特許第6894994号(P6894994)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パイオニア株式会社の特許一覧
特許6894994情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
<>
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000002
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000003
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000004
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000005
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000006
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000007
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000008
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000009
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000010
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000011
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000012
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000013
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000014
  • 特許6894994-情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6894994
(24)【登録日】2021年6月8日
(45)【発行日】2021年6月30日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20210621BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20210621BHJP
【FI】
   G01C21/26 C
   G09B29/10 A
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-59660(P2020-59660)
(22)【出願日】2020年3月30日
(62)【分割の表示】特願2015-59949(P2015-59949)の分割
【原出願日】2015年3月23日
(65)【公開番号】特開2020-115145(P2020-115145A)
(43)【公開日】2020年7月30日
【審査請求日】2020年3月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】特許業務法人 インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 翔太
【審査官】 白石 剛史
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/006688(WO,A1)
【文献】 特開2009−068866(JP,A)
【文献】 特開2012−026751(JP,A)
【文献】 特開2007−285870(JP,A)
【文献】 特開2009−042219(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0166957(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/26
G09B 29/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の現在位置を取得する現在位置取得部と、
前記現在位置が前記利用者が進行する経路の分岐点に接近した際に、前記利用者が過去に興味を示した地点である興味地点に向かう、前記分岐点における分岐方向を報知部により報知させる報知制御部と、
を備え、
前記報知制御部は、前記興味地点のうちの前記現在位置が含まれる第1のエリア内に存在する第1地点の名称を、当該第1地点に向かう前記分岐方向に対応付けて報知させ、且つ、前記現在位置が含まれない第2のエリア内に存在する前記興味地点のうちの代表地点の名称を、当該代表地点に向かう前記分岐方向と対応付けて報知させる、ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
報知制御部は、前記興味地点として、過去に前記利用者が訪問した訪問地点、又は過去に前記利用者が検索した検索地点を設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記興味地点のそれぞれの位置に基づいて前記興味地点を複数のグループに分け、当該グループ毎に対応させ、且つ予め設定された大きさよりも小さくなるように複数の前記エリアを設定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
情報処理装置による情報処理方法であって、
利用者の現在位置を取得する現在位置取得工程と、
前記現在位置が前記利用者が進行する経路の分岐点に接近した際に、前記利用者が過去に興味を示した地点である興味地点に向かう、前記分岐点における分岐方向を報知部により報知させる報知制御工程と、
を含み、
前記報知制御工程は、前記興味地点のうちの前記現在位置が含まれる第1のエリア内に存在する第1地点の名称を、当該第1地点に向かう前記分岐方向に対応付けて報知させ、且つ、前記現在位置が含まれない第2のエリア内に存在する前記興味地点のうちの代表地点の名称を、当該代表地点に向かう前記分岐方向と対応付けて報知させる、ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
コンピュータを、
利用者の現在位置を取得する現在位置取得部、
前記現在位置が前記利用者が進行する経路の分岐点に接近した際に、前記利用者が過去に興味を示した地点である興味地点に向かう、前記分岐点における分岐方向を報知部により報知させる報知制御部、として機能させ、
前記報知制御部は、前記興味地点のうちの前記現在位置が含まれる第1のエリア内に存在する第1地点の名称を、当該第1地点に向かう前記分岐方向に対応付けて報知させ、且つ、前記現在位置が含まれない第2のエリア内に存在する前記興味地点のうちの代表地点の名称を、当該代表地点に向かう前記分岐方向と対応付けて報知させる、ことを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項6】
請求項に記載の情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、利用者に目的地を報知する情報処理装置等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置に目的地を設定せずに目的地まで移動することを望む者がいる。特に過去に訪問したことのあり、大まかにその位置を把握している目的地については、わざわざ目的地を設定することを煩わしく感じる。そうした者の中には目的地設定に基づく経路探索・経路案内機能を利用せずに移動を開始する者もいるが、目的地の位置を大まかにしか把握していない場合、目的地周辺で道に迷ってしまうこともある。
【0003】
そうした中、利用者による目的地の設定無しに利用者の意図する目的地を推定する目的地推定機能が注目されている。目的地推定機能は、利用者の意図する目的地を推定し、その位置を画像又は音声により報知する。これにより、利用者はうろ覚えな目的地の位置を把握することができ、目的地の設定を行わずに目的地に到達することができる。
【0004】
ところが、利用者の意図する目的地を推定するに当たって、過去の目的地を目的地の候補として扱った場合、現在位置から遠く離れた地点も目的地の候補となってしまうため、報知する対象が多くなりすぎて、適切な候補を利用者に伝えることができないこととなる。
【0005】
こうした問題に対して、特許文献1に記載の技術は、利用者が新たにお気に入りとなる施設を見つけやすくすることを目的として、利用者にとって新規な施設の位置を表示する際、表示する対象を利用者の行動範囲(利用者の移動履歴又は自宅位置に基づいて設定される)に含まれるものに限っている。これにより、新たな施設の位置を無数に報知することなく、利用者が訪問しやすい行動範囲内にある施設のみを表示対象としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014−106045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、利用者の移動履歴が広範囲に及ぶものである場合(例えば、北海道から沖縄まで移動したことがある場合)には、行動範囲が広く設定されてしまう場合があり、報知する対象の数を限定することに役立たないこととなる。
【0008】
本願発明は、こうした事情に鑑み、利用者の移動履歴又は自宅位置に基づいて設定される行動範囲に関係なく、利用者が目的地を設定しなくても利用者の意図する目的地の位置を報知して、目的地の位置をうろ覚えの利用者を目的地に到達させることのできる情報処理装置等を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、利用者の現在位置を取得する現在位置取得部と、
前記現在位置が前記利用者が進行する経路の分岐点に接近した際に、前記利用者が過去に興味を示した地点である興味地点に向かう、前記分岐点における分岐方向を報知部により報知させる報知制御部と、を備え、前記報知制御部は、前記興味地点のうちの前記現在位置が含まれる第1のエリア内に存在する第1地点の名称を、当該第1地点に向かう前記分岐方向に対応付けて報知させ、且つ、前記現在位置が含まれない第2のエリア内に存在する前記興味地点のうちの代表地点の名称を、当該代表地点に向かう前記分岐方向と対応付けて報知させる、ことを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、情報処理装置による情報処理方法であって、利用者の現在位置を取得する現在位置取得工程と、前記現在位置が前記利用者が進行する経路の分岐点に接近した際に、前記利用者が過去に興味を示した地点である興味地点に向かう、前記分岐点における分岐方向を報知部により報知させる報知制御工程と、を含み、前記報知制御工程は、前記興味地点のうちの前記現在位置が含まれる第1のエリア内に存在する第1地点の名称を、当該第1地点に向かう前記分岐方向に対応付けて報知させ、且つ、前記現在位置が含まれない第2のエリア内に存在する前記興味地点のうちの代表地点の名称を、当該代表地点に向かう前記分岐方向と対応付けて報知させる、ことを特徴とする。
【0011】
請求項に記載の発明は、コンピュータを、利用者の現在位置を取得する現在位置取得部、前記現在位置が前記利用者が進行する経路の分岐点に接近した際に、前記利用者が過去に興味を示した地点である興味地点に向かう、前記分岐点における分岐方向を報知部により報知させる報知制御部、として機能させ、前記報知制御部は、前記興味地点のうちの前記現在位置が含まれる第1のエリア内に存在する第1地点の名称を、当該第1地点に向かう前記分岐方向に対応付けて報知させ、且つ、前記現在位置が含まれない第2のエリア内に存在する前記興味地点のうちの代表地点の名称を、当該代表地点に向かう前記分岐方向と対応付けて報知させる、ことを特徴とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】情報処理装置1のブロック図である。
図2】走行経路の一例を示す図である。
図3】走行経路の一例を示す図である。
図4】走行経路の一例を示す図である。
図5】走行経路の一例を示す図である。
図6】走行経路の一例を示す図である。
図7】方向看板の表示例を示す図である。
図8】走行経路の一例を示す図である。
図9】方向看板の表示例を示す図である。
図10】(A)、(B)は、目的地をグループ分けする際の一例を示す概念図である。
図11】ナビゲーション装置NVのブロック図である。
図12】ナビゲーション装置NVの動作例を示すフローチャート(メインフロー)である。
図13】ナビゲーション装置NVの動作例を示すフローチャート(サブフロー)である。
図14】(A)は、目的地をグループ分けする際の一例を示す概念図である。(B)、(C)は、方向看板の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願発明を実施するための形態について、図1を用いて説明する。
【0015】
図1に示すように、情報処理装置1はグループエリア設定手段111Aと、現在位置情報取得手段111Bと、報知制御手段111Cと、現在利用者識別情報取得手段111Dと、現在同伴者識別情報取得手段111E、現在日時情報取得手段111Fと、を備えている。また、報知制御手段111Cは報知手段2と接続されている。
【0016】
グループエリア設定手段111Aは、利用者が過去に興味を示した地点を示す位置情報に関する地点履歴情報に基づき複数のグループエリアを設定する。利用者が過去に興味を示した地点とは、例えば、利用者が過去に訪問した地点や利用者が過去に検索した地点のことである。
【0017】
現在位置情報取得手段111Bは、利用者の現在位置(情報処理装置1を利用している利用者の現在位置であり、情報処理装置1の現在位置である)を示す現在位置情報を取得する。
【0018】
報知制御手段111Cは、グループエリア設定手段111Aが設定した前記複数のグループエリアのうち、現在位置が含まれる第1グループエリア内の利用者が過去に興味を示した地点を示す位置情報を報知手段に報知させる。つまり、現在の利用者が何れかのグループエリアにいる場合、当該グループエリアに含まれる、ユーザが過去に興味を示した地点を示す位置情報が報知される。報知手段は、例えば、画像表示装置や音声出力装置で構成される。報知制御手段111Cは、報知手段が画像表示装置である場合、位置情報を表す画像を画像表示装置に表示させる。報知制御手段111Cは、報知手段が音声出力装置である場合、位置情報を表す音声を音声出力装置に出力させる。
【0019】
以上説明した通り、本実施形態に係る情報処理装置1の動作によれば、利用者が過去に興味を示した地点の位置に基づき設定された何れかのグループエリアにいる場合、当該グループエリアに含まれる地点を示す位置情報が報知される。すなわち、情報処理装置1は、利用者が過去に興味を示した地点を現在の目的地として推定して利用者に報知する。これにより、情報処理装置1は、利用者が目的地を設定しなくても利用者の意図する目的地の位置を報知して、目的地の位置をうろ覚えの利用者を目的地に到達させることができる。
【0020】
報知制御手段111Cは、第1グループエリア内の利用者が過去に興味を示した地点を示す位置情報を、利用者が移動する経路の分岐点における何れかの分岐方向と対応付けて報知させる場合がある。例えば、報知制御手段111Cは、分岐点において左方向に進めば、利用者が過去に興味を示した地点Xに到着することを画像や音声を用いて報知する。これにより、利用者は、分岐点を何れの方向に進めば目的地に到達するかを把握することができる。
【0021】
報知制御手段111Cは、分岐点における何れかの分岐方向と対応付けて、第1グループエリアとは異なる第2グループエリア内の代表地点を示す位置情報を報知させる場合がある。例えば、報知制御手段111Cは、現在の利用者が第1のグループエリアに含まれている場合に、分岐点において右方向に進めば、利用者が過去に興味を示した地点Yを含む第2のグループエリアの代表地点に到着することを画像や音声を用いて報知する。これにより、利用者は、分岐点を何れの方向に進めば第1グループエリアとは異なる第2グループエリアに進むことができるかを把握することができる。なお、代表地点は、第2グループエリアに含まれる何れかの利用者が過去に興味を示した地点(例えば、地点Y)であってもよいし、第2グループエリアにおける著名スポットや、中心地点(重心の位置)であってもよい。
【0022】
また、地点履歴情報が、利用者が過去に訪問したことのある訪問地点を示す情報である場合において、地点履歴情報を、訪問地点を訪問した利用者を識別する利用者識別情報と対応付けておくこととし、現在利用者識別情報取得手段111Dが、現在の利用者を識別する現在利用者識別情報を取得し、グループエリア設定手段111Aが、現在利用者識別情報取得手段111Dが取得した現在利用者識別情報により識別された利用者と同一の利用者を識別する利用者識別情報が対応付けられている地点履歴情報に基づきグループエリアを設定し、報知制御手段111Cは、グループエリア設定手段111Aがグループエリアを設定した際の地点履歴情報が示す訪問地点を示す位置情報のみを報知させる場合がある。この場合、現在の利用者が過去に訪問した訪問地点についてのみグループエリアが設定され、現在位置が含まれる第1グループエリアに含まれる当該訪問地点についてのみ位置を示す位置情報が報知される。すなわち、現在の利用者以外の他の利用者が訪問した訪問地点を示す位置情報は報知されない。したがって、現在の利用者に適した位置情報を報知することができる。
【0023】
更に、地点履歴情報が、利用者が過去に訪問したことのある訪問地点を示す情報である場合において、地点履歴情報を、訪問地点を訪問した利用者を識別する利用者識別情報及び当該利用者とともに訪問地点を訪問した同伴者を識別する同伴者識別情報と対応付けておくこととし、現在利用者識別情報取得手段111Dが、現在の利用者を識別する現在利用者識別情報を取得し、現在同伴者識別情報取得手段111Eが、利用者と同伴している同伴者を識別する現在同伴者識別情報を取得し、グループエリア設定手段111Aが、現在利用者識別情報により識別された利用者と同一の利用者を識別する利用者識別情報、及び、現在同伴者識別情報により識別された同伴者と同一の同伴者を識別する同伴者識別情報がそれぞれ対応付けられている地点履歴情報に基づいてグループエリアを設定し、報知制御手段111Cは、グループエリア設定手段111Aがグループエリアを設定した際の地点履歴情報が示す訪問地点を示す位置情報のみを報知させる場合がある。この場合、現在の利用者及び現在の同伴者が過去に一緒に訪問した訪問地点についてのみグループエリアが設定され、現在位置が含まれる第1グループエリアに含まれる当該訪問地点についてのみ位置を示す位置情報が報知される。すなわち、他の利用者が訪問した訪問地点や、利用者が他の同伴者とともに訪問した訪問地点の位置を示す位置情報は報知されない。したがって、利用者及び同伴者に適した位置情報を報知することができる。
【0024】
更にまた、地点履歴情報は、訪問地点を訪問した日時を示す日時情報が対応付けられており、現在日時情報取得手段111Fは、現在の日時を示す現在日時情報を取得し、グループエリア設定手段111Aは、現在日時情報が示す現在の日時に対応する日時を示す日時情報が対応付けられている地点履歴情報に基づいてグループエリアを設定する場合がある。日時情報とは、例えば、年月日、曜日、時刻の少なくとも何れかを示す情報である。現在の日時に対応する日時とは、例えば、現在の日時が月曜日であれば過去の何れかの月曜日が対応する日時として考えられる。同様に、現在の日時が4月3日であれば、過去の何れかの4月3日が対応する日時として考えられ、現在の日時が午前9時であれば、過去の何れかの午前9時(時刻の場合は前後所定時間分の余裕をみてもよい)が対応する日時として考えられ、現在の日時が水曜日午後5時であれば、過去の何れかの水曜日午後5時が対応する日時として考えられる。利用者は、日付や曜日、時刻等で定まる予定に従って行動する場合が多いことから、利用者に提示する目的地をその目的地を過去に訪問した日時に従って絞り込むことで、利用者の要望に沿った提示をすることができる可能性が向上する。
【実施例】
【0025】
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について説明する。
【0026】
図2図14を用いて実施例について説明する。なお以下に説明する実施例は、本願発明を、車両に搭載された車載ナビゲーション装置に適用した場合の実施例である。
【0027】
[1.ナビゲーション装置の概要]
まず、本実施例におけるナビゲーション装置の特徴的な目的地提示機能の概略について説明する。目的地提示機能は、利用者が目的地を設定しないで走行している際に、過去に訪問したことのある地点の中から目的地候補を推定して画面上の方向看板に表示する機能である。
【0028】
ナビゲーション装置は目的地提示機能のために日頃(目的地提示機能の作動中であるか否かにかかわらず)、車両の走行経路を記録する。例えば、図2に示すように、ナビゲーション装置は、まず、最初の走行時においては走行の開始地点S1から終了地点G1(目的地P1)までの走行経路R1を緯度、経度の配列や、移動した道路リンク等に基づいて記録する。
【0029】
次の走行時においても同様に、走行経路を記録するとともに、走行中は前回走行した走行経路R1上を走行中か判定を行い、図3に示すように走行経路R1から外れた場合には(図3では自車両の位置を示す自車両アイコンCが走行経路R1から外れる様子を示している)、その点を図4に示すように分岐点B1として記録する。更に、分岐点B1について、その際どちらの方向に進んだか(図4では右)を示す情報及びその際の走行終了地点G2(目的地P2)を示す情報を記録する。
【0030】
更に、その次の走行時においても同様に、走行経路を記録するとともに、走行中は過去に走行した走行経路R1又は走行経路R2上を走行中か判定を行い、過去の走行経路から外れた場合には、その点を図5に示すように分岐点B2として記録する。更に、分岐点B2について、その際どちらの方向に進んだか(図5では左)を示す情報及びその際の走行終了地点G2(目的地P3)を示す情報を記録する。
【0031】
そして、ナビゲーション装置は、目的地提示機能の作動中に、例えば、図6に示すように、自車両が自車両アイコンCの示す位置(分岐点B1の手前の位置)にいる場合には、図7に示すような分岐点B1に関する方向看板500の表示を行う。すなわち、ナビゲーション装置は、過去の目的地を今回の目的地として推定し、右方向が目的地P2の方面であること、左方向が目的地P1及び目的地P3の方面であることを示す方向看板500の表示を行う。同様に、図8に示すように、ナビゲーション装置は、例えば、自車両が自車両アイコンCの示す位置(分岐点B2の手前の位置)にいる場合には、図9に示すような分岐点B2に関する方向看板500の表示を行う。すなわち、右方向が目的地P1の方面であること、左方向が目的地P3の方面であることを示す方向看板500の表示を行う。これにより、利用者は目的地を設定せずに走行中している際でも、うろ覚えな目的地の方向がわかり自由な走行が可能となる。
【0032】
一方で、過去の目的地の全てを推定候補として扱った場合には、現在位置から遠すぎるものが表示されるなど、現在の運転状況に適した目的地の提示をすることができない場合がある。そこで、ナビゲーション装置は、過去に訪問した地点(目的地)をその位置に基づいてグループ分けし、それぞれを行動エリアとして設定し、何れかの行動エリア内に自車両が入っているか否かを判定し行動エリア内の目的地のみを表示することにより、現在位置から遠すぎる目的地の表示を抑制する。
【0033】
図10(A)は、利用者が過去に訪問した地点(目的地P)に基づいて行動エリアA1、A2を設定している様子を示している。ナビゲーション装置は、予め設定された最大面積より小さい面積となるように各行動エリアを設定する。これは、行動エリアとしてあまりに大きな範囲が設定されると、結果として、現在位置から遠すぎる地点も目的地候補として表示されてしまうためである。過去に訪問した地点(目的地)をその位置に基づいてグループ分けする方法は、従来公知のグルーピング方法、クラスタリング方法を採用することができる。また、行動エリアを設定する際には、過去に訪問した地点に関する日付、時刻、運転者、同乗者等の情報を利用して過去に訪問した地点をフィルタリングすることにより、現在の利用状況に適した行動エリアを設定することができる。例えば、図10(B)に示すように、グループ分けの対象を、現在の運転者が訪問した地点のみにフィルタリングすることにより、現在の運転手に適した目的地候補のみを表示することができる。
【0034】
[2.ナビゲーション装置の構成]
次に、図11を用いて本実施例に係るナビゲーション装置NVの構成について説明する。図5に示すように、ナビゲーション装置NVは、制御部211と、HDD等からなる記憶装置212と、キーボード又はリモートコントローラ、タッチパネル等からなる入力装置213と、表示ユニット214と、バスライン215と、入出力インターフェース部220と、車速センサ221と、角速度センサ222と、加速度センサ223と、舵角センサ224と、GPS受信部225と、データ送受信部226と、無線通信部227を備えて構成されている。
【0035】
車速センサ221は、例えばナビゲーション装置NVが搭載されている車両から取得される車速パルス等を用いた速度検出処理等を用いて当該車両の現在速度を検出し、速度データを出力する。角速度センサ222は、当該車両の、例えば方向変化の角速度を検出し、単位時間当たりの角速度データ及び相対方位データを出力する。加速度センサ223は、当該車両の例えば前後方向の加速度を検出し、単位時間当たりの加速度データ等を出力する。舵角センサ224は、当該車両の舵角を検出し、舵角データ等を出力する。GPS受信部225は、GPS衛星からの航法電波を受信し、GPS測位データとして自車位置情報である緯度、経度、高度データ、車両の進行方向の絶対方位データ及びGPS速度データ等を出力する。データ送受信部226は、ネットワークを介したサーバ装置との間のデータの送受信に係る処理を行う。無線通信部227は、無線による路車間通信と車車間通信に係る処理を行う。
【0036】
記憶装置212は、オペレーティングシステムや、アプリケーションプログラム等の各種プログラム(目的地提示機能を実現するためのプログラムを含む)を記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、サーバ装置等からネットワークを介して取得されるようにしても良いし、CD、DVD、USBメモリ等の記録媒体に記録されたものを読み込んで実行することとしてもよい。
【0037】
また、記憶装置212は、表示ユニット214に地図を表示するための地図画像データや、経路を探索する際に用いる地図情報、道路リンク情報などが格納される。
【0038】
更に、記憶装置212は、目的地提示機能を実現するために必要な情報を記憶する。例えば、走行経路を示す走行経路情報(緯度、経度の配列情報)、分岐点に関する分岐点情報(分岐点の位置を示す情報、分岐点をどちらの方向に進んだかを示す情報、その際の目的地を示す情報等が対応付けられている情報)を記憶する。また、過去の目的地に関する目的地履歴情報(目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地を訪問した際の運転者を識別する運転者識別情報、同乗者を識別する同乗者識別情報、日時(年/月/日/曜日/時/分/秒)を示す日時情報等が対応付けられている情報)を記憶する。
【0039】
入力装置213は、タッチパネル、キーボード、マウス、その他のコントローラ等により構成され、利用者の入力操作を受け付けて、操作内容を示す操作信号を制御部211に送信する。また、入力装置213は、運転者を識別する運転者識別情報及び同乗者を識別する同乗者識別情報の入力を受け付ける。なお、同乗者がいない場合にはその旨を受け付ける。
【0040】
表示ユニット214は、制御部211の制御下で各種表示データを表示する。表示ユニット214は、グラフィックスコントローラ214aと、VRAM(Video RAM)等のメモリからなるバッファメモリ214bと、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ214c等を備えて構成されている。この構成においてグラフィックスコントローラ214aは、バスライン215を介して制御部211から送られる制御データに基づいて、表示ユニット214全体の制御を行う。また、バッファメモリ214bは、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶する。そして、グラフィックスコントローラ214aから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ214cに画像が表示される。
【0041】
制御部211は、制御部211全体を制御するCPU211aと、制御部211を制御する制御プログラム等が予め記憶されているROM211bと、各種データを一時的に格納するRAM211cと、により構成されている。制御部211は、車速センサ221、角速度センサ222、加速度センサ223、舵角センサ224及びGPS受信部225と、バスライン215及び入出力インターフェース部220を介して接続されており、それぞれから出力される速度データ、角速度データ及び相対方位データ、舵角データ、GPS測位データ及び車両の進行方向の絶対方位データ、加速度データ等に基づいて、ナビゲーション装置全体の制御を行うとともに、表示ユニット214等の各種構成部材における夫々の動作を制御する。
【0042】
制御部211は、入力装置213が受け付けた運転者識別情報及び同乗者識別情報の入力に基づいて、目的地毎に、当該目的地を訪問した際の運転者識別情報及び同乗者識別情報を対応付けて記憶装置212に記録する。また、目的地毎に、当該目的地を訪問した際の日時を示す情報を対応付けて記憶装置212に記録する。なお、同乗者がいない場合には、同乗者識別情報として同乗者がいないことを示す所定の情報(例えば、識別情報の全ての値が「0」)を記録する。これにより、履歴を参照した際に、同乗者がおらず、運転者が一人で訪問したことを判定することができる。
【0043】
[3.ナビゲーション装置NVの動作例]
次に、図12のフローチャートを用いて、ナビゲーション装置NVの目的地提示機能作動中の動作例について説明する。なお、目的地提示機能の作動前に、現在の運転者を識別する現在運転者識別情報及び現在の同乗者を識別する現在同乗者識別情報の入力を受け付け、記憶装置212に記録しているものとする。
【0044】
まず、ナビゲーション装置NVの制御部211は、運転情報を取得する(ステップS11)。運転情報は、目的地提示機能の作動前に記憶装置212に記録された現在運転者識別情報及び現在同乗者識別情報と、現在の日時(年/月/日/曜日/時/分/秒)を示す現在日時情報を含む。
【0045】
次に、制御部211は、行動エリア設定処理を行う(ステップS12)。ここで、図13を用いて行動エリア設定処理について説明する。
【0046】
まず、制御部211は、記憶装置212に記録された目的地履歴情報を参照し、運転情報に含まれる現在運転者識別情報の示す運転者と同一の運転者を識別する運転者識別情報が対応付けられている目的地を抽出する(ステップS31)。
【0047】
次に、制御部211は、記憶装置212に記録された目的地履歴情報を参照し、ステップS31の処理で抽出した目的地の中から更に、運転情報に含まれる現在同乗者識別情報の示す同乗者と同一の同乗者を識別する同乗者識別情報が対応付けられている目的地を抽出する(ステップS32)。
【0048】
次に、制御部211は、記憶装置212に記録された目的地履歴情報を参照し、ステップS32の処理で抽出した目的地の中から更に、運転情報に含まれる現在日時情報の示す曜日が同一であり、且つ、当該現在日時情報の示す時刻から所定の範囲内にある日時を示す日時情報が対応付けられている目的地を抽出する(ステップS33)。なお、ここでは、曜日及び時刻が同一(時刻については近いもの)である目的地を抽出することとしたが、他の観点(年月日等)から日時情報に基づいて目的地を抽出することとしてもよい。
【0049】
次に、制御部211は、記憶装置212に記録された目的地履歴情報を参照し、ステップS33の処理で抽出した目的地をその位置に基づいてグループ分けする(ステップS34)。グループ分け方法は従来公知の方法を採用することができる。
【0050】
次に、制御部211は、記憶装置212に記録された目的地履歴情報を参照し、ステップS34の処理でグループ分けした目的地の位置に基づいて、グループ毎に行動エリアを設定し(ステップS35)、行動エリア設定処理を終了する。
【0051】
図12に戻り、制御部211は、自車位置情報が示す現在位置が、ステップS12の処理で設定した何れかの行動エリアに含まれるか否かを判定する(ステップS13)。このとき、制御部211は、現在位置が何れの行動エリアにも含まれない間は待機し(ステップS13:NO)、現在位置が何れかの行動エリアに含まれると判定した場合には(ステップS13:YES)、次いで、方向看板500の表示タイミングであるか否かを判定する(ステップS14)。制御部211は、例えば、現在位置が分岐点から所定距離(400m)手前に差し掛かっていれば方向看板500の表示タイミングであると判定する。
【0052】
制御部211は、方向看板500の表示タイミングでないと判定した場合には(ステップS14:NO)、ステップS13の処理に移行する。一方、制御部211は、方向看板500の表示タイミングであると判定した場合には(ステップS14:YES)、当該行動エリア内の目的地候補の中から方向看板500に表示する目的地を選択する。具体的には、制御部211は、次の分岐点の分岐点情報を参照して、図13のステップS31からステップS33の処理で絞り込まれた目的地の中から、当該次の分岐点を通過して訪問した目的地を選択する。なお、選択する目的地の数が多数(方向看板500に表示できない数)の場合、直近に訪問した所定件数(方向看板500に表示できる数)分の目的地を選択することとする。
【0053】
次に、制御部211は、ステップS15の処理で選択した目的地に基づいて方向看板500を表す方向看板表示データを生成する(ステップS16)。
【0054】
次に、制御部211は、ステップS16の処理で生成した方向看板表示データに基づいて、ディスプレイ214cに方向看板500を表示させる(ステップS17)。
【0055】
次に、制御部211は、方向看板500を表示した分岐点を通過したか否かを判定する(ステップS18)。このとき、制御部211は、方向看板500を表示した分岐点を通過するまで待機し(ステップS18:NO)、方向看板500を表示した分岐点を通過したと判定した場合には(ステップS18:YES)、ステップS13の処理に移行する。
【0056】
以上説明したように、本実施例に係るナビゲーション装置NVによれば、制御部211(「グループエリア設定手段」、「現在位置情報取得手段」、「報知制御手段」の一例)は、利用者が過去に訪問した目的地を示す目的地位置情報(「地点履歴情報」の一例)に基づいて、複数の過去に訪問した目的地を当該目的地の位置に基づき複数のグループに区分し、当該グループ毎に当該グループに区分された目的地を含む行動エリア(「グループエリア」の一例)を設定し、利用者の現在位置を示す自車位置情報(「現在位置情報」の一例)を取得し、現在位置が何れかの行動エリアに含まれる場合に、当該行動エリアに含まれる目的地の位置を示す方向看板500(「位置情報」の一例)をディスプレイ214c(「報知手段」の一例)に表示させる。
【0057】
したがって、本実施例に係るナビゲーション装置NVによれば、利用者が過去に訪問した目的地の位置に基づき設定された何れかの行動エリアにいる場合に、当該行動エリアに含まれる目的地の位置を示す方向看板500が表示される。すなわち、ナビゲーション装置NVは、利用者が過去に訪問した目的地を、利用者の意図する現在の目的地と推定して利用者に表示する。これにより、ナビゲーション装置NVは、利用者が目的地を設定しなくても利用者の意図する目的地の位置を表示して、目的地の位置をうろ覚えの利用者を目的地に到達させることができる。
【0058】
また、本実施例に係るナビゲーション装置NVの制御部211は、現在の利用者が走行する経路における分岐点について方向看板500を表示させる。すなわち、現在位置が含まれる行動エリアに含まれる目的地の位置を、分岐点における何れかの分岐方向と対応付けて表示する。これにより、利用者は、分岐点を何れの方向に進めば目的地に到達するかを把握することができる。
【0059】
更に、本実施例に係るナビゲーション装置NVは、目的地位置情報を、目的地(「訪問地点」の一例)を訪問した運転者(「利用者」の一例)を識別する運転者識別情報(「利用者識別情報」の一例)と対応付けておき、制御部211(「現在利用者識別情報取得手段」の一例)が、現在の運転者を識別する現在運転者識別情報(「現在利用者識別情報」の一例)を取得し、当該取得した現在利用者識別情報により識別される運転者と同一の運転者を識別する運転者識別情報が対応付けられている目的地位置情報に基づいて行動エリアを設定し、当該グループエリアを設定する際に基とした目的地位置情報が示す目的地についてのみ方向看板500に表示する。これにより、現在の運転者が過去に訪問した目的地についてのみ行動エリアが設定され、現在位置が含まれる行動エリアに含まれる目的地についてのみ方向看板500に表示される。すなわち、現在の運転者以外の他の運転者が訪問した目的地は表示されない。したがって、現在の運転者に適した目的地を表示することができる。
【0060】
更に、本実施例に係るナビゲーション装置NVは、目的地位置情報を、目的地を訪問した運転者を識別する運転者識別情報及び当該運転者とともに目的地を訪問した同乗者(「同伴者」の一例)を識別する同乗者識別情報(「同伴者識別情報」の一例)と対応付けておき、制御部211(「現在利用者識別情報取得手段」、「現在同伴者識別情報取得手段」の一例)が、現在の運転者を識別する現在運転者識別情報を取得し、現在の運転者と同じ車両に同乗している現在の同乗者(「同伴者」の一例)を識別する現在同乗者識別情報を取得し、現在運転者識別情報により識別される運転者と同一の運転者を識別する運転者識別情報、及び、現在同乗者識別情報により識別される同乗者と同一の同乗者を識別する同伴者識別情報がそれぞれ対応付けられている地目的地位置情報に基づいて行動エリアを設定し、行動エリアを設定する際に基とした目的地位置情報が示す目的地についてのみ方向看板500に表示する。これにより、現在の運転者及び現在の同乗者が過去に一緒に訪問した目的地についてのみ行動エリアが設定され、現在位置が含まれる行動エリアに含まれる目的地についてのみ方向看板500に表示する。すなわち、他の運転手が訪問した目的地や、現在の運転者が他の同乗者とともに訪問した目的地は表示されない。したがって、現在の運転者及び現在の同乗者に適した目的地を表示することができる。
【0061】
更にまた、本実施例に係るナビゲーション装置NVは、目的地位置情報を、目的地を訪問した日時を示す日時情報と対応付けておき、制御部211(「現在日時情報取得手段」の一例)は、現在の日時を示す現在日時情報を取得し、現在日時情報が示す現在の日時に対応する日時を示す日時情報が対応付けられている目的地位置情報に基づいて行動エリアを設定する。これにより、方向看板500に表示する目的地をその目的地を過去に訪問した日時に従って絞り込むことで、利用者の要望に沿った表示をすることができる可能性が向上する。
【0062】
なお、本実施例では、車載用のナビゲーション装置NVについて本発明を適用した場合について説明したが、携帯用のナビゲーション装置や、ナビゲーション用アプリケーションプログラムがインストールされたスマートフォン、タブレット端末、PC等に適用することもできる。
【0063】
[4.変形例]
次に、上記実施例の変形例について説明する。なお、以下に説明する変形例は適宜組み合わせることができる。
【0064】
[4.1.変形例1]
上記実施例では、利用者が過去に訪問したことのある目的地(地点)を現在の目的地と推定して方向看板500に表示することとしているが、これに代えて又はこれに加えて、利用者が過去に検索したことのある地点を現在の目的地と推定して方向看板500に表示することとしてもよい。この場合、制御部211は、利用者が地点検索した際の検索履歴を検索履歴情報として記憶装置212に記録しておくこととする。検索履歴情報は、例えば、検索した地点の名称、位置、ジャンルを示す情報や、検索日時を示す情報、検索した際の運転者を識別する識別情報、同乗者を識別する同乗者識別情報が対応付けられている情報とする。そして、対応付けた情報に基づいて、表示する目的地をフィルタリングしてもよい。
【0065】
[4.2.変形例2]
上記実施例では、制御部211は、目的地を訪問した際の運転者、同乗者、日時が現在の運転者、同乗者、日時と同一(日時には近いものも含む)である目的地を抽出して方向看板500に表示することとしているが、運転者、同乗者及び日時の少なくとも何れかが同一である目的地を方向看板500に表示することとしてもよい。また、制御部211は、これに代えて又はこれに加えて、目的地を訪問した際の同乗者の人数が現在の同乗者の人数と同一である目的地を抽出して方向看板500に表示することとしてもよい。これにより、利用者の要望に沿った表示をすることができる可能性が向上する。
【0066】
[4.3.変形例3]
上記実施例では、現在の利用者が移動する経路における分岐点について方向看板500を表示することとしているが、方向看板500を表示する代わりに、又は表示するとともに、方向看板500の表示内容を音声で出力することとしてもよい。すなわち、現在位置が含まれる行動エリアに含まれる目的地の位置を、分岐点における何れかの分岐方向と対応付けて音声で出力する。これにより、利用者は、分岐点を何れの方向に進めば目的地に到達するかを音声で把握することができるので、ディスプレイ214cに表示される方向看板500を目視しなくてすみ、より安全に運転を行うことができる。
【0067】
[4.4.変形例4]
上記実施例では、方向看板500に現在位置が含まれる行動エリアに含まれる過去の訪問地(目的地)を表示することしているが、図14(A)に示すように、現在位置が行動エリアA1に含まれる場合に、図14(B)に示すように行動エリアA1とは異なる他の行動エリアA2の方向を表示したり、図14(C)に示すように行動エリアA2に含まれる代表地点(例えば、行動エリアA2の中心地点D(重心の位置))の位置を表示したりすることとしてもよい。なお、代表地点は、行動エリアA2に含まれる何れかの利用者が過去に訪問したり検索したりした地点であってもよいし、行動エリアA2における著名スポットであってもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 情報処理装置
111A グループエリア設定手段
111B 現在位置情報取得手段
111C 報知制御手段
111D 現在利用者識別情報取得手段
111E 現在同伴者識別情報取得手段
111F 現在日時情報取得手段
2 報知装置
NV ナビゲーション装置
211 制御部
211a CPU
211b ROM
211c RAM
212 記憶装置
213 入力装置
214 表示ユニット
214a グラフィックスコントローラ
214b バッファメモリ
214c ディスプレイ
215 バスライン
220 入出力インターフェース部
221 車速センサ
222 角速度センサ
223 加速度センサ
224 舵角センサ
225 GPS受信部
226 データ送受信部
227 無線通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14