特許第6786969号(P6786969)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6786969
(24)【登録日】2020年11月2日
(45)【発行日】2020年11月18日
(54)【発明の名称】停電情報共有化システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20120101AFI20201109BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20201109BHJP
【FI】
   G06Q50/06
   H02J13/00 301J
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-174120(P2016-174120)
(22)【出願日】2016年9月6日
(65)【公開番号】特開2018-41229(P2018-41229A)
(43)【公開日】2018年3月15日
【審査請求日】2019年8月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】坂田 光
(72)【発明者】
【氏名】池田 貴久子
(72)【発明者】
【氏名】田中 由紀子
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 克彦
(72)【発明者】
【氏名】西東 香織
【審査官】 鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5587454(JP,B1)
【文献】 特開2011−030383(JP,A)
【文献】 特開2013−058091(JP,A)
【文献】 特開2000−287388(JP,A)
【文献】 特開2006−149025(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を備える端末装置と、当該端末装置と通信可能な管理サーバと、を備えた停電情報共有化システムであって、
前記管理サーバは、
変電所から需要家までの配電網に設置された開閉器の監視および制御をおこなう配電自動化システムから、当該配電網において発生している停電の区間、当該停電の区間を含む配電系統図、当該停電の区間に含まれる需要家数に関する情報を取得する停電情報取得手段と、
前記端末装置から出力された要求を受け付けた場合に、前記停電情報取得手段によって取得された、前記配電網において発生している停電の区間、当該停電の区間を含む配電系統図、当該停電の区間に含まれる需要家数に関する情報を含む停電周知用情報を、前記要求の出力元の端末装置に対して出力する出力手段と、を備え、
前記端末装置は、
前記管理サーバから出力された停電周知用情報に基づいて、停電している区間を停電していない区間と区別して示す停電周知用系統図および当該停電の区間に含まれる需要家数を前記表示画面における単一の領域内に表示させる表示手段を備えたことを特徴とする停電情報共有化システム。
【請求項2】
前記停電情報取得手段は、前記端末装置から出力された要求を受け付けた場合に、該当する情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の停電情報共有化システム。
【請求項3】
前記停電情報取得手段は、前記停電の区間に含まれる需要家に対する停電の周知業務の進捗状況に関する情報を記憶する停電管理システムから、当該進捗状況に関する情報を取得し、
前記表示手段は、前記管理サーバから出力された停電周知用情報に基づいて、前記進捗状況を前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の停電情報共有化システム。
【請求項4】
前記表示手段は、前記表示画面において、停電周知用系統図および前記需要家数と、前記進捗状況とを切り替えて表示させることを特徴とする請求項3に記載の停電情報共有化システム。
【請求項5】
前記停電情報取得手段は、需要家からの問い合わせ内容および当該問い合わせに対する対応内容に関する情報を記憶する申出内容管理システムから、前記停電に関する問い合わせ内容および当該問い合わせに対する対応内容に関する情報を取得し、
前記表示手段は、前記管理サーバから出力された停電周知用情報に基づいて、前記停電に関する問い合わせ内容および前記対応内容を前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の停電情報共有化システム。
【請求項6】
前記表示手段は、前記表示画面において、停電周知用系統図および前記需要家数と、前記停電に関する問い合わせ内容および前記対応内容とを切り替えて表示させることを特徴とする請求項5に記載の停電情報共有化システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、停電状況の周知業務を支援する停電情報共有化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
配電線事故により地域的な停電が発生した場合、停電の周知業務を担当する広報担当者が広報車に乗車して停電が発生した現地へ出向き、拡声器を用いて停電のお詫びや復旧状況の周知をおこなっている。従来、広報担当者は、現地に到着した後、指令者や作業担当者間で取り交わされる無線の聞き取り結果、現地の作業担当者から収集した情報、携帯電話による営業所とのやり取りの内容などの、停電に関する各種の情報に基づいて、刻々と変化する配電線の停電範囲の把握に努める。また、従来、広報担当者は、停電に関する各種の情報と、手持ちの配電系統図とを照らし合わせて、実際に停電している地域を確認した後、該当する地域において周知をおこなっていた。
【0003】
また、従来、広報担当者は、広報車に乗車し、拡声器を用いておこなう周知の合間に、営業所に対して、実際に停電の発生を確認した地域や、当該地域における周知状況などを報告していた。また、従来、広報担当者は、電気事業者の営業所やカスタマーセンターに対して、停電対象地域における電気の受給者からなされた停電に関する問い合わせなどの対応を現地においておこなう場合がある。
【0004】
関連する技術として、従来、事故停電が発生した場合に,停電を周知すべき地域における効率的な巡回ルートを設定し,そのルートを広報車に搭載されたカーナビゲーション装置に表示するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014−211693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1を含む従来の技術は、広報担当者が停電状況を把握するまでに手間がかかるという問題があった。また、上述した特許文献1を含む従来の技術は、広報担当者が停電状況を把握するまでに手間がかかるため、正確な情報を取得するまでに時間がかかり、情報を取得したときには、取得した情報が示す現場の状況と実際の現場の状況とが異なってしまい、需要家に正確な情報を迅速に提供することが難しいという問題があった。
【0007】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、停電状況を周知する広報担当者の周知業務の効率化を図ることができる停電情報共有化システムを提供することを目的とする。
【0008】
また、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、需要家に正確な情報を迅速に提供することができる停電情報共有化システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる停電情報共有化システムは、表示画面を備える端末装置と、当該端末装置と通信可能な管理サーバと、を備えた停電情報共有化システムであって、前記管理サーバが、変電所から需要家までの配電網に設置された開閉器の監視および制御をおこなう配電自動化システムから、当該配電網において発生している停電の区間、当該停電の区間を含む配電系統図、当該停電の区間に含まれる需要家数に関する情報を取得する停電情報取得手段と、前記端末装置から出力された要求を受け付けた場合に、前記停電情報取得手段によって取得された、前記配電網において発生している停電の区間、当該停電の区間を含む配電系統図、当該停電の区間に含まれる需要家数に関する情報を含む停電周知用情報を、前記要求の出力元の端末装置に対して出力する出力手段と、を備え、前記端末装置が、前記管理サーバから出力された停電周知用情報に基づいて、停電している区間を停電していない区間と区別して示す停電周知用系統図および当該停電の区間に含まれる需要家数を前記表示画面における単一の領域内に表示させる表示手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる停電情報共有化システムは、上記の発明において、前記停電情報取得手段が、前記端末装置から出力された要求を受け付けた場合に、該当する情報を取得することを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる停電情報共有化システムは、上記の発明において、前記停電情報取得手段が、前記停電の区間に含まれる需要家に対する停電の周知業務の進捗状況に関する情報を記憶する停電管理システムから、当該進捗状況に関する情報を取得し、前記表示手段が、前記管理サーバから出力された停電周知用情報に基づいて、前記進捗状況を前記表示画面に表示させることを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる停電情報共有化システムは、上記の発明において、前記表示手段が、前記表示画面において、停電周知用系統図および前記需要家数と、前記進捗状況とを切り替えて表示させることを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる停電情報共有化システムは、上記の発明において、前記停電情報取得手段が、需要家からの問い合わせ内容および当該問い合わせに対する対応内容に関する情報を記憶する申出内容管理システムから、前記停電に関する問い合わせ内容および当該問い合わせに対する対応内容に関する情報を取得し、前記表示手段が、前記管理サーバから出力された停電周知用情報に基づいて、前記停電に関する問い合わせ内容および前記対応内容を前記表示画面に表示させることを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる停電情報共有化システムは、上記の発明において、前記表示手段が、前記表示画面において、停電周知用系統図および前記需要家数と、前記停電に関する問い合わせ内容および前記対応内容とを切り替えて表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
この発明にかかる停電情報共有化システムによれば、停電状況を周知する広報担当者の周知業務の効率化を図ることができるという効果を奏する。
【0016】
また、この発明にかかる停電情報共有化システムによれば、需要家に正確な情報を迅速に提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システムのシステム構成を示す説明図である。
図2A】コンピュータ装置のハードウエア構成の一例を示す説明図である。
図2B】端末装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3】停電情報共有化システムの機能的構成を示すブロック図である。
図4】表示画面における表示内容の一例を示す説明図(その1)である。
図5】表示画面における表示内容の一例を示す説明図(その2)である。
図6】表示画面における表示内容の一例を示す説明図(その3)である。
図7】従来の停電の周知業務の流れを示す説明図である。
図8】停電情報共有化システムを利用した停電の周知業務の流れを示す説明図である。
図9】管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。
図10】端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる停電情報共有化システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
まず、この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システムのシステム構成を示す説明図である。図1において、停電情報共有化システム100は、管理サーバ110と、端末装置120と、を備えている。管理サーバ110は、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる(図2Aを参照)。端末装置120は、たとえば、タブレット型のモバイルパソコンによって実現することができる(図2Bを参照)。
【0020】
管理サーバ110は、インターネットなどのネットワークを介して、端末装置120と通信可能に接続されている。また、管理サーバ110は、配電自動化システム101、Web系停電管理システム102および申出内容管理システム103と、インターネットなどのネットワークを介して、それぞれ通信可能に接続されている。
【0021】
配電自動化システム101は、変電所から需要家までの配電網に設置された開閉器の監視および制御をおこなう配電自動化サーバを備えており、配電線事故による故障区間の自動検出や配電網に設置された開閉器の遠隔操作などをおこない、配電線事故が発生した際の系統切替などをおこなうことによって自動復旧処理をおこなう。配電自動化サーバは、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる(図2Aを参照)。
【0022】
管理サーバ110は、配電自動化サーバと通信をおこなうことにより、当該配電自動化サーバから停電に関する各種の情報を取得する。管理サーバ110は、配電自動化サーバから、たとえば、配電網において発生している停電の区間、当該停電の区間を含む配電系統図、当該停電の区間に含まれる需要家数に関する情報を取得する。
【0023】
Web系停電管理システム102は、停電に関する情報を記憶するWeb系停電管理サーバと、電気事業者の営業所などに設置された営業所端末と、によって構成される。Web系停電管理サーバは、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる(図2Aを参照)。Web系停電管理サーバは、停電の区間に含まれる需要家数に関する情報を記憶している。Web系停電管理サーバは、具体的には、たとえば、停電の区間に該当する地域名ごとに、各区間に含まれる需要家数に関する情報を関連付けて記憶している。
【0024】
また、Web系停電管理サーバは、需要家に対する停電の周知業務の進捗状況に関する情報を記憶している。停電の周知業務の進捗状況に関する情報は、具体的には、たとえば、「広報車現地到着」、「周知開始」、「戸別周知完了」などのテキストデータによって実現することができる。
【0025】
また、停電の周知業務の進捗状況に関する情報は、たとえば、停電の発生時刻や復旧時刻、停電の原因などに関する情報を含んでいてもよい。さらに、停電の周知業務の進捗状況に関する情報は、たとえば、配電自動化システム101によって特定される停電区間や当該停電区間における停電の復旧見込みに関する情報を含んでいてもよい。
【0026】
Web系停電管理サーバが記憶する各種の情報は、たとえば、各営業所において受け付
けた需要家からの電話などによる問い合わせのうち、停電に関する問い合わせに対応した
電話受付担当者などが営業所端末を操作することによって、当該営業所端末を介して入力
される。営業所端末は、ディスプレイやキーボードを備えた汎用的なパーソナルコンピュ
ータによって実現することができ、キーボードに対する入力操作に応じてWeb系停電管
理サーバに対して、停電に関する情報のWeb系停電管理サーバからの送信を要求するこ
ともできる。
【0027】
管理サーバ110は、Web系停電管理サーバと通信をおこなうことにより、当該Web系停電管理サーバから停電に関する各種の情報を取得する。管理サーバ110は、Web系停電管理サーバから、たとえば、当該Web系停電管理サーバが記憶する停電に関する情報のうち、広報担当者が指定した地域における停電に関する情報を取得するようにしてもよい。
【0028】
申出内容管理システム103は、需要家からの問い合わせ内容および当該問い合わせに対する対応内容に関する情報を記憶する申出内容管理サーバを備えている。申出内容管理サーバは、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる(図2Aを参照)。
【0029】
申出内容管理サーバが記憶する各種の情報は、たとえば、各営業所において需要家からの電話などによる問い合わせに対応した場合に、当該問い合わせに対応した電話受付担当者などが営業所端末を操作することによって、当該営業所端末を介して入力される。申出内容管理サーバは、停電に関する問い合わせに限らず、需要家からのすべての申出の内容および当該申出に対する対応内容に関する情報を記憶する。これにより、需要家の申出内容を電気事業者全体で把握し、サービス向上に利用することができる。問い合わせや申出の内容および問い合わせや申出に対する対応内容に関する情報は、たとえば、テキストデータによって実現される。
【0030】
管理サーバ110は、申出内容管理サーバと通信をおこなうことにより、当該申出内容管理サーバから停電に関する各種の情報を取得する。管理サーバ110は、申出内容管理サーバから、たとえば、当該申出内容管理サーバに記憶された各種の申出の内容に関する情報のうち、停電に関する情報を取得する。具体的に、管理サーバ110は、申出内容管理サーバに記憶された各種の申出の内容に関する情報から、たとえば、「停電」や「復旧見込み」などの停電に関係するキーワードを含む情報を取得する。
【0031】
管理サーバ110は、たとえば、端末装置120から出力された所定の要求を受け付けた場合に、配電自動化サーバ、Web系停電管理サーバおよび申出内容管理サーバと通信をおこなって、停電に関係するキーワードを含む、需要家からの問い合わせ内容および当該問い合わせに対する対応内容に関する情報を取得する。所定の要求は、管理サーバ110に対して、停電周知用情報の端末装置120への送信を求める情報を含んでいる。
【0032】
あるいは、管理サーバ110は、配電自動化サーバ、Web系停電管理サーバおよび申出内容管理サーバと定期的に通信をおこなうことにより、常に最新の情報を取得してもよい。また、あるいは、管理サーバ110は、配電自動化サーバ、Web系停電管理サーバおよび申出内容管理サーバのそれぞれが記憶する情報のうち、いずれかの情報が更新された場合に該当するサーバと通信をおこなうことにより、常に最新の情報を取得するようにしてもよい。
【0033】
(コンピュータ装置のハードウエア構成の一例)
つぎに、管理サーバ110、配電自動化サーバ、Web系停電管理サーバおよび申出内容管理サーバを実現するコンピュータ装置のハードウエア構成の一例について説明する。図2Aは、コンピュータ装置のハードウエア構成の一例を示す説明図である。図2Aにおいて、コンピュータ装置は、CPU(Central Processing Unit)211と、メモリ212と、ネットワークI/F(Interface)213と、を備えている。コンピュータ装置が備える各部211〜213は、バス214によってそれぞれ接続されている。CPU211は、コンピュータ装置の全体の制御をつかさどる。
【0034】
メモリ212は、ブートプログラムなどのプログラムや各種のデータベースを構成するデータなどを記憶している。メモリ212は、CPU211のワークエリアとして使用される。メモリ212は、たとえば、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)およびHD(Hard Disc)などによって実現することができる。
【0035】
ネットワークI/F213は、インターネットなどのネットワークに接続され、コンピュータ装置の内部と外部装置とのインターフェイスをつかさどる。ネットワークI/F213は、コンピュータ装置の内部と、自装置以外のサーバを実現するコンピュータ装置などの外部装置と、の間におけるデータの入出力を制御する。管理サーバ110を実現するコンピュータ装置は、ネットワークI/F213を介して、配電自動化サーバ、Web系停電管理サーバおよび申出内容管理サーバから、停電に関する各種の情報を取得することができる。
【0036】
(端末装置120のハードウエア構成の一例)
つぎに、端末装置120のハードウエア構成の一例について説明する。図2Bは、端末装置120のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図2Bにおいて、端末装置120は、CPU221と、メモリ222と、ネットワークI/F223と、表示画面224と、入力装置225と、を備えている。端末装置120が備える各部221〜225は、バス226によってそれぞれ接続されている。
【0037】
CPU221は、端末装置120の全体の制御をつかさどる。CPU221は、メモリ222が記憶する各種のプログラムやデータを用いて、端末装置120の全体の制御をつかさどる。メモリ222は、上記のメモリ212と同様に、ROM、RAM、HDDおよびHDなどによって実現することができる。ネットワークI/F223は、端末装置120の内部と管理サーバ110とのインターフェイスをつかさどる。
【0038】
表示画面224は、たとえば、後述する停電状況案内画面を表示する。表示画面224は、具体的には、たとえば、液晶パネルによって実現することができる。液晶パネルは、透明電極が組み込まれた一対のガラス基板によって液晶材料(液晶分子)を挟み、このガラス基板に偏光フィルタを設けることによって構成されている。液晶パネルは、電極に電圧を加えて液晶分子の向きを変化させることによって、ガラス基板を透過する光の状態を制御する。また、液晶パネルは、光源として、バックライトを備えている。これにより自らは発光しない液晶分子が表示する画像を照明することができる。
【0039】
入力装置225は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、入力装置225に対する入力操作に応じた信号をCPU221に対して出力する。入力装置225は、表示画面224に積層されたタッチパネルによって実現することができる。入力装置225を実現するタッチパネルは、表示画面224の表示面側に積層される。
【0040】
タッチパネルは、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式など公知の各種の方式によって、指やペンなどの筆記部材のタッチパネルにおける接触位置を検出し、検出した接触位置に応じた電気信号を、CPU221に対して出力する。電磁誘導方式を採用する場合、電子ペンなどと称される専用の筆記部材を用いる。
【0041】
(停電情報共有化システム100の機能的構成)
つぎに、停電情報共有化システム100の機能的構成について説明する。図3は、停電情報共有化システム100の機能的構成を示すブロック図である。図3において、停電情報共有化システム100における管理サーバ110の各機能は、停電情報取得部301と、停電周知用情報生成部302と、出力部303と、入力情報受信部304と、入力情報送信部305と、によって実現することができる。
【0042】
停電情報取得部301は、配電自動化システム101から、当該配電網において発生している停電の区間、当該停電の区間を含む配電系統図、停電の区間に含まれる需要家数に関する情報を取得する。停電情報取得部301は、配電網において開状態になっている開閉器または当該開閉器の間の区間を示す情報を、停電の区間に関する情報として取得する。配電系統図は、送電網から送電された電気を受電する変電所と各需要家の受電設備とを接続し、変電所において受電した電気を各需要家まで配電する配電網を示す。配電系統図は、配電網の各所に設置された開閉器の位置も示す。
【0043】
停電情報取得部301は、たとえば、端末装置120から出力された所定の要求を受け付けた場合に、停電の区間、配電系統図および需要家数に関する情報を取得する。停電情報取得部301の機能は、管理サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211や、ネットワークI/F213などによって実現することができる。
【0044】
また、停電情報取得部301は、Web系停電管理システム102から、停電の区間に含まれる需要家に対する停電の周知業務の進捗状況に関する情報を取得してもよい。停電情報取得部301は、たとえば、端末装置120から出力された所定の要求を受け付けた場合に、Web系停電管理サーバとの間で通信をおこない、当該Web系停電管理サーバが記憶する進捗状況に関する情報を取得する。
【0045】
また、停電情報取得部301は、申出内容管理システム103から、停電に関する問い合わせ内容および当該問い合わせに対する対応内容に関する情報を取得する。停電情報取得部301は、たとえば、端末装置120から出力された所定の要求を受け付けた場合に、申出内容管理サーバとの間で通信をおこない、当該申出内容管理サーバが記憶する、需要家からの問い合わせ内容および当該問い合わせに対する対応内容に関する情報を取得する。
【0046】
停電周知用情報生成部302は、停電情報取得部301によって取得された情報に基づいて、停電周知用情報を出力する。停電周知用情報は、停電情報取得部301によって取得された情報を含む。具体的に、停電周知用情報は、配電網における各開閉器の開閉状態(開状態であるか閉状態であるか)を示す情報を含む配電系統図を示す情報を含む。
【0047】
停電周知用情報生成部302は、生成した停電周知用情報を記憶する記憶部(図示を省略する)を備えていてもよい。記憶部の機能は、たとえば、管理サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211やメモリ212などによって実現することができる。この場合、記憶部は、停電周知用情報に加えて、あるいは、停電周知用情報に代えて、停電情報取得部301によって取得された情報を記憶していてもよい。また、この場合、記憶部は、停電周知用情報を生成した日時、あるいは、各情報を取得した日時に関する情報を、各情報に関連付けて記憶してもよい。
【0048】
また、停電周知用情報は、停電情報取得部301によって取得された情報を含む。具体的に、停電周知用情報は、停電の区間に含まれる需要家数や、停電の区間に含まれる需要家に対する停電の周知業務の進捗状況に関する情報を含む。停電周知用情報は、停電の区間に含まれる地域ごとの需要家数に関する情報を含んでいてもよい。
【0049】
出力部303は、端末装置120から出力された所定の要求を受け付けた場合に、当該の出力元の端末装置120に対して停電周知用情報を出力する。出力部303は、端末装置120から出力された所定の要求を受け付けた場合に、停電情報取得部301によって取得された情報を含む停電周知用情報を、当該要求の出力元の端末装置120に対して出力してもよい。この場合、停電周知用情報は、停電に関する問い合わせ内容および当該問い合わせに対する対応内容に関する情報を含む。出力部303の機能は、管理サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211や、ネットワークI/F213などによって実現することができる。
【0050】
入力情報受信部304は、端末装置120から送信された入力情報を受信する。入力情報は、広報担当者による端末装置120の入力操作によって入力された情報であって、たとえば、広報担当者が停電の現地で需要家から受けた問い合わせの内容や、当該問い合わせに対する対応内容などを示すテキストデータによって実現される。入力情報は、当該入力情報の送信先を指定する情報を含んでいる。具体的に、入力情報の送信先は、Web系停電管理システム102または申出内容管理装置に指定される。入力情報受信部304の機能は、管理サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211や、ネットワークI/F213などによって実現することができる。
【0051】
入力情報送信部305は、入力情報受信部304が受信した入力情報を、当該入力情報によって指定される送信先に送信する。具体的に、入力情報送信部305は、入力情報受信部304が受信した入力情報を、Web系停電管理システム102または申出内容管理装置に対して送信する。入力情報送信部305の機能は、管理サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211や、ネットワークI/F213などによって実現することができる。
【0052】
停電情報共有化システム100における端末装置120の各機能は、入力受付部311と、通信部312と、表示部313と、によって実現される。入力受付部311は、広報担当者による入力操作を受け付ける。入力受付部311は、たとえば、管理サーバ110に対して、停電周知用情報の送信を要求する入力操作を受け付ける。
【0053】
また、入力受付部311は、たとえば、停電状況に関する情報の入力を受け付ける。停電状況に関する情報は、広報担当者が現場において確認した内容や、現場において需要家から受けた問い合わせの内容、および、当該問い合わせに対する対応内容などを含む。入力受付部311の機能は、端末装置120が備えるCPU221、メモリ222、入力装置225などによって実現することができる。
【0054】
通信部312は、入力受付部311において所定の入力操作を受け付けた場合に、当該入力操作に応じて管理サーバ110との間で通信をおこない、当該管理サーバ110に対して停電周知用情報の送信を求める要求を送信する。また、通信部312は、入力受付部311において停電状況に関する情報の入力を受け付けた場合、当該情報を管理サーバ110に対して送信する。
【0055】
停電状況に関する情報を受信した管理サーバ110は、受信した情報を、Web系停電管理サーバや申出内容管理サーバに送信する。Web系停電管理サーバや申出内容管理サーバは、管理サーバ110を介して端末装置120から送信された停電状況に関する情報を、所定の領域に記憶する。これにより、広報担当者が確認した現場の状況が、リアルタイムでWeb系停電管理システム102や申出内容管理システム103に反映される。
【0056】
また、通信部312は、上記の要求を送信した結果、管理サーバ110から出力された停電周知用情報を受信する。通信部312の機能は、端末装置120が備えるCPU221、メモリ222、ネットワークI/F223などによって実現することができる。
【0057】
表示部313は、管理サーバ110から出力された停電周知用情報に基づいて、停電している区間を停電していない区間と区別して示す停電周知用系統図、および、当該停電の区間に含まれる需要家数を、表示画面224における単一の領域内に表示させる(図4を参照)。具体的には、表示部313は、表示画面224において、開閉器の位置を示す配電系統図に、需要家数を示す数字を重ね合わせて表示する。
【0058】
また、表示部313は、表示画面224において、配電系統図における各開閉器の開閉状態を表示する。具体的には、各開閉器が開状態であるか閉状態であるかに応じて、配電系統図において開閉器を示す記号の色を異ならせて表示する。
【0059】
表示部313は、管理サーバ110から出力された停電周知用情報に基づいて、進捗状況を表示画面224に表示させてもよい(図5を参照)。この場合、表示部313は、たとえば、表示画面224において、停電周知用系統図および需要家数と、進捗状況とを切り替えて表示する。停電周知用系統図および需要家数と、進捗状況との切り替えは、入力受付部311において切り替えをおこなう入力操作を受け付けた場合におこなう。
【0060】
また、表示部313は、管理サーバ110から出力された停電周知用情報に基づいて、停電に関する問い合わせ内容および対応内容を表示画面224に表示させてもよい(図6を参照)。この場合、表示部313は、たとえば、表示画面224において、停電周知用系統図および需要家数と、停電に関する問い合わせ内容および対応内容とを切り替えて表示する。停電周知用系統図および需要家数と、停電に関する問い合わせ内容および対応内容との切り替えは、入力受付部311において切り替えをおこなう入力操作を受け付けた場合におこなう。
【0061】
(表示内容の一例)
つぎに、表示画面224における表示内容の一例について説明する。図4図5および図6は、表示画面224における表示内容の一例を示す説明図である。図4は、表示画面224において、停電している区間401aを停電していない区間401bと区別して示す停電周知用系統図401、および、当該停電の区間401aに含まれる需要家数402を表示した状態を示している。
【0062】
このように、停電している区間401aを停電していない区間401bと区別して示す停電周知用系統図401を表示することにより、広報担当者に対して、停電している区間401aを迅速かつ正確に把握させることができる。端末装置120は、管理サーバ110から、停電している区間401a全体を含む停電周知用系統図401を示す情報を取得することが好ましい。表示画面224においては、タッチパネルである入力装置225に対するピンチインあるいはピンチアウトの操作により、表示する停電周知用系統図401の大きさを任意に調整することができる。
【0063】
図5は、表示画面224において、事故停電詳細情報500を表示した状態を示している。事故停電詳細情報500は、停電周知用系統図401を表示している状態において所定の入力操作を受け付けた場合に表示画面224に表示される。事故停電詳細情報500は、停電の区間に含まれる需要家に対する停電の周知業務の進捗状況501を含んでいる。
【0064】
停電の周知業務の進捗状況501は、「○/○ 10:00 広報車現地到着 周知開始」、「○/○ 11:00 戸別周知完了」などのように、停電の周知業務の進捗に応じて広報担当者あるいは広報担当者から連絡を受けた営業所の電話受付担当者などによって随時入力された情報を累積して表示する。このような累積表示により、応援要請などに応じて途中から停電の周知業務に加わる広報担当者に対しても、停電の周知業務の進捗を迅速かつ正確に把握させることができる。
【0065】
また、事故停電詳細情報500は、配電自動化システム101によって特定される停電の区間を示す地域名(地区名)および当該地区における需要家数502や、当該停電の区間における停電の復旧見込み503、事故停電の理由504などを含んでいてもよい。事故停電の理由504は、不明である間は、「原因不明」を表示してもよい。
【0066】
図6は、表示画面224において、需要家からの問い合わせ内容601や、当該問い合わせに対する対応内容602を表示した状態を示している。具体的に、需要家からの問い合わせ内容601は、たとえば、「停電の原因・復旧見込みを教えて欲しい」などのテキストデータによって示される。また、具体的に、対応内容602は、たとえば、「*巡視結果、△△への鳥の接触との報告あり。」などの停電の発生原因や、「*9/7 15:53 TEL。停電でご迷惑をおかけしたお詫びをお伝えし、原因が鳥の接触であったことを案内。」などの具体的な対応内容、および、「*自然の現象なら仕方ないとのことで、停電原因について了解済。」などの対応による結果などによって示される。
【0067】
需要家からの問い合わせ内容601によって示される問い合わせに対する対応内容602は、対応をおこなった広報担当者によって入力される。具体的に、たとえば、図6に示した表示画面224の例では、対応内容602は、電話によって停電についてのお詫びや、停電の原因を案内し、需要家から停電原因についての了解を得た広報担当者によって入力される。このように、実際に対応をおこなった広報担当者が対応内容602を入力することにより、配電自動化システム101において、現場の状況を正確に反映することができる。
【0068】
(従来の停電の周知業務の流れ)
つぎに、従来の停電の周知業務の流れについて説明する。図7は、従来の停電の周知業務の流れを示す説明図である。図7に示すように、従来は、配電自動化システム101、Web系停電管理システム102および申出内容管理システム103がそれぞれ独立して存在していた。
【0069】
このため、広報担当者は、配電自動化システム101にアクセス可能な指令者からの作業指示にしたがって復旧作業をおこなう作業担当者に停電の状況を確認し、作業担当者から停電情報を収集し、広報担当者自身が、停電している現場の状況を判断しながら、広報車の走行ルートを決定し、停電を周知する必要があった。また、広報担当者は、Web系停電管理システム102や申出内容管理システム103が管理する情報を閲覧できる電話受付担当者に停電の状況を確認し、電話受付担当者から停電情報を収集し、広報担当者自身が、停電している現場の状況を判断しながら、広報車の走行ルートを決定し、停電を周知する必要があった。また、広報担当者は、電話受付担当者から、需要家への現場での対応の依頼を受けることがあった。
【0070】
また、広報担当者は、停電している現場の状況を判断しながら、作業担当者や電話受付担当者に停電の状況を報告したり、停電の周知業務の進捗や結果などを報告する必要があった。さらに、広報担当者は、現地において、需要家から直接受けた問い合わせに回答したり、停電により立腹している需要家に直接説明に出向いたりする必要があった。
【0071】
また、従来は、指令者と作業担当者、指令者と電話受付担当者は互いに連絡を取り合うことが可能であるが、広報担当者は、指令者と直接連絡を取ることはない。このため、停電の状況をリアルタイムで把握することが難しく、広報内容の正確性、信頼性に劣る場合があった。
【0072】
(停電情報共有化システム100を利用した停電の周知業務の流れ)
つぎに、停電情報共有化システム100を利用した停電の周知業務の流れについて説明する。図8は、停電情報共有化システム100を利用した停電の周知業務の流れを示す説明図である。図8に示すように、停電情報共有化システム100においては、配電自動化システム101、Web系停電管理システム102および申出内容管理システム103がそれぞれ管理する情報が、管理サーバ110において一括される。このため、停電情報共有化システム100を利用することにより、広報担当者は、管理サーバ110にアクセスするだけで停電に関する各種の情報をリアルタイムに入手することができる。
【0073】
また、広報担当者は、端末装置120に、停電の周知業務の進捗状況に関する情報を入力し、入力した情報を、管理サーバ110を介してWeb系停電管理サーバや申出内容管理サーバに送信する。具体的に、広報担当者は、たとえば、上述したように、「○/○ 10:00 広報車現地到着 周知開始」、「○/○ 11:00 戸別周知完了」などのテキストデータを入力する。
【0074】
停電の状況は刻々と変化するため、従来は、指令者からの情報を得た作業担当者を介して得られた情報と、現場における現在の状況とが異なっている場合が想定される。これに対し、停電情報共有化システム100を利用することにより、広報担当者は、正確かつ最新の情報に基づいて停電の周知業務をおこなうことができる。これにより、需要家に対して、現在の状況に即した、正確で信頼性の高い情報を提供することができ、誠意ある対応をおこなうことができる。
【0075】
(管理サーバ110の処理手順)
つぎに、管理サーバ110の処理手順について説明する。図9は、管理サーバ110の処理手順を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいて、まず、端末装置120から送信された所定の要求を受信するまで待機する(ステップS901:No)。ステップS901において、端末装置120から送信された所定の要求を受信した場合(ステップS901:Yes)、各システム101〜103における各サーバにアクセスし、該当する情報を取得する(ステップS902)。そして、ステップS902において取得した情報に基づいて上記の停電周知用情報を生成する(ステップS903)。
【0076】
その後、ステップS901:Yesにおいて受信した要求の送信元の端末装置120に対して、ステップS903において生成した停電周知用情報を出力(送信)して(ステップS904)、一連の処理を終了する。
【0077】
(端末装置120の処理手順)
つぎに、端末装置120の処理手順について説明する。図10は、端末装置120の処理手順を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、まず、端末装置120に対する、要求送信の入力操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS1001)。ステップS1001においては、管理サーバ110に対して、当該管理サーバ110から端末装置120に対する停電周知用情報の送信を求める要求の入力操作を受け付けたか否かを判断する。
【0078】
ステップS1001において、要求送信の入力操作を受け付けた場合(ステップS1001:Yes)、管理サーバ110に対して、停電周知用情報の送信を求める要求を送信する(ステップS1002)。そして、停電周知用情報を受信するまで待機する(ステップS1003:No)。その後、停電周知用情報を受信した場合(ステップS1003:Yes)、受信した停電周知用情報に基づいて、表示画面224において停電周知用系統図および需要家数を表示して(ステップS1004)、一連の処理を終了する。
【0079】
ステップS1001において、要求送信の入力操作を受け付けていない場合(ステップS1001:No)、入力情報の送信操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS1005)。ステップS1005において、入力情報の送信操作を受け付けた場合(ステップS1005:Yes)、管理サーバ110に対して、受け付けた入力情報を送信して(ステップS1006)、一連の処理を終了する。
【0080】
一方、ステップS1005において、入力情報の送信操作を受け付けていない場合(ステップS1005:No)、表示画面224における表示内容の切替操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS1007)。ステップS1007において、表示内容の切替操作を受け付けていない場合(ステップS1007:No)、ステップS1001に戻る。一方、ステップS1007において、表示内容の切替操作を受け付けた場合(ステップS1007:Yes)、表示画面224における表示内容を切替えて(ステップS1008)、ステップS1007:Yesにおいて受け付けた切替操作に応じた内容を表示する。
【0081】
ステップS1008においては、たとえば、停電周知用系統図および需要家数を表示する表示内容と、停電の区間に含まれる需要家に対する停電の周知業務の進捗状況を表示する表示内容とを切り替える。あるいは、ステップS1008においては、たとえば、停電周知用系統図および需要家数を表示する表示内容と、停電に関する問い合わせ内容および対応内容を表示する表示内容と、を切り替える。
【0082】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100は、表示画面224を備える端末装置120と、当該端末装置120と通信可能な管理サーバ110と、を備えている。そして、管理サーバ110は、端末装置120から出力された所定の要求を受け付けた場合に、配電自動化システム101から取得された情報を含む停電周知用情報を、当該要求の出力元の端末装置120に対して出力する。端末装置120は、管理サーバ110から出力された停電周知用情報に基づいて、停電している区間を停電していない区間と区別して示す停電周知用系統図および当該停電の区間に含まれる需要家数を表示画面224における単一の領域内に表示させるようにしたことを特徴としている。
【0083】
この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100によれば、広報担当者に対して、停電の区間および停電している需要家数を迅速かつ正確に把握させることができる。具体的に、停電情報共有化システム100によれば、広報担当者は、従来のように、無線の聞き取り作業や、現地の作業担当者や営業所への確認作業が不要になるため、これらの作業に要していた手間や作業時間を省くことができ、また、これらの作業によって入手された情報に基づいて停電状況が変化するごとに手持ちの配電系統図に停電範囲を記載する作業を省くことができる。
【0084】
このように、停電情報共有化システム100によれば、停電状況を迅速かつ正確に把握させることができるので、広報担当者の周知業務の効率化を図ることができる。また、停電情報共有化システム100によれば、需要家に正確な情報を迅速に提供することができるので、電力事業者は需要家への対応にかかる誠意を示し、需要家の不安を早期に解消することができる。
【0085】
また、この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100は、端末装置120から出力された所定の要求を受け付けた場合に、該当する情報を取得するようにしたことを特徴としている。
【0086】
この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100によれば、広報担当者に対して、当該広報担当者が端末装置120を操作した時点における停電状況を、迅速かつ正確に把握させることができる。これにより、広報担当者は、需要家に対して常に最新の停電状況を正確かつ迅速に提供することができる。
【0087】
また、この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100は、Web系停電管理システム102から取得した情報に基づいて、停電の区間に含まれる需要家に対する停電の周知業務の進捗状況を表示画面224に表示させるようにしたことを特徴としている。
【0088】
この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100によれば、電力事業者の営業所と広報担当者とがWeb系停電管理システム102が管理する情報を共有することができるので、電力事業者の営業所と広報担当者との間で、停電の周知業務の進捗状況についての認識を共通化することができる。これにより、営業所に問い合わせをおこなった需要家に対しても、広報担当者によって停電状況が周知された需要家に対しても、同じ対応をすることができ、電力事業者は需要家への対応にかかる誠意を示し、需要家の不安を早期に解消することができる。
【0089】
また、この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100は、表示画面224において、停電周知用系統図および需要家数と、進捗状況とを切り替えて表示させるようにしたことを特徴としている。
【0090】
この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100によれば、基本的に停電周知用系統図を表示させ、広報担当者による所定の入力操作があった場合など、適宜、進捗状況を表示させることにより、端末装置120における限られた表示画面224を有効に活用して、広報担当者に対して、停電状況を正確に把握させることができる。これにより、広報担当者の周知業務の効率化を図ることができる。
【0091】
また、この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100は、申出内容管理システム103から取得した情報に基づいて、停電に関する問い合わせ内容および対応内容を表示画面224に表示させるようにしたことを特徴としている。
【0092】
この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100によれば、電力事業者の営業所と広報担当者とが申出内容管理システム103が管理する情報を共有することができるので、電力事業者の営業所と広報担当者との間で、停電の周知業務の進捗状況についての認識を共通化することができる。これにより、営業所に問い合わせをおこなった需要家に対しても、広報担当者に問い合わせをおこなった需要家に対しても、同じ対応をすることができ、電力事業者は需要家への対応にかかる誠意を示し、需要家の不安を早期に解消することができる。
【0093】
また、この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100は、表示画面224において、停電周知用系統図および需要家数と、停電に関する問い合わせ内容および対応内容とを切り替えて表示させるようにしたことを特徴としている。
【0094】
この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100によれば、基本的に停電周知用系統図を表示させ、広報担当者による所定の入力操作があった場合など、適宜、停電に関する問い合わせ内容および対応内容を表示させることにより、端末装置120における限られた表示画面224を有効に活用して、広報担当者に対して、停電状況を正確に把握させることができる。これにより、広報担当者の周知業務の効率化を図ることができる。
【0095】
このように、この発明にかかる実施の形態の停電情報共有化システム100によれば、広報担当者による停電状況の把握から、営業所への停電周知状況などを報告することによる広報担当者と営業所との情報共有化までを効率的におこなうことができる。
【0096】
上述した停電情報共有化システム100は、広報車に限らず、作業担当者が乗車する配電車両に搭載してもよい。停電情報共有化システム100を配電車両に搭載することにより、停電が発生している現場の作業担当者が、指令者の指示内容に誤りがないかを当該現場において確認することができる。
【産業上の利用可能性】
【0097】
以上のように、この発明にかかる停電情報共有化システムは、停電状況の周知業務を支援する停電情報共有化システムに有用であり、特に、広報車に乗車して周知をおこなう周知業務を支援する停電情報共有化システムに適している。
【符号の説明】
【0098】
100 停電情報共有化システム
101 配電自動化システム
102 Web系停電管理システム
103 申出内容管理システム
110 管理サーバ
120 端末装置
301 停電情報取得部
302 停電周知用情報生成部
303 出力部
304 入力情報受信部
305 入力情報送信部
311 入力受付部
312 通信部
313 表示部
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10