特許第6433289号(P6433289)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6433289受信装置、放送システム、受信方法及び受信プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6433289
(24)【登録日】2018年11月16日
(45)【発行日】2018年12月5日
(54)【発明の名称】受信装置、放送システム、受信方法及び受信プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/16 20060101AFI20181126BHJP
   H04N 21/647 20110101ALI20181126BHJP
   H04H 20/28 20080101ALI20181126BHJP
   H04H 20/91 20080101ALI20181126BHJP
   H04H 40/90 20080101ALI20181126BHJP
【FI】
   H04B1/16 C
   H04N21/647
   H04H20/28
   H04H20/91
   H04H40/90
【請求項の数】8
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2014-262723(P2014-262723)
(22)【出願日】2014年12月25日
(65)【公開番号】特開2016-123019(P2016-123019A)
(43)【公開日】2016年7月7日
【審査請求日】2017年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100129115
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(74)【代理人】
【識別番号】100131473
【弁理士】
【氏名又は名称】覚田 功二
(72)【発明者】
【氏名】青木 緑
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 海彦
(72)【発明者】
【氏名】會田 玲子
(72)【発明者】
【氏名】西垣 智夫
(72)【発明者】
【氏名】村島 伸幸
【審査官】 浦口 幸宏
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2007/0294731(US,A1)
【文献】 特開2004−328331(JP,A)
【文献】 特開2015−220605(JP,A)
【文献】 特開2012−129657(JP,A)
【文献】 特開平10−191315(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/06
H04B 1/16
H04H 20/00−20/46
H04H 20/51−20/86
H04H 20/91−40/27
H04H 40/90−60/98
H04N 7/10
H04N 7/14− 7/173
H04N 7/20− 7/56
H04N 21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出する検出部と、
前記複数の偏波成分のうち自装置の動作に係るデータを搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定部と、
前記所定の偏波成分の受信状態に関する情報を出力する通知部と、
前記複数の偏波成分のうち前記所定の偏波成分とは異なる第1の偏波成分で搬送される情報であって、前記データの配信条件を示す情報を解析する情報解析部と、
を備え、
前記第1の偏波成分が受信でき、前記所定の偏波成分である第2の偏波成分が受信できないと判定されたとき、前記通知部は、前記データを受信できないことを通知する
受信装置。
【請求項2】
受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出する検出部と、
前記複数の偏波成分のうち自装置の動作に係るソフトウェアを搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定部と、
前記所定の偏波成分の受信状態に関する通知情報を出力する通知部と、
前記複数の偏波成分のうち前記所定の偏波成分とは異なる第1の偏波成分で搬送される告知情報であって、前記ソフトウェアの配信条件を示す告知情報を解析する告知情報解析部と、
を備え、
前記第1の偏波成分が受信でき、前記所定の偏波成分である第2の偏波成分が受信できないと判定されたとき、前記通知部は、前記通知情報として前記ソフトウェアを受信できないことを通知す
信装置。
【請求項3】
前記第2の偏波成分が受信できないと判定されたとき、前記ソフトウェアの受信経路を通信と判定する受信経路判定部、
を備える
請求項2に記載の受信装置。
【請求項4】
前記受信状態判定部が前記第2の偏波成分の受信に成功した履歴がなく、前記第1の偏波成分を受信できると判定する場合、前記通知部は前記通知情報を出力する
請求項2または請求項3に記載の受信装置。
【請求項5】
前記第1の偏波成分は右旋円偏波成分であり、前記第2の偏波成分は左旋円偏波成分である
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の受信装置。
【請求項6】
送信装置と受信装置とを備える放送システムであって、
前記送信装置は、
複数種類のデータの一部である前記受信装置の動作に係るソフトウェアと他の一部をそれぞれ搬送する偏波成分であって、互いに偏波特性が異なる偏波成分を含む放送波を送信し、
前記受信装置は、
受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出する検出部と、
前記検出部が検出した偏波成分のうち前記データの一部を搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定部と、
前記所定の偏波成分の受信状態に関する通知情報を出力する通知部と、
前記複数の偏波成分のうち前記所定の偏波成分とは異なる第1の偏波成分で搬送される告知情報であって、前記ソフトウェアの配信条件を示す告知情報を解析する告知情報解析部と、
を備え、
前記第1の偏波成分が受信でき、前記所定の偏波成分である第2の偏波成分が受信できないと判定されたとき、前記通知部は、前記通知情報として前記ソフトウェアを受信できないことを通知する
送システム。
【請求項7】
受信装置における受信方法であって、
受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出する検出過程と、
前記複数の偏波成分のうち自装置の動作に係るソフトウェアを搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定過程と、
前記所定の偏波成分の受信状態に関する通知情報を出力する通知過程と、
前記複数の偏波成分のうち前記所定の偏波成分とは異なる第1の偏波成分で搬送される告知情報であって、前記ソフトウェアの配信条件を示す告知情報を解析する告知情報解析過程と、
を有し、
前記第1の偏波成分が受信でき、前記所定の偏波成分である第2の偏波成分が受信できないと判定されたとき、前記通知過程は、前記通知情報として前記ソフトウェアを受信できないことを通知する
信方法。
【請求項8】
受信装置のコンピュータに、
受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出する検出手順、
前記複数の偏波成分のうち自装置の動作に係るソフトウェアを搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定手順、
前記所定の偏波成分の受信状態に関する通知情報を出力する通知手順、
前記複数の偏波成分のうち前記所定の偏波成分とは異なる第1の偏波成分で搬送される告知情報であって、前記ソフトウェアの配信条件を示す告知情報を解析する告知情報解析手順、
を実行させるための受信プログラムであって、
前記第1の偏波成分が受信でき、前記所定の偏波成分である第2の偏波成分が受信できないと判定されたとき、前記通知手順は、前記通知情報として前記ソフトウェアを受信できないことを通知する
受信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信装置、放送システム、受信方法及び受信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、デジタルテレビジョン放送を受信するための受信装置には、例えば、特許文献1に記載されているように、放送波の他にも更新ソフトウェアをダウンロードするための1以上の通信経路と接続された放送受信装置がある。該放送受信装置は、自装置の使用状態を監視する使用状態監視手段と、当該使用状態に基づいて、前記更新ソフトウェアをダウンロードする通信経路の優先順位を変更するダウンロード経路変更手段とを具備する。
【0003】
他方、4K/8K超高精細テレビジョン放送(4K/8K UHDTV:Ultra High Definition Television)では、2014年11月現在、データの伝送においてCS(Communication Satallite)110度衛星を介して右旋円偏波(右旋偏波とも呼ばれる。)が用いられている。周波数の有効活用とサービスの拡充を両立するため、2016年から左旋円偏波(左旋偏波とも呼ばれる)の利用が予定されている。そのため、受信装置は、受信した放送波に含まれる右旋円偏波成分と左旋円偏波成分の両者を取得可能な受信処理設備に接続されることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−129657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、受信装置は、右旋円偏波成分と左旋円偏波成分とを取得するための受信設備に接続されるとは限らない。そのため、上述したソフトウェアが左旋円偏波で伝送される場合、必ずしもソフトウェアを更新することができない。但し、ソフトウェアを更新することができない要因として、受信環境における何らかの障害、例えば、降雨による電界強度の低下もある。かかる状態が継続すると、結果としてソフトウェア更新のタイミングを逸してしまい、受信装置の機能を発揮することができないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出する検出部と、前記複数の偏波成分のうち自装置の動作に係るデータを搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定部と、前記所定の偏波成分の受信状態に関する情報を出力する通知部と、前記複数の偏波成分のうち前記所定の偏波成分とは異なる第1の偏波成分で搬送される情報であって、前記データの配信条件を示す情報を解析する情報解析部と、を備え、前記第1の偏波成分が受信でき、前記所定の偏波成分である第2の偏波成分が受信できないと判定されたとき、前記通知部は、前記データを受信できないことを通知する受信装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、所定の偏波成分で搬送されたソフトウェアの受信状態を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施形態に係る放送システムの構成を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態に係る送信装置の構成を示すブロック図である。
図3】ネットワーク情報の例を示す図である。
図4】衛星分配システム記述子の一例を示す図である。
図5】DAMの例を示す図である。
図6】コンパティビリティ記述子の例を示す図である。
図7】告知情報の例を示す図である。
図8】MPUダウンロードコンテンツ記述子の例を示す図である。
図9】MH−ネットワークダウンロードコンテンツ記述子の例を示す図である。
図10】第1の実施形態に係るサーバー装置の構成を示すブロック図である。
図11】第1の実施形態に係る受信装置の構成を示すブロック図である。
図12】第1の実施形態に係る制御部の構成を示すブロック図である。
図13】各偏波成分の受信状態の判定手法を説明するための図である。
図14】第1通知情報の表示例を示す図である。
図15】第1の実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
図16】第2の実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
図17】第3の実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示すブロック図である。放送システム1は、送信装置11と、サーバー装置21と、受信装置41とを含んで構成される。送信装置11及びサーバー装置21は、放送事業者が管理する放送設備を構成する。受信装置41は、受信処理設備31を介して送信装置11から放送された放送番組を受信する。受信装置41は、受信した放送番組の映像を表示し、当該放送番組の音声を再生する。受信装置41は、各家庭や事業所等に設置されるテレビジョン受像装置である。
【0010】
送信装置11は、放送伝送路12を介して放送に関する各種のデータを放送波として受信処理設備31に送信する。送信装置11が送信するデータには、番組データ、ソフトウェア、告知情報、制御情報がある。番組データは、放送番組の内容を示すデータである。ソフトウェアは、受信装置41の機能の一部または全部を実現するためのコンピュータプログラムである。ソフトウェアの送信は、受信装置41で用いられている既存のソフトウェアの更新を目的とする。送信される新たなソフトウェアは、例えば、同種類の既存のソフトウェアで発見されたバグを修正したソフトウェア、動作パラメータを変更したソフトウェア、新たな機能が追加もしくは既存の機能の一部が削除されたソフトウェアである。告知情報は、ソフトウェアの配信条件を示す情報である。制御情報は、放送伝送路12に多重化された各種の情報を多重解除(分離)するための情報である。
【0011】
送信装置11は、番組データ、告知情報及び制御情報を放送伝送路12の第1上り伝送チャネルに、ソフトウェアを放送伝送路12の第2上り伝送チャネルに割り当てる。送信装置11は、第1上り伝送チャネル、第2上り伝送チャネルに割り当てたデータを多重化し、上り放送波として放送伝送路12に送出する。第1上り伝送チャネルと第2上り伝送チャネルは、相互に偏波方向が直交する直線偏波である。第1上り伝送チャネルの周波数帯域(例えば、14GHz帯)の一部は、第2上り伝送チャネルの周波数帯域の一部又は全部と重複してもよい。
【0012】
放送伝送路12は、送信装置11が送信する各種のデータを示す放送波を同時に不特定多数の受信装置41に一方向的に伝送する伝送路である。放送伝送路12は、放送衛星13に積載された中継装置(図示せず)を含んで構成される。中継装置は、送信装置11から受信した上り放送波の周波数をシフトする。中継装置は、周波数帯域をシフトした上り放送波のうち第1上り伝送チャネルのデータを搬送する第1下り伝送チャネルとして右旋円偏波を生成する。中継装置は、当該上り放送波のうち第2上り伝送チャネルのデータを搬送する第2下り伝送チャネルとして左旋円偏波を生成する。中継装置は、生成した右旋円偏波と左旋円偏波を多重化し、多重化した下り放送波を送信する。上り放送波と下り放送波との間で、偏波特性、周波数を変更することにより相互の干渉を回避することができる。
なお、放送伝送路12の一部には、通信回線、例えば、送信装置11から電波を送信するための送信設備までの通信回線が含まれてもよい。以下の説明では、放送伝送路12を介して各種のデータを送信(または、受信)することを、「放送で送信(または、受信もしくはダウンロード)する」と呼ぶことがある。
【0013】
サーバー装置21は、新たに取得したソフトウェアを蓄積するサーバー装置である。サーバー装置21の所在は、告知情報の一部としてURL(Uniform Resource Locator)で放送伝送路12を介して受信装置41に通知される。サーバー装置21は、受信装置41からソフトウェア要求信号を受信したときに、要求されたソフトウェアを受信装置41に送信する。
【0014】
通信伝送路22は、サーバー装置21と受信装置41との間で各種のデータを双方向的に伝送する伝送路である。通信伝送路22は、例えば、有線の大容量の基幹網を有するインターネット、等の広域通信網を含む。通信伝送路22は、一部に無線のアクセス網を含む通信網、例えば、公衆無線通信網であってもよい。なお、通信伝送路22を介して各種のデータを送信することを、「通信で送信(受信もしくはダウンロード)する」と呼ぶことがある。
【0015】
受信処理設備31は、放送伝送路12から下り放送波を受信するアンテナと、受信した下り放送波による受信信号を所定の局発周波数でダウンコンバートし中間周波数(IF:Intermediate Frequency)信号を生成する変換部を備える。受信処理設備31は、自設備に接続された受信装置41に、生成したIF信号を出力する。受信処理設備31は、例えば、受信したIF信号を1本のケーブルで複数の受信装置に伝送する1条配線システムである。また、受信処理設備31は、円偏波受信用アンテナと、変換部とが、それぞれ別体であってもよい。また、受信処理設備31と受信装置41との間にブースターや、分配器、テレビコンセント等が介在してもよい。
【0016】
受信処理設備31が備えるアンテナは、例えば、パラボラアンテナである。変換部は、変換後の右旋円偏波成分の周波数帯域と左旋円偏波成分の周波数帯域が互いに重複しないように、右旋円偏波成分と左旋円偏波成分との間で、IF信号に変換する際に用いられる局発周波数が異なる。IF信号に変換された変換後の各偏波成分の周波数帯域は、それぞれ異なる物理チャネルとして区分される。言い換えれば、物理チャネルは、各偏波成分の変換前後の周波数帯域ならびにその中心周波数と対応付けられる。以下の説明では、変換後の周波数帯域、中間周波数を、それぞれIF周波数帯域、IF中間周波数と呼ぶ。
【0017】
受信装置41は、送信装置11から受信処理設備31を介して受信した各種のデータを受信する。受信装置41は、受信処理設備31から入力されたIF信号に基づいて下り放送波に含まれる右旋円偏波成分と左旋円偏波成分を検出する。受信装置41は、左旋円偏波成分の受信状態を判定し、左旋円偏波成分の受信に関する通知情報を出力する。受信装置41は、右旋円偏波成分が受信でき、かつ、左旋円偏波成分を受信できないと判定したとき、告知情報が示すソフトウェアを受信できないことを通知する。また、受信装置41は、左旋円偏波成分を受信できないと判定したとき、ソフトウェアの受信経路を通信と判定してもよい。
また、受信装置41の前段にブースターや分配器、テレビコンセントが配置されていた場合、それらの特性として、IF信号を伝送できない周波数帯域がある(例えば、所定の周波数よりも高い周波数帯域)。受信装置41は、右旋円偏波成分が受信でき、かつ、左旋円偏波成分としてその周波数帯域でのソフトウェアダウンロードが実施されると判定することがある。このとき、受信装置41は、告知情報が示すソフトウェアを受信できないことを通知し、ソフトウェアの受信経路を通信と判定してもよい。
【0018】
(送信装置の構成)
次に、本実施形態に係る送信装置11の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信装置11の構成を示すブロック図である。送信装置11は、配信データ取得部111、番組データ取得部112、告知情報取得部113、制御情報取得部114、多重化部115、暗号化部116−1、116−2及び変調部117−1、117−2を含んで構成される。送信装置11には、アンテナ118−1、118−2が接続されている。
【0019】
配信データ取得部111には、新たなバージョンのソフトウェアが入力される。配信データ取得部111は、入力されたソフトウェアを所定の形式、例えば、セクション形式のデータに変換し、配信用のデータ(配信データ)を生成する。配信データ取得部111には、生成した配信データを所定の方式、例えば、データカルーセル方式で多重化部115を介して放送伝送路12に送信する。データカルーセル方式は、同一のデータを一定期間繰り返し送信する方式である。
【0020】
具体的には、配信データ取得部111は、入力されたソフトウェアを所定の大きさに分割し、分割したデータ(分割データ)をMPU(Media Processing Unit)として所定の大きさに分割する。分割データは、個々のMPUシーケンス番号の昇順に順次MPUに格納される。また、MPUの構成情報をデータアセット管理テーブル(DAM:Data Asset Management Table)として生成する。配信データは、生成されたDAMとMPUとで形成される。DAMには、例えば、当該ソフトウェアのメーカ識別(maker_id)、モデル識別(model_id)、バージョン識別(version_id)が含まれる。「識別(id:identifier)」とは、個々の事物を識別するための情報であり、「識別子」と呼ばれることもある。
【0021】
番組データ取得部112には、番組データが入力される。番組データは、放送番組を表現する映像データと音声データを含むデータである。番組データ取得部112は、入力された番組データについて所定の形式、例えば、MMT(MPEG:Moving Picture Expert Group Media Transport)形式に変換し、変換した番組データを多重化部115に出力する。
【0022】
告知情報取得部113には、新たなソフトウェアのダウンロードに関する告知情報が入力される。告知情報には、配信されるソフトウェアを特定する情報としてメーカ識別(maker_id)、モデル識別(model_id)、バージョン識別(version_id)が含まれる。また、告知情報には、配信時間、別個の配信元であるサーバー装置21のアドレス、配信元つまり受信(ダウンロード)経路の優先度、等が含まれる。告知情報は、例えば、セクション形式のテーブルであるMH−SDTT(Software Download Trigger Table)で表される。告知情報取得部113は、取得した告知情報を多重化部115に出力する。
【0023】
制御情報取得部114には、上述したデータを受信装置41が受信ならびに分離するための制御情報が入力される。制御情報には、番組データと告知情報の配信と、配信データの配信、それぞれのネットワーク情報が含まれる。ネットワーク情報には、放送伝送路12で伝送される下り放送波の周波数(frequency)、偏波(polarisation)、等の物理的条件が含まれる。また、制御情報は、例えば、TLV(Type Length Value)用ネットワーク情報テーブル(TLV_Network_Information Table())で表される。制御情報取得部114は、取得した制御情報を多重化部115に出力する。
【0024】
多重化部115は、番組データ取得部112から入力された番組データ、告知情報取得部113から入力された告知情報、及び制御情報取得部114から入力された制御情報を多重化して、所定の形式(例えば、TLV形式)の第1多重化データを生成する。また、
多重化部115は、配信データ取得部111から入力された配信データを所定の形式の第2多重化データに変換する。多重化部115は、生成した第1多重化データを暗号化部116−1に出力し、変換した第2多重化データを暗号化部116−2に出力する。
【0025】
暗号化部116−1は、多重化部115から入力された第1多重化データを所定の暗号化方式(例えば、AES:Advanced Encryption Standard)を用いて暗号化する。暗号化部116−1は、暗号化した第1多重化データを変調部117−1に出力する。
暗号化部116−2は、多重化部115から入力された第2多重化データを所定の暗号化方式を用いて暗号化する。暗号化部116−2は、暗号化した第2多重化データを変調部117−2に出力する。
【0026】
変調部117−1は、暗号化部116−1から入力された第1多重化データを所定の搬送周波数でアップコンバートして第1上り伝送チャネルの送信信号を生成する。変調部117−1は、生成した送信信号をアンテナ118−1に出力する。
変調部117−2は、暗号化部116−2から入力された第2多重化データを所定の搬送周波数でアップコンバートして第2上り伝送チャネルの送信信号を生成する。変調部117−2は、生成した送信信号をアンテナ118−2に出力する。
【0027】
アンテナ118−1は、変調部117−1から入力された送信信号による第1上り伝送チャネルの送信波を送信する。アンテナ118−2は、変調部117−2から入力された送信信号による第2上り伝送チャネルの送信波を送信する。第1上り伝送チャネルの送信波と第2上り伝送チャネルの送信波は、互いに偏波方向が直交する。第1上り伝送チャネルの送信波と第2上り伝送チャネルの送信波は、例えば、それぞれ垂直偏波、水平偏波である。これにより、第1上り伝送チャネルの送信波と第2上り伝送チャネルの送信波が多重化した上り送信波が放送衛星13の中継装置に送信される。
【0028】
(ネットワーク情報のデータ構造)
次に、各種の情報の配信に係るネットワーク情報の例について説明する。
図3は、ネットワーク情報の例を示す図である。図3に示す例では、ネットワーク情報はTLV用ネットワーク情報テーブルで表される。TLV用ネットワーク情報テーブルは、TLVストリーム識別(tlv_stream_id)のそれぞれについて記述子領域(descriptor())を含むことができる。ここで、第1上り伝送チャネル及び第2上り伝送チャネルは、TLVストリーム識別により識別される。第1上り伝送チャネル、第2上り伝送チャネルは、それぞれ第1下り伝送チャネル、第2下り伝送チャネルに対応しているため、受信装置41は、TLVストリーム識別により第1下り伝送チャネルと第2下り伝送チャネルを識別することができる。 記述子領域(descriptor())には、衛星分配システム記述子(Satellite_Delivery_System_Descriptor())が記述される。
【0029】
(衛星分配システム記述子のデータ構造)
次に、衛星分配システム記述子のデータ構造について説明する。
図4は、衛星分配システム記述子の例を示す図である。図4に示す例では、衛星分配システム記述子は、周波数(frequency)及び偏波(polarisation)を含む。周波数(frequency)には、それぞれの下り伝送チャネルの中心周波数が記述される。偏波(polarisation)には、偏波特性を示す値が記述される。例えば、「10」、「11」は、それぞれ左旋円偏波、右旋円偏波を示す値である。
【0030】
(DAMのデータ構造)
次に、ソフトウェアの送信に用いられるDAMの例について説明する。
図5は、DAMの例を示す図である。DAMは、記述子領域(descriptor())を有し、当該領域にはコンパティビリティ記述子(CompatibilityDescriptor())が含まれる。
【0031】
(コンパティビリティ記述子のデータ構造)
次に、コンパティビリティ記述子のデータ構造について説明する。コンパティビリティ記述子(compatibilityDescriptor())には、DAMやMH−SDTTのテーブル識別(table_id)やグループ領域(group)では表しきれない詳細な情報が記述される。
図6は、コンパティビリティ記述子の例を示す図である。図6に示す例では、コンパティビリティ記述子は、モデル(model)及びバージョン(version)を含む。モデル(model)の上位8ビット、下位8ビットに、それぞれソフトウェアの製作者を示すメーカ識別(maker_id)、対象モデル(機種)を示すモデル識別(model_id)が記述される。バージョン(version)には、ソフトウェアのバージョンを示すバージョン識別(version_id)が記述される。
【0032】
(告知情報のデータ構造)
次に、告知情報取得部113が生成する告知情報を表すMH−SDTTのデータ構造について説明する。図7は、MH−SDTTの例を示す図である。図7に示す例では、MH−SDTTは、テーブル識別拡張(table_id_extention)、ターゲットバージョン(target_version)、新バージョン(new_version)、ダウンロードレベル(download_level)、バージョン指示(version_indicator)バージョン番号(version_number)、開始時刻(start_time)、配信継続時間(duration)及び記述子領域(descriptors())を含む。
【0033】
テーブル識別拡張(table_id_extention)の上位8ビットには、メーカ識別(maker_id)が記述され、下位8ビットには、モデル識別(model_id)が記述される。
ターゲットバージョン(target_version)には、アップデート対象となるソフトウェアのバージョン識別が記述される。新バージョン(new_version)には、送信装置11が送信するソフトウェアのバージョン識別が記述される。
ダウンロードレベル(download_level)には、ダウンロードの態様を示す値が格納される。例えば、‘01’は強制ダウンロードを示し、‘00’は、任意ダウンロードを示す。
バージョン指示(version_indicator)は、アップデート対象のバージョンの範囲を示す。‘00’は、全バージョンを示し、‘03’は、指定されたバージョンのみを示す。
【0034】
開始時刻(start_time)は、送信装置11がソフトウェアの送信を開始する時刻を示す。
配信継続時間(duration)は、送信装置11がソフトウェアの送信を継続する時間を示す。1個のMH−SDTTにおいて、開始時刻(start_time)及び配信継続時間(duration)が、複数通り設定可能である。
記述子領域(descriptors())には、MPUダウンロードコンテンツ記述子とMH−ネットワークダウンロードコンテンツ記述子が記述される。
【0035】
(MPUダウンロードコンテンツ記述子のデータ構造)
次に、MPUダウンロードコンテンツ記述子のデータ構造について説明する。
図8は、MPUダウンロードコンテンツ記述子の例を示す図である。MPUダウンロードコンテンツ記述子は、コンパティビリティフラグ(compatibility_flag)、コンパティビリティ記述子(compatibilityDescriptor())、アイテム数(num_of_items)、アイテム識別(item_id)、アイテムサイズ(item_size)及びプライベートデータ領域(private_data_byte)を含む。
【0036】
コンパティビリティフラグ(compatibility_flag)は、コンパティビリティ記述子(compatibilityDescriptor())の有無を示すフラグである。
コンパティビリティ記述子(compatibilityDescriptor())には、上述したコンパティビリティ記述子(図6)と同一の内容が含まれる。ここに、メーカ識別(maker_id)、モデル識別(model_id)、及びバージョン識別(version_id)が記述される。なお、アイテムとは、ダウンロードにおいて伝送されるデータ、本実施形態ではソフトウェアを意味する。
【0037】
プライベートデータ領域(private_data_byte)の先頭バイトにはダウンロード優先(download_priority)が記述される。ダウンロード優先(download_priority)には、ダウンロード経路として放送と通信のどちらを優先するかを指示する値が格納される。以下の説明では、ダウンロード優先(download_priority)を、「優先フラグ」と呼ぶことがある。
【0038】
(MH−ネットワークダウンロードコンテンツ記述子のデータ構造)
次に、MH−ネットワークダウンロードコンテンツ記述子のデータ構造について説明する。図9は、MH−ネットワークダウンロードコンテンツ記述子の例を示す図である。MH−ネットワークダウンロードコンテンツ記述子は、コンパティビリティフラグ(compatibility_flag)、コンパティビリティ記述子(compatibilityDescriptor())、セッションプロトコル番号(session_protocol_number)、再接続回数(retry)、アドレス種別(address_type)、アドレス種別(address_type)、及びポート番号(port_number)を含む。
コンパティビリティフラグ(compatibility_flag)には、図8に示す例と同様に、コンパティビリティ記述子(compatibilityDescriptor())があることを示す値(1)が設定されている。コンパティビリティ記述子(compatibilityDescriptor())には、上述したコンパティビリティ記述子(図6)と同一の内容が含まれる。
【0039】
セッションプロトコル番号(session_protocol_number)は、ネットワークダウンロード、つまり通信伝送路22を介したダウンロードの際に用いるプロトコル(例えば、TCP:Transmission Control Protocol)を示す番号である。アドレス種別(address_type)は、送信元の通信サーバーの所在を示すアドレスの種別を示す番号である。図9に示す例では、アドレスの種別として、IPv4、IPv6、URL(Uniform Resource Locator)のいずれかが指定可能である。アドレスは、送信元の通信サーバー(例えば、サーバー装置21)の所在を示し、アドレス種別(address_type)で指定された種別で表されたアドレスである。ポート番号(port_number)は、当該通信サーバーのポート番号を示す。
【0040】
(サーバー装置の構成)
次に、サーバー装置21の構成について説明する。図10は、本実施形態に係るサーバー装置21の構成を示すブロック図である。サーバー装置21は、制御部210、通信部213及び記憶部214を含んで構成される。制御部210は、記憶部214に記憶されている制御プログラムを実行することにより、配信データ取得部211及び配信データ配信部212の機能を実現する。制御部210は、例えば、CPUである。
【0041】
配信データ取得部211は、送信装置11の配信データ取得部111で生成されたソフトウェアの配信データと同一の配信データを取得する。配信データ取得部211は取得した配信データに含まれるDAMからソフトウェアのメーカ識別(maker_id)、モデル識別(model_id)、及びバージョン識別(version_id)を読み取る。配信データ取得部211は、読み取ったソフトウェアのメーカ識別(maker_id)、モデル識別(model_id)、及びバージョン識別(version_id)と、取得した配信データとを対応付けて記憶部214に記憶する。従って、サーバー装置21には、その時点で送信可能なソフトウェアのうち最新のバージョンのソフトウェアに係る配信データが蓄積される。なお、配信データ取得部211は、送信装置11から当該ソフトウェアの配信データを取得してもよいし、送信装置11とは独立に当該配信データを取得してもよい。以下の説明ではメーカ識別(maker_id)、モデル識別(model_id)、及びバージョン識別(version_id)の組を「ソフトウェア識別」と呼ぶことがある。
【0042】
配信データ配信部212は、受信装置41から配信要求信号を受信する。配信要求信号は、指定されたソフトウェア識別で識別されるソフトウェアに係る配信データを要求するための信号である。配信データ配信部212は、配信要求信号で指定されたソフトウェア識別に対応する配信データを記憶部214から読み取る。配信データ配信部212は、読み取った配信データを、通信伝送路22を介して受信装置41に送信する。
【0043】
通信部213は、外部機器、例えば、送信装置11及び受信装置41との間で各種のデータを送信及び受信する。サーバー装置21の各構成部による送受信は、通信部213を介して行われる。通信部213は、例えば、通信インタフェースである。
記憶部214は、各種のデータを記憶する。記憶部214は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard−disk Drive)、フラッシュメモリ、ROM(Read−only Memory)、RAM(Random Access Memory)又はそれらの任意の組み合わせを含んで構成される。
【0044】
(受信装置の構成)
次に、受信装置41の構成について説明する。図11は、本実施形態に係る受信装置41の構成を示すブロック図である。受信装置41は、チューナー411(検出部)、復号部412、分離部413、音声復号部414、再生部415、映像復号部416、画面合成部417、表示部418、通信部421、制御部431及び記憶部441を含んで構成される。
【0045】
チューナー411は、受信処理設備31から入力されたIF信号について、操作信号で指定された物理チャネルに対応するIF周波数帯域の成分(右旋円偏波成分)を検出する。操作信号は、操作入力部(図示せず)がユーザーの操作入力に応じて生成した操作信号である。操作入力部は、例えば、スイッチ、つまみ、リモートコントローラ等の専用の部材であってもよいし、タッチセンサ等の汎用の部材であってもよい。
チューナー411は、当該IF周波数帯域の成分を当該中心周波数でベースバンド信号である第1多重化データに復調し、復調した第1多重化データを復号部412に出力する。また、チューナー411は、当該IF周波数帯域の成分のレベルを示す受信レベル情報を制御部431に出力する。
【0046】
また、チューナー411は、IF信号について上述した手法を用いて制御部431から入力された第2周波数情報に対応するIF周波数帯域の成分(左旋円偏波成分)を検出する。第2周波数情報は、送信装置11から受信した制御情報が示す第2下り伝送チャネルの中心周波数を示す情報である。チューナー411は、当該IF周波数帯域の成分を当該中心周波数でベースバンド信号である第2多重化データに復調し、復調した第2多重化データを復号部412に出力する。また、チューナー411は、当該IF周波数帯域の成分のレベルを示す受信レベル情報を制御部431に出力する。
【0047】
復号部412は、復調した第1多重化データと第2多重化データ(暗号化されている)を、それぞれ送信装置11の暗号化部116−1、116−2で用いられた方式に対応する復号方式(例えば、AES)で復号する。復号部412は、復号した第1多重化データと第2多重化データを分離部413に出力する。
分離部413は、復号部412から入力された第1多重化データから番組データ、告知情報及び制御情報に分離する。分離部413は、告知情報及び制御情報を制御部431に出力する。また、分離部413は、番組データから音声データと映像データを抽出する。分離部413は、抽出した音声データを音声復号部414に出力し、映像データを映像復号部416に出力する。分離部413は、復号部412から入力された第2多重化データから配信データを抽出し、抽出した配信データを制御部431に出力する。
【0048】
音声復号部414は、分離部413から音声データが入力される。入力された音声データは、所定の音声符号化方式(例えば、MPEG−4 オーディオ)で符号化されたデータである。音声復号部414は、符号化に用いられた符号化方式と対応する復号方式で入力された音声データを復号し、復号した音声データを生成する。復号した音声データは、各時刻における音声のレベルを示すデータである。音声復号部414は、復号した音声データを再生部415に出力する。
再生部415は、音声復号部414から入力された音声データに基づく音声を再生する。再生部415は、例えば、スピーカを含んで構成される。
【0049】
映像復号部416は、分離部413から映像データが入力される。入力された映像データは、所定の映像符号化方式(例えば、HEVC:High Efficiency Video Coding)で符号化されたデータである。映像復号部416は、符号化に用いられた符号化方式と対応する復号方式で入力された映像データを復号し、復号した映像データを生成する。復号した映像データは、各時刻における映像(フレーム画像)を形成する信号値を示すデータである。映像復号部416は、復号した映像データを画面合成部417に出力する。
【0050】
画面合成部417は、映像復号部416から入力された映像データが示す映像と、制御部431から入力された画面データが示す画面とを合成する。画面合成部417は、合成により得られた合成映像を示す表示データを表示部418に出力する。
表示部418は、画面合成部417から入力された表示データが示す合成映像を再生する。表示部418は、例えば、ディスプレイを含んで構成される。
【0051】
通信部421は、通信伝送路22を介してサーバー装置21との間で各種のデータを送信及び受信する。受信装置41の各構成部による送受信は、通信部421を介して行われる。通信部421は、例えば、通信インタフェースである。
制御部431は、受信装置41の種々の動作を制御する。例えば、制御部431は、分離部413から入力された告知情報を解析し、左旋円偏波成分で受信される自装置の動作に係るソフトウェアと当該ソフトウェアの配信条件を特定する。また、制御部431は、チューナー411から入力された受信レベル情報に基づいて左旋円偏波成分と右旋円偏波成分のうち所定の偏波成分の受信状態を判定する。制御部431は、右旋円偏波成分を受信でき、かつ、左旋円偏波成分を受信できないと判定するとき、第1通知情報を示す第1画面データを画面合成部417に出力する。第1通知情報は、左旋円偏波の受信設備の未接続によるソフトウェアの受信不能を示す情報である。制御部431は、右旋円偏波成分と左旋円偏波成分を受信できないと判定するとき、第2通知情報を示す第2画面データを画面合成部417に出力する。第2通知情報は、受信障害によるソフトウェアの受信不能を示す情報である。制御部431の機能構成については後述する。
【0052】
記憶部441は、各種のデータを記憶する。例えば、記憶部441には、上述の第1画面データと第2画面データを予め記憶させておく。記憶部441は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard−disk Drive)、フラッシュメモリ、ROM(Read−only Memory)、RAM(Random Access Memory)又はそれらの組み合わせを含んで構成される。
【0053】
(制御部の構成)
次に、本実施形態に係る制御部431の構成について説明する。図12は、本実施形態に係る制御部431の構成を示すブロック図である。制御部431は、制御情報解析部432、告知情報解析部433、受信状態判定部434、通知部435、受信経路判定部436及びソフトウェア取得部437を含んで構成される。
【0054】
制御情報解析部432は、分離部413から入力された制御情報から配信データの配信に係るネットワーク情報として、TLVストリーム毎の周波数(frequency)、偏波(polarisation)の各領域から中心周波数、偏波特性を読み取る。ここで、制御情報解析部432は、第2多重化データ(配信データ)に係るTLVストリームの周波数(frequency)領域から第1下り伝送チャネルの中心周波数を読み取り、偏波(polarisation)領域に記述された偏波特性(右旋円偏波)を示す符号を読み取る。制御情報解析部432は、読み取った第1下り伝送チャネルの中心周波数を示す第1周波数情報と偏波特性(右旋円偏波)を示す符号とを対応付けて受信状態判定部434に出力する。また、制御情報解析部432は、第2多重化データ(配信データ)に係るTLVストリームの周波数(frequency)領域から第2下り伝送チャネルの中心周波数を読み取り、偏波(polarisation)領域に記述された偏波特性(左旋円偏波)を示す符号を読み取る。制御情報解析部432は、読み取った第2下り伝送チャネルの中心周波数を示す第2周波数情報と偏波特性(左旋円偏波)を示す符号とを対応付けて受信状態判定部434に出力する。また、制御情報解析部432は、第2周波数情報をチューナー411に出力する。
【0055】
告知情報解析部433は、分離部413から入力された告知情報から開始時刻(start_time)と配信継続時間(duration)を抽出し、配信時間を特定する。告知情報解析部433は、告知情報からメーカ識別(maker_id)、モデル識別(model_id)、及びバージョン識別(version_id)を抽出し、受信対象のソフトウェアを特定する。告知情報解析部433は、告知情報から優先フラグ(download_priority)を抽出する。告知情報解析部433は、告知情報から通信での送信元のサーバー装置21のアドレスを抽出する。告知情報解析部433は、抽出した優先フラグ(download_priority)を受信経路判定部436に出力する。告知情報解析部433は、抽出した開始時刻(start_time)、配信継続時間(duration)、メーカ識別(maker_id)、モデル識別(model_id)、バージョン識別(version_id)及びアドレスをソフトウェア取得部437に出力する。
【0056】
受信状態判定部434は、分離部413から入力された受信レベル情報が示すIF周波数帯域の成分毎の受信状態を判定する。図13(a)に例示するように、受信状態判定部434は、制御情報解析部432から入力された第1周波数情報、第2周波数情報それぞれに対応するIF周波数帯域ib1、ib2の成分(右旋円偏波成分、左旋円偏波成分)のレベルが、所定のレベルの閾値Ldよりも高い場合、それぞれの成分を受信できると判定する。これに対し、図13(b)は、IF周波数帯域ib1の成分(右旋円偏波成分)のレベルが閾値Ldを超え、IF周波数帯域ib2の成分(左旋円偏波成分)のレベルが閾値Ld以下であることを示す。この場合には、受信状態判定部434は、IF周波数帯域ib1の成分(右旋円偏波成分)を受信できると判定し、かつIF周波数帯域ib2の成分(左旋円偏波成分)は受信できないと判定する。また、この場合には、受信状態判定部434は、左旋円偏波成分の受信に対応していないと判定する。
【0057】
なお、受信状態判定部434は、IF周波数帯域ib1の成分(右旋円偏波成分)及びIF周波数帯域ib2の成分(左旋円偏波成分)ともに受信できないと判定するとき、受信障害が発生していると判定する。左旋円偏波成分は、上述したように第2多重化データを形成する配信データを搬送する成分であるが、右旋円偏波成分の受信状態も考慮することにより、受信できない原因として左旋円偏波を受信するための設備が不備であるか否かが特定される。受信状態判定部434は、判定した受信状態を示す受信状態情報を生成し、生成した受信状態情報を通知部435及び受信経路判定部436に出力する。
【0058】
図12に戻り、通知部435は、受信状態判定部434から入力された受信状態情報に対応する画面データを記憶部441から読み取り、読み取った画面データを画面合成部417に出力する。受信状態情報が右旋円偏波成分を受信でき、かつ、左旋円偏波成分を受信できないことを示す場合、通知部435は、第1画面データを読み取り、読み取った第1画面データを画面合成部417に出力する。よって、左旋円偏波の受信設備の未接続によるソフトウェアの受信不能を示す第1通知情報が表示部418に表示される。図14に示す例では、表示部418に表示される第1通知情報nlは、「この受信機には左旋円偏波受信用のアンテナ設備が接続されていないためダウンロードできません。」との文字列を含んで構成される。受信状態情報が右旋円偏波成分、左旋円偏波成分ともに受信できないことを示す場合、通知部435は、第2画面データを読み取り、読み取った第2画面データを画面合成部417に出力する。その場合には、受信障害によるソフトウェアの受信不能を示す第2通知情報が表示部418に表示される。
【0059】
受信経路判定部436は、告知情報解析部433で解析された告知情報と受信状態判定部434からの受信状態情報に基づいて受信経路を判定する。受信経路判定部436は、告知情報解析部433から入力された優先フラグ(download_priority)に基づいてソフトウェアをダウンロードする受信経路を判定する。例えば、優先フラグ(download_priority)に設定された値が0x01または0x02である場合は、受信経路判定部436は、最初に放送でダウンロードすると判定し、ダウンロードに失敗した場合に受信経路を通信と定める。優先フラグ(download_priority)に設定された値が0x03である場合は、受信経路判定部436は、最初に通信でダウンロードすると判定し、ダウンロードに失敗した場合に受信経路を放送と定める。受信経路判定部436は、通信と放送のどちらを受信経路として用いるかを示す受信経路信号をソフトウェア取得部437に出力する。
【0060】
ソフトウェア取得部437は、告知情報解析部433から入力される開始時刻(start_time)と配信継続時間(duration)で特定される配信時間において、受信経路判定部436から入力される受信経路信号が示す受信経路を介してソフトウェアを取得する。ソフトウェア取得部437が取得すべきソフトウェアは、告知情報解析部433から入力されたメーカ識別(maker_id)、モデル識別(model_id)、及びバージョン識別(version_id)で特定される。当該受信経路が放送である場合には、ソフトウェア取得部437は、当該ソフトウェアの配信データを分離部413から入力する。当該受信経路が通信である場合には、ソフトウェア取得部437は、当該ソフトウェアを要求するための配信要求信号を生成し、生成した配信要求信号を告知情報解析部433から入力されたアドレスで特定されるサーバー装置21に送信する。ソフトウェア取得部437は、配信要求信号に対する応答として、サーバー装置21から要求されたソフトウェアに係る配信データを受信することができる。
【0061】
ソフトウェア取得部437は、入力または受信した配信データを構成するMPUを順次連結してソフトウェアを再構成する。ソフトウェア取得部437は、再構成したソフトウェアを、当該ソフトウェアを特定するメーカ識別(maker_id)、モデル識別(model_id)、及びバージョン識別(version_id)と対応付けて記憶部441に記憶する。
なお、告知情報に受信対象のソフトウェアの起動を指示する記述子が含まれている場合には、制御部431は、取得したソフトウェアを起動し、その機能を実行してもよい。
【0062】
(受信装置の動作)
次に、受信装置41の動作について説明する。図15は、本実施形態に係る受信装置41の動作を示すフローチャートである。
(ステップS101)分離部413は、チューナー411で検出された右旋円偏波成分を復調して得られる第1多重化データから告知情報(MH−SDTT)を取得する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)告知情報解析部443は、告知情報(MH−SDTT)を解析してソフトウェアの取得条件として、取得対象のソフトウェア、配信時間を特定する。その後、ステップS103に進む。
【0063】
(ステップS103)受信状態判定部434は、左旋円偏波成分の受信状態を判定する。受信可能と判定された場合(ステップS103 YES)、ステップS107に進む。受信不能と判定された場合(ステップS103 NO)、ステップS104に進む。
(ステップS104)受信状態判定部434は、右旋円偏波成分の受信状態を判定する。受信可能と判定された場合(ステップS104 YES)、ステップS105に進む。受信不能と判定された場合(ステップS104 NO)、ステップS106に進む。
【0064】
(ステップS105)通知部435は、記憶部441から読み取った第1画面データを画面合成部417に出力する。通知部435は、この出力により左旋円偏波の受信設備の未接続によるソフトウェアの受信不能を示す第1通知情報を表示部418に表示させる。その後、図15に示す処理を終了する。
(ステップS106)通知部435は、記憶部441から読み取った第2画面データを画面合成部417に出力する。通知部435は、この出力により受信障害(例えば、降雨減衰)によるソフトウェアの受信不能を表示部418に表示させる。その後、図15に示す処理を終了する。
(ステップS107)ソフトウェア取得部437は、左旋円偏波成分で搬送された配信データが示すソフトウェアを取得し、取得した配信データを記憶部441に記憶する。その後、図15に示す処理を終了する。
【0065】
以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置41は、受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出するチューナー411と、複数の偏波成分のうち自装置の動作に係るソフトウェアを搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定部434とを備える。また、受信装置41は、所定の偏波成分の受信状態に関する通知情報を出力する通知部435を備える。
この構成により、ユーザーに所定の偏波成分で搬送されたソフトウェアの受信状態を通知することができる。そのため、ユーザーは当該ソフトウェアを搬送する所定の偏波成分を受信するための措置、例えば、当該偏波成分の受信設備の設置、検査、等が促される。
【0066】
また、受信装置41において、複数の偏波成分のうち所定の偏波成分とは異なる第1の偏波成分で搬送される告知情報であって、受信装置41の動作に係るソフトウェアの配信条件を示す告知情報を解析する告知情報解析部433をさらに備える。また、第1の偏波成分が受信でき、所定の偏波成分である第2の偏波成分が受信できないと判定されたとき、通知部435は、ソフトウェアを受信できないことを示す通知情報を通知する。
この構成により、受信した告知情報が示す配信条件で配信される当該ソフトウェアが受信できない事由として、第2の偏波成分を受信可能な受信設備を有していないことを特定し、他の事由、例えば、降雨減衰等による受信障害と区別することができる。また、当該告知情報が大多数の受信設備で受信可能な第1の偏波成分で配信されることにより、当該ソフトウェアの更新ならびにその配信条件が通知される。
【0067】
また、第1の偏波成分は右旋円偏波成分であり、第2の偏波成分は左旋円偏波成分である。これにより、放送波を受信するアンテナの構成部を特定の方向に配列する必要がないため、簡素な構成のアンテナを備えた受信設備が利用可能になる。
【0068】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る受信装置41において、受信状態判定部434は、判定した受信状態を示す受信状態情報を記憶部441に記憶する。記憶部441には、各偏波成分の受信状態の履歴が形成される。受信状態判定部434は、記憶部441から過去に記憶された受信状態情報を読み取り、読み取った受信状態情報に基づいて第2周波数情報に対応するIF周波数帯域の成分(左旋円偏波成分)の受信に成功した履歴の有無を判定する。当該受信状態情報がないことは、左旋円偏波成分を受信できたことがないことを示す。受信状態判定部434は、左旋円偏波成分の受信に成功した履歴がない場合、その時点において左旋円偏波成分を受信できるか否かを判定せずに、右旋円偏波成分を受信できるか否かを判定する。受信状態判定部434は、左旋円偏波成分を受信に成功した履歴がある場合、上述した手法を用いて左旋円偏波成分、右旋円偏波成分それぞれについて受信できるか否かを判定する。
【0069】
左旋円偏波成分の受信に成功した履歴がなく、かつ、右旋円偏波成分を受信できると判定された場合、通知部435は、通知部435は、上述した第1画面データを読み取り、読み取った第1画面データを画面合成部417に出力する。よって、左旋円偏波の受信設備の未接続によるソフトウェアの受信不能を示す第1通知情報が表示部418に表示される。
左旋円偏波成分の受信に成功した履歴がなく、かつ、右旋円偏波成分を受信できない判定された場合、通知部435は、通知部435は、上述した第2画面データを読み取り、読み取った第2画面データを画面合成部417に出力する。よって、受信障害によるソフトウェアの受信不能を示す第2通知情報が表示部418に表示される。
【0070】
(受信装置の動作)
次に、受信装置41の動作について説明する。図16は、本実施形態に係る受信装置41の動作を示すフローチャートである。図16に示す処理は、ステップS101〜S107とステップS113を有する。ステップS101〜S107に示す処理については、上述した説明を援用する。但し、ステップS102の処理が終了した後、ステップS113に進む。
【0071】
(ステップS113)受信状態判定部434は、記憶部441から過去に記憶された受信状態情報を読み取り、読み取った受信状態情報に基づいて左旋円偏波成分の受信に成功した履歴の有無を判定する。あると判定された場合には(ステップS113 NO)、ステップS103に進む。ないと判定された場合には(ステップS113 YES)、ステップS104に進む。
ステップS103において、受信状態判定部434は、左旋円偏波成分の受信状態を示す受信状態情報を記憶部441に記憶する。ステップS104において、受信状態判定部434は、右旋円偏波成分の受信状態を示す受信状態情報を記憶部441に記憶する。
なお、図16に示す処理は、図15に示す処理が所定回数以上もしくは所定期間以上実行された後に実行されてもよい。また、例えば、受信処理設備31を更新もしくは検査した後に、ユーザーの操作による操作信号の入力に応じて受信状態判定部434は、記憶部441に記憶した受信状態情報を消去(リセット)してもよい。
【0072】
以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置41において、受信状態判定部434が第2の偏波成分(例えば、左旋円偏波成分)の受信に成功した履歴がなく、第1の偏波成分(例えば、右旋円偏波成分)を受信できると判定する場合、通知部435は第2の偏波成分で搬送される受信装置41の動作に係るソフトウェアを受信できないことを通知する通知情報を出力する。
第2の偏波成分の受信に成功した履歴がない場合には、当該偏波成分を受信するための受信設備に接続されていないことが推定されるため、この構成により、逐次に第2の偏波成分の受信の可否を判定する処理を省略することができる。
【0073】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、図面を参照しながら説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る受信装置41において受信経路判定部436は、受信状態判定部434から入力された受信状態情報が、左旋円偏波成分を受信できないことを示す場合、受信経路を通信と判定する。その場合には、ソフトウェア取得部437は、通信、即ちネットワーク経由でソフトウェアを取得する。
【0074】
(受信装置の動作)
次に、受信装置41の動作について説明する。図17は、本実施形態に係る受信装置41の動作を示すフローチャートである。図17に示す処理は、ステップS101〜S107とステップS128を有する。ステップS101〜S107に示す処理は、上述した説明を援用する。但し、ステップS105、S106に示す処理の終了後、ステップS128に進む。
【0075】
(ステップS128)受信経路判定部436は、受信状態判定部434から入力された受信状態情報が、左旋円偏波成分を受信できないことを示す場合、受信経路を通信と判定する。ソフトウェア取得部437は、ネットワーク経由でソフトウェアを取得する。その後、図17に示す処理を終了する。
なお、図17に示す処理は、図15に示す処理の後に、ステップS128の処理を有する場合を例にするが、これには限られない。図16に示す処理の後に、ステップS128の処理が実行されてもよい。
【0076】
以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置41は、所定の偏波成分である第2の偏波成分(例えば、左旋円偏波成分)が受信できないと判定されたとき、受信装置41の動作に係るソフトウェアの受信経路を通信と判定する受信経路判定部436を備える。
この構成により、ソフトウェア取得部437は、通信により当該ソフトウェアを取得するので、受信装置41において確実に当該ソフトウェアを更新することができる。
【0077】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的構成を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
【0078】
例えば、送信装置11とサーバー装置21は、単一の送信装置として構成されてもよい。また、送信装置11の変調部117−1、117−2、アンテナ118−1、118−2のいずれか又はそれらの組み合わせは、送信装置11のその他の部分と別体であってもよい。
受信装置41の再生部415と表示部418のいずれか又は両者は、受信装置41のその他の部分と別体であってもよい。また、通知情報は、再生部415から音声で通知されてもよい。
【0079】
上述した実施形態では、送信装置11が放送伝送路12を介して受信処理設備31に各種のデータを伝送する際、主に右旋円偏波と左旋円偏波を用いる場合を例にしたが、複数の伝送チャネル間で互いに偏波特性が異なる、好ましくは直交する偏波が用いられればよい。例えば、水平偏波と垂直偏波が用いられてもよい。また、チューナー411は、受信処理設備31から入力されたIF信号のIF周波数帯域に応じて各偏波成分を抽出することができれば、図13に示すように必ずしも右旋円偏波成分の方が左旋円偏波成分の方が高域でなくてもよい。例えば、IF信号では、偏波成分間で周波数帯域が重複していなければ右旋円偏波成分の方が左旋円偏波成分よりも低域であってもよい。
【0080】
また、上述した実施形態では、各種のデータを伝送するための伝送方式として、MPEG−Hで規定されたMMT(MPEG Media Transport)によるメディアトランスポート方式を用いる場合を例にしたが、その他の伝送方式、例えば、MPEG−2 Systemsで規定された方式が用いられていてもよい。また、伝送に係るデータ形式、暗号化方式、符号化方式も、その伝送方式で規定された形式または方式が用いられてもよい。例えば、ソフトウェアを示す配信データは、DAM、MPUに代えて、DII(Download Info Indication)メッセージ、DDB(Download Data Block)メッセージとして伝送されてもよい。
【0081】
また、上述した実施形態における送信装置11の一部、サーバー装置21の一部、受信装置41の一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、認識データ伝送装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0082】
なお、本発明は次の態様でも実施することができる。
(1)受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出する検出部と、前記複数の偏波成分のうち自装置の動作に係るソフトウェアを搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定部と、前記所定の偏波成分の受信状態に関する通知情報を出力する通知部と、を備える受信装置。
【0083】
(2)前記複数の偏波成分のうち前記所定の偏波成分とは異なる第1の偏波成分で搬送される告知情報であって、前記ソフトウェアの配信条件を示す告知情報を解析する告知情報解析部をさらに備え、前記第1の偏波成分が受信でき、前記所定の偏波成分である第2の偏波成分が受信できないと判定されたとき、前記通知部は、前記通知情報として前記ソフトウェアを受信できないことを通知する(1)の受信装置。
【0084】
(3)前記第2の偏波成分が受信できないと判定されたとき、前記ソフトウェアの受信経路を通信と判定する受信経路判定部、を備える(2)の受信装置。
【0085】
(4)前記第1の偏波成分は右旋円偏波成分であり、前記第2の偏波成分は左旋円偏波成分である(2)または(3)の受信装置。
【0086】
(5)前記受信状態判定部が前記第2の偏波成分の受信に成功した履歴がなく、前記第1の偏波成分を受信できると判定する場合、前記通知部は前記通知情報を出力する(2)から(4)のいずれかの受信装置。
【0087】
(6)送信装置と受信装置とを備える放送システムであって、前記送信装置は、複数種類のデータの一部である前記受信装置の動作に係るソフトウェアと他の一部をそれぞれ搬送する偏波成分であって、互いに偏波特性が異なる偏波成分を含む放送波を送信し、前記受信装置は、受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出する検出部と、前記検出部が検出した偏波成分のうち前記データの一部を搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定部と、前記所定の偏波成分の受信状態に関する通知情報を出力する通知部と、を備える放送システム。
【0088】
(7)受信装置における受信方法であって、受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出する検出過程と、前記複数の偏波成分のうち自装置の動作に係るソフトウェアを搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定過程と、前記所定の偏波成分の受信状態に関する通知情報を出力する通知過程と、を有する受信方法。
【0089】
(8)受信装置のコンピュータに、受信した放送波に含まれる複数の偏波成分を検出する検出手順、前記複数の偏波成分のうち自装置の動作に係るソフトウェアを搬送する所定の偏波成分の受信状態を判定する受信状態判定手順、前記所定の偏波成分の受信状態に関する通知情報を出力する通知手順、を実行させるための受信プログラム。
【符号の説明】
【0090】
1…放送システム、11…送信装置、111…配信データ取得部、112…番組データ生成部、113…告知情報取得部、114…制御情報取得部、115…多重化部、116−1、116−2…暗号化部、117−1、117−2…変調部、118−1、118−2…アンテナ、12…放送伝送路、13…放送衛星、21…サーバー装置、210…制御部、211…配信データ取得部、212…配信データ配信部、213…通信部、214…記憶部、22…通信伝送路、31…受信処理設備、41…受信装置、411…チューナー、412…復号部、413…分離部、414…音声復号部、415…再生部、416…映像復号部、417…画面合成部、418…表示部、421…通信部、431…制御部、432…制御情報解析部、433…告知情報解析部、434…受信状態判定部、435…通知部、436…受信経路判定部、437…ソフトウェア取得部、441…記憶部
図1
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図3
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