(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(実施形態におけるペット用使い捨ておむつの概要)
以下に、本発明に係る実施形態の概要を
図1により説明する。
図1は、本発明に係るペット用使い捨ておむつAを示す。本実施の形態において「ペット」とは、脊椎動物(哺乳類、爬虫類、鳥類、両性類)や無脊椎動物を広く包含するが、典型的には猫、犬、ウサギ、ハムスター、馬、牛、豚、山羊といった愛玩動物がこれに該当する。
【0014】
ペット用使い捨ておむつAは、ペットPの胴周りP100に着脱自在に装着されるおむつ本体200と、ペットPの股下に配置されるとともにおむつ本体200に対し着脱自在に装着される補助体100とにより形成される。
このペット用使い捨ておむつAが、本発明に係る「ペット用使い捨ておむつ」の一例である。このおむつ本体200が、本発明に係る「おむつ本体」の一例である。この補助体100が、本発明に係る「補助体」の一例である。このペットPが本発明に係る「ペット」の一例である。
【0015】
おむつ本体200は、おむつ吸収性コア250と、ペットPの背側に配置される領域であるおむつ背側領域210と、おむつ背側領域210において補助体200と着脱自在に係止されるおむつ背側係止部211とを有する。また、おむつ本体200は、ペットPの腹側に配置される領域であるおむつ腹側領域220と、おむつ腹側領域220において補助体100と着脱自在に係止されるおむつ腹側係止部221とを有する。
このおむつ吸収性コア250が、本発明に係る「おむつ吸収性コア」の一例である。このおむつ背側領域210が、本発明に係る「おむつ背側領域」の一例である。このおむつ背側係止部211が、本発明に係る「おむつ背側係止部」の一例である。このおむつ腹側領域220が、本発明に係る「おむつ腹側領域」の一例である。このおむつ腹側係止部221が、本発明に係る「おむつ腹側係止部」の一例である。
【0016】
また、おむつ本体200は、ペットPの頭部P110側に向けられる領域であるおむつ頭部側領域230と、おむつ頭部側領域230に形成される開口であるおむつ頭部側開口231とを有する。頭部側開口231は、その開口縁として頭部側開口縁部232を有する。また、おむつ本体200は、ペットPの尻尾P120側に向けられる領域であるおむつ尻尾側領域240と、おむつ尻尾側領域240に形成される開口であるおむつ尻尾側開口241とを有する。尻尾側開口241は、その開口縁として尻尾側開口縁部242を有する。
このおむつ頭部側領域230が、本発明に係る「おむつ頭部側領域」の一例である。このおむつ頭部側開口231が、本発明に係る「おむつ頭部側開口」の一例である。このおむつ尻尾側領域240が、本発明に係る「おむつ尻尾側領域」の一例である。このおむつ尻尾側開口241が、本発明に係る「おむつ尻尾側開口」の一例である。
【0017】
補助体100は、おむつ背側領域210に配置される補助体背側領域110と、補助体背側領域100に形成されおむつ背側係止部211を受ける補助体背側係止部111とを有する。また、補助体100は、おむつ腹側領域220に配置される補助体腹側領域120と、補助体腹側領域120に形成されおむつ腹側領域係止部221を受ける補助体腹側係止部121とを有する。また、補助体200は、ペットPの尻尾P120が挿通される尻尾挿通用開口130を有する。
この補助体背側領域110が、本発明に係る「補助体背側領域」の一例である。この補助体背側係止部111が、本発明に係る「補助体背側係止部」の一例である。この補助体腹側領域120が、本発明に係る「補助体腹側領域」の一例である。この補助体腹側係止部121が、本発明に係る「補助体腹側係止部」の一例である。この尻尾挿通用開口130が、本発明に係る「尻尾挿通用開口」の一例である。
【0018】
補助体背側係止部111と、おむつ背側係止部211とは、互いに着脱自在な構成であれば、周知の構成を適宜使用できるものである。また、補助体腹側係止部121と、おむつ腹側係止部221とは、互いに着脱自在な構成であれば、周知の構成を適宜使用できるものである。
本発明の実施形態におけるペット用使い捨ておむつAにおいては、補助体背側係止部111と補助体腹側係止部121とは、多数のフック部を有するファスニングテープが使用されている。そして、おむつ背側係止部211とおむつ腹側係止部221とは、このファスニングテープのフック部と係合可能なループ部を有する不織布が使用されている。なお、おむつ本体200における外装部分全体を、このような構成の不織布にて形成している。
【0019】
なお、補助体200とおむつ本体100とを着脱自在に係止する構成として、一方の係止部にファスニングテープを使用する場合がある。この場合、他方の係止部はファスニングテープのフック部を受けるループ部を設けた、いわゆるターゲットテープを用いることができる。また、補助体200とおむつ本体100とを着脱自在に係止する構成として、粘着剤と、粘着剤を受けるフィルムとにより形成することなどもできる。
【0020】
図1は、おむつ本体200に対し補助体100を装着し、ペット用使い捨ておむつAを形成した状態を示す。すなわち、
図1は、補助体背側係止部111とおむつ背側係止部211とを係止し、補助体腹側係止部121とおむつ腹側係止部221と係止した状態を示す。
ペット用使い捨ておむつAをこのように構成することで、ペットPの股側領域には補助体100が配置される。よって、ペットPが大便をした場合であっても、大便は補助体100に保持される。
一方、ユーザは、おむつ本体200のみをペットPに対し着用することもできる。よって、ユーザは、ペットPの状態や、周囲の状況に応じて、おむつ本体200に対し補助体100を装着するか否かを適宜選択することが可能となる。
【0021】
(おむつ本体の構成)
図2〜
図3において、本発明の実施形態に係るおむつ本体200の概要を説明する。本発明の実施形態に係るおむつ本体200の基本的な構成は、股下領域を有さずにペットPの胴周りのみに装着される周知の構成を適宜選択的に使用することができる。
【0022】
図2はおむつ本体200を展開した状態を示す。
図2に示す状態において、おむつ本体200は、おむつ背側領域210とおむつ腹側領域220とを連続する方向と、この方向と交差する方向を有する。おむつ背側領域210とおむつ腹側領域220とを連続する方向と交差する方向を、おむつ長手方向200Yとする。おむつ長手方向200Yと交差する方向(おむつ背側領域210とおむつ腹側領域220とを連続する方向)を、おむつ長手交差方向200Xとする。また、おむつ長手方向200Yとおむつ長手交差方向200Xの双方に交差する方向をおむつ厚み方向200Zとする。
おむつ本体200は、おむつ長手方向200Yと、おむつ長手交差方向200Xと、おむつ厚み方向200Zとに延在される。
【0023】
おむつ本体200は、おむつ長手方向200Y上の縁部である一対のおむつ長手方向縁部200Y1を有する。おむつ本体200は、おむつ長手交差方向200X上の縁部である一対のおむつ長手交差方向縁部200X1を有する。おむつ本体200は、ペットPへ装着した状態において、ペット側に向けられるおむつ内側領域200Z1を有する。おむつ本体200は、おむつ内側領域200Z1と対向する領域であるおむつ外側領域200Z2を有する。
【0024】
おむつ本体200は、おむつ長手方向縁部200Y1を含む領域である、一対のおむつ長手方向縁部領域200Y11を有する。おむつ長手方向領域200Y11は、一対のおむつ長手方向縁部領域200Y11同士を着脱自在に係止するおむつ係止部260を有する。おむつ係止部260は、一方のおむつ長手方向縁部領域200Y11に設けられた一方の係止部261と、他方のおむつ長手方向縁部領域200Y11に設けられた他方の係止部262とを有する。
【0025】
一方の係止部261と他方の係止部262とは、互いに着脱自在な構成であれば、周知の構成を適宜使用できるものである。
本発明の実施形態におけるペット用使い捨ておむつAにおいては、一方の係止部261は、多数のフック部を有するファスニングテープが使用されている。なお、一方の係止部261は、おむつ内側領域200Z1に設けられる。
そして、他方の係止部262は、このファスニングテープのフック部と係合可能なループ部を有する周知の構成による不織布が使用されている。なお、前述した通り、おむつ本体200のおむつ外側領域200Z2は、このような構成の不織布にて形成している。
【0026】
なお、おむつ係止部260を形成する構成として、一方の係止部にファスニングテープを使用する場合がある。この場合は、他方の係止部にファスニングテープのフック部を受けるループ部を設けた、いわゆるターゲットテープを用いることができる。また、おむつ係止部260の構成として、粘着剤と、粘着剤を受けるフィルムとにより形成することなどもできる。
【0027】
おむつ本体200は、おむつ吸収性コア250を有する。よって、ペットPからの排尿を、おむつ吸収性コア250にて保持することができる。
おむつ本体200は、おむつ長手交差方向縁部200X1近傍に、伸縮性弾性部材270を有する。この伸縮性弾性部材270は、伸長状態にておむつ本体200に配置される。よって、おむつ本体200をペットPに装着した場合、伸縮性弾性部材270が収縮する。これにより、特にペットPの腹側領域において、おむつ本体200は良好にフィットされる。
【0028】
おむつ本体200をペットPに装着した状態を、
図2に示す。ペットPは、オスである。おむつ本体200は、おむつ長手方向200YをペットPの胴体へ巻くことにより、ペットPに配置される。そして、一方の係止部261と他方の係止部262とを係止させることにより、おむつ本体200はペットPに装着される。
この際、おむつ吸収性コア250は、ペットPの排尿箇所に配置される。よって、おむつ本体200は、ペットから排泄された尿を、おむつ吸収性コア250で保持することができる。
【0029】
(補助体の構成)
図4〜
図5において、本発明の実施形態に係る補助体100の概要を説明する。
補助体100は、補助体背側領域110と補助体腹側領域120とに連続される方向である補助体長手方向100Yと、補助体長手方向100Yと交差する方向である補助体長手交差方向100Xとにわたり延在されている。補助体長手方向100Yと補助体長手交差方向100Xとの双方に交差する方向は、補助体厚み方向100Zとされる。
この補助体長手方向100Yが、本発明に係る「補助体長手方向」の一例である。この補助体長手交差方向100Xが、本発明に係る「補助体長手交差方向」の一例である。
【0030】
補助体100は、補助体100をおむつ本体200に配置した状態において、ペットP側に向けられる領域である補助体内側領域100Z1と、補助体内側領域100Z1と対向する領域である補助体外側領域100Z2とを有する。
補助体背側係止部111と、補助体腹側係止部121とは、補助体内側領域100Z1に設けられる。
【0031】
補助体100は、補助体長手方向100Y上における一対の縁部である補助体長手方向縁部100Y1を有する。補助体100は補助体長手交差方向100X上における一対の縁部である補助体長手交差方向縁部100X1を有する。
補助体長手方向縁部100Y1の内、補助体背側領域110に形成される縁部は補助体背側縁部110Yとされる。補助体長手方向縁部100Y1の内、補助体腹側領域120に形成される縁部は補助体腹側縁部120Yとされる。
この補助体背側縁部110Yが、本発明に係る「補助体背側縁部」の一例である。この補助体腹側縁部120Yが、本発明に係る「補助体腹側縁部」の一例である。
【0032】
尻尾挿通用開口130は、補助体背側縁部110Y側の縁部である開口背側縁部131と、補助体腹側縁部120Y方向の縁部である開口腹側縁部132を有する。
なお、尻尾挿通用開口130が長円や楕円、三角形や四角形等の多角形、または多角形に類似する形状である場合は、開口背側縁部131と開口腹側縁部132とを補助体長手方向100Yにおいて連続する開口側縁部134が形成される。
なお、本発明の実施形態に係る補助体100の尻尾挿通用開口130は、真円であるため開口側縁部134を形成しない。
【0033】
なお、本発明の実施形態に係る補助体100においては、尻尾挿通用開口130は真円の開口とされる。一方、尻尾挿通用開口130の構成はこれのみに限らない。例えば、切込み線を設け、ペットPの尻尾を挿通させることもできる。この場合は、この切込みが尻尾挿通用開口130とされる。
【0034】
補助体100において、尻尾挿通用開口130の開口背側縁部131を通過する補助体長手交差方向100Xと平行な仮想線を開口背側縁部仮想線131Xとする。尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132を通過する補助体長手交差方向100Xと平行な仮想線を開口腹側縁部仮想線132Xとする。開口背側縁部仮想線131Xと開口腹側仮想線132Xの間の領域は補助体尻尾側領域133とされる。
補助体尻尾側領域133は、尻尾挿通用開口130が形成されている領域である開口領域1331と、尻尾挿通用開口130が形成されていない領域である開口非形成領域1332とを有する。
なお、後述する通り、ユーザが補助体100を使用する当初においては尻尾挿通用開口130が形成されておらず、ユーザが尻尾挿通用開口130を形成する構成がある。
この場合、ユーザが形成した尻尾挿通用開口130により、上述と同様に補助体尻尾側領域133が形成される。
【0035】
なお、補助体背側領域110は、開口背側縁部仮想線131Xから補助体背側縁部110Yに亘る領域とされる。補助体腹側領域120は、開口腹側縁部仮想線132Xから補助体腹側縁部120Yに亘る領域とされる。
【0036】
補助体100は、シート状部材160により形成される。シート状部材160は、補助体内側領域100Z1側に配置される第1シート161と、補助体外側領域100Z2側に配置される第2シート162とを有する。第1シート161と、第2シート162の間における所定領域には、補助体吸収性コア140が配置される。この補助体吸収性コア140が、本発明に係る「補助体吸収性コア」の一例である。
なお、第1シート161、第2シート162、補助体吸収性コア140におけるそれぞれの構成や、それぞれの構成の接続関係などについては、この種の吸収性物品における周知技術を適宜選択し、採用することができる。
【0037】
以下、第1シート161、第2シート162、補助体吸収性コア140における代表的な構成例を説明する。
第1シート161は液透過性を有し、ペットPからの大便における水分を補助体吸収性コア140へと導く。第1シート161は、熱可塑性繊維製の不織布にて構成可能であり、例えば、熱可塑性長繊維からなるスパンボンド不織布、熱可塑性短繊維からなるエアスルー不織布、ポイントボンド不織布、または開孔フィルムによって構成することができる。
【0038】
第2シート162は、液不透過性を有する。第2シート162は、液不透過性を確実に担保するべく、特に樹脂フィルムシートによって構成されるのが好ましい。この第2シート162は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのフィルムを用いて構成可能である。また第2シート162に可撓性を持たせる点を考慮した場合には、不織布に撥水剤を塗布したものを用いることもできる。
【0039】
第1シート161と、第2シート162と、補助体吸収性コア140とは、ホットメルト接着剤により接合される。ホットメルト接着剤は、HMA(Hot Melting A
dhesive)とも称される。
【0040】
補助体吸収性コア140は、第1シート161と第2シート162との間における、尻尾挿通用開口130と補助体腹側縁部120Yとの間に配置される。
補助体吸収性コア140は、粒子状や繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプとの混合物や、粒子状や繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプと熱可塑性剛性樹脂繊維との混合物などにより形成される。また補助体吸収性コア140は、吸水性を有する合成樹脂製の発泡体により形成することもできる。
【0041】
なお、補助体吸収性コア140は、達成すべき補助体100に応じて、さらに種々の構成とすることができる。例えば、補助体吸収性コア140を、フラッフパルプのみにより形成することができる。また、補助体吸収性コア140を、親水性を有する不織布により形成することができる。また、補助体吸収性コア140を、ティッシュペーパーにより形成することができる。
【0042】
上述したように、このように構成された補助体100は、おむつ本体200に着脱自在に係止される。補助体100をおむつ本体200に係止し、ペット用使い捨ておむつAを構成する場合には、補助体背側係止部111とおむつ背側係止部211とを係止し、補助体腹側係止部121とおむつ腹側係止部221と係止する。また、ペット用使い捨ておむつAから補助体100を取り外す場合には、補助体背側係止部111とおむつ背側係止部211との係止状態を解除し、補助体腹側係止部121とおむつ腹側係止部221の係止状態を解除する。
ペット用使い捨ておむつAをこのように構成することで、ペットPの股側領域には補助体100が配置される。よって、ペットPが大便をした場合であっても、大便は補助体100に保持される。
【0043】
本発明に係るペット用使い捨ておむつおよびペット用使い捨ておむつに用いられる補助体は、上記した実施形態に限らない。以下、本発明に係るペット用使い捨ておむつおよびペット用使い捨ておむつに用いられる補助体の変形例につき説明する。
なお、上述した実施形態や、異なる変形例同士に関し、同一の機能を有する構成については同一の名称を使用する。また、同一の構造を有する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、下記の変形例を示す
図6〜
図26については、補助体100とおむつ本体200との概要のみを説明する。例えば、補助体100におけるシート状部材160のような構成は省略される。
【0044】
(第1変形例)
本発明に係る第1変形例を、
図6に基づき説明する。
第1変形例に係るペット用使い捨ておむつAA(図示せず)は、実施形態に係るペット用使い捨ておむつAに比して、補助体の構造が異なる。すなわち、補助体は、大便を保持することを主たる目的とする。よって、補助体は、ペットの肛門を被覆する必要がある。
本発明の第1変形例に係る補助体A100は、ペットPの尻尾P120における腹側縁部と肛門との間の領域に、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132が配置されるように調節する調節部150を有する。この調節部150が、本発明に係る「調節部」の一例である。
【0045】
調節部150は、補助体背側領域110Yから突出される一対の突出部151を有する。
なお、突出部151の補助体長手方向100Y上における縁部を、突出部長手方向縁部151Yとする。突出部151の補助体長手交差方向100X上における縁部の内、補助体の内側に位置するものを突出部長手交差方向内側縁部151X1とする。従って、補助体背側縁部110Yは、補助体100における補助体長手方向100Y上の背側領域110Yを形成する縁部の内、突出部長手方向縁部151Yと、突出部長手交差方向内側縁部151X1とを除いたものとなる。
【0046】
突出部151は、補助体背側領域110Yと対向する領域である、突出部長手方向縁部151Yを含む領域に補助体背側係止部111を有する。
一対の突出部151の間に、尻尾挿通用開口130が形成される。さらに、一対の突出部151の間に、開口腹側縁部132が配置される。すなわち、補助体背側縁部110Yが、開口腹側縁部132とされる。
【0047】
突出部151は、突出部シート状部材152により形成される。突出部シート状部材152は、熱可塑性長繊維からなるスパンボンド不織布、熱可塑性短繊維からなるエアスルー不織布、ポイントボンド不織布、または開孔フィルムによって構成することができる。
【0048】
突出部シート状部材152は、補助体背側縁部110Yに固定される。突出部シート状部材152と補助体背側縁部110Yの固定箇所は、固定部153を形成する。突出部シート状部材152と補助体背側縁部110Yの固定は、周知の手法を使用することができる。例えば、ホットメルト接着剤などが使用される。
【0049】
突出部151は、伸縮性弾性部材154を有することができる。伸縮性弾性部材154は、伸長状態にて突出部151に配置される。具体的には、例えば一対の突出部シート状部材152を用いる。そして、一対の突出部シート状部材152の間に伸長状態の伸縮性弾性部材154を配置する。その後、一対の突出部シート状部材152間を伸縮性弾性部材154とともに接着剤などにより固定する。
伸縮性弾性部材154は、糸状の合成ゴムや天然ゴムにより構成される。
【0050】
このように構成された補助体A100は、第1変形例に係るおむつ本体A200(図示せず)に装着され、第1変形例に係るペット用使い捨ておむつAA(図示せず)を構成する。なお、第1変形例に係るおむつ本体A200は、上述した実施形態のおむつ本体200と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
【0051】
すなわち、補助体A100を、おむつ本体A200(図示せず)に係止する。すると、突出部151の伸縮性弾性部材154が収縮し、補助体背側縁部110YがペットPの頭部P110方向へ移動される。補助体背側縁部110Y(開口腹側縁部132)は、ペットPの尻尾P120の腹側縁部に当接される。
この結果、ペットPの尻尾P120における腹側縁部と肛門との間の領域に、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132が配置される。
【0052】
第1変形例に係るペット用使い捨ておむつAAにおいては、ペットPの肛門が補助体A100にて被覆される。よって、補助体A100は、ペットPの大便を保持することができる。
また、調節部150である突出部151により、ペットPに対する補助体A100の位置決めが容易となる。
【0053】
なお、上述した突出部151においては、伸縮性弾性部材154を有する構成を説明した。一方、突出部151を、伸縮性弾性部材154を有さない構成とすることもできる。
【0054】
(第2変形例)
本発明に係る第2変形例を、
図7に基づき説明する。
第2変形例に係るペット用使い捨ておむつBA(図示せず)は、第1変形例に係るペット用使い捨ておむつAAに比して、補助体の構造が異なる。すなわち、第1変形例に係るペット用おむつAAの補助体A100は、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132が、補助体A100の補助体背側縁部110Yにより形成されていた。
これに対し、第2変形例のペット用使い捨ておむつBAに係る補助体B100は、補助体背側縁部110Yに切込みが設けられている。この切込みは、切込み部155とされる。
【0055】
第2変形例に係る補助体B100は、一対の切込み150が設けられる。一対の切込みは、それぞれ内側方向に湾曲される形状とされる。一対の切込み150における、補助体腹側領域120方向の端部間には、非切込み領域156が形成される。この非切込み領域156が、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132を形成する。
【0056】
このように構成された補助体B100は、第2変形例に係るおむつ本体B200(図示せず)に装着され、第2変形例に係るペット用使い捨ておむつBA(図示せず)を構成する。なお、第2変形例に係るおむつ本体B200は、上述した実施形態に係るおむつ本体200と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
【0057】
すなわち、補助体B100を、おむつ本体B200(図示せず)に係止する。この補助体B100とおむつ本体B200の係止作業は、開口腹側縁部120である非切込み領域156と、ペットPにおける尻尾P120の腹側縁部とを位置決めしつつ行われる。なお、一対の切込み部150に挟まれた領域は、ペットPにおける尻尾P120の股下縁部に当接されるため、めくりあげられる。この結果、非切込み領域156は、補助体背側縁部110Yに対し窪んだ部分となる。よって、ユーザは、開口腹側縁部120である非切込み領域156と、ペットPにおける尻尾P120の腹側縁部との位置決めを容易に行うことができる。
【0058】
補助体B100と、おむつ本体B200とを係止した状態においては、突出部151の伸縮性弾性部材154が収縮する。よって、開口腹側縁部132は、ペットPの尻尾P120の腹側縁部に確実に当接される。
この結果、ペットPの尻尾P120における腹側縁部と肛門との間の領域に、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132が配置される。
【0059】
第2変形例に係るペット用使い捨ておむつBAにおいては、ペットPの肛門が補助体B100にて被覆される。よって、補助体B100は、ペットPの大便を保持することができる。
また、調節部150である突出部151により、ペットPに対する補助体B100の位置決めが容易となる。
【0060】
なお、上述した切込み部155においては、一対の切込み部155により非切込み領域156を形成する構成を説明した。一方、単一の切込み部155により、補助体背側縁部を切欠いて窪みを形成することも可能である。この場合、尻尾挿通用開口130の腹側開口縁部132は、単一の切込み部155により設けられた窪みに形成されることとなる。
【0061】
(第3変形例)
本発明に係る第3変形例を、
図8に基づき説明する。
第3変形例に係るペット用使い捨ておむつCA(図示せず)は、第2変形例に係るペット用使い捨ておむつBAに比して、補助体の構造が異なる。すなわち、第2変形例に係るペット用おむつBAの補助体B100は、突出部151が補助体B100に対し、固定部153にて固定されている構造であった。さらに、突出部151に対し、伸縮性弾性部材154が設けられていた。
一方、第3変形例に係るペット用使い捨ておむつCAの補助体C100は、突出部151が、補助体背側縁部110Yから延出されて設けられている。すなわち、突出部151は、補助体C100の補助体背側領域110と一体的に形成されている。
【0062】
このように構成された補助体C100は、第3変形例に係るおむつ本体C200(図示せず)に装着され、第3変形例に係るペット用使い捨ておむつCA(図示せず)を構成する。なお、第3変形例に係るおむつ本体C200は、上述した実施形態に係るおむつ本体200と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
【0063】
すなわち、補助体C100を、おむつ本体C200(図示せず)に係止する。この補助体C100とおむつ本体C200の係止作業は、開口腹側縁部120である非切込み領域156と、ペットPにおける尻尾P120の腹側縁部とを位置決めしつつ行われる。なお、一対の切込み部150に挟まれた領域は、ペットPにおける尻尾P120の股下縁部に当接されるため、めくりあげられる。この結果、非切込み領域156は、補助体背側縁部110Yに対し窪んだ部分となる。よって、ユーザは、開口腹側縁部120である非切込み領域156と、ペットPにおける尻尾P120の腹側縁部との位置決めを容易に行うことができる。
【0064】
この結果、ペットPの尻尾P120における腹側縁部と肛門との間の領域に、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132が配置される。
【0065】
第3変形例に係るペット用使い捨ておむつCAにおいては、ペットPの肛門が補助体C100にて被覆される。よって、補助体C100は、ペットPの大便を保持することができる。
また、調節部150である突出部151により、ペットPに対する補助体C100の位置決めが容易となる。
【0066】
なお、上述した切込み部155においては、一対の切込み部155により非切込み領域156を形成する構成を説明した。一方、単一の切込み部155により、補助体背側縁部を切欠いて窪みを形成することも可能である。この場合、尻尾挿通用開口130の腹側開口縁部132は、単一の切込み部155により設けられた窪みに形成されることとなる。
【0067】
(第4変形例)
本発明に係る第4変形例を、
図9〜
図11に基づき説明する。
第4変形例に係るペット用使い捨ておむつDA(図示せず)は、実施形態に係るペット用使い捨ておむつAに比して、補助体の構造が異なる。すなわち、第4変形例に係るペット用おむつDAの補助体D100は、補助体背側領域110を形成する第1本体1001と、補助体腹側領域120を形成する第2本体1002とを有する。
なお、第4変形例に係るおむつ本体D200は、実施形態に係るおむつ本体200と同様の構成を有する。
【0068】
第1本体1001は、おむつ本体D200に対し着脱自在に形成された補助体背側係止部111と、第2本体1002に対し着脱自在に形成された第1本体係止部10011とを有する。
第2本体1002は、おむつ本体D200に対し着脱自在に形成された補助体腹側係止部121と、第1本体係止部111を受ける第2本体係止部10021と、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132とを有する。
調節部150は、第1本体1001と、第2本体1002とにより形成される。
【0069】
第1本体係止部10011と第2本体係止部10021とは、互いに着脱自在な構成であれば、周知の構成を適宜使用できるものである。
本発明の第4変形例におけるペット用使い捨ておむつDAにおいては、第1本体係止部10011は、多数のフック部を有するファスニングテープが使用されている。なお、第1本体係止部10011は、補助体内側領域100Z1に設けられる。
そして、第2本体係止部10021は、このファスニングテープのフック部と係合可能なループ部を有する周知の構成による不織布が使用されている。なお、第2本体1002の補助体外側領域100Z2は、このような構成の不織布にて形成されている。
【0070】
なお、第1本体係止部10011もしくは第2本体係止部10021を形成する構成として一方の係止部にファスニングテープを使用する場合がある。この場合、他方の係止部は、ファスニングテープのフック部を受けるループ部を設けた、いわゆるターゲットテープを用いることができる。また、第1本体係止部10011もしくは第2本体係止部10021の構成として、粘着剤と、粘着剤を受けるフィルムとにより形成することなどもできる。
【0071】
第1本体1001は、第1本体1001における補助体長手方向100Y上の一対の縁部である縁部1001Yを有する。一対の縁部1001Yは、ペットPの背側方向に位置する第1本体背側縁部1001Y1と、ペットPの腹側方向に位置する第1本体腹側縁部1001Y2とを有する。第1本体1001は、第1本体背側縁部1001Y1を含む領域である第1本体背側領域1001Y11と、第1本体腹側縁部1001Y2を含む領域である第1本体腹側領域1001Y21とを有する。
また、第1本体1001は、第1本体1001における補助体長手交差方向100X上の一対の縁部である縁部1001Xを有する。
【0072】
第2本体1002は、第2本体1002における補助体長手方向100Y上の一対の縁部1002Yを有する。一対の縁部1002Yは、ペットPの背側方向に位置する第2本体背側縁部1002Y1と、ペットPの腹側方向に位置する第2本体腹側縁部1002Y2とを有する。第2本体1002は、第2本体背側縁部1002Y1を含む領域である第2本体背側領域1002Y11と、第2本体腹側縁部1002Y2を含む領域である第2本体腹側領域1002Y21とを有する。
また、第2本体1002は、第2本体1002における補助体長手交差方向100X上の一対の縁部である縁部1002Xを有する。
【0073】
第1本体1001は、第1本体腹側領域1001Y21から突出される一対の突出部151として、第1本体突出部1511を有する。第1本体突出部1511は、第1本体背側縁部1001Y1と対向する領域に第1本体係止部10011を有する。そして、一対の第1本体突出部1511の間に、尻尾挿通用開口130が形成される。
【0074】
第1本体1001の第1本体腹側領域1001Y21の内、第1本体突出部1511が形成されていない縁部が、第1本体腹側縁部1001Y2とされる。この第1本体腹側縁部1001Y2が、尻尾挿通用開口130の開口背側縁部131を形成する。第1本体突出部1511における補助体長手方向200Y上の縁部には、第1本体突出部長手方向縁部1511Yが形成される。
なお、第4変形例において、第1本体突出部1511は、第1本体腹側領域1001Y21を延出することにより形成される。
【0075】
第2本体1002は、第2本体背側領域1002Y11から突出される一対の突出部151として、第2本体突出部1512を有する。第2本体突出部1512は、第2本体腹側縁部1002Y2と対向する領域に前記第2本体係止部10021を有する。そして、一対の第2本体突出部1512の間に尻尾挿通用開口130が形成される。
【0076】
また、第2本体1002の第1本体背側領域1002Y11の内、第2本体突出部1512が形成されていない縁部が、第2本体背側縁部1002Y1とされる。この第2本体背側縁部1002Y1が、尻尾挿通開口130の開口腹側縁部132を形成する。
第2本体突出部1512における補助体長手方向200Y上の縁部には、第2本体突出部長手方向縁部1512Yが形成される。
なお、第4変形例において、第2本体突出部1512は、第2本体背側領域1002Y11を延出することにより形成される。
【0077】
次に、第4変形例に係る補助体D100の作用につき
図10〜
図11に基づき説明する。補助体D100は、第1本体1001と、第2本体1002とを組み合わせることにより形成される。この際、第1本体1001の第1本体係止部10011と、第2本体1002の第2本体係止部10021とを予め係止した後に、おむつ本体D200に係止することができる。また、第1本体1001をおむつ本体D200に係止した後に、第2本体1002を第1本体1001とおむつ本体D200に係止することができる。また、第2本体1002をおむつ本体D200に係止した後に、第1本体1001を第2本体1002とおむつ本体D200に係止することができる。
すなわち、補助体D100は、おむつ本体D200に対し、複数の係止パターンを構成することができる。
【0078】
いずれにせよ、補助体D100としてペットPの大便を保持するためには、第2本体1002に形成された尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132と、ペットPの尻尾P120における腹側縁部との位置決めを行う必要がある。この際、ユーザは、補助体D100とおむつ本体D200との係止作業において、複数の係止パターンを有するため、自らの好みや、ペットPの体型に応じた作業を行うことが可能となる。
【0079】
第4変形例に係るペット用使い捨ておむつDAにおいては、ペットPの肛門が補助体D100にて被覆される。よって、補助体D100は、ペットPの大便を保持することができる。
【0080】
(第5変形例)
本発明に係る第5変形例を、
図12〜
図13に基づき説明する。
第5変形例に係るペット用使い捨ておむつEA(図示せず)は、第4変形例に係るペット用使い捨ておむつDAに比して、補助体の構造が異なる。すなわち、第4変形例に係るペット用おむつDAの補助体D100は、第1本体1001と第2本体1002の双方に、突出部151が設けられていた。すなわち、第1本体1001には第1本体突出部1511が形成され、第2本体1002には第2本体突出部1512が形成されていた。
【0081】
これに対し、第5変形例のペット用使い捨ておむつEAに係る補助体E100は、第1本体1001に第1本体突出部1511が形成されているのみである。
すなわち、第2本体1002は、第2本体突出部1512を有していない。このため、第2本体1002の第2本体背側縁部1002Y1が、尻尾挿通開口130の開口背側縁部132を形成する。
【0082】
このように構成された補助体E100は、第5変形例に係るおむつ本体E200(図示せず)に装着され、第5変形例に係るペット用使い捨ておむつEA(図示せず)を構成する。なお、第5変形例に係るおむつ本体E200は、上述した実施形態に係るおむつ本体200と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
【0083】
補助体E100は、第1本体1001と第2本体1002とに形成されている。よって、おむつ本体E200と、補助体E100との係止作業に関しては、上述した第4変形例の補助体D100と同様に、様々な係止パターンを得ることができる。
一方、補助体E100には、第2本体1002に第2本体突出部1512が形成されていない。よって、第5変形例の補助体E100は、第4変形例の補助体D100に比して、資材ロスが少ないためコストダウンを図ることができる。
【0084】
第5変形例に係るペット用使い捨ておむつEAにおいては、ペットPの肛門が補助体E100にて被覆される。よって、補助体E100は、ペットPの大便を保持することができる。
【0085】
(第6変形例)
本発明に係る第6変形例を、
図14に基づき説明する。
第6変形例に係るペット用使い捨ておむつFA(図示せず)は、第5変形例に係るペット用使い捨ておむつEAに比して、補助体の構造が異なる。すなわち、第5変形例に係るペット用おむつEAの補助体E100は、第1本体1001の第1本体腹側領域1001Y21を延出することにより第1本体突出部1511が形成されていた。
【0086】
これに対し、第6変形例のペット用使い捨ておむつFAに係る補助体F100の第1本体突出部1511は、第1変形例に係る補助体A100や、第2変形例変形例に係る補助体B100の突出部151と同様の構成を有する。すなわち、第1本体突出部1511は、突出部シート状部材152により形成される。そして、第1本体突出部1511は、固定部153により第1本体腹側領域1001Y21に対し固定される。
なお、第1本体突出部1511は、伸縮性弾性部材154を有する。この伸縮性弾性部材154は、伸長状態にて第1本体突出部1511に配置されている。
【0087】
このように構成された補助体F100は、第6変形例に係るおむつ本体F200(図示せず)に装着され、第6変形例に係るペット用使い捨ておむつFA(図示せず)を構成する。なお、第6変形例に係るおむつ本体F200は、上述した実施形態に係るおむつ本体200と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
【0088】
補助体F100は、第1本体1001と第2本体1002とに形成されている。よって、おむつ本体F200と、補助体F100との係止作業に関しては、上述した第4変形例の補助体D100と同様に、様々な係止パターンを得ることができる。
一方、第1本体突出部1511は伸縮性弾性部材154を有している。よって、おむつ本体F100と補助体F100を係止した場合には、第2本体1002が、第1本体1001へと引き上げられることとなる。よって、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132が、ペットPの尻尾P120における腹側縁部に対し、確実に当接される。
【0089】
第6変形例に係るペット用使い捨ておむつFAにおいては、ペットPの肛門が補助体F100にて被覆される。よって、補助体F100は、ペットPの大便を保持することができる。
【0090】
(第7変形例)
本発明に係る第7変形例を、
図15に基づき説明する。
第7変形例に係るペット用使い捨ておむつGA(図示せず)は、第6変形例に係るペット用使い捨ておむつFAに比して、補助体の構造が異なる。具体的には、突出部151の構造が異なる。すなわち、第6変形例に係るペット用おむつFAの補助体F100は、突出部シート状部材152が、第1本体1001の第1本体腹側領域1001Y21に固定されることにより、第1本体突出部1511が形成されていた。
【0091】
これに対し、第7変形例のペット用使い捨ておむつGAに係る補助体G100は、第2本体1002に第2本体突出部1512を有する。第2本体突出部1512は、第1変形例に係る補助体A100や、第2変形例変形例に係る補助体B100の突出部151と同様の構成を有する。すなわち、第2本体突出部1512は、突出部シート状部材152により形成される。そして、第2本体突出部1512は、固定部153により第2本体背側領域1002Y11に対し固定される。
なお、第2本体突出部1512は、伸縮性弾性部材154を有する。この伸縮性弾性部材154は、伸長状態にて第2本体突出部1512に配置されている。
【0092】
このように構成された補助体G100は、第7変形例に係るおむつ本体G200(図示せず)に装着され、第7変形例に係るペット用使い捨ておむつGA(図示せず)を構成する。なお、第7変形例に係るおむつ本体G200は、上述した実施形態に係るおむつ本体200と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
【0093】
補助体G100は、第1本体1001と第2本体1002とに形成されている。よって、おむつ本体G200と、補助体G100との係止作業に関しては、上述した第4変形例の補助体D100と同様に、様々な係止パターンを得ることができる。
一方、第2本体突出部1512は伸縮性弾性部材154を有している。よって、おむつ本体G200と補助体G100を係止した場合には、第2本体1002が、第1本体1001へと引き上げられることとなる。よって、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132が、ペットPの尻尾P120における腹側縁部に対し、確実に当接される。
【0094】
第7変形例に係るペット用使い捨ておむつGAにおいては、ペットPの肛門が補助体G100にて被覆される。よって、補助体G100は、ペットPの大便を保持することができる。
【0095】
(第8変形例)
本発明に係る第8変形例を、
図16〜
図18に基づき説明する。
第8変形例に係るペット用使い捨ておむつHA(図示せず)は、実施形態に係るペット用使い捨ておむつAに比して、補助体の構造が異なる。
すなわち、第8変形例に係る補助体H100は、調節部150を有する。調節部150は、開口非形成領域1332の所定の領域に対し着脱自在に係止可能な開口非形成領域係止部157により形成される。なお、補助体H100の尻尾挿通用開口130は、開口側縁部134を有する。
【0096】
開口非形成領域係止部157と開口非形成領域1332とは、互いに着脱自在な構成であれば、周知の構成を適宜使用できるものである。
本発明の第8変形例におけるペット用使い捨ておむつHAにおいては、開口非形成領域係止部157は、多数のフック部を有するファスニングテープが使用されている。なお、開口非形成領域係止部157は、補助体外側領域100Z2に設けられる。この場合、開口非形成領域係止部157に係止される開口非形成領域1332は、補助体外側領域100Z2に形成される。
そして、補助体外側領域100Z2における開口非形成領域1332は、このファスニングテープのフック部と係合可能なループ部を有する周知の構成による不織布が使用されている。なお、補助体H100の補助体外側領域100Z2は、このような構成の不織布にて形成されている。
【0097】
なお、開口非形成領域係止部157もしくは開口非形成領域1332の一方の構成としてファスニングテープを使用する場合がある。この場合、他方の構成はファスニングテープのフック部を受けるループ部を設けた、いわゆるターゲットテープを用いることができる。また、開口非形成領域係止部157もしくは開口非形成領域1332として、粘着剤と、粘着剤を受けるフィルムとにより形成することなどもできる。
【0098】
開口非形成領域係止部157は、補助体長手方向200Yにおける背側領域110側の縁部である開口非形成領域係止部背側縁部157Y1を有する。また、開口非形成領域係止部157は、補助体長手方向200Yにおける腹側領域120側の縁部である開口非形成領域係止部腹側縁部157Y2を有する。
開口非形成領域係止部背側縁部157Y1は、開口腹側縁部仮想線132Xと同一線上であることが好ましい。開口非形成領域係止部背側縁部157Y1が、開口腹側縁部仮想線132Xの同一線上に存在する場合、開口非形成領域係止部157が係止すべき開口非形成領域1332が補助体長手方向100Yにおいて最長とされる。よって、ユーザが開口非形成領域係止部157と開口非形成領域1332とを係止するために選択できる範囲が、補助体長手方向100Yにおいて最大化される。
なお、開口非形成領域係止部背側縁部157Y1と開口腹側縁部仮想線132Xが同一線上ではない場合であっても、両者が互いに近い位置に配置されていれば足りるものである。すなわち、開口非形成領域係止部背側縁部157Y1と開口腹側縁部仮想線132Xとが互いに近い位置に配置されている場合は、開口非形成領域係止部157と、開口非形成領域1332とを係止できる範囲が、補助体長手方向100Yにおいて最大に近い範囲となる。
【0099】
第8変形例に係る補助体H100の作用つき、
図18に基づき説明する。調整部150である、開口非形成領域係止部157の開口非形成領域1332に対する係止作業は、補助体H100とおむつ本体H200とを係止した後でも、補助体H100とおむつ本体H200とを係止する前でも良い。
ユーザは、尻尾挿通開口130の開口腹側縁部132と、ペットPの尻尾P120における腹側縁部との位置決めを行う。この際、開口非形成領域1332は、折りたたまれる。ユーザは、尻尾挿通開口130の開口腹側縁部132と、ペットPの尻尾P120における腹側縁部との位置決めを行った後、開口非形成領域係止部157と開口非形成領域1332とを係止する。
この、開口非形成領域1332を折りたたむ作業により、ユーザは、尻尾挿通開口130の開口腹側縁部132と、ペットPの尻尾P120における腹側縁部との位置決めを任意の位置にて行うことができる。
【0100】
第8変形例に係るペット用使い捨ておむつHAにおいては、ペットPの肛門が補助体H100にて被覆される。よって、補助体H100は、ペットPの大便を保持することができる。
【0101】
なお、開口非形成領域係止部157を、開口非形成領域1332に形成することができる。また、開口非形成領域係止部157および開口非形成領域係止部157に係止されるべき開口非形成領域1332を、補助体内側領域100Z1に形成することもできる。
【0102】
(第9変形例)
本発明に係る第9変形例を、
図19〜
図20に基づき説明する。
第9変形例に係るペット用使い捨ておむつIA(図示せず)は、実施形態に係るペット用使い捨ておむつAに比して、補助体の構造が異なる。
すなわち、第9変形例に係る補助体I100は、調節部150を有する。調節部150は、補助体尻尾側領域133において、非連続状に設けられた複数の切込みによる開口切取り部158により形成される。この開口切り取り部158における複数の切込みを連続させることにより、尻尾挿通用開口130が形成される。
また、開口切取り部158は、開口背側縁部131から補助体長手方向100Yに延在する開口長手方向切取り部158Yを有する。開口長手方向切取り部158Yにおける複数の切込みを連続させることにより、尻尾挿通用開口130の開口側縁部134が形成される。
【0103】
第9変形例に係る補助体I100の作用つき、
図20に基づき説明する。開口切り取り部158の複数の切込みを連続させる作業は、補助体I100とおむつ本体I200(図示せず)とを係止した後でも、補助体I100とおむつ本体I200とを係止する前でも良い。第9変形例に係るおむつ本体I200は、実施形態に係るおむつ本体200と同様の構成であるため、その説明を省略する。
【0104】
一方、補助体I100の補助体背側係止部111もしくは補助体腹側係止部121のどちらか一方をおむつ本体I200に係止した状態で、作業を行うことが好ましい。この場合、補助体長手方向100Y1のいずれか一方がおむつ本体I200に係止されているため、ユーザは、尻尾挿通開口130の開口腹側縁部132と、ペットPの尻尾P120における腹側縁部との位置決めを容易に行うことが可能となる。
【0105】
尻尾挿通用開口130の形成にあたっては、開口切り取り部158における開口背側縁部131に相当する部分をユーザが指で保持し、補助体背側領域110方向から補助体腹側領域120方向へと引き下げる。これによって、開口長手方向切取り部158Yにおける複数の切込みを連続させることにより、尻尾挿通用開口130の開口側縁部134が形成される。
そして、ユーザが、ペットPの尻尾P120における腹側縁部と肛門との間にて、開口長手方向切取り部158Yにおける複数の切込みを連続させる作業を終了する。これにより、剥離された開口切り取り部158の領域における補助体背側領域110方向の縁部が、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132を形成する。
【0106】
第9変形例に係るペット用使い捨ておむつIAにおいては、ペットPの肛門が補助体I100にて被覆される。よって、補助体I100は、ペットPの大便を保持することができる。
【0107】
なお、
図19および
図21においては、開口長手方向切取り部158Yが一対である構成を説明した。一方、開口長手方向切取り部158は、単一のものでもよい。
【0108】
(第10変形例)
本発明に係る第10変形例を、
図21に基づき説明する。
第10変形例に係るペット用使い捨ておむつJA(図示せず)は、第9変形例に係るペット用使い捨ておむつIAに比して、補助体の構造が異なる。
すなわち、第10変形例に係る補助体J100は、第9変形例に係る補助体I100に比して、一対の開口長手方向切取り部158Yの間において、補助体長手交差方向100Xに連続する複数の切込みによる開口長手交差方向切取り部158Xが形成されている。
なお、開口長手交差方向切取り部158Xは、補助体長手交差方向100Xと平行である必要はない。
【0109】
第10変形例の補助体J100の作用にあたっては、第9変形例の補助体I100と同様に、まず、開口切り取り部158を剥離して尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132とペットPの尻尾P120における腹側縁部と肛門との間との位置決めを行う。その後、開口長手交差方向切取り部158Xにおける複数の切込みを連続させる。これにより、尻尾挿通用開口130を形成した後の、開口切り取り部158により囲まれていた片を補助体J100から分離することができる。
【0110】
第10変形例に係るペット用使い捨ておむつJAにおいては、ペットPの肛門が補助体J100にて被覆される。よって、補助体J100は、ペットPの大便を保持することができる。なお、補助体J100とともにペット用使い捨ておむつJAを形成する、第10変形例に係るおむつ本体J200(図示せず)は、実施形態に係るおむつ本体200と同様の構成を有する。よって、おむつ本体J200の説明を省略する。
【0111】
(第11変形例)
本発明に係る第11変形例を、
図22〜
図23に基づき説明する。
第11変形例に係るペット用使い捨ておむつKA(図示せず)は、実施形態に係るペット用使い捨ておむつAに比して、補助体およびおむつ本体の構造が異なる。
すなわち、第11変形例に係る補助体K100は、尻尾挿通用開口130において、開口側縁部134を有する。また、おむつ本体K100は、おむつ腹側係止部221において、おむつ長手交差方向200Xに連続するおむつ腹側長手交差方向係止領域222を有する。
調節部150は、開口側縁部134とおむつ腹側長手交差方向係止領域222とにより形成される。
【0112】
補助体K100の補助体腹側係止部121と、おむつ本体K200のおむつ腹側係止部221において、一方は多数のフック部を有するファスニングテープが使用され、他方はこのフック部を受けるループ部を有するターゲットテープが使用される。また、補助体腹側係止部121と、おむつ腹側係止部221の一方が多数のフック部を有し、他方がこのフック部を受ける不織布にて形成することもできる。この場合、フック部を受ける不織布にておむつ本体K200のおむつ外側領域200Z2を形成した場合は、おむつ腹側長手交差方向領域222が形成されるものとする。
【0113】
第11変形例に係るペット用使い捨ておむつKAの作用を説明する。
まず、補助体K100の補助体背側係止部111と、おむつ本体K200のおむつ本体背側係止部211とを係止する。その後、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132と、ペットPの尻尾P120における腹側縁部と肛門との間との位置決めを行う。その後、補助体腹側係止部121と、おむつ本体腹側係止部221とを係止する。この際、尻尾挿通用開口130が開口側縁部134を有するため、ユーザは尻尾を容易に尻尾挿通用開口130に挿通することが可能となる。また、おむつ本体腹側係止部221がおむつ本体腹側長手交差方向係止領域222を有する。よって、ユーザは、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132と、ペットPの尻尾P120における腹側縁部と肛門との間との位置決めを行った箇所にて、補助体腹側係止部121と、おむつ本体腹側係止部221とを係止することができる。
【0114】
第11変形例に係るペット用使い捨ておむつKAにおいては、ペットPの肛門が補助体K100にて被覆される。よって、補助体K100は、ペットPの大便を保持することができる。
【0115】
(第12変形例)
本発明に係る第12変形例を、
図24〜
図25に基づき説明する。
第12変形例に係るペット用使い捨ておむつLA(図示せず)は、実施形態に係るペット用使い捨ておむつAに比して、補助体およびおむつ本体の構造が異なる。
すなわち、第12変形例に係る補助体L100は、尻尾挿通用開口130において、開口側縁部134を有する。また、おむつ本体L100は、おむつ背側係止部211において、おむつ長手交差方向200Xに連続するおむつ背側長手交差方向係止領域212を有する。
調節部150は、開口側縁部134とおむつ背側長手交差方向係止領域212とにより形成される。
【0116】
補助体L100の補助体背側係止部111と、おむつ本体L200のおむつ背側係止部211において、一方は多数のフック部を有するファスニングテープが使用され、他方はこのフック部を受けるループ部を有するターゲットテープが使用される。また、補助体背側係止部111と、おむつ背側係止部211の一方が多数のフック部を有し、他方がこのフック部を受ける不織布にて形成することもできる。この場合、フック部を受ける不織布にておむつ本体L200のおむつ外側領域200Z2を形成した場合は、おむつ背側長手方向領域212が形成されるものとする。
【0117】
第12変形例に係るペット用使い捨ておむつLAの作用を説明する。
まず、補助体L100の補助体腹側係止部121と、おむつ本体K200のおむつ本体腹側係止部221とを係止する。その後、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132と、ペットPの尻尾P120における腹側縁部と肛門との間との位置決めを行う。その後、補助体背側係止部111と、おむつ本体背側係止部211とを係止する。この際、尻尾挿通用開口130が開口側縁部134を有するため、ユーザは尻尾を容易に尻尾挿通用開口130に挿通することが可能となる。また、おむつ本体背側係止部211がおむつ本体背側長手交差方向係止領域212を有する。よって、ユーザは、尻尾挿通用開口130の開口腹側縁部132と、ペットPの尻尾P120における腹側縁部と肛門との間との位置決めを行った箇所にて、補助体背側係止部111と、おむつ本体背側係止部211とを係止することができる。
【0118】
第12変形例に係るペット用使い捨ておむつLAにおいては、ペットPの肛門が補助体L100にて被覆される。よって、補助体L100は、ペットPの大便を保持することができる。
【0119】
なお、第11変形例において、おむつ本体K100におむつ本体腹側長手交差方向係止領域222が形成される構成を説明した。また、第12変形例において、おむつ本体L100におむつ本体背側長手交差方向係止領域212が形成される構成を説明した。
一方、おむつ本体として、おむつ本体腹側長手交差方向係止領域222と、おむつ本体背側長手交差方向係止領域212とを同時に形成することも可能である。
【0120】
(第13変形例)
本発明に係る第13変形例を、
図26に基づき説明する。
第13変形例に係るペット用使い捨ておむつMA(図示せず)は、実施形態に係るペット用使い捨ておむつAに比して、補助体の構造が異なる。
すなわち、第13変形例に係る補助体M100は、補助体吸収性コア140を有さない。
【0121】
第13変形例に係るペット用使い捨ておむつMAにおいては、補助体吸収性コア140を有さずとも、ペットPの肛門が補助体M100にて被覆される。よって、補助体M100は、ペットPの大便を保持することができる。なお、補助体M100とともにペット用使い捨ておむつMAを形成する、第13変形例に係るおむつ本体M200(図示せず)は、実施形態に係るおむつ本体200と同様の構成を有する。よって、おむつ本体M200の説明を省略する。
【0122】
なお、本発明に係るペット用使い捨ておむつおよびペット用使い捨ておむつに使用される補助体の構成は上述した構造に限らないものである。実施形態や第1変形例〜第13変形例に記載されている構成を、適宜組み合わせることは、もちろん可能である。
【0123】
(実施の形態と本発明の各構成要素の対応について)
ペット用使い捨ておむつAは、本発明に係る「ペット用使い捨ておむつ」の一例である。おむつ本体200は、本発明に係る「おむつ本体」の一例である。補助体100は、本発明に係る「補助体」の一例である。ペットPは、本発明に係る「ペット」の一例である。おむつ吸収性コア250は、本発明に係る「おむつ吸収性コア」の一例である。おむつ背側領域210は、本発明に係る「おむつ背側領域」の一例である。おむつ背側係止部211は、本発明に係る「おむつ背側係止部」の一例である。おむつ腹側領域220は、本発明に係る「おむつ腹側領域」の一例である。おむつ腹側係止部221は、本発明に係る「おむつ腹側係止部」の一例である。おむつ頭部側領域230は、本発明に係る「おむつ頭部側領域」の一例である。おむつ頭部側開口231は、本発明に係る「おむつ頭部側開口」の一例である。おむつ尻尾側領域240は、本発明に係る「おむつ尻尾側領域」の一例である。おむつ尻尾側開口241は、本発明に係る「おむつ尻尾側開口」の一例である。補助体背側領域110は、本発明に係る「補助体背側領域」の一例である。補助体背側係止部111は、本発明に係る「補助体背側係止部」の一例である。補助体腹側領域120は、本発明に係る「補助体腹側領域」の一例である。補助体腹側係止部121は、本発明に係る「補助体腹側係止部」の一例である。尻尾挿通用開口130は、本発明に係る「尻尾挿通用開口」の一例である。補助体長手方向100Yは、本発明に係る「補助体長手方向」の一例である。補助体長手交差方向100Xは、本発明に係る「補助体長手交差方向」の一例である。補助体背側縁部110Yは、本発明に係る「補助体背側縁部」の一例である。補助体腹側縁部120Yは、本発明に係る「補助体腹側縁部」の一例である。補助体吸収性コア140は、本発明に係る「補助体吸収性コア」の一例である。調節部150は、本発明に係る「調節部」の一例である。
【0124】
以上の本発明の特質に鑑み、以下の各種の構成態様が構築できる。
(態様1)
ペット用使い捨ておむつであって、
前記ペット用使い捨ておむつは、ペットの胴周りに着脱自在に装着されるおむつ本体と、前記ペットの股下に配置されるとともに前記おむつ本体に対し着脱自在に装着される補助体とにより形成され、
前記おむつ本体は、おむつ吸収性コアと、前記ペットの背側に配置される領域であるおむつ背側領域と、当該おむつ背側領域において前記補助体と着脱自在に係止されるおむつ背側係止部と、前記ペットの腹側に配置される領域であるおむつ腹側領域と、当該おむつ腹側領域において前記補助体と着脱自在に係止されるおむつ腹側係止部と、前記ペットの頭部側に向けられる領域であるおむつ頭部側領域と、当該おむつ頭部側領域に形成される開口であるおむつ頭部側開口と、前記ペットの尻尾側に向けられる領域であるおむつ尻尾側領域と、当該おむつ尻尾側領域に形成される開口であるおむつ尻尾側開口と、を有し、
前記補助体は、前記おむつ背側領域に配置される補助体背側領域と、当該補助体背側領域に形成され前記おむつ背側係止部を受ける補助体背側係止部と、前記おむつ腹側領域に配置される補助体腹側領域と、当該補助体腹側領域に形成され前記おむつ腹側領域係止部を受ける補助体腹側係止部と、尻尾挿通用開口と、を有することを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0125】
(態様2)
態様1に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記補助体は、前記補助体背側領域と前記補助体腹側領域とに連続される方向である補助体長手方向と、当該補助体長手方向と交差する方向である補助体長手交差方向とにわたり延在されており、
前記補助体背側領域は、前記補助体長手方向上の縁部である補助体背側縁部を有し、
前記補助体腹側領域は、前記補助体長手方向上の縁部である補助体腹側縁部を有することを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0126】
(態様3)
態様1または2のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記補助体は、前記尻尾挿通用開口と前記補助体腹側縁部との間に補助体吸収性コアを有することを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0127】
(態様4)
態様3に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記補助体吸収性コアは、フラッフパルプと高吸水性ポリマーとの混合物により形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0128】
(態様5)
態様3に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記補助体吸収性コアは、フラッフパルプにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0129】
(態様6)
態様3に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記補助体吸収性コアは、親水性を有する不織布により形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0130】
(態様7)
態様3に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記補助体吸収性コアは、ティッシュペーパーにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0131】
(態様8)
態様1〜7のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記尻尾挿通用開口は、前記補助体腹側縁部側の縁部である開口腹側縁部を有し、
前記ペット用使い捨ておむつは、前記ペットの尻尾における腹側縁部と肛門との間の領域に前記尻尾挿通用開口の前記開口腹側縁部が配置されるように調節する調節部を有することを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0132】
(態様9)
態様8に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記調節部は、前記補助体背側領域から突出される一対の突出部を有し、
前記突出部は、前記補助体背側領域と対向する領域に前記補助体背側係止部を有し、
前記一対の突出部の間に前記尻尾挿通用開口の前記開口腹側縁部が配置されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0133】
(態様10)
態様8または9のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記開口腹側縁部は、前記補助体背側縁部に形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0134】
(態様11)
態様10に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記開口腹側縁部は、前記補助体背側縁部に形成された切込みである切込み部により形成されていることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0135】
(態様12)
態様9〜11のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記突出部は、突出部シート状部材を前記補助体背側縁部に固定することにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0136】
(態様13)
態様9〜11のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記突出部は、前記補助体背側縁部を延出することにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0137】
(態様14)
態様9〜13のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記突出部は、伸縮性弾性部材を有し、
当該伸縮性弾性部材は、伸長状態にて前記突出部に配置されていることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0138】
(態様15)
態様1〜14のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記補助体は、前記補助体背側領域を形成する第1本体と、前記補助体腹側領域を形成する第2本体と、を有し、
前記第1本体は、前記補助体背側係止部と、前記第2本体に対し着脱自在に形成された第1本体係止部とを有し、
前記第2本体は、前記補助体腹側係止部と、前記第1本体係止部を受ける第2本体係止部と、前記尻尾挿通用開口の前記開口腹側縁部とを有し、
前記調節部は、前記第1本体と、前記第2本体とにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0139】
(態様16)
態様15に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記第1本体は、当該第1本体における前記補助体長手方向上の一対の縁部を有し、当該一対の縁部は、前記ペットの前記背側方向に位置する第1本体背側縁部と、前記ペットの前記腹側方向に位置する第1本体腹側縁部と、を有し、
前記第2本体は、当該第2本体における前記補助体長手方向上の一対の縁部を有し、当該一対の縁部は、前記ペットの前記背側方向に位置する第2本体背側縁部と、前記ペットの前記腹側方向に位置する第2本体腹側縁部とを有することを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0140】
(態様17)
態様15または16のいずれか1項に記載されたペット用の使い捨ておむつであって、
前記第1本体は、前記第1本体背側縁部を含む領域である第1本体背側領域と、前記第1本体腹側縁部を含む領域である第1本体腹側領域とを有し、
前記第2本体は、前記第2本体背側縁部を含む領域である第2本体背側領域と、前記第2本体腹側縁部を含む領域である第2本体腹側領域とを有することを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0141】
(態様18)
態様15〜17のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記第1本体は、前記第1本体腹側領域から突出される一対の第1本体突出部を有し、
前記第1本体突出部は、前記第1本体背側縁部と対向する領域に前記第1本体係止部を有し、
前記一対の第1本体突出部の間に前記尻尾挿通用開口が形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0142】
(態様19)
態様18に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記第1本体突出部は、第1シート状部材を前記第1本体腹側領域に固定することにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0143】
(態様20)
態様18に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記第1本体突出部は、前記第1本体腹側領域を延出することにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0144】
(態様21)
態様15〜20のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記第1補助体突出部は、第1伸縮性弾性部材を有し、
当該第1伸縮性弾性部材は、伸長状態にて前記第1補助体突出部に配置されていることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0145】
(態様22)
態様15〜21のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記第2本体は、前記第2本体背側領域から突出される一対の第2本体突出部を有し、
前記第2本体突出部は、前記第2本体腹側縁部と対向する領域に前記第2本体係止部を有し、
前記一対の第2本体突出部の間に前記尻尾挿通用開口が形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0146】
(態様23)
態様22に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記第2本体突出部は、第2シート状部材を前記第2本体背側領域に固定することにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0147】
(態様24)
態様22に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記第2本体突出部は、前記第2本体背側領域を延出することにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0148】
(態様25)
態様22〜24のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記第2本体突出部は、第2伸縮性弾性部材を有し、
当該第2伸縮性弾性部材は、伸長状態にて前記第2本体突出部に配置されていることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0149】
(態様26)
態様1〜14のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記補助体は、前記尻尾挿通用開口の開口背側縁部を通過する補助体長手交差方向の仮想線である開口背側縁部仮想線と、前記尻尾挿通用開口の開口腹側縁部を通過する補助体長手交差方向の仮想線である開口腹側縁部仮想線と、前記開口背側縁部仮想線と前記開口腹側仮想線の間の領域である補助体尻尾側領域と、前記補助体を前記おむつ本体に配置した状態において、前記ペット側に向けられる領域である補助体内側領域と、前記補助体内側領域と対向する領域である補助体外側領域とを有し、
前記補助体尻尾側領域は、前記尻尾挿通用開口が形成されている領域である開口領域と、前記尻尾挿通用開口が形成されていない領域である開口非形成領域と、を有することを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0150】
(態様27)
態様26に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記調節部は、前記開口非形成領域の所定の領域に対し着脱自在に係止可能な開口非形成領域係止部により形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0151】
(態様28)
態様27に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記開口非形成領域係止部は、前記補助体外側領域に形成されていることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0152】
(態様29)
態様27に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記開口非形成領域係止部は、前記補助体内側領域に形成されていることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0153】
(態様30)
態様27〜29のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記開口非形成領域係止部は、前記開口非形成領域に形成されていることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0154】
(態様31)
態様26に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記尻尾挿通用開口は、前記補助体尻尾側領域において、非連続状に設けられた複数の切込みによる開口切取り部により形成され、
前記調節部は、前記開口切取り部により形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0155】
(態様32)
態様31に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記開口切取り部は、前記開口背側縁部から前記補助体長手方向に延在する開口長手方向切取り部を有することを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0156】
(態様33)
態様31または32のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記開口長手方向切取り部は一対にて形成されており、
前記一対の開口長手方向切取り部の間において、前記補助体長手交差方向に連続する複数の切込みによる開口長手交差方向切取り部が形成されていることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0157】
(態様34)
態様1〜33のいずれか1項に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記尻尾挿通用開口は、前記開口背側縁部と前記開口腹側縁部とを前記補助体長手方向において連続する開口側縁部を有することを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0158】
(態様35)
態様34に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記おむつ背側係止部は、前記おむつ長手交差方向に連続するおむつ背側長手交差方向係止領域を有し、
前記調節部は、前記開口側縁部と前記おむつ背側長手交差方向係止領域とにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0159】
(態様36)
態様35に記載されたペット用使い捨ておむつであって、
前記おむつ腹側係止部は、前記おむつ長手交差方向に連続するおむつ腹側長手交差方向係止領域を有し、
前記調節部は、前記開口側縁部と前記おむつ腹側長手交差方向係止領域とにより形成されることを特徴とするペット用使い捨ておむつ。
【0160】
(態様37)
ペット用使い捨ておむつに用いられる補助体であって、
ペットの股下に配置されるとともに、前記ペットの胴周りに着脱自在に装着されるおむつ本体に対し着脱自在に装着されるように形成され、
前記おむつ本体の背側領域に配置される補助体背側領域と、当該補助体背側領域に形成され前記おむつ背側領域に着脱自在に係止される補助体背側係止部と、前記おむつ本体の腹側領域に配置される補助体腹側領域と、当該補助体腹側領域に形成され前記おむつ本体の腹側領域に着脱自在に係止される係止部補助体腹側係止部と、尻尾挿通用開口と、を有することを特徴とするペット用使い捨ておむつに用いられる補助体。
【0161】
(態様38)
態様37に記載されたペット用使い捨ておむつに用いられる補助体であって、
前記尻尾挿通用開口は、前記補助体腹側領域側の縁部である開口腹側縁部を有し、
前記補助体は、前記ペットの尻尾における腹側縁部と肛門との間の領域に前記尻尾挿通用開口の前記開口腹側縁部が配置されるように調節する調節部を有することを特徴とするペット用使い捨ておむつに用いられる補助体。