(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の複数の弾性体の平均Dtexが、約10〜約500であり、前記第2の複数の弾性体の平均Dtexは、約10〜約500である、請求項1〜2のいずれか一項に記載の吸収性物品。
前記後側ベルトの前記第1の複数の弾性体が、内側不織布と外側不織布との間にあり、前記前側ベルトの前記第2の複数の弾性体が、内側不織布と外側不織布との間にあり、前記前側ベルト及び後側ベルトの前記内側不織布が、互いに別個かつ区別でき、長手方向に離間しており、前記前側ベルト及び後側ベルトの前記外側不織布が、互いに別個かつ区別でき、長手方向に離間している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
前記吸収性物品が、約80mm〜約270mmの弛緩した製品腰部幅と、約80mm〜約300mmの弛緩した製品臀部幅とを有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
前記吸収性物品が、約170mm〜約270mmの弛緩した製品腰部幅と、約170〜約300mmの弛緩した製品臀部幅とを有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
前記吸収性物品が、約80mm〜約180mmの弛緩した製品腰部幅と、約80mm〜約200mmの弛緩した製品臀部幅とを有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
前記後側ベルトが、約70本超の弾性ストランドを含む第1の複数の弾性体を含み、前記前側ベルトが、約50本超の弾性ストランドを含む第2の複数の弾性体を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
前記後側ベルトが、約40本超の弾性ストランドを含む第1の複数の弾性体を含み、前記前側ベルトが、約40本超の弾性ストランドを含む第2の複数の弾性体を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
前記後側ベルトが、4つの等しいセクションに分割されており、セクション4が、前記後側ベルトの近位端縁部を含み、セクション1が、前記後側ベルトの遠位端縁部を含み、セクション2が、セクション1に近接しており、セクション3が、セクション4に近接しており、前記セクションのうちの少なくとも2つがそれぞれ、10本超の弾性ストランドを有し、前記前側ベルトが、4つの等しいセクションに分割されており、セクション4が、前記後側ベルトの近位端縁部を含み、セクション1が、前記後側ベルトの遠位端縁部を含み、セクション2が、セクション1に近接しており、セクション3が、セクション4に近接しており、前記セクションのうちの少なくとも2つがそれぞれ、10本超の弾性ストランドを有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
前記吸収性物品が、約300mm〜約400mmの弛緩した製品腰部幅と、約300mm〜約450mmの弛緩した製品臀部幅とを有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
前記吸収性物品が、約200mm〜約300mmの弛緩した製品腰部幅と、約200mm〜約350mmの弛緩した製品臀部幅とを有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
前記後側ベルトの前記第1の複数の弾性体が、内側不織布と外側不織布との間にあり、前記前側ベルトの前記第2の複数の弾性体が、内側不織布と外側不織布との間にあり、前記前側ベルト及び後側ベルトの前記内側不織布が、前記前側ベルトの遠位端縁部から前記後側ベルトの遠位端縁部まで連続的に延在する共通不織布層であり、前記前側ベルト及び後側ベルトの前記外側不織布が、前記前側ベルトの遠位端縁部から前記後側ベルトの遠位端縁部まで連続的に延在する共通不織布層である、請求項1〜4及び6〜14のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示は、より大きい繊度(すなわち、より低いデシテックス)及び使い捨て吸収性物品において以前に開示された又は実践されているよりも狭い間隔を有する、より多数の弾性ストランドを含む、改善されたエラストマー積層体(「ビームされた弾性体」を含む「ビームされたエラストマー積層体」とも呼ばれる)を詳細に詳述する。これらの改善されたエラストマー積層体を、着用者の腰部、脚部、股部、及び側部におけるフィット及びガスケッチング用の使い捨て吸収性物品(例えば、テープ式おむつ、パンツ、パッド、及びライナー)の構成要素として使用して、一般的に最高レベルの延伸性、最も快適な着用状態、改善された漏れ防止及びより良好なフィットをもたらすことができる。
【0029】
本開示を理解する上で、以下の用語説明が有用であり得る。
【0030】
吸収性物品に関連する「使い捨て」は、その吸収性物品について、洗濯するか、又は別の方法で吸収性物品として復元されるか若しくは再利用されることが、一般的に意図されていないこと(即ち、それらの吸収性物品について、1回の使用の後で廃棄されたり、好ましくは、リサイクルされたり、堆肥化されたり、又はその他環境に適合する方法で廃棄されたりすることが意図されていること)を意味する。使い捨て吸収性物品は、多くの場合、物品を一緒に保持するために層及び/又は複数の弾性体間に接着剤を含む(例えば、耳パネル、サイドパネル、及びベルトは、接着剤を介してシャーシに接合され、耳パネル、サイドパネル、ベルト、及びシャーシの層は、接着剤を使用して一緒に接合される)。あるいは、熱及び/又は圧力結合は、接着剤と共に、又は接着剤の代わりに使用される。そのような場合、材料層の部分は、部分的に溶融され、一緒に押圧され得、その結果一旦冷却されると、それらは、物理的に一緒に結合される。不織布(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどを含む)、接着剤(例えば、スチレン系ブロックコポリマー(例えば、SIS、SBS)を含む)、及び吸収性ゲル材料(AGM51−
図7及び7Bを参照)は、使い捨て吸収性物品の重量の50%超、75%超、及び多くの場合90%超を構成する。また、AGM51を含むコアは多くの場合、通常の条件下でAGM51を封入して封じ込める様式で、シャーシ内に保持される。このような使い捨て吸収性物品は、典型的には、約100mL超の流体の吸収能力を有し、最大約500mL以上の流体の容量を有することができる。縫製(糸の使用を含む)及び/又は織布材料は、典型的には、使い捨て吸収性物品を作製するためには使用されない。縫製又は織布材料が使用される場合、それらは、使い捨て吸収性物品の非常に小さい割合を占める。締結具のための使い捨て吸収性物品の一部のランディングゾーンは、織布材料を含むことができるが、使い捨て吸収性物品の他の部分は、典型的には織布材料を含まない。
【0031】
「吸収性物品」とは、身体排泄物を吸収及び封じ込める器具を指し、より詳細には、着用者の身体に接して、又は着用者の身体の近位に置かれて、身体から排出される様々な排泄物を吸収し、封じ込める器具を指す。吸収性物品の例としては、おむつ、トレーニングパンツ、プルオンパンツ式おむつ(即ち、米国特許第6,120,487号に示されているような予め形成された腰部開口部及び脚部開口部を有するおむつ)、再締結可能なおむつ若しくはパンツ型おむつ、失禁用ブリーフ及び下着、おむつホルダ及びライナー、例えばパンティライナー、婦人用パッド、吸収性挿入物などの婦人衛生衣類などが挙げられる。
【0032】
「近位」及び「遠位」とは、それぞれ、要素が構造体の長手方向中心線又は横方向中心線に対して、相対的に近くに又は遠くに位置していることを指す(例えば、長手方向に延びている、ある要素の近位縁部は、長手方向軸に対して、同じ要素の遠位縁部が、同じ長手方向軸に対して位置するよりも近くに位置している)。
【0033】
「身体に面する」及び「衣類に面する」とは、それぞれ、要素、又は要素の表面、又は要素の群の相対位置を指す。「身体に面する」とは、要素又は表面が、何らかの他の要素又は表面よりも、着用時に着用者により近いことを意味する。「衣類に面する」とは、要素又は表面が、何らかの他の要素又は表面よりも、着用時に着用者からより遠く離れている(即ち、要素又は表面が、使い捨て吸収性物品の上に着用され得る着用者の衣類に対して近位にある)ことを意味する。
【0034】
「長手方向」とは、物品の腰部縁部から、反対側の腰部縁部まで実質的に垂直に、及び物品の最大直線寸法に略平行に延びる方向を指す。長手方向の45度以内の方向は、「長手方向」であると見なされる。
【0035】
「横方向」は、物品の長手方向に延在する縁部から反対側の長手方向に延在する縁部まで延び、長手方向に概ね直角である方向を指す。横方向の45度以内の方向は、「横方向」であると見なされる。
【0036】
「配置される」(disposed)とは、要素が、ある特定の場所又は位置に置かれていることを指す。
【0037】
「接合した」は、1つの要素を他の要素に直接付着させることによりその要素が他の要素に直接固定される構成と、1つの要素を中間部材に付着させて、次に中間部材を他の要素に付着させることにより、その要素が他の要素に間接的に固定される構成とを包含する。
【0038】
「透水性」及び「不透水性」は、使い捨て吸収性物品が意図されたように使用される場合の、材料の浸透性を指す。具体的には、用語「透水性」とは、層又は層構造体が、押し付け圧力がない状態で、液体の水、尿又は合成尿が層又は層構造体の厚さを通過できるような、孔、開口部及び/又は相互に接続された空隙を有していることを指す。逆に、用語「不透水性」は、層又は層構造体が、(重力などの自然の力の他に)押し付け圧力がない状態では、液体の水、尿又は合成尿が層又は層構造体の厚さを通過できないようなものであることを指す。この定義により不透水性の層又は層状構造体は、水蒸気に対して透過性であってもよい、すなわち、「蒸気透過性」であってもよい。
【0039】
「弾性」、「エラストマー」又は「エラストマー性」とは弾性特性を示す材料を指し、これには、その弛緩した初期長さに力を加えると、その初期長さの10%を超えて上回る伸長長さに伸張又は伸長することが可能であり、且つ適用した力が解放された後で、ほぼその初期長さに実質的に回復する任意の材料が含まれる。エラストマー材料としては、エラストマーフィルム、スクリム、不織布、リボン、ストランド及び他のシート状構造体を挙げることができる。
【0040】
「予歪み」とは、エラストマー積層体又は吸収性物品の別の要素と組み合わせる前に、弾性材料又はエラストマー材料にかかる歪みを指す。予歪みは、次の等式、予歪み=((弾性体の伸張長さ−弾性体の弛緩長さ)/弾性体の弛緩長さ)
*100によって決定される。
【0041】
「Dtex」としても知られる「デシテックス」は、糸又はフィラメントを測定するために使用される織物産業で使用される測定値である。1デシテックス=1グラム毎10,000メートル。換言すれば、糸又はフィラメントが10,000リニアメートルの500グラムの重さである場合、その糸又はフィラメントは500デシテックスを有することになる。
【0042】
「基材」は、本明細書において、主に2次元(すなわち、XY平面)であり、厚さ(Z方向)がその長さ(X方向)及び幅(Y方向)と比べて比較的小さい(すなわち1/10以下)材料を説明するために用いられる。基材の非限定的な例としては、ウェブ、繊維性材料の1乃至複数の層、不織布、高分子フィルム若しくは金属箔などのフィルム及び箔が挙げられる。これらの材料は、単独で使用される場合もあり、又は一体に積層された2つ以上の層を含む場合もある。このため、ウェブは、基材である。
【0043】
本明細書では、「不織布」とは、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は不連続の(短い)フィラメント(繊維)から、例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、梳綿などのプロセスによって作製された材料を指す。不織布は、織られた又は編まれたフィラメントパターンを有さない。
【0044】
本明細書では、「機械方向」(MD)とは、プロセスを通過する材料の流れの方向を指す。加えて、材料の相対的配置及び動きは、あるプロセスを通過してそのプロセスの上流からそのプロセスの下流に向かう機械方向に流れているものとして述べることができる。
【0045】
本明細書において、「横断方向」(CD)は、機械方向に対して概ね垂直な方向を指すために使用される。
【0046】
「テープ式おむつ」(「開放型おむつ」とも呼ばれる)とは、着用者に適用される前、包装の際に、互いに締結、予締結、又は結合されていない初期前側腰部領域及び初期後部腰部領域を有する使い捨て吸収性物品を指す。テープ式おむつは、腰部領域を共に締結又は接合することなく、一方の腰部領域の内部が対向する腰部領域の内部と表面同士が接触した状態で、横方向中心線の辺りで折り畳まれてもよい。テープ式おむつの例は、米国特許第5,167,897号、同第5,360,420号、同第5,599,335号、同第5,643,588号、同第5,674,216号、同第5,702,551号、同第5,968,025号、同第6,107,537号、同第6,118,041号、同第6,153,209号、同第6,410,129号、同第6,426,444号、同第6,586,652号、同第6,627,787号、同第6,617,016号、同第6,825,393号、及び同第6,861,571号、並びに米国特許出願公開第2013/0072887(A1)号、同第2013/0211356(A1)号、及び同第2013/0306226(A1)号の、様々な好適な構成で開示されている。
【0047】
本明細書では、「パンツ」(更に、「トレーニングパンツ」、「予め閉じたおむつ」、「おむつパンツ」、「パンツ型おむつ」及び「プルオンおむつ」とも称する)とは、幼児又は成人の着用者用に設計された、連続的な外辺部腰部開口部及び連続的な外辺部脚部開口部を有する使い捨て吸収性物品を指す。パンツは、物品が着用者に適用される前に、連続した又は閉じた腰部開口部及び少なくとも1つの連続した閉じた脚部開口部を有して構成されてもよい。パンツは、任意の再締結可能な及び/又は恒久的な閉鎖部材(例えば、シーム、熱結合、圧力溶接、接着剤、粘着結合、機械的締結具など)を使用して物品の一部を互いに接合することを含むが、これらに限定されない、種々の技術で予備成形又は予備締結され得る。パンツは、腰部領域において物品の外周部に沿った任意の場所で予備成形され得る(例えば、側部が締結又は継ぎ合わされている、前側腰部が締結又は継ぎ合わされている、後側腰部が締結又は継ぎ合わされている)。様々な構成のおむつパンツの例が、米国特許第4,940,464号、同第5,092,861号、同第5,246,433号、同第5,569,234号、同第5,897,545号、同第5,957,908号、同第6,120,487号、同第6,120,489号、同第7,569,039号、並びに米国特許出願公開第2003/0233082(A1)号、同第2005/0107764(A1)号、同第2012/0061016(A1)号、同第2012/0061015(A1)号、同第2013/0255861(A1)号、同第2013/0255862(A1)号、同第2013/0255863(A1)号、同第2013/0255864(A1)号、及び同第2013/0255865(A1)号に開示され、これらの全ては、参照により本明細書に組み込まれている。
【0048】
「閉鎖形態」とは、連続した腰部開口部及び脚部開口部を形成するために、永久的に又は再締結可能のいずれかで包装された状態で、対向する腰部区域が接合されていることを意味する。
【0049】
「開放形態」とは、連続した腰部開口部及び脚部開口部を形成するために、対向する腰部領域が最初に接合されていないが、物品の着用者に適用する前又は適用中に、腰部領域を接合して、腰部開口部及び脚部開口部を形成する締結システムなどの閉鎖手段を備えることを意味する。
【0050】
本明細書で使用するとき、「チャネル」は、その材料層の周囲材料よりも実質的に少ない坪量(例えば、50%未満、70%未満、90%未満)を有する吸収性材料層内の領域又はゾーンである。チャネルは、吸収性材料を実質的に含まない材料層内の領域であってもよい(例えば、90%が吸収性材料を含まない、95%が吸収性材料を含まない、又は99%が吸収性材料を含まない、又は完全に吸収性材料を含まない)。チャネルは、1つ以上の吸収性材料層を通って延在してもよい。チャネルは、一般に、吸収性材料層の周囲領域よりも低い曲げ弾性率を有するので、材料層が、より簡単に屈曲し、かつ/又は吸収性材料層の周囲区域内よりもチャネル内により多くの身体排出物を迅速に分配することができる。このため、チャネルは、チャネルの区域内の材料層における坪量を低減させない、材料層内の単なる窪部ではない。
【0051】
「弛緩した製品腰部幅」は、前側腰部縁部の右側の最遠位点から前側腰部縁部の左側の最遠位点までの横方向距離を意味する。横方向距離は、製品の長手方向軸に垂直に測定される。
図2を参照されたい。
【0052】
「弛緩した製品臀部幅」は、左脚部開口部の上部縁部における製品の左側縁部の横方向最遠位点から、右脚部開口部の上部縁部における製品の右側縁部の横方向最遠位点までの横方向距離を意味する。
図2を参照されたい。横方向距離は、製品の長手方向軸に垂直に測定される。
【0053】
「弛緩した製品股部幅」は、底縁部の右側の最遠位点から底縁部の左側の最遠位点までの横方向距離を意味する。横方向距離は、製品の長手方向軸に垂直に測定される。
図2を参照されたい。
【0054】
「製品の臀部対腰部のシルエット」は、弛緩した製品腰部幅(602)(mm)で割った弛緩した製品臀部幅(601)(mm)を意味する。
図2を参照されたい。
【0055】
「製品の腰部対股部のシルエット」は、弛緩した製品股部幅(608)(mm)で割った弛緩した製品腰部幅(602)(mm)を意味する。
図2を参照されたい。
【0056】
本開示の吸収性物品
本開示のエラストマー積層体を含む製品は、乳児及び成人用使い捨て吸収性物品を含む使い捨てテープ式及びパンツなどの、尿、経血、及び/又は糞便などの身体排出物を管理するように一般的に設計及び構成された、異なる構造及び/又は形態の吸収性物品100を含んでもよい。
【0057】
図に示されるように、本開示の吸収性物品100は、トップシート124、バックシート125、及びトップシート124とバックシート125との間に少なくとも部分的に配置される吸収性コア128を備えるシャーシ200を備えてもよい。シャーシ200は、内側レッグカフ150及び外側レッグカフ140(一般的に52と称されるカフ)を更に備えてもよい。
【0058】
吸収性物品100の一方の端部は前側腰部領域36として構成されることができ、長手方向に対向する端部は後側腰部領域38として構成されることができる。前側腰部領域36と後側腰部領域38との間で長手方向に延びる吸収性物品100の中間部分は、股部領域37として構成され得る。前側腰部領域36、後側腰部領域38、及び股部領域37各々の長さは、例えば、吸収性物品100の長さの約1/3であってもよい(例えば、
図9及び
図10参照)。あるいは、前側腰部領域36、後側腰部領域38、及び股部領域37各々の長さは、他の寸法を有してもよい(例えば、ベルト又は耳パネル又はサイドパネルの寸法によって定められる−例えば、
図3B、
図4、及び
図7参照)。吸収性物品100は、前側腰部領域36において横方向に延びる前側腰部端縁部136、及び長手方向に対向しかつ後側腰部領域38において横方向に延びる後側腰部端縁部138を有し得る。
【0059】
吸収性物品100のシャーシ200は、第1の長手方向に延在する側縁部237aと、横方向に対向しかつ第2の長手方向に延在する側縁部237bと、を含み得る。側縁部237は両方とも、前側腰部端縁部136と後側腰部端縁部138との間で長手方向に延在し得る。シャーシ200は、前側腰部領域36内で横方向に延びる前側腰部端縁部136の一部と、長手方向に対向しかつ後側腰部領域38内で横方向に延びる後側腰部端縁部138の一部と、を形成し得る。更に、シャーシ200は、シャーシ内面202(着用者に面する表面4の少なくとも一部分を形成する)、シャーシ外面204(衣類に面する表面2の少なくとも一部分を形成する)、長手方向軸42、及び横方向軸44を備えてもよい。長手方向軸42は、前側腰部端縁部136の中点を通り、かつ後側腰部端縁部138の中点を通って延び得、一方で横方向軸44は、第1側縁部237aの中点を通り、かつ第2側縁部237bの中点を通って延び得る。
【0060】
図7を参照すると、ベルト付き吸収性物品にしばしば当てはまるが、シャーシ200は、吸収性物品100の長さよりも短い長手方向軸42に沿って測定された長さを有してもよい。シャーシ200の縁部237は両方とも、前側腰部端縁部136及び後側腰部端縁部138の一方又は両方に長手方向に延在しない場合がある。シャーシ200は、前側腰部領域36内で横方向に延びる前側腰部端縁部136、及び長手方向に対向しかつ後側腰部領域38内で横方向に延びる後側腰部端縁部138の一方又は両方の一部を形成しない場合がある。
【0061】
図7Bを参照すると、シャーシ200は、バックシート不織布127とバックシートフィルム126との間で長手方向軸42と平行に配向された複数の弾性体316を含み得る。
図7Cは、
図7Bとは異なる代替的な実施形態を示し、シャーシ200は、コアラップ74とバックシート125との間で長手方向軸42と平行に配向された複数の弾性体316を有する。更に、
図7Dは、シャーシ200が、バックシートフィルム126とバックシート不織布127との間で横方向軸44と平行に配向された複数の弾性体316を含む別の代替的実施形態を示す。
図7Bはまた、第1のトップシート層124aと第2のトップシート層124bとの間で長手方向軸42と平行に配向された複数の弾性体316を示しているが、
図7Cは、複数の弾性体316がトップシート124とコアラップ74との間にある代替的な実施形態を示す。更に、
図7Dは、トップシート124とコアラップ74との間で横方向軸44と平行に配向された複数の弾性体316を示す。
【0062】
なお、伸縮性シャーシ200について、
図12A、
図12B、及び
図12Cは、複数の弾性体316が羽根120の層の間に配置されている伸縮性シャーシ200を示す。
図12は、長手方向軸42及び横方向軸44に対して約45度に配向された複数の弾性体316を示す。
図12Aは、長手方向軸42と平行に配向された複数の弾性体316を示す、
図12の代替的な実施形態である。
図12Bは、両方とも長手方向軸42と平行に配向された、羽根120内の弾性体316の2つの層を示しており、弾性体316の下位層は、グループ間の間隙で離間され、不織布羽根層121によって分離されている。
図12Cは、
図12Bの代替的な実施形態であり、弾性体の1つの層のみが存在し、不織布羽根層121は存在しない。
図12Cはまた、トップシート124と二次トップシート124’との間で長手方向軸42と平行に配向された複数の弾性体316(代替的に、横方向軸44(図示なし)と平行に配向されてもよい)、及びバックシートフィルム126とバックシート不織布127との間で長手方向軸42と平行に配向された複数の弾性体316(代替的に、横方向軸44(図示なし)と平行に配向されてもよい)を示す。
【0063】
吸収性物品100の一部又は全体が、横方向に弾性的に延伸性であるように作られてもよい。吸収性物品100の延伸性は、着用者の運動中に、吸収性物品100が着用者の身体にぴったりと一致することを可能にするために、望ましくあり得る。延伸性はまた、例えば、介護者が前側腰部領域36、後側腰部領域38、股部領域37、及び/又はシャーシ200を延ばすことを可能にして、異なる大きさの着用者に追加的な身体適用範囲を提供するため、すなわち、吸収性物品100のフィットを個々の着用者に合わせるために、かつ適用しやすさを助ける(aide)ために、望ましくあり得る。このような延伸は、股部領域37が腰部領域36及び/又は38よりも比較的低い度合いで延伸される限りにおいて、ほぼ砂時計型の形状を有する吸収性物品100を提供し得る。この延伸はまた、使用中に吸収性物品100にあつらえた外観を付与し得る。
【0064】
シャーシ200は、実質的に矩形であってもよく、前側腰部領域36及び後側腰部領域38の一方又は両方において、シャーシ側縁部237で又はそれに隣接してシャーシ200に接合された、別個のサイドパネル330(
図3B)、延伸性耳パネル530(
図9)、及び/又は非延伸性耳パネル540(
図9)を有してもよい。シャーシ側縁部237、シャーシ前端縁部236、及びシャーシ後端縁部238のうちの1つ以上の部分は、
図11、
図11A、及び
図10に示されるように、凸状又は凹状のいずれかで弓状又は湾曲していてもよい。シャーシ200は、一体式サイドパネル330(
図4参照)、一体式延伸性耳パネル(
図10参照)、一体式ベルト430(
図8参照)、又は前側及び後側腰部領域の一方若しくは両方に配置された外側カバー不織布、バックシートフィルム、外側レッグカフ材料、トップシート若しくはコアラップ74のうちの1つ以上によって形成された一体式非延伸性耳パネル540(
図9)を含んでもよい。あるいは、シャーシ200は、別個のサイドパネル330(
図3B参照)、別個の延伸性耳パネル530(
図9、
図9A、及び
図10)、又は別個のベルト430(
図5〜
図7D)を含んでもよい。シャーシは、形成されてもよいか、又は1つの腰部領域において非矩形、かつ対向する腰部領域において実質的に矩形であってもよい。あるいは、シャーシは、腰部領域の一方又は両方において実質的に矩形、かつ股部領域において非矩形であってもよい。
【0065】
本開示の吸収性物品は、弾性体が第1腰部領域、股部領域、及び対向する第2腰部領域内に存在する、複数の横方向に延在する弾性体を含んでもよい。
【0066】
閉鎖形態のパンツ物品
閉鎖形態のパンツタイプの吸収性物品は、概して
図3〜
図8に開示されており、腰部開口部190及び2つの脚部開口部192を有する閉鎖形態でパッケージ化されるように設計され、一着の耐久性のある下着のように着用者に着用されるように設計されている。パンツは、前側腰部領域36及び後側腰部領域38の一方又は両方に、別個のエラストマーサイドパネル330(
図3B)及び/又は別個のベルト430(
図7)を含んでもよい。あるいは、サイドパネル330及び/又はベルト430は、シャーシ200(
図4及び
図8)などの品の他の要素と一体に形成されてもよい。
【0067】
吸収性物品が前側及び後側ベルト430を含むとき、前側及び後側ベルト430の側部は、互いに恒久的に又は再締結可能に接合されてもよく、物品の片側の前側及び後側サイドパネルは、互いに恒久的に又は再締結可能に接合されて、腰部開口部190及び一対の脚部開口部192を形成してもよい(
図5、
図5A、及び
図6)。ベルト430は、エラストマーサイドパネルがパンツの側部を拡張及び収縮させるので、まず物品100を着用者にぴったりとフィットさせ、パンツが浸出物で充填されてからかなり後の着用期間中もそのフィットを維持することによって、より快適で体形に合ったフィットをもたらす弾性的に延伸性のある機能を提供する。更に、エラストマーベルト430は、特にビームされたエラストマー積層体がベルト430を形成するために使用されるときに、適用の容易さをもたらし、着用者に物品100を維持し、フィット性を向上させるための着用力及び張力を開発及び維持する。エラストマーサイドパネルは、着用者の臀部の上でパンツをぴったりと引っ張って、ベルト430が身体に適合し、着用者上の物品の位置を維持するのに十分な張力を提供することを可能にする、適用の容易さを可能にする。ベルト430によって生じる張力は、腰部開口部190に沿って、かつ脚部開口部192の少なくとも一部に沿って弾性ベルト430から伝達される。典型的には、特に別個のサイドパネル330に関して、シャーシ200は、サイドパネル330の間に配置され、サイドパネル330を含むパンツの腰部縁部136及び/又は138の一部分を形成するように延在する。換言すれば、前側腰部領域36及び後側腰部領域38の一方又は両方における腰部縁部136及び/又は138の一部分は、サイドパネル330によって部分的に、及びシャーシ200によって部分的に形成されてもよい。
【0068】
サイドパネル330を含むパンツはまた、
図3及び
図3Aに示されるように、一対の横方向に対向する再締結可能なシーム174を含んでもよい。再締結可能なサイドシーム174は、物品の一部分の内面、例えばサイドパネル330を、物品100の別の部分の外面、例えば、長手方向に対向するサイドパネル330又はシャーシ200に再締結可能に接合して再締結可能なサイドシーム174を形成することによって形成され得る。
図3Aは、着用者から離れる方を向くフックを含む締結具175(前側サイドパネル330fの外面上に配置された締結具175)を含む前側パネル330fを示し、締結具175は、嵌合締結具178(
図3Aのループ又は好適な不織布)に再締結可能に結合し、嵌合締結具178は後側パネル330bの内面上に配置されている。
図3及び
図3Bのパンツは、嵌合締結具178を含まず、むしろ
図3及び
図3Bの締結具175は後側サイドパネル330に直接再締結可能に接合するので、その
図3Aが
図3及び
図3Bの代替的な実施形態であることを観察されたい。
【0069】
ベルト430を含むパンツは、例えば、
図5、
図5A、及び
図6に示されるように、第1の恒久的サイドシーム172及び横方向に対向する第2の恒久的サイドシーム172を含んでもよい。恒久的サイドシーム172は、物品100の一部分の内面、例えばベルト430を、物品100の別の部分の外面、例えば、長手方向に対向するベルト430又はシャーシ200に接合して恒久的サイドシーム172を形成することによって形成され得る。あるいは、恒久的サイドシーム172は、物品100の一部分の内面、例えばベルト430を、物品100の別の部分の内面、例えば、長手方向に対向するベルト430に接合して恒久的サイドシーム172を形成することによって形成され得る。上述のサイドパネル330の構成を含む任意のパンツは、ウエストバンド122を含んでもよく、ウエストバンド122の少なくとも一部(
図3Bに示されるように)が腰部縁部136及び/若しくは138において又はすぐ隣接して配置され、中央シャーシ200の一部分と重なり合う。ウエストバンド122は、内側レッグカフ150の部分及び/又はエラストマーサイドパネル330の部分と重なり合うように横方向に延在してもよい。ウエストバンド122は、シャーシ200の内面202上に、あるいはトップシート124とバックシート125との間に配置されてもよい。
【0070】
特に、
図7Eに例示されるようにベルト430に関して、第1及び第2のエラストマーベルト430の内側ベルト層432及び/又は外側ベルト層434は、
図7Eに示されるように、共通ベルト層によって形成されてもよい。第1及び第2のエラストマーベルト430が共通ベルト層を有するとき、共通ベルト層は、第1の腰部領域内の第1の腰部縁部から第2の腰部領域内の長手方向に対向する第2の腰部縁部まで、すなわち前側腰部縁部136から後側腰部縁部138まで延在してもよい。
【0071】
また特に
図7及び
図7Aに示されるようにベルト付きパンツ400について、ベルトパンツ400は、第1の長手方向長さを有する第1の腰部領域内に配置された第1のエラストマーベルト430及び第2の長手方向長さを有する第2の腰部領域内に配置された第2のエラストマーベルト430を有してもよく、第1のベルトの長手方向長さは、サイドシームにおいて、又はこれに隣接してベルトの側縁部に沿って第2のベルトの長手方向長さよりも長い。この長さの差は、パンツの後側に臀部適用範囲を提供し、より下着のような外観を提供するのに役立つ。また、この利点はベルト付きパンツ400について開示されているが、後側腰部領域38内に長手方向により長いサイドパネル330を有するという利点もある。
【0072】
開放形態のテープ式物品
開放形態のテープ式タイプの吸収性物品は、概して
図9〜
図10に開示されている。テープ式おむつ500、
図9及び
図10に示されるように開放形態の物品は、前側腰部領域36及び後側腰部領域38の一方又は両方にエラストマー耳パネル530を含んでもよい。エラストマー耳パネル530は、物品100の他の要素と構造的に一体であってもよく、又は物品100の別の要素に接合された別個の要素として構造的に一体であってもよい。エラストマー耳パネル530は、エラストマー耳パネル530がおむつを拡張及び収縮させて着用者にフィットさせるので。まず物品100を着用者にぴったりとフィットさせ、テープ式おむつ500が浸出物で充填されてからかなり後の着用期間中もそのフィットを維持することによって、より快適で体形に合ったフィットをもたらす弾性的に延伸性のある機能を提供する。更に、エラストマー耳パネル530は、着用力(張力)を展開し、維持し、締結システム179(嵌合締結具178(例えば、ループ)と解放可能に係合され得る締結具175(例えば、フック)を含む)によって展開され維持された張力を強化して、着用者上に物品100を維持しフィット性を向上させる。エラストマー耳パネル530は、特に、締結システム179によって形成される張力の一次線(primary line)を維持するのを補助し、動的運動が存在する着用者の臀部におむつがぴったり合うようにフィットすることを可能にし、また、おむつをあてる人(diaperer)は、一般に着用者にテープ式おむつ500を適用する際にエラストマー耳パネル530を引き延ばすので、腰部開口部190及び脚部開口部192に最初に予張力を与え、その結果、エラストマー耳パネル530が収縮するとき、エラストマー耳パネル530から腰部開口部190に沿って、かつ脚部開口部192の少なくとも一部に沿って張力が伝達される。本開示の開放形態の物品は、後側腰部領域38内に配置されたエラストマー耳パネル530を有してもよいが、あるいは、テープ式おむつ500に、前側腰部領域36内に又は前側腰部領域36及び後側腰部領域38の両方に配置されたエラストマー耳パネル530が設けられてもよい。開放形態の物品はまた、第1の腰部領域内に配置されたエラストマー耳パネル530、及び第2の腰部領域内に配置されたエラストマー耳パネル530又は非エラストマー耳パネル540を有してもよい。
【0073】
代替的な実施形態において、開放形態のテープ式タイプの吸収性物品は、腰部領域のうちの1つに配置されたエラストマーベルト430を含んでもよい。エラストマーベルト430は、特定の場所又は位置に接合及び/又は位置付けされてもよく、物品100の他の要素と構造的に一体であってもよく、又は物品100の別の要素に接合された別個の要素として構造的に一体であってもよい。ベルト付きテープ式おむつのエラストマーベルト430は、後側腰部領域38内に配置されてもよい。エラストマーベルト430は、ベルトの横方向に対向する端部に、又はそれに隣接して配置された締結具を有してもよい。締結具175は、ベルト430の内面上に配置されて、別個の嵌合締結構成要素178と係合するか、又は物品の外側表面204(バックシート不織布127のような)と係合して、物品を着用者上で締結することができる。
【0074】
外側カバー材料
バックシート125は、バックシートフィルム126及びバックシート不織布127を含んでもよい。バックシート不織布127はまた、外側カバー材料とも呼ばれ得る。外側カバー材料は、吸収性物品100の衣類に面する表面の少なくとも一部を形成し、フィルムが衣類に面する表面上に存在しないようにバックシートフィルム126を効果的に「被覆する」。外側カバー材料は、結合パターン、孔、及び/又は3次元特徴部を含んでもよい。
【0075】
吸収性コア
本明細書で使用するとき、用語「吸収性コア」128は、最大の吸収能力を有して、吸収性材料を備える、吸収性物品100の構成要素を指す。
図7、
図7B、及び
図7Cを参照すると、場合によっては、吸収性材料(例えば、51及び53)は、コアバッグ又はコアラップ74内に位置付けられてもよい。吸収性材料は、特定の吸収性物品に応じて、輪郭付けされてもよく、又は輪郭付けされなくてもよい。吸収性コア128は、コアラップと、吸収性材料と、コアラップ内に封入される糊剤とを含むか、本質的にこれらで構成されるか、又はこれらで構成され得る。吸収性材料は、超吸収性ポリマー、超吸収性ポリマーとエアフェルトとの混合物、エアフェルトのみ、及び/又は発泡体を含み得る。場合によっては、吸収性材料は、吸収性材料の少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、少なくとも95重量%、少なくとも99重量%、又は最大100重量%の超吸収性ポリマーを含むことができる。そのような場合では、吸収性材料はエアフェルトを含まなくてもよく、又は少なくともほとんどエアフェルトを含まなくてもよい。このような場合、AGM51は、熱可塑性接着剤などの接着剤54によって定位置に保持されてもよい。また、水泳用おむつでは、物品は超吸収性ポリマーを含まなくてもよい。コアラップの周辺部であり得る吸収性コアの周辺部は、例えば、矩形、「T」字形、「Y」字形、「砂時計」形、又は「ドッグボーン」形など、任意の好適な形状を画定してもよい。概ね「ドッグボーン」形又は「砂時計」形を有する吸収性コアの周辺部は、その幅に沿って吸収性物品100の股部領域37に向かって先細になっていてもよい。
【0076】
図7、
図7B、及び
図7Cを参照すると、吸収性コア128は、吸収性材料をほとんど又は全く有しない領域を有してもよく、コアバッグ74の着用者に面する表面は、コアバッグ74の衣類に面する表面に接合されてもよい。吸収性材料をほとんど又は全く有しないこれらの領域は、「チャネル」129と称され得る。これらのチャネルは、任意の好適な形状を具現化することができ、任意の好適な数のチャネルを提供することができる。他の例では、吸収性コアは、チャネルの印象を作り出すためにエンボス加工されてもよい。
図7、
図7B、及び
図7Cの吸収性コアは、単に例示的な吸収性コアである。チャネルを含む又は含まないその他の多くの吸収性コアはまた、本開示の範囲に含まれる。
【0077】
本明細書で使用するとき、充填された吸収性コアは、おむつ、パンツ、及び成人用失禁物品のための少なくとも50、100、又は200ミリリットル(mL)の荷重を保持する(又は保持することができる)ものである。吸収性コアを含む本開示の使い捨て吸収性物品は、着用者と空の吸収性コア(すなわち、充填されていないもの)をフィットさせるように設計され、並びに、コアが充填されたときでも、かなりの時間(2時間以上)着用者にフィットさせることができる。
【0078】
捕捉材料
1つ以上の捕捉材料(例えば、130)は、トップシート124と、吸収性コア128の間に少なくとも部分的に存在し得る。捕捉材料は、典型的には、排泄物の多大な吸い上げを提供する親水性材料である。これらの材料は、トップシート124を脱水し、排泄物を吸収性コア128内に迅速に移動させることができる。捕捉材料130は、例えば、1つ以上の不織布材料、発泡体、セルロース材料、架橋セルロース材料、エアレイドセルロース不織布材料、スパンレース材料、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。場合によっては、捕捉材料の部分は、トップシート124の部分を通って延在してもよく、トップシート124の部分は、捕捉材料の部分を通って延在してもよく、かつ/又はトップシート124は、捕捉材料と入れ子になっていてもよい。典型的には、捕捉材料又は層は、トップシート124の幅及び長さよりも小さい幅及び長さを有してもよい。捕捉材料は、婦人用パッドの文脈において、二次トップシートであってもよい。捕捉材料は、吸収性コア128のセクション(エンボス版を含む)に記載される1つ以上のチャネルを有してもよい。捕捉材料内のチャネルは、吸収性コア128内のチャネルと整列するか、整列していなくてもよい。一例では、第1捕捉材料は不織布材料を含んでもよく、第2(as second)捕捉材料は架橋セルロース材料を含んでもよい。
【0079】
ランディングゾーン
図9Aを参照すると、吸収性物品100は、外側カバー材料の衣類に面する表面2の一部に形成されるランディングゾーン領域45を有してもよい。ランディングゾーン領域45は、吸収性物品100が前側から後側に締結する場合、後側腰部領域38内にあってもよいか、又は吸収性物品100が後側から前側に締結する場合、前側腰部領域36内にあってもよい。場合によっては、ランディングゾーン45は、吸収性物品が前側又は後側で締結するかどうかに応じて、前側腰部領域36若しくは後側腰部領域38の外側カバー材料の一部に取り付けられる1つ以上の別個の不織布材料であってもよいか、又はそれを含んでもよい。本質的に、ランディングゾーン45は、締結具175を受容するように構成され、例えば、締結具175上の複数のフックと係合されるように構成された複数のループを含んでもよいか、又は逆もまた同様である。
【0080】
湿り度インジケータ/図形
本開示の吸収性物品100は、衣類に面する表面2から可視である図形(例えば、シャーシ図形299、サイドパネル図形399、ベルト図形499、又は耳パネル図形599)及び/又は湿り度インジケータ80を含んでもよい。図形は、ランディングゾーン45、バックシート125、トップシート124、ベルト430、サイドパネル330、耳パネル530及び/又は他の位置に印刷されてもよい。湿り度インジケータは、典型的には、吸収性コア128内の排泄物と接触することができるように、バックシートフィルム126の吸収性コアに面する側に適用される。場合によっては、湿り度インジケータは、図形例えば、299の部分を形成してもよい。例えば、湿り度インジケータは、一部の図形内に現れるか又は消失し、文字を生成/除去してもよい。他の例では、湿り度インジケータ80は、図形に合わせてもよいか(例えば、同じデザイン、同じパターン、同じ色)、又は合わせなくてもよい。あるいは、図形及び/又は湿り度インジケータ80は、着用者に面する表面204上に配置されてもよく、かつ/又は着用者に面する表面204から可視であってもよい。
【0081】
サイド/耳パネル330、530のうちの1つ以上は、上に配置された図形を含んでもよい。エラストマーサイド/耳パネル330、530のうちの1つ以上は、シャーシ図形299に実質的に整列された図形(例えば、399、599)を含んで複合図形要素を形成する。更に、前側及び後側ベルト430f及び430bは、図形を含んでもよい。図形は、吸収性物品100の全周の周りに実質的に延在してもよく、サイドシーム172にわたって、かつ/又は近位前側及び後側ベルト縁部15を横切って配置されるか(
図5参照)、又はあるいは、米国特許第9,498,389号に記載の方法でシームに隣接して、より下着のような物品を作製してもよい。図形はまた、不連続であってもよい。
【0082】
トップシート
本開示の吸収性物品100は、トップシート124を含んでもよい。トップシート124は、着用者の皮膚に接する吸収性物品100の部分である。トップシート124は、当業者に既知のように、バックシート125、吸収性コア128、レッグカフ52、及び/又は他の任意の層の部分に接合することができる。トップシート124は、着用者の皮膚に対して順応性があり、柔軟な感触であり、非刺激性であってよい。更に、トップシートの少なくとも一部又はその全部は液体透過性であって、その厚さを通して液体排泄物を容易に浸透させることができる。好適なトップシートは、例えば、多孔質発泡体、網目状発泡体、有孔プラスチックフィルム、織布材料、不織布材料、天然繊維(例えば、木材繊維又は綿繊維)、合成繊維若しくはフィラメント(例えば、ポリエステル繊維、若しくはポリプロピレン繊維、若しくは二成分PE/PP繊維、又はこれらの混合物)、若しくは天然繊維と合成繊維との組み合わせの、織布又は不織布材料などの幅広い範囲の材料から製造することができる。トップシートは、1つ以上の層を有してもよい。トップシートは、有孔であってもよく、任意の好適な3次元特徴部を有してよく、及び/又は複数のエンボスを有してもよい(例えば、ボンドパターン)。トップシートは、材料をオーバーボンドし、次いで、1997年5月13日に発行された米国特許第5,628,097号(Benson et al.)に開示され、米国特許出願公開第2016/0136014号(Arora et al.)に開示されるように、リングロールを通してオーバーボンドを破断させることによって有孔であってもよい。トップシートの任意の部分は、スキンケア組成物、抗菌剤、界面活性剤、及び/又は他の有益な薬剤でコーティングされてもよい。トップシートは、親水性若しくは疎水性であってもよく、又は親水性部分及び/若しくは疎水性部分又は親水性層及び/若しくは疎水性層を有していてもよい。トップシートが疎水性である場合、典型的には、排泄物がトップシートを通過し得るように孔が存在する。
【0083】
バックシート
本開示の吸収性物品100は、バックシート125を含んでもよい。バックシート125は、一般に、吸収性コア128の衣類に面する表面に近接して位置付けられた吸収性物品100の部分である。バックシート125は、当業者に既知の任意の取り付け方法によって、トップシート124、バックシート不織布127、吸収性コア128の部分、及び/又は吸収性物品の任意の他の層に接合することができる。バックシートフィルム126は、吸収性コア128に吸収及び収容された排泄物がベッドシーツ、下着、及び/又は衣類などの物品を汚すことを防止する、又は少なくとも阻止する。バックシートは、典型的には液体不透過性、又は少なくとも実質的に液体不透過性である。バックシートは、例えば、約0.012mm〜約0.051mmの厚さを有する熱可塑性フィルムのような薄いプラスチックフィルムであってもよく、これを含んでもよい。他の適切なバックシート材料は、排泄物がバックシートを通過することを阻みながら、又は少なくとも抑制しながら、吸収性物品から蒸気を逃がすことを可能にする通気性材料を含むことができる。
【0084】
レッグカフ
本開示の吸収性物品100は、レッグカフ52を含んでもよく、レッグカフ52は、内側レッグカフ150及び外側レッグカフ140を含む。内側レッグカフ150は、外側レッグカフ140の横方向内側に位置付けられてもよい。レッグカフ52のそれぞれは、吸収性物品100に接着される1片の材料によって形成され得るため、吸収性物品100の着用者に面する表面から上方向に延在することができ、また、着用者の胴体及び脚部の接合部付近で排泄物の改善された封じ込めをもたらすことができる。内側レッグカフ150は、トップシート及び/又はバックシートに直接又は間接的に接合された(又はトップシート及び/又はバックシートにより形成された)縁部と、着用者の皮膚に接触して着用者の皮膚との封止を形成することを意図する自由端縁とによって境界が定められる。内側レッグカフ150は、シャーシの両側で吸収性物品100の前端縁部136と後端縁部138との間に長手方向に少なくとも部分的に(又は完全に)延びてもよく、少なくとも股部領域37内に存在してもよい。内側レッグカフ150はそれぞれ、自由端縁付近又は自由端縁に1つ以上の弾性体316(例えば、弾性ストランド又はストリップ)を含んでもよい。これらの弾性体316は、内側レッグカフ150に、着用者の脚部及び胴体の周囲に封止を形成するのに役立つ。外側レッグカフ140は、前端縁部136と後端縁部138との間に少なくとも部分的に延在する。外側レッグカフ140は、シャーシ側縁部237a及び237bに近接する吸収性物品100の部分を、着用者の脚部の周囲に封止を形成するのに役立つ。外側レッグカフ140は、少なくとも股部領域37内に延在してもよい。
【0085】
ウエストバンド/ウエストキャップ
本開示の吸収性物品100は、1つ以上の弾性ウエストバンド122を含んでもよい。弾性ウエストバンド122は、衣類に面する表面又は着用者に面する表面上に位置付けられてもよいか、又はそれらの間に形成されてもよい。一例として、第1の弾性ウエストバンド122は、前側腰部縁部136付近の前側腰部領域36内に存在してもよく、第2の弾性ウエストバンド122は、後側腰部縁部138付近の後側腰部領域38内に存在してもよい。弾性ウエストバンド122は、着用者の腰部の周囲で吸収性物品100を封止し、少なくとも排泄物が腰部開口部周辺部を通って吸収性物品100から漏れ出るのを妨げることを助け得る。場合によっては、弾性ウエストバンドは、吸収性物品100の腰部開口部190を完全に取り囲むことができる。ウエストキャップ123は、ウエストバンド122の延長によって形成されてもよく、ウエストキャップ123の中央部分の下層構造に取り付けられていないままであって、トップシート124に沿って流れる身体排泄物が、トップシート124とウエストキャップ123の下面との間に捕捉されることを可能にし得る。換言すれば、ウエストキャップ123は、ウエストキャップ123の長手方向遠位縁部に沿って、かつ/又はウエストキャップ123の横方向に対向する側縁部に沿って、下層構造、例えば、吸収性物品100の中央シャーシ200に接合されてもよい。
【0086】
ベルト
上記の開放形態のテープ式物品及び閉鎖形態のパンツ物品のセクションでベルトについて開示されたものを越えて、前側及び後側ベルト430f及び430bは、その間に少なくとも部分的に配置されるエラストマー材料(例えば、複数の弾性体316又はフィルム(有孔であり得る))を有する前側及び後側内側ベルト層432並びに前側及び後側外側ベルト層434を含んでもよい。複数の弾性体316又はフィルムは、吸収性コア128上の弾性歪みを低減するために弛緩(切断されることを含む)してもよく、又はあるいは、吸収性コア128にわたって連続的に延びてもよい。複数の弾性体316は、ベルトの任意の部分において、それらの間に均一又は可変の間隔を有してもよい。複数の弾性体316をまた、同じ量又は異なる量で予め歪ませてもよい。前側及び/又は後側ベルト430f及び430bは、シャーシ200がベルト430f及び430bに重なり合う1つ以上の弾性体のないゾーンを有してもよい。他の例では、複数の弾性体316の少なくとも一部は、シャーシ200を横切って連続的に延在してもよい。
【0087】
前側及び後側内側ベルト層432並びに前側及び後側外側ベルト層434は、接着剤、熱接着、圧着、超音波、又は熱可塑性接着を使用して接合されてもよい。様々な好適なベルト層構成は、米国特許公開第2013/0211363号に見出すことができる。
【0088】
前側及び後側ベルト端縁部438f及び438bは、前側及び後側シャーシ端縁部236及び238を越えて長手方向に延在してもよく、又はそれらは同一末端であってもよい。前側及び後側ベルト側縁部437は、シャーシ側縁部237a及び237bを越えて横方向に延在してもよい。前側及び後側ベルト430f及び430bは、連続的であってもよい(すなわち、ベルト端縁部438fから反対側のベルト端縁部438bまで連続的である(
図7Eの434参照)少なくとも1つの層を有する)。あるいは、前側及び後側ベルト430f及び430bは、区別可能であるように、ベルト端縁部438fから反対側のベルト端縁部438bまで不連続であってもよい(
図7Dの432及び434参照)。
【0089】
米国特許第7,901,393号に開示されるように、後側ベルト430bの(中央長手方向軸42に沿った)長手方向長さは、前側ベルト430fの長手方向長さより長くてもよく、このことは、後側ベルト430bがサイドシーム172に隣接する又はすぐ隣接する前側ベルト430fに対して、より大きな長手方向長さを有するときに、増加した臀部適用範囲に特に有用であり得る。あるいは、より長い後側ベルトの底部角は、斜線又は曲線でトリミングされてもよい。
【0090】
前側及び後側ベルト430f及び430bは、通気性、柔軟性、及び肌着のような質感を提供するスリット、穴、及び/又は穿孔を含んでもよい。下着様外観は、サイドシーム172において腰部縁部及び脚縁部を実質的に整列させることによって向上させることができる。
【0091】
アレイ
「アレイ」は、異なる物品構成(例えば、サイドパネル、サイドフラップ、及び/又はベルトフラップにおける異なるエラストマー材料[組成的にかつ/若しくは構造的に]、異なる図形要素、異なる製品構造、締結具又はそれらがないこと、サイズ、コア容量など)の使い捨て吸収性物品を含むパッケージの表示を意味する。パッケージは、同じブランド及び/若しくは下位ブランド及び/若しくは同じ商標登録を有してもよく、かつ/又は共通の製造業者によって若しくは共通の製造業者のために製造されており、パッケージは、一般的な販売場所で利用可能である(例えば、小売店の所与の領域内で互いに近接して配向されている)。アレイは、顧客に、通常、異なる個々のパッケージがより大規模ラインナップの一部分であることを伝える類似のパッケージ要素(例えば、パッケージの材料種類、フィルム、紙、主要色、設計主題など)を有する製品ラインアップとして市販されている。アレイは、大抵同じブランドを有し、例えば、「Huggies」は、同じ下位ブランドの、例えば「Pull−Ups」を有する。アレイ内の異なる製品は、同じブランド「Huggies」と、下位ブランド「Little Movers」を持つことがある。アレイの「Pull−Ups」製品と、アレイ内の「Little Movers」製品との間の差には、製品形態、アプリケーションスタイル、異なる締結デザイン、又は生理学的又は心理学的発達の差に対処することを意図した他の構造要素を含むことができる。更に、「Pull−Ups」が主に青色又はピンク色のフィルムバッグに包装され、「Little Movers」が主に赤色のフィルムバッグに包装されるという点で、包装が明らかに異なっている。
【0092】
更に、「アレイ」に関して、別の例として、アレイは同一の製造業者、例えば「Kimberly−Clark」によって製造され、共通の商標登録を有する異なる製品形態を有する異なる製品によって形成されてもよく、例えば、1つの製品は、ブランド名「Huggies」及び下位ブランド「Pull−Ups」を有してもよい。アレイ内の異なる製品はブランド/下位ブランド「Good Nites」を有してもよく、両方とも、The Kimberly−Clark Corporationの登録商標であり、及び/又はKimberly−Clarkによって製造される。アレイはまた、ブランド、下位ブランド、並びに/あるいはラインアップにわたる特徴及び/又は有益性の商標など、同じ商標を有することが多い。「オンラインアレイ」とは、共通のオンラインソースによって分配された「アレイ」を意味する。
【0093】
横バリア
図13に示されるように、横バリア16は、横方向軸44と平行に延在してもよく、結合部13を介してカフ150に接合され、物品(例えば、500)が開かれて着用されるときに、横バリアがトップシートからZ方向に延在するように、結合部14によってトップシート124に接合されてもよい。より具体的には、横バリア16は、物品が着用のために開かれる際にZ方向に上方に起立するカフにある程度起因して、Z方向に延在してもよい。横バリア16は、排泄物が前側腰部領域36へと移動するのを防ぐことができる。したがって、横バリア16は、前側腰部領域36及び股部領域37が交わる場所に近接して配向されてもよく、又は前側腰部領域36及び股部領域37が交わる接合部と横方向軸44との間に配置されてもよい。接着位置13及び14をオフセットすることは、トップシート124に対する横バリア16の角度に影響を与える。接着位置13及び14は、横バリアがトップシート124の表面から約90度のZ方向に延びるように配向されてもよい。
【0094】
婦人用衛生物品
図11〜
図12Cを参照すると、本開示の吸収性物品は、生理用ナプキンとも呼ばれる婦人衛生物品801であってもよく、また、婦人用パッド、及びライナーを含む。生理用ナプキン801は、液体透過性トップシート124と、液体不透過性、又は実質的に液体不透過性のバックシート125と、吸収性コア128と、を含んでよい。液体不透過性バックシート125は、蒸気透過性であってもよく、又は蒸気透過性でなくてもよい。吸収性コア128は、吸収性コア128に関して本明細書で説明する特徴部のいずれか又は全てを有し得、いくつかの形態では、先に開示した捕捉材料の代わりに二次トップシート124’(STS)を有し得る。STS124’は、上述のように、1つ以上のチャネルを含み得る(エンボス版を含む)。いくつかの形態では、STS124’内のチャネルは、吸収性コア128内のチャネルと位置合わせされてもよい。また、生理用ナプキン801は、生理用ナプキン801の長手方向軸線42に対して外向きに延在する羽根120を含んでもよい。生理用ナプキン801はまた、横方向軸44を含んでよい。羽根120は、トップシート124、バックシート125、及び/又は吸収性コア128に接合されたTS、BSと一体であってよい。
【0095】
プロセス
図14及び
図14Aを参照すると、第1のビーム314(第1の計量装置310である)から第1の回転軸346の周りに複数の弾性体316(約10〜約500のデシテックスを有する約10本のストランド〜約1500本のストランド)を機械方向MDに巻き出し、第1のビーム314(例えば、整経ビーム)から第2の計量装置312(第2の回転軸328を有する第1のローラー324及び第3の回転軸334を有する第2のローラー331を含み、ニップ336を形成する)まで複数の弾性ストランド316を移動させる。複数の弾性体316は、複数の弾性ストランド316に予歪みを与えるために(約50%〜約400%)、第1の計量装置310と第2の計量装置312との間で機械方向MDに沿って伸張されてもよい。伸張された弾性ストランド316は、ストランドのそれぞれが、エラストマー積層体において(CDにおいて)約0.25mm〜約4mm離間するように、接着剤アプリケータ349からの接着剤350によって、第2の計量装置312において第1の基材層306及び第2の基材層308と接合されてエラストマー積層体302を形成してもよい(又は複数の弾性体316は、他の好適な手段によって接合されてもよい)。本開示のエラストマー積層体302を形成し、ベルト、耳パネル、サイドパネル、横バリア、トップシート、バックシート、カフ、ウエストバンド、ウエストキャップ、及び/又はシャーシなどの様々な吸収性物品構成要素に更に組み込まれて、本特許出願に記載される利益を提供することができるのは、このプロセスである。使い捨て吸収性物品で使用するためのビームされたエラストマー積層体を作製するプロセスの更なる詳細は、筆頭に記名された発明者がSchneiderであり、2016年12月20日に出願された「METHODS AND APPARATUSES FOR MAKING ELASTOMERIC LAMINATES WITH ELASTIC STRANDS UNWOUND FROM BEAMS」と題された米国特許出願第62/436,589号に開示されている。エラストマー積層体302は、吸収性物品製造ラインの一部として製造されてもよく、又はオフラインで製造されてもよく、吸収性物品製造ラインに供給されるエラストマー積層体として巻き出されてもよい。
【0096】
本開示のエラストマー積層体
本開示の「エラストマー積層体302」は、第1の基材306と第2の基材層308との間に複数の弾性体316を含んでもよく、複数の弾性体316(多くの場合、「第1の複数の弾性体」、「第2の複数の弾性体」などと呼ばれる)は、約0.25mm〜約4mmの平均ストランド間隔、約10〜約500の平均Dtex、及び約0.1〜約1psiのストランド下圧力を有する。当該エラストマー積層体302は、様々な吸収性物品構成要素の少なくとも一部を形成するために使用されてもよい。エラストマー積層体302が、ベルト、シャーシ、サイドパネル、トップシート、バックシート、及び耳パネル、並びにこれらの組み合わせからなる群のうちの少なくとも1つの少なくとも一部分を形成するとき、エラストマー積層体302の複数の弾性体316は、約40〜約1000本の弾性ストランドを含んでもよい。また、エラストマー積層体302が、ウエストバンド、ウエストキャップ、内側レッグカフ、外側レッグカフ、及び横バリア、並びにこれらの組み合わせからなる群のうちの少なくとも1つの少なくとも一部分を形成するとき、エラストマー積層体302の第1の複数の弾性体316は、約10〜約400本の弾性ストランドを含んでもよい。最終的には、「複数の弾性体」は、文脈の用語であり、弾性体の特定の特性(例えば、平均Dtex、平均ストランド間隔、ストランド下圧力など)、構成、属性、特性、配置などは、特定の「複数の弾性体」がどのようにあるかを定義するために参照される。
【0097】
更に、エラストマー積層体302は、ベルト430、サイドパネル330、シャーシ200、トップシート124、バックシート125、及び耳パネル530を含む物品構成要素の群のうちの1つ以上の少なくとも一部分を形成してもよく、エラストマー積層体302は、約0.25mm〜約4mmの平均ストランド間隔、約10〜約500の平均Dtex、約50%〜約400%の平均予歪みを有する約40〜約1000本の弾性ストランドを有する複数の弾性体を含んでもよく、第1の基材306及び第2の基材308はそれぞれ、約6グラム毎平方メートル〜約30グラム毎平方メートルの坪量を有する。
【0098】
エラストマー積層体302が、ベルト430、サイドパネル330、シャーシ200、トップシート124、バックシート125、及び耳パネル530を含む物品構成要素の群のうちの1つ以上の少なくとも一部分を形成してもよいとき、エラストマー積層体302は、約50〜約825本の弾性ストランドを有する複数の弾性体を含んでもよい。更に、複数の弾性体は、約100〜約650本の弾性ストランドを含んでもよい。また更に、複数の弾性体は、約150〜約475本の弾性ストランドを含んでもよい。
【0099】
エラストマー積層体302が、ベルト430、サイドパネル330、シャーシ200、トップシート124、バックシート125、及び耳パネル530を含む物品構成要素の群のうちの1つ以上の少なくとも一部分を形成してもよいとき、エラストマー積層体302は、約0.5mm〜約3.5mmの平均ストランド間隔を有する複数の弾性体を含んでもよい。更に、複数の弾性体は、約0.75mm〜約2.5mmの平均ストランド間隔を有してもよい。
【0100】
エラストマー積層体302が、ベルト430、サイドパネル330、シャーシ200、トップシート124、バックシート125、及び耳パネル530を含む物品構成要素の群のうちの1つ以上の少なくとも一部分を形成してもよいとき、エラストマー積層体302は、約30〜約400の平均Dtexを有する複数の弾性体を含んでもよい。更に、エラストマー積層体302は、複数の弾性体の平均Dtexが約50〜約250であってもよい。
【0101】
エラストマー積層体302が、ベルト430、サイドパネル330、シャーシ200、トップシート124、バックシート125、及び耳パネル530を含む物品構成要素の群のうちの1つ以上の少なくとも一部分を形成してもよいとき、エラストマー積層体302は、約75%〜約300%であり得る平均予歪みを有する複数の弾性体を含んでもよい。更に、エラストマー積層体は、約100%〜約250%の平均予歪みを有する複数の弾性体316を含んでもよい。
【0102】
エラストマー積層体302は、ウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、及び横バリア16を含む物品構成要素の群のうちの1つ以上の少なくとも一部分を形成してもよく、また、約0.25mm〜約4mmの平均ストランド間隔、約10〜約500のデシテックス、約50%〜約400%の平均予歪みを有する約10〜約400本の弾性ストランドを有する複数の弾性体を含んでもよく、第1の基材306及び第2の基材308はそれぞれ、約6グラム毎平方メートル〜約30グラム毎平方メートルの坪量を有する。
【0103】
エラストマー積層体302は、ウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、及び横バリア16を含む物品構成要素の群のうちの1つ以上の少なくとも一部分を形成してもよく、また、約15〜約300本の弾性ストランドを有する複数の弾性体を含んでもよい。更に、複数の弾性体は、約20〜約225本の弾性ストランドを含んでもよい。更に、複数の弾性体は、約25〜約150本の弾性ストランドを含んでもよい。
【0104】
エラストマー積層体302は、ウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、及び横バリア16を含む物品構成要素の群のうちの1つ以上の少なくとも一部分を形成してもよく、また、約0.5mm〜約3.0mmの平均ストランド間隔を有する複数の弾性体を含んでもよい。更に、複数の弾性体316は、約0.75mm〜約2.5mmの平均ストランド間隔を有してもよい。
【0105】
エラストマー積層体302は、ウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、及び横バリア16を含む物品構成要素の群のうちの1つ以上の少なくとも一部分を形成してもよく、また、約30〜約400の平均Dtexを有する複数の弾性体を含んでもよい。あるいは、エラストマー積層体302の複数の弾性体316は、約50〜約250の平均Dtexを有してもよい。
【0106】
エラストマー積層体302は、ウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、及び横バリア16を含む物品構成要素の群のうちの1つ以上の少なくとも一部分を形成してもよく、また、約75%〜約300%の平均予歪みを有する複数の弾性体を含んでもよい。あるいは、エラストマー積層体は、約100%〜約250%の平均予歪みを有する複数の弾性体を含んでもよい。
【0107】
ベルト430、サイドパネル330、耳パネル530、シャーシ200、トップシート124、バックシート125、ウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、又は横バリアのうちのいずれか1つは、約0.1psi〜約1psi、又は約0.2psi〜約0.8psiのストランド下圧力を有する複数の弾性体316を含むエラストマー積層体302を含んでもよい。
【0108】
本開示の吸収性物品は、ベルト430、サイドパネル330、耳パネル530、ウエストバンド122、シャーシ200、トップシート124、及びバックシート125のうちの1つ以上の一部分を形成するエラストマー積層体302を含んでもよい。エラストマー積層体302は、特定の弾性デシテックス、不織布タイプ、不織布坪量、弾性体間隔、及び弾性歪みを有する複数の弾性体を含んでもよい。また、物品は、1つ以上の同一又は実質的に同一のエラストマー積層体要素(弾性デシテックス、不織布タイプ、不織布坪量、弾性体間隔、及び弾性歪みを含む)を有するエラストマー積層体302を含む2つ以上の吸収性物品構成要素(ベルト430、サイドパネル330、耳パネル530、ウエストバンド122、シャーシ200、トップシート124、及びバックシート125を含む)を含んでもよい。
【0109】
吸収性物品構成要素のそれぞれにおいて使用され得るビームされた弾性ストランド316を越えて、弾性不織布、エラストマーフィルム、エラストマー発泡体、エラストマースクリム、及びエラストマーリボン、又はこれらの組み合わせなどの他の弾性構成要素を、ビームされた弾性体316と共に使用することができる。
【0110】
エラストマー積層体302は、弾性材料がエラストマー積層体302内で視認可能であるように、弾性材料がより隠され、すなわちマスクされてもよいか、又は異なる色であってもよいように、第1の基材層306及び第2の基材層308の一方又は両方と同じ色であってもよい複数の弾性体316を含んでもよい。更に、複数の弾性体316は、実質的に不可視であるように、透明又は半透明であってもよい。弾性体316の非常に低いデシテックスと組み合わされた透明性又は半透明性は、弾性体316を、そのような弾性体316を含むエラストマー積層体302を含む吸収性物品のユーザによって視覚的かつ触覚的に目立たなくすることができる。
【0111】
一実施形態において、吸収性物品100は、トップシート124、バックシート125、及びトップシート124とバックシート125との間に配置される吸収性コア128を有するシャーシ200を含んでもよい。吸収性物品100はまた、シャーシ200の後側腰部領域38に接合され、シャーシ200の後側腰部領域38の外側寄りに延在する後側ベルト430Bも含んでもよい。物品はまた、シャーシ200の前側腰部領域36に接合され、シャーシ200の前側腰部領域36の外側寄りに延在する前側ベルト430Fも含む。前側ベルト430Fは、横方向に対向するベルト側縁部437で又はそのベルト側縁部437に隣接して後側ベルト430Bに接合されて、脚部開口部192及び腰部190開口部を形成して、閉鎖形態のパンツ400を形成してもよい。約40本超の弾性ストランドを含む第1の複数の弾性体316aを有する後側ベルト430B及び約40本超の弾性ストランドを含む第2の複数の弾性体316bを有する前側ベルト430F。約4mm未満の平均ストランド間隔を有する第1の複数の弾性体316a。約4mm未満の平均ストランド間隔を有する第2の複数の弾性体316b。吸収性コア128と重なり合う部分を有する第1の複数の弾性体316a及び第2の複数の弾性体316bの一方又は両方。約0.8〜約1.1、あるいは、約0.9〜約1.0の製品の臀部対腰部のシルエットを有する吸収性物品100。吸収性物品100は、約0.8〜約2.0、あるいは約0.9〜約1.5の製品の腰部対股部のシルエットを有してもよく、別の実施形態において、製品の腰部対股部のシルエットは、約1.2〜約1.35であってもよい。吸収性物品はまた、約80mm〜約270mm、あるいは約170mm〜約270mm、及び他の実施形態において、約80mm〜約180mmの弛緩した製品腰部幅を有してもよい。吸収性物品はまた、約80mm〜約300mm、あるいは約80mm〜約200mmの弛緩した製品臀部幅を有してもよい。吸収性物品はまた、約200mm〜約300mmの弛緩した製品長さを有してもよい。後側ベルト430Bは、4つの等しいセクションに分割されてもよく、第1のセクション、セクション1は最遠位弾性部を含み、第4のセクション、セクション4は最近位弾性部を含み、第2のセクション、セクション2は、第1のセクションに隣接して配置され、第3のセクション、セクション3は、第2のセクションと第4のセクション、セクション4との間に配置される。前側ベルト430Fはまた、4つの等しいセクションに分割されてもよく、第1のセクション、セクション1は最遠位弾性部を含み、第4のセクション、セクション4は最近位弾性部を含み、第2のセクション、セクション2は、第1のセクションに隣接して配置され、第3のセクション、セクション3は、第2のセクションと第4のセクション、セクション4との間に配置される。前側ベルト430Fを形成するセクションのうちの1つ以上は、前側ベルト430Fの残りのセクションとは異なる断面係数を有してもよい。後側ベルト430Bを形成するセクションのうちの1つ以上は、前側ベルト430Bの残りのセクションとは異なる断面係数を有してもよい。あるいは、前側ベルト430Fを形成するセクションのうちの1つ以上は、後側ベルト430Bを形成するセクションのうちの1つ以上と異なる断面係数を有してもよい。後側ベルト430B及び前側ベルト430Fは両方とも、第1の基材層306と第2の基材層308と、第1の基材層306と第2の基材層308との間に配置された複数の弾性体とを含むエラストマー積層体302によって少なくとも部分的に形成されてもよい。後側ベルト430Bの少なくとも一部分を形成する第1の基材306及び第2の基材308の一方又は両方、並びに前側ベルト43Fの少なくとも一部分を形成する第1の基材306及び第2の基材308の一方又は両方は、別個であり、互いに離間している。あるいは、後側ベルト430Bの少なくとも一部分を形成する第1の基材306及び第2の基材308の一方又は両方、並びに前側ベルト43Fの少なくとも一部分を形成する第1の基材306及び第2の基材308の一方又は両方は、連続的であり第1の腰部縁部から長手方向に対向する第2の腰部縁部まで延在する。エラストマー積層体はまた、第1の基材層306及び/又は第2の基材層308を複数の弾性体316に接合する接着剤を含んでもよい。接着剤は、スチレン系ブロックコポリマー、ポリオレフィン、エチレン−ビニルアセテート、ポリウレタン、エチレン−プロピレンコポリマー、プロピレン−エチレンコポリマー、ポリオレフィンブロックポリマー、ポリオレフィンホモポリマー、ポリエステル、ポリアミド、シリコーン、シアノアクリル系、アクリル系、ブチルゴム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。特定の実施形態では、前側ベルト430Fのセクションのうちの1つは、前側ベルト430Fの残りのセクションのうちの1つ以上より(that)多くの弾性体を含んでもよく、後側ベルト430Bのセクションのうちの1つは、後側ベルト430Bの残りのセクションのうちの1つ以上より(that)多くの弾性体を含んでもよい。前側ベルト430Fは、約10個超の弾性体を含む少なくとも1つのセクションを有してもよく、後側ベルト430Bは、約10個超の弾性体を含む少なくとも2つのセクションを有してもよい。前側ベルト430Fは、約3mm未満の平均ストランド間隔を有する少なくとも2つのセクションを有してもよく、後側ベルト430Bは、約3mm未満の平均ストランド間隔を有する少なくとも3つのセクションを有してもよい。
【0112】
別の実施形態において、吸収性物品100は、トップシート124、バックシート125、及びトップシート124とバックシート125との間に配置される吸収性コア128を有するシャーシ200を含んでもよい。吸収性物品100はまた、シャーシ200の後側腰部領域38に接合され、シャーシ200の後側腰部領域38の外側寄りに延在する後側ベルト430Bも含んでもよい。物品はまた、シャーシ200の前側腰部領域36に接合され、シャーシ200の前側腰部領域36の外側寄りに延在する前側ベルト430Fも含む。前側ベルト430Fは、横方向に対向するベルト側縁部437で又はそのベルト側縁部437に隣接して後側ベルト430Bに接合されて、脚部開口部192及び腰部190開口部を形成して、閉鎖形態のパンツ400を形成してもよい。約40本超の弾性ストランドを含む第1の複数の弾性体316aを有する後側ベルト430B及び約40本超の弾性ストランドを含む第2の複数の弾性体316bを有する前側ベルト430F。約4mm未満の平均ストランド間隔を有する第1の複数の弾性体316a。約4mm未満の平均ストランド間隔を有する第2の複数の弾性体316b。吸収性コア128と重なり合う部分を有する第1の複数の弾性体316a及び第2の複数の弾性体316bの一方又は両方。約0.8〜約1.1、あるいは、約0.9〜約1.1の製品の臀部対腰部のシルエットを有する吸収性物品100。吸収性物品100は、約0.8〜約2.8、あるいは約0.8〜約2.5の製品の腰部対股部のシルエットを有してもよく、別の実施形態において、製品の腰部対股部のシルエットは、約0.8〜約2.0であってもよい。吸収性物品はまた、約200mm〜約400mm、あるいは約225mm〜約375mm、及び他の実施形態において、約250mm〜約350mmの弛緩した製品腰部幅を有してもよい。吸収性物品はまた、約200mm〜約450mm、あるいは約225mm〜約425mm、他の実施形態において、約250mm〜約400mmの弛緩した製品臀部幅を有してもよい。吸収性物品はまた、約250mm〜約450mm、あるいは約275〜約425、更に別の実施形態において、約300mm〜約400mmの弛緩した製品長さを有してもよい。
【0113】
後側ベルト430Bは、4つの等しいセクションに分割されてもよく、第1のセクション、セクション1は最遠位弾性部を含み、第4のセクション、セクション4は最近位弾性部を含み、第2のセクション、セクション2は、第1のセクションに隣接して配置され、第3のセクション、セクション3は、第2のセクションと第4のセクション、セクション4との間に配置される。前側ベルト430Fはまた、4つの等しいセクションに分割されてもよく、第1のセクション、セクション1は最遠位弾性部を含み、第4のセクション、セクション4は最近位弾性部を含み、第2のセクション、セクション2は、第1のセクションに隣接して配置され、第3のセクション、セクション3は、第2のセクションと第4のセクション、セクション4との間に配置される。前側ベルト430Fを形成するセクションのうちの1つ以上は、前側ベルト430Fの残りのセクションとは異なる断面係数を有してもよい。後側ベルト430Bを形成するセクションのうちの1つ以上は、前側ベルト430Bの残りのセクションとは異なる断面係数を有してもよい。あるいは、前側ベルト430Fを形成するセクションのうちの1つ以上は、後側ベルト430Bを形成するセクションのうちの1つ以上と異なる断面係数を有してもよい。後側ベルト430B及び前側ベルト430Fは両方とも、第1の基材層306と第2の基材層308と、第1の基材層306と第2の基材層308との間に配置された複数の弾性体とを含むエラストマー積層体302によって少なくとも部分的に形成されてもよい。後側ベルト430Bの少なくとも一部分を形成する第1の基材306及び第2の基材308の一方又は両方、並びに前側ベルト43Fの少なくとも一部分を形成する第1の基材306及び第2の基材308の一方又は両方は、別個であり、互いに離間している。あるいは、後側ベルト430Bの少なくとも一部分を形成する第1の基材306及び第2の基材308の一方又は両方、並びに前側ベルト43Fの少なくとも一部分を形成する第1の基材306及び第2の基材308の一方又は両方は、連続的であり第1の腰部縁部から長手方向に対向する第2の腰部縁部まで延在する。エラストマー積層体はまた、第1の基材層306及び/又は第2の基材層308を複数の弾性体316に接合する接着剤を含んでもよい。接着剤は、スチレン系ブロックコポリマー、ポリオレフィン、エチレン−ビニルアセテート、ポリウレタン、エチレン−プロピレンコポリマー、プロピレン−エチレンコポリマー、ポリオレフィンブロックポリマー、ポリオレフィンホモポリマー、ポリエステル、ポリアミド、シリコーン、シアノアクリル系、アクリル系、ブチルゴム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。特定の実施形態では、前側ベルト430Fのセクションのうちの1つは、前側ベルト430Fの残りのセクションのうちの1つ以上より多くの弾性体を含んでもよく、後側ベルト430Bのセクションのうちの1つは、後側ベルト430Bの残りのセクションのうちの1つ以上より多くの弾性体を含んでもよい。前側ベルト430Fは、20個超の弾性体、あるいは40個超の弾性体を含む少なくとも1つのセクションを有してもよく、後側ベルト430Bは、20個超の弾性体、あるいは40個超の弾性体を含む少なくとも2つのセクションを有してもよい。前側ベルト430Fは、約3mm未満の平均ストランド間隔を有する少なくとも2つのセクションを有してもよく、後側ベルト430Bは、約3mm未満の平均ストランド間隔を有する少なくとも3つのセクションを有してもよい。
【0114】
複数のビーム
ウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140及び/又は横バリアのうちの1つ以上は、複数の弾性ビームから形成されてもよいことを理解されたい。例えば、1つのビームは、ウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、及び/又は横バリアのうちの1つ以上の第1部分を形成してもよく、第2のビームは、ウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、及び/又は横バリアのうちの1つ以上の第2部分を形成してもよく、別個のビームは、異なる数の弾性体を含んでもよく、かつ/又はそのビームは、異なるデシテックスを有する弾性体を有してもよく、かつ/又は2つのビームの弾性体は、異なる間隔で配置されてもよく、かつ/又は別個のビームは、異なる予歪みを有する弾性体を送達してもよく、かつ/又はその異なるビームは、例えば、線状、弓状、角度付きなど、製品内で異なる配向を有する弾性体を送達してもよい。このような複数ビームアプローチから作製されたウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、及び/又は横バリアの得られた部分は、異なる質感、衣類のような外観、弾性率、及び/又は異なる力を有し得る。
【0115】
ベルト430、サイドパネル330、耳パネル530、ウエストバンド122、シャーシ200、トップシート124、及びバックシート125を含む吸収性物品構成要素のうちの1つ以上は、複数の弾性ビームから形成されたエラストマー積層体302を含んでもよいことも理解されたい。例えば、1つのビームは、ベルト430、サイドパネル330、耳パネル530、ウエストバンド122、シャーシ200、トップシート124、及びバックシート125を含む1つ以上の吸収性物品構成要素の第1部分を形成してもよく、第2のビームは、ベルト430、サイドパネル330、耳パネル530、ウエストバンド122、シャーシ200、トップシート124、及びバックシート125を含む吸収性物品構成要素の第2部分を形成してもよい。別個のビームは、異なる数の弾性体を含んでもよく、そのビームは、異なるデシテックスを有する複数の弾性体316を有してもよい。2つのビームの弾性体は、異なる間隔で配置されてもよく、かつ/又は別個のビームは、異なる予歪みを有する弾性体を送達してもよく、かつ/又は異なるビームは、例えば、線状、弓状、角度付きなど、製品内で異なる配向を有する弾性体を送達してもよい。このような複数ビームアプローチから作製されたベルト430、サイドパネル330、耳パネル530、ウエストバンド122、シャーシ200、トップシート124、及び/又はバックシート125を含む吸収性物品構成要素の得られた部分は、異なる質感、衣類のような外観、弾性率、及び/又は異なる力を有し得る。
【0116】
横方向に伸張する弾性体
本開示の着用可能物品は、複数の横方向に伸張する弾性体を有する1つ以上のエラストマー積層体302を含んでもよく、1つ以上のエラストマー積層体は、第1の腰部領域、股部領域、及び/又は対向する第2の腰部領域内に存在してもよく、複数の弾性体316は、第1及び第2の腰部領域の一方又は両方に配置されてもよく、股部領域内に配置された横方向に伸張する複数の弾性体の一部又は全てよりも、より高い弾性デシテックス、より高いパーセントの歪み、及びより小さい平均ストランド間隔のうちの1つ以上を有してもよい。そのような着用可能物品は、約0.25mm〜約4mmの平均ストランド間隔、約10〜約500のデシテックス、約50%〜約400%の弾性平均予歪み、並びにそれぞれ約6グラム毎平方メートル〜約30グラム毎平方メートルの坪量を有する第1の基材306及び/又は第2の基材308により、約100〜約1500本の弾性ストランドを有する複数の弾性体316を有する1つ以上のエラストマー積層体302を含んでもよい。
【0117】
化学的性質(スパンデックス対押出ストランド)及び構造
ビームされた弾性体は、スパンデックス繊維を使用する。スパンデックス繊維の1つのタイプは、(溶融状態で加工できるものと対照的に)溶液(溶媒)紡糸プロセスを使用して繊維に形成する必要がある「ポリウレタン尿素」エラストマー又は「高ハードセグメントレベルポリウレタン」エラストマーである。ポリウレタン尿素の尿素結合は、夜間を含む、おむつの着用に対応する時間スケールでの体温付近の温度での良好な応力緩和性能を可能にする「固定」を提供するために重要な強い化学的相互作用を提供する。この種の固定は、多くの熱可塑性ポリウレタン(ハードセグメントが200℃未満で融解するポリウレタン)又は熱可塑性スチレン系ブロックコポリマーと比較してより良好な力緩和(すなわち、体温で伸張状態に保持されたときに時間と共に減衰する力が少ない)を可能にする。
【0118】
対照的に、押出ストランド及びスクリムは、典型的には、従来の押出プロセスによって溶融状態で形成され得るスチレン系ブロックコポリマー又は熱可塑性エラストマーで作製される。熱可塑性エラストマーとしては、ポリオレフィンエラストマー、ポリウレタン(ハードセグメントが200℃未満で融解するポリウレタン)エラストマーなどのような組成物が挙げられる。ポリウレタン(ハードセグメントが200℃未満で融解するポリウレタン)のようなこれらの熱可塑性エラストマーは、溶融/再溶融し、押出成形することができるので、使用中に、より高い応力緩和の影響を受けやすくなり、このことは大きな欠点である。押出ストランドに使用されるスチレン系ブロックコポリマーは、比較的短い末端ブロックの間に位置する比較的長いゴム状中間ブロックを含む。良好な流れの従来の押出プロセスを可能にする程度に十分に短い末端ブロックは、多くの場合、応力緩和に対する傾向が大きく、経時的な力緩和を受けることが多い(
図23参照)。
【0119】
スパンデックスに存在する尿素結合は、紡糸プロセスによって作製される必要がある。スパンデックスは、スチレン系ブロックコポリマーのように溶融/再溶融する又は押出すことができない。スパンデックスプレポリマーを溶媒及び添加剤と組み合わせ、溶液を紡糸して、固体スパンデックス繊維を作製する。次いで、複数の繊維を一緒に形成して、1つのスパンデックスストランドを作製する。スパンデックスストランドは、ブロッキングを回避し、スプールに巻き取るための表面仕上げを有してもよい。1つのスパンデックス繊維は、約15のデシテックスを有してもよく、その結果、500デシテックスストランドは、1本のストランドを作製するために一緒に巻かれた名目上33本の繊維を有してもよい。ビームアプローチに使用するデシテックスに応じて、15本の繊維(又はフィラメント)、8本の繊維、5本の繊維、3本の繊維、又は更には2本ほどの少ない繊維を有してもよい。スパンデックス繊維は、モノコンポーネント又はバイコンポーネントであり得る(国際公開第201045637(A2)号に開示されるように)。
【0120】
ビームされた弾性体の化学的性質に更に関連して、約10%、約7%、約5%、約3%、又は約1%のシリコーンオイルを含むシリコーンオイルなどの油でビームされた弾性体をコーティングすることが望ましい場合がある。ビームされた弾性体をシリコーンオイルで処理することは、ストランドがスプール又はビームに巻かれたときにブロッキング(架橋)を防止するのに役立ち、また、繊維機械(製織プロセス、編成プロセス、及び整経プロセス用)内のストランドのCOFも低下させる。
【0121】
市販のスパンデックスストランドはまた、Lycra、Creora、Roica、又はDorlastanとしても知られ得る。スパンデックスは、多くの場合、エラスタン繊維又はポリウレタン繊維と呼ばれる。
【0122】
LYCRA HYFITストランド、Invista(Wichita,Kansas)の製品は、エラストマー積層体302を構成する複数の弾性体316を構成するストランドを作製するのに好適である。いくつかのストランド、例えば、前述のLYCRA HYFITは、一緒に巻かれてストランドを形成する多数の個々の繊維を含んでもよい。多数の個々の繊維から形成された弾性ストランドに関して、個々の繊維は、互いに対して移動することがあり、ストランドの断面形状を変化させ、並びにほどけるようになり、そのことが、ストランドの不十分な制御並びにエラストマー積層体302の第1の基材層306及び第2の基材層308の一方又は両方への弾性ストランドの不十分な結合/接着/接合につながり得ることが発見された。複数の繊維を含むストランドに対する欠点を最小限に抑えるために、所与のストランド中の繊維の数を最小化することが有利であろう。したがって、ストランド当たり約40本未満の繊維、ストランド当たり約30本未満の繊維、ストランド当たり約20本未満の繊維、ストランド当たり約10本未満の繊維、ストランド当たり約5本未満の繊維、及びストランドを形成する1本の繊維を有することが望ましいであろう。従来技術のマルチファイバーストランドに匹敵する性能を送達することができるストランドを形成する単一繊維の場合、繊維が約22〜約300の繊維デシテックス、及び約50マイクロメートル〜約185マイクロメートルの繊維直径を有することが望ましいであろう。
【0123】
ビームされたエラストマー積層体の実施例
消費者相互作用及び研究により、皮膚の跡の付かない快適な着用体験を提供するために(今日のストランド状の製品に対して)低い弾性圧力を有する物品を提供しながら、適用及び取り外し容易性並びに移動の自由のために弾性率のバランスのとれた吸収性物品を提供するという長年にわたり満たされない消費者ニーズが存在することが示されている。約2gf/mm〜約15gf/mm、あるいは、約3gf/mm〜約12gf/mm、他の代替の実施形態では約4gf/mm〜約10gf/mmの弾性率を有するエラストマー積層体構造が、適用の容易さ、取り外しの容易さ、適合フィット、及び移動の自由に望ましいことが見出された。これらの構造における弾性構成に応じて、これらの構造体は、例えば弾性ストランドなどの非常に高いストランド下圧力を呈して、皮膚の跡の増加及び快適性の低減をもたらす。皮膚上の弾性体の圧力を低減する1つのアプローチは、所与の領域の弾性体の数を増加させることである。所与の領域内だけの弾性体の数を増加させることにより、ストランド下圧力を低減することができるが、しかしながら、それが唯一の変化である場合は、エラストマー積層体構造の全体的な弾性率も大幅に増加させることができる。皮膚上の弾性率及び圧力の正しいバランスを達成するために、弾性体間の間隔が低減されるとき、弾性デシテックス及び/又は弾性歪みを低減し、それによって、皮膚上で弾性率及び圧力を均衡させ、消費者に好ましい範囲内にこれらのパラメータを維持するために弾性体数を増加させることが必要である。この重要な発見は、非常に低い歪みレベルで、かつ使い捨て吸収性物品に全く見られなかった非常に狭い弾性体間隔で、非常に低いデシテックス弾性を送達することにより、可能になった。低歪みかつ狭い間隔でのこのような低デシテックス弾性の送達は、織物整経ビーム技術アプローチから作製された吸収性物品には初めての技術を介して可能になる。以下の実施例は、そのようなエラストマー構造のいくつかの実施形態である。
【0128】
実施例1−ベルトパンツ物品(例えば、
図5、
図5A、
図6、
図7、
図7A、及び
図8参照)
実施例1は、ベルト状パンツ吸収性物品である。パンツは、両方の腰部領域に配置されたベルト積層体並びに以下の材料及び構造を含む。
【0130】
実施例2−テープ式物品(例えば、
図9、
図9A、及び
図10参照)
実施例2は、サイドパネルテープ式吸収性物品である。テープ式物品は、第1の腰部領域に配置された一対のサイドパネル並びに以下の材料及び構造を含む。
【0132】
実施例3−サイドパネルパンツ物品(例えば、
図3及び
図3B参照)
実施例3は、サイドパネルパンツ吸収性物品である。パンツ物品は、各腰部領域に配置された一対のサイドパネルを有し、以下の材料及び構造を含む。
【0135】
製品の「矩形」の性質は、
図1に示されるように、製品の臀部対腰部のシルエット及び製品の腰部対股部のシルエットによって評価することができる。約0.8〜約1.1の製品の臀部対腰部のシルエットは、より矩形であり、また
図19及び表6に示されるような今日のストランド状の製品で可能ではない。加えて、約0.8〜約2.0の製品の腰部対股部のシルエットを有することにより、この矩形の性質が更に向上する。
【0137】
以下の表7は、本発明のストランド状の製品を示し、その製品の臀部対腰部のシルエット及び製品の腰部対股部のシルエットが、より均一なパッケージを提供する。これらの本発明の製品は、単に非限定的な例として提供されている。
【0139】
吸収性物品セクション
エラストマー積層体302を含む吸収性物品の構成要素は、構造体の測定及び詳細な特性評価を可能にするようにセクション化されてもよい。ウエストバンド122(
図3B、
図4、及び
図10参照)、ウエストキャップ123(
図9参照)、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、及び横バリア165は全て、1つのセクションを含む。ウエストバンド122、ウエストキャップ123、内側レッグカフ150、外側レッグカフ140、及び横バリア165に関して、セクションは、最遠位弾性体と最近位側弾性体との間に配置され、かつそれを含む領域として定められる。
【0140】
シャーシ200、トップシート124(
図7A及び
図7C参照)、バックシート125(
図7C及び
図7D参照)、サイドパネル330(
図3B参照)、耳パネル530(
図9及び
図10)、及びベルトパネル430(
図7及び
図7A参照)などの他の構成要素は、全て、本明細書に記載されるように複数のセクションを含む。サイドパネル330、耳パネル530、及びベルトパネル430に関して、セクション化される構成要素の部分は、エラストマー積層体302の最遠位弾性体と、エラストマー積層体302の最近位弾性体との間に配置され、かつそれを含む領域として定められる。領域は、横方向軸44に平行に延在し、最遠位弾性体の最遠位点を通過する第1の線、及び横方向軸に平行に延在し、最近位弾性体の最近位点を通過する第2の線によって画定される。これらの要素のそれぞれに関して、領域は次に、4つの等しいセクションに分割され、横方向軸44に平行に配置され、第1の線と第2の線との間の距離の25%、50%、及び75%に配置された3本の線によって画定される。領域は、最遠位弾性体を含む第1のセクションと、最近位弾性体を含む第4のセクションと、第1のセクションに隣接して配置された第2のセクションと、第2のセクションと第4のセクションとの間に配置された第3のセクションと、を含む。
【0141】
エラストマー積層体302の弾性体316が実質的に長手方向の配向で延在する、シャーシ200、トップシート124(
図7A及び
図7C参照)、及びバックシート125(
図7C参照)に関して、セクション化される構成要素の部分は、長手方向軸42の第1の側にあるエラストマー積層体302の最遠位弾性体と、長手方向軸42の第2の側にあるエラストマー積層体302の最遠位弾性体との間に配置され、かつそれを含む領域として定められる。領域は、長手方向軸42に平行に延在し、長手方向軸42の第1の側にある最遠位弾性体の最遠位点を通過する第1の線、及び長手方向軸42に平行に延在し、長手方向軸42の第2の側にある最遠位弾性体の最遠位点を通過する第2の線によって画定される。これらの要素のそれぞれに関して、領域は次に、4つの等しいセクションに分割され、長手方向軸42に平行に配置され、第1の線と第2の線との間の距離の25%、50%、及び75%に配置された3本の線によって画定される。領域は、長手方向軸の第1の側にある最遠位弾性体を含む第1のセクションと、長手方向軸の第2の側にある最遠位弾性体を含む第4のセクションと、第1のセクションに隣接して配置された第2のセクションと、第2のセクションと第4のセクションとの間に配置された第3のセクションと、を含む。
【0142】
エラストマー積層体302の弾性体316が実質的に横方向の配向で延在する、シャーシ200、トップシート124、及びバックシート125(
図7D参照)に関して、セクション化される構成要素の部分は、横方向軸44の第1の側におけるエラストマー積層体302の最遠位弾性体と、横方向軸44の第2の側におけるエラストマー積層体302の最遠位弾性体との間に配置され、かつそれを含む領域として定められる。領域は、横方向軸44に平行に延在し、横方向軸44の第1の側にある最遠位弾性体の最遠位点を通過する第1の線、及び横方向軸44に平行に延在し、横方向軸44の第2の側にある最遠位弾性体の最遠位点を通過する第2の線によって画定される。これらの要素のそれぞれに関して、領域は次に、4つの等しいセクションに分割され、横方向軸44に平行に配置され、第1の線と第2の線との間の距離の25%、50%、及び75%に配置された3本の線によって画定される。領域は、横方向軸の第1の側にある最遠位弾性体を含む第1のセクションと、横方向軸の第2の側にある最遠位弾性体を含む第4のセクションと、第1のセクションに隣接して配置された第2のセクションと、第2のセクションと第4のセクションとの間に配置された第3のセクションと、を含む。
【0143】
吸収性物品包装及びパッケージ表示部
図17を参照すると、本開示の吸収性物品100は、パッケージ610(吸収性物品100を見ることができるように点線として示される)内に配置されてもよい。パッケージは、高分子フィルム及び/又は他の材料を含んでよい。吸収性物品の特性に関する図形及び/又は表示部1000は、パッケージの外側部分に形成され、印刷され、位置付けられ、及び/又は配置されてよい。それぞれのパッケージは、複数の吸収性物品100を含んでよい。吸収性物品100は、1パッケージ当たり妥当な量の吸収性物品を依然として提供しながら、パッケージのサイズを低減するように圧縮下で包装されてもよい。吸収性物品を圧縮下で包装することによって、介護者は、パッケージ610を容易に扱い、保管することができると共に、パッケージのサイズによる流通コストの削減を製造業者にもたらすことができる。したがって、本開示の吸収性物品100のパッケージ610は、ABSORBENT PRODUCTS HAVING IMPROVED PACKAGING EFFICIENCYと題する米国特許出願公開第2014/0052088号(Weisman)に開示されるようにバッグ内スタック高さを有してもよい。
【0144】
望ましくは、パッケージ610は、平行な側部と、パッケージ底部に平行なパッケージ頂部とを有し、消費者が購入するための小売店において、保管又は陳列用に棚上に積み重ねるための理想的なパッケージを作製する。典型的には、吸収性物品100のパッケージ610は、パッケージ化された物品がフィットすることを意図される、推奨される着用者の体重範囲(典型的には乳児、小児、及び幼児用)で及び/又は推奨される着用者の腰部周囲(典型的には成人用吸収性物品製品用)を含み得るサイズ情報を標識される。結果として、体重及び/又は腰部周囲情報は、消費者が必要とする物品の適切なサイズを識別するために、表示部1000の一部としてパッケージ610上に置かれることが最も多い。
【0145】
更に、表示部1000は、物品を着用する着用者を示してもよく、かつ/又は別個の表示部が物品構成要素又は特徴を示してもよい。乳児用の吸収性物品に関して、好適な成長段階の表示部の説明及び吸収性物品を有するパッケージの陳列方法は、「MERCHANDISE DISPLAY SYSTEM FOR IDENTIFYING DISPOSABLE ABSORBENT ARTICLE CONFIGURATIONS FOR WEARERS」と題される米国特許第7,222,732号(Ronn)に見出され得る。
【0146】
望ましくは、パッケージ610は、平行な側部と、パッケージ底部に平行なパッケージ頂部とを有し、消費者が購入するための小売店において、保管又は陳列用に棚上に積み重ねるための理想的なパッケージを作製する。典型的には、吸収性物品100のパッケージ610は、パッケージ化された物品がフィットすることを意図される、推奨される着用者の体重範囲(典型的には乳児、小児、及び幼児用)で及び/又は腰部周囲(典型的には成人用吸収性物品製品用)によって標識される。結果として、体重及び/又は腰部周囲情報は、消費者が必要とする物品の適切なサイズを識別するために、表示部1000の一部としてパッケージ610上に置かれることが最も多い。
【0147】
更に、表示部1000は、物品を着用する着用者を示してもよく、かつ/又は別個の表示部が物品構成要素又は特徴を示してもよい。乳児用の吸収性物品に関して、好適な成長段階の表示部の説明及び吸収性物品を有するパッケージの陳列方法は、「MERCHANDISE DISPLAY SYSTEM FOR IDENTIFYING DISPOSABLE ABSORBENT ARTICLE CONFIGURATIONS FOR WEARERS」と題される米国特許第7,222,732号(Ronn)に見出され得る。
【0148】
例示の請求項の組み合わせ
例示の請求項セット1:
1.吸収性物品であって、
前側腰部領域と、後側腰部領域と、その間の股部領域と、
トップシートと、バックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収性コアと、を含むシャーシであって、前記シャーシは、前端縁部と、後端縁部と、一対の横方向に対向する側縁部と、を含む、シャーシと、
前記シャーシの前記後側腰部領域に接合され、前記シャーシの前記後側腰部領域の外側寄りに延在する後側ベルトと、
前記シャーシの前記前側腰部領域に接合され、前記シャーシの前記前側腰部領域の外側寄りに延在する前側ベルトと、を含み、
前記前側ベルトは、前記横方向に対向するベルト側縁部で又はそのベルト側縁部に隣接して前記後側ベルトに接合されて、脚部開口部及び腰部開口部を形成して、閉鎖形態のパンツを形成し、
長手方向軸は、前記前側腰部縁部の中点から前記後側腰部縁部の中点まで延在し、
横方向軸は、前記長手方向軸の中点を通って前記長手方向軸に垂直に延在し、
前記後側ベルトは、約40本超の弾性ストランドを含む第1の複数の弾性体を含み、前記前側ベルトは、約40本超の弾性ストランドを含む第2の複数の弾性体を含み、
前記第1の複数の弾性体は、4mm未満の平均ストランド間隔を有し、前記第2の複数の弾性体は、4mm未満の平均ストランド間隔を有し、
製品の臀部対腰部のシルエットは、約0.8〜約1.1であり、
製品の腰部対股部のシルエットは、約0.8〜約2.0であり、
前記吸収性物品が、約80mm〜約270mmの弛緩した製品腰部幅と、約80mm〜約300mmの弛緩した製品臀部幅と、を有する、吸収性物品。
2.前記後側ベルトが、4つの等しいセクションに分割され、セクション4が、前記後側ベルトの近位端縁部を含み、セクション1が、前記後側ベルトの遠位端縁部を含み、セクション2が、セクション1に近接し、セクション3が、セクション4に近接し、前記前側ベルトが、4つの等しいセクションに分割され、セクション4が、前記前側ベルトの近位端縁部を含み、セクション1が、前記前側ベルトの遠位端縁部を含み、セクション2が、セクション1に近接し、セクション3がセクション4に近接する、請求項1に記載の吸収性物品。
3.前記前側ベルトが、前側内側(着用者に面する)不織布と、前側外側(衣類に面する)不織布と、を含み、前記後側ベルトが、後側内側(着用者に面する)不織布と、後側外側(衣類に面する)不織布と、を含む、請求項1〜2のいずれか一項に記載の吸収性物品。
4.前記前側内側不織布及び前記後側内側不織布が、互いに別個であり、かつ長手方向に離間している、請求項3に記載の吸収性物品。
5.前記前側外側不織布及び前記後側外側不織布が、互いに別個であり、かつ長手方向に離間している、請求項3及び4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
6.前記前側外側不織布及び前記後側外側不織布が、同一の外側カバー不織布層から形成され、その結果、前記外側カバー不織布層は、前記前側腰部領域から前記後側腰部領域まで連続的に延在する、請求項4に記載の吸収性物品。
7.前記前側ベルトのセクション1が、前記前側ベルトのセクション2、3、又は4よりも多くの弾性体を含み、前記後側ベルトのセクション1が、前記後側ベルトのセクション2、3、又は4よりも多くの弾性体を含む、請求項2に記載の吸収性物品。
8.前記前側ベルトの前記セクションのうちの少なくとも1つが、10本超の弾性ストランドを含み、前記後側ベルトの前記セクションのうちの少なくとも2つが、10本超の弾性ストランドを含む、請求項2及び7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
9.前記前側ベルトの前記セクションのうちの少なくとも2つが、約3mm未満の平均ストランド間隔を有し、前記後側ベルトの前記セクションのうちの少なくとも3つが、約3mm未満の平均ストランド間隔を有する、請求項2、7、及び8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
10.前記前側ベルトのセクション1及び2の合計が、20本超の弾性ストランドを含み、前記前側ベルトのセクション1及び2の合計が、20本超の弾性ストランドを含む、請求項2、7、8、及び9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
11.前記第1の複数の弾性体の少なくとも一部が、前記吸収性コアと重なり合い、前記第2の複数の弾性体の少なくとも一部が、前記吸収性コアと重なり合う、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
12.前記後側内側不織布及び前記外側不織布が、組成、ポリマー型、繊維直径、繊維形状、結合パターン、色、不織布タイプ(例えば、スパンボンド、カードなど)及び/又は坪量が異なる、請求項3、4、5、及び6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
13.前記第1の複数の弾性体のセクション1及び2が、前記第2の複数の弾性体のセクション1及び2と異なる断面係数を有する、請求項2、7、8、9、及び10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
14.前記第1の複数の弾性体の前記セクション及び前記第2の複数の弾性体の前記セクションのそれぞれが、異なる断面係数を有する、請求項2、7、8、9、10、及び13のいずれか一項に記載の吸収性物品。
15.前記後側ベルトが、前記長手方向軸に沿って前記前側ベルトよりも大きい長手方向距離を有し、前記前側ベルト及び後側ベルトが、前記腰部開口部において実質的に同一末端である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の吸収性物品。
16.前記吸収性物品が、約170mm〜約270mmの弛緩した製品腰部幅を有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の吸収性物品。
17.前記吸収性物品が、約80mm〜約180mmの弛緩した製品腰部幅を有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の吸収性物品。
18.前記弛緩した製品臀部幅が、約80mm〜約200mmである、請求項1〜17のいずれか一項に記載の吸収性物品。
19.前記弛緩した製品長さが、約200mm〜約300mmである、請求項1〜18のいずれか一項に記載の吸収性物品。
20.前記製品の臀部対腰部のシルエットが、約0.9〜約1であり、前記製品の腰部対股部のシルエットが、約0.9〜約1.5である、請求項1〜19のいずれか一項に記載の吸収性物品。
21.前記製品の臀部対腰部のシルエットが、約0.95〜約1であり、前記製品の腰部対股部のシルエットが、約1.2〜約1.35である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の吸収性物品。
22.前記製品の腰部対股部のシルエットが、約1.25〜約1.35である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の吸収性物品。
23.前記第1の複数及び前記第2の複数の弾性体が、ポリウレタン尿素を含む、請求項1〜22のいずれか一項に記載の吸収性物品。
24.前記第1の複数及び前記第2の複数の弾性体が、シリコーンオイル被覆を含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の吸収性物品。
25.前記後側ベルトが、第1の基材層及び第2の基材層を含み、前記第1の複数の弾性体が、接着剤を介して前記第1の基材層と第2の基材層との間に配置され、前記第1の基材層及び第2の基材層に接合される、請求項1〜24のいずれか一項に記載の吸収性物品。
26.前記接着剤が、スチレン系ブロックコポリマー、ポリオレフィン、エチレン−ビニルアセテート、ポリウレタン、エチレン−プロピレンコポリマー、プロピレン−エチレンコポリマー、ポリオレフィンブロックポリマー、ポリオレフィンホモポリマー、ポリエステル、ポリアミド、シリコーン、シアノアクリル系、アクリル系、ブチルゴム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項25に記載の吸収性物品。
27.前記第1の複数及び前記第2の複数の弾性体が、実質的にポリウレタン尿素からなる、請求項1〜26のいずれか一項に記載の吸収性物品。
28.前記第1の複数及び前記第2の複数の弾性体が、ポリウレタン尿素からなる、請求項1〜27のいずれか一項に記載の吸収性物品。
29.前記前側ベルトが、第3の基材層及び第4の基材層を含み、前記第2の複数の弾性体が、前記接着剤を介して前記第1の基材層と第2の基材層との間に配置され、前記第1の基材層及び第2の基材層に接合される、請求項25及び26のいずれか一項に記載の吸収性物品。
30.前記前側ベルトが、第3の基材層を含み、前記第2の複数の弾性体が、前記接着剤を介して前記第2の基材層と第3の基材層との間に配置され、前記第2の基材層及び第3の基材層に接合される、請求項25及び26のいずれか一項に記載の吸収性物品。
31.前記第2の複数の弾性体が、前記接着剤を介して前記第1の基材層と第2の基材層との間に配置され、前記第1の基材層及び第2の基材層に接合される、請求項25及び26のいずれか一項に記載の吸収性物品。
32.前記接着剤が、熱可塑性、熱硬化性、ホットメルト、感圧性、溶剤型、及び反応性熱硬化性からなる群から選択される、請求項25に記載の吸収性物品。
33.前記エラストマー積層体を形成するために前記第1の複数の弾性体を単一のビームから巻き出す工程を含む、請求項1〜32のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
34.前記エラストマー積層体を形成するために前記第1の複数の弾性体及び前記第2の複数の弾性体を単一のビームから巻き出す工程を含む、請求項1〜33のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
35.前記エラストマー積層体を形成するために、前記第1の複数の弾性体を第1のビームから巻き出す第1の工程を含み、前記第2の複数の弾性体を第2のビームから巻き出す第2の工程を含み、前記第2のビームが前記第1のビームから離間している、請求項1〜32のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
【0149】
例示の請求項セット2:
1.吸収性物品であって、
前側腰部領域と、後側腰部領域と、その間の股部領域と、
トップシートと、バックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収性コアと、を含むシャーシであって、前記シャーシは、前端縁部と、後端縁部と、一対の横方向に対向する側縁部と、を含む、シャーシと、
前記シャーシの前記後側腰部領域に接合され、前記シャーシの前記後側腰部領域の外側寄りに延在する後側ベルトと、
前記シャーシの前記前側腰部領域に接合され、前記シャーシの前記前側腰部領域の外側寄りに延在する前側ベルトと、を含み、
前記前側ベルトは、前記横方向に対向するベルト側縁部で又はそのベルト側縁部に隣接して前記後側ベルトに接合されて、脚部開口部及び腰部開口部を形成して、閉鎖形態のパンツを形成し、
長手方向軸は、前記前側腰部縁部の中点から前記後側腰部縁部の中点まで延在し、
横方向軸は、前記長手方向軸の中点を通って前記長手方向軸に垂直に延在し、
前記後側ベルトは、約40本超の弾性ストランドを含む第1の複数の弾性体を含み、前記前側ベルトは、約40本超の弾性ストランドを含む第2の複数の弾性体を含み、
前記第1の複数の弾性体は、4mm未満の平均ストランド間隔を有し、前記第2の複数の弾性体は、4mm未満の平均ストランド間隔を有し、
製品の臀部対腰部のシルエットは、約0.8〜約1.1であり、
製品の腰部対股部のシルエットは、約0.8〜約2.8であり、
前記物品が、
(a)弛緩した製品腰部幅は、約200mm〜約400mmであり、
(b)約250mm〜約450mmの弛緩した製品長さと、
(c)約200〜約450mmの弛緩した製品臀部幅と、のうちの少なくとも1つを含む、吸収性物品。
2.前記後側ベルトが、4つの等しいセクションに分割され、セクション4が、前記後側ベルトの近位端縁部を含み、セクション1が、前記後側ベルトの遠位端縁部を含み、セクション2が、セクション1に近接し、セクション3が、セクション4に近接し、前記前側ベルトが、4つの等しいセクションに分割され、セクション4が、前記前側ベルトの近位端縁部を含み、セクション1が、前記前側ベルトの遠位端縁部を含み、セクション2が、セクション1に近接し、セクション3がセクション4に近接する、請求項1に記載の吸収性物品。
3.前記前側ベルトが、前側内側(着用者に面する)不織布と、前側外側(衣類に面する)不織布と、を含み、前記後側ベルトが、後側内側(着用者に面する)不織布と、後側外側(衣類に面する)不織布と、を含む、請求項1に記載の吸収性物品。
4.前記前側内側不織布及び前記後側内側不織布が、互いに別個であり、かつ長手方向に離間している、請求項3に記載の吸収性物品。
5.前記前側外側不織布及び前記後側外側不織布が、互いに別個であり、かつ長手方向に離間している、請求項3及び4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
6.前記前側外側不織布及び前記後側外側不織布が、同一の外側カバー不織布層から形成され、その結果、前記外側カバー不織布層は、前記前側腰部領域から前記後側腰部領域まで連続的に延在する、請求項4に記載の吸収性物品。
7.前記物品が、
(a)弛緩した製品腰部幅は、約225mm〜約375mmであり、
(b)弛緩した製品長さは、約275mm〜約425であり、
(c)弛緩した製品臀部幅は、約225mm〜約425mmである、のうちの少なくとも2つを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
8.前記前側ベルトの前記セクションのうちの少なくとも1つが、少なくとも20本の弾性ストランドを含み、前記後側ベルトの前記セクションのうちの少なくとも2つが、少なくとも20本の弾性ストランドを含む、請求項2に記載の吸収性物品。
9.前記前側ベルトの前記セクションのうちの少なくとも1つが、約3mm未満の平均ストランド間隔を有し、前記後側ベルトの前記セクションのうちの少なくとも2つが、約3mm未満の平均ストランド間隔を有する、請求項2及び8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
10.前記後側ベルトのセクション1及び2の合計が、40本超の弾性ストランドを含み、前記前側ベルトのセクション1及び2の合計が、40本超の弾性ストランドを含む、請求項2、8、及び9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
11.前記第1の複数の弾性体の少なくとも一部が、前記吸収性コアと重なり合い、前記第2の複数の弾性体の少なくとも一部が、前記吸収性コアと重なり合う、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
12.前記物品が、
(a)弛緩した製品腰部幅は、約250mm〜約350mmであり、
(b)弛緩した製品長さは、約300mm〜約400であり、
(c)弛緩した製品臀部幅は、約250mm〜約400mmである、のうちの少なくとも3つを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の吸収性物品。
13.前記弛緩した製品腰部幅が、約275mm〜約325mmである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の吸収性物品。
14.前記弛緩した製品腰部幅が、約285mm〜約315mmである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の吸収性物品。
15.前記弛緩した製品長さが、約325mm〜約375mmである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の吸収性物品。
16.前記弛緩した製品長さが、約335mm〜約365mmである、請求項1〜15のいずれか一項に記載の吸収性物品。
17.前記製品の臀部対腰部のシルエットが、約0.9〜約1.1であり、前記製品の腰部対股部のシルエットが、約0.8〜約2.5である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の吸収性物品。
18.前記製品の臀部対腰部のシルエットが、約1〜約1.1であり、前記製品の腰部対股部のシルエットが、約0.8〜約2である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の吸収性物品。
19.前記製品の臀部対腰部のシルエットが、約1.05〜約1.1であり、前記製品の腰部対股部のシルエットが、約1〜約2である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の吸収性物品。
20.前記第1の複数及び前記第2の複数の弾性体が、ポリウレタン尿素を含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の吸収性物品。
21.前記第1の複数及び前記第2の複数の弾性体が、シリコーンオイル被覆を含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載の吸収性物品。
22.前記後側ベルトが、第1の基材層及び第2の基材層を含み、前記第1の複数の弾性体が、接着剤を介して前記第1の基材層と第2の基材層との間に配置され、前記第1の基材層及び第2の基材層に接合される、請求項1〜21のいずれか一項に記載の吸収性物品。
23.前記接着剤が、スチレン系ブロックコポリマー、ポリオレフィン、エチレン−ビニルアセテート、ポリウレタン、エチレン−プロピレンコポリマー、プロピレン−エチレンコポリマー、ポリオレフィンブロックポリマー、ポリオレフィンホモポリマー、ポリエステル、ポリアミド、シリコーン、シアノアクリル系、アクリル系、ブチルゴムなどからなる群から選択される、請求項22に記載の吸収性物品。
24.前記第1の複数及び前記第2の複数の弾性体が、実質的にポリウレタン尿素からなる、請求項1〜23のいずれか一項に記載の吸収性物品。
25.前記第1の複数及び前記第2の複数の弾性体が、ポリウレタン尿素からなる、請求項1〜24のいずれか一項に記載の吸収性物品。
26.前記前側ベルトが、第3の基材層及び第4の基材層を含み、前記第2の複数の弾性体が、前記接着剤を介して前記第3の基材層と第4の基材層との間に配置され、前記第3の基材層及び第4の基材層に接合される、請求項22又は23のいずれか一項に記載の吸収性物品。
27.前記前側ベルトが、第3の基材層を含み、前記第2の複数の弾性体が、前記接着剤を介して前記第2の基材層と第3の基材層との間に配置され、前記第2の基材層及び第3の基材層に接合される、請求項22又は23のいずれか一項に記載の吸収性物品。
28.前記第2の複数の弾性体が、前記接着剤を介して前記第1の基材層と第2の基材層との間に配置され、前記第1の基材層及び第2の基材層に接合される、請求項22又は23のいずれか一項に記載の吸収性物品。
29.前記接着剤が、熱可塑性、熱硬化性、ホットメルト、感圧性、溶剤型、反応性熱硬化性、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項22に記載の吸収性物品。
30.前記エラストマー積層体を形成するために前記第1の複数の弾性体を単一のビームから巻き出す工程を含む、請求項1〜30のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
31.前記エラストマー積層体を形成するために前記第1の複数の弾性体及び前記第2の複数の弾性体を単一のビームから巻き出す工程を含む、請求項1〜30のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
32.前記エラストマー積層体を形成するために、前記第1の複数の弾性体を第1のビームから巻き出す第1の工程を含み、前記第2の複数の弾性体を第2のビームから巻き出す第2の工程を含み、前記第2のビームが前記第1のビームと分離している、請求項1〜29のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
【0150】
方法:
一般的なサンプルの調製
一般的なサンプル調製は、方法自体内に特定のサンプル調製指示を有しない方法に使用されることが意図される。
【0151】
試験のために試料を回収する場合、標本は、複数の弾性ストランド及び/又は弾性材料を収容しなければならない(フィルム、弾性スクリム、弾性フォーム、弾性リボン、弾性ストリップなど)。弾性材料及び/又は弾性ストランドがサンプル内に完全に固定されていない状況では、試料は、試料の試験領域内の弾性材料及び/又は弾性ストランドが、試料の採取の結果として意図され、変更されていないような方法で得られなければならない。弾性材料又は任意の弾性ストランドが剥離、クリープ、又は積層体内若しくは積層体から分離される場合、試料は廃棄され、新たな試料が準備される。
【0152】
パンツについては、サイドパネルがシャーシに取り付けられている場合は、サイドパネルを取り外し、サイドシームでサイドパネルを分離する。パネルの全幅を横断する弾性材料を特定する。弾性材料又は弾性ストランドの長手方向最遠位縁部(腰部縁部に最も近い)及び弾性材料又は弾性ストランドの長手方向最近位縁部(脚部縁部に最も近い)を特定することにより、最遠位弾性ストランド又は弾性材料縁部と、最近位弾性ストランド又は弾性材料縁部との間の中点を決定する。40mm幅のストリップを、中点を中心としたパネル全体にわたって横方向に切断する。弾性材料及び/又は弾性ストランドを含む前側及び後側サイドパネルのそれぞれについて繰り返す。
【0153】
テープ式については、耳パネルがシャーシに取り付けられている場合は、耳パネルを取り外す。パネルの全幅を横断する弾性材料を特定する。最遠位弾性材料縁部又は弾性ストランド(腰部縁部に最も近い)及び最近位弾性材料縁部又は弾性ストランド(脚部縁部に最も近い)を特定することにより、最遠位弾性ストランド又は弾性材料縁部と、最近位弾性ストランド又は弾性材料縁部との間の中点を決定する。40mm幅のストリップを、中点を中心とした耳パネル全体にわたって横方向に切断する。弾性材料及び/又は弾性ストランドを含む前側及び後側耳パネルのそれぞれについて繰り返す。
【0154】
ベルト付き物品については、コアの側部に沿って腰部縁部まで線を延ばすことによって、前側及び後側で製品にマークを付ける。ベルトを剥離しないように、又は弾性体を解放しないように注意しながら、適切な手段(例えば、凍結スプレー)を使用して、物品からベルトを取り外す。前側ベルトを後側ベルトから任意のシームに沿って分離する。最遠位弾性材料縁部又は弾性ストランド(腰部縁部に最も近い)及び最近位弾性材料縁部又はストランド(脚部縁部に最も近い)を特定することにより、最遠位弾性ストランド又は弾性材料縁部と、最近位弾性ストランド又は弾性材料縁部との間の中点を決定する。直線状である場合には腰部縁部に平行に、直線状かつ中点を中心とした場合には弾性ストランドに平行に、40mm幅のストリップをベルト部分全体にわたって切断する。ストリップが、弾性ストランド又は弾性材料を含まない領域(例えば、コアと重なり合った部分など)を有する場合、弾性ストランド/弾性材料の端部に沿って切断して、非弾性領域を取り外し、2つの試料として処理する。
【0155】
ウエストバンドについては、それらを単一の材料片として試験する。ベルトを剥離しないように、又は弾性体を解放しないように注意しながら、適切な手段(例えば、凍結スプレー)を使用して、物品からベルトを取り外す。
【0156】
レッグカフについては、レッグカフのそれぞれを、単一の材料片として試験する。内側レッグカフサンプルは、内側レッグカフの最近位縁部から、内側レッグカフの最遠位弾性部まで、これを含んで延在し、かつシャーシの前側及び後側腰部縁部まで長手方向に延在する内側レッグカフの部分であると考えられる。外側レッグカフサンプルは、外側レッグカフの最遠位縁部から、外側レッグカフの最近位弾性部まで、これを含んで延在し、かつシャーシの前側及び後側腰部縁部まで長手方向に延在する外側レッグカフの部分であると考えられる。
【0157】
全ての試料ストリップについて、スパン修正幅(Span Corrected Width)(SCW)を次のように計算する。
【0158】
【数1】
式中、dは2つの遠位ストランドの間の距離(mm)であり、nは、n>1のときのストランドの数である。各端部でストリップをクランプし、クランプ間の長さを1mm単位で測定する。3g/mmのSCWに相当する重量を適用する。10秒後、最終重量を1mm単位で測定した。伸長を、(最終長さ−初期長さ)/初期長さとして計算する。
【0159】
着用比率(Donning-Ratio)、腰部輪郭に対する製品長さ及び製品の臀部対腰部のシルエットの製品測定準備
全ての測定は、22℃+/−2°及び50%RH+/−20%で行われる。
【0160】
目的
この方法は、その後の寸法測定用にパンツ型製品を準備するために使用される。この方法は、バッグから取り出された製品を開く、一貫した手段を提供する。この方法は、パンツ製品の全ての形態に適用可能である。コンピュータインターフェースを有する一定速度の延伸引張試験機を使用する。
ロードセルは、ロードセル容量が5N負荷の精度を確実に0.1N以内にするように選択される。
【0161】
サンプルホルダー装置
それぞれ最長サイドシームの長さよりも長く伸張する、9.50mmのロッド半径を有する「C」(604)及び「O」(605)バーアタッチメント。
図20を参照されたい。バーは、それらの長手方向軸が同じ垂直平面内にあり、上部バーが下部バーの真上に取り付けられた状態で、引張試験機に水平に取り付けられる。
【0162】
装置設定
計器製造者の推奨に従って引張試験機装置を較正する。
初期ゲージ長は、10個のサンプル製品をバッグから取り出し、パンツ製品(607)を広げ、下の
図21に示されるようにそれらを平らに配置し、(606)に示されるように腰部でパンツの側部間の距離を測定することによって決定される。腰部測定値の平均は、特定の試料のセットの初期ゲージ長として使用される。初期ゲージ長は、上部バーの最上縁部から下部バーの最下縁部までの距離である。
【0163】
試料の操作を最小限にしながら、
図22に示すように、製品(607)全体をバーに適用する。
サンプルを5Nの力で引っ張り、次いで10秒間保持する。初期ゲージ長に戻る。
クロスヘッド速度=254.0mm/分、データ取得速度=50Hz。
サイクル=1
【0164】
操作を最小限にしながら、試料をバーから取り除く。
図2に示すように、前面が上向きになるように、試料を平らに置く。
10試料全てについて繰り返す
【0165】
物理的測定
下記の各測定は、別個の類似試料10個に対して実施され、この10個の別個の類似試料の平均が、その特定の試料セットの測定値と見なされる。
【0166】
弛緩した製品長さ(600)
「弛緩した製品長さ」は、股部領域の長手方向最遠位点と前側腰部縁部に沿った長手方向最遠位点との間の長手方向距離である。長手方向距離は、製品の長手方向軸に平行に測定される。
図2を参照されたい。
【0167】
弛緩した製品臀部幅(601)
弛緩した製品臀部幅は、左脚部開口部の上部縁部における製品の左側縁部の横方向最遠位点から、右脚部開口部の上部縁部における製品の右側縁部の横方向最遠位点までの横方向距離である。
図2を参照されたい。横方向距離は、製品の長手方向軸に垂直に測定される。
【0168】
弛緩した製品腰部幅(602)
「弛緩した製品腰部幅」は、前側腰部縁部の右側の最遠位点から前側腰部縁部の左側の最遠位点までの横方向距離である。横方向距離は、製品の長手方向軸に垂直に測定される。
図2を参照されたい。
【0169】
弛緩した製品股幅(608)
弛緩した製品股幅は、左脚部開口部の下部縁部における製品の左側縁部の横方向最遠位点から、右脚部開口部の下部縁部における製品の右側縁部の横方向最遠位点までの横方向距離である。
図2を参照されたい。横方向距離は、製品の長手方向軸に垂直に測定される。
【0170】
平均ストランド間隔
認定されたNIST定規に対して較正され、0.5mmまで正確な定規を使用して、セクション内の2つの遠位ストランド間の距離を0.5mm単位で測定し、次いで、そのセクション内のストランドの数−1で割る。
平均ストランド間隔=d/(n−1)、ここでn>1
0.1mm単位で報告する。
【0171】
ストランド下圧力(平均ストランド下圧力とも呼ばれる)
特定の条件下で、セクションの各個々の弾性ストランドによって付与される平均圧力として定義される。これらの条件は、次のように定義される(
図16を参照)。
−セクションは、7gf/mmの応力まで引っ張られる(実験的に決定された消費者に好ましい応力範囲内)
−セクションは、その周囲が代表的周長として定義される円筒上に引っ張られる
式中:
−ストランド下圧力(psi)=1.422
*ストランド力/(2
*代表的半径
*平均ストランド直径)
−代表的半径(mm)=代表的周長/(2
*π)
−代表的周長(mm)=460mm
−応力(gf/mm)=(セクション内部のストランド力の合計)/(セクション幅)
−セクション幅(mm)=(セクションにおける弾性体の数)
*平均ストランド間隔(mm)
−ストランド力(gf)=ストランド歪み(%)
*0.046875
*平均Dtex
−ストランド歪み(%)=セクション内部の各弾性ストランドにおける歪み
−平均ストランド直径(mm)=2
*sqrt(ストランド断面積/π)
−ストランド断面積(mm
2)=平均Dtex/ストランド密度/10,000
−ストランド密度(g/cc)=1.15g/cc(ポリウレタン尿素系のスパンデックス弾性体の業界標準)
−Dtex(g/10,000m)=測定の標準的な織物単位。Dtexは、材料の10,000mに対する重量である。
−平均予歪み=基材層と組み合わせる前のセクションにおける弾性ストランドの伸張の量
−最大歪み=平均予歪み。これは、各セクションが引っ張られ得る歪みの最大量である。これは、平均予歪みを超えることはできない。
−最大断面力=最大歪みまで引っ張られたセクションの各ストランドの合計。
【0172】
断面係数
所与のセクションの弾性率として定義される。断面係数(弾性率とも呼ばれる)は、3gf/mm〜7gf/mmのセクションの応力対歪みデータの線形勾配である(
図15を参照)。断面係数を次のように計算する。
断面係数=[7gf/mm−3gf/mm]/[(7gf/mmでの断面歪み)−(3gf/mmでの断面歪み)]
式中:
−7gf/mmにおける断面歪み=7gf/mm
*(平均ストランド間隔)/DTEX−FACTOR
−3gf/mmにおける断面歪み=3gf/mm
*(平均ストランド間隔)/DTEX−FACTOR
−平均ストランド間隔(mm)=d/(n−1)
−dは、セクションの2つの遠位ストランド間の距離(mm)である。
−nは、n>1のときのストランドの数である。
−DTEX−FACTOR=37.5
*平均Dtex/800(測定され、指定されたdtex)
−断面係数は、(gf/mm)単位で報告される。
【0173】
平均デシテックス(平均Dtex)
平均デシテックス法を使用して、物品全体に存在する弾性繊維の長さ加重基準、又は物品から抽出された対象試料における平均Dtexを計算する。デシテックス値は、弛緩状態のその材料の10,000メートルで存在する繊維のグラム単位の質量である。弾性繊維又は弾性繊維を含有する弾性積層体のデシテックス値は、多くの場合、弾性繊維又は弾性繊維を含む弾性積層体の仕様の一部として製造業者によって報告される。平均Dtexは、入手可能な場合、これらの仕様から計算される。あるいは、これらの指定された値が既知でない場合、個々の弾性繊維のデシテックス値は、走査電子顕微鏡(SEM)などの好適な顕微鏡技術を介して弛緩状態の繊維の断面積を決定することによって測定され、フーリエ変換赤外(FT−IR)分光法を介して繊維の組成を測定し、次いで、組成物の密度の文献値を使用して、繊維の10,000メートルで存在する繊維のグラム単位の質量を計算される。物品全体から除去された個々の弾性繊維、又は物品から抽出された試料について、製造業者に提供されるか、又は実験的に測定されたデシテックス値は、以下の表現で使用され、ここで、存在する弾性繊維間のデシテックス値の長さ加重平均が決定される。
【0174】
物品又は物品から抽出された試料中に存在する弾性繊維の長さは、既知であれば、それらを有する物品又は試料の構成要素とそれぞれ関連付けられた全体寸法及び弾性繊維予歪み比から計算される。あるいは、寸法及び/又は弾性繊維予歪み比は既知ではなく、吸収性物品又は吸収性物品から抽出された試料は分解され、全ての弾性繊維が取り除かれる。この分解は、例えば、接着剤を軟化させるために穏やかに加熱して、低温スプレー(例えば、Quick−Freeze,Miller−Stephenson Company(Danbury,CT))を用いて、又は接着剤を除去するが弾性繊維を膨張、変更、若しくは破壊しない適切な溶媒で行うことができる。弛緩状態の各弾性繊維の長さを測定し、ミリメートル(mm)単位で最も近いmmまで記録する。
【0175】
平均Dtexの計算
吸収性物品、又は吸収性物品から抽出された試料内に存在する弛緩した長さL
i及び、繊維デシテックス値d
i(製造者の仕様又は実験的に測定される、のどちらかから得られる)の個々の弾性繊維f
iのそれぞれについて、吸収性物品、又は吸収性物品から抽出された試料の平均Dtexは、次のように定義される。
【0176】
【数2】
式中、nは吸収性物品又は吸収性物品から抽出された試料中に存在する弾性繊維の総数である。平均Dtexは、デシテックスの最も近い整数値(10000m当たりのグラム)に報告される。
【0177】
任意の個々の繊維のデシテックス値が仕様から知られていない場合、以下に記載されるように実験的に決定され、結果として得られる繊維デシテックス値は、平均Dtexを決定するために上記の式で使用される。
【0178】
繊維に対するデシテックス値の実験的測定
上記の手順に従って吸収性物品又は吸収性物品から抽出された試料から取り出された弾性繊維のそれぞれについて、各弾性繊維L
kの弛緩状態の長さを測定し、ミリメートル(mm)で最も近いmmまで記録する。各弾性繊維は、その組成を決定するために、FT−IR分光法を介して分析され、その密度ρ
kは利用可能な文献値から決定される。最後に、各繊維をSEMで分析する。繊維は、その長さに沿って垂直に3つのほぼ等しい位置で切断されて、SEM分析用のきれいな断面を作り出す。これらの断面が露出した3つの繊維セグメントを、SEMサンプルホルダー上に弛緩状態で装着し、金でスパッタコーティングし、分析のためのSEMに導入し、繊維断面を明確に解明するのに十分な解像度で撮像する。繊維断面は、測定された断面における任意の斜めの歪みを最小化するために、検出器に対して可能な限り垂直に配向される。繊維断面は、形状が変化してもよく、いくつかの繊維は複数の個々のフィラメントからなってもよい。いずれにせよ、3つの繊維断面のそれぞれの面積は、(例えば、円形繊維の直径、楕円形繊維の長軸及び短軸、及びより複雑な形状の画像分析を使用して)決定され、弾性繊維の3つの面積の平均a
k(平方マイクロメートル(μm
2)の単位)は、0.1μm
2単位で記録される。測定されたk番目の弾性繊維のデシテックスd
kは次によって計算される。
d
k=10,000m×a
k×ρ
k×10
−6
式中、d
kは、グラム単位(計算された10,000メートル長さ当たり)であり、a
Kは、μm
2単位であり、ρ
kは、グラム毎立法センチメートル(g/cm
3)単位である。分析された任意の弾性繊維について、実験的に決定されたL
k及びd
k値は、その後、平均Dtex用に上記の式で使用される。
【0179】
開口面積
弾性ストランドによって閉塞されていないセクションの割合として定義される。孔なしフィルムは、開口面積を0%有する。有孔フィルム開口面積=(開口部によって占有される面積)/(フィルム全体の面積)。ベルト、サイドパネル、又は耳パネル、ウエストバンド、カフ、羽根のうちの1つ以上にフィルムを含む今日の市販の使い捨て吸収性物品は、50%を超える開口面積を有すると考えられていない。
開口面積は、以下のように定義される。
開口面積(%)=(平均ストランド直径)/平均ストランド間隔
【0180】
平均予歪み
試料の平均予歪みを、測定した力がセルの限界の1%〜90%以内となるロードセルを使用した定速の延伸引張試験機(好適な計器は、MTS Systems Corp.(Eden Prairie,MN)から入手可能な、Testworks 4.0 Softwareを使用したMTS Insightである)で測定する。分析に先立ち、物品を23℃±2℃、及び相対湿度50%±2%で2時間調整し、同じ環境条件下で試験した。
【0181】
初期ゲージ長調整後に破断伸度を実行するように引張試験機をプログラムする。まず、クロスヘッドを10mm/分で最大で0.05Nの力まで上げる。電流ゲージを調整されたゲージ長に設定する。試料が破断するまで100mm/分の速度でクロスヘッドを上昇させる(最大ピーク力の後の力降下20%)。クロスヘッドをその元の位置に戻す。力及び伸長データは、試験を通して、100Hzの速度で得られる。
【0182】
較正されたキャリパブロックを使用して公称ゲージ長を40mmに設定し、クロスヘッドをゼロにする。試験ストリップの中央部がグリップの20mm下方に位置付けられるように、試料を上部グリップに挿入する。試料は、引張軸に垂直に折り畳まれ、この位置を達成するためにグリップ内に配置されてもよい。グリップが閉じた後、余分な材料をトリミングすることができる。試験片を下部把持部に挿入し、閉じる。もう一度、ストリップを折り畳むことができ、次いでグリップが閉じた後にトリミングすることができる。ロードセルをゼロに合わせる。試料は、最小限のたるみを有するが、ロードセルにおける力が0.05N未満であるべきである。試験プログラムを開始する。
【0183】
データから、力(N)対延伸(mm)を構成する。平均予歪みは、弾性体の不織布が係合される延伸部に対応する曲線の屈曲部から計算される。屈曲前の曲線の領域(主に弾性体)、及び屈曲後の領域(主に不織布)に対応する2本の線をプロットする。これら2本の線が交差する延伸を読み取り、延伸及び補正されたゲージ長から%予歪みを計算する。%予歪みとして0.1%を記録する。各エラストマー積層体の3つの複製サンプルの相加平均、及び0.1%単位で平均予歪みを計算する。
【0184】
経時的な力緩和
試料の経時的な力緩和を、測定した力がセルの限界の1%〜90%以内となるロードセルを使用した定速の延伸引張試験機(好適な計器は、MTS Systems Corp.(Eden Prairie,MN)から入手可能な、Testworks 4.0 Softwareを使用したMTS Insightである)で測定する。分析に先立ち、物品を23℃±2℃、及び相対湿度50%±2%で2時間調整し、同じ環境条件下で試験した。12.7mmの幅のゲージ長さ25.4mm(弾性伸縮に平行)を可能にするようにサンプルサイズを調製する。
【0185】
引張力が0.0294N/mmに達する工学歪みを決定するために、引張試験機をプログラムして伸長を実行する。
【0186】
経時的な力緩和試験の間、上述のように第2のサンプルを調製し条件を整える。上述と同じ機器で、試験を実施した。これは、37.8℃の温度で実施される。上記のように、試料を歪みまで伸長させる。サンプルを10時間保持し、実験を通して100Hzの速度で力を記録し、押出ストランド先行技術製品のデータ、及び本明細書に記載されるようなビーム弾性体を含む本発明のエラストマー積層体のデータを示すチャートを
図23に示す。
【0187】
結論
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0188】
相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、明示的に除外されるか、又は別途制限されない限り、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献と組み合わせたときに、そのような任意の発明を教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0189】
本開示の特定の実施形態について例示し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。