特許第6917282号(P6917282)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グローブライド株式会社の特許一覧
<>
  • 特許6917282-魚釣用スピニングリール 図000002
  • 特許6917282-魚釣用スピニングリール 図000003
  • 特許6917282-魚釣用スピニングリール 図000004
  • 特許6917282-魚釣用スピニングリール 図000005
  • 特許6917282-魚釣用スピニングリール 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6917282
(24)【登録日】2021年7月21日
(45)【発行日】2021年8月11日
(54)【発明の名称】魚釣用スピニングリール
(51)【国際特許分類】
   A01K 89/01 20060101AFI20210729BHJP
【FI】
   A01K89/01 A
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-224550(P2017-224550)
(22)【出願日】2017年11月22日
(65)【公開番号】特開2019-92432(P2019-92432A)
(43)【公開日】2019年6月20日
【審査請求日】2019年12月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀江 博典
【審査官】 大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−108719(JP,A)
【文献】 特開2012−019752(JP,A)
【文献】 特開2003−259770(JP,A)
【文献】 特開2017−108714(JP,A)
【文献】 特開2005−080600(JP,A)
【文献】 米国特許第06179236(US,B1)
【文献】 中国特許出願公開第1732771(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 89/00−89/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣竿装着部を有する脚部が上部に一体に形成され、内部に駆動装置を収容するボディと、
螺合により前記ボディの側部開口部に締結されて前記ボディに固定する軸受部材と、
前記ボディと前記軸受部材とに回転自在に支持されるハンドル軸と、を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、
前記ボディの内周面のうち上方に位置する内周上方面には、前記脚部の基部に向けて窪む凹状部が形成されており、
前記ボディの内周面には、前記軸受部材が螺合するための雌ねじ部が形成され、
前記凹状部は、前記雌ねじ部に対して前記ハンドル軸方向の内側に離間して形成されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
【請求項2】
前記脚部の基部は、前後方向に分岐する二股形状であり、
前記凹状部は、前記二股形状に対応して窪んでいることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣用スピニングリールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の魚釣用スピニングリールのリール本体は、内部に巻取駆動装置やスプール往復動装置などの駆動装置を収容するボディと、ボディの側部開口部を閉塞する蓋部材と、を備え、ボディと蓋部材とによりハンドル軸を回転自在に支持している。
また、従来のボディの側面には、複数の雌ねじ孔が形成されている。そして、その雌ねじ孔に螺合する複数のねじによって蓋部材を締結し、蓋部材がボディに固定されている。
【0003】
ところで、魚釣用スピニングリールによる釣りでは、釣竿とともに把持された状態で、釣糸を巻き取る巻取操作や、仕掛けを遠方へ投擲するキャスティング操作等が頻繁に行われる。よって、魚釣用スピニングリールには、良好な操作性を得るための小型化と、支障なく実釣りを可能とするための強度が求められている。このような観点から、下記特許文献1の魚釣用スピニングリールは、小型化と高い強度を備えている。
【0004】
なお、下記特許文献1の魚釣用スピニングリールは、蓋部材(軸受部材)にボディの側部開口部内に挿入される挿入部が形成されている。また、挿入部の外周面に雄ねじ部が形成され、一方で側部開口部の内周面に雌ねじ部が形成されている。そして、雄ねじ部が雌ねじ部に螺合することで軸受部材が側部開口部に締結され、軸受部材がボディに固定されている。
このような螺合による固定構造によれば、軸受部材の螺合によりボディの強度の向上を図ることができる。また、ハンドル操作時に軸受部材に作用するハンドル軸の荷重は、周方向に分散し、リール本体の耐久性が向上する。さらに、従来のボディに形成していた雌ねじ孔が不要となり、ボディが小型化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017−108714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の魚釣用スピニングリールにおいて、巻取操作やキャスティング操作など、操作性の更なる向上の観点から、螺合による固定構造のメリットを活用したさらなる軽量化が望まれている。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、螺合による固定構造のリール本体をさらに軽量化した魚釣用スピニングリールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明の魚釣用スピニングリールは、釣竿装着部を有する脚部が上部に一体に形成され、内部に駆動装置を収容するボディと、螺合により前記ボディの側部開口部に締結されて前記ボディに固定する軸受部材と、前記ボディと前記軸受部材とに回転自在に支持されるハンドル軸と、を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、前記ボディの内周面のうち上方に位置する内周上方面には、前記脚部の基部に向けて窪む凹状部が形成されている。前記ボディの内周面には、前記軸受部材が螺合するための雌ねじ部が形成され、前記凹状部は、前記雌ねじ部に対して前記ハンドル軸方向の内側に離間して形成されていることを特徴とする。
【0009】
従来のボディによれば、雌ねじ孔があり、凹状部を形成すると、雌ねじ孔に螺合するねじを支持する支持強度が低下するおそれがある。
一方で前記発明によれば、従来ボディに形成されていた雌ねじ孔が不要となり、ねじの支持強度が低下するという問題は生じない。よって、ボディの内周面に凹状部を形成することが可能である。
また、ボディの上部は、脚部が接続し強度が高くなっている。よって、ボディの上部は、必要とされる強度を損なわない程度に凹状部によって軽量化することが可能である。
以上から、本発明によれば、ボディに必要な強度を残しつつ、ボディの軽量化を達成することができる。
【0011】
また、雌ねじ部に凹状部が形成されていないため、軸受部材の固定強度が低下しない。よって、軸受部材が支持するハンドル軸も安定し、ハンドルの操作性が損なわれないようになっている。
【0012】
また、前記発明において、前記脚部の基部は、前後方向に分岐する二股形状であり、前記凹状部は、前記二股形状に対応して窪んでいてもよい。
【発明の効果】
【0013】
以上から、本発明の魚釣用スピニングリールによれば、螺合による固定構造のリール本体をさらに軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す左側面図である。
図2】軸受部材を取り外したリール本体の左側面図である。
図3図2のリール本体を上下方向及び前後方向を含む平面で切った場合の断面図である。
図4】軸受部材、保護カバー及び内部の駆動装置を取り外したリール本体の左側面図である。
図5】軸受部材のみを装着したリール本体を図2のV−V線で切り、その断面を後方から視た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
つぎに、魚釣用スピニングリールの実施形態について、図面を参照して説明する。以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「左右」を言うときは、図5に示す方向を基準とする。
【0016】
図1に示すように、魚釣用スピニングリール1は、駆動軸筒7(図2参照)及びスプール軸8(図2参照)を有するリール本体2と、駆動軸筒7に装着されてリール本体2の前側に配置されるロータ3と、スプール軸8に装着されてロータ3の前側に配置されるスプール4と、を備える。
【0017】
リール本体2は、側部開口部13が形成されたボディ10と、ボディ10の上部から上方に延びて先端に釣竿装着部11aが形成された脚部11と、ボディ10の前側で前後方向に開口する筒状のボディ前部12(図2参照)と、を備えている。
また、ボディ10の側部開口部13に軸受部材30が装着され、ボディ10の後部に保護カバー34が装着されている。
【0018】
ボディ10と脚部11とボディ前部12とは、金属材料により一体に形成されている。
図2に示すように、ボディ10は、駆動装置を収容するための内部空間が形成されている。以下において、ボディ10の内部空間をボディ10内又は収容空間S1と称する場合がある。
【0019】
脚部11の下端部である基部11bは、二股形状に形成され、前後方向に分岐してボディ10の上部に接続している。このため、基部11bは、ボディ10の前側上部に接続する前基部11cと、ボディ10の後側上部に接続する後基部11dと、を備えている。
また、前基部11cと後基部11dとの間には、左右方向に貫通する孔部11eが形成されている。
【0020】
図3に示すように、ボディ前部12は、中間軸受12aを介して駆動軸筒7を支持し、駆動軸筒7が中心軸O1を中心として回転自在になっている。また、駆動軸筒7の後端は、ボディ前部12よりも後方に突出し、駆動軸筒7の後端に形成されたピニオンギャ7aがボディ10内に位置している。
そのほか、ボディ前部12には、ボディ前部12内に収容される部品の保護や美観向上のため、有底円筒状のカバー12bが装着されている。
【0021】
駆動軸筒7の内部に、スプール軸8が前後方向に摺動自在に配置されている。スプール軸8の前端は、駆動軸筒7の前端よりも前方に突出している。また、スプール軸8の後部8aは、駆動軸筒7の後端よりも後方に突出し、ボディ10内に位置している。
【0022】
図2に示すように、ボディ10内には、左右方向に延在するハンドル軸5と、ハンドル軸5に固定されるドライブギャ6及び歯車(軸筒)6aと、スプール往復動装置35と、が組み付けられている。
【0023】
ハンドル軸5は、ボディ10と軸受部材30を左右方向に貫通する棒状部材であり、軸受(不図示)を介してボディ10と軸受部材30に回転自在に支持されている。
ハンドル軸5の左端は、ボディ10の左側に配置されたハンドル5a(図1参照)に連結している。よって、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、ドライブギャ6及び歯車6aがハンドル軸5の中心軸O2を中心に回転する。そして、巻き取り操作による駆動力は、ドライブギャ6に噛合するピニオンギャ7a(駆動軸筒7)に伝達し、ロータ3が回転する。
【0024】
スプール往復動装置35は、ボディ10内で前後方向に延びるガイド軸36と、右側面に案内溝37aが形成されてガイド軸36に沿って移動する摺動子37と、案内溝37aに係合する偏芯突部38aが形成された連動歯車38と、を備える。
連動歯車38は、ハンドル軸5から後方下側の位置に設けられ、歯車6aの後側と噛合している。
また、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、歯車6aに噛合する連動歯車38が回転する。そして、連動歯車38の偏芯突部38aが摺動子37の案内溝37aの前面又は後面を押圧し、摺動子37とスプール軸8(スプール4)が前後方向に往復運動する。
【0025】
図3に示すように、ボディ10の後部には、前後方向に貫通する後部開口部15が形成されている。そして、後部開口部15を介して、スプール往復動装置35の一部がボディ10外に配置されている。
また、後部開口部15は、保護カバー34により閉塞されている。保護カバー34は、前方に向って開口する有底筒状を呈し、保護カバー34の前面側に収容空間S2が形成されている。よって、後部開口部15を介してボディ10外に配置されたスプール往復動装置35の一部は、収容空間S2内に収容されている。
【0026】
つぎに、ボディ10の詳細を説明する。
図4に示すように、ボディ10は、左側に向って開口する有底箱状(有底筒状)に形成されている。よって、ボディ10は、円板状の右壁部20と、右壁部20の周端縁から左側に延びる筒状の筒部21と、を備える。
また、筒部21の左端部が側部開口部13を構成している。
【0027】
右壁部20の中央部には、ハンドル軸5の右端部が貫通する右側中央孔23が形成されている。右壁部20の内面(左側面)には、右壁部20の内面から左方へ突出するリブ24が形成されている。
【0028】
リブ24には、スプール軸8の後部8aを後方に貫通させるための貫通孔24aが形成されている。また、貫通孔24aには、駆動軸筒7の後端を支持する軸受8c(図2図3参照)が嵌め込まれている。
リブ24は、右側中央孔23よりも前側かつ下側に形成されている。つまり、ボディ10内(収容空間S1)の上側には、リブ24が形成されていない。このため、ボディ10内(収容空間S1)の上側は、後述する凹状部22を形成するための工具を配置するための空間S3となっている。
【0029】
なお、図5に示すように、リブ24の後面には、前方に窪む凹部24bが形成されている。図3図4に示すように、凹部24bは、円弧状に窪んでおり、リブ24と歯車6aとの干渉を回避するためのものである。
【0030】
図4に示すように、筒部21は、ハンドル軸5の中心軸O2を中心とする略円筒形状に形成されている。
より詳細に説明すると、筒部21の内周面21aは、ハンドル軸5の中心軸O2を中心とする円形状を呈し、ドライブギャ6の形状(円形)と対応している。このため、筒部21の内周面21aとドライブギャ6との間に不要な空間が形成されないようになっており、筒部21が従来の筒部(側面視矩形筒状の筒部)よりも小型化している。
【0031】
また、筒部21の外周面21bは、ハンドル軸5の中心軸O2を中心とする円形状を呈し、筒部21の厚み(径方向の肉厚)が周方向において略均一に形成されている。
ここで、従来のボディの筒部は、雌ねじ孔の周囲が肉厚に形成され、雌ねじ孔が所定の支持強度(ねじを支持する強度)を有するように形成されていた。つまり、従来の筒部(側面視矩形筒状の筒部)の厚み(径方向の肉厚)は周方向に均一になっていなかった。
よって、厚みが周方向において略均一となっている本実施形態の筒部21は、従来筒部に形成されていた雌ねじ孔を有していない分だけ、従来の筒部よりも小型化している。
【0032】
図3に示すように、筒部21の後部には、後部開口部15が形成されている。後部開口部15は、筒部21において左右方向の中央部のみを貫通している。このため、側部開口部13と後部開口部15との間には、側部開口部13と後部開口部15とのそれぞれの開口の端縁を構成する円弧状の架橋部14(図2図4参照)が延在している。
このような構造によれば、後部開口部15の開口(孔)と側部開口部13の開口(孔)とが連続する場合よりも、筒部21の強度が向上し、ボディ10の耐久性が向上する。
【0033】
図3に示すように、筒部21の上部には、ボディ10と一体に形成された脚部11の基部11bが連続している。よって、筒部21の上部は他の部位よりも強度が高く、肉抜きが可能な部位となっている。
また、筒部21の内周面21aのうち上方に位置する内周上方面21cには、脚部11の基部11bに向けて窪む凹状部22が形成され、ボディ10が軽量化している。なお、凹状部22は、ボディ10の上部において必要とされる強度を損なわない程度の深さとなっている。
【0034】
本実施形態の凹状部22は、Tスロットカッタなどの工具で筒部21の内周上方面21cを切削することで形成されている。
また、本実施形態においては、切削する部位(筒部21の内周上方面21c)の下方に空間S3が形成され、切削作業が容易になっている。
図5に示すように、凹状部22の左端22a及び右端22bは、脚部11の基部11bの左端及び右端よりも左右方向内側に位置している。よって、凹状部22は、左右方向において脚部11の基部11bと重なる範囲で形成されている。
【0035】
図3に示すように、凹状部22は、筒部21の内周上方面21cにおいて前側を円弧状に切削してなる前凹状部22cと、後側を円弧状に切削して成る後凹状部22dと、を備えている。前凹状部22cは、基部11bの前基部11cに向けて窪み、後凹状部22dは、後基部11dに向けて窪んでいる。よって、本実施形態の凹状部22は、基部11bの二股形状に対応して窪んでいる。
【0036】
さらに、凹状部22は、筒部21の内周上方面21cの前後方向中央部を円弧状に切削して成り、前凹状部22cと後凹状部22dとの間に位置する中央凹状部22eを備えている。
なお、中央凹状部22eの上方は、孔部11eが配置されており、前基部11c、後基部11dよりも強度が低い。このため、中央凹状部22eの切削量(肉抜き量)は、前凹状部22c、後凹状部22dよりも少ない。
以上のように、本実施形態の凹状部22は、円弧状に切削された複数の窪みにより構成されている。
【0037】
次に、側部開口部13と軸受部材30との詳細について説明する。
図5に示すように、側部開口部13(筒部21の左端部)は、ボディ10内に各部品を組み込むための孔である。
側部開口部13の内周面13aは、筒部21の内周面21aと略同一径の円形状に形成されている(図2参照)。このため、ボディ10を大型化することなく比較的大径のドライブギャ6を筒部21内に容易に組み付けることができる。
また、側部開口部13の内周面13aには、雌ねじ13bが形成されている。
【0038】
軸受部材30は、側部開口部13に装着されて側部開口部13を液密に閉塞するとともに、ハンドル軸5の左端側を支持する役割を成す部品である。
軸受部材30は、側部開口部13を閉塞する環状の蓋部31と、蓋部31の中央部で左右方向に開口する円筒部32と、蓋部31の内面(右側面)から右側に突出し側部開口部13内に挿入される挿入部33と、を備える。
なお、円筒部32内には、図示しない軸受が内嵌され、その軸受に支持されるハンドル軸5が円筒部32内を貫通している。
【0039】
挿入部33は、中心軸O2を中心とする円筒状を呈し、外径が側部開口部13の内周面13aの径と略同一に形成されている。挿入部33の外周面には、雄ねじ部33aが形成されている。そして、挿入部33は、側部開口部13に挿入され、雄ねじ部33aが雌ねじ部13bに螺合している。これにより、軸受部材30が側部開口部13に締結し、軸受部材30がボディ10に固定されている。
このような螺合による固定構造によれば、ボディ10内に挿入部33(軸受部材30)が螺合し、ボディ10の強度が格段に向上する。また、挿入部33の全周が筒部21(側部開口部13)に支持されているため、ハンドル操作時において軸受部材30に作用するハンドル軸5の荷重は、筒部21(側部開口部13)の全周に分散する。よって、従来、ハンドル軸5の荷重が蓋部材を固定する複数のねじに集中していたが、本実施形態によれば、上記のように筒部21(側部開口部13)の周方向に分散し、ボディ10の耐久性が向上する。
【0040】
また、図5に示すように、凹状部22は、筒状部の左右方向の中央部に配置されている。つまり、凹状部22は、筒部21の左端部(側部開口部13)に形成された雌ねじ部13bの右側の右壁部20側に向けた内側に配置されており、凹状部22と雌ねじ部13bとは、ハンドル軸5方向に離間して形成されている。
よって、雌ねじ部13b上に凹状部22が形成されると雌ねじ部13bの一部が欠け、軸受部材30の固定強度が低下するが、本実施形態によれば、軸受部材30の固定強度が高く、軸受部材30が支持するハンドル軸5が安定し、ハンドル5aの操作性が良好となる。
【0041】
以上、本実施形態によれば、ボディ10の上部において必要な強度を残しつつ、ボディ10の軽量化が達成され、螺合による固定構造のリール本体2をさらに軽量化した魚釣用スピニングリール1を提供することができる。
【0042】
以上、実施形態について説明したが、本発明は、実施形態で説明した例に限定されない。螺合による固定構造に関し、本実施形態では、側部開口部13の内周面13aに雌ねじ部13bを形成し、軸受部材30に雄ねじ部33aが形成された挿入部33を形成しているが、本発明はこの例に限定さない。
例えば、側部開口部13の端面の方に、軸受部材30に向って突出し、かつ、外周面に雄ねじ部が形成された挿入部を形成し、一方で、軸受部材30の方に、内周面に雌ねじ部が形成された凹部を形成してもよい。
また、実施形態の脚部11の基部11bは、前基部11cと後基部11dとを備え、二股状に形成されているが、二股に分かれることなく一つの基部により構成されていてもよい。
また、実施形態において、凹状部22が脚部11の基部11bの左右端よりも内側に収まるように形成されているが、基部11bの左右端を超えて外側に形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 魚釣用スピニングリール
2 リール本体
10 ボディ
11 脚部
11a 釣竿装着部
11b 基部
11c 前基部
11d 後基部
11e 孔部
13 側部開口部
13b 雌ねじ部
15 後部開口部
21 筒部
21c 内周上方面
22 凹状部
22a 前凹状部
22b 後凹状部
30 軸受部材
33 挿入部
33a 雄ねじ部
35 保護カバー
図1
図2
図3
図4
図5