130無しでSTA間でもネットワークを設定して通信を実行するネットワークをアドホックネットワーク(Ad−Hoc network)または独立BSS(independent basic service set)と定義する。
【0017】
図1の(B)は、独立BSSを示す概念図である。
【0018】
図1の(B)を参照すると、独立BSS(independent BSS、IBSS)は、アドホックモードに動作するBSSである。IBSSは、APを含まないため、中央で管理機能を遂行するエンティティ(centralized management entity)がない。即ち、IBSSでは、STA150−1、150−2、150−3、155−4、155−5が分散された方式(distributed manner)に管理される。IBSSでは、全てのSTA150−1、150−2、150−3、155−4、155−5 が移動STAからなることができ、分散システムへの接続が許容されなくて自己完備的ネットワーク(self−contained network)を構築する。
【0019】
STAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と、無線媒体に対する物理階層(Physical Layer)インターフェースとを含む任意の機能媒体であって、広義ではAPと非−AP STA(Non−AP Station)の両方ともを含む意味で使われることができる。
【0020】
STAは、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装備(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)または単純にユーザ(user)などの多様な名称で呼ばれることもある。
【0021】
図2は、IEEE802.11によりサポートされる無線LANシステムの階層アーキテクチャを示す。
【0022】
図2において、無線LANシステムの階層アーキテクチャ(PHY architecture)を概念的に示す。
【0023】
無線LANシステムの階層アーキテクチャは、MAC(medium access control)副階層(sublayer)220、PLCP(Physical Layer Convergence Prot o c o l)副階層210、及びPMD(Physical Medium Dependent)副階層200を含むことができる。PLCP副階層210は、MAC副階層220がPMD副階層200に最小限の従属性を有して動作可能に具現される。PMD副階層200は、複数のSTA間でデータを送受信するための送信インターフェース役割を遂行することができる。
【0024】
MAC副階層220、PLCP副階層210、及びPMD副階層200は、概念的に管理部(management entity)を含むことができる。
【0025】
MAC副階層220の管理部は、MLME(MAC Layer Management Entity)225といい、物理階層の管理部は、PLME(PHY Layer Management Entity)215という。このような管理部は、階層管理動作が実行されるインターフェースを提供することができる。PLME215は、MLME225と連結されてPLCP副階層210及びPMD副階層200の管理動作(management operation)を実行することができ、MLME225もPLME215と連結されてMAC副階層220の管理動作(management operation)を実行することができる。
【0026】
MAC階層動作が正確に実行されるためにSME(STA management entity)250が存在できる。SME250は、階層に独立的な構成部として運用されることができる。MLME、PLME、及びSMEは、プリミティブ(primitive)に基づいて相互構成部間に情報を送信及び受信することができる。
【0027】
各副階層における動作を簡略に説明すると、下記の通りである。PLCP副階層210は、MAC副階層220とPMD副階層200との間で、MAC階層の指示によって、MAC副階層220から受けたMPDU(MAC Protocol Data Unit)をPMD副階層200に伝達し、またはPMD副階層200から受けたフレームをMAC副階層220に伝達する。PMD副階層200は、PLCPの下位階層であって、無線媒体を介した複数のSTA間におけるデータ送信及び受信を実行することができる。MAC副階層220が伝達したMPDU(MAC protocol data unit)は、PLCP副階層210においてPSDU(Physical Service Data Unit)という。MPDUは、PSDUと類似するが、複数のMPDUをアグリゲイション(aggregation)したA−MPDU(aggregated MPDU)が伝達された場合、各々のMPDUとPSDUは、互いに異なる。
【0028】
PLCP副階層210は、PSDUをMAC副階層220から受けてPMD副階層200に伝達する過程で物理階層の送受信器により必要な情報を含む付加フィールドを付ける。このとき、付加されるフィールドは、PSDUにPLCPプリアンブル(preamble)、PLCPヘッダ(header)、コンボリューションエンコーダをゼロ状態(zero state)にかえすのに必要なテールビット(Tail Bits)などである。PLCPプリアンブルは、PSDUが送信される前に、受信器に同期化機能とアンテナダイバーシティを準備するようにする役割をすることができる。データフィールドは、PSDUにパディングビット、スクランブラを初期化するためのビットシーケンスを含むサービスフィールド、及びテールビットが付けられたビットシーケンスがエンコーディングされたコード化シーケンス(coded sequence)を含むことができる。このとき、エンコーディング方式は、PPDUを受信するSTAでサポートされるエンコーディング方式によって、BCC(Binary Convolutional Coding)エンコーディングまたはLDPC(Low Density Parity Check)エンコーディングのうち一つが選択されることができる。PLCPヘッダには送信するPPDU(PLCP Protocol Data Unit)に対する情報を含むフィールドが含まれることができる。
【0029】
PLCP副階層210では、PSDUに前述したフィールドを付加し、PPDU(PLCP Protocol Data Unit)を生成し、PMD副階層200を経て受信ステーションに送信し、受信ステーションは、PPDUを受信し、PLCPプリアンブル、PLCPヘッダからデータ復元に必要な情報を得て復元する。
【0030】
図3は、無線LANにおけるスキャニング方法を示す概念図である。
【0031】
図3を参照すると、スキャニング方法は、パッシブスキャニング(passive scanning)300とアクティブスキャニング(active scanning)350)とに区分されることができる。
【0032】
図3の(A)を参照すると、パッシブスキャニング300は、AP310が周期的にブロードキャストするビーコンフレーム330により実行されることができる。無線LANにおいて、AP300は、ビーコンフレーム330を特定周期(例えば、100msec)毎にnon−AP STA340にブロードキャストする。ビーコンフレーム330には現在のネットワークに対する情報が含まれることができる。non−AP STA340は、周期的にブロードキャストされるビーコンフレーム330を受信することによってネットワーク情報を受信して認証/結合(authentication/association)過程を実行するAP310とチャネルに対するスキャニングを実行することができる。
【0033】
パッシブスキャニング手順300は、non−AP STA340がフレームを送信せずに、AP310から送信されるビーコンフレーム330を受信する。したがって、パッシブスキャニング手順300は、ネットワークにおいて、データ送信/受信により発生される全体的なオーバーヘッドが小さいという長所がある。しかし、ビーコンフレーム330の周期に比例して受動的にスキャニングを実行するため、スキャニングの実行にかかる時間が増えるという短所がある。ビーコンフレームに対する具体的な説明は、2011年11月に開示されたIEEE Draft P802.11−REVmb
TM/D12、November 2011‘IEEE Standard for Information Technology Telecommunications and information exchange between systems−Local and metropolitan area networks−Specific requirements Part 11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY) Specifications(以下、IEEE802.11)’の8.3.3.2 beacon frameに開示されている。IEEE802.11aiでは、追加的に異なるフォーマットのビーコンフレームを使用することもでき、このようなビーコンフレームをFILS(fast initial link setup)ビーコンフレームということができる。また、測定パイロットフレーム(measurement pilot frame)は、ビーコンフレームの一部情報のみを含むフレームであり、スキャニング手順で使用することができる。測定パイロットフレームは、IEEE802.11 8.5.8.3 measurement pilot formatに開示されている。
【0034】
図3の(B)を参照すると、アクティブスキャニング手順350は、non−AP STA390からプローブ要求フレーム370をAP360に送信して主導的にスキャニングを実行する方法を意味する。
【0035】
AP360では、non−AP STA390からプローブ要求フレーム370を受信した後、フレーム衝突(frame collision)を防止するために、ランダム時間待機した後、プローブ応答フレーム380にネットワーク情報を含んでnon−AP STA390に送信することができる。non−AP STA390は、受信したプローブ応答フレーム380に基づいてネットワーク情報を得てスキャニング過程を中止することができる。
【0036】
アクティブスキャニング手順350の場合、non−AP STA390が主導的にスキャニングを実行するため、スキャニングに使われる時間が短いという長所がある。しかし、non−AP STA390でプローブ要求フレーム370を送信しなければならないため、フレーム送信及び受信のためのネットワークオーバーヘッドが増加するという短所がある。プローブ要求フレーム370は、IEEE802.11 8.3.3.9に開示されており、プローブ応答フレーム380は、IEEE802.11 8.3.3.10に開示されている。
【0037】
スキャニングが終わった後、APとSTAは、認証(authentication)と結合(association)過程を実行することができる。
【0038】
図4は、APとSTAのスキャニング後、認証及び結合過程を示す概念図である。
【0039】
図4を参照すると、パッシブ/アクティブスキャニングを実行した後、スキャニングされたAPのうち一つのAPと認証及び結合を実行することができる。
【0040】
認証(authentication)及び結合(association)過程は、例えば、2方向ハンドシェイキング(2−way handshaking)を介して実行されることができる。
図4の(A)は、パッシブスキャニング後、認証及び結合過程を示す概念図であり、
図4の(B)は、アクティブスキャニング後、認証及び結合過程を示す概念図である。
【0041】
認証及び結合過程は、アクティブスキャニング方法を使用したか、またはパッシブスキャニングを使用したかと関係なしで、認証要求フレーム(authentication request frame)410/認証応答フレーム(authentication response frame)420、及び結合要求フレーム(association request frame)330/結合応答フレーム(association response frame)440をAP400、450とnon−AP STA405、455との間で交換することで、同様に実行されることができる。
【0042】
認証過程は、non−AP STA405、455から認証要求フレーム410をAP400、450に送信して実行されることができる。認証要求フレーム410に対する応答として認証応答フレーム420をAP400、450からnon−AP STA405、455に送信することができる。認証フレームフォーマット(authentication frame format)に対してはIEEE802.11 8.3.3.11に開示されている。
【0043】
結合過程(association)は、non−AP STA405、455から結合要求フレーム(association request frame)430をAP400、450に送信して実行されることができる。結合要求フレーム430に対する応答として結合応答フレーム440をAP400、450からnon−AP STA405、455に送信することができる。送信された結合要求フレーム430にはnon−AP STA405、455の性能(capability)に対する情報が含まれている。non−AP STA405、455の性能情報に基づき、AP400、450は、non−AP STA405、455に対してサポート可能かどうかを判断することができる。サポートが可能な場合、AP400、450は、結合応答フレーム440に結合要求フレーム430に対する受諾可否とその理由、自分がサポート可能な性能情報(capability information)を含めてnon−AP STA405、455に送信することができる。結合フレームフォーマット(association frame format)に対してはIEEE802.11 8.3.3.5/8.3.3.6に開示されている。
【0044】
結合ステップまで実行された場合、その後、正常なデータの送信及び受信が実行されるようになる。結合が実行されない場合、結合が実行されない理由に基づいて再び結合が実行され、または他のAPに結合が実行されることができる。
【0045】
図5は、アクティブスキャニング手順(active scanning procedure)に対する概念図である。
【0046】
図5を参照すると、アクティブスキャニング手順は、下記のようなステップに実行されることができる。
【0047】
(1)STA500がスキャニング手順を実行する準備がされているかどうかを判断する。
【0048】
STA500は、例えば、プローブディレイ時間(probe delay time)が満了(expire)され、または特定なシグナリング情報(例えば、PHY−RXSTART.indication primitive)が受信される時まで待ってアクティブスキャニングを実行することができる。
【0049】
プローブディレイ時間は、STA500がアクティブスキャニングを実行する時、プローブ要求フレーム510を送信する前に発生されるディレイである。PHY−RXSTART.indication primitiveは、物理(PHY)階層からローカルMAC(medium access control)階層に送信される信号である。PHY−RXSTART.indication primitiveは、PLCP(physical layer convergence protocol)で有効なPLCPヘッダを含むPPDU(PLCP protocol data unit)を受信したという情報をMAC階層にシグナリングすることができる。
【0050】
(2)基本接続(basic access)を実行する。
【0051】
802.11 MAC階層では、例えば、コンテンションベースの関数である分散調整関数(distributed coordination function、DCF)を使用して複数のSTAが無線媒体を共有することができる。DCFは、接続プロトコルであり、キャリア検知多重接続及び衝突回避(carrier sense multiple access/collision avoidance、CSMA/CA)を使用してバックオフ(back−off)方式を介してSTA間の出動を防止することができる。STA500は、基本接続方法を使用してプローブ要求フレーム510をAP560、570に送信することができる。
【0052】
(3)MLME−SCAN.request primitiveに含まれているAP560、570を特定するための情報(例えば、SSID(service set identification)及びBSSID(basic service set identification)情報)をプローブ要求フレーム510に含んで送信することができる。
【0053】
BSSIDは、APを特定するための指示子であり、APのMACアドレスに該当する値を有することができる。SSID(service set identification)は、STA運用者が読み取ることができるAPを特定するためのネットワーク名称である。BSSID及び/またはSSIDは、APを特定するために使われることができる。
【0054】
STA500は、MLME−SCAN.request primitiveにより含まれているAP560、570を特定するための情報に基づいてAPを特定することができる。特定されたAP560、570は、プローブ応答フレーム540、550をSTA500に送信することができる。STA500は、プローブ要求フレーム510にSSID及びBSSID情報を含んで送信することで、プローブ要求フレーム510をユニキャスト、マルチキャストまたはブロードキャストすることができる。SSID及びBSSID情報を使用してプローブ要求フレーム510をユニキャスト、マルチキャストまたはブロードキャストする方法に対しては
図5で追加的に詳述する。
【0055】
例えば、MLME−SCAN.request primitiveにSSIDリストが含まれる場合、STA500は、プローブ要求フレーム510にSSIDリストを含んで送信することができる。AP560、570は、プローブ要求フレーム510を受信し、受信されたプローブ要求フレーム510に含まれているSSIDリストに含まれているSSIDを判断し、STA500にプローブ応答フレーム540、550を送信するかどうかを決定することができる。
【0056】
(4)プローブタイマを0に初期化した後、タイマを動作させる。
【0057】
プローブタイマは、最小チャネル時間(MinChanneltime)520及び最大チャネル時間(MaxChanneltime)530をチェックするために使われることができる。最小チャネル時間520及び最大チャネル時間530は、STA500のアクティブスキャニング動作を制御するために使われることができる。
【0058】
最小チャネル時間520は、STA500がアクティブスキャニングを実行するチャネルを変更するための動作を実行するために使われることができる。例えば、STA500が最小チャネル時間520までプローブ応答フレーム540、550を受信することができない場合、STA500は、スキャニングチャネルを移して他のチャネルでスキャニングを実行することができる。STA500が最小チャネル時間520までプローブ応答フレーム540を受信した場合、最大チャネル時間530まで待って受信されたプローブ応答フレーム540、550を処理することができる。
【0059】
STA500は、プローブタイマが最小チャネル時間520に到達する前までPHY−CCA.indication primitiveを探知して最小チャネル時間520前まで他のフレーム(例えば、プローブ応答フレーム540、550がSTA500に受信されたかどうかを判断することができる。
【0060】
PHY−CCA.indication primitiveは、物理階層からMAC階層に媒体(medium)の状態に対する情報を送信することができる。PHY−CCA.indication primitiveは、チャネルが可用でない場合をビジー(busy)、チャネルが可用な場合をアイドル(idle)というチャネル状態パラメータを使用して現在チャネルの状態を知らせることができる。STA500は、PHY−CCA.indicationがビジー(busy)と探知される場合、STA500に受信されたプローブ応答フレーム540、550が存在すると判断し、PHY−CCA.indicationがアイドル(idle)と探知される場合、STA500に受信されたプローブ応答フレーム540、550が存在しないと判断することができる。
【0061】
PHY−CCA.indicationがアイドル(idle)と探知される場合、STA500は、NAV(net allocation vector)を0に設定し、次のチャネルをスキャニングすることができる。STA500は、PHY−CCA.indicationがビジー(busy)と探知される場合、プローブタイマが最大チャネル時間530に到達した後、受信されたプローブ応答フレーム540、540に対する処理を実行することができる。受信されたプローブ応答フレーム540、540に対する処理後、NAV(net allocation vector)を0に設定し、STA500は、次のチャネルをスキャニングすることができる。
【0062】
以下、本発明の実施例において、STA500に受信されたプローブ応答フレーム540、550が存在するかどうかを判断するとは、PHY−CCA.indication primitiveを使用してチャネル状態を判断するという意味を含むことができる。
【0063】
(5)チャネルリスト(ChannelList)に含まれている全てのチャネルがスキャニングされる場合、MLMEは、MLME−SCAN.confirm primitiveをシグナリングすることができる。MLME−SCAN.confirm primitiveは、スキャニング過程で取得した全ての情報を含むBSSDescriptionSetを含むことができる。
【0064】
STA500がアクティブスキャニング方法を使用する場合、プローブタイマが最小チャネル時間に到達する時までPHY−CCA.indicationのパラメータがビジー(busy)かどうかを判断するモニタリングを実行しなければならない。
【0065】
図6は、プローブ要求フレーム送信方法を示す概念図である。
【0066】
図6では、STAがプローブ要求フレーム(probe request frame)をブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャストする方法に対して開示する。
【0067】
図6の(A)は、STA600がプローブ要求フレーム610をブロードキャストする方法である。
【0068】
STA600は、プローブ要求フレーム610にワイルドカードSSID(wildcard SSID)及びワイルドカードBSSID(wildcard BSSID)を含んでプローブ要求フレーム610をブロードキャストすることができる。
【0069】
ワイルドカードSSID及びワイルドカードBSSIDは、STA600の送信範囲に含まれるAP605−1、605−2、605−3、605−4、605−5を全部指示するための識別子として使われることができる。
【0070】
STA600がプローブ要求フレーム610にワイルドカードSSID及びワイルドカードBSSIDを含んで送信する場合、STA600が送信するプローブ要求フレーム610を受信したAP605−1、605−2、605−3、605−4、605−5は、受信されたプローブ要求フレームに対する応答としてプローブ応答フレームをSTA600に送信することができる。
【0071】
ブロードキャストされたプローブ要求フレーム610を受信したAP605−1、606−2、605−3、605−4、605−5が受信したプローブ要求フレーム610に対する応答としてプローブ応答フレームをSTA600に一定時間内に送信する場合、STA600は、一度にあまり多くのプローブ応答フレーム(probe response frame)を受信して処理しなければならない問題点が発生できる。
【0072】
図6の(B)は、STA620がプローブ要求フレーム630をユニキャストする方法である。
【0073】
図6の(B)を参照すると、STA620がプローブ要求フレーム630をユニキャスト(unicast)する場合、STA620は、APの特定なSSID/BSSID情報を含むプローブ要求フレーム630を送信することができる。プローブ要求フレーム630を受信したAPのうち、STA620が特定なSSID/BSSIDに該当するAP626のみがSTA620にプローブ応答フレームを送信することができる。
【0074】
図6の(C)は、STA640がプローブ要求フレーム660をマルチキャストする方法である。
【0075】
図6の(C)を参照すると、STA640は、プローブ要求フレーム660にSSIDリストとワイルドカードBSSIDを含んで送信することができる。プローブ要求フレーム660を受信したAPのうち、プローブ要求フレームに含まれているSSIDリストに含まれているSSIDに該当するAP660−1、660−2は、プローブ応答フレームをSTA640に送信することができる。
【0076】
本発明の実施例によると、STAは、受信したビーコンフレームの情報に基づいてSTAがプローブ要求フレームを送信するかどうかを決定することができる。
【0077】
前述したように、STAがスキャニングを実行するためには、MLMEでMLME−SCAN.request primitiveを受信することができる。MLME−SCAN.request primitiveは、SMEにより生成されたプリミティブである。MLME−SCAN.request primitiveは、STAが結合する他のBSSが存在するかどうかを判断するために使われることができる。
【0078】
MLME−SCAN.request primitiveは、具体的に、BSSType、BSSID、SSID、ScanType、ProbeDelay、ChannelList、MinChannelTime、MaxChannelTime、RequestInformation、SSIDList、ChannelUsage、AccessNetworkType、HESSID、Mesh ID、VendorSpecificInfoのような情報を含むことができる。MLME−SCAN.request primitiveに対する具体的な説明は、2011年11月に開示されたIEEE Draft P802.11−REVmb
TM/D12、November 2011‘IEEE Standard for Information Technology Telecommunications and information exchange between systems−Local and metropolitan area networks−Specific requirements Part11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY) Specifications’の6.3.3.2 MLME−SCAN.requestに開示されている。
【0079】
以下の表1は、MLME−SCAN.request primitiveが含む情報を例示的に簡略に示す。
【0081】
MLME−SCAN.request.primitiveに含まれている要求パラメータ(request parameter)は、応答STAがプローブ応答フレームを送信するかどうかを決定するために使われることができる。要求パラメータは、他のBSSの情報がプローブ応答フレームに含まれることを要求するための情報を含むことができる。また、要求パラメータは、リポート要求フィールド、ディレイ基準フィールド、最大ディレイ限界フィールドを含むことができる。
【0082】
リポート要求フィールドは、他のBSSの情報がプローブ応答フレームに含まれることを要求する情報であり、ディレイ基準フィールドは、プローブ要求フレームに対する応答として適用されるディレイタイプに対する情報を含み、最大ディレイ限界フィールドは、ディレイ基準フィールドにより指示された、ディレイタイプに対する最大接続ディレイ情報を含むことができる。
【0083】
その他、要求パラメータは、最小データレートフィールド及び/または受信された信号強度限界フィールドを含むことができる。最小データレートフィールドは、MSDUまたはA−MSDUを送信するにあたって、最も低い全体データレートに対する情報を含む。受信された信号強度限界フィールドは、プローブ要求フレームの受信者が応答をするために必要な信号の限界値に対する情報をさらに含むことができる。
【0084】
本発明の実施例によると、STAのMLMEが受信したMLME−SCAN.request.primitiveのScanTypeがアクティブスキャン(active scan)であり、APが送信したマッチングされたビーコンフレームをSTAが受信した場合、STAは、ビーコンフレームを受信したチャネルではプローブ要求フレームを送信しない。ビーコンフレームのうち、MLME−SCAN.request.primitiveがSTAに指示した情報と少なくとも同じ情報(at least the same information)を含むフレームをマッチングされたビーコンフレームということができる。マッチングされたビーコンフレームは、ビーコンフレームに含まれている情報とMLME−SCAN.request.primitiveがSTAに指示した情報のうち少なくとも一部が類似するフレームということができる。
【0085】
例えば、STAは、受信したMLME−SCAN.request.primitiveのScanTypeがアクティブスキャンの場合、プローブ要求フレームを送信する前にプローブディレイで指示されたほどのディレイ区間を有することができる。STAのプローブディレイ時間にAPのビーコンフレームの送信時間がくる場合、STAは、ビーコンフレームを受信することができる。STAが受信したビーコンフレームが、マッチングされたビーコンフレーム(matched beacon frame)の場合、STAは、MLME−SCAN.request.primitiveに基づいてアクティブスキャニングを実行せずに、受信したマッチングされたビーコンフレームに基づいてスキャニング手順を実行することができる。このような場合、STAは、別途のプローブ要求フレームをAPに送信してアクティブスキャニングを実行する必要がない。したがって、STAは、プローブ要求フレームの送信を中断することができる。
【0086】
ビーコンフレームのうちMLME−SCAN.request.primitiveがSTAに指示した情報と少なくとも同じ情報を含むフレームをマッチングされたビーコンフレームということができ、即ち、STAがプローブ要求フレームに含む予定であった情報のうち、一部とマッチングされる情報がビーコンフレームに含まれている場合にもマッチングされたビーコンフレームということができる。
【0087】
マッチングされたビーコンフレームは、例えば、下記のようなフレームである。
【0088】
1)STAが送信する予定であったプローブ要求フレームに含まれる情報と同じ情報を含むビーコンフレームである。例えば、STAは、プローブ要求フレームを送信するAPを特定するために識別子情報(例えば、SSID、ネットワークID及びターゲットBSSID等)を含んでプローブ要求フレームを生成することができる。STAが受信したビーコンフレームに含まれているAPの識別子とSTAがプローブ要求フレームを送信しようとするAPの識別子が同じである。このようなビーコンフレームをマッチングされたビーコンフレームということができる。即ち、STAがプローブ要求フレームを送信しようとした対象APからビーコンフレームを受信する時、STAは、受信したビーコンフレームをマッチングされたビーコンフレームと判断することができる。
【0089】
2)STAは、APを特定するために識別子情報と追加的な情報をプローブ要求フレームに含んで送信することができる。APを特定するために識別子情報と追加的な情報を含む情報を含むリストをホワイトリストということができる。ホワイトリストは。例えば、SSID、BSSID、Mesh ID、HESSID()、Network ID、信号品質情報(Signal quality information)、STAのQoS要求情報(STA’s QoS requirement information)などのような情報を含むことができる。STAは、ホワイトリストをプローブ要求フレームに含んでAPに送信することができる。プローブ要求フレームを受信したAPは、ホワイトリストに基づいてプローブ応答フレームをSTAに送信するかどうかを決定することができる。ホワイトリストに含まれる情報を満たすAPがプローブ応答フレームを送信することができる。即ち、ホワイトリストは、プローブ応答フレームを送信するAPをフィルタリングするための役割を遂行することができる。本発明の実施例によると、STAは、ホワイトリストに基づいてAPが送信したビーコンフレームがマッチングされたビーコンフレームかどうかを決定することができる。例えば、ビーコンフレームに含まれているAPの識別子情報及びビーコンフレームの信号品質情報などとホワイトリストの情報を比較し、APから受信したビーコンフレームがマッチングされたビーコンフレームかどうかを判断することができる。ホワイトリストは、STAのプローブ要求フレーム送信可否を決定するための参照情報の例示である。
【0090】
図7は、本発明の実施例によるSTAのスキャニング手順を示す概念図である。
【0091】
図7では、プローブ要求フレームを送信する前のアクティブスキャニング手順を進行中であるSTAを仮定して説明する。STAは、受信したビーコンフレームに基づいてプローブ要求フレームを送信するかどうかに対して決定することができる。プローブ要求フレームを送信する前のアクティブスキャニング手順を進行中であるSTAは、時間上にプローブディレイ区間に位置したSTAである。
【0092】
図7を参照すると、STA750は、プローブディレイ区間が満了される前までビーコンフレームをモニタリングすることができる(ステップS700)。
【0093】
プローブディレイは、STA750がプローブ要求フレームを送信する前のms単位のディレイである。STA750のプローブディレイ区間中、AP770のビーコンフレーム送信タイミングがくることができる。このような場合、STA750は、プローブディレイ区間中、AP770から送信されたビーコンフレームを受信することができる。
【0094】
受信したビーコンフレームがマッチングされたビーコンフレームかどうかを決定する(ステップS720)。
【0095】
STA750は、受信したビーコンフレーム710がマッチングされたビーコンフレームかどうかに対して判断することができる。STA750は、前述したマッチングされたビーコンフレーム判断方法に基づいて受信したビーコンフレーム710がマッチングされたビーコンフレームかどうかを判断することができる。例えば、MLME−SCAN.request.primitiveの情報とビーコンフレーム710に含まれている情報とに基づいてビーコンフレームがマッチングされたビーコンフレームかどうかを判断することができる。例えば、STA750は、MLME−SCAN.request.primitiveに含まれているAPの識別子情報(例えば、BSSID及びSSID)とビーコンフレーム710を送信したAP770の識別子情報が同じ場合、ビーコンフレーム710をマッチングされたビーコンフレームと判断することができる。その他、STA750は、多様な方法によりMLME−SCAN.request.primitiveの情報とビーコンフレーム710に含まれている情報とに基づいてビーコンフレームがマッチングされたビーコンフレームかどうかを判断することができる。
【0096】
ビーコンフレーム710がマッチングされたビーコンフレームの場合、STA750は、プローブ要求フレームを送信しない(ステップS740)。
【0097】
STA750が受信したビーコンフレーム710がマッチングされたビーコンフレームの場合、STA750は、該当チャネルでプローブ要求フレームを送信しない。STA750は、以後受信したビーコンフレームに基づいてAP770と結合手順を実行することもできる。
【0098】
受信したビーコンフレーム710がマッチングされたビーコンフレームでない場合、STA750は、プローブ要求フレームを送信する(ステップS760)。
【0099】
STA750が受信したビーコンフレームがマッチングされたビーコンフレームの場合、STA750は、該当チャネルでプローブ要求フレームを送信してアクティブスキャニング手順を実行することができる。STA750は、以後プローブ要求フレームに対する応答であるプローブ応答フレームを受信する場合、プローブ応答フレームに基づいてAP770と結合することもできる。
【0100】
前述したように、STAは、マッチングされたビーコンフレームを受信した場合、プローブ要求フレームを送信しない。また、STAがマッチングされたプローブ要求フレームを他のSTAから受信した場合、STAは、プローブ要求フレームを送信しない。以下、STAがプローブ要求フレームを他のSTAから受信した場合、STAの動作に対して開示する。
【0101】
STAは、プローブ要求フレームを送信する前のアクティブスキャニング手順を進行中に、マッチングされたビーコンフレームを受信することもできるが、他のSTAがブロードキャストしたプローブ要求フレームを受信することもできる。STAが受信したプローブ要求フレームが、STAが送信しようとしたプローブ要求フレームとマッチングされることができる。
【0102】
ブロードキャストされたプローブ要求フレームのうち、MLME−SCAN.request.primitiveがSTAに指示した情報と少なくとも同じ情報(at least the same information)を含むフレームをマッチングされたプローブ要求フレームということができる。マッチングされたプローブ要求フレームは、プローブ要求フレームに含まれている情報とMLME−SCAN.request.primitiveがSTAに指示した情報のうち少なくとも一部が類似するフレームということができる。
【0103】
マッチングされたプローブ要求フレームは、STAが送信する予定であったプローブ要求フレームに含まれる情報と同じ情報を含むプローブ要求フレームであってもよい。マッチングされたプローブ要求フレームは、例えば、下記のようなフレームである。
【0104】
1)STAがプローブ要求フレームに含もうとしたSSID、ネットワークID、目標BSSID、信号品質情報、STAのQoS要求情報のうち少なくとも一つの情報とSTAが受信したプローブ要求フレームの情報に基づき、STAが受信したプローブ要求フレームをマッチングされたプローブ要求フレームと決定することができる。
【0105】
2)他の例として、STAがAPをフィルタリングするために使用するホワイトリストに基づいて受信したプローブ要求フレームがマッチングされたプローブ要求フレームかどうかを判断することができる。ホワイトリストは、STAのプローブ要求フレーム送信可否を決定するための参照情報の例示である。即ち、STAは、ホワイトリストのような参照情報に基づいてプローブ要求フレームの送信可否を決定することができる。
【0106】
本発明の実施例によるSTAのアクティブスキャニング手順でプローブ要求フレームを送信するかどうかを決定するにあたって、STAは、受信したフレームがビーコンフレームかどうかを判断することもできるが、STAが受信したフレームがマッチングされたプローブ応答フレームかどうかを判断することもできる。STAは、受信したプローブ応答フレームに含まれている情報がMLME−SCAN.request.primitiveに基づいて指示された情報と同じ場合、受信したプローブ応答フレームをマッチングされたプローブ応答フレームということができる。
【0107】
図8は、本発明の実施例によるSTAのスキャニング手順を示す概念図である。
【0108】
図8では、プローブ要求フレームを送信する前のアクティブスキャニング手順を進行中であるSTAを仮定して説明する。STAは、受信したプローブ要求フレームに基づいてプローブ要求フレームを送信するかどうかに対して決定することができる。プローブ要求フレームを送信する前のアクティブスキャニング手順を進行中であるSTAは、時間上にプローブディレイ区間に位置したSTAである。
【0109】
図8を参照すると、第1のSTA850は、プローブディレイ区間中に第2のSTA870が送信したプローブ要求フレーム875を受信することができる(ステップS800)。
【0110】
第1のSTA850は、受信したプローブ要求フレーム875がマッチングされたプローブ要求フレームかどうかを決定し、別途のプローブ要求フレームを送信するかどうかを決定することができる(ステップS820)。
【0111】
前述したように、ブロードキャストされたプローブ要求フレームのうち、MLME−SCAN.request.primitiveがSTAに指示した情報と少なくとも同じ情報を含むフレームをマッチングされたプローブ要求フレームということができる。例えば、第1のSTA850は、受信したプローブ要求フレームに含まれている情報とMLME−SCAN.request.primitiveが第1のSTA850に指示した情報のうち少なくとも一部が類似するフレームをマッチングされたプローブ要求フレームと決定することができる。
【0112】
例えば、第2のSTA870が送信したプローブ要求フレーム875に含まれているAPの識別子情報(例えば、BSSID、SSID)とMLME−SCAN.request.primitiveに含まれているAPの識別子情報が同じ場合、第1のSTA850は、第2のSTA870が送信したプローブ要求フレーム875をマッチングされたプローブ要求フレームと決定することができる。
【0113】
第1のSTA850が受信したプローブ要求フレーム875をマッチングされたプローブ要求フレームと決定する場合、第1のSTA850は、プローブ要求フレームを送信しない(ステップS840)。
【0114】
第1のSTA850は、受信したプローブ要求フレーム875をマッチングされたプローブ要求フレームと決定することができる。このような場合、第1のSTA850は、該当チャネルのアクティブスキャニング手順でプローブ要求フレームを送信しない。
【0115】
第1のSTA850が受信したプローブ要求フレーム875をマッチングされないプローブ要求フレームと判断する場合、第1のSTA850は、プローブ要求フレームを送信することができる(ステップS860)。
【0116】
第1のSTA850が受信したプローブ要求フレームをマッチングされないプローブ要求フレームと判断することができる。このような場合、第1のSTA850は、アクティブスキャニング手順を進行してプローブ要求フレームを送信することができる。
【0117】
第1のSTA850は、プローブ要求フレームを送信する時、自分が他のSTA(例えば、第2のSTA870)からプローブ要求フレームを受信したことを指示する情報をプローブ要求フレームに追加的に含んで送信することができる。例えば、STAが他のSTAからプローブ要求フレームを受信したことを指示する情報を含むフィールドを信号探知フィールド(signal detection field)ということができる。STAは、他のSTAからプローブ要求フレームを受信した場合、プローブ要求フレームに信号探知フィールドを含んで送信することができる。
【0118】
信号探知フィールドは、他のSTAが送信したプローブ要求フレームをSTAが受信した場合だけでなく、STAが他のフレームまたは信号を受信した場合にも、フレーム探知フィールドをプローブ要求フレームに含んで送信することができる。例えば、前記他のフレーム及び前記外部信号は、マッチングされないビーコンフレーム、マッチングされないプローブ要求フレーム、APが送信したプローブ応答フレーム、他のMACフレームまたは物理階層信号など、多様なフレーム及び/または信号になることができる。
【0119】
例えば、STAは、プローブディレイ区間中に外部信号を受信した場合、プローブタイマを最大チャネル時間(MaxchannelTime)に設定し、APが送信するプローブ応答フレームを受信することができる。APは、STAが送信したプローブ要求フレームの外部信号探知フィールドが存在する場合、STAのプローブ応答フレームを受信するプローブタイマが最大チャネル時間に設定されたことが知ることができる。APは、STAにプローブ応答フレームを最大チャネル時間内に送信することができる。
【0120】
図9は、本発明の実施例によるプローブ要求フレームを示す概念図である。
【0121】
図9では、信号探知フィールド900を含むプローブ要求フレームを開示する。
【0122】
信号探知フィールド900は、プローブ要求フレームのフレームボディに含まれてプローブ要求フレームを送信したSTAがプローブ要求フレームを送信する前のアクティブスキャニング手順を進行中に他のフレームまたは信号を受信したことを指示することができる。
【0123】
信号探知フィールド900は、STAがプローブ要求フレームを送信する前のアクティブスキャニング手順を進行中に他のフレームまたは信号を受信した場合、プローブ要求フレームのフレームボディに追加的に含まれる情報である。他の例として、信号探知フィールドは、フラグ情報として、アクティブスキャニング手順を進行中に他のフレームまたは信号を受信したかどうかを0または1に指示することもできる。即ち、信号探知フィールド900は、多様なフォーマットで具現されることができる。
【0124】
本発明の実施例によると、STAがマッチングされたプローブ要求フレームを受信した場合にもプローブ要求フレームを送信することもできる。このような場合、STAが送信するプローブ要求フレームは、簡素化されたプローブ要求フレーム(simplified probe request frame)である。簡素化されたプローブ要求フレームは、プローブ要求フレームに含まれる情報のうち一部の情報のみを含むフレームである。
【0125】
図10は、本発明の実施例によるプローブ要求フレーム送信方法を示す概念図である。
【0126】
図10を参照すると、第1のSTA1000は、第2のSTA1020から送信されるプローブ要求フレーム1030をオーバーヒア(overhear)することができる。
【0127】
例えば、第1のSTA1000は、プローブディレイ1005中に第2のSTA1020がブロードキャストしたプローブ要求フレームを受信することができる。
【0128】
第1のSTA1000がプローブディレイ1005中に第2のSTA1020が送信したプローブ要求フレームを受信した場合、第1のSTA1000は、受信したプローブ要求フレーム1030がマッチングされたプローブ要求フレーム1015かどうかを判断することができる。
【0129】
第1のSTA1000が受信したプローブ要求フレーム1030が、マッチングされたプローブ要求フレーム1015の場合、第1のSTA1000は、簡素化されたプローブ要求フレーム1060を送信することができる。簡素化されたプローブ要求フレーム1060は、例えば、プローブ要求フレーム1060を送信した第1のSTA1000の識別子情報(例えば、STAのMACアドレス)を含むフレームである。簡素化されたプローブ要求フレーム1060に含まれる情報として第1のSTA1000の識別子情報は、一つの例示に過ぎず、他の情報が簡素化されたプローブ要求フレーム1060に含まれることができる。例えば、簡素化されたプローブ要求フレーム1060に含まれる情報は、第1のSTA1000が受信したプローブ要求フレーム1030の情報によって変わることができる。第1のSTA1000が受信したプローブ要求フレーム1030に基づいて追加的にAP1040に送信する情報を判断し、追加的に送信する情報のみを含むフレームを簡素化されたプローブ要求フレーム1060ということができる。他の例として、第1のSTA1000が受信したプローブ要求フレーム1030と第1のSTA1000がプローブ要求フレームに含もうとした情報を比較し、同じ情報を除いて異なる情報のみを含むフレームを簡素化されたプローブ要求フレーム1060ということができる。即ち、簡素化されたプローブ要求フレーム1060は、具現例によって多様な形態を有することができ、このような実施例も本発明の権利範囲に含まれる。
【0130】
第1のSTA1000が受信したプローブ要求フレーム1030がマッチングされたプローブ要求フレーム1015でない場合、全体情報(full information)を含むプローブ要求フレームを送信することができる。
【0131】
AP1040は、第2のSTA1020が送信したプローブ要求フレーム1030と第1のSTA1000が送信した簡素化されたプローブ要求フレーム1060を受信することができる。AP1040は、プローブ要求フレーム1030、1060に対する応答を送信するにあたって、第1のSTA1000及び第2のSTA1020に対するプローブ応答フレーム1050をブロードキャストすることができる。即ち、AP1040は、第1のSTA1000に対するプローブ応答フレーム1050と第2のSTA1020に対するプローブ応答フレームを個別的に送信せずに、二つの第1のSTA1000、1020に対するプローブ応答フレーム1050をブロードキャストして送信することができる。例えば、AP1040は、複数のSTA1000、1020が送信したプローブ要求フレーム1030及び簡素化されたプローブ要求フレーム1060に個別的な要求情報(request information)が含まれない場合、プローブ応答フレーム1050をブロードキャストすることができる。プローブ要求フレーム1030及び簡素化されたプローブ要求フレーム1060に個別的な要求情報が含まれない場合、AP1040は、各STA1000、1020に個別的なプローブ応答フレームをユニキャストする必要がないため、プローブ応答フレーム1050をブロードキャストすることができる。このようなAP1040のプローブ応答フレーム1050送信方法は、一実施例に過ぎず、AP1040の判断によって複数のSTA1000、1020が送信したプローブ要求フレーム1030、1060に個別的な要求情報が含まれている場合にも複数のSTA1000、1020に送信する情報が同じであると、プローブ応答フレーム1050をブロードキャストすることができる。また、AP1040から複数のSTA1000、1020に送信する情報が同じでない場合も、AP1040の判断によってプローブ応答フレーム1050をブロードキャストすることもできる。
【0132】
図11は、本発明の実施例による簡素化されたプローブ要求フレームを示す概念図である。
【0133】
図11では、簡素化されたプローブ要求フレームの一例として、フレームボディに簡素化されたプローブ要求フレームを送信するSTAのアドレスを含んで送信する場合である。STAアドレスフィールド1100は、他のSTAからマッチングされたプローブ要求フレームを受信し、簡素化されたプローブ要求フレームを送信するSTAのアドレス(例えば、MACアドレス)が含まれることができる。前述したように、簡素化されたプローブ要求フレームは、多様なフォーマットを有することができる。
【0134】
本発明の他の実施例によると、STAが他のSTAからプローブ要求フレームを受信した場合、受信したプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドが含まれているかどうかを判断してプローブ要求フレームの送信可否を決定することもできる。プローブ要求フレーム探知フィールドは、STAがアクティブスキャニング手順において、他のSTAからプローブ要求フレームを受信したかどうかを指示することができる。プローブ要求フレーム探知フィールドは、多様なデータフォーマットを有することができる。
【0135】
例えば、プローブ要求フレーム探知フィールドは、フラグ情報である。他のSTAからプローブ要求フレームを受信した場合、プローブ要求フレーム探知フィールドは‘1’の値を有することができる。それに対し、他のSTAからプローブ要求フレームを受信しない場合、プローブ要求フレーム探知フィールドは‘0’の値を有することができる。他の例として、他のSTAからプローブ要求フレームを受信した場合、プローブ要求フレーム探知フィールドを含むプローブ要求フレームを送信し、他のSTAからプローブ要求フレームを受信しない場合、プローブ要求フレーム探知フィールドを含まないプローブ要求フレームを送信することができる。その他、多様な方法として、STAが他のSTAからプローブ要求フレームを受信したかどうかに対する情報をプローブ要求フレームに含んで送信することができる。
【0136】
以下、本発明の実施例では、説明の便宜上、他のSTAが送信したプローブ要求フレームを受信した場合、プローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドを含んでプローブ要求フレームを生成すると仮定して説明する。それに対し、STAが、他のSTAが送信したプローブ要求フレームを受信しない場合、プローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドを含まずにプローブ要求フレームを生成すると仮定して説明する。例えば、STAは、アクティブスキャニング手順において、プローブ要求フレームを送信する前のプローブディレイ区間中に他のSTAからプローブ要求フレームを受信した場合、プローブ要求フレーム探知フィールドをプローブ要求フレームに含ませて送信することができる。
【0137】
図12は、本発明の実施例によるプローブ要求フレーム送信可否決定方法を示す概念図である。
【0138】
図12では、プローブ要求フレームを送信する前のアクティブスキャニング手順を進行中であるSTAを仮定して説明する。プローブ要求フレームを送信する前にアクティブスキャニング手順を進行中であるSTAは、時間上にプローブディレイ区間に位置したSTAである。STAは、プローブディレイ区間中に他のSTAが送信したプローブ要求フレームを受信することができる。STAは、受信したプローブ要求フレームがマッチングされたプローブ要求フレームの場合、受信したプローブ要求フレームに含まれているプローブ要求フレーム探知フィールドの存在可否を判断することができる。プローブ要求フレーム探知フィールドの存在可否を判断した結果に基づいてSTAのプローブ要求フレームの送信可否及びプローブ要求フレームがプローブ要求フレーム探知フィールドを含むかどうかを決定することができる。
【0139】
以下、本発明の実施例では、第1のSTA1210が受信したプローブ要求フレームがマッチングされたプローブ要求フレームの場合を仮定することができる。もし、第1のSTA1210が受信したプローブ要求フレームがマッチングされたプローブ要求フレームでない場合には、第1のSTA1210で個別的なプローブ要求フレームを生成して送信することができる。
【0140】
図12を参照すると、第1のSTA1210は、プローブ要求フレームの送信可否及びプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドを含むかどうかを決定するために、他のSTAから受信したプローブ要求フレームに含まれているプローブ要求フレーム探知フィールドの情報を判断することができる。
【0141】
第1のSTA1210は、第2のSTA1220が送信したマッチングされたプローブ要求フレームを受信することができる。第1のSTA1210は、第2のSTA1220が送信したプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドが含まれているかどうかを判断することができる。
【0142】
第2のSTA1220は、第1のSTA1210にプローブ要求フレームを下記のような場合に送信することができる。
【0143】
1)第2のSTA1220が他のSTAである第3のSTA1230からマッチングされたプローブ要求フレームを受信し、第3のSTA1230が送信したマッチングされたプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドが存在しない場合、第2のSTA1220は、プローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドを含んで生成したプローブ要求フレームを送信することができる。
【0144】
2)第2のSTA1220が他のSTAである第3のSTA1230からマッチングされないプローブ要求フレームを受信した場合、第2のSTA1220は、プローブ要求フレーム探知フィールドを含まないプローブ要求フレームを送信することができる。
【0145】
3)第2のSTA1220が他のSTAである第3のSTA1230からプローブ要求フレームを受信しない場合、第2のSTA1220は、プローブ要求フレーム探知フィールドを含まないプローブ要求フレームを送信することができる。
【0146】
即ち、第2のSTA1220は、他のSTAである第3のSTA1230からマッチングされたプローブ要求フレームを受信し、第3のSTA1230が送信したプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドが含まれない場合にのみ、第2のSTA1220は、送信するプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドを含んで送信することができる。
【0147】
第1のSTA1210は、第2のSTA1220が送信したマッチングされたプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドが含まれているかどうかに基づいてプローブ要求フレームを送信するかどうかを下記のように決定することができる。
【0148】
1)第2のSTA1220が送信したプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドが含まれる場合
【0149】
このような場合、第1のSTA1210は、別途のプローブ要求フレームを送信しない。AP1200の立場では、マッチングされたプローブ要求フレームを他の二つのSTA(第2のSTA1220、第3のSTA1230)から受信した。AP1200は、例えば、受信したプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドが存在する場合、プローブ応答フレームをブロードキャストすることができる。第1のSTA1210は、別途のプローブ要求フレームを送信しなくても、AP1200がブロードキャストしたプローブ応答フレームを受信することができる。
【0150】
2)第2のSTA1220が送信したプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドが含まれない場合
【0151】
このような場合、第1のSTA1210は、別途のプローブ要求フレームを送信することができる。第1のSTA1210は、送信するプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドを含んで送信することができる。AP1200は、第1のSTA1210及び第2のSTA1220からプローブ要求フレームを受信することができる。AP1200は、例えば、第1のSTA1210が送信したプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールドが存在するため、プローブ応答フレームをブロードキャストすることができる。
【0152】
図13は、本発明の実施例によるプローブ要求フレームを示す概念図である。
【0153】
図13を参照すると、プローブ要求フレームのフレームボディには、プローブ要求フレームを送信するSTAの識別子情報(例えば、MACアドレス)1350及びプローブ要求フレーム探知フィールド1300が含まれることができる。
【0154】
前述したように、STAが他のSTAからマッチングされたプローブ要求フレームを受信し、受信したプローブ要求フレームにプローブ要求フレーム探知フィールド1300が含まれない場合、STAは、プローブ要求フレーム探知フィールド1300とSTAの識別子情報1350とを含むプローブ要求フレームを送信することができる。STAが送信するプローブ要求フレーム探知フィールド1300が含まれているプローブ要求フレームは、簡素化された形態で生成されることもできる。簡素化されたプローブ要求フレームは、プローブ要求フレームに含まれる情報のうち一部の情報のみを含むフレームである。例えば、STAは、マッチングされたプローブ要求フレームに基づいて同じ情報の場合、プローブ要求フレームに含まずに生成して送信することができる。
【0155】
本発明の実施例によると、APは、前述したように、プローブ応答フレームをブロードキャストすることもできるが、プローブ応答フレームを送信するためのタイミングにビーコンフレームを送信するタイミングがくる場合、プローブ応答フレームをブロードキャストせずにビーコンフレームのみを送信することもできる。具現によって、APは、STAのスキャニング動作のためにプローブ応答フレームだけでなく、多様なフレームを送信することができる。例えば、APは、プローブ応答フレーム、ビーコンフレーム、測定パイロットフレーム(measurement pilot frame)、FILS(fast initial link setup)ビーコンフレームなど、多様なフレームを送信することで、STAとスキャニング手順を実行することができる。このようなフレームを応答フレームという用語として定義して使用する。
【0156】
APは、全体情報(full information)を含む応答フレーム(例えば、全体情報プローブ応答フレーム)のみを送信することもできる。全体情報を含む応答フレームとは、必須な情報を全部含むフレームを意味する。しかし、他の実施例として、APは、全体情報を含む応答フレームを送信する前に応答フレームを送信するタイミングに対する情報を含むフレームをSTAに応答フレームを送信する前に送信することができる。
【0157】
図14は、本発明の実施例によるAPがSTAにプローブ応答フレームを送信する方法を示す概念図である。
【0158】
図14では、AP1450が複数のプローブ要求フレームに対する応答フレームを送信する方法に対して開示する。応答フレームは、STA1400とAPとの間でスキャンを実行するために、AP1450で送信するフレームである。
図14では、説明の便宜上、応答フレームがプローブ応答フレームの場合を仮定して説明する。
【0159】
AP1450は、全体情報を含むプローブ応答フレーム1420を送信する前に応答フレームをブロードキャストするタイミングに対する情報を含むフレーム1410をSTA1400に送信することができる。応答フレームを送信する前に応答フレームをブロードキャストするタイミングに対する情報を含むフレームを送信タイミング情報フレーム1410という。
【0160】
STA1400は、AP1450が送信した送信タイミング情報フレーム1410に基づいてAP1450でプローブ応答フレーム1420を送信するタイミングに対する情報を取得することができる。STA1400は、取得したプローブ応答フレームの送信タイミング情報に基づいてAP1450から送信されるプローブ応答フレーム1420を受信することができる。
【0161】
図15は、本発明の実施例が適用されることができる無線装置を示すブロック図である。
【0162】
図15を参照すると、無線装置1500は、前述した実施例を具現することができるSTAであり、APまたは非AP STA(non−AP station)である。
【0163】
無線装置1500は、プロセッサ1520、メモリ1540及びRF部(radio frequency unit)1560を含む。
【0164】
RF部1560は、プロセッサ1520と連結して無線信号を送信/受信することができる。
【0165】
プロセッサ1520は、本発明で提案された機能、過程及び/または方法を具現する。例えば、プロセッサ1520は、前述した本発明の実施例による無線装置の動作を実行するように具現されることができる。
【0166】
例えば、プロセッサ1520は、スキャニングステーションがアクティブスキャニングを指示するスキャン要求情報を生成し、スキャニングステーションがステーションから受信したスキャニングフレームを判断し、受信したスキャニングフレームが前記スキャン要求情報で指示された要素と同じ要素を一つも含まない場合、スキャニングステーションが前記アクティブスキャニングを実行するためのプローブ要求フレームを送信するように具現されることができる。
【0167】
プロセッサ1520は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、データ処理装置及び/またはベースバンド信号及び無線信号を相互変換する変換器を含むことができる。メモリ1540は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部1560は、無線信号を送信及び/または受信する一つ以上のアンテナを含むことができる。
【0168】
実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ1540に格納され、プロセッサ1520により実行されることができる。メモリ1540は、プロセッサ1520の内部または外部にあり、よく知られた多様な手段によりプロセッサ1520と連結されることができる。