特許第6761954号(P6761954)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6761954
(24)【登録日】2020年9月10日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】浴室用空調装置のシート付パネル
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/20 20060101AFI20200917BHJP
   E04B 9/30 20060101ALI20200917BHJP
   F24D 15/00 20060101ALI20200917BHJP
   F24D 19/06 20060101ALI20200917BHJP
【FI】
   F24F1/0007 401B
   E04B9/30 B
   F24D15/00 B
   F24D19/06 A
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-80652(P2016-80652)
(22)【出願日】2016年4月13日
(65)【公開番号】特開2017-190907(P2017-190907A)
(43)【公開日】2017年10月19日
【審査請求日】2019年2月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】中岡 敬善
【審査官】 瀧本 絢奈
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−280998(JP,A)
【文献】 特開2001−162679(JP,A)
【文献】 特開2003−327775(JP,A)
【文献】 特開2000−177782(JP,A)
【文献】 特開平11−182146(JP,A)
【文献】 特開2012−021349(JP,A)
【文献】 特開2014−95516(JP,A)
【文献】 特開2015−63857(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 13/20
F24F 7/00− 7/10
F26B 9/02
E04B 9/30
F24D 15/00
F24D 19/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室を構成する天井または側壁に設置される浴室用空調装置に取り付け可能な浴室用空調装置のシート付パネルであって、
前記浴室用空調装置のうちの前記浴室側に配置される部分を隠すことができるように前記天井または前記側壁に沿うように配置される主壁と、前記浴室側に配置される部分を隠すことができるように前記主壁の外周部から前記主壁の裏面側に立ち上がる外周壁とを備え、前記外周壁と天井または側壁との間に空気が流れる隙間が形成されるように構成されるパネルと、
前記主壁の表面から前記外周壁の表面に回り込むように少なくとも前記主壁の表面および前記外周壁の表面に貼り付けられるシートと、
前記シートが前記パネルから剥がれることを妨げるように前記パネルに取り付けられる剥離抑制部材とを備える
浴室用空調装置のシート付パネル。
【請求項2】
前記剥離抑制部材は、前記シートの縁を含むシートの外周部および前記パネルの裏面に跨るように貼り付けられるテープである
請求項1に記載の浴室用空調装置のシート付パネル。
【請求項3】
前記剥離抑制部材は、前記シートを前記外周壁に押さえ付けることができるように前記パネルに取り付けられる
請求項1に記載の浴室用空調装置のシート付パネル。
【請求項4】
前記剥離抑制部材は、前記外周壁を前記外周壁の表面および裏面から挟み込むことができるように対向する一対の対向壁、および、前記一対の対向壁を繋げる接続壁を含む
請求項3に記載の浴室用空調装置のシート付パネル。
【請求項5】
前記シートの縁を含むシートの外周部が前記主壁の裏面または前記外周壁の裏面に位置するように前記シートが前記外周壁に沿って前記外周壁の表面側から裏面側に折り曲げられている
請求項1〜4のいずれか一項に記載の浴室用空調装置のシート付パネル。
【請求項6】
前記パネルは、前記外周壁の裏面と対向するように前記主壁の裏面から立ち上がる規制部をさらに備え、
前記剥離抑制部材は、前記外周壁の裏面と前記規制部との間に嵌め込むことができるように対向する一対の対向壁、および、前記一対の対向壁を繋げる接続壁を含む
請求項3を直接的に引用する請求項5に記載の浴室用空調装置のシート付パネル。
【請求項7】
浴室を構成する天井または側壁に設置される浴室用空調装置に取り付け可能な浴室用空調装置のシート付パネルであって、
前記浴室用空調装置のうちの前記浴室側に配置される部分を隠すことができるように前記天井または前記側壁に沿うように配置される主壁と、前記浴室側に配置される部分を隠すことができるように前記主壁の外周部から前記主壁の裏面側に立ち上がる外周壁とを備え、前記外周壁と天井または側壁との間に空気が流れる隙間が形成されるように構成されるパネルと、
前記主壁の表面から前記外周壁の表面に回り込むように少なくとも前記主壁の表面および前記外周壁の表面に貼り付けられるシートとを備え、
前記シートの縁を含むシートの外周部が前記主壁の裏面または前記外周壁の裏面に位置するように前記シートが前記外周壁に沿って前記外周壁の表面側から裏面側に折り曲げられている
浴室用空調装置のシート付パネル。
【請求項8】
前記浴室用空調装置は装置本体を備え、
前記装置本体は電動ファンを内蔵するファン内蔵部を含み、
前記主壁は前記ファン内蔵部を隠すように構成される
請求項1〜7のいずれか一項に記載の浴室用空調装置のシート付パネル。
【請求項9】
前記装置本体は前記電動ファンから前記浴室に送風するための通気口、および、前記通気口を開閉するルーバーを含み、
前記主壁は前記ルーバーが配置される開口部を含む
請求項8に記載の浴室用空調装置のシート付パネル。
【請求項10】
前記装置本体の底部は浴室に配置され、
前記外周壁は前記装置本体の底部の側面を隠すように構成される
請求項8または9に記載の浴室用空調装置のシート付パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシートが貼り付けられた浴室用空調装置のシート付パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
浴室の天井等に設置される浴室用空調装置が知られている。浴室用空調装置の代表的な設置の形態として、浴室用空調装置の通気口を含む部分が天井の開口から浴室に飛び出る形態、および、浴室用空調装置の全体が天井の裏側に配置される形態がある。この浴室用空調装置には、浴室用空調装置をユーザーから隠すためのパネルが取り付けられる。一例では、パネルは、浴室用空調装置のうちの通気口の周囲の部分を隠す主壁と、浴室用空調装置のうちの主壁の裏面側に位置する部分を隠すことができるように主壁の外周部から主壁の裏面側に立ち上がる外周壁とを備える。なお、特許文献1は従来のパネルの一例を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−172320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
浴室の意匠性を高めるため、浴室を構成する天井および側壁に加飾シートが貼り付けられることがある。上記パネルにも加飾シートが貼り付けられることにより、浴室の意匠性が一層高められる。この場合、意匠性の点から、パネルの主壁の表面だけでなく外周壁の表面にも加飾シートを貼り付けることが好ましい。ただし、外周壁の表面に加飾シートが貼り付けられる場合、主壁の表面だけに加飾シートが貼り付けられる場合よりもシートの縁が剥がれやすいことが確認された。これは、加飾シートをパネルに貼り付ける工程において、主壁に対して屈曲した外周壁に加飾シートをしっかり貼り付けるために加飾シートが強く引っ張られた状態で外周壁に貼り付けられることが関係していると考えられる。加飾シートが引っ張られることにより加飾シートが伸び、パネルに貼り付けられた状態における加飾シートの単位面積あたりの接着剤の量が減少し、主壁の表面だけに加飾シートが貼り付けられる場合と比較してシートの縁を含むシートの外周部の接着力が弱くなり、加飾シートがパネルから剥がれやすい状態が形成される。加飾シートがパネルから剥がれた場合には意匠性が低下するおそれがある。なお、加飾シート以外のシートがパネルに貼り付けられる場合にも上記と同様の課題が発生する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に関する浴室用空調装置のシート付パネルの一形態は浴室を構成する天井または側壁に設置される浴室用空調装置に取り付け可能な浴室用空調装置のシート付パネルであって、前記浴室用空調装置のうちの前記浴室側に配置される部分を隠すことができるように前記天井または前記側壁に沿うように配置される主壁と、前記浴室側に配置される部分を隠すことができるように前記主壁の外周部から前記主壁の裏面側に立ち上がる外周壁とを備え、前記外周壁と天井または側壁との間に空気が流れる隙間が形成されるように構成されるパネルと、前記主壁の表面から前記外周壁の表面に回り込むように少なくとも前記主壁の表面および前記外周壁の表面に貼り付けられるシートと、前記シートが前記パネルから剥がれることを妨げるように前記パネルに取り付けられる剥離抑制部材とを備える。
【0006】
本発明に関する浴室用空調装置のシート付パネルの別の一形態は浴室を構成する天井または側壁に設置される浴室用空調装置に取り付け可能な浴室用空調装置のシート付パネルであって、前記浴室用空調装置のうちの前記浴室側に配置される部分を隠すことができるように前記天井または前記側壁に沿うように配置される主壁と、前記浴室側に配置される部分を隠すことができるように前記主壁の外周部から前記主壁の裏面側に立ち上がる外周壁とを備え、前記外周壁と天井または側壁との間に空気が流れる隙間が形成されるように構成されるパネルと、前記主壁の表面から前記外周壁の表面に回り込むように少なくとも前記主壁の表面および前記外周壁の表面に貼り付けられるシートとを備え、前記シートの縁を含むシートの外周部が前記主壁の裏面または前記外周壁の裏面に位置するように前記シートが前記外周壁に沿って前記外周壁の表面側から裏面側に折り曲げられている。
【発明の効果】
【0007】
上記浴室用空調装置のシート付パネルによれば、意匠性が低下しにくい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1の浴室ユニットの透視図である。
図2図1の浴室用空調装置およびシート付きパネルの斜視図である。
図3図2のシート付パネルの裏面側の構成を示す平面図である。
図4図3のパネルの取付部の斜視図である。
図5図3のD5−D5線に沿う断面図である。
図6】実施の形態2のシート付パネルの断面図である。
図7】実施の形態3のシート付パネルの断面図である。
図8】実施の形態4のシート付パネルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(浴室用空調装置のシート付パネルが取り得る形態の一例)
〔1〕本発明に関する浴室用空調装置(20)のシート付パネル(30)の一形態は、浴室(B)を構成する天井(13)または側壁(12)に設置される浴室用空調装置(20)に取り付け可能な浴室用空調装置(20)のシート付パネル(30)であって、前記浴室用空調装置(20)のうちの前記浴室(B)側に配置される部分を隠すことができるように前記天井(13)または前記側壁(12)に沿うように配置される主壁(41)と、前記浴室(B)側に配置される部分を隠すことができるように前記主壁(41)の外周部から前記主壁(41)の裏面(41B)側に立ち上がる外周壁(42)とを備えるパネル(40)と、前記主壁(41)の表面(41A)から前記外周壁(42)の表面(42A)に回り込むように少なくとも前記主壁(41)の表面(41A)および前記外周壁(42)の表面(42A)に貼り付けられるシート(50)と、前記シート(50)が前記パネル(40)から剥がれることを妨げるように前記パネル(40)に取り付けられる剥離抑制部材(70、80、90)とを備える。
上記シート付パネルによれば、シートが剥がれにくい。このため、意匠性が低下しにくい。
【0010】
〔2〕前記浴室用空調装置(20)のシート付パネル(30)の一例によれば、前記剥離抑制部材(70)は、前記シート(50)の縁(51A)を含むシート(50)の外周部(51)および前記パネル(40)の裏面に跨るように貼り付けられるテープである。
上記シート付パネルによれば、外周壁に凹凸が設けられる場合であっても剥離抑制部材をパネルに沿って綺麗に貼り付けることができる。このため、シートがパネルから剥がれにくい。
【0011】
〔3〕前記浴室用空調装置(20)のシート付パネル(30)の一例によれば、前記剥離抑制部材(80、90)は、前記シート(50)を前記外周壁(42)に押さえ付けることができるように前記パネル(40)に取り付けられる。
上記シート付パネルによれば、浴室に発生する水蒸気の影響により剥離抑制部材の機能が低下するおそれがない。
【0012】
〔4〕前記浴室用空調装置(20)のシート付パネル(30)の一例によれば、前記剥離抑制部材(80)は、前記外周壁(42)を前記外周壁(42)の表面(42A)および裏面(42B)から挟み込むことができるように対向する一対の対向壁(81)、および、前記一対の対向壁(81)を繋げる接続壁(82)を含む。
上記シート付パネルによれば、剥離抑制部材をパネルに取り付ける作業を容易に実施できる。
【0013】
〔5〕前記浴室用空調装置(20)のシート付パネル(30)の一例によれば、前記シート(50)の縁(51A)を含むシート(50)の外周部(51)が前記主壁(41)の裏面(41B)または前記外周壁(42)の裏面(42B)に位置するように前記シート(50)が前記外周壁(42)に沿って前記外周壁(42)の表面(42A)側から裏面(42B)側に折り曲げられている。
上記シート付パネルによれば、シートの縁がユーザーに視認されない。このため、意匠性がより高められる。
【0014】
〔6〕前記浴室用空調装置(20)のシート付パネル(30)の一例によれば、前記パネル(40)は、前記外周壁(42)の裏面(42B)と対向するように前記主壁(41)の裏面(41B)から立ち上がる規制部(44)をさらに備え、前記剥離抑制部材(90)は、前記外周壁(42)の裏面(42B)と前記規制部(44)との間に嵌め込むことができるように対向する一対の対向壁(91)、および、前記一対の対向壁(91)を繋げる接続壁(92)を含む。
上記シート付パネルによれば、剥離抑制部材をパネルに取り付ける作業を容易に実施できる。
【0015】
〔7〕本発明に関する浴室用空調装置(20)のシート付パネル(30)の別の一形態は、浴室(B)を構成する天井(13)または側壁(12)に設置される浴室用空調装置(20)に取り付け可能な浴室用空調装置(20)のシート付パネル(30)であって、前記浴室用空調装置(20)のうちの前記浴室(B)側に配置される部分を隠すことができるように前記天井(13)または前記側壁(12)に沿うように配置される主壁(41)と、前記浴室(B)側に配置される部分を隠すことができるように前記主壁(41)の外周部から前記主壁(41)の裏面(41B)側に立ち上がる外周壁(42)とを備えるパネル(40)と、前記主壁(41)の表面(41A)から前記外周壁(42)の表面(42A)に回り込むように少なくとも前記主壁(41)の表面(41A)および前記外周壁(42)の表面(42A)に貼り付けられるシート(50)とを備え、前記シート(50)の縁(51A)を含むシート(50)の外周部(51)が前記主壁(41)の裏面(41B)または前記外周壁(42)の裏面(42B)に位置するように前記シート(50)が前記外周壁(42)に沿って前記外周壁(42)の表面(42A)側から裏面(42B)側に折り曲げられている。
上記シート付パネルによれば、シートの縁がパネルから剥がれたとしても、シートのうちのパネルから剥がれた部分が外周壁の表面に到達するまでに時間を要する。このため、意匠性が低下しにくい。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、浴室用空調装置20およびシート付パネル30を含む浴室ユニット10の一例を示している。浴室ユニット10は床面11、複数の側壁12、天井13、浴槽15、浴室用空調装置20、および、シート付パネル30を備えている。浴室ユニット10内には浴室Bが形成されている。浴室Bは床面11、複数の側壁12、および、天井13により囲まれた空間である。1枚の側壁12の表面および天井13の表面には、浴室Bの意匠性を高めるための加飾シート14が貼り付けられている。加飾シート14に印刷された柄の一例は木目である。
【0017】
天井13には、浴室用空調装置20が設けられる開口13Aが形成されている。浴室用空調装置20は大半の部分が天井13の裏側に配置され、一部が開口13Aから浴室Bに飛び出るように天井13に設置されている。浴室用空調装置20に搭載される機能は換気、乾燥、および、暖房である。
【0018】
シート付パネル30は、浴室用空調装置20をユーザーから隠すことができるように浴室用空調装置20に取り付けられている。シート付パネル30を構成するパネル40(図2参照)の表面にも加飾シート14と同様の柄が印刷された加飾シート50が貼り付けられている。加飾シート14、50を構成する材料の一例はポリ塩化ビニルである。
【0019】
図2は浴室用空調装置20およびシート付パネル30の斜視図である。図2では、シート付パネル30に貼り付けられた加飾シート50の半分を省略している。図2の二点鎖線L1は加飾シート50が記載された部分と省略された部分との境界である。
【0020】
浴室用空調装置20は、電動ファン22等を内蔵する装置本体21、浴室B(図1参照)に送風するための通気口23、および、通気口23を開閉するルーバー24を備えている。電動ファン22は例えば天井13(図1参照)とシート付パネル30との間に形成されている隙間Sから浴室Bの空気を取り入れ、通気口23を介して浴室Bに送風する。通気口23およびルーバー24は、装置本体21の底部21Aに設けられている。ルーバー24の表面には加飾シート50が貼り付けられていない。浴室用空調装置20のうち、装置本体21の底部21Aが浴室Bに配置されている。
【0021】
シート付パネル30はパネル40および加飾シート50を備えている。パネル40を構成する材料の一例はポリプロピレン樹脂である。パネル40は主壁41および外周壁42(図4参照)を備えている。主壁41は、天井13から浴室B側に離れた位置に配置され、浴室用空調装置20の底部21Aのうちの通気口23の周囲の部分21Bを隠す。
【0022】
図3は、図2に示されるように加飾シート50の半分が省略された状態のシート付パネル30の裏面側の平面図である。図3の二点鎖線L2は加飾シート50が記載された部分と省略された部分との境界である。外周壁42は主壁41の裏面41Bの外周部に沿って設けられている。
【0023】
図4は加飾シート50が貼り付けられる前のパネル40の裏面側の構成を示している。外周壁42は、浴室用空調装置20のうちの主壁41の裏面41B側に位置する部分である底部21Aの側面21C(図1および図2参照)を隠すことができるように主壁41の外周部から主壁41の裏面41B側に立ち上がる。図1に示されるように天井13と主壁41との間に隙間Sが形成されているが、外周壁42がパネル40に設けられていることにより、装置本体21の底部21Aの側面21Cが隙間Sから視認されにくい。
【0024】
図3に示されるように、シート付パネル30は複数の取付部43をさらに備えている。4つの取付部43がパネル40の四隅のそれぞれに設けられている。2つの取付部43がパネル40の中間部の各側部のそれぞれに設けられている。図4に示されるとおり、取付部43は主壁41の裏面から立ち上がる壁である。各取付部43が浴室用空調装置20に設けられている被取付部(図示略)に取り付けられることにより、シート付パネル30が図1に示されるように浴室用空調装置20に取り付けられる。
【0025】
図5に示されるように、加飾シート50は主壁41の表面41A、外周壁42の表面42A、および、外周壁42の裏面42Bに貼り付けられている。具体的には、加飾シート50は主壁41の表面41A側から外周壁42の表面42A側に回り込むように主壁41の表面41Aおよび外周壁42の表面42Aに貼り付けられている。さらに、加飾シート50の縁51Aを含む加飾シート50の外周部51が外周壁42の裏面42B側に位置するように加飾シート50が外周壁42に沿って外周壁42の表面42A側から裏面42B側に折り曲げられている。主壁41の表面41Aおよび外周壁42の表面42Aに加飾シート50が貼り付けられていることにより、パネル40の意匠性が高められている。また、加飾シート50の外周部51がユーザーに視認されないため、パネル40の意匠性がより高められる。
【0026】
主壁41の表面41Aおよび外周壁42の表面42Aと加飾シート50との間には接着プライマ層60が形成されている。接着プライマ層60は加飾シート50をパネル40に貼り付ける工程において、パネル40と加飾シート50との接着力を高めるために形成される。
【0027】
シート付パネル30は剥離抑制部材70をさらに備えている。剥離抑制部材70は加飾シート50がパネル40から剥がれることを妨げるように、加飾シート50の外周部51および外周壁42の裏面42Bに跨るようにパネル40および加飾シート50に貼り付けられたテープである。一例では、外周壁42の全周にわたり剥離抑制部材70が設けられている(図3参照)。
【0028】
シート付パネル30によれば、剥離抑制部材70がパネル40に取り付けられるため、加飾シート50が剥がれにくい。このため、シート付パネル30の意匠性が低下しにくい。また、シート付パネル30によれば、外周壁42に凹凸が設けられる場合であっても剥離抑制部材70をパネル40に沿って綺麗に貼り付けることができる。このため、加飾シートがパネル40から剥がれにくい。
【0029】
図5を参照して、シート付パネル30の製造方法について説明する。
第1の工程では、パネル40の主壁41の表面41Aおよび外周壁42の表面42Aに接着プライマ層60が形成される。第2の工程では、加飾シート50の裏面の全体に接着剤が塗布される。なお、第1の工程および第2の工程の順序は入れ替え可能である。また、第1の工程および第2の工程を平行して実施することもできる。
【0030】
第3の工程では、接着剤が塗布された加飾シート50が主壁41の表面41Aに貼り付けられる。第4の工程では、加飾シート50のうちのパネル40に貼り付けられていない部分が主壁41の表面41A側から外周壁42の表面42A側に回り込むように引き回され、外周壁42の表面42Aに貼り付けられる。このとき、主壁41に対して屈曲した外周壁42に加飾シート50がしっかり貼り付けられるように、加飾シート50が強く引っ張られる。第5の工程では、加飾シート50のうちのパネル40に貼り付けられていない部分が外周壁42の表面42A側から外周壁42の裏面42B側に回り込むように引き回され、外周壁42の裏面42Bに貼り付けられる。このとき、外周壁42の裏面42Bに加飾シート50がしっかり貼り付けられるように、加飾シート50が強く引っ張られる。第6の工程では、加飾シート50の外周部51および外周壁42の裏面42Bに跨るように剥離抑制部材70が貼り付けられる。第7の工程では、加飾シート50のうちのパネル40の開口40Aに対応する部分が切り取られる。これらの工程を経て製造されたシート付パネル30が浴室用空調装置20に取り付けられる。
【0031】
(実施の形態2)
図6は実施の形態2のシート付パネル30の断面である。実施の形態2のシート付パネル30の構成は以下に説明する点において実施の形態1のシート付パネル30と相違し、その他の点において実施の形態1のシート付パネル30と共通している。なお、以下の説明では、実施の形態1および2に共通する構成に対して同一の符号を用いている。
【0032】
実施の形態2のシート付パネル30は、実施の形態1の剥離抑制部材70(図5参照)に代えて、図6に示される剥離抑制部材80を備えている。剥離抑制部材80を構成する材料は透明な樹脂材料である。剥離抑制部材80は加飾シート50がパネル40から剥がれることを妨げるように外周壁42に取り付けられる成型品であり、一対の対向壁81および接続壁82を含む。一対の対向壁81は、剥離抑制部材80が外周壁42に取り付けられていない状態において、外周壁42を外周壁42の表面42A側および裏面42B側から挟み込むことができるように対向している。接続壁82は一対の対向壁81を繋げている。
【0033】
実施の形態2のシート付パネル30では、一対の対向壁81の間が押し広げられるように剥離抑制部材80が外周壁42に取り付けられている。このため、対向壁81の復元力により加飾シート50が外周壁42に押さえ付けられ、加飾シート50が外周壁42から一層剥がれにくい。また、浴室Bに発生する水蒸気の影響により剥離抑制部材80の機能が低下するおそれがない。
【0034】
(実施の形態3)
図7は実施の形態3のシート付パネル30の断面である。実施の形態3のシート付パネル30の構成は以下に説明する点において実施の形態1のシート付パネル30と相違し、その他の点において実施の形態1のシート付パネル30と共通している。なお、以下の説明では、実施の形態1および3に共通する構成に対して同一の符号を用いている。
【0035】
実施の形態3のシート付パネル30は、実施の形態1の剥離抑制部材70(図5参照)に代えて、図7に示される剥離抑制部材90を備えている。実施の形態3のパネル40は主壁41の裏面41Bから立ち上がる規制部44をさらに備えている。規制部44は、剥離抑制部材90がパネル40に取り付けられていない状態において外周壁42の裏面42Bと対向する規制面44A有し、外周壁42の裏面42Bから一定の距離を隔てた位置に設けられている。
【0036】
剥離抑制部材90は一対の対向壁91および接続壁92を含む。一対の対向壁91は、外周壁42の裏面42Bと規制部44の規制面44Aとの間に嵌め込むことができるように対向している。接続壁92は、一対の対向壁91を繋げている。
【0037】
実施の形態3のシート付パネル30では、一対の対向壁91の間が狭められるように剥離抑制部材90が外周壁42の裏面と規制部44の規制面44Aとの間に嵌め込まれている。このため、対向壁91の復元力により加飾シート50が外周壁42に押さえ付けられ、加飾シート50が外周壁42から一層剥がれにくい。また、浴室Bに発生する水蒸気の影響により剥離抑制部材90の機能が低下するおそれがない。
【0038】
(実施の形態4)
図8は実施の形態4のシート付パネル30の断面である。実施の形態4のシート付パネル30の構成は以下に説明する点において実施の形態1のシート付パネル30と相違し、その他の点において実施の形態1のシート付パネル30と共通している。なお、以下の説明では、実施の形態1および4に共通する構成に対して同一の符号を用いている。
【0039】
実施の形態4のシート付パネル30には、剥離抑制部材70(図5参照)が設けられていない。加飾シート50の縁51Aが主壁41の裏面41Bと外周壁42の裏面42Bとの境界付近に位置するように加飾シート50がパネル40に貼り付けられている。
【0040】
このシート付パネル30によれば、加飾シート50の縁51Aがパネル40から剥がれたとしても、加飾シート50のうちのパネル40から剥がれた部分が外周壁42の表面42Aに到達するまでに時間を要する。このため、意匠性が低下しにくい。
【0041】
(変形例)
上記各実施の形態に関する説明は本発明に従う浴室用空調装置のシート付パネルが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う浴室用空調装置のシート付パネルは上記各実施の形態以外に例えば以下に示される各実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
【0042】
・実施の形態2では、シート付パネル30の意匠性が低下しないように剥離抑制部材80を透明な樹脂材料で形成しているが、意匠性の低下を抑制するための構成は任意に変更可能である。一例では、剥離抑制部材80の表面に加飾シート50の柄と同じ柄が印刷される。この場合、剥離抑制部材80を構成する材料が透明な樹脂材料以外の材料であっても、意匠性の低下が抑制される。
【0043】
・パネル40に加飾シート50以外のシートを貼り付けることもできる。その一例として、表面に柄が印刷されていないシートが挙げられる。このシートがパネル40から剥がれる場合にも加飾シート50がパネル40から剥がれる場合と同様に意匠性が低下するおそれがある。実施の形態1〜3のパネル40に上記シートが貼り付けられる場合、そのシートがパネル40から剥がれることが剥離抑制部材70、80、90により妨げられる。このため、意匠性が低下しにくい。また、実施の形態4の加飾シート50と同様に上記シートがパネル40に貼り付けられる場合、実施の形態4と同様の効果が得られる。
【0044】
・パネル40上における加飾シート50の縁51Aの位置は任意に変更可能である。第1の例では、加飾シート50の縁51Aが主壁41の裏面41Bに位置する。この変形例は実施の形態1〜4に適用できる。第2の例では、加飾シート50の縁51Aが外周壁42の頂部に位置する。この変形例は実施の形態1および2に適用できる。
【0045】
・シート付パネル30は、換気、乾燥、および、暖房のうちの1つまたは2つの機能を搭載していない浴室用空調装置に対しても取り付け可能である。
・浴室ユニット10における浴室用空調装置20の設置形態は任意に変更可能である。第1の例では、浴室用空調装置20の全体が天井13の裏側に位置するように浴室用空調装置20が設置される。第2の例では、浴室用空調装置20の全体が側壁12の裏側に位置するように浴室用空調装置20が設置される。第3の例では、浴室用空調装置20の底部21Aが側壁12に設けられた開口から浴室Bに飛び出るように浴室用空調装置20が設置される。
【符号の説明】
【0046】
12…側壁、13…天井、20…浴室用空調装置、30…シート付パネル、40…パネル、41…主壁、41A…表面、41B…裏面、42…外周壁、42A…表面、42B…裏面、44…規制部、50…加飾シート(シート)、51…外周部、51A…縁、70…剥離抑制部材、80…剥離抑制部材、81…対向壁、82…接続壁、90…剥離抑制部材、91…対向壁、92…接続壁、B…浴室。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8