特許第6860825号(P6860825)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6860825経路案内システム及び経路案内プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6860825
(24)【登録日】2021年3月31日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】経路案内システム及び経路案内プログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20210412BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20210412BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
   G01C21/26 P
   G01C21/34
   G08G1/005
【請求項の数】4
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2017-212614(P2017-212614)
(22)【出願日】2017年11月2日
(65)【公開番号】特開2019-86324(P2019-86324A)
(43)【公開日】2019年6月6日
【審査請求日】2020年4月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(72)【発明者】
【氏名】堀 敬滋
(72)【発明者】
【氏名】赤羽 真
【審査官】 吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−165810(JP,A)
【文献】 特開2008−002968(JP,A)
【文献】 特開2012−202920(JP,A)
【文献】 特開2017−061269(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/26
G01C 21/34
G08G 1/005
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の移動手段を混在させて出発地から目的地までの往路及び復路の経路をそれぞれ一つ以上探索する経路探索部と、
前記探索された経路に、複数の路線で利用される駅及び駐車場が含まれる場合に、前記往路及び前記復路において前記駅に乗り入れる異なる路線を利用する経路であって、前記往路の移動時間と前記復路の移動時間とを合算した移動時間が最短となる駐車場を案内する経路案内部と、
を備える経路案内システム。
【請求項2】
前記駅は、前記往路では前記駐車場に車両を駐車した後に乗車する駅であり、前記復路では前記駐車場に移動する前に降車する駅である、請求項1記載の経路案内システム。
【請求項3】
前記経路探索部は、探索条件として、前記異なる路線の指定を受け付ける、請求項1又は2記載の経路案内システム。
【請求項4】
コンピュータを、
複数の移動手段を混在させて出発地から目的地までの往路及び復路の経路をそれぞれ一つ以上探索する経路探索部、
前記探索された経路に、複数の路線で利用される駅及び駐車場が含まれる場合に、前記往路及び前記復路において前記駅に乗り入れる異なる路線を利用する経路であって、前記往路の移動時間と前記復路の移動時間とを合算した移動時間が最短となる駐車場を案内する経路案内部、
として機能させる経路案内プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路案内システム及び経路案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、マルチモーダル経路探索機能を有する駐車場案内システムが開示されている。この特許文献1では、車両によって移動する車両移動区間と車両とは異なる移動手段(電車)によって移動する非車両移動区間とを組み合わせた経路を案内する際に、車両移動区間と非車両移動区間とを中継する駅の近辺に存在する駐車場を案内している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−202920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複数の路線が乗り入れる駅では、一般に路線ごとに改札口が設けられている。したがって、車両移動区間と非車両移動区間とを中継する駅が、複数の路線が乗り入れる駅であり、往路と復路とで異なる路線を利用する場合には、改札口と駐車場との間の距離が往路と復路とで異なることとなる。特許文献1では、車両から電車等に乗り換えるときに利用する駐車場を案内しているため、案内された駐車場を利用すると、往復に要する合計の移動時間が必要以上に長くなり、ユーザの利便性が低下する要因となる。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザの利便性を向上させることができる経路案内システム及び経路案内プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る経路案内システムは、複数の移動手段を混在させて出発地から目的地までの往路及び復路の経路をそれぞれ一つ以上探索する経路探索部と、前記探索された経路に、複数の路線で利用される駅及び駐車場が含まれる場合に、前記往路及び前記復路において前記駅に乗り入れる異なる路線を利用する経路であって、前記往路の移動時間と前記復路の移動時間とを合算した移動時間が最短となる駐車場を案内する経路案内部と、を備える。
【0007】
上記態様において、前記駅は、前記往路では前記駐車場に車両を駐車した後に乗車する駅であり、前記復路では前記駐車場に移動する前に降車する駅であることとしてもよい。
【0008】
上記態様において、前記経路探索部は、探索条件として、前記異なる路線の指定を受け付けることとしてもよい。
【0009】
本発明の他の態様に係る経路案内プログラムは、コンピュータを、複数の移動手段を混在させて出発地から目的地までの往路及び復路の経路をそれぞれ一つ以上探索する経路探索部、前記探索された経路に、複数の路線で利用される駅及び駐車場が含まれる場合に、前記往路及び前記復路において前記駅に乗り入れる異なる路線を利用する経路であって、前記往路の移動時間と前記復路の移動時間とを合算した移動時間が最短となる駐車場を案内する経路案内部、として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることができる経路案内システム及び経路案内プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る経路案内システムの構成を例示する図である。
図2】出発地から目的地までの探索結果を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは同一又は同様の構成を有する。
【0013】
図1を参照し、実施形態に係る経路案内システムの構成について説明する。経路案内システム100は、例えば、ユーザが使用する情報端末1と、データセンタ等に配置されるサーバ2と、を含む。情報端末1及びサーバ2は、例えば無線ネットワークを介して相互に通信できるように構成される。
【0014】
図1に示す情報端末1は、スマートフォンに代表される携帯電話を含む可搬型のタブレット型端末装置である。情報端末1は、機能的な構成として、例えば、制御部11と、入力部12と、表示部13と、記憶部14と、通信部15とを有する。情報端末1は、物理的な構成として、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを含む制御ユニット、操作部、ディスプレイ、記憶ユニット、通信ユニット等を備えて構成される。CPUがメモリに格納された所定のプログラムを実行することにより、制御部11、入力部12、表示部13、記憶部14及び通信部15の各機能が実現する。
【0015】
サーバ2は、機能的な構成として、例えば、経路探索部21と、経路案内部22と、記憶部23と、通信部24とを有する。サーバ2は、物理的な構成として、例えば、CPU及びメモリを含む制御ユニット、記憶ユニット、通信ユニット等を備えて構成される。CPUがメモリに格納された所定のプログラムを実行することにより、経路探索部21、経路案内部22、記憶部23及び通信部24の各機能が実現する。各機能のうち経路探索部21及び経路案内部22について、以下に詳細に説明する。
【0016】
経路探索部21は、複数の移動手段を混在させて出発地から目的地までの往路及び復路の経路をそれぞれ一つ以上探索する。言い換えると、経路探索部21は、マルチモーダル経路探索機能を有し、出発地から目的地までの往路及び復路の経路をそれぞれ一つ以上探索する。出発地及び目的地は、経路の探索条件として情報端末1から指定を受け付ける。
【0017】
移動手段には、例えば、自動車、鉄道、バス、船舶、航空機、自転車、徒歩等が含まれる。本実施形態では、説明の便宜のために、自動車及び鉄道が移動手段として探索される場合について説明する。
【0018】
経路案内部22は、経路探索部21により探索された往路及び復路の経路を情報端末1に案内する。以下に、具体的に説明する。
【0019】
経路案内部22は、経路探索部21により探索された往路の経路及び復路の経路の中に、複数の路線で利用される駅(以下、「複数路線駅」ともいう。)と駐車場とが含まれる場合に、往路と復路とで複数路線駅に乗り入れる異なる路線を利用する経路であって、往路の移動時間と復路の移動時間とを合算した移動時間が最短となる駐車場を案内する。図2を参照して、より詳細に説明する。
【0020】
図2は、出発地(例えば自宅)Aから目的地(例えば勤務先)Bまでの探索結果を例示する模式図である。同図には、出発地Aから目的地Bまでの経路の候補の中に、三つの路線R1、R2、R3の駅Sa、Sb、Scが存在する複数路線駅STと、複数路線駅STの近辺にある三つの駐車場Pa、Pb、Pcとが含まれている。複数路線駅STは、往路では駐車場に車両を駐車した後に乗車する駅であり、復路では駐車場に移動する前に降車する駅となっている。
【0021】
複数路線駅STの近辺には三つの駐車場Pa、Pb、Pcが存在する。したがって、出発地Aと駐車場Pa、Pb、Pcとの間には、三つの経路が候補として存在する。
【0022】
複数路線駅STには三つの路線R1、R2、R3が乗り入れている。したがって、三つの駐車場Pa、Pb、Pcと目的地Bとの間には、それぞれ三つの路線R1、R2、R3を利用する経路が候補として存在する。例えば、駐車場Paと目的地Bとの間には、以下の3つの経路が候補として存在する。
【0023】
(1)駐車場Paから、複数路線駅STのうち改札口Taを有する駅Sa、及び駅Sxを経由して目的地Bに至る経路、(2)駐車場Paから、複数路線駅STのうち改札口Tbを有する駅Sb、及び駅Syを経由して目的地Bに至る経路、(3)駐車場Paから、複数路線駅STのうち改札口Tcを有する駅Sc、及び駅Szを経由して目的地Bに至る経路。
【0024】
経路案内部22は、候補となる上記経路に基づいて、往路の移動時間と復路の移動時間とを合算した移動時間が最短となる駐車場を選定し、その駐車場を含む往路及び復路の経路を情報端末1に案内する。
【0025】
この例示では、往路の移動時間と復路の移動時間とを合算した移動時間が最短となる駐車場として、複数路線駅STの近辺にある駐車場Pa、Pb、Pcのうち、駐車場Pbが選定されている。また、往路の経路Oとして、出発地Aから、駐車場Pb、複数路線駅STのうち改札口Tcを有する駅Sc、及び駅Szを経由して目的地Bに至る経路が案内され、復路の経路Hとして、目的地Bから、駅Sx、複数路線駅STのうち改札口Taを有する駅Sa、及び駐車場Pbを経由して出発地Aに至る経路が案内されている。
【0026】
上記往路の経路Oのうち、駐車場Pbから駅Scまでの間、及び駅Szから目的地Bまでの間の移動手段として、徒歩や自転車を案内することができる。また、上記復路の経路Hのうち、目的地Bから駅Sxまでの間、及び駅Saから駐車場Pbまでの間の移動手段として、徒歩や自転車を案内することができる。
【0027】
ここで、情報端末1に案内する駐車場、往路の経路及び復路の経路は、移動時間が最短となる駐車場、往路の経路及び復路の経路のみに限定する必要はない。例えば、複数の駐車場、往路の経路及び復路の経路を、移動時間順に案内することとしてもよい。
【0028】
また、ユーザが経路の探索条件を指定する際に、複数路線駅STで利用する路線や改札口を、往路及び復路の双方についてそれぞれ指定できるようにしてもよい。
【0029】
前述したように、実施形態における経路案内システム100によれば、複数の移動手段を混在させて出発地から目的地までの往路及び復路の経路をそれぞれ一つ以上探索し、探索した経路に、複数路線駅及び駐車場が含まれる場合に、往路及び復路において複数路線駅に乗り入れる異なる路線を利用する経路であって、往路の移動時間と復路の移動時間とを合算した移動時間が最短となる駐車場を案内することができる。
【0030】
つまり、自動車及び鉄道を利用して移動する経路を探索する際に、往路と復路とで異なる路線を利用する場合であっても、往復の移動に要する時間が最短となる駐車場を案内することができる。
【0031】
それゆえ、実施形態における経路案内システム100によれば、マルチモーダル経路探索におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0032】
[変形例]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。したがって、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、前述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0033】
また、前述した実施形態では、経路探索部21及び経路案内部22をサーバ2が備えているが、これに限定されず、経路探索部21及び経路案内部22の機能の一部又は全部を情報端末1が備えることとしてもよい。
【0034】
また、情報端末1及びサーバ2の構成要素は、前述した実施形態における構成要素に限定されることなく、必要に応じて任意の構成要素を追加することができる。
【符号の説明】
【0035】
1…情報端末、2…サーバ、11…制御部、12…入力部、13…表示部、14…記憶部、15…通信部、21…経路探索部、22…経路案内部、23…記憶部、24…通信部、100…経路案内システム。
図1
図2