(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6572413
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】スイング訓練デバイス
(51)【国際特許分類】
A63B 69/00 20060101AFI20190902BHJP
A63B 69/36 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
A63B69/00 505Z
A63B69/36 531B
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-538065(P2018-538065)
(86)(22)【出願日】2016年10月7日
(65)【公表番号】特表2018-536512(P2018-536512A)
(43)【公表日】2018年12月13日
(86)【国際出願番号】US2016056095
(87)【国際公開番号】WO2017062836
(87)【国際公開日】20170413
【審査請求日】2018年6月13日
(31)【優先権主張番号】62/239,669
(32)【優先日】2015年10月9日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518123350
【氏名又は名称】スポーツ 40 40 エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】カンセコ,ホセ
【審査官】
谷垣 圭二
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2003/0065281(US,A1)
【文献】
特表平09−502366(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0264576(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0099760(US,A1)
【文献】
特開昭63−292975(JP,A)
【文献】
特開平06−079026(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3173079(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00
A63B 69/36
A63B 21/02
A63B 23/035
A63B 23/12
A61H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイング訓練デバイスであって、
ユーザの上腕を取外し可能に受取るように構成される上側カフと、
ユーザの前腕を取外し可能に受取るように構成される下側カフと、
前記上側カフと前記下側カフとの間に少なくとも部分的に配設され、ユーザの肘を支持するように構成される少なくとも1つの肘パッドと、
前記上側カフと下側カフを接続する少なくとも1つのヒンジ付きブレースと、を備え、
前記少なくとも1つのヒンジ付きブレースは、前記上側カフと連携する上側ヒンジ、及び前記下側カフと連携する下側ヒンジからなる中央2重ヒンジを有し、
前記上側又は下側カフは、それぞれ前記上側ヒンジ又は下側ヒンジの周りで、かつ伸張位置と引込み位置との間で互いに対して移動可能であり、更に
前記上側と下側カフを前記伸張位置に向かって付勢するための、前記上側カフと下側カフとの間に延在する付勢部材と、
各上側ヒンジと前記上側カフとの間に配設された上側要素と、
各下側ヒンジと前記下側カフとの間に配設された下側要素と、
各上側要素と前記上側カフとの間に配設された上側カフ板と、
各下側要素と前記下側カフとの間に配設された下側カフ板と、
を備え、
前記上側カフ又は下側カフがそれぞれ前記伸張位置と前記引込み位置にある場合、前記付勢部材は、前記上側カフ上の上側ガイドと前記下側カフ上の下側ガイドとによって選択された経路内に位置決めされることにより、前記肘パッドの下方に又は直接隣接して固定される、スイング訓練デバイス。
【請求項2】
前記付勢部材は、
弾性バンドを備える、請求項1に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項3】
前記付勢部材は、複数の同様の弾性バンドを備える、請求項1に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項4】
前記付勢部材は、複数の不同の弾性バンドを備える、請求項1に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項5】
前記付勢部材は、前記上側カフ及び前記下側カフの外部に結合される、請求項1に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項6】
前記付勢部材は、前記上側カフ及び前記下側カフの外部と内部の両方に結合される、請求項1に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項7】
前記付勢部材は、少なくとも1つのエラストマーチューブを備える、請求項1に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項8】
前記付勢部材は、複数のエラストマーチューブを備える、請求項1に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項9】
前記エラストマーチューブの少なくとも2つは、互いにオーバラップする、請求項8に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項10】
前記エラストマーチューブは、異なるエラストマー特性を示すためにカラーコード化される、請求項8に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項11】
前記ヒンジは、前記ヒンジの剛性を調整するための調整機構を備える、請求項1に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項12】
前記上側カフに動作可能に連結された上外側シェルと、前記下側カフに動作可能に連結された下外側シェルとを更に備える、請求項1に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項13】
前記上側カフ板の少なくとも1つの上側カフ板内に配設された1つまたは複数の上側スロットと、
前記下側カフ板の少なくとも1つの下側カフ板内に配設された1つまたは複数の下側スロットと、を更に備える、請求項1に記載のスイング訓練デバイス。
【請求項14】
前記上側カフを前記ユーザの上腕にしっかり留めるための、前記上側スロットに動作可能に連結された1つまたは複数の調整ストラップと、
前記下側カフを前記ユーザの前腕にしっかり留めるための、前記下側スロットに動作可能に連結された1つまたは複数の調整ストラップと、を更に備える、請求項13に記載のスイング訓練デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、スポーツ訓練補助に関し、特に、スイングを含む、野球またはゴルフ等のスポーツ用のスイング訓練デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
スポーツ訓練デバイスは、スポーツにおいて利用される動作について実施または訓練するときの補助を提供する。野球及び/またはソフトボールバッター用のまたゴルファー用の多くの訓練デバイスが従来技術において開示されてきた。それぞれに関して問題または制限が存在する
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
スポーツ訓練デバイスの分野において長足の進歩が遂げられたが、かなりの欠点が残ったままである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のシステムの特性と思われる新規な特徴は、添付特許請求の範囲において述べられる。しかし、システム自体ならびに好ましい使用の態様及びその更なる目的及び利点は、添付図面と併せて読まれると以下の詳細な説明を参照して最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本出願によるスイング訓練デバイスの斜視図であり、デバイスはユーザによって装着されて示されている。
【
図5】
図1の訓練デバイスの別の斜視側面図であり、訓練デバイスは、ユーザによって装着されかつ伸張位置にあるのが示される。
【
図6】
図1の訓練デバイスの別の斜視側面図であり、訓練デバイスは、ユーザによって装着されかつ引込んだ位置にあるのが示される。
【0006】
本出願のシステムは種々の修正及び代替形態を受けやすいが、その特定の実施形態が例として図面に示されており、また本明細書で詳細に述べられる。しかし、特定の実施形態の本明細書の説明が、開示される特定の形態に本方法を限定することを意図されるのではなく、逆に、その意図が、添付特許請求の範囲によって規定される出願の趣旨及び範囲内に入る全ての修正形態、等価形態、及び代替形態をカバーすることであることが理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本出願のシステムの例証的な実施形態が以下で開示される。明確にするため、実際の実装態様の全ての特徴が本明細書で述べられない。任意のこうした実際の実施形態の開発において、こうしたいかなる実際の実施形態の開発においても、実装態様ごとに変動することになるシステム関連制約及びビジネス関連制約の順守等の、開発者の特定の目標を達成するための多数の実装態様特有の意思決定が行われなければならないことが、もちろん正しく理解されるであろう。更に、こうした開発努力が、複雑で時間がかかるが、それでも、本開示の利益を受ける当業者にとって、日常的な仕事であることになることが正しく理解されるであろう。
【0008】
本明細書において、デバイスが添付図面において述べられるため、種々の構成要素の間の空間的関係及び構成要素の種々の態様の空間的配向に対して参照が行われる場合がある。しかし、本出願を完全に読んだ後に当業者によって認識されるように、本明細書で述べるデバイス、部材、装置等が任意の所望の配向で位置決めされてもよい。そのため、種々の構成要素の間の空間的関係を述べるためのまたこうした構成要素の態様の空間的配向を述べるための「上の(above)」、「下の(below)」、「上側の(upper)」、「下側の(lower)」等の用語の使用は、本明細書で述べるデバイスが任意の所望の方向に配向してもよいため、それぞれ、構成要素間の相対的関係またはこうした構成要素の態様の空間的配向を述べると理解されるべきである。
【0009】
野球、ソフトボール、及びゴルフ等の、スイングを含むスポーツ用の運動選手訓練のための改良型スイング訓練デバイスについての必要性が存在する。デバイスは、伸張のために付勢され、それにより、デバイスがその上に装着される腕を完全に伸張するようユーザを訓練する。スイング訓練に加えて、デバイスは、リハビリテーションまたは強化運動のため等で、医療使用のために利用されてもよい。
【0010】
図1〜6は、本出願によるスイング訓練デバイス11を示す。
図1は、打撃の構えをとりながら、バット15及び装着デバイス11を保持するバッター13を示す。バッター13による使用時を示すが、デバイス11は、ゴルフ等のスイングを含む他のスポーツに参加するまたは他のスポーツのために訓練するユーザにとって適切である場合がある。
【0011】
デバイス11は、上側カフ17、下側カフ19、及び肘パッド21を備える。カフ17、19は、
図5と6に示す、伸張位置と引込んだまたは屈曲した位置との間で互いに対して移動可能である。
【0012】
上側カフ17はバッター13の上腕23上に装着され、下側カフ19はバッター13の前腕25上に装着される。肘パッド21は、上側カフ17と下側カフ19との間に位置し、また、パッド21は、デバイス11が装着されると、バッター13の肘に隣接して位置する。肘パッド21は、オプションの外側シェル部材を含んでもよい。上外側シェル27及び内側パディング29は上側カフ17に動作可能に連結され;下外側シェル31及び内側パディング33は下側カフ19に動作可能に連結され;内側パディング35は、肘パッド21に動作可能に連結される。パディング29、33、35は、バッター13のために快適さを提供し、上腕23及び前腕25に伝達される力を減少させるクッショニングを提供する。シェル27、31及び肘パッド21は、好ましくは、デバイス11の適切な嵌合を得るため或る程度の変形を可能にしながら、通常使用中に構成要素のかなりの変形に抗するのに十分である、ポリマー等の半剛性材料から形成される。更に、シェル27、31及びパディング29、33、35が、複数の材料(同じ材料または異なる材料)の層で形成されてもよく、また、支持部材、補剛材、縫い目、接着剤、ならびに他の構成要素及び材料を含んでもよいことが正しく理解されるであろう。更に、パディング29、33、35は、湿気を吸収するか、湿気に耐えるか、または湿気をユーザから逃がす材料で形成されてもよい、または、その材料で処理されてもよい。
【0013】
ヒンジ付きブレース37は、上側カフ17及び下側カフ19を旋回可能に接続するため、デバイス11の対向側面上に位置する。各ブレース37は、上側要素41及び下側要素43を有する中央2重ヒンジ39を有し、各要素41、43は、ヒンジ39に対して別個に旋回する。各上側要素41は、調整可能ストラップ49を受取るためのスロット47を有する上側カフ板45に強固に結合される。同様に、各下側要素43は、調整可能ストラップ55を受取るためのスロット53を有する下側カフ板51に強固に結合される。内側パディング57は、好ましくは、少なくともヒンジ39の内部上に位置する。幾つかの実施形態において、デバイス11の一方の側面または他の側面上に単一ヒンジブレース37を有することが望ましい場合があることが正しく理解されるであろう。
【0014】
ストラップ49、55は、好ましくは、フック及びループ材料で作られ;しかし、ストラップ49、55が、弾性、可撓性、半可撓性、または剛性材料を含むいろいろな材料から作られてもよいことが正しく理解されるであろう。ストラップ49は、スロット47を通過して示されるが、ストラップ49が、1つまたは複数の場所で、上側要素41、上側カフ板45、及び/または上側シェル27に取付けられてもよいことが正しく理解されるであろう。同様に、ストラップ55は、スロット53を通過して示されるが、ストラップ55が、1つまたは複数の場所で、下側要素43、下側カフ板51、及び/または下側シェル31に取付けられてもよいことが正しく理解されるであろう。ストラップ49、55は、上側カフ17がユーザの上腕にしっかり巻付き、下側カフ19がユーザの前腕にしっかり巻付くことを可能にする。
【0015】
カフ17、19の相対的な動作を制御するため、ヒンジ39は、ユーザのスイングの或る時間及び/または位置になるまでデバイス11を引込んだ位置に保持するためのロック機構または他の手段を含んでもよい。更に、ヒンジ39は、デバイス11の伸張を減速させるクラッチ機構または拘束デバイスを含み、それにより、減速実践スイング中のデバイス11の使用を可能にしてもよい。例えば、一方または両方のヒンジ39は、ユーザが、ヒンジ39の動作パラメータを選択的に調整することを可能にする、ダイヤル、スイッチ、ボタン、及び/または他の調整機構を含んでもよい。
【0016】
伸張位置に向かう付勢デバイス11用の力を提供するため、弾性バンド、ばね、及び/または弾性部材等の1つまたは複数の付勢部材は、上側カフ17と下側カフ19との間に延在する。示す実施形態において、弾性バンド59は、デバイス11の内部に部分的に位置し、バンド61、63は、デバイス11の外側に位置する。弾性バンド59、61、63は、エラストマーポリマーまたはゴム等の任意の適切なタイプの弾性材料から形成されてもよく、また、管状のまたは織られたバンド等の任意の構造であってもよい。代替的に、バンド59、61、63は、金属または別の材料から形成される弾性ばねであってもよく、また、弾性ばねは、例えば、コイルばね、弾性ヒンジ、または板ばねを含んでもよい。代替の実施形態において、種々のタイプ、形状、及び数のバンドが、デバイス11上の選択された場所で利用されて、デバイス11について、選択された動作変動を提供し、それにより、ユーザが、自分の訓練、運動、及び/またはリハビリテーションをカスタム向け調節することを可能にしてもよいことが理解されるべきである。
【0017】
示す実施形態において、弾性バンド59は、場所65において上側シェル27の内側表面にまた場所67において下側シェル31の内側表面に取外し可能に取付けられる平坦バンドである。代替的に、バンド59は、カフ17、19の外側端の間に延在してもよく、その場合、バンド59は、フックあるいは取付けるかまたは締結する別のシステムによってカフ17、19に取外し可能に取付けられてもよい。バンド59が、デバイス11内で終端しようと、デバイス11の端まで延在しようと、カフ17、19内に位置するバンド59の部分は、好ましくは、パディング29、33と関連するシェル27、31との間に位置し、それにより、バンド59が、上腕23または前腕25に接触し、ユーザ13に不快をもたらすことを防止する。
【0018】
2つ以上のバンド59が使用されてもよく、また、バンド59は、1つまたは複数の弾性要素から形成されてもよい。各バンド59またはバンド59の要素は、肘パッド21の真上に延びてもよく、または、バンド59がパッド21のそばを延びるように位置決めされてもよい。別の実施形態は、全体的に肘パッド21に中心を持つXパターンで互いに交差する少なくとも2つのエラストマーバンド59を有する。
【0019】
示す実施形態において、エラストマーバンド61、63は、管状エラストマーバンドであり、各バンド61、63は、端において、カプラ69の上側シェル27の外側表面にまたカプラ71の下側シェル31の外側表面に取付けられる。代替的に、バンド61、63は、カフ17、19の外側端の間に延在してもよく、その場合、バンド61、63は、フックあるいは取付けるかまたは締結する別のシステムによってカフ17、19に取外し可能に取付けられてもよい。単一バンド61が、デバイス11の外部で使用されてもよい、または、各バンド61、63の2つ以上がデバイス11の各側面で使用されてもよい。バンド61、63はそれぞれ、1つまたは複数のエラストマー要素から形成されてもよく、各バンド61、63は、肘パッド21の真上に延びてもよく、または、バンド61、63は、図示するように、パッド21のいずれかの側面上を延びるように位置決めされてもよい。上側ガイド73及び下側ガイド75は、各バンド61、63をデバイス11に沿う選択された経路内に位置決めし、好ましくは、バンド61、63が、抵抗が最小の状態で、その経路を通って並進することを可能にする。
【0020】
単一抵抗レベルを提供するため、バンド59、61、63は、シェル27、31に永久的に取付けられてもよい。しかし、好ましい実施形態は、移動可能でかつ置換可能なバンド59、61、63を含む。バンド61、63をデバイス11の外部に有する1つの利点は、ユーザが、デバイス11を装着しながら、機能特性の変更のため、または、美観のため、バンド61、63を容易に変更できることである。例えば、異なる抵抗のバンド61、63は、所望に応じて置換されて、下側カフ19を伸張させるため付勢力を増減してもよく、これが使用されて、異なるユーザのため、または、訓練ステージまたは育成ステージ中に付勢力を変更するために力を変更してもよい。更に、別の実施形態は、バンド61、63上の予負荷を増減させ、それにより、バンド61、63を変更することなく抵抗レベルを変更するため、デバイス11の長さに沿ってカプラ69、71の場所を移動させる能力を含んでもよい。
【0021】
複数の各バンド59、61、63を有するデバイス11が、販売されてもよく、各バンド59、61、63は、異なる抵抗力を提供し、これは、ユーザが、抵抗を所望のレベルに調節するためバンド59、61、63を混合することを可能にする。付加的にまたは代替的に、さらなるバンド59、61、63が別個に販売されてもよい。同様に、バンド59、61、63は、各バンド59、61、63の抵抗レベルを示すため異なるカラー、形状、及び/またはパターンで、あるいは、例えば人気のあるスポーツチームのカラーで等、所望のカラー及び/または協調カラースキームで提供されてもよい。
【0022】
動作時、デバイス11は、そのように装備される場合、最初に、所望の組合せ済みの抵抗レベルを有するバンド59、61、63を選択することによって、バッター13等のユーザによって構成されてもよい。更に、ユーザ13は、所望に応じてヒンジ39の動作パラメータを調整してもよい。デバイス11は、上腕23を上側カフ17に挿入し、前腕25を下側カフ19に挿入し、その後、ストラップ49、55を締めることによって行われる。
図2〜5に示す伸張位置において、バンド59、61、63は、弛緩状態にあるが、その状態で、弾性バンド59、61、63は、付勢力によって伸張位置に向かって予負荷をかけられてもよい。バッター13が、
図1に示す打撃の構えに移るとき等、前腕25を上腕23に向かって屈曲するとき、下側カフ19は、前腕25と共にまた上腕23に向かって
図1及び6に示す、引込んだまたは屈曲した位置まで移動する。これは、バンド59、61、63を伸張させ、伸張位置に向かう付勢力の増加をもたらし、バッター13がスイング動作を通して移動するにつれて前腕25を下側カフ19と共に伸張させる傾向がある。デバイス11は、ユーザ13が適切かつ一貫性のあるスイング動作を生み出すのを助ける。
【0023】
本出願は、有意の利点を有するデバイスを開示する。有意の利点とは、(1)スイング訓練中にユーザの腕に付勢力を印加するためのデバイスを提供すること、(2)調整可能な付勢力を有するスイング訓練デバイスを提供すること、及び、(3)リハビリテーションまたは筋力訓練用の調整可能な力を有するデバイスを提供することを含む。
【0024】
先に開示した特定の実施形態は、本出願が、本明細書の教示の利益を受ける当業者に明らかな、異なるが同等の方法で修正され実践されてもよいため、例証に過ぎない。更に、添付特許請求の範囲に述べられる以外に、本明細書に示す構造または設計の詳細に対する制限は全く意図されない。したがって、先に開示した特定の実施形態が、変更または修正されてもよく、また、全てのこうした変形が本出願の範囲及び趣旨内にあると考えられることが明らかである。したがって、本明細書で求められる保護は、添付特許請求の範囲で述べられる。有意の利点を有するシステムが述べられ示されたことが明らかである。本出願のシステムは、制限された数の形態で示されるが、これらの形態だけに限定されるのではなく、本出願の趣旨から逸脱することなく、種々の変更及び修正を受けることができる。