特許第6910709号(P6910709)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6910709
(24)【登録日】2021年7月9日
(45)【発行日】2021年7月28日
(54)【発明の名称】キャビネット
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/18 20060101AFI20210715BHJP
【FI】
   H05K7/18 A
   H05K7/18 E
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-48418(P2017-48418)
(22)【出願日】2017年3月14日
(65)【公開番号】特開2018-152490(P2018-152490A)
(43)【公開日】2018年9月27日
【審査請求日】2020年1月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001977
【氏名又は名称】特許業務法人なじま特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澤井 良介
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 満
【審査官】 鹿野 博司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−306056(JP,A)
【文献】 特開2003−188556(JP,A)
【文献】 特開2000−208958(JP,A)
【文献】 実開平05−088111(JP,U)
【文献】 特開2016−039740(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/18
G06F 1/16
H05K 5/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネット本体の側面の開口部に、この開口部を覆う1枚の側面パネルを着脱可能に取り付けたキャビネットであって、開口部には側面パネルの取付位置が複数設けられており、前記取付位置のうち一つの位置に側面パネルを取り付けた際に側面パネルが開口部を閉塞し、側面パネルが開口部を閉塞する取付位置より上側または下側の取付位置に側面パネルを取り付けた際に配線孔開口されることを特徴とするキャビネット。
【請求項2】
開口部に、側面パネルの取付位置が上下に複数設けられていることを特徴とする請求項1記載のキャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャビネット本体の側面の開口部を、着脱可能な側面パネルで塞いだキャビネットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子機器や通信機器などを収納するキャビネットにおいては、電源ケーブルや通信ケーブルを内部に引き込んだり、引き出したりする必要がある。このための配線孔は、例えば特許文献1に示されるように、キャビネットの背面パネルや底面パネルに設けられていることが多い。
【0003】
しかし背面側に壁がある場所にキャビネットを設置する場合には、背面パネルに配線孔を形成してもケーブルの引込みができない。また、床下配線の設備のない場所に設置する場合には、底面パネルからのケーブルの引込みもできない。このような場合には、キャビネットの側面パネルに孔加工を行って配線孔を形成せざるを得ない。
【0004】
しかし、キャビネットの出荷後に側面パネルへの孔加工が必要となった際には、設置現場で孔加工を行うこととなり、工場のような加工設備がないため作業が容易ではない。また、電子電気機器を設置する場所においては、粉塵を発生させるような穴加工を行うことは望ましくないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−208958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って本発明の目的は上記した従来技術の問題点を解決し、設置現場において必要となった場合に、孔加工を必要とせずにキャビネットの側面に配線孔を形成することができ、配線孔が不要な場合には別部材を用いることなく封鎖しておくことができるキャビネットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するためになされた本発明は、キャビネット本体の側面の開口部に、この開口部を覆う1枚の側面パネルを着脱可能に取り付けたキャビネットであって、開口部には側面パネルの取付位置が複数設けられており、前記取付位置のうち一つの位置に側面パネルを取り付けた際に側面パネルが開口部を閉塞し、側面パネルが開口部を閉塞する取付位置より上側または下側の取付位置に側面パネルを取り付けた際に配線孔開口されることを特徴とするものである。
【0008】
なお、開口部に側面パネルの取付位置が上下に複数設けた構造とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明のキャビネットは、開口部に側面パネルの取付位置が複数設けられており、側面パネルの取付位置を変更することによって、配線孔を開口させることができる。このため、孔加工を必要とせずに側面パネルに配線孔を形成することができ、設置現場で孔加工を行う必要がない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態におけるキャビネット本体の斜視図である。
図2】実施形態におけるキャビネット本体の分解斜視図である。
図3】キャビネット本体と側面パネルの斜視図である。
図4】キャビネット本体の斜視図である。
図5】側面パネルの垂直断面図である。
図6】側面パネルを開口部の中央の取付位置に取り付けた状態を示す垂直断面図である。
図7図6の上部の拡大図である。
図8図6の下部の拡大図である。
図9】側面パネルを開口部の中央の取付位置に取り付けた状態を示す外観斜視図である。
図10】側面パネルを開口部の上部の取付位置に取り付けた状態を示す垂直断面図である。
図11図10の上部の拡大図である。
図12図10の下部の拡大図である。
図13】側面パネルを開口部の上部の取付位置に取り付けた状態を示す外観斜視図である。
図14】側面パネルを開口部の下部の取付位置に取り付けた状態を示す垂直断面図である。
図15図14の上部の拡大図である。
図16図14の下部の拡大図である。
図17】側面パネルを開口部の下部の取付位置に取り付けた状態を示す外観斜視図である。
図18】他の実施形態を示す外観斜視図である。
図19】他の実施形態の側面パネルの正面図である。
図20】他の実施形態の下部の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の実施形態を説明する。
図1図2において、1はキャビネット本体であり、この実施形態では縦横4本のフレームから形成された左右の側枠フレーム2,2と、天井パネル3と、底面パネル4とによって直方体状に形成されている。図3に示されるように、前面には扉5が取り付けられ、側面に開口部6が形成されている。ここで側面とは、左右の側面のほか、背面をも含むものとする。底面パネル4にはあらかじめ底部配線孔10が形成されているが、使用しない場合には塞いでおくことができる。
【0012】
側面の開口部6には、側面パネル7が着脱可能に取り付けられる。取付手段は例えばラッチ錠のようなワンタッチ式のものを用いることができるがこれに限定されるものではなく、設置現場で取り外し可能であれば、ネジ止めであっても差し支えない。
【0013】
図4に示されるように、開口部6には側面パネル7の取付位置が複数設けられている。この実施形態では、開口部6を構成する側枠フレーム2の縦フレーム8に、上下に3つの取付孔9が形成されている。これらの取付孔9は、縦フレーム8の上下に形成されており、側面パネル7の取付手段であるラッチ錠11の挿入位置を選択できるようになっている。
【0014】
図5に示すように、側面パネル7の上下の端部にはクランク状の折曲部12が形成されている。この折曲部12は水平面13と側面パネル7と平行な垂直面14とを備えている。一方、側枠フレーム2の横フレームの上下の端部には、図6以下に示すようにU字状の屈曲部15が形成されている。屈曲部15も水平片16と垂直片17とからなり、水平面13と水平片16との長さはほぼ同一である。また、上下の屈曲部15の水平片16、16の間隔は、側面パネル7の上下の折曲部12の垂直面14,14の先端間の距離よりも僅かに短く形成されている。
【0015】
このため、図6図8に示すようにラッチ錠11の挿入位置を縦フレーム8に形成された3つの取付孔9のうちの中央の取付孔9とすれば、側面パネル7の上下の垂直面14が、縦フレーム8の上下の垂直片17の内側に当接し、開口部6を閉塞する。図9にこの状態の外観斜視図を示す。この状態では開口部6は側面パネル7により塞がれており、配線孔は形成されない。
【0016】
しかし図10図12に示すようにラッチ錠11の挿入位置を縦フレーム8に形成された3つの取付孔9のうちの上側の取付孔9とすれば、側面パネル7の上側の垂直面14が、縦フレーム8の上側の垂直片17の内側上方に移動し、側面パネル7の下側の垂直面14は縦フレーム8の下側の垂直片17から離れる。このため、開口部6の下側に全幅にわたりスリット上の配線孔20が形成される。図13にこの状態の外観斜視図を示す。
【0017】
また、図14図16に示すようにラッチ錠11の挿入位置を縦フレーム8に形成された3つの取付孔9のうちの下側の取付孔9とすれば、側面パネル7の下側の垂直面14が、縦フレーム8の下側の垂直片17の内側下方に移動し、側面パネル7の上側の垂直面14は縦フレーム8の上側の垂直片17から離れる。このため、開口部6の上側に全幅にわたりスリット上の配線孔20が形成される。図17にこの状態の外観斜視図を示す。
【0018】
このように、本発明のキャビネットは側面パネル7の取付位置を変更することによって、開口部の一部を配線孔20として開口させることができる。このため設置現場で、孔加工を行う必要がない。
【0020】
また上記した実施形態では側面パネル7の上下辺を直線としたが、図18図20に示す他の実施形態のように、側面パネル7の上下辺の何れかの一部に凹部21を形成し、側面パネル7を中央位置に取り付けた場合には凹部21が現れないようにし、側面パネル7を反対側に移動させた場合には、この凹部21が現れて配線孔として利用できるようにすることもできる。
【0021】
なお、この実施形態ではキャビネット本体1は左右の側枠フレーム2,2と、天井パネル3と、底面パネル4とによって直方体状に形成されたものとしたが、キャビネット本体1は側面に開口部6が形成されたものであればよく、その構造は任意である。
【符号の説明】
【0022】
1 キャビネット本体
2 側枠フレーム
3 天井パネル
4 底面パネル
5 扉
6 開口部
7 側面パネル
8 縦フレーム
9 取付孔
10 底部配線孔
11 ラッチ錠
12 折曲部
13 水平面
14 垂直面
15 屈曲部
16 水平片
17 垂直片
20 配線孔
21 凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20