特許第6772387号(P6772387)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6772387
(24)【登録日】2020年10月2日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】接合画面、表示装置および携帯端末
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/40 20060101AFI20201012BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20201012BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20201012BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20201012BHJP
【FI】
   G09F9/40 301
   G09F9/33
   G09F9/30 365
   G09F9/30 308Z
   G09F9/30 338
   G09F9/00 302
   G09F9/00 366A
   G09F9/00 313
【請求項の数】15
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-534838(P2019-534838)
(86)(22)【出願日】2018年2月27日
(65)【公表番号】特表2020-514790(P2020-514790A)
(43)【公表日】2020年5月21日
(86)【国際出願番号】CN2018077439
(87)【国際公開番号】WO2018205714
(87)【国際公開日】20181115
【審査請求日】2019年6月25日
(31)【優先権主張番号】201710342858.X
(32)【優先日】2017年5月12日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、レ
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ハイピン
【審査官】 佐野 浩樹
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第106657459(CN,A)
【文献】 特表2015−501461(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第106383549(CN,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2017−0043076(KR,A)
【文献】 特開2014−161009(JP,A)
【文献】 特開2017−045855(JP,A)
【文献】 特表2014−509028(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第106450027(CN,A)
【文献】 国際公開第2014/192236(WO,A1)
【文献】 特開2012−250533(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0181572(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第107180599(CN,A)
【文献】 中国実用新案第206557671(CN,U)
【文献】 中国特許出願公開第107579104(CN,A)
【文献】 特表2018−515820(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第3054399(EP,A1)
【文献】 特表2019−512762(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1335、 1/13363、
G09F 9/00 − 9/46 、
H01L27/32 、51/50 、
H05B33/00 −33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接合画面(1)であって、
フレキシブル画面(11)を貫通する開口部(11c)を有する前記フレキシブル画面(11)と、
前記開口部11cに設けられたLED画面(12)と、
フレキシブル回路基板(13)とを含み、前記LED画面(12)内の信号線が前記フレキシブル回路基板(13)に接合され、前記フレキシブル回路基板(13)内の信号線が前記フレキシブル画面(11)に接合されている、接合画面(1)。
【請求項2】
前記フレキシブル画面(11)が画像を表示するための表示領域(D1)を有し、前記開口部(11c)が前記表示領域(D1)内にある、請求項1に記載の接合画面(1)。
【請求項3】
前記接合画面(1)の表面上に画像を表示するためのガラスカバープレート(14)をさらに含む、請求項2に記載の接合画面(1)。
【請求項4】
画像を表示するための前記フレキシブル画面(11)の表面上の第1カバープレート(15)と、
画像を表示するための前記LED画面(12)の表面上の第2カバープレート(16)とをさらに含み、前記第1カバープレート(15)の側壁が前記第2カバープレート(16)の側壁に付着している、請求項2に記載の接合画面(1)。
【請求項5】
前記フレキシブル画面(11)が前記表示領域(D2)と一体的に接続された非表示領域(D2)とをさらに有する、請求項2に記載の接合画面(1)。
【請求項6】
前記第1カバープレート(15)が柔軟に曲げ可能なプラスチックカバープレートであり、前記第2カバープレート(16)がガラスカバープレートである、請求項4に記載の接合画面(1)。
【請求項7】
前記フレキシブル画面(11)が有機発光ダイオード画面である、請求項1から6のいずれか一項に記載の接合画面(1)。
【請求項8】
前記LED画面(12)内の前記信号線が薄膜トランジスタ回路により実現され、前記フレキシブル回路基板(13)内の前記信号線が他の薄膜トランジスタ回路により実現される、請求項1から7のいずれか一項に記載の接合画面(1)。
【請求項9】
前記フレキシブル画面(11)の前面(11a)と前記LED画面(12)の前面(12a)とが同一平面となって前記接合画面(1)の表面に接合され、前記フレキシブル画面(11)の後面(11b)と前記LED画面(12)の後面(12b)とが前記接合画面(1)の他の表面に接合される、請求項1から8のいずれか一項に記載の接合画面(1)。
【請求項10】
指紋識別モジュール(2)と請求項1から9のいずれか一項に記載の接合画面(1)とを含み、前記指紋識別モジュール(2)が前記LED画面(12)上に設けられている、表示装置(10)。
【請求項11】
前記LED画面(12)が非表示面(D2)を有し、前記非表示面(D2)に前記指紋識別モジュール(2)が設置される、請求項10に記載の表示装置(10)。
【請求項12】
前記指紋識別モジュール(2)が光学式指紋識別構成要素であり、または前記指紋識別モジュール(2)が赤外線指紋識別構成要素である、請求項10または11に記載の表示装置(10)。
【請求項13】
前記LED画面(12)が中空の収容溝(2a)を画定し、前記収容溝(2a)のサイズが前記LED画面(12)のサイズよりも小さく、前記指紋識別モジュール(2)が前記収容溝(2a)に収容されている、請求項10から12のいずれか一項に記載の表示装置(10)。
【請求項14】
前記LED画面(12)のサイズが前記指紋識別モジュール(2)のサイズと同じである、請求項10から13のいずれか一項に記載の表示装置(10)。
【請求項15】
請求項10から14のいずれか一項に記載の表示装置(10)を備える、携帯端末(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子機器の技術分野に関し、特に、接合画面、表示装置および携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブル画面は、より軽くそして寸法がより薄いだけでなく、元の構成要素よりも消費電力が少ない点においても明らかに画面よりも優れており、装置の耐久性を改善するために導電性である。同時に、フレキシブル画面は、その屈曲性および良好な柔軟性のために以前の画面よりもはるかに高い耐久性を有し、装置への偶発的な損傷の可能性が減少する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、接合画面、表示装置および携帯端末を提供することを目的とし、接合画面は指紋識別モジュールの取り付けを容易にする。
【0004】
上記の技術的問題を解決するために、本開示は、フレキシブル画面、LED画面およびフレキシブル回路基板を含む接合画面を提供する。フレキシブル画面はフレキシブル画面を貫通する開口部を有し、LED画面は開口部内に配置されている。LED画面内の信号線はフレキシブル回路基板に接合され、フレキシブル回路基板内の信号線はフレキシブル画面に接合されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、フレキシブル画面は画像を表示するための表示領域を有し、開口部は表示領域内にある。
【0006】
一実施形態では、接合画面は、接合画面の表面上に画像を表示するためのガラスカバープレートをさらに含む。
【0007】
一実施形態では、接合画面は、画像を表示するためのフレキシブル画面の表面上の第1カバープレート、画像を表示するためのLED画面の表面上の第2カバープレートをさらに含み、第1カバープレートの側壁は第2カバープレートの側壁に付着している。
【0008】
一実施形態では、フレキシブル画面は、表示領域と一体的に接続された非表示領域をさらに有する。
【0009】
一実施形態では、第1カバープレートは柔軟に曲げ可能なプラスチックカバープレートであり、第2カバープレートはガラスカバープレートである。
【0010】
一実施形態では、フレキシブル画面は有機発光ダイオード画面である。
【0011】
一実施形態では、LED画面内の信号線は薄膜トランジスタ回路であり、フレキシブル回路基板内の信号線は他の薄膜トランジスタ回路である。
【0012】
一実施形態では、フレキシブル画面の前面とLED画面の前面とは同一平面となって接合画面の表面に接合され、フレキシブル画面の後面とLED画面の後面とは接合画面の他の表面に接合される。
【0013】
本開示は、指紋識別モジュールと上記の接合画面とを含む表示装置をさらに提供する。
【0014】
一実施形態では、LED画面は非表示面を有し、指紋識別モジュールは非表示面にホットプレスされる。
【0015】
一実施形態では、指紋識別モジュールは光学式指紋識別構成要素であり、または指紋識別モジュールは赤外線指紋識別構成要素である。
【0016】
一実施形態では、LED画面は中空の収容溝を画定し、収容溝のサイズはLED画面のサイズよりも小さく、指紋識別モジュールは収容溝に収容されている。
【0017】
一実施形態では、LED画面のサイズは指紋識別モジュールのサイズと同じである。
【0018】
本開示は、上記の表示装置を含む携帯端末をさらに提供する。
【0019】
本開示による接合画面では、フレキシブル画面の開口部にLED画面を設け、LED画面にフレキシブル画面の開口部を設け、フレキシブル画面とLED画面とを接合画面に接合することにより接合画面を曲げることができ、LED画面の位置は接合画面の剛性をある程度高めるので、接合画面を様々な装置に適用し、様々な構成要素(指紋識別モジュールなど)を接合画面に取り付けるのに都合がよくなり、これにより接合画面の信頼性が向上する。
【0020】
表示装置および携帯端末は上記の接合画面を採用し、接合画面にはLED画面が設けられているので、指紋識別モジュールをLED画面に良好に取り付けることができ、表示装置および携帯端末の信頼性が向上する。
【0021】
本開示の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下は、実施形態の説明に必要な添付の図面を簡単に紹介する。明らかに、以下に記載する添付の図面は本開示の一部の実施形態を示すだけであり、当業者は創造的な努力を払うことなくこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本開示の実施形態による携帯端末の概略図である。
図2図1に示した携帯端末の表示装置のI−I線に沿った断面図である。
図3】表示装置の概略図である。
図4】他の表示装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の実施形態の添付の図面の参照を組み合わせながら、本開示の実施形態の技術的解決策を明確かつ完全に説明する。
【0024】
本明細書では、他に特定または限定されない限り、「中央」、「縦」、「横」、「前」、「後」、「右」、「左」、「内側」、「外側」、「低い」、「高い」、「水平」、「垂直」、「上方」、「下方」、「上に」、「頂部」、「底部」およびそれらの派生語(例えば、「水平」、「下向き」、「上向き」など)などの相対的な用語は、そのとき説明されているような、または説明中の図面に示されているような向きを指すと解釈されるべきである。これらの相対的な用語は説明の便宜上のものであり、本開示を特定の方向に構成または動作させることを必要としない。
【0025】
本発明では、他に特定または限定されない限り、「搭載」、「接続」、「結合」、「固定」などの用語が広く用いられ、例えば、固定接続、取り外し可能接続、または一体型接続とすることができ、機械的または電気的接続でもよく、直接接続または介在構造を介した間接接続でもよく、2つの要素の内部連通でもよく、これらは特定の状況によって当業者によって理解され得る。
【0026】
さらに、「第1」および「第2」などの用語は、本明細書では説明の目的で使用されており、相対的な重要性または重要度を示すまたは暗示する、もしくは示された技術的特徴の数を暗示することを意図しない。したがって、「第1」および「第2」で定義された特徴は、この特徴のうちの1つ以上を含み得る。本発明の説明において、「複数の」とは、他に特定されない限り、2つ以上を意味する。
【0027】
一実施形態では、接合画面が提供される。接合画面は、フレキシブル画面を貫通する開口部を有するフレキシブル画面、開口部に設けられたLED画面、フレキシブル回路基板を含み、LED画面内の信号線はフレキシブル回路基板に接合され、フレキシブル回路基板内の信号線はフレキシブル画面に接合されている。
【0028】
図1は、本開示の実施形態による携帯端末100を示す。携帯端末100は、タブレット型コンピュータ、携帯電話、電子書籍リーダ、リモートコントローラ、パーソナルコンピュータ(PC)、ノート型コンピュータ、車載機器、ネットワークテレビ、ウェアラブルデバイス、その他のネットワーク対応スマートデバイスなどの、通信機能および記憶機能を有する機器とすることができる。携帯端末100は表示装置10を備えており、表示装置10は、主に画像の表示やユーザからのタッチ操作に用いられる。
【0029】
図1および図2を参照すると、表示装置10は、指紋識別モジュール2および接合画面1を含む。接合画面1に指紋識別モジュール2を設けることによって、指紋識別モジュール2によって携帯端末100を操作することができ、例えば携帯端末100のロックを解除することができる。接合画面1はフレキシブル画面11とハード画面12とを含み、フレキシブル画面11はフレキシブル画面11を貫通する開口部11cを有し、ハード画面12は開口部11c内に配置されている。ハード画面12内の信号線はフレキシブル回路基板13に接合され、フレキシブル回路基板13内の信号線はフレキシブル画面11に接合されているので、ハード画面12とフレキシブル画面11との電気的結合が達成される。フレキシブル回路基板13は、フレキシブル画面11の下方に配置されている。ハード画面12がフレキシブル画面11と電気的に結合されている限り、フレキシブル回路基板13を任意の必要な位置に配置することができることを当業者は理解すべきである。指紋識別モジュール2がハード画面12上に配置されることによって、表示装置10は指紋識別機能を有する。
【0030】
接合画面1は曲げることができ、ハード画面12の位置は接合画面1の剛性をある程度高めるので、接合画面1を様々な装置に適用し、様々な構成要素(指紋識別モジュールなど)を接合画面に取り付けるのに都合がよくなり、これにより接合画面1の信頼性が向上する。表示装置10および携帯端末100は上記の接合画面1を採用しており、接合画面1にはハード画面12が設けられているので、指紋識別モジュールをハード画面12に良好に取り付けることができ、表示装置10および携帯端末100の信頼性が向上する。
【0031】
図2を参照すると、フレキシブル画面11は有機発光ダイオード(OLED)画面であることが理解されよう。フレキシブル画面11は、互いに対向して配置された第1前面11aと第1後面11bとを有し、第1前面11aは、ユーザに対面してタッチ操作および表示操作が可能な面であり、第1後面11bは、通常、携帯端末100の内部に配置されている。第1前面11aは、一体的に接続された表示領域D1および非表示領域D2を有し、表示領域D1は画像の表示やタッチに用いられる。
【0032】
レーザ切断によってフレキシブル画面11から開口部11cが加工されることが理解されよう。もちろん、他の実施形態では、開口部11cは、他の方法、例えば数値制御工作機械によって、フレキシブル画面11から加工することができる。
【0033】
ハード画面12は、発光ダイオード(LED)画面である。ハード画面12は、互いに対向して配置された第2前面12aと第2後面12bとを有し、第2前面12aは、ユーザに対面してタッチ操作および表示操作が可能な面であり、第2後面12bは、通常、携帯端末100の内部に配置されている。ハード画面12は、サイズおよび形状の点で開口部11cと実質的に一致しているので、ハード画面12を開口部11c内に良好に設けて、接合画面1の一体性を確実にすることができる。
【0034】
具体的には、フレキシブル画面11は、ハード画面12内の信号線、すなわちハード画面12内の薄膜トランジスタ(TFT)回路がFOG(Flex On Glass FPC)技術によりフレキシブル回路基板13にホットプレスされる方法でハード画面12と電気的に結合され、信号線はフレキシブル回路基板13によってFOG技術によりフレキシブル画面11のTFT回路にホットプレスされ、ハード画面12がフレキシブル画面11と電気的に結合する。フレキシブル回路基板13は信号伝送の役割を果たし、ハード画面12内の信号線はハード画面12内の信号線の中継を介してフレキシブル画面11に接合されているので、ハード画面12とフレキシブル画面11との電気的結合が達成される。フレキシブル回路基板13が携帯端末100のマザーボードに再結合された後、マザーボードはフレキシブル画面11およびハード画面12の表示を制御することができる。
【0035】
フレキシブル画面11の第1前面11aとハード画面12の第2前面12aとは同一平面であり、接合画面1の第1表面に接合されている。フレキシブル画面11の第1後面11bとハード画面12の第2後面12bとは、接合画面1の第2表面に接合されている。
【0036】
フレキシブル画面11のサイズはハード画面12のサイズよりもはるかに大きい、すなわち接合画面1は主にフレキシブル画面11から構成されているので、接合画面1の比較的小さい厚さおよび良好な屈曲性を保証することが理解されよう。
【0037】
フレキシブル画面11は画像表示用の表示領域D1を有し、開口部11cは表示領域D1に位置していることが理解されよう。表示画面の表示領域D1に開口部11cを設けることで、表示領域D1の開口部11cが設けられる位置の強度が高まる。もちろん、他の実施形態では、フレキシブル画面11をフレキシブル画面11の非表示領域D2に配置することができる。
【0038】
図2を参照すると、接合画面1はガラスカバープレート14をさらに含み、ガラスカバープレート14は画像を表示する接合画面1の表面上に配置されていることが理解されよう。具体的には、接合画面1は所望の形状に折り曲げられ、ガラスカバープレート14はOCA(Optically Clear Adhesive)によって接合画面1全体の第1表面に配置されており、ガラスカバープレート14の剛性によって接合画面1は明確な形状を有することができ、ガラスカバープレート14全体は、接合画面1の簡単な設置を確実にすることができる。
【0039】
また、図2を参照すると、ハード画面12は非表示面を有し、この非表示面に指紋識別モジュール2がホットプレスされる。具体的には、ハード画面12の非表示面は、ハード画面12の第2後面12bである。ハード画面12はある程度の強度を有するので、指紋識別モジュール2がハード画面12の第2後面12bにホットプレスされるという事実は、ハード画面12に損傷を与えず、それによって接合画面1の信頼性が向上する。また、開口部11cにはハード画面12が設けられており、開口部11cはフレキシブル画面11の表示領域D1に位置しており、指紋識別モジュール2はハード画面12の第2後面12bにホットプレスされている、すなわち、指紋識別モジュール2が表示装置10内に収容されているので、ハード画面12は指紋識別だけでなく表示も行うことができ、携帯端末100の画面対本体比を高めることができる。
【0040】
ハード画面12のサイズが指紋識別モジュール2のサイズと同じであることによって、接合画面1内のハード画面12の比率がさらに減少し、接合画面1の良好な屈曲性が保証されることが理解されよう。
【0041】
指紋識別モジュール2は光学式指紋識別構成要素であることが理解されよう。もちろん、他の実施形態では、指紋識別モジュール2は赤外線指紋識別構成要素とすることができる。
【0042】
携帯端末100の製造時には、まず、フレキシブル画面11の開口部11cにハード画面12を設け、その後、指紋識別モジュール2をハード画面12の第2後面12bにホットプレスするので、指紋識別モジュール2は携帯端末100に収容されている。ユーザは、ハード画面12を押すことによって指紋認証操作を行うことができ、指紋認証操作が行われていないときには、ハード画面12はフレキシブル画面11と共に表示を行うことができる。
【0043】
本開示による接合画面1では、フレキシブル画面11の開口部11cにハード画面12を設け、フレキシブル画面11とハード画面12とを接合画面1に接合することによりこの接合画面1を曲げることができ、ハード画面12の位置は接合画面1の剛性をある程度高めるので、接合画面1を様々な装置に適用し、様々な構成要素(指紋識別モジュールなど)を接合画面に取り付けるのに都合がよくなり、これにより接合画面1の信頼性が向上する。
【0044】
図3は、他の表示装置20を示す。接合画面1は、第1カバープレート15と第2カバープレート16とをさらに含む。第1カバープレート15は、フレキシブル画面11の画像を表示する面、すなわち第1前面11aに配置されている。第2カバープレート16は、ハード画面12の画像を表示する面、すなわち第2前面12aに配置され、第2カバープレート16の側壁16aは、第1カバープレート15の側壁15aに付着している。具体的には、第1カバープレート15は柔軟に曲げ可能なプラスチックカバープレートであり、第2カバープレート16はガラスカバープレートである。柔軟に曲げ可能なプラスチックカバープレートは、接合画面1が良好な屈曲性を有することができることを保証する。
【0045】
図4は、さらに他の表示装置30を示している。表示装置30によれば、ハード画面12に中空の収容溝2aを画定することができる、すなわち収容溝2aの大きさはハード画面12の大きさよりも小さいので、指紋識別モジュール2を収容溝2aに収容することができる。収容溝2aの外側のハード画面12の一部は、接合画面1が曲げられるときに指紋識別モジュール2に一定の剛性を与え、指紋識別モジュール2の精度に影響を及ぼす、指紋識別モジュール2のここでの曲げを防ぐ。収容溝2aは、第2前面12aの上方のガラスカバープレート14と連通していないことが理解されよう。
【0046】
本開示による表示装置10、20、30および携帯端末100は上記の接合画面1を採用しており、接合画面1にはハード画面12が設けられているため、指紋識別モジュールをハード画面12に良好に取り付けることができ、表示装置10および携帯端末100の信頼性が向上する。
【0047】
以上、本開示の好適な実施形態について説明したが、当業者であれば本開示の原理から逸脱することなく様々な改良や修正を加えることができ、これらの改良や修正も本開示の保護範囲とみなされる。
図1
図2
図3
図4