(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記識別するステップは、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットに関連付けられる、前記入手された非オーディオデータ内のより低い優先度の非オーディオデータの第2のサブセットも識別する、請求項1に記載の方法。
前記非QoSチャネル上で第2のパケットストリームを前記1つまたは複数の他のUEに送信するステップをさらに含み、前記第2のパケットストリームは、少なくとも前記より低い優先度の非オーディオデータの前記識別された第2のサブセットを含む、請求項2に記載の方法。
前記より高い優先度非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットを前記第2のパケットストリーム内で重複して送信するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセット、および前記より低い優先度の非オーディオデータの前記識別された第2のサブセットは、前記通信セッションのビデオ部分に関連付けられる、請求項3に記載の方法。
前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットは、前記より低い優先度の非オーディオデータの前記識別された第2のサブセットと比較して、前記1つまたは複数の他のUEにおける前記通信セッションの前記ビデオ部分の再生のために関連性が高いと見なされる情報を含む、請求項5に記載の方法。
前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットは、前記通信セッションの前記ビデオ部分のための、1つまたは複数の(i)I-スライスまたはI-フレーム、(ii)マクロブロック(MB)タイプ、量子化パラメータ、および/または運動ベクトルの指示を含むヘッダ情報、(iii)シーケンスパラメータセット(SPS)情報、(iv)ピクチャパラメータセット(PPS)情報、(v)重複スライスまたはフレーム、および/または(vi)口合わせ情報を含む、請求項6に記載の方法。
前記より低い優先度の非オーディオデータの前記識別された第2のサブセットは、暗号化されたファイルを含み、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットは、前記暗号化されたファイルを解読するように構成される解読鍵を含む、請求項3に記載の方法。
前記より低い優先度の非オーディオデータの前記識別された第2のサブセットは画像ファイルを含み、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットは前記画像ファイルのサムネイルバージョンを含む、請求項3に記載の方法。
前記識別するステップが、前記入手された非オーディオデータ内のより高い優先度の非オーディオデータの存在を識別するときにはいつでも、前記決定するステップは、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記第1のサブセットを、前記非QoSチャネルの代わりに、前記QoSチャネルを介して送信することに決定する、請求項1に記載の方法。
前記検出するステップは、前記UEによって検出される音声活動のレベル、および/または前記通信セッションが半二重である場合には前記UEのフロアホルダステータスに基づいて、前記利用率のレベルを検出する、請求項1に記載の方法。
前記送信するステップは、前記1つまたは複数の他のUEが、前記入手されたオーディオデータを含む前記第1のパケットストリーム内の第1の1組のパケットと、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットからの前記非オーディオデータを含む前記第1のパケットストリーム内の第2の1組のパケットとを区別できるようにするために、前記第1のパケットストリーム内のどのパケットが、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットを含むかをマーキングするステップを含む、請求項1に記載の方法。
前記入手された非オーディオデータ内の前記より高い優先度の非オーディオデータの前記第1のサブセットは、サイズしきい値未満のサイズを有する独立したファイルパッケージに対応する、請求項1に記載の方法。
前記送信するステップは、(i)前記独立したファイルパッケージが高い優先度を有することと、(ii)前記サイズしきい値未満である間にあることとに応答して、前記独立したファイルパッケージの任意の関連する部分が前記非QoSチャネルを介して送信されることなく、前記独立したファイルパッケージの全体を、前記QoSチャネルを介して前記第1のパケットストリーム内で送信する、請求項13に記載の方法。
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータおよび前記より低い優先度の非オーディオデータは、前記通信セッションのビデオ部分に関連付けられ、
前記処理するステップは、前記オーディオデータの前記再生するステップに関連して、前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータおよび前記より低い優先度の非オーディオデータに基づいて、前記ビデオ部分を再生するステップを含む、請求項20に記載の方法。
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、前記より低い優先度の非オーディオデータと比較して、前記UEにおける前記通信セッションの前記ビデオ部分の再生のためにより関連性があると見なされる情報を含む、請求項21に記載の方法。
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、前記通信セッションの前記ビデオ部分のための、1つまたは複数の(i)I-スライスまたはI-フレーム、(ii)マクロブロック(MB)タイプ、量子化パラメータ、および/または運動ベクトルの指示を含むヘッダ情報、(iii)シーケンスパラメータセット(SPS)情報、(iv)ピクチャパラメータセット(PPS)情報、(v)重複スライスまたはフレーム、および/または(vi)口合わせ情報を含む、請求項22に記載の方法。
前記より低い優先度の非オーディオデータは、暗号化されたファイルを含み、前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、前記暗号化されたファイルを解読するように構成される解読鍵を含み、
前記処理するステップは、前記解読鍵を用いて、前記暗号化されたファイル解読することを含む、請求項20に記載の方法。
前記より低い優先度の非オーディオデータは画像ファイルを含み、前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、前記画像ファイルのサムネイルバージョンを含み、
前記処理するステップは、前記非QoSチャネル上で前記画像ファイルが依然として転送されている間に、前記画像ファイルのサムネイルバージョンを提示するステップを含む、請求項20に記載の方法。
前記評価するステップは、前記第1の1組のパケットおよび/または前記第2の1組のパケット内のパケットマーキングに基づいて、前記第1の1組のパケットおよび前記第2の1組のパケットを識別する、請求項19に記載の方法。
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、サイズしきい値未満のサイズを有する独立したファイルパッケージに対応する、請求項19に記載の方法。
前記独立したファイルパッケージの全体が、前記独立したファイルパッケージの任意の関連する部分が前記非QoSチャネルを介して受信されることなく、前記抽出された第2の1組のパケット内に含まれる、請求項27に記載の方法。
1つまたは複数のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEによって実行されるときに、前記UEに動作を実行させる記憶された命令を含むコンピュータ可読記録媒体であって、前記命令は、
前記UEに、前記通信セッションにおいて前記1つまたは複数の他のUEに送信するためのオーディオデータおよび非オーディオデータを入手させるための少なくとも1つの命令であって、前記通信セッションは、オーディオトラフィックが主に搬送されるサービス品質(QoS)チャネルと、非オーディオトラフィックが搬送される非QoSチャネルとを少なくとも部分的に介して前記UEにおいてサポートされる、入手させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、前記入手された非オーディオデータ内のより高い優先度の非オーディオデータのサブセットを識別させるための少なくとも1つの命令と、
前記通信セッションの間の前記QoSチャネル上の利用率のレベルを検出するための命令と 前記利用率のレベルがしきい値未満である場合、前記識別に少なくとも部分的に基づいて、前記UEに、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別されたサブセットを、前記非QoSチャネルの代わりに、前記QoSチャネルを介して送信することに決定させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、前記決定に応答して前記QoSチャネル上でパケットストリームを前記1つまたは複数の他のUEに送信させるための少なくとも1つの命令であって、前記パケットストリームは、(i)前記入手されたオーディオデータと、(ii)前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別されたサブセットとを含む、送信させるための少なくとも1つの命令とを備える、1つまたは複数のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEによって実行されるときに、前記UEに動作を実行させる記憶された命令を含むコンピュータ可読記録媒体。
1つまたは複数のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEによって実行されるときに、前記UEに動作を実行させる記憶された命令を含むコンピュータ可読記録媒体であって、前記命令は、
前記UEに、前記通信セッションにおいてオーディオトラフィックが主に搬送されるサービス品質(QoS)チャネル上で1つまたは複数の他のUEから第1のパケットストリームを受信させるための少なくとも1つの命令であって、前記通信セッションは、前記QoSチャネルと、非オーディオトラフィックが搬送される非QoSチャネルとを少なくとも部分的に介して前記UEにおいてサポートされる、受信させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、(i)前記通信セッションのためのオーディオデータを搬送する第1の1組のパケットと、(ii)前記通信セッションのためのより高い優先度の非オーディオデータを搬送する第2の1組のパケットとを識別するために、前記第1のパケットストリームを評価させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、前記評価に応答して、前記第1のパケットストリームから前記第1の1組のパケットおよび前記第2の1組のパケットを抽出させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、前記抽出された第1の1組のパケットから前記オーディオデータを再生させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、前記抽出された第2の1組のパケットから前記より高い優先度の非オーディオデータを処理させるための少なくとも1つの命令とを含む、1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEによって実行されるときに、前記UEに動作を実行させる記憶された命令を含み、
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、前記非QoSチャネル上で前記1つまたは複数の他のUEからの第2のパケットストリーム内で重複して受信される、コンピュータ可読記録媒体。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の特定の実施形態を対象とする以下の説明および関連する図面において、本発明の態様が開示される。本発明の範囲から逸脱することなく、代替の実施形態が考案され得る。さらに、本発明の関連する詳細を不明瞭にしないように、本発明のよく知られている要素は詳細には説明されないか、または省略される。
【0009】
「例示的」および/または「例」という用語は、本明細書では「例、事例、または例示としての役割を果たすこと」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明するいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明のすべての実施形態が、論じられた特徴、利点または動作モードを含むことを要求しない。
【0010】
さらに、数多くの実施形態が、たとえばコンピューティングデバイスの要素によって実行されることになる一連の動作に関して説明される。本明細書で説明する様々な動作は、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、あるいは両方の組合せによって実施され得ることは認識されよう。さらに、本明細書で説明されるこれらの一連の動作は、実行されると、関連するプロセッサに本明細書において説明される機能を実行させることになる対応する1組のコンピュータ命令を記憶した、任意の形のコンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現されるものと見なされ得る。したがって、本発明の様々な態様は、特許請求される主題の範囲内にすべて入ることが企図されているいくつかの異なる形で具現され得る。さらに、本明細書で説明される実施形態ごとに、任意のそのような実施形態の対応する形は、本明細書において、たとえば、説明される動作を実行する「ように構成された論理手段」として説明される場合がある。
【0011】
本明細書においてユーザ機器(UE)と呼ばれるクライアントデバイスは、モバイルまたは固定とすることができ、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信することができる。本明細書において使用されるときに、「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、およびそれらの変化形と入替え可能に呼ばれる場合がある。一般に、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じて、UEはインターネットなどの外部ネットワークに接続することができる。当然、UEには、有線アクセスネットワーク、(たとえば、IEEE 802.11などに基づく)WiFiネットワークなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構も考えられる。UEは、限定はしないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外付けまたは内蔵のモデム、あるいはワイヤレスまたは有線の電話を含むいくつかのタイプのデバイスのうちの任意のものによって具現することができる。UEが信号をRANに送ることができる通信リンクは、アップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANが信号をUEに送ることができる通信リンクは、ダウンリンクチャネルまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書において使用されるとき、トラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル、またはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態によるワイヤレス通信システム100のハイレベルシステムアーキテクチャを示す。ワイヤレス通信システム100はUE1...Nを含む。UE1...Nは、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ページャ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータなどを含むことができる。たとえば、
図1において、UE1...2は発呼側セルラー電話として示され、UE3...5はタッチスクリーンセルラー電話またはスマートフォンとして示され、UENはデスクトップコンピュータまたはPCとして示されている。
【0013】
図1を参照すると、UE1...Nは、
図1においてエアインターフェース104、106、108および/または直接有線接続として示される、物理通信インターフェースまたは層を介してアクセスネットワーク(たとえば、RAN120、アクセスポイント125など)と通信するように構成される。エアインターフェース104および106は、所与のセルラー通信プロトコル(たとえば、CDMA、EVDO、eHRPD、GSM(登録商標)、EDGE、W-CDMA(登録商標)、LTEなど)に準拠することができ、一方、エアインターフェース108はワイヤレスIPプロトコル(たとえば、IEEE 802.11)に準拠することができる。RAN120は、エアインターフェース104および106などのエアインターフェースを介してUEをサービングする複数のアクセスポイントを含む。RAN120内のアクセスポイントは、アクセスノードまたはAN、アクセスポイントまたはAP、基地局またはBS、Node B、eNode Bなどと呼ばれ得る。これらのアクセスポイントは、地上アクセスポイント(もしくは地上局)または衛星アクセスポイントとすることができる。RAN120は、RAN120によってサービングされるUEとRAN120または異なるRANによってサービングされる他のUEとの間の回線交換(CS)呼を完全にブリッジングすることを含む様々な機能を実行することができ、かつインターネット175などの外部ネットワークとのパケット交換(PS)データの交換を仲介することもできるコアネットワーク140に接続するように構成される。インターネット175は、いくつかのルーティングエージェントおよび処理エージェント(便宜上
図1には示されていない)を含む。
図1において、UENはインターネット175に直接接続する(すなわち、WiFiまたは802.11ベースネットワークのイーサネット(登録商標)接続を介するなど、コアネットワーク140から分離される)ように示されている。それによって、インターネット175は、コアネットワーク140を介してUENとUE1...Nとの間のパケット交換データ通信をブリッジングするように機能することができる。
図1には、RAN120から分離されたアクセスポイント125も示されている。アクセスポイント125は、コアネットワーク140とは無関係に(たとえば、FiOS、ケーブルモデムなどの光通信システムを介して)インターネット175に接続される場合がある。エアインターフェース108は、一例ではIEEE 802.11などのローカルワイヤレス接続を介してUE4またはUE5をサービングすることができる。UENは、一例ではアクセスポイント125自体に対応することができるモデムまたはルータとの直接接続などの、インターネット175との有線接続を含むデスクトップコンピュータとして示されている(たとえば、有線接続性とワイヤレス接続性の両方を有するWiFiルータの場合)。
【0014】
図1を参照すると、アプリケーションサーバ170は、インターネット175、コアネットワーク140、またはその両方に接続されるように示されている。アプリケーションサーバ170は、構造的に分離された複数のサーバとして実現することができるか、または代替的には単一のサーバに対応することができる。以下にさらに詳細に説明されるように、アプリケーションサーバ170は、コアネットワーク140および/またはインターネット175を介してアプリケーションサーバ170に接続することができるUEのための1つまたは複数の通信サービス(たとえば、Voice-over-Internet Protocol(VolP)セッション、Push-to-Talk(PTT)セッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成される。
【0015】
ワイヤレス通信システム100をさらに詳細に説明するのを助けるために、
図2A〜
図2Dに関して、RAN120およびコアネットワーク140のためのプロトコル特有実施態様の例が以下に提供される。詳細には、RAN120およびコアネットワーク140の構成要素は、パケット交換(PS)通信をサポートすることに関連付けられる構成要素に対応し、これらのネットワーク内にレガシー回線交換(CS)構成要素も存在することができるが、
図2A〜
図2Dには、いかなるレガシー回線交換(CS)構成要素も明示されていない。
【0016】
図2Aは、本発明の一実施形態による、CDMA2000 1x Evolution-Data Optimized(EV-DO)ネットワークにおけるパケット交換通信のためのRAN120およびコアネットワーク140の例示的な構成を示す。
図2Aを参照すると、RAN120は、有線バックホールインターフェースを介して基地局コントローラ(BSC)215Aに結合される複数の基地局(BS)200A、205Aおよび210Aを含む。単一のBSCによって制御される一群のBSはまとめてサブネットと呼ばれる。当業者によって理解されるように、RAN120は、複数のBSCおよびサブネットを含むことができ、
図2Aには便宜的に単一のBSCが示される。BSC215Aは、A9接続を介してコアネットワーク140内のパケット制御機能(PCF)220Aと通信する。PCF220Aは、パケットデータに関連するBSC215Aのための特定の処理機能を実行する。PCF220Aは、A11接続を介してコアネットワーク140内のパケットデータサービングノード(PDSN)225Aと通信する。PDSN225Aは、ホームエージェント(HA)および/またはフォーリンエージェント(FA)としての役割を果たす、ポイントツーポイント(PPP)セッションを管理することを含む様々な機能を有し、GSM(登録商標)およびUMTSネットワーク内のゲートウェイ汎用パケット無線サービス(GPRS)サポートノード(GGSN)に機能的に類似である(以下にさらに詳細に説明される)。PDSN225Aは、コアネットワーク140をインターネット175のような外部IPネットワークに接続する。
【0017】
図2Bは、本発明の一実施形態による、RAN120と、3G UMTS W-CDMA(登録商標)システム内のGPRSコアネットワークとして構成されるコアネットワーク140のパケット交換部分との例示的な構成を示す。
図2Bを参照すると、RAN120は、有線バックホールインターフェースを介して無線ネットワークコントローラ(RNC)215Bに結合される複数のNodeB200B、205Bおよび210Bを含む。1x EV-DOネットワークと同様に、単一のRNCによって制御される一群のNodeBはまとめてサブネットと呼ばれる。RAN120が複数のRNCおよびサブネットを含むことができ、便宜的に、
図2Bには単一のRNSが示されることは、当業者には理解されよう。RNC215Bは、コアネットワーク140内のサービングGRPSサポートノード(SGSN)220Bと、RAN120によってサービングされるUEとの間でシグナリングし、ベアラチャネル(すなわち、データチャネル)を確立し、解除する責任を担う。また、リンクレイヤ暗号化が可能な場合、RNC215Bは、エアインターフェースを介して送信するために、コンテンツをRAN120に転送する前に暗号化する。RNC215Bの機能は、当技術分野でよく知られており、簡潔にするためこれ以上は説明されない。
【0018】
図2Bにおいて、コアネットワーク140は、先に言及されたSGSN220B(そして、潜在的にはいくつかの他のSGSN)と、GGSN225Bとを含む。一般的に、GPRSは、IPパケットをルーティングするためにGSM(登録商標)において用いられるプロトコルである。GPRSコアネットワーク(たとえば、GGSN225Bおよび1つまたは複数のSGSN220B)は、GPRSシステムの中心部分であり、W-CDMA(登録商標)ベースの3Gネットワークのためのサポートも提供する。GPRSコアネットワークは、GSM(登録商標)コアネットワーク(すなわち、コアネットワーク140)の一体化された部分であり、GSM(登録商標)およびW-CDMA(登録商標)ネットワークにおけるIPパケットサービスのためのモビリティ管理、セッション管理、およびトランスポートを提供する。
【0019】
GPRSトンネリングプロトコル(GTP)は、GPRSコアネットワークを特徴付けるIPプロトコルである。GTPは、GGSN225Bにおいて、1つの場所からインターネット175に接続し続けているかのようにしながら、GSM(登録商標)またはW-CDMA(登録商標)ネットワークのエンドユーザ(たとえば、UE)が方々に移動できるようにするプロトコルである。これは、UEの現在のSGSN220Bから、それぞれのUEのセッションを処理しているGGSN225BにそれぞれのUEのデータを転送することによって達成される。
【0020】
GTPの3つの形態、すなわち、(i)GTP-U、(ii)GTP-Cおよび(iii)GTP'(GTP Prime)がGPRSコアネットワークによって使用される。GTP-Uは、パケットデータプロトコル(PDP)コンテキストごとに分離されたトンネルでのユーザデータの転送に使用される。GTP-Cは、制御シグナリング(たとえば、PDPコンテキストの設定および削除、GSN到達可能性の検証、加入者があるSGSNから別のSGSNに移動した場合のような更新または変更)のために使用される。GTP'は、GSNから課金機能への課金データの転送のために使用される。
【0021】
図2Bを参照すると、GGSN225Bは、GPRSバックボーンネットワーク(図示せず)とインターネット175との間のインターフェースとしての役割を果たす。GGSN225Bは、SGSN220Bから来るGPRSパケットから、関連するパケットデータプロトコル(PDP)形式(たとえば、IPまたはPPP)を有するパケットデータを抽出し、そのパケットを対応するパケットデータネットワーク上で送る。反対方向において、着信データパケットは、GGSNに接続されたUEによってSGSN220Bに向けられ、SGSN220Bは、RAN120によってサービングされるターゲットUEの無線アクセスベアラ(RAB)を管理および制御する。それによって、GGSN225Bは、ターゲットUEの現在のSGSNアドレスおよびその関連付けられるプロファイルを、そのロケーションレジスタ(たとえば、PDPコンテキスト内)に記憶する。GGSN225Bは、IPアドレス割当てを担い、接続されたUEのデフォルトのルータである。また、GGSN225Bは、認証および課金機能を実行する。
【0022】
一例では、SGSN220Bは、コアネットワーク140内の多くのSGSNのうちの1つの代表である。各SGSNは、関連する地理的サービスエリア内で、UEとの間でのデータパケットを送達する責任を担う。SGSN220Bのタスクは、パケットルーティングおよび転送、モビリティ管理(たとえば、アタッチ/デタッチおよび位置管理)、論理リンク管理、ならびに認証機能および課金機能を含む。SGSN220Bのロケーションレジスタは、位置情報(たとえば、現在のセル、現在のVLR)、および、SGSN220Bに登録されたすべてのGPRSユーザのユーザプロファイル(たとえば、パケットデータネットワークにおいて使用されるIMSI、PDPアドレス)を、たとえばユーザまたはUEごとに1つまたは複数のPDPコンテキスト内に記憶する。したがって、SGSN220Bは、(i)GGSN225BからのダウンリンクGTPパケットの逆トンネリング、(ii)GGSN225Bに向かうIPパケットのアップリンクトンネリング、(iii)UEがSGSNサービスエリアの間を移動するときのモビリティ管理の実行、(iv)モバイル加入者の支払い請求の責任を担う。当業者によって理解されるように、(i)〜(iv)の他に、GSM(登録商標)/EDGEネットワークのために構成されたSGSNは、W-CDMA(登録商標)ネットワークのために構成されたSGSNと比較して、わずかに異なる機能を有する。
【0023】
RAN120(たとえば、またはUMTSシステムアーキテクチャにおけるUTRANなど)は、無線アクセスネットワークアプリケーションパート(Radio Access Network Application Part:RANAP)プロトコルを介して、SGSN220Bと通信する。RANAPは、Iuインターフェース(Iu-ps)を介して、フレームリレーまたはIPなどの伝送プロトコルによって動作する。SGSN220Bは、SGSN220Bおよび他のSGSN(図示せず)と内部のGGSNとの間のIPベースのインターフェースであり、上記で規定されたGTPプロトコル(たとえば、GTP-U、GTP-C、GTP'など)を使用するGnインターフェースを介してGGSN225Bと通信する。
図2Bの実施形態では、SGSN220BとGGSN225Bとの間のGnは、GTP-CとGTP-Uの両方を搬送する。
図2Bには示されないが、Gnインターフェースは、ドメインネームシステム(DNS)によっても使用される。GGSN225Bは、公衆データネットワーク(PDN)(図示せず)に接続され、さらには、IPプロトコルによるGiインターフェースを介して直接、またはワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)ゲートウェイを通して、インターネット175に接続される。
【0024】
図2Cは、本発明の一実施形態による、RAN120と、3G UMTS W-CDMA(登録商標)システム内のGPRSコアネットワークとして構成されるコアネットワーク140のパケット交換部分との別の例示的な構成を示す。
図2Bと同様に、コアネットワーク140は、SGSN220Bと、GGSN225Bとを含む。しかしながら、
図2Cでは、ダイレクトトンネルは、SGSN220Bが、RAN120と、パケット交換(PS)ドメイン内のGGSN225Bとの間にダイレクトユーザプレーントンネル、GTP-Uを確立できるようにする、Iuモードにおけるオプションの機能である。
図2CのSGSN220Bのようなダイレクトトンネル対応SGSNは、SGSN220Bがダイレクトユーザプレーン接続を使用できるか否かにかかわらず、GGSN単位およびRNC単位で構成され得る。
図2CのSGSN220Bは、制御プレーンシグナリングを処理し、ダイレクトトンネルをいつ確立するべきか決定を行う。PDPコンテキストのために割り当てられたRABが解放される(すなわち、PDPコンテキストが保たれる)とき、ダウンリンクパケットを処理できるようにするために、GGSN225BとSGSN220Bとの間にGTP-Uトンネルが確立される。
【0025】
図2Dは、本発明の一実施形態による、RAN120と、発展型パケットシステム(EPS)またはLTEネットワークに基づくコアネットワーク140のパケット交換部分との例示的な構成を示す。
図2Dを参照すると、
図2B〜
図2Cに示されるRAN120と異なり、EPS/LTEネットワーク内のRAN120は、
図2B〜
図2CからのRNC215Bなしに、複数の発展型NodeB(ENodeBまたはeNB)200D、205D、および210Dを用いて構成される。これは、EPS/LTEネットワーク内のENodeBが、コアネットワーク140と通信するためにRAN120内に個別のコントローラ(すなわち、RNC215B)を必要としないためである。言い換えると、
図2B〜
図2CからのRNC215Bの機能のうちのいくつかは、
図2C内のRAN120のそれぞれのeNodeBに組み込まれる。
【0026】
図2Dにおいて、コアネットワーク140は複数のモビリティ管理エンティティ(MME)215Dおよび220Dと、ホーム加入者サーバ(HSS)225Dと、サービングゲートウェイ(S-GW)230Dと、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)235Dと、ポリシーおよび課金規則機能(PCRF)240Dとを含む。これらの構成要素と、RAN120と、インターネット175との間のネットワークインターフェースが
図2Dに示されており、表1(Table 1)(以下)において次のように規定される。
【0028】
図2DのRAN120およびコアネットワーク140に示される構成要素の概要がここで説明される。しかしながら、これらの構成要素はそれぞれ、様々な3GPP TS標準規格においてよく知られており、本明細書に含まれる説明は、これらの構成要素によって実行されるすべての機能の包括的な説明とするつもりはない。
【0029】
図2Dを参照すると、MME215Dおよび220Dは、EPSベアラのための制御プレーンシグナリングを管理するように構成される。MME機能は、非アクセス層(NAS)シグナリング、NASシグナリングセキュリティ、技術間および技術内ハンドオーバのためのモビリティ管理、P-GWおよびS-GW選択、MME変更を伴うハンドオーバのためのMME選択を含む。
【0030】
図2Dを参照すると、S-GW230Dは、RAN120に向かうインターフェースを終端するゲートウェイである。EPSベースシステムのためのコアネットワーク140に関連付けられるUEごとに、所与の時点において、単一のS-GWが存在する。S-GW230Dの機能は、GTPベースおよびプロキシモバイルIPv6(PMIP)ベースS5/S8の両方の場合に、モビリティアンカーポイント、パケットルーティングおよび転送、ならびに関連付けられるEPSベアラのQoSクラス識別子(QCI)に基づくDiffServコードポイントの設定を含む。
【0031】
図2Dを参照すると、P-GW235Dは、パケットデータネットワーク(PDN)、たとえば、インターネット175に向かうSGiインターフェースを終端するゲートウェイである。UEが複数のPDNにアクセスしている場合には、そのUEのための2つ以上のP-GWが存在する場合があるが、S5/S8接続性およびGn/GP接続性の混在は通常、そのUEの場合に同時にサポートされない。P-GW機能は、GTPベースS5/S8の両方の場合に、パケットフィルタリング(ディープパケットインスペクションによる)、UEIPアドレス割当て、関連付けられるEPSベアラのQCIに基づくDSCP設定、事業者間課金のためのアカウンティング、3GPP TS 23.203において規定されるアップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)ベアラバインディング、3GPP TS 23.203において規定されるULベアラバインディング検証を含む。P-GW235Dは、E-UTRAN、GERANまたはUTRANのいずれかを用いて、GSM(登録商標)/EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)/UTRANのみのUEおよびE-UTRAN対応UEの両方にPDN接続性を提供する。P-GW235Dは、S5/S8インターフェースを介して、E-UTRANのみを用いてE-UTRAN対応UEにPDN接続性を提供する。
【0032】
図2Dを参照すると、PCRF240Dは、EPSベースコアネットワーク140のポリシーおよび課金制御要素である。非ローミングシナリオでは、UEのインターネットプロトコル接続性アクセスネットワーク(IP-CAN)セッションに関連付けられるHPLMN内に単一のPCRFが存在する。PCRFは、RxインターフェースおよびGxインターフェースを終端する。ローミングシナリオでは、トラフィックのローカルブレイクアウトに伴って、UEのIP-CANセッションに関連付けられる2つのPCRFが存在する場合がある。ホームPCRF(H-PCRF)は、HPLMN内に存在するPCRFであり、ビジテッドPCRFは、訪問先VPLMN内に存在するPCRFである。PCRFは、3GPP TS 23.203内にさらに詳細に説明されており、したがって、簡潔のためにさらに説明されない。
図2Dでは、アプリケーションサーバ170(たとえば、3GPP用語ではAFと呼ぶことができる)は、インターネット175を介してコアネットワーク140に、または代替的にはRxインターフェースを介して直接PCRF240Dに接続されるように示される。一般的に、アプリケーションサーバ170(またはAF)は、コアネットワークとともにIPベアラリソース(たとえば、UMTS PSドメイン/GPRSドメインリソース/LTE PSデータサービス)を用いてアプリケーションを提供する要素である。アプリケーション機能の一例は、IPマルチメディアサブシステム(IMS)コアネットワークサブシステムのプロキシコールセッション制御機能(P-CSCF)である。AFはRX基準点を用いて、PCRF240Dにセッション情報を提供する。セルラーネットワークを介してIPデータサービスを提供する任意の他のアプリケーションサーバも、RX基準点を介してPCRF240Dに接続することができる。
【0033】
図2Eは、本発明の一実施形態による、EPSまたはLTEネットワーク140Aに接続される拡張高レートパケットデータ(HRPD)RANとして構成されるRAN120と、HRPDコアネットワーク140Bのパケット交換部分との一例を示す。コアネットワーク140Aは、
図2Dに関して先に説明されたコアネットワークに類似のEPSまたはLTEコアネットワークである。
【0034】
図2Eにおいて、eHRPD RANは複数のトランシーバ基地局(BTS)200E、205Eおよび210Eを含み、それらのトランシーバ基地局は、拡張BSC(eBSC)および拡張PCF(ePCF)215Eに接続される。eBSC/ePCF215Eは、S101インターフェースを介してEPSコアネットワーク140A内のMME215Dまたは220Dのうちの1つに接続することができ、EPSコアネットワーク140A内の他のエンティティとのインターフェースを構成するためのA10および/またはA11インターフェースを介してHRPDサービングゲートウェイ(HSGW)220Eに(たとえば、S103インターフェースを介してS-GW220Dに、S2aインターフェースを介してP-GW235Dに、Gxaインターフェースを介してPCRF240Dに、STaインターフェースを介して3GPP AAAサーバに(
図2Dには明示されない)など)接続することができる。HSGW220Eは、HRPDネットワークとEPS/LTEネットワークとの間のネットワーキングを提供するために3GPP2において規定される。理解されるように、eHRPD RANおよびHSGW220Eは、レガシーHRPDネットワークにおいて利用できないEPC/LTEネットワークへのインターフェース機能によって構成される。
【0035】
eHRPD RANに戻ると、EPS/LTEコアネットワーク140Aとのインターフェースを構成することに加えて、eHRPD RANは、HRPDネットワーク140BのようなレガシーHRPDネットワークとのインターフェースも構成することができる。理解されるように、HRPDネットワーク140Bは、
図2AからのEV-DOネットワークのような、レガシーHRPDネットワークの例示的な実施態様である。たとえば、eBSC/ePCF 215Eは、A12インターフェースを介して認証許可アカウンティング(AAA)サーバ225Eとのインターフェースを構成することができるか、またはA10もしくはA11インターフェースを介してPDSN/FA 230Eとのインターフェースを構成することができる。PDSN/FA 230EはさらにHA235Aに接続し、それを通して、インターネット175がアクセスされ得る。
図2Eにおいて、いくつかのインターフェース(たとえば、A13、A16、H1、H2など)は明確に説明されないが、完全を期すために示されており、HRPDまたはeHRPDに通じている当業者によって理解される。
【0036】
図2B〜
図2Eを参照すると、LTEコアネットワーク(たとえば、
図2D)およびeHRPD RANおよびHSGW(たとえば、
図2E)とのインターフェースを構成するHRPDコアネットワークは、場合によって、ネットワーク開始サービス品質(QoS)をサポートすることができる(たとえば、P-GW、GGSN、SGSNなどによる)。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態によるUEの例を示す。
図3を参照すると、UE300Aは発呼側電話として示され、UE300Bはタッチスクリーンデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータなど)として示されている。
図3に示されるように、UE300Aの外部ケーシングは、当技術分野で知られているように、数ある構成要素の中でも、アンテナ305A、ディスプレイ310A、少なくとも1つのボタン315A(たとえば、PTTボタン、電源ボタン、音量調節ボタンなど)、キーパッド320Aなどで構成される。また、UE300Bの外部ケーシングは、数ある構成要素の中でも、当技術分野で知られているように、タッチスクリーンディスプレイ305B、周辺ボタン310B、315B、320B、および325B(たとえば、電力調節ボタン、音量または振動調節ボタン、飛行機モードトグルボタンなど)、少なくとも1つのフロントパネルボタン330B(たとえば、Homeボタン)などで構成される。UE300Bの一部として明示的に示されてはいないが、UE300Bは、限定はしないが、WiFiアンテナ、セルラーアンテナ、衛星位置システム(SPS)アンテナ(たとえば、全地球測位システム(GPS)アンテナ)などを含む、1つまたは複数の外部アンテナおよび/またはUE300Bの外部ケーシングに内蔵される1つのまたは複数の内蔵アンテナを含むことができる。
【0038】
UE300AおよびUE300BなどのUEの内部構成要素は、それぞれに異なるハードウェア構成によって具現することができるが、内部ハードウェア構成要素のための基本的なハイレベルUE構成は
図3にプラットフォーム302として示されている。プラットフォーム302は、最終的にコアネットワーク140、インターネット175、および/または他のリモートサーバおよびネットワーク(たとえば、アプリケーションサーバ170、ウェブURLなど)から得ることのできるRAN120から送信されたソフトウェアアプリケーション、データ、および/またはコマンドを受信し実行することができる。プラットフォーム302は、RANとやりとりすることなく、ローカルに記憶されたアプリケーションを独立して実行することができる。プラットフォーム302は、特定用途向け集積回路(「ASIC」308)または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスに動作可能に結合された送受信機306を含むことができる。ASIC308または他のプロセッサは、ワイヤレスデバイスのメモリ312中の任意の常駐プログラムとインターフェースを構成するアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)310レイヤを実行する。メモリ312は、読取り専用メモリもしくはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通する任意のメモリから構成することができる。プラットフォーム302は、メモリ312中でアクティブに使用されないアプリケーション、および他のデータを記憶することができるローカルデータベース314も含むことができる。ローカルデータベース314は、一般的にフラッシュメモリセルであるが、磁気媒体、EEPROM、光学媒体、テープ、ソフトまたはハードディスクなど、当技術分野で知られている任意の二次記憶デバイスとすることができる。
【0039】
したがって、本発明の一実施形態は、本明細書において説明される機能を実行する能力を含むUE(たとえば、UE300A、UE300Bなど)を含むことができる。当業者によって理解されるように、様々な論理要素は、本明細書において開示される機能を達成するために、個別の要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアとの任意の組合せで具現され得る。たとえば、ASIC308、メモリ312、API310およびローカルデータベース314をすべて協働的に使用して、本明細書において開示される様々な機能をロード、記憶および実行することができ、したがって、これらの機能を実行する論理手段を様々な要素に分散させることができる。代替的には、機能は1つの個別構成要素に組み込まれ得る。したがって、
図3におけるUE300AおよびUE300Bの特徴は例示的なものにすぎないと見なすべきであり、本発明は図示される特徴または構成には限定されない。
【0040】
UE300Aおよび/またはUE300BとRAN120との間のワイヤレス通信は、たとえばCDMA、W-CDMA(登録商標)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元(OFDM)、GSM(登録商標)、またはワイヤレス通信ネットワークもしくはデータ通信ネットワークで使用され得る他のプロトコルのような、様々な技術に基づくことができる。先に論じられ、当技術分野で知られているように、音声送信、および/またはデータは、様々なネットワークおよび構成を使用してRANからUEに送信され得る。したがって、本明細書において提供される例は、本発明の実施形態を限定するためのものではなく、単に本発明の実施形態の態様の説明を助けるためのものにすぎない。
【0041】
図4は、機能を実行するように構成された論理手段を含む通信デバイス400を示す。通信デバイス400は、限定はしないが、UE300Aもしくは300B、RAN120の任意の構成要素(たとえば、BS200A〜210A、BSC 215A、NodeB200B〜210B、RNC 215B、eNodeB 200D〜210Dなど)、コアネットワーク140の任意の構成要素(PCF 220A、PDSN 225A、SGSN 220B、GGSN 225B、MME 215Dまたは220D、HSS 225D、S-GW 230D、P-GW 235D、PCRF 240D)、コアネットワーク140および/またはインターネット175に結合される任意の構成要素(たとえば、アプリケーションサーバ170)などを含む、先に言及された通信デバイスのいずれかに対応することができる。したがって、通信デバイス400は、
図1のワイヤレス通信システム100を介して1つまたは複数の他のエンティティと通信する(または通信を容易にする)ように構成された任意の電子デバイスに対応することができる。
【0042】
図4を参照すると、通信デバイス400は、情報を受信および/または送信するように構成された論理手段405を含む。一例では、通信デバイス400がワイヤレス通信デバイス(たとえば、UE300Aまたは300B、BS200A〜210Aのうちの1つ、NodeB200B〜210Bのうちの1つ、eNodeB200D〜210Dのうちの1つなど)に対応する場合には、情報を受信および/または送信するように構成された論理手段405は、ワイヤレス送受信機および関連ハードウェア(たとえば、RFアンテナ、モデム、変調器および/または復調器など)のようなワイヤレス通信インターフェース(たとえば、Bluetooth(登録商標)、WiFi、2G、CDMA、W-CDMA(登録商標)、3G、4G、LTEなど)を含むことができる。別の例では、情報を受信および/または送信するように構成された論理手段405は、有線通信インターフェース(たとえば、インターネット175にアクセスする手段となり得るシリアル接続、USBまたはファイアワイヤ接続、イーサネット(登録商標)接続など)に対応することができる。したがって、通信デバイス400が、何らかのタイプのネットワークベースのサーバ(たとえば、PDSN、SGSN、GGSN、S-GW、P-GW、MME、HSS、PCRF、アプリケーション170など)に対応する場合、情報を受信および/または送信するように構成された論理手段405は、一例では、イーサネット(登録商標)プロトコルによってネットワークベースのサーバを他の通信エンティティに接続するイーサネット(登録商標)カードに対応することができる。さらなる例では、情報を受信および/または送信するように構成された論理手段405は、通信デバイス400がそのローカル環境を監視する手段となり得る感知または測定ハードウェア(たとえば、加速度計、温度センサ、光センサ、ローカルRF信号を監視するためのアンテナなど)を含むことができる。情報を受信および/または送信するように構成され論理手段405は、実行されるときに、情報を受信および/または送信するように構成された論理手段405の関連ハードウェアがその受信機能および/または送信機能を実行できるようにする、ソフトウェアも含むことができる。しかしながら、情報を受信および/または送信するように構成された論理手段405は、ソフトウェア単体に対応するのではなく、情報を受信および/または送信するように構成された論理手段405は、その機能を達成するためのハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
【0043】
図4を参照すると、通信デバイス400は、情報を処理するように構成された論理手段410をさらに含む。一例では、情報を処理するように構成された論理手段410は、少なくともプロセッサを含むことができる。情報を処理するように構成された論理手段410によって実行され得るタイプの処理の例示的な実施態様は、限定はしないが、判断を行うこと、接続を確立すること、異なる情報オプション間で選択を行うこと、データに関係する評価を行うこと、測定演算を実行するために通信デバイス400に結合されたセンサとやりとりすること、情報をあるフォーマットから別のフォーマットに(たとえば、.wmvから.aviへなど、異なるプロトコル間で)変換することなどを含む。たとえば、情報を処理するように構成された論理手段410中に含まれるプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書において説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せに対応することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実現され得る。情報を処理するように構成された論理手段410は、実行されるときに、情報を処理するように構成された論理手段410の関連ハードウェアがその処理機能を実行できるようにする、ソフトウェアも含むことができる。しかしながら、情報を処理するように構成された論理手段410は、ソフトウェア単体に対応するのではなく、情報を処理するように構成された論理手段410は、その機能を達成するためのハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
【0044】
図4を参照すると、通信デバイス400は、情報を記憶するように構成された論理手段415をさらに含む。一例では、情報を記憶するように構成された論理手段415は、少なくとも非一時的メモリおよび関連ハードウェア(たとえば、メモリコントローラなど)を含むことができる。たとえば、情報を記憶するように構成された論理手段415に含まれる非一時的メモリは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形の記憶媒体に対応することができる。情報を記憶するように構成された論理手段415は、実行されるときに、情報を記憶するように構成された論理手段415の関連ハードウェアがその記憶機能を実行できるようにするソフトウェアも含むことができる。しかしながら、情報を記憶するように構成された論理手段415は、ソフトウェア単体に対応するのではなく、情報を記憶するように構成された論理手段415は、その機能を達成するためのハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
【0045】
図4を参照すると、通信デバイス400は、オプションで、情報を提示するように構成された論理手段420をさらに含む。一例では、情報を提示するように構成された論理手段420は、少なくとも出力デバイスおよび関連ハードウェアを含むことができる。たとえば、出力デバイスは、ビデオ出力デバイス(たとえば、ディスプレイスクリーン、USB、HDMI(登録商標)のようなビデオ情報を搬送することができるポートなど)、オーディオ出力デバイス(たとえば、スピーカ、マイクロフォンジャック、USB、HDMI(登録商標)のようなオーディオ情報を搬送することができるポートなど)、振動デバイス、および/または、情報が出力のためにフォーマットされる際、または通信デバイス400のユーザもしくは操作者によって実際に出力される際の手段となり得る任意の他のデバイスを含むことができる。たとえば、通信デバイス400が
図3に示されるようなUE300AまたはUE300Bに対応する場合には、情報を提示するように構成された論理手段420は、UE300Aのディスプレイ310AまたはUE300Bのタッチスクリーンディスプレイ305Bを含むことができる。さらなる例では、情報を提示するように構成された論理手段420は、(たとえば、ネットワークスイッチ、またはルータ、リモートサーバなど)ローカルユーザを有しないネットワーク通信デバイスのようないくつかの通信デバイスでは省略されることがある。情報を提示するように構成された論理手段420は、実行されるとき、情報を提示するように構成された論理手段420の関連ハードウェアが提示機能を実行できるようにする、ソフトウェアも含むことができる。しかしながら、情報を提示するように構成された論理手段420は、ソフトウェア単体に対応するのではなく、情報を提示するように構成された論理手段420は、その機能を達成するためのハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
【0046】
図4を参照すると、通信デバイス400は、場合によっては、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理手段425をさらに含む。一例では、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理手段425は、少なくともユーザ入力デバイスおよび関連ハードウェアを含むことができる。たとえば、ユーザ入力デバイスは、ボタン、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、カメラ、オーディオ入力デバイス(たとえば、マイクロフォン、またはマイクロフォンジャックなど、オーディオ情報を搬送することができるポートなど)、および/または情報がそれによって通信デバイス400のユーザもしくは操作者から受信され得る任意の他のデバイスを含むことができる。たとえば、通信デバイス400が
図3に示されるようなUE300AまたはUE300Bに対応する場合には、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理手段425は、キーパッド320A、ボタン315Aまたは310B〜325Bのうちのいずれか、タッチスクリーンディスプレイ305Bを含むことができる。さらなる例では、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理手段425は、(たとえば、ネットワークスイッチ、またはルータ、リモートサーバなど)ローカルユーザを有しないネットワーク通信デバイスのようないくつかの通信デバイスでは省略されることがある。ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理手段425は、実行されるときに、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理手段425の関連ハードウェアがその入力受信機能を実行できるようにする、ソフトウェアも含むことができる。しかしながら、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理手段425は、ソフトウェア単体に対応するのではなく、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理手段425は、その機能を達成するためのハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
【0047】
図4を参照すると、405〜425の構成された論理手段は、
図4では別個のまたは相異なるブロックとして示されているが、それぞれの構成された論理手段がその機能を実行するためのハードウェアおよび/またはソフトウェアは、部分的に重複し得ることは理解されよう。たとえば、405〜425の構成された論理手段の機能を容易にするために使用されるいずれのソフトウェアも、情報を記憶するように構成された論理手段415に関連する非一時的メモリに記憶することができ、そうすることによって、405〜425の構成された論理手段はそれぞれ、その機能(すなわち、この場合、ソフトウェア実行)を、情報を記憶するように構成された論理手段415によって記憶されたソフトウェアの動作に部分的に基づいて実行する。同様に、構成された論理手段のうちの1つに直接関連付けられたハードウェアは、時々、他の構成された論理によって借用または使用され得る。たとえば、情報を処理するように構成された論理手段410のプロセッサは、データを、情報を受信および/または送信するように構成された論理手段405によって送信される前に、適切な形式にフォーマットすることができるので、情報を受信および/または送信するように構成された論理手段405は、その機能(すなわち、この場合、データの送信)を、情報を処理するように構成された論理手段410に関連付けられたハードウェア(すなわち、プロセッサ)の動作に部分的に基づいて実行する。
【0048】
概して、別段に明示的に記載されていない限り、本開示全体にわたって使用される「ように構成された論理手段」という句は、ハードウェアにより少なくとも部分的に実施される実施形態を引き合いに出すものとし、ハードウェアから独立したソフトウェアだけの実施形態に位置づけるものではない。様々なブロックにおける構成された論理手段または「ように構成された論理手段」は、特定の論理ゲートまたは論理要素に限定されるのではなく、概して、本明細書に記載した機能性を、(ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組合せのいずれかを介して)実施するための能力を指すことは理解されよう。したがって、様々なブロックに示す構成された論理手段または「ように構成された論理手段」は、「論理(ロジック)」という言葉を共有するにもかかわらず、必ずしも論理ゲートまたは論理要素として実現されるとは限らない。様々なブロックの論理手段間の他のやりとりまたは協働が、以下でより詳細に説明する実施形態の検討から、当業者には明らかになるであろう。
【0049】
様々な実施形態は、
図5に示されたサーバ500などの、様々な市販のサーバデバイスのいずれかにおいて実現することができる。一例では、サーバ500は、上記のアプリケーションサーバ170の一例の構成に対応することができる。
図5において、サーバ500は、揮発性メモリ502と、ディスクドライブ503のような大容量の不揮発性メモリとに結合された、プロセッサ501を含む。サーバ500はまた、プロセッサ501に結合された、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)またはDVDディスクドライブ506を含むことができる。サーバ500はまた、他のブロードキャストシステムコンピュータおよびサーバに、またはインターネットに結合されたローカルエリアネットワークなど、ネットワーク507とデータ接続を確立するための、プロセッサ501に結合されたネットワークアクセスポート504も含むことができる。
図4との関連で、
図5のサーバ500は、通信デバイス400の一例の実施態様を示しており、それにより、情報を送信および/または受信するように構成された論理手段405は、ネットワーク507と通信するためにサーバ500によって用いられるネットワークアクセスポート504に対応し、情報を処理するように構成された論理手段410はプロセッサ501に対応し、情報を記憶するように構成された論理手段415は、揮発性メモリ502、ディスクドライブ503および/またはディスクドライブ506の任意の組合せに対応する。情報を提示するように構成されたオプションの論理手段420およびローカルユーザ入力を受信するように構成されたオプションの論理手段425は、
図5には明示的に示されず、そこに含まれる場合も、含まれない場合もある。したがって、
図5は、
図3の場合のような305Aまたは305BのようなUEの実施態様に加えて、通信デバイス400がサーバとして実現できることを実証するのを助ける。
【0050】
音声および何らかの他の形態のメディア(リアルタイムまたは非リアルタイム)の同時送信を伴うユーザアプリケーションサービスは通常、個別の独立したストリームとして音声メディアを送ることによって実施される。これは、肯定的なユーザ体感を提供すること、音声パケットに対して、QoSのような優先的な取り扱いを割り振ることを含む、いくつかの理由のために行われる。音声パケットが、ビデオのようなリアルタイムメディアと同時に送信されるとき、ビデオストリームは通常、QoSを伴わないベストエフォート(BE)を割り振られる。このようにして、ネットワーク条件によっては、ビデオパケットはパケット損失、ジッタおよび/または遅延を被る場合がある。この結果として、ユーザ体感に一貫性がなくなる。
【0051】
本明細書において用いられるときに、「QoSチャネル」は、任意のネットワークタイプを介してのQoS通信リンク(たとえば、LTEにおけるGBR QoSベアラ、EV-DOにおけるRonRメッセージを介して予約されるQoSを伴うトラフィックチャネル(TCH)など)を指すために用いられ、「非QoSチャネル」は、任意のネットワークタイプを介してのQoSを伴わない通信リンク(たとえば、LTEにおけるデフォルトの非GBRベアラ、EV-DOにおいて予約されるQoSを伴わないTCHなど)を指すために用いられる。さらに、特定のネットワーク構成(たとえば、
図2Aの場合のようなEV-DO、
図2Bおよび
図2Cの場合のようなUMTS/W-CDMAなど)では、RAN120がUEによって使用されるQoSを割り当てる責任を担い、他のネットワーク構成(たとえば、
図2Dの場合のようなLTEなど)では、コアネットワーク140がUEによって用いられるQoSを割り当てる責任を担う。したがって、RAN/コアネットワーク120/140としてそれぞれの図において示される「RAN-コアネットワーク」は、UEをサービングし、UEにQoSを割り当てる責任を担う任意のネットワークタイプにおけるエンティティを指すために用いられる。
【0052】
したがって、一例としてLTEネットワークでは、オーディオデータ(たとえば、音声メディア)は通常、特定のGBRまたはQoSを伴う専用ベアラを介して搬送される。非オーディオデータ(たとえば、ファイルまたはビデオ)は同じ取り扱いを期待する場合があるが、この場合、ビットレート要件が高い場合がある。したがって、UEに、そのセッションのためのオーディオデータおよび非オーディオデータのすべてを取り扱うだけの十分なGBRを割り当てることができる可能性は小さい。
図6は、オーディオデータおよび非オーディオデータのための先に言及されたリソース割り振りを用いてサーバ調停通信セッションをサポートする従来のプロセスを示す。
【0053】
図6を参照すると、アプリケーションサーバ170は少なくともUE1とUE2との間の通信セッションを設定する、600。一例では、通信セッション(たとえば、PTT呼、VoIP呼など)は1つまたは複数のさらなるUEを含むこともでき、その場合、その通信セッションはグループ通信セッションである。通信セッションを設定することと併せて、UE1をサービングするRAN/コアネットワークは、通信セッションのためのUE1の非オーディオデータ転送をサポートするための非QoSチャネルを割り振り、および/または保持し、605、UE1をサービングするRAN/コアネットワークは、通信セッションのためのUE1のオーディオデータ転送をサポートするためのQoSチャネルも割り振る、610。同様に、通信セッションを設定することと併せて、UE2をサービングするRAN/コアネットワークは、通信セッションのためのUE2の非オーディオデータ転送をサポートするための非QoSチャネルを割り振り、および/または保持し、615、UE2をサービングするRAN/コアネットワークは、通信セッションのためのUE2のオーディオデータ転送をサポートするためのQoSチャネルも割り振る、620。一例では、605または615において、UE1および/またはUE2が非QoSチャネル(たとえば、LTEにおけるデフォルト非GBRベアラ)をあらかじめ確立している場合には、その通信セッションのための非オーディオデータ転送をサポートするためにUE1および/またはUE2にいかなる新たなリソースも割り振ることなく、あらかじめ確立されている非QoSチャネルを単に保持することができる。
図6の残りの部分は、通信セッション中に非QoSチャネルを介して送ることができる2つの異なるタイプの非オーディオデータ(すなわち、ビデオデータおよびファイルデータ)の図を提供する。
【0054】
図6を参照すると、通信セッション中に、UE1は、UE2に送信するためのオーディオデータおよびビデオデータを入手する、625。それにより、UE1は、625において入手されたオーディオデータを搬送する第1のパケットストリームを、610において割り振られたQoSチャネルを介して送信し、630、625において入手されたビデオを搬送する第2のパケットストリームを、610からの非QoSチャネルを介して送信する、635。理解されるように、特定のタイプのビデオデータは、他のタイプのビデオデータより、ビデオ再生性能に大きな影響を及ぼす。たとえば、間欠的なI-フレームまたはI-スライスは、ビデオ再生を較正するのを助ける相対的に重要なビデオフレームである。
図6では、1つまたは複数のI-フレームを搬送する第2のパケットストリーム内の1つまたは複数のパケットが、非QoSチャネル上にQoSがないことに少なくとも部分的に起因して、転送中のある時点で失われるものと仮定する、640。したがって、UE2は、第1のパケットストリームおよび第2のパケットストリームを受信し、その中に含まれるそれぞれのオーディオデータおよびビデオデータを再生する、645。しかしながら、645において、640からのI-フレームが失われることによって、UE2によって再生されるビデオの品質に劣化が生じる。
【0055】
図6を参照すると、通信セッション中に、UE1は、UE2に送信するために、解読鍵で解読される(解除される)ように構成される暗号化されたファイルを入手する、650。それにより、UE1は、610からの非QoSチャネルを介しての第2のパケットストリーム内で、暗号化されたファイルおよびその関連する解読鍵の両方を送信する、655。
図6では、解読鍵を搬送する第2のパケットストリーム内の1つまたは複数のパケットが、非QoSチャネル上にQoSがないことに少なくとも部分的に起因して、UE2のサービングRAN/コアネットワークとアプリケーションサーバ170との間のある点で失われるものと仮定する、660。したがって、665において、UE2は暗号化されたファイルとともに、655において第2のパケットストリームを受信するが、660において解読鍵が失われたために、UE2は暗号化されたファイルを解読することができない。このようにして、暗号化されたファイル全体の転送に成功した場合であっても、解読鍵が失われたことによって、暗号化されたファイルを利用できなくなる。
【0056】
理解されるように、オーディオデータおよび非オーディオデータの両方を取り扱うのに十分なQoSが一般に利用できないために、
図6において非QoSチャネルが用いられるが、非QoSチャネル上で特定のより高い優先度の非オーディオデータ(たとえば、解読鍵、I-フレーム、ヘッダ情報など)が失われることによって、低い優先度の非オーディオデータ(たとえば、B-フレーム、バルク暗号化によるファイルなど)と比較して、ターゲットUEにおいてユーザ体感に対して過度に大きな劣化を引き起こす可能性がある。したがって、本発明の実施形態は、より高い優先度の(HP)非オーディオデータのサブセットを識別し、(存在するなら)任意の残りのより低い優先度の(LP)非オーディオデータは非QoSチャネル上にとどまることができるようにしながら、HP非オーディオデータを、非QoSチャネルの代わりに、QoSチャネルに割り振ることに向けられる。それにより、HP非オーディオデータは、通信セッション中に(たとえば、QoSチャネルが十分に活用されていないときに)、QoSチャネル上で搬送されるオーディオデータにピギーバックすることができ、および/またはオーディオデータとインターリーブすることができ、ターゲットUEがQoSチャネル上のHP非オーディオデータとオーディオデータとを区別することができるように、HP非オーディオデータをマーキングすることができる。これらの態様が、
図7A〜
図12に関して以下にさらに詳細に論じられる。
【0057】
図7Aは、本発明の一実施形態による、通信セッション中に、送信側UEが、非サービス品質(QoS)チャネルからのより高い優先度の(HP)非オーディオデータのサブセットを識別し、QoSチャネルに再び割り振るプロセスを示す。
図7Aを参照すると、送信側UEは、ターゲットUEに送信するためのオーディオデータおよび非オーディオデータを入手する、700A。700Aにおいて入手されたオーディオデータおよび非オーディオデータは、一例では、(同時に入手することは確かに可能ではあるが)必ずしも同時に入手される必要はない。たとえば、非オーディオデータ(たとえば、ファイル、リアルタイムビデオなど)は、送信側のユーザが無音であるとき、送信側UEが半二重セッションにおける非フロアホルダであるとき、および/または送信側UEがミュートされるときのような、オーディオ送信が一時的に中断する間に入手することができるか、または取り込むことができる。
【0058】
705Aにおいて、送信側UEは、オーディオデータおよび非オーディオデータを送信するために、現在、どのチャネルが利用可能であるかを判断する、705A。詳細には、
図7Aの実施形態において、送信側UEは通信セッション全体を通して非QoSチャネルにアクセスできるが、QoSチャネルは利用可能な場合も、利用可能でない場合もあると仮定される。たとえば、QoSチャネルは、通信セッションの設定中の時間にわたって利用できない場合があるか、またはQoSチャネルは割り振られるが、後にネットワークによって取り上げられ、別の目的に転用される場合がある。705Aにおいて、送信側UEが、現在、非QoSチャネルにアクセスでき、QoSチャネルにアクセスできないと判断する場合には、送信側UEは、ベストエフォート(BE)プロトコルを用いて、オーディオデータおよび非オーディオデータの両方を非QoSチャネルを介して送る、710A。そうではなく、705Aにおいて、送信側UEが、現在、非QoSチャネルおよびQoSチャネルの両方にアクセスできると判断する場合には、
図6の場合のように、単に、オーディオデータをQoSチャネルに割り振り、非オーディオデータを非QoSチャネルに割り振る代わりに、送信側UEは、非オーディオデータがHP非オーディオデータの第1のサブセットおよび(オプションで)LP非オーディオデータの第2のサブセットを含むか否かを識別するために、非オーディオデータを評価する、715A。
図7に関して、715Aの評価は、非オーディオデータがLP非オーディオデータおよびHP非オーディオデータの第1のサブセットおよび第2のサブセットの両方を含むか否かを識別することができるか、または代替的には、非オーディオデータがLP非オーディオデータのみを含むか(たとえば、非オーディオデータのいずれも特に重要ではない)、HP非オーディオデータのみを含むか(たとえば、非オーディオデータが、全体として高い優先度を有するファイルに対応する)を識別することができる。
【0059】
潜在的には、数多くの異なるタイプの非オーディオデータをHP非オーディオデータと見なすことができる。本明細書において用いられるときに、HP非オーディオデータは、非QoSチャネルの代わりに、QoSチャネル上での送達をトリガするのに十分な優先度を有する非オーディオデータと定義され、一方、LP非オーディオデータは、QoSチャネルが利用可能な場合であっても、非QoSチャネルの代わりに、QoSチャネル上での送達をトリガするだけの十分な優先度を有しない非オーディオデータと定義される。表2(以下)は、
図7Aのプロセスとの関連においてHP非オーディオデータと見なすことができる非オーディオデータの具体例を示す。
【0061】
図7Aを参照すると、715Aにおける評価に基づいて、送信側UEは、HP非オーディオデータが識別されたか否かを判断する、720A。送信側UEが、720Aにおいて、HP非オーディオデータが識別されなかったと判断する場合には、オーディオデータはQoSチャネルを介して送られ、非オーディオデータは非QoSチャネルを介して送られる、725A(たとえば、
図6の630および635と同様)。代替的には、送信側UEが、720Aにおいて、HP非オーディオデータが識別されたと判断する場合には、送信側UEは、識別されたHP非オーディオデータを、非QoSチャネルの代わりに、QoSチャネルを介して送信するか否かを判断する、730A。
【0062】
図7Aを参照すると、730Aの決定ロジックは、チャネル割り振りルールに基づくことができる。一例では、チャネル割り振りルールは、送信側UEに、すべての識別されたHP非オーディオデータを(すなわち、QoSチャネル上の利用レベルに関係なく)、QoSチャネルを介して送信するように指示することができる。代替的には、チャネル割り振りルールは、送信側UEに、QoSチャネルが十分に活用されていない場合にのみ、任意の識別されたHP非オーディオを、QoSチャネルを介して送信するように指示することができる。たとえば、QoSチャネルは、送信側UEのユーザが話しをしており、オーディオが送信側UEによってターゲットUEに能動的に送信されている場合に、十分に活用されている可能性が高い。しかしながら、音声トラフィックは通常、バースト性であるので、音声活動が低い場合には(または送信側UEが半二重呼の場合のフロアを有しない場合には)、利用率が低いと推測することができる。以下で
図7Bに関してさらに詳細に説明されるように、QoSチャネルを介してのHP非オーディオデータをトリガするチャネル割り振りルールを容易にするために、決定エンジンに、現在の音声活動レベルに関して通知することができる。送信側UEは、730Aにおいて、識別されたHP非オーディオデータを、QoSチャネルを介して送信しないと判断する場合には、オーディオデータはQoSチャネルを介して送られ、非オーディオデータ(たとえば、HP非オーディオデータおよびLP非オーディオデータ)は非QoSチャネルを介して送られる、725A(たとえば、
図6の630および635と同様)。代替的には、送信側UEが、730Aにおいて、識別されたHP非オーディオデータを、QoSチャネルを介して送信すると判断する場合には、そのプロセスは735Aに進む。
【0063】
735Aにおいて、送信側UEは、QoSチャネルを介して第1のパケットストリームを送信し、それにより、第1のパケットストリームは、(i)700Aにおいて得られたオーディオデータ、および(ii)715Aにおいて識別されたHP非オーディオデータの両方を含む。先に論じられたように、識別されたHP非オーディオデータは、QoSチャネル上のオーディオまたは音声利用率が低い期間中に、第1のパケットストリームに挿入することができるので、735Aの送信は、ある期間にわたって(たとえば、QoSチャネル上のオーディオ利用率が高い間に)主にオーディオデータを含むことができ、別の期間中に(たとえば、QoSチャネル上のオーディオ利用率が低い間に)HP非オーディオデータを主に含むことができる。このようにして、HP非オーディオデータに対するオーディオデータの割合は変化する可能性があり、特定の時点では、第1のパケットストリーム内でのオーディオデータまたはHP非オーディオデータの排他的送信に関連付けることができる。
【0064】
さらに、735Aの送信と併せて、送信側UEは、ターゲットUEが第1のパケットストリーム内のオーディオデータおよびHP非オーディオデータを正確に関連付けることができるように、どのパケットがオーディオデータを搬送し、どのパケットはHP非オーディオデータを搬送するかを識別するために、第1のパケットストリーム内のパケットをマーキングすることができる。たとえば、マーキングは、HP非オーディオデータを搬送するパケットのヘッダにフラグを追加することによって、またはオーディオデータを搬送するパケットのヘッダにフラグを追加することによって、またはその両方によって成し遂げることができる。また、特定のハイブリッドパケット(たとえば、RTPパケット)は、ある量のオーディオデータと、ある量のHP非オーディオデータとを含むことも可能である。この場合、ハイブリッドパケットは、そのハイブリッドステータスを指示するようにマーキングすることができるか、または代替的には、フレームごとに、その特有のオーディオまたはHP非オーディオの関連付けを指示するために、ハイブリッドパケット内の個々のオーディオフレームまたはHP非オーディオフレームをマーキングすることができる。さらなる例では、ターゲットUEに対して非オーディオステータスを依然として指示しながら、同じRTPセッションをオーディオデータとして用いることによって、第1のパケットストリーム内の非オーディオパケットがQoSチャネルを利用できるように、RTPヘッダ内の特殊ペイロードタイプを非オーディオデータ(たとえば、ビデオデータなど)のために割り当てることによって、RTPパケットのためにパケットマーキングを実施することができる。代替の例では、非オーディオステータスをターゲットUEに依然として指示しながら、非オーディオパケットが同じRTPセッションをオーディオデータとして使用することができるように、第1のパケットストリーム内の非オーディオパケットのためのRTP拡張ヘッダを介してRTPパケットのためにパケットマーキングを実施することができる。
【0065】
740Aにおいて、送信側UEはまた、オプションで、少なくともLP非オーディオデータの第2のサブセットを含む第2のパケットストリームを送信する。識別されたHP非オーディオデータは、潜在的には、700Aにおいて入手された非オーディオデータ全体を含むことができるので、740Aの送信はオプションである(たとえば、上記の表2からのファイル転送例#3を参照)。しかしながら、HP非オーディオデータが、700Aにおいて入手された非オーディオデータの一部のみに対応する場合には、740Aにおいて、第2のパケットストリーム内で残りのLP非オーディオデータを送信することができる。また、さらなる一例では、735AにおいてQoSチャネルを介して第1のパケットストリーム内で送信されるHP非オーディオデータを、740Aにおいて、非QoSチャネルを介して重複して送信することもできる。
【0066】
図7Bは、本発明の一実施形態による、送信側UEの例示的な構成を示す。詳細には、
図7Bは、オーディオデータが音声データである場合に、リアルタイム転送プロトコル(RTP)を用いて、関連付けられるUE構成を介して実施される
図7Aのプロセスを示す。
【0067】
図7Bを参照すると、送信側UEのアプリケーション層700Bは、非オーディオ源705Bと、オーディオ源710Bと、決定エンジン715Bと、音声活動検出モジュール720Bと、非オーディオRTPパケット化モジュール725Bと、音声RTPパケット化モジュール730Bとを含む。非オーディオ源705B(ビデオを取り込むか、または転送のためのファイルを識別するように構成されるクライアントアプリケーションなど)は、インターフェース1を介して、決定エンジン715Bに、また、非オーディオRTPパケット化モジュール725Bに非オーディオデータ(たとえば、ビデオ、ファイルなど)を与える(たとえば、
図7Aの700Aと同様)。オーディオ源710B(たとえば、オーディオを取り込むか、またはオーディオセッションを管理するように構成されるクライアントアプリケーション、一例では非オーディオ源705Bの場合と同様とすることができる)は、インターフェース2および3をそれぞれ介して、音声活動検出モジュール720Bに、また、音声RTPパケット化モジュール730Bにオーディオデータを与える(たとえば、
図7Aの700Aと同様)。
【0068】
音声活動検出モジュール720Bは、インターフェース2からのオーディオデータを解析し、音声活動のしきい値レベルがオーディオデータ内に存在するか否かを判断する。音声活動検出モジュール720Bは、インターフェース4を介して、音声活動のしきい値レベルが超えられたか否かを決定エンジン715Bに通知する。
図7Bの実施形態では、音声活動検出モジュール720Bからの指示が、音声活動のしきい値レベルが超えられたことを指示するのに基づいて、決定エンジン715Bが、HP非オーディオデータを非QoSチャネルからQoSチャネルに移行することに決めると仮定する(
図7Aの730Aと同様)。したがって、決定エンジン715Bは、インターフェース1を介して受信された非オーディオデータ内の任意の非オーディオデータを識別し(
図7Aの715Aと720Aと同様)、インターフェース5を介して、非オーディオRTPパケット化モジュール725Bに、識別されたHP非オーディオデータを、インターフェース6を介して、音声RTPパケット化モジュール730Bに転送するように指示する。その一方で、決定エンジン715Bは、音声活動検出モジュール720Bに、HP非オーディオデータがQoSチャネル上でオーディオデータとともにパケット化されることになることも通知し、音声活動検出モジュール720Bは、この情報を、インターフェース7を介して、音声RTPパケット化モジュール730Bに転送する。非オーディオRTPパケット化モジュール725Bは、LP非オーディオデータをパケット化し、パケット化されたLP非オーディオデータを、インターフェース8を介して、IPスタック735Bに送る。非オーディオRTPパケット化モジュール725Bは、オーディオデータおよびHP非オーディオデータの両方をパケット化し、パケット化されたオーディオデータおよびHP非オーディオデータを、インターフェース9を介して、IPパケット735Bに送る。IPスタック735Bは、パケット化されたオーディオデータ、HP非オーディオデータおよびLP非オーディオデータを、インターフェース10を介して、アップリンクトラフィックフローテンプレート(TFT)モジュール740Bに送達する。アップリンクTFTモジュール740Bは、パケット化されたオーディオデータおよびHP非オーディオデータを含む第1のパケットストリームをQoSチャネルまたはインターフェース11を介して送信し(
図7Aの735Aと同様)、また、アップリンクTFTモジュール740Bは、パケット化されたLP非オーディオデータを含む第2のパケットストリームを非QoSチャネルまたはインターフェース12を介して送信する(
図7Aの740Aと同様)。
【0069】
図8Aは、本発明の一実施形態による、ターゲットUEがQoSチャネルからHP非オーディオデータを識別し、抽出するプロセスを示す。詳細には、
図8Aは、送信側UEが
図7Aの735AにおいてQoSチャネルを介してHP非オーディオデータを送信するときのターゲットUEの動作を示す。
【0070】
図8Aを参照すると、ターゲットUEと送信側UEとの間の非QoSチャネルおよびQoSチャネルの両方がアクティブであると仮定する。この仮定の下で、ターゲットUEはQoSチャネルを介して第1のパケットストリームを受信し、800A、それにより、第1のパケットストリームは、
図7Aの735Aにおいて送信側UEによって送信された第1のパケットストリームに対応する。また、ターゲットUEは、オプションで、第2のパケットストリームも受信し、805A、それにより、第2のパケットストリームは、
図7Aの740Aにおいて送信側UEによってオプションで送信された第2のパケットストリームに対応する。先に言及されたように、識別されたHP非オーディオデータは、潜在的には、
図7Aの700Aにおいて入手された非オーディオデータ全体を含むことができるので、805Aの受信はオプションである(たとえば、上記の表2からのファイル転送例#3を参照)。しかしながら、HP非オーディオデータが、
図7Aの700Aにおいて入手された非オーディオデータの一部のみに対応する場合には、800Aにおいて、第2のパケットストリーム内で残りのLP非オーディオデータを受信することができる。また、さらなる一例では、800AにおいてQoSチャネルを介して第1のパケットストリーム内で受信されるHP非オーディオデータを、805Aにおいて、第2のパケットストリームの一部として、非QoSチャネルを介して重複して受信することもできる。
【0071】
図8Aを参照すると、ターゲットUEは、通信セッションのためのオーディオデータを搬送する第1の1組のパケットと、通信セッションのためのHP非オーディオデータを搬送する第2の1組のパケットとを識別するために、第1の1組のパケットを評価する、810A。たとえば、
図7Aに関して先に論じられたように、送信側UEは、任意のHP非オーディオパケットをフラグでマーキングして、ターゲットUEがQoSチャネル上の第1のパケットストリーム内の第1の1組のパケットと第2の1組のパケットとを区別するのを容易にすることができる。その際、ターゲットUEは、810Aにおいてこれらのフラグを識別し、第1の1組のパケットと、第2の1組のパケットとを抽出することができる。それ応じて、815Aにおいて、ターゲットUEは、第1のパケットストリームから第1の1組のパケットと第2の1組のパケットとを抽出する。ターゲットUEは、抽出された第1の1組のパケットからオーディオを再生し、820A、また、ターゲットUEは、第2のパケットストリームからの任意のLP非オーディオデータとともに、抽出された第2の1組のパケットからのHP非オーディオデータを処理する、825A。たとえば、LP非オーディオデータおよびHP非オーディオデータがビデオデータに対応する場合には、825Aにおいて行われる処理は、非QoSチャネルおよびQoSチャネル上でそれぞれ受信されたLP非オーディオデータおよびHP非オーディオデータを統合することと、その後、820Aにおけるオーディオの再生とともに、統合されたビデオを再生することとを含むことができる。別の例では、LP非オーディオデータおよびHP非オーディオデータが、暗号化されたファイルおよび解読鍵に対応する場合には、825Aにおいて行われる処理は、解読鍵を用いて、暗号化されたファイルを解読することを含むことができる。
【0072】
図8Bは、本発明の一実施形態による、ターゲットUEの例示的な構成を示す。詳細には、
図8Bは、オーディオデータが音声データである場合に、RTPを用いて、関連付けられるUE構成を介して実施される
図8Aのプロセスを示す。
図8BにおけるターゲットUEは、ダウンリンクTFTモジュール800Bと、IPスタック805Bと、アプリケーション層810Bとを含む。アプリケーション層810Bは、非オーディオRTPパケット解除モジュール815Bと、音声RTPパケット解除モジュール820Bと、非オーディオデコーダ825Bと、オーディオデコーダ830Bとを含む。
【0073】
図8Bを参照すると、ダウンリンクTFTモジュール800Bは、オーディオデータおよびHP非オーディオデータを伴う第1のパケットストリームをQoSチャネル(またはインターフェース1)を介して受信し(
図8Aの800Aと同様)、また、ダウンリンクTFTモジュール800Bは、LP非オーディオデータを非QoSチャネル(またはインターフェース2)を介して受信する(
図8Aの805Aと同様)。ダウンリンクTFTモジュール800Bは、第1のパケットストリームおよび第2のパケットストリームを、インターフェース3を介してIPスタック805Bに転送する。IPスタック805Bは、第1のパケットストリームを、インターフェース4を介して音声RTPパケット解除モジュール820Bに転送し、IPスタック805Bは、第2のパケットストリームを、インターフェース5を介して、非オーディオRTPパケット解除モジュール815Bに転送する。非オーディオRTPパケット解除モジュール815Bは、第2のパケットストリームのパケットを解除し、解除された第2のパケットストリームを、インターフェース6を介して、非オーディオデコーダ825Bに転送する。音声RTPパケット解除モジュール820Bは、パケットストリーム内で、オーディオデータを搬送する第1の1組のパケットと、HP非オーディオデータを搬送する第2の1組のパケットとを識別する(たとえば、先に論じられたように、パケットマーキングに基づく)。RTPパケット解除モジュール820Bは、第1のパケットストリームからの第1の1組のパケットおよび第2の1組のパケットのパケットを解除し(たとえば、
図8Aの815Aと同様)、その後、解除された第1の1組のパケットを、インターフェース7を介してオーディオデコーダ830Bに転送し、解除された第2の1組のパケットを、インターフェース8を介して非オーディオデコーダ825Bに転送する。オーディオデコーダ830Bは、オーディオデータの再生を容易にするために、解除された第1の1組のパケットを復号し、一方、非オーディオデコーダ825Bは、LP非オーディオデータおよびHP非オーディオデータの処理を容易にするために、解除された第2のパケットストリームおよび解除された第1の1組のパケットを復号する(たとえば、
図8Aの825Aと同様)。
【0074】
図9は、本発明の一実施形態による、テレビ会議に関する
図7Aおよび
図8Aの例示的な実施態様を示す。
図9において、UE1は、
図7Aからの送信側UEに対応し、UE2は、
図8AからのターゲットUEに対応する。
図9の900から920は
図6の600から620に実質的に対応するので、簡潔にするためにさらには説明されない。
【0075】
図9を参照すると、700Aにおいて入手された非オーディオデータが、HPビデオデータおよびLPビデオデータを含むビデオデータであるという仮定の下で、UE1は、925において、
図7Aの700A、705A、715A、720Aおよび730Aを実行する。この時点で、
図6の630および635の場合のように、QoSチャネルを介してオーディオデータを送信し、非QoSチャネルを介してビデオデータのすべてを送信する代わりに、UE1は、QoSチャネルを介してオーディオデータおよびHPビデオデータを送信し、930(たとえば、
図7Aの735Aと同様)、UE1は、非QoSチャネルを介してLPビデオデータを送信する、935(たとえば、
図7Aの740Aと同様)。詳細には、HPビデオデータは1つまたは複数のI-フレームを含むが、
図6の640とは異なり、HPビデオデータは、非QoSチャネルの代わりに、QoSチャネルを介して送られるので、945、
図9の処理において失われないと仮定する。次に、950において、UE2が、
図8Aの800A〜815Aを実行する。その後、UE2は、QoSチャネルおよび非QoSチャネル上で第1のパケットストリームおよび第2のパケットストリームを介して受信されたオーディオおよびビデオを再生し、955(たとえば、
図8Aの820Aおよび825Aと同様)、それにより、
図9のI-フレームはQoSチャネルを介して、誤ることなく転送されるので、ビデオ再生は
図6の645に関して先に論じられた誤りを受けない。
【0076】
図10は、本発明の一実施形態による、テレビ会議に関する
図7Aおよび
図8Aの例示的な実施態様を示す。
図10において、UE1は、
図7Aからの送信側UEに対応し、UE2は、
図8AからのターゲットUEに対応する。
図10の1000から1020は
図6の600から620に実質的に対応するので、簡潔にするためにさらには説明されない。
【0077】
図10を参照すると、700Aにおいて入手された非オーディオデータが、LP非オーディオデータとして暗号化されたファイルを含み、HP非オーディオデータとして解読鍵を含むファイルパッケージであるという仮定の下で、UE1は、1025において、
図7Aの700A、705A、715A、720Aおよび730Aを実行する。この時点で、
図6の655の場合のように、QoSチャネルを介してオーディオデータを送信し、非QoSチャネルを介してファイルパッケージ全体を送信する代わりに、UE1は、QoSチャネルを介してオーディオデータおよび解読鍵を送信し、1030(たとえば、
図7Aの735Aと同様)、UE1は、非QoSチャネルを介して暗号化されたファイルを送信する、1035(たとえば、
図7Aの740Aと同様)。それゆえ、
図6の655とは異なり、解読鍵は、非QoSチャネルの代わりに、QoSチャネルを介して送信されるので、1040、解読鍵は
図10のプロセスにおいて失われない。次に、1045において、UE2が、
図8Aの800A〜815Aを実行する。その後、UE2は、QoSチャネル上で第1のパケットストリームを介して受信されたオーディオを再生し、1050(たとえば、
図8Aの820Aと同様)、また、UE2は、解読鍵に基づいて、暗号化されたファイルを解読する、1055(たとえば、
図8Aの825Aと同様)。
【0078】
理解されるように、
図10は、表2(上記)からのファイル転送例#2に基づく例示的な実施態様に対応し、それにより、HP非オーディオデータは、関連する暗号化されたファイルを解読するための解読鍵に対応する。この場合、UE2が暗号化されたファイルを解読できるようにするために、暗号化されたファイルおよび解読鍵の両方がUE2に搬送される必要がある。
図10に対する代替形態では、
図10のプロセスは、表2(上記)からのファイル転送例#2からのサムネイル画像態様に準拠するようにわずかに変更することができ、それにより、HP非オーディオデータは具体的にはQoSチャネルの利用可能性に基づいて生成され、利用可能でなく、非QoSチャネルのみが利用可能であった場合には送られない。言い換えると、非QoSチャネル上で相対的に大きな画像ファイルを転送することができ、QoSチャネルが利用可能である(十分に利用されていない)と見なされる場合には、UE2がより低速の非QoSチャネル上で大きな画像ファイルを受信するのを待つ間に、UE2によってサムネイル画像を迅速にロードすることができるように、大きなファイル画像に基づいてサムネイル画像を生成することができ、HP非オーディオデータとしてQoSチャネル上で送信することができる。それにより、HP非オーディオデータは、QoSチャネル上で送信するために入手された非オーディオデータのサブセットに必ずしも対応しないが、少なくとも1つの実施形態では、QoSチャネルが利用可能であるシナリオの場合に、LP非オーディオデータを補うか、または向上させるように構成することができる。
【0079】
図9および
図10は、
図7Aおよび
図8Aのプロセスの実施態様に向けられており、HP非オーディオデータがLP非オーディオデータとともに送られるが、非オーディオデータが全体としてHPであると見なされることも可能であり、その場合に、HP非オーディオデータは、任意の付随するLP非オーディオデータを伴うことなく送ることができる(たとえば、上記の表2からのファイル転送例#3を参照)。このことを念頭に置いて、
図11は、本発明の別の実施形態による、テレビ会議に関する
図7Aおよび
図8Aの例示的な実施態様を示す。
図11において、UE1は、
図7Aからの送信側UEに対応し、UE2は、
図8AからのターゲットUEに対応する。
図11の1100から1120は
図6の600から620に実質的に対応するので、簡潔にするためにさらには説明されない。
【0080】
図11を参照すると、700Aにおいて入手された非オーディオデータが、小さな独立したHPファイルパッケージであるという仮定の下で、UE1は、1125において、
図7Aの700A、705A、715A、720Aおよび730Aを実行する。UE1は、オーディオデータと、小さな独立したHPファイルパッケージの全体とを、QoSチャネルを介して送信し、1130(たとえば、
図7Aの735Aと同様)、UE1は、小さな独立したHPファイルパッケージのいかなる部分も非QoSチャネルを介して送信しない(たとえば、
図7Aのオプションの740Aは実行されないが、小さな独立したHPファイルパッケージに関連しないデータが非QoSチャネルを介して送られ、および/または代替的には、小さな独立したHPファイルパッケージは非QoSチャネル上で重複して送られることが可能である)。次に、1135において、UE2が、
図8Aの800A〜815Aを実行する。その後、UE2は、QoSチャネル上で第1のパケットストリームを介して受信されたオーディオを再生し、1140(たとえば、
図8Aの820Aと同様)、また、UE2は、小さな独立したHPファイルパッケージも処理する、1145(たとえば、
図8Aの825Aと同様)。
【0081】
図9、
図10および
図11は、
図7Aお
図8Aのプロセスの実施態様に向けられ、それにより、QoSチャネルは通信セッション全体を通して利用可能であると仮定されるが、QoSチャネルは、通信セッションの少なくとも一部の間に利用不可能である(または非アクティブである)可能性もある。たとえば、QoSチャネルは、通信セッションの設定中の時間にわたって利用できない場合があるか、またはQoSチャネルは割り振られるが、後にネットワークによって取り上げられ、別の目的に転用される場合がある。したがって、QoSチャネルのステータスは、潜在的には、
図12に関して後に示されるように、通信セッション中に幾分変化している可能性があるか、または予測できない可能性がある。
【0082】
図12を参照すると、
図7A〜
図11からの先に言及された通信セッションのいずれかがアクティブであり、現在のQoSセッション状態が、アクティブな非QoSチャネルと、非アクティブなQoSチャネルとに対応すると仮定する、1200。言い換えると、1200において、UE1は、UE2との通信セッションのためのQoSチャネルにアクセスできない。このことを念頭に置いて、UE1は、
図7Aからの700A、705Aおよび710Aを実行し、非QoSチャネルを介しての通信セッションのためにオーディオデータおよび非オーディオデータの両方を送信する、1205。UE2は、非QoSチャネルを介しての通信セッションのためにオーディオデータおよび非オーディオデータの両方を受信し、受信されたオーディオデータを再生し、受信された非オーディオデータを処理する、1210。
【0083】
通信セッション中のある後の時点において、UE1は、現在のQoSセッション状態を、アクティブな非QoSチャネルおよびアクティブなQoSチャネルに設定するQoSセッション状態移行を受ける、1215と仮定する。たとえば、QoSセッション状態移行は、RAN/コアネットワークが呼設定中にUE1にQoSを与えること、RAN/コアネットワークが通信セッションの通話中段階においてUE1にQoSを与えることなどによって、トリガすることができる。この時点で、UE1は、UE2との通信セッションのためにQoSチャネルにアクセスすることができる。このことを念頭に置いて、UE1は、
図7Aからの700A、705A、715A、720A、730Aおよび735Aを実行し、通信セッションのためのオーディオおよびHP非オーディオデータを、QoSチャネルを介して送信する、1220。UE1は、LP非オーディオデータを、非QoSチャネルを介してUE2に送信するように
図7Aの740Aを実行することもできる、1225。UE2は、オーディオデータおよびHP非オーディオデータを、QoSチャネルを介して受信し、(オプションで)LP非オーディオデータを、非QoSチャネルを介して受信し、それにより、UE2は800A、および815A〜820Aを実行し、UE2は、受信されたオーディオデータを再生し、受信されたHP非オーディオデータを(たとえば、
図8Aの805Aおよび825Aが実行される場合には、潜在的には、LP非オーディオデータも)処理する、1230。
【0084】
通信セッション中のある後の時点において、UE1は、現在のQoSセッション状態を、アクティブな非QoSチャネルおよび非アクティブなQoSチャネルに戻すように設定する別のQoSセッション状態移行を受ける、1235と仮定する(たとえば、1200からQoSセッション状態に同様)。たとえば、そのQoSセッション状態移行は、RAN/コアネットワークが通信セッションの通話中段階においてUE1へのQoSの以前の割り振りを取り消すことなどによって、トリガすることができる。1235のQoSセッション状態移行に応答して、そのプロセスは1205に戻る。
【0085】
本発明の上記の実施形態は、サーバ調停通信セッションに主に関連するが、本発明の他の実施形態が、キャリアネットワーク自体によって調停されるセッション、P2Pセッションまたはメッシュネットワークを介してのセッションのような、キャリアネットワークの外部にあるサーバによって調停されないセッションに対応できることは理解されよう。さらに、情報および信号が多種多様な異なる技術および技法のいずれかを使用して表すことができることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0086】
さらに、本明細書で開示された実施形態に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実現され得ることを、当業者は理解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、上記では概してそれらの機能に関して説明されてきた。そのような機能がハードウェアとして実現されるか、またはソフトウェアとして実現されるかは、具体的な適用例および全体的なシステムに課される設計制約によって決まる。当業者は、説明される機能を具体的な応用形態ごとに様々な方法で実現することができるが、そのような実現の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0087】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで実現または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実現され得る。
【0088】
本明細書において開示された実施形態に関連して説明された方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで直接具現され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形の記憶媒体中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替形態では、記憶媒体はプロセッサと一体にすることができる。プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に存在することができる。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に存在し得る。代替形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内に個別構成要素として存在し得る。
【0089】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実現され得る。ソフトウェアにおいて実現された場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読記録媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読記録媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読記録媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能である任意の入手可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読記録媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または、命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために用いることができ、コンピュータによってアクセス可能である、任意の他の媒体を含むことができる。また、当然、あらゆる接続がコンピュータ可読記録媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合には、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読記録媒体の範囲の中に含まれるべきである。
【0090】
上記の開示は本発明の例示的な実施形態を示すが、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が加えられ得ることに留意されたい。本明細書に記載された本発明の実施形態による方法クレームの機能、ステップおよび/または動作は、特定の順序で実行される必要はない。さらに、本発明の要素は、単数形で記載または特許請求されている場合があるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が考えられる。
本発明の実施態様の例は以下のとおりである。
[実施態様1]
1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するUEを運用する方法であって、
前記通信セッションにおいて前記1つまたは複数の他のUEに送信するためのオーディオデータおよび非オーディオデータを入手するステップであって、前記通信セッションは、オーディオトラフィックが主に搬送されるサービス品質(QoS)チャネルと、非オーディオトラフィックが搬送される非QoSチャネルとを少なくとも部分的に介して前記UEにおいてサポートされる、入手するステップと、
前記入手された非オーディオデータ内のより高い優先度の非オーディオデータの第1のサブセットを識別するステップと、
前記識別に少なくとも部分的に基づいて、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットを、前記非QoSチャネルの代わりに、前記QoSチャネルを介して送信することに決定するステップと、
前記決定に応答して、前記QoSチャネル上で第1のパケットストリームを前記1つまたは複数の他のUEに送信するステップであって、前記第1のパケットストリームは、(i)前記入手されたオーディオデータと、(ii)前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットとを含む、送信するステップとを含む、1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するUEを運用する方法。
[実施態様2]
前記識別するステップは、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットに関連付けられる、前記入手された非オーディオデータ内のより低い優先度の非オーディオデータの第2のサブセットも識別する、実施態様1に記載の方法。
[実施態様3]
前記非QoSチャネル上で第2のパケットストリームを前記1つまたは複数の他のUEに送信するステップをさらに含み、前記第2のパケットストリームは、少なくとも前記より低い優先度の非オーディオデータの前記識別された第2のサブセットを含む、実施態様2に記載の方法。
[実施態様4]
前記より優先度の高い非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットを前記第2のパケットストリーム内で重複して送信するステップをさらに含む、実施態様3に記載の方法。
[実施態様5]
前記より優先度の高い非オーディオデータの前記識別された第1のサブセット、および前記より優先度の低い非オーディオデータの前記識別された第2のサブセットは、前記通信セッションのビデオ部分に関連付けられる、実施態様3に記載の方法。
[実施態様6]
前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットは、前記より低い優先度の非オーディオデータの前記識別された第2のサブセットと比較して、前記1つまたは複数の他のUEにおける前記通信セッションの前記ビデオ部分の再生のために関連性が高いと見なされる情報を含む、実施態様5に記載の方法。
[実施態様7]
前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットは、前記通信セッションの前記ビデオ部分のための、1つまたは複数の(i)I-スライスまたはI-フレーム、(ii)マクロブロック(MB)タイプ、量子化パラメータ、および/または運動ベクトルの指示を含むヘッダ情報、(iii)シーケンスパラメータセット(SPS)情報、(iv)ピクチャパラメータセット(PPS)情報、(v)重複スライスまたはフレーム、および/または(vi)口合わせ情報を含む、実施態様6に記載の方法。
[実施態様8]
前記低い優先度の非オーディオデータの前記識別された第2のサブセットは、暗号化されたファイルを含み、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットは、前記暗号化されたファイルを解読するように構成される解読鍵を含む、実施態様3に記載の方法。
[実施態様9]
前記低い優先度の非オーディオデータの前記識別された第2のサブセットは画像ファイルを含み、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットは前記画像ファイルのサムネイルバージョンを含む、実施態様3に記載の方法。
[実施態様10]
前記識別するステップが、前記入手された非オーディオデータ内のより高い優先度の非オーディオデータの存在を識別するときにはいつでも、前記決定するステップは、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記第1のサブセットを、前記非QoSチャネルの代わりに、前記QoSチャネルを介して送信することに決定する、実施態様1に記載の方法。
[実施態様11]
前記通信セッションにおいて前記QoSチャネルに関する利用レベルを検出するステップをさらに含み、
前記利用レベルがしきい値未満である間に、前記識別するステップが、前記入手された非オーディオデータ内のより高い優先度の非オーディオデータの存在を識別するときにはいつでも、前記決定するステップは、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記第1のサブセットを、前記非QoSチャネルの代わりに、前記QoSチャネルを介して送信することに決定する、実施態様1に記載の方法。
[実施態様12]
前記検出するステップは、前記UEによって検出される音声活動のレベル、および/または前記通信セッションが半二重である場合には前記UEのフロアホルダステータスに基づいて、前記利用レベルを検出する、実施態様11に記載の方法。
[実施態様13]
前記送信するステップは、前記1つまたは複数の他のUEが、前記入手されたオーディオデータを含む前記第1のパケットストリーム内の第1の1組のパケットと、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットからの前記非オーディオデータを含む前記第1のパケットストリーム内の第2の1組のパケットとを区別できるようにするために、前記第1のパケットストリーム内のどのパケットが、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットを含むかをマーキングするステップを含む、実施態様1に記載の方法。
[実施態様14]
前記入手された非オーディオデータ内の前記より高い優先度の非オーディオデータの前記第1のサブセットは、サイズしきい値未満のサイズを有する独立したファイルパッケージに対応する、実施態様1に記載の方法。
[実施態様15]
前記送信するステップは、(i)前記独立したファイルパッケージが高い優先度を有することと、(ii)前記サイズしきい値未満である間にあることとに応答して、前記独立したファイルパッケージの任意の関連する部分が前記非QoSチャネルを介して送信されることなく、前記独立したファイルパッケージの全体を、前記QoSチャネルを介して前記第1のパケットストリーム内で送信する、実施態様14に記載の方法。
[実施態様16]
前記送信するステップは、前記独立したファイルパッケージの全体を、前記QoSチャネルを介して前記第1のパケットストリーム内で送信し、
前記独立したファイルパッケージの少なくとも一部を、前記非QoSチャネル上で第2のパケットストリーム内で前記1つまたは複数の他のUEに重複して送信するステップをさらに含む、実施態様14に記載の方法。
[実施態様17]
前記QoSチャネルは、前記通信セッションの少なくとも一部の間に利用不可能であり、
前記QoSチャネルが利用不可能である間に、前記オーディオデータと、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別された第1のサブセットとを、前記非QoSチャネル上で第2のパケットストリーム内で前記1つまたは複数の他のUEに送ることをさらに含む、実施態様1に記載の方法。
[実施態様18]
前記QoSチャネルが利用不可能である前記通信セッションの部分は、前記通信セッションの設定中に生じ、
前記通信セッションの前記設定中、または設定後のある時点において前記QoSチャネルの起動を検出するステップと、
前記QoSチャネルの前記検出された起動に応答して、前記送るステップから前記決定するステップおよび前記送信するステップに移行するステップとをさらに含む、実施態様17に記載の方法。
[実施態様19]
前記通信セッションの通話中段階中のある時点において前記QoSチャネルの起動を検出するステップと、
前記QoSチャネルの前記検出された起動に応答して、前記決定するステップおよび前記送信するステップから前記送るステップに移行するステップとをさらに含む、実施態様17に記載の方法。
[実施態様20]
1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するUEを運用する方法であって、
前記通信セッションにおいてオーディオトラフィックが主に搬送されるサービス品質(QoS)チャネル上で1つまたは複数の他のUEから第1のパケットストリームを受信するステップであって、前記通信セッションは、前記QoSチャネルと、非オーディオトラフィックが搬送される非QoSチャネルとを少なくとも部分的に介して前記UEにおいてサポートされる、受信するステップと、
(i)前記通信セッションのためのオーディオデータを搬送する第1の1組のパケットと、(ii)前記通信セッションのためのより高い優先度の非オーディオデータを搬送する第2の1組のパケットとを識別するために、第1のパケットストリームを評価するステップと、
前記評価に応答して、前記第1のパケットストリームから前記第1の1組のパケットおよび前記第2の1組のパケットを抽出するステップと、
前記抽出された第1の1組のパケットから前記オーディオデータを再生するステップと、
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータを処理するステップとを含む、1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するUEを運用する方法。
[実施態様21]
前記非QoSチャネル上で前記1つまたは複数の他のUEから第2のパケットストリームを受信するステップをさらに含み、
前記評価するステップはさらに、前記第2のパケットストリーム内のより低い優先度の非オーディオデータを識別し、
前記処理するステップはさらに、前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータとともに、前記低い優先度の非オーディオデータを処理する、実施態様20に記載の方法。
[実施態様22]
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、前記非QoSチャネル上で前記第2のパケットストリーム内で重複して受信される、実施態様21に記載の方法。
[実施態様23]
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータおよび前記低い優先度の非オーディオデータは、前記通信セッションのビデオ部分に関連付けられ、
前記処理するステップは、前記オーディオデータの前記再生するステップに関連して、前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータおよび前記低い優先度の非オーディオデータに基づいて、前記ビデオ部分を再生するステップを含む、実施態様21に記載の方法。
[実施態様24]
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、前記より低い優先度の非オーディオデータと比較して、前記UEにおける前記通信セッションの前記ビデオ部分の再生のためにより関連性があると見なされる情報を含む、実施態様23に記載の方法。
[実施態様25]
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、前記通信セッションの前記ビデオ部分のための、1つまたは複数の(i)I-スライスまたはI-フレーム、(ii)マクロブロック(MB)タイプ、量子化パラメータ、および/または運動ベクトルの指示を含むヘッダ情報、(iii)シーケンスパラメータセット(SPS)情報、(iv)ピクチャパラメータセット(PPS)情報、(v)重複スライスまたはフレーム、および/または(vi)口合わせ情報を含む、実施態様24に記載の方法。
[実施態様26]
前記低い優先度の非オーディオデータは、暗号化されたファイルを含み、前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、前記暗号化されたファイルを解読するように構成される解読鍵を含み、
前記処理するステップは、前記解読鍵を用いて、前記暗号化されたファイル解読することを含む、実施態様21に記載の方法。
[実施態様27]
前記低い優先度の非オーディオデータは画像ファイルを含み、前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、前記画像ファイルのサムネイルバージョンを含み、
前記処理するステップは、前記非QoSチャネル上で前記画像ファイルが依然として転送されている間に、前記画像ファイルのサムネイルバージョンを提示するステップを含む、実施態様21に記載の方法。
[実施態様28]
前記評価するステップは、前記第1の1組のパケットおよび/または前記第2の1組のパケット内のパケットマーキングに基づいて、前記第1の1組のパケットおよび前記第2の1組のパケットを識別する、実施態様20に記載の方法。
[実施態様29]
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータは、サイズしきい値未満のサイズを有する独立したファイルパッケージに対応する、実施態様20に記載の方法。
[実施態様30]
前記独立したファイルパッケージの全体が、前記独立したファイルパッケージの任意の関連する部分が前記非QoSチャネルを介して受信されることなく、前記抽出された第2の1組のパケット内に含まれる、実施態様29に記載の方法。
[実施態様31]
前記独立したファイルパッケージの全体が前記抽出された第2の1組のパケット内に含まれ、
前記1つまたは複数の他のUEから前記非QoSチャネル上で前記独立したファイルパッケージの重複したコピーを含む第2のパケットストリームを受信するステップをさらに含む、実施態様29に記載の方法。
[実施態様32]
1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEであって、
前記通信セッションにおいて前記1つまたは複数の他のUEに送信するためのオーディオデータおよび非オーディオデータを入手するための手段であって、前記通信セッションは、オーディオトラフィックが主に搬送されるサービス品質(QoS)チャネルと、非オーディオトラフィックが搬送される非QoSチャネルとを少なくとも部分的に介して前記UEにおいてサポートされる、入手するための手段と、
前記入手された非オーディオデータ内のより高い優先度の非オーディオデータのサブセットを識別するための手段と、
前記識別に少なくとも部分的に基づいて、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別されたサブセットを、前記非QoSチャネルの代わりに、前記QoSチャネルを介して送信することに決定するための手段と、
前記決定に応答して前記QoSチャネル上でパケットストリームを前記1つまたは複数の他のUEに送信するための手段であって、前記パケットストリームは、(i)前記入手されたオーディオデータと、(ii)前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別されたサブセットとを含む、送信するための手段とを備える、1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUE。
[実施態様33]
1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEであって、
前記通信セッションにおいてオーディオトラフィックが主に搬送されるサービス品質(QoS)チャネル上で1つまたは複数の他のUEからパケットストリームを受信するための手段であって、前記通信セッションは、前記QoSチャネルと、非オーディオトラフィックが搬送される非QoSチャネルとを少なくとも部分的に介して前記UEにおいてサポートされる、受信するための手段と、
(i)前記通信セッションのためのオーディオデータを搬送する第1の1組のパケットと、(ii)前記通信セッションのためのより高い優先度の非オーディオデータを搬送する第2の1組のパケットとを識別するために、前記パケットストリームを評価するための手段と、
前記評価に応答して、前記パケットストリームから前記第1の1組のパケットおよび前記第2の1組のパケットを抽出するための手段と、
前記抽出された第1の1組のパケットから前記オーディオデータを再生するための手段と、
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータを処理するための手段とを備える、1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUE。
[実施態様34]
1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEであって、
前記通信セッションにおいて前記1つまたは複数の他のUEに送信するためのオーディオデータおよび非オーディオデータを入手するように構成されるロジックであって、前記通信セッションは、オーディオトラフィックが主に搬送されるサービス品質(QoS)チャネルと、非オーディオトラフィックが搬送される非QoSチャネルとを少なくとも部分的に介して前記UEにおいてサポートされる、入手するように構成されるロジックと、
前記入手された非オーディオデータ内のより高い優先度の非オーディオデータのサブセットを識別するように構成されるロジックと、
前記識別に少なくとも部分的に基づいて、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別されたサブセットを、前記非QoSチャネルの代わりに、前記QoSチャネルを介して送信することに決定するように構成されるロジックと、
前記決定に応答して前記QoSチャネル上でパケットストリームを前記1つまたは複数の他のUEに送信するように構成されるロジックであって、前記パケットストリームは、(i)前記入手されたオーディオデータと、(ii)前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別されたサブセットとを含む、送信するように構成されるロジックとを備える、1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUE。
[実施態様35]
1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEであって、
前記通信セッションにおいてオーディオトラフィックが主に搬送されるサービス品質(QoS)チャネル上で1つまたは複数の他のUEからパケットストリームを受信するように構成されるロジックであって、前記通信セッションは、前記QoSチャネルと、非オーディオトラフィックが搬送される非QoSチャネルとを少なくとも部分的に介して前記UEにおいてサポートされる、受信するように構成されるロジックと、
(i)前記通信セッションのためのオーディオデータを搬送する第1の1組のパケットと、(ii)前記通信セッションのためのより高い優先度の非オーディオデータを搬送する第2の1組のパケットとを識別するために、前記パケットストリームを評価するように構成されるロジックと、
前記評価に応答して、前記パケットストリームから前記第1の1組のパケットおよび前記第2の1組のパケットを抽出するように構成されるロジックと、
前記抽出された第1の1組のパケットから前記オーディオデータを再生するように構成されるロジックと、
前記抽出された第2の1組のパケットからの前記より高い優先度の非オーディオデータを処理するように構成されるロジックとを備える、1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUE。
[実施態様36]
1つまたは複数のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEによって実行されるときに、前記UEに動作を実行させる記憶された命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
前記UEに、前記通信セッションにおいて前記1つまたは複数の他のUEに送信するためのオーディオデータおよび非オーディオデータを入手させるための少なくとも1つの命令であって、前記通信セッションは、オーディオトラフィックが主に搬送されるサービス品質(QoS)チャネルと、非オーディオトラフィックが搬送される非QoSチャネルとを少なくとも部分的に介して前記UEにおいてサポートされる、入手させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、前記入手された非オーディオデータ内のより高い優先度の非オーディオデータのサブセットを識別させるための少なくとも1つの命令と、
前記識別に少なくとも部分的に基づいて、前記UEに、前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別されたサブセットを、前記非QoSチャネルの代わりに、前記QoSチャネルを介して送信することに決定させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、前記決定に応答して前記QoSチャネル上でパケットストリームを前記1つまたは複数の他のUEに送信させるための少なくとも1つの命令であって、前記パケットストリームは、(i)前記入手されたオーディオデータと、(ii)前記より高い優先度の非オーディオデータの前記識別されたサブセットとを含む、送信させるための少なくとも1つの命令とを備える、1つまたは複数のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEによって実行されるときに、前記UEに動作を実行させる記憶された命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体。
[実施態様37]
1つまたは複数のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEによって実行されるときに、前記UEに動作を実行させる記憶された命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
前記UEに、前記通信セッションにおいてオーディオトラフィックが主に搬送されるサービス品質(QoS)チャネル上で1つまたは複数の他のUEからパケットストリームを受信させるための少なくとも1つの命令であって、前記通信セッションは、前記QoSチャネルと、非オーディオトラフィックが搬送される非QoSチャネルとを少なくとも部分的に介して前記UEにおいてサポートされる、受信させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、(i)前記通信セッションのためのオーディオデータを搬送する第1の1組のパケットと、(ii)前記通信セッションのためのより高い優先度の非オーディオデータを搬送する第2の1組のパケットとを識別するために、前記パケットストリームを評価させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、前記評価に応答して、前記パケットストリームから前記第1の1組のパケットおよび前記第2の1組のパケットを抽出させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、前記抽出された第1の1組のパケットから前記オーディオデータを再生させるための少なくとも1つの命令と、
前記UEに、前記抽出された第2の1組のパケットから前記より高い優先度の非オーディオデータを処理させるための少なくとも1つの命令とを含む、1つまたは複数の他のユーザ機器(UE)との通信セッションに参加するように構成されるUEによって実行されるときに、前記UEに動作を実行させる記憶された命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体。