特許第6806785号(P6806785)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6806785
(24)【登録日】2020年12月8日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】エンドピースを備える針及び組付方法
(51)【国際特許分類】
   G04B 19/04 20060101AFI20201221BHJP
【FI】
   G04B19/04 Z
【請求項の数】18
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-547919(P2018-547919)
(86)(22)【出願日】2017年1月13日
(65)【公表番号】特表2019-507886(P2019-507886A)
(43)【公表日】2019年3月22日
(86)【国際出願番号】EP2017050706
(87)【国際公開番号】WO2017157540
(87)【国際公開日】20170921
【審査請求日】2018年9月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】506425538
【氏名又は名称】ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】カロッツァーニ,トミー
(72)【発明者】
【氏名】ウィンクレ,イヴ
【審査官】 吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭51−73063(JP,U)
【文献】 特開2016−114597(JP,A)
【文献】 特開2016−118537(JP,A)
【文献】 特開2016−99182(JP,A)
【文献】 実開昭51−72072(JP,U)
【文献】 中国実用新案第201156173(CN,Y)
【文献】 実開昭50−2366(JP,U)
【文献】 特開2016−114601(JP,A)
【文献】 実開昭56−151990(JP,U)
【文献】 特開2000−338266(JP,A)
【文献】 特開平2−38989(JP,A)
【文献】 実開昭49−61549(JP,U)
【文献】 特開2014−52199(JP,A)
【文献】 特表2013−533477(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04B 1/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計針(2)と、前記針の末端に組み付けられる少なくとも1つのエンドピース(3)とを備える装置の組付方法において、前記針が少なくとも部分的にアモルファス金属材料から作られ、
前記針(2)及び前記エンドピース(3)を取るステップであって、前記針が本体(2a)と、前記針(2)の末端に設けられ、前記エンドピース(3)の外形と同形で、針の末端で開口するハウジングを画定する取付手段(2b)とを含み、前記取付手段(2b)が少なくとも部分的にアモルファス金属材料から作られる2本の弾性アームを含む、ステップと;
前記ハウジングを一時的に大きくするために、力を加えることによって前記取付手段を変形させるステップと;
前記ハウジング(L)内に前記エンドピースをはめ込み配置するステップと;
前記ハウジングがその初期寸法に戻り、前記エンドピースを保持することができるように、前記取付手段上に加えられた前記力を除去するステップと
をさらに含む
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
時計針(2)と、前記針の末端に組み付けられる少なくとも1つのエンドピース(3)とを備える装置の組付方法において、前記エンドピースが少なくとも部分的にアモルファス金属材料から作られ、
前記針(2)及び前記エンドピース(3)を取るステップであって、前記針が本体(2a)と、前記針(2)の末端に設けられ、前記エンドピース(3)の外形と同形で、針の末端で開口するハウジング(L)を画定する取付手段(2b)とを含み、前記取付手段が2本のアームを含む、ステップと;
前記エンドピースを前記針の前記ハウジングに挿入するために、力を加えることによって前記エンドピースを弾性的に変形させるステップと;
前記ハウジング内に前記エンドピースをはめ込み配置するステップと;
前記エンドピースが前記ハウジングを満たして、前記針の前記取付手段によって保持されるように、前記エンドピース上に加えられた前記力を除去するステップと
をさらに含む
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
前記力が工具によって加えられる
ことを特徴とする、
請求項1または請求項2に記載の組付方法。
【請求項4】
前記変形、挿入、及び前記力を除去するステップが、第2の部品を圧入する単一のステップにグループ化される
ことを特徴とする、
請求項1または請求項2に記載の組付方法。
【請求項5】
前記エンドピースが装飾要素である
ことを特徴とする、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の組付方法。
【請求項6】
前記エンドピースが:パイプ、アーバ、カウンタウエイト、表示器、バーニヤ、拡大鏡、蛍光材料または燐光材料のディスク、LED;
の群から選ばれる機能要素である
ことを特徴とする、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の組付方法。
【請求項7】
前記金属材料が完全アモルファスである
ことを特徴とする、
請求項1から請求項6のいずれかに記載の組付方法。
【請求項8】
前記金属材料が少なくとも50%アモルファスである、
請求項1から請求項6のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法において使用する、計時器のための針(2)と、前記針の末端に組み付けられる少なくとも1つのエンドピース(3)とを備える装置(1)において、
前記針が、取付手段(2b)が延在する本体(2a)を含み、
前記取付手段が2本の弾性アームを含み、
前記取付手段が前記エンドピースのための前記針(2)の末端に設けられ、前記エンドピース(3)の外形と同形で、針の末端で開口するハウジング(L)を画定し、
前記2本の弾性アームが、前記エンドピースの挿入のために前記ハウジングを一時的に大きくするように前記取付手段を変形できる少なくとも部分的にアモルファスの金属材料から作られる、
装置(1)。
【請求項10】
請求項2に記載の方法において使用する、計時器のための針(2)と、前記針の一端に組み付けられる少なくとも1つのエンドピース(3)とを備える装置(1)において、
前記針が、取付手段が延在する本体を含み、
前記取付手段が前記エンドピースのための前記針の末端に設けられ、前記エンドピース(3)の外形と同形で、針の末端で開口するハウジングを画定する2本の弾性アームを含み、
前記エンドピースが、前記ハウジングへの挿入のために前記エンドピースを一時的に変形できる少なくとも部分的にアモルファスの金属材料から作られる、
装置(1)。
【請求項11】
前記エンドピースが円筒形である、
請求項9または請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記エンドピースが卵形である、
請求項9または請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記エンドピースが0.5mm〜5mmの直径を有する、
請求項9から請求項12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記エンドピースが拡大鏡である、
請求項9から請求項13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記エンドピースがカウンタウエイトである、
請求項9から請求項13のいずれかに記載の装置。
【請求項16】
前記エンドピースが装飾要素である、
請求項9から請求項13のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記エンドピースが表示器である
ことを特徴とする、
請求項9から請求項13のいずれかに記載の装置。
【請求項18】
前記エンドピースが、前記針(20)が固定されるパイプまたはアーバ(32)である
ことを特徴とする、
請求項9から請求項13のいずれかに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の部品と、第1の部品に組み付けられる少なくとも第2の部品とを含む装置に関する。
【0002】
より正確には、本発明は、交換可能なエンドピースが組み付けられる針、及び、エンドピースを針の上に組み付けるための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
特に時計学の分野においては、多数の構成要素があり、それらは少なくとも2つの部品の互いに対する組み付けを必要とする。現在、アモルファス金属部品から構成される構成要素の、任意の材料から作られる別の部品への組み付けは、さまざまな技術を使用して実現できる。
【0004】
従来の技術は、接着剤または半田などの第三体を使用することである。接着剤または半田は、アモルファス金属部品と任意の材料から作られる部品との間のインタフェースとして作用する。しかしながら、これらの接着または半田付け技術は欠点を有する。実際、半田付け技術は、機械的性質または審美性における変化を与えることが可能な熱源の使用を含み、その一方で、接着剤の使用は、構成要素が機能する環境に好適な接着剤を選択することを必然的に含み、同時に、接着剤が構成要素の滑らかな作動を阻害せず、経時的に安定した接着を提供することを保証する。さらに、接着または半田付けされた組み付けは、分解及び再組み付けが容易ではない。
【0005】
別の技術は、アモルファス金属のための熱間成形工程の特性を使用することである。実際、アモルファス金属は、それらが材料のガラス転移温度と結晶化温度との間の温度まで加熱されたときに、それらの粘性が変化する特色を有する。この範囲において、前記材料の粘性は、変形が非常に容易になるように非常に小さくなる。そのため、約1MPaの低応力を、それを形づくるために、前記材料に加えることができる。しかしながら、この組み付け技術は一般に、アモルファス金属の付着性を改善するために、くぼみまたは突出部などの装置を固定する仕組みを必要とする。これらの固定領域は多くの場合、作るには複雑である。この手法では、組み付けは恒久的であり、分解することができない。
【0006】
しかしながら、組み付ける部品が非常に小さいとき、特に、時計針の場合、従来技術を使用することは難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
美的な方法で非常に小さい部品、特に、針上のエンドピースの組み付けを可能にする組付方法を提案することによって、従来技術の欠点を克服することが本発明の目的である。
【0008】
本発明は、特に、交換可能なエンドピースを簡単な方法で時計針に組み付けることを可能にする組付方法を提案することを意図する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
これを実現するために、本発明の第1の態様によると、時計針と、針の一端に組み付けられる少なくとも1つのエンドピースとを備える装置の組付方法が提案され、針は少なくとも部分的にアモルファス金属材料から作られ、前記方法は:
針及びエンドピースを取るステップであって、針が本体と、ハウジングを画定する取付手段とを含み、取付手段が少なくとも部分的にアモルファス金属材料から作られる2本の弾性アームを含む、ステップと;
ハウジングを一時的に大きくするために、力を加えることによって取付手段を変形させるステップと;
ハウジング内にエンドピースを配置するステップと;
ハウジングがその初期寸法に戻り、エンドピースを保持することができるように、取付手段上に加えられた力を除去するステップと
をさらに含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の別の態様は、時計針と、針の一端に組み付けられる少なくとも1つのエンドピースとを備える装置の組付方法に関し、エンドピースは少なくとも部分的にアモルファス金属材料から作られ、前記方法は:
針及びエンドピースを取るステップであって、針が本体と、ハウジングを画定する取付手段とを含み、取付手段が2本のアームを含む、ステップと;
エンドピースを針のハウジングに挿入するために、力を加えることによってエンドピースを弾性的に変形させるステップと;
ハウジング内にエンドピースを配置するステップと;
エンドピースがハウジングを満たして、針の取付手段によって保持されるように、エンドピース上に加えられた力を除去するステップと
をさらに含むことを特徴とする。
【0011】
異なる実施形態によると:
力は工具によって加えられてもよい;
変形、挿入、及び加えられた力を除去するステップは、第2の部品を圧入する単一のステップにグループ化することができる;
エンドピースは、以下の群から選ばれる装飾要素でもよい:形づくられる表示器は計時器デザインに適するように適合され、前記表示器は、蝶、花、矢印、ボール、天体、色付パレットストーン、宝石の形態をとる可能性がある;
エンドピースは、以下の群から選ばれる機能要素でもよい:パイプ、アーバ、カウンタウエイト、表示器、バーニヤ、拡大鏡、蛍光材料または燐光材料のディスク、LED;
金属材料は完全アモルファスでもよい;
金属材料は少なくとも50%アモルファスでもよい。
【0012】
本発明の別の態様は、計時器のための針と、針の一端に組み付けられる少なくとも1つのエンドピースとを備える装置に関し、針は取付手段が延在する本体を含み、取付手段は2本の弾性アームを含み、取付手段はエンドピースのためのハウジングを画定し、2本の弾性アームは、エンドピースの挿入のために前記ハウジングを一時的に大きくするように取付手段を変形できる少なくとも部分的にアモルファスの金属材料から作られる。
【0013】
本発明の別の態様は、計時器のための針と、針の一端に組み付けられる少なくとも1つのエンドピースとを備える装置に関し、針は取付手段が延在する本体を含み、取付手段はエンドピースのためのハウジングを画定する2本の弾性アームを含み、エンドピースは、ハウジングへの挿入のためにエンドピースを一時的に変形できる少なくとも部分的にアモルファスの金属材料から作られる。
【0014】
異なる実施形態によると:
エンドピースは円筒形とすることができる;
エンドピースは卵形とすることができる;
エンドピースは0.5mm〜5mmの直径を有することができる;
エンドピースは拡大鏡とすることができる;
エンドピースはカウンタウエイトとすることができる;
エンドピースは装飾要素とすることができる;
エンドピースは表示器とすることができる;
エンドピースは、前記針が固定されるパイプまたはアーバとすることができる。
【0015】
本発明による方法の目的、利点、及び特徴は、単なる非限定的な例として与えられて、添付図面によって示される、本発明の少なくとも1つの実施形態の以下の詳細説明でより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明による方法を使用する装置を概略的に表す。
図2図2は、本発明による方法を使用する装置を概略的に表す。
図3図3は、本発明の1つの実施形態による組付方法を概略的に表す。
図4図4は、本発明の1つの実施形態による組付方法を概略的に表す。
図5図5は、本発明の1つの実施形態による組付方法を概略的に表す。
図6図6は、本発明による組付方法の変形形態を概略的に表す。
図7図7は、本発明による組付方法の変形形態を概略的に表す。
図8図8は、使用中の、本発明による方法を使用する装置を概略的に表す。
図9図9は、使用中の、本発明による方法を使用する装置を概略的に表す。
図10図10は、使用中の、本発明による方法を使用する装置を概略的に表す。
図11図11は、使用中の、本発明による方法を使用する装置を概略的に表す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、第1の部品2と、少なくとも第2の部品3とを備える装置1を示す。第1の部品は時計針である。それは3mm〜30mmの長さを有する。針は300μm〜5mmの幅を有する。針は50μm〜1mmの厚さを有する。第2の部品は、針の一端に組み付けられるように意図されるエンドピース30である。そのため、さまざまな実施形態によると、エンドピースは以下のものでもよい:
たとえば、アーバ、パイプ、拡大鏡、表示器、バーニヤ、カウンタウエイト、文字盤または針の端部を照らし出すためのLEDなどの機能要素。
たとえば、宝石、色付パレットストーン、蝶、または計時器デザインに関連する任意の他の要素などの装飾要素。
【0018】
第1の部品は、本体2aと、第2の部品3への組み付けを可能にする取付手段2bとから形成される。
【0019】
針の場合、いくつかの可能性がある。第1の可能性は、針に組み付けられる要素30が機能要素であることである。たとえば、要素30は、情報を表示するために使用される表示要素である可能性があり、または、要素30は、情報を読みやすくするために情報を拡大するための拡大鏡である可能性がある。この場合、本体2aは、針をムーブメントに固定するための円形基部21を含む。この円形基部から、細長い部品22が、図1〜9で分かるように、取付手段2bを支持するように延在する。
【0020】
第2の可能性は、針に組み付けられる要素30が装飾要素であることである。たとえば、要素30により針は不均衡になる。この場合、本体2aは、針をムーブメントに固定するための円形基部21を含む。この円形基部から、第1の細長い部品23が、実際の針を形成するために、延在して、細くなる。第2のサポート部品22は、図2及び8で分かるように、取付手段2bを支持するために、第1の細長い部品の直径方向の反対側に延在する。
【0021】
有利なことには、本発明によると、取付手段2bは、第1の要素の本体2aから延在する、少なくとも1本の弾性アーム25、好ましくは、2本の弾性アームを備える。各弾性アーム25は、第2の部品が組み付けのために内側に配置されるハウジングLを画定することを可能にする形状を有する。
【0022】
この弾性アーム25の目的は、一時的にハウジングを大きくするために、変形が可能とすることである。ハウジングが大きくなると、ハウジングがその初期寸法に戻る前に、第2の部品をその中に配置することが可能になる。
【0023】
本発明によると、弾性アーム25は、巧みに、少なくとも部分的にアモルファスの金属合金などの、少なくとも1つの金属元素を含む少なくとも部分的にアモルファスの材料から作られる。より詳細には、弾性アームは好ましくは、少なくとも50%のアモルファス金属合金から作られる。好適には、前記弾性アームが延在する本体を備える第1の部品は、少なくとも部分的にアモルファス金属材料から作られる。
【0024】
この金属元素は、鉄、ニッケル、ジルコニウム、チタンまたはアルミニウム型、あるいは、金、プラチナ、パラジウム、レニウム、ルテニウム、ロジウム、銀、イリジウム、またはオスミウムなどの貴重な金属元素の従来の金属元素でもよい。「少なくとも部分的にアモルファス材料」は、材料がアモルファス相で少なくとも部分的に固化可能であることを意味する、すなわち、材料は、任意の局所結晶構造を局所的に失わせるその融解温度より上への温度に上昇しやすく、前記上昇に続いて、前記材料が少なくとも部分的にアモルファスになることを可能にするそのガラス転移温度より低い温度まで冷却される。これによって、この材料は金属合金とすることができる。
【0025】
製造時、結晶材料の場合のように、その原子が自身を特定の構造に配列させないという利点を有するので、アモルファス材料は使用される。そのため、たとえ結晶性金属のヤング率Eとアモルファス金属のヤング率とが近いとしても、弾性限度σeは異なる。したがって、アモルファス金属は、2〜4の要因によって結晶性金属の弾性限度σeCより大きい弾性限度σeAを有するという点で異なる。これは、アモルファス金属が、弾性限度σeに到達するまでに、より大きい応力に耐えることができることを意味する。
【0026】
結果的に、アモルファス金属材料から作られる弾性アーム25を有することは、アームが塑性変形するまで、すなわち、恒久的に、より大きい応力を加えることができることを意味する。結果的に、ハウジングLを一時的に大きくするために、アーム25をより大きい広がりまで変形させることが可能になる。ハウジングLをより大きい広がりまで大きくできることは、組み付けを容易にする。さらに、アームの弾性復元によって保証される組み付けの保持力はより大きくなり、結晶性金属で得られる値の約10倍である。
【0027】
好適な変形形態において、取付手段2bは2本の弾性アーム25を含む。これらの2本の弾性アーム25は、前記ハウジングを画定するように配置される。代表的な例において、2本のアームは、針の長手方向軸Cに対して対称であるように作られる。この構成は、ハウジングが1本のアームの代わりに2本のアームで設けられるので、より良好な保持力を得ることを可能にする。
【0028】
第1の部品と第2の部品とを組み付けるために、第1のステップは、第1の部品と第2の部品とを取ることにある。
【0029】
次いで、第2のステップにおいて、取付手段2bによって形成されたハウジングLは大きくされる。この第2のステップは、弾性アーム(単数または複数)25上に力/応力Fを加えるように設計された工具を取ることにある。次いでこの応力は、弾性アーム(単数または複数)を変形させる。次いで、工具は、弾性アーム(単数または複数)に加えた応力が弾性アームを変形させるように作られ、それにより、前記弾性アーム25によって画定されたハウジングLは、図3から分かるように、一時的に大きくなる。
【0030】
ハウジングLが大きくなると、第2の部品30がハウジングに挿入される。これを行うために、操作者は、手で、または把持具を介して、第2の部品3を把持して、第2の部品3をハウジングに挿入し、同時に、図4から分かるように、アーム(単数または複数)上に応力を加え続ける。
【0031】
そして次のステップにおいて、第2の部品3がハウジングに挿入されると、アーム25の応力Fは除去される。この応力の除去は、弾性アーム(単数または複数)25がそれらの休止位置に戻ろうとすることを意味する。それらの休止位置に戻ることによって、アーム25は第2の部品3上に保持力を加え、それにより、第1の部品2及び第2の部品3は、図5から分かる最終的な装置1である組付体を形成する。
【0032】
変形形態において、弾性アームを変形させるステップと、第2の部品をハウジングに挿入するステップとが組み合わされる。実際、弾性アーム(単数または複数)25は、開口したハウジングLを形成する、すなわち、第2の部品3が組み付けられると、アームは第2の部品3を完全には取り囲まない。
【0033】
そのため、本変形形態において、弾性アーム(単数または複数)25は、第2の部品3が力F'でハウジングにはめ込まれるときに、弾性アームを変形させることができる形状を有するように設計される。この変形は、図6及び7から分かるように、第2の部品の挿入を容易にする前記ハウジングLの一時的な拡大を引き起こす。
【0034】
第2の部品3がハウジングに挿入されると、アーム(単数または複数)25の応力は自然に除去される。弾性アーム(単数または複数)25は、それらの休止位置に戻る。それらの休止位置に戻ることによって、アーム(単数または複数)は第2の部品3上に保持力を加え、それにより、第1の部品及び第2の部品は、最終的な装置である組付体を形成する。
【0035】
第2の部品3の保持を強くするために、第2の部品3は、たとえば、弾性アームが挿入される溝を有することが可能である。
【0036】
図10から分かるように、その駆動アーバまたはパイプ32上に針を固定するために、領域21を介した圧入の代わりに、同じ技術を使用することは明らかに可能である。
【0037】
2つを組み合わせることによって、サポート部品23の両側に1つまたは複数の弾性アームを有する部品2を得ることが可能であり、第2の装飾または機能部品を固定または保持し、次いで、図11から分かるように、同じ方法を使用して、この組付体をその駆動アーバに組み付けることが可能になる。
【0038】
それが第2の部品であり、部分的にアモルファス金属から作られる第1の部品ではないことも可能であり、ハウジングを満たすためにその初期形状に戻る前に、第2の部品を挿入ステップにおいて変形させることも可能である。これは、たとえば、針の端部の形状を容易に変更するために使用されてもよい(矢印または半円など)。
【0039】
添付の特許請求の範囲により確定された本発明の範囲から逸脱することなく、前述した本発明の種々の実施形態に明白な種々の変更及び/または改良及び/または組合せを行うことができることは、当業者には明らかであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11