特許第6600786号(P6600786)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6600786
(24)【登録日】2019年10月18日
(45)【発行日】2019年11月6日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20191028BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
   A63F7/02 304D
【請求項の数】2
【全頁数】214
(21)【出願番号】特願2016-223003(P2016-223003)
(22)【出願日】2016年11月16日
(65)【公開番号】特開2018-79043(P2018-79043A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2017年12月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000132747
【氏名又は名称】株式会社ソフイア
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼野 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】園田 欽章
【審査官】 廣瀬 貴理
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−115212(JP,A)
【文献】 特許第5932116(JP,B1)
【文献】 特開2012−157639(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が流下可能な遊技領域に設けられた始動領域への遊技球の入賞に基づき、識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行可能な遊技機において、
遊技球が転動可能に構成されるとともに、遊技球を前記始動領域側に流出可能な誘導流路を有するステージ部と、
前記変動表示ゲームに対応する演出表示を表示可能な表示装置と、
遊技機前方に突出するように配設され、遊技を行うための機能を有する遊技機能構成部と、
前記始動領域への遊技球の入賞に基づき前記変動表示ゲームを実行するための始動記憶を所定の上限数まで記憶可能な始動入賞記憶手段と、
前記表示装置の中央側に動作可能な可動部材と、を備え、
前記遊技機能構成部を模した遊技機能構成部画像が前記表示装置の表示面に表示されるときに、前記ステージ部の前記誘導流路と、当該遊技機能構成部画像と、前記遊技機能構成部と、を通る直線を第1仮想直線とし
前記第1仮想直線は、遊技機の左右方向に直交する平面に対して平行な直線であって、遊技機側面視にて遊技機の前後方向及び上下方向に対して平行でない直線であり、かつ、遊技機正面視にて遊技機の上下方向に対して平行な直線であり、
前記遊技機能構成部は、第1状態と、当該第1状態と異なる第2状態とに変換可能であり、
前記遊技機能構成部画像は、前記第1状態に応じた第1遊技機能構成部画像と、前記第2状態に応じた第2遊技機能構成部画像と、を含み、
前記表示装置は、前記変動表示ゲームが実行される前の始動記憶に対応する始動記憶表示を前記表示面の保留表示領域に表示可能であるとともに、実行中の前記変動表示ゲームに係る始動記憶に対応する始動記憶表示を前記表示面の消化表示領域に表示可能であり、
前記第1遊技機能構成部画像が表示されているときに、当該第1遊技機能構成部画像の端部と前記第1仮想直線との交点を通り、遊技機正面視にて遊技機の左右方向に対して平行な直線を第2仮想直線とし、
前記第2遊技機能構成部画像が表示されているときに、当該第2遊技機能構成部画像の端部と前記第1仮想直線との交点を通り、遊技機正面視にて遊技機の左右方向に対して平行な直線を第3仮想直線とし、
前記保留表示領域と前記消化表示領域とが表示されているときに、当該保留表示領域と当該消化表示領域とを通る直線を第4仮想直線とし、
遊技機正面視において、前記第2仮想直線と前記第4仮想直線とによって形成される領域を、第1仮想規制領域とし、
遊技機正面視において、前記第3仮想直線と前記第4仮想直線とによって形成される領域であって前記第1仮想規制領域と領域範囲が異なる領域を、第2仮想規制領域とし、
前記第2仮想規制領域の領域内に進入するように前記可動部材が動作するときに、前記第2遊技機能構成部画像を、当該可動部材の動作が開始する前から、当該可動部材の動作が開始して所定時間が経過するまで前記第2仮想規制領域の領域内における前記表示装置の表示面に表示可能であることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記表示装置は、前記第1仮想規制領域の領域内における当該表示装置の表示面に所定動作を実行するキャラクタの少なくとも一部を表示可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行可能な遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の遊技機において、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームが予め定められた所定の結果となった場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生可能となっている。また、変動表示ゲームに関連する情報の報知や各種の演出等を表示装置や複数の可動装置によって実行する遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−125543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1等の遊技機では、表示装置に表示される画像や複数の可動装置などは遊技者が注視し易い箇所であるが、その配置によっては遊技に関する重要度の高い情報や演出等が分かり難くなってしまう。さらに、視線の移動が忙しく行われると、遊技者は一つ一つの演出を十分に見ることができなくなり、結果として、遊技の興趣を低下させてしまう虞がある。
そこで、本発明の目的は、遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くして、これにより、遊技の興趣の向上を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
遊技球が流下可能な遊技領域に設けられた始動領域への遊技球の入賞に基づき、識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行可能な遊技機において、
遊技球が転動可能に構成されるとともに、遊技球を前記始動領域側に流出可能な誘導流路を有するステージ部と、
前記変動表示ゲームに対応する演出表示を表示可能な表示装置と、
遊技機前方に突出するように配設され、遊技を行うための機能を有する遊技機能構成部と、
前記始動領域への遊技球の入賞に基づき前記変動表示ゲームを実行するための始動記憶を所定の上限数まで記憶可能な始動入賞記憶手段と、
前記表示装置の中央側に動作可能な可動部材と、を備え、
前記遊技機能構成部を模した遊技機能構成部画像が前記表示装置の表示面に表示されるときに、前記ステージ部の前記誘導流路と、当該遊技機能構成部画像と、前記遊技機能構成部と、を通る直線を第1仮想直線とし
前記第1仮想直線は、遊技機の左右方向に直交する平面に対して平行な直線であって、遊技機側面視にて遊技機の前後方向及び上下方向に対して平行でない直線であり、かつ、遊技機正面視にて遊技機の上下方向に対して平行な直線であり、
前記遊技機能構成部は、第1状態と、当該第1状態と異なる第2状態とに変換可能であり、
前記遊技機能構成部画像は、前記第1状態に応じた第1遊技機能構成部画像と、前記第2状態に応じた第2遊技機能構成部画像と、を含み、
前記表示装置は、前記変動表示ゲームが実行される前の始動記憶に対応する始動記憶表示を前記表示面の保留表示領域に表示可能であるとともに、実行中の前記変動表示ゲームに係る始動記憶に対応する始動記憶表示を前記表示面の消化表示領域に表示可能であり、
前記第1遊技機能構成部画像が表示されているときに、当該第1遊技機能構成部画像の端部と前記第1仮想直線との交点を通り、遊技機正面視にて遊技機の左右方向に対して平行な直線を第2仮想直線とし、
前記第2遊技機能構成部画像が表示されているときに、当該第2遊技機能構成部画像の端部と前記第1仮想直線との交点を通り、遊技機正面視にて遊技機の左右方向に対して平行な直線を第3仮想直線とし、
前記保留表示領域と前記消化表示領域とが表示されているときに、当該保留表示領域と当該消化表示領域とを通る直線を第4仮想直線とし、
遊技機正面視において、前記第2仮想直線と前記第4仮想直線とによって形成される領域を、第1仮想規制領域とし、
遊技機正面視において、前記第3仮想直線と前記第4仮想直線とによって形成される領域であって前記第1仮想規制領域と領域範囲が異なる領域を、第2仮想規制領域とし、
前記第2仮想規制領域の領域内に進入するように前記可動部材が動作するときに、前記第2遊技機能構成部画像を、当該可動部材の動作が開始する前から、当該可動部材の動作が開始して所定時間が経過するまで前記第2仮想規制領域の領域内における前記表示装置の表示面に表示可能であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くして、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態の遊技機を前面側から見た斜視図である。
図2】遊技盤の正面図である。
図3】遊技盤の前面側から見た分解斜視図である。
図4】後方構成部材の前面側から見た分解斜視図である。
図5】下可動役物ユニットの前面側から見た分解斜視図である。
図6】第1下可動部材の動作を説明する正面図である。
図7】第2下可動部材の動作を説明する正面図である。
図8】第2下可動部材の動作を説明する正面図である。
図9】上可動役物ユニットの前面側から見た分解斜視図である。
図10】上可動役物ユニットの正面図である。
図11】上可動役物ユニットの動作を説明する図であって、(a)正面図、(b)裏面図である。
図12】上可動役物ユニットの動作を説明する図であって、(a)正面図、(b)裏面図である。
図13】中央可動役物ユニットの前面側から見た分解斜視図である。
図14】中央可動役物ユニットの動作を説明する図であって、(a)正面図、(b)裏面図である。
図15】中央可動役物ユニットの動作を説明する図であって、(a)正面図、(b)裏面図である。
図16】特別変動入賞装置の正面図である。
図17】特別変動入賞装置の上面図である。
図18】開閉部材の動作を説明する図であって、(a)閉状態、(b)開状態である。
図19】特別変動入賞装置の前面側から見た分解斜視図である。
図20】前壁部材の裏面図である。
図21】後壁部材を示す図であって、(a)正面図、(b)裏面図である。
図22】本体部の前面側から見た分解斜視図である。
図23】開閉部材ユニットの動作を説明する左方から見た図であって、(a)閉状態、(b)開状態である。
図24】開閉部材を示す図であって、(a)上面図、(b)正面図である。
図25】(a)開閉部材ユニットの正面図、(b)A−A断面図である。
図26】開閉部材ユニットの動作を説明する下面図であって、(a)閉状態、(b)開状態である。
図27】特別変動入賞装置での遊技球の流下態様を説明する上面図である。
図28】特別変動入賞装置での遊技球の流下態様を説明する図であって、(a)上面図、(b)右方から見た斜視図である。
図29】特別変動入賞装置での遊技球の流下態様を説明する図であって、左方から見た斜視図である。
図30】特別変動入賞装置での遊技球の流下態様を説明する正面図であって、(a)閉状態、(b)開状態である。
図31】開閉部材を開放する際の遊技球の挙動を説明する図である。
図32】遊技機の制御系の構成例を示すブロック図である。
図33】遊技機の制御系の構成例を示すブロック図である。
図34】メイン処理を説明するフローチャートである。
図35】メイン処理を説明するフローチャートである。
図36】チェックサム算出処理を説明するフローチャートである。
図37】初期値乱数更新処理を説明するフローチャートである。
図38】タイマ割込み処理を説明するフローチャートである。
図39】入力処理を説明するフローチャートである。
図40】スイッチ読み込み処理を説明するフローチャートである。
図41】出力処理を説明するフローチャートである。
図42】払出コマンド送信処理を説明するフローチャートである。
図43】乱数更新処理1を説明するフローチャートである。
図44】乱数更新処理2を説明するフローチャートである。
図45】入賞口スイッチ/状態監視処理を説明するフローチャートである。
図46】不正&入賞監視処理を説明するフローチャートである。
図47】入賞数カウンタ更新処理を説明するフローチャートである。
図48】遊技機状態チェック処理を説明するフローチャートである。
図49】払出ビジー信号チェック処理を説明するフローチャートである。
図50】特図ゲーム処理を説明するフローチャートである。
図51】始動口スイッチ監視処理を説明するフローチャートである。
図52】ハード乱数取得処理を説明するフローチャートである。
図53】特図始動口スイッチ共通処理を説明するフローチャートである。
図54】特図保留情報判定処理を説明するフローチャートである。
図55】大入賞口スイッチ監視処理を説明するフローチャートである。
図56】特図普段処理を説明するフローチャートである。
図57】特図1変動開始処理を説明するフローチャートである。
図58】特図2変動開始処理を説明するフローチャートである。
図59】大当りフラグ1設定処理を説明するフローチャートである。
図60】大当りフラグ2設定処理を説明するフローチャートである。
図61】大当り判定処理を説明するフローチャートである。
図62】小当り判定処理を説明するフローチャートである。
図63】特図1停止図柄設定処理を説明するフローチャートである。
図64】特図2停止図柄設定処理を説明するフローチャートである。
図65】特図情報設定処理を説明するフローチャートである。
図66】変動パターン設定処理を説明するフローチャートである。
図67】振り分け処理を説明するフローチャートである。
図68】2バイト振り分け処理を説明するフローチャートである。
図69】変動開始情報設定処理を説明するフローチャートである。
図70】特図変動中処理を説明するフローチャートである。
図71】特図表示中処理を説明するフローチャートである。
図72】特図表示中処理を説明するフローチャートである。
図73】時間短縮変動回数更新処理を説明するフローチャートである。
図74】演出モード情報チェック処理を説明するフローチャートである。
図75】ファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理1を説明するフローチャートである。
図76】小当りファンファーレ中処理移行設定処理1を説明するフローチャートである。
図77】ファンファーレ/インターバル中処理を説明するフローチャートである。
図78】大入賞口開放中処理移行設定処理を説明するフローチャートである。
図79】大入賞口開放中処理を説明するフローチャートである。
図80】大入賞口残存球処理移行設定処理を説明するフローチャートである。
図81】大入賞口残存球処理を説明するフローチャートである。
図82】ファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理2を説明するフローチャートである。
図83】大当り終了処理移行設定処理を説明するフローチャートである。
図84】大当り終了処理を説明するフローチャートである。
図85】大当り終了設定処理1を説明するフローチャートである。
図86】大当り終了設定処理2を説明するフローチャートである。
図87】特図普段処理移行設定処理2を説明するフローチャートである。
図88】(a)は小当りファンファーレ中処理を説明するフローチャート、(b)は小当り中処理移行設定処理を説明するフローチャートである。
図89】小当り中処理を説明するフローチャートである。
図90】小当り動作移行設定処理を説明するフローチャートである。
図91】小当り残存球処理移行設定処理を説明するフローチャートである。
図92】(a)は小当り残存球処理を説明するフローチャート、(b)は小当り終了処理移行設定処理を説明するフローチャートである。
図93】小当り終了処理を説明するフローチャートである。
図94】特図普段処理移行設定処理3を説明するフローチャートである。
図95】演出コマンド設定処理を説明するフローチャートである。
図96】図柄変動制御処理を説明するフローチャートである。
図97】普図ゲーム処理を説明するフローチャートである。
図98】ゲートスイッチ監視処理を説明するフローチャートである。
図99】普電入賞スイッチ監視処理を説明するフローチャートである。
図100】普図普段処理を説明するフローチャートである。
図101】普図普段処理移行設定処理1を説明するフローチャートである。
図102】普図変動中処理移行設定処理を説明するフローチャートである。
図103】(a)は普図変動中処理を説明するフローチャート、(b)は普図表示中処理移行設定処理を説明するフローチャートである。
図104】普図表示中処理を説明するフローチャートである。
図105】普図当り中処理移行設定処理を説明するフローチャートである。
図106】普図当り中処理を説明するフローチャートである。
図107】普電作動移行設定処理を説明するフローチャートである。
図108】(a)は普電残存球処理を説明するフローチャート、(b)は普図当り終了処理移行設定処理を説明するフローチャートである。
図109】(a)は普図当り終了処理を説明するフローチャート、(b)は普図普段処理移行設定処理2を説明するフローチャートである。
図110】セグメントLED編集処理を説明するフローチャートである。
図111】磁石不正監視処理を説明するフローチャートである。
図112】盤電波不正監視処理を説明するフローチャートである。
図113】外部情報編集処理を説明するフローチャートである。
図114】外部情報編集処理を説明するフローチャートである。
図115】メイン賞球信号編集処理を説明するフローチャートである。
図116】始動口信号編集処理を説明するフローチャートである。
図117】特別遊技状態での演出の一例を説明する図である。
図118】特別遊技状態での演出の一例を説明する図である。
図119】状態示唆表示の選択率を説明する図である。
図120】演出制御装置でのメイン処理を説明するフローチャートである。
図121】受信コマンドチェック処理を説明するフローチャートである。
図122】受信コマンド解析処理を説明するフローチャートである。
図123】単発系コマンド処理を説明するフローチャートである。
図124】先読み図柄系コマンド処理を説明するフローチャートである。
図125】先読み変動系コマンド処理を説明するフローチャートである。
図126】図柄系コマンド処理を説明するフローチャートである。
図127】変動系コマンド処理を説明するフローチャートである。
図128】変動演出設定処理を説明するフローチャートである。
図129】大当り系コマンド処理を説明するフローチャートである。
図130】カウント演出設定処理を説明するフローチャートである。
図131】ファンファーレ演出設定処理を説明するフローチャートである。
図132】ラウンド演出設定処理を説明するフローチャートである。
図133】インターバル演出設定処理を説明するフローチャートである。
図134】エンディング演出設定処理を説明するフローチャートである。
図135】特別遊技状態での演出の変形例を説明する図である。
図136】特別遊技状態での演出の変形例を説明する図である。
図137】第1変形例での特別遊技状態における演出の一例を説明する図である。
図138】第1変形例でのカウント演出設定処理を説明するフローチャートである。
図139】第1変形例でのエンディング演出設定処理を説明するフローチャートである。
図140】第2変形例での特別遊技状態における演出の一例を説明する図である。
図141】第2変形例での状態示唆表示の再設定テーブルを説明する図である。
図142】第2変形例での演出ボタン操作演出処理を説明するフローチャートである。
図143】第2変形例でのエンディング演出設定処理を説明するフローチャートである。
図144】第3変形例での特別遊技状態における演出の一例を説明する図である。
図145】第3変形例でのカウント演出設定処理を説明するフローチャートである。
図146】第3変形例でのエンディング演出設定処理を説明するフローチャートである。
図147】第3変形例でのメイン処理を説明するフローチャートである。
図148】第3変形例での演出ポイント制御処理を説明するフローチャートである。
図149】遊技機の正面図であり、第1基準線及び第2基準線の一例を示す図である。
図150】表示装置とステージ部と演出ボタンとの位置関係を模式的に示す図である。
図151】上皿ユニットの上面図であり、第1基準線の第2基点の一例を示す図である。
図152】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第1基準線の別例を示す図である。
図153】遊技機の正面図であり、第1基準線の別例を示す図である。
図154】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第2基準線及び第4基準線により挟まれた第1領域の一例を示す図である。
図155】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第2基準線及び第4基準線により挟まれた第1領域の一例を示す図である。
図156】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第2基準線及び第4基準線により挟まれた第1領域の一例を示す図である。
図157】押しボタン演出を説明するタイミングチャートの一例を示す図である。
図158】第2実施形態の遊技機の遊技盤及び上皿ユニットの正面図である。
図159】仮想規制領域の一例を示す斜視図である。
図160】押しボタン演出の一例を説明する図である。
図161】押しボタン演出を説明するタイミングチャートの一例を示す図である。
図162】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第3平面の別例を示す図である。
図163】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第2平面及び第3平面の別例を示す図である。
図164】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第2平面の別例を示す図である。
図165】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第2仮想規制領域の一例を示す図である。
図166】第2仮想規制領域を示す斜視図である。
図167】押しボタン演出の一例を説明する図である。
図168】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第1平面、第2平面及び第3平面の別例を示す図である。
図169】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第1仮想規制領域の一例を示す図である。
図170】第1仮想規制領域を示す斜視図である。
図171】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第1仮想規制領域の別例を示す図である。
図172】第1仮想規制領域を示す斜視図である。
図173】第1仮想規制領域の大きさの変移を説明するタイミングチャートの一例を示す図である。
図174】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第1仮想規制領域の一例を示す図である。
図175】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第1仮想規制領域の別例を示す図である。
図176】遊技盤及び上皿ユニットの正面図であり、第1仮想規制領域の一例を示す図である。
図177】第3実施形態の遊技機の正面図である。
図178】前面枠を説明するための図である。
図179】投光状態を説明するための図である。
図180】遊技機の正面図であり、仮想規制領域の一例を示す図である。
図181】第4実施形態の遊技機の正面図であり、仮想規制領域の一例を示す図である。
図182】仮想規制領域の一例を示す斜視図である。
図183】遊技機の正面図である。
図184】遊技機の正面図であり、仮想規制領域の別例を示す図である。
図185】第5実施形態の遊技機の正面図であり、仮想規制領域の一例を示す図である。
図186】仮想規制領域の一例を示す斜視図である。
図187】遊技機の正面図である。
図188】遊技機の正面図であり、仮想規制領域の別例を示す図である。
図189】遊技機の正面図であり、仮想規制領域の別例を示す図である。
図190】第4変形例の遊技機の遊技盤及び上皿ユニットの正面図である。
図191】第5変形例の遊技機の正面図であり、第2仮想規制領域の一例を示す図である。
図192】第3仮想規制領域を示す斜視図である。
図193】第6変形例の遊技機の正面図であり、右側仮想規制領域及び左側仮想規制領域の一例を示す図である。
図194】右側仮想規制領域及び左側仮想規制領域を示す斜視図である。
図195】大当り時の演出の一例を説明するタイミングチャートの一例を示す図である。
図196】第7変形例の遊技機の遊技盤及び上皿ユニットの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1実施形態]
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態の遊技機の説明図である。
【0009】
本実施形態の遊技機10は前面枠12を備え、該前面枠12は外枠(支持枠)11に開閉回動可能に組み付けられている。遊技盤30(図2参照)は前面枠12の表側に形成された収納部(図示省略)に収納されている。また、前面枠(本体枠)12には、遊技盤30の前面を覆うカバーガラス(透明部材)14を備えたガラス枠15(透明板保持枠)が取り付けられている。
【0010】
また、ガラス枠15の左右には内部にランプやLED等を内蔵し装飾や演出、および異常発生時の報知(例えば、払出異常が発生した場合はランプやLED等を異常報知色(例えば、赤色)で点灯(点滅)させる)のための発光をする枠装飾装置18や、音響(例えば、効果音)を発するスピーカ(上スピーカ)19aが設けられている。さらに、前面枠12の下部にもスピーカ(下スピーカ)19bが設けられている。また、異常発生時はスピーカ(上スピーカ)19a、スピーカ(下スピーカ)19bから音声で異常内容が報知されるようになっている。なお、ガラス枠15の所定部位に払出異常報知用のランプを設けるようにしても良い。
【0011】
また、前面枠12の下部には、図示しない打球発射装置に遊技球を供給する上皿21(貯留皿)、遊技機10の裏面側に設けられている払出ユニットから払い出された遊技球が流出する上皿球出口22、上皿21が一杯になった状態で払い出された遊技球を貯留する下皿(受皿)23及び打球発射装置の操作部24等が設けられている。さらに、上皿21の上縁部には、遊技者からの押圧操作入力を受け付けるための演出ボタンスイッチ25aを内蔵した演出ボタン251が設けられている。また、演出ボタン251の上面(押圧面)には、遊技者からの接触操作入力を受け付けるためのタッチパネル29が設けられている。また、演出ボタン251の右側には、互いに異なる4つの方向(例えば、上下左右等)の操作に対応し、遊技者からの操作入力を受け付けるためのスイッチ(図示略)をそれぞれ内蔵した十字キー252が設けられている。さらに、前面枠12下部右側には、前面枠12やガラス枠15を開放したり施錠したりする鍵を挿入するための鍵穴26が設けられている。
なお、本実施形態ではタッチパネル29を演出ボタン251と一体的に設けたが、タッチパネル29は、演出ボタン251と別体であってもよく、例えば、演出ボタン251の近傍にサブ表示装置を設け、そのサブ表示装置の表示面にタッチパネル29を設けてもよい。
【0012】
また、演出ボタン251右方には、遊技者が隣接する球貸機から球貸しを受ける場合に操作する球貸ボタン27、球貸機のカードユニットからプリペイドカードを排出させるために操作する排出ボタン28、プリペイドカードの残高を表示する残高表示部211(図151参照)等が設けられている。この実施形態の遊技機10においては、遊技者が上記操作部24を回動操作することによって、打球発射装置が上皿21から供給される遊技球を遊技盤30前面の遊技領域32に向かって発射する。また、遊技者が演出ボタン251やタッチパネル29を操作することによって、表示装置41(図2参照)における変動表示ゲーム(飾り特図変動表示ゲーム)において、遊技者の操作を介入させた演出等を行うことができる。
【0013】
次に、図2を用いて遊技盤30の一例について説明する。図2は、本実施形態の遊技盤30の正面図である。
【0014】
遊技盤30の表面には、外周壁31で囲われた略円形状の遊技領域32が形成されている。遊技領域32は、遊技盤30の四隅に各々設けられた樹脂製のサイドケース33及び外周壁31に囲繞されて構成される。また、遊技領域32の左側には、外周壁31に沿って設けられ、発射された遊技球を遊技領域32の所定位置まで誘導する誘導路490を形成する誘導壁491が設けられている。
【0015】
遊技領域32には、ほぼ中央に表示装置41を備えたセンターケース(遊技演出構成体)40が配置されている。表示装置41は、センターケース40に設けられた凹部に、センターケース40の前面より奥まった位置に取り付けられている。すなわち、センターケース40は表示装置41の表示領域の周囲を囲い、表示装置41の表示面よりも前方へ突出し周囲の遊技領域32から遊技球が飛び込みにくくするように形成されている。
【0016】
表示装置41(変動表示装置)は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等の表示画面を有する装置で構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の識別情報(特別図柄)や特図変動表示ゲームを演出するキャラクタや演出効果を高める背景画像等の遊技に関する情報が表示される。表示装置41の表示画面においては、識別情報として割り当てられた複数の特別図柄が変動表示(可変表示)されて、特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームが行われる。また、表示画面には遊技の進行に基づく演出のための画像(例えば、大当り表示画像、ファンファーレ表示画像、エンディング表示画像等)が表示される。また、センターケース40には、動作することによって遊技の演出を行う盤演出装置44が備えられている。この盤演出装置44は、図2に示す状態から表示装置41の中央へ向けて動作可能となっている。
【0017】
遊技領域32におけるセンターケース40の右側には、普図変動表示ゲームの開始条件を与える普通図柄始動ゲート(普図始動ゲート)34が設けられている。普図始動ゲート34に入賞した遊技球は、ゲートスイッチ34a(図32参照)により検出される。また、遊技領域32におけるセンターケース40の下方左側には、二つの一般入賞口35が配置され、センターケース40の右下部に配された特別変動入賞装置38の右下部には一つの一般入賞口35が配置されている。これら一般入賞口35に入賞した遊技球は、入賞口スイッチ35a(図32参照)により検出される。
【0018】
センターケース40の下方には、第1特図変動表示ゲーム(特図1変動表示ゲーム)の開始条件を与える第1始動入賞口36(始動入賞口、始動入賞領域)及び第2特図変動表示ゲーム(特図2変動表示ゲーム)の開始条件を与える第2始動入賞口97(始動入賞口、始動入賞領域)を備える入賞装置90が設けられている。この入賞装置90は、上部の流入口91に流入した遊技球を内部で第1始動入賞口36と第2始動入賞口97とに交互に振り分ける振分部材92を備えている。この振分部材92は前後方向に沿った回動軸を中心として回動可能であり、流入する遊技球の重みにより傾倒する方向が変化し、左側の第1始動入賞口36と右側の第2始動入賞口97とに交互に遊技球を振り分けるようになっている。第1始動入賞口36に入賞した遊技球は、始動口1スイッチ36a(図32参照)により検出され、第2始動入賞口97に入賞した遊技球は、始動口3スイッチ97a(図32参照)により検出される。また、入賞装置90の下方には、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト口30aが設けられている。
【0019】
また、センターケース40の右部には、第2特図変動表示ゲームの開始条件を与える普通変動入賞装置37(第2始動入賞口、始動入賞領域)が設けられている。普通変動入賞装置37は、上端側が右方に倒れる方向に回動することで開放して遊技球が流入し易い状態に変換可能な可動部材37bを備えており、この可動部材37bは、常時はほぼ鉛直となって遊技球が流入できない閉じた閉状態(遊技者にとって不利な状態)を保持している。そして、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としての普電ソレノイド37c(図32参照)によって上端側が右方に倒れるように回動して普通変動入賞装置37に遊技球が流入し易い開状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。普通変動入賞装置37に入賞した遊技球は、始動口2スイッチ37a(図32参照)により検出される。なお、普通変動入賞装置37が閉状態でも入賞できるようにし、閉状態では開状態よりは入賞しにくいものとしても良い。
【0020】
普通変動入賞装置37の右方には、前側が透明なカバーで覆われ上下に連通する流下路615が形成され、普通変動入賞装置37に入賞しなかった遊技球は流下路615を通って下方へ流下する。この流下路615の下方には誘導部616が設けられている。誘導部616は上面617が左方へ下る傾斜面とされており、下方へ流下する遊技球を上面617で受け止め、特別変動入賞装置38が存在する左方へ誘導するようになっている。また、誘導部616には特図変動表示ゲームに関する情報を表示する情報表示装置630が設けられている。
【0021】
この情報表示装置630は、第1特図変動表示ゲームの実行権利である第1始動記憶の数を表示する第1情報表示部、第2特図変動表示ゲームの実行権利である第2始動記憶の数を表示する第2情報表示部を備える。また、表示装置41で第1〜第3図柄により表示される飾り特図変動表示ゲームとは別個に第4図柄により第1特図変動表示ゲームに対応する飾り特図1変動表示ゲームを表示する第3情報表示部や、表示装置41で第1〜第3図柄により表示される飾り特図変動表示ゲームとは別個に第4図柄により第2特図変動表示ゲームに対応する飾り特図2変動表示ゲームを表示する第4情報表示部を備える。
【0022】
第1情報表示部と第2情報表示部はそれぞれ二つの発光部材で構成され、第3情報表示部と第4情報表示部はそれぞれ一つの発光部材で構成されている。第2表示装置にはこれらの六つの発光部材が三つずつ左右に二列で並んで配されている。右列の上部二つの発光部材は第1情報表示部を構成し、左列の上部二つの発光部材は第2情報表示部を構成している。また、右列の下部一つの発光部材は第3情報表示部を構成し、左列の下部一つの発光部材は第4情報表示部を構成している。
【0023】
第1情報表示部と第2情報表示部はそれぞれ二つの発光部材で構成されているが、それぞれの情報表示部の周囲には二つの発光部材が関連していることがわかるような意匠が施されており、一見して二つの発光部材で一つの情報表示部が構成されていることがわかるようになっている。また、第3情報表示部と第4情報表示部はそれぞれ一つの発光部材で構成されているが、これらの情報表示部の周囲の意匠はそれぞれ独立していることがわかるような意匠とされており、一見して一つの発光部材で情報表示部が構成されていることがわかるようになっている。なお、発光部材の周囲の意匠は遊技機全体の意匠と一体感のあるものとされ、美観を損なわないようにされている。また、発光部材の周囲の意匠は、シールなどを貼付したものではなく誘導部616を構成する部材に成形されたものであり、製造の際の手間やコストを削減できる。
【0024】
さらに、遊技領域32におけるセンターケース40の右下部には、特図変動表示ゲームの結果によって遊技球を受け入れない状態と受け入れ易い状態とに変換可能な特別変動入賞装置(大入賞口)38が配設されている。特別変動入賞装置38の構成の詳細については後述するが、補助遊技としての特図変動表示ゲームの結果如何によって開閉部材990が大入賞口を閉じた閉状態(遊技者にとって不利な閉塞状態)から開閉部材990が退避して遊技領域32を流下する遊技球を受け入れ可能な開状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する。すなわち特別変動入賞装置38は、駆動装置としての大入賞口ソレノイド38b(図32参照)により駆動される開閉部材990によって開閉される大入賞口を備え、特別遊技状態(第1特別遊技状態)中や小当り遊技状態(第2特別遊技状態)中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせ、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与するようになっている。なお、大入賞口の内部(入賞領域)には、当該大入賞口に入った遊技球を検出する検出手段としての大入賞口スイッチ(カウントスイッチ)38a(図32参照)が配設されている。
【0025】
本実施形態の遊技機10においては、遊技球が流下する遊技領域32のうち、センターケース40の左方の領域が左側遊技領域とされ、センターケース40の右方の領域が右側遊技領域とされている。そして、遊技者が発射勢を調節して左側遊技領域へ遊技球を発射(いわゆる左打ち)することで入賞装置90の第1始動入賞口36や第2始動入賞口97、一般入賞口35への入賞を狙うことができ、右側遊技領域へ遊技球を発射(いわゆる右打ち)することで普図始動ゲート34や普通変動入賞装置37、特別変動入賞装置38への入賞を狙うことができるようになっている。
【0026】
また、遊技領域32の外側(ここでは遊技盤30の右下部)には、特図変動表示ゲームをなす特図1変動表示ゲームや特図2変動表示ゲーム及び普図始動ゲート34への入賞をトリガとする普図変動表示ゲームの表示や、各種情報を表示する一括表示装置50が設けられている。
【0027】
一括表示装置50は、7セグメント型の表示器(LEDランプ)等で構成された特図1変動表示ゲーム用の特図1表示器(第1特図変動表示部)51及び特図2変動表示ゲーム用の特図2表示器(第2特図変動表示部)52と、LEDランプで構成された各種表示器を備える。各種表示器には、特図1変動表示ゲームの始動記憶数報知用の特図1保留表示器、特図2変動表示ゲームの始動記憶数報知用の特図2保留表示器が含まれている。また、大当り時のラウンド数(特別変動入賞装置の開閉回数)を表示するラウンド表示部、時短状態(普電サポート中、特定遊技状態中)であるかを報知する第1遊技状態表示部、左打ち(通常打ち)と右打ちのうち遊技者に有利な打ち方(遊技状態に対応した打ち方)を報知する第2遊技状態表示部が含まれている。また、遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が高確率状態となっていることを表示する第3遊技状態表示部(第3遊技状態表示器、確率状態表示部)、普図変動表示ゲーム用の普図表示器、普図変動表示ゲームの始動記憶数報知用の普図保留表示器が含まれている。
【0028】
図1表示器51では、第1特図変動表示ゲームの変動時間中においては、予め定められた複数の点灯パターンを予め定められた順序で表示する特図1変動中表示を繰り返し行う。そして、第1特図変動表示ゲームの変動時間が終了すると、当該第1特図変動表示ゲームの結果に応じた点灯パターン(結果態様)を停止表示する。特図1変動中表示において表示する点灯パターンの各々や結果態様として表示する点灯パターンは、第1特図変動表示ゲームを表示するための識別情報(特図、特別図柄)をなす。
【0029】
図2表示器52では、第2特図変動表示ゲームの変動時間中においては、予め定められた複数の点灯パターンを予め定められた順序で表示する特図2変動中表示を繰り返し行う。そして、第2特図変動表示ゲームの変動時間が終了すると、当該第2特図変動表示ゲームの結果に応じた点灯パターン(結果態様)を停止表示する。特図2変動中表示において表示する点灯パターンの各々や結果態様として表示する点灯パターンは、第2特図変動表示ゲームを表示するための識別情報(特図、特別図柄)をなす。
【0030】
普図表示器では、普図変動表示ゲームの変動時間中においては、予め定められた複数の点灯パターンを予め定められた順序で表示する普図変動中表示を繰り返し行う。そして、普図変動表示ゲームの変動時間が終了すると、当該普図変動表示ゲームの結果に応じた点灯パターン(結果態様)を停止表示する。普図変動中表示において表示する点灯パターンの各々や結果態様として表示する点灯パターンは、普図変動表示ゲームを表示するための識別情報(普図、普通図柄)をなす。
【0031】
図1保留表示器は、第1特図変動表示ゲームの実行権利である第1始動記憶の数(第1保留数)を複数の発光部の消灯、点滅、点灯により表示する。特図2保留表示器は、第2特図変動表示ゲームの実行権利である第2始動記憶の数(第2保留数)を複数の発光部の消灯、点滅、点灯により表示する。普図保留表示器は、普図変動表示ゲームの実行権利である普図始動記憶の数(普図保留数)を複数の発光部の消灯、点滅、点灯により表示する。
【0032】
ラウンド表示部は、特別遊技状態中でない場合にはすべての発光部を消灯状態にし、特別遊技状態中には特別結果に応じて選択されたラウンド数に対応した点灯態様とする。第1遊技状態表示部(時短状態報知部)は、時短状態が発生していない通常の遊技状態の場合(変動時間短縮機能未作動時)にはランプを消灯状態にし、時短状態が発生している場合(変動時間短縮機能作動時)にはランプを点灯状態にする。第2遊技状態表示部(右打ち報知部)57は、右打ちよりも左打ちの方が遊技者にとって有利な遊技状態の場合(通常打ち時)にはランプを消灯状態にし、左打ちよりも右打ちの方が遊技者にとって有利な遊技状態の場合(右打ち時)にはランプを点灯状態にする。第3遊技状態表示部は、電源投入時に高確率状態である場合にはLEDを点灯し、高確率状態でない場合はLEDを消灯状態にする。
【0033】
次に、本発明の実施形態の遊技機10における遊技盤30の詳細について説明する。図3に示すように遊技盤30は、略矩形板状の遊技盤本体80と、センターケース40の前側部分を構成する前方構成部材600と、センターケース40の後側部分を構成するとともに遊技盤30に必要な各種部材が取り付けられた後方構成部材700と、を備える。
【0034】
前方構成部材600は、遊技盤本体80に形成された前後に貫通する開口81に対して前面側から嵌め込まれることで取り付けられるようになっている。この前方構成部材は円環状のベース部材610を有し、このベース部材610に各種の部材が取り付けられている。ベース部材610は、遊技盤本体80に形成された前後に貫通する開口81に挿入され、遊技領域32よりも後方へ窪んだ凹室状の空間における内周壁の前側部分を形成する周囲壁611と、該周囲壁611の前端に周囲壁611に対して垂直に形成された板状の鍔状の取付部612と、を備える。
【0035】
取付部612のうち、周囲壁611で囲まれた空間より外側に形成された部分は、遊技盤本体80に形成された開口81に前方構成部材600を前面側から挿入した際に、開口81の周縁よりも外側に延出し、遊技盤本体80の前面にその裏面が当接するようになっている。これによって、遊技盤本体80に対する前方構成部材600の前後位置が所定の前後位置に設定されるようになっている。また、この取付部612には複数のねじ穴が形成されており、ねじによって前方構成部材600を遊技盤本体80に固定できるようになっている。さらに、取付部612の一部は遊技盤本体80の前面側であって遊技者から視認可能な位置に配されるものであり、その前面には装飾が施されている。また、ベース部材610には、この他にもねじ穴やねじ止め部、位置決めのためのボス、ボスを受け入れる凹部やリブを受け入れるスリットなどが形成され、各種部材を適切な位置に固定できるようになっている。
【0036】
ベース部材610の前面には、後述するステージ部620、ワープ流路形成部材614、普通変動入賞装置37が配される部分を除き、規制壁613が設けられている。この規制壁613は、取付部612よりも遊技領域32の前後幅(遊技盤本体80の前面から遊技盤30の前方を覆うカバーガラス(透明部材)14の裏面までの幅)の分だけ前方へ延出するようになっている。よって、前方構成部材600を遊技盤本体80の所定位置に取り付けることで、取付部612よりも前側に位置する規制壁613が遊技領域32内に延出し、遊技領域32を流下する遊技球がセンターケース40内に流入することを規制するようになっている。これにより、表示装置41の視認性を確保するとともにステージ部620への遊技球の流入数を制限するようになっている。
【0037】
また、ベース部材610の前面側から見て左側の側部には、センターケース40の外側の遊技領域32を流下する遊技球を受け入れ、ステージ部620へと誘導するワープ流路を形成するワープ流路形成部材614が取り付けられている。ワープ流路形成部材614は、取付部612の前面に取り付けられ、取付部612よりも遊技領域32の前後幅(遊技盤本体80の前面から遊技盤30の前方を覆うカバーガラス(透明部材)14の裏面までの幅)の分だけ前方へ延出するようになっている。また、ワープ流路形成部材614の上端は、ベース部材610の前面側から見て左側の側部において取付部612よりも前方へ延出するように取り付けられた規制壁613の下端に連続するようになっている。
【0038】
ワープ流路形成部材614により形成されるワープ流路は、遊技球が一列で流下可能な内径を有する筒状の流路であり、センターケース40の左方の遊技領域32に向けて開口し、遊技領域32を流下する遊技球を受入可能となっている。この上流側端部がワープ流路の流入口をなす。さらにワープ流路は、上流側端部から流入した遊技球を右下方へ誘導した後に後方へ誘導するL字状の流路となっている。そして、下流側端部は後方に開口し、ステージ部620の左端部に遊技球を誘導するようになっている。
【0039】
ステージ部620は遊技球が前後左右に転動可能であり、左右両側が中央に向かって下る傾斜面となっているとともに、入賞装置90の流入口91の直上となる中央部が上向きに突出した略W字状に形成されている。なお、ステージ部620の中央部は上向きに突出しているが左右両端よりは低くなっている。このステージ部620には、左端からワープ流路を通った遊技球が流入し、左右方向に沿って転動するようになっている。また、ステージ部620の下方で跳ねた遊技球も流入可能である。
【0040】
この略W字状に形成されたステージ部620において、上向きに突出した中央部の両側に位置する最も低くなった部分には、前方に下る傾斜面621が形成されている。この傾斜面621により、ステージ部620上で流下勢が弱まった遊技球はステージ部620の前端から下方の遊技領域32へ誘導される。
【0041】
また、略W字状に形成されたステージ部620において、上向きに突出した中央部の頂点となる部分には、前後方向に沿って延在し、後方へ向かって下る溝状の流下路622が形成されている。この流下路622は浅い溝となっており、多くの遊技球は溝に嵌らずに左右に転動する。流下路622に嵌った遊技球は後方へ誘導されて図示しない流入口に流入し、ステージ部620の下方に形成された誘導流路623に流入する。誘導流路623は前方へ下る流路であり、下流側端部は入賞装置90の流入口91の直上に位置しており、高い確率で入賞装置90へ流入するようになっている。
【0042】
また、前方構成部材600の前面側から見た右側には、上下に遊技球が通過可能な普図始動ゲート34が設けられている。普図始動ゲート34には通過する遊技球を検出するゲートスイッチ34aが設けられている。さらに、普図始動ゲート34の下方には可動部材37bを備える普通変動入賞装置37が設けられている。この普通変動入賞装置37に入賞した遊技球は前方構成部材600の後方へ誘導され、図示しない排出流路へ流入するようになっている。また、普通変動入賞装置37は入賞した遊技球を検出する始動口2スイッチと可動部材37bを駆動する普電ソレノイド37cを備えている。
【0043】
普通変動入賞装置37の右方には、前側が透明なカバーで覆われ上下に連通する流下路615が形成され、普通変動入賞装置37に入賞しなかった遊技球は流下路615を通って下方へ流下する。この流下路615の下方には誘導部616が設けられている。誘導部の上面617は左方へ下る傾斜面となっており、流下路615を下方へ流下する遊技球を上面617で受け止め、左方へ誘導するようになっている。また、誘導部616には特図変動表示ゲームに関する情報を表示する情報表示装置630が設けられている。
【0044】
図3図4に示すように後方構成部材700は、前方に開口した凹部711を有する略矩形箱状の後方ベース部材710を有しており、この後方ベース部材710には、ねじ穴やねじ止め部、位置決めのためのボス、ボスを受け入れる凹部やリブを受け入れるスリットなどが形成され、各種部材を適切な位置に固定できるようになっている。また、後方ベース部材710の前端には、側壁712に対して垂直に外側に向かって延出する鍔状の固定部713が形成されており、後方構成部材700を遊技盤本体80の裏面の所定位置に固定できるようになっている。また、後方ベース部材710の後壁714には、前後に貫通する貫通孔715が形成されている。この貫通孔715は、後方ベース部材710の後方に取り付けられる表示装置41の表示面を視認可能とするものである。
【0045】
後方ベース部材710の後壁714の裏面に取り付けられる表示装置41は、後方ベース部材710の後壁714に形成された貫通孔715の全体を覆うことのできる表示面を有する液晶表示装置を備えている。この表示装置41は、表示面が前側となるように取り付けられることで、後方ベース部材710に形成された貫通孔715を介して表示面の画像が遊技盤30の前方から視認可能となるようにされている。なお、表示装置41は、液晶表示装置を備えるものに限られず、例えば、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであってもよい。
【0046】
後方ベース部材710の凹部711の内部には動作することによって遊技の演出を行う盤演出装置44をなす、下可動役物ユニット730、上可動役物ユニット800及び中央可動役物ユニット880が設けられている。
【0047】
図3に示すように下可動役物ユニット730は、貫通孔715の下方に配される。図5図8に示すようにこの下可動役物ユニット730は、幟を模した二つの第1下可動部材740、741と、瓢箪を模した第2下可動部材770を備え、これらの第1下可動部材740、741や第2下可動部材770を表示装置41の前側に出現させるように動作可能である。また、下可動役物ユニット730には、第1下可動部材740、741や第2下可動部材770を動作するための駆動機構や各種部材を取り付けるベース部として、前側に配される第1下ベース部731、中央に配される第2下ベース部732、裏面側に配される第3下ベース部733を備える。
【0048】
第1下可動部材740、741や第2下可動部材770を駆動するための駆動源をなすモータ734は、第3下ベース部733の前面側から見た右下部に、駆動軸が前後方向に沿うように取り付けられる。下可動役物ユニット730には第1下可動部材740、741と第2下可動部材770が設けられているが、これらは一つのモータ734により駆動される。モータ734からの駆動力は、前後方向に沿った軸を中心に回転可能な第1歯車735と、この第1歯車735と噛み合い前後方向に沿った軸を中心に回転可能な第2歯車737に同時に伝達される。第1歯車735は第1下可動部材740、741を動作するためのもので、前面側には第1下可動部材740、741へ動力を伝達するための第1駆動軸736が前方に延出するように設けられている。
【0049】
また、第2歯車737は第2下可動部材770を動作するためのもので、裏面側には第2下可動部材770へ動力を伝達するための第2駆動軸738が後方に延出するように設けられている。後述するように、第1下可動部材740、741はモータ734を所定方向(ここでは前面側から見て時計回り)に駆動した場合に第1駆動軸736を介して駆動力が伝達されて動作し、第2下可動部材770はモータ734を上記の所定方向とは反対方向(ここでは前面側から見て反時計回り)に駆動した場合に第2駆動軸738を介して駆動力が伝達されて動作するように構成されている。
【0050】
図6に示すように、一方の第1下可動部材740は下端部に軸受部742を備え、この軸受部742が第2下ベース部732の上部に設けられた前後方向沿った回動軸751によって回動可能に軸支されている。軸受部742は歯車となっており、モータ734からの駆動力を受けて第1下可動部材740が回動軸751を中心に動作可能となっている。また、他方の第1下可動部材741も同様に下端部に軸受部743を備え、この軸受部743が第2下ベース部732の上部に設けられた前後方向沿った回動軸752によって回動可能に軸支されている。軸受部743は歯車となっており、モータ734からの駆動力を受けて第1下可動部材741が回動軸752を中心に動作可能となっている。
【0051】
前方から見て左側の回動軸751で軸支される第1下可動部材740に設けられた軸受部742の歯車は前後に二重になっており、前側の歯車でモータ734からの駆動力を受けるようになっている。そして、後ろ側の歯車は他方の第1下可動部材741に設けられた軸受部743の歯車に駆動力を伝達するようになっており、一つのモータ734で二つの第1下可動部材740、741が同時に動作できるようになっている。
【0052】
前方から見て左側の回動軸751で軸支される第1下可動部材740に設けられた軸受部742の前側の歯車は、軸受部742の下方に配され前後方向に沿った軸を中心に回転可能な歯車753と噛み合っている。この歯車753は、第2下ベース部732の前面に当該第2下ベース部732に対して左右にスライド可能に設けられたスライド部材760の上部に設けられたラック歯車761と噛み合うようになっており、スライド部材760を左右に動作することで第1下可動部材740、741が動作するようになっている。
【0053】
スライド部材760は平板状の部材であって、板面が第2下ベース部732の前面に沿うように配されている。スライド部材760には前後に貫通し左右に延在する長円形の被支持部762が形成されおり、この被支持部762に第2下ベース部732の前面に形成された前方へ突出する支持軸754が挿通されることで左右方向にスライド可能に支持される。さらに、第2下ベース部732の前方に取り付けられる第1下ベース部731がスライド部材760を覆うことでスライド部材760が前方に脱落しないように保持される。
【0054】
また、スライド部材760には、前後に貫通した線状の貫通孔763が形成されている。この貫通孔763は、円弧状部分と、前面側から見て円弧状部分の右端部から下方に延出する直線部分とを備える。この貫通孔763には、第1歯車735に設けられた第1駆動軸736が後方から挿通され、モータ734からの駆動力がスライド部材760に伝達されるようになっている。
【0055】
図6(a)は第1下可動部材740、741及び第2下可動部材770がいずれも初期位置にある初期状態である。この状態では第1駆動軸736は貫通孔における円弧状部分と直線部分の接続部分に位置している。貫通孔763の円弧状部分における円弧の半径は、第1歯車735の中心から第1駆動軸736の中心までの長さに等しい。そして、初期状態では、第1歯車735の中心と貫通孔763の円弧状部分における円弧を形成する円の中心とが前後に一致した状態となっている。
【0056】
この初期状態から、第1歯車735を前面側から見て時計回り方向に回転すると、第1駆動軸736がスライド部材760を左方に押しながら貫通孔763の直線部分を移動する。これにより、図6(b)に示すようにスライド部材760は左方にスライド移動し、ラック歯車761が歯車753を回転させることにより第1下可動部材740、741が上方へ向けて回動して表示装置41の前側に出現した状態となる。初期状態に戻す際には上述と反対の動作となる。なお、後述するように初期状態から第1歯車735が前面側から見て反時計回り方向に回転するようにモータ734を駆動することで第2下可動部材770を動作させることができる。このとき、第1駆動軸736は貫通孔763の円弧状部分に沿って移動するので、スライド部材760を押圧することがなく、第1下可動部材740、741は動作しない。第2下可動部材770を動作した状態から初期状態に戻す際も同様である。
【0057】
図5図7に示すように第2下可動部材770は、下端部に前後方向に沿った回動軸771を備え、この回動軸が第2下ベース部732及び第3下ベース部733により回動可能に支持されている。また、回動軸771の近傍には、前後に貫通した線状の貫通孔772が形成されている。この貫通孔772は、円弧状部分と、図5に示す状態で前面側から見て円弧状部分の左端部から延出する直線部分とを備える。この貫通孔772には、第2歯車737に設けられた第2駆動軸738が前方から挿通され、モータ734からの駆動力が第2下可動部材770に伝達されるようになっている。
【0058】
図7(a)は第1下可動部材740、741及び第2下可動部材770がいずれも初期位置にある初期状態である。この状態では第2駆動軸738は貫通孔772における円弧状部分と直線部分の接続部分に位置している。貫通孔772の円弧状部分における円弧の半径は、第2歯車737の中心から第2駆動軸738の中心までの長さに等しい。そして、初期状態では、第2歯車737の中心と貫通孔772の円弧状部分における円弧を形成する円の中心とが前後に一致した状態となっている。
【0059】
この初期状態から、第2歯車737を前面側から見て時計回り方向に回転するようにモータ734を駆動すると、第2駆動軸738が第2下可動部材770を上方へ押し上げながら貫通孔772の直線部分を移動する。これにより、図7(b)に示すように第2下可動部材770は上方に回動して表示装置41の前側に出現した状態となる。初期状態に戻す際には上述と反対の動作となる。なお、上述したように初期状態から第2歯車737が前面側から見て反時計回り方向に回転するようにモータ734を駆動することで第1下可動部材740、741を動作させることができる。このとき、第2駆動軸738は貫通孔772の円弧状部分に沿って移動するので、第2下可動部材770を押圧することがなく、第2下可動部材770は動作しない。第1下可動部材740、741を動作した状態から初期状態に戻す際も同様である。
【0060】
また、図8に示すように、第2下可動部材770が上方に回動して表示装置41の前側に出現した状態では、表示装置41に第2下可動部材770を強調するエフェクト表示を行うことが可能となっている。もちろん第1下可動部材740、741が表示装置41の前側に出現した状態でも同様にエフェクト表示を行うようにしても良い。またエフェクト表示の表示態様はこれに限られず、表示装置41の前側に出現した可動部材を強調するような表示であれば良い。
【0061】
また、第2下可動部材770における瓢箪を模した部分には、複数のLEDが設けられており、発光による装飾ができるようになっている。また、「デアルカ」の文字も発光するようになっている。この4つの文字はそれぞれ独立して発光するようになっているが、「ル」については「ノ」の部分と「レ」の部分がさらに独立して発光するようになっている。これにより、図7(b)や図8に示すように、「デ」の部分と、「ル」における「レ」の部分のみを発光させて、「デレ」と表示することが可能となっている。このように文字を分割して異なる情報を表示可能としたことで、斬新な演出を行うことができる。なお、「デレ」の表示は、複数の演出モードのうちの一つであるデレモードであることを報知するものである。このように可動部材における表示により演出モードを報知するようにしたことで、設定されている演出モードを遊技者に対してわかりやすく伝えることができる。
【0062】
図3に示すように上可動役物ユニット800は、貫通孔715の上方及び両側方に配される。図9図10に示すようにこの上可動役物ユニット800は、円形の第1上可動部材848と、虎の手を模した第2上可動部材860を備え、これらの第1上可動部材848、第2上可動部材860を動作することで演出を行うものである。
【0063】
上可動役物ユニット800には、後方ベース部材710に取り付けられるベース部材801と、ベース部材801に対して上下方向に動作可能であり第1上可動部材848を備える可動部材ユニット820と、を備える。ベース部材801は前面側から見てコ字状になっており、貫通孔715の上方に配される上ベース部802と、貫通孔715の前面側から見て左方に配される左ベース部803と、貫通孔715の前面側から見て右方に配される右ベース部804と、からなる。
【0064】
左ベース部803の右端部及び右ベース部804の左端部には、上下方向に沿って延在する案内部805が設けられている。この案内部805は、可動部材ユニット820を上下方向に沿って案内するものである。また、左ベース部803及び右ベース部804には、可動部材ユニット820を上下に駆動する駆動機構806がそれぞれ備えられている。各駆動機構806は駆動源としてのモータ807を有し、モータ807を駆動することでアーム808が回動するようになっている。アーム808の先端には駆動軸809が設けられている。この駆動軸809は、可動部材ユニット820のリンク部材830に接続するものであり、モータ807を駆動することによりリンク部材830を動作して可動部材ユニット820を上下に駆動できるようになっている。
【0065】
可動部材ユニット820は、駆動機構806と接続されるリンク部材830と、各種部材を取り付けるためのユニットベース部841と、ユニットベース部841の前側に配される第1上可動部材848と、ユニットベース部841の裏面側に配されて第1上可動部材と第2上可動部材を駆動する駆動部850と、駆動部850の後方からユニットベース部841の裏面を覆う裏面カバー849と、裏面カバー849の裏面に固定され、左ベース部803及び右ベース部804に設けられた案内部805によって案内される被案内部材842と、を備える。
【0066】
リンク部材830は、左ベース部803と右ベース部804にそれぞれ回動可能に取り付けられ、互いに対向する方向へ延出するように配される。このリンク部材830は、左ベース部803に設けられた前後方向に沿って前方へ延出する回動軸810又は右ベース部804に設けられた前後方向に沿って前方へ延出する回動軸810が挿通される軸受部831を一端部に備え、左ベース部803又は右ベース部804により回動可能に軸支される。また、リンク部材830には、駆動機構806のアーム808に設けられた駆動軸809を挿通する長穴である第1案内部832が形成されており、モータ807を駆動してアーム808を回動することで、駆動軸809が第1案内部832に沿って移動しながらリンク部材830を上下に回動させるようになっている。
【0067】
さらにリンク部材830における軸受部831が設けられた一端部と対向する他端部には、可動部材ユニット820のユニットベース部841に接続するための接続軸833が後方へ延出するように設けられている。また、リンク部材830には、当該リンク部材830の前側を覆うように取り付けられる第2上可動部材860の裏面の一端部に設けられた支持軸861を挿通可能な長穴である第2案内部834が形成されており、第2案内部834により第2上可動部材860の一端部を案内及び支持するようになっている。
【0068】
ユニットベース部841は円形の本体部844と、本体部844から左右へ延出する被支持部845とを備える。被支持部845には前後に貫通して左右に延在する長穴である第3案内部846が形成されており、この第3案内部846には、リンク部材830の接続軸833がスライド可能に接続され、モータ807の駆動に基づくリンク部材830の動作に応じてユニットベース部841が上下に動作するようになっている。また、本体部844の中央には、円形の第1上可動部材848の中心から後方へ延出する図示しない駆動軸を挿通可能な挿通部847が形成されている。この挿通部847は、挿通された駆動軸を回転可能に支持することで第1上可動部材848を回転可能に支持する。
【0069】
駆動部850は、駆動源をなすモータ851と、第1上可動部材848と接続される回転駆動部852と、第2上可動部材860を駆動する駆動アーム853とを備える。モータ851を駆動することにより、回転駆動部852は前後方向に沿った軸を中心として回転する。また、駆動アーム853は、モータ851の駆動により回転する歯車855の裏面に設けられた接続軸856に一端部が接続しており、モータ851を駆動することにより駆動アーム853が左右に揺動するようになっている。
【0070】
回転駆動部852の回転中心には、ユニットベース部841の挿通部847に挿通された第1上可動部材848の駆動軸が接続され、回転駆動部852が回転することで駆動軸が回転されて第1上可動部材848が回転するようになっている。また、駆動アーム853の他端部には、第2上可動部材860の他端部の裏面に設けられた接続軸862が接続され、駆動アーム853が左右に揺動することで第2上可動部材860が左右に揺動するようになっている。
【0071】
また、裏面カバー849は、駆動部850を覆うようにユニットベース部841の裏面側に固定される。この裏面カバー849の裏面には、被案内部材842が固定され、これによって、被案内部材842とユニットベース部841と固定される。被案内部材842は、左右方向に延在するように配される板状の部材で、左右端部には左ベース部803及び右ベース部804に設けられた案内部805によって案内される被案内部843が設けられている。
【0072】
図10図12には上可動役物ユニット800の動作を示した。なお、説明のために一部の部材を省略している。図10は可動部材ユニット820が動作範囲の上端にある初期状態であり、図11図12は可動部材ユニット820が動作範囲の下端にある動作状態である。図10に示す初期状態では、可動部材ユニット820が動作範囲における上端の位置にある。この初期状態から駆動機構806を動作してアーム808の先端に設けられた駆動軸809を表示装置41側へ向かうように回動させると、リンク部材830が下方に回動し、可動部材ユニット820が下方へ移動する。そして、可動部材ユニット820が動作範囲の下端にある動作状態では、図11(a)に示すように駆動軸809は回動範囲における下端に位置しており、リンク部材830も回動範囲における下端に位置している。すなわち、第1上可動部材848が所定の演出動作を行うことが可能な第1演出可動体をなし、駆動機構806やリンク部材830が第1演出可動体を動作するための第1駆動機構部をなし、これらで第1演出装置を構成する。
【0073】
また、駆動部850を動作させると、第1上可動部材848は一方向に回転し、第2上可動部材860は図11に示すように第1上可動部材848側に寄った状態と、図12に示すように第1上可動部材848から離れた状態との間で左右に動作することを繰り返す。図11(a)に示すように第2上可動部材860が第1上可動部材848側に寄った状態では、図11(b)に示すように歯車855の裏面に設けられた接続軸856が、互いに最も近づいた状態となり、駆動アーム853が第2上可動部材860を第1上可動部材848側に引き寄せた状態となる。この状態から歯車855が回転することで、接続軸856が駆動アームを外側に押し出し、第2上可動部材860が第1上可動部材848から離れるように動作する。
【0074】
そして、図12(a)に示すように第2上可動部材860が第1上可動部材848から最も離れた状態では、図12(b)に示すように歯車855の裏面に設けられた接続軸856が、互いに最も離れた状態となり、駆動アーム853が第2上可動部材860を第1上可動部材848から最も離した状態となる。この状態から歯車855が回転することで、接続軸856が駆動アームを内側に引き込み、第2上可動部材860が第1上可動部材848に近づくように動作する。歯車855が一方向に回転し続けることでこの動作が繰り返されて第2上可動部材860が左右に動作することとなる。すなわち、第2上可動部材860が所定の演出動作を行うことが可能な第2演出可動体をなし、駆動部850が第2演出可動体を動作するための第2駆動機構部をなし。これらで第2演出装置を構成する。
【0075】
また、第2上可動部材860は、図10に示す初期位置でも図11図12に示す動作後の位置でも、リンク部材830を覆って隠すように配され、リンク部材830を覆った状態で動作を行うようになっている。動作する第2上可動部材860でリンク部材830を覆うことで遊技者の意識を第2上可動部材860に引き付けることができ、リンク部材830に視線が行くことを効果的に防止でき、単に動作しない装飾部材で覆う場合に比べて高い隠蔽効果を得られる。また、特に初期位置では図2に示すようにリンク部材830が遊技者から視認できないように覆っている。これにより遊技の大部分を占める初期位置にある状態で遊技者から不要な部分が見えなくなり装飾性が向上する。
【0076】
以上のことから、所定条件の成立に基づいてゲームを実行し、ゲームの結果が特別結果となった場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機10において、遊技に関する演出を制御する演出制御手段(演出制御装置300)と、演出制御手段に制御され、動作することにより遊技に関する演出を行う第1演出装置(第1上可動部材848、駆動機構806、リンク部材830)及び第2演出装置(第2上可動部材860、駆動部850)と、を備え、第1演出装置は、所定の演出動作を行うことが可能な第1演出可動体(第1上可動部材848)と、第1演出可動体を動作するための第1駆動機構部(駆動機構806、リンク部材830)と、を備え、第2演出装置は、所定の演出動作を行うことが可能な第2演出可動体(第2上可動部材860)と、第2演出可動体を動作するための第2駆動機構部(駆動部850)と、を備え、第1駆動機構部を覆うように第2演出可動体が配されていることとなる。
【0077】
したがって、第1駆動機構部を覆うように第2演出可動体が配されているので、遊技者から不要な部分が見えにくくなり、動作する演出装置による演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上することができる。特に動作する第2演出可動体で第1駆動機構部を覆うことで遊技者の意識を第2演出可動体に引き付けることができ、第1駆動機構部に視線が行くことを効果的に防止でき、単に動作しない装飾部材で覆う場合に比べて高い隠蔽効果を得られる。
【0078】
また、第2演出可動体(第2上可動部材860)は、少なくとも第1演出可動体(第1上可動部材848)が初期位置にある状態において第1駆動機構部(リンク部材830)が遊技者から視認できないように覆うようにしている。したがって、遊技の大部分を占める初期位置にある状態で遊技者から不要な部分が見えにくくなり、動作する演出装置による演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0079】
図3に示すように中央可動役物ユニット880は、貫通孔715の周囲を囲むように配される。図13図15に示すようにこの中央可動役物ユニット880は、4つに分割された複数の中央可動演出部材900,910,920,930が表示装置41の前方で組み合わさるように動作することで演出を行うものである。
【0080】
中央可動役物ユニット880は、後方ベース部材710に取り付けられる可動演出ベース部材881を備える。また、可動演出ベース部材881の前面上側に配されて動作する第1中央可動演出部材900及び第2中央可動演出部材910と、可動演出ベース部材881の前面下側に配されて動作する第3中央可動演出部材920及び第4中央可動演出部材930と、を備える。
【0081】
可動演出ベース部材881は、表示装置41の上側に位置する部分の左右方向の中央に、第1中央可動演出部材900及び第2中央可動演出部材910が取り付けられるようになっている。この部分には、第1中央可動演出部材900を回動可能に軸支するための前後方向に沿って前方に延出する第1回動軸882と、第1中央可動演出部材900の動作を案内するための前後に貫通する長穴である第1案内部883が設けられている。また、第2中央可動演出部材910を回動可能に軸支するための前後方向に沿って前方に延出する第2回動軸884と、第2中央可動演出部材910の動作を案内するための前後に貫通する長穴である第2案内部885が設けられている。
【0082】
そして、可動演出ベース部材881における表示装置41の上側に位置する部分の前面側から見て右側には、第1中央可動演出部材900及び第2中央可動演出部材910を動作するための駆動源をなすモータ886が設けられている。可動演出ベース部材881の裏面側であって、第1回動軸882からモータ886にかけての部分にはモータ886の駆動力を第1中央可動演出部材900に伝達するための複数の歯車等を備える駆動機構が配されており、この駆動機構の裏面を覆うように裏面カバー896が取り付けられる。
【0083】
また、可動演出ベース部材881は、表示装置41の下側に位置する部分の左右方向の中央に、第3中央可動演出部材920及び第4中央可動演出部材930が取り付けられるようになっている。この部分には、第3中央可動演出部材920を回動可能に軸支するための前後方向に沿って前方に延出する第3回動軸891と、第3中央可動演出部材920の動作を案内するための前後に貫通する長穴である第3案内部892が設けられている。また、第4中央可動演出部材930を回動可能に軸支するための前後方向に沿って前方に延出する第4回動軸893と、第4中央可動演出部材930の動作を案内するための前後に貫通する長穴である第4案内部894が設けられている。そして、可動演出ベース部材881における表示装置41の下側に位置する部分の前面側から見て左側には第3中央可動演出部材920及び第4中央可動演出部材930を動作する駆動源をなすモータ895が設けられている。
【0084】
右上部に配される第1中央可動演出部材900は、装飾が施されて表示装置41の前面側に出現することとなる装飾部901を備える。また、第1中央可動演出部材900の一端部には、第1回動軸882が挿通される前後に貫通した第1軸受部902が設けられており第1中央可動演出部材900は第1回動軸882を中心として回動可能に軸支される。
【0085】
また、第1軸受部902の近傍には、第1中央可動演出部材900の回動中心を中心とする扇形の第1扇形歯車903及び第2扇形歯車904が設けられている。第1扇形歯車903は、前面側から見て右側を向くように設けられている。この第1扇形歯車903は、可動演出ベース部材881における第1回動軸882の右側に形成された前後に貫通する貫通部887を通って可動演出ベース部材881の裏面側に臨むようになっている。そして、可動演出ベース部材881の裏面側でモータ886からの駆動力を伝達する歯車と噛み合うようになっている。
【0086】
また、第2扇形歯車904は、前面側から見て左側を向くように設けられている。この第2扇形歯車904は、第1中央可動演出部材900の左方に隣接して配される第2中央可動演出部材910に設けられた第3扇形歯車913と噛み合うようになっている。これにより、第1扇形歯車903で受けたモータ886からの駆動力が第2扇形歯車904を介して第2中央可動演出部材910にも伝達されるようになる。また、第1中央可動演出部材900の裏面には、後方へ延出する被案内軸905が設けられている。この被案内軸905は第1案内部883に挿通されるようになっており、第1中央可動演出部材900が回動動作する際には第1案内部883の延在方向に沿って案内されることで第1中央可動演出部材900の円滑な動作を可能としている。
【0087】
左上部に配される第2中央可動演出部材910は、装飾が施されて表示装置41の前面側に出現することとなる装飾部911を備える。また、第2中央可動演出部材910の一端部には、第2回動軸884が挿通される前後に貫通した第2軸受部912が設けられており第2中央可動演出部材910は第2回動軸884を中心として回動可能に軸支される。
【0088】
また、第2軸受部912の近傍には、第2中央可動演出部材910の回動中心を中心とする扇形の第3扇形歯車913が設けられている。第3扇形歯車913は、前面側から見て右側を向くように設けられている。この第3扇形歯車913は、第2中央可動演出部材910の右方に隣接して配される第1中央可動演出部材900に設けられた第2扇形歯車904と噛み合うようになっている。また、第2中央可動演出部材910の裏面には、後方へ延出する被案内軸914が設けられている。この被案内軸914は第2案内部885に挿通されるようになっており、第2中央可動演出部材910が回動動作する際には第2案内部885の延在方向に沿って案内されることで第2中央可動演出部材910の円滑な動作を可能としている。
【0089】
また、第2軸受部912の近傍には、後方へ延出する係合部915が設けられている。この係合部915は、可動演出ベース部材881における第2回動軸884の左方に形成された前後に貫通する貫通部888を通って可動演出ベース部材881の裏面側に臨むようになっている。そして、図14(b)に示すように可動演出ベース部材881の裏面側でねじりコイルばね889の一端部が係合するようになっている。このねじりコイルばね889の他端部は、可動演出ベース部材881に形成された係止部890に係止されていて、第2中央可動演出部材910の係合部915が上方へ付勢されるようになっている。これにより、ねじりコイルばね889の付勢力が、第1中央可動演出部材900及び第2中央可動演出部材910を動作範囲における上端の位置である初期位置で保持する際の補助となるとともに、下方へ動作した第1中央可動演出部材900及び第2中央可動演出部材910が初期位置へ戻る際の補助となる。
【0090】
図13に示すように左下部に配される第3中央可動演出部材920は、装飾が施されて表示装置41の前面側に出現することとなる装飾部921を備える。また、第3中央可動演出部材920の一端部には、第3回動軸891が挿通される前後に貫通した第3軸受部922が設けられており第3中央可動演出部材920は第3回動軸891を中心として回動可能に軸支される。
【0091】
また、第3軸受部922の近傍には、第3中央可動演出部材920の回動中心を中心とする扇形の第4扇形歯車923及び第5扇形歯車924が設けられている。第4扇形歯車923は、前面側から見て左下側を向くように設けられている。この第4扇形歯車923は、可動演出ベース部材881における第3回動軸891の左下部に配されたモータ895の歯車と噛み合うようになっている。
【0092】
また、第5扇形歯車924は、前面側から見て右側を向くように設けられている。この第5扇形歯車924は、第3中央可動演出部材920の右側に隣接して配される第4中央可動演出部材930に設けられた第6扇形歯車933と噛み合うようになっている。これにより、第4扇形歯車923で受けたモータ895からの駆動力が第5扇形歯車924を介して第4中央可動演出部材930にも伝達されるようになる。また、第3中央可動演出部材920の裏面には、後方へ延出する被案内軸925が設けられている。この被案内軸925は第3案内部892に挿通されるようになっており、第3中央可動演出部材920が回動動作する際には第3案内部892の延在方向に沿って案内されることで第3中央可動演出部材920の円滑な動作を可能としている。
【0093】
右下部に配される第4中央可動演出部材930は、装飾が施されて表示装置41の前面側に出現することとなる装飾部931を備える。また、第4中央可動演出部材930の一端部には、第4回動軸893が挿通される前後に貫通した第4軸受部932が設けられており第4中央可動演出部材930は第4回動軸893を中心として回動可能に軸支される。
【0094】
また、第4軸受部932の近傍には、第4中央可動演出部材930の回動中心を中心とする扇形の第6扇形歯車933及び第7扇形歯車934が設けられている。第6扇形歯車933は、前面側から見て左側を向くように設けられている。この第6扇形歯車933は、第4中央可動演出部材930の左側に隣接して配される第3中央可動演出部材920に設けられた第5扇形歯車924と噛み合うようになっている。また、第4中央可動演出部材930の裏面には、後方へ延出する被案内軸935が設けられている。この被案内軸935は第4案内部894に挿通されるようになっており、第4中央可動演出部材930が回動動作する際には第4案内部894の延在方向に沿って案内されることで第4中央可動演出部材930の円滑な動作を可能としている。
【0095】
また、第7扇形歯車934は、前面側から見て右下側を向くように設けられている。この第7扇形歯車934は、第4中央可動演出部材930の右下に配される付勢機構940に設けられた第8扇形歯車942と噛み合うようになっている。付勢機構940は、前後方向に沿った回動軸941を中心として回動可能であり第8扇形歯車942を備えている。この付勢機構940は、前面側から見て回動軸から左側に延出するように設けられており、図示しない付勢部材により下方(反時計回り方向)に付勢されている。これにより、第3中央可動演出部材920及び第4中央可動演出部材930が動作範囲における下端の位置である初期位置へ向かう方向へ付勢されることとなる。よって、付勢機構による付勢力が、第3中央可動演出部材920及び第4中央可動演出部材930を初期位置で保持する際の補助となるとともに、上方へ動作した第3中央可動演出部材920及び第4中央可動演出部材930が初期位置へ戻る際の補助となる。
【0096】
以上のように構成される中央可動役物ユニット880は、図14に示す初期状態と図15に示す動作完了状態とに変換可能である。図14に示す初期状態では、第1中央可動演出部材900及び第2中央可動演出部材910は動作範囲の上端である初期位置にあり、第3中央可動演出部材920及び第4中央可動演出部材930は動作範囲の下端である初期位置にあって、略表示装置41の前面から退避した状態となっている。この初期状態から、モータ886を動作させると、第1中央可動演出部材900及び第2中央可動演出部材910が下降するように回動し、モータ895を動作させると第3中央可動演出部材920及び第4中央可動演出部材930が上昇するように回動する。
【0097】
そして、図15に示す動作完了状態では、第1中央可動演出部材900の装飾部901、第2中央可動演出部材910の装飾部911、第3中央可動演出部材920の装飾部921及び第4中央可動演出部材930の装飾部931が表示装置41の前面に重なるように配される。また、各装飾部901,911,921,931の端面は、隣接する装飾部901,911,921,931の端面と対向して近接し、全体で一つの円環状の形状を形成するようになっている。なお、各装飾部901,911,921,931は、光を透過可能な材質からなり、装飾部901,911,921,931を透して表示装置41を視認可能である。
【0098】
次に特別変動入賞装置38の構成について説明する。図2図16図18に示すように特別変動入賞装置38は、遊技盤本体80の前面に沿って配される流路後壁962と、当該流路後壁962の前側に配される流路前壁952とに挟まれて、遊技球が一列で流下可能な流下路38fを備える。この流下路38fは、前面側から見て左へ下るように傾斜しており、遊技球は一列で左方へ向かって一列に流下するようになっている。
【0099】
図17図18に示すように、この流下路38fの略中央部分の底面は、前後方向にスライド可能な開閉部材990により構成されている。開閉部材990は、図17図18(a)に示すように前方へ突出して特別変動入賞装置38(大入賞口38d)に遊技球が入賞できない状態である閉状態と、図18(b)に示すように後方へ退避して大入賞口38dへ遊技球が入賞可能な状態である開状態と、に変換可能となっている。すなわち流下路38fを流下する遊技球は、開閉部材990が閉状態である場合には開閉部材990の上面を流下して大入賞口38dを通過し、開閉部材990が開状態である場合には大入賞口へ流入するようになっている。なお、開閉部材990が閉状態である場合に流路前壁952との間には隙間が存在するが、遊技球が流入できない程度の隙間である。
【0100】
図19に示すように特別変動入賞装置38は、流路前壁952を備える前壁部材950と、流路後壁962を備える後壁部材960と、開閉部材990などが取り付けられる本体部970と、本体部970の裏面を覆うカバー部材979と、を備える。
【0101】
前壁部材950は、板状の前面部951を備えている。前面部951の前面はガラス枠15のカバーガラス14の裏面に近接して配されるようになっていて、この前面の前方を遊技球が流下することはないようにされる。また、前面部951の前面は遊技者から視認可能な面であり、装飾が施されているとともに一部が光を透過可能なレンズとされている。この前壁部材950の裏面には装飾手段として図示しないLEDが配されるようになっており、光によって特別変動入賞装置38を装飾することが可能となっている。なお、特別変動入賞装置38を装飾する光の色は、一括表示装置50の発光色とは異なる色とされており、隣接する一括表示装置50の表示がわかりにくくなることを防止している。また、板状の前面部951の上部は、流下路38fの前側の側壁をなす流路前壁952となっている。
【0102】
図17に示すように流路前壁952の裏面側には、後方に突出する複数の前壁突出部954が設けられている。この前壁突出部954は、左右の側面が斜面となった三角柱状の突出部で、開閉部材990に複数設けられた突出部992のそれぞれの前方に、突出部992に対してわずかに上流側に位置するように設けられている。この前壁突出部954と突出部992は、後述するように流下路38fを流下する遊技球を蛇行させるために、左方へ流下する遊技球を後方へ誘導する機能を有する。すなわち流下路38fを流下する遊技球が接触可能な接触部をなす。前壁突出部954がわずかに上流側に位置することで、左方へ流下する遊技球が前壁突出部954で後方へ誘導された後に突出部992でさらに後方へ誘導されるようになり、効果的に遊技球を誘導できるようにされている。
【0103】
図20に示すように前壁部材950の裏面側は、板状の前面部951の裏面から後方へ延出するリブ状の延出壁953が複数設けられている。この延出壁953は、設けられた場所によりそれぞれ機能が異なっており、流下路38fの底面を形成する底面部953a、大入賞口38dの側壁や底面をなす大入賞口形成部953b、大入賞口38dに入賞した遊技球を誘導する誘導流路955を形成する誘導流路形成部953c、大入賞口スイッチ38aを取り付ける取付部956を形成するスイッチ取付部形成部953d、一般入賞口35を形成する一般入賞口形成部953e、特別変動入賞装置38の周囲を流下する遊技球の内部への侵入を防止する周囲壁953fとしての機能を有する。
【0104】
流下路38fの底面を形成する底面部953aは、裏面側から見て右側に傾斜する傾斜面となっている。また、大入賞口形成部953bは大入賞口38dに流入した遊技球を誘導流路955へ集めるように傾斜している。誘導流路955へは遊技球が一列で流入可能であり、誘導流路955への流入部分には大入賞口スイッチ38aが設けられている。これにより、大入賞口38dに流入した全ての遊技球は大入賞口スイッチ38aで検出された後に誘導流路955へ流入することとなる。誘導流路形成部953cにより形成される誘導流路955は、大入賞口38dからの遊技球を遊技盤30の裏面側へ誘導する流路であり、前面部951の裏面には遊技球を後方へ誘導するためのリブ957が形成されている。また、一般入賞口形成部953eは特別変動入賞装置38の前面側から見て右方に開口する一般入賞口35を形成するものである。前面部951の裏面にはこの一般入賞口35へ流入した遊技球を後方へ誘導するためのリブ958が形成されている。
【0105】
図21(a)に示すように後壁部材960は、板状の後面部961を備えている。後面部961の前面には前壁部材950が取り付けられるようになっており、後面部961の前面のうち前壁部材950で隠されない部分には装飾が施されている。後面部961の上部は、流下路38fの後側の側壁をなす流路後壁962となっている。また、流路後壁962の下端となる位置には、開閉部材990を後壁部材960の裏面側から挿通するための前後に貫通した開閉部材挿通部963が形成されている。
【0106】
また、流路後壁962の前面側には、前方に突出する複数の後壁突出部964が設けられている。図17に示すように後壁突出部964は、左右の側面が斜面となった三角柱状の突出部で、開閉部材990に複数設けられた凹部993に隣接する位置に設けられている。後壁突出部964と凹部993は、後述するように流下路38fを流下する遊技球を蛇行させるために、左方へ流下する遊技球を前方へ誘導する機能を有する。すなわち流下路38fを流下する遊技球が接触可能な接触部をなす。後壁突出部964が凹部993に隣接して設けられていることで、凹部993が設けられていない部分で遊技球が流下路38fの右側部分を流下することを防止でき、確実に遊技球を蛇行させることが可能となる。
【0107】
図21に戻り、後面部961の中央部分であって前壁部材950において誘導流路955が形成された部分と対向する部分には、誘導流路955が後面部961の裏面側に連通するように前後に貫通した貫通部968が形成されている。また、この誘導流路955の上方には、大入賞口スイッチ38aの後部を収容可能に前後に貫通したスイッチ取付部965が形成されている。さらに、後面部961の右側部分であって前壁部材950において一般入賞口35が形成された部分と対向する部分には、一般入賞口35に入賞した遊技球を後壁部材960の裏面側へ誘導する一般入賞口流路966を後面部961の裏面側に連通するように前後に貫通した貫通部966aが形成されている。
【0108】
図21(b)に示すように後壁部材960の裏面側には、板状の後面部961の裏面から後方へ延出するリブ状の延出壁967が複数設けられている。この延出壁967は設けられた場所によりそれぞれ機能が異なっており、誘導流路955を形成する誘導流路形成部967a、一般入賞口流路966を形成する一般入賞口流路形成部967b、特別変動入賞装置38の周囲を形成する周囲壁967cとしての機能を有する。
【0109】
誘導流路形成部967aは、貫通部968から裏面側へ誘導された遊技球を下方へ案内するように誘導流路955を形成する。また、後面部961に形成された誘導流路955の下流側端部には、後方へ遊技球を誘導するためのリブ969が形成されている。一般入賞口流路形成部967bは、貫通部966aから裏面側へ誘導された遊技球を下方へ案内するように一般入賞口流路966を形成する。また、後面部961に形成された一般入賞口流路966の下流側端部には、後方へ遊技球を誘導するためのリブ966bが形成されている。
【0110】
周囲壁967cは、遊技盤本体80における特別変動入賞装置38を取り付ける部分に形成された前後に貫通する貫通部の形状に合わせて形成されており、特別変動入賞装置38を遊技盤本体80に取り付けた際には周囲壁967cは貫通部に挿通された状態となる。また、周囲壁967cよりも外側に位置する後面部961の裏面は、特別変動入賞装置38を遊技盤本体80に取り付けた際に遊技盤本体80の前面に当接した状態となる。この部分には位置決めのためのボスやねじ止めのためのねじ穴が複数形成されている。
【0111】
図22に示すように本体部970は、後壁部材960の周囲壁967cと前後に一致する周壁971を備える。この本体部970は、後壁部材960の裏面に形成された誘導流路形成部967aと対向し、誘導流路955の後壁をなす後壁部972を備えている。この後壁部972において、後壁部材960に形成された貫通部968と対向する位置には、貫通部968を通って後壁部材960の裏面へ誘導された遊技球を、誘導流路955に沿って右方へ誘導するリブ973が形成されている。また、後壁部972において後壁部材960に形成された誘導流路955の下流側端部と対向する位置には、前後に貫通する貫通部974が形成されている。誘導流路955を流下した遊技球は、後壁部材960に形成されたリブ969により後方へ誘導されて貫通部974を通り、本体部970の裏面側へ誘導されて遊技機の外部へ遊技球を排出する排出流路へ流入するようになっている。
【0112】
また、後壁部材960に形成された一般入賞口流路966の下流側端部と対向する部分には、一般入賞口流路966を流下する遊技球を本体部970の裏面側へ誘導する貫通部975が形成されている。一般入賞口流路966を流下した遊技球は貫通部975を通って本体部970の裏面側へ誘導されて入賞口スイッチ35aで検出された後、遊技機の外部へ遊技球を排出する排出流路へ流入するようになっている。
【0113】
また、後壁部材960に形成された開閉部材挿通部963と対向する位置には、前後方向に動作する開閉部材990を案内及び支持する開閉部材保持部976が設けられている。開閉部材保持部976は、本体部970の前後に貫通するスリット状の貫通部であり、開閉部材990の上下左右の面に当接可能であって開閉部材990を案内及び支持することが可能な案内壁977が前後方向に沿って延在するように設けられている。
【0114】
本体部970の裏面側には、開閉部材990と該開閉部材990を動作する動作機構を備える開閉部材ユニット980が取り付けられている。この開閉部材ユニット980は、各種部材を取り付けるためのユニットベース部材981と、前後方向にスライド動作可能な開閉部材990と、開閉部材990を動作するための大入賞口ソレノイド38bを備える。
【0115】
この開閉部材ユニット980は、図23(a)に示すように開閉部材990を前方へ突出させた状態として特別変動入賞装置38を閉状態とする状態と、図23(b)に示すように開閉部材990を後方へ退縮させた状態として特別変動入賞装置38を開状態とする状態とに開閉部材990を変換可能である。なお、開閉部材990は、本体部970に形成された開閉部材保持部976や後壁部材960に形成された開閉部材挿通部963を介して大入賞口38dの上方に出現可能となっている。
【0116】
開閉部材990は、ユニットベース部材981の上部に形成された保持部982に前後にスライド可能に配されている。図24(a)に示すように開閉部材990は、上面における大入賞口38dの上方へ延出する前端部分が一段低くなるようにされて流下路38fの底面をなす流路形成部991とされている。
【0117】
この流路形成部991には、開閉部材990の前端部分の近傍に上方へ突出する複数の突出部992が形成されている。突出部992の上流側の側面は後方側が下流側へ向くように傾斜しており、右方から流下する遊技球を凹部993へ向けて後方に滑らかに誘導できるようにされている。また、突出部992の下流側の側面は後方側が上流側へ向くように傾斜しており、凹部993から前方へ流出する遊技球が接触した場合に下流側方向へ案内できるようにされている。
【0118】
また、一段低くなった流路形成部991の段差部分であって、突出部992とスライド方向に対向する部分には、段差部分が後方へ窪んだ凹部993が形成されている。凹部993を形成する段差部分の側面と突出部992の側面の間隔は何れの位置でも遊技球が一列で流下可能な間隔とされている。また、凹部993を形成する段差部分の側面のうち下流側の側面は、前方側が下流側へ向くように斜めに形成されており、凹部993から前方へ遊技球が滑らかに流出できるようにされている。
【0119】
すなわち、開閉部材990の上面には、突出部992や凹部993のような起伏が設けられている。後述するようにこのような起伏により開閉部材990の上に遊技球が滞留する時間が長くなるようにされている。
【0120】
また、図24(b)に示すように、開閉部材990の上面は左側へ下る斜めの面とされており、遊技球を左方へ向けて流下させるようになっている。また、開閉部材990の下面の左右には下方へ延出する摺動部994が形成されている。この摺動部994は前後方向に沿って延在するように形成されており、ユニットベース部材981の上部に形成された保持部982の上面に当接することで開閉部材990が保持部982上で摺動可能となる。
【0121】
また、図23(a)に示すように開閉部材990の前端部分は、上端よりも下端が後方側に位置するように傾斜する傾斜面996となっている。このように傾斜面996が形成されていることで、開閉部材990を閉状態とする際に開閉部材990と流路前壁952との間に遊技球が存在する場合に、当該遊技球を上方又は下方へ遊技球を逃がすことができる。
【0122】
また、図25に示すように開閉部材990の下面の中央部分には、開閉部材990を駆動する大入賞口ソレノイド38bからの駆動力を伝達する駆動アーム983が接続される接続部995が形成されている。駆動アーム983は保持部982の下方に位置している。図25(b)に示すように保持部982には駆動アーム983から上方に延出する接続ピン983aを挿通可能な貫通部982aが形成されており、この貫通部982aを通して接続ピン983aが開閉部材990の接続部995に接続されている。また、図25(a)に示すように保持部982には、接続部995の左右に位置し、前後方向に沿って延在する案内リブ982bが形成されている。この案内リブ982bは接続部995を前後方向に案内することで開閉部材990を前後方向に沿って案内するものである。
【0123】
図26に示すように駆動アーム983の一端は、大入賞口ソレノイド38bに接続された連結部材984に連結している。また、駆動アーム983には上下方向に沿った回動軸983bを備えており、この回動軸983bを中心として回動可能となっている。なお、回動軸983bは、本体部970及び後壁部材960によって前後から挟まれて回動可能に保持される(図19参照)。
【0124】
図26(a)に示すように特別変動入賞装置38を閉状態とする状態では、大入賞口ソレノイド38bの駆動軸38gが伸長して駆動アーム983が回動範囲の前端に位置する状態となる。この状態では、駆動アーム983が回動軸983bを中心として裏面側から見て時計回り方向に最も回動した状態となり、接続ピン983aが移動範囲の前端に位置している。
【0125】
この状態から特別変動入賞装置38を開状態とする場合は、大入賞口ソレノイド38bの駆動軸38gを退縮させることで、駆動アーム983が回動軸983bを中心に裏面側から見て反時計回り方向に回動して、接続ピン983aを後方へ向かうように移動させて開閉部材990を後方へ退縮させる。これにより、図26(b)に示すように特別変動入賞装置38を開状態とする状態となる。特別変動入賞装置38を閉状態とする場合は、上述の動作と逆の動作を行う。
【0126】
図27図30には、特別変動入賞装置38における遊技球の流下態様を示した。なお、図29図30では説明のために前壁部材950の一部を透視した図となっている。流下路38fを右から左へ流下する遊技球は、まず最も上流側に位置する後壁突出部964により斜め前側へ誘導され、開閉部材990における流路形成部991に流入する。そして、前壁突出部954により斜め後方へ誘導されるとともに開閉部材990の突出部992により斜め後方へ誘導されて凹部993へ流入する。凹部993に流入した遊技球は、下流側へ向けて斜めに形成された凹部993の下流側の側面や、下流側に隣接する前壁突出部954により再び斜め前方へ誘導される。
【0127】
以降、前壁突出部954と突出部992による斜め後方への誘導と、凹部993や後壁突出部964による斜め前方への誘導が繰り返され、流下路38fを流下する遊技球は前後に蛇行しながら流下するようになる。これにより、流下路38fに前壁突出部954や後壁突出部964、突出部992、凹部993などの起伏がなく直線的に流下する場合よりも開閉部材990の上に滞留する時間が長くなることとなる。このため、図29図30(a)に示すように開閉部材990の上に遊技球が常に存在する状態となり、特別変動入賞装置38の開放時間が短い場合であっても開閉部材990を開放した際に図30(b)に示すように開閉部材990の上に存在している遊技球が落下して大入賞口38dに入賞する可能性が高く、短い開放であっても遊技者に入賞に対する期待感を持たせることができる。なお、短開放となるラウンド前において特別変動入賞装置38を閉状態とするインターバル時間について、遊技球が開閉部材990の上で滞留した状態となるのに必要な時間を確保しておくことが好ましい。
【0128】
また、図31(a)に示すように、開閉部材990を開放する際に開閉部材990の上に滞留していた遊技球は、開閉部材990に形成された突出部992に接触することで図31(b)に示すように跳ねて大入賞口38dから離れる方向へ誘導される。また、跳ねた遊技球は流路前壁952の前壁突出部954や、流路後壁962の後壁突出部964などに接触することでさらに大入賞口38dから離れることもある。また、開閉部材990に形成された突出部992は遊技球が通過可能な間隔をおいて配されているため、この間隔を通って突出部992に接触せずに落下することもある。なお、後述する短開放となる場合の特別変動入賞装置38開放時間は、上述のように突出部992等に接触して跳ねた遊技球であっても大入賞口38dに流入可能な時間となっている。これにより短開放であっても大入賞口38dへの流入は可能である。
【0129】
このように突出部992や前壁突出部954、後壁突出部964を備えることで、開閉部材990を開放する際の遊技球の転動態様が多彩となり、遊技の興趣を向上することができる。また、開閉部材990を開放した際に開閉部材990の上に存在している複数の遊技球の大入賞口38dへの流入タイミングをずらすことができ、大入賞口38d内で球詰まりが発生することを防止できる。
【0130】
なお、流下路38fに起伏として前壁突出部954や後壁突出部964、突出部992、凹部993を設けたが、これ以外のものであっても良い。例えば、起伏として開閉部材990の上面に蛇行する溝を形成し、遊技球が溝に沿って蛇行しながら流下するようにしても良い。また、起伏として開閉部材990の上面に流下方向と略直交するようにリブ状の突出部や溝を設けて、遊技球が流下する際に突出部や溝によって上下方向に動かされながら流下するようにしても良い。
【0131】
以上のことから、遊技球が流下可能な遊技領域32を備える遊技盤30を備え、遊技領域32に設けられた始動領域(第1始動入賞口36、普通変動入賞装置37、第2始動入賞口97)への遊技球の入賞に基づき複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行し、変動表示ゲームの結果が特別結果となった場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機において、遊技球が入賞不能な閉状態と遊技球が入賞可能な開状態に変換可能であり、特別遊技状態において開状態に変換される特別変動入賞装置38を備え、特別変動入賞装置38は、上方に向いた開口から遊技球が入賞可能であり、閉状態では開口を閉鎖して遊技球の入賞を不能とするとともに開状態では開口を開放して遊技球の入賞を可能とする開閉部材990が備えられ、閉状態においては開閉部材990の上面を遊技球が流下可能に構成され、開閉部材990は、上面に起伏(突出部992、凹部993)が設けられ、当該起伏がない場合よりも当該開閉部材990の上面に遊技球が滞留する時間が長くなるようにされていることとなる。したがって、特別遊技状態中における遊技球の減少を抑制することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0132】
また、開閉部材990の上面により構成される流下路38fの周囲に、当該流下路38fを流下する遊技球が接触可能な接触部(前壁突出部954、後壁突出部964)が設けられていることとなる。したがって、接触部に接触することで開閉部材990の上面に遊技球が滞留する時間が長くなるようになり特別遊技状態中における遊技球の減少を抑制することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0133】
また、閉状態においては開閉部材990の上面における左右の端部の一方から他方へ遊技球が流下するように構成され、開閉部材990の上面に形成された起伏は、流下する遊技球を前後に蛇行させるように形成されていることとなる。したがって、開閉部材990の上面に遊技球が滞留する時間が長くなるようになり特別遊技状態中における遊技球の減少を抑制することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0134】
なお、特別変動入賞装置38は、前後方向にスライド移動する開閉部材990により開閉するものとしたが、閉状態では大入賞口38dを覆うように上面が平行な状態となり、開状態とする場合には下方へ回動するような構成としても良い。
【0135】
また、遊技球が流下可能な遊技領域32を備える遊技盤30を備え、遊技領域32に設けられた始動領域(第1始動入賞口36、普通変動入賞装置37、第2始動入賞口97)への遊技球の入賞に基づき複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行し、変動表示ゲームの結果が特別結果となった場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機において、遊技球が入賞不能な閉状態と遊技球が入賞可能な開状態に変換可能であり、特別遊技状態において開状態に変換される特別変動入賞装置38を備え、特別変動入賞装置38は、上方に向いた開口から遊技球が入賞可能であり、閉状態では前方に突出して開口を閉鎖して遊技球の入賞を不能とするとともに開状態では後方に退避して開口を開放して遊技球の入賞を可能とするように前後方向にスライド移動する開閉部材990が備えられ、閉状態においては開閉部材990の上面を遊技球が流下可能に構成され、開閉部材990は、上面に起伏(突出部992、凹部993)が設けられ、当該起伏がない場合よりも当該開閉部材990の上面に遊技球が滞留する時間が長くなるようにされているとともに、当該開閉部材990の前端部分に、前端に向かってスライド方向に垂直な方向の厚みが減少するような傾斜面996が形成されていることとなる。
【0136】
したがって、開閉部材990は、上面に起伏が設けられ、当該起伏がない場合よりも当該開閉部材の上面に遊技球が滞留する時間が長くなるようにされているので、特別遊技状態中における遊技球の減少を抑制することができ、遊技の興趣を高めることができる。また、開閉部材990の前端部分に、前端に向かってスライド方向に垂直な方向の厚みが減少するような傾斜面996が形成されているので、閉鎖の際に遊技球を挟み込むことを防止できる。
【0137】
また、開閉部材990の前端部分における上面はスライド方向に沿った平面であり、開閉部材990の上面よりも下側の部分が傾斜面996とされていることとなる。したがって、閉鎖の際に遊技球を挟み込むことを防止できるとともに、傾斜面996によって下方へ案内されることで特別遊技状態中における遊技球の減少を抑制することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0138】
図32は、本実施形態のパチンコ遊技機10の制御システムのブロック図である。
遊技機10は遊技制御装置100を備え、遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置(主基板)であって、遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用マイコンと称する)111を有するCPU部110と、入力ポートを有する入力部120と、出力ポートやドライバなどを有する出力部130と、CPU部110と入力部120と出力部130との間を接続するデータバス140などからなる。
【0139】
上記CPU部110は、アミューズメントチップ(IC)と呼ばれる遊技用マイコン(CPU)111と、水晶振動子のような発振子を備え、CPUの動作クロックやタイマ割込み、乱数生成回路の基準となるクロックを生成する発振回路(水晶発振器)113などを有する。遊技制御装置100及び該遊技制御装置100によって駆動されるソレノイドやモータなどの電子部品には、電源装置400で生成されたDC32V,DC12V,DC5Vなど所定のレベルの直流電圧が供給されて動作可能にされる。
【0140】
電源装置400は、24Vの交流電源から上記DC32Vの直流電圧を生成するAC−DCコンバータやDC32Vの電圧からDC12V,DC5Vなどのより低いレベルの直流電圧を生成するDC−DCコンバータなどを有する通常電源部410と、遊技用マイコン111の内部のRAMに対して停電時に電源電圧を供給するバックアップ電源部420と、停電監視回路を有し、遊技制御装置100に停電の発生、回復を知らせる停電監視信号やリセット信号などの制御信号を生成して出力する制御信号生成部430などを備える。
【0141】
この実施形態では、電源装置400は、遊技制御装置100と別個に構成されているが、バックアップ電源部420及び制御信号生成部430は、別個の基板上あるいは遊技制御装置100と一体、すなわち、主基板上に設けるように構成してもよい。遊技盤30及び遊技制御装置100は機種変更の際に交換の対象となるので、本実施形態のように、電源装置400若しくは主基板とは別の基板にバックアップ電源部420及び制御信号生成部430を設けることにより、交換の対象から外しコストダウンを図ることができる。
【0142】
上記バックアップ電源部420は、電解コンデンサのような大容量のコンデンサ1つで構成することができる。バックアップ電源は、遊技制御装置100の遊技用マイコン111(特に内蔵RAM)に供給され、停電中あるいは電源遮断後もRAMに記憶されたデータが保持されるようになっている。制御信号生成部430は、例えば通常電源部410で生成された32Vの電圧を監視してそれが例えば17V以下に下がると停電発生を検出して停電監視信号を変化させるとともに、所定時間後にリセット信号を出力する。また、電源投入時や停電回復時にもその時点から所定時間経過後にリセット信号を出力する。
【0143】
また、遊技制御装置100にはRAM初期化スイッチ112が設けられている。このRAM初期化スイッチ112が操作されると初期化スイッチ信号が生成され、これに基づき遊技用マイコン111内のRAM111C及び払出制御装置200内のRAMに記憶されている情報を強制的に初期化する処理が行われる。特に限定されるわけではないが初期化スイッチ信号は電源投入時に読み込まれ、停電監視信号は遊技用マイコン111が実行するメインプログラムのメインループの中で繰り返し読み込まれる。リセット信号は強制割込み信号の一種であり、制御システム全体をリセットさせる。
【0144】
遊技用マイコン111は、CPU(中央処理ユニット:マイクロプロセッサ)111A、読出し専用のROM(リードオンリメモリ)111B及び随時読出し書込み可能なRAM(ランダムアクセスメモリ)111Cを備える。
【0145】
ROM111Bは、遊技制御のための不変の情報(プログラム、固定データ、各種乱数の判定値等)を不揮発的に記憶し、RAM111Cは、遊技制御時にCPU111Aの作業領域や各種信号や乱数値の記憶領域として利用される。ROM111B又はRAM111Cとして、EEPROMのような電気的に書換え可能な不揮発性メモリを用いてもよい。
【0146】
また、ROM111Bは、例えば、特図変動表示ゲームの実行時間、演出内容、リーチ状態の発生の有無などを規定する変動パターン(変動態様)を決定するための変動パターンテーブルを記憶している。変動パターンテーブルとは、始動記憶として記憶されている変動パターン乱数1〜3をCPU111Aが参照して変動パターンを決定するためのテーブルである。また、変動パターンテーブルには、結果がはずれとなる場合に選択されるはずれ変動パターンテーブル、結果が大当りとなる場合に選択される大当り変動パターンテーブル等が含まれる。さらに、これらのパターンテーブルには、リーチ状態となった後の変動パターンである後半変動パターンを決定するためのテーブル(後半変動グループテーブルや後半変動パターン選択テーブル等)、リーチ状態となる前の変動パターンである前半変動パターンを決定するためのテーブル(前半変動グループテーブルや前半変動パターン選択テーブル等)が含まれている。
【0147】
ここでリーチ(リーチ状態)とは、表示状態が変化可能な表示装置41を有し、該表示装置41が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特別結果態様となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態(特別遊技状態)となる遊技機10において、複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が特別結果態様となる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチ状態とは、表示装置41の変動表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特別結果態様となる表示条件からはずれていない表示態様をいう。そして、例えば、特別結果態様が揃った状態を維持しながら複数の変動表示領域による変動表示を行う状態(いわゆる全回転リーチ)もリーチ状態に含まれる。また、リーチ状態とは、表示装置41の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の変動表示領域の表示結果の少なくとも一部が特別結果態様となる条件を満たしている場合の表示状態をいう。
【0148】
よって、例えば、特図変動表示ゲームに対応して表示装置41に表示される飾り特図変動表示ゲームが、表示装置41における左、中、右の変動表示領域の各々で所定時間複数の識別情報を変動表示した後、左、右、中の順で変動表示を停止して結果態様を表示するものである場合、左、右の変動表示領域で、特別結果態様となる条件を満たした状態(例えば、同一の識別情報)で変動表示が停止した状態がリーチ状態となる。またこの他に、すべての変動表示領域の変動表示を一旦停止した時点で、左、中、右のうち何れか二つの変動表示領域で特別結果態様となる条件を満たした状態(例えば、同一の識別情報となった状態、ただし特別結果態様は除く)をリーチ状態とし、このリーチ状態から残りの一つの変動表示領域を変動表示するようにしても良い。
【0149】
そして、このリーチ状態には複数のリーチ演出が含まれ、特別結果態様が導出される可能性が異なる(期待値が異なる)リーチ演出として、ノーマルリーチ(Nリーチ)、スペシャル1リーチ(SP1リーチ)、スペシャル2リーチ(SP2リーチ)、スペシャル3リーチ(SP3リーチ)、プレミアリーチが設定されている。なお、期待値は、リーチなし<ノーマルリーチ<スペシャル1リーチ<スペシャル2リーチ<スペシャル3リーチ<プレミアリーチの順に高くなるようになっている。また、このリーチ状態は、少なくとも特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出される場合(大当りとなる場合)における変動表示態様に含まれるようになっている。すなわち、特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出されないと判定する場合(はずれとなる場合)における変動表示態様に含まれることもある。よって、リーチ状態が発生した状態は、リーチ状態が発生しない場合に比べて大当りとなる可能性の高い状態である。
【0150】
CPU111Aは、ROM111B内の遊技制御用プログラムを実行して、払出制御装置200や演出制御装置300に対する制御信号(コマンド)を生成したりソレノイドや表示装置の駆動信号を生成して出力して遊技機10全体の制御を行う。また、図示しないが、遊技用マイコン111は、特図変動表示ゲームの当りを判定するための大当り乱数や大当りの図柄を決定するための大当り図柄乱数、特図変動表示ゲームでの変動パターン(各種リーチやリーチ無しの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)を決定するための変動パターン乱数、普図変動表示ゲームの当りを判定するための当り乱数等を生成するための乱数生成回路と、発振回路113からの発振信号(原クロック信号)に基づいてCPU111Aに対する所定周期(例えば、4ミリ秒)のタイマ割込み信号や乱数生成回路の更新タイミングを与えるクロックを生成するクロックジェネレータを備えている。
【0151】
また、CPU111Aは、特図変動表示ゲームに関する処理において、ROM111Bに記憶されている複数の変動パターンテーブルの中から、何れか一の変動パターンテーブルを取得する。具体的には、CPU111Aは、特図変動表示ゲームの遊技結果(当り(大当り又は小当り)或いははずれ)や、現在の遊技状態としての特図変動表示ゲームの確率状態(通常確率状態或いは高確率状態)、現在の遊技状態としての普通変動入賞装置37の動作状態(時短動作状態(普電サポート状態))、始動記憶数などに基づいて、複数の変動パターンテーブルの中から、何れか一の変動パターンテーブルを選択して取得する。ここで、CPU111Aは、特図変動表示ゲームを実行する場合に、ROM111Bに記憶された複数の変動パターンテーブルのうち、何れか一の変動パターンテーブルを取得する変動振り分け情報取得手段をなす。
【0152】
払出制御装置200は、CPU、ROM、RAM、入力インタフェース、出力インタフェース等を備え、遊技制御装置100からの賞球払出し指令(コマンドやデータ)に従って、払出ユニットの払出モータを駆動させ、賞球を払い出させるための制御を行う。また、払出制御装置200は、カードユニットからの貸球要求信号に基づいて払出ユニットの払出モータを駆動させ、貸球を払い出させるための制御を行う。
【0153】
遊技用マイコン111の入力部120には、遊技機に対する電波の発射を検出する盤電波センサ62、第1始動入賞口36内の始動口1スイッチ36a、普通変動入賞装置37内の始動口2スイッチ37a、第2始動入賞口97内の始動口3スイッチ97a、普図始動ゲート34内のゲートスイッチ34a、入賞口スイッチ35a、特別変動入賞装置38の大入賞口スイッチ38aに接続され、これらのスイッチから供給されるハイレベルが11Vでロウレベルが7Vのような負論理の信号が入力され、0V−5Vの正論理の信号に変換するインタフェースチップ(近接I/F)121が設けられている。近接I/F121は、入力の範囲が7V−11Vとされることで、センサや近接スイッチのリード線が不正にショートされたり、センサやスイッチがコネクタから外されたり、リード線が切断されてフローティングになったような異常な状態を検出することができ、異常検知信号を出力するように構成されている。
【0154】
近接I/F121の出力は、第2入力ポート123又は第3入力ポート124へ供給されデータバス140を介して遊技用マイコン111に読み込まれる。なお、近接I/F121の出力のうち、始動口1スイッチ36a、始動口2スイッチ37a、始動口3スイッチ97a、ゲートスイッチ34a、入賞口スイッチ35a及び大入賞口スイッチ38aの検出信号は第2入力ポート123へ入力される。また、近接I/F121の出力のうち、盤電波センサ62の検出信号及びセンサやスイッチの異常を検出した際に出力される異常検知信号は第3入力ポート124に入力される。また、第3入力ポート124には、遊技機10の前面枠12等に設けられた不正検出用の磁気センサ61の検出信号や、遊技機10のガラス枠15等に設けられたガラス枠開放検出スイッチ63の検出信号、遊技機10の前面枠(本体枠)12等に設けられた本体枠開放検出スイッチ64の検出信号も入力されるようになっている。なお、振動を検出する振動センサスイッチを遊技機に設け、検出信号が第3入力ポート124に入力されるようにしても良い。
【0155】
また、近接I/F121の出力のうち、第2入力ポート123への出力は、主基板100から中継基板70を介して図示しない試射試験装置へも供給されるようになっている。さらに、近接I/F121の出力のうち始動口1スイッチ36aと始動口2スイッチ37a、始動口3スイッチ97aの検出信号は、第2入力ポート123の他、遊技用マイコン111へ入力されるように構成されている。
【0156】
上記のように近接I/F121は、信号のレベル変換機能を有する。このようなレベル変換機能を可能にするため、近接I/F121には、電源装置400から通常のICの動作に必要な例えば5Vのような電圧の他に、12Vの電圧が供給されるようになっている。
【0157】
第2入力ポート123が保持しているデータは、遊技用マイコン111が第2入力ポート123に割り当てられているアドレスをデコードすることによってイネーブル信号CE2をアサート(有効レベルに変化)することよって、読み出すことができる。第3入力ポート124や後述の第1入力ポート122も同様である。
【0158】
また、入力部120には、払出制御装置200からの枠電波不正信号(前面枠12に設けられた枠電波センサが電波を検出することに基づき出力される信号)、払出ビジー信号(払出制御装置200がコマンドを受付可能な状態か否かを示す信号)、払出異常ステータス信号(払出異常を示すステータス信号)、シュート球切れスイッチ信号(払出し前の遊技球の不足を示す信号)、オーバーフロースイッチ信号(下皿23に遊技球が所定量以上貯留されていること(満杯になったこと)を検出したときに出力される信号)、タッチスイッチ信号(操作部24に設けられたタッチスイッチの入力に基づく信号)を取り込んでデータバス140を介して遊技用マイコン111に供給する第1入力ポート122が設けられている。
【0159】
また、入力部120には、電源装置400からの停電監視信号やリセット信号などの信号を遊技用マイコン111等に入力するためのシュミットバッファ125が設けられており、シュミットバッファ125はこれらの入力信号からノイズを除去する機能を有する。電源装置400からの停電監視信号や、RAM初期化スイッチ112からの初期化スイッチ信号は、一旦第1入力ポート122に入力され、データバス140を介して遊技用マイコン111に取り込まれる。つまり、前述の各種スイッチからの信号と同等の信号として扱われる。遊技用マイコン111に設けられている外部からの信号を受ける端子の数には制約があるためである。
【0160】
一方、シュミットバッファ125によりノイズ除去されたリセット信号RESETは、遊技用マイコン111に設けられているリセット端子に直接入力されるとともに、出力部130の各ポートに供給される。また、リセット信号RESETは出力部130を介さずに直接中継基板70に出力することで、試射試験装置へ出力するために中継基板70のポート(図示省略)に保持される試射試験信号をオフするように構成されている。また、リセット信号RESETを中継基板70を介して試射試験装置へ出力可能に構成するようにしてもよい。なお、リセット信号RESETは入力部120の各ポート122,123,124には供給されない。リセット信号RESETが入る直前に遊技用マイコン111によって出力部130の各ポートに設定されたデータはシステムの誤動作を防止するためリセットする必要があるが、リセット信号RESETが入る直前に入力部120の各ポートから遊技用マイコン111が読み込んだデータは、遊技用マイコン111のリセットによって廃棄されるためである。
【0161】
出力部130には、遊技用マイコン111から演出制御装置300への通信経路及び遊技用マイコン111から払出制御装置200への通信経路に配されるシュミットバッファ132が設けられている。遊技制御装置100から演出制御装置300及び払出制御装置200へは、シリアル通信でデータが送信される。なお、演出制御装置300の側から遊技制御装置100へ信号を入力できないようにした片方向通信とされている。
【0162】
さらに、出力部130には、データバス140に接続され図示しない認定機関の試射試験装置へ変動表示ゲームの特図図柄情報を知らせるデータや大当りの確率状態を示す信号などを中継基板70を介して出力するバッファ133が実装可能に構成されている。このバッファ133は遊技店に設置される実機(量産販売品)としてのパチンコ遊技機の遊技制御装置(主基板)には実装されない部品である。なお、前記近接I/F121から出力される始動口スイッチなど加工の必要のないスイッチの検出信号は、バッファ133を通さずに中継基板70を介して試射試験装置へ供給される。
【0163】
一方、磁気センサ61や盤電波センサ62のようにそのままでは試射試験装置へ供給できない検出信号は、一旦遊技用マイコン111に取り込まれて他の信号若しくは情報に加工されて、例えば遊技機が遊技制御できない状態であることを示すエラー信号としてデータバス140からバッファ133、中継基板70を介して試射試験装置へ供給される。なお、中継基板70には、上記バッファ133から出力された信号を取り込んで試射試験装置へ供給するポートや、バッファを介さないスイッチの検出信号の信号線を中継して伝達するコネクタなどが設けられている。中継基板70上のポートには、遊技用マイコン111から出力されるチップイネーブル信号CEも供給され、該信号CEにより選択制御されたポートの信号が試射試験装置へ供給されるようになっている。
【0164】
また、出力部130には、データバス140に接続され特別変動入賞装置38を開成させるソレノイド(大入賞口ソレノイド)38b及び普通変動入賞装置37の可動部材37bを開成させるソレノイド(普電ソレノイド)37cの開閉データを出力するための第2出力ポート134が設けられている。また、出力部130には、一括表示装置50に表示する内容に応じてLEDのアノード端子が接続されているセグメント線のオン/オフデータを出力するための第3出力ポート135、一括表示装置50のLEDのカソード端子が接続されているデジット線のオン/オフデータを出力するための第4出力ポート136が設けられている。
【0165】
また、出力部130には、大当り情報など遊技機10に関する情報を外部情報端子板71へ出力するための第5出力ポート137が設けられている。外部情報端子板71にはフォトリレーが備えられ、例えば遊技店に設置された外部装置(情報収集端末や遊技場内部管理装置(ホールコンピュータ)など)に接続可能であり、遊技機10に関する情報を外部装置に供給することができるようになっている。また、第5出力ポート137からはシュミットバッファ132を介して払出制御装置200に発射許可信号も出力される。
【0166】
さらに、出力部130には、第2出力ポート134から出力される大入賞口ソレノイド38bや普電ソレノイド37cの開閉データ信号を受けてソレノイド駆動信号を生成し出力する第1ドライバ(駆動回路)138a、第3出力ポート135から出力される一括表示装置50の電流供給側のセグメント線のオン/オフ駆動信号を出力する第2ドライバ138b、第4出力ポート136から出力される一括表示装置50の電流引き込み側のデジット線のオン/オフ駆動信号を出力する第3ドライバ138c、第5出力ポート137から管理装置等の外部装置へ供給する外部情報信号を外部情報端子板71へ出力する第4ドライバ138dが設けられている。
【0167】
上記第1ドライバ138aには、32Vで動作するソレノイドを駆動できるようにするため、電源電圧としてDC32Vが電源装置400から供給される。また、一括表示装置50のセグメント線を駆動する第2ドライバ138bには、DC12Vが供給される。デジット線を駆動する第3ドライバ138cは、表示データに応じたデジット線を電流で引き抜くためのものであるため、電源電圧は12V又は5Vのいずれであってもよい。
【0168】
12Vを出力する第2ドライバ138bによりセグメント線を介してLEDのアノード端子に電流を流し込み、接地電位を出力する第3ドライバ138cによりカソード端子よりセグメント線を介して電流を引き抜くことで、ダイナミック駆動方式で順次選択されたLEDに電源電圧が流れて点灯される。外部情報信号を外部情報端子板71へ出力する第4ドライバ138dは、外部情報信号に12Vのレベルを与えるため、DC12Vが供給される。なお、バッファ133や第2出力ポート134、第1ドライバ138a等は、遊技制御装置100の出力部130、すなわち、主基板ではなく、中継基板70側に設けるようにしてもよい。
【0169】
さらに、出力部130には、外部の検査装置450へ各遊技機の識別コードやプログラムなどの情報を送信するためのフォトカプラ139が設けられている。フォトカプラ139は、遊技用マイコン111が検査装置450との間でシリアル通信によってデータの送受信を行えるように双方通信可能に構成されている。なお、かかるデータの送受信は、通常の汎用マイクロプロセッサと同様に遊技用マイコン111が有するシリアル通信端子を利用して行われるため、入力ポート122,123,124のようなポートは設けられていない。
【0170】
次に、図33を用いて、演出制御装置300の構成について説明する。
演出制御装置300は、遊技用マイコン111と同様にアミューズメントチップ(IC)からなる主制御用マイコン(CPU)311と、主制御用マイコン311からのコマンドやデータに従って表示装置41への映像表示のための画像処理を行うグラフィックプロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)312と、各種のメロディや効果音などをスピーカ19a,19bから再生させるため音の出力を制御する音源LSI314を備えている。
【0171】
上記主制御用マイコン311には、CPUが実行するプログラムや各種データを格納したPROM(プログラマブルリードオンリメモリ)からなるプログラムROM321、作業領域を提供するRAM322、停電時に電力が供給されなくとも記憶内容を保持可能なFeRAM323、現在の日時(年月日や曜日、時刻など)を示す情報を生成する計時手段をなすRTC(リアルタイムクロック)338が接続されている。なお、主制御用マイコン311の内部にも作業領域を提供するRAMが設けられている。また、主制御用マイコン311にはWDT(ウォッチドッグ・タイマ)回路324が接続されている。主制御用マイコン311は、遊技用マイコン111からのコマンドを解析し、演出内容を決定してVDP312へ出力映像の内容を指示したり、音源LSI314への再生音の指示、装飾ランプの点灯、モータやソレノイドの駆動制御、演出時間の管理などの処理を実行する。
【0172】
VDP312には、作業領域を提供するRAM312aや、画像を拡大、縮小処理するためのスケーラ312bが設けられている。また、VDP312にはキャラクタ画像や映像データが記憶された画像ROM325や、画像ROM325から読み出されたキャラクタなどの画像データを展開したり加工したりするのに使用される超高速なVRAM(ビデオRAM)326が接続されている。
【0173】
特に限定されるわけではないが、主制御用マイコン311とVDP312との間は、パラレル方式でデータの送受信が行われるように構成されている。パラレル方式でデータを送受信することで、シリアルの場合よりも短時間にコマンドやデータを送信することができる。
【0174】
VDP312から主制御用マイコン311へは、表示装置41の映像とガラス枠15や遊技盤30に設けられている装飾ランプの点灯を同期させるための垂直同期信号VSYNC、データの送信タイミングを与える同期信号STSが入力される。なお、VDP312から主制御用マイコン311へは、VRAMへの描画の終了等処理状況を知らせるため割込み信号INT0〜n及び主制御用マイコン311からのコマンドやデータの受信待ちの状態にあることを知らせるためのウェイト信号WAITなども入力される。
【0175】
演出制御装置300には、LVDS(小振幅信号伝送)方式で表示装置41へ送信する映像信号を生成する信号変換回路313が設けられている。VDP312から信号変換回路313へは、映像データ、水平同期信号HSYNC及び垂直同期信号VSYNCが入力されるようになっており、VDP312で生成された映像は、信号変換回路313を介して表示装置41に表示される。
【0176】
音源LSI314には音声データが記憶された音声ROM327が接続されている。主制御用マイコン311と音源LSI314は、アドレス/データバス340を介して接続されている。また、音源LSI314から主制御用マイコン311へは割込み信号INTが入力されるようになっている。演出制御装置に300には、ガラス枠15に設けられた上スピーカ19a及び前面枠12に設けられた下スピーカ19bを駆動するオーディオパワーアンプなどからなるアンプ回路337が設けられており、音源LSI314で生成された音声はアンプ回路337を介して上スピーカ19a及び下スピーカ19bから出力される。
【0177】
また、演出制御装置300には、遊技制御装置100から送信されてくるコマンドを受信するインタフェースチップ(コマンドI/F)331が設けられている。このコマンドI/F331を介して、遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信された飾り特図保留数コマンド、飾り特図コマンド、変動コマンド、停止情報コマンド等を、演出制御指令信号(演出コマンド)として受信する。遊技制御装置100の遊技用マイコン111はDC5Vで動作し、演出制御装置300の主制御用マイコン311はDC3.3Vで動作するため、コマンドI/F331には信号のレベル変換の機能が設けられている。
【0178】
また、演出制御装置300には、遊技盤30(センターケース40を含む)に設けられているLED(発光ダイオード)を有する盤装飾装置46や情報表示装置630を駆動制御する盤装飾LED制御回路332、ガラス枠15に設けられているLED(発光ダイオード)を有する枠装飾装置(例えば枠装飾装置18等)を駆動制御する枠装飾LED制御回路333、遊技盤30(センターケース40を含む)に設けられている盤演出装置44(例えば表示装置41における演出表示と協働して演出効果を高める可動役物等)を駆動制御する盤演出可動体制御回路334が設けられている。ランプやモータ及びソレノイドなどを駆動制御するこれらの制御回路332〜334は、アドレス/データバス340を介して主制御用マイコン311と接続されている。なお、ガラス枠15にモータ(例えば演出用の装置を動作させるモータ)等の駆動源を備えた枠演出装置を設け、この枠演出装置を駆動制御する枠演出可動体制御回路を備えていても良い。
【0179】
さらに、演出制御装置300には、ガラス枠15に設けられた演出ボタン251に内蔵されている演出ボタンスイッチ25a、ガラス枠15に設けられた十字キー252に内蔵されているスイッチ(図示略)、ガラス枠15に設けられたタッチパネル29、盤演出装置44内のモータの初期位置等を検出する演出役物スイッチ47(演出モータスイッチ)のオン/オフ状態を検出して主制御用マイコン311へ検出信号を入力する機能や、演出制御装置300に設けられた音量調節スイッチ335の状態を検出して主制御用マイコン311へ検出信号を入力するスイッチ入力回路336が設けられている。
【0180】
電源装置400の通常電源部410は、上記のような構成を有する演出制御装置300やそれによって制御される電子部品に対して所望のレベルの直流電圧を供給するため、モータやソレノイドを駆動するためのDC32V、液晶パネルからなる表示装置41、モータやLEDを駆動するためのDC12V、コマンドI/F331の電源電圧となるDC5Vの他に、モータやLED、スピーカを駆動するためのDC15Vの電圧を生成するように構成されている。さらに、主制御用マイコン311として、3.3Vあるいは1.2Vのような低電圧で動作するLSIを使用する場合には、DC5Vに基づいてDC3.3VやDC1.2Vを生成するためのDC−DCコンバータが演出制御装置300に設けられる。なお、DC−DCコンバータは通常電源部410に設けるようにしてもよい。
【0181】
電源装置400の制御信号生成部430により生成されたリセット信号は、主制御用マイコン311に供給され、当該デバイスをリセット状態にする。また、主制御用マイコン311から出力される形で、VDP312(VDPRESET信号)、音源LSI314、スピーカを駆動するアンプ回路337(SNDRESET信号)、ランプやモータなどを駆動制御する制御回路332〜334(IORESET信号)に供給され、これらをリセット状態にする。また、演出制御装置300には遊技機10の各所を冷却する冷却FAN45が接続され、演出制御装置300の電源が投入された状態では冷却FAN45が駆動するようにされている。
【0182】
本実施形態の遊技機10では、図示しない発射装置から遊技領域32に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われる。打ち出された遊技球は、遊技領域32内の各所に配置された障害釘や風車等の方向転換部材によって転動方向を変えながら遊技領域32を流下し、普図始動ゲート34、一般入賞口35、第1始動入賞口36第2始動入賞口97、普通変動入賞装置37又は特別変動入賞装置38に入賞するか、遊技領域32の最下部に設けられたアウト口30aへ流入し遊技領域32から排出される。そして、一般入賞口35、第1始動入賞口36、第2始動入賞口97、普通変動入賞装置37又は特別変動入賞装置38に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が、払出制御装置200(図32参照)によって制御される払出ユニットから、ガラス枠15の上皿21又は下皿23に排出される。
【0183】
普図始動ゲート34内には、該普図始動ゲート34を通過した遊技球を検出するための非接触型のスイッチなどからなるゲートスイッチ34a(図32参照)が設けられており、遊技領域32内に打ち込まれた遊技球が普図始動ゲート34内を通過すると、ゲートスイッチ34aにより検出される。遊技制御装置100の遊技用マイコン111のCPU111Aでは、普図始動ゲート34に備えられたゲートスイッチ34aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普図始動記憶数が上限数(例えば、4個)未満ならば普図始動記憶数を加算(+1)してROM111Bに普図始動記憶を1つ記憶する。この普図始動入賞の記憶数は、一括表示装置50の普図保留表示器に表示される。また、普図始動記憶には、ゲートスイッチ34aからの遊技球の検出信号の入力に基づき抽出された普図変動表示ゲームの結果を決定するための当り判定用乱数値(当り乱数値)が記憶されるようになっている。
【0184】
そして、普図始動記憶があり普図変動表示ゲームを開始可能な場合、すなわち、普図変動表示ゲームの実行中でなく、普図変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置37を開状態に変換する当り状態でもない場合は、最先に記憶された普図始動記憶に記憶された当り判定用乱数値とROM111Bに記憶されている判定値と比較し、普図変動表示ゲームの当りはずれを判定し、普図変動表示ゲームを開始する処理を行う。この当り判定用乱数値が判定値と一致した場合に、当該普図変動表示ゲームが当りとなって特定の結果態様(普図特定結果)が導出されることとなる。
【0185】
また、遊技制御装置100は普図変動表示ゲームを実行する処理として、一括表示装置50に設けられた普図表示器に、所定の変動時間に亘り予め定められた複数の点灯パターンを予め定められた順序で繰り返し表示する普図変動中表示を行った後、結果に応じた点灯パターン(結果態様)を停止表示する普図変動表示ゲームを表示する処理を行う。なお、普図表示器を表示装置41で構成し、普通識別情報として例えば数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させて結果を表示するように構成しても良い。
【0186】
普図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、当りの種類に対応して普図表示器に特別の結果態様をなす第1当り停止図柄〜第3当り停止図柄の何れかとなる点灯パターンを停止表示するとともに、普電ソレノイド37cを動作させ、普通変動入賞装置37の可動部材37bを所定時間(例えば、0.5秒間又は1.7秒間)上述のように開放する制御を行う。すなわち、遊技制御装置100が、変換部材(可動部材37b)の変換制御を行う変換制御実行手段をなす。なお、普図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普図表示器にはずれの結果態様となる点灯パターンを表示する制御を行う。
【0187】
また、第1始動入賞口36への入賞球、第2始動入賞口97への入賞球及び普通変動入賞装置37への入賞球は、それぞれ内部に設けられた始動口1スイッチ36a、始動口2スイッチ37a、始動口3スイッチ97aによって検出される。遊技制御装置100の遊技用マイコン111のCPU111Aでは、第1始動入賞口36への入賞に基づき始動記憶(特図始動記憶)をなす第1始動記憶を所定の上限数(例えば、4個)を限度に記憶するとともに、第2始動入賞口97や普通変動入賞装置37への入賞に基づき始動記憶(特図始動記憶)をなす第2始動記憶を所定の上限数(例えば、4個)を限度に記憶する。第1始動入賞口36や第2始動入賞口97、普通変動入賞装置37への入賞に基づき、それぞれ始動記憶情報として大当り乱数値や大当り図柄乱数値、並びに各変動パターン乱数値が抽出されるようになっており、抽出された乱数値は、第1始動記憶や第2始動記憶としてRAM111Bに記憶される。そして、この始動記憶の記憶数は、一括表示装置50の特図1保留表示器や特図2保留表示器に表示されるとともに、センターケース40の表示装置41においても飾り特図始動記憶表示として表示される。さらに情報表示装置630でも表示される。
【0188】
そして、遊技制御装置100のCPU111Aは、第1特図変動表示ゲーム又は第2特図変動表示ゲームが開始可能な状態となると、開始する特図変動表示ゲームに応じた最先の始動記憶に記憶された大当り判定用乱数値とROM111Bに記憶されている判定値と比較し、特図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理などを行う。さらに、遊技制御装置100のCPU111Aは、実行する特図変動表示ゲームの判定結果を含む制御信号(演出制御コマンド)を、演出制御装置300に出力する。
【0189】
そして、第1特図変動表示ゲームを実行する場合は、所定の変動時間に亘り特図1表示器51(変動表示装置)で予め定められた複数の点灯パターンを予め定められた順序で繰り返し表示する特図1変動中表示を行った後、結果に応じた点灯パターン(結果態様)を停止表示する第1特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。また、第2特図変動表示ゲームを実行する場合は、所定の変動時間に亘り特図2表示器52(変動表示装置)で予め定められた複数の点灯パターンを予め定められた順序で繰り返し表示する特図2変動中表示を行った後、結果に応じた点灯パターン(結果態様)を停止表示する第2特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。
【0190】
また、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、表示装置41(変動表示装置)や情報表示装置630で特図変動表示ゲームに対応して複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄等)を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。さらに、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、演出状態の設定や、スピーカ19a,19bからの音の出力、各種LEDの発光を制御する処理等を行う。すなわち、演出制御装置300が、遊技(変動表示ゲーム等)に関する演出を制御する演出制御手段をなす。
【0191】
表示装置41における飾り特図変動表示ゲームは、例えば、表示装置41において前述した数字等で構成される飾り特別図柄(識別情報)を左変動表示領域(第1特別図柄)、右変動表示領域(第2特別図柄)、中変動表示領域(第3特別図柄)のそれぞれにおいて各図柄を識別困難な速さで変動表示(高速変動)する。そして、所定時間後に変動している図柄を左変動表示領域、右変動表示領域、中変動表示領域の順に順次停止させて、左変動表示領域、右変動表示領域、中変動表示領域の各々で停止表示された識別情報により構成される結果態様により特図変動表示ゲームの結果を表示することで行われる。また、表示装置41では、興趣向上のためにキャラクタの出現など多様な演出表示が行われる。また、情報表示装置630における飾り特図変動表示ゲームは、変動表示中は発光部材を点滅させ、停止時間となると発光部材を特図変動表示ゲームの結果に対応した発光態様(点灯、点滅、消灯など)とする。すなわち発光部材の発光態様で構成される飾り特別図柄(第4図柄)により結果態様を表示する。
【0192】
そして、遊技制御装置100のCPU111Aは、特図変動表示ゲームの結果が大当りや小当りの場合は、特図1表示器51又は特図2表示器52に特別結果態様や小当り結果態様となる点灯パターンを表示するとともに、特別遊技状態や小当り遊技状態を発生させる処理を行う。また、これに対応して表示装置41や情報表示装置630に表示される飾り特図変動表示ゲームの結果態様も特別結果態様や小当り結果態様となる。
【0193】
特別遊技状態や小当り遊技状態を発生させる処理においては、遊技制御装置100のCPU111Aは、例えば、大入賞口ソレノイド38bにより特別変動入賞装置38の開閉部材990を開放させ、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。そして、大入賞口に所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定の開放可能時間が経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。すなわち、遊技制御装置100が、停止結果態様が特別結果態様となった場合に、大入賞口を開閉する制御を行う大入賞口開閉制御手段をなす。また、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特図1表示器51又は特図2表示器52にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
【0194】
また、遊技制御装置100は、特図変動表示ゲームの結果態様に基づき、特別遊技状態の終了後に、遊技状態として高確率状態を発生可能となっている。この高確率状態は、特図変動表示ゲームにて当り結果となる確率が、通常確率状態に比べて高い状態である。また、第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームのどちらの特図変動表示ゲームの結果態様に基づき高確率状態となっても、第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームの両方が高確率状態となる。
【0195】
また、遊技制御装置100は、特図変動表示ゲームの結果態様に基づき、特別遊技状態の終了後に、遊技状態として時短状態(特定遊技状態、普図高確率状態)を発生可能となっている。この時短状態においては、普図変動表示ゲームの当り結果となる確率(普図確率)を通常確率(普図低確率状態)である0よりも高い高確率(普図高確率状態)とすることが可能である。これにより、普通変動入賞装置37が普図低確率状態である場合よりも、単位時間あたりの普通変動入賞装置37の開放時間が多くなるように制御するようになっている。ここで、本実施形態における普通変動入賞装置37は、通常遊技状態においては可動部材37bを開放しないように普図確率が0に設定されている。
【0196】
また、時短状態において、普図変動表示ゲームの実行時間(普図変動時間)は、例えば、500m秒となり、普図変動表示ゲームの結果を表示する普図停止時間は、例えば、600m秒となり、普図変動表示ゲームが当り結果となって普通変動入賞装置37が開放される場合に、第1当り停止図柄の開放時間(普電開放時間)と開放回数(例えば、500m秒×1回)、第2当り停止図柄の開放時間(普電開放時間)と開放回数(例えば、1700m秒×2回)、第3当り停止図柄の開放時間(普電開放時間)と開放回数(例えば、1700m秒×3回)、となるように設定することが可能である。
【0197】
なお、普図変動表示ゲーム及び普通変動入賞装置37を時短動作状態とする制御を行うよう適宜普図変動表示ゲームの実行時間、普図停止時間、普電開放回数、普電開放時間を設定しても良く、例えば、時短状態においては、上述の普図変動表示ゲームの実行時間(普図変動時間)を第1変動時間よりも短い第2変動時間となるように制御することが可能である(例えば、10000m秒が1000m秒)。また、時短状態においては、普図変動表示ゲームの結果を表示する普図停止時間を第1停止時間よりも短い第2停止時間となるように制御することが可能である(例えば、1604m秒が704m秒)。また、時短状態においては、普図変動表示ゲームが当り結果となって普通変動入賞装置37が開放される場合に、開放時間(普電開放時間)を通常状態(普図低確率状態)の第1開放時間よりも長い第2開放時間となるように制御することが可能である(例えば、100m秒が1352m秒)。また、時短状態においては、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対して、普通変動入賞装置37の開放回数(普電開放回数)を第1開放回数(例えば、2回)よりも多い回数(例えば、4回)の第2開放回数に設定することが可能である。また、時短状態においては、普図変動表示ゲームの当り結果となる確率(普図確率)を通常動作状態である場合の通常確率(普図低確率状態、例えば、1/251)よりも高い高確率(普図高確率状態、例えば、250/251)とすることが可能である。
【0198】
時短状態においては、普図変動時間、普図停止時間、普電開放回数、普電開放時間、普図確率の何れか一つ又は複数を変化させることで普通変動入賞装置37を開状態に状態変換する時間を通常よりも延長するようにする。また、変化させるものが異なる複数種類の時短状態を設定することも可能である。また、当りとなった場合に第1開放態様と第2開放態様の何れかを選択するようにしても良い。この場合、第1開放態様と第2開放態様の選択確率を異ならせても良い。また、高確率状態と時短状態は、それぞれ独立して発生可能であり、両方を同時に発生することも可能であるし一方のみを発生させることも可能である。
【0199】
なお、特図1表示器51と特図2表示器52は、別々の表示器でも良いし同一の表示器でも良いが、各々独立して、また、同時には実行しないように各特図変動表示ゲームが表示される。また、表示装置41も、第1特図変動表示ゲームと第2特図変動表示ゲームで別々の表示装置や別々の表示領域を使用するとしても良いし、同一の表示装置や表示領域を使用するとしても良いが、各々独立して、また、同時には実行しないように飾り特図変動表示ゲームが表示される。また、遊技機10に特図1表示器51、特図2表示器52を備えずに、表示装置41のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしても良い。また、本実施形態の説明において、第1特図変動表示ゲームと第2特図変動表示ゲームを区別しない場合は、単に特図変動表示ゲームと称する。
【0200】
なお、特に限定されるわけではないが、上記第1始動入賞口36内の始動口1スイッチ36a、普通変動入賞装置37内の始動口2スイッチ37a、第2始動入賞口97内の始動口3スイッチ97a、ゲートスイッチ34a、入賞口スイッチ35a、大入賞口スイッチ38aには、磁気検出用のコイルを備え該コイルに金属が近接すると磁界が変化する現象を利用して遊技球を検出する非接触型の磁気近接センサ(以下、近接スイッチと称する)が使用されている。また、遊技機10のガラス枠15等に設けられたガラス枠開放検出スイッチ63や前面枠(本体枠)12等に設けられた本体枠開放検出スイッチ64には、機械的な接点を有するマイクロスイッチを用いることができる。
【0201】
以下、このような遊技を行う遊技機の制御について説明する。まず、上記遊技制御装置100の遊技用マイクロコンピュータ(遊技用マイコン)111によって実行される制御について説明する。遊技用マイコン111による制御処理は、主に図34及び図35に示すメイン処理と、所定時間周期(例えば4m秒)で行われる図38に示すタイマ割込み処理とからなる。
【0202】
〔メイン処理〕
先ず、メイン処理について説明する。メイン処理は、電源が投入されることで開始される。このメイン処理においては、図34及び図35に示すように、まず、割込みを禁止する処理(ステップS1)を行ってから、割込みが発生したときにレジスタ等の値を退避する領域の先頭アドレスであるスタックポインタを設定するスタックポインタ設定処理(ステップS2)を行う。次に、レジスタバンク0を指定し(ステップS3)、所定のレジスタ(例えばDレジスタ)にRAM先頭アドレスの上位アドレスをセットする(ステップS4)。本実施形態の場合、RAMのアドレスの範囲は0000h〜01FFhで、上位としては00hか01hをとり、ステップS4では先頭の00hをセットする。次に、発射停止の信号を出力して発射許可信号を禁止状態に設定する(ステップS5)。発射許可信号は遊技制御装置100と払出制御装置200の少なくとも一方が発射停止の信号を出力している場合に禁止状態に設定され、遊技球の発射が禁止されるようになっている。
【0203】
その後、入力ポート1(第1入力ポート122)の状態を読み込み(ステップS6)、電源投入ディレイタイマを設定する処理を行う(ステップS7)。この処理では所定の初期値を設定することにより、主制御手段をなす遊技制御装置100からの指示に従い種々の制御を行う従制御手段(例えば、払出制御装置200や演出制御装置300)のプログラムが正常に起動するのを待つための待機時間(例えば3秒)が設定される。これにより、電源投入の際に仮に遊技制御装置100が先に立ち上がって従制御装置(例えば払出制御装置200や演出制御装置300)が立ち上がる前にコマンドを従制御装置へ送ってしまい、従制御装置がコマンドを取りこぼすのを回避することができる。すなわち、遊技制御装置100が、電源投入時において、主制御手段(遊技制御装置100)の起動を遅らせて従制御装置(払出制御装置200、演出制御装置300等)の起動を待つための所定の待機時間を設定する待機手段をなす。
【0204】
また、電源投入ディレイタイマの計時は、RAMの正当性判定(チェックサム算出)の対象とならない記憶領域(正当性判定対象外のRAM領域又はレジスタ等)を用いて行われる。これにより、RAM領域のチェックサム等のチェックデータを算出する際に、一部のRAM領域を除外して算出する必要がないため電源投入時の制御が複雑になることを防止することができる。
【0205】
なお、第1入力ポート122には初期化スイッチ信号が入力されるようになっており、待機時間の開始前に第1入力ポート122の状態を読み込むことで、初期化スイッチ112の操作を確実に検出できる。すなわち、待機時間の経過後に初期化スイッチ112の状態を読み込むようにすると、待機時間の経過を待ってから初期化スイッチ112を操作したり、電源投入から待機時間の経過まで初期化スイッチ112を操作し続けたりする必要がある。しかし、待機時間の開始前に状態を読み込むことで、このような煩わしい操作を行わなくても電源投入後すぐに操作を行うことで検出されるようになり、電源投入時に行った初期化の操作が受け付けられないような事態を防止できる。
【0206】
電源投入ディレイタイマを設定する処理(ステップS7)を行った後、待機時間の計時と、待機時間中における停電の発生を監視する処理(ステップS8からS12)を行う。まず、電源装置400から入力されている停電監視信号をポート及びデータバスを介して読み込んでチェックする回数(例えば2回)を設定し(ステップS8)、停電監視信号がオンであるかの判定を行う(ステップS9)。
【0207】
停電監視信号がオンである場合(ステップS9;Y)は、ステップS8で設定したチェック回数分停電監視信号のオン状態が継続しているかを判定する(ステップS10)。そして、チェック回数分停電監視信号のオン状態が継続していない場合(ステップS10;N)は、停電監視信号がオンであるかの判定(ステップS9)に戻る。また、チェック回数分停電監視信号のオン状態が継続している場合(ステップS10;Y)、すなわち、停電が発生していると判定した場合は、遊技機の電源が遮断されるのを待つ。このように、所定期間に亘り停電監視信号を受信し続けた場合に停電が発生したと判定することで、ノイズなどにより停電を誤検知することを防止でき、電源投入時における不具合に適切に対処することができる。
【0208】
すなわち、遊技制御装置100が、所定の待機時間において停電の発生を監視する停電監視手段をなす。これにより、主制御手段をなす遊技制御装置100の起動を遅らせている期間において発生した停電に対応することが可能となり、電源投入時における不具合に適切に対処することができる。なお、待機時間の終了まではRAMへのアクセスが許可されておらず、前回の電源遮断時の記憶内容が保持されたままとなっているため、ここでの停電発生時にはバックアップの処理等は行う必要がない。このため、待機時間中に停電が発生してもRAMのバックアップを取る必要がなく、制御の負担を軽減することができる。
【0209】
一方、停電監視信号がオンでない場合(ステップS9;N)、すなわち、停電が発生していない場合には、電源投入ディレイタイマを−1更新し(ステップS11)、タイマの値が0であるかを判定する(ステップS12)。タイマの値が0でない場合(ステップS12;N)、すなわち、待機時間が終了していない場合は、停電監視信号のチェック回数を設定する処理(ステップS8)に戻る。また、タイマの値が0である場合(ステップS12;Y)、すなわち、待機時間が終了した場合は、RAMやEEPROM等の読出し書込み可能なRWM(リードライトメモリ)のアクセス許可をし(ステップS13)、全出力ポートにオフデータを出力(出力が無い状態に設定)する(ステップS14)。
【0210】
次に、シリアルポート(遊技用マイコン111に予め搭載されているポートで、この実施形態では、演出制御装置300や払出制御装置200との通信に使用)を設定し(ステップS15)、先に読み込んだ第1入力ポート122の状態から初期化スイッチがオンにされたかを判定する(ステップS16)。
【0211】
初期化スイッチがオフである場合(ステップS16;N)は、RWM内の停電検査領域1の値が正常な停電検査領域チェックデータ1(例えば5Ah)であるかを判定し(ステップS17)、正常であれば(ステップS17;Y)、RWM内の停電検査領域2の値が正常な停電検査領域チェックデータ2(例えばA5h)であるかを判定する(ステップS18)。そして、停電検査領域2の値が正常であれば(ステップS18;Y)、RWM内の所定領域のチェックサムを算出するチェックサム算出処理を行い(ステップS19)、算出したチェックサムと電源断時のチェックサムが一致するかを判定する(ステップS20)。チェックサムが一致する場合(ステップS20;Y)は、図35のステップS21へ移行し、停電から正常に復旧した場合の処理を行う。
【0212】
また、初期化スイッチがオンである場合(ステップS16;Y)と判定された場合や、停電検査領域のチェックデータが正常なデータでないと判定された場合(ステップS17;NもしくはステップS18;N)、チェックサムが正常でない(ステップS20;N)と判定された場合は、図35のステップS26へ移行して初期化の処理を行う。すなわち、初期化スイッチが外部からの操作が可能な初期化操作部をなし、遊技制御装置100が、初期化操作部が操作されたことに基づきRAMに記憶されたデータを初期化する初期化手段をなす。
【0213】
図35のステップS21では、初期化すべき領域に停電復旧時の初期値をセーブする(ステップS21)。ここでの初期化すべき領域とは、停電検査領域、チェックサム領域及びエラー不正監視に係る領域である。なお、払出制御装置200がコマンドを受付可能な状態か否かを示す信号である払出ビジー信号の状態を記憶するビジー信号ステータス領域もクリアされ、払出ビジー信号の状態を確定していないことを示す不定状態とされる。同様にタッチスイッチ信号の状態を記憶するタッチスイッチ信号状態監視領域もクリアされ、タッチスイッチ信号の状態を確定していないことを示す不定状態とされる。その後、RWM内の遊技状態を記憶する領域を調べて特図変動表示ゲームの確率状態が高確率状態であるか否かを判定する(ステップS22)。ここで、特図の高確率中でない場合(ステップS22;N)は、ステップS23,S24をスキップしてステップS25へ移行する。また、特図の高確率中である場合(ステップS22;Y)は、高確率報知フラグ領域にオン情報をセーブし(ステップS23)、遊技盤30に設けられる高確率報知LED(エラー表示器)のオン(点灯)データをセグメント領域にセーブする(ステップS24)。そして、後述の特図ゲーム処理を合理的に実行するために用意されている処理番号に対応する停電復旧時のコマンドを演出制御基板(演出制御装置300)へ送信し(ステップS25)、ステップS31へ進む。本実施形態の場合、ステップS25では、機種指定コマンド、特図1保留数コマンド、特図2保留数コマンド、確率情報コマンド、画面指定のコマンド(客待ち中なら客待ちデモ画面のコマンド、それ以外なら復旧画面のコマンド)等の複数のコマンドを送信する。また、機種によっては、これらのコマンドに加えて、演出回数情報コマンドや高確率回数情報コマンドも送信する。
【0214】
一方、ステップS16、S17、S18、S20からステップS26へジャンプした場合には、RAMアクセス禁止領域をアクセス許可に設定し(ステップS26)、ビジー信号ステータス領域やタッチスイッチ信号状態監視領域を含む全てのRAM領域を0クリアして(ステップS27)、RAMアクセス禁止領域をアクセス禁止に設定する(ステップS28)。そして、初期化すべき領域にRAM初期化時の初期値をセーブする(ステップS29)。ここでの初期化すべき領域とは、客待ちデモ領域及び演出モードの設定に係る領域である。そして、RAM初期化時のコマンドを演出制御基板(演出制御装置300)へ送信して(ステップS30)、ステップS31へ進む。本実施形態の場合、ステップS30では、機種指定コマンド、特図1保留数コマンド、特図2保留数コマンド、確率情報コマンド、RAM初期化のコマンド(客待ちデモ画面を表示させるとともに、所定時間(例えば30秒間)光と音でRAM初期化の報知を行わせるためのコマンド)等の複数のコマンドを送信する。また、機種によっては、これらのコマンドに加えて、演出回数情報コマンドや高確率回数情報コマンドも送信する。
【0215】
ステップS31では、遊技用マイコン111(クロックジェネレータ)内のタイマ割込み信号及び乱数更新トリガ信号(CTC)を発生するCTC(Counter/Timer Circuit)回路を起動する処理を行う。なお、CTC回路は、遊技用マイコン111内のクロックジェネレータに設けられている。クロックジェネレータは、発振回路113からの発振信号(原クロック信号)を分周する分周回路と、分周された信号に基づいてCPU111Aに対して所定周期(例えば、4ミリ秒)のタイマ割込み信号及び乱数生成回路へ供給する乱数更新のトリガを与える信号CTCを発生するCTC回路とを備えている。
【0216】
上記ステップS31のCTC起動処理の後は、乱数生成回路を起動設定する処理を行う(ステップS32)。具体的には、乱数生成回路内の所定のレジスタ(CTC更新許可レジスタ)へ乱数生成回路を起動させるためのコード(指定値)の設定などがCPU111Aによって行われる。また、乱数生成回路のハードウェアで生成されるハード乱数(ここでは大当り乱数)のビット転置パターンの設定も行われる。ビット転置パターンとは、抽出した乱数のビット配置(上段のビット転置前の配置)を、予め定められた順で入れ替えて異なるビット配置(下段のビット転置後の配置)として格納する際の入れ替え方を定めるパターンである。このビット転置パターンに従い乱数のビットを入れ替えることで、乱数の規則性を崩すことができるとともに、乱数の秘匿性を高めることができる。なお、ビット転置パターンは、固定された単一のパターンであっても良いし、予め用意された複数のパターンから選択するようにしても良い。また、ユーザーが任意に設定できるようにしても良い。
【0217】
その後、電源投入時の乱数生成回路内の所定のレジスタ(ソフト乱数レジスタ1〜n)の値を抽出し、対応する各種初期値乱数(本実施形態の場合、特図の当り図柄を決定する乱数(大当り図柄乱数、小当り図柄乱数)、普図の当りを決定する乱数(当り乱数)、普図の当り図柄を決定する乱数(当り図柄乱数))の初期値(スタート値)としてRWMの所定領域にセーブしてから(ステップS33)、割込みを許可する(ステップS34)。本実施形態で使用するCPU111A内の乱数生成回路においては、電源投入毎にソフト乱数レジスタの初期値が変わるように構成されているため、この値を各種初期値乱数の初期値(スタート値)とすることで、ソフトウェアで生成される乱数の規則性を崩すことができ、遊技者による不正な乱数の取得を困難にすることができる。
【0218】
続いて、各種初期値乱数の値を更新して乱数の規則性を崩すための初期値乱数更新処理(ステップS35)を行う。なお、特に限定されるわけではないが、本実施形態においては、大当り乱数、大当り図柄乱数、小当り図柄乱数、当り乱数、当り図柄乱数は乱数生成回路において生成される乱数を使用して生成するように構成されている。ただし、大当り乱数はCPUの動作クロックと同等以上の速度のクロックを基にして更新される所謂「高速カウンタ」であり、大当り図柄乱数、小当り図柄乱数、当り乱数、当り図柄乱数はプログラムの処理単位であるタイマ割込み処理と同周期となるCTC出力(タイマ割込み処理のCTC(CTC0)とは別のCTC(CTC2))を基にして更新される「低速カウンタ」である。また、大当り図柄乱数、小当り図柄乱数、当り乱数、当り図柄乱数においては、乱数が一巡する毎に各々の初期値乱数(ソフトウェアで生成)を用いてスタート値を変更する所謂「初期値変更方式」を採用している。なお、前記各乱数は、+1或いは−1によるカウンタ式更新でもよいし、一巡するまで範囲内の全ての値が重複なくバラバラに出現するランダム式更新でもよい。つまり、大当り乱数はハードウェアのみで更新される乱数であり、大当り図柄乱数、小当り図柄乱数、当り乱数、当り図柄乱数はハードウェア及びソフトウェアで更新される乱数である。
【0219】
上記ステップS35の初期値乱数更新処理の後、電源装置400から入力されている停電監視信号をポート及びデータバスを介して読み込んでチェックする回数(例えば2回)を設定し(ステップS36)、停電監視信号がオンであるかの判定を行う(ステップS37)。停電監視信号がオンでない場合(ステップS37;N)は、初期値乱数更新処理(ステップS35)に戻る。すなわち、停電が発生していない場合には、初期値乱数更新処理と停電監視信号のチェック(ループ処理)を繰り返し行う。初期値乱数更新処理(ステップS35)の前に割り込みを許可する(ステップS34)ことによって、初期値乱数更新処理中にタイマ割込みが発生すると割込み処理が優先して実行されるようになり、タイマ割込みが初期値乱数更新処理によって待たされることで割込み処理が圧迫されるのを回避することができる。
【0220】
なお、上記ステップS35での初期値乱数更新処理は、メイン処理のほか、タイマ割込み処理の中においても初期値乱数更新処理を行う方法もあり、そのような方法を採用した場合には両方で初期値乱数更新処理が実行されるのを回避するため、メイン処理で初期値乱数更新処理を行う場合には割込みを禁止してから更新して割込みを解除する必要があるが、本実施形態のようにタイマ割込み処理の中での初期値乱数更新処理はせず、メイン処理内のみにした場合には初期値乱数更新処理の前に割込みを解除しても何ら問題はなく、それによってメイン処理が簡素化されるという利点がある。
【0221】
停電監視信号がオンである場合(ステップS37;Y)は、ステップS36で設定したチェック回数分停電監視信号のオン状態が継続しているかを判定する(ステップS38)。そして、チェック回数分停電監視信号のオン状態が継続していない場合(ステップS38;N)は、停電監視信号がオンであるかの判定(ステップS37)に戻る。また、チェック回数分停電監視信号のオン状態が継続している場合(ステップS38;Y)、すなわち、停電が発生していると判定した場合は、一旦割込みを禁止する処理(ステップS39)、全出力ポートにオフデータを出力する処理(ステップS40)を行う。
【0222】
その後、停電検査領域1に停電検査領域チェックデータ1をセーブし(ステップS41)、停電検査領域2に停電検査領域チェックデータ2をセーブする(ステップS42)。さらに、RWMの電源遮断時のチェックサムを算出するチェックサム算出処理(ステップS43)、算出したチェックサムをセーブする処理(ステップS44)を行った後、RWMへのアクセスを禁止する処理(ステップS45)を行ってから、遊技機の電源が遮断されるのを待つ。このように、停電検査領域にチェックデータをセーブするとともに、電源遮断時のチェックサムを算出することで、電源の遮断の前にRWMに記憶されていた情報が正しくバックアップされているか否かを電源再投入時に判断することができる。
【0223】
以上のことから、遊技を統括的に制御する主制御手段(遊技制御装置100)と、該主制御手段からの指示に従い種々の制御を行う従制御手段(払出制御装置200、演出制御装置300等)と、を備える遊技機において、主制御手段は、電源投入時において、当該主制御手段の起動を遅らせて従制御装置の起動を待つための所定の待機時間を設定する待機手段(遊技制御装置100)と、当該所定の待機時間において停電の発生を監視する停電監視手段(遊技制御装置100)と、を備えていることとなる。
【0224】
また、各種装置に電力を供給する電源装置400を備え、当該電源装置400は、停電の発生を検出した際に停電監視信号を出力するように構成され、停電監視手段(遊技制御装置100)は、所定期間に亘り停電監視信号を受信し続けた場合に停電が発生したと判定するようにしていることとなる。
【0225】
また、主制御手段(遊技制御装置100)は、データを記憶可能なRAM111Cと、外部からの操作が可能な初期化操作部(初期化スイッチ)と、初期化操作部が操作されたことに基づきRAM111Cに記憶されたデータを初期化する初期化手段(遊技制御装置100)と、を備え、当該初期化手段の操作状態を待機時間の開始前に読み込むようにしていることとなる。
【0226】
また、主制御手段(遊技制御装置100)は、待機時間の経過後にRAM111Cへのアクセスを許可するようにしていることとなる。
【0227】
〔チェックサム算出処理〕
図36には、上述のメイン処理におけるチェックサム算出処理(ステップS19、S43)を示した。このチェックサム算出処理では、まず、算出アドレスの開始値としてRWMの先頭アドレスを設定し(ステップS51)、繰り返し数を設定し(ステップS52)、算出値として「0」を設定する(ステップS53)。繰り返し数には使用しているRAMのバイト数が設定される。
【0228】
その後、算出アドレスの内容に算出値を加算した値を新たな算出値とし(ステップS54)、算出アドレスを+1更新して(ステップS55)、繰り返し数を−1更新し(ステップS56)、チェックサムの算出が終了したかを判定する(ステップS57)。算出が終了していない場合(ステップS57;N)は、ステップS54へ戻って上記処理を繰り返す。また、算出が終了した場合(ステップS57;Y)は、チェックサム算出処理を終了する。
【0229】
〔初期値乱数更新処理〕
図37には、上述のメイン処理における初期値乱数更新処理(ステップS35)を示した。この初期値乱数更新処理では、まず、大当り図柄初期値乱数を+1更新し(ステップS61)、小当り図柄初期値乱数を+1更新する(ステップS62)。そして、当り初期値乱数を+1更新し(ステップS63)、当り図柄初期値乱数を+1更新して(ステップS64)、初期値乱数更新処理を終了する。
ここで、「大当り図柄初期値乱数」は、特図変動表示ゲームの大当り停止図柄を決定する乱数の初期値となる乱数、「小当り図柄初期値乱数」は、特図変動表示ゲームの小当り停止図柄を決定する乱数の初期値となる乱数のことである。また、「当り初期値乱数」は普図変動表示ゲームの当りを決定する乱数の初期値となる乱数、「当り図柄初期値乱数」は、普図変動表示ゲームの当り停止図柄を決定する乱数の初期値となる乱数のことである。このように、メイン処理の中で時間が許す限り初期値乱数をインクリメントし続けることによって、乱数のランダム性を高めることができるようにしている。
なお、小当り図柄乱数は、小当りのない機種では当然存在しない。また、機種によっては、当り図柄初期値乱数が存在しない遊技機もある。
【0230】
〔タイマ割込み処理〕
次に、タイマ割込み処理について説明する。図38に示すように、タイマ割込み処理は、クロックジェネレータ内のCTC回路で生成される周期的なタイマ割込み信号がCPU111Aに入力されることで開始される。遊技用マイコン111においてタイマ割込みが発生すると、自動的に割込み禁止状態になって、図38のタイマ割込み処理が開始される。
【0231】
タイマ割込み処理が開始されると、まず、レジスタバンク1を指定する(ステップS101)。レジスタバンク1に切り替えたことで、所定のレジスタ(例えばメイン処理で使っているレジスタ)に保持されている値をRWMに移すレジスタ退避の処理を行ったのと同等になる。次に、所定のレジスタ(例えばDレジスタ)にRAM先頭アドレスの上位アドレスをセットする(ステップS102)。ステップS102では、メイン処理におけるステップS4と同じ処理を行っているが、レジスタバンクが異なる。次に、各種センサやスイッチからの入力や、信号の取込み、すなわち、各入力ポートの状態を読み込む入力処理(ステップS103)を行う。それから、各種処理でセットされた出力データに基づき、ソレノイド(大入賞口ソレノイド38b、普電ソレノイド37c)等のアクチュエータの駆動制御などを行うための出力処理(ステップS104)を行う。なお、メイン処理におけるステップS5で発射停止の信号を出力すると、この出力処理が行われることで発射許可の信号が出力され、発射許可信号を許可状態に設定可能な状態とされる。この発射許可信号は払出制御装置を経由して発射制御装置に出力される。その際、信号の加工等は行われない。また、当該発射許可信号は遊技制御装置から見た発射許可の状態を示す第1の信号であり、払出制御装置から見た発射許可の状態を示す第2の信号(発射許可信号)も払出制御装置内で生成され、発射制御装置に出力される。つまり、2つの発射許可信号が発射制御装置に出力されており、両者が共に発射許可となっている場合に、遊技球が発射可能な状態となるよう構成されている。
【0232】
次に、各種処理で送信バッファにセットされたコマンドを払出制御装置200に出力する払出コマンド送信処理(ステップS105)、乱数更新処理1(ステップS106)、乱数更新処理2(ステップS107)を行う。その後、始動口1スイッチ36a、始動口2スイッチ37a、始動口3スイッチ97a、普図のゲートスイッチ34a、入賞口スイッチ35a、大入賞口スイッチ38aから正常な信号の入力があるか否かの監視や、エラーの監視(前面枠やガラス枠が開放されていないかなど)を行う入賞口スイッチ/状態監視処理(ステップS108)を行う。また、特図変動表示ゲームに関する処理を行う特図ゲーム処理(ステップS109)、普図変動表示ゲームに関する処理を行う普図ゲーム処理(ステップS110)を行う。
【0233】
次に、遊技機10に設けられ、特図変動表示ゲームの表示や遊技に関する各種情報を表示するセグメントLEDを所望の内容を表示するように駆動するセグメントLED編集処理(ステップS111)、磁気センサ61からの検出信号をチェックして異常がないか判定する処理を行う磁石不正監視処理(ステップS112)、盤電波センサ62からの検出信号をチェックして異常がないか判定する処理を行う盤電波不正監視処理(ステップS113)を行う。それから、外部の各種装置に出力する信号を出力バッファにセットする外部情報編集処理(ステップS114)を行って、タイマ割込み処理を終了する。
ここで、本実施形態では、割込み禁止状態を復元する処理(すなわち、割込みを許可する処理)や、レジスタバンクの指定を復元する処理(すなわち、レジスタバンク0を指定する処理)は、割込みリターンの際(タイマ割込み処理の終了時)に自動的に行う。なお、使用するCPUによっては、割込み禁止状態を復元する処理やレジスタバンクの指定を復元する処理の実行を命令する必要がある遊技機もある。
【0234】
〔入力処理〕
次に、上述のタイマ割込み処理における入力処理(ステップS103)の詳細について説明する。図39に示すように、入力処理においては、まず入力ポート1、すなわち、第1入力ポート122に取り込まれたスイッチの検出信号の状態を読み込む(ステップS121)。そして、8ビットのポート(入力ポート1)のうち未使用ビットがあればそのビットの状態をクリアする(ステップS122)。
【0235】
続いて、読み込まれた入力ポート1の状態をRWM内のスイッチ制御領域1にセーブ(格納)し(ステップS123)、入力ポート2、すなわち、第2入力ポート123のアドレスを準備して(ステップS124)、RWM内のスイッチ制御領域2のアドレスを準備する(ステップS125)。その後、8ビットのポート(入力ポート2)のうち未使用ビットがあればそのビットデータを準備し(ステップS126)、8ビットのポート(入力ポート2)のうち反転するビットがあればそのビットデータを準備して(ステップS127)、スイッチ読み込み処理(ステップS128)を行う。ここで、本実施形態において「準備」とは、レジスタに値をセットすることを意味するが、これに限らず、RWM、その他のメモリに値をセットするようにしてもよい。
【0236】
次に、入力ポート3、すなわち、第3入力ポート124のアドレスを準備して(ステップS129)、RWM内のスイッチ制御領域3のアドレスを準備する(ステップS130)。その後、8ビットのポート(入力ポート3)のうち未使用ビットがあればそのビットデータを準備し(ステップS131)、8ビットのポート(入力ポート3)のうち反転するビットがあればそのビットデータを準備して(ステップS132)、スイッチ読み込み処理(ステップS133)を行い、入力処理を終了する。
【0237】
なお、未使用のビットデータや反転するビットデータは、入力ポート毎に準備されている。
したがって、ステップS126で準備する入力ポート2の未使用ビットデータと、ステップS131で準備する入力ポート3の未使用ビットデータとは、異なるデータであるが、結果として同じ値のデータである可能性もある。
また、ステップS127で準備する入力ポート2の反転するビットデータと、ステップS132で準備する入力ポート3の反転するビットデータとは、異なるデータであるが、結果として同じ値のデータである可能性もある。
【0238】
〔スイッチ読み込み処理〕
次に、上述の入力処理におけるスイッチ読み込み処理(ステップS128、S133)の詳細について説明する。図40に示すように、スイッチ読み込み処理においては、まず、対象の入力ポートに取り込まれた信号の状態を読み込む(ステップS141)。そして、8ビットのポートのうち未使用ビットがあればそのビットの状態をクリアし(ステップS142)、反転の必要なビットを反転(ステップS143)した後、対象のスイッチ制御領域のポート入力状態1にセーブ(格納)する(ステップS144)。その後、2回目の読み込みまでのディレイ時間(例えば約100μ秒)が経過するのを待つ(ステップS145)。
【0239】
ディレイ時間が経過すると、対象の入力ポートに取り込まれた信号の状態の2回目の読み込みを行う(ステップS146)。そして、8ビットのポートのうち未使用ビットがあればそのビットの状態をクリアし(ステップS147)、反転の必要なビットを反転(ステップS148)した後、対象のスイッチ制御領域のポート入力状態2にセーブ(格納)する(ステップS149)。その後、1回目と2回目の読み込みで状態が同じビットを1、違うビットを0とした確定ビットパターンを作成し(ステップS150)、確定ビットパターンとポート入力状態2との論理積をとり、今回確定ビットとする(ステップS151)。
【0240】
次に、1回目と2回目の読み込みで状態が同じビットを0、違うビットを1とした未確定ビットパターンを作成し(ステップS152)、未確定ビットパターンと前回割込み時の確定状態との論理積をとり、前回保持ビットとする(ステップS153)。これにより、スイッチのチャタリング等によるノイズを除去した信号の状態を得ることができる。そして、今回確定ビットと前回保持ビットを合成し、今回の確定状態としてセーブして(ステップS154)、前回と今回の確定状態との排他的論理和をとり、立上りエッジとしてセーブし(ステップS155)、スイッチ読み込み処理を終了する。
【0241】
なお、スイッチの読み込みは、タイマ割込みの周期が短い場合(例えば2m秒)には、各割込みの処理ごとにそれぞれ1回ずつスイッチの読み込みを行って前回の読み込みの結果と比較することで信号が変化したか否か判定する方法があるが、そのようにすると次の割込み処理までに前回の割込みで読み込んだスイッチの状態が失われた場合、正しい判定が行えないおそれがある。これに対し、本実施形態のように、所定の時間差をおいて1回の割込み処理の中で2回のスイッチ読み込み処理を行うことで、上記のような不具合を回避することが可能となる。
【0242】
〔出力処理〕
次に、前述のタイマ割込み処理における出力処理(ステップS104)の詳細について説明する。図41に示すように、出力処理では、まず、一括表示装置(LED)50のセグメントのデータを出力する出力ポート135にオフデータを出力(リセット)する(ステップS161)。次に、普電ソレノイド37cや大入賞口ソレノイド38bのデータを出力する出力ポート134に出力するデータを合成し、出力する(ステップS162)。
【0243】
そして、一括表示装置(LED)50のデジット線を順次スキャンするためのデジットカウンタの値を更新して(ステップS163)、デジットカウンタの値に対応するLEDのデジット線の出力データを取得する(ステップS164)。本実施形態の場合、デジットカウンタの値は0から3の範囲で+1更新される。次いで、取得したデータと外部情報データを合成して(ステップS165)、合成したデータ(例えば、「扉・枠開放」のデータ、「セキュリティ信号」のデータ)をデジット・外部情報出力用の出力ポート136に出力する(ステップS166)。
その後、デジットカウンタの値に対応するRWM内のセグメント領域からセグメント線の出力データをロードし(ステップS167)、ロードしたデータをセグメント出力用の出力ポート135に出力する(ステップS168)。本実施形態では、例えば、一括表示装置50に設けられる各種表示器である、特図1表示器51、特図2表示器52、普図表示器、特図1保留表示器、特図2保留表示器、普図保留表示器、ラウンド表示部及び第2遊技状態表示部をダイナミック点灯させる。
【0244】
続いて、外部情報の各種出力データを合成し(ステップS169)、合成したデータ(例えば、「大当り信号1」のデータ、「大当り信号2」のデータ、「大当り信号3」のデータ、「大当り信号4」のデータ、「図柄確定回数信号」のデータ、「始動口信号」のデータ、「メイン賞球信号」のデータ)と発射許可の出力データを合成して(ステップS170)、合成したデータを外部情報・発射許可信号出力用の出力ポート137へ出力する(ステップS171)。次に、試射試験装置への試験信号を出力する中継基板70上の試験端子出力ポート1に出力するデータをロードして合成し、中継基板70上の試験端子出力ポート1へ合成したデータを出力する(ステップS172)。その後、試射試験装置への試験信号を出力する中継基板70上の試験端子出力ポート2に出力するデータをロードして合成し、中継基板70上の試験端子出力ポート2へ合成したデータを出力する(ステップS173)。
【0245】
次に、試射試験装置への試験信号を出力する中継基板70上の試験端子出力ポート3に出力するデータをロードして合成し、中継基板70上の試験端子出力ポート3へ合成したデータを出力する(ステップS174)。さらに、試射試験装置への試験信号を出力する中継基板70上の試験端子出力ポート4に出力するデータをロードして合成し、中継基板70上の試験端子出力ポート4へ合成したデータを出力する(ステップS175)。そして、試射試験装置への試験信号を出力する中継基板70上の試験端子出力ポート5に出力するデータをロードして合成し、中継基板70上の試験端子出力ポート5へ合成したデータを出力し(ステップS176)、出力処理を終了する。
【0246】
〔払出コマンド送信処理〕
次に、前述のタイマ割込み処理における払出コマンド送信処理(ステップS105)の詳細について説明する。図42に示すように払出コマンド送信処理では、まず、入賞数カウンタ領域2にカウントがあるかをチェックする(ステップS181)。
【0247】
入賞数カウンタ領域は遊技制御装置100のRAM111Cに設けられ、入賞数カウンタ領域1と入賞数カウンタ領域2が設けられている。入賞数カウンタ領域1は、払出制御装置200に対して賞球の払い出しを指示するための払出コマンド(賞球指令)を送信するために用いる領域であって、払出コマンドを未だ送信していない賞球に対応する入賞のデータが記憶される。すなわち、入賞数カウンタ領域1が、賞球指令に関する情報を記憶可能な賞球指令カウンタをなす。
【0248】
入賞数カウンタ領域2は、入賞口への入賞により発生した賞球数(払出予定数)が所定数(ここでは10個)になる毎に外部装置へ出力するメイン賞球信号を送信するために用いる領域であって、メイン賞球信号の生成処理を行っていない賞球に対応する入賞のデータが記憶される。すなわち、入賞数カウンタ領域2が、メイン賞球信号に関する情報を記憶可能なメイン賞球信号カウンタをなす。なお、外部装置には、このメイン賞球信号の他に、払出制御装置200からも実際に払い出した賞球数が所定数(ここでは10個)になる毎に払出賞球信号が出力されるようになっており、この二つの信号を照合することで、不正な払い出しを監視することが可能となっている。
【0249】
これらの入賞数カウンタ領域にはそれぞれ、各入賞口に対して設定された賞球数別(本実施形態の場合、3個賞球、10個賞球、14個賞球)に入賞数カウンタ領域が設けられており、入賞口への入賞に基づき対応する入賞数カウンタ領域のカウント数が1加算されるようになっている。つまり、入賞領域への一の入賞を単位として当該入賞の情報を記憶可能とされている。なお、入賞数カウンタ領域1は入賞数カウンタ領域2よりも広い領域が割り当てられ、より多くの入賞のデータを記憶できるようにされている。これは、メイン賞球信号が送信先の状態に関係なく送信可能であるのに対し、払出コマンドが送信先である払出制御装置200の状態により送信を保留する場合もあり、より多くの未送信データが蓄積される可能性があるためである。
具体的には、本実施形態の場合、入賞数カウンタ領域1の3個賞球カウンタ領域、10個賞球カウンタ領域、及び14個賞球カウンタ領域には、それぞれ65535入賞まで記憶することができ、入賞数カウンタ領域2の3個賞球カウンタ領域、10個賞球カウンタ領域、及び14個賞球カウンタ領域には、それぞれ255入賞まで記憶することができるよう構成されている。
【0250】
入賞数カウンタ領域2にカウントがあるかをチェックする処理(ステップS181)においては、賞球数別に設けられた複数の入賞数カウンタ領域のうち、チェック対象とされた入賞数カウンタ領域に「0」でないカウント数があるかを判定する。そして、カウント数がない場合(ステップS181;N)は、チェック対象となる入賞数カウンタ領域2のアドレスを更新し(ステップS182)、すべての入賞数カウンタ領域のカウント数のチェックが終了したかを判定する(ステップS183)。この判定で、すべてのチェックが終了した(ステップS183;Y)と判定すると、ステップS192に移行する。一方、すべてのチェックが終了していない(ステップS183;N)と判定すると、ステップS181へ戻って上記処理を繰り返す。本実施形態の場合、3個賞球カウンタ領域→10個賞球カウンタ領域→14個賞球カウンタ領域の順にチェック対象となる入賞数カウンタ領域2のアドレスを更新する。
【0251】
また、上記ステップS181で、カウント数がある(ステップS181;Y)と判定した場合には、対象の入賞数カウンタ領域のカウント数を−1更新し(ステップS184)、対象の入賞数カウンタ領域2のアドレスに対応する払出数を取得する(ステップS185)。そして、賞球残数領域の値と取得した払出数を加算し(ステップS186)、加算結果を賞球残数領域にセーブする(ステップS187)。なお、この処理の前における賞球残数領域の値としては、メイン賞球信号の出力の基準となる所定数に満たなかった端数が記憶されている。
【0252】
その後、加算結果から10を減算して(ステップS188)、減算結果が0以上かを判定し(ステップS189)、0以上でない場合(ステップS189;N)は、ステップS192の処理に移行する。また、0以上である場合(ステップS189;Y)は、メイン賞球信号出力回数領域の値を+1更新する(ステップS190)。すなわち、賞球残数が10個になる度に、メイン賞球信号の出力回数を+1更新する。
そして、減算結果を賞球残数領域にセーブして(ステップS191)、ステップS188の処理に戻る。これにより、ホールコンピュータなどの外部の装置にメイン賞球信号が出力されるようになる。すなわち、遊技制御装置100が、所定の入賞領域への遊技球の入賞に伴い払い出しが決定された賞球数に関する情報を含むメイン賞球信号を遊技機の外部に出力する外部情報出力手段をなす。なお、メイン賞球信号を出力するようにすることで、大当り中などの遊技球の払い出しが集中する場合に、遊技球の払い出しとともに賞球信号の出力が遅延して、大当り中に発生した正確な賞球数が計数することができないといった不具合を防止することができる。
ここで、ステップS181〜S191の処理は、メイン賞球信号の出力回数を更新する(増やす)処理であり、ステップS192〜S201の処理は、払出コマンドを送信する処理である。
【0253】
ステップS192では、払出コマンド送信タイマが「0」でなければ−1更新し(ステップS192)、払出コマンド送信タイマが「0」になったかを判定する(ステップS193)。払出コマンド送信タイマが「0」でない場合(ステップS193;N)は、払出コマンド送信処理を終了する。また、払出コマンド送信タイマが「0」である場合(ステップS193;Y)は、払出ビジー信号フラグをチェックして、払出ビジー信号がビジー状態であるかを判定する(ステップS194)。
【0254】
払出ビジー信号は払出制御装置200が払出制御を即座に開始可能な状態か否かを示す信号であって、払出制御を即座に開始可能でない場合には払出ビジー信号がオン状態(ビジー状態)とされる。つまり、払出ビジー信号は、払出コマンド(賞球指令)を受付可能な状態であるか否かを示す信号とも言える。すなわち、払出ビジー信号が、払出制御手段(払出制御装置200)が払出制御を開始可能であるか否を示す状態信号をなす。
【0255】
この払出ビジー信号がビジー状態である場合(ステップS194;Y)は、払出コマンド送信処理を終了する。すなわち、本実施形態では、タイマ割込み毎に払出コマンドを送信するのではなく、所定時間が経過し(払出コマンド送信タイマの値が0になり)、且つ、払出制御装置200側が賞球を払い出せる状態である場合に、払出コマンドを送信するよう構成されている。このように払出制御装置200が払出制御を即座に開始可能でなく、払出コマンドを送信しない場合は、払出コマンドの送信に関する以降の処理を行わないようにすることで、無駄な処理を行うことを防止し制御の負担を軽減するようにしている。
【0256】
払出ビジー信号がオン状態(ビジー状態)になる条件は、例えば、払出動作中、球貸し動作中、シュート球切れエラー中、オーバーフローエラー中、枠電波不正発生中、払出球検出スイッチ(払い出された球を監視するスイッチ)の異常中、払出不足エラー中、払出過剰エラー中、払出制御装置200のメモリ内に払い出すべき賞球数のカウント(未払い出しの賞球数=獲得遊技球数残)があるとき(=0でないとき)等である。
【0257】
払出ビジー信号がビジー状態でない場合(ステップS194;N)は、入賞数カウンタ領域1にカウントがあるかをチェックする(ステップS195)。入賞数カウンタ領域1にカウントがあるかをチェックする処理(ステップS195)においては、賞球数別に設けられた複数の入賞数カウンタ領域のうち、チェック対象とされた入賞数カウンタ領域に「0」でないカウント数があるかを判定する。
【0258】
そして、カウント数がない場合(ステップS195;N)は、チェック対象となる入賞数カウンタ領域1のアドレスを更新し(ステップS196)、すべての入賞数カウンタ領域のカウント数のチェックが終了したかを判定する(ステップS197)。この判定で、すべてのチェックが終了した(ステップS197;Y)と判定すると、払出コマンド送信処理を終了する。一方、すべてのチェックが終了していない(ステップS197;N)と判定すると、ステップS195へ戻って上記処理を繰り返す。本実施形態の場合、3個賞球カウンタ領域→10個賞球カウンタ領域→14個賞球カウンタ領域の順にチェック対象となる入賞数カウンタ領域1のアドレスを更新する。
【0259】
また、上記ステップS195で、カウント数がある(ステップS195;Y)と判定した場合には、対象の入賞数カウンタ領域のカウント数を−1更新し(ステップS198)、対象の入賞数カウンタ領域1のアドレスに対応する払出数コマンドを取得する(ステップS199)。そして、取得した払出数コマンドを払出用シリアル送信バッファに書き込み(ステップS200)、払出コマンド送信タイマ領域に初期値をセーブして(ステップS201)、払出コマンド送信処理を終了する。払出コマンド送信タイマは送信間隔を管理するためのもので、初期値として、例えば200m秒が設定される。
【0260】
これにより、入賞領域への一の入賞を単位とした払出コマンド(賞球指令)が生成され、払出制御装置200に送信されるようになる。払出制御装置200はこの払出コマンドに基づき所定数の賞球を払い出す制御を行う。すなわち、遊技制御装置100が、払出制御手段(払出制御装置200)から出力される当該払出制御手段が払出制御を開始可能であるか否を示す状態信号が払出制御を開始可能であることを示している場合に賞球指令を払出制御手段に送信する賞球指令送信手段をなす。
【0261】
このように遊技制御装置100が、払出制御装置200から出力される状態信号に基づいて賞球指令を送信する制御を行うので、払出制御装置200が即座に払出制御を実行可能な場合にのみ賞球指令が送信されることとなる。これにより、未だ払い出しが行われていない入賞に対応するデータは遊技制御装置100側で保持されるようになるので停電発生時には遊技制御装置100でバックアップされるようになり、払出制御装置200にバックアップするための機能を備えなくとも正確な払出制御を実現できる。
【0262】
〔乱数更新処理1〕
図43には、タイマ割込み処理における乱数更新処理1(ステップS106)を示した。乱数更新処理1は、初期値乱数更新処理の対象となっている大当り図柄乱数、小当り図柄乱数、当り乱数、当り図柄乱数の初期値(スタート値)を更新するための処理である。この乱数更新処理1では、まず、大当り図柄乱数が次回の初期値(スタート値)設定待ちであるかを判定する(ステップS211)。
大当り図柄乱数が初期値設定待ちでない場合(ステップS211;N)は、小当り図柄乱数が次回の初期値(スタート値)設定待ちであるかを判定する(ステップS214)。また、大当り図柄乱数が初期値設定待ちである場合(ステップS211;Y)は、次回初期値として大当り図柄初期値乱数をロードし(ステップS212)、ロードした大当り図柄乱数の次回の初期値を対応する乱数カウンタ(乱数領域)のスタート値を保持するレジスタ(スタート値設定レジスタ)に設定する(ステップS213)。その後、小当り図柄乱数が次回の初期値(スタート値)設定待ちであるかを判定する(ステップS214)。
【0263】
小当り図柄乱数が初期値設定待ちでない場合(ステップS214;N)は、普図の当り乱数が次回の初期値(スタート値)設定待ちであるかを判定する(ステップS217)。また、小当り図柄乱数が初期値設定待ちである場合(ステップS214;Y)は、次回初期値として小当り図柄初期値乱数をロードし(ステップS215)、ロードした小当り図柄乱数の次回の初期値を対応する乱数カウンタ(乱数領域)のスタート値を保持するレジスタ(スタート値設定レジスタ)に設定する(ステップS216)。その後、普図の当り乱数が次回の初期値(スタート値)設定待ちであるかを判定する(ステップS217)。
【0264】
普図の当り乱数が初期値設定待ちでない場合(ステップS217;N)は、普図の当り図柄乱数が次回の初期値(スタート値)設定待ちであるかを判定する(ステップS220)。また、普図の当り乱数が初期値設定待ちである場合(ステップS217;Y)は、次回初期値として当り初期値乱数をロードし(ステップS218)、ロードした普図の当り乱数の次回の初期値を対応する乱数カウンタ(乱数領域)のスタート値を保持するレジスタ(スタート値設定レジスタ)に設定する(ステップS219)。その後、普図の当り図柄乱数が次回の初期値(スタート値)設定待ちであるかを判定する(ステップS220)。
【0265】
普図の当り図柄乱数が初期値設定待ちでない場合(ステップS220;N)は、乱数更新処理1を終了する。また、普図の当り図柄乱数が初期値設定待ちである場合(ステップS220;Y)は、次回初期値として当り図柄初期値乱数をロードし(ステップS221)、ロードした普図の当り図柄乱数の次回の初期値を対応する乱数カウンタ(乱数領域)のスタート値を保持するレジスタ(スタート値設定レジスタ)に設定し(ステップS222)、乱数更新処理1を終了する。
【0266】
〔乱数更新処理2〕
図44には、タイマ割込み処理における乱数更新処理2(ステップS107)を示した。乱数更新処理2は、特図1,特図2の変動表示ゲームにおける変動パターンを決定するための変動パターン乱数を更新する処理である。なお、本実施形態の遊技機では、変動パターン乱数として1バイトの乱数(変動パターン乱数2、3)と、2バイトの乱数(変動パターン乱数1)があり、乱数更新処理2は両方を更新対象とし、割込みが発生するごとに更新対象を切り替えて処理する。しかも、更新対象の乱数が2バイトの場合には、上位のバイトと下位のバイトに対して異なる割込み時に更新処理を行うようになっている。すなわち、メイン処理に対する一の割込み処理において実行される乱数更新処理2による2バイトの変動パターン乱数1(リーチ変動態様決定用乱数)の更新は、上位1バイト若しくは下位1バイトの何れかについて実行されるように構成されている。
【0267】
この乱数更新処理2では、まず、更新すべき複数の乱数のうちいずれの乱数を今回の更新処理の対象とするかを順番に指定するための乱数更新スキャンカウンタを更新する(ステップS231)。本実施形態の場合、乱数更新スキャンカウンタの値は0から3の範囲で更新される。そして、乱数更新スキャンカウンタの値が「0」のときは変動パターン乱数1(上位)が更新され、「1」のときは変動パターン乱数1(下位)が更新され、「2」のときは変動パターン乱数2が更新され、「3」のときは変動パターン乱数3が更新される。次に、乱数更新スキャンカウンタの値に対応する演出乱数更新テーブルのアドレスを算出する(ステップS232)。
次いで、算出されたアドレスに基づいて参照したテーブルから乱数の上限判定値を取得する(ステップS234)。このとき参照するテーブルには、乱数の種類ごとに上限判定値、すなわち、乱数が一巡したか否かを判定するための値が格納されている。
【0268】
続いて、例えば本実施形態において遊技用マイコンとして使用しているCPUには、DRAMのリフレッシュ等のため使用されるリフレッシュレジスタ(以下、「Rレジスタ」と称する)が設けられておらず、その代わりに、Rレジスタと同等の動作をする「M1カウンタ」というカウンタを内蔵しているが、そのM1カウンタの値をロードする(ステップS234)。M1カウンタの値を使用することで、乱数にランダム性を付与することができる。次に、M1カウンタの値をマスクするためのマスク値を取得し、M1カウンタの値をマスクする(ステップS235)。なお、マスク値は、更新対象の乱数によって異なるビット数、例えば、変動パターン乱数1の下位1バイトを更新する場合には、M1カウンタの下位3ビットに、また、変動パターン乱数1の上位1バイトを更新する場合には、M1カウンタの下位4ビットに設定されている。乱数の種類によって上限値が異なるためである。なお、マスク値として、変動パターン乱数1の下位1バイトを更新する場合には、M1カウンタの下位3ビットを、また、変動パターン乱数1の上位1バイトを更新する場合には、M1カウンタの下位4ビットを例示したが、数値は一例であってこれに限られるものではない。
【0269】
次に、更新する乱数領域(乱数カウンタ)が2バイト乱数の上位1バイトであるかを判定する(ステップS236)。そして、乱数領域が2バイト乱数の上位1バイトである場合(ステップS236;Y)は、加算値として、上位1バイトをマスク値によってM1カウンタの値をマスクすることによって残った値(以下、これを「マスクした値」と称する)に「1」を加算したマスク更新値に設定し、下位1バイトを「0」に設定して(ステップS237)、ステップS239に進む。また、乱数領域が2バイト乱数の上位1バイトでない場合(ステップS236;N)は、加算値として、上位1バイトを「0」に設定し、下位1バイトを上記マスク更新値に設定して(ステップS238)、ステップS239に進む。なお、マスクした値に「1」を加算するのは、マスクした値が「0」になる場合があり、「0」を後に加算すると加算する前の値から変化しないので、それを避けるためである。
【0270】
そして、更新する乱数領域が2バイト乱数かを判定し(ステップS239)、2バイト乱数である場合(ステップS239;Y)は、更新する乱数領域の値(2バイト)を設定して(ステップS240)、ステップS242に進む。また、更新する乱数領域が2バイト乱数でない場合(ステップS239;N)は、乱数値の上位1バイトとして「0」を設定し、乱数値の下位1バイトとして、更新する乱数領域の値(1バイト)を設定し(ステップS241)、ステップS242へ進む。
【0271】
ステップS242では、乱数値にステップS237又はS238で決定した加算値を加算した値を新たな乱数値とし、この新たな乱数値がステップS233で取得した上限判定値よりも大きいかを判定する(ステップS243)。そして、新たな乱数値が上限判定値より大きくない場合(ステップS243;N)は、新たな乱数値を1バイト乱数又は2バイト乱数の下位の乱数領域にセーブする(ステップS245)。また、新たな乱数値が上限判定値より大きい場合(ステップS243;Y)は、新たな乱数値から上限判定値を減算した値を再度の新たな乱数値とし(ステップS244)、この値を1バイト乱数又は2バイト乱数の下位の乱数領域にセーブする(ステップS245)。
【0272】
次に、更新した乱数領域が2バイト乱数であるかを判定し(ステップS246)、2バイト乱数でない場合(ステップS246;N)は、乱数更新処理2を終了する。また、2バイト乱数である場合(ステップS246;Y)は、新たな乱数値(再度の新たな乱数値を算出した場合はその値)を2バイト乱数の上位の乱数領域にセーブし(ステップS247)、乱数更新処理2を終了する。
本実施形態の場合、演出乱数更新テーブル上に、上限判定値や、M1カウンタのマスク値、更新する乱数領域の種別情報(1バイト乱数、2バイト乱数(上位)、2バイト乱数(下位))、更新領域のアドレスなどが、更新する乱数の種類分(4ブロック)定義されている。
【0273】
このように、CPU111Aは、特図1,特図2の変動表示ゲームにおける変動パターンを決定するための変動パターン乱数を更新する。従って、CPU111Aは、始動入賞口36や普通変動入賞装置37の始動領域への遊技球の流入に基づいて抽出される各種乱数のうち、特図変動表示ゲームの変動態様(変動パターン)を決定するための変動パターン乱数を更新する乱数更新手段をなす。
【0274】
〔入賞口スイッチ/状態監視処理〕
図45には、タイマ割込み処理における入賞口スイッチ/状態監視処理(ステップS108)を示した。この入賞口スイッチ/状態監視処理では、まず、大入賞口(特別変動入賞装置38)内の大入賞口スイッチ38aに対応する入賞口監視テーブルを準備し(ステップS303)、大入賞口が開いていないにもかかわらず大入賞口に不正な入賞がないか監視するとともに正常な入賞を検出する不正&入賞監視処理(ステップS304)を実行する。
【0275】
入賞口監視テーブルには、対象のスイッチに入力があるかを判定するデータの位置を示す監視スイッチビット、不正監視情報の下位アドレス、不正入賞数領域の下位アドレス、不正入賞エラー報知コマンド、不正入賞数上限値(不正発生判定個数)、入賞口スイッチテーブルのアドレス、報知タイマ更新情報(許可/更新)の情報が定義されている。また、入賞口監視テーブルのうちの入賞テーブルには、監視の繰り返し回数(スイッチの数)に加えて、各スイッチ毎に、監視スイッチビット、入賞数カウンタ領域1の下位アドレス、入賞数カウンタ領域2の下位アドレスの情報が定義されている。入賞口監視テーブルは、監視対象のスイッチのそれぞれに応じたものが用意されている。
【0276】
次に、普電内の入賞口スイッチ(始動口2スイッチ37a)の入賞口監視テーブルを準備し(ステップS305)、不正な入賞がないか監視するとともに正常な入賞を検出する不正&入賞監視処理(ステップS306)を実行する。そして、不正監視処理が不要な入賞口スイッチ(例えば、始動口1スイッチ36aや始動口3スイッチ97a、一般入賞口35の入賞口スイッチ35a)の入賞口監視テーブルを準備し(ステップS307)、入賞数を更新する入賞数カウンタ更新処理(ステップS308)を行う。
【0277】
次に、状態を監視すべき複数のスイッチ並びに信号のうちいずれのスイッチ又は信号を今回の監視の対象とするかを順番に指定するための状態スキャンカウンタを更新する(ステップS309)。本実施形態の場合、の状態スキャンカウンタは0から3の範囲で更新される。その後、状態スキャンカウンタの値に応じて、監視する状態を設定するための遊技機状態監視テーブル1を準備する(ステップS310)。そして、エラーが発生しているかなどの状態を判定する遊技機状態チェック処理(ステップS311)を行う。
【0278】
本実施形態の場合、状態スキャンカウンタの値を遊技機状態監視テーブル1に参照することで、状態スキャンカウンタの値が「0」である場合はスイッチのコネクタ抜けなどの発生により出力されるスイッチ異常1信号に基づく状態の監視が設定され、状態スキャンカウンタの値が「1」である場合は払出制御装置200からのシュート球切れスイッチ信号に基づく状態の監視が設定される。状態スキャンカウンタの値が「2」である場合はオーバーフロースイッチ信号に基づく状態の監視が設定され、状態スキャンカウンタの値が「3」である場合は払出異常ステータス信号に基づく状態の監視が設定される。
【0279】
次に、状態スキャンカウンタの値に応じて、監視する状態を設定するための遊技機状態監視テーブル2を準備する(ステップS312)。そして、エラーが発生しているかなどの状態を判定する遊技機状態チェック処理(ステップS313)を行う。
【0280】
本実施形態の場合、状態スキャンカウンタの値を遊技機状態監視テーブル2に参照することで、状態スキャンカウンタの値が「0」である場合はガラス枠開放検出スイッチ63から出力される信号に基づく状態の監視が設定され、状態スキャンカウンタの値が「1」である場合は本体枠開放検出スイッチ64から出力される信号に基づく状態の監視が設定される。また、状態スキャンカウンタの値が「2」である場合は枠電波不正信号に基づく状態の監視が設定され、状態スキャンカウンタの値が「3」である場合はタッチスイッチ信号に基づく状態の監視が設定される。
【0281】
次に、状態スキャンカウンタの値が「0」であるかを判定し(ステップS314)、エラースキャンカウンタの値が「0」でない場合(ステップS314;N)は、入賞口スイッチ/状態監視処理を終了する。この場合は、次に参照する遊技機状態監視テーブル3に状態の監視対象がない場合である。また、エラースキャンカウンタの値が「0」である場合(ステップS314;Y)は、遊技機状態監視テーブル3を準備し(ステップS315)、エラーが発生しているかなどの状態を判定する遊技機状態チェック処理(ステップS316)を行う。
【0282】
本実施形態の場合、状態スキャンカウンタの値を遊技機状態監視テーブル3に参照することで、状態スキャンカウンタの値が「0」である場合はスイッチのコネクタ抜けなどの発生により出力されるスイッチ異常2信号に基づく状態の監視が設定される。なお、遊技機状態監視テーブル3には状態スキャンカウンタが「1」から「3」の場合は定義されていない。
【0283】
その後、払出制御装置200が払出制御を開始可能であるかを示す払出ビジー信号をチェックする払出ビジー信号チェック処理(ステップS317)を行って、入賞口スイッチ/状態監視処理を終了する。なお、ステップS315からS317の処理は、タイマ割込み毎に更新される状態スキャンカウンタの値が「0」の場合のみ実行されるため、4回のタイマ割込みに1回の割合で実行されることとなる。すなわち、タイマ割込みが4m秒毎に行われる場合は、16m秒毎にステップS315からS317の処理が行われることとなる。
【0284】
〔不正&入賞監視処理〕
図46には、上述の入賞口スイッチ/状態監視処理における不正&入賞監視処理(ステップS302,S304,S306)を示した。この不正&入賞監視処理は、特別変動入賞装置38の大入賞口スイッチ38a及び普通変動入賞装置37の始動口2スイッチ37aに対して行われる処理である。大入賞口(特別変動入賞装置38)や普電(普通変動入賞装置37)については、無理やり開閉部材を開いて遊技球を入れて賞球を払い出させる不正が行われ易いため、入賞の検出の他に不正の監視をする。
【0285】
この不正&入賞監視処理においては、まず、エラー監視対象の入賞口スイッチの不正監視期間フラグをチェックし(ステップS321)、不正監視期間中であるかを判定する(ステップS322)。不正監視期間とは、エラー監視対象の入賞口スイッチが大入賞口スイッチ38aである場合は特別変動入賞装置38を開放する特別遊技状態中以外の期間であり、エラー監視対象の入賞口スイッチが始動口2スイッチ37aである場合は普図の当りに基づき普通変動入賞装置37の開放制御を実行している状態以外の期間である。
【0286】
そして、不正監視期間である場合(ステップS322;Y)は、対象の入賞口スイッチに入力があるかを判定する(ステップS323)。対象の入賞口スイッチに入力がない場合(ステップS323;N)は、対象の報知タイマ更新情報をロードする(ステップS332)。また、対象の入賞口スイッチに入力がある場合(ステップS323;Y)は、対象の不正入賞数を+1更新し(ステップS324)、更新後の不正入賞数が監視対象の不正発生判定個数以上であるかを判定する(ステップS325)。
【0287】
本実施形態の場合、エラー監視対象の入賞口スイッチの種類にかかわらず、不正発生判定個数を5個に設定しているが、不正発生個数は、入賞口スイッチの種類毎に異なる個数を定義することもできる。判定個数を5個としているのは、例えば、開状態にある大入賞口が閉状態に変換した際に遊技球が大入賞口の扉部材に挟まり、その遊技球が大入賞口スイッチの有効期間を過ぎて入賞した場合や信号にノイズがのった場合にそれを不正と判断しないようにするためであり、不正でないのに簡単にエラーと判定しないためである。
【0288】
そして、不正入賞数が監視対象の不正発生判定個数以上でない場合(ステップS325;N)は、対象の入賞口スイッチの入賞口監視テーブルを準備する(ステップS330)。また、不正入賞数が監視対象の不正発生判定個数以上である場合(ステップS325;Y)は、不正入賞数を不正発生判定個数に留め(ステップS326)、対象の不正入賞報知タイマ領域に初期値(例えば60000m秒)をセーブする(ステップS327)。次に、対象の不正発生コマンドを準備し(ステップS328)、不正フラグとして不正入賞発生フラグを準備して(ステップS329)、準備した不正フラグを対象の不正フラグ領域の値と比較する(ステップS338)。
【0289】
一方、不正監視期間中でない場合(ステップS322;N)は、対象の入賞口スイッチの入賞口監視テーブルを準備し(ステップS330)、賞球の設定を行う入賞数カウンタ更新処理(ステップS331)を行う。そして、対象の報知タイマが0でなければ−1更新する(ステップS332)。なお、報知タイマの最小値は0に設定されている。その後、報知タイマの値が0であるかを判定し(ステップS333)、値が0でない場合(ステップS333;N)、すなわちタイムアップしていない場合は、不正&入賞監視処理を終了する。また、値が0である場合(ステップS333;Y)、すなわちタイムアップした又はすでにタイムアップしていた場合は、対象の不正解除コマンドを準備し(ステップS334)、不正フラグとして不正入賞解除フラグを準備する(ステップS335)。そして、報知タイマの値が0になった瞬間であるかを判定する(ステップS336)。
【0290】
報知タイマの値が0になった瞬間である場合(ステップS336;Y)、すなわち今回の不正&入賞監視処理で報知タイマの値が0になった場合は、対象の不正入賞数をクリアし(ステップS337)、準備した不正フラグを対象の不正フラグ領域の値と比較する(ステップS338)。また、報知タイマの値が0になった瞬間でない場合(ステップS336;N)、すなわち前回以前の不正&入賞監視処理で報知タイマの値が0になった場合は、準備した不正フラグを対象の不正フラグ領域の値と比較する(ステップS338)。
【0291】
そして、準備した不正フラグと対象の不正フラグ領域の値が一致した場合(ステップS338;Y)は、不正&入賞監視処理を終了する。また、準備した不正フラグと対象の不正フラグ領域の値が一致しない場合(ステップS338;N)は、準備した不正フラグを対象の不正フラグ領域にセーブし(ステップS339)、演出コマンド設定処理を行い(ステップS340)、不正&入賞監視処理を終了する。以上の処理により、エラーの発生に伴いエラー報知コマンドが演出制御装置300に送信され、エラーの解除に伴い不正入賞エラー解除コマンドが演出制御装置300に送信されて、エラー報知の開始、終了が設定されることとなる。
【0292】
〔入賞数カウンタ更新処理〕
図47には、上述の入賞口スイッチ/状態監視処理及び不正&入賞監視処理における入賞数カウンタ更新処理(ステップS308,S331)を示した。この入賞数カウンタ更新処理においては、まず、入賞口監視テーブルから監視する入賞口スイッチの個数を取得し(ステップS351)、対象の入賞口スイッチに入力(正確には入力の変化)があるかを判定する(ステップS352)。
【0293】
対象の入賞口スイッチに入力がない場合(ステップS352;N)は、テーブルアドレスを次レコードのアドレスに更新して(ステップS361)、全スイッチの監視が終了したかを判定する(ステップS362)。また、対象の入賞口スイッチに入力がある場合(ステップS352;Y)は、対象の入賞数カウンタ領域1の値をロードし(ステップS353)、ロードした値を+1更新して(ステップS354)、オーバーフローするか判定する(ステップS355)。そして、オーバーフローが発生していない場合(ステップS355;N)は、更新後の値を入賞数カウンタ領域1にセーブし(ステップS356)、対象の入賞数カウンタ領域2の値をロードする(ステップS357)。また、オーバーフローが発生した場合(ステップS355;Y)は、対象の入賞数カウンタ領域2の値をロードする(ステップS357)。本実施形態の場合、ステップS354では、賞球(払出コマンド送信)のためのカウンタを更新している。カウンタサイズは2バイト(0〜65535の範囲)である。
【0294】
対象の入賞数カウンタ領域2の値をロード(ステップS357)した後、ロードした値を+1更新して(ステップS358)、オーバーフローするか判定する(ステップS359)。そして、オーバーフローが発生していない場合(ステップS359;N)は、更新後の値を入賞数カウンタ領域2にセーブし(ステップS360)、テーブルアドレスを次レコードのアドレスに更新して(ステップS361)、全スイッチの監視が終了したかを判定する(ステップS362)。また、オーバーフローが発生した場合(ステップS359;Y)は、テーブルアドレスを次レコードのアドレスに更新して(ステップS361)、全スイッチの監視が終了したかを判定する(ステップS362)。本実施形態の場合、ステップS358では、メイン賞球信号のためのカウンタを更新している。カウンタサイズは1バイト(0〜255の範囲)である。
【0295】
全スイッチの監視が終了していない場合(ステップS362;N)は、対象の入賞口スイッチに入力があるかを判定する処理(ステップS352)に戻る。また、全スイッチの監視が終了した場合(ステップS362;Y)は、入賞数カウンタ更新処理を終了する。以上の処理により、入賞領域への入賞に基づき入賞数カウンタ領域1及び2が更新されて入賞の情報が記憶されることとなる。
【0296】
〔遊技機状態チェック処理〕
図48には、上述の入賞口スイッチ/状態監視処理における遊技機状態チェック処理(ステップS311,S313,S316)を示した。この遊技機状態チェック処理では、まず、状態スキャンカウンタに対応する状態監視テーブルを取得し(ステップS371)、監視対象である信号がオンであるかを判定する(ステップS372)。
【0297】
状態監視テーブル(入賞口スイッチ/状態監視処理にて準備した遊技機状態監視テーブル)には、状態スキャンカウンタに対応した情報が定義されている。この情報としては、例えば、状態監視領域の先頭アドレスの下位アドレス、対象の信号情報が保存されているスイッチ制御領域のポート入力状態領域の下位アドレス、対象の信号のビットだけを取り出すマスクデータ、信号オンの判定データ、状態オフコマンド(エラー系の場合はエラー報知終了コマンドをなす)、状態オンコマンド(エラー系の場合はエラー報知開始コマンドをなす)、状態オフ監視タイマ比較値、状態オン監視タイマ比較値が含まれる。
【0298】
対象の信号がオンでない場合(ステップS372;N)は、状態フラグとして状態オフフラグを準備して(ステップS373)、対象の状態オフコマンドを取得し、準備する(ステップS374)。その後、対象の状態オフ監視タイマ比較値を取得して(ステップS375)、対象の信号制御領域の値と今回の信号の状態を比較する(ステップS379)。対象の信号がオンでない場合(ステップS372;N)とは、エラー系の信号ではエラーでない(正常である)ことを示す状態であり、タッチスイッチからの信号ではタッチされていないことを示す状態である。
【0299】
一方、対象の信号がオンである場合(ステップS372;Y)は、状態フラグとして状態オンフラグを準備して(ステップS376)、対象の状態オンコマンドを取得し、準備する(ステップS377)。その後、対象の状態オン監視タイマ比較値を取得して(ステップS378)、対象の信号制御領域の値と今回の信号の状態を比較する(ステップS379)。対象の信号がオンである場合(ステップS372;Y)とは、エラー系の信号ではエラーである(異常や不正である)ことを示す状態であり、タッチスイッチからの信号ではタッチされていることを示す状態である。
【0300】
対象の信号制御領域の値と今回の信号の状態が一致した場合(ステップS379;Y)、すなわち信号の状態が変化していない場合は、対象の状態監視タイマを+1更新して(ステップS382)、対象の状態監視タイマの値が監視タイマ比較値以上となったかを判定する(ステップS383)。また、対象の信号制御領域の値と今回の信号の状態が一致しない場合(ステップS379;N)、すなわち信号の状態が変化した場合は、対象の信号制御領域に今回の信号状態をセーブする(ステップS380)。そして、対象の状態監視タイマをクリアし(ステップS381)、対象の状態監視タイマを+1更新して(ステップS382)、対象の状態監視タイマの値が監視タイマ比較値以上となったかを判定する(ステップS383)。
【0301】
対象の状態監視タイマの値が監視タイマ比較値以上でない場合(ステップS383;N)は、遊技機状態チェック処理を終了する。また、対象の状態監視タイマの値が監視タイマ比較値以上である場合(ステップS383;Y)は、状態監視タイマを−1更新し、比較値−1の値に留めて(ステップS384)、準備した状態フラグを対象の状態フラグ領域の値と比較する(ステップS385)。
【0302】
そして、準備した状態フラグと対象の状態フラグ領域の値とが一致する場合(ステップS385;Y)は、遊技機状態チェック処理を終了する。また、準備した状態フラグと対象の状態フラグ領域の値とが一致しない場合(ステップS385;N)は、準備した状態フラグを対象の状態フラグ領域にセーブし(ステップS386)、演出コマンド設定処理を行って(ステップS387)、遊技機状態チェック処理を終了する。これにより、ステップS374で準備した状態オフコマンド又はS377で準備した状態オンコマンドが演出制御装置300に送信されることとなる。
【0303】
〔払出ビジー信号チェック処理〕
図49には、上述の入賞口スイッチ/状態監視処理における払出ビジー信号チェック処理(ステップS317)を示した。この払出ビジー信号チェック処理においては、まず、払出制御装置200から入力される払出ビジー信号がオンであるかを判定する(ステップS391)。なお、払出ビジー信号は、払出制御装置200が払出制御を開始できない場合にオン状態とされるようになっている。
【0304】
払出ビジー信号がオンである場合(ステップS391;Y)は、状態フラグとしてビジー状態フラグを準備して(ステップS392)、オン確定監視タイマ比較値(例えば32m秒)を設定し(ステップS393)、ビジー信号状態領域の値が今回の信号の状態と一致するかを判定する(ステップS396)。また、払出ビジー信号がオンでない場合(ステップS391;N)は、状態フラグとしてアイドル状態フラグを準備して(ステップS394)、オフ確定監視タイマ比較値(例えば32m秒)を設定し(ステップS395)、ビジー信号状態領域の値が今回の信号の状態と一致するかを判定する(ステップS396)。これにより、同じ状態が、複数回のタイマ割込み分継続しているかチェックすることができる。
【0305】
ビジー信号状態領域の値が今回の信号の状態と一致しない場合(ステップS396;N)には、ビジー信号状態領域に今回の信号の状態をセーブし(ステップS397)、ビジー信号監視タイマを0クリアして(ステップS398)、ビジー信号監視タイマを+1更新する(ステップS399)。また、ビジー信号状態領域の値が今回の信号の状態と一致する場合(ステップS396;Y)には、ビジー信号監視タイマを+1更新する(ステップS399)。
【0306】
次に、ビジー信号監視タイマの値が、ステップS393又はステップS395で設定した監視タイマ比較値以上であるかを判定し(ステップS400)、監視タイマ比較値以上でない場合(ステップS400;N)は、払出ビジー信号チェック処理を終了する。また、監視タイマ比較値以上である場合(ステップS400;Y)は、ビジー信号監視タイマを−1更新し、比較値−1の値に留めて(ステップS401)、ステップS392又はステップS394で準備した状態フラグを払出ビジー信号フラグ領域にセーブし(ステップS402)、払出ビジー信号チェック処理を終了する。
【0307】
この処理により、払出ビジー信号に基づきビジー信号ステータスが設定される。この際に、払出ビジー信号の状態が変化してもすぐにはビジー信号ステータスを変更せず、信号確定時間に亘り変化した状態が継続した場合にビジー信号ステータスを変更するようにしており、ノイズ等の影響を受け難くしている。
【0308】
また、電源投入時にビジー信号ステータスがクリアされるので、何れかの信号状態が信号確定時間に亘り継続するまではビジー信号ステータスは設定されず不定状態となる。これにより、停電が発生し該停電から復帰した場合には、払出制御装置200から払出制御を開始可能であることを示す状態信号が出力されていたとしても、直ちに賞球指令が払出制御装置200に送信されないようになり、払出制御装置200から払出制御を開始可能であることを示す状態信号が所定期間に亘って継続して出力されたことに対応して賞球指令が払出制御装置200に送信されるようになる。これにより、払出制御装置200が賞球指令を受信して即座に払出処理が可能なことを確実に把握してから賞球指令を送信するようになり、賞球指令に対応する払出制御が行われないことを防止できる。
【0309】
〔特図ゲーム処理〕
次に、上述のタイマ割込み処理における特図ゲーム処理(ステップS109)の詳細について説明する。特図ゲーム処理では、始動口1スイッチ36a及び始動口2スイッチ37a、始動口3スイッチ97aの入力の監視と、特図変動表示ゲームに関する処理全体の制御、特図の表示の設定を行う。
【0310】
図50に示すように、特図ゲーム処理では、先ず、始動口1スイッチ36a及び始動口2スイッチ37a、始動口3スイッチ97aの入賞を監視する始動口スイッチ監視処理(ステップA1)を行う。始動口スイッチ監視処理では、第1始動入賞口36、普通変動入賞装置37、第2始動入賞口97に遊技球の入賞があると、各種乱数(大当り乱数など)の抽出を行い、当該入賞に基づく特図変動表示ゲームの開始前の段階で入賞に基づく遊技結果を事前に判定する遊技結果事前判定を行う。
【0311】
次に、大入賞口スイッチ監視処理(ステップA2)を行う。この大入賞口スイッチ監視処理では、特別変動入賞装置38内に設けられた大入賞口スイッチ38aでの遊技球の検出を監視する処理を行う。
【0312】
次に、特図ゲーム処理タイマが「0」でなければ−1更新する(ステップA3)。なお、特図ゲーム処理タイマの最小値は「0」に設定されている。そして、特図ゲーム処理タイマの値が「0」であるかを判定する(ステップA4)。特図ゲーム処理タイマの値が「0」である場合(ステップA4;Y)、すなわちタイムアップした又はすでにタイムアップしていた場合は、特図ゲーム処理番号に対応する処理に分岐させるために参照する特図ゲームシーケンス分岐テーブルをレジスタに設定し(ステップA5)、当該テーブルを用いて特図ゲーム処理番号に対応する処理の分岐先アドレスを取得する(ステップA6)。そして、特図ゲーム処理番号に応じてサブルーチンコールを行う(ステップA7)。
【0313】
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「0」の場合は、特図変動表示ゲームの変動開始を監視し、特図変動表示ゲームの変動開始の設定や演出の設定や、特図変動中処理を行うために必要な情報の設定等を行う特図普段処理(ステップA8)を行う。
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「1」の場合は、特図の停止表示時間の設定や、特図表示中処理を行うために必要な情報の設定等を行う特図変動中処理(ステップA9)を行う。
【0314】
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「2」の場合は、特図変動表示ゲームの遊技結果が大当りであれば、大当りの種類に応じたファンファーレコマンドの設定や、各大当りの大入賞口開放パターンに応じたファンファーレ時間の設定や、ファンファーレ/インターバル中処理を行うために必要な情報の設定等を行う特図表示中処理(ステップA10)を行う。
【0315】
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「3」の場合は、大入賞口の開放時間の設定や開放回数の更新、大入賞口開放中処理を行うために必要な情報の設定等を行うファンファーレ/インターバル中処理(ステップA11)を行う。
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「4」の場合は、大当りラウンドが最終ラウンドでなければインターバルコマンドを設定する一方で最終ラウンドであればエンディングコマンドを設定する処理や、大入賞口残存球処理を行うために必要な情報の設定等を行う大入賞口開放中処理(ステップA12)を行う。
【0316】
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「5」の場合は、大当りラウンドが最終ラウンドであれば大入賞口内にある残存球が排出されるための時間を設定する処理や、大当り終了処理を行うために必要な情報の設定等を行う大入賞口残存球処理(ステップA13)を行う。
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「6」の場合は、特図普段処理を行うために必要な情報の設定等を行う大当り終了処理(ステップA14)を行う。
【0317】
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「7」の場合は、小当りが発生した際の大入賞口の開放時間・開放パターンの設定、ファンファーレコマンドの設定、小当り中処理を行うために必要な情報の設定等を行う小当りファンファーレ中処理(ステップA15)を行う。
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「8」の場合は、エンディングコマンドの設定や小当り残存球処理を行うために必要な情報の設定等を行う小当り中処理(ステップA16)を行う。
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「9」の場合は、小当り中処理の際に大入賞口内に入賞した残存球が排出されるための時間を設定する処理や、小当り終了処理を行うために必要な情報の設定等を行う小当り残存球処理(ステップA17)を行う。
ステップA7にて、特図ゲーム処理番号が「10」の場合は、特図普段処理を行うために必要な情報の設定等を行う小当り終了処理(ステップA18)を行う。
【0318】
その後、特図1表示器51の変動を制御するためのテーブルを準備した後(ステップA19)、特図1表示器51に係る図柄変動制御処理(ステップA20)を行う。そして、特図2表示器52の変動を制御するためのテーブルを準備した後(ステップA21)、特図2表示器52に係る図柄変動制御処理(ステップA22)を行い、特図ゲーム処理を終了する。一方、ステップA4にて、特図ゲーム処理タイマの値が「0」でない場合(ステップA4;N)、すなわちタイムアップしていない場合は、ステップA19の処理に移行して、それ以降の処理を行う。
【0319】
なお、小当りは条件装置の作動を伴わない結果態様であり、大当りとは条件装置の作動を伴う特別結果である。条件装置とは、特図変動表示ゲームで大当りが発生(大当り図柄の停止表示)した場合に作動するもので、条件装置が作動するとは、例えば大当り状態が発生して特別電動役物としての特別変動入賞装置38を連続して作動させるための特定のフラグがセットされる(役物連続作動装置が作動される)ことを意味する。条件装置が作動しないとは、例えば小当り抽選に当選したような場合のように前述のフラグはセットされないことを意味する。なお、「条件装置」は上記のようなソフトウェア的にオンオフされるフラグのようなソフトウェア手段であっても良いし、電気的にオンオフされるスイッチのようなハードウェア手段であっても良い。また、「条件装置」は、その作動が電動役物の連続作動に必要条件とされる装置として、パチンコ遊技機の分野においては一般的に使用されている用語であり、本明細書においても同様な意味を有する用語として使用している。
【0320】
〔始動口スイッチ監視処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における始動口スイッチ監視処理(ステップA1)の詳細について説明する。図51に示すように、始動口スイッチ監視処理では、先ず、第1始動口(第1始動入賞口36)入賞監視テーブルを準備し(ステップA101)、ハード乱数取得処理(ステップA102)を行う。このハード乱数取得処理では、対象となる始動口スイッチ(ここでは始動口1スイッチ36a)に入力があった場合にラッチレジスタに抽出された大当り乱数をロードして準備し、対象となる始動口への入賞があったことを示す情報の設定を行う。その後、特図1の始動口である第1始動口への入賞があるか否かを判定する(ステップA103)。
ステップA103にて、第1始動口への入賞がないと判定した場合(ステップA103;N)には、ステップA109の処理に移行して、それ以降の処理を行う。
一方、ステップA103にて、第1始動口への入賞があると判定した場合(ステップA103;Y)には、特図時短中(普電サポート中)であるか否かを判定する(ステップA104)。
【0321】
ステップA104にて、特図時短中でないと判定した場合(ステップA104;N)には、ステップA107の処理に移行して、それ以降の処理を行う。
一方、ステップA104にて、特図時短中であると判定した場合(ステップA104;Y)には、右打ち指示報知コマンドを準備して(ステップA105)、演出コマンド設定処理(ステップA106)を行う。すなわち、時短状態であれば、特図変動表示ゲームの確率状態にかかわらず、右打ち指示報知コマンドを準備して(ステップA105)、演出コマンド設定処理(ステップA106)を行う。本実施形態の遊技機10の場合、第1始動口(第1始動入賞口36)へは左打ちでないと入賞せず、普通変動入賞装置37へは右打ちでないと入賞しない。したがって、時短状態は、左打ちよりも右打ちの方が有利な遊技状態となるが、時短状態中に第1始動口に入賞があった場合(すなわち、時短状態中に左打ちされた場合)には、右打ち指示報知コマンドを演出制御装置300に送信して、右打ちするよう指示する報知(警告)を演出制御装置300によって行うよう構成されている。
次いで、第1始動口(第1始動入賞口36)による保留の情報を設定するテーブルを準備した後(ステップA107)、特図始動口スイッチ共通処理(ステップA108)を行う。
【0322】
次に、第2始動口(普通変動入賞装置37)入賞監視テーブルを準備し(ステップA109)、ハード乱数取得処理(ステップA110)を行う。このハード乱数取得処理では、対象となる始動口スイッチ(ここでは始動口2スイッチ37a)に入力があった場合にラッチレジスタに抽出された大当り乱数をロードして準備し、対象となる始動口への入賞があったことを示す情報の設定を行う。その後、特図2の始動口である第2始動口への入賞があるか否かを判定する(ステップA111)。
ステップA111にて、第2始動口への入賞がないと判定した場合(ステップA111;N)には、ステップA116の処理に移行して、それ以降の処理を行う。
一方、ステップA111にて、第2始動口への入賞があると判定した場合(ステップA111;Y)には、普通電動役物(普通変動入賞装置37)が作動中である、すなわち、普通変動入賞装置37が作動して遊技球の入賞が可能な開状態となっているか否かを判定し(ステップA112)、普通電動役物が作動中である(ステップA112;Y)と判定すると、ステップA114の処理に移行して、それ以降の処理を行う。一方、ステップA112にて、普通電動役物が作動中でない(ステップA112;N)と判定すると、普電不正発生中であるかを判定する(ステップA113)。
【0323】
ステップA113では、普通変動入賞装置37への不正入賞数が不正発生判定個数(例えば、5個)以上である場合に不正発生中であると判定する。普通変動入賞装置37は、閉状態では遊技球が入賞不可能であり、開状態でのみ遊技球が入賞可能である。よって、閉状態で遊技球が入賞した場合は何らかの異常や不正が発生した場合であり、このような閉状態で入賞した遊技球があった場合はその数を不正入賞数として計数する。そして、このように計数された不正入賞数が所定の不正発生判定個数(上限値)以上である場合に不正発生中と判定する。
【0324】
ステップA113にて、普電不正発生中でないと判定した場合(ステップA113;N)は、第2始動口(普通変動入賞装置37)による保留の情報を設定するテーブルを準備し(ステップA114)、特図始動口スイッチ共通処理(ステップA115)を行った後、ステップA116の処理に移行して、それ以降の処理を行う。また、ステップA113にて、普電不正発生中であると判定した場合(ステップA113;Y)は、ステップA116の処理に移行して、それ以降の処理を行う。
【0325】
次に、第3始動口(第2始動入賞口97)入賞監視テーブルを準備し(ステップA116)、ハード乱数取得処理(ステップA117)を行う。このハード乱数取得処理では、対象となる始動口スイッチ(ここでは始動口3スイッチ97a)に入力があった場合にラッチレジスタに抽出された大当り乱数をロードして準備し、対象となる始動口への入賞があったことを示す情報の設定を行う。その後、特図2の始動口である第3始動口への入賞があるか否かを判定する(ステップA118)。
ステップA118にて、第3始動口への入賞がないと判定した場合(ステップA118;N)は、始動口スイッチ監視処理を終了する。
一方、ステップA118にて、第3始動口への入賞があると判定した場合(ステップA118;Y)には、特図時短中(普電サポート中)であるか否かを判定する(ステップA119)。
【0326】
ステップA119にて、特図時短中でないと判定した場合(ステップA119;N)には、ステップA122の処理に移行して、それ以降の処理を行う。
一方、ステップA119にて、特図時短中であると判定した場合(ステップA119;Y)には、右打ち指示報知コマンドを準備して(ステップA120)、演出コマンド設定処理(ステップA121)を行う。すなわち、時短状態であれば、特図変動表示ゲームの確率状態にかかわらず、右打ち指示報知コマンドを準備して(ステップA120)、演出コマンド設定処理(ステップA121)を行う。本実施形態の遊技機10の場合、第3始動口(第2始動入賞口97)へは左打ちでないと入賞せず、普通変動入賞装置37へは右打ちでないと入賞しない。したがって、時短状態は、左打ちよりも右打ちの方が有利な遊技状態となるが、時短状態中に第3始動口に入賞があった場合(すなわち、時短状態中に左打ちされた場合)には、右打ち指示報知コマンドを演出制御装置300に送信して、右打ちするよう指示する報知(警告)を演出制御装置300によって行うよう構成されている。
次いで、第3始動口(第2始動入賞口97)による保留の情報を設定するテーブルを準備した後(ステップA122)、特図始動口スイッチ共通処理(ステップA123)を行って、始動口スイッチ監視処理を終了する。
【0327】
〔ハード乱数取得処理〕
次に、上述の始動口スイッチ監視処理におけるハード乱数取得処理(ステップA102,A110,A117)の詳細について説明する。図52に示すように、ハード乱数取得処理では、まず、第1始動口(第1始動入賞口36)、第2始動口(普通変動入賞装置37)、及び第3始動口(第2始動入賞口97)のうち、監視対象の始動口の入賞なし情報を設定して(ステップA131)、始動口1スイッチ36a、始動口2スイッチ37a、及び始動口3スイッチ97aのうち、監視対象の始動口スイッチに入力があるか否かを判定する(ステップA132)。
そして、監視対象の始動口スイッチに入力がない場合(ステップA132;N)は、ハード乱数取得処理を終了する。
一方、監視対象の始動口スイッチに入力がある場合(ステップA132;Y)は、乱数ラッチレジスタステータスを読み込み(ステップA133)、対象の乱数ラッチレジスタにラッチデータがあるかを判定する(ステップA134)。
【0328】
対象の乱数ラッチレジスタにラッチデータがない場合(ステップA134;N)、すなわち乱数が抽出されていない場合は、ハード乱数取得処理を終了する。
また、対象の乱数ラッチレジスタにラッチデータがある場合(ステップA134;Y)は、監視対象のハード乱数ラッチレジスタに抽出された大当り乱数をロードし、準備する(ステップA135)。そして、第1始動口(第1始動入賞口36)、第2始動口(普通変動入賞装置37)、及び第3始動口(第2始動入賞口97)のうち、監視対象の始動口の入賞あり情報を設定して(ステップA136)、ハード乱数取得処理を終了する。
【0329】
〔特図始動口スイッチ共通処理〕
次に、上述の始動口スイッチ監視処理における特図始動口スイッチ共通処理(ステップA108,A115,A123)の詳細について説明する。特図始動口スイッチ共通処理は、始動口1スイッチ36aや始動口2スイッチ37a、始動口3スイッチ97aの入力があった場合に、各々の入力について共通して行われる処理である。
【0330】
図53に示すように、特図始動口スイッチ共通処理では、先ず、始動口1スイッチ36a、始動口2スイッチ37a、及び始動口3スイッチ97aのうち、監視対象の始動口スイッチへの入賞の回数に関する情報を遊技機10の外部の管理装置に対して出力する回数である始動口信号出力回数をロードし(ステップA141)、ロードした値を+1更新して(ステップA142)、出力回数がオーバーフローするかを判定する(ステップA143)。
出力回数がオーバーフローしない場合(ステップA143;N)は、更新後の値をRWMの始動口信号出力回数領域にセーブして(ステップA144)、ステップA145の処理に移行する。
一方、出力回数がオーバーフローする場合(ステップA143;Y)は、ステップA145の処理に移行する。本実施形態では、始動口信号出力回数領域に「0」から「255」までの値を記憶することができる。そして、ロードした値が「255」である場合には+1更新によって更新後の値は「0」になり、出力回数がオーバーフローすると判定して、セーブしないよう構成されている。
【0331】
次に、始動口1スイッチ36a、始動口2スイッチ37a、及び始動口3スイッチ97aのうち、監視対象の始動口スイッチに対応する更新対象の特図保留(始動記憶)数が上限値未満かを判定する(ステップA145)。
更新対象の特図保留数が上限値未満でない場合(ステップA145;N)は、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
また、更新対象の特図保留数が上限値未満である場合(ステップA145;Y)は、更新対象の特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を+1更新して(ステップA146)、監視対象の始動口スイッチ及び特図保留数に対応する飾り特図保留数コマンドを準備し(ステップA147)、演出コマンド設定処理(ステップA148)を行って、対象の始動口入賞フラグをセーブする(ステップA149)。続けて、監視対象の始動口スイッチ及び特図保留数に対応する乱数格納領域のアドレスを算出して(ステップA150)、ステップA102,A110,A117のハード乱数取得処理にて準備した大当り乱数をRWMの大当り乱数格納領域にセーブする(ステップA151)。次に、監視対象の始動口スイッチの大当り図柄乱数を抽出し、準備して(ステップA152)、RWMの大当り図柄乱数格納領域にセーブする(ステップA153)。この大当り図柄乱数は、特図保留情報判定処理(ステップA160)で使用する。
【0332】
次いで、変動パターン乱数(本実施形態の場合、変動パターン乱数1から3)を対応するRWMの変動パターン乱数格納領域にセーブする(ステップA154)。そして、第1始動口(第1始動入賞口36)への入賞であるかを判定する(ステップA155)。ステップA155にて、第1始動口への入賞でないと判定した場合(ステップA155;N)には、ステップA158の処理に移行する。一方、ステップA155にて、第1始動口への入賞であると判定した場合(ステップA155;Y)には、小当り図柄乱数を抽出し、準備して(ステップA156)、RWMの小当り図柄乱数格納領域にセーブする(ステップA157)。ステップA158では、特図1保留数と特図2保留数の合計に対応する変動順序フラグ格納領域のアドレス(保留1から8までの何れかの場所)を算出し(ステップA158)、算出した領域に対象(特図1または特図2)の変動順序フラグをセーブし(ステップA159)、特図保留情報判定処理(ステップA160)を行って、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
【0333】
ここで、遊技制御装置100(RAM111C)は、第1始動入賞口36、第2始動入賞口97、普通変動入賞装置37の始動入賞領域への遊技球の流入に基づき、所定の乱数を抽出し変動表示ゲームの実行権利となる始動記憶として所定数を上限に記憶する始動記憶手段をなす。また、始動記憶手段(遊技制御装置100)は、特図1の始動口である第1始動入賞口36への遊技球の入賞に基づき抽出した各種の乱数値を、所定数を上限に第1始動記憶として記憶し、特図2の始動口である第2始動入賞口97や普通変動入賞装置37への遊技球の入賞に基づき抽出した各種の乱数値を、所定数を上限に第2始動記憶として記憶する。
【0334】
〔特図保留情報判定処理〕
次に、上述の特図始動口スイッチ共通処理における特図保留情報判定処理(ステップA160)の詳細について説明する。特図保留情報判定処理は、対応する始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの開始タイミングより前に当該始動記憶に対応した結果関連情報の判定を行う先読み処理である。
【0335】
図54に示すように、まず、大当り乱数値が大当り判定値と一致するか否かにより大当りであるか否かを判定する大当り判定処理(ステップA161)を行う。そして、判定結果が大当りである場合(ステップA162;Y)は、対象の始動口スイッチに対応する大当り図柄乱数チェックテーブルを設定し(ステップA163)、ステップA152にて準備した大当り図柄乱数に対応する停止図柄情報を取得して(ステップA164)、ステップA171の処理に移行する。
【0336】
一方、判定結果が大当りでない場合(ステップA162;N)は、第1始動口(始動入賞口36)への入賞であるかを判定する(ステップA165)。
ステップA165にて、第1始動口への入賞でないと判定した場合(ステップA165;N)には、はずれの停止図柄情報を設定して(ステップA170)、ステップA171の処理に移行する。
一方、ステップA165にて、第1始動口への入賞であると判定した場合(ステップA165;Y)には、大当り乱数値が小当り判定値と一致するか否かにより小当りであるか否かを判定する小当り判定処理(ステップA166)を行う。そして、判定結果が小当りでない場合(ステップA167;N)は、はずれの停止図柄情報を設定して(ステップA170)、ステップA171の処理に移行する。
一方、判定結果が小当りである場合(ステップA167;Y)には、小当り図柄乱数チェックテーブルを設定し(ステップA168)、ステップA156にて準備した小当り図柄乱数に対応する停止図柄情報を取得して(ステップA169)、ステップA171の処理に移行する。
【0337】
そして、対象の始動口スイッチ及び停止図柄情報に対応する先読み停止図柄コマンドを準備し(ステップA171)、演出コマンド設定処理を行う(ステップA172)。次に、変動パターンを設定するためのパラメータである特図情報を設定する特図情報設定処理(ステップA173)を行い、特図変動表示ゲームの変動態様を設定する変動パターン設定処理を行う(ステップA174)。
【0338】
その後、特図変動表示ゲームの変動態様における前半変動パターンを示す前半変動番号及び後半変動パターンを示す後半変動番号に対応する先読み変動パターンコマンドを準備して(ステップA175)、演出コマンド設定処理を行い(ステップA176)、特図保留情報判定処理を終了する。なお、ステップA173における特図情報設定処理、ステップA174における変動パターン設定処理は、特図普段処理で特図変動表示ゲームの開始時に実行される処理と同様である。
【0339】
以上の処理により、先読み対象の始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの結果を含む先読み図柄コマンドと、当該始動記憶に基づく特図変動表示ゲームでの変動パターンの情報を含む先読み変動パターンコマンドが準備され、演出制御装置300に送信される。これにより、始動記憶に対応した結果関連情報(大当りか否かや変動パターンの種類)の判定結果(先読み結果)を、対応する始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの開始タイミングより前に演出制御装置300に対して知らせることができ、特に表示装置41に表示される飾り特図始動記憶表示を変化させるなどして、その特図変動表示ゲームの開始タイミングより前に遊技者に結果関連情報を報知することが可能となる。
【0340】
すなわち、遊技制御装置100が、始動入賞記憶手段(遊技制御装置100)に始動記憶として記憶される乱数を、当該始動記憶に基づく変動表示ゲームの実行前に判定する(例えば特別結果となるか否か等を判定)事前判定手段をなす。なお、始動記憶に対応して記憶された乱数値を事前に判定する時期は、当該始動記憶が発生した始動入賞時だけではなく、当該始動記憶に基づく変動表示ゲームが行われる前であればいつでもよい。
【0341】
〔大入賞口スイッチ監視処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における大入賞口スイッチ監視処理(ステップA2)の詳細について説明する。図55に示すように、大入賞口スイッチ監視処理では、まず、特図ゲーム処理番号の値が「4」であるか、すなわち大入賞口開放中処理中であるかを判定する(ステップA201)。大入賞口開放中処理中である場合(ステップA201;Y)は、ステップA205の処理に移行する。また、大入賞口開放中処理中でない場合(ステップA201;N)は、特図ゲーム処理番号の値が「5」であるか、すなわち大入賞口残存球処理中であるかを判定する(ステップA202)。
【0342】
大入賞口残存球処理中である場合は(ステップA202;Y)は、ステップA205の処理に移行する。また、大入賞口残存球処理中でない場合は(ステップA205;N)は、特図ゲーム処理番号の値が「8」であるか、すなわち小当り中処理中であるかを判定する(ステップA203)。小当り中処理中である場合は(ステップA204;Y)は、ステップA205の処理に移行する。また、小当り中処理中でない場合(ステップA203;N)は、特図ゲーム処理番号の値が「9」であるか、すなわち小当り残存球処理中であるかを判定する(ステップA204)。特図ゲーム処理タイマが「0」になるまで特図ゲーム処理番号は次に移行しないため、このように特図ゲーム処理番号によって遊技の進行状態をチェックすることができる。
【0343】
小当り残存球処理中でない場合(ステップA204;N)は、大入賞口スイッチ監視処理を終了する。また、小当り残存球処理中である場合(ステップA204;Y)は、ステップA205の処理に移行する。そして、入賞カウンタに「0」をセットして(ステップA205)、大入賞口スイッチに入力があるかを判定する(ステップA206)。
【0344】
大入賞口スイッチに入力がない場合(ステップA206;N)は、入賞カウンタの値が0であるかを判定する(ステップA214)。また、大入賞口スイッチに入力がある場合(ステップA206;Y)は、大入賞口カウントコマンドを準備して(ステップA207)、演出コマンド設定処理(ステップA208)を行う。そして、入賞カウンタを+1更新し(ステップA209)、入賞カウンタの値が0であるかを判定する(ステップA214)。
【0345】
入賞カウンタの値が「0」であるかの判定(ステップA214)において、入賞カウンタの値が「0」である場合(ステップA214;Y)は、大入賞口スイッチ監視処理を終了する。
また、入賞カウンタの値が「0」でない場合(ステップA214;N)は、大入賞口残存球処理中であるかを判定する(ステップA215)。
大入賞口残存球処理中である場合(ステップA215;Y)は、大入賞口スイッチ監視処理を終了し、大入賞口残存球処理中でない場合(ステップA215;N)は、小当り残存球処理中であるかを判定する(ステップA216)。
小当り残存球処理中である場合(ステップA216;Y)は、大入賞口スイッチ監視処理を終了し、小当り残存球処理中でない場合(ステップA216;N)は、入賞カウンタの値を大入賞口カウント数に加算し(ステップA217)、大入賞口カウント数が上限値(一のラウンドで入賞可能な遊技球数。例えば「9」)以上となったかを判定する(ステップA218)。
【0346】
大入賞口カウント数が上限値以上となっていない場合(ステップA218;N)は、大入賞口スイッチ監視処理を終了する。また、大入賞口カウント数が上限値以上となった場合(ステップA218;Y)は、大入賞口カウント数を上限値に留め(ステップA219)、特図ゲーム処理タイマ領域を0クリアして(ステップA220)、小当り中処理中であるかを判定する(ステップA221)。小当り中処理中でない場合(ステップA221;N)は、大入賞口スイッチ監視処理を終了し、小当り中処理中である場合(ステップA221;Y)は、大入賞口制御ポインタ領域に小当り開放動作終了の値をセーブして(ステップA222)、大入賞口スイッチ監視処理を終了する。これにより大入賞口が閉鎖されて一のラウンドが終了することとなる。
【0347】
〔特図普段処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における特図普段処理(ステップA8)の詳細について説明する。図56に示すように、特図普段処理では、先ず、特図1保留数及び特図2保留数は共に「0」であるか判定する(ステップA301)。
ステップA301で、特図1保留数及び特図2保留数は共に「0」でないと判定した場合(ステップA301;N)には、変動順序フラグ格納領域(保留数合計1用)からフラグをロードして(ステップA302)、今回の変動が特図1の変動であるか判定する(ステップA303)。
ステップA303で、今回の変動が特図1の変動であると判定した場合(ステップA303;Y)には、特図1保留数に対応する飾り特図保留数コマンドを準備し(ステップA304)、演出コマンド設定処理(ステップA305)を行い、特図1変動開始処理(ステップA306)を行って、特図普段処理を終了する。なお、この時点では、特図1保留数は−1更新されていないが、ステップA304では、−1更新された値に対応するコマンド(飾り特図保留数コマンド)を準備する。
【0348】
一方、ステップA303で、今回の変動が特図1の変動でないと判定した場合(ステップA303;N)、すなわち今回の変動が特図2の変動である場合には、特図2保留数に対応する飾り特図保留数コマンドを準備し(ステップA307)、演出コマンド設定処理(ステップA308)を行い、特図2変動開始処理(ステップA309)を行って、特図普段処理を終了する。なお、この時点では、特図2保留数は−1更新されていないが、ステップA307では、−1更新された値に対応するコマンド(飾り特図保留数コマンド)を準備する。
【0349】
また、ステップA301で、特図1保留数及び特図2保留数は共に「0」であると判定した場合(ステップA301;Y)には、客待ちデモが開始済みであるかを判定し(ステップA310)、客待ちデモが開始済みでない場合(ステップA310;N)は、客待ちデモフラグ領域に客待ちデモ中フラグをセットする(ステップA311)。
続けて、客待ちデモコマンドを準備して(ステップA312)、演出コマンド設定処理(ステップA313)を行う。
次いで、処理番号として特図普段処理にかかる「0」を設定し(ステップA314)、その処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブして(ステップA315)、変動図柄判別フラグ領域をクリアする(ステップA316)。そして、大入賞口不正監視期間フラグ領域に不正監視期間中フラグをセーブして(ステップA317)、特図普段処理を終了する。
【0350】
〔特図1変動開始処理〕
次に、上述の特図普段処理における特図1変動開始処理(ステップA306)の詳細について説明する。特図1変動開始処理は、第1特図変動表示ゲームの開始時に行う処理である。図57に示すように、まず、実行する特図変動表示ゲームの種別(ここでは特図1)を示す特図1変動フラグを変動図柄判別フラグ領域にセーブし(ステップA321)、第1特図変動表示ゲームが大当りであるか否かを判別するための大当りフラグ1にはずれ情報や大当り情報を設定する大当りフラグ1設定処理(ステップA322)を行う。
【0351】
次に、特図1停止図柄(図柄情報)の設定に係る特図1停止図柄設定処理(ステップA323)を行った後、変動パターンを設定するためのパラメータである特図情報を設定する特図情報設定処理(ステップA324)を行い、第1特図変動表示ゲームの変動パターンの設定に関する種々の情報を参照するための情報が設定されたテーブルである特図1変動パターン設定情報テーブルを準備する(ステップA325)。その後、第1特図変動表示ゲームにおける変動態様である変動パターンを設定する変動パターン設定処理(ステップA326)を行い、第1特図変動表示ゲームの変動開始の情報を設定する変動開始情報設定処理(ステップA327)を行う。
次いで、処理番号として特図変動中処理にかかる「1」を設定し(ステップA328)、その処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA329)。
【0352】
次いで、客待ちデモフラグ領域をクリアし(ステップA330)、特図1の変動開始に関する信号(例えば、特別図柄1変動中信号をON)を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA331)。その後、特図1変動制御フラグ領域に変動中フラグをセーブし(ステップA332)、特図1点滅制御タイマ領域に点滅制御タイマ(特図1表示器51の点滅の周期のタイマ)の初期値(例えば、52m秒)をセーブし(ステップA333)、特図1変動図柄番号領域に初期値(例えば、0)をセーブして(ステップA334)、特図1変動開始処理を終了する。
【0353】
〔特図2変動開始処理〕
次に、上述の特図普段処理における特図2変動開始処理(ステップA309)の詳細について説明する。特図2変動開始処理は、第2特図変動表示ゲームの開始時に行う処理であって、図57に示した特図1変動開始処理での処理と同様の処理を、第2始動記憶を対象として行うものである。
【0354】
図58に示すように、まず、実行する特図変動表示ゲームの種別(ここでは特図2)を示す特図2変動フラグを変動図柄判別フラグ領域にセーブし(ステップA341)、第2特図変動表示ゲームが大当りであるか否かを判別するための大当りフラグ2にはずれ情報や大当り情報を設定する大当りフラグ2設定処理(ステップA342)を行う。
【0355】
次に、特図2停止図柄(図柄情報)の設定に係る特図2停止図柄設定処理(ステップA343)を行った後、変動パターンを設定するためのパラメータである特図情報を設定する特図情報設定処理(ステップA344)を行い、第2特図変動表示ゲームの変動パターンの設定に関する種々の情報を参照するための情報が設定されたテーブルである特図2変動パターン設定情報テーブルを準備する(ステップA345)。その後、第2特図変動表示ゲームにおける変動態様である変動パターンを設定する変動パターン設定処理(ステップA346)を行い、第2特図変動表示ゲームの変動開始の情報を設定する変動開始情報設定処理(ステップA347)を行う。
次いで、処理番号として特図変動中処理にかかる「1」を設定し(ステップA348)、その処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA349)。
【0356】
次いで、客待ちデモフラグ領域をクリアし(ステップA350)、特図2の変動開始に関する信号(例えば、特別図柄2変動中信号をON)を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA351)。その後、特図2変動制御フラグ領域に変動中フラグをセーブし(ステップA352)、特図2点滅制御タイマ領域に点滅制御タイマ(特図2表示器52の点滅の周期のタイマ)の初期値(例えば、104m秒)をセーブし(ステップA353)、特図2変動図柄番号領域に初期値(例えば、0)をセーブして(ステップA354)、特図2変動開始処理を終了する。
【0357】
〔大当りフラグ1設定処理〕
図59には、上述の特図1変動開始処理における大当りフラグ1設定処理(ステップA322)を示した。この大当りフラグ1設定処理では、まず、小当りフラグ領域にはずれ情報をセーブして(ステップA361)、大当りフラグ1領域にはずれ情報をセーブする(ステップA362)。次に、RWMの特図1大当り乱数格納領域(保留数1用)から大当り乱数をロードし、準備して(ステップA363)、当該特図1大当り乱数格納領域(保留数1用)を0クリアする(ステップA364)。なお、保留数1用とは、消化順序が最先(ここでは特図1のうちで最先)の特図始動記憶についての情報(乱数等)を格納する領域である。その後、準備した大当り乱数値が大当り判定値と一致するか否かに応じて大当りであるか否かを判定する大当り判定処理(ステップA365)を行う。
【0358】
そして、大当り判定処理(ステップA365)の判定結果が大当りである場合(ステップA366;Y)は、ステップA362にてはずれ情報をセーブした大当りフラグ1領域に大当り情報を上書きしてセーブし(ステップA367)、大当りフラグ1設定処理を終了する。一方、大当り判定処理(ステップA365)の判定結果が大当りでない場合(ステップA366;N)は、準備した大当り乱数値が小当り判定値と一致するか否かに応じて小当りであるか否かを判定する小当り判定処理(ステップA368)を行う。
【0359】
そして、小当り判定処理(ステップA368)の判定結果が小当りである場合(ステップA369;Y)は、ステップA361にてはずれ情報をセーブした小当りフラグ領域に小当り情報を上書きしてセーブし(ステップA370)、大当りフラグ1設定処理を終了する。一方、小当り判定処理(ステップA368)の判定結果が小当りでない場合(ステップA369;N)は、大当りフラグ1領域にも小当りフラグ領域にもはずれ情報をセーブしたまま大当りフラグ1設定処理を終了する。このように、本実施形態において、第1特図変動表示ゲームの結果は、「大当り」、「小当り」、及び「はずれ」のうちの何れかとなる。
【0360】
〔大当りフラグ2設定処理〕
図60には、上述の特図2変動開始処理における大当りフラグ2設定処理(ステップA342)を示した。この大当りフラグ2設定処理では、まず、大当りフラグ2領域にはずれ情報をセーブする(ステップA371)。次に、RWMの特図2大当り乱数格納領域(保留数1用)から大当り乱数をロードし、準備して(ステップA372)、当該特図2大当り乱数格納領域(保留数1用)を0クリアする(ステップA372)。なお、保留数1用とは、消化順序が最先(ここでは特図2のうちで最先)の特図始動記憶についての情報(乱数等)を格納する領域である。その後、準備した大当り乱数値が大当り判定値と一致するか否かに応じて大当りであるか否かを判定する大当り判定処理(ステップA374)を行う。
【0361】
そして、大当り判定処理(ステップA374)の判定結果が大当りである場合(ステップA375;Y)は、ステップA371にてはずれ情報をセーブした大当りフラグ2領域に大当り情報を上書きしてセーブし(ステップA375)、大当りフラグ2設定処理を終了する。一方、大当り判定処理(ステップA374)の判定結果が大当りでない場合(ステップA375;N)は、大当りフラグ2にはずれ情報をセーブしたまま大当りフラグ2設定処理を終了する。このように、本実施形態において、第2特図変動表示ゲームの結果は、「大当り」及び「はずれ」のうちの何れかとなる。
【0362】
〔大当り判定処理〕
図61には、上述の特図保留情報判定処理、大当りフラグ1設定処理及び大当りフラグ2設定処理における大当り判定処理(ステップA161、A365、A374)を示した。この大当り判定処理では、まず、大当り判定値の下限判定値を設定し(ステップA381)、対象の大当り乱数の値が下限判定値未満かを判定する(ステップA382)。なお、大当りであるとは大当り乱数が大当り判定値と一致することである。大当り判定値は連続する複数の値であり、大当り乱数が、大当り判定値の下限の値である下限判定値以上で、かつ、大当り判定値の上限の値である上限判定値以下である場合に、大当りであると判定される。
【0363】
大当り乱数の値が下限判定値未満である場合(ステップA382;Y)は、判定結果としてはずれを設定し(ステップA387)、大当り判定処理を終了する。具体的には、当該大当り判定処理が、大当りフラグ1設定処理における大当り判定処理(ステップA365)である場合には、大当り乱数の値が下限判定値未満である場合(ステップA382;Y)は、小当り又ははずれであるので、判定結果として「大当り以外(小当り又ははずれ)」を設定する(ステップA387)。一方、当該大当り判定処理が、大当りフラグ2設定処理における大当り判定処理(ステップA374)である場合には、大当り乱数の値が下限判定値未満である場合(ステップA382;Y)は、はずれであるので、判定結果として「大当り以外(はずれ)」を設定する(ステップA387)。
また、大当り乱数の値が下限判定値未満でない場合(ステップA382;N)は、高確率状態であるかを判定する(ステップA383)。
【0364】
そして、高確率状態である場合(ステップA383;Y)は、高確率中の上限判定値を設定し(ステップA384)、対象の大当り乱数の値が上限判定値より大きいかを判定する(ステップA386)。また、高確率状態でない場合(ステップA383;N)は、低確率中の上限判定値を設定し(ステップA385)、対象の大当り乱数の値が上限判定値より大きいかを判定する(ステップA386)。
【0365】
大当り乱数の値が上限判定値より大きい場合(ステップA386;Y)は、判定結果としてはずれを設定し(ステップA357)、大当り判定処理を終了する。具体的には、当該大当り判定処理が、大当りフラグ1設定処理における大当り判定処理(ステップA365)である場合には、大当り乱数の値が上限判定値より大きい場合(ステップA386;Y)は、小当り又ははずれであるので、判定結果として「大当り以外(小当り又ははずれ)」を設定する(ステップA387)。一方、当該大当り判定処理が、大当りフラグ2設定処理における大当り判定処理(ステップA374)である場合には、大当り乱数の値が上限判定値より大きい場合(ステップA386;Y)は、はずれであるので、判定結果として「大当り以外(はずれ)」を設定する(ステップA387)。
また、大当り乱数の値が上限判定値より大きくない場合(ステップA386;N)、すなわち大当りである場合は、判定結果として大当りを設定し(ステップA388)、大当り判定処理を終了する。
【0366】
〔小当り判定処理〕
図62には、上述の特図保留情報判定処理及び大当りフラグ1設定処理における小当り判定処理(ステップA166、A368)を示した。この小当り判定処理では、まず、小当り下限判定値を設定し、対象の大当り乱数の値が小当り下限判定値未満かを判定する(ステップA391)。なお、大当り判定と同一の乱数(大当り乱数)を用いて小当り判定を行う。すなわち、小当りであるとは大当り乱数が小当り判定値と一致することである。小当り判定値は連続する複数の値であり、大当り乱数が、小当り判定値の下限の値である小当り下限判定値以上で、かつ、小当り判定値の上限の値である小当り上限判定値以下である場合に、小当りであると判定される。無論、大当り判定値の範囲と小当り判定値の範囲は被らないよう設定されている。
【0367】
大当り乱数の値が小当り下限判定値未満である場合(ステップA391;Y)、すなわちはずれである場合は、判定結果としてはずれを設定し(ステップA393)、小当り判定処理を終了する。
また、大当り乱数の値が小当り下限判定値未満でない場合(ステップA391;N)は、小当り上限判定値を設定し、対象の大当り乱数の値が小当り上限判定値より大きいかを判定する(ステップA392)。
【0368】
大当り乱数の値が小当り上限判定値より大きい場合(ステップA392;Y)、すなわちはずれである場合は、判定結果としてはずれを設定し(ステップA393)、小当り判定処理を終了する。
また、大当り乱数の値が小当り上限判定値より大きくない場合(ステップA392;N)、すなわち小当りである場合は、判定結果として小当りを設定し(ステップA394)、小当り判定処理を終了する。
【0369】
〔特図1停止図柄設定処理〕
図63には、上述の特図1変動開始処理における特図1停止図柄設定処理(ステップA323)を示した。この特図1停止図柄設定処理では、まず、大当りフラグ1が大当りかを判定し(ステップA401)、大当りである場合(ステップA401;Y)は、特図1大当り図柄乱数格納領域(保留数1用)から大当り図柄乱数をロードする(ステップA402)。次に、特図1大当り図柄テーブルを設定して(ステップA403)、ロードした大当り図柄乱数に対応する停止図柄番号を取得し、特図1停止図柄番号領域にセーブする(ステップA404)。この処理により特別結果の種類が選択される。
【0370】
その後、特図1大当り停止図柄情報テーブルを設定して(ステップA405)、停止図柄番号に対応する停止図柄パターンを取得し、停止図柄パターン領域にセーブする(ステップA406)。停止図柄パターンとは、特図表示器(ここでは特図1表示器51)での停止図柄や表示装置41での停止図柄を設定するためのものである。次に、停止図柄番号に対応するラウンド数上限値情報を取得し、ラウンド数上限値情報領域にセーブして(ステップA407)、停止図柄番号に対応する確率変動判定データを取得し、確率変動判定データ領域にセーブして(ステップA408)、停止図柄パターン及び確率状態に対応する演出モード移行情報をセーブする(ステップA409)。
【0371】
これらの情報は、特別遊技状態の実行態様、及び特別遊技状態の終了後の演出モードを設定するためのものである。本実施形態の場合、当りを契機に演出モードが移行し、当り図柄の種類(大当り図柄の種類、又は小当り)に応じて当り終了後に移行する演出モードの移行先が変化する。また、特図1における大当りのうち特定の大当り図柄(例えば、4R確変図柄)となる場合は、遊技状態が確変中であるか否かに応じて、移行先の演出モードが確変確定となる専用の演出モードとなるのか、確変であるか否か区別が困難な演出モードに移行するかが決定される。そして、停止図柄パターンに対応する飾り特図コマンドを準備する(ステップA418)。
【0372】
一方、大当りフラグ1が大当りでない場合(ステップA401;N)は、小当りフラグが小当りかを判定し(ステップA410)、小当りである場合(ステップA411;Y)は、特図1小当り図柄乱数格納領域(保留数1用)から小当り図柄乱数をロードする(ステップA411)。次に、特図1小当り図柄テーブルを設定し(ステップA412)、ロードした小当り図柄乱数に対応する停止図柄番号を取得し、特図1停止図柄番号領域にセーブする(ステップA413)。
その後、停止図柄番号に対応する停止図柄パターンを取得し、停止図柄パターン領域にセーブして(ステップA414)、停止図柄パターンに対応する演出モード移行情報をセーブする(ステップA415)。そして、停止図柄パターンに対応する飾り特図コマンドを準備する(ステップA418)。
【0373】
また、小当りフラグが小当りでない場合(ステップA410;N)は、はずれ時の停止図柄番号を特図1停止図柄番号領域にセーブし(ステップA416)、はずれ停止図柄パターンを停止図柄パターン領域にセーブして(ステップA417)、停止図柄パターンに対応する飾り特図コマンドを準備する(ステップA418)。以上の処理により、特図変動表示ゲームの結果に対応した停止図柄が設定される。
【0374】
その後、飾り特図コマンドを飾り特図コマンド領域にセーブし(ステップA419)、演出コマンド設定処理(ステップA420)を行う。この飾り特図コマンドは、後に演出制御装置300に送信される。そして、停止図柄番号に対応する図柄データを試験信号出力データ領域にセーブし(ステップA421)、特図1大当り図柄乱数格納領域(保留数1用)を0クリアし(ステップA422)、特図1小当り図柄乱数格納領域(保留数1用)を0クリアして(ステップA423)、特図1停止図柄設定処理を終了する。
【0375】
〔特図2停止図柄設定処理〕
図64には、上述の特図2変動開始処理における特図2停止図柄設定処理(ステップA343)を示した。この特図2停止図柄設定処理では、まず、大当りフラグ2が大当りかを判定し(ステップA431)、大当りである場合(ステップA431;Y)は、特図2大当り図柄乱数格納領域(保留数1用)から大当り図柄乱数をロードする(ステップA432)。次に、特図2大当り図柄テーブルを設定して(ステップA433)、ロードした大当り図柄乱数に対応する停止図柄番号を取得し、特図2停止図柄番号領域にセーブする(ステップA434)。この処理により特別結果の種類が選択される。
【0376】
その後、特図2大当り停止図柄情報テーブルを設定して(ステップA435)、停止図柄番号に対応する停止図柄パターンを取得し、停止図柄パターン領域にセーブする(ステップA436)。停止図柄パターンとは、特図表示器(ここでは特図2表示器52)での停止図柄や表示装置41での停止図柄を設定するためのものである。次に、停止図柄番号に対応するラウンド数上限値情報を取得し、ラウンド数上限値情報領域にセーブして(ステップA437)、停止図柄番号に対応する確率変動判定データを取得し、確率変動判定データ領域にセーブして(ステップA438)、停止図柄パターン及び確率状態に対応する演出モード移行情報をセーブする(ステップA439)。これらの情報は、特別遊技状態の実行態様、及び特別遊技状態の終了後の演出モードを設定するためのものである。そして、停止図柄パターンに対応する飾り特図コマンドを準備する(ステップA442)。
【0377】
一方、大当りフラグ2が大当りでない場合(ステップA431;N)は、はずれ時の停止図柄番号を特図2停止図柄番号領域にセーブし(ステップA440)、はずれ停止図柄パターンを停止図柄パターン領域にセーブして(ステップA441)、停止図柄パターンに対応する飾り特図コマンドを準備する(ステップA442)。以上の処理により、特図変動表示ゲームの結果に対応した停止図柄が設定される。
【0378】
その後、飾り特図コマンドを飾り特図コマンド領域にセーブし(ステップA443)、演出コマンド設定処理(ステップA444)を行う。この飾り特図コマンドは、後に演出制御装置300に送信される。そして、停止図柄番号に対応する図柄データを試験信号出力データ領域にセーブし(ステップA445)、特図2大当り図柄乱数格納領域(保留数1用)を0クリアして(ステップA446)、特図2停止図柄設定処理を終了する。
【0379】
すなわち、遊技制御装置100が、第1始動入賞口(始動入賞口36)での遊技球の検出に基づいて変動表示ゲームとして第1変動表示ゲームを実行し、第2始動入賞口(普通変動入賞装置37)での遊技球の検出に基づいて変動表示ゲームとして第2変動表示ゲームを実行する変動表示ゲーム実行手段をなす。また、遊技制御装置100が、判定手段(遊技制御装置100)による判定結果に基づき変動表示ゲームの実行を制御する変動表示ゲーム実行制御手段をなす。
【0380】
〔特図情報設定処理〕
次に、上述の特図保留情報判定処理、特図1変動開始処理及び特図2変動開始処理における特図情報設定処理(ステップA173、A324、A344)の詳細について説明する。本実施形態の場合、確率状態(低/高確率、時短あり/なし)は変動の振り分けに影響せず、遊技制御装置100が管理している演出モードが変動の振り分けに影響する。演出モードは、確率状態、時短状態の有無、特図変動表示ゲームの進行状況などに応じて、複数の演出モードから一の演出モードが設定されるようになっている。
【0381】
図65に示すように特図情報設定処理では、まず、前半変動グループ選択ポインタテーブルを設定して(ステップA451)、演出モード情報に対応する前半変動グループ選択ポインタを取得する(ステップA452)。
次いで、前半変動グループ選択オフセットテーブルを設定して(ステップA453)、対象の特図保留数と停止図柄パターンに対応するオフセットデータを取得する(ステップA454)。
次いで、前半変動グループ選択ポインタとオフセットデータを加算して(ステップA455)、加算して得た値を変動振分情報1領域にセーブする(ステップA456)。これにより変動振分情報1領域には、停止図柄の種類、保留数、及び演出モードに基づいて生成された変動振分情報1がセーブされる。この変動振分情報1は、前半変動(リーチ開始前までの変動態様)を振り分けるためのテーブルポインタであり、後に変動グループを選択するために用いられる。ただし、機種の仕様次第であるが、保留数が多い時に変動時間を短くするのははずれの場合のみであるため、はずれ以外の場合には、結果として保留数は前半変動の振り分けに影響しない。なお、変動グループとは複数の変動パターンが含まれたもので、変動パターンを決定する際には、まず変動グループを選択し、さらにこの変動グループの中から一の変動パターンを選択するようになっている。
【0382】
次いで、後半変動グループ選択ポインタテーブルを設定して(ステップA457)、演出モード情報に対応する後半変動グループ選択ポインタを取得する(ステップA458)。
次いで、後半変動グループ選択オフセットテーブルを設定して(ステップA459)、対象の特図保留数と停止図柄パターンに対応するオフセットデータを取得する(ステップA460)。
次いで、後半変動グループ選択ポインタとオフセットデータを加算して(ステップA461)、加算して得た値を変動振分情報2領域にセーブして(ステップA462)、特図情報設定処理を終了する。これにより変動振分情報2領域には、停止図柄の種類、保留数、及び演出モードに基づいて生成された変動振分情報2がセーブされる。この変動振分情報2は、後半変動(リーチの種類(リーチなしも含む。))を振り分けるためのテーブルポインタであり、後に変動グループを選択するために用いられる。ただし、はずれの場合のみ保留数に応じてリーチの発生率が変化する(保留数が多い時にリーチの発生率が低くなる)ため、はずれ以外の場合には、結果として保留数は後半変動の振り分けに影響しない。
【0383】
〔変動パターン設定処理〕
次に、上述の特図保留情報判定処理、特図1変動開始処理、及び特図2変動開始における変動パターン設定処理(ステップA174、A326、A346)の詳細について説明する。なお、変動パターンは、特図変動表示ゲームの開始からリーチ状態となるまでの変動態様である前半変動パターンと、リーチ状態となってから特図変動表示ゲームの終了までの変動態様である後半変動パターンとからなり、先に後半変動パターンを設定してから前半変動パターンを設定する。
【0384】
図66に示すように変動パターン設定処理では、まず、変動グループ選択アドレステーブルを設定し(ステップA471)、変動振分情報2に対応する後半変動グループテーブルのアドレスを取得し、準備して(ステップA472)、対象の変動パターン乱数1格納領域(保留数1用)から変動パターン乱数1をロードし、準備する(ステップA473)。本実施形態において、後半変動グループテーブルの構造は、当り用とはずれ用とで構造が異なる。具体的には、当り用は1バイトサイズ、はずれ用は2バイトサイズとなっている。はずれの発生率よりも当りの発生率が低く、1バイトでも足りるため、データ容量の節約の観点から、当り用は1バイトサイズになっている。したがって、当り時は、2バイトの変動パターン乱数1の下位の値だけを使用している。また、当りの発生率よりもはずれの発生率は高く、より多様な演出を出現させたいため、はずれ用は2バイトサイズになっている。
【0385】
そして、特図変動表示ゲームの結果がはずれであるかを判定し(ステップA474)、はずれである場合(ステップA474;Y)には、2バイト振り分け処理(ステップA475)を行って、ステップA477の処理に移行する。また、はずれでない場合(ステップA474;N)には、振り分け処理(ステップA476)を行って、ステップA477の処理に移行する。
【0386】
そして、振り分けられた結果得られた後半変動選択テーブルのアドレスを取得し、準備して(ステップA477)、対象の変動パターン乱数2格納領域(保留数1用)から変動パターン乱数2をロードし、準備する(ステップA478)。そして、振り分け処理(ステップA479)を行い、振り分けられた結果得られた後半変動番号を取得し、後半変動番号領域にセーブする(ステップA480)。この処理により、後半変動パターンが設定されることとなる。
【0387】
次に、前半変動グループテーブルを設定し(ステップA481)、変動振分情報1と後半変動番号を基にテーブル選択ポインタを算出する(ステップA482)。そして、算出したポインタに対応する前半変動選択テーブルのアドレスを取得し、準備して(ステップA483)、対象の変動パターン乱数3格納領域(保留数1用)から変動パターン乱数3をロードし、準備する(ステップA484)。その後、振り分け処理(ステップA485)を行い、振り分けられた結果得られた前半変動番号を取得し、前半変動番号領域にセーブして(ステップA486)、変動パターン設定処理を終了する。この処理により、前半変動パターンが設定され、特図変動表示ゲームの変動パターンが設定されることとなる。すなわち、遊技制御装置100が、ゲームの実行態様である変動パターンを複数のうちから設定する変動パターン設定手段をなす。
【0388】
〔振り分け処理〕
図67には、上述の変動パターン設定処理における振り分け処理(ステップA476、A479、A485)を示した。振り分け処理は、変動パターン乱数1に基づいて、後半変動グループテーブルから特図変動表示ゲームの後半変動選択テーブルを選択したり、変動パターン乱数2に基づいて、後半変動選択テーブルから特図変動表示ゲームの後半変動パターン(後半変動番号)を選択したり、変動パターン乱数3に基づいて、前半変動選択テーブルから特図変動表示ゲームの前半変動パターン(前半変動番号)を選択したりするための処理である。
【0389】
この振り分け処理では、まず、対象の選択テーブル(ステップA472にて準備した後半変動グループテーブル、ステップA477にて準備した後半変動選択テーブル、又はステップA483にて準備した前半変動選択テーブル)の先頭のデータが振り分けなしのコード(すなわち「0」)であるかをチェックする(ステップA2201)。ここで、後半変動グループテーブル、後半変動選択テーブル、及び前半変動選択テーブルは、少なくとも一の後半変動選択テーブルや後半変動パターン(後半変動番号)や前半変動パターン(前半変動番号)と対応付けて所定の振り分け値を記憶しているが、振り分けの必要がない選択テーブルの場合、振り分け値「0」、すなわち、振り分けなしのコードが先頭に規定されている。
【0390】
そして、対象の選択テーブル(後半変動グループテーブルや後半変動選択テーブルや前半変動選択テーブル)の先頭のデータが振り分けなしのコードである場合(ステップA2202;Y)は、振り分けた結果に対応するデータのアドレスに更新して(ステップA2207)、振り分け処理を終了する。
一方、対象の選択テーブル(後半変動グループテーブルや後半変動選択テーブルや前半変動選択テーブル)の先頭のデータが振り分けなしのコードでない場合(ステップA2202;N)は、対象の選択テーブル(後半変動グループテーブルや後半変動選択テーブルや前半変動選択テーブル)に最初に規定されている一の振り分け値を取得する(ステップA2203)。
【0391】
続けて、ステップA473やA478やA484にて準備した乱数値(変動パターン乱数1や変動パターン乱数2や変動パターン乱数3の値)からステップA2203にて取得した振り分け値を減算して新たな乱数値を算出し(ステップA2204)、当該算出した新たな乱数値が「0」よりも小さいかを判定する(ステップA2205)。そして、新たな乱数値が「0」よりも小さくない場合(ステップA2205;N)は、次の振り分け値のアドレスに更新した後(ステップA2206)、ステップA2203の処理に移行して、それ以降の処理を行う。
【0392】
すなわち、対象の選択テーブル(後半変動グループテーブルや後半変動選択テーブルや前半変動選択テーブル)に次に規定されている振り分け値を取得し(ステップA2203)、その後、前回のステップA2205にて判定済みの乱数値から振り分け値を減算することで新たな乱数値を算出して(ステップA2204)、算出した新たな乱数値が「0」よりも小さいか否かを判定する(ステップA2205)。
上記の処理をステップA2205にて新たな乱数値が「0」よりも小さいと判定(ステップA2205;Y)するまで実行する。これにより、対象の選択テーブル(後半変動グループテーブルや後半変動選択テーブルや前半変動選択テーブル)に規定されている少なくとも一の後半変動選択テーブルや後半変動パターン(後半変動番号)や前半変動パターン(前半変動番号)の中から何れか一の後半変動選択テーブルや後半変動パターン(後半変動番号)や前半変動パターン(前半変動番号)が選択される。
そして、ステップA2205にて、新たな乱数値が「0」よりも小さいと判定すると(ステップA2205;Y)、振り分けた結果に対応するデータのアドレスに更新して(ステップA2207)、振り分け処理を終了する。
【0393】
〔2バイト振り分け処理〕
図68には、上述の変動パターン設定処理における2バイト振り分け処理(ステップA475)を示した。2バイト振り分け処理は、変動パターン乱数1に基づいて後半変動グループテーブルから特図変動表示ゲームの後半変動選択テーブルを選択するための処理である。
【0394】
この2バイト振り分け処理では、まず、選択テーブル(ステップA472にて準備した後半変動グループテーブル)の先頭のデータが振り分けなしのコード(すなわち「0」)であるかをチェックする(ステップA2301)。ここで、後半変動グループテーブルは、少なくとも一の後半変動選択テーブルと対応付けて所定の振り分け値を記憶しているが、後半変動パターンが「リーチなし」となる後半変動選択テーブルのみを規定する後半変動グループテーブル(例えば、結果がはずれの場合の一部の変動グループテーブル)にあっては、振り分けの必要がないため、振り分け値「0」、すなわち、振り分けなしのコードが先頭に規定されている。
【0395】
そして、選択テーブル(後半変動グループテーブル)の先頭のデータが振り分けなしのコードである場合(ステップA2302;Y)は、振り分けた結果に対応するデータのアドレスに更新して(ステップA2307)、2バイト振り分け処理を終了する。
一方、選択テーブル(後半変動グループテーブル)の先頭のデータが振り分けなしのコードでない場合(ステップA2302;N)は、選択テーブル(後半変動グループテーブル)に最初に規定されている一の振り分け値を取得する(ステップA2303)。
【0396】
続けて、ステップA473にて準備した乱数値(変動パターン乱数1の値)からステップA2303にて取得した振り分け値を減算して新たな乱数値を算出し(ステップA2304)、当該算出した新たな乱数値が「0」よりも小さいかを判定する(ステップA2305)。そして、新たな乱数値が「0」よりも小さくない場合(ステップA2305;N)は、次の振り分け値のアドレスに更新した後(ステップA2306)、ステップA2303の処理に移行して、それ以降の処理を行う。
すなわち、選択テーブル(後半変動グループテーブル)に次に規定されている振り分け値を取得し(ステップA2303)、その後、前回のステップA2305にて判定済みの乱数値から振り分け値を減算することで新たな乱数値を算出して(ステップA2304)、算出した新たな乱数値が「0」よりも小さいか否かを判定する(ステップA2305)。
【0397】
上記の処理をステップA2305にて新たな乱数値が「0」よりも小さいと判定(ステップA2305;Y)するまで実行する。これにより、選択テーブル(後半変動グループテーブル)に規定されている少なくとも一の後半変動選択テーブルの中から何れか一の後半変動選択テーブルが選択される。
そして、ステップA2305にて、新たな乱数値が「0」よりも小さいと判定すると(ステップA2305;Y)、振り分けた結果に対応するデータのアドレスに更新して(ステップA2307)、2バイト振り分け処理を終了する。
図67に示す振り分け処理の構成と、図68に示す2バイト振り分け処理の構成とは、基本的に同じであるが、振り分けに使用する乱数のサイズが1バイトであるか、2バイトであるかという点で異なるため、計算するためのプログラム命令が異なっている。
【0398】
〔変動開始情報設定処理〕
次に、上述の特図1変動開始処理及び特図2変動開始処理における変動開始情報設定処理(ステップA327、A347)の詳細について説明する。図69に示すように変動開始情報設定処理では、まず、対象の変動パターン乱数1〜3の乱数格納領域をクリアする(ステップA491)。次に、前半変動時間値テーブルを設定し(ステップA492)、前半変動番号に対応する前半変動時間値を取得する(ステップA493)。さらに、後半変動時間値テーブルを設定し(ステップA494)、後半変動番号に対応する後半変動時間値を取得する(ステップA495)。
【0399】
そして、前半変動時間値と後半変動時間値を加算し(ステップA496)、加算値を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブする(ステップA497)。その後、前半変動番号に対応する変動コマンド(MODE)を準備し(ステップA498)、後半変動番号に対応する変動コマンド(ACTION)を準備して(ステップA499)、演出コマンド設定処理を行う(ステップA500)。次に、変動図柄判別フラグに対応する特図保留数を−1更新して(ステップA501)、変動図柄判別フラグに対応する乱数格納領域のアドレスを設定する(ステップA502)。次いで、乱数格納領域をシフトし(ステップA503)、シフト後の空き領域をクリアする(ステップA504)。さらに、変動順序フラグ格納領域をシフトし(ステップA505)、シフト後の空き領域をクリアして(ステップA506)、変動開始情報設定処理を終了する。
【0400】
以上の処理により、特図変動表示ゲームの開始に関する情報が設定される。すなわち、遊技制御装置100が、始動記憶手段(遊技制御装置100)に記憶された各種の乱数値の判定を行う判定手段をなす。また、遊技制御装置100が、始動記憶の判定情報に基づいて、変動表示ゲームで実行する識別情報の変動パターンを決定することが可能な変動パターン決定手段をなす。
【0401】
そして、これらの特図変動表示ゲームの開始に関する情報は後に演出制御装置300に送信され、演出制御装置300では、特図変動表示ゲームの開始に関する情報の受信に基づき、決定された変動パターンに応じて飾り特図変動表示ゲームでの詳細な演出内容を設定する。これらの特図変動表示ゲームの開始に関する情報としては、始動記憶数(保留数)に関する情報を含む飾り特図保留数コマンド、停止図柄に関する情報を含む飾り特図コマンド、特図変動表示ゲームの変動パターンに関する情報を含む変動コマンド、停止時間の延長に関する情報を含む停止情報コマンドが挙げられ、この順でコマンドが演出制御装置300に送信される。特に、飾り特図コマンドを変動コマンドよりも先に送信することで、演出制御装置300での処理を効率よく進めることができる。
【0402】
〔特図変動中処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における特図変動中処理(ステップA9)の詳細について説明する。図70に示すように、特図変動中処理では、まず、変動図柄判別フラグに対応する図柄停止コマンドを準備して(ステップA601)、演出コマンド設定処理(ステップA602)を行う。次いで、停止図柄パターン番号に対応する表示時間を設定して(ステップA603)、設定した表示時間を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブする(ステップA604)。本実施形態の場合、停止図柄パターンがはずれ図柄パターンである場合には表示時間として600m秒を設定し、停止図柄パターンが大当り図柄パターンである場合には表示時間として2000m秒を設定し、停止図柄パターンが小当り図柄パターンである場合には表示時間として2000m秒を設定する。すなわち、遊技制御装置100が、変動表示ゲームの停止結果態様を表示する停止時間を設定する停止時間設定手段をなす。
【0403】
そして、処理番号として特図表示中処理にかかる「2」を設定し(ステップA605)、その処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA606)。さらに、特図1の変動終了に関する信号(例えば、特別図柄1変動中信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブし(ステップA607)、特図2の変動終了に関する信号(例えば、特別図柄2変動中信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブして(ステップA608)、外部情報端子に出力用の特図変動表示ゲームの実行回数に係る図柄確定回数信号制御タイマ領域に制御タイマ初期値(例えば、256m秒)をセーブする(ステップA609)。その後、特図1表示器51における特図1変動表示ゲームの制御用の情報として、特図1表示器51での変動停止に係る停止フラグを特図1変動制御フラグ領域にセーブし(ステップA610)、特図2表示器52における特図2変動表示ゲームの制御用の情報として、特図2表示器52での変動停止に係る停止フラグを特図2変動制御フラグ領域にセーブして(ステップA611)、特図変動中処理を終了する。
【0404】
〔特図表示中処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における特図表示中処理(ステップA10)の詳細について説明する。図71及び図72に示すように、特図表示中処理では、まず、特図1変動開始処理における大当りフラグ1設定処理にて設定された小当りフラグをロードして(ステップA701)、RWMの小当りフラグ領域をクリアする処理(ステップA702)を行う。
次いで、特図1変動開始処理における大当りフラグ1設定処理にて設定された大当りフラグ1と、特図2変動開始処理における大当りフラグ2設定処理にて設定された大当りフラグ2と、をロードして(ステップA703)、RWMの大当りフラグ1領域及び大当りフラグ2領域をクリアする処理(ステップA704)を行う。そして、ロードされた大当りフラグ2が大当りかを判定して(ステップA705)、大当りである(ステップA705;Y)と判定すると、第2特図変動表示ゲームの大当り(特図2大当り)の開始に関する試験信号(例えば、条件装置作動中信号をON、役物連続作動装置作動中信号をオン、特別図柄2当り信号をON)をRWMの試験信号出力データ領域にセーブして(ステップA708)、ラウンド数上限値テーブルを設定する(ステップA709)。
【0405】
一方、ステップA705にて、大当りフラグ2のチェックの結果、大当りでない(ステップA705;N)と判定すると、ロードされた大当りフラグ1が大当りかを判定して(ステップA706)、大当りである(ステップA706;Y)と判定すると、第1特図変動表示ゲームの大当り(特図1大当り)の開始に関する試験信号(例えば、条件装置作動中信号をON、役物連続作動装置作動中信号をオン、特別図柄1当り信号をON)をRWMの試験信号出力データ領域にセーブし(ステップA707)、ラウンド数上限値テーブルを設定する処理(ステップA709)を行う。
【0406】
ラウンド数上限値テーブルを設定する処理(ステップA709)を行った後、ラウンド数上限値情報に対応するラウンド数上限値(本実施形態の場合、「16」又は「4」)を取得し、RWMのラウンド数上限値領域にセーブする(ステップA710)。続けて、ラウンド数上限値情報に対応するラウンドLEDポインタを取得し、RWMのラウンドLEDポインタ領域にセーブする(ステップA711)。
【0407】
次に、停止図柄パターンに対応した飾り特図コマンドをRWMの飾り特図コマンド領域からロードし、準備して(ステップA712)、演出コマンド設定処理(ステップA713)を行う。その後、普図変動表示ゲーム及び特図変動表示ゲームにて当り結果となる確率を通常確率状態(低確率状態)とする情報に係る確率情報コマンドを準備して(ステップA714)、演出コマンド設定処理(ステップA715)を行う。続けて、特図1又は特図2停止図柄設定処理にて設定された図柄情報(停止図柄番号又は停止図柄パターン)に対応するファンファーレコマンドを準備して(ステップA716)、演出コマンド設定処理(ステップA717)を行う。
【0408】
次に、大入賞口開放情報と、普図変動表示ゲーム及び特図変動表示ゲームにて当り結果となる確率の状態に対応する信号をRWMの外部情報出力データ領域にセーブする(ステップA718)。本実施形態の場合、ステップA718において、大入賞口開放情報と確率の状態に対応する信号として、大当り2信号と大当り3信号をセーブする。なお、それぞれのON/OFFは大入賞口開放情報と確率の状態とで決まる。例えば、大当り2信号は、出玉のある大当り(大入賞口開放情報が大入賞口開放情報1(4R確変(突確))以外)である場合にはON、出玉のない大当り(大入賞口開放情報が大入賞口開放情報1(4R確変(突確)))である場合には、時短状態中での大当り時であればON、それ以外ではOFFとなる。また、大当り3信号は、出玉のある大当りである場合にはON、出玉のない大当りである場合にはOFFとなる。
【0409】
その後、大入賞口開放情報と、普図変動表示ゲーム及び特図変動表示ゲームにて当り結果となる確率の状態に対応する大当りファンファーレ時間(例えば5000m秒、4700m秒、7700m秒又は300m秒)を設定して(ステップA719)、設定した大当りファンファーレ時間を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブする(ステップA720)。そして、特図ゲームモードフラグをロードし、ロードしたフラグを特図ゲームモードフラグ退避領域にセーブする(ステップA721)。これにより特別結果が発生した際における特図の確率状態、時短状態の情報が記憶される。そして、後に記憶した情報に基づき特別遊技状態の終了後の演出モードが決定される。
【0410】
そして、大入賞口開放情報に対応する大入賞口(特別変動入賞装置38)の大入賞口不正入賞数領域をクリアし(ステップA722)、大入賞口開放情報に対応する大入賞口の大入賞口不正監視期間フラグ領域に不正監視期間外フラグをセーブする(ステップA723)。その後、ファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理1(ステップA724)を行い、特図表示中処理を終了する。すなわち、遊技制御装置100が、第1特図変動表示ゲームと第2特図変動表示ゲームの何れかで結果が特別結果となることに基づき、特別変動入賞装置38を開状態に変換する特別遊技状態を発生する特別遊技状態発生手段をなす。
【0411】
一方、ステップA706にて、大当りフラグ1が大当りでない場合(ステップA706;N)は、ロードした小当りフラグが小当りかを判定する(ステップA725)。
ステップA725にて、小当りフラグが小当りであると判定した場合(ステップA725;Y)には、時間短縮変動回数更新処理(ステップA726)、演出モードの設定に関する演出モード情報チェック処理(ステップA727)を行って、特図変動表示ゲームの確率状態が高確率状態であるかを判定する(ステップA728)。
【0412】
ステップA728にて、特図の高確率中でないと判定した場合(ステップA728;N)には、飾り特図コマンド領域から飾り特図コマンドをロードし、準備して(ステップA729)、演出コマンド設定処理(ステップA730)を行う。次いで、小当りファンファーレコマンドを準備し(ステップA731)、演出コマンド設定処理(ステップA732)を行って、ステップA733の処理に移行する。
また、ステップA728にて、特図の高確率中であると判定した場合(ステップA728;Y)には、ステップA733の処理に移行する。このように、本実施形態の遊技機10においては、特図変動表示ゲームの確率状態が高確率状態である場合には、小当りの発生で大入賞口は開くが、小当りの発生を遊技者に意識させないようにするために、表示装置41に表示される画面を変化させないようになっている。
そして、特図ゲームモードフラグをロードし、ロードしたフラグを特図ゲームモードフラグ退避領域にセーブする(ステップA733)。その後、小当りファンファーレ中処理移行設定処理1(ステップA734)を行い、特図表示中処理を終了する。
【0413】
一方、ステップA725にて、小当りフラグが小当りでないと判定した場合(ステップA725;N)には、時間短縮変動回数更新処理(ステップA735)、演出モードの設定に関する演出モード情報チェック処理(ステップA736)を行い、演出モード番号に対応する切替準備残り回転数を設定して(ステップA737)、演出残り回転数と切替準備残り回転数とが一致するかを判定する(ステップA738)。なお、切替準備残り回転数は、複数の演出モードのうちの全ての演出モードにおいて異なる値(回転数)であってもよいし、複数の演出モードのうちの何れかの演出モードにおいて同一の値(回転数)であってもよいし、複数の演出モードのうちの全ての演出モードにおいて同一の値(回転数)であってもよい。
ステップA738にて、演出残り回転数と切替準備残り回転数とが一致しないと判定した場合(ステップA738;N)には、特図普段処理移行設定処理1(ステップA741)を行い、特図表示中処理を終了する。
一方、ステップA738にて、演出残り回転数と切替準備残り回転数とが一致すると判定した場合(ステップA738;Y)には、演出モード切替準備コマンドを準備して(ステップA739)、演出コマンド設定処理(ステップA740)を行った後に、特図普段処理移行設定処理1(ステップA741)を行い、特図表示中処理を終了する。演出モード切替準備コマンドは、演出モードが切り替わる数回転前から先読み演出を行わないようにするためのコマンドであり、演出モード切替準備コマンドを演出制御装置300に送信することによって、モードをまたいで演出に矛盾等が生じないようにすることができる。
【0414】
〔時間短縮変動回数更新処理〕
次に、上述の特図表示中処理における時間短縮変動回数更新処理(ステップA726、A735)の詳細について説明する。図73に示すように、時間短縮変動回数更新処理では、まず、特図高確率中(高確率状態中)であるかを判定する(ステップA751)。特図高確率中である場合(ステップA751;Y)は、時間短縮変動回数更新処理を終了する。また、特図高確率中でない場合(ステップA751;N)は、時短中であるかを判定する(ステップA752)。そして、時短中でない場合(ステップA752;N)は、時間短縮変動回数更新処理を終了する。また、時短中である場合(ステップA752;Y)は、時間短縮変動回数を−1更新して(ステップA753)、時間短縮変動回数が「0」となったかを判定する(ステップA754)。
【0415】
時間短縮変動回数が「0」でない場合(ステップA754;N)には、時間短縮変動回数更新処理を終了する。また、時間短縮変動回数が「0」となった場合(ステップA754;Y)には、時短終了に関する信号(例えば、大当り2信号をOFF)を外部情報出力データ領域にセーブする。次いで、時短状態の終了に関する信号(例えば、特別図柄1変動時間短縮状態信号をOFF、特別図柄2変動時間短縮状態信号をOFF、普通図柄1高確率状態信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブする。
【0416】
次いで、遊技状態表示番号領域に時短なしの番号をセーブし(ステップA757)、普図ゲームモードフラグ領域に普図低確率フラグをセーブして(ステップA758)、特図ゲームモードフラグ領域に特図低確率&時短なしフラグをセーブする(ステップA759)。次いで、左打ち指示に関する信号(例えば、発射位置指定信号1をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブし(ステップA760)、右打ち中の表示LED(例えば、第1遊技状態表示部57)を消灯させるため、遊技状態表示番号2領域に左打ち状態中の番号をセーブして(ステップA761)、時間短縮変動回数更新処理を終了する。
【0417】
〔演出モード情報チェック処理〕
次に、上述の特図表示中処理における演出モード情報チェック処理(ステップA727、A736)の詳細について説明する。図74に示すように、演出モード情報チェック処理では、まず、次モード移行情報が更新なしコードであるかを判定する(ステップA771)。次モード移行情報が更新なしコードである場合(ステップA771;Y)は、演出モード情報チェック処理を終了する。この場合は、実行した特図変動表示ゲームの回数に応じた演出モードの変更が行われない場合であって、例えば高確率状態において次回の大当りまで継続する演出モードが選択されている場合である。
【0418】
また、次モード移行情報が更新なしコードでない場合(ステップA771;N)は、演出モードの変更までの特図変動表示ゲームの実行可能回数である演出残り回転数を−1更新し(ステップA772)、演出残り回転数が「0」となったかを判定する(ステップA773)。演出残り回転数が「0」となっていない場合(ステップA773;N)には、演出モード情報チェック処理を終了する。また、演出残り回転数が「0」となった場合(ステップA773;Y)、すなわち次の特図変動表示ゲームから演出モードを変更する場合は、演出モード情報アドレステーブルを設定し(ステップA774)、次モード移行情報に対応するテーブルのアドレスを取得する(ステップA775)。
【0419】
そして、移行する演出モードの演出モード番号を取得し、RWM内の演出モード番号領域にセーブして(ステップA776)、移行する演出モードの演出残り回転数を取得し、RWM内の演出残り回転数領域にセーブして(ステップA677)、移行する演出モードの次モード移行情報を取得し、RWM内の次モード移行情報領域にセーブする(ステップA678)。その後、新たに設定された演出モード番号に対応する確率情報コマンドを準備し(ステップA779)、準備した確率情報コマンドが停電復旧時送信コマンド領域の値と一致するかを判定する(ステップA780)。準備した確率情報コマンドが停電復旧時送信コマンド領域の値と一致する場合(ステップA780;Y)、すなわち確率の状態が変化していない場合には、演出モード情報チェック処理を終了する。
【0420】
また、準備した確率情報コマンドが停電復旧時送信コマンド領域の値と一致しない場合(ステップA780;N)には、準備した確率情報コマンドを停電復旧時送信コマンド領域にセーブして(ステップA782)、演出コマンド設定処理(ステップA782)を行う。
次いで、新しく設定された演出残り回転数に対応する演出回転数コマンドを準備して(ステップA783)、演出コマンド設定処理(ステップA784)を行う。
次いで、時間短縮変動回数に対応する時間短縮変動回数コマンドを準備して(ステップA785)、演出コマンド設定処理(ステップA786)を行う。
次いで、新たな演出モードは左打ちするモードであるかを判定し(ステップA787)、左打ちするモードでない場合(ステップA787;N)には、演出モード情報チェック処理を終了する。また、左打ちするモードである場合(ステップA787;Y)には、左打ち指示報知コマンドを準備し(ステップA788)、演出コマンド設定処理(ステップA789)を行って、演出モード情報チェック処理を終了する。これにより、演出モードの切替の規定回転数前から切替を予告する演出を行うことが可能となる。このように遊技制御装置100で演出モードを管理するようにしたことで、例えば特定の演出モードでのみ特定のリーチを発生させる等の制御が可能となり、遊技の興趣を向上することができる。
【0421】
〔ファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理1〕
次に、上述の特図表示中処理におけるファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理1(ステップA724)の詳細について説明する。図75に示すように、ファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理1では、まず、ファンファーレ/インターバル中処理に係る処理番号である「3」を設定し(ステップA791)、特図ゲーム処理番号領域に処理番号をセーブする(ステップA792)。
【0422】
次に、大当り(特別遊技状態)の開始に関する信号(例えば、大当り1信号をON(大当り+小当りで出力)、大当り4信号をON(大当りで出力))を外部情報出力データ領域にセーブし(ステップA793)、高確率状態と時短状態の終了に関する信号(例えば、特別図柄1高確率状態信号をOFF、特別図柄2高確率状態信号をOFF、特別図柄1変動時間短縮状態信号をOFF、特別図柄2変動時間短縮状態信号をOFF、普通図柄1高確率状態信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA794)。なお、特図高確率中でも、普図は確率状態しか変化しないので、普通図柄1変動時間短縮状態信号及び普通電動役物1開放延長状態信号は常時OFFされている。その後、特別遊技状態で実行したラウンド数を管理するためのラウンド数領域をクリアし(ステップA795)、遊技状態表示番号領域に時短なしの番号をセーブして(ステップA796)、普図ゲームモードフラグ領域に普図低確率フラグをセーブする(ステップA797)。
【0423】
そして、変動図柄判別フラグ領域をクリアし(ステップA798)、高確率状態の表示に係る遊技盤30に設けた遊技状態表示LED(第3遊技状態表示部)を消灯させるために高確率報知フラグ領域をクリアして(ステップA799)、特図ゲームモードフラグ領域に特図低確率&時短なしフラグをセーブする(ステップA800)。次に、停電復旧時に演出制御装置300に出力されるコマンドをセーブする停電復旧時送信コマンド領域に確率情報コマンド(低確率)をセーブし(ステップA801)、時短状態で実行可能な特図変動表示ゲームの回数を管理するための時間短縮変動回数領域をクリアする(ステップA802)。これにより高確率状態及び時短状態が終了し、通常確率状態かつ通常状態となる。
【0424】
その後、演出モード番号領域に演出モード1の番号をセーブし(ステップA803)、演出残り回転数領域をクリアして(ステップA804)、次モード移行情報領域に更新なしコードをセーブする(ステップA805)。そして、右打ち指示に関する信号(例えば、発射位置指定信号1をON)を試験信号出力データ領域にセーブし(ステップA806)、右打ち中の表示LED(例えば、第2遊技状態表示部)を点灯させるため、遊技状態表示番号2領域に右打ち状態中の番号をセーブして(ステップA807)、ファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理1を終了する。これにより、特別遊技状態の発生に伴い演出モードの情報が一旦クリアされることとなる。
【0425】
〔小当りファンファーレ中処理移行設定処理1〕
次に、上述の特図表示中処理における小当りファンファーレ中処理移行設定処理1(ステップA734)の詳細について説明する。
図76に示すように、小当りファンファーレ中処理移行設定処理1では、まず、処理番号として小当りファンファーレ中処理にかかる「7」を設定して(ステップA811)、当該処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA812)。
【0426】
次いで、小当りファンファーレ時間(例えば0.3秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップA813)、小当り遊技の開始に関する信号(例えば、大当り1信号をON(大当り+小当りで出力))を外部情報出力データ領域にセーブして(ステップA814)、小当り遊技の開始に関する信号(例えば、特別図柄1小当り信号をON)を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA815)。
【0427】
次いで、大入賞口不正入賞数領域をクリアして(ステップA816)、大入賞口不正監視期間フラグ領域に不正監視期間外フラグをセーブする(ステップA817)。
次いで、右打ち指示に関する信号(発射位置指定信号1をON)を試験信号出力データ領域にセーブし(ステップA818)、右打ち中の表示LED(例えば、第1遊技状態表示部57)を点灯させるため、遊技状態表示番号2領域に右打ち状態中の番号をセーブして(ステップA819)、小当りファンファーレ中処理移行設定処理1を終了する。
【0428】
〔ファンファーレ/インターバル中処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理におけるファンファーレ/インターバル中処理(ステップA11)の詳細について説明する。図77に示すように、ファンファーレ/インターバル中処理では、まず、特別遊技状態のラウンド数を+1更新し(ステップA901)、特別遊技状態のラウンド数に対応するラウンドコマンドを準備して(ステップA902)、演出コマンド設定処理(ステップA903)を行う。
【0429】
その後、大入賞口動作判定テーブルを設定し(ステップA904)、大入賞口開放情報に対応する開放切替判定値を取得して(ステップA905)、特別遊技状態のラウンド数が、取得した開放切替判定値よりも大きいかを判定する(ステップA906)。
ラウンド数が開放切替判定値よりも大きい場合(ステップA906;Y)は、短開放(第2開放態様)用の大入賞口開放時間(例えば0.2秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップA907)、大入賞口開放中処理移行設定処理(ステップA909)を行って、ファンファーレ/インターバル中処理を終了する。
また、ラウンド数が開放切替判定値よりも大きくない場合(ステップA906;N)は、長開放(第1開放態様)用の大入賞口開放時間(例えば29秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップA908)、大入賞口開放中処理移行設定処理(ステップA909)を行って、ファンファーレ/インターバル中処理を終了する。
【0430】
ここで、本実施形態においては、大当りパターンとして、16R確変A(全て長開放)、16R確変B(1〜4Rは長開放、5〜16Rは短開放)、16R通常A(全て長開放)、16R通常B(1〜4Rは長開放、5〜16Rは短開放)、4R確変(全て短開放)が設定されている。なお、確変とは特別遊技状態の終了後の確率状態が高確率状態となる大当りであり、通常とは特別遊技状態の終了後の確率状態が低確率状態となる大当りである。したがって、大入賞口動作判定テーブルには、16R確変Aデータと開放切替判定値「0」、16R確変Bデータと開放切替判定値「4」、16R通常Aデータと開放切替判定値「0」、16R通常Bデータと開放切替判定値「4」、4R確変データと開放切替判定値「0」が対応付けて記憶されている。そして、ラウンド数が開放切替判定値以下である間は長開放、ラウンド数が開放切替判定値を上回ると短開放となる開放動作を行うようになっている。
【0431】
〔大入賞口開放中処理移行設定処理〕
図78には、上述のファンファーレ/インターバル中処理における大入賞口開放中処理移行設定処理(ステップA909)を示した。この大入賞口開放中処理移行設定処理においては、まず、処理番号を大入賞口開放中処理にかかる「4」に設定し(ステップA911)、処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA912)。その後、大入賞口の開放開始に関する信号(例えば、特別電動役物1作動中信号をON)を試験信号出力データ領域にセーブして(ステップA913)、大入賞口への入賞数を記憶する大入賞口カウント数領域の情報をクリアする(ステップA914)。そして、大入賞口ソレノイド出力データ領域にオンデータをセーブして(ステップA915)、大入賞口開放中処理移行設定処理を終了する。
【0432】
〔大入賞口開放中処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における大入賞口開放中処理(ステップA12)の詳細について説明する。図79に示すように、大入賞口開放中処理では、まず、実行中の特別遊技状態における現在のラウンド数とRWMのラウンド数上限値領域のラウンド数上限値とを比較して現在のラウンドが最終ラウンドであるかを判定する(ステップA1001)。そして、最終ラウンドでない場合(ステップA1001;N)は、大入賞口動作判定テーブルを設定し(ステップA1002)、大入賞口開放情報に対応する開放切替判定値を取得して(ステップA1003)、特別遊技状態のラウンド数が、取得した開放切替判定値よりも大きいかを判定する(ステップA1004)。
ラウンド数が開放切替判定値よりも大きい場合(ステップA1004;Y)には、短閉鎖用の残存球処理時間(例えば1.4秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップA1005)、ラウンド間のインターバルに係るインターバルコマンドを準備して(ステップA1007)、演出コマンド設定処理(ステップA1010)を行い、大入賞口残存球処理移行設定処理(ステップA1011)を行って、大入賞口開放中処理を終了する。
【0433】
また、ラウンド数が開放切替判定値よりも大きくない場合(ステップA1004;N)には、長閉鎖用の残存球処理時間(例えば1.9秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップA1006)、インターバルコマンドを準備して(ステップA1007)、演出コマンド設定処理(ステップA1010)を行い、大入賞口残存球処理移行設定処理(ステップA1011)を行って、大入賞口開放中処理を終了する。
【0434】
一方、最終ラウンドである場合(ステップA1001;Y)は、最終用の残存球処理時間(例えば1.9秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップA1008)、特別遊技状態の終了の際におけるエンディング表示画面の表示制御等に係るエンディングコマンドを準備して(ステップA1009)、演出コマンド設定処理(ステップA1010)を行い、大入賞口残存球処理移行設定処理(ステップA1011)を行って、大入賞口開放中処理を終了する。
【0435】
〔大入賞口残存球処理移行設定処理〕
図80には上述の大入賞口開放中処理における大入賞口残存球処理移行設定処理(ステップA1011)を示した。この大入賞口残存球処理移行設定処理においては、まず、処理番号を大入賞口残存球処理にかかる「5」に設定して(ステップA1021)、処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA1022)。そして、特別変動入賞装置38の開閉部材990を閉鎖するために、大入賞口ソレノイド38bをオフさせるためのオフデータを大入賞口ソレノイド出力データ領域にセーブして(ステップA1023)、大入賞口残存球処理移行設定処理を終了する。
【0436】
〔大入賞口残存球処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における大入賞口残存球処理(ステップA13)の詳細について説明する。図81に示すように、大入賞口残存球処理では、まず、実行中の特別遊技状態における現在のラウンド数とRWMのラウンド数上限値領域のラウンド数上限値とを比較して現在のラウンドが最終ラウンドであるかを判定する(ステップA1101)。
【0437】
そして、特別遊技状態における現在のラウンドが最終ラウンドでない場合(ステップA1101;N)は、大入賞口動作判定テーブルを設定し(ステップA1102)、大入賞口開放情報に対応する開放切替判定値を取得して(ステップA1103)、通常用のインターバル時間(例えば0.1秒)を設定する(ステップA1104)。
次いで、特別遊技状態のラウンド数が、取得した開放切替判定値よりも大きいかを判定し(ステップA1105)、ラウンド数が開放切替判定値よりも大きい場合(ステップA1105;Y)には、ステップA1109の処理に移行する。また、ラウンド数が開放切替判定値よりも大きくない場合(ステップA1105;N)には、大入賞口開放情報はランクダウン演出系の値であるかを判定する(ステップA1106)。
【0438】
ここで、ランクダウン演出とは、以降のラウンドが短開放ラウンドとなることを報知する演出が該当する。具体的には、大当りパターンとして、16R確変A(全て長開放)、16R確変B(1〜4Rは長開放、5〜16Rは短開放)、16R通常A(全て長開放)、16R通常B(1〜4Rは長開放、5〜16Rは短開放)の何れかが選択された場合に、大当りラウンドの1R〜3Rまで表示装置41の表示画面に所定の大当りラウンド演出を表示し、4R目でラウンド継続報知演出を実行する。選択された大当りパターンが16R確変A又は16R通常B(全て長開放)であれば、ラウンド継続報知演出において長開放が継続することが報知され、5R目以降のラウンドにおいても大入賞口が長開放で開放される。また、選択された大当りパターンが16R確変B又は16R通常B(1〜4Rは長開放、5〜16Rは短開放)であれば、ラウンド継続報知演出においてランクダウン演出が行われて短開放となることが報知され、5R目以降のラウンドにおいて大入賞口が短開放で開放されることとなる。
【0439】
大入賞口開放情報がランクダウン演出系の値でない場合(ステップA1106;N)は、ステップA1109の処理に移行する。また、大入賞口開放情報がランクダウン演出系の値である場合(ステップA1106;Y)は、ラウンド数が特殊演出ラウンドの値(例えば、4R)であるかを判定する(ステップA1107)。
ラウンド数が特殊演出ラウンドの値でない場合(ステップA1107;N)は、ステップA1109の処理に移行する。また、ラウンド数が特殊演出ラウンドの値である場合(ステップA1107;Y)、例えばラウンド数が4Rである場合は、ランクダウン演出用のインターバル時間(例えば3.6秒)を設定して(ステップA1108)、ステップA1109の処理に移行する。なお、特殊ラウンド数は1種類に限らず、例えば4Rと8Rというように複数種類設けても良い。
【0440】
そして、ステップA1104又はA1108にて設定したインターバル時間を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップA1109)、ファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理2(ステップA1110)を行って、大入賞口残存球処理を終了する。
【0441】
一方、特別遊技状態における現在のラウンドが最終ラウンドである場合(ステップA1101;Y)は、特別結果が導出された際の演出モードを記憶する特図ゲームモードフラグ退避領域からフラグをロードし(ステップA1111)、ロードしたフラグと大入賞口開放情報と停止図柄パターンとに対応するエンディング時間を設定して(ステップA1112)、設定したエンディング時間(例えば1.9秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブする(ステップA1113)。その後、大当り終了処理移行設定処理(ステップA1114)を行って、大入賞口残存球処理を終了する。
【0442】
〔ファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理2〕
図82には、上述の大入賞口残存球処理におけるファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理2(ステップA1110)を示した。このファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理2では、まず、ファンファーレ/インターバル中処理に係る処理番号である「3」を設定し(ステップA1121)、特図ゲーム処理番号領域に処理番号をセーブする(ステップA1122)。
次に、大入賞口(特別変動入賞装置38)の開放終了に関する信号(例えば、特別電動役物1作動中信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブして(ステップA1123)、ファンファーレ/インターバル中処理移行設定処理2を終了する。
【0443】
〔大当り終了処理移行設定処理〕
図83には、上述の大入賞口残存球処理における大当り終了処理移行設定処理(ステップA1114)を示した。この大当り終了処理移行設定処理においては、まず、大当り終了処理に係る処理番号として「6」を設定し(ステップA1131)、処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA1132)。その後、大入賞口(特別変動入賞装置38)の開放終了に関する信号(例えば、特別電動役物1作動中信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA1133)。
【0444】
次に、大入賞口への入賞数を記憶する大入賞口カウント数領域の情報をクリアし(ステップA1134)、特別遊技状態のラウンド数を記憶するラウンド数領域の情報をクリアして(ステップA1135)、特別遊技状態のラウンド数の上限値を記憶するラウンド数上限値領域の情報をクリアする(ステップA1136)。そして、ラウンド数の上限値判定用のフラグを記憶するラウンド数上限値情報領域の情報をクリアし(ステップA1137)、大入賞口の開放情報判定用のフラグを記憶する大入賞口開放情報領域の情報をクリアして(ステップA1138)、大当り終了処理移行設定処理を終了する。
【0445】
〔大当り終了処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における大当り終了処理(ステップA14)の詳細について説明する。図84に示すように、この大当り終了処理では、まず、今回の特別遊技状態を実行する契機となった特別結果の種類に基づき設定される確率変動判定フラグが、特別遊技状態の終了後に高確率状態となる場合に設定される高確率データかを判定する(ステップA1201)。
【0446】
高確率データでない場合(ステップA1201;N)は、大当り終了設定処理1を行い(ステップA1202)、高確率データである場合(ステップA1201;Y)は、大当り終了設定処理2を行って(ステップA1203)、特図ゲームモードフラグに対応する確率情報コマンドを準備し(ステップA1204)、コマンド設定処理(ステップA1205)を行う。
【0447】
次に、遊技制御装置100での演出モードの管理に必要な情報をセーブする処理として、まず、停止図柄パターンに対応する演出モード情報設定テーブルを設定する(ステップA1206)。そして、設定された演出モード情報設定テーブルを参照して、特別遊技状態の終了後に設定される演出モードの演出モード番号を取得して演出モード番号領域にセーブする(ステップA1207)。さらに、特別遊技状態の終了後に設定される演出モードの演出残り回転数を取得して演出残り回転数領域にセーブし(ステップA1208)、特別遊技状態の終了後に設定される演出モードの次モード移行情報を取得して次モード移行情報領域にセーブする(ステップA1209)。
【0448】
その後、新たな演出モード番号に対応するコマンドを準備し(ステップA1210)、コマンドを演出モードコマンド領域にセーブして(ステップA1211)、コマンド設定処理(ステップA1212)を行う。そして、特図普段処理移行設定処理2を行い(ステップA1213)、大当り終了処理を終了する。
【0449】
〔大当り終了設定処理1〕
図85には、上述の大当り終了処理における大当り終了設定処理1(ステップA1202)を示した。この大当り終了設定処理1では、まず、時短の開始に関する信号を外部情報出力データ領域にセーブし(ステップA1221)、時短の開始に関する信号を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA1222)。
【0450】
次に、普図ゲームモードフラグ領域に普図高確率&普電サポートフラグをセーブし(ステップA1223)、特図ゲームモードフラグ領域に特図低確率&時短フラグをセーブする(ステップA1224)。その後、停電復旧時送信コマンド領域に確率情報コマンド(時短)をセーブし(ステップA1225)、時間短縮変動回数領域に時間短縮変動回数初期値(例えば100)をセーブして(ステップA1226)、大当り終了設定処理1を終了する。
【0451】
以上の処理により、特別遊技状態の終了後、特図変動表示ゲームの確率状態が通常確率状態となるとともに時短状態となる。また、時短変動回数領域に時短変動回数初期値(例えば100)をセットすることで、所定回数(例えば100回)の特図変動表示ゲームの実行により時短状態が終了するようになる。
【0452】
〔大当り終了設定処理2〕
図86には、上述の大当り終了処理における大当り終了設定処理2(ステップA1203)を示した。この大当り終了設定処理2では、まず、高確率の開始に関する信号を外部情報出力データ領域にセーブし(ステップA1231)、高確率の開始に関する信号を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA1232)。
【0453】
次に、普図ゲームモードフラグ領域に普図高確率&普電サポートフラグをセーブし(ステップA1233)、特図ゲームモードフラグ領域に特図高確率&時短フラグをセーブする(ステップA1234)。その後、停電復旧時送信コマンド領域に確率情報コマンド(高確率)をセーブし(ステップA1235)、時間短縮変動回数領域をクリアして(ステップA1236)、大当り終了設定処理2を終了する。以上の処理により、特別遊技状態の終了後、特図変動表示ゲームの確率状態が高確率状態となるとともに次回の特別結果態様の導出まで時短状態となる。
【0454】
すなわち、遊技制御装置100が、特別遊技状態の終了後、予め定められた所定期間にわたり、普通変動入賞装置37を開状態とする期間を延長する特定遊技状態(時短状態)を発生可能な特定遊技状態発生制御手段をなす。
【0455】
〔特図普段処理移行設定処理2〕
図87には上記した大当り終了処理における特図普段処理移行設定処理2(ステップA1219)を示した。この特図普段処理移行設定処理2においては、まず、特図普段処理に係る処理番号として「0」を設定し(ステップA1241)、処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA1242)。
【0456】
その後、大当りの終了に関する信号(例えば、大当り1信号をOFF、大当り3信号をOFF、大当り4信号をOFF)を外部情報出力データ領域にセーブして(ステップA1243)、大当りの終了に関する信号(例えば、条件装置作動中信号をOFF、役物連続作動装置作動中信号をOFF、特別図柄1当り信号をOFF、特別図柄2当り信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA1244)。続いて、時間短縮判定フラグ領域の情報をクリアし(ステップA1245)、大当りのラウンド回数を示すラウンドLEDのポインタ領域の情報をクリアして(ステップA1246)、演出モード移行情報領域の情報をクリアする(ステップA1247)。そして、特図ゲームモードフラグ退避領域の情報をクリアし(ステップA1248)、大入賞口不正監視期間フラグ領域に不正監視期間中フラグをセーブして(ステップA1249)、特図普段処理移行設定処理2を終了する。
【0457】
〔小当りファンファーレ中処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における小当りファンファーレ中処理(ステップA15)の詳細について説明する。図88(a)に示すように、小当りファンファーレ中処理では、小当り中処理移行設定処理(ステップA1301)を行う。
【0458】
〔小当り中処理移行設定処理〕
次に、上述の小当りファンファーレ中処理における小当り中処理移行設定処理(ステップA1301)の詳細について説明する。図88(b)に示すように、小当り中処理移行設定処理では、まず、処理番号として小当り中処理にかかる「8」を設定して(ステップA1311)、当該処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA1312)。
【0459】
次いで、小当り遊技における大入賞口の開放時間(例えば0.2秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブして(ステップA1313)、小当り動作の開始に関する信号(例えば、特別電動役物1作動中信号をON)を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA1314)。
次いで、特別変動入賞装置38の開閉部材990を開放するために、大入賞口ソレノイド38bをオンさせるためのオンデータを大入賞口ソレノイド出力データ領域にセーブする(ステップA1315)。
次いで、大入賞口への入賞数を記憶する大入賞口カウント数領域の情報をクリアし(ステップA1316)、小当り中制御ポインタ領域に小当り動作初期値(例えば「0」)をセーブして(ステップA1317)、小当り中処理移行設定処理を終了する。
【0460】
〔小当り中処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における小当り中処理(ステップA16)の詳細について説明する。図89に示すように、小当り中処理では、まず、小当り中制御ポインタの値をロードして(ステップA1401)、ロードした値が小当り動作終了値(例えば「6」)以上であるかを判定する(ステップA1402)。
ロードした値が小当り動作終了値以上でない場合(ステップA1402;N)には、小当り中制御ポインタを+1更新し(ステップA1403)、小当り動作移行設定処理(ステップA1404)を行って、小当り中処理を終了する。
【0461】
一方、ロードした値が小当り動作終了値以上である場合(ステップA1402;Y)には、特図ゲームモードフラグ退避領域からフラグをロードし(ステップA1405)、ロードしたフラグが特図高確率中に関するフラグであるかを判定する(ステップA1406)。これにより、特図高確率中での小当りかを判定する。なお、ここでは、時短状態中であるか否かは問わない。
ロードしたフラグが特図高確率中に関するフラグである場合(ステップA1406;Y)には、小当り残存球処理移行設定処理(ステップA1409)を行い、小当り中処理を終了する。また、ロードしたフラグが特図高確率中に関するフラグでない場合(ステップA1406;N)には、小当り終了画面のコマンドを準備し(ステップA1407)、演出コマンド設定処理(ステップA1408)を行って、小当り残存球処理移行設定処理(ステップA1409)を行い、小当り中処理を終了する。
【0462】
〔小当り動作移行設定処理〕
次に、上述の小当り中処理における小当り動作移行設定処理(ステップA1404)の詳細について説明する。図90に示すように、小当り動作移行設定処理では、制御ポインタ(小当り中制御ポインタ)に応じて分岐処理(ステップA1411)を行う。
【0463】
ステップA1411にて、制御ポインタが「0」,「2」,「4」の場合は、制御ポインタに対応するウェイト時間(例えば1500m秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップA1412)、大入賞口ソレノイド出力データ領域にオフデータをセーブして(ステップA1413)、小当り動作移行設定処理を終了する。
また、ステップA1411にて、制御ポインタが「1」,「3」,「5」の場合は、制御ポインタに対応する大入賞口開放時間(例えば200m秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップA1414)、大入賞口ソレノイド出力データ領域にオンデータをセーブして(ステップA1415)、小当り動作移行設定処理を終了する。
【0464】
ここで、本実施形態の場合、300m秒の小当りファンファーレ時間の後に、200m秒の開放と1500m秒の閉鎖とを交互に行い、開放の終了時及び閉鎖の終了時に小当り中制御ポインタが順次更新される。
具体的には、1回目の200m秒開放の終了時(すなわち、1回目の200m秒開放から1回目の1500m秒閉鎖への切り替わり時)に小当り中制御ポインタが「0」に更新され、1回目の1500m秒閉鎖の終了時(すなわち、1回目の1500m秒閉鎖から2回目の200m秒開放への切り替わり時)に小当り中制御ポインタが「1」に更新され、2回目の200m秒開放の終了時に小当り中制御ポインタが「2」に更新され、2回目の1500m秒閉鎖の終了時に小当り中制御ポインタが「3」に更新され、3回目の200m秒開放の終了時に小当り中制御ポインタが「4」に更新され、3回目の1500m秒閉鎖の終了時に小当り中制御ポインタが「5」に更新される。そして、4回目の200m秒開放の終了時に小当り中制御ポインタが「6」に更新され、1900m秒の小当り残存球時間と、その後の100m秒の小当りエンディング時間との経過後に、小当り状態が終了する。したがって、4回目の200m秒開放の後に、2000m秒間閉鎖されるので、見た目のエンディング時間は2000m秒となる。
【0465】
〔小当り残存球処理移行設定処理〕
次に、上述の小当り中処理における小当り残存球処理移行設定処理(ステップA1409)の詳細について説明する。図91に示すように、小当り残存球処理移行設定処理では、まず、処理番号として小当り残存球処理にかかる「9」を設定して(ステップA1421)、当該処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA1422)。
次いで、小当り残存球処理時間(例えば1.9秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップA1423)、大入賞口ソレノイド出力データ領域にオフデータをセーブして(ステップA1424)、小当り残存球処理移行設定処理を終了する。
【0466】
〔小当り残存球処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における小当り残存球処理(ステップA17)の詳細について説明する。図92(a)に示すように、小当り残存球処理では、小当り終了処理移行設定処理(ステップA1501)を行う。
【0467】
〔小当り終了処理移行設定処理〕
次に、上述の小当り残存球処理における小当り終了処理移行設定処理(ステップA1501)の詳細について説明する。図92(b)に示すように、小当り終了処理移行設定処理では、まず、処理番号として小当り終了処理にかかる「10」を設定して(ステップA1511)、当該処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA1512)。
【0468】
次いで、小当りエンディング時間(例えば0.1秒)を特図ゲーム処理タイマ領域にセーブして(ステップA1513)、小当り動作の終了に関する信号(例えば、特別電動役物1作動中信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA1514)。
次いで、大入賞口カウント数領域の情報をクリアし(ステップA1515)、小当り中制御ポインタ領域の情報をクリア(例えば0クリア)して(ステップA1516)、小当り終了処理移行設定処理を終了する。
【0469】
〔小当り終了処理〕
次に、上述の特図ゲーム処理における小当り終了処理(ステップA18)の詳細について説明する。図93に示すように、小当り終了処理では、まず、特図ゲームモードフラグ退避領域からフラグをロードし(ステップA1601)、ロードしたフラグが特図高確率中に関するフラグであるかを判定する(ステップA1602)。
ロードしたフラグが特図高確率中に関するフラグでない場合(ステップA1602;N)は、演出モード情報アドレステーブルを設定して(ステップA1603)、変動開始時(停止図柄設定時)に設定された演出モード移行情報に対応するテーブルのアドレスを取得する(ステップA1604)。
【0470】
そして、移行する演出モードの演出モード番号を取得し、RWM内の演出モード番号領域にセーブして(ステップA776)、移行する演出モードの演出残り回転数を取得し、RAM内の演出残り回転数領域にセーブして(ステップA1606)、移行する演出モードの次モード移行情報を取得し、RWM内の次モード移行情報領域にセーブする(ステップA1607)。その後、演出モード番号に対応する確率情報コマンドを準備し(ステップA1608)、準備した確率情報コマンドが停電復旧時送信コマンド領域の値と一致するかを判定する(ステップA1609)。準備した確率情報コマンドが停電復旧時送信コマンド領域の値と一致する場合(ステップA1609;Y)は、ステップA1619の処理に移行する。
【0471】
また、準備した確率情報コマンドが停電復旧時送信コマンド領域の値と一致しない場合(ステップA1609;N)には、準備した確率情報コマンドを停電復旧時送信コマンド領域にセーブして(ステップA1610)、演出コマンド設定処理(ステップA1611)を行う。
次いで、演出残り回転数に対応する演出回転数コマンドを準備して(ステップA1612)、演出コマンド設定処理(ステップA1613)を行う。
次いで、時間短縮変動回数に対応する時間短縮変動回数コマンドを準備して(ステップA1614)、演出コマンド設定処理(ステップA1615)を行う。
次いで、新たな演出モードは左打ちするモードであるかを判定し(ステップA1616)、左打ちするモードでない場合(ステップA1616;N)には、ステップA1619の処理に移行する。また、左打ちするモードである場合(ステップA1616;Y)には、左打ち指示報知コマンドを準備して(ステップA1617)、演出コマンド設定処理(ステップA1618)を行った後に、ステップA1619の処理に移行する。
【0472】
そして、特図ゲームモードフラグ退避領域からフラグをロードし(ステップA1619)、ロードしたフラグが特図時短中(時短状態中)に関するフラグであるかを判定する(ステップA1620)。
ロードしたフラグが特図時短中に関するフラグである場合(ステップA1620;Y)には、特図普段処理移行設定処理3(ステップA1623)を行って、小当り終了処理を終了する。
また、ロードしたフラグが特図時短中に関するフラグでない場合(ステップA1620;N)には、左打ち指示に関する信号(例えば、発射位置指定信号1をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブし(ステップA1621)、右打ち中の表示LED(例えば、第1遊技状態表示部57)を消灯させるため、遊技状態表示番号2領域に左打ち状態中の番号をセーブして(ステップA1622)、特図普段処理移行設定処理3(ステップA1623)を行い、小当り終了処理を終了する。
【0473】
〔特図普段処理移行設定処理3〕
次に、上述の小当り終了処理における特図普段処理移行設定処理3(ステップA1623)の詳細について説明する。図94に示すように、特図普段処理移行設定処理では、まず、処理番号として特図普段処理にかかる「0」を設定して(ステップA1631)、当該処理番号を特図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップA1632)。
【0474】
次いで、小当りの終了に関する信号(例えば、大当り1信号をOFF)を外部情報出力データ領域にセーブして(ステップA1633)、小当りの終了に関する信号(例えば、特別図柄1小当り信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップA1634)。
次いで、変動図柄判別フラグ領域の情報をクリアし(ステップA1635)、演出モード移行情報領域の情報をクリアして(ステップA1636)、特図ゲームモードフラグ退避領域の情報をクリアする(ステップA1637)。
次いで、大入賞口不正監視期間フラグ領域に不正監視期間中フラグをセーブして(ステップA1638)、特図普段処理移行設定処理3を終了する。
【0475】
〔演出コマンド設定処理〕
次に、タイマ割込み処理中に実行される各処理における演出コマンド設定処理の詳細について説明する。図95に示すように、演出コマンド設定処理では、まず、演出用シリアル送信バッファのステータスを読み込み(ステップA2001)、演出用シリアル送信バッファは満杯であるかを判定する(ステップA2002)。
演出用シリアル送信バッファが満杯である場合(ステップA2002;Y)は、演出用シリアル送信バッファのステータスを読み込む処理(ステップA2001)に戻る。
また、演出用シリアル送信バッファが満杯でない場合(ステップA2002;N)は、コマンドデータ(MODE)を演出用シリアル送信バッファに書き込む(ステップA2003)。
【0476】
次いで、演出用シリアル送信バッファのステータスを読み込み(ステップA2004)、演出用シリアル送信バッファは満杯であるかを判定する(ステップA2005)。
演出用シリアル送信バッファが満杯である場合(ステップA2005;Y)は、演出用シリアル送信バッファのステータスを読み込む処理(ステップA2004)に戻る。
また、演出用シリアル送信バッファが満杯でない場合(ステップA2005;N)は、コマンドデータ(ACTION)を演出用シリアル送信バッファに書き込んで(ステップA2006)、演出コマンド設定処理を終了する。
なお、演出コマンド設定処理のことを、単に「コマンド設定処理」と称することもある。
【0477】
〔図柄変動制御処理〕
図96に、前述の特図ゲーム処理における図柄変動制御処理(ステップA20,A22)、後述の普図ゲーム処理における図柄変動制御処理(ステップB15)を示した。図柄変動制御処理は、特別図柄(第1特図、第2特図等)や普通図柄(普図)の変動の制御と特別図柄や普通図柄の表示データの設定を行う処理である。
【0478】
この図柄変動制御処理では、まず、制御対象の図柄(例えば、第1特図、第2特図、及び普図の何れか)にかかる変動制御フラグが変動中であるかチェックする(ステップA2101)。本実施形態の場合、ステップA19、ステップA21、ステップB14にて準備した変動制御テーブル上に、変動制御フラグ領域の下位アドレス、点滅制御タイマの初期値、変動図柄番号上限判定値、表示テーブル2(停止用)のアドレス、表示テーブル1(変動用)のアドレスが定義されている。
【0479】
制御対象の図柄にかかる変動中フラグが変動中である場合(ステップA2102;Y)は、制御対象の図柄に対応する図柄表示テーブル(変動用)を取得する(ステップA2103)。本実施形態の場合、ステップA19、ステップA21、ステップB14にて準備した変動制御テーブル上に、図柄表示テーブル(変動用)のアドレスが定義されている。
次いで、制御対象の点滅制御タイマを−1更新し(ステップA2104)、更新後の点滅制御タイマが「0」であるかを判定して(ステップA2105)、更新後の点滅制御タイマが「0」でない場合(ステップA2105;N)は、制御対象の変動図柄番号領域の値に対応する表示データを取得する(ステップA2108)。そして、取得した表示データを対象のセグメント領域にセーブして(ステップA2111)、図柄変動制御処理を終了する。
【0480】
また、更新後の点滅制御タイマが「0」である場合(ステップA2105;Y)は、対象の点滅タイマ領域に対応する点滅制御タイマ初期値をセーブし(ステップA2106)、制御対象の変動図柄番号を対応する範囲で+1更新して(ステップA2107)、制御対象の変動図柄番号領域の値に対応する表示データを取得する(ステップA2108)。そして、取得した表示データを対象のセグメント領域にセーブして(ステップA2111)、図柄変動制御処理を終了する。
【0481】
一方、制御対象の図柄にかかる変動中フラグが変動中でない場合(ステップA2102;N)は、制御対象の図柄に対応する図柄表示テーブル(停止用)を取得する(ステップA2109)。本実施形態の場合、ステップA19、ステップA21、ステップB14にて準備した変動制御テーブル上に、図柄表示テーブル(停止用)のアドレスが定義されている。
次いで、制御対象の停止図柄番号領域の値に対応する表示データを取得し(ステップA2110)、取得した表示データを対象のセグメント領域にセーブして(ステップA2111)、図柄変動制御処理を終了する。
【0482】
ステップA2106でセーブする点滅制御タイマ初期値は、処理対象のゲームに応じて準備されている変動制御テーブルにおいて定義された値がセーブされる。ここでは、第1特図(第1特図変動表示ゲーム)の変動制御テーブルにおいて点滅制御タイマ初期値として52msに相当する値が定義されており、第2特図(第2特図変動表示ゲーム)の変動制御テーブルにおいて点滅制御タイマ初期値として104msに相当する値が定義されており、普図(普図変動表示ゲーム)の変動制御テーブルにおいて点滅制御タイマ初期値として52msに相当する値が定義されている。この点滅制御タイマ初期値は、一括表示装置50において変動時間中に点灯パターンを更新する間隔である。
【0483】
また、ステップA2107における対応する範囲は、処理対象のゲームに応じて準備されている変動制御テーブルにおいて定義された変動図柄番号上限判定値により規定される。ステップA2107において変動図柄番号を+1更新することで変動図柄番号上限値に達した場合は変動図柄番号を0にするようにされており、変動図柄番号は0〜(変動図柄番号上限判定値−1)の範囲で順次更新される。ステップA2108、A2111ではこの変動図柄番号に応じた表示データ(点灯パターン)を取得して表示する設定を行うようになっており、変動図柄番号上限判定値に等しい回数の点灯パターンの更新(変更)が行われることで一巡する表示が繰り返し行われることとなる。
【0484】
ここでは、第1特図(第1特図変動表示ゲーム)の変動制御テーブルにおいて変動図柄番号上限判定値として8が定義されており、変動図柄番号を0〜7の範囲で更新可能である。よって、第1特図変動表示ゲームの変動表示中に繰り返し表示する特図1変動中表示は8回の点灯パターンの更新で一巡することとなる。また、第2特図(第2特図変動表示ゲーム)の変動制御テーブルにおいて変動図柄番号上限判定値として2が定義されており、変動図柄番号を0と1で交互に更新可能である。よって、第2特図変動表示ゲームの変動表示中に繰り返し表示する特図2変動中表示は2回の点灯パターンの更新で一巡することとなる。また、普図(普図変動表示ゲーム)の変動制御テーブルにおいて変動図柄番号上限判定値として4が定義されており、変動図柄番号を0〜3の範囲で更新可能である。よって、普図変動表示ゲームの変動表示中に繰り返し表示する普図変動中表示は4回の点灯パターンの更新で一巡することとなる。
【0485】
このように処理対象のゲームに応じて準備されている変動制御テーブルにおいて点滅制御タイマ初期値と変動図柄番号上限値を定義することで、一括表示装置50において点灯パターンを更新させる間隔や表示が一巡する更新回数をゲームごとに設定することができる。
【0486】
〔普図ゲーム処理〕
次に、上述のタイマ割込み処理における普図ゲーム処理(ステップS110)の詳細について説明する。普図ゲーム処理では、ゲートスイッチ34aの入力の監視と、普図変動表示ゲームに関する処理全体の制御、普図の表示の設定等を行う。
【0487】
図97に示すように、普図ゲーム処理では、まず、ゲートスイッチ34aからの入力を監視するゲートスイッチ監視処理(ステップB1)を行い、始動口2スイッチ37aからの入力を監視する普電入賞スイッチ監視処理(ステップB2)を行う。次に、普図ゲーム処理タイマが「0」でなければ−1更新する(ステップB3)。なお、普図ゲーム処理タイマの最小値は「0」に設定されている。そして、普図ゲーム処理タイマの値が「0」となったかを判定する(ステップB4)。
【0488】
普図ゲーム処理タイマの値が「0」である(ステップB4;Y)、すなわちタイムアップした又はすでにタイムアップしていたと判定すると、普図ゲーム処理番号に対応する処理に分岐させるために参照する普図ゲームシーケンス分岐テーブルをレジスタに設定する処理(ステップB5)を行って、当該テーブルを用いて普図ゲーム処理番号に対応する処理の分岐先アドレスを取得する処理(ステップB6)を行う。そして、普図ゲーム処理番号に応じてサブルーチンコールを行う(ステップB7)。
【0489】
ステップB7にて、普図ゲーム処理番号が「0」の場合は、普図変動表示ゲームの変動開始を監視し、普図変動表示ゲームの変動開始の設定や演出の設定や、普図変動中処理を行うために必要な情報の設定等を行う普図普段処理(ステップB8)を行う。
また、ステップB7にて、普図ゲーム処理番号が「1」の場合は、普図表示中処理を行うために必要な情報の設定等を行う普図変動中処理(ステップB9)を行う。
【0490】
また、ステップB7にて、普図ゲーム処理番号が「2」の場合は、普図変動表示ゲームの結果が当りであれば、時短状態中であるか否かに応じた普電開放時間の設定や、普図当り中処理を行うために必要な情報の設定等を行う普図表示中処理(ステップB10)を行う。
また、ステップB7にて、普図ゲーム処理番号が「3」の場合は、普図当り中処理の継続、或いは普電残存球処理を行うために必要な情報の設定等を行う普図当り中処理(ステップB11)を行う。
【0491】
また、ステップB7にて、普図ゲーム処理番号が「4」の場合は、普図当り終了処理を行うために必要な情報の設定等を行う普電残存球処理(ステップB12)を行う。
また、ステップB7にて、普図ゲーム処理番号が「5」の場合は、普図普段処理を行うために必要な情報の設定等を行う普図当り終了処理(ステップB13)を行う。
【0492】
その後、普図表示器による普通図柄の変動を制御するための普図変動制御テーブルを準備した後(ステップB14)、普図表示器による普通図柄の変動の制御に係る図柄変動制御処理(ステップB15)を行って、普図ゲーム処理を終了する。
一方、ステップB4にて、普図ゲーム処理タイマの値が「0」でない(ステップB4;N)、すなわちタイムアップしていないと判定すると、ステップB14の処理に移行して、それ以降の処理を行う。
【0493】
〔ゲートスイッチ監視処理〕
次に、上述の普図ゲーム処理におけるゲートスイッチ監視処理(ステップB1)の詳細について説明する。図98に示すように、ゲートスイッチ監視処理では、まず、ゲートスイッチ34aに入力があるかを判定する(ステップB101)。そして、ゲートスイッチ34aに入力がある場合(ステップB101;Y)は、右打ちする遊技状態(例えば、大当り中、小当り中、特図時短中(普電サポート中))であるかを判定する(ステップB102)。
右打ちする遊技状態である場合(ステップB102;Y)は、普図保留数を取得して当該普図保留数が上限値(例えば「4」)未満であるかを判定する(ステップB105)。また、右打ちする遊技状態でない場合(ステップB102;N)は、左打ち指示コマンドを準備し(ステップB103)、演出コマンド設定処理(ステップB104)を行った後に、普図保留数を取得して当該普図保留数が上限値未満(例えば「4」)であるかを判定する(ステップB105)。
【0494】
普図保留数が上限値未満である場合(ステップB105;Y)は、普図保留数を+1更新し(ステップB106)、更新後の普図保留数に対応する当り乱数格納領域のアドレスを算出する(ステップB107)。そして、当り乱数を抽出し、RWMの当り乱数格納領域にセーブして(ステップB108)、当り図柄乱数を抽出し、RWMの当り図柄乱数格納領域にセーブして(ステップB109)、ゲートスイッチ監視処理を終了する。
【0495】
また、ステップB101にてゲートスイッチ34aに入力がないと判定した場合(ステップB101;N)や、ステップB105にて普図保留数が上限値未満でないと判定した場合(ステップB105;N)は、ゲートスイッチ監視処理を終了する。
【0496】
〔普電入賞スイッチ監視処理〕
次に、上述の普図ゲーム処理における普電入賞スイッチ監視処理(ステップB2)の詳細について説明する。図99に示すように、普電入賞スイッチ監視処理では、まず、普図当り中か、すなわち普図変動表示ゲームが当り状態となって普通変動入賞装置37が所定回数の開放動作を実行中であるかを判定する(ステップB201)。そして、普図当り中である場合(ステップB201;Y)は、始動口2スイッチ37aに入力があるかを判定し(ステップB202)、始動口2スイッチ37aに入力がある(ステップB202;Y)と判定すると、普電カウンタのカウント数を+1更新する(ステップB203)。
【0497】
次に、更新後の普電カウンタのカウント数が上限値(例えば「6」)以上であるかを判定して(ステップB204)、カウント数が上限値以上である(ステップB204;Y)と判定すると、普図当り中制御ポインタ領域に当り動作終了の値(例えば「4」)セーブし(ステップB205)、普図ゲーム処理タイマを0クリアして(ステップB206)、普電入賞スイッチ監視処理を終了する。すなわち、普図の当り状態中に上限値以上の普電入賞があった場合は、その時点で普図の当り状態が途中で終了するようにする。
【0498】
また、ステップB201にて普図当り中でないと判定した場合(ステップB201;N)、ステップB202にて始動口2スイッチ37aに入力がないと判定した場合(ステップB202;N)、又はステップB204にて普電カウント数が上限値以上でないと判定した場合(ステップB204;N)は、普電入賞スイッチ監視処理を終了する。
【0499】
〔普図普段処理〕
次に、上述の普図ゲーム処理における普図普段処理(ステップB8)の詳細について説明する。図100に示すように、普図普段処理では、まず、普図保留数が「0」であるかを判定し(ステップB301)、普図保留数が「0」である場合(ステップB201;Y)は、普図普段処理移行設定処理1(ステップB321)を行い、普図普段処理を終了する。また、普図保留数が「0」でない場合(ステップB301;N)は、RWMの当り乱数格納領域(保留数1用)、当り図柄乱数格納領域(保留数1用)から乱数をロードし(ステップB302)、当り乱数格納領域(保留数1用)、当り図柄乱数格納領域(保留数1用)を0クリアして(ステップB303)、普図変動表示ゲームにて当り結果となる確率が通常確率(すなわち、普図低確率)よりも高くされた普図高確率中であるか、すなわち時短状態中であるかを判定する(ステップB304)。
【0500】
普図高確率中でない場合(ステップB304;N)は、普図低確率時の下限判定値(低確率下限判定値)を設定し(ステップB305)、普図高確率中である場合(ステップB304;Y)は、普図高確率時の下限判定値(高確率下限判定値)を設定する(ステップB306)。
その後、当り乱数の値が上限判定値以上であるかを判定し(ステップB307)、当り乱数の値が上限判定値以上でない場合(ステップB307;N)、当り乱数の値がステップB305又はB306にて設定した下限判定値未満であるかを判定する(ステップB308)。
【0501】
当り乱数の値が上限判定値以上である場合(ステップB307;Y)や、当り乱数の値がステップB305又はB306にて設定した下限判定値未満である場合(ステップB308;Y)は、当りフラグ領域にはずれ情報をセーブし(ステップB309)、はずれ停止図柄番号を設定し(ステップB310)、はずれ図柄情報を普図停止図柄情報領域にセーブして(ステップB311)、停止図柄番号を普図停止図柄領域にセーブする(ステップB315)。
一方、当り乱数の値がステップB305又はB306にて設定した下限判定値未満でない場合(ステップB308;N)は、当りフラグ領域に当り情報をセーブし(ステップB312)、ステップB302にてロードした当り図柄乱数に対応する当り停止図柄番号を設定し(ステップB313)、停止図柄番号に対応する停止図柄情報を普図停止図柄情報領域にセーブして(ステップB314)、停止図柄番号を普図停止図柄領域にセーブする(ステップB315)。
【0502】
本実施形態の場合、普図低確率時における当りの確率は0/251、普図高確率時における当りの確率は250/251であり、上限判定値は「251」、低確率下限判定値は「251」、高確率下限判定値は「1」である。
したがって、普図低確率時は、当り乱数の値が「0」〜「250」全ての場合ではずれとなる。
また、普図高確率時は、当り乱数の値が「1」〜「250」の何れかである場合が当り、当り乱数の値が「0」である場合がはずれとなる。
【0503】
停止図柄番号を普図停止図柄領域にセーブ(ステップB315)した後、停止図柄番号を試験信号出力データ領域にセーブする(ステップB316)。
その後、当り乱数格納領域をシフトし(ステップB317)、シフト後の空き領域を0クリアして(ステップB318)、普図保留数を−1更新する(ステップB319)。すなわち、最も古い普図保留数1に関する普図変動表示ゲームが実行されることに伴い、普図保留数1以降に保留となっている普図保留数2〜4の順位を1つずつ繰り上げる処理を行う。この処理により、普図当り乱数格納領域の普図保留数2用から普図保留数4用の値が、普図当り乱数格納領域の普図保留数1用から普図保留数3用に移動することとなる。そして、普図当り乱数格納領域の普図保留数4用の値がクリアされて、普図保留数が1デクリメントされる。
そして、普図変動中処理移行設定処理(ステップB320)を行って、普図普段処理を終了する。
【0504】
〔普図普段処理移行設定処理1〕
図101には、前述の普図普段処理での普図普段処理移行設定処理1(ステップB321)、後述の普図表示中処理での普図普段処理移行設定処理1(ステップB508)を示した。この普図普段処理移行設定処理1では、まず、普図普段処理に移行するための処理番号として「0」を設定し(ステップB331)、処理番号を普図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップB332)。その後、普電不正監視期間フラグ領域に不正監視期間中フラグをセーブして(ステップB333)、普図普段処理移行設定処理1を終了する。
【0505】
〔普図変動中処理移行設定処理〕
図102には、上述の普図普段処理での普図変動中処理移行設定処理(ステップB320)を示した。この普図変動中処理移行設定処理では、まず、普図変動中処理に移行するための処理番号として「1」を設定し(ステップB341)、処理番号を普図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップB342)。
その後、普図変動時間(例えば500m秒。本実施形態の場合、普図低確率状態と普図高確率状態とで普図変動時間は共通となっている。)を普図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップB343)、普図変動表示ゲームの開始に関する信号(例えば、普通図柄1変動中信号をON)を試験信号出力データ領域にセーブして(ステップB344)、普図変動表示ゲームが変動中であることを示す変動中フラグを普図変動制御フラグ領域にセーブする(ステップB345)。
そして、普図表示器の点滅周期のタイマの初期値である点滅制御タイマ初期値(ここでは52ms)を普図点滅制御タイマ領域にセーブして(ステップB346)、普図変動中処理移行設定処理を終了する。
【0506】
〔普図変動中処理〕
次に、上述の普図ゲーム処理における普図変動中処理(ステップB9)の詳細について説明する。図103(a)に示すように、普図変動中処理では、普図表示中処理移行設定処理(ステップB401)を行う。
【0507】
〔普図表示中処理移行設定処理〕
次に、上述の普図変動中処理における普図表示中処理移行設定処理(ステップB401)の詳細について説明する。図103(b)に示すように、普図表示中処理移行設定処理では、まず、普図表示中処理に移行するための設定処理として処理番号を「2」に設定し(ステップB411)、処理番号を普図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップB412)。その後、普図表示器における普図変動表示ゲームの結果の表示時間である普図表示時間(例えば600m秒)を普図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップB413)、普図の変動終了に関する信号(例えば、普通図柄1変動中信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブし(ステップB414)、普図変動表示ゲームが停止中であることを示す停止フラグを普図変動制御フラグ領域にセーブして(ステップB415)、普図表示中処理移行設定処理を終了する。
【0508】
〔普図表示中処理〕
次に、上述の普図ゲーム処理における普図表示中処理(ステップB10)の詳細について説明する。図104に示すように、普図表示中処理では、まず、普図普段処理にて設定された当りフラグ(当り情報又ははずれ情報)をロードし(ステップB501)、RWMの当りフラグ領域をクリアして(ステップB502)、ロードされた当りフラグが当り情報かを判定する(ステップB503)。
【0509】
当りフラグが当り情報でない場合(ステップB503;N)は、普図普段処理に移行するための普図普段処理移行設定処理1(ステップB508)を行って、普図表示中処理を終了する。
一方、当りフラグが当り情報である場合(ステップB503;Y)は、当り中処理設定テーブルを設定して(ステップB504)、普図停止図柄情報に対応する当り開始ポインタの値(例えば、「0」,「2」,「4」の何れか)を取得し、普図当り中制御ポインタ領域にセーブする(ステップB505)。次いで、普図停止図柄情報に対応する普電開放時間(例えば、500m秒又は1700m秒)を取得し、普図ゲーム処理タイマ領域にセーブする(ステップB506)。その後、普図当り中処理移行設定処理(ステップB211)を行って、普図表示中処理を終了する。
【0510】
〔普図当り中処理移行設定処理〕
図105には、上述の普図表示中処理における普図当り中処理移行設定処理(ステップB507)を示した。この普図当り中処理移行設定処理では、まず、普図当り中処理に移行するための処理番号として「3」を設定し(ステップB511)、その処理番号を普図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップB512)。その後、普図変動表示ゲームの当りに関する信号(例えば、普通図柄1当り中信号をON)と、普電作動開始に関する信号(例えば、普通電動役物1作動中信号をON)を試験信号出力データ領域にセーブして(ステップB513)、普電ソレノイドを駆動(オン)する信号を出力するため、普電ソレノイド出力データ領域にオンデータをセーブする(ステップB514)。
【0511】
さらに、普通変動入賞装置37への入賞数を記憶する普電カウント数領域の情報をクリアして(ステップB515)、普電不正監視期間における普通変動入賞装置37への入賞数を記憶する普電不正入賞数領域の情報をクリアする(ステップB516)。そして、普通変動入賞装置37の不正監視期間外を規定するフラグ(不正監視期間外フラグ)を普電不正監視期間フラグ領域にセーブして(ステップB517)、普図当り中処理移行設定処理を終了する。
【0512】
〔普図当り中処理〕
次に、上述の普図ゲーム処理における普図当り中処理(ステップB11)の詳細について説明する。図106に示すように、普図当り中処理では、まず、普図当り中制御ポインタをロードし、準備して(ステップB601)、ロードした普図当り中制御ポインタの値が上限値以上であるかを判定する(ステップB602)。
【0513】
そして、普図当り中制御ポインタの値が上限値以上でない場合(ステップB602;N)は、普図当り中制御ポインタを+1更新し(ステップB603)、普電作動移行設定処理(ステップB604)を行って、普図当り中処理を終了する。
また、普図当り中制御ポインタの値が上限値以上である場合(ステップB602;Y)は、ステップB603における普図当り中処理制御ポインタ領域を+1更新する処理を行わずに、普電作動移行設定処理(ステップB604)を行って、普図当り中処理を終了する。
【0514】
〔普電作動移行設定処理〕
図107には、上述の普図当り中処理における普電作動移行設定処理(ステップB604)を示した。普電作動移行設定処理は、普通変動入賞装置37を開閉するための普電ソレノイド37cの駆動制御を行う処理であり、制御ポインタ(普図当り中制御ポインタ)の値に応じて処理を分岐するようにしている。この普電作動移行設定処理では、まず、制御ポインタの値に応じた分岐処理を行う(ステップB611)。
【0515】
制御ポインタの値が「0」又は「2」であった場合は、ステップB612へ移行して、普通変動入賞装置37の閉塞を制御するため、制御ポインタに対応する普通変動入賞装置37の閉塞後のウェイト時間を普図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップB612)、普電ソレノイド37cをオフさせるため、普電ソレノイド出力データ領域にオフデータをセーブして(ステップB613)、普電作動移行設定処理を終了する。
【0516】
また、制御ポインタの値が「1」又は「3」であった場合は、ステップB614へ移行して、普通変動入賞装置37の開放を制御するため、制御ポインタに対応する普通変動入賞装置37の開放時間である普電開放時間を普図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップB614)、普電ソレノイド37cをオンさせるため、普電ソレノイド出力データ領域にオンデータをセーブして(ステップB615)、普電作動移行設定処理を終了する。
【0517】
また、制御ポインタの値が「4」であった場合は、ステップB616へ移行して、普通変動入賞装置37の開放制御を終了して普電残存球処理を行うため、処理番号として「4」を設定する(ステップB616)。そして、この処理番号を普図ゲーム処理番号領域にセーブし(ステップB617)、普電残存球処理時間を普図ゲーム処理タイマ領域にセーブする(ステップB619)。その後、普電ソレノイド37cをオフさせるため、普電ソレノイド出力データ領域にオフデータをセーブして(ステップB619)、普電作動移行設定処理を終了する。
【0518】
ここで、本実施形態では、例えば、ステップB612にてウェイト時間として200m秒を、ステップB614にて普電開放時間として1700m秒を、ステップB618にて普電残存球処理時間として600m秒をセーブする。
さらに、普図停止図柄が「当り図柄1」である場合は、図104に示す普図表示中処理のステップB505において、当り開始ポインタの値として「4」が取得され、普図表示中処理のステップB506において、普電開放時間として「500m秒」が取得される。したがって、600m秒の表示時間の経過後、普電開放時間が「500m秒」であるため普電(普通変動入賞装置37)が500m秒間開放し、その後、普図当り中制御ポインタが「4」であるため600m秒の普電残存球処理時間が設定される。
また、普図停止図柄が「当り図柄2」である場合は、図104に示す普図表示中処理のステップB505において、当り開始ポインタの値として「2」が取得され、普図表示中処理のステップB506において、普電開放時間として「1700m秒」が取得される。したがって、600m秒の表示時間の経過後、普電開放時間が「1700m秒」であるため普電が1700m秒間開放し、その後、普図当り中制御ポインタが「2」であるため200m秒のウェイト時間が設定され、次いで、普図当り中制御ポインタが「3」に更新されるため普電が1700m秒間開放し、次いで、普図当り中制御ポインタが「4」に更新されるため600m秒の普電残存球処理時間が設定される。
また、普図停止図柄が「当り図柄3」である場合は、図104に示す普図表示中処理のステップB505において、当り開始ポインタの値として「0」が取得され、普図表示中処理のステップB506において、普電開放時間として「1700m秒」が取得される。したがって、600m秒の表示時間の経過後、普電開放時間が「1700m秒」であるため普電が1700m秒間開放し、その後、普図当り中制御ポインタが「0」であるため200m秒のウェイト時間が設定され、次いで、普図当り中制御ポインタが「1」に更新されるため普電が1700m秒間開放し、次いで、普図当り中制御ポインタが「2」に更新されるため200m秒のウェイト時間が設定され、次いで、普図当り中制御ポインタが「3」に更新されるため普電が1700m秒間開放し、次いで、普図当り中制御ポインタが「4」に更新されるため600m秒の普電残存球処理時間が設定される。
【0519】
〔普電残存球処理〕
次に、上述の普図ゲーム処理における普電残存球処理(ステップB12)の詳細について説明する。図108(a)に示すように、普電残存球処理では、普図当り終了処理移行設定処理(ステップB701)を行う。
【0520】
〔普図当り終了処理移行設定処理〕
次に、上述の普電残存球処理における普図当り終了処理移行設定処理(ステップB701)の詳細について説明する。図108(b)に示すように、普図当り終了処理移行設定処理では、まず、普図当り終了処理に係る処理番号「5」を設定して(ステップB711)、その処理番号を普図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップB712)。
【0521】
その後、普図エンディング時間(例えば100m秒)を普図ゲーム処理タイマ領域にセーブし(ステップB713)、普通変動入賞装置37の作動終了に関する信号(例えば、普通電動役物1作動中信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブして(ステップB714)、普通変動入賞装置37への入賞数を計数する普電カウント数領域をクリアする(ステップB715)。そして、普図当り中制御ポインタ領域をクリアして(ステップB716)、普図当り終了処理移行設定処理を終了する。
【0522】
〔普図当り終了処理〕
次に、上述の普図ゲーム処理における普図当り終了処理(ステップB13)の詳細について説明する。図109(a)に示すように、普図当り終了処理では、普図普段処理移行設定処理2(ステップB801)を行う。
【0523】
〔普図普段処理移行設定処理2〕
次に、上述の普図当り終了処理における普図普段処理移行設定処理2(ステップB801)の詳細について説明する。図109(b)に示すように、普図普段処理移行設定処理2では、まず、普図普段処理に係る処理番号「0」を設定して(ステップB811)、その処理番号を普図ゲーム処理番号領域にセーブする(ステップB812)。
【0524】
その後、普図変動表示ゲームの当り終了に関する信号(例えば、普通図柄1当り中信号をOFF)を試験信号出力データ領域にセーブし(ステップB813)、普通変動入賞装置37の不正監視期間を規定するフラグ(不正監視期間中フラグ)を普電不正監視期間フラグ領域にセーブして(ステップB814)、普図普段処理移行設定処理2を終了する。
【0525】
〔セグメントLED編集処理〕
次に、上述のタイマ割込み処理におけるセグメントLED編集処理(ステップS111)の詳細について説明する。セグメントLED編集処理では、一括表示装置50に設けられた特図1保留表示器、特図2保留表示器、普図保留表示器、第1遊技状態表示部、第2遊技状態表示部、ラウンド表示部を構成するセグメントLEDの駆動に関する設定等を行う。
【0526】
図110に示すように、セグメントLED編集処理では、まず、点滅制御タイマを+1更新して(ステップS501)、点滅制御タイマの特定ビットが1か否かによって、出力オンタイミングであるかを判定する(ステップS502)。本実施形態では、点滅制御タイマのビット5が1である場合に出力オンタイミングであると判定することで、128m秒の点滅周期を作っている。
出力オンタイミングである場合(ステップS502;Y)は、普図保留表示器での表示態様が規定された普図保留数表示テーブル1,2のうちの、普図保留数表示テーブル1を設定し(ステップS503)、出力オンタイミングでない場合(ステップS502;N)は、普図保留数表示テーブル2を設定する(ステップS504)。
そして、設定した普図保留数表示テーブルから普図保留数に対応する表示データを取得し、普図保留表示器のセグメント領域にセーブする(ステップS505)。本実施形態では、普図保留数が「0」〜「2」の何れかであれば、どちらの普図保留数表示テーブルが設定された場合であっても、表示データは同じになる。
【0527】
次に、出力オンタイミングであるかを判定し(ステップS506)、出力オンタイミングである場合(ステップS506;Y)は、特図1保留表示器での表示態様が規定された特図1保留数表示テーブル1,2のうちの、特図1保留数表示テーブル1を設定し(ステップS507)、出力オンタイミングでない場合(ステップS506;N)は、特図1保留数表示テーブル2を設定する(ステップS508)。
そして、設定した特図1保留数表示テーブルから特図1保留数に対応する表示データを取得し、特図1保留表示器のセグメント領域にセーブする(ステップS509)。
【0528】
その後、出力オンタイミングであるかを判定し(ステップS510)、出力オンタイミングである場合(ステップS510;Y)は、特図2保留表示器での表示態様が規定された特図2保留数表示テーブル1,2のうちの、特図2保留数表示テーブル1を設定し(ステップS511)、出力オンタイミングでない場合(ステップS510;N)は、特図2保留数表示テーブル2を設定する(ステップS512)。
そして、設定した特図2保留数表示テーブルから特図2保留数に対応する表示データを取得し、特図2保留表示器のセグメント領域にセーブする(ステップS513)。
さらに、ラウンド表示部での表示態様が規定されたラウンド表示テーブルを設定して(ステップS514)、ラウンド表示LEDポインタに対応する表示データを取得し、ラウンド表示部のセグメント領域にセーブする(ステップS515)。
【0529】
次に、時短状態が発生すると点灯して時短状態発生を報知する第2遊技状態表示部58での表示態様が規定された遊技状態表示テーブル1を設定して(ステップS516)、遊技状態表示番号に対応する表示データを取得し、第1遊技状態表示部のセグメント領域にセーブする(ステップS517)。本実施形態では、1個のLEDからなる第1遊技状態表示部を、通常中には消灯させ、特図時短中(普電サポート中)には点灯させるよう構成されている。
その後、左打ちよりも右打ちの方が有利な遊技状態であることを報知する第2遊技状態表示部での表示態様が規定された遊技状態表示テーブル2を設定して(ステップS518)、遊技状態表示番号2に対応する表示データを取得し、第2遊技状態表示部のセグメント領域にセーブして(ステップS519)、セグメントLED編集処理を終了する。本実施形態では、1個のLEDからなる第2遊技状態表示部を、通常打ち(左打ち)時には消灯させ、右打ち時(本実施形態の場合、大当り中、小当り中、普電サポート中)には点灯させるよう構成されている。
【0530】
〔磁石不正監視処理〕
次に、上述のタイマ割込み処理における磁石不正監視処理(ステップS112)の詳細について説明する。磁石不正監視処理では、磁気センサ61からの検出信号に基づき異常の有無を判定し不正報知の開始や終了の設定等を行う。
【0531】
図111に示すように、磁石不正監視処理では、まず、磁気センサ61から出力されて第3入力ポート124(入力ポート3)に取り込まれる検出信号の状態から、磁気センサ61がオン、すなわち異常な磁気を検出した状態であるかを判定する(ステップS601)。磁気センサ61がオンである場合(ステップS601;Y)、すなわち異常な磁気を検出した場合は、異常な磁気の検出期間を計時する磁石不正監視タイマを+1更新して(ステップS602)、当該タイマがタイムアップしたかを判定する(ステップS603)。本実施形態の場合、磁石不正監視タイマが32m秒以上である場合にタイムアップしたと判定する。
【0532】
磁石不正監視タイマがタイムアップした場合(ステップS603;Y)、すなわち異常な磁気を一定期間継続して検出した場合は、磁石不正監視タイマをクリアし(ステップS604)、磁石不正報知タイマ初期値(例えば60秒)を磁石不正報知タイマ領域にセーブする(ステップS605)。そして、磁石不正報知のコマンドを準備し(ステップS606)、磁石不正フラグとして磁石不正発生フラグを準備して(ステップS607)、準備した磁石不正フラグが磁石不正フラグ領域の値と一致するかを判定する(ステップS613)。すなわち、磁気センサ61が一定期間(例えば、8回の割込み)連続してオンであった場合に異常が発生していると判定するようにしている。
【0533】
一方、磁気センサ61がオンでない場合(ステップS601;N)、すなわち異常な磁気を検出していない場合は、磁石不正監視タイマをクリアし(ステップS608)、磁石不正の報知時間を規定する磁石不正報知タイマが「0」でなければ−1更新する(ステップS609)。なお、磁石不正報知タイマの最小値は「0」に設定されている。そして、磁石不正報知タイマの値が「0」であるかを判定する(ステップS610)。なお、磁石不正監視タイマがタイムアップしていない場合(ステップS603;N)も、ステップS609の処理に移行する。
【0534】
そして、磁石不正報知タイマの値が「0」でない場合(ステップS610;N)、すなわちタイムアップしていない場合は、磁石不正監視処理を終了する。また、磁石不正報知タイマの値が「0」である場合(ステップS610;Y)、すなわちタイムアップした又はすでにタイムアップしていた場合であって、不正報知の期間が終了した場合又は当初から不正報知が行われていない場合は、磁石不正報知終了のコマンドを準備する(ステップS611)。さらに、磁石不正フラグとして磁石不正解除フラグを準備して(ステップS612)、準備した磁石不正フラグが磁石不正フラグ領域の値と一致するかを判定する(ステップS613)。
【0535】
そして、準備した磁石不正フラグが磁石不正フラグ領域の値と一致する場合(ステップS613;Y)は、磁石不正監視処理を終了する。また、準備した磁石不正フラグが磁石不正フラグ領域の値と一致しない場合(ステップS613;N)は、準備した磁石不正フラグを磁石不正フラグ領域にセーブし(ステップS614)、演出コマンド設定処理を行って(ステップS615)、磁石不正監視処理を終了する。
ここで、「ステップS601;N」→「ステップS608」→「ステップS609」→「ステップS610;Y」→「ステップS611」→「ステップS612」→「ステップS613;Y」が正常ルートである。
【0536】
〔盤電波不正監視処理〕
次に、上述のタイマ割込み処理における盤電波不正監視処理(ステップS113)の詳細について説明する。電波不正監視処理では、盤電波センサ62からの検出信号に基づき異常の有無を判定し不正報知の開始や終了の設定等を行う。
【0537】
図112に示すように、電波不正監視処理では、まず、盤電波センサ62から出力されて近接I/F121を経由して第3入力ポート124(入力ポート3)に取り込まれる検出信号の状態から、盤電波センサ62がオン、すなわち異常な電波を検出した状態であるかを判定する(ステップS701)。電波センサがオンである場合(ステップS701;Y)、すなわち異常な電波を検出した場合は、電波不正報知タイマ初期値(例えば60秒)を電波不正報知タイマ領域にセーブする(ステップS702)。
【0538】
そして、盤電波不正報知のコマンドを準備し(ステップS703)、盤電波不正フラグとして盤電波不正発生フラグを準備して(ステップS704)、準備した盤電波不正フラグが盤電波不正フラグ領域の値と一致するかを判定する(ステップS709)。すなわち、磁気不正の場合は、磁気センサ61のオンが所定回数検出された時点で異常が発生していると判定する一方、盤電波不正の場合は、盤電波センサ62のオンが1回検出された時点で異常が発生していると判定するようにしている。
【0539】
一方、盤電波センサ62がオンでない場合(ステップS701;N)、すなわち異常な電波を検出していない場合は、電波不正の報知時間を規定する電波不正報知タイマが「0」でなければ−1更新する(ステップS705)。なお、電波不正報知タイマの最小値は「0」に設定されている。そして、電波不正報知タイマの値が「0」であるかを判定する(ステップS706)。
【0540】
電波不正報知タイマの値が「0」でない場合(ステップS706;N)、すなわちタイムアップしていない場合は、盤電波不正監視処理を終了する。また、電波不正報知タイマの値が「0」である場合(ステップS706;Y)、すなわちタイムアップした又はすでにタイムアップしていた場合であって、不正報知の期間が終了した場合又は当初から不正報知が行われていない場合は、盤電波不正報知終了のコマンドを準備し(ステップS707)、盤電波不正フラグとして盤電波不正解除フラグを準備して(ステップS708)、準備した盤電波不正フラグが盤電波不正フラグ領域の値と一致するかを判定する(ステップS709)。
【0541】
そして、準備した盤電波不正フラグが盤電波不正フラグ領域の値と一致する場合(ステップS709;Y)は、盤電波不正監視処理を終了する。また、準備した盤電波不正フラグが盤電波不正フラグ領域の値と一致しない場合(ステップS709;N)は、準備した盤電波不正フラグを盤電波不正フラグ領域にセーブし(ステップS710)、演出コマンド設定処理を行って(ステップS711)、盤電波不正監視処理を終了する。
ここで、「ステップS701;N」→「ステップS705」→「ステップS706;Y」→「ステップS707」→「ステップS708」→「ステップS709;Y」が正常ルートである。
【0542】
〔外部情報編集処理〕
次に、上述のタイマ割込み処理における外部情報編集処理(ステップS114)の詳細について説明する。外部情報編集処理では、払出コマンド送信処理(ステップS105)、入賞口スイッチ/状態監視処理(ステップS108)、磁石不正監視処理(ステップS112)、盤電波不正監視処理(ステップS113)での監視結果に基づいて、情報収集端末や遊技場内部管理装置等の外部装置や試射試験装置に出力する情報を作成して出力バッファにセットする処理等を行う。
【0543】
図113及び図114に示すように、外部情報編集処理では、まず、ガラス枠開放エラーの発生中でもなく(ステップS801;N)、本体枠開放エラーの発生中でもない場合(ステップS802;N)には、扉・枠開放信号のオフデータを外部情報出力データ領域にセーブし(ステップS803)、セキュリティ信号のオフデータを外部情報出力データ領域にセーブして(ステップS804)、ステップS807の処理に移行する。
一方、ガラス枠開放エラーの発生中である場合(ステップS801;Y)、あるいは、本体枠開放エラーの発生中である場合(ステップS802;Y)には、扉・枠開放信号のオンデータを外部情報出力データ領域にセーブし(ステップS805)、遊技機エラー状態信号のオンデータを試験信号出力データ領域にセーブして(ステップS806)、ステップS807の処理に移行する。
【0544】
そして、初期化スイッチの操作等によりRAMに記憶されたデータの初期化が行われた時から所定時間(例えば256m秒)を計時するセキュリティ信号制御タイマが「0」でなければ−1更新する(ステップS807)。なお、セキュリティ信号制御タイマの初期値は、メイン処理においてRAMクリアで起動したときのRAM初期値設定時に設定され、セキュリティ信号制御タイマの最小値は「0」に設定されている。そして、セキュリティ信号制御タイマの値が「0」であるかを判定する(ステップS808)。
セキュリティ信号制御タイマの値が「0」でない場合(ステップS808;N)、すなわちタイムアップしていない場合は、セキュリティ信号のオンデータを外部情報出力データ領域にセーブして(ステップS809)、ステップS810の処理に移行する。また、セキュリティ信号制御タイマの値が「0」である場合(ステップS808;Y)、すなわちタイムアップした又はすでにタイムアップしていた場合は、ステップS809の処理を行わずに、ステップS810の処理に移行する。
【0545】
そして、磁石不正の発生中である場合(ステップS810;Y)、盤電波不正の発生中である場合(ステップS811;Y)、枠電波不正の発生中である場合(ステップS812;Y)、普電不正の発生中である場合(ステップS813;Y)、あるいは、大入賞口不正の発生中である場合(ステップS814;Y)は、セキュリティ信号のオンデータを外部情報出力データ領域にセーブし(ステップS816)、遊技機エラー状態信号のオンデータを試験信号出力データ領域にセーブして(ステップS817)、ステップS818の処理に移行する。すなわち、エラーの発生が外部情報として出力される。
【0546】
一方、磁石不正の発生中でもなく(ステップS810;N)、盤電波不正の発生中でもなく(ステップS811;N)、枠電波不正の発生中でもなく(ステップS812;N)、普電不正の発生中でもなく(ステップS813;N)、大入賞口不正の発生中でもない場合(ステップS814;N)は、遊技機エラー状態信号のオフデータを試験信号出力データ領域にセーブして(ステップS815)、ステップS818の処理に移行する。
【0547】
そして、払出予定の賞球数に関する情報を設定するメイン賞球信号編集処理(ステップS818)を行い、始動口の入賞信号を編集する始動口信号編集処理(ステップS819)を行う。
次に、特図変動表示ゲームの実行回数に係る情報の出力時間を制御するための図柄確定回数制御タイマが「0」でなければ−1更新する(ステップS820)。なお、図柄確定回数制御タイマの最小値は「0」に設定されている。そして、図柄確定回数制御タイマの値が「0」であるかを判定する(ステップS821)。
【0548】
図柄確定回数制御タイマの値が「0」である場合(ステップS821;Y)、すなわちタイムアップした又はすでにタイムアップしていた場合は、図柄確定回数信号のオフデータを外部情報出力データ領域にセーブして(ステップS822)、外部情報編集処理を終了する。
また、図柄確定回数制御タイマの値が「0」でない場合(ステップS821;N)、すなわちタイムアップしていない場合は、図柄確定回数信号のオンデータを外部情報出力データ領域にセーブして(ステップS823)、外部情報編集処理を終了する。
【0549】
〔メイン賞球信号編集処理〕
次に、上述の外部情報編集処理におけるメイン賞球信号編集処理(ステップS818)の詳細について説明する。メイン賞球信号編集処理は、入賞口への入賞により発生した賞球数(払出予定数)が所定数(本実施形態の場合、10個)になる毎に生成されるメイン賞球信号を外部装置へ出力する処理である。
【0550】
図115に示すように、メイン賞球信号編集処理では、まず、メイン賞球信号出力制御タイマが「0」でなければ−1更新する(ステップS831)。なお、メイン賞球信号出力制御タイマの最小値は「0」に設定されている。そして、メイン賞球信号出力制御タイマの値が「0」であるかを判定する(ステップS832)。メイン賞球信号出力制御タイマの値が「0」である場合(ステップS832;Y)は、メイン賞球信号出力回数が「0」であるかを判定する(ステップS833)。
【0551】
そして、メイン賞球信号出力回数が「0」でない場合(ステップS833;N)は、メイン賞球信号出力回数を−1更新し(ステップS834)、メイン賞球信号出力制御タイマ領域にメイン賞球信号出力制御タイマ初期値をセーブする(ステップS835)。このメイン賞球信号出力制御タイマ初期値は、メイン賞球信号のオン状態(例えば、ハイレベル)の時間(例えば128m秒)とオフ状態(例えば、ロウレベル)の時間(例えば64m秒)とのうちの、オン状態の時間(例えば128m秒)となっている。その後、メイン賞球信号をオン状態にするオンデータをRWMの外部情報出力データ領域にセーブして(ステップS837)、メイン賞球信号編集処理を終了する。
また、メイン賞球信号出力回数が「0」である場合(ステップS833;Y)は、外部装置用のメイン賞球信号をオフ状態にするオフデータをRWMの外部情報出力データ領域にセーブして(ステップS838)、メイン賞球信号編集処理を終了する。
【0552】
一方、メイン賞球信号出力制御タイマの値が「0」でない場合(ステップS832;N)は、メイン賞球信号出力制御タイマが出力オン区間中であるかを判定する(ステップS836)。なお、メイン賞球信号出力制御タイマが出力オン区間中であるとは、メイン賞球信号出力制御タイマの値が「0」でないことである。メイン賞球信号出力制御タイマが出力オン区間中である場合(ステップS836;Y)は、ステップS837の処理に移行する。また、メイン賞球信号出力制御タイマが出力オン区間中でない場合(ステップS836;N)は、外部装置用のメイン賞球信号をオフ状態にするオフデータをRWMの外部情報出力データ領域にセーブして(ステップS838)、メイン賞球信号編集処理を終了する。
【0553】
本実施形態では、遊技制御装置100からは、遊技球の払出予定個数が10個になる毎にメイン賞球信号が出力され、払出制御装置200からは、遊技球の払出個数が10個になる毎にメイン賞球信号が出力されるよう構成されている。
具体的には、遊技制御装置100は、10個の払出予定毎(払出コマンドを送信する毎)に、メイン賞球数信号出力回数を+1更新(払出コマンド送信処理内のサブルーチン)し、更新(設定)されている出力回数分、メイン賞球信号を出力する。
予定毎に出力されるメイン賞球信号に対し、払出制御装置200からは実際に10個の払出が行われる毎に賞球信号が送信されるので、予定と結果の整合をとることができ、不正な払出に対応することができる。また、大当り期間中に入賞しても、球切れ等で払出が遅れ、大当り終了後に払い出された場合にも、入賞時に出力されるメイン賞球信号によって、ホールコン(ホールコンピュータ)が正確な情報を収集(判断)することができる。
【0554】
〔始動口信号編集処理〕
次に、上述の外部情報編集処理における始動口信号編集処理(ステップS819)の詳細について説明する。始動口信号編集処理は、始動口1スイッチ36aや始動口2スイッチ37aの入力があった場合に、各々の入力について共通して行われる処理である。
【0555】
図116に示すように、始動口信号編集処理では、まず、始動口信号出力制御タイマが「0」でなければ−1更新する(ステップS841)。なお、始動口信号出力制御タイマの最小値は「0」に設定されている。そして、始動口信号出力制御タイマの値が「0」であるかを判定する(ステップS842)。始動口信号出力制御タイマの値が「0」である場合(ステップS842;Y)は、始動口信号出力回数が「0」であるかを判定する(ステップS843)。
【0556】
そして、始動口信号出力回数が「0」でない場合(ステップS843;N)は、始動口信号出力回数を−1更新し(ステップS844)、始動口信号出力制御タイマ領域に始動口信号出力制御タイマ初期値をセーブする(ステップS845)。この始動口信号出力制御タイマ初期値は、始動口信号のオン状態(例えば、ハイレベル)の時間(例えば128m秒)とオフ状態(例えば、ロウレベル)の時間(例えば64m秒)とのうちの、オン状態の時間(例えば128m秒)となっている。その後、始動口信号をオン状態にするオンデータをRWMの外部情報出力データ領域にセーブして(ステップS847)、始動口信号編集処理を終了する。
また、始動口信号出力回数が「0」である場合(ステップS843;Y)は、外部装置用の始動口信号をオフ状態にするオフデータをRWMの外部情報出力データ領域にセーブして(ステップS848)、始動口信号編集処理を終了する。
【0557】
一方、始動口信号出力制御タイマの値が「0」でない場合(ステップS842;N)は、始動口信号出力制御タイマが出力オン区間中であるかを判定する(ステップS846)。なお、始動口信号出力制御タイマが出力オン区間中であるとは、始動口信号出力制御タイマの値が「0」でないことである。始動口信号出力制御タイマが出力オン区間中である場合(ステップS846;Y)は、ステップS847の処理に移行する。また、始動口信号出力制御タイマが出力オン区間中でない場合(ステップS846;N)は、外部装置用の始動口信号をオフ状態にするオフデータをRWMの外部情報出力データ領域にセーブして(ステップS848)、始動口信号編集処理を終了する。
【0558】
次に、遊技における演出と、この演出を制御する演出制御装置300での制御について説明する。図117図118には、特別遊技状態での演出の一例を示した。ここでは、短開放を含む16R確変B大当りが発生した場合を示した。
【0559】
特図変動表示ゲームで大当りの結果態様が導出された後に、図117(a)に示すように大当り種類に応じたファンファーレ演出が行われた後、ラウンド遊技が開始される。図117(b)に示すように表示装置41では、ラウンド数を示すラウンド数表示41a、飾り特図変動表示ゲームで導出された大当り図柄を表示する図柄表示41b、右打ちを指示する右打ち指示表示41c、長開放で獲得した賞球数を示す獲得遊技球数表示41dが表示される。
【0560】
そして、図117(c)に示すように長開放となるラウンドで特別変動入賞装置38へ遊技球が入賞して賞球を獲得すると、当該賞球数が賞球数表示41eとして表示されるとともに、獲得遊技球数表示41dに加算される。ラウンドが終了してインターバルとなると図117(d)に示すようにインターバル演出が行われる。ここでは次回のラウンドも長開放であるので、長開放用のインターバル演出が行われる。
【0561】
また、ラウンド遊技が進行して、特別遊技状態の終了時の報知態様や特別遊技状態の終了後の演出態様を選択可能なモード移行選択ラウンドとなると、図117(e)に示すようにモード移行選択画面41fが表示される。このモード移行選択画面41fでは、第1モードをなす通常モードと第2モードをなすデレモードを選択可能であり、遊技者が演出ボタン演出ボタン251やタッチパネル29を操作することにより指を模したカーソルを移動させることで選択を行う。
【0562】
また、次回から短開放となる可能性のあるラウンドのインターバル演出、すなわち、ここでは4R終了後のインターバル演出では、次回以降も長開放が継続するか否かを報知するラウンド継続演出41gが行われる。このラウンド継続演出41gでは、図118(a)に示すように「短」、「長」の文字が交互に点滅し、最終的に点灯した文字により結果を示すものであり、ここでは大当り種類が16R確変Bなので短開放となることが報知されている。さらに、短開放となることが報知された場合にはインターバル演出として図118(b)に示すように特別変動入賞装置38を狙うように促す促進演出41hが行われる。なお、例えば大当り種類が16R確変A(全て長開放)の場合は、ラウンド継続演出41gでは「長」の文字が点灯して長開放となることが報知される。
【0563】
図118(c)に示すように短開放でのラウンドでも促進演出41hは継続される。さらに、特別変動入賞装置38が開放していることを強調する強調演出41iが行われる。この強調演出41iは、特別変動入賞装置38から光が照射されているかのような表示となっている。なお、特別変動入賞装置38は発光による装飾を行う装飾手段を備えているが、この装飾手段による発光態様と、強調演出41iの表示態様とで、発光タイミングや発光強度、発光色などを関連付けるように同期させても良いし、同期させないようにしても良い。
【0564】
また、短開放でのラウンドが開始されると、長開放で獲得した賞球数を示す獲得遊技球数表示41dとは別に短開放で獲得した賞球数を示す短開放獲得遊技球数表示41jが表示される。また、ラウンド数表示41aでは残り開放回数を表示する。ここでは、実行中のラウンドを含めて残り12ラウンドがあって各ラウンドで1回開放されるので、あと12回開放と表示されている。その後、図118(d)に示すように短開放でのラウンドが終了してインターバル時間となると促進演出41hは継続されが、特別変動入賞装置38が開放していることを強調する強調演出41iは一旦終了し、図118(e)に示すように次のラウンドが開始されると強調演出41iが再開される。
【0565】
そして、最終ラウンドが終了すると図118(f)、(g)に示すようにエンディング演出が行われる。このエンディング演出では、図118(f)に示すように長開放で獲得した賞球数を示す獲得遊技球数表示41dに、短開放で獲得した賞球数を示す短開放獲得遊技球数表示41jでの値が加算される演出が行われ、図118(g)に示すように特別遊技状態で獲得した賞球数の総数を表示する総数表示41kが行われる。
【0566】
また、エンディング演出では特別遊技状態の終了後の確率状態を示唆する表示である状態示唆表示41mが行われる。この状態示唆表示の内容は、遊技者がモード移行選択ラウンドにおいて選択した演出モードによって異なるようになっており、図119に示すように特別遊技状態の終了後の確率状態に応じて(1)〜(4)のキャラクタが所定の選択率に応じて選択されるようになっている。図119(a)に示すように第1モードをなす通常モードが選択された場合には、高確率状態となる場合に(1)のキャラクタのみが選択され、低確率状態となる場合に(2)のキャラクタのみが選択される。また、図119(b)に示すように第2モードをなすデレモードが選択された場合には、確率状態に応じて(1)〜(4)のキャラクタが選択率に応じて選択されるようになっている。なお、キャラクタ画像だけでなく、セリフなどの文字情報によっても確率状態を示唆するようにしても良い。
【0567】
〔メイン処理〕
上述のような演出を行うために本実施形態の遊技機では、演出制御装置300の主制御用マイコン(CPU)311によって図120に示すメイン処理と、図示しないタイマ割込み処理を行う。図120に示すようにメイン処理では、はじめにプログラム開始時の処理を行う。このプログラム開始時の処理では、まず、割込みを禁止し(ステップC1)、CPUの初期設定を行う(ステップC2)。次に、VDP312の初期設定を行って(ステップC3)、割込みを許可する(ステップC4)。次いで、表示用データの生成を許可して(ステップC5)、乱数シードを設定し(ステップC6)、初期化すべき領域に電源投入時の初期値をセーブする(ステップC7)。これにより、停電発生検出済みフラグ等がクリアされる。
【0568】
ステップC1からC7のプログラム開始時の処理を行った後、メインループ処理としてループの処理を行う。このループ処理では、まず、WDT(watch dog timer)をクリアする(ステップC8)。次いで、演出ボタン251やタッチパネル29の操作に基づく入力信号(立ち上がりエッジ)から入力情報を作成する演出ボタン入力処理(ステップC9)を行う。演出ボタン251やタッチパネル29からの入力の読み込みはタイマ割込み処理内で行い、この演出ボタン入力処理では演出ボタン251やタッチパネル29からの入力があった時に、演出内容を変更する処理等を行う。
【0569】
そして、LEDや液晶の輝度(光量)、音量などの変更可能範囲の設定や、遊技者によるLEDや液晶の輝度、音量の変更などの操作を受け付けるホール・遊技者設定モード処理を行う(ステップC10)。次に、飾り特図変動表示ゲームの変動態様の詳細を決定する乱数を更新する乱数更新処理(ステップC11)を行う。
【0570】
次いで、遊技制御装置100からのコマンドを解析して対応を行う受信コマンドチェック処理(ステップC12)を行い、演出の進行を制御するための設定や描画コマンドの編集を行う演出表示編集処理(ステップC13)を行って、描画コマンドの準備終了を設定する(ステップC14)。これらの処理では、描画する内容に合わせ各種データの更新を行う等して、最終的に描画データをフレームバッファに設定するところまで行う。1/30秒(約33.3m秒)以内に描画する画面の描画データを準備できていれば問題なく画像更新できる。
【0571】
そして、フレーム切替タイミングであるか否かを判定する(ステップC15)。本実施形態では、システム周期(1フレーム1/30秒)を作るため、Vブランク割込(1/60秒)が2回入るとフレーム切替タイミングであると判定する。なお、フレーム切替タイミングは適宜任意に変更可能であり、例えば、1/60秒で画像の更新(フレームの切り替え)を行ってもよいし、1/60秒よりも遅いタイミングで画像の更新(フレームの切り替え)を行ってもよい。ステップC15で、フレーム切替タイミングでないと判定した場合(ステップC15;N)には、ステップC15の処理を繰り返して行う。一方、ステップC15で、フレーム切替タイミングであると判定した場合(ステップC15;Y)には、画面描画を指示する(ステップC17)。
【0572】
その後、スピーカ(上スピーカ19a、下スピーカ19b)からの音声の出力に関する制御を行うサウンド制御処理(ステップC17)、盤装飾装置46や枠装飾装置18などのLEDの制御を行う装飾制御処理(ステップC18)、盤演出装置44のモータやソレノイドの制御を行う可動体制御処理(ステップC19)を行い、WDTをクリアする処理(ステップC8)に戻る。
【0573】
〔受信コマンドチェック処理〕
図121には、上述のメイン処理における受信コマンドチェック処理を示した。この受信コマンドチェック処理では、まず、1フレーム(1/30秒間)の間に何個のコマンドを受信したかをカウントするコマンド受信カウンタの値をコマンド受信数としてロードし(ステップC201)、コマンド受信数が0でないか否かを判定する(ステップC202)。そして、コマンド受信数が0であると判定した場合(ステップC202;N)は、当該受信コマンドチェック処理を終了する。また、受信コマンド数が0でないと判定した場合(ステップC202;Y)には、コマンド受信カウンタ領域の内容をコマンド受信数分減算する(ステップC203)。
【0574】
次いで、受信コマンドバッファの内容をコマンド領域にコピーして(ステップC204)、コマンド読出インデックスを0〜31の範囲で+1更新し(ステップC205)、コマンド受信数分のコマンドのコピーが完了したか否かを判定する(ステップC206)。このように、本実施形態では、受信コマンドバッファ内で直接コマンドの解析を行わず、受信コマンドバッファの内容をコマンド領域(解析用のRAM領域)にコピーし、コマンド領域でコマンドの解析作業を行うよう構成されている。これにより、コマンドの解析中に遊技制御装置100からコマンドが送信されてくる場合に備えて、コマンド(データ)を移動して空きを作っておくことができる。また、コマンドの解析をメイン処理一巡単位でまとめて行うことができる。
【0575】
ステップC206で、コマンド受信数分のコマンドのコピーが完了していないと判定した場合(ステップC206;N)には、ステップC204の処理に戻る。また、コマンド受信数分のコマンドのコピーが完了したと判定した場合(ステップC206;Y)には、コマンド領域の内容をロードして(ステップC207)、受信コマンド解析処理(ステップC208)を行う。
【0576】
次いで、コマンド領域のアドレスを更新し(ステップC209)、コマンド受信数分のコマンドの解析が完了したか否か判定する(ステップC210)。そして、コマンド受信数分のコマンドの解析が完了していないと判定した場合(ステップC210;N)には、ステップC207の処理に戻る。また、コマンド受信数分のコマンドの解析が完了したと判定した場合(ステップC210;Y)には、当該受信コマンドチェック処理を終了する。このように、受信コマンドチェック処理では、1フレーム(1/30秒間)の間に受信したコマンドをまとめて解析する。なお、本実施形態では、コマンドを32個分まで保存できる構成としている。
【0577】
〔受信コマンド解析処理〕
図122には、上述の受信コマンドチェック処理における受信コマンド解析処理を示した。この受信コマンド解析処理では、まず、コマンド上位バイトをMODE、下位バイトをACT(ACTION)として分離し(ステップC231)、MODE及びACTは正常範囲であるか否かを判定する(ステップC232、ステップC233)。MODE及びACTは正常範囲であると判定した場合(ステップC232;Y、ステップC233;Y)には、MODEに対するACTは正しい組合せであるか否かを判定する(ステップC234)。
【0578】
また、ステップC232、ステップC233で、MODE又はACTは正常範囲でないと判定した場合(ステップC232;N、ステップC233;N)、あるいは、ステップC234でMODEに対するACTは正しい組合せでないと判定した場合(ステップC234;N)には、受信コマンド解析処理を終了する。
【0579】
ステップC234で、MODEに対するACTは正しい組合せであると判定した場合(ステップC234;Y)には、MODEは変動系コマンドの範囲であるか否かを判定する(ステップC235)。変動系コマンドは、特図の変動パターンを指令するコマンドである。そして、MODEは変動系コマンドの範囲であると判定した場合(ステップC235;Y)には、変動系コマンド処理(ステップC236)を行って、受信コマンド解析処理を終了する。
【0580】
また、ステップC235で、MODEは変動系コマンドの範囲でないと判定した場合(ステップC235;N)には、MODEは大当り系コマンドの範囲であるか否かを判定する(ステップC237)。大当り系コマンドは、大当り中演出に関する動作(ファンファーレ画面やラウンド画面の表示など)を指令するコマンドや、小当り中演出に関する動作(ファンファーレ画面や終了画面の表示など)を指令するコマンドである。そして、MODEは大当り系コマンドの範囲であると判定した場合(ステップC237;Y)には、大当り系コマンド処理(ステップC238)を行って、受信コマンド解析処理を終了する。
【0581】
また、ステップC237で、MODEは大当り系コマンドの範囲でないと判定した場合(ステップC237;N)には、MODEは図柄系コマンドの範囲であるか否かを判定する(ステップC239)。図柄系コマンドは、特図の図柄に関する情報(例えば、特図の停止図柄を何にするかなど)を指令するコマンドである。そして、MODEは図柄系コマンドの範囲であると判定した場合(ステップC239;Y)には、図柄系コマンド処理(ステップC240)を行って、受信コマンド解析処理を終了する。
【0582】
また、ステップC239で、MODEは図柄系コマンドの範囲でないと判定した場合(ステップC239;N)には、MODEは保留数コマンドやエラーコマンドなどの単発系コマンドの範囲であるか否かを判定する(ステップC241)。単発系コマンドは、図柄コマンドと変動系コマンドのように組合せで意味をなすコマンドと違い、単独で成立するコマンドである。この単発系コマンドには、客待ちデモコマンド、保留数コマンド、図柄停止コマンド、確率情報系コマンド、エラー/不正系コマンド、機種指定コマンドなどがある。そして、MODEは単発系コマンドの範囲であると判定した場合(ステップC241;Y)には、単発系コマンド処理(ステップC242)を行って、受信コマンド解析処理を終了する。
【0583】
また、ステップC241で、MODEは単発系コマンドの範囲でないと判定した場合(ステップC241;N)には、MODEは先読み図柄系コマンドの範囲であるか否かを判定する(ステップC243)。そして、MODEは先読み図柄系コマンドの範囲であると判定した場合(ステップC243;Y)には、先読み図柄系コマンド処理(ステップC244)を行って、受信コマンド解析処理を終了する。
【0584】
また、ステップC243で、MODEは先読み図柄系コマンドの範囲でないと判定した場合(ステップC243;N)には、MODEは先読み変動系コマンドの範囲であるか否かを判定する(ステップC245)。そして、MODEは先読み変動系コマンドの範囲であると判定した場合(ステップC245;Y)には、先読み変動系コマンド処理(ステップC246)を行って、受信コマンド解析処理を終了する。また、ステップC245で、MODEは先読み変動系コマンドの範囲でないと判定した場合(ステップC245;N)には、受信コマンド解析処理を終了する。
【0585】
なお、先読み変動系コマンド及び先読み図柄系コマンドは、先読み演出を実行するために必要な情報を含むコマンドである。先読み演出(先読み予告、或いは先読み予告演出ともいう)とは、特図変動表示ゲームが未実行の始動記憶(保留)に対応する特図変動表示ゲームがその後実行された時に大当りになるか否か(或いはどんな変動パターンになるか)を、所定の信頼度で遊技者に事前報知すべく、表示装置41に表示する飾り始動記憶表示等を通常と異なる態様で行うことや、表示装置41に演出表示を行うなどの演出である。そして、先読み系コマンド(先読み変動系コマンド及び先読み図柄系コマンド)は、先読み演出の対象となる始動記憶に対応する変動パターンや停止図柄を事前に知らせるコマンドであり、始動入賞時に遊技制御装置100から演出制御装置300に送信される。なお、先読みでない通常の変動系コマンドや図柄系コマンドは、変動表示開始時に遊技制御装置100から演出制御装置300に送信される。
【0586】
〔単発系コマンド処理〕
図123には、上述の受信コマンド解析処理における単発系コマンド処理を示した。この単発系コマンド処理では、まず、MODEは遊技制御装置100に設定された機種に関する情報を含む機種指定コマンドに対応するものであるかを判定する(ステップC261)。そして、MODEは機種指定コマンドに対応するものであると判定した場合(ステップC261;Y)は、内部情報をコマンドに対応する機種情報に書き換える機種設定処理を行い(ステップC262)、単発系コマンド処理を終了する。
【0587】
また、ステップC261で、MODEは機種指定コマンドに対応するものでないと判定した場合(ステップC261;N)は、RAM111Cの初期化を行ったことを示すRAM初期化コマンドに対応するものであるかを判定する(ステップC263)。そして、MODEはRAM初期化コマンドに対応するものであると判定した場合(ステップC263;Y)には、RAM初期化処理を行い(ステップC264)、単発系コマンド処理を終了する。RAM初期化処理(ステップC264)では、初期化の必要な領域を初期化し、RAM初期化画面情報を設定する。さらに、RAM初期化が行われた際の演出を行うためにRAM初期化用シナリオデータを設定する。
【0588】
また、ステップC263で、MODEはRAM初期化コマンドに対応するものでないと判定した場合(ステップC263;N)は、MODEはRAM111Cの初期化を行わずに停電から復旧したことを示す停電復旧コマンドに対応するものであるかを判定する(ステップC265)。そして、MODEは停電復旧コマンドに対応するものであると判定した場合(ステップC265;Y)には、停電復旧処理を行い(ステップC266)、単発系コマンド処理を終了する。停電復旧処理(ステップC266)では、初期化の必要な領域を初期化し、停電復旧画面を表示するための復旧画面情報を設定する。さらに、停電復旧の際の演出を行うために停電復旧用シナリオデータを設定する。
【0589】
また、ステップC265で、MODEは停電復旧コマンドに対応するものでないと判定した場合(ステップC265;N)は、MODEは客待ちデモの開始を示す客待ちデモコマンドに対応するものであるかを判定する(ステップC267)。そして、MODEは客待ちデモコマンドに対応するものであると判定した場合(ステップC267;Y)には、客待ちデモ処理を行い(ステップC268)、単発系コマンド処理を終了する。客待ちデモ処理(ステップC268)では、P機(パチンコ機)状態を客待ちデモ中に設定し、客待ち演出を行うために客待ち用シナリオデータを設定する。
【0590】
また、ステップC267で、MODEは客待ちデモコマンドに対応するものでないと判定した場合(ステップC267;N)には、MODEは特図1保留であるかを判定する(ステップC269)。そして、MODEは特図1保留である場合(ステップC269;Y)には、発生した保留に対応する飾り始動記憶表示を表示装置41に表示する処理などを行う特図1保留情報設定処理を行い(ステップC270)、単発系コマンド処理を終了する。また、ステップC269で、MODEは特図1保留に対応するものでないと判定した場合(ステップC269;N)には、MODEは特図2保留であるかを判定する(ステップC271)。そして、MODEは特図2保留である場合(ステップC271;Y)には、発生した保留に対応する飾り始動記憶表示を表示装置41に表示する処理などを行う特図2保留情報設定処理を行い(ステップC272)、単発系コマンド処理を終了する。すなわち、演出制御装置300が、個々の始動記憶に対応した始動記憶表示(飾り始動記憶表示)により始動記憶に関する情報を表示する始動記憶報知表示を行う始動記憶表示手段をなす。
【0591】
また、ステップC271で、MODEは特図2保留でない場合(ステップC271;N)には、MODEは確率情報であるかを判定する(ステップC273)。そして、MODEは確率情報である場合(ステップC273;Y)には、現在の確率状態に関する設定を行う確率情報設定処理を行い(ステップC274)、単発系コマンド処理を終了する。
【0592】
また、ステップC273で、MODEは確率情報でない場合(ステップC273;N)には、MODEはエラー/不正であるかを判定する(ステップC275)。そして、MODEはエラー/不正である場合(ステップC275;Y)には、エラー報知を行うなどの対応する処理を行うエラー/不正設定処理を行い(ステップC276)、単発系コマンド処理を終了する。
【0593】
また、ステップC275で、MODEはエラー/不正でない場合(ステップC275;N)には、MODEは演出モード切替であるかを判定する(ステップC277)。そして、MODEは演出モード切替である場合(ステップC277;Y)には、演出モードを切り替える処理を行う演出モード切替処理を行い(ステップC278)、単発系コマンド処理を終了する。
【0594】
また、ステップC277で、MODEは演出モード切替でない場合(ステップC277;N)には、MODEは図柄停止であるかを判定する(ステップC279)。そして、MODEは図柄停止でない場合(ステップC279;N)は、単発系コマンド処理を終了する。また、MODEは図柄停止である場合(ステップC279;Y)には、正常なコマンドであるかを判定する(ステップC280)。正常なコマンドであるかの判定では、例えば飾り特図停止コマンドの対象が現在変動中の特図を対象としたものであるかを判定する。
【0595】
そして、正常なコマンドでない場合(ステップC280;N)は、単発系コマンド処理を終了する。また、正常なコマンドである場合(ステップC280;Y)は、対応する特図の停止設定を行い(ステップC281)、全図柄が停止したなら遊技状態フラグを通常状態に設定して(ステップC282)、単発系コマンド処理を終了する。これにより、対応する飾り特図変動表示ゲームの変動表示が停止する。遊技状態フラグは現在の遊技状態を示すフラグであり、通常状態の他、変動中、大当り中、小当り中などの状態を示すフラグがあり、状況に応じて適切なフラグが設定される。
【0596】
〔先読み図柄系コマンド処理〕
図124には、上述の受信コマンド解析処理における先読み図柄系コマンド処理(ステップC244)を示した。この先読み図柄系コマンド処理では、まず、最新の保留情報が特図1保留であるかを判定する(ステップC301)。最新の保留情報が特図1保留である場合(ステップC301;Y)、すなわち、受信した先読み図柄系コマンドが特図1保留に関するものである場合は、コマンドを特図1保留数に対応する特図1先読み図柄コマンド領域にセーブし(ステップC302)、先読み変動コマンド受信待ちフラグをセットして(ステップC304)、先読み図柄系コマンド処理を終了する。
【0597】
また、最新の保留情報が特図1保留でない場合(ステップC301;N)、すなわち、受信した先読み図柄系コマンドが特図2保留に関するものである場合は、コマンドを特図2保留数に対応する特図2先読み図柄コマンド領域にセーブし(ステップC303)、先読み変動コマンド受信待ちフラグをセットして(ステップC304)、先読み図柄系コマンド処理を終了する。ステップC304で先読み変動コマンド受信待ちフラグをセットするのは、先読み図柄コマンドと先読み変動コマンド(先読み変動パターンコマンド)とがセット(ペア)のためである。
【0598】
〔先読み変動系コマンド処理〕
図125には、上述の受信コマンド解析処理における先読み変動系コマンド処理(ステップC246)を示した。この先読み変動系コマンド処理では、まず、先読み変動コマンド受信待ち中であるかを判定する(ステップC311)。ここでは、上述の先読み図柄系コマンド処理で設定される先読み変動コマンド受信待ちフラグがある場合に受信待ち中と判定するようになっている。先読み変動コマンド受信待ち中でない場合(ステップC311;N)は、先読み変動系コマンド処理を終了する。一方、先読み変動コマンド受信待ち中である場合(ステップC311;Y)は、先読み変動コマンド受信待ちフラグをクリアする(ステップC312)。
【0599】
その後、ステップC313〜C316の処理では、遊技制御装置100から受信した先読み変動コマンド(先読み変動パターンコマンド)を、演出制御装置300での処理に便利なように変換する処理を行う。まず、最新保留情報の図柄の保留数に対応する先読み変動MODE変換テーブルを設定する処理(ステップC313)を行って、今回受信した先読み変動系コマンドに対応する始動記憶の特図種別の情報と当該特図種別の現在の保留数とに応じて、MODEを変換するためのMODE変換テーブルを設定する。
【0600】
次いで、設定したMODE変換テーブルを参照して、先読み変動コマンドのMODEに対応するサブ内先読み変動コマンドMODEを取得する(ステップC314)。さらに、先読み変動ACT変換テーブルを設定して(ステップC315)、先読み変動コマンドのACTに対応するサブ内先読み変換コマンドACTを取得する(ステップC316)。
【0601】
MODEには前半変動の情報が含まれているが、このMODEに基づき設定される前半変動の内容や時間は判定時における保留数によって変化するので、事前判定時の判定と特図変動表示ゲーム開始時の判定とで判定結果が異なる場合がある。よって、判定時の保留数に影響されずに先読み予告演出の処理を容易かつ確実に行うことができるようにするために、現在の保留数に応じた変換態様でMODEを変換し、判定時の保留数によらずに共通して扱うことができるようにしている。例えば、リーチなしはずれ変動であって保留の状況によっては短い前半変動時間になる可能性があるものや、リーチなしはずれ変動であって保留の状況にかかわらず長い前半変動時間となるもののように、先読み予告演出の設定で考慮する事項で区分けしたMODEに変換しておき、先読み予告演出の処理を容易かつ確実に行うことができるようにする。
【0602】
また、ACTにはリーチの有無やリーチの種類などの後半変動の情報が含まれている。このACTに基づき設定される後半変動の内容は判定時の保留数によって変化することはない。しかし、例えばノーマルリーチでも、最終停止図柄がリーチ図柄の1コマ手前で停止するはずれと、1コマ先で停止するはずれと、当りの場合とが設定されているように、同種のリーチでも様々な態様があり、このそれぞれに対応したACTが設定されているため、値の範囲が広いものとなっている。このため、同一系統のリーチに対応するACTを同一のACTに変換することで数を減らし、先読み予告演出の処理におけるチェックなどの処理負担を軽減するようにしている。
【0603】
次いで、変換後のMODE、ACTは共に0以外であるかを判定する(ステップC317)。変換後のMODE、ACTは共に0以外でない場合(ステップC317;N)は、異常なコマンド値であるので先読み変動系コマンド処理を終了する。一方、変換後のMODE、ACTは共に0以外である場合(ステップC317;Y)は、変換後コマンドを最新保留情報、保留数に対応する先読み変動コマンド領域にセーブして(ステップC318)、MODEとACTの組合せ(コマンド組合せ)が正常であるかを判定する先読みコマンド整合チェック処理(ステップC319)を行う。
【0604】
先読みコマンド整合チェック処理(ステップC319)の結果、コマンド組合せが正常でない場合(ステップC320;N)は、先読み変動系コマンド処理を終了する。一方、コマンド組合せが正常である場合(ステップC320;Y)は、先読み予告演出の実行を抽選する先読み抽選処理(ステップC321)を行い、先読み予告演出を発生するかを判定する(ステップC322)。
【0605】
そして、先読み予告演出を発生しない場合(ステップC322;N)は、先読み変動系コマンド処理を終了する。一方、先読み予告演出を発生する場合(ステップC322;Y)は、当該発生する先読み予告演出(すなわち、先読み抽選処理(ステップC321)で選出された先読み予告演出)が、直ちに開始する演出であるかを判定する(ステップC323)。直ちに開始する演出とは、例えば、表示装置41に表示される飾り始動記憶表示の表示態様を現時点から変更する保留変化予告である。また、直ちに開始しない演出とは、特図変動表示ゲームの実行中に行う先読み予告演出であって、複数の特図変動表示ゲームに亘り連続で特定の演出やリーチ状態を発生させる演出や、変動表示中に登場するキャラクタによって予告を行う演出、飾り始動記憶表示の表示態様を現時点よりも後のタイミングで変更する保留変化予告などである。なお、このような直ちに開始しない演出の実行を開始するタイミングとしては、特図変動表示ゲームの実行中であればその特図変動表示ゲームが終了し、次の特図変動表示ゲームの実行が開始されるタイミングなどが該当する。
【0606】
直ちに開始する演出でない場合(ステップC323;N)は、先読み変動系コマンド処理を終了する。この場合は、先読み予告演出を実行する特図変動表示ゲームの開始時などに予告の設定を行う。一方、直ちに開始する演出である場合(ステップC323;Y)は、選出された先読み予告演出に対応する表示を設定し(ステップC324)、先読み変動系コマンド処理を終了する。
【0607】
〔図柄系コマンド処理〕
図126には、上述の受信コマンド解析処理における図柄系コマンド処理(ステップC240)を示した。この図柄系コマンド処理では、まず、MODEに対応する特図種別(特図1か特図2の何れか)を設定し(ステップC351)、MODEとACTの組み合わせに対応する図柄種別を設定してセーブし(ステップC352)、図柄系コマンド処理を終了する。
【0608】
図柄種別とは、はずれ図柄、16R確変A大当り図柄、16R確変B大当り図柄、16R通常A大当り図柄、16R通常B大当り図柄、4R確変大当り図柄、小当り図柄等の図柄のカテゴリであり、ACTのデータと対応付けられている。特図1と特図2で図柄の割合が変わるので(確変割合は同じ)、MODE毎にこの図柄種別設定テーブルを分けて設けており、複数ある図柄種別設定テーブルからMODEのデータに対応するものを選択し、さらに当該テーブルを参照してACTに対応する図柄種別を設定する。
【0609】
〔変動系コマンド処理〕
図127には、上述の受信コマンド解析処理における変動系コマンド処理(ステップC236)を示した。この変動系コマンド処理では、まず、特図種別が未確定であるかを判定する(ステップC361)。特図種別とは、特図の種別が特図1か特図2かを示す情報であり、上述の図柄系コマンド処理のステップC251で設定される情報である。
【0610】
この特図種別が未確定である場合(ステップC361;Y)は、変動系コマンド処理を終了する。また、特図種別が未確定でない場合(ステップC361;N)、すなわち特図種別が設定されている場合は、変動コマンドと図柄コマンドの組み合わせをチェックし(ステップC362)、変動コマンドと図柄種別が不整合であるかを判定する(ステップC363)。
【0611】
変動コマンドと図柄種別が不整合である場合(ステップC363;Y)は、変動系コマンド処理を終了する。また、変動コマンドと図柄種別が不整合でない場合(ステップC363;N)は、変動コマンドから変動パターン種別を判別する(ステップC364)。図柄種別とは図柄のカテゴリを意味し、図柄種別には例えば、はずれ図柄、16R確変A大当り図柄、16R確変B大当り図柄、16R通常A大当り図柄、16R通常B大当り図柄、4R確変大当り図柄、小当り図柄などがある。変動コマンドと図柄種別が不整合である場合とは、はずれの変動コマンド(変動パターンコマンド)を受信したのに、16R確変A大当り図柄の図柄コマンドを受信していた時のような、演出を行う上で矛盾してしまう組み合わせ(変動コマンドと図柄種別の組み合わせ)であることを意味する。
【0612】
変動コマンドから変動パターン種別を判別する処理(ステップC364)では、受信したコマンドに応じて、特図の変動表示演出の大まかな分類である変動パターン種別を判別する。そして、変動コマンドに応じた演出を行うための情報を設定する変動演出設定処理を行う(ステップC365)。
【0613】
次に、P機状態(パチンコ機の状態)として特図変動中を設定する(ステップC366)。ここで、特図変動中とは、特図の変動中(客待ちデモ中や大当り中、或いはファンファーレ中等でないこと)を表している。さらに、先読み演出回数(先読み実行回数)がゼロでなければ先読み演出回数を−1更新(先読み演出回数を1だけ減らす処理)し(ステップC367)、変動系コマンド処理を終了する。
【0614】
〔変動演出設定処理〕
図128には、上述の変動系コマンド処理における変動演出設定処理(ステップC365)を示した。この変動演出設定処理では、まず、変動パターン種別がリーチなし変動であるかを判定する(ステップC381)。変動パターン種別がリーチなし変動である場合(ステップC381;Y)は、機種コード及び特図種別とその時点の演出モードに対応する前半予告振分グループアドレステーブルを設定する(ステップC382)。なお、リーチなし変動であるので図柄種別は必ずはずれ図柄であり、ここでは図柄種別を特に参照しなくてもよい。なお演出モードは、演出制御装置300が管理する遊技モードに相当し、機種によって当然異なるが、ここでは通常モード、確変モード、時短モード及び潜伏モードなどがある。さらに、各モード内に予告演出の振り分け率や表示装置41における飾り特図変動表示ゲームの演出態様を異ならせた複数のモードを設けている。
【0615】
次に、前半予告振分グループアドレステーブルを参照して、MODE、特図種別の保留数に対応する前半予告振分グループテーブルのアドレスを取得する(ステップC383)。これによりリーチなし変動の場合には、各変動中に出現する予告演出の抽選内容(具体的には各予告演出態様の出現率)を保留数に応じて変化させることが可能となる。その後、前半予告振分グループテーブルを使って前半変動中に出現する予告の抽選を行う(ステップC386)。
【0616】
一方、変動パターン種別がリーチなし変動でない場合(ステップC381;N)は、機種コード、特図種別、演出モード及び図柄種別に対応する前半予告振分グループアドレステーブルを設定する(ステップC384)。そして、前半予告振分グループアドレステーブルを参照して、MODE、変動パターン種別に対応する前半予告振分グループテーブルのアドレスを取得し(ステップC385)、前半予告振分グループテーブルを使って前半変動中に出現する予告の抽選を行う(ステップC386)。
【0617】
次に、後半変動の予告演出を抽選する。なお、特図変動表示ゲームの後半変動とはいわゆるリーチアクション(例えば、特図の複数列の表示領域のうち特定領域を除く表示領域が大当りとなる特別結果態様(特別な図柄の組合せ)で変動表示が停止していて、特定領域のみで変動表示している状態)の変動表示である。一方、特図変動表示ゲームの前半変動とはリーチアクション開始前までの変動表示である。
【0618】
まず、機種コード、特図種別、演出モード及び図柄種別に対応する後半予告振分グループアドレステーブルを設定する(ステップC387)。後半予告振分グループアドレステーブルは、後半予告振分グループテーブルのアドレスを選択するためのテーブルである。そして、後半予告振分グループアドレステーブルを参照してACTに対応する後半予告振分グループテーブルのアドレスを取得し(ステップC388)、後半予告振分グループテーブルを使って後半変動中(リーチ中)に出現する予告の抽選を行う(ステップC389)。
【0619】
その後、MODE、ACTに対応する変動演出の内容を決定し(ステップC390)、予告抽選結果に対応する演出の内容を決定する(ステップC391)。これにより、飾り特図変動表示ゲームの変動時間や主なリーチ内容などの演出や予告が決定されることとなる。さらに、決定された特図変動表示ゲームの変動パターン(リーチ演出など)や予告内容も参照して停止図柄を決定する停止図柄設定処理を行う(ステップC392)。
【0620】
次に、変動演出の表示設定を行い(ステップC393)、予告演出の表示設定を行う(ステップC394)。これらの処理により、上述したように設定された飾り特図変動表示ゲームでの演出や予告が実行可能となる。その後、特図種別に対応する保留減少の表示設定を行う(ステップC395)。この処理では特図変動表示ゲームを開始する際に対応する始動記憶の減少に対応して飾り始動記憶表示を減少させる設定を行う。
【0621】
そして、BGMの番号である音番号、装飾ランプ等による演出の種類を示す番号である装飾番号を設定し(ステップC396)、特図種別に対応する飾り特図変動(識別情報の変動表示)の表示設定を行う(ステップC397)。さらに、情報表示装置630において、識別情報の変動表示とは別に飾り特図変動表示ゲームを表示する第4図柄の変動表示を設定するために、特図種別に対応する第4図柄変動の表示設定を行い(ステップC398)、変動演出設定処理を終了する。
【0622】
〔大当り系コマンド処理〕
図129には、上述の受信コマンド解析処理における大当り系コマンド処理(ステップC238)を示した。この大当り系コマンド処理では、まず、MODEはファンファーレであるかを判定する(ステップC401)。すなわち、受信したコマンドが図柄情報(停止図柄番号又は停止図柄パターン)に対応するファンファーレコマンドや小当りファンファーレコマンドであるかを判定する。そして、MODEはファンファーレである場合(ステップC401;Y)は、大当り種類や小当りに応じたファンファーレ表示画像の設定などを行うファンファーレ演出設定処理を行い(ステップC402)、P機状態をファンファーレ中に設定して(ステップC403)、大当り系コマンド処理を終了する。
【0623】
MODEはファンファーレでない場合(ステップC401;N)は、MODEはラウンドであるかを判定する(ステップC404)。すなわち、受信したコマンドが特別遊技状態のラウンド数に対応するラウンドコマンドであるかを判定する。そして、MODEはラウンドである場合(ステップC404;Y)は、ラウンド数表示情報の更新などを行うラウンド演出設定処理を行い(ステップC405)、P機状態をラウンド中に設定し(ステップC406)、大当り系コマンド処理を終了する。
【0624】
MODEはラウンドでない場合(ステップC404;N)は、MODEはインターバルであるかを判定する(ステップC407)。すなわち、受信したコマンドがラウンド間のインターバルに関するインターバルコマンドであるかを判定する。そして、MODEはインターバルである場合(ステップC407;Y)は、インターバル中の演出の設定を行うインターバル演出設定処理を行い(ステップC408)、P機状態をインターバル中に設定し(ステップC409)、大当り系コマンド処理を終了する。また、MODEはインターバルでない場合(ステップC407;N)は、MODEはエンディングであるかを判定する(ステップC410)。すなわち、受信したコマンドが最終ラウンド終了後のエンディングに関するエンディングコマンドであるかを判定する。
【0625】
MODEはエンディングである場合(ステップC410;Y)は、例えば、特別遊技状態の終了後に高確率状態になる場合には、高確率状態となる旨の報知を行う画面情報を設定するなど、大当り終了後の遊技状態に対応する画面情報の設定などを行うエンディング演出設定処理を行い(ステップC411)、P機状態をエンディング中に設定し(ステップC412)、大当り系コマンド処理を終了する。また、MODEはエンディングでない場合(ステップC410;N)は、MODEはカウントであるかを判定する(ステップC413)。すなわち、受信したコマンドが特別変動入賞装置38への入賞に基づく大入賞口カウントコマンドであるかを判定する。
【0626】
MODEはカウントでない場合(ステップC413;N)は、大当り系コマンド処理を終了する。MODEはカウントである場合(ステップC413;Y)は、特別変動入賞装置38への入賞に対応した演出を設定するカウント演出設定処理(ステップC414)を行い、大当り系コマンド処理を終了する。
【0627】
〔カウント演出設定処理〕
図130には、上述の大当り系コマンド処理におけるカウント演出設定処理(ステップC414)を示した。このファンファーレ演出設定処理では、まず、開放可能時間が所定時間以下である短開放ラウンドであるかを判定する(ステップC421)。なお、本実施形態では、短開放ラウンドは開放可能時間が0.2秒であり、長開放ラウンドでは開放可能時間が29秒である。
【0628】
そして、短開放ラウンドでない場合(ステップC421;N)、すなわち長開放ラウンドである場合は、大入賞口カウントコマンドに基づいて獲得遊技球数カウンタを更新し(ステップC422)、獲得遊技球数カウンタに基づいた獲得遊技球数表示41dの表示設定を行って(ステップC423)、カウント演出設定処理を終了する。獲得遊技球数カウンタは、長開放ラウンドにおける特別変動入賞装置38への入賞により払い出される賞球数をカウントするものであり、ステップC422では入賞に基づき払い出される賞球数を加算する更新が行われ、ステップC423で更新後の値が表示される。
【0629】
また、短開放ラウンドである場合(ステップC421;Y)は、大入賞口カウントコマンドに基づいて短開放パターン用カウンタを更新し(ステップC424)、短開放パターン用カウンタに基づいた短開放獲得遊技球数表示41jの表示設定を行って(ステップC425)、カウント演出設定処理を終了する。短開放パターン用カウンタは、短開放ラウンドにおける特別変動入賞装置38への入賞により払い出される賞球数をカウントするものであり、ステップC424では入賞に基づき払い出される賞球数を加算する更新が行われ、ステップC425で更新後の値が表示される。
【0630】
これにより、長開放における特別変動入賞装置38への入賞数と、短開放における特別変動入賞装置38への入賞数が別々に計数され、表示されることとなる。すなわち、演出制御装置300が、特別変動入賞装置38への入賞が、第1開放態様(長開放)と第2開放態様(短開放)との何れにおける入賞であるかを判別する入賞判別手段をなす。また、演出制御装置300が、入賞判別手段による入賞の判別に基づき、第1開放態様(長開放)における特別変動入賞装置38への入賞に基づく賞球数と、第2開放態様(短開放)における特別変動入賞装置38への入賞に基づく賞球数と、を別々に計数する計数手段をなす。
【0631】
〔ファンファーレ演出設定処理〕
図131には、上述の大当り系コマンド処理におけるファンファーレ演出設定処理(ステップC402)を示した。このファンファーレ演出設定処理では、まず、ACTは大当りファンファーレであるかを判定する(ステップC431)。すなわち、ファンファーレコマンドが16R確変A、16R確変B、16R通常A又は16R通常Bの何れかに対応するファンファーレコマンドであるかを判定する。
【0632】
ACTは大当りファンファーレである場合(ステップC431;Y)は、大当り回数を+1更新し(ステップC432)、確率状態、大当り回数に基づいて大当りファンファーレ演出の表示内容を決定する(ステップC433)。なお、大当り回数は、高確率状態や時短状態でない通常遊技状態となることに基づき0クリアされる。すなわち、いわゆる連チャン回数を計数するものである。その後、決定した内容に対応するファンファーレ演出の表示設定を行い(ステップC434)、大当りは短開放を含むかを判定する(ステップC435)。短開放を含まない場合(ステップC434;N)、すなわち全てのラウンドが長開放である場合は、ファンファーレコマンドに基づき当り種類情報を設定し(ステップC447)、ファンファーレ演出設定処理を終了する。また、短開放を含む場合(ステップC434;Y)は、短開放大当り情報をセットし(ステップC436)、ファンファーレコマンドに基づき当り種類情報を設定して(ステップC447)、ファンファーレ演出設定処理を終了する。
【0633】
ACTは大当りファンファーレでない場合(ステップC431;N)は、ACTは突確ファンファーレであるかを判定する(ステップC437)。すなわち、ファンファーレコマンドが4R確変(突確)に対応するものであるかを判定する。ACTは突確ファンファーレである場合(ステップC437;Y)は、複数の特図変動表示ゲームに亘り連続して実行される演出である連続演出からの当りであるかを判定する(ステップC438)。
【0634】
連続演出からの当りでない場合(ステップC438;N)は、確率状態に対応する突確専用演出の表示設定を行い(ステップC439)、ファンファーレコマンドに基づき当り種類情報を設定し(ステップC447)、ファンファーレ演出設定処理を終了する。確率状態に対応する突確専用演出は、低確率状態において4R確変となった場合には特別遊技状態の後に高確率状態となるので、その旨を報知又は示唆する演出を行う。また、高確率状態において4R確変となった場合には特別遊技状態の後も高確率状態が継続するので、その旨を報知又は示唆する演出を行う。
【0635】
また、連続演出からの当りである場合(ステップC438;Y)は、今回の変動中演出(連続演出)に関連する突確演出パターンの中から実行する突確演出を抽選し(ステップC440)、決定した突確演出の表示設定を行い(ステップC441)、ファンファーレコマンドに基づき当り種類情報を設定し(ステップC447)、ファンファーレ演出設定処理を終了する。すなわち、連続演出からの4R確変の場合は、特別遊技状態でも連続演出に関連した演出が行われることとなる。なお、4R確変の場合も大当り回数を+1更新するようにしても良い。
【0636】
ACTは突確ファンファーレでない場合(ステップC437;N)は、ACTは小当りファンファーレであるかを判定する(ステップC442)。すなわち、ファンファーレコマンドが小当りに対応するものであるかを判定する。ACTは小当りファンファーレでない場合(ステップC442;N)は、ファンファーレ演出設定処理を終了する。また、ACTは小当りファンファーレである場合(ステップC442;Y)は、複数の特図変動表示ゲームに亘り連続して実行される演出である連続演出からの当りであるかを判定する(ステップC443)。
【0637】
連続演出からの当りでない場合(ステップC443;N)は、確率状態に対応する小当り専用演出の表示設定を行い(ステップC444)、ファンファーレコマンドに基づき当り種類情報を設定し(ステップC447)、ファンファーレ演出設定処理を終了する。小当りの場合は小当りの前後で確率状態に変化はないため、確率状態に対応する小当り専用演出では、小当り発生時の確率状態が維持されることを報知又は示唆する演出を行う。
【0638】
また、連続演出からの当りである場合(ステップC442;Y)は、今回の変動中演出(連続演出)に関連する小当り演出パターンの中から実行する小当り演出を抽選し(ステップC445)、決定した小当り演出の表示設定を行い(ステップC446)、ファンファーレコマンドに基づき当り種類情報を設定し(ステップC447)、ファンファーレ演出設定処理を終了する。すなわち、連続演出からの小当りの場合は、特別遊技状態でも連続演出に関連した演出が行われることとなる。
【0639】
連続演出からの4R確変や小当りの場合、4R確変や小当りが導出される際(突確や小当りとなる特図変動表示ゲームの終了の際)に結果態様を明確に示さずに、4R確変や小当りに基づく特別遊技状態中に何れであるかを示す演出を行う。例えば、敵キャラクタと味方キャラクタが戦う演出を連続演出として行い、結果態様の導出時では依然として戦いの決着がついていない状態とする。そして、特別遊技状態において、4R確変の場合は味方キャラクタが勝利する演出(突確演出)を行い、小当りの場合は敵キャラクタが勝利する演出(小当り演出)を行う。
【0640】
〔ラウンド演出設定処理〕
図132には、上述の大当り系コマンド処理におけるラウンド演出設定処理(ステップC405)を示した。このラウンド演出設定処理では、まず、右打ち指示の表示設定を行い(ステップC461)、小当り又は突確(4R確変)に基づく特別遊技状態であるかを判定する(ステップC462)。
【0641】
小当り又は突確に基づく特別遊技状態である場合(ステップC462;Y)は、小当り・突確ラウンド演出の表示設定を行い(ステップC474)、ステップC475に移行する。また、小当り又は突確に基づく特別遊技状態でない場合(ステップC462;N)は、ラウンドコマンドからラウンド数を導出し(ステップC463)、短開放ラウンドを含む大当りの場合に設定される短開放大当り情報があるかを判定する(ステップC464)。
【0642】
短開放大当り情報がない場合(ステップC464;N)、すなわち、長開放ラウンドのみの特別遊技状態である場合は、ラウンド数の表示設定を行い(ステップC465)、長開放パターンのラウンド演出の表示設定を行う(ステップC466)。次に、長開放パターンに基づいたBGMの番号である音番号、装飾ランプ等による演出の種類を示す番号である装飾番号を設定する(ステップC467)。
【0643】
その後、特別遊技状態の終了時の報知態様や、特別遊技状態の終了後の演出態様を選択可能なモード移行選択ラウンドであるかを判定する(ステップC468)。モード移行選択ラウンドでない場合(ステップC468;N)は、ラウンド演出設定処理を終了する。また、モード移行選択ラウンドである場合(ステップC468;Y)は、モード移行選択画面の表示設定を行って(ステップC469)、ラウンド演出設定処理を終了する。
【0644】
一方、短開放大当り情報がある場合(ステップC464;Y)、すなわち、短開放ラウンドを含む特別遊技状態である場合は、ラウンド数は短開放ラウンドとなる所定値であるかを判定する(ステップC470)。そして、ラウンド数は短開放ラウンドとなる所定値でない場合(ステップC470;N)、すなわち長開放となるラウンドである場合は、ステップC465に移行する。
【0645】
また、ラウンド数は短開放ラウンドとなる所定値である場合(ステップC470;Y)、すなわち短開放となるラウンドである場合は、短開放パターンのラウンド演出の表示設定を行い(ステップC471)、ラウンド数上限値情報とラウンド数から残り開放回数を算出する(ステップC472)。そして、短開放で開放される回数である残り開放回数の表示設定を行い(ステップC473)、特別変動入賞装置38への入賞を狙うことを促す強調演出の表示設定を行う(ステップC475)。その後、強調演出に基づいたBGMの番号である音番号、装飾ランプ等による演出の種類を示す番号である装飾番号を設定し(ステップC476)、ラウンド演出設定処理を終了する。
【0646】
すなわち、短開放となるラウンドや、短開放である小当りや4R確変のラウンドにおいては、長開放のラウンドとは異なる演出が行われる。上述したように特別変動入賞装置38は開閉部材990に遊技球を滞留させやすくなっており、短開放であっても入賞を狙うことが可能であるので、遊技者に入賞を狙うように促す強調演出41iを行う。
【0647】
〔インターバル演出設定処理〕
図133には、上述の大当り系コマンド処理におけるインターバル演出設定処理(ステップC408)を示した。このインターバル演出設定処理では、まず、長開放用インターバルのBGMの番号である音番号、装飾ランプ等による演出の種類を示す番号である装飾番号を設定し(ステップC481)、短開放ラウンドを含む大当りの場合に設定される短開放大当り情報があるかを判定する(ステップC482)。
【0648】
短開放大当り情報がない場合(ステップC482;N)、すなわち長開放ラウンドのみの特別遊技状態である場合は、インターバル演出設定処理を終了する。この場合は、図117(d)に示したような長開放用インターバルが設定された状態となる。また、短開放大当り情報がある場合(ステップC482;Y)、すなわち短開放ラウンドを含む特別遊技状態である場合は、ラウンド数は所定値であるかを判定する(ステップC483)。ここでの所定値とは長開放となる最後のラウンド数であり、本実施形態では4である。
【0649】
ラウンド数は所定値である場合(ステップC483;Y)、すなわち次回から短開放となるラウンドである場合は、ラウンド継続報知演出の表示設定を行い(ステップC484)、ラウンド継続報知演出に基づいたBGMの番号である音番号、装飾ランプ等による演出の種類を示す番号である装飾番号を設定して(ステップC485)、インターバル演出設定処理を終了する。これにより、図118(a)、(b)に示したようなラウンド継続報知演出が設定される。
【0650】
一方、ラウンド数は所定値でない場合(ステップC483;N)は、ラウンド数は所定値よりも大きいかを判定する(ステップC486)。ラウンド数は所定値よりも大きくない場合(ステップC486;N)は、インターバル演出設定処理を終了する。この場合は、次回も長開放となるラウンドである場合であり、長開放用インターバルが設定されたままとなる。
【0651】
また、ラウンド数は所定値よりも大きい場合(ステップC486;Y)は、短開放用インターバルの表示設定を行い(ステップC487)、短開放用インターバルのBGMの番号である音番号、装飾ランプ等による演出の種類を示す番号である装飾番号を設定し(ステップC488)、インターバル演出設定処理を終了する。この場合は、図118(d)に示したような短開放用インターバルが設定されることとなる。なお、短開放用インターバルでは促進演出41hが行われるが強調演出41iは行われない。ただし、ラウンド中と同様に強調演出41iも行うようにしても良いし、インターバル専用の強調演出を行うようにしても良い。
【0652】
〔エンディング演出設定処理〕
図134には、上述の大当り系コマンド処理におけるエンディング演出設定処理(ステップC411)を示した。このエンディング演出設定処理では、まず、今回の特別遊技状態の発生の契機となった大当り種類の情報である大当り種類情報をロードし(ステップC491)、大当り種類情報と第1モードでの選択率(図119(a)参照)から状態示唆表示の設定を行う(ステップC492)。
【0653】
次に、モード移行フラグがあるかを判定する(ステップC493)。特別遊技状態の終了後の演出モードには第1モードと第2モードがあり、遊技者が選択可能となっている。第1モードと第2モードは確率状態を示唆する表示である状態示唆表示41mの内容や、特図変動表示ゲームの演出などが異なる演出モードである。この演出モードの選択は、モード移行選択ラウンドにおいて表示されるモード移行選択画面41fにて行うことが可能であり、遊技者は演出ボタン251やタッチパネル29を操作することにより選択を行う。そして、遊技者が第1モードを選択した場合にはモード移行フラグはセットされず、遊技者が第2モードを選択した場合にはモード移行フラグがセットされるようになっている。
【0654】
モード移行フラグがない場合(ステップC493;N)、すなわち第1モードが設定される場合は、ステップC495に移行する。この場合はステップC492で設定された状態示唆表示となる。また、モード移行フラグがある場合(ステップC493;Y)、すなわち第2モードが設定される場合は、第2モードでの選択率(図119(b)参照)に基づく状態示唆表示を設定し(ステップC494)、ステップC495に移行する。
【0655】
その後、獲得遊技球数カウンタと短開放パターン用カウンタから合計の獲得遊技球数を算出し(ステップC495)、合計の獲得遊技球数に基づいた加算演出の表示設定を行う(ステップC496)。そして、獲得遊技球数カウンタと短開放パターン用カウンタをリセットし(ステップC497)、短開放大当り情報をリセットして(ステップC498)、エンディング演出設定処理を終了する。以上の処理により、遊技者が選択した演出モードに応じた状態示唆表示41mが特別遊技状態の終了時に行われるとともに、特別遊技状態において獲得した遊技球数が総数表示41kとして表示されることとなる。
【0656】
図135には、特別遊技状態における演出の変形例を示した。図135(a)〜(c)に示すように右打ちを指示する右打ち指示表示41cを表示画面の左から右へ流れるように表示しても良い。この場合、飾り特図変動表示ゲームで導出された大当り図柄を表示する図柄表示41bに重ならない位置で右打ち指示表示41cを流れるように表示する。また、図柄表示41bに重なる位置で右打ち指示表示41cを流れるように表示しても良いが、図柄表示41bの裏側を右打ち指示表示41cが流れるように表示し、図柄表示41bは常に視認可能な状態とする。なお、図柄表示41b以外の表示である、ラウンド数を示すラウンド数表示41aや強調演出41iなどは右打ち指示表示41cで隠されても良いし、隠されないようにしても良い。
【0657】
また、図135(d)〜(f)に示すように特別変動入賞装置38を狙うように促す促進演出41hを特別変動入賞装置38に向かって流れるように表示しても良い。この場合、飾り特図変動表示ゲームで導出された大当り図柄を表示する図柄表示41bに重なる場合には、図135(d)に示すように図柄表示41bの裏側を促進演出41hが流れるように表示し、図柄表示41bは常に視認可能な状態とする。また、図柄表示41bに重ならない位置で促進演出41hを流れるように表示するようにしても良い。なお、図柄表示41b以外の表示である、ラウンド数を示すラウンド数表示41aや強調演出41i、短開放獲得遊技球数表示41jなどは促進演出41hで隠されても良いし、隠されないようにしても良い。また、図135(a)〜(c)のように右打ち指示表示41cを動作する表示と、図135(d)〜(f)のように促進演出41hを動作する表示とを同時に行うようにしても良い。
【0658】
図136にも、特別遊技状態における演出の変形例を示した。図136(a)に示すように、特別変動入賞装置38を狙うように促す促進演出41hや特別変動入賞装置38が開放していることを強調する強調演出41iとして、操作部24や特別変動入賞装置38の画像を用い、操作部24を大きく右へ回すように指示したり特別変動入賞装置38を狙うように指示したりするようにしても良い。このようにすることで、遊技者がより理解しやすくなる。特に、複数の特別変動入賞装置38を備える場合にはどの特別変動入賞装置38を狙うべきかを明確に指示できる。また、表示装置41の右下方に位置する実際の特別変動入賞装置38での発光態様と、表示装置41に表示した特別変動入賞装置38の画像での発光態様を同期させており、一見して狙うべき特別変動入賞装置38がわかるようになっている。もちろん操作部24の発光態様についても同様に同期させても良い。
【0659】
なお、画像としては、模式的なアニメーションでも良いし実際の特別変動入賞装置38を写した動画でも良い。また、表示装置41に表示した操作部24や特別変動入賞装置38の画像において、実際の操作部24や特別変動入賞装置38での発光演出と同期した表示を行うようにしたがしなくても良い。また、表示装置41に表示した操作部24や特別変動入賞装置38の画像は静止画としても良い。
【0660】
また、右打ち指示表示41cや促進演出41hに含まれる文字情報や矢印の画像については、上述したように流れるような表示を行うようにしても良い。この場合、操作部24や特別変動入賞装置38の画像の前側を移動するようにしても良いし、後側を移動するようにしても良い。また、操作部24や特別変動入賞装置38の画像に一括表示装置50が表示される場合、実際の一括表示装置50の表示態様と同期した表示を行うようにしても良いし、同期しない表示としても良い。同期しない表示態様とする場合はどのような表示態様であっても良いが、例えば、全て点灯又は消灯した状態や、特定の点灯態様(7セグの場合には「7」などの大当りを連想させる特定の数字を点灯する。LEDの集合体の場合には大当り発生時に特有の点灯態様として大当りを連想させる等)とする。
【0661】
また、右打ちとする遊技状態が開始される場合に、操作部24を大きく右へ回すように指示したり普通変動入賞装置37を狙うように指示したりする画像を表示するようにしても良い。また、左打ちとする遊技状態が開始される場合に、操作部24を小さく右へ回すように指示したり入賞装置90を狙うように指示したりする画像を表示するようにしても良い。
【0662】
また、図136(b)に示すように、最終ラウンドの終了までの残り時間を表示する残時間表示41nを行うようにしても良い。短開放の場合に成立するラウンドの終了条件は、特別変動入賞装置38へ所定数の遊技球が入賞するよりも開放可能時間が経過する場合の方がほとんどであり、ラウンドが一定の時間で終了する。よって、以降のラウンドが短開放となる場合は、最終ラウンドの終了までのラウンドの時間とインターバルの時間を積算することで最終ラウンドの終了までの残り時間を算出することができる。このように残り時間を表示することで、残りラウンド数で報知する場合とは異なる印象を与え、遊技の興趣を向上することができる。すなわち、特別遊技状態の終了までの残り時間を算出する残時間算出手段(遊技制御装置100又は演出制御装置300)を備え、当該残時間算出手段により算出された残り時間を報知可能であることとなる。
【0663】
なお、上述の実施形態では、第1開放態様を継続して開状態となる時間が所定時間以上である長開放とし、第2開放態様を継続して開状態となる時間が所定時間以下である短開放として説明したがこれに限られるものではなく、第1開放態様と第2開放態様が異なるものであればどのような開放態様であっても良い。また、遊技機として、始動領域への入賞に基づき変動表示ゲームを実行する遊技機を挙げたが、これ以外の遊技機であっても良い。例えば始動領域への入賞に基づき補助遊技装置への入賞が可能となり、当該補助遊技装置に入賞した遊技球が特定領域に流入することに基づき遊技者に有利な特別遊技状態を発生するいわゆる羽根物(旧2種タイプ)の遊技機でも良い。
【0664】
以上のことから、遊技球が流下可能な遊技領域32を備える遊技盤30を備え、遊技領域32に設けられた始動領域(第1始動入賞口36、普通変動入賞装置37、第2始動入賞口97)への遊技球の入賞に基づき複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行し、変動表示ゲームの結果が特別結果となった場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機10において、遊技球が入賞不能な閉状態と遊技球が入賞可能な開状態に変換可能であり、特別遊技状態において開状態に変換される特別変動入賞装置38と、遊技に関する演出を制御する演出制御手段(演出制御装置300)と、を備え、特別遊技状態における特別変動入賞装置38の動作態様には、第1開放態様(長開放)と、該第1開放態様とは異なる第2開放態様(短開放)と、があり、演出制御手段は、第2開放態様が実行される際に、特別変動入賞装置38へ向けた遊技球の発射を促す促進演出41hを実行可能であることとなる。したがって、特別遊技状態中における遊技球の減少を抑制し、遊技の興趣を高めることができる。
【0665】
また、遊技者が操作して遊技球の発射勢を調節するための発射操作部(操作部24)と、遊技に関する情報を表示可能な表示装置41と、特別変動入賞装置38を発光により装飾する装飾手段と、を備え、演出制御手段は、促進演出41hとして、特別変動入賞装置38へ向けて遊技球を発射するための発射勢とするのに必要な発射操作部の操作方法の表示と、装飾手段による特別変動入賞装置38の装飾態様の表示と、を表示装置41で行うようにしている。したがって、遊技者が促進演出41hの内容を理解しやすくなる。
【0666】
また、遊技球が流下可能な遊技領域32を備える遊技盤30を備え、遊技領域32に設けられた始動領域(第1始動入賞口36、普通変動入賞装置37、第2始動入賞口97)への遊技球の入賞に基づき複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行し、変動表示ゲームの結果が特別結果となった場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機10において、遊技球が入賞不能な閉状態と遊技球が入賞可能な開状態に変換可能であり、特別遊技状態において開状態に変換される特別変動入賞装置38を備え、特別遊技状態における特別変動入賞装置38の動作態様には、第1開放態様(長開放)と、該第1開放態様とは異なる第2開放態様(短開放)と、があり、特別変動入賞装置38への入賞が、第1開放態様と第2開放態様との何れにおける入賞であるかを判別する入賞判別手段(演出制御装置300)を備えている。したがって、入賞判別手段による情報に基づき遊技の演出や進行を制御でき、遊技の興趣を向上することができる。
【0667】
また、特別変動入賞装置38への入賞に基づき所定数の賞球を払い出すように構成され、入賞判別手段による入賞の判別に基づき、第1開放態様における特別変動入賞装置38への入賞に基づく賞球数と、第2開放態様における特別変動入賞装置38への入賞に基づく賞球数と、を別々に計数する計数手段(演出制御装置300)を備えている。したがって、計数手段による情報に基づき遊技の演出や進行を制御でき、遊技の興趣を向上することができる。
【0668】
また、遊技に関する演出を制御する演出制御手段(演出制御装置300)を備え、演出制御手段は、計数手段による計数結果に基づき、第1開放態様における特別変動入賞装置38への入賞に基づく賞球数と、第2開放態様における特別変動入賞装置38への入賞に基づく賞球数と、を別々に報知可能であることとなる。したがって、遊技の興趣を向上することができる。
【0669】
また、演出制御手段(演出制御装置300)は、計数手段による計数結果の一部のみを報知した後に、所定のタイミングで未だ報知されていない計数結果を報知することが可能であることとなる。したがって、遊技の興趣を向上することができる。
【0670】
<第1変形例>
次に、上述した第1実施形態の遊技機の第1変形例について説明する。なお、基本的には、上述の第1実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、加算演出の実行態様が異なる。
【0671】
図137に示すように本変形例では、短開放で獲得した賞球数を短開放獲得遊技球数表示41jで即座に表示しないことを可能としている。図137に示す例では、図137(a)、(b)に示すように短開放でのラウンドが行われており、図137(b)に示すようにここまでは短開放で獲得した賞球数に等しい値が短開放獲得遊技球数表示41jで表示されている。この後に新たに短開放で獲得した賞球が15個発生したが、図136(c)に示すようにこの15個については短開放獲得遊技球数表示41jに加算されていない。
【0672】
そして、最終ラウンドが終了した後のエンディング演出では、図137(d)に示すように長開放で獲得した賞球数を示す獲得遊技球数表示41dに、短開放で獲得した賞球数を示す短開放獲得遊技球数表示41jでの値が加算される演出が行われ、図137(e)に示すように特別遊技状態で獲得した賞球数の総数を表示する総数表示41kが行われる。この時点では総数表示41kに図137(c)で加算されなかった15個の賞球数は含まれていない。その後、エンディング演出の後半において図137(f)、(g)に示すように加算されていなかった15個の賞球が総数表示41kに加算される上乗せ演出が行われる。
【0673】
短開放のラウンドに関しては、遊技価値(賞球)をどのぐらい獲得できるかという点について遊技者は興味をもつものであり、短開放獲得遊技球数表示41jで表示していた値に加えてさらに上乗せされるような演出を行うことで、遊技者に得をしたような感覚を与えて遊技の興趣を高めることができる。
【0674】
〔カウント演出設定処理〕
このような制御を行うために演出制御装置300では、図130に示したカウント演出設定処理に替えて図138に示すカウント演出設定処理を行う。このカウント演出設定処理では、短開放ラウンドである場合(ステップC421)に、獲得した賞球数を短開放獲得遊技球数表示41jで即座に表示するかを抽選するカウント表示抽選を行う(ステップC601)。
【0675】
カウント表示抽選の結果、表示するとされた場合(ステップC602;Y)には、ステップC424、C425の処理を行い、獲得した賞球数を短開放獲得遊技球数表示41jで即座に表示する。また、カウント表示抽選の結果、表示しないとされた場合(ステップC602;N)には、大入賞口カウントコマンドに基づいて非表示カウンタを更新し(ステップC603)、カウント演出設定処理を終了する。この場合は獲得した賞球数が非表示カウンタでカウントされるが、この時点では表示されない。
【0676】
〔エンディング演出設定処理〕
また、図134に示したエンディング演出設定処理に替えて図139に示すエンディング演出設定処理を行う。このエンディング演出設定処理では、合計の獲得遊技球数と非表示カウンタから再合計数を算出し(ステップC611)、再合計数に基づいた上乗せ演出を設定する(ステップC612)。そして、非表示カウンタをリセットする(ステップC612)。この処理により、図137(d)、(e)に示す加算演出の後に、図137(f)、(g)に示す上乗せ演出が行われるようになる。
【0677】
なお、特別遊技状態で所定の条件を満たした場合にのみ未だ報知されていない賞球数を報知する上乗せ演出を行うようにしても良い。例えば、長開放となるラウンドにおいて、一のラウンドで入賞可能な規定数(例えば9)以上の入賞が発生した場合にのみ上乗せ演出を行うようにしても良い。
【0678】
<第2変形例>
次に、上述した第1実施形態の遊技機の第2変形例について説明する。なお、基本的には、上述の第1実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、状態示唆表示41mの表示に関する処理が異なる。
【0679】
図140には本変形例における特別遊技状態での演出の一例を示した。図140(a)に示すように短開放でのラウンドにおいて所定のラウンドとなると、遊技者が演出ボタン251を操作する演出ボタン操作演出が開始される。この演出ボタン操作演出は、演出ボタン251の操作結果に応じて状態示唆表示41mの表示態様を異ならせるものである。
【0680】
この演出ボタン操作演出では、演出ボタン251の操作を促すとともに操作状況を表示するメータ表示41pが表示される。このメータ表示41pは、複数の領域が上下に重なった表示であり、遊技者が演出ボタン251を長押しした時間や演出ボタン251を押下した回数に応じて下段の領域から順次表示色を変化させることで操作状況を報知するようになっている。
【0681】
遊技者が有効期間内において、所定時間以上演出ボタン251を長押し又は所定回数以上演出ボタン251を押下し、最終条件を達成した場合は、図140(b)に示すようにメータ表示41pの全ての領域の表示色が変化する。そして、図140(c)に示すようにエンディング演出では、モード移行選択ラウンドにおいて遊技者が選択した演出モードに応じた状態示唆表示41mが表示される。
【0682】
また、遊技者が有効期間内において、演出ボタン251を長押し又は演出ボタン251を押下したが最終条件を達成しなかった場合は、図140(d)に示すようにメータ表示41pの一部の領域の表示色が変化する。ここでは、最終条件は達成していないが、所定の中間条件を達成した場合となっており、図140(e)に示すようにエンディング演出では、一部分が隠蔽された状態示唆表示41mが表示される。
【0683】
また、遊技者が有効期間内において、演出ボタン251を操作しなかった場合は、図140(f)に示すようにメータ表示41pの全ての領域の表示色は変化しない。そして、図140(g)に示すようにエンディング演出では、状態示唆表示41mが表示されない。なお、遊技者が有効期間内において、演出ボタン251を長押し又は演出ボタン251を押下したが中間条件を達成していない場合も同様に状態示唆表示41mが表示されない。
【0684】
図140(e)に示す一部分が隠蔽された状態示唆表示41mは、特別遊技状態の終了後の確率状態に応じて図141に示す選択率で選択される。これらの状態示唆表示41mは一部分が隠蔽されているが、それぞれ表示態様が異なるので慣れている遊技者であれば判別することが可能である。ただし、それぞれの状態示唆表示41mは高確率状態と低確率状態の何れでも選択可能であるので、明確に特別遊技状態の終了後の確率状態を把握することは困難となっている。
【0685】
〔演出ボタン操作演出処理〕
このような制御を行うために演出制御装置300では、図120に示したメイン処理における演出ボタン入力処理において図142に示す演出ボタン操作演出処理を行う。この演出ボタン操作演出処理では、まず、演出ボタン操作演出の実行中であるかを判定し(ステップC621)、演出ボタン操作演出の実行中でない場合(ステップC621;N)は、演出ボタン操作演出処理を終了する。また、演出ボタン操作演出の実行中である場合(ステップC621;Y)は、演出ボタンの操作があるかを判定し(ステップC622)、操作がない場合(ステップC622;N)は、演出ボタン操作演出処理を終了する。
【0686】
演出ボタンの操作がある場合(ステップC622;Y)は、演出ボタンの操作態様に対応して操作入力カウンタを更新し(ステップC623)、操作入力カウンタに基づいてメータ表示を設定して(ステップC624)、演出ボタン操作演出処理を終了する。すなわち、演出ボタン251の長押しが一定時間継続する毎、又は演出ボタン251の短押しが行われる毎に操作入力カウンタの値が更新されるようになっており、この値に応じてメータ表示が行われる。
【0687】
〔エンディング演出設定処理〕
また、図134に示したエンディング演出設定処理に替えて図143に示すエンディング演出設定処理を行う。このエンディング演出設定処理では、操作入力カウンタは上限値であるかを判定し(ステップC631)、上限値である場合(ステップC631;Y)、すなわち最終条件を達成した場合は、操作入力カウンタをリセットして(ステップC635)、エンディング演出設定処理を終了する。この場合はステップC491〜C494で設定された状態示唆表示41mが表示されることとなる。
【0688】
また、操作入力カウンタが上限値でない場合(ステップC631;N)は、操作入力カウンタは所定値以上であるかを判定する(ステップC632)。操作入力カウンタは所定値以上である場合(ステップC632;Y)、すなわち中間条件を達成した場合は、再設定テーブルの選択率(図141参照)に基づく状態示唆表示41mを設定し(ステップC633)、操作入力カウンタをリセットして(ステップC635)、エンディング演出設定処理を終了する。この場合は図140(e)に示すように一部が隠蔽された状態示唆表示41mが表示されることとなる。
【0689】
また、操作入力カウンタは所定値以上でない場合(ステップC632;N)、すなわち中間条件を達成していない場合は、状態示唆表示を非表示に設定し(ステップC634)、操作入力カウンタをリセットして(ステップC635)、エンディング演出設定処理を終了する。この場合は図140(g)に示すように状態示唆表示41mが表示されないこととなる。すなわち、演出制御手段(演出制御装置300)は、特別遊技状態中における遊技者による操作部(演出ボタン251、タッチパネル29)の操作態様に基づき、当該特別遊技状態の終了後の遊技に関する情報の報知態様を異ならせるようにしたこととなる。
【0690】
なお、演出ボタン251の操作に応じて(操作入力カウンタの値に応じて)、状態示唆表示41mが完全に隠蔽された状態から完全に視認可能な状態まで徐々に変化するようにしても良い。
【0691】
<第3変形例>
次に、上述した第1実施形態の遊技機の第3変形例について説明する。なお、基本的には、上述の第1実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、特別遊技状態における遊技結果に応じてポイントを付与するようにしている。
【0692】
図144には本変形例における特別遊技状態での演出の一例を示した。図144(a)に示すように短開放でのラウンドが行われており、この短開放のラウンドにおいて特別変動入賞装置38に遊技球が1個入賞することに基づき図144(b)に示すようにキャラクタを1つ獲得できるようになっている。キャラクタを獲得した場合には獲得したキャラクタの種類を報知する獲得表示41qが行われるとともに、当該特別遊技状態で獲得したキャラクタの表示する総獲得表示41rに獲得したキャラクタが表示される。図144(b)では獲得表示41qにおいて星のキャラクタを獲得したことが報知されており、総獲得表示41rにおいて星のキャラクタを1つ獲得していることが示されている。
【0693】
図144(c)に示すように再び特別変動入賞装置38に遊技球が1個入賞すると、キャラクタを1つ獲得する。ここでは獲得表示41qにおいて桃のキャラクタを獲得したことが報知されており、総獲得表示41rにおいて星のキャラクタを1つと桃のキャラクタを1つ獲得していることが示されている。獲得するキャラクタは、図144(h)に示すような選択率に従って入賞毎に選択されるようになっている。
【0694】
図144(d)に示すようにエンディング演出では、総獲得表示41rにおいて獲得したキャラクタの種類が表示される。ここでは星のキャラクタを7つ、桃のキャラクタ、音符のキャラクタ、宝箱のキャラクタをそれぞれ1つずつ獲得したことが示されている。キャラクタ1つが特別変動入賞装置38への1個の入賞に対応することから、総獲得表示41rに対応して短開放獲得遊技球数表示41jが表示され、獲得遊技球数表示41dに加算される加算演出が行われる。
【0695】
さらに、獲得したキャラクタに応じた特典が付与され、これに伴い特典の付与を報知する付与報知表示41sが行われる。図144(e)に示すように桃のキャラクタを獲得している場合はポイントが付与される。このポイントは遊技の演出を遊技者がカスタマイズするために利用可能となっている。また、図144(f)に示すように音符のキャラクタを獲得している場合は、特別遊技状態の終了後のBGMとして特別なBGMが設定される。また、図144(g)に示すように宝箱のキャラクタを獲得している場合は、特別遊技状態の終了後の背景として特別な背景が設定される。
【0696】
このように特典を付与することで、短開放であっても特別変動入賞装置38への入賞を狙わせるようにすることができ、遊技の興趣を向上することができる。特に、賞球とは異なる遊技価値を付与することで、より遊技の興趣を高めることができる。すなわち、演出制御手段(演出制御装置300)は、特別変動入賞装置38への入賞に基づき賞球とは異なる遊技価値を付与可能であることとなる。
【0697】
〔カウント演出設定処理〕
このような制御を行うために演出制御装置300では、図130に示したカウント演出設定処理に替えて図145に示すカウント演出設定処理を行う。このカウント演出設定処理では、短開放ラウンドである場合(ステップC421)に、表示アイコンテーブルの選択率(図144(h)参照)に基づいてキャラクタを選択し(ステップC651)、キャラクタの表示設定を行う(ステップC652)。これにより、図144(b)、(c)に示したように獲得表示41qや総獲得表示41rが行われる。
【0698】
〔エンディング演出設定処理〕
また、図134に示したエンディング演出設定処理に替えて図146に示すエンディング演出設定処理を行う。このエンディング演出設定処理では、ポイント付与キャラクタ(ここでは桃のキャラクタ)を獲得したかを判定する(ステップC661)。ポイント付与キャラクタを獲得していない場合(ステップC661;N)は、ステップC663に移行する。また、ポイント付与キャラクタを獲得している場合(ステップC661;Y)は、獲得数に基づいてポイントを付与し(ステップC662)、ステップC663に移行する。
【0699】
次に、BGMキャラクタ(ここでは音符のキャラクタ)を獲得したかを判定する(ステップC663)。BGMキャラクタを獲得していない場合(ステップC663;N)は、ステップC665に移行する。また、BGMキャラクタを獲得している場合(ステップC663;Y)は、特典BGMを設定し(ステップC664)、ステップC665に移行する。
【0700】
次に、背景キャラクタ(ここでは宝箱のキャラクタ)を獲得したかを判定する(ステップC665)。背景キャラクタを獲得していない場合(ステップC665;N)は、エンディング演出設定処理を終了する。また、背景キャラクタを獲得している場合(ステップC665;Y)は、特典背景を設定し(ステップC666)、エンディング演出設定処理を終了する。
【0701】
〔メイン処理〕
また、図120に示したメイン処理に替えて図147に示すメイン処理を行う。このメイン処理では、演出ポイントに関する処理を行うための演出ポイント制御処理(ステップC671)を行う。
【0702】
〔演出ポイント制御処理〕
図148には、上述のメイン処理における演出ポイント制御処理(ステップC671)を示した。この演出ポイント設定処理では、まず、ポイントに基づき遊技者が付与特典を選択している状態に設定される付与特典選択操作中フラグがあるかを判定する(ステップC691)。ここで選択可能な付与特典としては、特典BGMや特典背景の他、特別なキャラクタを登場させることや、特別なリーチを発生可能とすることなど、通常では見ることのできない演出を発生可能とするものが挙げられる。
【0703】
付与特典選択操作中フラグがある場合(ステップC691;Y)は、ステップC702に移行する。また、付与特典選択操作中フラグがない場合(ステップC691;N)は、状態情報を取得する(ステップC692)。状態情報とは、特図変動表示ゲームの実行中、特別遊技状態中、客待ち状態中など、遊技機の状態を示す情報である。
【0704】
次に、取得した状態情報に基づきポイント累積値のリセット契機となる状態であるかを判定する(ステップC693)。ここでは客待ち状態中である場合がリセット契機となる状態とする。ポイント累積値のリセット契機となる状態でない場合(ステップC693;N)は、ステップC694に移行する。また、ポイント累積値のリセット契機となる状態である場合(ステップC693;Y)は、ポイント累積値をリセットし(ステップC694)、ステップC695に移行する。
【0705】
次に、取得した状態情報に基づき付与特典のリセット契機となる状態であるかを判定する(ステップC695)。付与特典とは、特典BGMや特典背景である。また、ここでは客待ち状態中である場合がリセット契機となる状態とする。付与特典のリセット契機となる状態でない場合(ステップC695;N)は、ステップC697に移行する。また、付与特典のリセット契機となる状態である場合(ステップC695;Y)は、付与特典をリセットし(ステップC696)、ステップC697に移行する。
【0706】
次に、取得した状態情報に基づきポイント交換が可能な状態であるかを判定する(ステップC697)。ここでは客待ち状態中以外である場合が、ポイント交換が可能な状態とする。ポイント交換が可能な状態でない場合(ステップC697;N)は、演出ポイント制御処理を終了する。また、ポイント交換が可能な状態である場合(ステップC697;Y)は、ポイント交換条件が成立しているかを判定する(ステップC699)。ポイント交換条件とは、ポイント累積値が各付与特典に設定されている交換に必要なポイントのうち最も少ないポイント以上であることである。このポイント交換条件が成立していない場合(ステップC699;N)は、演出ポイント制御処理を終了する。また、ポイント交換条件が成立している場合(ステップC699;Y)は、ポイント交換開始操作があるかを判定する(ステップC700)。
【0707】
ポイント交換開始操作とは、演出ボタン251やタッチパネル29において所定の操作を行い、ポイントと付与特典との交換を開始する操作のことである。このポイント交換開始操作がない場合(ステップC700;N)は、演出ポイント制御処理を終了する。また、ポイント交換開始操作がある場合(ステップC700;Y)は、付与特典選択操作フラグをセットし(ステップC701)、演出ポイント制御処理を終了する。
【0708】
一方、付与特典選択操作中フラグがある場合(ステップC691;Y)は、付与特典の決定操作があったかを判定する(ステップC702)。付与特典の決定操作がない場合(ステップC702;N)は、演出ポイント制御処理を終了する。また、付与特典の決定操作があった場合(ステップC702;Y)は、選択された付与特典を設定し(ステップC703)、付与特典選択操作フラグをリセットして(ステップC704)、演出ポイント制御処理を終了する。
【0709】
なお、ポイントの獲得の契機としてポイント付与キャラクタを獲得した場合としたが、これ以外の場合にポイントを獲得できるようにしても良い。例えば、先読み演出を実行する場合に、当該実行する先読み演出に応じてポイントを獲得できるようにしても良い。また、所定時間に亘り遊技を継続した場合や、特定の演出が発生した場合、入賞口へ入賞があった場合などにポイントを獲得できるようにしても良い。
【0710】
次に、ステージ部620の誘導流路623と、表示装置41に表示される特定画像(例えば、消化表示領域41tの始動記憶表示H等)と、遊技機能構成部(例えば、演出ボタン(操作手段)251等)との位置関係について、図149図153を参照して説明する。
【0711】
図149は、遊技機10の正面図であり、第1基準線L1及び第2基準線L2の一例を示す図である。図150は、表示装置41とステージ部620と演出ボタン251との前後方向及び上下方向の位置関係を模式的に示す図である。
図149に示すように、表示装置41の表示領域の下部であって、左右方向の略中央部に実行中の特図変動表示ゲームに係る始動記憶(第1始動記憶や第2始動記憶)に対応する始動記憶表示Hを表示可能な消化表示領域41tが設けられている。また、消化表示領域41tを左右方向に挟むように、始動記憶表示Hを表示可能な保留表示領域41uが2つ設けられている。これら2つの保留表示領域41u、41uは、例えば、向かって左側の保留表示領域41uが第1始動記憶(特図1始動記憶)に対応する始動記憶表示Hを表示可能となっており、向かって右側の保留表示領域41uが第2始動記憶(特図2始動記憶)に対応する始動記憶表示Hを表示可能となっている。
そして、消化表示領域41t並びに2つの保留表示領域41u、41uを通る仮想的な直線が第2基準線L2を構成している。
【0712】
第2基準線L2は、表示装置41の左右方向と略平行に、具体的には、表示装置41の左右方向の略中心を通る仮想的な直線と略直交するように延在している。この第2基準線L2の消化表示領域41tに表示される始動記憶表示Hを第1基点とし、遊技機能構成部としての演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を第2基点として、これら第1基点と第2基点とを通り、第2基準線L2と略直角に交わる仮想的な直線が第1基準線L1を構成している。
第1基準線L1上には、ステージ部620の誘導流路623(例えば、誘導流路623における遊技球の進入口や排出口等)が配置されている(図150参照)。すなわち、ステージ部620の誘導流路623と、表示装置41に表示される消化表示領域41tの始動記憶表示Hと、演出ボタン(遊技機能構成部)251とは、略同一な直線(第1基準線L1)上に位置するように配置されている。
【0713】
ここで、演出ボタン251の所定位置を通り、上下方向に延在する仮想的な直線を第3基準線L3とした場合、この第3基準線L3は、第1基準線L1と正面視にて略重なった状態となる。つまり、演出ボタン251は、表示装置41の左右方向の略中心を通る仮想的な直線と前後方向に略重なるように設けられている。これにより、遊技者は、演出ボタン251からステージ部620の誘導流路623(入賞装置90近傍)を経て表示装置41の消化表示領域41tの始動記憶表示Hへと視線を移動させたり、消化表示領域41tの始動記憶表示Hからステージ部620の誘導流路623を経て演出ボタン251へと視線を移動させたりする際の移動量が相対的に小さくなる。
すなわち、図150に示すように、通常、遊技中の遊技者の目の位置と演出ボタン251の所定位置とを通る仮想的な直線と第3基準線L3とのなす角αの大きさは、機種毎に定まっている固定値である第3基準線L3と第1基準線L1とのなす角βの大きさに対して小さくなっている。このため、遊技者が注視しがちな演出ボタン251や、ステージ部620の誘導流路623や、表示装置41の消化表示領域41t等は、遊技者が視線を移動させ易いような位置関係、つまり、視線の移動量が相対的に小さくなるように配設されているのが望ましいと考えられる。
【0714】
なお、第1基準線L1と第3基準線L3とは、正面視にて厳密に重なっている必要はなく、例えば、第1基準線L1と第3基準線L3とが左右方向にズレていても、演出ボタン251の直径(或いは、半径)よりズレが小さい場合や、誘導流路623の進入口や排出口の口径(或いは、遊技球の直径)よりズレが小さい場合等であっても良い。
また、誘導流路623と消化表示領域41tの始動記憶表示Hと演出ボタン251とが、第1基準線L1上に位置しているとは、誘導流路623や消化表示領域41tの始動記憶表示Hや演出ボタン251の各々の一部分の構成に当該第1基準線L1がかかっていれば良く、必ずしも左右方向の中央を通る必要はない。
さらに、第2基準線L2と略直交し、表示装置41の左右方向の略中心を通る仮想的な直線は、必ずしも上下方向と略平行に延在する直線(垂線)である必要はなく、例えば、略矩形状の表示装置41(表示領域)の二つの対角線の交点を通り、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜していても良い。すなわち、例えば、消化表示領域41tや保留表示領域41uの配置によっては、第2基準線L2が表示装置41の左右方向に対して所定の角度で交わるように傾斜していても良く、これに応じて表示装置41の左右方向の略中心を通る仮想的な直線も上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜した状態となる。
【0715】
また、図150に示すように、第1基準線L1上には、下可動役物ユニット730の一部分が配置されている。すなわち、例えば、下可動役物ユニット730に、始動記憶の保留数を表示可能なLED等が設けられている場合には、当該LEDの部分を表示装置41の消化表示領域41tの始動記憶表示Hに代えて第1基点としても良い。さらに、第1基準線L1上に可動演出装置(下可動役物ユニット730)があることにより、この可動演出装置を用いた演出の際に遊技者が視線を移動させ易くなり、当該演出を見逃すことがなくなる。加えて、表示装置41の消化表示領域41tに表示されている始動記憶表示H等を隠蔽する可能性がある可動演出装置が第1基準線L1上にあることで、遊技者が当該可動演出装置に視線を移動させ易くなって常に気に掛けることができ、仮に可動演出装置によって始動記憶表示Hが隠されたとしても遊技者が驚くことがなくなる。
【0716】
第1基準線L1の第1基点としては、第2基準線L2の消化表示領域41tの始動記憶表示Hを例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、表示装置41に表示される特定画像であれば如何なるものであっても良い。例えば、保留表示領域41uの始動記憶表示H、キャラクタ、セリフ、文字、エフェクト、大図柄(数字部分、キャラクタ部分、飾り部分、フレーム部分等)、小図柄、第4図柄、保留数表示、背景の所定位置(例えば、建物等)、ボタン表示(タイムバーを含む)、ハンドル表示、変動入賞装置の表示、停電復旧画面の「復旧中」という文字、打ち方指示表示41w、テロップ等が挙げられ、適宜任意に変更可能である。
ここで、表示装置41以外の表示装置、所謂、サブ表示装置(図示略)が設けられている構成の場合、このサブ表示装置に表示される特定画像を第1基点としても良い。
【0717】
第1基準線L1の第2基点としては、演出ボタン251を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、遊技機10前方に突出するように配設され、遊技を行うための機能を有する遊技機能構成部に設けられていれば如何なるものであっても良い。
ここで、遊技機能構成部として、例えば、上皿21が設けられた上皿ユニット210を例示して、第2基点の別例について図151を参照して説明する。
図151は、上皿ユニット210の上面図であり、第1基準線L1の第2基点の一例を示す図である。
【0718】
図151に示すように、上皿ユニット210は、遊技者に対して手前(遊技機10前方)側に突出するように、例えば、平面視にて略半円形状に形成されている。また、上皿ユニット210の略中央部に演出ボタン251が設けられ、その左側に打球発射装置(図示略)に供給される遊技球を貯留可能な所定の深さを有する上皿21が設けられている。また、演出ボタン251の右方には、十字キー252、球貸ボタン27、排出ボタン28、残高表示部211、上皿21に貯留された貯留球を下皿23に移すために操作される球抜き操作部212等が設けられている。
そして、第2基点としては、演出ボタン251以外にも、当該上皿ユニット210に設けられている各部を適用することができる。すなわち、上皿21の所定位置(例えば、平面視にて中心位置等)、十字キー252、球貸ボタン27、排出ボタン28、残高表示部211、球抜き操作部212、球抜き操作部212の示す表示、演出ボタン251を操作する遊技者の手を待機させる位置等が挙げられ、適宜任意に変更可能である。
【0719】
また、遊技機能構成部としては、上皿ユニット210以外にも、例えば、下皿23、打球発射装置の操作部24、枠装飾装置18など前面枠12を構成する各部を適用可能である。
【0720】
次に、第1基準線L1の別例について、図152及び図153を参照して説明する。
図152は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、図153は、遊技機10の正面図である。
なお、以下に説明する各第1基準線L1は、誘導流路623における遊技球の進入口や排出口等を通過しているものとする。
【0721】
図152に示すように、第1基準線L1は、球貸ボタン27を第2基点とし、表示装置41に表示されているキャラクタ(例えば、トラを模したキャラクタ等)を第1基点としたり、上皿21の所定位置(例えば、平面視にて中心位置等)を第2基点とし、表示装置41に表示されているキャラクタのセリフ(例えば、○○○モード等)を第1基点としたりすることができる。
すなわち、遊技開始時には、一般的に、遊技者は球貸操作を行ったり(事前に行われる残高表示の確認も含む)、上皿21に遊技球があるか確認したりするため、球貸ボタン27や上皿21から誘導流路623を経て視線を移動させる際に、その移動先にキャラクタやセリフが表示されていると、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、遊技球の転動の様子や演出等)を楽しむことができる。
また、第1基準線L1は、十字キー252を第2基点とし、表示装置41に表示されている文字(例えば、「チャンス」等)を第1基点としても良い。例えば、十字キー252を操作することで表示態様が変化する文字や画像が正面視にて役物や装飾部材と重なって見え難い場合であっても、遊技者が十字キー252から誘導流路623を経て視線を移動させる際に、その移動先に文字が表示されていると、同様に、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで演出を楽しむことができる。
【0722】
また、図153に示すように、中央可動役物ユニット880は、その動作完了状態にて、第1中央可動演出部材900の装飾部901、第2中央可動演出部材910の装飾部911、第3中央可動演出部材920の装飾部921及び第4中央可動演出部材930の装飾部931が表示装置41の前面に重なるように配されるとともに、全体で一つの略円環状の形状を形成するようになっている。
この動作完了状態にて、中央可動役物ユニット880により区画される内側領域880aに、例えば、特図変動表示ゲームの大当りの信頼度を報知する画像(例えば、「チャンス」の文字等)が表示されている場合に、当該画像を第1基準線L1の第1基点とし、演出ボタン251の所定を第2基点とすることで、遊技者が演出ボタン251から誘導流路623を経て視線を移動させる際に、その移動先に大当りの信頼度を報知する画像が表示されていると、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。さらに、第1基準線L1は、十字キー252を第2基点とし、この十字キー252を操作することで表示装置41の所定位置(例えば、正面視にて左上等)に表示される画像(例えば、矢印画像)を第1基点としても良く、例えば、十字キー252を操作することで矢印画像が中央可動役物ユニット880により区画される外側領域880bと内側領域880aとに跨がるように表示されたり、外側領域880bから内側領域880aに移動するように表示されたりすることで、遊技者が十字キー252から誘導流路623を経て視線を移動させる際に、その移動先に矢印画像が表示されていると、同様に、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで演出を楽しむことができる。
また、第1基準線L1は、上皿21の所定位置(例えば、平面視にて中心位置等)を第2基点とし、表示装置41の所定位置(例えば、正面視にて右上等)に表示されている保留数表示を第1基点としても良く、遊技者が上皿21に遊技球があるか確認したり保留数を確認したりする場合に、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、遊技球の転動の様子や演出等)を楽しむことができる。
【0723】
次に、表示装置41の表示領域における、第2基準線L2及び第4基準線L4により挟まれた第1領域A1について、図154図157を参照して説明する。
図154図156は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第2基準線L2及び第4基準線L4により挟まれた第1領域A1の一例を示す図である。
【0724】
図154図156に示すように、遊技者による演出ボタン251の押下操作に基づいて、所定の演出(例えば、盤演出装置46の第1上可動部材848の下降動作等)を行う押しボタン演出の際に、表示装置41の所定位置(例えば、略中央部等)には、遊技者による演出ボタン251の押下操作を促す押しボタン表示41vが表示される。また、ボタン表示41vの下側には、演出ボタン251の操作可能残り時間を表すタイムバーが表示されている。
この押しボタン表示41vの所定位置(例えば、上端等)を第1基準線L1の第1基点とし、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を第2基点とすることで、遊技者は、表示装置41の押しボタン表示41vからステージ部620の誘導流路623を経て演出ボタン251へと視線を移動させたり、演出ボタン251から誘導流路623を経て押しボタン表示41vへと視線を移動させたりする際の移動量が相対的に小さくなる。
また、消化表示領域41t並びに2つの保留表示領域41u、41uを通る仮想的な直線を第2基準線L2とし、押しボタン表示41vの所定位置(例えば、上端等)を通り、表示装置41の左右方向と略平行に延在し、すなわち、第1基準線L1と略直角に交わる仮想的な直線を第4基準線L4とする。そして、表示装置41の表示領域における、第2基準線L2及び第4基準線L4により挟まれた領域(図154中、斜線で示す領域)によって、第1領域A1が形成される。すなわち、図154に示すように、押しボタン演出の際に、押しボタン表示41vが表示されることで、当該押しボタン表示41vの所定位置(例えば、上端等)を第1基点とする第1基準線L1が構成されるとともに、押しボタン表示41vの所定位置(例えば、上端等)を通る第4基準線L4が構成されて、第2基準線L2及び第4基準線L4により挟まれた第1領域A1が形成される。
なお、第4基準線L4は、表示装置41における押しボタン表示41vの位置によっては、当該表示装置41の表示領域の上下方向の略中心を通る仮想的な直線と重なった状態となっても良い。
【0725】
また、演出ボタン251は、図示しない上下動機構(例えば、モータや動力伝達部材等)により当該演出ボタン251の上端面の位置を上下方向に移動させるように、その形態を変化可能に構成されている。また、演出ボタン251の上端面を上方向に移動させる際に、当該演出ボタン251の形態変化に併せて表示装置41に表示されている押しボタン表示41vの形状を変化させる。具体的には、例えば、特図変動表示ゲームの大当りの信頼度等に応じて、演出ボタン251をその上端面が上皿ユニット210の上面から飛び出すように移動させることで、押しボタン表示41vについても同様に、上下方向に長尺な形態に表示態様を変化させる。
これにより、押しボタン表示41vの所定位置(例えば、上端等)を通る第4基準線L4の位置も上方向に移動し、第2基準線L2及び第4基準線L4により挟まれた第1領域A1の大きさが大きくなる(図155参照)。このような構成であっても同様に、遊技者は、押しボタン表示41vから誘導流路623を経て演出ボタン251へと視線を移動させたり、演出ボタン251から誘導流路623を経て押しボタン表示41vへと視線を移動させたりする際の移動量が相対的に小さくなる。
なお、演出ボタン251の形態変化の大きさ(飛び出し量)と、押しボタン表示41vの表示態様の変化の大きさは、例えば、略等しくても良いし、誇張表現等により異なっていても良い。
また、演出ボタン251が変化する形態は、飛び出す以外にも、例えば、凹むように変形したり、手前側や奥側に操作可能な形状に変形したり、回転したりするなどが挙げられ、これら演出ボタン251の形態変化や動作に併せて押しボタン表示41vの形状も変化して、第1領域A1の大きさが変化する。
このように、第1領域A1は、押しボタン演出の際に、演出ボタン251の形態変化に応じて、その大きさを変化させるようになっている。
【0726】
そして、遊技者により演出ボタン251が押下操作されると、第1領域A1内に位置するように第1上可動部材848がベース部材801(図9等参照)に対して下降する(図156参照)。すなわち、例えば、遊技者が第1領域A1内の押しボタン表示41vに視線を移動させていた状態で、演出ボタン251が押下操作されると、当該第1領域A1内に第1上可動部材848が移動してくるため、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができ、当該第1上可動部材848を下降させる演出を見落とすことがなくなる。
また、第1上可動部材848が下降した状態では、当該第1上可動部材848の所定位置(例えば、正面視にて略中心等)を第1基準線L1の第1基点とし、また、当該第1上可動部材848の下降タイミングに合わせて押しボタン表示41vが消え、この第1上可動部材848の所定位置を通り、第1基準線L1と略直角に交わる仮想的な直線が第4基準線L4となる。
【0727】
なお、図155図156に示すように、第4基準線L4の位置を上方向に移動させると、第1基準線L1は、誘導流路623における遊技球の進入口や排出口等を通過しない状態となる虞があるが、例えば、演出ボタン251の手前側端部等を第2基点とすることで、誘導流路623の一部分を通過可能となる。
【0728】
上記した押しボタン演出(図154図156参照)では、第1上可動部材848の下降タイミングに合わせて押しボタン表示41vを消すようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、当該第1上可動部材848にて押しボタン表示41vを遮るようにし、その後、押しボタン表示41vを消すようにしても良い(図157参照)。
【0729】
図157は、押しボタン演出における第1領域A1の大きさの変移を説明するタイミングチャートの一例を示す図である。
図157に示すように、表示装置41に押しボタン表示41vが表示されることで(図154参照)、押しボタン表示41vの所定位置(例えば、上端等)を通る第4基準線L4が構成され、第2基準線L2及び第4基準線L4により挟まれた第1領域A1が形成される(t11)。この状態での第1領域A1の大きさを通常とする。
【0730】
そして、例えば、特図変動表示ゲームの大当りの信頼度等に応じて、演出ボタン251をその上端面が上皿ユニット210の上面から飛び出させるように移動させることに応じて、押しボタン表示41vについても同様に、上下方向に長尺な形態に表示態様を変化させていくと、押しボタン表示41vの所定位置を通る第4基準線L4の位置も上方向に移動し、第2基準線L2及び第4基準線L4により挟まれた第1領域A1の大きさが次第に拡大していく(t12)。
押しボタン表示41vの上下方向の長さが最も長くなることで、第1領域A1が最も拡大した状態となる(t13;図155参照)。
【0731】
その後、遊技者により演出ボタン251が押下操作されると、或いは、所定時間の経過後に(t14)、第1上可動部材848が初期位置から動作位置へと下降していき、当該第1上可動部材848が第1領域A1内に位置する(t15)。この第1上可動部材848の動作位置では、当該第1上可動部材848が表示装置41に表示されている押しボタン表示41vを遮った状態となる。
そして、所定時間経過後に押しボタン表示41vが消え、これに併せて、第1領域A1も形成されなくなる(t16)。
【0732】
その後、所定時間が経過すると、第1上可動部材848が動作位置から上昇していき(t17)、初期位置に戻った状態となる(t18)。
【0733】
なお、第1基準線L1上に位置する構成としては、ステージ部620の誘導流路623以外にも、入賞装置90側に遊技球を流出可能なものを適用可能であり、例えば、第1始動入賞口36、第2始動入賞口97、振分部材92の所定位置(例えば、正面視にて中心位置等)等が挙げられる。また、図示は省略するが、ステージ部620の所定位置に形成されている切り欠き(図示略)、流下させる遊技球を振り分け機能を具備するクルーン等であっても良い。
【0734】
以上のように、第1実施形態によれば、遊技球が流下可能な遊技領域32に設けられた始動領域(例えば、第1始動入賞口36、普通変動入賞装置37等)への遊技球の入賞に基づき、識別情報を変動表示する変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム)を実行可能な遊技機10において、遊技球が転動可能に構成されるとともに、遊技球を始動領域側に流出可能な誘導流路623を有するステージ部620と、変動表示ゲームに対応する演出表示を表示可能な表示装置41と、遊技機10前方に突出するように配設され、遊技を行うための機能を有する遊技機能構成部(例えば、演出ボタン251等)と、を備え、ステージ部620の誘導流路623と、表示装置41に表示される特定画像(例えば、消化表示領域41tの始動記憶表示H等)と、遊技機能構成部とは、略同一な直線上に位置するように配置されている。
したがって、遊技者が注視しがちな遊技機能構成部、入賞装置90近傍のステージ部620の誘導流路623、表示装置41に表示される特定画像は、遊技者が視線を移動させ易いような位置関係となり、例えば、ステージ部620の誘導流路623を視界に入れつつ、遊技機能構成部と表示装置41に表示される特定画像との間で視線を移動させる際の移動量が相対的に小さくなる。結果として、遊技者が遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くなり、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0735】
また、始動領域(例えば、第1始動入賞口36、普通変動入賞装置37等)への遊技球の入賞に基づき変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム)を実行するための始動記憶を所定の上限数まで記憶可能な始動入賞記憶手段(例えば、遊技制御装置100)を更に備え、表示装置41は、始動記憶に対応する始動記憶表示Hを表示可能であり、表示装置に表示される特定画像は、実行中の変動表示ゲームに係る始動記憶表示H(例えば、消化表示領域41tの始動記憶表示H等)を含んでいる。
したがって、遊技機能構成部(例えば、演出ボタン251等)から入賞装置90近傍のステージ部620の誘導流路623を経て表示装置41に表示されている実行中の変動表示ゲームに係る始動記憶表示Hへと遊技者はより自然な流れで視線を移動させることができることとなって、遊技者が遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くなり、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0736】
また、表示装置41は、変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム)が実行される前の始動記憶に対応する始動記憶表示Hを保留表示領域41uに表示可能であるとともに、実行中の変動表示ゲームに係る始動記憶に対応する始動記憶表示Hを消化表示領域41tに表示可能であり、消化表示領域41t及び保留表示領域41uを通る仮想的な直線と表示装置41の左右方向の略中心を通る仮想的な直線とは、略直交する位置関係にある。
したがって、遊技者が注視しがちな、例えば、消化表示領域41tや保留表示領域41uの始動記憶表示H等に遊技者の視線を移動させ易くすることができ、結果として、遊技者が遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くなり、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0737】
また、遊技機能構成部は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン251等)を含み、操作手段は、表示装置41の左右方向の略中心を通る仮想的な直線と前後方向に略重なるように遊技機能構成部(例えば、上皿ユニット210等)に設けられている。
したがって、遊技者が注視しがちな操作手段(例えば、演出ボタン251等)、入賞装置90近傍のステージ部620の誘導流路623、表示装置41に表示される特定画像の位置関係を、遊技者がより視線を移動させ易いような位置関係とすることができ、結果として、遊技者が遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くなり、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0738】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の遊技機10について、図158図176を参照して説明する。
なお、基本的には、第1実施形態の遊技機10と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0739】
図158は、第2実施形態の遊技機10の遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第1平面P1と第2平面P2と第3平面P3により仮想的に区画された第1仮想規制領域R1の一例を示す図である。また、図159は、遊技機10における第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rの一例を示す斜視図である。
なお、図158にあっては、盤演出装置46の第1上可動部材848が下降した状態を模式的に表している。また、図159にあっては、第1平面P1及び第2平面P2を分かり易いように模式的に所定の厚さを有するように表している。
【0740】
図158及び図159に示すように、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を第2基点とし、この第2基点を通る仮想的な平面が第1平面P1を構成している。具体的には、第1平面P1は、遊技機10の上下方向及び前後方向の双方に対して略平行に延在し、表示装置41の左右方向の略中心を通る仮想的な直線と正面視にて略重なった状態となっている。
また、図158に示すように、表示装置41の表示領域の下部であって、向かって左側に、消化表示領域41tが設けられ、この消化表示領域41tの右側に保留表示領域41uが設けられている。そして、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を第2基点とし、表示装置41の消化表示領域41tに表示される始動記憶表示H(第1の特定画像)を第1基点とし、これら第1基点及び第2基点を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。具体的には、第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
【0741】
第1平面P1及び第2平面P2は、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を基点として互いに異なる方向に延在する平面であり、これらの第1平面P1と第2平面P2とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が仮想規制領域R(図159中、斜線で示す領域)を構成している。
そして、この仮想規制領域R内に、表示装置41の保留表示領域41uが配置されており、表示装置41は、この保留表示領域41uに始動記憶表示Hを表示可能となっている。すなわち、表示装置41は、仮想的な第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、保留表示領域41uに対応する始動記憶表示H(第2の特定画像)を表示可能となっている。また、仮想規制領域R内に、飾り特図変動表示ゲームが行われる左変動表示領域及び中変動表示領域の一部分が配置されており、表示装置41は、仮想規制領域Rに対応する領域内に、左変動表示領域及び中変動表示領域にて変動表示される識別情報(例えば、「3」や「4」等の識別図柄)を表示可能となっている。
【0742】
また、押しボタン演出にて、遊技者による演出ボタン251の押下操作に基づいて、盤演出装置46の第1上可動部材848の下降動作(所定の演出動作)が行われた場合、第1上可動部材848の下降動作後の所定位置(例えば、下端)を通る仮想的な平面が第3平面P3を構成している。具体的には、第3平面P3は、遊技機10の前後方向及び表示装置41の左右方向の双方に対して略平行に延在している。また、第3平面P3は、第1平面P1及び第2平面P2と交わっており、これにより仮想的に区画されて第1仮想規制領域R1が形成される。
なお、第1仮想規制領域R1が形成された状態でも、表示装置41は、この第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、第2の特定画像として、保留表示領域41uに対応する始動記憶表示H、左変動表示領域及び中変動表示領域にて変動表示される識別情報を表示可能となっている。
【0743】
また、表示装置41は、第1上可動部材848の下降動作(所定の演出動作)が行われる際に、エフェクト画像を表示しても良く、このエフェクト画像を第2特定画像とし、その一部分を仮想規制領域Rや第1仮想規制領域R1に対応する領域内に表示可能としても良い。
なお、第3平面P3として、第1上可動部材848の下降動作後の所定位置を通る構成のものを例示したが、例えば、エフェクト画像の所定位置(例えば、下端)を通る構成であっても良い。
【0744】
図160は、押しボタン演出における第1仮想規制領域R1の形成を説明する図である。
ここで、図160に示す押しボタン演出は、新たに発生した始動記憶(特図始動記憶)に対応する始動記憶表示Hの表示態様を変更する場合の演出の一例であり、例えば、図160(a)→図160(b)→図160(c)→図160(d)と遷移する場合と、図160(a)→図160(b)→図160(e)→図160(f)→図160(g)と遷移する場合とがある。また、図160(b)、(c)、(e)、(f)では、表示態様の変更対象となる始動記憶表示Hを明確にするために、模式的にドットを付して表している。
【0745】
先ず、図160(a)→図160(b)→図160(c)→図160(d)と遷移する場合について説明する。
図160(a)に示すように、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域R(図中、斜線を付して表す)が形成されている。また、表示装置41では、消化表示領域41tに表示されている始動記憶表示Hに対応する始動記憶に基づき、特図変動表示ゲームに対応する飾り特図変動表示ゲームが行われている。
そして、図160(b)に示すように、実行中の特図変動表示ゲームが終了すると、左、中、右の変動表示領域に複数の識別図柄(例えば、「3、4、6」)が停止表示された状態となる。また、新たに始動記憶(特図始動記憶)が発生すると、当該始動記憶に対応する始動記憶表示Hが保留表示領域41uに表示される。
【0746】
その後、図160(c)に示すように、最先に記憶された始動記憶に基づいて次の特図変動表示ゲームが開始されると、表示装置41では、当該始動記憶に対応する飾り特図変動表示ゲームが行われ、また、当該始動記憶に対応する始動記憶表示Hが消化表示領域41tに表示されるとともに、保留表示領域41uに表示されている2つの始動記憶表示Hがそれぞれ左側に移動する。
このとき、表示装置41は、仮想規制領域Rに対応する領域内であって、左、中の変動表示領域の下側に、遊技者による演出ボタン251の押下操作を促す押しボタン表示41v及びタイムバーを表示する。
【0747】
そして、図160(d)に示すように、遊技者により演出ボタン251が押下操作されると、第1上可動部材848の下降動作が行われ、これにより、第1上可動部材848の下降動作後の所定位置を通る仮想的な第3平面P3が構成され、第1平面P1、第2平面P2及び第3平面P3により仮想的に区画された第1仮想規制領域R1が形成される。そして、表示装置41は、この第1仮想規制領域R1に対応する領域内にて、保留表示領域41uの新たに発生した始動記憶に対応する始動記憶表示Hの表示態様を変更(例えば、星形状に変更等)するとともに、特図変動表示ゲームの大当りの信頼度を報知する画像(例えば、「チャンス」の吹き出し等)を表示する。
【0748】
次に、図160(a)→図160(b)→図160(e)→図160(f)→図160(g)と遷移する場合について説明する。
なお、図160(a)及び図160(b)については、上記した内容と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図160(e)に示すように、最先に記憶された始動記憶に基づいて次の特図変動表示ゲームが開始されると、表示装置41では、当該始動記憶に対応する飾り特図変動表示ゲームが行われ、また、当該始動記憶に対応する始動記憶表示Hが消化表示領域41tに表示されるとともに、保留表示領域41uに表示されている2つの始動記憶表示Hがそれぞれ左側に移動する。
このとき、表示装置41は、仮想規制領域Rに対応する領域内であって、左、中の変動表示領域の下側に、遊技者による演出ボタン251の押下操作を促す押しボタン表示41v及び所定のキャラクタを表示させる。なお、押しボタン表示41vは、中の変動表示領域の下側に表示されるため、当該押しボタン表示41vの一部分が仮想規制領域Rに対応する領域内に配置されている。
【0749】
そして、図160(f)に示すように、遊技者により演出ボタン251が押下操作されると、第1上可動部材848の下降動作が行われ、これにより、第1上可動部材848の下降動作後の所定位置を通る仮想的な第3平面P3が構成され、第1平面P1、第2平面P2及び第3平面P3により仮想的に区画された第1仮想規制領域R1が形成される。そして、表示装置41は、第1仮想規制領域R1に対応する領域内で、所定のキャラクタに所定の動作(例えば、表示態様の変更対象となる始動記憶表示Hを叩く動作等)を行わせる。
その後、図160(g)に示すように、表示装置41は、第1仮想規制領域R1に対応する領域内にて、保留表示領域41uの新たに発生した始動記憶に対応する始動記憶表示Hの表示態様を変更(例えば、星形状に変更等)するとともに、特図変動表示ゲームの大当りの信頼度を報知する画像(例えば、「チャンス」の吹き出し等)を表示する。
【0750】
図161は、上記した押しボタン演出にて、図160(a)→図160(b)→図160(e)→図160(f)→図160(g)と遷移する場合のタイミングチャートの一例である。
図161に示すように、表示装置41の仮想規制領域Rに対応する領域内に押しボタン表示41vが表示された後(t21)、遊技者により演出ボタン251が押下操作されると、第1上可動部材848が初期位置から動作位置へと下降し、当該動作位置における第1上可動部材848の所定位置を通る仮想的な第3平面P3が形成され、第1平面P1、第2平面P2及び第3平面P3により仮想的に区画された第1仮想規制領域R1(区画空間)が形成される(t22)。また、表示装置41は、第1仮想規制領域R1に対応する領域内で、所定のキャラクタに所定の動作を行わせ、保留表示領域41uの始動記憶表示Hの表示態様を変更するとともに、特図変動表示ゲームの大当りの信頼度を報知する画像を表示する保留変化演出を行う。
すなわち、例えば、遊技者が仮想規制領域R内の押しボタン表示41vに視線を移動させていた状態で、演出ボタン251が押下操作されると、第1上可動部材848が下降して第1仮想規制領域R1が形成され、この第1仮想規制領域R1に対応する領域内で保留変化演出が行われるため、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0751】
そして、表示装置41による保留変化演出が終了した後(t23)、所定時間が経過すると、第1上可動部材848が動作位置から初期位置に戻り、これにより、第3平面P3が形成されなくなり、第1仮想規制領域R1(区画空間)が形成されなくなる(t24)。
【0752】
なお、上記した押しボタン演出にて、始動記憶表示Hの表示態様の変更は複数回行われても良く、この場合、大当りの信頼度が高くなるように、例えば、始動記憶表示Hの色を青→緑→赤といったように変更するのが好ましい。
【0753】
図162は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第3平面P3の別例を示す図である。
図162に示すように、表示装置41には、飾り特図変動表示ゲームの際に、識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄等)を変動表示させる領域が3×3の9つ設けられ、これら9つの領域にて、識別情報が所定方向(例えば、上下方向や左右方向等)に延在する軸を中心に回転しながら変動するようになっている。
そして、9つの領域のうち、上下方向の中央の3つの領域(例えば、「4、7、9」)を通る仮想的な平面が第3平面P3を構成している。この第3平面P3は、遊技機10の前後方向及び表示装置41の左右方向の双方に対して略平行に延在するとともに、第1平面P1及び第2平面P2と交わっている。これにより、第1仮想規制領域R1が形成されている。
【0754】
なお、上記した飾り特図変動表示ゲームの態様は、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、表示装置41は、上、中、下の変動表示領域を設け、横方向(左右方向)に識別情報をスクロール表示させる飾り特図変動表示ゲームを実行可能としても良く、この場合、中変動表示領域を通る仮想的な平面が第3平面P3を構成するようにしても良い。
【0755】
図163は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第2平面P2及び第3平面P3の別例を示す図である。
図163に示すように、表示装置41の表示領域の向かって左側に、左、中、右の変動表示領域にて変動表示される複数の識別図柄よりも相対的に小さい複数の小図柄を変動表示させる上、中、下の小図柄用変動表示領域が設けられている。そして、表示装置41の中小図柄用変動表示領域に表示(変動表示中を含む)される小図柄を第1基点とし、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を第2基点とし、これら第1基点及び第2基点を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。この第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
また、表示装置41の表示領域の上部であって、向かって左側に、現在の遊技モード(例えば、特図変動表示ゲームの確率状態に応じた遊技モード等)を表すモード表示が表示され、向かって右側に、遊技者に打ち方(例えば、「右打ち」等)を指示する打ち方指示表示41wが表示されている。そして、モード表示及び打ち方指示表示41wを通る仮想的な平面が第3平面P3を構成している。この第3平面P3は、遊技機10の前後方向及び表示装置41の左右方向の双方に対して略平行に延在するとともに、第1平面P1及び第2平面P2と交わっている。これにより、第1仮想規制領域R1が形成されている。
【0756】
なお、第2平面P2の第1基点としては、例えば、上小図柄用変動表示領域に表示される小図柄、下小図柄用変動表示領域に表示される小図柄、上小図柄用変動表示領域の上側に表示されている保留数表示を適用しても良い。
また、第3平面P3の基準としては、モード表示に代えて、例えば、現在のステージ名を表すステージ表示を表示可能とし、このステージ表示を第3平面P3が通るようにしても良い。また、打ち方指示表示41wを表示させずに、第3平面P3がモード表示やステージ表示の長手方向に延在するようにしても良い。他にも、例えば、演出の結果を示唆する示唆表示(例えば、「勝利?」等)、楽曲名、ラウンド数表示、獲得遊技球数、ゲーム実行回数、電サポの残り回数、当り図柄(例えば、「7」等)や擬似連回数表示を第3平面P3の基準として適用しても良い。
【0757】
図164は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第2平面P2の別例を示す図である。
第2平面P2の第2基点として、演出ボタン251の所定位置に代えて、上皿ユニット210に設けられている各部(例えば、球抜き操作部212等)を適用しても良い。
具体的には、図164に示すように、球抜き操作部212を第2基点とし、表示装置41の消化表示領域41tに表示される始動記憶表示Hを第1基点とし、これら第1基点及び第2基点を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。具体的には、第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
すなわち、上皿ユニット210に設けられている各部、例えば、上皿21、演出ボタン251、十字キー252、球貸ボタン27、排出ボタン28、残高表示部211、球抜き操作部212等であれば、遊技者が操作したり視認したりする。このため、表示装置41は、これらの何れかを第2基点とする第2平面P2を用いて形成される第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、保留表示領域41uに対応する始動記憶表示H、左変動表示領域及び中変動表示領域にて変動表示される識別情報(例えば、「3」や「4」等の識別図柄)等の重要度の高い情報を表示することで、遊技者がこれらを視認する際の視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0758】
図165は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第1平面P1と第2平面P2と第3平面P3と第4平面P4により仮想的に区画された第2仮想規制領域R2の一例を示す図である。また、図166は、遊技機10における第2仮想規制領域R2の一例を示す斜視図である。
なお、図165にあっては、盤演出装置46の第1上可動部材848が下降した状態を模式的に表している。また、図166にあっては、第1平面P1と第2平面P2と第3平面P3と第4平面P4を分かり易いように模式的に所定の厚さを有するように表しているが、実際には視認不可の仮想的なものである。
【0759】
図165及び図166に示すように、上皿21の所定位置(例えば、平面視にて中心位置等)を第2基点とし、表示装置41の消化表示領域41tに表示される始動記憶表示Hを第1基点とし、これら第1基点及び第2基点を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。具体的には、第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
また、消化表示領域41tに表示される始動記憶表示H(第1基点)及び保留表示領域41uを通る仮想的な平面が第4平面P4を構成している。具体的には、第4平面P4は、遊技機10の前後方向及び表示装置41の左右方向の双方に対して略平行に延在している。また、第4平面P4は、第1平面P1及び第2平面P2と交わっており、これら第1平面P1、第2平面P2及び第4平面P4により仮想的に規制され、当該第4平面P4の上側の部分により仮想規制領域Rが形成される。
そして、仮想規制領域R内に、飾り特図変動表示ゲームが行われる中変動表示領域が配置されており、表示装置41は、仮想規制領域Rに対応する領域内に、中変動表示領域にて変動表示される識別情報(例えば、「4」等の識別図柄)を表示可能となっている。また、表示装置41は、仮想規制領域Rに対応する領域内に、例えば、押しボタン演出に係る所定のキャラクタや押しボタン表示41v等を表示可能となっている。
【0760】
また、押しボタン演出にて、遊技者による演出ボタン251の押下操作に基づいて、盤演出装置46の第1上可動部材848の下降動作(所定の演出動作)が行われた場合、第1上可動部材848の下降動作後の所定位置(例えば、下端)を通る仮想的な平面が第3平面P3を構成している。具体的には、第3平面P3は、遊技機10の前後方向及び表示装置41の左右方向の双方に対して略平行に延在している。また、第3平面P3は、第1平面P1及び第2平面P2と交わっており、仮想規制領域Rのうち、当該第3平面P3の下側の部分によって、すなわち、第1平面P1、第2平面P2、第3平面P3及び第4平面P4により仮想的に区画されて第2仮想規制領域R2が形成される。
なお、第2仮想規制領域R2が形成された状態でも、表示装置41は、この第2仮想規制領域R2に対応する領域内に、中変動表示領域にて変動表示される識別情報(例えば、「4」等の識別図柄)、所定のキャラクタや押しボタン表示41v等を表示可能となっている。
【0761】
なお、例えば、第2平面P2の第1基点となる、表示装置41の消化表示領域41tに表示される始動記憶表示Hの位置を変更したり、第1基点を小図柄用変動表示領域にて変動表示される小図柄に変更したりすることで、第2仮想規制領域R2の位置や形状等を変更可能となっている。
【0762】
図167は、押しボタン演出における第2仮想規制領域R2の形成を説明する図である。
ここで、図167に示す押しボタン演出は、最新の始動記憶(特図始動記憶)に対応する始動記憶表示Hの表示態様を変更する場合の演出の一例であり、表示態様の変更対象となる始動記憶表示Hを明確にするために、模式的にドットを付して表している。
【0763】
図167(a)に示すように、表示装置41は、向かって右下部に、複数の小図柄を変動表示させる左、中、右の小図柄用変動表示領域が設けられ、消化表示領域41tに表示されている始動記憶表示Hに対応する始動記憶に基づき、左、中、右の小図柄用変動表示領域にて複数の小図柄を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームが行われている。
また、第1平面P1、第2平面P2及び第4平面P4により仮想的に規制された仮想規制領域R(図中、斜線を付して表す)が形成され、表示装置41は、この仮想規制領域Rに対応する領域内に、始動記憶表示Hの表示態様の変更に直接的に作用する第1のキャラクタを表示している。また、表示装置41は、表示領域のうち、仮想規制領域R以外の領域に、始動記憶表示Hの表示態様の変更に間接的に作用する第2のキャラクタ、押しボタン表示41v及びタイムバーを表示している。
また、表示装置41は、表示領域の上部に、「ボタンを押してアイテムを渡せ!」のメッセージを表示している。
【0764】
そして、図167(b)に示すように、表示装置41に第2のキャラクタや押しボタン表示41vが表示されてからの経過時間に応じてタイムバーが短くなっていく。その後、図167(c)に示すように、遊技者により演出ボタン251が押下操作されると、第1上可動部材848の下降動作が行われ、これにより、第1上可動部材848の下降動作後の所定位置を通る仮想的な第3平面P3が構成され、第1平面P1、第2平面P2、第3平面P3及び第4平面P4により仮想的に区画された第2仮想規制領域R2(図中、斜線を付して表す)が形成される。
【0765】
図167(d)に示すように、第1上可動部材848の下降動作後に所定時間が経過すると、第1上可動部材848が動作位置から初期位置に戻り、これにより、第3平面P3が形成されなくなり、第2仮想規制領域R2が形成されなくなる。すなわち、第1平面P1、第2平面P2及び第4平面P4により仮想的に規制された仮想規制領域Rが形成されている状態となる。
また、表示装置41は、仮想規制領域Rに対応する領域と重なるように、押しボタン表示41v及びタイムバーを表示する。すなわち、表示装置41は、押しボタン表示41v及びタイムバーを、図167(a)や図167(b)の状態よりも第1のキャラクタに近付けて表示する。
また、表示装置41は、仮想規制領域R以外の領域で、第2のキャラクタに所定の動作(例えば、始動記憶表示Hを叩くためのトンカチ(アイテム)を投げる動作等)を行わせる。また、表示装置41は、表示領域の上部に、「ボタンを押してアイテムをとれ!」のメッセージを表示する。
【0766】
その後、図167(e)に示すように、遊技者により演出ボタン251が再度押下操作されると、第1上可動部材848の下降動作が再度行われ、これにより、第1上可動部材848の下降動作後の所定位置を通る仮想的な第3平面P3が再度構成され、第1平面P1、第2平面P2、第3平面P3及び第4平面P4により仮想的に区画された第2仮想規制領域R2が再度形成される。また、表示装置41は、第2仮想規制領域R2に対応する領域内に、上記した第2のキャラクタに対応する動作を行った第1のキャラクタ(例えば、トンカチを受け取った第1のキャラクタ等)を表示する。
【0767】
図167(f)に示すように、第1上可動部材848の下降動作後に所定時間が経過すると、第1上可動部材848が動作位置から初期位置に戻り、これにより、第3平面P3が形成されなくなり、第2仮想規制領域R2が形成されなくなる。すなわち、第1平面P1、第2平面P2及び第4平面P4により仮想的に規制された仮想規制領域Rが形成されている状態となる。
また、表示装置41は、仮想規制領域Rに対応する領域内に、押しボタン表示41v及びタイムバーを表示する。すなわち、表示装置41は、押しボタン表示41v及びタイムバーを、図167(d)の状態よりも第1のキャラクタに近付けて表示する。
また、表示装置41は、表示領域の上部に、「ボタンを押してアイテムで叩け!」のメッセージを表示する。
【0768】
その後、図167(g)に示すように、遊技者により演出ボタン251が再度押下操作されると、第1上可動部材848の下降動作が再度行われ、これにより、第1上可動部材848の下降動作後の所定位置を通る仮想的な第3平面P3が再度構成され、第1平面P1、第2平面P2、第3平面P3及び第4平面P4により仮想的に区画された第2仮想規制領域R2が再度形成される。また、表示装置41は、第2仮想規制領域R2に対応する領域内で、第1のキャラクタに所定の動作(例えば、表示態様の変更対象となる始動記憶表示Hを叩く動作等)を行わせる。
その後、図167(h)に示すように、表示装置41は、第2仮想規制領域R2に対応する領域と一部分が重なっている保留表示領域41uの始動記憶表示Hの表示態様を変更(例えば、星形状に変更等)するとともに、特図変動表示ゲームの大当りの信頼度を報知する画像(例えば、「!」の吹き出し等)を表示する。
【0769】
なお、図167(h)にて、保留表示領域41uの始動記憶表示Hの表示態様を変更する際には、第1上可動部材848を動作位置から初期位置に戻しても良い。
【0770】
図168は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第1平面P1、第2平面P2及び第3平面P3の別例を示す図である。
図168に示すように、表示装置41の表示領域の上部であって、向かって右側に、遊技者に打ち方(例えば、「右打ち」等)を指示する打ち方指示表示41wが表示されている。そして、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)と打ち方指示表示41wを通る仮想的な平面が第1平面P1を構成している。この第1平面P1は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
また、表示装置41の表示領域の向かって左側に、複数の小図柄を変動表示させる上、中、下の小図柄用変動表示領域が設けられている。そして、表示装置41の中小図柄用変動表示領域に表示(変動表示中を含む)される小図柄を第1基点とし、十字キー252の所定位置(例えば、何れか一のキー)を第2基点とし、これら第1基点及び第2基点を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。この第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
第1平面P1と第2平面P2とは、遊技盤30の下部で交わっており、これらの第1平面P1と第2平面P2とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が仮想規制領域R(図168中では、図示省略)を構成している。
なお、表示装置41の消化表示領域41tに表示される始動記憶表示H(第1の特定画像)を第1基点としても良い。また、上皿ユニット210における演出ボタン251と十字キー252の配置は、例えば、逆であっても良いし、或いは、第1平面P1が十字キー252を通り、且つ、第2平面P2が演出ボタン251を通るような構成であっても良い。
【0771】
また、表示装置41の表示領域の上部であって、向かって左側に、電サポの残り回数(例えば、「あと99回」等)を表す残り回数表示41xが表示されている。そして、残り回数表示41xと打ち方指示表示41wを通る仮想的な平面が第3平面P3を構成している。この第3平面P3は、遊技機10の前後方向及び表示装置41の左右方向の双方に対して略平行に延在するとともに、第1平面P1及び第2平面P2と交わっている。これにより、第1仮想規制領域R1が形成されている。
そして、この第1仮想規制領域R1に、表示装置41の左、中、右の変動表示領域が配置されており、表示装置41は、第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、左、中、右の変動表示領域の各々にて変動表示される複数の識別情報(例えば、「3」、「4」、「5」等の識別図柄)を表示可能となっている。
ここで、識別図柄(飾り図柄)は、例えば、「3」、「4」、「5」等の数字部分と、「○」、「△」、「□」等の装飾部分とを有している。そして、左、右の変動表示領域にて変動表示される識別図柄の方が、中変動表示領域にて変動表示される識別図柄よりも大きく表示されるようになっている。なお、演出の内容によっては、中変動表示領域にて変動表示される識別図柄(例えば、「4」、識別図柄)が手前側に大きく表示される場合もあるが、このような場合でも、第1仮想規制領域R1に対応する領域内にて表示可能となっている。
【0772】
なお、表示装置41は、必ずしも、第1仮想規制領域R1に対応する領域内にて、左、中、右の変動表示領域の各々にて変動表示される複数の識別情報全体を表示可能である必要はなく、例えば、第1仮想規制領域R1内に識別情報の少なくとも一部分(例えば、中心部分等)が配置されるような態様で表示可能であっても良い。
【0773】
図169図173は、遊技者による所定操作に基づいて何れか一の演出を選択する動作を説明するための図である。
このうち、図169は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第1仮想規制領域R1の一例を示す図であり、図170は、図169の第1仮想規制領域R1を示す斜視図である。また、図171は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第1仮想規制領域R1の別例を示す図であり、図172は、図171の第1仮想規制領域R1を示す斜視図である。
なお、図170及び図172にあっては、第1平面P1と第2平面P2と第3平面P3を分かり易いように模式的に所定の厚さを有するように表しているが、実際には視認不可の仮想的なものである。
【0774】
図169及び図170に示すように、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)と打ち方指示表示41w(例えば、「右打ち」等)を通る仮想的な第1平面P1と、中小図柄用変動表示領域に表示(変動表示中を含む)される小図柄(第1基点)及び十字キー252(第2基点)を通る仮想的な第2平面P2と、残り回数表示41x(例えば、「あと99回」等)と打ち方指示表示41wを通る仮想的な第3平面P3とにより、第1仮想規制領域R1が形成されている。
また、表示装置41は、第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、左、中、右の変動表示領域の各々にて変動表示される複数の識別情報を表示可能となっている。また、表示装置41は、第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、演出ボタン251や十字キー252による所定操作に基づいて何れか一の演出を選択させるための選択肢41y、十字キー表示41z、押しボタン表示41v等を表示可能となっている。
なお、図169では、左、中、右の変動表示領域の各々にて複数の識別情報が変動表示中であることを模式的に表し、変動表示中の複数の識別情報を透過させるように、選択肢41y、十字キー表示41z、押しボタン表示41v等が半透過の表示態様で表示されている。
かかる状況で、リーチ状態が発生した場合について、図171及び図172を参照して説明する。
【0775】
図171及び図172に示すように、例えば、表示装置41の左、右の変動表示領域にて、識別情報がリーチ表示態様(例えば、「7、↓、7」)で停止したリーチ状態が発生すると、表示装置41に表示されている電サポの残り回数(例えば、「あと99回」等)を表す残り回数表示41xが一旦消えた状態となる。この場合、中小図柄用変動表示領域に表示(変動表示中を含む)される小図柄と打ち方指示表示41wを通る仮想的な平面により第3平面P3が新たに形成される。この第3平面P3は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
また、第3平面P3は、第1平面P1及び第2平面P2と交わっており、これにより、新たな第1仮想規制領域R1が形成される。
【0776】
そして、新たな第1仮想規制領域R1が形成された状態でも、表示装置41は、この第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、左、中、右の変動表示領域のうち、少なくとも中変動表示領域にて変動表示される識別情報を表示可能となっている。また、表示装置41は、新たな第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、選択肢41yの一部、十字キー表示41z、押しボタン表示41v等を表示可能となっている。
なお、図171では、中変動表示領域にて識別情報が変動表示中であることを模式的に表し、リーチ表示態様(例えば、「7、↓、7」)を構成する識別情報を透過させるように、選択肢41y、十字キー表示41z、押しボタン表示41v等が半透過の表示態様で表示されている。
【0777】
図173は、第1仮想規制領域R1の大きさの変移を説明するタイミングチャートの一例を示す図である。
なお、図173にあっては、打ち方指示表示41w(右打ち)と残り回数表示41xの両方が表示される状態を、「表示」とし、それ以外の状態、すなわち、何れか一方のみの表示や両方が表示されていない状態を、「非表示」とする。
【0778】
図173に示すように、特図時短中(例えば、普電サポート中)等の右打ちする遊技状態にて、表示装置41は、表示領域の向かって左側に、複数の小図柄を変動表示させる上、中、下の小図柄用変動表示領域を表示し、また、表示領域の上部の向かって右側に、遊技者に打ち方(例えば、「右打ち」等)を指示する打ち方指示表示41wを表示するとともに、表示領域の上部の向かって左側に、電サポの残り回数(例えば、「あと99回」等)を表す残り回数表示41xを表示する(t31)。
これにより、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)と打ち方指示表示41wを通る仮想的な第1平面P1、中小図柄用変動表示領域に表示(変動表示中を含む)される小図柄(第1基点)及び十字キー252(第2基点)を通る仮想的な第2平面P2、残り回数表示41xと打ち方指示表示41wを通る仮想的な第3平面P3が形成され、第1平面P1、第2平面P2及び第3平面P3により仮想的に区画された第1仮想規制領域R1(区画空間)が形成される(図169及び図170参照)。この状態での第1仮想規制領域R1の大きさを最大とする。
この状態で、表示装置41は、第1仮想規制領域R1(最大)に対応する領域内に、左、中、右の変動表示領域にて変動表示される識別情報や、選択肢41y、十字キー表示41z、押しボタン表示41v等を表示可能となっている。
【0779】
そして、遊技者による所定操作に基づいて演出選択処理の実行が指示されると、表示装置41は、第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、十字キー表示41zや押しボタン表示41v等の促進画像を表示するとともに、演出ボタン251や十字キー252による所定操作に基づいて何れか一の演出を選択させるための選択肢41yを切り替える選択演出を表示する(t32)。
その後、リーチ状態が発生すると、表示装置41に表示されている残り回数表示41xが一旦消え(打ち方指示表示41wは表示中)、中小図柄用変動表示領域に表示(変動表示中を含む)される小図柄と打ち方指示表示41wを通る仮想的な第3平面P3が新たに形成されて、これにより、新たな第1仮想規制領域R1が形成される(t33;図170及び図172参照)。この状態での第1仮想規制領域R1の大きさを中間とする。
この状態で、表示装置41は、第1仮想規制領域R1(中間)に対応する領域内に、左、中、右の変動表示領域のうち、少なくとも中変動表示領域にて変動表示される識別情報や、選択肢41yの一部、十字キー表示41z、押しボタン表示41v等を表示可能となっている。
【0780】
すなわち、例えば、遊技者が第1仮想規制領域R1(最大)内の促進画像や選択演出に視線を移動させていた状態で、リーチ状態が発生して残り回数表示41xが消えても、変動表示中の中小図柄用変動表示領域に表示される小図柄と打ち方指示表示41wを通る仮想的な第3平面P3が新たに形成される。そして、この第3平面P3と第1平面P1及び第2平面P2により区画された新たな第1仮想規制領域R1(中間)が形成され、この第1仮想規制領域R1(中間)に対応する領域内に、少なくとも中変動表示領域にて変動表示される識別情報や、選択肢41yの一部、十字キー表示41z、押しボタン表示41v等を表示可能となっているため、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0781】
そして、演出選択処理が終了するか、或いは、所定時間の経過後に、表示装置41は、選択肢41y、十字キー表示41zや押しボタン表示41v等の表示を終了する(t34)。
その後、特図変動表示ゲームが大当りとなると、表示装置41は、残り回数表示41xを再度表示し、これにより、残り回数表示41xと打ち方指示表示41wを通る仮想的な第3平面P3が再度形成され、第1平面P1、第2平面P2及び第3平面P3により仮想的に区画された第1仮想規制領域R1(最大)が再度形成される(t35)。続けて、例えば、ファンファーレ演出等の大当りの報知が行われた後(t36)、表示装置41は、昇格演出等を行うために、残り回数表示41x及び打ち方指示表示41wの表示を終了する(t37)。
【0782】
そして、大当り(特別遊技状態)が開始されると、表示装置41は、上、中、下の小図柄用変動表示領域での複数の小図柄の表示を終了し、代わりに大当り図柄等を所定位置に表示する(t38)。
このとき、表示装置41は、例えば、「アタッカーを狙って下さい」や「右打ちだよ」等を打ち方指示表示41wとして表示しても良い。
【0783】
なお、上記した演出の選択処理は、客待ち中に行われても良く、この場合には、例えば、遊技者による特定の操作が行われることで、隠し要素(楽曲開放)や演出頻度の増加(頻度最大)等が解禁されるようにしても良い。
【0784】
図174は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第1仮想規制領域R1の一例を示す図であり、図175は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第1仮想規制領域R1の別例を示す図である。
【0785】
図174に示すように、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)と打ち方指示表示41w(例えば、「右打ち」等)を通る仮想的な第1平面P1と、中小図柄用変動表示領域に表示(変動表示中を含む)される小図柄(第1基点)及び十字キー252(第2基点)を通る仮想的な第2平面P2と、残り回数表示41x(例えば、「あと98回」等)と打ち方指示表示41wを通る仮想的な第3平面P3とにより、第1仮想規制領域R1が形成されている。
また、表示装置41は、第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、左、中、右の変動表示領域の各々にて変動表示される複数の識別情報を表示可能となっている。また、表示装置41は、第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、発生するリーチ演出の予告画面(例えば、「ボタン操作のあるリーチ演出に発展するよ」等)を表示可能となってる。
なお、図174では、左、中、右の変動表示領域の各々にて複数の識別情報が変動表示中であることを模式的に表し、変動表示中の複数の識別情報を透過させるように、予告画面等が半透過の表示態様で表示されている。また、予告画面では、例えば、「○○リーチ」といったリーチ演出名が表示されても良い。
かかる状況で、リーチ演出が発生した場合について、図175を参照して説明する。
【0786】
図175に示すように、例えば、表示装置41の左、右の変動表示領域にて、識別情報がリーチ表示態様(例えば、「7、↓、7」)で停止したリーチ状態が発生すると、表示装置41に表示されている電サポの残り回数(例えば、「あと98回」等)を表す残り回数表示41xが一旦消えた状態となる。この場合、上記した図171等と同様に、中小図柄用変動表示領域に表示(変動表示中を含む)される小図柄と打ち方指示表示41wを通る仮想的な平面により第3平面P3が新たに形成されて、これにより、新たな第1仮想規制領域R1が形成される。
【0787】
そして、新たな第1仮想規制領域R1が形成された状態でも、表示装置41は、この第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、左、中、右の変動表示領域のうち、少なくとも中変動表示領域にて変動表示される識別情報を表示可能となっている。また、表示装置41は、新たな第1仮想規制領域R1に対応する領域内に、遊技者により所定操作される演出ボタン251や十字キー252に対応する押しボタン表示41vや十字キー表示41z等を表示可能となっている。
その後、遊技者により演出ボタン251や十字キー252が操作されると、表示装置41は、遊技者により操作された演出ボタン251や十字キー252に応じて、所定のキャラクタ(図175参照)を表示する。例えば、表示装置41は、遊技者により演出ボタン251が操作されると、向かって一番右側のキャラクタを表示し、また、遊技者により十字キー252が操作されると、真ん中のキャラクタを表示し、また、遊技者により演出ボタン251及び十字キー252の両方が操作されると、向かって一番左側のキャラクタを表示する所定のリーチ演出を行う。このとき、表示装置41は、新たな第1仮想規制領域R1に対応する領域内にて、遊技者により操作された演出ボタン251や十字キー252に対応する所定のキャラクタを表示するリーチ演出を行うのが好ましい。
なお、図175では、中変動表示領域にて識別情報が変動表示中であることを模式的に表し、リーチ表示態様(例えば、「7、↓、7」)を構成する識別情報を透過させるように、押しボタン表示41v、十字キー表示41z、キャラクタ等が半透過の表示態様で表示されている。
【0788】
また、表示装置41は、押しボタン表示41v及び十字キー表示41zのうち、何れか一方(例えば、押しボタン表示41v等)のみを表示するようにしても良い。この場合であっても、演出ボタン251及び十字キー252のうち、表示されていない方(例えば、十字キー252等)が遊技者により操作されることで、表示装置41は、対応するキャラクタを表示するようにしても良く、これにより、表示されていない方を裏ボタンとして機能させ、遊技者に発見させるようにすることができる。
【0789】
図176は、遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第1仮想規制領域R1の一例を示す図である。
図176に示すように、中央可動役物ユニット880は、その動作完了状態にて、第1中央可動演出部材900の装飾部901、第2中央可動演出部材910の装飾部911、第3中央可動演出部材920の装飾部921及び第4中央可動演出部材930の装飾部931が表示装置41の前面に重なるように配されるとともに、全体で一つの略円環状の形状を形成するようになっている。
この動作完了状態では、中央可動役物ユニット880によって、表示装置41の表示領域の上部の向かって左側に表示されている残り回数表示41x、すなわち、打ち方指示表示41wとともに第3平面P3を形成するための表示が覆われてしまう。そこで、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)と打ち方指示表示41w(例えば、「右打ち」等)を通る仮想的な第1平面P1と、中小図柄用変動表示領域に表示(変動表示中を含む)される小図柄(第1基点)及び十字キー252(第2基点)を通る仮想的な第2平面P2と、中小図柄用変動表示領域に表示される小図柄と打ち方指示表示41wを通る仮想的な第3平面P3とにより、第1仮想規制領域R1が新たに形成される。
【0790】
この状態で、表示装置41は、第1仮想規制領域R1に対応する領域内であって、中央可動役物ユニット880により区画される内側領域880aに、演出ボタン251や十字キー252による所定操作に基づいて何れか一の曲を選択させるための選択肢41yの一部、十字キー表示41z、押しボタン表示41v等を表示可能となっている。
すなわち、例えば、遊技者が第1仮想規制領域R1(最大;図示略)内の選択肢41y、十字キー表示41z、押しボタン表示41v等に視線を移動させていた状態で、中央可動役物ユニット880が動作して全体で一つの略円環状の形状が形成されて残り回数表示41xが消えても、変動表示中の中小図柄用変動表示領域に表示される小図柄と打ち方指示表示41wを通る仮想的な第3平面P3が新たに形成される。そして、この第3平面P3と第1平面P1及び第2平面P2により区画された新たな第1仮想規制領域R1(中間)が形成され、この第1仮想規制領域R1(中間)に対応する領域内であって、中央可動役物ユニット880により区画される内側領域880aに、選択肢41yの一部、十字キー表示41z、押しボタン表示41v等を表示可能となっているため、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0791】
以上のように、第2実施形態によれば、始動条件の成立に基づき、識別情報を変動表示する変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム)を実行可能な遊技機10において、変動表示ゲームに対応する演出表示を表示可能な表示装置41と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン251等)と、を備え、操作手段の所定位置を通り、所定方向(例えば、上下方向等)に延在する仮想的な第1平面P1と、操作手段の所定位置と表示装置41に表示される第1の特定画像(例えば、消化表示領域41tの始動記憶表示H等)とを通る仮想的な第2平面P2とにより仮想的に規制された仮想規制領域Rが形成され、表示装置41は、仮想規制領域Rに対応する領域内に第2の特定画像(例えば、保留表示領域41uの始動記憶表示H等)を表示可能である。
したがって、例えば、第2の特定画像等の遊技に関する重要度の高い情報に対する遊技者の視線の移動量が相対的に小さくなり、また、遊技者が第2の特定画像を注視していても、操作手段や第1の特定画像に対してより自然な流れで視線を移動させることができることとなって、遊技者が遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くなり、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0792】
また、所定の演出動作を行う可動演出装置(例えば、第1上可動部材848等)を更に備え、仮想規制領域Rは、可動演出装置の動作後の位置を通り、表示装置41の左右方向と略平行に延在する仮想的な第3平面P3が第1平面P1及び第2平面P2と交わることにより仮想的に区画されてなる。
したがって、表示装置41が、第1平面P1、第2平面P2及び第3平面P3により仮想的に区画されてなる仮想規制領域R(第1仮想規制領域R1)に対応する領域内に、第2の特定画像(例えば、保留表示領域41uの始動記憶表示H等)を表示可能となり、これによって、第2の特定画像、操作手段(例えば、演出ボタン251等)、第1の特定画像(例えば、消化表示領域41tの始動記憶表示H等)、可動演出装置等に対する遊技者の視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができ、結果として、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0793】
また、始動領域(例えば、第1始動入賞口36、普通変動入賞装置37等)への遊技球の入賞に基づき、変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム)を実行するための始動記憶を所定の上限数まで記憶可能な始動入賞記憶手段(例えば、遊技制御装置100)を更に備え、表示装置41は、変動表示ゲームが実行される前の始動記憶に対応する始動記憶表示Hを保留表示領域41uに表示可能であるとともに、実行中の変動表示ゲームに係る始動記憶に対応する始動記憶表示Hを消化表示領域41tに表示可能であり、第1の特定画像は、消化表示領域41tに対応する始動記憶表示Hを含み、第2の特定画像は、保留表示領域41uに対応する始動記憶表示Hを含んでいる。
したがって、保留表示領域41uの始動記憶表示Hに対する遊技者の視線の移動量が相対的に小さくなり、また、遊技者が保留表示領域41uの始動記憶表示Hを注視していても、操作手段(例えば、演出ボタン251等)や消化表示領域41tの始動記憶表示Hに対してより自然な流れで視線を移動させることができることとなって、遊技者が遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くなり、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0794】
なお、上記実施形態2にあっては、仮想規制領域Rとして第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された構成を例示し、また、第1仮想規制領域R1として第1平面P1、第2平面P2及び第3平面P3により仮想的に区画された構成を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
すなわち、第1平面P1に代えて、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を通り、所定方向に延在する仮想的な第1直線(図示略)を用いても良いし、同様に、第2平面P2に代えて、演出ボタン251の所定位置と表示装置41に表示される特定画像(例えば、消化表示領域41tの始動記憶表示H等)とを通る仮想的な第2直線(図示略)を用いても良いし、同様に、第3平面P3に代えて、可動演出装置(例えば、第1上可動部材848等)の動作後の位置を通り、表示装置41の左右方向と略平行に延在する仮想的な第3直線(図示略)を用いても良い。
つまり、始動領域(例えば、第1始動入賞口36、普通変動入賞装置37等)への遊技球の入賞に基づき、識別情報を変動表示する変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム)を実行可能な遊技機10において、始動領域への遊技球の入賞に基づき変動表示ゲームを実行するための始動記憶を所定の上限数まで記憶可能な始動入賞記憶手段(例えば、遊技制御装置100)と、変動表示ゲームに対応する演出表示を表示可能な表示装置41と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン251等)と、を備え、操作手段の所定位置を通り、所定方向に延在する仮想的な第1直線又は第1平面P1と、操作手段の所定位置と前記表示装置に表示される特定画像とを通る仮想的な第2直線又は第2平面P2とにより仮想的に規制された仮想規制領域Rが形成され、表示装置41は、始動入賞記憶手段に記憶された始動記憶に対応する始動記憶表示Hを表示可能であるとともに、仮想規制領域Rに対応する領域内に始動記憶表示Hの表示態様の変更に関連する画像を表示可能であると言える。
したがって、仮想規制領域Rに対応する領域内にて、例えば、保留変化演出を行うことができ、始動記憶表示Hの表示態様の変更に関連する画像に対する遊技者の視線の移動量が相対的に小さくなり、また、遊技者が始動記憶表示Hの表示態様の変更に関連する画像を注視していても、操作手段や特定画像に対してより自然な流れで視線を移動させることができることとなって、遊技者が遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くなり、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0795】
また、所定の演出動作を行う可動演出装置(例えば、第1上可動部材848等)を更に備え、仮想規制領域Rは、可動演出装置の動作後の位置を通り、表示装置41の左右方向と略平行に延在する仮想的な第3直線又は第3平面P3と、第1直線又は第1平面P1と、第2直線又は第2平面P2とにより仮想的に規制されてなると言える。
したがって、表示装置41が、第1直線又は第1平面P1、第2直線又は第2平面P2、第3直線又は第3平面P3により仮想的に区画されてなる仮想規制領域R(第1仮想規制領域R1)に対応する領域内に、始動記憶表示Hの表示態様の変更に関連する画像(例えば、保留変化演出)を表示可能となり、これによって、始動記憶表示Hの表示態様の変更に関連する画像、操作手段(例えば、演出ボタン251等)、特定画像、可動演出装置等に対する遊技者の視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができ、結果として、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0796】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の遊技機10について、図177図180を参照して説明する。
なお、基本的には、第1実施形態の遊技機10と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0797】
図177は、第3実施形態の遊技機10の正面図である。また、図178は、前面枠12を説明するための図であり、図178(a)は、前面枠12のA−A断面図であり、図178(b)は、前面枠12の正面図であり、図178(c)は、前面枠12のB−B断面図である。また、図179は、上枠可動演出装置501や横枠可動演出装置502の投光状態を説明するための図であり、図179(a)は、遊技機10の正面図であり、図179(b)は、上皿ユニット210の上面図である。
なお、図177並びに図178(a)及び図178(c)にあっては、上枠可動演出装置501や横枠可動演出装置502を模式的に表している。また、図179(a)にあっては、投光される光線を模式的に表している。
【0798】
図177及び図178(a)に示すように、前面枠12の上部には、上枠可動演出装置501が配設されている。
上枠可動演出装置501は、例えば、前面枠12の上部であって、演出ボタン251と左右方向の位置を略等しくして略直上に設けられた収容空間部(図示略)に収容可能な所定のキャラクタを模した可動部501aを具備している。そして、上枠可動演出装置501は、所定の演出を行う際に、収容空間部の上端が開放状態となって、前面枠12の上端から可動部501aを飛び出させるように上下方向に移動可能に構成されている。また、上枠可動演出装置501の可動部501aは、所定方向(例えば、上下方向や前後方向等)の軸を中心として回動可能となっているとともに、左右方向に移動可能となっている。ここで、可動部501aの回動や左右方向の移動は、前面枠12の上端から飛び出した状態で行われても良いし、収容空間部に収容されている状態で行われても良い。
なお、上枠可動演出装置501は、可動部501aを上下方向に移動させたり、回動させたり、左右方向に移動させたりするための駆動機構として、例えば、図示は省略するが、モータ、ギヤ等の動力伝達部材などを具備しているが、ここでは詳細な説明は省略する。
【0799】
また、上枠可動演出装置501の可動部501aが前面枠12の上端から飛び出した状態で、当該上枠可動演出装置501の左右方向側の両端部の各々と演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)とを通る仮想的な2つの平面が第5平面P5及び第6平面P6を構成する。
第5平面P5及び第6平面P6は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、演出ボタン251の所定位置を基点として互いに異なる方向に延在する平面であり、これらの第5平面P5と第6平面P6とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が仮想規制領域R(図177中、斜線で示す領域)を構成している。
【0800】
そして、表示装置41は、第5平面P5と第6平面P6により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、遊技者に上枠可動演出装置501に対する注意を喚起するための注意喚起画像42a(例えば、矢印画像や「注目!」などの文字画像等)や押しボタン表示41vやタイムバーを表示可能となっている。
すなわち、例えば、上枠可動演出装置501の可動部501aが前面枠12の上端から飛び出すことで、第5平面P5及び第6平面P6が形成され、これにより、仮想規制領域Rが形成される。表示装置41は、この仮想規制領域Rに対応する領域内に、注意喚起画像42aや押しボタン表示41v等を表示させることで、遊技者は、演出ボタン251と上枠可動演出装置501の可動部501aとの間で視線を移動させる際に、注意喚起画像42aや押しボタン表示41v等が視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
そして、遊技者により演出ボタン251が操作されると、上枠可動演出装置501の可動部501aは、例えば、所定方向の軸を中心として回動したり、左右方向に移動したりする。
【0801】
また、可動部501aが収容空間部に収容されている状態にて、演出ボタン251の上面にキャラクタ画像を投影可能となっている(図179(b)参照)。このとき、例えば、可動部501aの回動に合わせてキャラクタ画像を回動させても良いし、演出の内容に応じて複数のキャラクタ画像を切り替えても良い。
【0802】
また、前面枠12の正面視にて向かって右側の枠装飾装置18には、横枠可動演出装置502が配設されている。
横枠可動演出装置502は、例えば、枠装飾装置18の手前側に突出した突出部181に配設された所定のキャラクタを模した可動部502aを具備している。この可動部502aは、例えば、突出部181の遊技者側の面が光を透過可能な部材で形成されているため、当該突出部181の内部に配設された状態にて遊技者が視認可能となっている。なお、可動部502aは、その全体が突出部181の内部に収容されている必要はなく、例えば、少なくとも一部分が露出された状態で突出部181に配設されていても良い。この場合、必ずしも突出部181の遊技者側の面が光を透過可能な部材で形成されている必要はない。
また、横枠可動演出装置502は、所定の演出を行う際に、突出部181に配設された可動部502aを上下方向に移動可能に構成されている。また、横枠可動演出装置502の可動部502aは、所定方向(例えば、上下方向や前後方向等)の軸を中心として回動可能に構成されていても良い。
なお、横枠可動演出装置502は、可動部502aを上下方向に移動させたり、回動させたりするための駆動機構として、例えば、図示は省略するが、モータ、ギヤ等の動力伝達部材などを具備しているが、ここでは詳細な説明は省略する。
【0803】
また、可動部502aは、上皿21の所定位置にキャラクタ画像を投影可能となっている(図179(b)参照)。このとき、例えば、可動部502aの回動に合わせてキャラクタ画像を回動させても良いし、演出の内容に応じて複数のキャラクタ画像を切り替えても良い。
【0804】
図180は、遊技機10の正面図であり、仮想規制領域Rの一例を示す図である。
図180に示すように、前面枠12の2つの上スピーカ19a、19aの所定位置(例えば、外周部)には、例えば、所定の演出の際に発光する演出用発光部191aがそれぞれ設けられている。また、前面枠12の正面視にて向かって左下には、例えば、大当りの一発告知用の告知ランプとして機能する告知用発光部191bがそれぞれ設けられている。
これらの演出用発光部191a及び告知用発光部191bは、例えば、LED等から構成され、演出制御装置300が、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、発光制御を行う(装飾制御処理)。
【0805】
また、2つの上スピーカ19a、19aの演出用発光部191aの各々と告知用発光部191bとを通る仮想的な2つの平面が第5平面P5及び第6平面P6を構成する。
第5平面P5及び第6平面P6は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、告知用発光部191bの所定位置(例えば、正面視にて略円形の中心位置等)を基点として互いに異なる方向に延在する平面であり、これらの第5平面P5と第6平面P6とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が仮想規制領域R(図180中、斜線で示す領域)を構成している。
【0806】
そして、表示装置41は、第5平面P5と第6平面P6により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、遊技者に告知用発光部191bに対する注意を喚起するための注意喚起画像42a(例えば、矢印画像や「キャラクタに注目!」などの文字画像等)を表示可能となっている。
すなわち、遊技者は、遊技中に演出用発光部191aの発光や告知用発光部191bの発光を確認する。このため、表示装置41は、告知用発光部191bを基点とする第5平面P5と第6平面P6により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、注意喚起画像42aを表示することで、遊技者は、告知用発光部191bから演出用発光部191aへと視線を移動させたり、演出用発光部191aから告知用発光部191bへと視線を移動させたりする際に、注意喚起画像42aが視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0807】
なお、第5平面P5及び第6平面P6は、上記した演出用発光部191aや告知用発光部191b等以外の発光手段(例えば、発光可能な役物等)を通る構成であっても良いし、遊技者が遊技中に注視し易いもの(例えば、演出ボタン251等)を通る構成であっても良い。
【0808】
以上のように、第3実施形態によれば、前面枠12の所定位置(例えば、上枠可動演出装置501の左右方向側の両端部の各々)と演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)とを通る仮想的な第5平面P5及び第6平面P6により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、注意喚起画像42aや押しボタン表示41v等を表示することができ、遊技者は、演出ボタン251と前面枠12の所定位置との間で視線を移動させる際に、注意喚起画像42aや押しボタン表示41v等が視界に入ることから、遊技者が遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くなり、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0809】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の遊技機10について、図181図184を参照して説明する。
なお、基本的には、第1実施形態の遊技機10と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0810】
図181は、第4実施形態の遊技機10の正面図であり、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rの一例を示す図である。また、図182は、仮想規制領域Rの一例を示す斜視図である。
なお、図182にあっては、第1平面P1と第2平面P2を分かり易いように模式的に所定の厚さを有するように表しているが、実際には視認不可の仮想的なものである。
【0811】
図181及び図182に示すように、前面枠12の正面視にて向かって右側の上スピーカ(一の音出力手段)19aと演出ボタン(演出操作手段)251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を通る仮想的な平面が第1平面P1を構成している。この第1平面P1は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
また、前面枠12の正面視にて向かって左側の上スピーカ(他の音出力手段)19aと十字キー252の所定位置(例えば、何れか一のキー)を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。この第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
第1平面P1と第2平面P2とは、遊技盤30の下部で交わっており、これらの第1平面P1と第2平面P2とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が仮想規制領域R(図181及び図182中、斜線で示す領域)を構成している。
【0812】
そして、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、音量調整や光量調整に関連する調整用画像42bを表示可能となっている。
調整用画像42bは、例えば、遊技者による十字キー(調整操作手段)252の上下操作に基づいて、スピーカ19a、19bから出力される所定の音の音量調整を行い、また、遊技者による十字キー252の左右操作に基づいて、表示装置41の表示領域及び発光手段(例えば、枠装飾装置18、演出用発光部191a等)の光量調整を行うためのものである。また、音量調整や光量調整後、遊技者が演出ボタン251の操作に基づいて決定する。
すなわち、例えば、客待ち中に、遊技者がスピーカ19a、19bから出力される所定の音の音量調整を行う場合において、表示装置41は、右側の上スピーカ19aと演出ボタン251を通る第1平面P1及び左側の上スピーカ19aと十字キー252を通る第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、調整用画像42bを表示する。これにより、遊技者は、演出ボタン251や十字キー252とスピーカ19aとの間で視線を移動させる際に、調整用画像42bが視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなって音量調整を行い易くなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0813】
なお、調整用画像42bのうち、操作の説明用の文字部分(例えば、「十字キー上下=音量」、「十字キー左右=光量」、「ボタン=決定」等)については、表示装置41は、必ずしも仮想規制領域Rに対応する領域内に表示する必要はない。
また、表示装置41以外の表示装置、所謂、サブ表示装置(図示略)が設けられている構成の場合、このサブ表示装置が、仮想規制領域Rに対応する領域内に、調整用画像42bを表示しても良い。
【0814】
また、遊技者による演出ボタン251や十字キー252の所定操作に応じて、調整用画像42b内の表示態様を変化させるようにしても良いし、操作されなくとも定期的に変化させても良いし、遊技者による操作が有効となっている操作有効期間内であれば変化させても良い。
さらに、調整用画像42bでは、例えば、遊技機10の裏のつまみ(図示略)やホール設定モードで予め決められた値等の音量や光量のデフォルト値が矢印画像により指し示されている(図181参照)。なお、例えば、音量調整後には、音量の確認用の音を発音しても良い。
【0815】
図183は、遊技機10の正面図であり、遊技者が所望する曲を選択するための演出処理の実行中における音量調整を説明するための図である。
図183に示すように、上記した図181と同様に、右側の上スピーカ19aと演出ボタン251を通る第1平面P1及び左側の上スピーカ19aと十字キー252を通る第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域R(図183中、斜線で示す領域)が形成されている。
【0816】
そして、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、演出用画像42cや音量調整用画像42dを表示可能となっている。
演出用画像42cは、例えば、遊技者による十字キー252の上下操作に基づいて曲の選択を行い、演出ボタン251の押下操作に基づいて決定するためのものである。
また、音量調整用画像42dは、例えば、遊技者による十字キー252の左右操作に基づいて、スピーカ19a、19bから出力される所定の音の音量調整を行うためのものである。
なお、図183では、左、中、右の変動表示領域の各々にて複数の識別情報が変動表示中であることを模式的に表し、変動表示中の複数の識別情報を透過させるように、演出用画像42cが半透過の表示態様で表示されている。
【0817】
すなわち、遊技中(例えば、特図変動表示ゲームの実行中等)に、遊技者が所望する曲を選択するための演出処理の実行中に音量調整を行う場合であっても、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、演出用画像42cや音量調整用画像42dを表示することで、遊技者は、演出ボタン251や十字キー252とスピーカ19aとの間で視線を移動させる際に、音量調整用画像42dが視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなって音量調整を行い易くなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0818】
なお、上記した演出処理の際には、遊技者が所望する曲の選択を優先的に行い、その後、音量調整を行うようにしても良い。また、遊技者が所望する曲の選択や音量調整は、例えば、ファンファーレ中、大当り中等に行われても良い。
また、表示装置41は、音量調整用画像42dを演出処理の邪魔にならない位置(例えば、保留表示領域41uの下側等)に表示するのが好ましく、また、音量調整用画像42dを半透過の表示態様としても良い。さらに、例えば、特図変動表示ゲームの実行中には、音量調整に関する操作の説明用の文字部分(例えば、「十字キー上下=音量」等)や音量のデフォルト値を指し示す矢印画像等は、変動表示中の複数の識別情報の邪魔にならないように非表示としたり、半透過の表示態様としたりしても良い。
【0819】
図184は、遊技機10の正面図であり、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rの別例を示す図である。
図184に示すように、前面枠12の正面視にて向かって右側の上スピーカ19aと十字キー252の所定位置(例えば、何れか一のキー)を通る仮想的な平面が第1平面P1を構成している。この第1平面P1は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
また、前面枠12の正面視にて向かって左側の上スピーカ19aと十字キー252の所定位置を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。この第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
第1平面P1と第2平面P2とは、十字キー252の所定位置を基点として互いに異なる方向に延在する平面であり、これらの第1平面P1と第2平面P2とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が仮想規制領域R(図184中、斜線で示す領域)を構成している。
【0820】
そして、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、音量調整用画像42dを表示可能となっている。
この音量調整用画像42dは、例えば、特図変動表示ゲームの実行中等の遊技中に表示可能なものであり、音量の調整後に遊技者が演出ボタン251を操作して決定する必要がない。演出ボタン251は、押しボタン演出に利用される可能性があるためである。
【0821】
すなわち、遊技中に、遊技者がスピーカ19a、19bから出力される所定の音の音量調整を行う場合であっても、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、音量調整用画像42dを表示することで、遊技者は、十字キー252とスピーカ19aとの間で視線を移動させる際に、音量調整用画像42dが視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなって音量調整を行い易くなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0822】
なお、表示装置41は、上記した図183と同様に、音量調整用画像42dを演出処理の邪魔にならない位置等に表示するのが好ましく、また、音量調整用画像42dを半透過の表示態様としても良い。さらに、例えば、特図変動表示ゲームの実行中には、音量調整に関する操作の説明用の文字部分や音量のデフォルト値を指し示す矢印画像等は、変動表示中の複数の識別情報の邪魔にならないように非表示としたり、半透過の表示態様としたりしても良い。
また、音量の調整後に遊技者が演出ボタン251を操作して決定するような構成としても良く、この場合には、表示装置41は、音量調整用画像42dの表示の終了後に、押しボタン表示(図示略)を表示しても良い。また、押しボタン演出のタイミングが重なった場合には、例えば、遊技者による演出ボタン251の一の操作に基づいて、押しボタン演出の実行と音量調整の決定の両方を行っても良いし、遊技者による演出ボタン251の一回目の操作で押しボタン演出を実行し、二回目の操作で音量調整を決定するようにしても良い。
【0823】
なお、上記実施形態4にあっては、仮想規制領域Rとして第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された構成を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
すなわち、第1平面P1に代えて、複数の音出力手段のうちの一の音出力手段(右側の上スピーカ19a)と演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を通る仮想的な第1直線(図示略)を用いても良いし、同様に、第2平面P2に代えて、複数の音出力手段のうちの他の音出力手段(左側の上スピーカ19a)と十字キー252の所定位置(例えば、何れか一のキー)とを通る仮想的な第2直線(図示略)を用いても良い。
【0824】
以上のように、第4実施形態によれば、始動条件の成立に基づき、識別情報を変動表示する変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム)を実行可能な遊技機10において、変動表示ゲームに対応する演出表示を表示可能な表示装置41と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン251、十字キー252等)と、所定の音を出力可能な複数の音出力手段(上スピーカ19a、19a等)と、を備え、複数の音出力手段のうちの一の音出力手段(右側の上スピーカ19a)と操作手段の所定位置(例えば、演出ボタン251の所定位置等)とを通る仮想的な第1直線又は第1平面P1と、複数の音出力手段のうちの他の音出力手段(左側の上スピーカ19a)と操作手段の所定位置(例えば、十字キー252の所定位置等)とを通る仮想的な第2直線又は第2平面P2とにより仮想的に規制された仮想規制領域Rが形成され、表示装置41は、仮想規制領域Rに対応する領域内に、音出力手段から出力される所定の音の音量調整に関連する画像(例えば、調整用画像42b等)を表示可能となっている。
したがって、例えば、音量調整に関連する画像等の遊技に関する重要度の高い情報に対する遊技者の視線の移動量が相対的に小さくなり、また、遊技者が音量調整に関連する画像を注視していても、操作手段や音出力手段に対してより自然な流れで視線を移動させることができることとなって、遊技者が遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くなり、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。さらに、遊技者が音量調整に関連する画像を視認し易いことから、遊技中等に音量調整を行い易くすることができる。
【0825】
また、操作手段は、表示装置41に表示される演出表示に関連して操作可能な演出操作手段(例えば、演出ボタン251等)と、音量調整に関連して操作可能な調整操作手段(例えば、十字キー252等)と、を有し、第1直線又は第1平面P1は、一の音出力手段(例えば、右側の上スピーカ19a等)と演出操作手段の所定位置とを通り、第2直線又は第2平面P2は、第1直線又は第1平面P1と交わり、他の音出力手段(例えば、左側の上スピーカ19a等)と調整操作手段の所定位置とを通っている。
したがって、演出操作手段や調整操作手段と音出力手段との間で視線を移動させる際に、音量調整に関連する画像が視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができ、結果として、遊技の興趣の向上を図ることができる。さらに、遊技者が音量調整に関連する画像を視認し易いことから、遊技中等に音量調整を行い易くすることができる。
【0826】
[第5実施形態]
次に、第5実施形態の遊技機10について、図185図189を参照して説明する。
なお、基本的には、第1実施形態の遊技機10と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0827】
図185は、第5実施形態の遊技機10の正面図であり、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rの一例を示す図である。また、図186は、仮想規制領域Rの一例を示す斜視図である。
なお、図186にあっては、第1平面P1と第2平面P2を分かり易いように模式的に所定の厚さを有するように表しているが、実際には視認不可の仮想的なものである。
【0828】
図185及び図186に示すように、前面枠12の正面視にて向かって右側には、ランプやLED等を内蔵して、装飾や演出等のために発光する枠装飾装置(一の発光手段)18が設けられている。そして、枠装飾装置18と演出ボタン(演出操作手段)251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を通る仮想的な平面が第1平面P1を構成している。この第1平面P1は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
また、センターケース40の正面視にて向かって左側には、例えば、機種名やロゴ等が表され、ランプやLED等を内蔵し装飾や演出の際に発光する装飾部材(他の発光手段)40aが設けられている。そして、装飾部材40aと十字キー252の所定位置(例えば、何れか一のキー)を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。この第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
第1平面P1と第2平面P2とは、遊技盤30の下部で交わっており、これらの第1平面P1と第2平面P2とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が仮想規制領域R(図185及び図186中、斜線で示す領域)を構成している。
【0829】
そして、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、音量調整や光量調整に関連する調整用画像42bを表示可能となっている。
すなわち、例えば、客待ち中に、遊技者が表示装置41の表示領域や枠装飾装置18や装飾部材40a等の光量調整を行う場合において、表示装置41は、枠装飾装置18と演出ボタン251を通る第1平面P1及び装飾部材40aと十字キー252を通る第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、調整用画像42bを表示する。これにより、遊技者は、演出ボタン251と枠装飾装置18との間で視線を移動させたり、十字キー252と装飾部材40aとの間で視線を移動させたりする際に、調整用画像42bが視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなって光量調整を行い易くなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0830】
なお、調整用画像42bのうち、操作の説明用の文字部分(例えば、「十字キー上下=音量」、「十字キー左右=光量」、「ボタン=決定」等)については、表示装置41は、必ずしも仮想規制領域Rに対応する領域内に表示する必要はない。
また、表示装置41以外の表示装置、所謂、サブ表示装置(図示略)が設けられている構成の場合、このサブ表示装置が、仮想規制領域Rに対応する領域内に、調整用画像42bを表示しても良い。
【0831】
また、遊技者による演出ボタン251や十字キー252の所定操作に応じて、調整用画像42b内の表示態様を変化させるようにしても良いし、操作されなくとも定期的に変化させても良いし、遊技者による操作が有効となっている操作有効期間内であれば変化させても良い。
さらに、調整用画像42bでは、例えば、遊技機10の裏のつまみ(図示略)やホール設定モードで予め決められた値等の音量や光量のデフォルト値が矢印画像により指し示されている(図185参照)。
【0832】
図187は、遊技機10の正面図であり、遊技者が所望する演出を選択するための演出処理の実行中における光量調整を説明するための図である。
図187に示すように、上記した図185と同様に、枠装飾装置18と演出ボタン251を通る第1平面P1及び装飾部材40aと十字キー252を通る第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域R(図187中、斜線で示す領域)が形成されている。
【0833】
そして、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、演出用画像42eや光量調整用画像42fを表示可能となっている。
演出用画像42eは、例えば、遊技者による十字キー252の上下操作に基づいて演出の選択を行い、演出ボタン251の押下操作に基づいて決定するためのものである。
また、光量調整用画像42fは、例えば、遊技者による十字キー252の左右操作に基づいて、表示装置41の表示領域及び発光手段(例えば、枠装飾装置18、装飾部材40a等)の光量調整を行うためのものである。
なお、図187では、左、中、右の変動表示領域の各々にて複数の識別情報が変動表示中であることを模式的に表し、変動表示中の複数の識別情報を透過させるように、演出用画像42eが半透過の表示態様で表示されている。
【0834】
すなわち、遊技中(例えば、特図変動表示ゲームの実行中等)に、遊技者が所望する演出を選択するための演出処理の実行中に光量調整を行う場合であっても、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、演出用画像42eや光量調整用画像42fを表示することで、遊技者は、演出ボタン251と枠装飾装置18との間で視線を移動させたり、十字キー252と装飾部材40aとの間で視線を移動させたりする際に、光量調整用画像42fが視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなって光量調整を行い易くなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0835】
なお、上記した演出処理の際には、遊技者が所望する演出の選択を優先的に行い、その後、光量調整を行うようにしても良い。また、遊技者が所望する演出の選択や光量調整は、例えば、ファンファーレ中、大当り中等に行われても良い。
また、表示装置41は、光量調整用画像42fを演出処理の邪魔にならない位置(例えば、保留表示領域41uの下側等)に表示するのが好ましく、また、光量調整用画像42fを半透過の表示態様としても良い。さらに、例えば、特図変動表示ゲームの実行中には、光量調整に関する操作の説明用の文字部分(例えば、「十字キー左右=光量」等)や光量のデフォルト値を指し示す矢印画像等は、変動表示中の複数の識別情報の邪魔にならないように非表示としたり、半透過の表示態様としたりしても良い。
【0836】
図188は、遊技機10の正面図であり、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rの別例を示す図である。
図188に示すように、前面枠12の正面視にて向かって右側の枠装飾装置18と十字キー252の所定位置(例えば、何れか一のキー)を通る仮想的な平面が第1平面P1を構成している。この第1平面P1は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
また、センターケース40の正面視にて向かって左側の装飾部材40aと十字キー252の所定位置を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。この第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
第1平面P1と第2平面P2とは、十字キー252の所定位置を基点として互いに異なる方向に延在する平面であり、これらの第1平面P1と第2平面P2とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が仮想規制領域R(図188中、斜線で示す領域)を構成している。
【0837】
そして、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、光量調整用画像42fを表示可能となっている。
この光量調整用画像42fは、例えば、特図変動表示ゲームの実行中等の遊技中に表示可能なものであり、光量の調整後に遊技者が演出ボタン251を操作して決定する必要がない。演出ボタン251は、押しボタン演出に利用される可能性があるためである。
【0838】
すなわち、遊技中に、遊技者が表示装置41の表示領域及び発光手段(例えば、枠装飾装置18、装飾部材40a等)の光量調整を行う場合であっても、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、光量調整用画像42fを表示することで、遊技者は、十字キー252と枠装飾装置18との間で視線を移動させたり、十字キー252と装飾部材40aとの間で視線を移動させたりする際に、光量調整用画像42fが視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなって光量調整を行い易くなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0839】
なお、表示装置41は、上記した図187と同様に、光量調整用画像42fを演出の邪魔にならない位置等に表示するのが好ましく、また、光量調整用画像42fを半透過の表示態様としても良い。さらに、例えば、特図変動表示ゲームの実行中には、光量調整に関する操作の説明用の文字部分や光量のデフォルト値を指し示す矢印画像等は、変動表示中の複数の識別情報の邪魔にならないように非表示としたり、半透過の表示態様としたりしても良い。
また、光量の調整後に遊技者が演出ボタン251を操作して決定するような構成としても良く、この場合には、表示装置41は、光量調整用画像42fの表示の終了後に、押しボタン表示(図示略)を表示しても良い。また、押しボタン演出のタイミングが重なった場合には、例えば、遊技者による演出ボタン251の一の操作に基づいて、押しボタン演出の実行と光量調整の決定の両方を行っても良いし、遊技者による演出ボタン251の一回目の操作で押しボタン演出を実行し、二回目の操作で光量調整を決定するようにしても良い。
ここで、遊技中における光量調整は、例えば、飾り特図変動表示ゲームの表示、演出の表示等への影響を考慮して、不可能な設定としても良い。
【0840】
なお、第1平面P1及び第2平面P2は、上記した枠装飾装置18や装飾部材40a等以外の発光手段、例えば、特別変動入賞装置(大入賞口)38や入賞装置90(第1始動入賞口36や第2始動入賞口97)に備わる発光可能な部材等を通る構成であっても良い。
【0841】
図189は、遊技機10の正面図であり、第7平面P7と第8平面P8により仮想的に規制された仮想規制領域Rの別例を示す図である。
図189に示すように、演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を通る仮想的な平面が第7平面P7を構成している。具体的には、第7平面P7は、遊技機10の上下方向及び前後方向の双方に対して略平行に延在している。
また、十字キー252の所定位置(例えば、何れか一のキー)を通る仮想的な平面が第8平面P8を構成している。具体的には、第8平面P8は、遊技機10の上下方向及び前後方向の双方に対して略平行に延在している。
第7平面P7と第8平面P8により挟まれた領域が仮想規制領域R(図189中、斜線で示す領域)を構成している。
【0842】
そして、表示装置41は、第7平面P7と第8平面P8により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、音量調整や光量調整に関連する調整用画像42hを表示可能となっている。
この調整用画像42hは、上記した調整用画像42bと同様に、例えば、遊技者による十字キー(調整操作手段)252の上下操作に基づいて、スピーカ19a、19bから出力される所定の音の音量調整を行い、また、遊技者による十字キー252の左右操作に基づいて、表示装置41の表示領域及び発光手段(例えば、枠装飾装置18、演出用発光部191a等)の光量調整を行うためのものである。また、音量調整や光量調整後、遊技者が演出ボタン251の操作に基づいて決定する。
すなわち、例えば、客待ち中に、遊技者が表示装置41の表示領域や枠装飾装置18や装飾部材40a等の光量調整を行う場合において、表示装置41は、第7平面P7と第8平面P8により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、調整用画像42hを表示する。これにより、遊技者は、演出ボタン251と十字キー252との間の領域(仮想規制領域R)で視線を移動させるだけで良いため、視線の移動量が相対的に小さくなって光量調整を行い易くなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0843】
なお、上記実施形態5にあっては、仮想規制領域Rとして第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された構成を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
すなわち、第1平面P1に代えて、複数の発光手段のうちの一の発光手段(枠装飾装置18)と演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を通る仮想的な第1直線(図示略)を用いても良いし、同様に、第2平面P2に代えて、複数の発光手段のうちの他の発光手段(装飾部材40a)と十字キー252の所定位置(例えば、何れか一のキー)とを通る仮想的な第2直線(図示略)を用いても良い。
【0844】
以上のように、第5実施形態によれば、始動条件の成立に基づき、識別情報を変動表示する変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム)を実行可能な遊技機10において、変動表示ゲームに対応する演出表示を表示可能な表示装置41と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン251、十字キー252等)と、発光可能な複数の発光手段(例えば、枠装飾装置18、装飾部材40a等)と、を備え、複数の発光手段のうちの一の発光手段(例えば、枠装飾装置18等)と操作手段の所定位置(例えば、演出ボタン251の所定位置等)とを通る仮想的な第1直線又は第1平面P1と、複数の発光手段のうちの他の発光手段(例えば、装飾部材40a等)と操作手段の所定位置(例えば、十字キー252の所定位置等)とを通る仮想的な第2直線又は第2平面P2とにより仮想的に規制された仮想規制領域Rが形成され、表示装置41は、仮想規制領域Rに対応する領域内に、当該表示装置41の表示領域及び発光手段のうち、少なくとも一方の光量調整に関連する画像(例えば、調整用画像42b等)を表示可能となっている。
したがって、例えば、光量調整に関連する画像等の遊技に関する重要度の高い情報に対する遊技者の視線の移動量が相対的に小さくなり、また、遊技者が光量調整に関連する画像を注視していても、操作手段や発光手段に対してより自然な流れで視線を移動させることができることとなって、遊技者が遊技に関する重要度の高い情報や演出を視認し易くなり、これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。さらに、遊技者が光量調整に関連する画像を視認し易いことから、遊技中等に光量調整を行い易くすることができる。
【0845】
また、操作手段は、表示装置41に表示される演出表示に関連して操作可能な演出操作手段(例えば、演出ボタン251等)と、光量調整に関連して操作可能な調整操作手段(例えば、十字キー252等)と、を有し、第1直線又は第1平面P1は、一の発光手段(例えば、枠装飾装置18等)と演出操作手段の所定位置とを通り、第2直線又は第2平面P2は、第1直線又は第1平面P1と交わり、他の発光手段(例えば、装飾部材40a等)と調整操作手段の所定位置とを通っている。
したがって、演出操作手段や調整操作手段と発光手段との間で視線を移動させる際に、光量調整に関連する画像が視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができ、結果として、遊技の興趣の向上を図ることができる。さらに、遊技者が光量調整に関連する画像を視認し易いことから、遊技中等に光量調整を行い易くすることができる。
【0846】
なお、上記した光量調整にあっては、表示装置41の表示領域及び発光手段(例えば、枠装飾装置18、装飾部材40a等)の両方を同時に調整可能としても良いし、何れか一方のみを調整可能としても良い。
【0847】
以下に、上記した第2実施形態〜第5実施形態の遊技機10の変形例について説明する。なお、基本的には、第1実施形態の遊技機10と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0848】
<第4変形例>
図190は、第4変形例の遊技機10の遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、第2平面P2と第9平面P9により仮想的に規制された仮想規制領域Rの一例を示す図である。
【0849】
図190に示すように、センターケース40の正面視にて向かって右側には、例えば、機種名やロゴ等が表され、大当りの一発告知用の告知ランプとして機能する告知用発光部40bが設けられている。この告知用発光部40bは、例えば、遊技者による演出ボタン251の押下操作に基づいて発光する。また、告知用発光部40bは、例えば、特図変動表示ゲームの大当りの信頼度に応じて発光色が異なり、青→緑→赤→虹の順に信頼度が高くなる。
また、表示装置41は、告知用発光部40bを発光させるために遊技者による演出ボタン251の押下操作を促す文字(例えば、「ボタンを押して光らせろ!」等)、押しボタン表示41v及びタイムバーを表示する。
【0850】
演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)と表示装置41に表示される押しボタン表示41vの端部(例えば、左端部等)を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。この第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
また、告知用発光部40bと演出ボタン251の所定位置を通る仮想的な平面が第9平面P9を構成している。この第9平面P9は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
第2平面P2と第9平面P9とは、演出ボタン251の所定位置を基点として互いに異なる方向に延在する平面であり、これらの第2平面P2と第9平面P9とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が仮想規制領域R(図190中、斜線で示す領域)を構成している。
【0851】
そして、表示装置41は、第2平面P2と第9平面P9により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、遊技者に告知用発光部40bに対する注意を喚起するための注意喚起画像42j(例えば、矢印画像やエフェクト等)を表示可能となっている。具体的には、表示装置41は、注意喚起画像42jを移動させるように表示可能となっており、例えば、押しボタン表示41vが表示されている時間の経過に応じて、告知用発光部40bに近付けるように注意喚起画像42jを移動させる。
すなわち、表示装置41は、第2平面P2と第9平面P9により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、注意喚起画像42jや押しボタン表示41v等を表示させることで、遊技者は、演出ボタン251と告知用発光部40bとの間で視線を移動させる際に、注意喚起画像42jや押しボタン表示41v等が視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
なお、注意喚起画像42jを構成する矢印画像は、例えば、移動の開始前において、押しボタン表示41vや保留表示領域41uの始動記憶表示Hよりも優先度が低くその奥側に表示される。また、注意喚起画像42jが告知用発光部40bの近傍に移動した状態では、例えば、矢印画像は、打ち方指示表示(例えば、「右打ち」等)41wよりも優先度が高くその前側に表示されるが、矢印画像の周囲のエフェクトは、打ち方指示表示41wよりも優先度が低くその奥側に表示される。
【0852】
<第5変形例>
図191は、第5変形例の遊技機10の正面図であり、第1平面P1と第10平面P10と第11平面P11により仮想的に区画された第3仮想規制領域R3の一例を示す図である。また、図192は、第3仮想規制領域R3の一例を示す斜視図である。
なお、図192にあっては、第1平面P1と第10平面P10と第11平面P11を分かり易いように模式的に所定の厚さを有するように表しているが、実際には視認不可の仮想的なものである。
【0853】
図191及び図192に示すように、遊技領域32におけるセンターケース40の右側の普図始動ゲート34と打球発射装置の操作部24の所定位置(例えば、正面視にて略中心位置等)を通る仮想的な平面が第1平面P1を構成している。この第1平面P1は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるようにわずかに傾斜している。
また、遊技盤30の右下部の一括表示装置50の所定位置(例えば、特図2保留表示器等)と表示装置41の所定位置(例えば、正面視にて左端部等)に表示されている保留数表示(例えば、「00」等)を通る仮想的な平面が第10平面P10を構成している。この第10平面P10は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるように傾斜している。
また、普図始動ゲート34と表示装置41の保留数表示を通る仮想的な平面が第11平面P11を構成している。この第11平面P11は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、上下方向に対して所定の角度で交わるようにわずかに傾斜している。
【0854】
第1平面P1と第10平面P10と第11平面P11は、互いに異なる方向に延在する平面であり、且つ、一点で交わらないため、これにより仮想的に区画されて第3仮想規制領域R3が構成されている。
【0855】
そして、表示装置41は、第3仮想規制領域R3に対応する領域内に、普図変動表示ゲーム用の飾り図柄(例えば、「一、八、九」等)42k及び打ち方指示表示(例えば、「右打ち」等)41wの少なくとも一部分を表示可能となっている。
すなわち、表示装置41は、第1平面P1と第10平面P10と第11平面P11により仮想的に規制された第3仮想規制領域R3に対応する領域内に、普図変動表示ゲーム用の飾り図柄42k及び打ち方指示表示41wの少なくとも一部分を表示させることで、遊技者は、普図始動ゲート34や一括表示装置50の所定位置や表示装置41の保留数表示に視線を移動させる際に、普図変動表示ゲーム用の飾り図柄42k及び打ち方指示表示41wが視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0856】
なお、第1平面P1は、一括表示装置50の一部分にかかるように延在するのが好ましい。また、第1平面P1は、少なくとも打球発射装置の操作部24の所定位置を通る構成であれば良く、例えば、普図始動ゲート34に代えて普通変動入賞装置37を通るようにしても良い。
また、第10平面P10は、一括表示装置50の特図2保留表示器以外にも、例えば、普図変動表示ゲームの始動記憶数報知用の普図保留表示器、普図変動表示ゲーム用の普図表示器、特図2表示器52、ラウンド表示部の所定位置(例えば、複数のLEDのうちの中心に位置するLED等)等を通る構成でも良い。さらに、一括表示装置50を正面視にて複数の区画に区分して、何れか一の区画を第10平面P10が通るような構成であっても良い。
くわえて、一括表示装置50の位置は、遊技盤30の右下に限られるものではなく、例えば、左下、右上、左上等の如何なる位置であっても第10平面P10が通る構成とし、当該第10平面P10と第1平面P1と第11平面P11により仮想的に規制された第3仮想規制領域R3に対応する領域内に、普図変動表示ゲーム用の飾り図柄42k及び打ち方指示表示41wの少なくとも一部分を表示させることで、上記と同様の効果を得ることができる。
【0857】
また、普図変動表示ゲーム用の飾り図柄としては、例えば、「○」や「×」等を用いても良い。
【0858】
<第6変形例>
図193は、第6変形例の遊技機10の正面図であり、第1平面P1と第12平面P12により仮想的に区画された右側仮想規制領域R4及び第2平面P2と第12平面P12により仮想的に区画された左側仮想規制領域R5の一例を示す図である。また、図194は、右側仮想規制領域R4及び左側仮想規制領域R5の一例を示す斜視図である。
なお、図194にあっては、第1平面P1と第2平面P2と第12平面P12を分かり易いように模式的に所定の厚さを有するように表しているが、実際には視認不可の仮想的なものである。
【0859】
図193及び図194に示すように、遊技盤30の右下部の一括表示装置50の所定位置(例えば、特図2保留表示器等)と打球発射装置の操作部24の所定位置(例えば、正面視にて略中心位置等)を通る仮想的な平面が第1平面P1を構成している。
また、遊技領域32におけるセンターケース40の右下部に配された特別変動入賞装置38と打球発射装置の操作部24の所定位置を通る仮想的な平面が第12平面P12を構成している。
第1平面P1及び第12平面P12は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、打球発射装置の操作部24の所定位置を基点として互いに異なる方向に延在する平面であり、これらの第1平面P1及び第12平面P12とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が右側仮想規制領域R4(図193及び図194中、左上から右下に延在する斜線で示す領域)を構成している。
【0860】
また、表示装置41の所定位置(例えば、正面視にて左側等)に表示されている特図時短中(例えば、普電サポート中)等の打ち方指示表示42l(例えば、ハンドル操作画像等)と打球発射装置の操作部24の所定位置を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。
第2平面P2及び第12平面P12は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、打球発射装置の操作部24の所定位置を基点として互いに異なる方向に延在する平面であり、これらの第2平面P2及び第12平面P12とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が左側仮想規制領域R5(図193及び図194中、右上から左下に延在する斜線で示す領域)を構成している。
【0861】
そして、表示装置41は、右側仮想規制領域R4や左側仮想規制領域R5に対応する各領域内に、特別変動入賞装置38を狙わせるような大当り(特別遊技状態)中の打ち方指示表示42m(例えば、矢印画像や「狙え!」などの文字画像等)を表示可能となっている。また、表示装置41は、例えば、図示は省略するが、特別変動入賞装置38内に配置された特定領域(例えば、「V」で装飾された領域等)を狙わせるような画像を打ち方指示表示42mとして表示しても良い。
ここで、大当り中の打ち方指示表示42mは、例えば、右側仮想規制領域R4及び左側仮想規制領域R5のうち、何れか一方に対応する領域内に表示されても良いし、右側仮想規制領域R4及び左側仮想規制領域R5を合わせた全体領域に対応する領域内に表示されても良い。また、大当り中の打ち方指示表示42mは、例えば、右側仮想規制領域R4に対応する領域と左側仮想規制領域R5に対応する領域に交互に表示されても良いし、仮想規制領域外から何れかの仮想規制領域(例えば、左側仮想規制領域R5等)に進入するように表示されても良い。
すなわち、表示装置41は、右側仮想規制領域R4や左側仮想規制領域R5に対応する各領域内に、大当り中の打ち方指示表示42mを表示させることで、遊技者は、表示装置41の特図時短中等の打ち方指示表示42lや一括表示装置50の所定位置や特別変動入賞装置38に視線を移動させる際に、大当り中の打ち方指示表示42mが視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
【0862】
なお、第1平面P1は、一括表示装置50の特図2保留表示器以外にも、例えば、特図2表示器52、ラウンド表示部の所定位置(例えば、複数のLEDのうちの中心に位置するLED等)等を通る構成でも良い。さらに、一括表示装置50を正面視にて複数の区画に区分して、何れか一の区画を第1平面P1が通るような構成であっても良い。
また、第1平面P1が普図始動ゲート34を通るように構成し、表示装置41は、右側仮想規制領域R4や左側仮想規制領域R5に対応する各領域内に、普通変動入賞装置37を狙わせるような打ち方指示表示(図示略)を表示可能に構成しても良い。
【0863】
また、第2平面P2は、特図時短中等の打ち方指示表示42l(例えば、ハンドル操作画像等)以外にも、例えば、上小図柄用変動表示領域に表示される小図柄、下小図柄用変動表示領域に表示される小図柄、上小図柄用変動表示領域の上側に表示されている保留数表示を通る構成でも良い。また、特図時短中等の打ち方指示表示42lとしては、例えば、表示装置41の正面視にて向かって右上に表示されている「右打ち」等の文字画像を適用しても良い。
【0864】
図195は、大当り時の演出の一例を説明するタイミングチャートの一例を示す図である。
図195に示すように、例えば、押しボタン演出等にて遊技者により演出ボタン251の押下操作に基づいて、前壁部材950の裏面のLED(図示略)が特定の発光態様で発光して特別変動入賞装置38を光により装飾することで、特図変動表示ゲームが大当りとなることを報知する(t41)。
ここで、特定の発光態様としては、例えば、大当りを報知したタイミング(変動中・演出中)から虹色となるような虹色発光態様が挙げられる。
【0865】
その後、一括表示装置50のラウンド表示部が当該特図変動表示ゲームの結果に応じて選択されたラウンド数に対応した点灯態様で点灯し(t42)、続けて、表示装置41は、右側仮想規制領域R4や左側仮想規制領域R5に対応する各領域内に、特別変動入賞装置38を狙わせるような大当り中の打ち方指示表示42m等の促進画像を表示する(t43)。
【0866】
そして、特別遊技状態(大当り)が開始されて、特図変動表示ゲームの結果に応じて選択されたラウンド数までサイクル遊技が行われ(t44)、特別遊技状態が終了すると(t45)、特別変動入賞装置38を光により装飾するための前壁部材950の裏面のLEDの発光態様を通常の発光態様に戻す(t46)。
なお、特別遊技状態(大当り)の終了後の遊技状態(例えば、特図時短中等の右打ちする遊技状態等)によっては、特別変動入賞装置38を光により装飾するための前壁部材950の裏面のLEDの発光態様は特定の発光態様で維持可能となっている。
【0867】
<第7変形例>
図196は、第7変形例の遊技機10の遊技盤30及び上皿ユニット210の正面図であり、仮想規制領域Rの一例を示す図である。
図196に示すように、中央可動役物ユニット880の第1中央可動演出部材900の所定位置と演出ボタン251の所定位置(例えば、平面視にて略円形の中心位置等)を通る仮想的な平面が第1平面P1を構成している。
また、中央可動役物ユニット880の第2中央可動演出部材910と演出ボタン251の所定位置を通る仮想的な平面が第2平面P2を構成している。
第1平面P1及び第2平面P2は、遊技機10の前後方向に対して略平行に延在するとともに、演出ボタン251の所定位置を基点として互いに異なる方向に延在する平面であり、これらの第1平面P1と第2平面P2とのなす角の小さい方で、且つ、上側の領域が仮想規制領域R(図196中、斜線で示す領域)を構成している。
【0868】
そして、表示装置41は、第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内に、集合することで押しボタン表示41vを構成する複数のボタン構成表示42nを表示可能となっている。
ボタン構成表示42nは、例えば、略楕円形状をなすものである。また、複数のボタン構成表示42nのうち、中央可動役物ユニット880の第4中央可動演出部材930の近傍に表示されるものは、その一部分(例えば、長軸方向の半分)が第4中央可動演出部材930の端部(例えば、左右方向の中央側の端部等)により覆われた状態となる。
すなわち、第3中央可動演出部材920及び第4中央可動演出部材930は、お互いの端部どうしを近付けるように動作するようになっており、第4中央可動演出部材930が動作することで、ボタン構成表示42nの一部分(例えば、長軸方向の半分)が第4中央可動演出部材930の端部により覆われた状態となる。
ここで、中央可動役物ユニット880の第3中央可動演出部材920及び第4中央可動演出部材930の端部の表面が、例えば、メッキコーティング等により鏡面となるように加工されている。なお、第3中央可動演出部材920や第4中央可動演出部材930全体の表面が鏡面となるように加工されていても良い。
このため、第4中央可動演出部材930の近傍に表示されるボタン構成表示42nは、第4中央可動演出部材930の端部に映り込み(鏡面反射し)、遊技者側からは他のボタン構成表示42nと略同様の楕円形状に見えることとなる。すなわち、実際にはボタン構成表示42nの一部分(例えば、長軸方向の半分)が第4中央可動演出部材930によって覆われていても、覆われていないように当該ボタン構成表示42nの略全体を遊技者に視認させることができる。
【0869】
また、表示装置41は、ボタン構成表示42n以外にも、例えば、線対称の形状(例えば、矩形状等)をなす非ボタン構成表示42oを第3中央可動演出部材920の近傍に表示可能となっている。
この非ボタン構成表示42oは、第3中央可動演出部材920が動作することで、第3中央可動演出部材920の端部により当該非ボタン構成表示42oの一部分が覆われた状態となる。そして、第3中央可動演出部材920の近傍に表示される非ボタン構成表示42oは、第3中央可動演出部材920の端部に映り込むため、実際には非ボタン構成表示42oの一部分が第3中央可動演出部材920によって覆われていても、覆われていないように当該非ボタン構成表示42oの略全体を遊技者に視認させることができる。
【0870】
すなわち、遊技者は、遊技中に中央可動役物ユニット880の動作の有無を確認する。このため、表示装置41は、演出ボタン251を基点とする第1平面P1と第2平面P2により仮想的に規制された仮想規制領域Rに対応する領域内にて、中央可動役物ユニット880を動作させるための演出ボタン251の押下操作を促す押しボタン表示41vに関わり、複数のボタン構成表示42nを集合させて当該押しボタン表示41vを構成する演出を表示する。これにより、遊技者は、中央可動役物ユニット880と演出ボタン251との間で視線を移動させる際に、複数のボタン構成表示42nが視界に入ることから、視線の移動量が相対的に小さくなり、自然な視線の流れで遊技(例えば、演出等)を楽しむことができる。
このとき、第4中央可動演出部材930が動作することで、ボタン構成表示42nの一部分(例えば、長軸方向の半分)が第4中央可動演出部材930の端部により覆われた状態となっても、当該第4中央可動演出部材930の端部に映り込み(鏡面反射し)、遊技者側からは他のボタン構成表示42nと略同様の楕円形状に見えることとなる。これにより、複数のボタン構成表示42nを集合させて当該押しボタン表示41vを構成する演出の興趣の向上を図ることができる。
【0871】
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。また、本発明をスロットマシンに適用することも可能である。このスロットマシンとしてはメダルを使用するスロットマシンに限られるものではなく、例えば、遊技球を使用するスロットマシンなどの全てのスロットマシンが含まれる。また、上述の各変形例の構成は適宜組み合わせて適用することが可能である。
【0872】
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0873】
10 遊技機
18 枠装飾装置(発光手段)
19a 上スピーカ(音出力手段)
19b 下スピーカ(音出力手段)
21 上皿
30 遊技盤
32 遊技領域
36 第1始動入賞口(始動領域)
37 普通変動入賞装置(始動領域)
38 特別変動入賞装置
40 センターケース
40a 装飾部材(発光手段)
41 表示装置
44 盤演出装置
50 一括表示装置
97 第2始動入賞口(始動領域)
100 遊技制御装置(遊技制御手段、始動入賞記憶手段)
210 上皿ユニット
251 演出ボタン(演出操作手段)
252 十字キー(調整操作手段)
620 ステージ部
623 誘導流路
800 上可動役物ユニット
848 第1上可動部材
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