(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。実施形態の開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。また本明細書の以後の説明において、色フィルタR、G、B、W、副画素R、G、B、W、映像データR、G、B、色フィルタR、G、B、W、出力ラインR、G、B、W、信号R、G、B、Wを用いている。色フィルタR、G、B、Wは、赤、緑、青、及び白のフィルタを意味し、副画素R、G、B、Wは、色フィルタR、G、B、Wを有する副画素を意味する。また出力ラインR、G、B、Wは、副画素R、G、B、Wに振り分けられるべき映像データが出力されるラインを意味する。映像データR、G、Bは、副画素R、G、B、Wに振り分けられるべき映像データを意味する。
【0011】
図1は、表示パネルPNLの構成一例を概略的に示す図である。表示装置は、アクティブマトリクスタイプの表示パネルPNLを備えている。表示パネルPNLは、第1基板SUB1と、第1基板SUB1に対向配置された第2基板SUB2と、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に保持された液晶層LQと、を備える。第2基板SUB2は、一点鎖線で示している。
表示エリアDAは、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に液晶層LQが保持された領域に相当し、例えば、四角形状であり、この領域にはマトリクス状に配置された複数の副画素PX(PX11,PX12,・・・・)が配置されている。
【0012】
第1基板SUB1は、表示エリアDAにおいて、第1方向Xに沿って延出した複数のゲート線G(G1〜Gn)、第1方向Xのゲート線Gに交差し、第2方向Yに沿って延出した複数の信号線S(S1〜Sm)を備えている。
各ゲート線G(G1〜Gn)は、表示エリアDAの外側に引き出され、ゲート線駆動回路(第1駆動回路)GDに接続されている。各信号線S(S1〜Sm)は、表示エリアDAの外側に引き出され、ソース線駆動回路(第2駆動回路)SDに接続されている。第1駆動回路GD及び第2駆動回路SDは、例えばその少なくとも一部が第1基板SUB1上に形成され、制御装置(駆動ICチップ或いは液晶ドライバと称される場合もある)CPと接続されている。
【0013】
第2駆動回路SDは、制御装置CPから受け取った画素信号を、この画素信号が対応する信号線を介して対応する副画素に供給するために、マルチプレクサMPXを備えている。つまりマルチプレクサMPXは、受け取った画素信号を適切な信号線に出力する。
制御装置CPは、第1駆動回路GD及び第2駆動回路SDを制御するために、クロック及びタイミングパルス生成回路(コントローラ或いはシーケンサと称してもよい)を内蔵し、表示パネルPNLを駆動するのに必要な信号を供給する信号供給源として機能する。制御装置CPは、信号供給回路110を含む。信号供給回路110は、第2駆動回路SDに映像データを与えるとき、映像データのタイプに応じて、動作モードを切り替えるモード制御回路(後述する)を含む。映像データのタイプとは、後で詳しく説明するが、映像データが例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の映像データである場合、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)の映像データである場合、赤(R)、緑(G)、青(B)、ダミー(DUM)の映像データである場合、或いは単なる1ビットの映像データである場合などがある。
図示した例では、制御装置CPは、表示パネルPNLの表示エリアDAの外側において、第1基板SUB1上に実装されている。
【0014】
共通電極CEは、第2基板SUB2に透明材質で形成され、表示エリアDAの全域に対応しており、例えば、複数の副画素PXに対して共通に形成されている。共通電極CEは、表示エリアDAの外側に引き出され、制御装置CP内部の給電部に接続されている。給電部には、一定の共通電圧を出力する。
【0015】
複数の副画素PXには、色フィルタが所定の規則で配列されている。色フィルタは、液晶層LQを挟むように画素電極に対向し、第2基板SUB2に形成されている。
図2Aは、メモリを有する前記副画素PX(又は画素)の構成を示している。この副画素PXにおいて、信号線SにスイッチSW0の一端が接続され、このスイッチSW0の他端がメモリM0に接続されている。メモリM0は、例えばインバータIN1、IN2を有し、このインバータIN1、IN2は逆方向に並列接続されている。インバータIN1の入力端子(インバータIN2の出力端子)は、スイッチSW1の制御端子に接続されている。またインバータIN1の出力端子(インバータIN2の入力端子)は、スイッチSW2の制御端子に接続されている。スイッチSW1の入力端子は、第1の信号ラインPoaに接続され、出力端子は、液晶層に形成された表示素子の画素電極PEに接続されている。またスイッチSW2の入力端子は、第2の信号ラインPobに接続され、出力端子は、前記画素電極PEに接続されている。第1の信号ラインPoaには、第1の信号(表示用信号)xFRPが供給され、第2の信号ラインPobには、第2の信号(非表示用信号)FRPが入力している。これらの第1の信号xFRPと第2の信号FRPは、互いに逆位相の関係となる交流信号であり、
図1で説明した制御装置CPで生成されている。前記画素電極PEに対向する共通電極CEには、制御装置CPから共通信号VCOMが供給されている。共通信号VCOMは、第2の信号FRPと同位相の信号交流信号である。
【0016】
図2Bは、上記した副画素PXのメモリM0にデータ“1”が書き込まれる際の動作例を示している。ゲート線GにゲートパルスGATEDが供給されるとスイッチSW0がオンし、またこのとき信号線Sに信号SIG(データ“1”)が出力されると、メモリM0にデータ“1”(=ハイレベル)が書き込まれ保持される。この時、インバータIN1は、入力を反転するので、このインバータIN1の出力は“0”(=ローレベル)となる。インバータIN2の入力はローレベルであるからこのインバータIN2の出力はハイレベルとなる。ここで、スイッチSW0がオフされると、メモリM0は、データ“1”を保持する。
【0017】
即ち、
図3に示すように、スイッチSWが0オフし、メモリM0にデータ“1”が保持されると、メモリM0の出力によりスイッチSW1がオン、スイッチSW2がオフとなる。この結果、表示素子(液晶層)LQの画素電極PEには、第1の信号xFRPが印加され、共通電極CEには共通信号VCOMが印加される。
【0018】
図4は上記した副画素PXにおいて、画素電極PEと共通電極CEと間に生じる電位差の変化を示している。
図4の時間t0〜t1では、画素電極PEに第1の信号xFRPが印加され、共通電極CEに共通信号VCOMが印加されている様子を示している。第1の信号xFRPと共通信号VCOMとは、逆位相の関係にあるから、画素電極PEと共通電極CEの間には、高い電位差が生じている。この時、表示素子は表示状態を形成する。
ここで、メモリM0にデータ“0”が保持されたとする。すると、スイッチSW1がオフし、スイッチSW2がオンする。このため、
図4の時間t1〜t2に示すように、画素電極PEに第2の信号FRPが印加され、共通電極CEに共通信号VCOMが印加される。このときは第2の信号FRPと共通信号VCOMとは、同位相の関係にあるから、画素電極PEと共通電極CEの間は、低い電位差となる。この時、表示素子は非表示状態を形成する。
【0019】
図5は、
図2A、
図2B、
図3に示した副画素の回路構成をさらに詳しく示している。スイッチSW0は、例えば薄膜トランジスタQ0で構成されている。またメモリM0は、薄膜トランジスタQ1、Q2、Q3及びQ4で構成されている。スイッチSW1は、薄膜トランジスタQ5、Q6で構成され、スイッチSW2は、薄膜トランジスタQ7,Q8で構成れている。メモリM0にデータ“1”が書き込まれると、薄膜トランジスタQ1,Q4がオンし、薄膜トランジスタQ2,Q3がオフする。メモリM0の出力により、薄膜トランジスタQ5、Q6がオンし、薄膜トランジスタQ7、Q8がオフする。メモリM0にデータ“0”が書き込まれると、薄膜トランジスタQ2,Q3がオフし、薄膜トランジスタQ1,Q4がオフする。メモリM0の出力により、薄膜トランジスタQ5、Q6がオフし、薄膜トランジスタQ7、Q8がオンする。
【0020】
図6は、一実施形態である信号供給回路及び表示装置において、特に制御装置CP内の構成要素を示している。また表示パネルPNLの表示エリアDAには、副画素PXに対応する色フィルタの配置例を示している。なお色フィルタの配置例は、図に示す配置順序だけでなく種々の配置例があることは勿論である。この配置例は、例えば第1列が色フィルタR、第2列が色フィルタGである。そして第3の列は色フィルタBとWが交互に配置されている。さらに第4列がR、第5列がGである。そして第6の列は色フィルタWとBが交互に配置されている。このような色フィルタ配置例が、X方向へ繰り返し配置されている。ここで第3列、第6列、第9列を行方向(X方向)へ見ると、色フィルタW、B、W、B、・・・のように色フィルタWとBが繰り返し配列されている。
【0021】
副画素の好ましい他の配置例としては、4色の副画素R、G、B、Wをスクウェア状に配列したものである。具体的にはPX11、PX31、PX13をRとし、PX21、PX41、PX23をGとし、PX12、PX32、PX14をBとし、PX22、PX42、PX24をWとしても良い。
【0022】
制御装置CPは、信号供給回路110の他に、電源回路124、クロック及びタイミングパルス生成回路123、映像データ処理回路125、表示電位制御回路126などを含む。電源回路124は、外部のバッテリーから受け取った電源電圧を用いて種々の電圧を生成する。クロック及びタイミングパルス生成回路123は、制御装置CP内部及びゲート線駆動回路GD,信号線駆動回路SDなどで用いる各種のクロック、種々のタイミング信号を生成する。
【0023】
制御装置CPは、外部装置(ホストコンピュータと称してもよい)300からフレキシブル基板301に形成された接続ラインを介して映像信号、同期信号、制御データ等を受け取る。映像データ、同期信号は映像データ処理回路125に入力されて、表示パネルPNLに供給するための映像データに変換される。制御データは、クロック及びタイミングパルス生成回路123に取り込まれ、表示装置の動作を制御するために用いられる。
制御装置CP内の表示電位制御回路126は、白、黒反転点灯やネガ、ポジ反転点灯などの特殊表示状態を得る際に、
図2A、
図2B、
図3で説明した第1の信号xFRP又は第2の信号FRPを変化させて画素電極に印加してもよい。
【0024】
図7は、信号供給回路110の具体的構成例を示している。信号供給回路110は、シリアルデータとして入力する映像データをパラレル変換するシリアルパラレル変換回路1110と、パラレル変換された映像データを収集して、例えば1ライン分の映像データを準備するラインデータ生成回路1120とを有する。上記したシリアルパラレル変換回路1110は、その動作モードが切り替わることが可能であり、このシリアルパラレル変換回路1110の動作モードを切り替える回路としてモード制御回路1103が備えられている。
【0025】
シリアルパラレル変換回路1110は、モード制御回路1103からの第1の制御データCont_Sigが入力する入力端子1101を有する。また、ラインデータ生成回路1120もモード制御回路1103からの第2の制御データCont_Sigが入力する入力端子1105を有する。
シリアルパラレル変換回路1110は、スイッチSW11、オア回路OR1を有する。初期値入力端子Pからデータ“1”が入力され、スイッチSW11が制御データCont_Sigによりオンされた場合、レジスタReg1にデータ“1”がラッチされる。レジスタReg1にデータ“1”がラッチされた後は、スイッチSW11はオフされる。レジスタReg1の出力は、レジスタReg2に入力可能であり、レジスタReg2の出力は、レジスタReg3に入力可能であり、レジスタReg3の出力は、レジスタReg4に入力可能に構成されている。レジスタReg1に入力されたデータ“1”は、入力端子1102に入力するクロックにより、順次レジスタReg2、レジスタReg3、レジスタReg4に順次転送される。なお複数のレジスタが直列接続された回路は、レジスタ直列回路或いはカウンタ回路と称されてもよい。
【0026】
しかし、このシリアルパラレル変換回路1110は、スイッチSW12、SW13を有し、転送データの巡回路が変更可能となっている。スイッチSW12は、スイッチSW13の出力又はレジスタReg1の出力のいずれか一方を選択し、オア回路OR1に入力することができる。スイッチSW13は、レジスタReg3の出力、又はレジスタReg4の出力のいずれかを選択して、スイッチSW12に入力することができる。スイッチSW12,SW13の選択状態は、モード制御回路1103からの制御データCont_Sigにより制御される。
【0027】
レジスタReg1、Reg2、Reg3、Reg4の出力は、それぞれラッチ回路Lat1、Lat2、Lat3、Lat4のラッチタイミングを決めるラッチパルス入力端子に供給される。ラッチ回路Lat1、Lat2、Lat3、Lat4のデータ入力端子には、入力端子1103からシリアル映像データが入力される。このシリアル映像データは、
図6に示した画像データ処理回路125から与えられる。
図7のスイッチSW12、SW13の状態の場合、この信号出力回路110は、動作モードが4ビットモードである。
【0028】
今、シリアルデータが、赤(R),緑(G),青(B)、白(W)の映像データであるとすると、これらの映像データは、ラッチ回路Lat1、Lat2、Lat3、Lat4に順次ラッチされ、赤(R)がデータD1、緑(G)がデータD2、青(B)がデータD3、白(W)がデータD4として並列データとして出力される。シリアルデータは、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)の映像データが繰り返して入力するので、レジスタReg1、Reg2、Reg3、Reg4の出力により、それぞれラッチ回路Lat1、Lat2、Lat3、Lat4に赤(R),緑(G),青(B)、白(W)の映像データが順次ラッチされ、このラッチ動作が巡回される。
ラッチ回路Lat1、Lat2、Lat3、Lat4の出力データD1、データD2、データD3、データD4は、ラインデータ生成回路1120のデータ変換部Dconに入力されて、R、G、B、W信号に変換される。
【0029】
なお副画素が1ビット記憶メモリを有するものであれば、データ変換部Dconは省略、或いはタイミングを調整するための単なるバッファ回路として存在する。
ラインデータ生成回路1120のデータ変換部Dcon及びレジスタReg11は、入力端子1104からのタイミングパルスTimによりデータの出力タイミング及びデータの転送タイミングが制御される。データ変換部Dconから出力された、R、G、B、W信号は、レジスタReg11からのラッチパルスに基づいて、ラッチ回路Lat11、Lat12、Lat13、Lat14・・・・・にラッチされる。
図7では4つのラッチ回路Lat11、Lat12、Lat13、Lat14を示しているが、実際には、1水平ライン分のデータをラッチするラッチ回路が設けられている。
【0030】
図7は、動作モードが4ビットモードであるが、この動作モードは、例えば、外部装置300が赤(R),緑(G),青(B)、白(W)の映像データを出力する場合に有効である。または、外部装置300或いは映像データ処理回路125が白(W)或いはダミーの映像データを生成して出力する場合に有効である。
【0031】
図8は、信号供給回路110が、モード制御回路1103の制御に基づいて、動作モードが3ビットモードに切り替わったときの状態を示している。
図7と同一部分には同一符号を付している。
図8の状態が
図7の状態と異なる部分は、スイッチSW13が、レジスタReg3の出力を選択してレジスタReg1にフィードバックしている点である。この動作モードは、例えば、外部装置300が赤(R),緑(G),青(B)の映像データを出力する場合に有効である。この場合、データD4が例えばオールゼロであるために、オールゼロを利用し、データ変換部Dconで白(W)の映像データに代わるWデータを生成することができる。データ変換部Dconは、入力端子1105から入力する制御データCont_Sigにより、現在の入力映像データのモードを判断することができる。このモードではレジスタReg4が非アクティブである。
【0032】
図9は、動作モードが1ビットモードに切り替わったときの状態を示している。
図7、
図8と同一部分には同一符号を付している。
図9の状態が、
図7、
図8の状態と異なる部分は、スイッチSW12が、レジスタReg1の出力を選択してレジスタReg1にフィードバックしている点である。つまり、パラレル変換部は、外部からのデータを1ビット単位のデータにパラレル変換をしている。この場合、データ変換部Dconに入力するデータD2、D3、D4は、ゼロである。データ変換部Dconは、動作モードを制御する制御データCont_Sigに基づいて、任意にD2、D3、D4に関連したG、B、Wの映像データを出力することができる。例えば、全画面が黒、或いは白、或いはグレー、或いは単色になるようなデータを出力することができる。この出力データに基づく表示形態は、データ変換部Dconに内蔵可能なデータ変換テーブルと、制御データCont_Sigにより任意に設定可能である。このモードではレジスタReg2、Reg3、Reg4が非アクティブである。
【0033】
図10には、先のデータ変換部Dconの内部構成の一例を示している。データ変換部Dconは、変換テーブル(メモリ)1131を有し、変換テーブル(メモリ)1131は、入力データD1、D2、D3、D3、D4をそれぞれ表示部の設計に対応したビット数の映像データR、G、B、Wに変換することができる。またこの変換テーブル1131は交換できるように構成されてもよい。
図2A−
図3で示したように副画素が1ビットのデータを保持する動作を行う場合、入力データD1、D2、D3、D3、D4に対応する出力もそれぞれ1ビットとなる。
【0034】
変換テーブル(メモリ)1131から出力された、映像データR、G、B、Wは、それぞれスイッチSW31、SW32、SW33、SW34にて選択されて、振り分け回路1134に入力される。振り分け回路1134は、入力端子1105からの制御データに基づき、映像データR、G、B、Wが適切な信号線に出力(適切なカラーフィルタに割り当て)されるように信号をふり振り分ける。この処理により、例えば、
図6に示したようなカラーフィルタR、G、B、Wを有する副画素のメモリに対して、対応する映像データR、G、B、Wが入力される。したがって、振り分け回路1134は一時的にデータを保持するバッファを含む場合もある。映像データR、G、Bは、それぞれ、
図9に示したラッチ回路Lat11、Lat12、Lat13、Lat14・・・・・のデータ入力端子に供給される。
【0035】
変換テーブル1131から出力した映像データR、G、Bは、白制御回路1133にも入力される。この白制御回路1133には、変換テーブル1131から出力されたW映像データも入力される。白制御回路1133は、映像データR、G、Bを用いて、白の映像データWを生成する合成回路AND1に入力される。この合成回路AND1の出力(映像データW)は、スイッチSW42、スイッチSW34を介して、振り分け回路1134に入力される。
【0036】
白制御回路1133は、データ変換部Dconから、データD4に基づく白用の映像データWが入力しているときは、この映像データWをスイッチSW41、スイッチSW34を介して、振り分け回路1134に入力することもできる。
スイッチSW41、スイッチSW42のいずれか一方がオンされるが、そのオンオフ制御は、セレクタ1132からの切り替え信号により実施される。また、各スイッチSW31,SW32,SW33、SW34のオン及びオフに関してもセレクタ1132からの切り替え信号により実施される。
【0037】
基本的には、4ビットモードのときは、スイッチSW41がオン、スイッチSW42がオフされる。スイッチSW34は、省略しても構わない。変換テーブル1131への入力が3ビットモードであってR,G,B映像データが入力し、W映像データが存在せず、表示部としては4ビットモードで動作させたい場合は、スイッチSW41がオフ、スイッチSW42がオンされる。このときは、映像データR、G、Bから作成した疑似映像データWが使用される。
【0038】
上記のセレクタ1132は、入力端子1105からの制御データCont_Sigに基づいて、スイッチSW31−SW34、SW41、SW42などを制御する。また振り分け回路1134も制御データCont_Sigに基づいて、映像データR、G、B、Wを適切なカラーフィルタに割り当てる。
【0039】
図11A−
図11Dは、4ビットモード、3ビットモード、1ビットモード、その他の場合に、各データD1、D2,D3,D4に対する各スイッチSW31,SW32,SW33,SW34のオンオフ状態を示している。
【0040】
図11Aは、データD1(赤用データ)に対する信号処理回路110のスイッチ動作状態を示している。4ビットモードのときは、データD1に対して、スイッチSW31がオン,SW32,SW33及びSW34はオフである。3ビットモード及び1ビットモードのときも、データD1に対して、スイッチSW31がオン,SW32,SW33及びSW34はオフである。
なお、
図11Aにおいて、(*1)で示している記述は、次の事を意味する。外部から赤表示のためのデータが入力している1ビットモードにおいては、赤のみの表示が可能である。或いは色フィルタとして白があるときは白のみの表示も可能である。さらにまた表示パネルの色フィルタが、シアン、マゼンタ、黄のフィルタで構成されている場合もある。このような場合、1ビットモードにおいては、マゼンタのみの表示、黄のみの表示を可能とすることができる。このときは、スイッチSW31の出力が、振り分け回路1134において振り分けられ、マゼンタ、或いは黄のフィルタを有する副画素に供給される。
【0041】
図11Bは、データD2(緑用データ)に対する信号処理回路110のスイッチ動作状態を示している。4ビットモードのときは、データD2に対して、スイッチSW31がオフ,SW32がオン,SW33及びSW34はオフである。3ビットモードときは、データD2に対して、スイッチSW31がオフ,SW32がオン,SW33及びSW34はオフである。1ビットモードときは、データD2に対して、スイッチSW31がオン,SW32,SW33及びSW34はオフである。
なお、
図11Bにおいて、(*2)で示している記述は、次の事を意味する。外部から緑表示のためのデータが入力している1ビットモードにおいては、緑のみの表示が可能である。或いは色フィルタとして白があるときは白のみの表示も可能である。さらにまた表示パネルの色フィルタが、シアン、マゼンタ、黄のフィルタで構成されている場合もある。このような場合、1ビットモードにおいては、シアンのみの表示、黄のみの表示を可能とすることができる。このときは、スイッチSW31の出力が、振り分け回路1134において振り分けられ、シアン、或いは黄のフィルタを有する副画素に供給される。
【0042】
図11Cは、データD3(青用データ)に対する信号処理回路110のスイッチ動作状態を示している。4ビットモードのときは、データD3に対して、スイッチSW31,SW32がオフ,SW33がオン、SW34はオフである。3ビットモードときは、データD3に対して、スイッチSW31,SW32がオフ,SW33がオン、SW34はオフである。1ビットモードときは、データD3に対して、スイッチSW31がオン,SW32,SW33及びSW34はオフである。
なお、
図11Cにおいて、(*3)に示している記述は、次の事を意味する。外部から青表示のためのデータが入力している1ビットモードにおいては、青のみの表示が可能である。或いは色フィルタとして白があるときは白のみの表示も可能である。さらにまた表示パネルの色フィルタが、シアン、マゼンタ、黄のフィルタで構成されている場合もある。このような場合、1ビットモードにおいては、シアンのみの表示、マゼンタのみの表示を可能とすることができる。このときは、スイッチSW31の出力が、振り分け回路1134において振り分けられ、シアン、或いはマゼンタのフィルタを有する副画素に供給される。
【0043】
図11Dは、データD4(白用データ)に対する信号処理回路110のスイッチ動作状態を示している。4ビットモードのときは、データD4に対して、スイッチSW31,SW32,SW33がオフ、SW34はオンである。3ビットモードときは、データD4に対して、スイッチSW31,SW32、SW33がオフ、SW34はオンである。1ビットモードときは、データD4に対して、スイッチSW31がオン,SW32,SW33及びSW34はオフである。
なお、
図11Dにおいて、(*4)で示している記述は、次の事を意味する。外部から白表示のためのデータが入力している1ビットモードにおいては、白のみの表示が可能である。色フィルタを有する表示パネルが使用されている場合は、振り分け回路1134が白フィルタの位置にデータを出力する。さらにまた表示パネルの色フィルタが、R、G、Bであったり、或いはシアン、マゼンタ、黄のフィルタで構成されている場合は、振り分け回路1134がそれぞれのフィルタに対して、例えばすべてデータ“1”を出力する。
【0044】
上記した
図11A−
図11Dのスイッチ状態は、データD1−D4毎に示しているので、モード毎に分類されていない。実際の動作は、モードが切り替わるので、4ビットモードにおける各スイッチの状態、3ビットモードにおける各スイッチの状態、1ビットモードにおける各スイッチの状態をそれぞれ集合して図に示してもよい。
【0045】
図12(a)−
図12(b)は、それぞれ、シリアルデータの転送速度を、ビットモード毎に示している。今、例えば1種類の映像データをレジスタの1段をシフトさせるのに、1クロックが必要であるとする。
4ビットモードでは、シリアルデータには映像データR,G,B,Wが含まれる。よって、4ビットモードでは、映像データR,G,B,Wを4サイクル分シフトさせるためには、16個のクロックを必要とする(
図12(a))。
【0046】
映像データR,G,Bが外部装置から与えられたとしても、映像データ処理回路125において、映像データWとしてダミーデータを生成する場合もある。この場合は、信号供給回路110は、4ビットモードで動作する。この場合シリアルデータには映像データR,G,B,ダミーデータ(DUM)が含まれる。よって、この4ビットモードでも、映像データR,G,B,DUMを4サイクル分シフトさせるためには、16個のクロックを必要とする(
図12(b))。
【0047】
3ビットモードでは、シリアルデータには映像データR,G,Bが含まれる(映像データWが存在しない)。よって、3ビットモードでは、映像データR,G,Bを4サイクル分シフトさせるためには、12個のクロックが要である(
図12(c))。このときは、シリアルパラレル変換回路1110は
図8に示すスイッチ状態である。
【0048】
1ビットモードでは、シリアルデータには例えば映像データRのみが送られてくる。よって、1ビットモードでは、映像データRを4サイクル分シフトさせるためには、4個のクロックで十分である(
図12(d))。このときは、シリアルパラレル変換回路1110は
図9に示すスイッチ状態である。
上記したように実施形態によると、副画素にメモリ出力が供給される表示装置に用いられる信号供給回路110が特徴的な機能を備えている。この信号供給回路110は、動作モード制御するモード制御回路1103を含む。
【0049】
そして、モード制御回路1103により、信号供給回路110は、複数の副画素用のデジタルデータを前記メモリに供給する、第1モードと第2モードとに選択的に切り替えられる。ここで、第1モードは、外部からn個の前記副画素に対応する第1映像データを受け取り、前記第1映像データに基づいてn個の前記副画素用のデジタルデータを前記メモリに供給するモードであり、第2モードは、外部から前記n個よりも少ないm個の前記副画素に対応する第2映像データを受け取り、前記第2映像データに基づいてn個の前記副画素用のデジタルデータを前記メモリに供給するモードである。ここでモード制御回路1103が、前記第1映像データと前記第2映像データを受け取ることに先行して、モード制御データを受け取っている。また第1映像データ及び前記第2の映像データはシリアルデータであり、前記シリアルデータを前記複数の副画素に対応するデジタルデータにパラレル変換するパラレル変換回路1110と、前記パラレル変換部の出力データを前記全ての前記複数の副画素用のデジタルデータに変換するラインデータ生成回路1120と備えている。
【0050】
第2モードのときラインデータ生成回路1120は、複数の前記副画素のうち白色のための副画素に供給するデータを生成することができる。
図13は、
図10に示したセレクタ1132に与えられる制御データCont_Sigと複数のビットモードとの関係を示している。制御データCont_Sigは、例えば2ビットM1,M2を含み、第1の4ビットモード(R、G、B、W)のときは、(M1,M2)=(0,0)である。第2の4ビットモード(R、G、B、DUM)のときは、(M1,M2)=(0,1)である。3ビットモード(R、G、B)のときは、(M1,M2)=(1,0)である。1ビットモード(RorGorBorW)のときは、(M1,M2)=(1,1)である。
【0051】
図14Aは、
図10に示した振り分け回路1134に与えられる制御データCont_Sigと振り分け先(各色=色フィルタ)との関係を示している。制御データCont_Sigは、例えば3ビットC1,C2,C3を含む。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(0,0,0)のときは黒と判断する。この時は、出力ラインR、G、B、Wに対してすべて0を出力する。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(1,0,0)のときは赤と判断する。この時は、出力ラインR、G、B、Wに対して(1,0,0,0)を出力する。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(0,1,0)のときは緑と判断する。この時は、出力ラインR、G、B、Wに対して(0,1,0,0)を出力する。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(0,0,1)のときは青と判断する。この時は、出力ラインR、G、B、Wに対して(0,0,1,0)
)を出力する。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(1,1,1)のときは白と判断する。この時は、出力ラインR、G、B、Wに対して(1,1,1,1)
)を出力する。
【0052】
上記のように振り分けられる各データを、
図9に示したラッチ回路Lat11、Lat12、Lat13、Lat14、Lat15、・・・・は、レジスタReg11の制御に基づいて、順次ラッチする。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(1,1,1)のときは白と判断する。この時は、出力ラインR、G、B、Wに対してすべて1を出力する。上記の構成にすることで、R,G,Bの3ビットデータに基づいて、4画素駆動を行うことが可能となる。
【0053】
なお、(C1,C2,C3)=(0,1,1)のときはシアンと判断し、(C1,C2,C3)=(1,0,1)のときはマゼンタと判断し、(C1,C2,C3)=(1,1,0)のときはイエローと判断する。この場合、Wの出力ラインには0を出力する。
【0054】
上記した説明は、映像データが赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)であることを前提として説明した。しかし、本発明の考え方は、映像データがシアン、マゼンタ、黄の場合でも適用できる。つまり本発明の考え方は、表示パネルの色フィルタが、シアン、マゼンタ、黄で構成されている場合も適用できる。
【0055】
図14Bは、表示パネルの色フィルタが、シアン、マゼンタ、黄で構成され、制御データがR、G、Bの場合の振り分け回路1134が制御データを判定する判定例を示している。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(1,1,1)のときは白と判断する。このときは、出力ラインR、G、B、Wに対してすべて1を出力する。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(0,1,1)のときはシアンと判断する。このときは、シアンフィルタへデータ出力するラッチ回路が接続された出力ラインを1とする。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(1,0,1)のときはマゼンタと判断する。このときは、マゼンタフィルタへデータ出力するラッチ回路が接続された出力ラインを1とする。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(1,1,0)のときは黄と判断する。このときは、黄フィルタへデータ出力するラッチ回路が接続された出力ラインを1とする。振り分け回路1134は、(C1,C2,C3)=(0,0,0)のときは黒と判断する。この時は、出力ラインR、G、B、Wに対してすべて0を出力する。
【0056】
なお、(C1,C2,C3)=(1,1,1)の白データが入力された場合、C1、C2、C3から選択されるいずれかの2つを1として出力し、Wを合わせて1として出力しても良い。
【0057】
本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。表示装置は、
図15に示すように、R、G、Bの3副画素を縦方向に配列した画素構造を有していても良い。他の構成は
図6に示した構成と同じである。このような表示装置が、R、G、Bのカラー画像表示モードの他に、黒(Bl)、白(ホワイトWh)のモノクロモードを有している場合にも、本実施形態における発明を適用できる。具体的には、モノクロモードの場合は、外部から入力される制御データをBl、Whのいずれかを指定する制御データとする。すると振り分け回路1134は、制御データが例えばWhであると判断すれば、R、G、Bの出力ラインすべてに1(白表示)を出力する。一方で、振り分け回路1134は、制御データが例えばBlであると判断すれば、R、G、Bの出力ラインすべてに0(黒表示)を出力する。このような構成とすることで、モノクロモードは1ビットで3副画素駆動が可能となり、データ転送の高速化と消費電力の低減が可能となる。
【0058】
なお、本明細書における実施形態の表示装置は、ノーマリーブラックモードを採用していることを前提に記載をしている。しかし、ノーマリーホワイトモードを採用している表示装置にも、本発明は適用可能である。
【0059】
上記の説明において、
図7乃至
図9に示した信号供給回路110の入力端子1103にはシリアルデータが入力するものとして説明した。
ところで一般にデジタルデバイスで処理されるデータは、バイト単位(例えば8ビット単位、16ビット単位、32ビット単位等)で取り扱われることが多い。このため、入力端子1103に入力するシリアルデータも8ビット単位で区分することができる。
図16には、伝送ラインなどで各種のシリアルデータを伝送する伝送形態の一例を示している。伝送ラインにおいて、映像データ、制御データ、アドレスデータ、ダミーデータなどが一定のルールで伝送される。SCSは、あるまとまったシリアルデータが伝送される期間を指定する期間指定信号(同期信号と称してもよい)である。SIは、シリアルデータであり、モード制御データ(M0、M1・・・M5)、ゲートラインアドレス指定データ(AG9、AG8、AG7、・・・AG0)、映像データ(D1R、D1G,D1B・・・・DnB)、ダミーデータ(・・・・)、その他などが含まれる。さらにデータの境界を示す同期クロック、エラー訂正コードなどが含まれてもよい。SCLKは、シリアルクロック(或いはシステムクロック)であり、シリアルデータに同期しており、シリアルデータをサンプリングすることができる。上記のシリアルデータを受け取るシリアルデータ処理部では、8ビット単位のシリアルデータを判断し、映像データ、制御データ、アドレス指定データなどを分離する。映像データは、後述するデータ変換部(データ制御部と称してもよい)に伝送される。制御データ、アドレス指定データなどは、制御装置CP内で出力タイミングなどが調整され、信号供給回路110、ゲート線駆動回路GDなどに送られる。
【0060】
図17は、
図16に示したシリアルデータを受信して処理する信号供給回路の他の実施形態を示している。入力端子2103には、シリアルデータ処理回路2200で必要な各種の信号がシリアルデータとして入力する。シリアルデータ処理回路2200は、例えば予め取り決められている同期パルスのパターンを判断する。そして同期パルスのパターン判定結果に基づいて、内部クロックを利用してシリアルクロックSCLK、同期信号SCSを生成している。
シリアルデータ処理回路2200の内部には、データ分離回路2201が設けられている。データ分離回路2201は、同期信号SCS及びシリアルクロックSCLKを利用して、モード制御データ(M0、M1・・・M5)、ゲートラインアドレス指定データ(AG9、AG8、AG7、・・・AG0)、映像データ(D1R、D1G,D1B・・・・DnB)、ダミーデータ(・・・・)、などを分離する。
モード制御データ(M0、M1・・・M5)は、4ビットモード、3ビットモード、1ビットモードなどを指定するデータであり、シリアルデータ処理回路2200及びデータ変換部2300における映像データの処理形態を決定するために利用される。ゲートラインアドレス指定データ(AG9、AG8、AG7、・・・AG0)は、映像データが副画素に書き込まれる際に、ゲート線駆動回路GD(
図1に示した)がゲート線G(G1〜Gn)のいずれかを選択するために利用される。
シリアルデータ処理回路2200においては、シリアルで入力される映像データが、パラレルデータD1〜D8(データには、モードに応じてダミーデータが含まれる場合もある)に変換されて出力される。パラレルデータD1〜D8は、データ変換部2300に入力され一旦ラッチされる。データ変換部2300は、振り分け回路2301を含む。振り分け回路2301は、データ変換部2300内部にラッチされた各データを、適切なカラーの副画素に振り分けて、後段の水平ライン分を保持するラッチ回路に出力する。即ち、
図7、
図8、
図9に示したように、振り分けられた各データは、1水平ライン分の副画素データを保持するラッチ回路群に出力される。
【0061】
図18は、
図17に示したシリアルデータ処理回路2200の内部のシリアルパラレル変換回路の一例を示している。シリアルデータ処理回路2200は、8ビット単位の入力データを処理するために、直列接続された例えば8つのレジスタReg21−Reg28を含み、8連続ラッチパルスをサイクリックに発生することができる。また、シリアルデータ処理回路2200は、8連続するシリアルデータ(映像データ)を順次ラッチできるように8つのラッチ回路Lat21−Lat28を含む。8つのラッチ回路Lat21−Lat28は、8つのレジスタReg21−Reg28からのラッチパルスに基づいて、入力端子2103からの映像データを次々とラッチすることができる。ラッチ回路Lat21−Lat28がラッチした、データD1〜D8は、データ変換部2300に入力する。
入力端子2103は、ラッチ回路Lat21−Lat28のデータ入力端子に対して、スイッチSW31を介して接続されている。このスイッチSW31は、
図16に示した映像データ(D1R、D1G,D1B・・・・DnB)が入力端子2103に入力したときにオンとなる。またスイッチSW32は、レジスタReg21に初期値“1”を入力するためと、8ビット単位のサイクルでレジスタの出力“1”を巡回させるために利用される。レジスタReg21−Reg28は、シリアルクロックSCLKと同相のクロックで駆動されるが、
図18では省略している。
【0062】
図19は、
図17、
図18に示したデータ変換部2300の内部構成の一例を示している。データ変換部2300には、シリアルデータ処理部2200からシリアルパラレル変換されたデータD1−D8が入力する。これらのデータD1−D8は、ラッチ回路Lat41−Lat48でラッチされることが可能である。ラッチ回路Lat41−Lat48のラッチパルスは、複数のレジスタReg1−Reg4により生成される巡回サンプリングパルス(ラッチパルスと称してもよい)SP1−SP4の中からセレクタSELが選択することで、決定されている。巡回パルスSP1−SP4を生成する回路構成は、
図7から
図9において説明したレジスタReg1−Reg4、スイッチSW11、SW12、SW13、オア回路OR1による回路と同じ回路構成を採用することができる。ラッチ回路Lat41−Lat48によりラッチされたデータは、振り分け回路2301に入力される。振り分け回路2301は、振り分け回路2301は、ラッチ回路Lat41−Lat48にラッチされた各データを、適切なカラーの副画素に振り分けて、後段の水平ライン分を保持するラッチ回路に出力する。即ち、
図7、
図8、
図9に示したように、振り分けられた各データは、1水平ライン分の副画素データを保持するラッチ回路群に出力される。
【0063】
図20Aは、映像データR、G、B及びWが入力する場合の動作例を示している。この映像データが入力したときは、制御装置CP及び又は信号供給回路110及び又はモード制御回路1103及び又はデータ分離回路2201などのモード判定部が、モード制御信号を判定し、4ビットモードであることを決定する。4ビットモードのときは、レジスタReg1−Reg4から順次巡回サンプリングパルスSP1−SP4が得られる。このときのスイッチSW13はレジスタReg4の出力を選択し、スイッチSW12は、スイッチSW3の出力を選択するように切り替えられる。
一方、セレクタSEL1は、サンプリングパルスSP1を選択するように制御される。したがって、レジスタReg1からのサンプリングパルスSP1が採用され、4つのシリアルクロックSCLK毎に、ラッチ回路Lat41−Lat48にラッチパルスが供給される。また、シリアルデータ処理回路2200から出力されるデータは、データD1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、・・・と順次8ビット単位が繰り返しでラッチされ、そのデータ内容もR、G、B、W、R、G、B、W、R、G、B、W、R、G、B、W、・・・・の繰り返しである。よって、4つのリアルクロックSCLK毎に、データがラッチされた場合、各ラッチタイミング毎に、(1回目)R、G、B、W、(2回目)R、G、B、W、・・・・と8ビットシリアル伝送に同期した映像データを得ることができる。
【0064】
図20Bは、3ビットモードによる映像データR、G及びBが入力する場合の動作例を示している。この映像データが入力したときは、上記モード判定部が、モード制御信号を判定し、4ビットモードであることを決定する。4ビットモードのときは、レジスタReg1−Reg4から順次巡回サンプリングパルスSP1−SP4が得られる。このときのスイッチSW13はレジスタReg3の出力を選択し、スイッチSW12は、スイッチSW3の出力を選択するように切り替えられる。
一方、セレクタSEL1は、このときもサンプリングパルスSP1を選択するように制御される。したがって、レジスタReg1からのサンプリングパルスSP1が採用され、この場合は3つのシリアルクロックSCLK毎に、ラッチ回路Lat41−Lat48にラッチパルスが供給される。また、シリアルデータ処理回路2200から出力されるデータは、データD1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、・・・と順次8ビット単位が繰り返しでラッチされ、そのデータ内容は、R、G、B、R、G、B、R、G、B、R、G、B、・・・・の繰り返しである。そして、3つのシリアルクロックSCLK毎に、データがラッチされた場合、各ラッチタイミング毎に、(1回目)R、G、B、(2回目)R、G、B、・・・・の映像データを得ることができる。ここで、8ビット単位でシリアル伝送される映像データと、ラッチ回路Lat41−Lat48でラッチされるデータD1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8との関係は、次のような関係にある。3つの映像データR、G、Bに対して伝送単位が8ビットであると、その最少公倍数24、つまり24ビット(8ビットの3サイクル)が同期サイクルとなる。つまり、例えばデータD1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8に同じパターンの映像データR、G、B、R、G、B、R、Gが現れるのは、24ビットサイクルとなる。
したがって、3ビットモードのときは、データ振り分け回路2301の動作モードは、24ビットサイクルが考慮されて、データD1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8をそれぞれR、G、Bの出力端子へ振り分けるモードが採用される。
図20Bの例では、例えばR出力端子の場合、D4、D7、D2、D5、D8、D3、D6、D1、・・・の順でR出力端子へデータが選択されて出力される。
【0065】
図20Cは、1ビットモードによる映像データ*(*=R、G、B、W、ダミーデータのいずれでもよい)が入力する場合の動作例を示している。この映像データが入力したときは、上記モード判定部が、モード制御信号を判定し、1ビットモードであることを決定する。1ビットモードのときは、レジスタReg1からのサンプリングパルスSP1とその反転パルス/SP1が採用される。このときのスイッチSW12はレジスタReg1の出力を選択するように切り替えられる。このときは、レジスタReg1のサンプリングパルスSP1は、“1”、“0”、“1”、“0”、・・・・を繰り返す。
1ビットモードの場合は、シリアルデータ処理回路2200から出力されるデータは、データD1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8の何れかが1でもよいが、例えばデータD1が伝送データ“1”とされ、他は“0”として取り決められる。これにより、振り分け回路2301は、データD1を選択する。振り分け回路2301は、白モード或いは黒モードに応じて、すべての出力端子R、G、Bに“0”又は“1”同時に出力する。或いは、振り分け回路2301は、1ビットモードとカラー指定情報がある場合、カラー指定情報に応じて、出力端子R、又はG,又はBに“1”を出力する。
【0066】
図21は、
図17、
図18、
図19に示した信号供給回路の動作を概略的に説明するためのフローチャートである。まずモード判定部は、同期信号を検出して8ビット単位シリアルデータに対する同期状態となる(ST1、ST2)。この同期状態において、予め仕様書などで取り決められているデータ配列に基づいて、シリアルデータ処理回路2200は、入力データのデータ種類判別及び各種データの振り分けを行う(ST3)。またデータ分離部2201或いはモード判定部は、映像データ及び処理関連データの判定を行う。処理関連データは、
図16で説明したモード制御データ、ゲートアドレス指定データなどである(ST4)。モード判定が決定すると、先に説明したように4ビットモード或いは3ビットモード或いは1ビットモードが設定される(ST5)。そしてタイミングクロックに基づいて、各ブロックの動作が実行される(ST6)。
【0067】
この発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
図22は、さらに他の実施形態を示している。
図18に示した実施形態では、レジスタReg21−Reg28及びラッチ回路Lat21−Lat28は、信号供給回路110内において、ゲート線と同じ方向(X方向)へ配列される構成であった。しかし、制御装置CPにおいて、配列方向の面積に制限があるような場合、或いは配列方向と交差する信号線と同じ方向(Y方向)の面積に余裕がある場合、
図22に示すように、配列してもよい。即ち、複数のレジスタ及び複数のラッチ回路が、それぞれ2行になるように分けて配列してもよい。なお、
図18に示した実施形態と同じ部分には同じ符号を付して具体的な説明は省略する。
【0068】
この発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
図23は、さらに他の実施形態を示している。
図18に示した実施形態において、シリアルデータ処理回路2200では、レジスタReg21−Reg28が直列接続されており、この直列回路は、ビット転送の途中でビットリターンすることができない。しかし
図23のレジスタ直列回路では、レジスタReg23の出力がレジスタReg24に転送される途中に、スイッチSW41が設けられている。そのために、このレジスタ直列回路は、レジスタReg23の出力をスイッチSW41を介して、レジスタReg26に転送することができるし、またスイッチSW41を介して、レジスタReg24に転送することができる。スイッチSW42は、最終段のレジスタReg28の出力を初段のレジスタReg21にフィードバックするか、または初期値“1”をレジスタReg21に入力するかを決めるスイッチである。各レジスタReg21−Reg28から出力される状態出力(“1”または“0”)は、ラッチパルスとして対応するラッチ回路Lat21−Lat28のラッチパルス入力端子に供給される。ラッチ回路Lat21−Lat28はそれぞれラッチパルスが与えられたタイミングでシリアル入力しているデータをラッチし、データD1−D8として出力する。
上記の構成によると、レジスタ直列回路が、データ“1”を転送する場合、8段系路又は6段系路をスイッチ切り替えにより得ることができる。即ち、レジスタReg21−レジスタRge28−レジスタReg21・・・の順でデータ“1”が巡回する8段系路、又は、レジスタReg21−レジスタReg23−レジスタReg26、Reg27、Reg28、Reg21、・・・・の順でデータ“1”が巡回する6段系路である。レジスタの8段は、4の倍数であるから、4ビットモードのときに利用すると便利である。またレジスタの6段は、3の倍数であるから、3ビットモードのときに利用すると便利である。
【0069】
図24Aは、
図23に示した信号供給回路110が基本4ビットモード(8ビットモードと称してもよい)で動作しているとき、ラッチ回路Lat21−Lat28からの出力データD1−D8と、データ変換部2300におけるデータラッチタイミングとラッチデータとの関係を示している。1回のラッチにより4つのデータD1−D4がラッチされ、次のラッチにより4つのデータD5−D8がラッチされる。また次のラッチにより4つのデータD1−D4がラッチされ、この次のラッチにより4つのデータD5−D8がラッチされ、このような動作が繰り替えされる。4ビットモードは、映像データR、G、B、W(又はWがダミーデータ)の入力に対して適用される。
図24Bは、
図23に示した信号供給回路110が基本3ビットモード(6ビットモードと称してもよい)で動作しているとき、ラッチ回路Lat21−Lat26からの出力データD1−D6と、データ変換部2300におけるデータラッチタイミングとラッチデータとの関係を示している。1回のラッチにより3つのデータD1−D3がラッチされ、次のラッチにより3つのデータD4−D6がラッチされる。また次のラッチにより3つのデータD1−D3がラッチされ、この次のラッチにより3つのデータD4−D6がラッチされ、このような動作が繰り替えされる。3ビットモードは、映像データR、G、Bの入力に対して適用される。
シリアルデータ処理回路が1ビットモードで動作するときは、例えば振り分け回路2301は、制御信号(振り分けモード切替信号、カラー指定情報も含む)に応じて、自動的にR、G、B、Wの何れか1つ、又は複数の組み合わせ出力に切り替わる。このとき、レジスタReg21−Reg28、Lat21−Lat28は、電源節約のために停止してもよい。
上記した実施形態によると、振り分け回路2301における振り分け処理の制御が簡単となる。
【0070】
図25は、データ変換部2300の他の実施形態を示している。
図19に示したデータ変換部2300では、サンプリングクパルス(ラッチパルスと称してもよい)を生成するレジスタは、4個で構成されてサンプリングSP1−SP4を生成した。しかし、
図25に示すようにサンプリングパルス生成回路が8つのレジスタReg1−Reg8により構成されてもよい。この場合、先の実施形態で説明したように、4ビットモード、3ビットモード、1ビットモードに対応した適切なサンプリングクロックが生成されることが好ましい。そこで、このサンプリングパルス生成回路は、スイッチSW11、SW14が設けられている。スイッチSW14は、レジスタReg7の出力又はレジスタReg8の出力のいずれかを選択することができる。そしてスイッチSW11は、スイッチSW14の出力または、初期設定時に取り込むためのデータ“1”の入力端子のいずれかを選択することができる。
レジスタReg1−レジスタReg8から出力される各サンプリングクパルス(ラッチパルス)は、ラッチ回路Lat1−ラッチ回路Lat8のラッチパルス入力端子に供給される。ラッチ回路Lat1−ラッチ回路Lat8のデータ入力端子には、それぞれシリアルデータ処理部2200で取り出された映像データD1−D8がそれぞれ入力される。
【0071】
上記のサンプリングパルス生成回路は、基本4ビットモード(8ビットモードと称してもよい)のときは、スイッチSW14はレジスタReg8の出力を選択し、スイッチSW11はスイッチSW14の出力を選択した状態となる。
このときは、ラッチ回路Lat1−Lat8からの出力データD1−D8と、データ変換部2300におけるデータラッチタイミングとラッチデータとの関係は、先の
図24Aで示した関係と同じである。1回のラッチにより4つのデータD1−D4がラッチされ、次のラッチにより4つのデータD5−D8がラッチされる。また次のラッチにより4つのデータD1−D4がラッチされ、この次のラッチにより4つのデータD5−D8がラッチされ、このような動作が繰り替えされる。4ビットモードは、映像データR、G、B、W(又はWがダミーデータ)の入力に対して適用される。
【0072】
次にサンプリングパルス生成回路が、基本3ビットモード(6ビットモードと称してもよい)のときは、スイッチSW14はレジスタReg6の出力を選択し、スイッチSW13はスイッチSW14の出力を選択した状態となる。
このときは、ラッチ回路Lat1−Lat8からの出力データD1−D8と、データ変換部2300におけるデータラッチタイミングとラッチデータとの関係は、先の
図24Bで示した関係と同じである。1回のラッチにより3つのデータD1−D3がラッチされ、次のラッチにより3つのデータD4−D6がラッチされる。また次のラッチにより3つのデータD1−D3がラッチされ、この次のラッチにより3つのデータD4−D6がラッチされ、このような動作が繰り替えされる。3ビットモードは、映像データR、G、Bの入力に対して適用される。
信号供給回路110が1ビットモードで動作するときは、例えば振り分け回路2301は、制御信号(振り分けモード切替信号、カラー指定情報も含む)に応じて、自動的にR、G、B、Wの何れか1つ、又は複数の組み合わせ出力状態に切り替わる。このとき、データ変換部2300は、電源節約のために停止してもよい。
上記した実施形態によると、振り分け回路2301における振り分け処理の制御が簡単となる。
【0073】
図26は、上記したサンプリングパルス生成回路の他の実施形態を示している。
図25に示す実施形態は、レジスタReg1−Reg8をX方向へ直線的に配列した構成である。しかし、配列パターンは、
図25の配列パターンに限定されるものではなく、例えば
図26に示すように、8つのレジスタReg1−Reg8を4個ずつ分けて、2行に配列したパターンでもよい。なお
図25と同じ回路には同じ符号を付して説明は省略する。このような配列パターンであると、X方向の配列長さ短くすることができる。
【0074】
上記したように外部装置の性能に応じて、表示パネルに対するデータ供給方法を工夫することで、データ転送速度の高速化、消費電力の低減化を実現することができる。上記した実施形態は、画素電極が外部光を反射する反射型の表示装置、バックライトを有した透過型の表示装置のいずれでも採用可能である。
【0075】
(1)上記したように実施形態によると、基本的には、
副画素がマトリックス状に配列された表示パネル対して、前記副画素にデジタルデータを供給する信号供給回路であって、前記信号供給回路は、
第1モードでは、外部からn個の副画素に対応する第1映像データを受け取り、前記第1映像データに基づいてn個の前記副画素のためのデジタルデータを前記表示パネルに供給するモードの動作状態を形成し、
第2モードは、外部から前記n個よりも少ないm個の前記副画素に対応する第2映像データを受け取り、前記第2映像データに基づいてn個の前記副画素のためのデジタルデータを前記表示パネルに供給するモードの動作状態を形成するものである。
(2)前記第1及び第2の映像データはシリアルデータであり、上記(1)記載の信号供給回路は、前記シリアルデータをパラレルデータに変換するためのラッチパルスを生成するために、複数のレジスタを直列接続したレジスタ直列回路を有する(例えば
図7、
図8、
図9、
図18、
図19、
図22、
図23、
図25、
図26)。
(3)上記(2)記載の前記レジスタ直列回路は、前記第1モードにおけるラッチパルスと、前記第2モードにおけるラッチパルスを選択的に得るために、最終段のレジスタ出力を初段のレジスタのデータ入力端子に帰還する第1の系路と、最終段よりも前の段のレジスタ出力を前記初段のレジスタのデータ入力端子に帰還する第2の系路とを切り替えるスイッチを備える(例えば
図7、
図8、
図9、
図19、
図22、
図23、
図25、
図26)。
(4)上記(2)記載の前記レジスタ直列回路から出力される複数のラッチパルスは、それぞれ前記シリアルデータをラッチする複数のラッチ回路のラッチパルス入力端子に供給される(
図7−
図9、
図18、
図19、
図23、
図25、
図26)。
(5)上記(2)記載のレジスタ直列回路は、8ビット単位で入力するシリアルデータをパラレルデータに変換するためのシリアルデータ処理回路に設けられている(例えば
図18、
図22、
図23)。
(6)上記(2)記載のレジスタ直列回路は、8ビット単位で入力するシリアルデータをパラレルデータに変換した後の任意のデータを、ラッチするためのラッチパルスを生成するラッチパルス生成回路に用いられる(
図19、
図25、
図26)。
(7)上記(5)又は(6)記載の8ビット単位で入力するシリアルデータは、さらに、映像データの他にアドレス指定データ、モード制御データを含む。
(8)上記(7)記載の前記信号供給回路は、前記モード制御データに基づいて前記第1モード、前記第2モードを切り替える。
(9)上記(1)記載のシリアルデータは、R、G、B、Wの映像データ又はR、G、Bの映像データのいずれかを含む。
(10)上記(1)記載の信号供給回路は、さらに、自動的にダミーデータを生成する回路を含む。
【0076】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また請求項を制御ロジックとして表現した場合、コンピュータを実行させるインストラクションを含むプログラムとして表現した場合、及び前記インストラクションを記載したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として表現した場合でも本発明の装置を適用したものである。