特許第6919803号(P6919803)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6919803
(24)【登録日】2021年7月28日
(45)【発行日】2021年8月18日
(54)【発明の名称】携帯端末機
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/02 20060101AFI20210805BHJP
【FI】
   H05K5/02 D
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-58142(P2017-58142)
(22)【出願日】2017年3月23日
(65)【公開番号】特開2018-160622(P2018-160622A)
(43)【公開日】2018年10月11日
【審査請求日】2019年12月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
(72)【発明者】
【氏名】大高 正稔
【審査官】 小林 大介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−136334(JP,A)
【文献】 特開2013−156754(JP,A)
【文献】 特開2013−196448(JP,A)
【文献】 特開2004−113689(JP,A)
【文献】 特開2004−081258(JP,A)
【文献】 特開2005−034526(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3126188(JP,U)
【文献】 特開2004−014755(JP,A)
【文献】 特開2015−172983(JP,A)
【文献】 特開2009−009195(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 7/00− 7/14
H03J 9/00− 9/06
H04Q 9/00− 9/16
H05K 5/00− 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部が設けられた第1の面にユーザの母指で操作可能なキー操作部が設けられた端末本体と、
前記端末本体の端部に設けられ、前記第1の面と、前記第1の面の裏面に位置する第2の面とにまたがって前記ユーザの手により保持可能なグリップ部と、
を備え、
前記グリップ部のうち前記第2の面側には、
ユーザが前記キー操作部を母指で操作すべく、前記ユーザが前記母指を前記キー操作部に被せるように且つ当該端末本体を前記キー操作部の脇から片手で掴むように当該端末本体を保持する保持状態のときに、前記ユーザの保持手の中指または示指が押し当てられる指掛部と、
前記保持状態のときに、前記ユーザの前記保持手の薬指または小指を通すことが可能な指通し部と、
が設けられ、
前記指通し部は、前記グリップ部における両端部のうち、前記保持状態のときに前記示指と前記小指とのうち前記小指が位置する側の端部に、バンドの両端部が取り付けられることで輪っか状に形成されており、
前記グリップ部は、前記ユーザの前記保持手の薬指または小指が前記指通し部に通された状態で且つ前記保持状態のときに前記指通し部が押し当てられることになる領域が、前記小指が位置する側の端部に向かって厚みが薄くなっていくように傾斜する形状に形成されている、
ことを特徴とする携帯端末機。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末機において、
前記グリップ部のうち前記第2の面側は、前記指掛部に押し当てられる前記示指および前記中指と、前記指通し部に通された前記薬指とで保持され、
前記指通し部は、前記保持状態のときに前記指掛部に押し当てられる前記示指にまでには届かない長さに形成されている、
ことを特徴とする携帯端末機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の携帯端末機において、
前記指掛部は、
前記保持状態のときに、前記ユーザの前記保持手の示指の腹が前記保持側に向けて押し当てられる第1の指掛領域と、
前記保持状態のときに、前記ユーザの前記保持手の中指の腹が前記指掛部に前記第2の面方向に押し当てられる第2の指掛領域と、
を備えていることを特徴とする携帯端末機。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の携帯端末機において、
前記グリップ部のうち前記第2の面側は、前記端末本体に取り付ける電池蓋に設けられ、
前記指通し部は、前記指掛部が設けられている箇所を除く前記電池蓋の端部に取り付けられている、
ことを特徴とする携帯端末機。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の携帯端末機において、
前記バンドは、伸縮性のある材料で形成されているとともに、一定の幅で形成されている、
ことを特徴とする携帯端末機。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の携帯端末機において、
前記指通し部は、その中に通される前記薬指を前記指掛部の方向に巻き込む、
ことを特徴とする携帯端末機。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の携帯端末機において、
前記指通し部は、前記ユーザの前記薬指と前記小指とが通る大きさに形成されている、
ことを特徴とする携帯端末機。
【請求項8】
請求項1〜請求項7のいずれかに記載の携帯端末機において、
前記指通し部は、その中に通された前記ユーザの指が自由に動けるように捩れる、
ことを特徴とする携帯端末機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、手に持って使用する携帯端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、手に持って使用する携帯端末機においては、特許文献1に記載されているように、機器ケースを握り易く、かつ入力操作し易くするために、機器ケースを握り易い湾曲形状に形成すると共に、機器ケースの裏面に指掛突起部を設け、この指掛突起部に示指を掛けた状態で、機器ケースを片手で握るように構成されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−112891号公報
【0004】
すなわち、この種の携帯端末機は、機器ケースの表面に設けられた操作部上に母指を載せ、機器ケースの裏面に設けられた指掛突起部に示指をピストルの引金に掛けるのと同じように引っ掛けることにより、機器ケースを片手で握った状態で、母指で操作部を操作すると共に、指掛突起部に設けられたスイッチキーを示指でキー操作するように構成されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような携帯端末機では、これを使用するユーザの手の大きさがユーザごとに異なるため、機器ケースを片手で握る際に、機器ケースの縦方向と直交する幅方向の長さが長くなると、手の小さいユーザにとっては機器ケースが握りにくく機器ケースを確実に握ることができないという不都合がある。
【0006】
また、このような携帯端末機では、指掛突起部に示指を引っ掛けた際に、示指によってスイッチキーが不用意に動作しないように軽く示指を指掛突起部に引っ掛ける必要があるため、機器ケースを片手で確実に握ることが難しいという不都合がある。
【0007】
この発明が解決しようとする課題は、ユーザの手の大きさに係わらず、片手で良好に握ることができる携帯端末機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る携帯端末機は、表示部が設けられた第1の面にユーザの母指で操作可能なキー操作部が設けられた端末本体と、前記端末本体の端部に設けられ、前記第1の面と、前記第1の面の裏面に位置する第2の面とにまたがって前記ユーザの手により保持可能なグリップ部と、を備え、前記グリップ部のうち前記第2の面側には、ユーザが前記キー操作部を母指で操作すべく、前記ユーザが前記母指を前記キー操作部に被せるように且つ当該端末本体を前記キー操作部の脇から片手で掴むように当該端末本体を保持する保持状態のときに、前記ユーザの保持手の中指または示指が押し当てられる指掛部と、前記保持状態のときに、前記ユーザの前記保持手の薬指または小指を通すことが可能な指通し部と、が設けられ、前記指通し部は、前記グリップ部における両端部のうち、前記保持状態のときに前記示指と前記小指とのうち前記小指が位置する側の端部に、バンドの両端部が取り付けられることで輪っか状に形成されており、前記グリップ部は、前記ユーザの前記保持手の薬指または小指が前記指通し部に通された状態で且つ前記保持状態のときに前記指通し部が押し当てられることになる領域が、前記小指が位置する側の端部に向かって厚みが薄くなっていくように傾斜する形状に形成されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、ユーザの手の大きさに係わらず、片手で良好に握ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】この発明を携帯端末機に適用した一実施形態を示した正面図である。
図2図1に示された携帯端末機の裏面図である。
図3図2に示された携帯端末機を左側から見た側面図である。
図4図1に示された携帯端末機を下辺側から見た側面図である。
図5図2に示された携帯端末機から電池蓋を取り外した状態を示した要部の拡大斜視図である。
図6図2に示された電池蓋を示し、(a)はその裏面図、(b)はそれを左側から見た側面図、(c)はそれを下辺側から見た側面図である。
図7図3に示された携帯端末機のグリップ部をユーザが握る際の握り方の変形例を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図1図6を参照して、この発明を適用した携帯端末機の一実施形態について説明する。
この携帯端末機は、図1図5に示すように、端末本体である機器ケース1を備えている。この機器ケース1は、縦方向(図1では上下方向)に長い縦長の長方形状に形成されている。この機器ケース1は、上部ケース2と下部ケース3とを有し、これらの内部にモジュール(図示せず)が組み込まれるように構成されている。
【0012】
上部ケース2は、図1および図3に示すように、上面が長方形のほぼ平板状に形成され、その外周の側面部が下部ケース3に取り付けられるように構成されている。この場合、上部ケース2の上面における上辺側に偏った箇所、例えば上部ケース2の上面における上辺側の3分の2程度の箇所には、表示部4が設けられており、その下辺側に偏った箇所、例えば上部ケース2の上面における下辺側の3分の1程度の箇所には、キー操作部5が設けられている。
【0013】
表示部4は、図1に示すように、平面型の表示パネルであり、ほぼ長方形状に形成されている。この表示部4は、上部ケース2に設けられた表示窓部4aに対応した状態で上部ケース2内に配置され、表示された情報が上部ケース2の上方から見えるように構成されている。キー操作部5は、テンキー、カーソルキー、ファンクションキーなどの携帯端末機に必要な各種のキーを備えている。この場合、キー操作部5は、その上辺の中間部にトリガーキー5aが配置されている。
【0014】
下部ケース3は、図2図4に示すように、その裏面がほぼ平坦状に形成され、縦方向(図2では長手方向)と直交する横方向の両側面部が裏面(図4では下面)に向けて円弧状に湾曲して形成され、この側面部の上部(図4では上部)に上部ケース2の側面部の下部が取り付けられるように構成されている。この下部ケース3の上辺部側に位置する裏面には、図2に示すように、光学読取部(図示せず)の読取窓部6が設けられている。
【0015】
この場合、下部ケース3の上辺部側に位置する裏面側には、図2および図3に示すように、山形状に突出する読取突起部6aが設けられている。この読取突起部6aの上辺側の斜面には、読取窓部6が設けられている。また、光学読取部は、レーザ光線を下部ケース3の読取窓部6から機器ケース1の外部に出射させ、そのレーザ光線の反射光を受光することにより、物品のバーコードなどを読み取るように構成されている。
【0016】
また、この下部ケース3の縦方向(図2では上下方向)におけるほぼ中間部には、図2に示すように、外部接続部(図示せず)を開閉可能に塞ぐ接続蓋7が取り付けられている。さらに、この下部ケース3の縦方向におけるほぼ中間部に位置する両側部には、トリガーキー8がそれぞれ設けられている。これらトリガーキー8およびキー操作部5のトリガーキー5aは、光学読取部による読取動作を実行させるためのものである。
【0017】
また、この下部ケース3の下辺部側には、図2図5に示すように、電池蓋10が着脱可能に取り付けられる電池収納部11がキー操作部5に対応して設けられている。この電池収納部11は、充電池12を収納するものであり、上部ケース2の下辺側に設けられたキー操作部5に対応した状態で、下部ケース3の内部に設けられて裏面側に開放されている。
【0018】
この場合、電池収納部11の縁部には、図2および図5に示すように、電池蓋10を電池収納部11に着脱可能に取り付けるための複数の取付レバー13が設けられている。これら複数の取付レバー13は、回転操作することにより、電池蓋10の縁部を電池収納部11の縁部に係脱可能に係止するように構成されている。
【0019】
ところで、機器ケース1の下辺部側に位置する端部には、図1図4に示すように、機器ケース1の第1の面である表面と、その裏面側に位置する第2の面である裏面とに跨ってユーザの手により保持可能なグリップ部14が設けられている。このグリップ部14のうち裏面側には、機器ケース1に取り付けられる電池蓋10が設けられている。
【0020】
この電池蓋10は、図2図4図6に示すように、キー操作部5に対応する電池収納部11を開閉可能に塞ぐように構成されている。この電池蓋10は、下部ケース3の両側部から裏面側に向けて緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されている。これにより、グリップ部14は、ユーザが握り易いように構成されている。
【0021】
すなわち、このグリップ部14のうち、機器ケース1の裏面側に位置する電池蓋10には、図2図3および図6に示すように、ユーザの保持手の母指F1を除く他の指F2〜F5が押し当てられる指掛部15と、ユーザの保持手の薬指F4を通すことが可能な指通しバンド16と、が設けられている。このグリップ部14は、指掛部15に押し当てられた示指F2および中指F3と、指通しバンド16に通された薬指F4とで保持されるように構成されている。
【0022】
この場合、指掛部15は、図2および図3に示すように、示指F2が押し当てられる第1の指掛領域17と、中指F3が押し当てられる第2の指掛領域18と、を備えている。第1の指掛領域17は、機器ケース1の裏面側に向けて読取突起部6aよりも突出する第1の突出領域である。第2の指掛領域18は、第1の指掛領域17から電池蓋10の下辺側に向けて緩やかに傾斜する第2の突出領域である。
【0023】
第1の指掛領域17は、図2および図3に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むように機器ケース1を保持するときに、保持手の示指F2の腹が電池蓋10の縦方向における下辺部側、つまりユーザの保持手側に向けて押し当てられてユーザが力を込めることが可能な側面である指当部17aを有している。
【0024】
この指当部17aは、図2および図3に示すように、電池蓋10の縦方向における第1の指掛領域17の上辺側に急な傾斜面で立ち上がる立上り面である。また、この指当部17aは、機器ケース1の縦方向(長手方向)と直交する方向に沿って示指F2の屈曲状態に対応する円弧状に湾曲して形成されている。
【0025】
このため、この指掛部15は、図2および図3に示すように、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を片手で握る際に、ユーザの保持手の示指F2が屈曲した形状で示指F2の腹が指当部17aにその湾曲に沿って押し当てられ、この状態で機器ケース1をその縦方向における下辺部側、つまり保持手側に向けて引き寄せるように構成されている。
【0026】
第2の指掛領域18は、図2および図3に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むように機器ケース1を保持するときに、ユーザの保持手の他の指F3〜F5の各腹が電池蓋10を機器ケース1に向けて押し当ててユーザが力を込めることが可能な湾曲面に形成されている。
【0027】
すなわち、この第2の指掛領域18は、図2図3および図6に示すように、第1の指掛領域17の指当部17aが位置する上辺部から下辺側に向けて緩やかに傾斜する湾曲面に形成されている。また、この第2の指掛領域18には、ユーザの保持手の中指F3の位置を規制する指規制凹部18aが設けられている。
【0028】
これにより、第2の指掛領域18は、図2図3および図6に示すように、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を片手で握る際に、指規制凹部18aに保持手の中指F3が配置されて位置規制されることにより、第2の指掛領域18上に配置される保持手の薬指F4の側部を中指F3の側部に押し当てて並べると共に、保持手の小指F5の側部を薬指F4の側部に押し当てて並べた状態で、薬指F4と小指F5との各腹を第2の指掛領域18の湾曲面に沿って安定させた状態で良好に配置させるように構成されている。
【0029】
一方、指通しバンド16は、図2図4図6に示すように、伸縮性のある材料、例えばゴムを編み込んだ布状のバンドである。この指通しバンド16は、指掛部15が設けられている箇所を除く電池蓋10の下辺部側の端部に取り付けられている。すなわち、この指通しバンド16は、その両端部が電池蓋10の下辺部側の端部に設けられたバンド取付部10aに取り付けられることにより、伸縮自在な輪になる形状をなすように構成されている。
【0030】
この場合、指通しバンド16は、図2図3および図6に示すように、その大きさがユーザの保持手の薬指F4と小指F5とが通る大きさに形成されている。また、この指通しバンド16は、その中に通される保持手の薬指F4を電池蓋10の指掛部15の方向に巻き込むと共に、指通しバンド16の中に通されたユーザの薬指F4を自由に動かすために捩れるように構成されている。
【0031】
これにより、指通しバンド16は、図2図3および図6に示すように、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を片手で握る際に、薬指F4を指通しバンド16に通した状態で、第2の指掛領域18上に薬指F4と小指F5との各腹が指通しバンド16を押え付けて配置されるように構成されている。
【0032】
すなわち、このグリップ部14は、図2および図3に示すように、キー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むように機器ケース1を保持するときに、ユーザが保持手の薬指F4を指通しバンド16に通して、小指F5で指通しバンド16を指掛部15の第2の指掛領域18上に押え付けた状態で、他の指F3〜F5の各腹で電池蓋10を機器ケース1に向けて押し当ててユーザが力を込めて握れるように構成されている。
【0033】
この場合、指通しバンド16は、図2および図3に示すように、ユーザの保持手の薬指F4が挿入されていることにより、機器ケース1から保持手の全て指F1〜F5が不用意に離れても、ユーザの保持手から機器ケース1が脱落するのを防ぐように構成されている。
【0034】
また、グリップ部14の裏面側に位置する電池蓋10の表面には、図3および図6に示すように、多数の溝や多数の凹凸などの滑止め部14aが設けられている。また、この電池蓋10の指掛部15は、機器ケース1の縦方向と直交する横方向における中心位置を軸として左右対称な形状に形成されている。これにより、クリップ部14は、ユーザが右手でも左手も握れるようになっている。
【0035】
次に、このような携帯端末機の作用について説明する。
この携帯端末機を使用する場合には、機器ケース1の下辺部側に設けられた電池収納部11に取り付けられた電池蓋10が位置する箇所のグリップ部14をユーザが片手で握る。このときには、まず、グリップ部14の電池蓋10に取り付けられた指通しバンド16にユーザが保持手の薬指F4を通す。
【0036】
この状態で、母指F1を機器ケース1の表面のキー操作部5上に配置させ、示指F2の腹を機器ケース1の裏面側に位置する電池蓋10の指掛部15における第1の指掛領域17の指当部17aに押し当て、他の指F3〜F5の各腹を指掛部15の第2の指掛領域18上に配置させて、機器ケース1の下辺部側に位置するグリップ部14を握る。
【0037】
すなわち、このときには、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むように機器ケース1を保持すると共に、保持手の示指F2の腹を電池蓋10の指掛部15における第1の指掛領域17の指当部17aに押し当て、この状態で第1の指掛領域17の縦方向における下辺部側、つまり保持手側に向けてユーザが力を込める。
【0038】
この場合、示指F2の腹が電池蓋10の指掛部15における第1の指掛領域17の指当部17aに押し当てられて第1の指掛領域17の縦方向における下辺部側、つまり保持手側に向けてユーザが力を込めると、示指F2が屈曲した形状で示指F2の腹が指当部17aにその湾曲に沿って押し当てられるので、機器ケース1がその縦方向における下辺部側に位置する保持手側に向けて引き寄せられる。
【0039】
また、このときには、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むように機器ケース1を保持すると共に、ユーザが保持手の他の指F3〜F5の各腹が指掛部15の第2の指掛領域18上に配置され、これらの指F3〜F5の各腹で第2の指掛領域18を機器ケース1に向けて押し当てて力を込める。
【0040】
すると、保持手の中指F3が第2の指掛領域18上に押え付けられると共に、保持手の薬指F4が挿入された指通しバンド16が薬指F4の腹で指掛部15の第2の指掛領域18上に押え付けられ、かつ小指F5の腹が指通しバンド16を第2の指掛領域18上に押え付ける。
【0041】
これにより、指通しバンド16に挿入された保持手の薬指F4の側部が保持手の中指F3の側部に押し付けられて並ぶと共に、指通しバンド16を第2の指掛領域18上に押え付けた保持手の小指F5の側部が保持手の薬指F4の側部に押し付けられて並ぶ。この状態で、指F3〜F5の各腹が第2の指掛領域18の湾曲面に沿って安定させた状態で良好に配置される。これらによって、ユーザが片手で機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に保持することができる。
【0042】
また、このようにユーザが機器ケース1のグリップ部14を握る際には、第2の指掛領域18に設けられた指規制凹部18aに中指F3が配置されて位置規制されることにより、第2の指掛領域18上に配置される薬指F4と小指F5との各腹が第2の指掛領域18に対して縦方向に位置規制され、機器ケース1を握った手が機器ケース1に対して縦方向に位置ずれすることがなく、良好に機器ケース1のグリップ部14を保持することができる。
【0043】
このため、例えば、手の大きさが小さいユーザが機器ケース1のグリップ部14を握る際には、下部ケース3の両側部から裏面側に向けて緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されていることにより、機器ケース1の長手方向と直交する横方向の幅が広くても、その幅よりも短い長さで機器ケース1のグリップ部14を握ることができると共に、指通しバンド16に薬指F4を通すことができるので、手の大きさが小さいユーザでも確実にかつ良好に機器ケース1のグリップ部14を握ることができる。
【0044】
また、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を片手で握る際には、指掛部15が機器ケース1の横方向における中心位置を軸にして左右対称な形状に形成されていることにより、ユーザが右手でも左手でも機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に握ることができる。
【0045】
このようにユーザが機器ケース1のグリップ部14を握った際には、母指F1が表示部4を遮ることなくキー操作部5上に配置されるので、表示部4に表示された情報を見ながら、母指F1をキー操作部5上において自由に移動させて、キー操作部5を良好にキー操作することができる。
【0046】
さらに、この機器ケース1のグリップ部14は、下部ケース3の両側部から裏面側に向けて緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されていることにより、機器ケース1のグリップ部14を片手で握った際に、手にフィットする。この場合、機器ケース1のグリップ部14を握った際には、電池蓋10の表面に設けられた多数の溝や多数の凹凸などの滑止め部14aによって、機器ケース1に対して手が不用意に滑らないように、良好に機器ケース1のグリップ部14を握ることができる。
【0047】
このように、この携帯端末機によれば、表示部4が設けられた第1の面である表面にユーザの母指F1で操作可能なキー操作部5が設けられた端末本体である機器ケース1と、この機器ケース1の下辺部側に位置する端部に設けられて、機器ケース1の表面とその裏面側に位置する第2面である裏面とに跨ってユーザの手により保持可能なグリップ部14と、を備え、このグリップ部14の裏面側には、ユーザの保持手の母指F1を除く他の指F2〜F5が押し当てられる指掛部15と、保持手の薬指F4を通すことが可能な指通しバンド16と、が設けられていることにより、ユーザの手の大きさに係わらず、片手で良好に握ることができる。
【0048】
すなわち、この携帯端末機では、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むように機器ケース1を保持する際に、保持手の他の指F2〜F5をグリップ部14の指掛部15に押し当てることができると共に、指通しバンド16に通された保持手の薬指F4を指通しバンド16と共にグリップ部14の指掛部15に押し当てることができるので、ユーザが手の大きさに係わらずにグリップ部14を確実に保持することができる。
【0049】
このため、この携帯端末機では、機器ケース1の第1の面である表面における縦方向上側に偏った位置に表示部4が設けられていることにより、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むように機器ケース1を保持した際に、母指F1が表示部4を遮ることなくキー操作部5上に配置されるので、表示部4に表示された情報を見ながら、母指F1をキー操作部5上において自由に移動させて、キー操作部5を良好にキー操作することができる。
【0050】
これにより、この携帯端末機では、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むように機器ケース1を保持した際に、グリップ部14の裏面側が、指掛部15に押し当てられるユーザの保持手の示指F2および中指F3と、指通しバンド16に通された薬指F4とで保持されることにより、ユーザがグリップ部14を良好に保持することができる。
【0051】
このため、この携帯端末機では、ユーザが片手で機器ケース1を確実にかつ良好に握ることができると共に、ユーザの保持手の薬指F4が指通しバンド16に挿入されているので、機器ケース1から保持手の全て指F1〜F5を不用意に離しても、ユーザの保持手から機器ケース1が脱落するのを確実にかつ未然に防ぐことができる。
【0052】
また、この携帯端末機では、指掛部15が、保持手の示指F2の腹が押し当てられる第1の指掛領域17と、保持手の中指F3の腹が押し当てられる第2の指掛領域18と、を備えていることにより、保持手の示指F2の腹をグリップ部14の縦方向における下辺部側、つまり保持手側に向けて第1の指掛領域17に押し当てることができると共に、保持手の中指F3の腹を第2の指掛領域18に押し当てた状態で、保持手の他の指F4、F5の各腹で第2の指掛領域18を機器ケース1に向けて押し当ててユーザが力を込めることができるので、ユーザが片手で機器ケース1のグリップ部14を良好に保持することができる。
【0053】
すなわち、第1の指掛領域17は、キー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むように機器ケース1を保持するときに、保持手の示指F2の腹が電池蓋10の縦方向における下辺部側に位置する保持手側に向けて第1の指掛領域17に押し当てられてユーザが力を込めることが可能な側面である指当部17aを有しているので、機器ケース1をユーザが片手で確実にかつ良好に保持することができる。
【0054】
この場合、指掛部15の第1の指掛領域17は、その立上り面である指当部17aが機器ケース1の縦方向(長手方向)と直交する方向に沿って示指F2の屈曲状態に対応する円弧状に湾曲して形成されているので、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むように機器ケース1を保持するときに、保持手の示指F2を屈曲させて指当部17aにその湾曲に沿って配置させることができ、これによりユーザの手が小さくても、示指F2を指当部17aに良好に押し当てて機器ケース1の縦方向における下辺側に向けて確実に引き寄せることができる。
【0055】
一方、第2の指掛領域18は、キー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むよう機器ケース1を保持するときに、ユーザが保持手の他の指F3〜F5の各腹で第2の突出領域18を機器ケース1に押し付ける方向に向けてユーザが力を込めることが可能な湾曲面に形成されているので、母指F1と示指F2とを除く、他の指F3〜F5を違和感なく安定させた状態で第2の指掛領域18上に配置させて押し当てることができ、これによっても機器ケース1を良好に保持することができる。
【0056】
この場合、指掛部15の第2の指掛領域18には、中指F3の位置を規制する指規制凹部18aが設けられていることにより、機器ケース1のグリップ部14を片手で握る際に、指規制凹部18aに中指F3を配置させて位置規制することができる。このため、第2の指掛領域18上に配置される薬指F4と小指F5とを安定させた状態で配置させることができるので、機器ケース1のグリップ部14を握った手が機器ケース1に対して縦方向に位置ずれすることがなく、良好に機器ケース1を保持することができる。
【0057】
また、この携帯端末機では、グリップ部14の裏面側が機器ケース1に取り付けられる電池蓋10に設けられていることにより、指掛部15を機器ケース1に設ける必要がないので、機器ケース1の形状が簡単になり、機器ケース1を容易に製作することができると共に、指掛部15を電池蓋10に設けているので、指掛部15を電池蓋10と共に容易に製作することができる。
【0058】
この場合、指通しバンド16は、指掛部15が設けられている箇所を除く電池蓋10の下辺部側に位置する端部に設けられたバンド取付部10aに取り付けられていることにより、これによっても指通しバンド16を機器ケース1に設ける必要がないので、機器ケース1の構造が簡単なり、指通しバンド16を電池蓋10に容易に取り付けることができる。
【0059】
また、この携帯端末機では、指通しバンド16が伸縮性のある材料、例えばゴムを編み込んだ布状のバンドであることにより、指通しバンド16に薬指F4を挿入させた状態で、指通しバンド16を屈曲させて薬指F4の腹を指通しバンド16と共に指掛部15の第2の指掛領域18に押し当てることができると共に、小指F5の腹で指通しバンド16を指掛部15の第2の指掛領域18に押し当てることができるので、指通しバンド16を薬指F4の外周に巻き付けて固定させることができ、これにより機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に保持することができる。
【0060】
この場合、指通しバンド16は、その中に通される薬指F4を指掛部15の方向に巻き込むことにより、指通しバンド16に挿入された薬指F4の側部を指掛部15の第2の指掛領域18に押し当てられた中指F3の側部に押し当てて並べることができるので、これによっても指通しバンド16を薬指F4の外周に巻き付けて固定させることができ、これにより機器ケース1のグリップ部14を良好に握ることができると共に、グリップ部14を安定した状態で確実にかつ良好に保持することができる。
【0061】
また、指通しバンド16は、ユーザの保持手の薬指F4と小指F5とが通る大きさに形成されていることにより、指通しバンド16に薬指F4を容易にかつ速やかに挿入させることができるほか、指通しバンド16に薬指F4と小指F5との2本の指を挿入させることができるので、これら薬指F4と小指F5との2本の指を指通しバンド16に挿入させた状態で、薬指F4と小指F5との各腹を指掛部15の第2の指掛領域18に良好に押し当てることができる。
【0062】
この場合、指通しバンド16は、その中に通されたユーザの薬指F4または薬指F4と小指F5との2本の指が自由に動けるように捩れることにより、指通しバンド16に挿入されたユーザの薬指F4または薬指F4と小指F5との2本の指で、指通しバンド16を自由に捩って、指通しバンド16に挿入された薬指F4または小指F5を自由に動かして指掛部15の第2の指掛領域18に確実に押し当てることができるので、これによってもグリップ部14を確実にかつ良好に保持することができる。
【0063】
なお、上述した実施形態では、指通しバンド16に通した薬指F4の側部を指掛部15の第2の指掛領域18に押し当てられた中指F3の側部に向けて押し当てるように並べてグリップ部14を保持する場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば図7に示す変形例のように、指通しバンド16に通した薬指F4を折り曲げて電池蓋10を機器ケース1に向けて押し当てるようにして、グリップ部14を保持しても良い。
【0064】
この場合のグリップ部14の握り方は、実施形態と同様、キー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せるように且つ機器ケース1をキー操作部5の脇から片手で掴むよう機器ケース1を保持するときに、保持手の他の指F2〜F5をグリップ部14の指掛部15に押し当てる状態で、指通しバンド16に通された保持手の薬指F4を折り曲げて指通しバンド16を薬指F4の付根側に引き寄せる。
【0065】
この場合には、指通しバンド16に通された保持手の薬指F4を折り曲げて、指通しバンド16を薬指F4の付根側に向けて強く引き寄せ、この引き寄せた薬指F4で電池蓋10を機器ケース1に向けて押し当てる。この状態で、ユーザが薬指F4に力を込めて指通しバンド16を引き寄せると、薬指F4が電池蓋10を機器ケース1に向けて押し付けるので、上述した実施形態の場合の握り方よりも、グリップ部14を強い力で確実に保持することができる。
【0066】
なおまた、上述した実施形態およびその変形例では、機器ケース1の上面に表示部4とキー操作部5とを設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えばキー操作部を透明なタッチパネルで形成して表示パネルを積層させた入力表示部であっても良い。
【0067】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0068】
(付記)
請求項1に記載の発明は、表示部が設けられた第1の面にユーザの母指で操作可能なキー操作部が設けられた端末本体と、前記端末本体の端部に設けられ、前記第1の面と、前記第1の面の裏面に位置する第2の面とにまたがって前記ユーザの手により保持可能なグリップ部と、を備え、前記グリップ部のうち前記第2の面側には、ユーザが前記キー操作部を母指で操作すべく、前記ユーザが前記母指を前記キー操作部に被せるように且つ当該端末本体を前記キー操作部の脇から片手で掴むように当該端末本体を保持するときに、前記ユーザの保持手の中指または示指が押し当てられる指掛部と、ユーザが前記キー操作部を母指で操作すべく、前記ユーザが前記母指を前記キー操作部に被せるように且つ当該端末本体を前記キー操作部の脇から片手で掴むように当該端末本体を保持するときに、前記ユーザの前記保持手の薬指または小指を通すことが可能な指通し部と、が設けられていることを特徴とする携帯端末機である。
【0069】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯端末機において、前記グリップ部のうち前記第2の面側は、前記指掛部に押し当てられる前記示指および前記中指と、前記指通し部に通された前記薬指とで保持されることを特徴とする携帯端末機である。
【0070】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の携帯端末機において、前記指掛部は、前記ユーザが前記キー操作部を前記母指で操作すべく、前記ユーザが前記母指を前記キー操作部に被せるように且つ当該端末本体を前記キー操作部の脇から片手で掴むように当該端末本体を保持するときに、前記ユーザの前記保持手の示指の腹が前記保持側に向けて押し当てられる第1の指掛領域と、前記ユーザが前記キー操作部を前記母指で操作すべく、前記ユーザが前記母指を前記キー操作部に被せるように且つ当該端末本体を前記キー操作部の脇から片手で掴むように当該端末本体を保持するときに、前記ユーザの前記保持手の中指の腹が前記指掛部に前記第2の面方向に押し当てられる第2の指掛領域と、を備えていることを特徴とする携帯端末機である。
【0071】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の携帯端末機において、前記グリップ部のうち前記第2の面側は、前記端末本体に取り付ける電池蓋に設けられ、前記指通し部は、前記指掛部が設けられている箇所を除く前記電池蓋の端部に取り付けられていることを特徴とする携帯端末機である。
【0072】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の携帯端末機において、前記指通し部は、伸縮性のある材料で形成されていることを特徴とする携帯端末機である。
【0073】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の携帯端末機において、前記指通し部は、その中に通される前記薬指を前記指掛部の方向に巻き込むことを特徴とする携帯端末機である。
【0074】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の携帯端末機において、前記指通し部は、前記ユーザの前記薬指と前記小指とが通る大きさに形成されていることを特徴とする携帯端末機である。
【0075】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の携帯端末機において、前記指通し部は、その中に通された前記ユーザの指が自由に動けるように捩れることを特徴とする携帯端末機である。
【符号の説明】
【0076】
1 機器ケース
2 上部ケース
3 下部ケース
4 表示部
5 キー操作部
10 電池蓋
10a バンド取付部
11 電池収納部
14 グリップ部
14a 滑止め部
15 指掛部
16 指通しバンド
17 第1の指掛領域
17a 指当部
18 第2の指掛領域
18a 指規制凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7