特許第6988104号(P6988104)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6988104
(24)【登録日】2021年12月6日
(45)【発行日】2022年1月5日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20211220BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
   A63F7/02 315Z
【請求項の数】1
【全頁数】346
(21)【出願番号】特願2017-39808(P2017-39808)
(22)【出願日】2017年3月2日
(65)【公開番号】特開2018-143372(P2018-143372A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2020年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
(74)【代理人】
【識別番号】100196151
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 洋平
(72)【発明者】
【氏名】岡村 鉉
【審査官】 大浜 康夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−140489(JP,A)
【文献】 特開2016−165609(JP,A)
【文献】 特開2016−129719(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得条件の成立に基づいて情報を取得する取得手段と、
その取得手段により取得された前記情報が記憶される記憶手段と、
条件の成立に基づいて前記記憶手段に記憶された前記情報を判することが可能な手段と、
その判手段による判結果を示すための識別情報が動的表示される表示手段と、
その表示手段に特定の前記判結果であることに基づく前記識別情報が表示された場合に、遊技者に有利な特典遊技を実行する特典遊技実行手段と、
記判条件が成立する前の前記記憶手段に記憶されている前記情報のそれぞれに対応する図柄を前記表示手段に表示する図柄表示手段と、
前記記憶手段に記憶された前記情報に対する前記判条件が成立する前に前記情報に基づいた判を実行する事前判手段と、
その事前判手段による判別の結果に基づいて、特定条件の成立を判定する特定条件判定手段と、
その特定条件判定手段により前記特定条件の成立が判定された場合に、前記図柄表示手段により表示された前記図柄の表示態様を変化させることが可能な可変表示手段と、を有した遊技機において、
前記表示手段に表示される前記識別情報の背景態様として、前記図柄が表示される第1背景態様と、前記図柄の表示がされない第2背景態様と、を少なくとも含む複数の前記背景態様から1の背景態様を決定するための背景モードを決定する背景モード決定手段と、
その背景モード決定手段により決定された前記背景モードに対応する背景態様を前記表示手段に表示させる背景態様表示手段と、
前記可変表示手段により前記図柄の表示態様が変化して表示されている状態で、前記背景態様表示手段により前記第2背景態様変化して表示される場合に、前記変化して表示されていた前記図柄に関する情報を識別可能な特定態様を表示することが可能な特定態様表示手段と、を有し、
前記特定態様は、前記変化して表示されていた前記図柄に対応する前記識別情報が前記特定の前記判別結果を示すための態様で表示されることに対する期待度を示すための期待度情報を識別可能な態様で表示されることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機に代表される遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の遊技機において、液晶表示装置等の表示装置が設けられた遊技機が知られている。この従来型の遊技機では、表示装置において図柄の変動表示が行われ、図柄が予め定められた組み合わせで停止表示されることで、遊技者に有利な大当たり遊技が付与される。また、表示装置には、図柄以外にもキャラクタや風景等の様々な画像が表示される。これにより、表示内容を多様化し、興趣向上を図っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−325886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、更なる興趣の向上が求められている。
【0005】
本発明は、上記例示した問題点を解決するためになされたものであり、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、取得条件の成立に基づいて情報を取得する取得手段と、その取得手段により取得された前記情報が記憶される記憶手段と、判条件の成立に基づいて前記記憶手段に記憶された前記情報を判することが可能な手段と、その判手段による判結果を示すための識別情報が動的表示される表示手段と、その表示手段に特定の前記判結果であることに基づく前記識別情報が表示された場合に、遊技者に有利な特典遊技を実行する特典遊技実行手段と、記判条件が成立する前の前記記憶手段に記憶されている前記情報のそれぞれに対応する図柄を前記表示手段に表示する図柄表示手段と、前記記憶手段に記憶された前記情報に対する前記判条件が成立する前に前記情報に基づいた判を実行する事前判手段と、その事前判手段による判別の結果に基づいて、特定条件の成立を判定する特定条件判定手段と、その特定条件判定手段により前記特定条件の成立が判定された場合に、前記図柄表示手段により表示された前記図柄の表示態様を変化させることが可能な可変表示手段と、を有し、前記表示手段に表示される前記識別情報の背景態様として、前記図柄が表示される第1背景態様と、前記図柄の表示がされない第2背景態様と、を少なくとも含む複数の前記背景態様から1の背景態様を決定するための背景モードを決定する背景モード決定手段と、その背景モード決定手段により決定された前記背景モードに対応する背景態様を前記表示手段に表示させる背景態様表示手段と、前記可変表示手段により前記図柄の表示態様が変化して表示されている状態で、前記背景態様表示手段により前記第2背景態様変化して表示される場合に、前記変化して表示されていた前記図柄に関する情報を識別可能な特定態様を表示することが可能な特定態様表示手段と、を有し、前記特定態様は、前記変化して表示されていた前記図柄に対応する前記識別情報が前記特定の前記判別結果を示すための態様で表示されることに対する期待度を示すための期待度情報を識別可能な態様で表示される。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の遊技機によれば、取得条件の成立に基づいて情報を取得する取得手段と、その取得手段により取得された前記情報が記憶される記憶手段と、判別条件の成立に基づいて前記記憶手段に記憶された前記情報を判別することが可能な判別手段と、その判別手段による判別結果を示すための識別情報が動的表示される表示手段と、その表示手段に特定の前記判別結果であることに基づく前記識別情報が表示された場合に、遊技者に有利な特典遊技を実行する特典遊技実行手段と、前記判別条件が成立する前の前記記憶手段に記憶されている前記情報のそれぞれに対応する図柄を前記表示手段に表示する図柄表示手段と、前記記憶手段に記憶された前記情報に対する前記判別条件が成立する前に前記情報に基づいた判別を実行する事前判別手段と、その事前判別手段による判別の結果に基づいて、特定条件の成立を判定する特定条件判定手段と、その特定条件判定手段により前記特定条件の成立が判定された場合に、前記図柄表示手段により表示された前記図柄の表示態様を変化させることが可能な可変表示手段と、を有し、前記表示手段に表示される前記識別情報の背景態様として、前記図柄が表示される第1背景態様と、前記図柄の表示がされない第2背景態様と、を少なくとも含む複数の前記背景態様から1の背景態様を決定するための背景モードを決定する背景モード決定手段と、その背景モード決定手段により決定された前記背景モードに対応する背景態様を前記表示手段に表示させる背景態様表示手段と、前記可変表示手段により前記図柄の表示態様が変化して表示されている状態で、前記背景態様表示手段により前記第2背景態様に変化して表示される場合に、前記変化して表示されていた前記図柄に関する情報を識別可能な特定態様を表示することが可能な特定態様表示手段と、を有し、前記特定態様は、前記変化して表示されていた前記図柄に対応する前記識別情報が前記特定の前記判別結果を示すための態様で表示されることに対する期待度を示すための期待度情報を識別可能な態様で表示される
【0012】
これにより、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1実施形態におけるパチンコ機の正面図である。
図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
図3】パチンコ機の背面図である。
図4】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
図5】動作ユニットの正面斜視図である。
図6】動作ユニットの分解正面斜視図である。
図7】動作ユニットの正面図である。
図8】動作ユニットの正面図である。
図9】上下変位ユニットの正面図である。
図10】上下変位ユニットの背面図である。
図11】上下変位ユニットの正面斜視図である。
図12】上下変位ユニットの背面斜視図である。
図13】上下変位ユニットの正面斜視図である。
図14】上下変位ユニットの背面斜視図である。
図15】(a)は、上下変位ユニットの正面図であり、(b)は、上下変位ユニットの背面図である。
図16】(a)は、上下変位ユニットの正面図であり、(b)は、上下変位ユニットの背面図である。
図17】(a)は、上下変位ユニットの正面図であり、(b)は、上下変位ユニットの背面図である。
図18】規制ユニットの分解正面斜視図である。
図19】ローラ部材の分解正面斜視図である。
図20】(a)は、規制ユニットの側面図であり、(b)は、規制ユニットの背面図であり、(c)は、図20(b)のXXc−XXc線における規制ユニットの断面図である。
図21】第1位置における上下変位ユニットの正面図である。
図22】(a)は、図21のXXII部における上下変位ユニットの拡大図であり、(b)は、図22(a)のXXIIb−XXIIb線における上下変位ユニットの断面図である。
図23】(a)から(c)は、上下変位ユニットの部分拡大正面図である。
図24】(a)は、図23(a)のXXIVa−XXIVa線における上下変位ユニットの断面図であり、(b)は、図23(b)のXXIVb−XXIVb線における上下変位ユニットの断面図であり、(c)は、図23(c)のXXIVc−XXIVc線における上下変位ユニットの断面図である。
図25】装飾部材の分解正面斜視図である。
図26】装飾部材の分解背面斜視図である。
図27】回転ユニットの分解正面斜視図である。
図28】回転ユニットの分解背面斜視図である。
図29】(a)は、回転ユニットの上面図であり、(b)は、図29(a)のXXIXb方向視における回転ユニットの正面図であり、(c)は、図29(a)のXXIXc−XXIXc線における回転ユニットの断面図である。
図30】(a)は、中間部材の上面図であり、(b)は、図30(a)のXXXb−XXXb線における中間部材の断面図である。
図31】(a)は、正面カバーの正面図であり、(b)は、図31(a)のXXXIb−XXXIb線における正面カバーの部分拡大断面図である。
図32】(a)は、反射板の上面図であり、(b)は、図32(a)のXXXIIb−XXXIIb線における反射板の部分拡大断面図である。
図33】(a)は、回転ユニットの上面図であり、図33(b)は、(a)のXXXIIIb−XXXIIIb線における回転ユニットの断面図である。
図34】(a)及び(b)は、図33(b)のXXXIV部における回転ユニットの部分拡大断面図である。
図35】(a)及び(b)は、回転ユニットの正面図である。
図36】(a)及び(b)は、回転ユニットの上面図である。
図37】センターフレームの分解正面斜視図である。
図38】センターフレームの分解背面斜視図である。
図39】(a)は、センターフレームの正面図であり、(b)は、図39(a)のXXXIXb−XXXIXb線におけるセンターフレームの断面図である。
図40】(a)は、図39(a)のXLa−XLa線におけるセンターフレームの断面図であり、(b)は、図39(a)のXLb−XLb線におけるセンターフレームの断面図である。
図41】(a)及び(b)は、回転ユニットおよびセンターフレームの断面図である。
図42】振分け装置の分解正面斜視図である。
図43】振分け装置の部分拡大正面図である。
図44図43のXLIV−XLIV線における振分け装置の断面図である。
図45】(a)は図43のXLVa−XLVa線における振分け装置の断面図であり、(b)は、図45(a)のXLVb−XLVb線における振分け装置の断面図であり、(c)は、図43のXLVc−XLVc線における振分け装置の断面図であり、(d)は、図45のXLVd−XLVd線における振分け装置の断面図である。
図46】(a)は、振分け装置の断面図であり、(b)は、振分け装置の断面図である。
図47】発光装飾ユニットの分解正面斜視図である。
図48】第2実施形態における規制ユニットの分解正面斜視図である。
図49】(a)は、規制ユニットの側面図であり、(b)は、規制ユニットの背面図であり、(c)は、図49(b)のXLIXc−XLIXc線における規制ユニットの断面図である。
図50】(a)から(c)は、上下変位ユニットの断面図である。
図51】第3実施形態における振分け装置の分解正面斜視図である。
図52】振分け装置の部分拡大正面図である。
図53】(a)は、図52のLIIIa−LIIIa線における振分け装置の断面図であり、(b)は、図52(b)のLIIIb−LIIIb線における振分け装置の断面図である。
図54】(a)及び(b)は、振分け装置の断面図である。
図55】(a)は、第4実施形態における振分け装置の正面図であり、(b)は、図55(a)のLVb−LVb線における振分け装置の断面図であり、(c)は、図55(b)のLVc−LVc線における振分け装置の断面図である。
図56】変形例としてのセンターフレーム600の断面図である。
図57】第1制御例における回転ユニットの動作を模式的に示した模式図である。
図58】第1制御例における回転ユニットによる点灯態様を模式的に示した模式図である。
図59】第1制御例における第3図柄表示装置の表示画面を模式的に示した模式図である。
図60】第1制御例における8個保留演出の表示態様の一例を示した模式図である。
図61】第1制御例における8個保留演出の特殊押下演出の表示態様の一例を示した模式図である。
図62】第1制御例における8個保留演出が実行された場合の副表示領域の表示態様の一例を示した模式図である。
図63】第1制御例における8個保留演出が実行された場合の副表示領域の表示態様の一例を示した模式図である。
図64】第1制御例における各種カウンタの概要を示す図である。
図65】(a)は、第1制御例における主制御装置内のROMの電気的構成を示すブロック図であり、(b)は、第1制御例における主制御装置内のRAMの電気的構成を示すブロック図である。
図66】(a)は、第1制御例における特別図柄大当たり乱数テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第1制御例における大当たり種別選択テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(c)は、第1制御例における普通図柄当たり乱数テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図67】(a)は、第1制御例における変動パターン選択テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第1制御例における通常用テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図68】第1制御例における通常以外用テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図69】第1制御例における音声ランプ制御装置内のROMの電気的構成を示すブロック図である。
図70】(a)は、第1制御例における押下時予告選択テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第1制御例における背面切替テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図71】(a)は、第1制御例における特殊背面切替テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、第1制御例における連続予告抽選テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(c)は、第1制御例における動作シナリオテーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図72】第1制御例における演出上限回数テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図73】第1制御例における音声ランプ制御装置内のRAMの電気的構成を示すブロック図である。
図74】第1制御例における表示制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
図75】第1制御例における表示データテーブルの一例を模式的に示した模式図である。
図76】第1制御例における転送データテーブルの一例を模式的に示した模式図である。
図77】第1制御例における描画リストの一例を模式的に示した模式図である。
図78】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
図79】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行される特別図柄変動処理を示すフローチャートである。
図80】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行される変動実行判定処理を示すフローチャートである。
図81】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行される特別図柄1変動開始処理を示すフローチャートである。
図82】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行される特別図柄2変動開始処理を示すフローチャートである。
図83】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行される始動入賞処理を示すフローチャートである。
図84】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行される先読み処理を示すフローチャートである。
図85】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行される普通図柄変動処理を示すフローチャートである。
図86】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行されるスルーゲート通過処理を示すフローチャートである。
図87】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行されるNMI割込処理を示すフローチャートである。
図88】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。
図89】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
図90】第1制御例における主制御装置内のMPUにより実行される大当たり制御処理を示すフローチャートである。
図91】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示したフローチャートである。
図92】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される時間設定処理を示したフローチャートである。
図93】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。
図94】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される枠ボタン入力監視・演出処理を示したフローチャートである。
図95】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される押下時制御処理を示したフローチャートである。
図96】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される特殊報知音設定処理を示したフローチャートである。
図97】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される押下演出設定処理を示したフローチャートである。
図98】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるタッチセンサ制御処理を示したフローチャートである。
図99】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される回転表示動作設定処理を示したフローチャートである。
図100】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される点灯設定更新処理を示したフローチャートである。
図101】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるこのコマンド判定処理を示したフローチャートである。
図102】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される入賞コマンド受信処理を示したフローチャートである。
図103】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される停止コマンド受信処理を示したフローチャートである。
図104】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される大当たり関連コマンド処理を示したフローチャートである。
図105】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動表示設定処理を示したフローチャートである。
図106】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動パターン選択処理を示したフローチャートである。
図107】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動パターン選択処理を示したフローチャートである。
図108】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される特殊背面設定処理を示したフローチャートである。
図109】第1制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される先読み演出選択処理を示したフローチャートである。
図110】第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。
図111】第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるブート処理を示すフローチャートである。
図112】(a)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるコマンド割込処理を示したフローチャートであり、(b)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるV割込処理を示したフローチャートである。
図113】第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理を示したフローチャートである。
図114】(a)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される変動パターンコマンド処理を示したフローチャートであり、(b)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される停止種別コマンド処理を示したフローチャートである。
図115】(a)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるオープニングコマンド処理を示したフローチャートであり、(b)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるエンディングコマンド処理を示したフローチャートである。
図116】(a)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される保留球数コマンド処理を示したフローチャートであり、(b)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される連続予告コマンド処理を示したフローチャートである。
図117】(a)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される背面画像変更コマンド処理を示したフローチャートであり、(b)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるエラーコマンド処理を示したフローチャートである。
図118】第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される表示設定処理を示すフローチャートである。
図119】第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される各種画像設定処理を示すフローチャートである。
図120】第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるポインタ更新処理を示すフローチャートである。
図121】(a)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される転送設定処理を示したフローチャートであり、(b)は、第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される常駐画像転送設定処理を示したフローチャートである。
図122】第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される通常画像転送設定処理を示すフローチャートである。
図123】第1制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される描画処理を示すフローチャートである。
図124】第1制御例の変形例における回転ユニットの動作を模式的に示した模式図である。
図125】第1制御例の変形例における音声ランプ制御装置内のRAMの電気的構成を示すブロック図である。
図126】第1制御例の変形例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される回転表示動作設定処理を示したフローチャートである。
図127】第1制御例の変形例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される点灯開始処理を示したフローチャートである。
図128】第1制御例の変形例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される点灯設定更新処理2を示したフローチャートである。
図129】第2制御例における大当たり遊技中に実行されるリール演出の一例を模式的に示した模式図である。
図130】第2制御例における大当たり遊技中に実行されるリール演出の一例を模式的に示した模式図である。
図131】第2制御例における連続短リーチ演出が実行される場合の入賞情報格納エリアの内容を模式的に示した模式図である。
図132】第2制御例における連続短リーチ演出が実行される場合の表示態様の一例を示した模式図である。
図133】第2制御例における主制御装置のROMの内容を模式的に示した模式図である。
図134】(a)は、短リール演出選択テーブルの内容を模式的に示した模式図であり、(b)は、長リール演出選択テーブルの内容を模式的に示した模式図である。
図135】第2制御例における音声ランプ制御装置のRAMの内容を模式的に示した模式図である。
図136】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理2を示したフローチャートである。
図137】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるリール演出設定処理を示したフローチャートである。
図138】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理2を示したフローチャートである。
図139】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される入賞コマンド受信処理2を示したフローチャートである。
図140】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される大当たり関連コマンド処理2を示したフローチャートである。
図141】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるオープニング演出設定処理を示したフローチャートである。
図142】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動表示設定処理を示したフローチャートである。
図143】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動パターン選択処理2を示したフローチャートである。
図144】第2制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される特殊背面設定処理2を示したフローチャートである。
図145】第2制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理を示したフローチャートである。
図146】(a)は、第2制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるリール演出コマンド処理を示したフローチャートであり、(b)は、第2制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される移行演出コマンド処理を示したフローチャートである。
図147】第2制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される付与演出コマンド処理を示したフローチャートである。
図148】第3制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される保留予告演出の演出態様を模式的に示した模式図である。
図149】第3制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される保留予告演出の演出態様を模式的に示した模式図である。
図150】第3制御例における音声ランプ制御装置のROMの構成を示したブロック図である。
図151】第3制御例における保留予告実行判定テーブルの内容を示した模式図である。
図152】第3制御例における表示制御装置のワークRAMの内容を模式的に示した模式図である。
図153】第3制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される入賞コマンド受信処理を示したフローチャートである。
図154】第3制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留予告設定処理を示したフローチャートである。
図155】第3制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される停止コマンド受信処理3を示したフローチャートである。
図156】第3制御例における表示制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理を示したフローチャートである。
図157】第3制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される変動パターンコマンド処理3を示したフローチャートである。
図158】(a)は、第3制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される保留予告コマンド処理を示したフローチャートであり、(b)は、第3制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される背面画像変更コマンド処理3を示したフローチャートである。
図159】第3制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される背面D移行時処理を示したフローチャートである。
図160】第3制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される背面D終了時処理を示したフローチャートである。
図161】第3制御例における表示制御装置内のMPUにより実行される各種画像設定処理3を示したフローチャートである。
図162】回転ユニットの変形例を模式的に示した模式図である。
図163】回転ユニットの変形例を模式的に示した模式図である。
図164】回転ユニットの変形例を模式的に示した模式図である。
図165】第4制御例における連続短リーチ演出の流れを示した模式図である。
図166】第4制御例における連続短リーチ演出の表示態様の一例を模式的に示した模式図である。
図167】第4制御例における連続短リーチ演出の表示態様の一例を模式的に示した模式図である。
図168】第4制御例における音声ランプ制御装置のROMの内容を模式的に示した模式図である。
図169】第4制御例における音声ランプ制御装置のRAMの内容を模式的に示した模式図である。
図170】第4制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される入賞コマンド受信処理3を示したフローチャートである。
図171】第4制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される当たり用連続短リーチ演出設定処理を示したフローチャートである。
図172】第4制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される外れ用連続短リーチ演出設定処理を示したフローチャートである。
図173】第4制御例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動パターン設定処理4を示したフローチャートである。
図174】第3制御例の第1変形例における保留予告演出の表示態様の一例を示した模式図である。
図175】第3制御例の第2変形例における特殊保留予告演出の表示態様の一例を示した模式図である。
図176】第3制御例の第2変形例における特殊保留予告演出の表示態様の一例を示した模式図である。
図177】第2制御例の第1変形例におけるリール演出の表示態様の一例を示した模式図である。
図178】回転ユニットの変形例を模式的に示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図47を参照し、第1実施形態として、本発明をパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)1に適用した場合の一実施形態について説明する。図1は、第1実施形態におけるパチンコ機10の正面図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤13の正面図であり、図3はパチンコ機10の背面図である。
【0019】
図1に示すように、パチンコ機10は、略矩形状に組み合わせた木枠により外殻が形成される外枠2と、その外枠2と略同一の外形形状に形成され外枠2に対して開閉可能に支持された内枠4とを備えている。外枠2には、内枠4を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ18が取り付けられ、そのヒンジ18が設けられた側を開閉の軸として内枠4が正面手前側へ開閉可能に支持されている。
【0020】
内枠4には、多数の釘や入球口63,64等を有する遊技盤13(図2参照)が裏面側から着脱可能に装着される。この遊技盤13の前面を球(遊技球)が流下することにより弾球遊技が行われる。なお、内枠4には、球を遊技盤13の前面領域に発射する球発射ユニット112a(図4参照)やその球発射ユニット112aから発射された球を遊技盤13の前面領域まで誘導する発射レール(図示せず)等が取り付けられている。
【0021】
内枠4の前面側には、その前面上側を覆う前扉5と、その下側を覆う下皿ユニット15とが設けられている。前扉5および下皿ユニット15を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ19が取り付けられ、そのヒンジ19が設けられた側を開閉の軸として前扉5および下皿ユニット15が正面手前側へ開閉可能に支持されている。なお、内枠4の施錠と前扉5の施錠とは、シリンダ錠20の鍵穴21に専用の鍵を差し込んで所定の操作を行うことでそれぞれ解除される。
【0022】
前扉5は、装飾用の樹脂部品や電気部品等を組み付けたものであり、その略中央部には略楕円形状に開口形成された窓部5cが設けられている。前扉5の裏面側には2枚の板ガラス8を有するガラスユニット16が配設され、そのガラスユニット16を介して遊技盤13の前面がパチンコ機10の正面側に視認可能となっている。
【0023】
前扉5には、球を貯留する上皿17が前方へ張り出して上面を開放した略箱状に形成されており、この上皿17に賞球や貸出球などが排出される。上皿17の底面は正面視(図1参照)右側に下降傾斜して形成され、その傾斜により上皿17に投入された球が球発射ユニット112a(図4参照)へと案内される。また、上皿17の上面には、枠ボタン22が設けられている。この枠ボタン22は、例えば、第3図柄表示装置81(図2参照)で表示される演出のステージを変更したり、スーパーリーチの演出内容を変更したりする場合などに、遊技者により操作される。
【0024】
前扉5には、その周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて、点灯又は点滅することにより発光態様が変更制御され、遊技中の演出効果を高める役割を果たす。窓部5cの周縁には、LED等の発光手段を内蔵した電飾部29〜33が設けられている。パチンコ機10においては、これら電飾部29〜33が大当たりランプ等の演出ランプとして機能し、大当たり時やリーチ演出時等には内蔵するLEDの点灯や点滅によって各電飾部29〜33が点灯または点滅して、大当たり中である旨、或いは大当たり一歩手前のリーチ中である旨が報知される。また、前扉5の正面視(図1参照)左上部には、LED等の発光手段が内蔵され賞球の払い出し中とエラー発生時とを表示可能な表示ランプ34が設けられている。
【0025】
また、右側の電飾部32下側には、前扉5の裏面側を視認できるように裏面側より透明樹脂を取り付けて小窓35が形成され、遊技盤13前面の貼着スペースK1(図2参照)に貼付される証紙等がパチンコ機10の前面から視認可能とされている。また、パチンコ機10においては、より煌びやかさを醸し出すために、電飾部29〜33の周りの領域にクロムメッキを施したABS樹脂製のメッキ部材36が取り付けられている。
【0026】
窓部5cの下方には、貸球操作部40が配設されている。貸球操作部40には、度数表示部41と、球貸しボタン42と、返却ボタン43とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)(図示せず)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部40が操作されると、その操作に応じて球の貸出が行われる。具体的には、度数表示部41はカード等の残額情報が表示される領域であり、内蔵されたLEDが点灯して残額情報として残額が数字で表示される。球貸しボタン42は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿17に供給される。返却ボタン43は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿17に球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部40が不要となるが、この場合には、貸球操作部40の設置部分に飾りシール等を付加して部品構成は共通のものとしても良い。カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との共通化を図ることができる。
【0027】
上皿17の下側に位置する下皿ユニット15には、その中央部に上皿17に貯留しきれなかった球を貯留するための下皿50が上面を開放した略箱状に形成されている。下皿50の右側には、球を遊技盤13の前面へ打ち込むために遊技者によって操作される操作ハンドル51が配設される。
【0028】
操作ハンドル51の内部には、球発射ユニット112aの駆動を許可するためのタッチセンサ51aと、押下操作している期間中には球の発射を停止する発射停止スイッチ51bと、操作ハンドル51の回動操作量(回動位置)を電気抵抗の変化により検出する可変抵抗器(図示せず)などが内蔵されている。操作ハンドル51が遊技者によって右回りに回動操作されると、タッチセンサ51aがオンされると共に可変抵抗器の抵抗値が回動操作量に対応して変化し、その可変抵抗器の抵抗値に対応した強さ(発射強度)で球が発射され、これにより遊技者の操作に対応した飛び量で遊技盤13の前面へ球が打ち込まれる。また、操作ハンドル51が遊技者により操作されていない状態においては、タッチセンサ51aおよび発射停止スイッチ51bがオフとなっている。
【0029】
下皿50の正面下方部には、下皿50に貯留された球を下方へ排出する際に操作するための球抜きレバー52が設けられている。この球抜きレバー52は、常時、右方向に付勢されており、その付勢に抗して左方向へスライドさせることにより、下皿50の底面に形成された底面口が開口して、その底面口から球が自然落下して排出される。この球抜きレバー52の操作は、通常、下皿50の下方に下皿50から排出された球を受け取る箱(一般に「千両箱」と称される)を置いた状態で行われる。下皿50の右方には、上述したように操作ハンドル51が配設され、下皿50の左方には灰皿53が取り付けられている。
【0030】
図2に示すように、遊技盤13は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60に、球案内用の多数の釘(図示せず)や風車の他、レール76,77、一般入球口63、第2入球口640、可変入賞装置65、スルーゲート67、可変表示装置ユニット80、振分装置700等を組み付けて構成され、その周縁部が内枠4(図1参照)の裏面側に取り付けられる。ベース板60は薄い板材を張り合わせた木材からなり、その正面側からベース板60の背面側に配設された各種構造体を遊技者に目視できないように形成される。一般入球口63、第2入球口640、可変入賞装置65、可変表示装置ユニット80、振分装置700の開口部710aは、ルータ加工によってベース板60に形成された貫通穴に配設され、遊技盤13の前面側からタッピングネジ等により固定されている。また、詳細については後述するが、振分装置700の内部には、球が入球し得る第1入球口64、および右側第2入球口640rが設けられている。開口部710aへと入球した球は、振分装置700によって第1入球口64、および右側第2入球口640rのいずれかに振り分けられる(図43参照)。
【0031】
遊技盤13の前面中央部分は、前扉5の窓部5c(図1参照)を通じて内枠4の前面側から視認することができる。以下に、主に図2を参照して、遊技盤13の構成について説明する。
【0032】
遊技盤13の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した外レール77が植立され、その外レール77の内側位置には外レール77と同様に帯状の金属板で形成した円弧状の内レール76が植立される。この内レール76と外レール77とにより遊技盤13の前面外周が囲まれ、遊技盤13とガラスユニット16(図1参照)とにより前後が囲まれることにより、遊技盤13の前面には、球の挙動により遊技が行われる遊技領域が形成される。遊技領域は、遊技盤13の前面であって2本のレール76,77とレール間を繋ぐ樹脂製の外縁部材73とにより区画して形成される領域(入賞口等が配設され、発射された球が流下する領域)である。
【0033】
2本のレール76,77は、球発射ユニット112a(図4参照)から発射された球を遊技盤13上部へ案内するために設けられたものである。内レール76の先端部分(図2の左上部)には戻り球防止部材68が取り付けられ、一旦、遊技盤13の上部へ案内された球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。外レール77の先端部(図2の右上部)には、球の最大飛翔部分に対応する位置に返しゴム69が取り付けられ、所定以上の勢いで発射された球は、返しゴム69に当たって、勢いが減衰されつつ中央部側へ跳ね返される。
【0034】
遊技領域の正面視左側下部(図2の左側下部)には、発光手段である複数のLEDおよび7セグメント表示器を備える第1図柄表示装置37A,37Bが配設されている。第1図柄表示装置37A,37Bは、主制御装置110(図4参照)で行われる各制御に応じた表示がなされるものであり、主にパチンコ機10の遊技状態の表示が行われる。本実施形態では、第1図柄表示装置37A,37Bは、球が、第1入球口64へ入賞したか、第2入球口640、右側第2入球口640rへ入賞したかに応じて使い分けられるように構成されている。具体的には、球が、第1入球口64へ入賞した場合には、第1図柄表示装置37Aが作動し、一方で、球が、第2入球口640、または右側第2入球口640rへ入賞した場合には、第1図柄表示装置37Bが作動するように構成されている。
【0035】
また、第1図柄表示装置37A,37Bは、LEDにより、パチンコ機10が確変中か時短中か通常中であるかを点灯状態により示したり、変動中であるか否かを点灯状態により示したり、停止図柄が確変大当たり(大当たりA,C)に対応した図柄か通常大当たり(大当たりB)に対応した図柄か外れ図柄であるかを点灯状態により示したり、保留球数を点灯状態により示すと共に、7セグメント表示装置により、大当たり中のラウンド数やエラー表示を行う。なお、複数のLEDは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤、緑、青)が異なるよう構成され、その発光色の組み合わせにより、少ないLEDでパチンコ機10の各種遊技状態を示唆することができる。
【0036】
なお、本パチンコ機10では、第1入球口64,第2入球口640,右側第2入球口640rのいずれかに入賞があったことを契機として抽選が行われる。パチンコ機10は、その抽選において、大当たりか否かの当否判定(大当たり抽選)を行うと共に、大当たりと判定した場合はその大当たり種別の判定も行う。ここで判定される大当たり種別としては、15R確変大当たり(大当たりA)、15R通常大当たり(大当たりB)、2R確変大当たり(大当たりC)が用意されている。第1図柄表示装置37A,37Bには、変動終了後の停止図柄として抽選の結果が大当たりであるか否かが示されるだけでなく、大当たりである場合はその大当たり種別に応じた図柄が示される。
【0037】
ここで、「15R確変大当たり」(大当たりA)とは、最大ラウンド数が15ラウンドの大当たりの後に高確率状態へ移行する確変大当たりのことであり、「2R確変大当たり」(大当たりC)とは、最大ラウンド数が2ラウンドの大当たりの後に高確率状態へ移行する確変大当たりのことである。一方、「15R通常大当たり」(大当たりB)は、最大ラウンド数が15ラウンドの大当たりの後に、低確率状態へ移行すると共に、所定の変動回数の間(例えば、100変動回数)は時短状態となる大当たりのことである。
【0038】
また、「高確率状態」とは、大当たり終了後に付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる確率変動中(確変中)の時をいい、換言すれば、特別遊技状態へ移行し易い遊技の状態のことである。本実施形態における高確率状態(確変中)は、後述する第2図柄の当たり確率がアップして第2入球口640へ球が入賞し易い遊技の状態を含む。「低確率状態」とは、確変中でない時をいい、大当たり確率が通常の状態、即ち、確変の時より大当たり確率が低い状態をいう。また、「低確率状態」のうちの時短状態(時短中)とは、大当たり確率が通常の状態であると共に、大当たり確率がそのままで第2図柄の当たり確率のみがアップして第2入球口640へ球が入賞し易い遊技の状態のことをいう。一方、パチンコ機10が通常中とは、確変中でも時短中でもない遊技の状態(大当たり確率も第2図柄の当たり確率もアップしていない状態)である。
【0039】
確変中や時短中は、第2図柄の当たり確率がアップするだけではなく、第2入球口640に付随する電動役物640aが開放される時間も変更され、通常中と比して長い時間が設定される。電動役物640aが開放された状態(開放状態)にある場合は、その電動役物640aが閉鎖された状態(閉鎖状態)にある場合と比して、第2入球口640へ球が入賞しやすい状態となる。よって、確変中や時短中は、第2入球口640へ球が入賞し易い状態となり、大当たり抽選が行われる回数を増やすことができる。
【0040】
なお、確変中や時短中において、第2入球口640に付随する電動役物640aの開放時間を変更するのではなく、または、その開放時間を変更することに加えて、1回の当たりで電動役物640aが開放する回数を通常中よりも増やす変更を行うものとしてもよい。また、確変中や時短中において、第2図柄の当たり確率は変更せず、第2入球口640に付随する電動役物640aが開放される時間および1回の当たりで電動役物640aが開放する回数の少なくとも一方を変更するものとしてもよい。また、確変中や時短中において、第2入球口640に付随する電動役物640aが開放される時間や、1回の当たりで電動役物640aを開放する回数はせず、第2図柄の当たり確率だけを、通常中と比してアップするよう変更するものであってもよい。
【0041】
遊技領域には、球が入賞することにより5個から15個の球が賞球として払い出される複数の一般入球口63が配設されている。また、遊技領域の中央部分には、可変表示装置ユニット80が配設されている。可変表示装置ユニット80には、第1入球口64、第2入球口640、右側第2入球口640rのいずれかの入賞(始動入賞)をトリガとして、第1図柄表示装置37A,37Bにおける変動表示と同期させながら、第3図柄の変動表示を行う液晶ディスプレイ(以下単に「表示装置」と略す)で構成された第3図柄表示装置81と、スルーゲート67の球の通過をトリガとして第2図柄を変動表示するLEDで構成される第2図柄表示装置(図示せず)とが設けられている。
【0042】
また、可変表示装置ユニット80には、第3図柄表示装置81の外周を囲むようにして、センターフレーム600が配設されている。このセンターフレーム600の中央に開口される開口部から第3図柄表示装置81が視認可能とされる。
【0043】
第3図柄表示装置81は9インチサイズの大型の液晶ディスプレイで構成されるものであり、表示制御装置114(図4参照)によって表示内容が制御されることにより、例えば上、中および下の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄(第3図柄)によって構成され、これらの第3図柄が図柄列毎に横スクロールして第3図柄表示装置81の表示画面上にて第3図柄が可変表示されるようになっている。本実施形態の第3図柄表示装置81は、主制御装置110(図4参照)の制御に伴った遊技状態の表示が第1図柄表示装置37A,37Bで行われるのに対して、その第1図柄表示装置37A,37Bの表示に応じた装飾的な表示を行うものである。なお、表示装置に代えて、例えばリール等を用いて第3図柄表示装置81を構成するようにしても良い。
【0044】
第2図柄表示装置は、球がスルーゲート67を通過する毎に表示図柄(第2図柄(図示せず))としての「○」の図柄と「×」の図柄とを所定時間交互に点灯させる変動表示を行うものである。パチンコ機10では、球がスルーゲート67を通過したことが検出されると、当たり抽選が行われる。その当たり抽選の結果、当たりであれば、第2図柄表示装置において、第2図柄の変動表示後に「○」の図柄が停止表示される。また、当たり抽選の結果、外れであれば、第2図柄表示装置において、第3図柄の変動表示後に「×」の図柄が停止表示される。
【0045】
パチンコ機10は、第2図柄表示装置における変動表示が所定図柄(本実施形態においては「○」の図柄)で停止した場合に、第2入球口640に付随された電動役物640aが所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。
【0046】
第2図柄の変動表示にかかる時間は、遊技状態が通常中の場合よりも、確変中または時短中の方が短くなるように設定される。これにより、確変中および時短中は、第2図柄の変動表示が短い時間で行われるので、当たり抽選を通常中よりも多く行うことができる。よって、当たり抽選において当たりとなる機会が増えるので、第2入球口640の電動役物640aが開放状態となる機会を遊技者に多く与えることができる。よって、確変中および時短中は、第2入球口640へ球が入賞しやすい状態とすることができる。
【0047】
なお、確変中または時短中において、当たり確率を高める、1回に当たりに対する電動役物640aの開放時間や開放回数を増やすなど、その他の方法によっても、確変中または時短中に第2入球口640へ球が入賞しやすい状態としている場合は、第2図柄の変動表示にかかる時間を遊技状態にかかわらず一定としてもよい。一方、第2図柄の変動表示にかかる時間を、確変中または時短中において通常中よりも短く設定する場合は、当たり確率を遊技状態にかかわらず一定にしてもよいし、また、1回の当たりに対する電動役物640aの開放時間や開放回数を遊技状態にかかわらず一定にしてもよい。
【0048】
スルーゲート67は、可変表示装置ユニット80の両側の領域において遊技盤に組み付けられる。スルーゲート67は、遊技盤に発射された球のうち、遊技盤を流下する球の一部が通過可能に構成されている。スルーゲート67を球が通過すると、第2図柄の当たり抽選が行われる。当たり抽選の後、第2図柄表示装置にて変動表示を行い、当たり抽選の結果が当たりであれば、変動表示の停止図柄として「○」の図柄を表示し、当たり抽選の結果が外れであれば、変動表示の停止図柄として「×」の図柄を表示する。
【0049】
球のスルーゲート67の通過回数は、合計で最大4回まで保留され、その保留球数が上述した第1図柄表示装置37A,37Bにより表示されると共に第2図柄保留ランプ(図示せず)においても点灯表示される。第2図柄保留ランプは、最大保留数分の4つ設けられ、第3図柄表示装置81の下方に左右対称に配設されている。
【0050】
なお、第2図柄の変動表示は、本実施形態のように、第2図柄表示装置において複数のランプの点灯と非点灯を切り換えることにより行うものの他、第1図柄表示装置37A,37Bおよび第3図柄表示装置81の一部を使用して行うようにしても良い。同様に、第2図柄保留ランプの点灯を第3図柄表示装置81の一部で行うようにしても良い。また、スルーゲート67の球の通過に対する最大保留球数は4回に限定されるものでなく、3回以下、又は、5回以上の回数(例えば、8回)に設定しても良い。また、スルーゲートの組み付け数は2つに限定されるものではなく、3つ以上の複数であっても良い。また、スルーゲートの組み付け位置は可変表示装置ユニット80の左右両側に限定されるものではなく、例えば、可変表示装置ユニット80の下方でも良い。また、第1図柄表示装置37A,37Bにより保留球数が示されるので、第2図柄保留ランプにより点灯表示を行わないものとしてもよい。
【0051】
可変表示装置ユニット80の下方には、球が入賞し得る振分装置700が配設されている。この振分装置700に対して、開口部710aを介して球が入賞(入球)すると、その入球した球が第1入球口64、または右側第2入球口640rのどちらかに振り分けられる。球が第1入球口64へ入賞(入球)すると、遊技盤13の裏面側に設けられる第1入球口スイッチ(図示せず)がオンとなり、その第1入球口スイッチのオンに起因して主制御装置110(図4参照)で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄表示装置37Aで示される。また、球が右側第2入球口640へ入賞すると、右側第2入球口640rの場合と同様に、遊技盤13の裏面側に設けられる第2入球口スイッチ(図示せず)がオンとなり、その第2入球口スイッチのオンに起因して主制御装置110(図4参照)で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄表示装置37Bで示される。
【0052】
一方、振分装置700の正面視下方には、球が入賞し得る第2入球口640が配設されている。第2入球口640へ球が入賞すると遊技盤13の裏面側に設けられる第2入球口スイッチ(図示せず)がオンとなり、その第2入球口スイッチのオンに起因して主制御装置110(図4参照)で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄表示装置37Bで示される。
【0053】
また、第1入球口64、第2入球口640、および右側第2入球口640rは、それぞれ、球が入賞すると5個の球が賞球として払い出される入賞口の1つにもなっている。なお、本実施形態においては、第1入球口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数と、第2入球口640へ球が入賞した場合に払い出される賞球数と、右側第2入球口640rへ球が入賞した場合に払い出される賞球数とを同じに構成したが、第1入球口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数と第2入球口640へ球が入賞した場合に払い出される賞球数と右側第2入球口640rへ球が入賞した場合に払い出される賞球数とを異なる数、例えば、第1入球口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数を3個とし、第2入球口640、および右側第2入球口640rへ球が入賞した場合に払い出される賞球数を5個として構成してもよい。
【0054】
第2入球口640には電動役物640aが付随されている。この電動役物640aは開閉可能に構成されており、通常は電動役物640aが閉鎖状態(縮小状態)となって、球が第2入球口640へ入賞しにくい状態となっている。一方、スルーゲート67への球の通過を契機として行われる第2図柄の変動表示の結果、「○」の図柄が第2図柄表示装置に表示された場合、電動役物640aが開放状態(拡大状態)となり、球が第2入球口640へ入賞しやすい状態となる。
【0055】
上述した通り、確変中および時短中は、通常中と比して第2図柄の当たり確率が高く、また、第2図柄の変動表示にかかる時間も短いので、第2図柄の変動表示において「○」の図柄が表示され易くなって、電動役物640aが開放状態(拡大状態)となる回数が増える。更に、確変中または時短中は、電動役物640aが開放される時間も、通常中より長くなる。よって、確変中または時短中は、通常時と比して、第2入球口640へ球が入賞しやすい状態を作ることができる。
【0056】
よって、通常中においては、第2入球口640に付随する電動役物が閉鎖状態にある場合が多く、第2入球口640に入賞しづらいので、基本的に開口部710aへと球が入球し、その入球した球が第1入球口64、または右側第2入球口640rへと振り分けられることで大当たり抽選が実行される。
【0057】
一方、確変中や時短中は、左右どちらかのスルーゲート67に球を通過させることで、第2入球口640に付随する電動役物640aが開放状態となりやすく、第2入球口640に入賞しやすい状態であるので、開口部710aへと入球した球が第1入球口64、または右側第2入球口640rへと振り分けられることに加えて、第2入球口640へと入球したことに伴う大当たり抽選も実行され易くなる。従って、通常中よりも大当たり抽選の機会が多くなるので、通常中に比較して遊技者に有利となる。
【0058】
このように、本実施形態のパチンコ機10は、パチンコ機10の遊技状態(確変中であるか、時短中であるか、通常中であるか)に応じて、遊技者に対し、球の発射の仕方を変えさせることができる。よって、遊技者に対して、球の打ち方に変化をもたらすことができるので、遊技を楽しませることができる。
【0059】
振分装置700の下側には可変入賞装置65が配設されており、その略中央部分に横長矩形状の特定入賞口(大開放口)65aが設けられている。パチンコ機10においては、第1入球口64、第2入球口640、右側第2入球口640rのいずれかの入賞に起因して行われた大当たり抽選が大当たりとなると、所定時間(変動時間)が経過した後に、大当たりの停止図柄となるよう第1図柄表示装置37A又は第1図柄表示装置37Bを点灯させると共に、その大当たりに対応した停止図柄を第3図柄表示装置81に表示させて、大当たりの発生が示される。その後、球が入賞し易い特別遊技状態(大当たり)に遊技状態が遷移する。この特別遊技状態として、通常時には閉鎖されている特定入賞口65aが、所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される。
【0060】
この特定入賞口65aは、所定時間が経過すると閉鎖され、その閉鎖後、再度、その特定入賞口65aが所定時間開放される。この特定入賞口65aの開閉動作は、最高で例えば15回(15ラウンド)繰り返し可能にされている。この開閉動作が行われている状態が、遊技者にとって有利な特別遊技状態の一形態であり、遊技者には、遊技上の価値(遊技価値)の付与として通常時より多量の賞球の払い出しが行われる。
【0061】
可変入賞装置65は、具体的には、特定入賞口65aを覆う横長矩形状の開閉板と、その開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイド(図示せず)とを備えている。特定入賞口65aは、通常時は、球が入賞できないか又は入賞し難い閉状態になっている。大当たりの際には大開放口ソレノイドを駆動して開閉板を前面下側に傾倒し、球が特定入賞口65aに入賞しやすい開状態を一時的に形成し、その開状態と通常時の閉状態との状態を交互に繰り返すように作動する。
【0062】
なお、上記した形態に特別遊技状態は限定されるものではない。特定入賞口65aとは別に開閉される大開放口を遊技領域に設け、第1図柄表示装置37A,37Bにおいて大当たりに対応したLEDが点灯した場合に、特定入賞口65aが所定時間開放され、その特定入賞口65aの開放中に、球が特定入賞口65a内へ入賞することを契機として特定入賞口65aとは別に設けられた大開放口が所定時間、所定回数開放される遊技状態を特別遊技状態として形成するようにしても良い。また、特定入賞口65aは1つに限るものではなく、1つ若しくは2以上の複数(例えば3つ)配置しても良く、また配置位置も振分装置700の正面視下側に限らず、例えば、可変表示装置ユニット80の左方でも良い。
【0063】
遊技盤13の下側における右隅部には、証紙や識別ラベル等を貼着するための貼着スペースK1が設けられ、貼着スペースK1に貼られた証紙等は、前扉5の小窓35(図1参照)を通じて視認することができる。
【0064】
遊技盤13には、第1アウト口71が設けられている。遊技領域を流下する球であって、いずれの入球口63,64,65a,640,640rにも入賞しなかった球は、第1アウト口71を通って図示しない球排出路へと案内される。第1アウト口71は、振分装置700の下方に配設される。
【0065】
遊技盤13には、球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)とが配設されている。
【0066】
図3に示すように、パチンコ機10の背面側には、制御基板ユニット90,91と、裏パックユニット94とが主に備えられている。制御基板ユニット90は、主基板(主制御装置110)と音声ランプ制御基板(音声ランプ制御装置113)と表示制御基板(表示制御装置114)とが搭載されてユニット化されている。制御基板ユニット91は、払出制御基板(払出制御装置111)と発射制御基板(発射制御装置112)と電源基板(電源装置115)とカードユニット接続基板116とが搭載されてユニット化されている。
【0067】
裏パックユニット94は、保護カバー部を形成する裏パック92と払出ユニット93とがユニット化されている。また、各制御基板には、各制御を司る1チップマイコンとしてのMPU、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等が、必要に応じて搭載されている。
【0068】
なお、主制御装置110、音声ランプ制御装置113および表示制御装置114、払出制御装置111および発射制御装置112、電源装置115、カードユニット接続基板116は、それぞれ基板ボックス100〜104に収納されている。基板ボックス100〜104は、ボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えており、そのボックスベースとボックスカバーとが互いに連結されて、各制御装置や各基板が収納される。
【0069】
また、基板ボックス100(主制御装置110)および基板ボックス102(払出制御装置111および発射制御装置112)は、ボックスベースとボックスカバーとを封印ユニット(図示せず)によって開封不能に連結(かしめ構造による連結)している。また、ボックスベースとボックスカバーとの連結部には、ボックスベースとボックスカバーとに亘って封印シール(図示せず)が貼着されている。この封印シールは、脆性な素材で構成されており、基板ボックス100,102を開封するために封印シールを剥がそうとしたり、基板ボックス100,102を無理に開封しようとすると、ボックスベース側とボックスカバー側とに切断される。よって、封印ユニット又は封印シールを確認することで、基板ボックス100,102が開封されたかどうかを知ることができる。
【0070】
払出ユニット93は、裏パックユニット94の最上部に位置して上方に開口したタンク130と、タンク130の下方に連結され下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール131と、タンクレール131の下流側に縦向きに連結されるケースレール132と、ケースレール132の最下流部に設けられ、払出モータ216(図4参照)の所定の電気的構成により球の払出を行う払出装置133とを備えている。タンク130には、遊技ホールの島設備から供給される球が逐次補給され、払出装置133により必要個数の球の払い出しが適宜行われる。タンクレール131には、当該タンクレール131に振動を付加するためのバイブレータ134が取り付けられている。
【0071】
また、払出制御装置111には状態復帰スイッチ120が設けられ、発射制御装置112には可変抵抗器の操作つまみ121が設けられ、電源装置115にはRAM消去スイッチ122が設けられている。状態復帰スイッチ120は、例えば、払出モータ216(図4参照)部の球詰まり等、払出エラーの発生時に球詰まりを解消(正常状態への復帰)するために操作される。操作つまみ121は、発射ソレノイドの発射力を調整するために操作される。RAM消去スイッチ122は、パチンコ機10を初期状態に戻したい場合に電源投入時に操作される。
【0072】
次に、図4を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。図4は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
【0073】
主制御装置110には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU201が搭載されている。MPU201には、該MPU201により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM202と、そのROM202内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM203と、そのほか、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。主制御装置110では、MPU201によって、大当たり抽選や第1図柄表示装置37A,37Bおよび第3図柄表示装置81における表示の設定、第2図柄表示装置における表示結果の抽選といったパチンコ機10の主要な処理を実行する。
【0074】
なお、払出制御装置111や音声ランプ制御装置113などのサブ制御装置に対して動作を指示するために、主制御装置110から該サブ制御装置へ各種のコマンドがデータ送受信回路によって送信されるが、かかるコマンドは、主制御装置110からサブ制御装置へ一方向にのみ送信される。
【0075】
RAM203は、各種エリア、カウンタ、フラグのほか、MPU201の内部レジスタの内容やMPU201により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。なお、RAM203は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM203に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。
【0076】
停電などの発生により電源が遮断されると、その電源遮断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタの値がRAM203に記憶される。一方、電源投入時(停電解消による電源投入を含む。以下同様)には、RAM203に記憶される情報に基づいて、パチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。RAM203への書き込みはメイン処理(図示せず)によって電源遮断時に実行され、RAM203に書き込まれた各値の復帰は電源投入時の立ち上げ処理(図示せず)において実行される。なお、MPU201のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路252からの停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU201へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図示せず)が即座に実行される。
【0077】
主制御装置110のMPU201には、アドレスバスおよびデータバスで構成されるバスライン204を介して入出力ポート205が接続されている。入出力ポート205には、払出制御装置111、音声ランプ制御装置113、第1図柄表示装置37A,37B、第2図柄表示装置、第2図柄保留ランプ、特定入賞口65aの開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイドや電動役物を駆動するためのソレノイドなどからなるソレノイド209が接続され、MPU201は、入出力ポート205を介してこれらに対し各種コマンドや制御信号を送信する。
【0078】
また、入出力ポート205には、図示しないスイッチ群およびスライド位置検出センサSや回転位置検出センサRを含むセンサ群などからなる各種スイッチ208、電源装置115に設けられた後述のRAM消去スイッチ回路253が接続され、MPU201は各種スイッチ208から出力される信号や、RAM消去スイッチ回路253より出力されるRAM消去信号SG2に基づいて各種処理を実行する。
【0079】
払出制御装置111は、払出モータ216を駆動させて賞球や貸出球の払出制御を行うものである。演算装置であるMPU211は、そのMPU211により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM212と、ワークメモリ等として使用されるRAM213とを有している。
【0080】
払出制御装置111のRAM213は、主制御装置110のRAM203と同様に、MPU211の内部レジスタの内容やMPU211により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。RAM213は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM213に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。なお、主制御装置110のMPU201と同様、MPU211のNMI端子にも、停電等の発生による電源遮断時に停電監視回路252から停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU211へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図示せず)が即座に実行される。
【0081】
払出制御装置111のMPU211には、アドレスバスおよびデータバスで構成されるバスライン214を介して入出力ポート215が接続されている。入出力ポート215には、主制御装置110や払出モータ216、発射制御装置112などがそれぞれ接続されている。また、図示はしないが、払出制御装置111には、払い出された賞球を検出するための賞球検出スイッチが接続されている。なお、該賞球検出スイッチは、払出制御装置111に接続されるが、主制御装置110には接続されていない。
【0082】
発射制御装置112は、主制御装置110により球の発射の指示がなされた場合に、操作ハンドル51の回動操作量に応じた球の打ち出し強さとなるよう球発射ユニット112aを制御するものである。球発射ユニット112aは、図示しない発射ソレノイドおよび電磁石を備えており、その発射ソレノイドおよび電磁石は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセンサ51aにより検出し、球の発射を停止させるための発射停止スイッチ51bがオフ(操作されていないこと)を条件に、操作ハンドル51の回動操作量(回動位置)に対応して発射ソレノイドが励磁され、操作ハンドル51の操作量に応じた強さで球が発射される。
【0083】
音声ランプ制御装置113は、音声出力装置(図示しないスピーカなど)226における音声の出力、ランプ表示装置(電飾部29〜33、表示ランプ34など)227における点灯および消灯の出力、変動演出(変動表示)や予告演出といった表示制御装置114で行われる第3図柄表示装置81の表示態様の設定などを制御するものである。演算装置であるMPU221は、そのMPU221により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM222と、ワークメモリ等として使用されるRAM223とを有している。
【0084】
音声ランプ制御装置113のMPU221には、アドレスバスおよびデータバスで構成されるバスライン224を介して入出力ポート225が接続されている。入出力ポート225には、主制御装置110、表示制御装置114、音声出力装置226、ランプ表示装置227、タッチセンサ290、RTC292、発射センサ293、回転ユニット500(駆動モータ457、LED532を含む)、枠ボタン22などがそれぞれ接続されている。
【0085】
音声ランプ制御装置113は、主制御装置110から受信した各種のコマンド(変動パターンコマンド、停止種別コマンド等)に基づいて、第3図柄表示装置81の表示態様を決定し、決定した表示態様をコマンド(表示用変動パターンコマンド、表示用停止種別コマンド等)によって表示制御装置114へ通知する。また、音声ランプ制御装置113は、枠ボタン22からの入力を監視し、遊技者によって枠ボタン22が操作された場合は、第3図柄表示装置81で表示されるステージを変更したり、スーパーリーチ時の演出内容を変更したりするように、表示制御装置114へ指示する。ステージが変更される場合は、変更後のステージに応じた背面画像を第3図柄表示装置81に表示させるべく、変更後のステージに関する情報を含めた背面画像変更コマンドを表示制御装置114へ送信する。ここで、背面画像とは、第3図柄表示装置81に表示させる主要な画像である第3図柄の背面側に表示される画像のことである。表示制御装置114は、この音声ランプ制御装置113から送信されるコマンドに従って、第3図柄表示装置81に各種の画像を表示する。
【0086】
また、音声ランプ制御装置113は、公知のリアルタイムクロックで構成されたRTC292の計時する時刻を監視し、特定の時間帯(毎時00分〜03分の3分間)になった場合には、当該時間帯の間、第3図柄表示装置81で表示されるステージを特殊なステージに変更するための情報を含めた背面画像変更コマンドを表示制御装置114へ送信する。この特殊なステージが設定されている間は、枠ボタン22を操作(押下)してもステージが変更されない。特定の時間帯に特殊なステージに変更する構成とすることで、複数のパチンコ機10が並べて設置されているホール等において、特定の時間帯に一斉に特殊なステージに変更することができるので、統一感のある表示演出を実行することができる。
【0087】
また、音声ランプ制御装置113は、表示制御装置114から第3図柄表示装置81の表示内容を表すコマンド(表示コマンド)を受信する。音声ランプ制御装置113では、表示制御装置114から受信した表示コマンドに基づき、第3図柄表示装置81の表示内容に合わせて、その表示内容に対応する音声を音声出力装置226から出力し、また、その表示内容に対応させてランプ表示装置227の点灯および消灯を制御する。
【0088】
表示制御装置114は、音声ランプ制御装置113および第3図柄表示装置81が接続され、音声ランプ制御装置113より受信したコマンドに基づいて、第3図柄表示装置81における第3図柄の変動演出などの表示を制御するものである。また、表示制御装置114は、第3図柄表示装置81の表示内容を通知する表示コマンドを適宜音声ランプ制御装置113へ送信する。音声ランプ制御装置113は、この表示コマンドによって示される表示内容にあわせて音声出力装置226から音声を出力することで、第3図柄表示装置81の表示と音声出力装置226からの音声出力とをあわせることができる。
【0089】
電源装置115は、パチンコ機10の各部に電源を供給するための電源部251と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路252と、RAM消去スイッチ122(図3参照)が設けられたRAM消去スイッチ回路253とを有している。電源部251は、図示しない電源経路を通じて、各制御装置110〜114等に対して各々に必要な動作電圧を供給する装置である。その概要としては、電源部251は、外部より供給される交流24ボルトの電圧を取り込み、各種スイッチ208などの各種スイッチや、ソレノイド209などのソレノイド、モータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧などを生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧およびバックアップ電圧を各制御装置110〜114等に対して必要な電圧を供給する。
【0090】
停電監視回路252は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置110のMPU201および払出制御装置111のMPU211の各NMI端子へ停電信号SG1を出力するための回路である。停電監視回路252は、電源部251から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断、電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置110および払出制御装置111へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置110および払出制御装置111は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部251は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置110および払出制御装置111は、NMI割込処理(図示せず)を正常に実行し完了することができる。
【0091】
RAM消去スイッチ回路253は、RAM消去スイッチ122(図3参照)が押下された場合に、主制御装置110へ、バックアップデータをクリアさせるためのRAM消去信号SG2を出力するための回路である。主制御装置110は、パチンコ機10の電源投入時に、RAM消去信号SG2を入力した場合に、バックアップデータをクリアすると共に、払出制御装置111においてバックアップデータをクリアさせるための払出初期化コマンドを払出制御装置111に対して送信する。
【0092】
次いで、図5から図8を参照して、動作ユニット200の概略構成について説明する。図5は、動作ユニット200の正面斜視図であり、図6は、動作ユニット200の分解正面斜視図である。また、図7及び図8は、動作ユニット200の正面図である。
【0093】
なお、図7では、上下変位ユニット400の左右両端に配設された変位部材430が、それぞれ退避位置に変位された状態が、図8では、上下変位ユニット400の左右両端に配設された変位部材430がそれぞれ張出位置に変位された状態が、それぞれ図示される。
【0094】
図5から図8に示すように、動作ユニット200は、箱状に形成される背面ケース300を備え、その背面ケース300の内部空間には、その上方に上下変位ユニット400が、下方に発光装飾ユニット800が、それぞれ配設される。
【0095】
背面ケース300は、正面視略矩形の底壁部301と、その底壁部301の4辺の外縁から正面へ向けて立設される外壁部302とを備え、それら各壁部301,302により一面側(正面側)が開放された箱状に形成される。底壁部301には、その中央に正面視矩形の開口301aが開口形成され、その開口301aを通じて、底壁部301の背面に配設される第3図柄表示装置81(図2参照)が視認可能とされる。
【0096】
上下変位ユニット400は、背面ケース300の底壁部301に配設される正面視略矩形に形成される背面ベース420と、その背面ベース420に変位可能に配設される変位部材430及び装飾部材450とを備え、これら変位部材430及び装飾部材450を、背面ケース300の上方に退避する退避位置と、背面ケースの開口301a(即ち、第3図柄表示装置81)の正面側に張り出す張出位置との間で変位させることができる(図7及び図8参照)。
【0097】
この場合、装飾部材450には、回転ユニット500が配設されており、回転ユニット500を回転させると共に、回転ユニット500に配設する照射ユニット530のLEDを発光させることで、光の残像により模様や図柄を表示させることができる。かかる構造の詳細については後述する。
【0098】
発光装飾ユニット800は、ベース体810と、そのベース体810の正面側に配設される発光装置820とを主に備え、発光装置820の内部に配設された複数のLED821から発光する光の様態(例えば、照射するLED821の数)を変更することで、発光による演出を行う。なお、詳細については後述する。
【0099】
次いで、図9から図47を参照して、上下変位ユニット400、回転ユニット500、センターフレーム600、振分装置700及び発光装飾ユニット800の詳細構成を説明する。まず、図9から図24を参照して、上下変位ユニット400について説明する。
【0100】
初めに、図9から図14を参照して、上下変位ユニット400の全体構成について説明する。図9は、上下変位ユニット400の正面図であり、図10は、上下変位ユニット400の背面図である。図11及び図13は、上下変位ユニット400の正面斜視図であり、図12及び図14は、上下変位ユニット400の背面斜視図である。
【0101】
図9から図14に示すように、上下変位ユニット400は、正面視略L字形状の正面ベース410とその正面ベース410の背面側に重ね合される背面ベース420と、正面ベース410の正面側に配置される駆動モータ441と、その駆動モータ441の駆動力により回転される変位部材430と、その変位部材430の一端側に連結されて変位部材430の変位に伴って上下方向(図9上下方向)に変位される装飾部材450と、正面ベース410の一端側の前方に配設される正面カバー460と、その正面カバー460と正面ベース410との対向間の隙間に配設されて装飾部材の摺動を案内する案内棒P1と、装飾部材450の左右方向端部に配設されて装飾部材450の変位を規制する側壁部材470と、正面ベース410の正面側に配設される回転規制部材480と、を主に備えて形成される。
【0102】
なお、上下変位ユニット400は、装飾部材450を除いたすべての部材が左右対称に一対配設され、その一対の対向間に装飾部材450が介設される。また、一対に配設される部材の詳細な説明は、正面視左側(図9左側)に配設される部材のみを説明し、正面視右側(図9右側)に配設される部材には、正面視左側の部材と同一の符号を付して、その説明は省略することとする。
【0103】
正面ベース410は、正面視略L字形状の板状体から形成されると共に、略L字形状の長辺側を形成する第1片410Xと、略L字形状の短辺側を形成する第2片410Yとを主に備えて形成される。
【0104】
第1片410Xは、その延設方向が上下方向(図9上下方向)と平行に配設される。また、第1片410Xは、左右方向外側端部(左側端部)の正面側に立設する立設部412と、上部に断面円弧状に凹設された上側凹溝413と、下部に断面円弧状に形成された下側凹溝414と、を主に備えて形成される。
【0105】
立設部412は、後述する装飾部材450の摺動部451と当接して装飾部材450の後方への変位を規制する壁であり、第1片410Xの左側縁部の上部から下部に亘って形成される。
【0106】
上側凹溝413及び下側凹溝414は、その内側に後述する案内棒P1を内嵌する溝であり、案内棒P1の外径よりも大きな内径の半円弧状に凹設される。また、上側凹溝413及び下側凹溝414は、断面半円弧状に形成される軸が同一の直線上に位置して形成されると共に、上側凹溝413の上端部から下側凹溝414の下端部までの対向間の距離が、案内棒P1の軸方向寸法よりも大きく設定される。これにより、案内棒P1の両端部を上側凹溝413及び下側凹溝414に内嵌することができる。
【0107】
第2片410Yは、正面視縦長矩形に形成され、その中央部に前後方向に貫通する開口411と、背面側に突出する係合部415と、背面側に円柱形状に突出する軸支部416を主に備えて形成される。
【0108】
開口411は、正面ベース410の正面側に取着される駆動モータ441の軸部を正面ベース410の背面側に挿通するための開口であり、駆動モータ441の軸部に嵌合される伝達ギヤ442の外形よりも内径が大きく形成される。これにより、駆動モータ441が劣化等により故障した際には、駆動モータ441を正面ベース410から取り外して、開口411から伝達ギヤ442を上下変位ユニット400から取り外すことができる。その結果、新しい駆動モータ441の軸部に伝達ギヤ442を取着した後に、伝達ギヤ442を開口411を挿通させて配置できるので、駆動モータ441の軸部を、正面ベース410と背面ベース420との対向間に配置された状態の伝達ギヤ443の軸孔に挿通させながら、駆動モータ441を正面ベース410に配置する場合に比べて、簡易に行うことができ、部品交換時の工数を削減することができる。また、この場合、駆動モータ441の軸部に伝達ギヤ443の軸孔を確実に嵌合させることができるので、部品交換した際の信頼性を向上することができる。
【0109】
係合部415は、後述するねじりバネSP1の一端を係止するための突起であり、第2片410Yの背面側から突出すると共に、その突出先端が上下変位ユニット400の左右方向中央側に屈曲した断面略L字形状に形成される。これにより、背面側への突出部分でねじりバネSP1の軸周りの回転を規制すると共に、先端の屈曲部分でねじりバネSP1の背面側への変位を規制することができる。
【0110】
軸支部416は、金属材料からなる円柱形状の棒部材であり、正面ベース410の背面側に一端側が嵌合される。
【0111】
駆動モータ441は、上下変位ユニット400に駆動力を付与するモータであり、上述したように正面ベース410に配設されて、正面ベース410と背面ベース420との間に配設される伝達ギヤ442,443に駆動力を伝達することができる。
【0112】
伝達ギヤ442は、上述したように、軸孔が駆動モータ441の軸部に外嵌されて駆動モータ441に連結されるギヤであり、伝達ギヤ443と歯合して配設される。
【0113】
伝達ギヤ443は、その軸孔が正面ベース410の突起417を内嵌した状態で正面ベース410と背面ベース420との間に回転可能な状態で配設されるギヤであり、上述したように伝達ギヤ442と歯合した状態で配設される。よって、駆動モータ441の駆動力を伝達ギヤ442を介して、伝達ギヤ443に伝達できる。
【0114】
また、伝達ギヤ443は、背面側の側面にから突出する突起443aを備える。突起443aは、金属材料からなり、円柱形状に形成される棒部材であり、伝達ギヤ443の外周縁部に配設される。よって、上述したように駆動モータ441に駆動力が付与されて伝達ギヤ443が回転されると、突起443aは、伝達ギヤ443の軸を中心とした円弧状に変位される。
【0115】
背面ベース420は、正面ベース410の第2片410Yの正面視形状と略同一の外形形状に形成される板部材であり、外縁部に正面側に立設する立設部421を備える。
【0116】
立設部421は、正面ベース410と背面ベース420との対向間に隙間を形成するための壁であり、立設距離が、変位部材430と伝達ギヤ443とを合わせた前後方向の寸法よりも大きい寸法に設定され、前方側の端面が正面ベース410の背面側に当接した状態で配設される。その結果、正面ベース410及び背面ベース420の対向間に伝達ギヤ442,443及び後述する変位部材430を配置する隙間を形成することができる。
【0117】
変位部材430は、正面視略L字形状に形成されると共に、その外縁部分が背面側に突出する略箱形状に形成される。また、変位部材430は、その屈曲部分に前後方向に円形に貫通形成される貫通孔433と、長辺側の一側に前後方向に貫通形成される装飾側摺動孔432と、短辺側の他側に前後方向に貫通形成される駆動側摺動孔431と、長辺側の一側に外縁部分の突出部から突出する変位側係合部434と、を主に備える。
【0118】
貫通孔433は、正面ベース410の軸支部416が挿入される孔であり、軸支部416の外径よりも大きい内径に形成される。よって、正面ベース410の軸支部416に貫通孔433を挿通した後に、正面ベース410と背面ベース420とが組み合されることで、正面ベース410に対して変位部材430を変位可能な状態で正面ベース410に配設することができる。
【0119】
駆動側摺動孔431は、伝達ギヤ443の突起443aが挿通される長孔であり、短手方向の幅寸法が突起443aの外径よりも大きく設定される。また、駆動側摺動孔431は、長手方向が変位部材430の短辺側の延設方向(長手方向)と同一方向に形成され、上述したように、伝達ギヤ443が駆動モータ441の駆動力により回転されると、伝達ギヤ443の突起443aがその変位に伴って、駆動側摺動孔431の内側を摺動することで、変位部材430を貫通孔433を中心に回転させる。即ち、駆動モータ441を駆動させることで、変位部材430に貫通孔433を中心とした変位運動をさせることができる。
【0120】
装飾側摺動孔432は、後述する装飾部材450に配設されると共に円柱状に形成される支持部452aが挿通される長孔であり、短手方向の幅寸法が支持部452aの外径よりも大きく形成される。また、装飾側摺動孔432は、長手方向が変位部材430の長辺側の延設方向(長手方向)と同一方向に形成される。装飾側摺動孔432は、上述したように、変位部材430が貫通孔433を軸に回転されると、貫通孔433を中心とした円弧状の変位軌跡とされる。
【0121】
変位側係合部434は、後述するねじりバネSP1の他端側を係合する突起であり、変位部材430の背面側に突設される外縁部分の内周面から突出して形成される。また、変位側係合部434は、正面視略L字に屈曲した変位部材430の屈曲内側の側面に形成される。これにより、変位側係合部434とが変位部材430の背面側との内側に、ねじりバネSP1の他端側を係合させることができる。
【0122】
ねじりバネSP1は、そのねじり部分が変位部材430の貫通孔433(正面ベース410の軸支部416)の周囲に配設されると共に、変位部材430の回転軸周りに正面視左回転(上下変位ユニット400の正面視右側を構成する変位部材430には、その回転軸周りに正面視右回転)の付勢力を与えた状態で、一端側が正面ベース410の係合部415に、他端側が変位部材430の変位側係合部434に、それぞれ係合される。これにより、変位部材430は、正面ベース410に対して貫通孔433(正面ベース410の軸支部416)の軸周りに左回転(上下変位ユニット400の正面視右側を構成する変位部材430は右回転)する方向に常に付勢される。
【0123】
装飾部材450は、上述したように、左右一対に構成される上下変位ユニット400の一対の対向間に介設される部材であり、左右方向の大きさが、左右対称に配設される正面ベース410の左右方向の外側端部間の距離寸法と同一に設定される。
【0124】
装飾部材450は、下側が開放した正面視コ字状に形成され、その中央部分を構成する正面ベース452と、その正面ベース452の左右方向両端部に連結される摺動部451と、正面ベース452の背面を覆設する背面ベース453と、正面ベース452の正面側に回転可能に配置される回転ユニット500と、を主に備えて形成される。
【0125】
正面ベース452は、正面視横長矩形状の板状体から形成されると共に、上下の端面が背面側に屈曲する断面コ字状に形成される。正面ベース452は、背面側から突出する支持部452aと、左右方向両端部から正面側に突出する係合部452bと、左右方向両端の正面側に平滑に形成される当接面452hと、その当接面452hの下端に形成される傾斜面452gと、を主に備えて形成される。
【0126】
支持部452aは、上述したように、変位部材430の装飾側摺動孔432に挿入される棒部材であり、円柱形状の棒状体に形成される。これにより、変位部材430がモータ441の駆動力により変位されて、変位部材430の装飾側摺動孔432が貫通孔433を軸に回転変位すると、装飾側摺動孔432の内部に挿入された支持部452aが装飾側摺動孔432の変位に伴って変位される。その結果、支持部452aが変位されることで、装飾部材450を変位させることができる。
【0127】
係合部452bは、後述する付勢ばねSP2の他端が係合される突起であり、正面ベース452の両端部の正面側から鉤形状に突設される。
【0128】
当接面452hは、後述する規制ユニット490のローラ492aと当接する平滑面であり、ローラ492aが転動できる平滑な面に形成される。傾斜面452gは、当接面452hの下端部分に下方に向かって正面側から背面側に傾斜する面である。これにより、後述する規制ユニット490と装飾部材450とを当接させやすくできる。なお、規制ユニット490と装飾部材450との当接についての詳しい説明は後述する。
【0129】
摺動部451は、上下方向に延設された断面矩形状の棒状体であり、正面ベース452の左右両端部に連結して配設される。また、摺動部451は、上下方向に開口した貫通孔451aを備える。貫通孔451aは、内部に案内棒P1を挿通する開口であり、案内棒P1の外径よりも大きい内径の円形に形成される。
【0130】
これにより、駆動モータ441の駆動力により変位部材430が変位され、上述したように装飾部材450が変位されると、正面ベース452の両端に配設された摺動部451によりその変位の方向が規制される。その結果、装飾部材450は、案内棒P1の軸方向(上下方向)に沿って変位される。即ち、装飾部材450は、駆動モータ441から駆動力が付与されることで、上下方向にスライド変位することができる。
【0131】
背面ベース453は、左右方向略中央位置の正面ベース452の背面側に覆設される板部材であり、正面ベース452の中央部分と正面視における外形の大きさが略同一に形成される。これにより、正面ベース452と背面ベース453との内部空間にギヤ454〜456を回転可能に配設できる。また、背面ベース453の背面には、回転ユニット500に回転の駆動力及び制御信号を出力する駆動モータ457が取着される。なお、ギヤ454〜456、駆動モータ457の詳しい説明は後述する。
【0132】
正面カバー460は、正面ベース410の第1片410Xの前方側に対向して配設され、第1片410Xの前方を覆設する部材であり、正面視において第1片410Xの外形形状と略同一の形状に形成される。正面カバー460は、その外側縁部から背面側に立設する立設壁461を備え、背面側が開放する箱状体に形成される。
【0133】
立設壁461は、上側を形成する側面から上方に突設される上側溝形成部材462と、下側を形成する側面から下方に突設される下側溝形成部材463と、を備える。
【0134】
上側溝形成部材462は、正面ベース410の上側凹溝413と対向する位置に形成されると共に、背面側に半円弧状に凹設される凹溝462aが形成される。一方、下側溝形成部材463は、正面ベース410の下側凹溝414と対向する位置に形成されると共に、背面側に半円弧状に凹設される凹溝463aが形成される。
【0135】
凹溝462a,463aは、その内側に、案内棒P1を内嵌する溝であり、案内棒P1の外径よりも大きな内径の半円弧状に凹設される。また、凹溝462a,463aは、半円弧状に凹設される軸が同一の直線上に形成されると共に、凹溝462aの上端部から凹溝463aの下端部までの対向間の距離が、案内棒P1の軸方向寸法よりも大きく設定される。これにより、案内棒P1の両端部を凹溝462a,463aに内嵌することができる。
【0136】
従って、正面カバー460を、正面ベース410の前方に配設した際に、上側凹溝413及び凹溝462aと下側凹溝414及び凹溝463aとの対向間に案内棒Pを挟持することができ、正面ベース410に案内棒P1を脱落不能な状態で配設することができる。その結果、案内棒P1が挿通される装飾部材450の摺動部451を正面ベース410に対して脱落不可能に保持することができる。
【0137】
また、上下変位ユニット400の左右方向外側に形成される正面カバー460の立設壁461と、正面ベース410の第1片410Xに形成される立設部412との前後方向の対向間の距離寸法は、装飾部材450の摺動部451の前後方向の厚み寸法と略同一、若しくは、少し大きく設定され、その対向間に摺動部451の左右方向外側の端部が配置される。これにより、上述したように、装飾部材450が上下方向に変位される際に、装飾部材450が前後方向にがたつくことを抑制することができる。
【0138】
側壁部材470は、上下変位ユニット400の左右方向中央側の両端に配設される部材であり、側面視において背面側に屈曲した略L字形状の板状体から形成される。また、側壁部材470の正面側の端面には、左右方向外側に屈曲する壁面が形成され、その壁面に、後述する規制ユニット490が取着される。
【0139】
さらに、側壁部材470には、上下変位ユニット400に対して左右方向(図9左右方向)中央側の側面に凹凸や色彩などにより模様が付されて、遊技者が遊技盤13のセンターフレーム86(図2参照)の中央の開口部を介してその側壁部材470の模様を視認可能に配設される。これにより、側壁部材470よりも左右方向外側に配設される上下変位ユニット400(例えば、正面カバー460など)を遊技者から視認不能にできる。
【0140】
回転規制部材480は、正面視横長矩形の板状体から形成され、背面側に前後方向に軸を備える円環形状のローラ481が回転可能に取着される。また、回転規制部材480は、正面視においてその外形が正面ベース410の第2片410Y外形に比べて略半分に形成され、正面ベース410の前方に所定の間隙を備えて配設される。
【0141】
回転規制部材480は、後述する回転ユニット500を初期位置に復帰させる部材であり、ローラ481と上面ベース510とが当接することにより、回転ユニット500の初期位置を規定することができる。
【0142】
付勢ばねSP2は、正面ベース410と装飾部材450とを連結して、装飾部材450を上方に付勢するコイルスプリングであり、一端が正面ベース410の係合部418に係合されて、他端が装飾部材450の係合部412bに係合される。これにより、装飾部材450は、正面ベース410に対して常に上方に向かって付勢される。従って、後述する変位によって、装飾部材450が第2位置から第1位置に変位された際には、装飾部材450を第2位置へ変位させやすくすることができる。また、付勢ばねSP2は、中央部でローラ419の外周面に沿って屈曲される。これにより、付勢ばねSP2の長さを確保でき付勢力が増加しすぎることを抑制できる。
【0143】
次いで、以上のように構成された上下変位ユニット400の動作について、図15から図17を参照して説明する。
【0144】
図15から図17の(a)は、上下変位ユニット400の正面図であり、図15(a)は上昇位置に配置された状態に、図16(a)は上昇位置と下降位置との間に配置された状態に、図17(a)は、下降位置に配置された状態に、それぞれ対応する。
【0145】
図15(b)は図15(a)における、図16(b)は図16(a)における、図17(b)は図17(a)における、上下変位ユニット400の背面図にそれぞれ対応する。なお、図15(b)、図16(b)及び図17(b)では、理解を容易とするために、背面ベース420を取り外した状態が図示される。
【0146】
図15(a)及び図15(b)に示すように、上下変位ユニット400が上昇位置に配置された状態(以下、この状態を「第2位置」と称す)では、変位部材430がその一側(装飾側摺動孔432が形成される長辺側)を上方に振り上げた状態とされ、装飾部材450が最上方に位置される。装飾部材450の支持部452aは、変位部材430の装飾側摺動孔432の内側であって、貫通孔433の軸から径方向外側端部に近接して位置される。
【0147】
また、この状態では、変位部材430の一側(駆動側摺動孔431が形成される短辺側)の回転方向が、伝達ギヤ443の回転軸と突起443aとを結んだ直線の方向と略一致する。即ち、変位部材430の駆動側摺動孔431の延設方向と、伝達ギヤ443の回転軸および突起443aを結んだ直線の方向とが直交する状態(変位部材430と伝達ギヤ443とが死点を形成する状態)となる。従って、変位部材430は、貫通孔433を軸とする回転運動ができなくなり、変位部材430に連結される装飾部材450の重みで変位部材430が回転変位することを抑制することができる。
【0148】
図15(a)及び図15(b)に示す状態から、一対の駆動モータ441がそれぞれ回転駆動され、各伝達ギヤ443が回転されると、その伝達ギヤ443の突起443aが、変位部材430の駆動側摺動孔431を摺動して、左右の変位部材430をそれぞれ下方へ押し下げる。
【0149】
これにより、左右の変位部材430が、貫通孔433の軸を回転中心として回転され、図16(a)及び図16(b)に示すように、装飾部材450が下方へ変位される。この状態から、一対の駆動モータ441の回転駆動により、各伝達ギヤ443が更に回転されると、左右の変位部材430が更に下方へ押し下げられて、図17(a)及び図17(b)に示すように、装飾部材450が下降位置(以下、この状態を「第1位置」と称す)に配置される。
【0150】
図17(a)及び図17(b)に示すように、上下変位ユニット400が第1位置に配置された状態では、左右の変位部材430がその一側(駆動側摺動孔431が形成される短辺側)を下方に振り下げた姿勢とされることで、装飾部材450が最下方に位置し第3図柄表示装置81(図2参照)の前面側に張りだされた状態とされる。
【0151】
また、この場合(上下変位ユニット400が下降位置に配置された場合)、変位部材430の装飾側摺動孔432は、上下変位ユニット400の左右方向中央部に向かって下方傾斜となり、貫通孔433から径方向外側の端部側に装飾部材450の支持部452aの側面が当接される。これにより、支持部452aには、装飾部材450の重みが、重力方向に変位する力と、上下変位ユニット400の左右方向から中央部に向かう方向の力とを作用させることができる。その結果、後述する装飾部材450の回転ユニット500の変位動作により、装飾部材450が上下左右方向にがたつくことを抑制することができる。
【0152】
さらに、変位部材430の他側(駆動側摺動孔431が形成される短辺側)の回転方向が、伝達ギヤ443の回転軸と突起443aとを結んだ直線の方向と略一致する。即ち、変位部材430の駆動側摺動孔431の延設方向と、伝達ギヤ443の回転軸および突起443aを結んだ直線の方向とが直交する状態(変位部材430と伝達ギヤ443とが死点を形成する状態)となる。従って、変位部材430は、貫通孔433を軸とする回転運動ができなくなり、装飾部材450が、後述する回転ユニット500の変位動作により上下方向にがたついた際に、そのがたつきにより変位部材430が変位されることを抑制できる。その結果、装飾部材450ががたつくlptpを抑制することができる。
【0153】
また、装飾部材450の両端部の前方に、規制ユニット490が配置される。これにより、装飾部材450の前後方向の変位を規制することができる。なお、規制ユニット490の詳しい説明は後述する。
【0154】
次いで、図18から図24を参照して規制ユニット490について説明する。
【0155】
初めに、図18から図20を参照して、規制ユニット490の全体構成を説明する。図18は、規制ユニット490の分解正面斜視図であり、図19は、ローラ部材492の分解正面斜視図である。図20(a)は、規制ユニット490の側面図であり、図20(b)は、規制ユニット490の背面図であり、図20(c)は、図20(b)のXXc−XXc線における規制ユニット490の断面図である。
【0156】
図18から図20に示すように、規制ユニット490は、背面側が開口する箱状に形成されるケース部材491と、そのケース部材491の内部に配設されるローラ部材492と、ケース部材491の開放した(開口側の)外縁に配設される外縁部材493と、を主に備えて形成される。
【0157】
ケース部材491は、正面側の側面から突設する突設部491aと、左右方向両側の側面に半円形状に切り欠かれる切欠き部491bと、開口と対向する内側側面から背面側に膨出する膨出部491cと、を主に備えて形成される。
【0158】
突設部491aは、上述した側壁部材470にケース部材491を締結するための突起であり、正面側に締結孔が穿設され、その締結孔に正面側から側壁部材470を介してねじを締結することで、側壁部材470に規制ユニット490を配設することができる。
【0159】
切欠き部491bは、ケース部材491の左右方向両側の側面に上下方向に2つ並んで半円形状に切り欠かれて形成される。切欠き部491bは、内部にローラ部材492のカラー492cを挿入するための切り欠きであり、その内径がローラ部材492のカラー492cの外径よりも大きく設定される。
【0160】
膨出部491cは、ケース部材491の開放側と対向する側面(正面壁の背面)の上下方向(図20(c)上下方向)中央よりも下方側から膨出して形成される。また、膨出部491cは、ローラ部材492のローラ492aとの間に所定の隙間を備える。
【0161】
ローラ部材492は、弾性部材から軸直断面視円環形状に形成されるローラ492aと、そのローラ492aの内部に挿入される軸部492bと、軸部492bに軸支されると共にローラ492aの両側に配設される一対のカラー492cと、そのカラー492cよりも外側の軸部492bに外嵌される一対の止め輪E1と、を備えて構成される。
【0162】
軸部492bは、ローラ492aの内周に挿通される部材であり、ローラ492aの内周の内径と略同一の円柱形状に形成されると共に、軸方向寸法がケース部材491の左右方向の側面間の幅寸法よりも大きく設定される。また、軸部492bの軸方向両端部には、軸方向に凹設される凹部492b1が形成される。凹部492b1は、軸部492bの全周に亘って形成され、軸方向の外径が、後述する止め輪E1の内径よりも小さく形成される。
【0163】
カラー492cは、正面視円環形状に形成されると共に、断面略階段形状に形成され、小径筒部492c1とその小径筒部492c1よりも外径の大きい大径筒部492c2とから形成される。また、カラー492cの内径(小径筒部492c1及び大径筒部492c2の内径)は、軸部492bの外径よりも小さく形成され、内部に軸部492bを挿通することができる。
【0164】
小径筒部492c1は、ケース部材491の切欠き部491bに内嵌される部分であり、上述したように、小径筒部492c1の外径がケース部材491の切欠き部491bの内径よりも大きく形成される。
【0165】
大径筒部492c2は、ローラ部材492がケース部材491に配設された際に、左右方向の変位を規制するための部材であり、大径筒部492c2の外径がケース部材491の切欠き部491bの内径よりも大きく設定される。また、ローラ492aの軸方向両端に配設される一対の大径筒部492c2の軸方向外側の側面間の距離寸法は、ケース部材491の開口する内側における左右の側面の対向間の距離寸法よりも小さく形成される。
【0166】
止め輪E1は、Eリング(E型止め輪)であり、軸部492bの凹部492b1に、開口部分を広げて凹部492b1の周囲にはめ込まれる。即ち、止め輪E1の内周の内径は、凹部492b1の外径と略同一に設定される。
【0167】
以上のように構成されるローラ部材492は、次のようにして組み立てられる。まず、軸部492bの一方の端部側の凹部492b1に止め輪E1を外嵌した後に、他方の端部から1のカラー492cに小径筒部492c1を一方側(止め輪E1を外嵌した側)に向けた状態で軸部492bを挿通させる。次に、軸部492bに他方の端部からローラ492aを挿通させた後に、1のカラー492cを大径筒部492c2を一方側に向けた(止め輪E1を外嵌した側)状態で軸部492bに挿通させる。その後、軸部492bの他方側の凹部492b1に1の止め輪E1を外嵌する。
【0168】
これにより、一対の止め輪E1の対向間の軸部492bに軸支されるローラ492a及び一対のカラー492cは、止め輪E1により左右方向の変位が規制される。その結果、ローラ492a及び一対のカラー492cを軸部492bから外れないようにできる。
【0169】
外縁部材493は、正面視縦長矩形状の枠状体に形成され、ケース部材491の背面側(開放側)に配設される部材である。外縁部材493は、正面視における内周の形状がケース部材491の背面視における開口の内周の形状と略同一の形状に形成される。また、外縁部材493の正面側(ケース部材491側)の側面には、内縁部の周囲に正面側に立設する立設部493aが形成される。
【0170】
立設部493aには、背面側に凹設される凹設部493a1が形成される。凹設部493a1は、ケース部材491の切欠き部491bと対向する位置に形成される。よって、ローラ部材492のカラー492cをケース部材491の切欠き部491bと凹設部493a1との対向間に挟み込むことで、ローラ部材492をケース部材491に配設することができる。
【0171】
以上のように構成されるローラ部材492は、次のようにして組み立てられる。初めに、ケース部材491の切欠き部491bに、ローラ部材492の軸方向両端部に配設されたカラー492cを軸支する様態で上下に2つ配設する。次に、ケース部材491の背面側から外縁部材493を立設部493a側を正面側にした(ケース部材491側に向けた)状態で、ケース部材491に締結固定する。これにより、ローラ部材492がケース部材491に対して回転可能に配設されると共に、ケース部材491から落下することを抑制することができる。
【0172】
次に、図21から図24を参照して、規制ユニット490の動作について説明する。
【0173】
図21は、第1位置における上下変位ユニット400の正面図である。図22(a)は、図21のXXII部における上下変位ユニット400の拡大図であり、図22(b)は、図22(a)のXXIIb−XXIIb線における上下変位ユニット400の断面図である。なお、図22(a)では、ローラ492a及び装飾部材450の外形が破線で図示される。
【0174】
図23(a)から図23(c)は、上下変位ユニット400の部分拡大正面図であり、図24(a)は、図23(a)のXXIVa−XXIVa線における上下変位ユニット400の断面図であり、図24(b)は、図23(b)のXXIVb−XXIVb線における上下変位ユニット400の断面図であり、図24(c)は、図23(c)のXXIVc−XXIVc線における上下変位ユニット400の断面図である。なお、図23(a)から図23(c)は、上下変位ユニット400の遷移状態が図示され、ローラ492a及び装飾部材450の外形が破線で図示される。
【0175】
図21及び図22に示すように、上下変位ユニット400が第1位置に位置する際には、装飾部材450が下方に位置される。この場合、上述したように、装飾部材450の両端部は、規制ユニット490の背面側に位置される。
【0176】
この場合、装飾部材450が第1位置に配置され、後述する回転ユニット500が回転されると、その回転変位に伴って、装飾部材450が正面ベース410に対してがたつくことがある。そこで、装飾部材450と正面ベース410とを係合させる係合手段を設け、がたつきを抑制するものがある。係合手段は、装飾部材450又は正面ベース410の一方に配設され付勢手段により付勢される係合部材と、その係合部材に係合可能に形成されると共に装飾部材450又は正面ベース410の他方に配設される被係合部材とを備え、正面ベース410に対する装飾部材450の変位(第1位置へ向かう変位)を利用して、係合部材を付勢手段の付勢力に抗しつつ後退させ、装飾部材450が第1位置に配置されると、係合部材を付勢手段の付勢力で前進させて被係合部材に係合させる。これにより、正面ベース410に対する本体部材の相対的な変位が係合手段の係合により規制され、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきが抑制される。
【0177】
しかしながら、このような従来の係合手段では、係合手段を係合状態とする(本体部材を第1位置に配置する)ためには、付勢手段の付勢力に抗して係合部材を後退させる必要があるだけでなく、係合手段の係合状態を解除する(装飾部材450を第1位置から第2位置へ向けて変位させる)際にも、付勢手段の付勢力に抗して係合部材を後退させる必要があり、装飾部材450を正面ベース410に対して変位させる際に必要な駆動力が嵩むという問題点があった。
【0178】
これに対し、本実施形態では、装飾部材450の正面ベース452の当接面452hが、規制ユニット490のローラ492aと当接した様態とされるので、正面ベース410の相対的な変位を規制して、回転ユニット500の回転変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制できる。
【0179】
この場合、装飾部材450が第1位置へ配置される際の変位方向と規制ユニット490のローラ部材492の回転方向とが略平行に設定されるので、装飾部材450を第1位置へ変位させる際には、その変位に伴って規制ユニット490のローラ部材492を回転されることができるので、装飾部材450を正面ベース410に対して変位させるのに必要な駆動力を抑制できる。
【0180】
また、ローラ492aは、上述したように弾性変形可能な弾性体から形成されるので、正面ベース452の当接面452hに規制ユニット490のローラ492aが当接される際には、ローラ492aの外周面側を弾性変形させて、正面ベース452にローラ492aを保持させやすくできる。これにより、ローラ492aを回転し難くして装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制できる。
【0181】
なお、弾性体としては、ゴムやウレタンなどに例示される粘弾性体であることが好ましい。この場合には、その制振効果によって、回転ユニット500の変位に伴い装飾部材450から正面ベース410へ入力される振動を減衰・絶縁させる振動減衰機能または振動絶縁機能を果たすことができ、正面ベース410側に配設される各種機器の摩耗や故障、締結部の緩みなどを抑制できるからである。特に、回転ユニット500が周期的に変位される場合(例えば、バーサライタとして機能するために、比較的高速で回転される場合など)には、比較的小振幅かつ高周波数の振動が装飾部材450から正面ベース410へ入力されるため、粘弾性体を採用することが特に有効となる。
【0182】
また、装飾部材450と規制ユニット490(ローラ492a)とが当接した際に、ローラ492aが弾性変形される分、上下変位ユニット400の製品精度および組み付け誤差を吸収することができる。よって、部品を成形する際の精度を高くする必要がなくなり、部品の製造コストを安価にすることができる。その結果、製品の製造コストを削減することができる。
【0183】
さらに、装飾部材450と規制ユニット490(ローラ492a)とが当接する際の衝突音をローラ492aの弾性変形により吸収できるので、遊技者に、装飾部材450が変位する際の音が聞こえることを抑制することができ、遊技者の興趣を損なうことを抑制することができる。また、ローラ492aの回転軸方向は、装飾部材450の変位方向と直交する向きであるので、装飾部材450の変位に伴ってローラ492aを回転させることができ、装飾部材450とローラ492aとが当接して変位する際に、互いの部材がこすれる音を抑制できる。即ち、変位部材に突起を当接させて変位部材の停止の補助やがたつきを抑制するものであると、変位部材が突起とが当接状態で変位する際に互いの部材が擦れ合って音が発生する。
【0184】
これに対し、本実施形態では、ローラ492aと装飾部材450とを当接させた後で、ローラ492aを装飾部材450の変位方向に沿って回転させることができるので、ローラ492aと装飾部材450とが擦れることを抑制でき、装飾部材450とローラ492aとが擦れる音を発生することを抑制できる。
【0185】
また、正面ベース410に対する装飾部材450の規制が、正面ベース410に締結固定される側壁部材470の規制ユニット490により可能であるので、装飾部材450に比較的重量が嵩む規制ユニット490を配設する必要がない分、装飾部材450を軽量化して装飾部材450の変位に必要な駆動力を抑制できる、また、回転ユニット500の変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制する際には、振動源となる装飾部材450を軽量化できるので、がたつきを抑制しやすくできる。
【0186】
次に、図23及び図24を参照して、装飾部材450が第2位置から第1位置に変位する際の、装飾部材450と規制ユニット490との当接様態を説明する。
【0187】
図23(a)及び図24(a)に示すように、装飾部材450が、規制ユニット490よりも上方に位置する際には、ローラ492aの外周面は、装飾部材450やケース部材491と当接することなく配置される。
【0188】
図23(a)及び図24(a)に示す状態から、装飾部材450が下方に変位されて、図23(b)及び図24(b)に示すように、装飾部材450の下端面がケース部材491の上下方向略中間位置と略同一の上下方向の位置に変位された際には、規制ユニット490の上方に配設されるローラ492aの外周面と、装飾部材450の前面とが当接した状態とされる。これにより、装飾部材450が、前後左右にがたつくことを抑制することができる。
【0189】
即ち、上側に配設されるローラ492aが、装飾部材450に押し出されて径方向に変位されつつ回転して、装飾部材450と前後方向(図24(b)左右方向)に当接した様態とされるので、装飾部材450が前後方向にがたつくことを抑制される。また、ローラ492aは、軸部492bの軸周りの一方向に回転可能であり、装飾部材450が左右に動く方向には回転することができないので、装飾部材450が左右方向にがたつくことを抑制することができる。
【0190】
一方、ローラ492aは、軸部492bの軸周りに回転可能であるので、ローラ492aと回転ユニット500とが当接された状態であっても、第1位置では、装飾部材450を上下方向に変位させることができる。
【0191】
また、上述したように、正面ベース452の当接面452hの下端には、傾斜面452gが形成されるので、装飾部材450が第1位置へ配置される際には、傾斜面452gを利用してローラ492aを当接面452hの正面側に案内することができる。これにより、装飾部材450を第1位置へ配置する際に必要な駆動力を抑制できる。
【0192】
図23(b)及び図24(b)に示す状態から、装飾部材450がさらに下方に変位されて第1位置に位置されると、規制ユニット490に配設される2つのローラ492aの外周面と装飾部材450の前面とを当接させた状態とすることができる。
【0193】
ここで、上下に変位される装飾部材450のがたつきを、その装飾部材450の変位方向に沿って回転する回転体(ローラ492a)で抑制するものであると、回転体(ローラ492a)が装飾部材450の変位方向に沿ってすることを規制して、上下方向のがたつきに対して装飾部材450が変位しないように規制することが難しい。
【0194】
これに対し、本実施形態では、上述したように、変位部材430の他側(駆動側摺動孔431が形成される短辺側)の回転方向が、伝達ギヤ443の回転軸と突起443aとを結んだ直線の方向と略一致するので、装飾部材450を第1位置で上下方向にがたつくことを抑制することができる。即ち、本実施形態では、規制ユニット490により装飾部材450の変位を第1位置へ変位する上下方向の変位のみを許容することができると共に、第2位置では、伝達ギヤ443と変位部材430とが死点を形成することで、装飾部材450が上下方向にがたつくことを抑制することができる。その結果、正面ベース410に対する装飾部材450の相対的な変位を規制できるので、回転ユニット500の変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制できる。
【0195】
また、上下方向に並んで配設されるローラ492aの下方に配置されるローラ492aは、装飾部材450だけでなく、ケース部材491の膨出部491cと当接した様態とされる。
【0196】
即ち、下側に配設されるローラ492aは、装飾部材450と当接された際に、そのローラ492aのゴム成分が正面側(図24(c)右側)に押し出される(弾性変形される)ことで、正面側の外周面をケース部材491の膨出部491cの側面に当接させて、装飾部材450の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間にローラ492aを挟み込むことができる。これにより、ローラ492aが、軸部492b周りに回転する際の抵抗を増加させて、ローラ492aを回転し難くできる。従って、装飾部材450が上下方向に変位する際の抵抗を増加できる。その結果、正面ベース410に対する装飾部材450の相対的な変位を規制できるので、回転ユニット500の変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制できる。
【0197】
ここで、装飾部材450の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間にローラ492aを挟み込む様態としては、ローラ492aの軸部492bを前後方向(図24(c)左右方向)に変位させて、ローラ492aを装飾部材の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟む様態を形成することも考えられるが、この場合、ローラ492aの軸部492bを径方向に変位可能にさせる構造が必要となる。
【0198】
これに対し、本実施形態では、ローラ492aを弾性体から形成して、その弾性変形を利用して、ローラ492aを装飾部材450の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟むことができるので、ローラ492aの軸部492bを径方向に変位可能に形成する必要がなく、軸部492bを正面ベース410に固定される軸として形成できる。これにより、構造を簡素化して、耐久性の向上と製品コストの削減とを図ることができる。
【0199】
また、ローラ492aが弾性変位して、装飾部材450の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟まれるので、回転ユニット500の変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきにより、装飾部材450及びケース部材491の膨出部491cとの間にローラ492aが挟み込まれた場合には、ローラ492aの弾性回復力を利用して、装飾部材450及びケース部材491の膨出部491cにローラ492aをより強固に保持させやすくできる。これにより、ローラ492aを回転し難くして、正面ベース410に対する装飾部材450の相対的ながたつきを抑制できるので、回転ユニット500の回転変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制できる。
【0200】
さらに、装飾部材450が上方から下端の位置に変位するに従って、変位抵抗を増加させることができるので、第1位置で装飾部材450を停止させる際に、その停止動作により、他の部品が破損することを抑制することができる。
【0201】
即ち、本実施形態では、装飾部材450の中央部に回転ユニットを備えるので、重力方向に変位されて停止する際に、各部品に装飾部材450の重みに加えて、変位した際の運動エネルギーが作用するので、部品が破損しやすい。
【0202】
一方で、本実施形態では、第1位置に変位される際に、その停止の動作を補助をすることができるので、より破損し易い方向の停止の動作の補助ができる。その結果、部品が破損することを効果的に抑制することができ、製品の信頼性を向上することができる。
【0203】
さらに、ローラ492aは、装飾部材450の変位方向に沿って上下に2つ並設されるので、装飾部材450の当接面452hが、所定の間隔を隔てて2箇所で当接される。よって、装飾部材450が傾倒することを抑制でき、回転ユニット500の上面ベース510に対するがたつきを抑制できる。その結果、回転ユニット500の回転変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを効果的に抑制できる。
【0204】
また、後述する回転ユニット500の回転平面は正面ベース452の当接面452h(即ち、ローラ492aが当接される面)と略同一に設定される。即ち、回転ユニット500の回転平面は、正面ベース452の当接面452hとローラ492aの回転軸とのそれぞれに平行に配置される。これにより、装飾部材450を第1位置へ配置する際および第1位置から第2位置へ変位させる際に必要な駆動力を抑制しつつ、回転ユニット500の回転変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを効果的に抑制できる。
【0205】
詳しく説明すると、回転ユニット500の変位形態が回転であるので、装飾部材450は、回転ユニット500の歳差運動(回転ユニット500の回転軸が円をえがくように振れる運動)に起因して、回転ユニット500の回転平面を傾倒させる態様(モード)で振動される。よって、回転ユニット500の回転平面が、正面ベース452の当接面452hと回転ユニット500の回転軸とにそれぞれ略平行とされることで、正面ベース452の当接面452h(即ち、ローラ492aが当接される面)を、ローラ492aの回転軸に直交する方向からローラ492aの外周面に押し付けることができる。その結果、装飾部材450を第1位置へ配置する際および第1位置から第2位置へ変位させる際には、ローラ492aが回転されることで、装飾部材450の変位に必要な駆動力を抑制しつつ、ローラ492aの外周面への正面ベース452の当接面452hの当接により、回転ユニット500の変位(回転)に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを効果的に抑制できる。
【0206】
次に図25から図36を参照して、装飾部材450に配設される回転ユニット500について説明する。
【0207】
初めに、図25及び図26を参照して、装飾部材450の全体構成について詳細な説明をする。図25は、装飾部材450の分解正面斜視図であり、図26は、装飾部材450の分解背面斜視図である。
【0208】
図25及び図26に示すように、装飾部材450は、正面ベース452と背面ベース453との対向間に配設されるギヤ454〜456と、背面ベース453の背面側に取着される駆動モータ457と、正面ベース452の背面側に取着される信号伝達機構458と、を主に備えて形成される。
【0209】
正面ベース452は、その中央部に背面側に凹設される凹部452cが形成される。凹部452cは、正面視円環状に凹設され、その軸部分に前後方向に貫通形成される挿通孔452fと、左右方向の両端部の側面に左右方向に開口された開口452d,452eが形成される。
【0210】
背面ベース453は、正面ベース452の正面視形状よりも小さい正面視横長矩形状の板状体から形成され、中央部に前後方向に開口する開口453bと、正面視右側に円形状に前後方向に開口する挿通孔453aと、正面側に円柱形状に突出する軸支部453c,453dと、を主に備えて形成される。
【0211】
挿通孔453aは、後述する駆動モータ457の軸部が挿通される開口であり、駆動モータ457の軸部と対向する位置に開口されると共に、駆動モータ457の軸部の外径よりも大きい内径の円形に開口される。開口453bは、後述する信号伝達機構458を挿通させる開口であり、信号伝達機構458の正面視形状よりも大きい内形の孔形状に形成される。
【0212】
軸支部453c,453dは、後述するギヤ455,456の軸部分に挿通される軸部であり、各ギヤ455,456の内径よりも小さい外径の円柱形状に設定される。
【0213】
駆動モータ457は、内部に位置検出用のエンコーダが組み込まれたモータであり、モータの回転角度および回転速度を検出できる。駆動モータ457は、上述したように背面ベース453の背面に取着され、駆動モータ457の軸部が背面ベース453の挿通孔453aに挿通されると共に、背面ベース453の正面側からネジやボルト等で締結固定される。
【0214】
ギヤ454は、ギヤ455に歯合されると共に、背面ベース453の挿通孔453aを挿通された駆動モータ457の軸部に固着されて配設される。また、ギヤ454は、背面ベース453と正面ベース452との対向間よりも前後方向の厚みが小さく形成され、背面ベース453が正面ベース452に配設された際に、正面ベース452及び背面ベース453の側面に当接することなく回転することができる。駆動モータ457から回転の駆動力が付与されると、ギヤ454が回転されると共に、そのギヤ454に歯合されるギヤ455に回転の駆動力を伝達できる。
【0215】
ギヤ455は、後述する回転ユニット500の背面ベース571(図26参照)に歯合されると共に、軸孔が背面ベース453の前方に突出する軸支部453cを挿通して軸支部453cを軸に回転可能に配設される。また、ギヤ455は、背面ベース453と正面ベース452との対向間よりも前後方向の厚みが小さく形成され、背面ベース453が正面ベース452に配設された際に、正面ベース452及び背面ベース453の側面に当接することなく回転することができる。駆動モータ457から回転の駆動力が付与されると、ギヤ454からギヤ455に回転の駆動力が伝達されて、背面ベース571が回転される。その結果、回転ユニット500が回転される。
【0216】
なお、ギヤ455は、その一部が正面ベース452の第1開口452dに挿通されて配設され、正面ベース452の前方に配設される回転ユニット500の背面ベース571に歯合される。
【0217】
回転ユニット500の背面ベース571には、ギヤ456が歯合される。ギヤ456は、初期位置(基準位置)を検出するための突起がその側面(軸方向端面)に突設される部材であり、その軸孔が背面ベース453の軸支部453dに外嵌されて背面ベース453に配設される。また、ギヤ456は、その一部が第2開口452eに挿通され背面ベース571に歯合される。さらに、ギヤ456は、背面ベース453と正面ベース452との対向間よりも前後方向の厚みが小さく形成され、背面ベース453が正面ベース452に配設された際に、正面ベース452及び背面ベース453の側面に当接することなく回転することができる。駆動モータ457から回転の駆動力が付与され、ギヤ454、ギヤ455及び回転ユニット500(背面ベース571)が回転されると、背面ベース571から回転の駆動力が伝達されてギヤ456が回転される。その結果、回転ユニット500の初期位置を検出することができる。
【0218】
この場合、ギヤ456の外周面に刻設されるギヤ歯の歯数と、回転ユニット500の背面ベース571の外周面に刻設されるギヤ571a1のギヤ歯の歯数とは同一に設定されており、回転ユニット500の1回転毎にギヤ456を1回転させることができる。これにより、初期の位置検出(基準位置)を簡易に行うことができる。
【0219】
信号伝達機構458は、回転する回転ユニット500の照射ユニット530に電力や信号を伝達するスリップリングであり、前方から突出される軸部458aが回転できるように構成される。また、軸部458aは、断面略D字状に形成されると共に、その内部に通路が開口されてその通路に電気配線が挿通される。
【0220】
背面ベース453の開口453bを挿通させて、正面ベース452の背面側に信号伝達機構458が取着されると、信号伝達機構458の軸部458aがその軸部458aの内部に挿通された電気配線と共に正面ベース452の前方から突出された様態とされる。
【0221】
次に、図27から図29を参照して、回転ユニット500の全体構成を説明する。図27は、回転ユニット500の分解正面斜視図であり、図28は、回転ユニット500の分解背面斜視図である。図29(a)は、回転ユニット500の上面図であり、図29(b)は、図29(a)のXXIXb方向視における回転ユニット500の正面図であり、図29(c)は、図29(a)のXXIXc−XXIXc線における回転ユニット500の断面図である。なお、回転ユニット500の説明は、初期位置(基準位置)における状態での説明をするものとする。
【0222】
図27から図29に示すように、回転ユニット500は、上の側面を形成する上面ベース510と、下の側面を形成する下面ベース520と、上面ベース510の下方に配設される照射ユニット530と、その照射ユニット530の下方に配設される中間部材540と、その中間部材540の下方に配設される反射板560と、反射板560の前方に配設される正面カバー550と、上面ベース510と下面ベース520との背面側に配設される回転伝達ユニット570と、を主に備えて形成される。
【0223】
回転伝達ユニット570は、駆動モータ457の回転を上面ベース510及び下面ベース520へ伝達するためのユニットであり、背面側に配設される背面ベース571と、正面側に配設される正面ベース572と、正面ベース572及び背面ベース571の対向間に挟持されるベアリングBRと、そのベアリングBRの内側に配設される締結部材573と、を主に備えて形成される。
【0224】
背面ベース571は、正面視円環形状に形成され、その内周縁部から背面側に背面視円環形状に膨出する膨出部571aが形成される。膨出部571aには、その外側側面にギヤ571a1が刻設される。ギヤ571a1は、上述したように、ギヤ455に歯合される。これにより、駆動モータ457に駆動力を付与することで、回転の駆動力が各ギヤ454,455を介して背面ベース571(ギヤ571a1)伝達され、回転ユニット500が回転される。
【0225】
正面ベース572は、正面視円環形状に形成されると共に、外周縁部から立設される外側立設部572aと、内周円部から正面視U字形状に立設する内側立設部572bと、を備える。
【0226】
外側立設部572aは、背面ベース571の前面と正面ベース572の背面との間に隙間を形成して、その対向間にベアリングBRと締結部材573とを挟持するための壁部であり、ベアリングBRの軸方向の幅寸法と略同一の立設高さに設定されると共に、ベアリングBRの外径と略同一の内形に設定される。
【0227】
また、外側立設部572aの立設先端側の側面は、背面ベース571の前面と当接されると共に、背面ベース571の背面側から挿通されたネジが締結固定される。これにより、背面ベース571と正面ベース572とが締結固定される。
【0228】
内側立設部572bは、上述した信号伝達機構458の軸部458aが回転される際に、回転ユニット500の内部と信号伝達機構458の軸部458aとを連結する配線がねじれることを抑制する部材であり、背面視略U字形状に立設され、その内形が信号伝達機構458の軸部458aの正面視形状の外形と略同一または少し大きく形成される。
【0229】
よって、回転ユニット500を正面ベース452に配設する際に、内側立設部572bを信号伝達機構458の軸部458aに外嵌することができる。従って、回転ユニット500が回転されると、内側立設部572bと信号伝達機構458の軸部458aとの互いの平面部分が噛み合い、信号伝達機構458の軸部458aを回転させることができる。その結果、回転ユニット500と信号伝達機構458とを連結する配線がねじれることを抑制することができる。
【0230】
ベアリングBRは、回転ユニット500を正面ベース452に対して回転させた際に、その回転が正面ベース452に伝達されることを抑制する部材であり、内径および外径の異なる円環形状の金属部材を2つ組み合わせると共に、その両部材の間に球状もしくは円柱形状の金属体を嵌め込んで形成される。
【0231】
ベアリングBRの外径は、正面ベース572の外側立設部572aの内径と略同一に設定される。これにより、ベアリングBRを正面ベース572の外側立設部572aに固定させて配設することができる。この場合、背面ベース571の内径は、ベアリングBRの外径よりも小さく設定される。よって、正面ベース572と背面ベース571との対向間にベアリングBRを挟持した際に、ベアリングBRが回転伝達ユニット570から外れることが抑制される。
【0232】
締結部材573は、回転ユニット500を正面ベース452に締結する部材である。締結部材573は、正面視円環形状に形成されると共に、正面側の外周面から突出される突壁部573aを備える。
【0233】
締結部材573の外径は、ベアリングBRの内径と略同一に形成される。一方、締結部材573の内径は、正面ベース572の内側立設部572bの外形よりも大きく形成される。これにより、締結部材573は、その外縁部がベアリングBRの内縁部に内嵌されると共に、内縁部に正面ベースの内側立設部572bを挿通させた様態で回転伝達ユニット570に配設される。
【0234】
突壁部573aは、組み上げられた回転伝達ユニット570から締結部材573が取り外されることを抑制するための突出部であり、締結部材573の外周面から一定の突出寸法で全周に亘って突出形成され、その外径寸法がベアリングBRの内径よりも大きく設定される。よって、締結部材573をベアリングBRの正面側からベアリングBRに内嵌させることで、組み上げられた回転伝達ユニット570から締結部材573が取り外されることを抑制できる。
【0235】
詳しく説明すると、締結部材573をベアリングBRの前方からベアリングBRに内嵌させることで締結部材573をベアリングBRに対して後方に移動させることを規制することができる。一方、締結部材573の正面側への移動は、ベアリングBRが正面ベース572と背面ベース571との対向間に配設されることで、締結部材573の正面側の側面と正面ベース572の背面側の側面とが当接されて規制される。その結果、組み上げられた回転伝達ユニット570から締結部材573が外れることを抑制できる。
【0236】
また、ベアリングBRを外嵌した締結部材573が正面ベース452に締結されるので、回転ユニット500が回転された際の回転運動を正面ベース452に伝達することを抑制できる。
【0237】
即ち、回転ユニット500が回転された際には、ベアリングBRの外側に配設される円環形状の金属体のみを回転させて、内側に配設される円環形状の金属体にその回転を非伝達とすることで、締結部材573が回転されることを抑制できる。その結果、装飾部材450に対して回転ユニット500を回転させることができる。
【0238】
上面ベース510は、上面視した際に背面側(図29(a)上側)に湾曲する円弧形状に形成されると共に、その前縁部が下方(図29(a)紙面奥側)に湾曲する湾曲形状に形成される。また、上面ベース510は、左右方向(図29(b)左右方向)中央部に正面視半円状に膨出する装飾部511と、上下方向(板圧方向)に貫通される送風孔512と、下側に円柱形状に突出する押圧部513とを主に備えて形成される。
【0239】
装飾部511は、上述した回転伝達ユニット570の正面ベース572の上部側と締結される部分であり、背面側に正面ベース572と締結される締結孔が穿設されると共に、正面視した際の半円形状の半径が、正面ベース572の外径の半径よりも大きく形成される。これにより、回転伝達ユニット570の正面ベース572と締結されて、正面視した際に正面ベース572の上部側を視認不能とすることができる。
【0240】
送風孔512は、上下方向(図29(c)上下方向)に貫通する貫通孔であり、前後方向(図29(a)上下方向)に長く開口される長孔形状に形成される。また、送風孔512は、上面ベース510の円弧形状に沿って左右方向に複数個が形成される。
【0241】
押圧部513は、上面ベース510を下面ベース520と組み合わせた際に、その対向間に挟持する照射ユニット530と上面ベース510との間に隙間を形成すると共に、照射ユニット530が動くことを規制するための突起であり、その突出高さが、照射ユニット530の上面側の側面までの高さに設定される(図29(c)参照)。また、押圧部513は、上面ベース510の背面側の縁部に複数個突出形成される。
【0242】
下面ベース520は、上面ベース510と略同一の形状に形成されると共に、回転伝達ユニット570の軸を中心に上面ベース510と対称に配置される。なお、下面ベースに形成される装飾部521及び送風孔522は、上面ベース510に形成される装飾部511及び送風孔512と同一形状であるのでその詳しい説明は省略する。
【0243】
なお、下面ベース520の装飾部521は、回転伝達ユニット570の正面ベース572の下部側と締結される部分であり、回転伝達ユニット570の正面ベース572と締結されて、正面視した際に正面ベース572の下部側を視認不能とすることができる。よって、上面ベース510と下面ベース520とを合わせることで、回転ユニット500を回転させる際の機構を遊技者が目視することで、遊技者の興趣が損なうことを抑制できる。
【0244】
照射ユニット530は、基板部材531と、その基板部材531の下面側に配設されるLED532とを主に備えて形成される。
【0245】
基板部材531は、上面視の外形形状が、上面ベース510の上面視形状よりも少し小さい外形形状の板状体から形成される。これにより、上面ベース510と下面ベース520とを上下方向に組み合わせて配設した際に、基板部材531を上下方向から視認不能とすることができる。
【0246】
また、基板部材531は、正面側の縁部に上下方向に貫通する貫通孔531aが形成される。貫通孔531aは、基板部材531の配置がずれることを抑制する部材であり、その詳しい説明は後述する。基板部材531には、上述した信号伝達機構458の軸部458bの配線が連結される。これにより、基板部材531に組み込まれたICやコンデンサを介して後述するLED532から光を照射することができる。
【0247】
LED532は、表面実装型LEDとして形成され、正面視における外形(樹脂セラミックから成型されたキャビティの外形)が矩形に形成されると共に、光を照射する照射面(キャビティ内に封入されたエポキシやシリコンなどの封入樹脂の表面)が正面視円形状に形成される。また、LED532は、基板部材531の下面側に配設されると共に、基板部材531の上面視円弧形状に沿って左右方向に複数個が並んで配設される。これにより、LED532は、後述する反射板560に光を照射することができる。
【0248】
中間部材540は、上面視の外形が上面ベース510の上面視形状と略同一の板状体から形成される。これにより、上面ベース510と下面ベース520とを上下方向に組み合わせて配設した際に、その対向間に中間部材540を配設することができる。
【0249】
正面カバー550は、透明な光透過性材料から形成されると共に、上面視円弧形状に形成される。また、正面カバー550は、中間部材540側に配置される。
【0250】
反射板560は、外面に銀色の装飾(メッキ)が施されると共に、上面視の外形が上面ベース510の上面視形状と略同一の板状体から形成される。また、反射板560は、正面側の側面が後方に切り欠かれた凹欠部564を備える。
【0251】
凹欠部564は、上述した正面カバー550がその切り欠き部分に挿入されることで、正面カバー550の前面を上面ベース510、下面ベース520及び中間部材540の前面と略同一の位置にして配設できる。即ち、正面カバー550の前後方向の幅寸法は、反射板560の凹欠部564の前面から上面ベース510、下面ベース520及び中間部材540の前面までの距離寸法に設定されて形成される。これにより、正面カバー550を回転ユニット500から突出して配設されることを抑制することができる。その結果、回転ユニット500を凹凸の少ない一体のユニットとして組み上げることができ、回転ユニット500を視認した際に、部品毎の外形形状を分かり難くして、遊技者の興趣が損なわれることを抑制できる。
【0252】
次に、図30を参照して、中間部材540の詳細な説明をする。図30(a)は、中間部材540の上面図であり、図30(b)は、図30(a)のXXXb−XXXb線における中間部材540の部分拡大断面図である。
【0253】
図30(a)及び図30(b)に示すように、中間部材540は、上面視した際に外縁部から上方向(上面ベース510が配設される方向)に立設する第1外縁部541及び第2外縁部542と、上下方向に貫通形成される照射孔543と、その照射孔543の周囲から突設される照射規制部544と、正面側の縁部に突設される突設部545と、照射規制部544の外周縁部に凹設される溝部546、を主に備えて形成される。
【0254】
第1外縁部541は、中間部材540の正面側の外縁部に形成される。第1外縁部541の正面側(図30(a)下側)の上面視における湾曲形状の内径寸法は、照射ユニット530の基板部材531の上面視における正面側の湾曲形状の外径寸法と略同一に設定される。また、第1外縁部541の立設寸法は、基板部材531の厚み寸法(上下方向寸法)よりも大きく設定される。よって、回転ユニット500が組み上げられた際には、照射ユニット530を第1外縁部541により遮蔽して、正面側から視認不能とすることができる。
【0255】
第2外縁部542は、中間部材540の背面側の外縁部に形成される。第2外縁部542の背面側(図30(a)上側)の上面視における形状は、照射ユニット530の基板部材531の上面視における背面側の形状と略同一に形成される。また、第2外縁部542の立設寸法は、第1外縁部541よりも低く設定される。よって、回転ユニット500が組み上げられた際には、照射ユニット530の下側側面が第2外縁部542の立設先端面に当接した様態で配設される。よって、導入した外気を背面へスムーズに排出できくる。
【0256】
照射孔543は、照射ユニット530に配設される複数のLED532から照射される光をそれぞれ個別に分割するための孔であり、照射ユニット530に配設されるLED532と対向する位置に開口される。これにより、隣合うLED532の光が、他の範囲を照射することを抑制できる。また、照射ユニット530側の照射孔543の内径は、LED532の照射面の外径と略同一に設定され、それらの互いの軸が同軸上に配置される。これにより、LED532から発光された光を照射孔543を介して、後述する反射板560の反射部563へ効率的に入射させることができる。
【0257】
また、照射孔543は、上面側(LED532側)から下面側に向かって内径が大きく形成される。これにより、LED532から発光された光を照射孔543を介して、反射板560の反射部563へ効率的に入射させることができる。
【0258】
照射規制部544は、上述した照射孔543の周囲に突設される。これにより、LED532と中間部材540の上面との対向間の隙間を小さくすることができるので、LED532の光を照射孔543へ入射しやすくでき、照射孔543の外へ漏れることを抑制できる。その結果、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。
【0259】
また、照射規制部544の突出寸法は、第2外縁部542の立設寸法と略同一に設定され、回転ユニット500が組み上げられた際に、照射規制部544の突出先端面と照射ユニット530のLED532とが当接される。これにより、隣接するLEDの光が照射孔543へ入射されることを抑制できるので、残像効果による残像表示の外径を明確とできる。また、照射ユニット530側の照射孔543の内径は、LED532の照射面の外径と略同一に設定されるので、LED532に当接する照射規制部544の面積を確保できるので、各LED532の光が照射孔543の外へ漏れ出ることを抑制できる。その結果、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。
【0260】
さらに、照射規制部544は、隣接する照射規制部544と互いの外周面どうしが連結されるので、中間部材540の剛性を高めることができる。この場合、照射規制部544は外周面が円形に形成され、隣接する照射規制部544と互いの外周面どうしが連結される。即ち、複数の照射規制部544どうしが連結された群は、外形が凸凹(外方に凸の円弧が複数連なる形状)に形成されるので、空間(表面積)を確保して、放熱効果を高めつつ、外形の凸凹を利用して、中間部材540の剛性を高めることができる。
【0261】
突設部545は、照射ユニット530が前後左右に動くことを規制する突起であり、回転ユニット500が組み上げられた際に、基板部材531の貫通孔531aに挿通される位置に形成される。また、突設部545は、外径形状の異なる円柱を上下に組み合わせた形状に形成され、基部側の大径部545aとその大径部545aよりも小径とされる先端側の小径部545bとから形成される。
【0262】
大径部545aは、中間部材540に照射ユニット530を配設した際に、中間部材540と基板部材531との対向間に所定の隙間を形成するための突部であり、基板部材531の貫通孔531aの内径よりも大きい外形に設定されると共に、その突出寸法が、第2外縁部542の立設寸法と略同一に設定される。
【0263】
これにより、中間部材540に照射ユニット530を配設した際に、正面側の中間部材540と照射ユニット530の基板部材531との対向間隔が規定される。一方、背面側の中間部材540と照射ユニット530の基板部材531との対向間隔は、第2外縁部542により規定される。また、大径部545aの突出距離と第2外縁部542の立設距離とが略同一に設定されるので、照射ユニット530の基板部材531上下方向の側面を中間部材540の上下方向の側面に対して平行に配設することができる。
【0264】
小径部545bは、中間部材540に照射ユニット530を配設した際に、中間部材540に対して、照射ユニット530を位置決めするための突部であり、基板部材531の貫通孔531aの内径と略同一もしくは少し小さい外径に設定される。よって、中間部材540に照射ユニット530を配設する際に、中間部材540の小径部545bに基板部材531の貫通孔531aを外嵌させることで、中間部材540に対する照射ユニット530を前後左右方向への移動を規定できる。
【0265】
溝部546は、照射規制部544の基部に沿って延設されると共に、断面コ字状に凹設される溝である。溝部546の凹設の分、中間部材540の側面と外気とが接触する面積が増えるので、中間部材540の放熱性が向上される。また、中間部材540の剛性を確保しつつ、放熱効果を高めることができる。即ち、照射規制部544の基部に沿って延設される溝状の溝部546を形成することで、中間部材540に凹設される領域を最小として、その中間部材540の剛性を確保しつつ、LED532の動作により、発生する熱が特に集中する部分に対して空間を拡大して、放熱効果を高めることができる。
【0266】
なお、溝部546の溝幅は、照射規制部544の外周縁部から照射孔543までの距離寸法よりも小さく設定され、溝部546の凹設深さは、中間部材540の板厚の半分よりも小さく設定される。
【0267】
次に、図31を参照して、正面カバー550の詳細な説明をする。図31(a)は、正面カバー550の正面図であり、図31(b)は、図31(a)のXXXIb−XXXIb線における正面カバー550の部分拡大断面図である。なお、図31(b)では、拡散部551が模式的に図示される。
【0268】
図31(a)及び図31(b)に示すように、正面カバー550は、下側(図31(b)左側)の内縁側(図31(b)上側)の側面に、拡散部551を備えて形成される。
【0269】
拡散部551は、粗面加工された部分であり、拡散部551に照射される光を、その粗面により乱反射させて拡散させることができる。なお、粗面加工とは、表面に凹凸を形成する加工様態のことである。
【0270】
次に、図32を参照して、反射板560の詳細な説明をする。図32(a)は、反射板560の上面図であり、図32(b)は、図32(a)のXXXIIb−XXXIIb線における反射板560の部分拡大断面図である。なお、図32(b)では、反射部563が模式的に図示される。
【0271】
図32(a)及び図32(b)に示すように、反射板560は、上面側(図32(a)紙面手前側)に立設する仕切壁561と、その仕切壁561に囲まれた領域の上面に形成される反射部563と、背面側の縁部に沿って立設する立設壁562と、を主に備えて形成される。
【0272】
仕切壁561は、上面視において、正面側(図32(a)下側)が開放するU字状に立設されると共に、反射板560の正面側の縁部に沿ってに左右方向に複数個が並んで形成される。また、隣合う互いの立設壁562は、正面方向に延設される壁部が組み合わされて(兼用されて)1の壁部とされる。これにより、仕切壁561を並設するスペースを小さくすることができる。その結果、仕切壁561を形成する個数を最大とすることができる。
【0273】
反射部563は、上面視において、反射板560の正面側の縁部と仕切壁561との間に囲まれる領域の上面がレーザー加工等により粗面加工されて形成される。また、反射部563は、反射板560の上面および下面と平行な側面から形成される水平部563aと、水平部563aと連結して水平部563aから離間するに従って反射板560の板厚が拡大する方向に傾斜する傾斜面563bと、を主に備えて形成される。
【0274】
水平部563aは、反射板560の上面および下面と平行な側面のうち、正面側の縁部以外の側面に形成される。即ち、正面側の縁部には、水平部563a(反射部563)が形成されず、粗面加工されない。これにより、反射板560の正面側の縁部を保持して反射部563を形成することができる。その結果、粗面加工する際の保持部分を反射板560に別途形成する必要がなく、製造コストを低くすることができる。
【0275】
傾斜面563bは、主に、上面側に配設される照射ユニット530のLED532から照射される光を正面側に反射させる部分であり、LED532の照射面に対して正面側に45度傾けた傾斜面に形成される。
【0276】
また、水平部563aと傾斜面563bとの連結位置は、その連結する直線が、LED532の照射面の軸を通過する位置に設定される。これにより、LED532から照射される光のうちの背面側に向かって照射される光は、傾斜面563bによって効果的に正面側に反射させることができる。一方、LED532から照射される光のうちの正面側に照射される光は、水平部563aによって、正面側に反射させることができる。
【0277】
立設壁562は、上述したように、反射板560の背面側の縁部に沿って立設され、その立設高さが、仕切壁561の立設高さと同一の高さに設定される。これにより、回転ユニット500を組み上げた(反射板560の上部に中間部材540を配置した)際に、立設壁562と仕切壁561との間に空間を形成することができる。即ち、反射板560と中間部材540との間に空気層を形成することができる。その結果、反射板560及び中間部材540の内部に熱が蓄えられることを抑制することができ、回転ユニット500が熱を蓄えて、回転ユニット500に配設される照射ユニット530の基板部材531が破損することを抑制することができる。
【0278】
以上のように、構成される回転ユニット500は次のようにして組み上げられる。初めに、ベアリングBRの内円部分に締結部材573を正面側から内嵌すると共に、締結部材573の内円部分を正面ベース572の内側立設部572bに外嵌する。正面ベース572、ベアリングBR及び締結部材573を一体にした後に、その背面側に背面ベース571を配設して正面ベース572と背面ベース571とを締結して回転伝達ユニット570をユニットとして組み上げる。
【0279】
回転ユニット500の前方部分(回転伝達ユニット570を除いた部分)は、反射板560の下側に下面ベース520が配置されて、下面ベース520と反射板560とが締結される。下面ベース520と反射板560とが締結固定された後に、反射板560の上面側に中間部材540が正面側に正面カバー550を挟んだ状態で重ね合される。その中間部材540の上面に照射ユニット530が、その貫通孔531aを中間部材540の突設部545の小径部545bに外嵌した状態で、配設される。この状態で、上面ベース510を上方から配置すると共に、中間部材540と締結することで、回転ユニット500の前方部分(回転伝達ユニット570を除いた部分)がユニットとして組み上げられる。
【0280】
次に、回転ユニット500の前方部分の後方に回転伝達ユニット570を配置すると共に、回転ユニット500と回転伝達ユニット570とを締結することで回転ユニット500が1のユニットとして組み上げられる。
【0281】
次に、図33及び図34を参照して、照射ユニット530のLED532から照射される光について説明する。図33(a)は、回転ユニット500の上面図であり、図33(b)は、図33(a)のXXXIIIb−XXXIIIb線における回転ユニット500の断面図である。図34の(a)及び(b)は、図33(b)のXXXIV部における回転ユニット500の部分拡大断面図である。
【0282】
なお、図33(a)では、回転ユニット500から上面ベース510及び照射ユニット530が取り外された状態が図示される。また、図34(a)及び図34(b)では、LED532から照射される光が2点鎖線で図示される。
【0283】
図33(a)及び図33(b)に示すように、中間部材540の照射孔543の下方には、仕切壁561に囲まれることで1の領域として区画された反射部563が配置される。上述したように、各照射孔543の上側には、各LED532が配置されるので、それぞれのLED532から照射される光をそれぞれ異なる位置の反射部563に照射させることができる。即ち、各LED532から発光された光を、各反射部563で区画された状態で出射させることができるので、各LED532の光の区切りを明確とできる。その結果、各LED532から発光された光を対応する反射部563のみから出射させることができるので、残像効果による残像表示の外形を明確とできる。
【0284】
また、LED532の光を、中間部材540の照射孔543を介して、対応する反射板560の反射部563へ入射させる構造体を反射板560及び中間部材540の2部材から形成するので、かかる構造体を一部材から構成する場合と比較して、構造を簡素化することができる。よって、製品コストの削減を図ることができる。
【0285】
図34(a)に示すように、照射ユニット530のLED532から反射板560の傾斜面563bに照射される光は、傾斜面563bの粗面により乱反射されて、正面側(図34(a)下側)に反射され、正面カバー550を透過して、遊技機正面側に出射される。即ち、LED532から照射される光を、回転ユニット500の前方(正面側)に出射させることができる。従って、基板部材531の姿勢を、LED532が搭載される面を回転ユニット500の回転軸に略平行とする場合でも、LED532の光(点滅)を遊技者に視認させ、残像効果による残像表示を行うことができる。
【0286】
また、反射板560の傾斜面563bにより、LED532から照射される光を効率的に遊技者側に出射させることができる。よって、より強い光を回転ユニット500の正面側へ出射させることができる。従って、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。
【0287】
なお、LED532から反射部563の傾斜面563bに照射される光の中には、傾斜面563bの粗面により乱反射されて、中間部材540及び反射板560の対向する面に反射される光がある。中間部材540及び反射板560の対向する面に反射される光は、その面(中間部材540及び反射板560の対向する面)により再び反射されることで正面カバー550に照射される。
【0288】
この場合、上述したように中間部材540は、光の吸収率が黒色よりも低い白色で形成されるので、中間部材540に反射される光を、再び反射させやすくできる。一方、反射板560は、上述したように、外面に銀色の装飾が施されており、反射板560に反射される光を、再び反射させやすくできる。
【0289】
よって、LED532から反射部563に照射される光を、粗面により乱反射させて、均等に分散させた状態で、回転ユニット500の正面側(遊技者側へ)出射させることができる。即ち、反射部563の開口から出射される光が、その開口の一部に偏った状態で視認されることを抑制できる。
【0290】
図34(b)に示すように、照射ユニット530のLED532から反射板560の水平部563aに照射される光は、水平部563aの粗面により乱反射されて、正面側(図34(b)下側)に反射される。よって、LED532から照射される光を、正面カバー550を通過させて、正面側に出射させることができる。
【0291】
なお、反射板560の正面側端部には、水平部563aの粗面が非形成とされるので、回転ユニット500の正面側(遊技者側)へ向けて光を出射させやすくすることができ、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。即ち、反射板560の内面のうちの回転ユニット500の正面側の端部に粗面加工が施されると、その粗面で光が乱反射して、回転ユニット500の正面側(打遊技者側)へ向けて出射する光を減少させてしまうところ、反射板560の正面側端部が非形成とされ、少なくとも反射部563に加工される粗面よりも平坦な平滑面とされるので、乱反射を抑制して、回転ユニット500の正面側(遊技者側)へ向かう光を増加させることができる。
【0292】
また、仕切壁561は、水平部563aよりも正面側の端部(反射部563の粗面加工が非形成(平滑面)とされる部分)において、正面側(凹欠部564が形成される側)の端部に向かうに従って先細りの形状とされるので、水平部563aの粗面加工の非形成とされる部分は、回転ユニット500の正面側の端部へ向かうに従ってその内面の断面積が大きくされる(拡径される)。よって、回転ユニット500の正面側へ向けて出射される光に広がりを持たすことができる。即ち、発光領域として視認される面積をLED532の発光面の面積よりも拡大できる。よって、LED532を小型化できる。
【0293】
さらに、反射板560(回転ユニット500)の正面側は、左右方向中央部(回転軸)を中心として端部に向かうほど背面側に湾曲して形成されるので、反射板560の正面側(凹欠部564が形成される側)の端部は、回転ユニット500の回転軸から径方向に離間するほど、仕切壁561で仕切られたそれぞれの領域における正面側(凹欠部564が形成される側)の端部の長さ寸法が大きくされる。これにより、複数の反射部563のそれぞれの視認される明度(光の明るさ)を均一にすることができる。
【0294】
即ち、回転ユニット500では、回転軸(回転中心)から径方向外方へ向かうほど変位速度(周速)が速くなるため、列状に配設したLED532を同じ明るさで発光させると、回転軸に近いLED532の光ほど、回転軸から遠い(径方向外方の)LED532の光よりも、明度が高く(明るく)見える。
【0295】
これに対し、本実施形態では、反射板560の正面側の端部が、回転ユニット500の回転軸から径方向に離間するほど、仕切壁561で仕切られたそれぞれの領域における正面側(凹欠部564が形成される側)の端部の長さ寸法が大きくされるので、回転ユニット500の回転軸から径方向外方に離間する反射部563(LED532)ほど、粗面による乱反射を強くして(即ち、LED532から直接遊技者に視認される光の割合を小さくして)、高い明度の光として視認させることができる。その結果、径方向の配設位置における目で見た明るさの差を抑制して、明度(光の明るさ)を均一化できる。
【0296】
また、回転ユニット500の軸方向と平行な方向の反射板560の水平部563aの長さ寸法は、回転ユニット500の回転軸から径方向に離間するに従って大きくされるので、数の反射部563のそれぞれの視認される明度(光の明るさ)を均一にすることができる。
【0297】
正面カバー550に照射される光は、正面カバー550の内周面に形成される拡散部551により光の進行方向を拡散させることができる。即ち、正面カバー550の拡散部551の粗面により、拡散部551に照射される光の進行方向を複数の異なる方向に曲げることができる。その結果、回転ユニット500の正面側へ向けて出射される光に広がりを持たすことができる。即ち、発光領域として視認される面積をLED532の発光面の面積よりも拡大できる。よって、LED532を小型化できる。
【0298】
また、ここで、LED532の光を直接(光透過性材料の部材を透過させないで)遊技者に視認させるものであると、LED532の光は、前方への指向性が高いため、遊技者が眩しく感じる恐れがあった。
【0299】
これに対し、本実施形態では、LED532から照射される光を乱反射させる面を、反射板560と正面カバー550との2箇所に形成するので、LED532から照射される光の指向性を弱くできる。これにより、遊技者が照射された光を視認して眩しく感じることを抑制できる。
【0300】
ここで、複数の発光手段(LED532)を有し回転位置に応じて発光手段を点滅させることで、残像効果による表示を行うものが知られている。しかしながら、従来の発光手段では、基板(基板部材531)の姿勢が、発光手段が搭載される面を回転軸に直交させる姿勢(即ち、発光手段の照射方向を正面側(遊技者側)へ向けた回転平面と平行な姿勢)とされるため、正面視(回転軸方向視)における外形が大型化する。そのため、回転表示装置(回転ユニット500)の回転が停止された状態において、その回転ユニット500の背面側の視認性が阻害されるという問題点があった。
【0301】
これに対し、本実施形態では、回転ユニット500は、複数のLED532が列設される基板部材531が、LED532が搭載される面を回転ユニット500の回転軸と略平行とする姿勢で、上面ベース510と下面ベース520との間に配設されるので、正面視(回転軸方向視)における上面ベース510及び下面ベース520の外形を抑制することができる。その結果、回転ユニット500の回転が停止された状態において、上面ベース510及び下面ベース520の背面側の視認性を向上させることができる。
【0302】
次に、図35及び図36を参照して、回転ユニット500の回転について説明する。
【0303】
図35(a)及び図35(b)は、回転ユニット500の正面図である。図36(a)及び図36(b)は、回転ユニット500の上面図である。
【0304】
なお、図35(a)から図36(b)では、回転ユニット500により生じる空気の流れが2点鎖線で図示され気流Kの符号が付与される。また、上面ベース510及び下面ベース520の送風孔512,522が破線で図示される。
【0305】
さらに、本実施形態では、回転ユニット500が正面視左回転される際の説明のみとし、正面視右回転される際は、回転ユニット500の回転軸を中心に気流Kの流れが反転するのみであるので、その説明は省略する。
【0306】
図35(a)及び図35(b)に示すように、回転ユニット500が上述した駆動モータ457の駆動力により回転されると、その回転により外部の空気が送風孔512,522から侵入して回転ユニット500の内部に気流Kが発生する。
【0307】
この場合、送風孔512,522が、回転ユニット500の回転方向に対して、接線方向に開口されるので、回転ユニット500の回転する際に、送風孔512,522を介して、回転ユニット500の外部の空気を回転ユニット500の内部に侵入させやすくできる。
【0308】
詳しく説明すると、回転ユニット500が正面視左方向に回転されると、初期位置において、正面視右側に形成される上面ベース510の送風孔512及び正面視左側に形成される下面ベース520の送風孔522が、その送風孔512,522に空気を取り込む(挿通させる)方向に変位される。その結果、回転ユニット500の回転する際に、回転ユニット500の外部の空気を回転ユニット500の内部に侵入させやすくできる。従って、LED532が動作する際の発熱を冷却することができる。
【0309】
なお、上面ベース510の送風孔512及び下面ベース520の送風孔522が回転軸に対して点対象に形成されるので、回転ユニット500が正面視右方向に回転する際には、初期位置における回転ユニット500の正面視左側に形成される上面ベース510の送風孔512及び正面視右側に形成される下面ベース520の送風孔522により、外部の空気を回転ユニット500の内部に取り込みやすくできる。即ち、回転ユニット500が右方向に回転した場合でも、上述した場合(回転ユニット500が正面視左側に回転した場合)と同様の作用効果を奏する。
【0310】
ここで、回転体(回転ユニット500)の内部にLED(LED532)が搭載される基板(基板部材531)を配設して、回転体を回転駆動させながらLEDを発光するものであると、LEDやIC・コンデンサが動作する際の発熱を十分に冷却できない場合には、基板にはんだ付けされたLEDや、それを制御するIC・コンデンサ等のはんだが溶けて、接触不良を招く恐れがある。
【0311】
これに対し、本実施形態では、送風孔512,522が、回転ユニット500の回転方向に対して、接線方向に開口されるので、回転ユニット500の回転により、回転ユニット500の内部に外気を取り込むことができる。よって、LEDが動作する際の、発熱を冷却することができる。
【0312】
送風孔512,522から回転ユニット500の内部に取り込まれた空気は、主に、照射ユニット530又は反射板560と衝突して分散される。回転ユニット500の背面側(図35(a)紙面奥側)に分散される気流Kは、上面ベース510と下面ベース520との背面側の開口(対向間の隙間)から回転ユニット500の外側に送風されて大気中に放出される。
【0313】
一方、図36(a)示すように、回転ユニット500の正面側(図35(a)紙面手前側)に分散される気流Kは、回転ユニット500の回転の遠心力により、回転軸から径方向外側へと送風されて、回転ユニット500の外側に送風されて大気中に放出される(図35(a)参照)。
【0314】
即ち、回転ユニット500は、上面ベース510と下面ベース520とを組み合わせた形状が、背面側が開放された容器状の形状に形成されるので、送風孔512,522から取り込んだ外気を背面側から効率的に排気することができる、よって、LED532が動作する際に発熱を冷却することができる。また、このように、上面ベース510及び下面ベース520の背面側から排気することで、かかる排気が、遊技領域を流下する(又は、ステージを転動する)球に影響を与えることを抑制できる。
【0315】
また、本実施形態では、上面ベース510及び下面ベース520が、上面ベース510及び下面ベース520の回転平面における直径方向に沿って長尺形状となる正面視(即ち、回転軸方向視)矩形状に形成されるので、上面ベース510及び下面ベース520の回転に伴う遠心力を利用して、上面ベース510及び下面ベース520の内部の空気を長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動させ、背面側から排気することができる。よって、かかる空気の流動に伴って、回転伝達ユニット570近傍において、背面側から外気を上面ベース510及び下面ベース520へ取り込むことができる。
【0316】
即ち、回転伝達ユニット570近傍では、回転速度が低いため、側壁の送風孔512,522からの外気の取り込み効率が悪い(又は取り込めない)ところ、遠心力を利用した空気の循環(回転伝達ユニット570近傍における背面側から外気を取り込み、その取り込んだ外気を遠心力で長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動させ、径方向外方側における背面側から排気する空気の流動)を形成することができる。その結果、LED532が動作する際の発熱を冷却することができる。特に、回転伝達ユニット570近傍に配設されるLED532の冷却を達成することができる。
【0317】
また、図36(b)に示すように、回転ユニット500の内部の空気が回転ユニット500の回転により径方向外側に押し出されると、回転ユニット500の中央側の内圧が低下するために、回転ユニット500の回転伝達ユニット570と上面ベース510及び下面ベース520との背面側の隙間から外部の空気が取り込まれる。その結果、回転伝達ユニット570の近傍に配設されるLED532の冷却をより確実に達成することができる。
【0318】
この場合、上面ベース510及び下面ベース520の正面側を形成する正面壁(上面ベース510の前縁部が下方(図29(a)紙面奥側)(下面ベース520は前縁部が上方)に湾曲した部分)が、上面ベース510及び下面ベース520の回転平面に平行な形状であると(即ち、上面ベース510及び下面ベース520の回転軸に直交する方向視における形状が直方体形状であると)、遠心力で長手方向端部(回転時の径方向外方)へ流動された空気が背面側へ向けて方向転換する部分の角度が略直角となるため、かかる部分で渦が形成されやすくなる。そのため、空気の流れが阻害され、背面側からのスムーズな排気が困難となる。
【0319】
これに対し、本実施形態では、上面ベース510及び下面ベース520の正面側(上面ベース510の前縁部が下方(図29(a)紙面奥側)(下面ベース520は前縁部が上方)に湾曲した部分)の形状が左右方向中央部から外側に向かって湾曲した形状に形成されるので、遠心力により長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動される空気を徐々に背面側へ流動させることができると共に、長手方向端部(径方向外方)へ流動された空気が背面側へ向けて方向転換する部分の角度を略直角よりも大きくできるため、かかる部分での渦の形成を抑制して、空気の流れを円滑とできる。よって、背面側からの排気をよりスムーズに行える。その結果、回転伝達ユニット570近傍に配設されるLED532の冷却をより確実に達成することができる。
【0320】
さらに、上面ベース510及び下面ベース520の背面側の対向間の距離寸法(図35(a)上下方向の寸法)は、回転伝達ユニット570近傍における背面側の距離寸法が、長手方向端部側における背面側の距離寸法よりも大きくされるので、回転に伴う遠心力を利用して、上面ベース510及び下面ベース520の内部の空気を長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動させ、径方向外方側における背面側から排気することで、回転伝達ユニット570近傍における背面側から外気を取り込む際に、その取込を効率的に行うことができる。
【0321】
また、回転伝達ユニット570近傍における背面側の開放部分(上面ベース510の装飾部511及び下面ベース520の装飾部521の内周)が、回転軸と同心の円形に形成されるので、上面ベース510及び下面ベース520の回転に伴って、回転伝達ユニット570近傍の背面側の外気が乱れる(回転方向の流動が形成される)ことを抑制できる。その結果、回転伝達ユニット570近傍における背面側から外気を効率的に取り込むことができる。
【0322】
さらに、正面ベース572の外側立設部572aの外周面が背面側から正面側に向かって窄まる形状に形成されるので、回転ユニット500が上面ベース510の装飾部511及び下面ベース520の装飾部521と回転伝達ユニット570との隙間から空気を取り込む際の気流Kに渦が発生することを抑制することができる。従って、回転ユニット500の左右方向中央部を流れる気流Kの流れをスムーズにすることができ、回転伝達ユニット570近傍における背面側から外気を取り込む際に、その取込を効率的に行うことができる。
【0323】
次いで、図37から図41を参照して、センターフレーム600について説明する。
【0324】
初めに、図37及び図38を参照して、センターフレーム600の全体構成について説明する。図37は、センターフレーム600の分解正面斜視図であり、図38は、センターフレーム600の分解背面斜視図である。
【0325】
図37及び図38に示すように、センターフレーム600は、正面視円環形状に形成される枠体610と、その枠体610の内周部分を覆う様態に配設されるセンターカバー620と、枠体610に取着されるセンサ630と、を主に備えて形成される。
【0326】
枠体610は、正面視における内周の縁部の下方部分からセンターカバー620側(背面側)に突出するステージ611と、外周の側面から径方向外側に突出される壁部612と、背面側の縁部に正面側に向かって円形状に凹設される締結孔613と、背面側に配設されるセンサ630の照射面631の前方が開口する開口614と、を主に備えて形成される。
【0327】
また、枠体610は、第3図柄表示装置81(図2参照)を取り囲む様態で遊技盤13の中央部に配設され、ガラス8を介して遊技者から視認可能とされる部材であり、正面側の側面に模様や絵が描かれる。
【0328】
ステージ611は、枠体610の下方側の内縁部から背面側に屈曲して形成され、その上面に、正面側の端部に第1凹設部611aが、背面側の端部に第2凹設部611bが、それぞれ凹設される。
【0329】
ステージ611は、その上面で球を転動させると共に、第1凹設部611aもしくは第2凹設部612bのどちらか一方の傾斜を利用してステージ611の上面から球を落下させて、振分装置700の開口部710aに球が入賞し易い状態を形成することができる。よって、遊技領域を流下する球の流下経路を複数個形成することができるので、遊技者に興趣を与えることができる。
【0330】
なお、第1凹設部611aは、ステージ611の上部を転動する球を、遊技盤13の正面側(ベース板60の正面側)に落下させる溝であり、正面側に向かって凹設深さが深く形成される。第2凹設部611bは、ステージ611の左右方向中央の背面部に形成される開口に球を送球するための溝であり、背面側に向かって凹設深さが深く形成される。
【0331】
壁部612は、組み上げられたセンターフレーム600をベース板60(図2参照)に配設する際にベース板60に対して前後方向の位置決めとなる部分であり、ベース板60の中央部分に前後方向に貫通形成される開口の内形形状よりも大きい外形に形成される。これにより、ベース板60の開口内部にセンターフレーム600を正面側から挿入した際に、ベース板60の正面側の側面に壁部612の背面側の側面が当接して、ベース板60に対してセンターフレーム600を位置決めすることができる。
【0332】
締結孔613は、枠体610の背面側に複数個凹設される孔であり、後述するセンターカバー620の貫通孔623aと対向する位置に形成される。開口614は、後述するセンサ630から照射されるセンサ光を正面側に照射するための開口であり、センサ630のセンサ光が照射される照射面631と対向する位置に形成される。
【0333】
センターカバー620は、光透過性材料の樹脂材料から形成され、正面視略円形状に形成され枠体610の内周側に配設されるカバー部材621と、そのカバー部材621の左右の縁部から正面側に立設される側壁部622と、その側壁部622の立設先端面およびカバー部材621の下側縁部から外側に突設される取付部623と、を主に備えて形成される。
【0334】
カバー部材621は、正面視において左右方向中央上部から外側に向かうにつれて背面側に湾曲する(正面側が凸の湾曲面となる)厚みが一定の板状体に形成される。左右方向中央部の上方側の周縁(以下、「第1部分621aと称す)が、左右両端および下端の周縁(以下、「第2部分」と称す)よりも前方に位置して形成される。
【0335】
カバー部材621は、厚みが一定の板状体から形成されるので、凸レンズとして作用することを抑制して、背面側に配置される第3図柄表示装置81の視認性を確保することができる。
【0336】
また、カバー部材621は、厚みが一定の板状体から形成されるので、正面視において左右方向中央部が正面側に向かって湾曲する分、カバー部材621と第3図柄表示装置81との対向間に空間を形成することができる。これにより、上述した上下変位ユニット400の装飾部材450が変位して演出する空間を確保できる。
【0337】
側壁部622は、枠体610にセンターカバー620を取り付け可能にするため壁部であり、上述したようにカバー部材621が背面側に湾曲されるので、その分、枠体610の背面とセンターカバー620の正面との対向間の距離が大きくなるところ、側壁部622により、枠体610の背面とセンターカバー620の正面の対向間の距離を小さくする(無くす)ことができる。
【0338】
即ち、側壁部622の正面側への立設寸法は、枠体610にセンターカバー620を配設した際の、枠体610の背面とセンターカバー620の正面との対向間の距離寸法に設定されており、これにより、枠体610とセンターカバー620とを組み合せた際に、カバー部材621の第1部分621aが枠体610の正面側に突出され過ぎることを抑制できる。
【0339】
取付部623は、枠体610にセンターカバー620を取り付けるための突出部であり、前後方向に貫通形成された貫通孔623aが複数個形成される。上述したように、貫通孔623aと対向する位置の枠体610の背面には、締結孔613が穿設されており、図示しないねじ等を貫通孔623aを挿通させると共に、締結孔613に締結することで、枠体610とセンターカバー620とが締結固定される。
【0340】
センサ630は、遊技者の動作を検知するためのモーションセンサ、であり赤外線等の光を照射する発光部と、その発光部から照射された光が物体によって反射される反射光を受光する受光部と、を有する照射面631を備える。
【0341】
センサ630は、枠体610を上下方向に3等分した際の下から2/3のほどの高さに配設されると共に、枠体610の右側に配設される。また、センサ630は、その照射面631をセンターフレーム600の中央正面側に傾けた状態で配設される。これにより、センサ630の照射面631から照射される光は、遊技盤13の正面側中央部からガラス8を介して遊技者側に出射される。
【0342】
次に、図39及び図40を参照してセンサ630から照射されるセンサ光について説明する。
【0343】
図39(a)は、センターフレーム600の正面図であり、図39(b)は、図39(a)のXXXIXb−XXXIXb線におけるセンターフレーム600の断面図である。図40(a)は、図39(a)のXLa−XLa線におけるセンターフレーム600の断面図であり、図40(b)は、図39(a)のXLb−XLb線におけるセンターフレーム600の断面図である。
【0344】
なお、図39(a)及び図40(b)では、センターフレーム600の前方に照射されるセンサ630の光の照射領域が2点鎖線で図示され、照射領域R1,R2のとして図示される。また、図39(b)では、センサ630が破線で図示される。さらに、図40(b)及び図40(b)では、センサ630及びセンサ630から照射される光が2点鎖線で図示されると共に、センターフレーム600の前方(遊技盤13の前方)に配設されるガラス8が2点鎖線で図示される。
【0345】
図39及び図40に示すように、センサ630は、カバー部材621の第2部分621bよりも前方に配設される。これにより、センサ630から照射される光が、カバー部材621を介して(透過して)、遊技機正面側に出射されることがなくなり、センサ630から照射される光がカバー部材621に遮られることを抑制できる。また、センサ630は、正面側に枠体610の装飾部分が配置される。これにより、センサ630を遊技者側(正面側)から視認し難くすることができる。
【0346】
センサ630から照射される光は、センサ630の照射面631から直接ガラス8に照射されてガラス8の正面側から出射する照射領域R1の領域と、センターカバー620のカバー部材621の正面に照射された光が反射されてガラス8の正面側から出射する照射領域R2の領域とに出射される。
【0347】
ここで、モーションセンサ(センサ630)を遊技機に配設して、液晶装置(第3図柄表示装置81)の前面側の遊技者の動作を検出する遊技機では、モーションセンサが露出されていると、興趣を損ねるという問題点があった。
【0348】
そのために、センサ630は、装飾部材(枠体610)の背面側に配置される。この場合、センサ630を装飾部材の内縁側(枠体610の開口614)から奥側(外側)へ退避させれば、より視認され難くできるが、発光部および受光部(照射面631)を正面へ向けにくくなり、検出範囲が狭くなる。一方、センサ630を装飾部材の内縁側(枠体610の開口)に近づけて位置させれば、発光部および受光部を正面へ向けやすいため、検出範囲を前後方向に広くできるが、遊技者から視認されやすくなる。即ち、センサ630を、遊技者から視認され難くしつつ、物体を検出可能な範囲を確保することが困難であるという問題点があった。
【0349】
これに対し、本実施形態では、センサ630の照射面631から照射される光の一部が、センターカバー620のカバー部材621に照射されることで、カバー部材621の湾曲形状により、正面側(遊技者側)に反射される。これにより、センサ630を枠体610の開口614の奥へ退避させて、遊技者から視認され難くしつつ、物体を検出可能な範囲を確保することができる。なお、カバー部材621は、光透過性材料からなるので、液晶表示装置に表示される図柄の視認性を確保できる。
【0350】
また、カバー部材621正面側が凸の湾曲面とされるので、センサ630から発光された光をカバー部材621の正面で反射させる場合には、センサ630から近い位置では、反射の角度(反射角)をより鋭角とできる一方、センサ630から遠い位置では、反射の角度(反射角)をより鈍角とすることができ、その分、物体を検出可能な範囲を拡大しやすくできる。
【0351】
さらに、照射領域R2に照射される光(カバー部材621で反射される光)は、物体に照射されて反射すると、カバー部材621側に反射される。この場合、反射光は、反射する物体の表面形状によりその進行方向が異なるが、複数の方向に反射される光をカバー部材621の正面で反射させることで、異なる方向に反射される光の進行方向をセンサ630側に向かう進行方向とすることができる。即ち、センサ630側に反射される光の量を多くすることで、センサ630の受光の検知動作を確実に行うことができる。
【0352】
カバー部材621の第1部分621aは、枠体610の壁部612よりも正面側に位置され、第2部分621bは、枠体610の壁部612よりも背面側に位置される(図39(b)参照)。即ち、第1部分621aは、ベース板60の背面と略同一またはベース板60(図2参照)の背面よりも正面側となる位置に配設され、第2部分621bは、ベース板60の背面よりも背面側となる位置に配設される。
【0353】
これにより、センターフレーム600の上部におけるセンターカバー620のカバー部材621と第3図柄表示装置81との対向間の距離寸法を確保することができる。その結果、上述した上下変位ユニット400の装飾部材450が上下方向に変位する際の前後方向の寸法を確保でき、装飾部材450を変位させることができる。また、装飾部材450が変位する後方のスペースとガラス8が配設される前方のスペースとの限られたスペース内において、カバー部材621の曲率を大きくすることができる。
【0354】
また、第1部分621aが、ベース板60の背面と略同一またはベース板60(図2参照)の背面よりも正面側となる位置に配設されるので、上下変位ユニット400の装飾部材450(回転ユニット500)が第1部分621aに干渉することをより確実に抑制でき、その分、変位部材の大型化を図ることができる。
【0355】
さらに、第2部分621bが、ベース板60の背面よりも背面側となる位置に配設されるので、カバー部材621の曲率を大きくでき、カバー部材621の正面側を光の反射面として利用しやすくできる。即ち、センサ630を奥側に配置して遊技者から視認され難くしつつ、物体を検出可能な範囲を確保することができる。
【0356】
また、第1部分621aが、カバー部材621の上方に位置されるので、遊技機10が設置される店舗において、店舗の蛍光灯の照明がカバー部材621で反射されて正面側(遊技者側)に照射されることを抑制できる。
【0357】
即ち、カバー部材621の上方部分が背面側に湾曲するものであると、斜め上方から照射される店舗の蛍光灯の光が正面側に反射しやすい形状となるところ、カバー部材621の正面は、その法線方向が少なくとも水平方向よりも下方を指向する湾曲面として形成されるので、カバー部材621の正面へ入射された光を下方へ向けて反射させることができる。即ち、店舗内の天井に設置された蛍光灯や他の遊技機からの光がカバー部材621の正面へ入射された場合に、かかる光が遊技者に向けて反射されることを抑制でき、その結果、遊技者がまぶしく感じることや、第3図柄表示装置81の視認性が悪化することを抑制できる。
【0358】
次に、図41を参照して、センターフレーム600と上下変位ユニット400の回転ユニット500との関係を説明する。
【0359】
図41の(a)及び図41(b)は、回転ユニット500及びセンターフレーム600の断面図である。なお、図41(a)では、回転ユニット500が初期位置(基準位置)(延設方向を水平に向けた位置)が図示され、図41(b)は、回転ユニット500がその回転軸を中心に90度回転された様態が図示される。
【0360】
図41(a)及び図41(b)に示すように、上下変位ユニット400の装飾部材450が変位されて、第3図柄表示装置81(図2参照)の正面側およびセンターフレーム600の背面側に位置する際には、装飾部材450の回転ユニット500とセンターフレーム600のカバー部材621との対向間に所定の隙間が形成される。これにより、回転ユニット500は、カバー部材621と衝突することなく回転することができる。
【0361】
この場合、第3図柄表示装置81の前方で回転部材(回転ユニット500)が回転する役物であると、その回転部材の回転により風の流れが発生し、その風の影響で流下する球が動いてしまうという問題点があった。
【0362】
特に、本実施形態では、球が転動するステージ611の上方に回転ユニット500が位置するために、ステージ611の上部を転動する球が回転ユニット500の回転による風の影響を受けやすい。
【0363】
これに対し、本実施形態では、カバー部材621の第2部分621bから連結される取付部623が、枠体610のステージ611の下側に凹設される締結孔613に締結される(即ち、センターカバー620の下端部分が枠体610の下端に連結される)ので、球の流下領域と回転ユニット500の変位領域とを区画することができる。よって、回転ユニット500の回転によって発生する風をカバー部材621(第2部分621b)により遮ることができる。その結果、風の作用により球の流下が影響を受けることを抑制できる。また、回転ユニット500の回転により風が発生し、その風により埃や粉じんが吹き飛ばされた場合でも、第2部分621b(カバー部材621)により遮ることができるので、吹き飛ばされた埃や粉じんがセンサの発光・受光の航路上に舞い上がり、検出の精度が低下することを抑制できる。
【0364】
ここで、センターフレーム600のステージ611には、そのステージ611を転動する球が、背面側に落下しないように背面壁が立設されるものが従来から知られている。しかし、かかる従来品では、回転ユニット500の回転により発生した風が、ステージ611から立設される背面側の立設先端から正面側に回り込んで、或いは、遊技盤13の正面側のガラス8で折り返されて、ステージ611上を転動する球に影響を与える。一方、ステージ611上を転動する球に風の影響を与えなくするために、背面壁を正面側まで湾曲させて、ステージの球の周囲を覆う形状とする(即ち、閉じた通路を形成する)と、ステージ611の上部を転動する球を遊技者が視認し難くなるため、遊技者の興趣が損なわれる。
【0365】
これに対し、カバー部材621の第2部分621bは、枠体610のステージ611を含む範囲に連結されるので回転ユニット500が回転されることで発生する風を第2部分621b(カバー部材621)により遮ることができる。その結果、ステージ611の周囲を覆う必要がないので、ステージ611の上部を転動する球を遊技者に視認されやすくしつつ、風の作用により、球の流下が影響を受けることを抑制できる。
【0366】
ここで、変位部材(上下変位ユニット400)が変位する変位領域と球が流下する流下領域とを仕切板(センターカバー620)で区画してしまうと、遊技盤13の背面側に配置される背面ケース300には、第3図柄表示装置81および上下変位ユニット400を駆動させる駆動モータ441などの熱を発生する部材が多く配置されるために、熱が変位領域の内部(遊技盤13の背面側)にこもり、遊技機1を制御する基板および第3図柄表示装置81が破損するという問題点がある。
【0367】
これに対し、本実施形態では、カバー部材621の第1部分621aは、枠体610に連結されず、枠体610の内周縁との間に所定の間隔を隔てて配設されるので、かかる所定の間隔を介して、遊技盤13及びカバー部材621の背面側と正面側とを連通させることができる。従って、上下変位ユニット400から発生する熱が、遊技盤13及びカバー部材621の背面側にこもることを抑制できる。その結果、遊技盤13の前方側の(後方側よりも)冷たい空気を遊技盤13の背面側に送ることができるので、遊技機1を制御する基板及び第3図柄表示装置81が破損することを抑制できる。
【0368】
また、第1部分621aと枠体610の内周縁との間の所定の間隔は、センターフレーム600の上部に形成されるので、温められた空気を所定の間隔を介して遊技盤13の正面側に流しやすくできる。即ち、遊技盤13の背面側の温められた空気は、その熱により上昇されるので、上方に形成される第1部分621aと枠体610の内周縁との間の所定の間隔から正面側に流しやすくできる。この結果、遊技盤13及びカバー部材621の背面側に熱がこもることを抑制できる。
【0369】
なお、この場合、回転ユニット500が回転されて風が発生されると、その風が第1部分621aと枠体610の内周縁との間の所定の間隔から出て遊技盤13の前方を流下する球に影響を与える恐れがある。
【0370】
これに対し、回転ユニット500が回転されることで発生する風を、遊技領域のうちの上側の領域(遊技盤13の開口の上側の領域)へ向けて流すことができ、風の作用により球の流下が影響を受けることを抑制できる。即ち、遊技領域のうちの上側の領域を流下する球は、球発射ユニット112aから発射され遊技領域へ流入された初期の球であり、その速度が比較的速いため、例えば、センターフレーム600のステージ611の上を転動する球と比較して、風の影響を受け難い。言い換えれば、風の影響を球が受け難い領域へ向けて風を流すことができる。よって、その分、回転部材の回転速度を増加させることができ、演出効果の向上を図ることができる。
【0371】
次いで、図42から図46を参照して、振分装置700について説明する。
【0372】
初めに、図42から図45を参照して、振分装置700の全体構成について説明をする。図42は、振分装置700の分解正面斜視図であり、図43は、振分装置700の部分拡大正面図である。図44は、図43のXLIV−XLIV線における振分装置700の断面図である。図45(a)は、図43のXLVa−XLVa線における振分装置700の断面図であり、図45(b)は、図45(a)のXLVb−XLVb線における振分装置700の断面図であり、図45(c)は、図43のXLVc−XLVc線における振分装置700の断面図であり、図45(d)は、図45のXLVd−XLVd線における振分装置700の断面図である。
【0373】
なお、図43では、振分け部材760の内周面、シーソー部材762、第1入球口64、右側第2入球口640r、及び回収孔752の外形が破線で図示される。また、図45(d)では、開口744から払い出される球の経路が2点鎖線で図示される。
【0374】
図42から図45に示すように、振分装置700は、遊技盤13のセンターフレーム600の下側に配設され、ベース板60に対して正面側(図43紙面手前側)に配置される正面側形成部710と、ベース板60に対して背面側(図43紙面奥側)に配置される背面側形成部720と、を主に備えて形成される。
【0375】
正面側形成部710は、ベース板60の正面側に取着される入賞部材730と、その入賞部材730の正面側に配設される屈曲部材740と、を主に備えて形成される。
【0376】
背面側形成部720は、ベース板60の背面側に取着される介設部材750と、その介設部材750の背面側に配設される振分け部材760と、を主に備えて形成される。
【0377】
入賞部材730は、正面視横長矩形に形成されると共に、左右方向中央上部に位置する上述した開口部710aと、開口部710aの下側に位置する電動役物640aと、その電動役物640aの左右方向両側に位置し前後方向に貫通形成される貫通孔731と、その貫通孔731の下側に位置し前後方向に貫通形成される下側挿通孔732と、を主に備えて形成される。
【0378】
貫通孔731は、その内部に後述する屈曲部材740の上側突出部741が挿通される部材であり、上側突出部741の背面視における外形よりも少し大きく開口する正面視略矩形状に形成される。また、貫通孔731の下面には、背面から正面に亘って上方に突設される突設壁731aが形成される。
【0379】
突設壁731aは、正面視における貫通孔731の左右方向中心線を対称に2つ並設されており、背面側から正面側に向かうにつれてその突設距離が小さく設定される。よって、後述する介設部材750及び振分け部材760により貫通孔731の内部を通過(転動)される球は、2つの突設壁731aの左右方向中央位置に案内されると共に、背面側から正面側に向かって転動される。
【0380】
下側挿通孔732は、背面側に配設される介設部材750の回収孔752と連通される孔であり、介設部材750の回収孔752と対向する位置に形成される。また、下側挿通孔732は、下面側が湾曲される正面視略D字形状に開口され、正面視における左右方向中央位置に上面から下方に突出する第1突出部732aと、下面から上方に突出する第2突出部732bと、を備える。
【0381】
第1突出部732aは、正面側(図45(a)右側)から背面側(図45(a)左側)に向かうに従って突出距離が大きく形成される。第2突出部732bは、正面側から背面側にむかうに従って突出距離が小さく形成される。また、第1突出部732aと第2突出部732bとの対向間の距離寸法は、球の直径寸法よりも少し大きく形成される。よって、下側挿通孔732の内部を球が通過する際には、第2突出部732bの正面側から背面側への傾斜により、球を背面側に転動させることができる。一方で、下側挿通孔732を挿通される際に球が上下方向に弾む際には、第1突出部732aにより、上方への変位を抑制できる。
【0382】
下側挿通孔732の背面には、球の通過を検知するセンサSEは配設される。センサSEは、正面視略矩形状に形成されると共に、その側面に球の直径よりも少し大きい直径の貫通孔が形成される部材であり、その貫通孔の内部を球が通過することで球の通過を検出することができる。センサSEは、貫通孔の軸が下側挿通孔732の下面側の円弧軸と同軸上に位置して配設される。これにより、貫通孔の開口方向を背面側に向かうに従って少し下方に傾斜する様態とすることができるので、センサSEの貫通孔内部を通過する球が貫通孔の内側に留まることを抑制できる。
【0383】
屈曲部材740は、上述した入賞部材730の貫通孔731と下側挿通孔732との正面側に配設される部材であり、正面視におけるベース板60(図2参照)の左右方向略中央位置を対称に2つ配設され、その外形形状は左右対称に形成される。
【0384】
また、屈曲部材740は、正面視において、遊技領域を形成する内レール61(図2参照)との間に、球が通過可能な大きさの隙間が形成される位置に配置される。これにより、屈曲部材740の下側の遊技領域を流下する球が、屈曲部材740と内レール61との間に挟まれて遊技領域に留まることが抑制される。
【0385】
屈曲部材740は、正面視略矩形の板状体から形成され、その背面から突出する上側突出部741と、その上側突出部741よりも下方から突出する下側突出部743と、上側突出部741及び下側突出部743の対向間に形成される開口744と、を備えて形成される。
【0386】
上側突出部741は、背面視において下側が開放する略U字形状に形成され、その外形が、入賞部材730の貫通孔731の内形よりも少し小さく設定される。これにより、屈曲部材740を入賞部材730に配置する際には、上側突出部741を貫通孔731の内部に挿入して配設できる。よって、屈曲部材740を入賞部材730へ配置する際には、上側突出部741を挿入して位置決めすることができるので、その組み付け工程を簡易にできる。
【0387】
また、上側突出部741は、背面視において下側が開放する略U字状に形成されるので、入賞部材730の貫通孔731に球を通過させて屈曲部材740側に転動させる際に、球が転動する転動面(下面)に入賞部材730と屈曲部材740との連結部分が形成されない。よって、球の転動を一定とすることができるので、球が貫通孔731の内部で停止することを抑制できる。即ち、球の転動面に入賞部材730と屈曲部材740との連結部分が形成されると、その連結部分を球が転動する際に抵抗が増えると共に、段さで球が跳ねるが、球の転動面に連結部をなくすことで、球の転動を安定的にして球が詰まることを抑制できる。
【0388】
また、この場合、上側突出部741を背面視円環形状に形成して、その円環の内側を球を通過させても同様に、球が転動する転動面に入賞部材730と屈曲部材740との連結部分が形成されないが、上側突出部741を円環形状に形成する分、屈曲部材740の部品形状が複雑となるために、製造コストが増加する。これに対し、本実施形態では上側突出部741が背面視略U字形状であるので、部品の形状を簡易にでき、製造コストが増加することを抑制できる。
【0389】
下側突出部743は、上側突出部741の下側に形成されると共に、上側が開放される背面視略U字形状に形成される。即ち、背面視すると、上側突出部741と下側突出部743との互いの開放部分が上下方向に対向する様態に形成される。
【0390】
下側突出部743は、入賞部材730の貫通孔731から屈曲部材740側に送球される球を入賞部材730の下側挿通孔732に送球するための経路(以下、「第2送球経路KR2」と称す)を形成するための部材であり、下側挿通孔732と前後方向に対向する位置に形成される。
【0391】
下側突出部743の背面側への突出距離は、球の直径よりも大きい寸法に設定される。また、下側突出部743の突出先端面が入賞部材730と当接した状態で屈曲部材740が入賞部材730に配置される。よって、屈曲部材740と入賞部材730との対向間の距離寸法が球の直径よりも大きくされ、屈曲部材740と入賞部材730との対向間に球が鉛直方向に送球される送球路(以下、「第1送球経路KR1」と称す)が形成される。
【0392】
屈曲部材740には、上側突出部741の上部内面から下側突出部743の下部内面に亘って突出する案内部742が形成される。案内部742は、側面視において背面側が開放される略U字形状に突出される。
【0393】
案内部742は、入賞部材730の貫通孔731から屈曲部材740(第1送球経路KR1)に送球される球を鉛直方向に送球した後に、入賞部材730の下側挿通孔732に送球する突壁であり、下側の内縁部の上下方向高さは、背面に配置される下側挿通孔732の下側の内縁部の高さよりも少し小さく形成される。
【0394】
案内部742は、背面側に配置される貫通孔731の正面視における左右方向中央線を対称に2つ形成される。これにより、2つの案内部742と当接して案内(背面側に折り返し)されるので、球が左右方向に位置ずれすることを抑制できる。
【0395】
なお、並設される案内部742の互いの突出先端面は、互いの対向する面に近づくほど、基部側に向かって傾斜して形成される(図45(b)参照)。これにより、2つの案内部742と当接して案内(背面側に折り返し)される球が、左右方向に位置ずれすることを効果的に抑制できる。
【0396】
上側突出部741には、背面視における左右の側面の内側に突出する側壁741aが形成される。側壁741aは、上下方向に所定の間隔を隔てて複数個(本実施形態では3つ)並設される。これにより、通常状態において上側突出部741の内側を送球される球が左右方向に転動した際には、側壁741aの先端面と当接させてその送球を安定させることができる。一方、上側突出部741の内側を球が2つ連続して流れ、後ろを流れる球が先を流れる球に衝突する際には、先の球が、各側壁741aの間に入ることで、左右方向に逃げる距離を確保して、上側突出部741の内側で球が詰まることを抑制できる。即ち、側壁741aにより、上側突出部741の内側を送球される球を安定させることができる。
【0397】
開口744は、上側突出部741と下側突出部743との対向間に形成される所定の隙間であり、背面視における左右方向両側に形成される。また、開口744は、側面視において、背面側が開放する略U字形状に形成される。
【0398】
開口744は、上端が入賞部材730の貫通孔731の下面と略同一の上下方向高さに設定されると共に、下端の高さが、入賞部材730の下側挿通孔732の上下方向略中間位置の高さに設定される。これにより、屈曲部材740の内部に球が連続して送球される際に、先の球を開口744に逃がして屈曲部材740の内部に球が詰まることを抑制することができる。即ち、開口744は、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分の左右方向の側面に開口して形成される。
【0399】
振分け部材760は、正面視横長矩形に形成されると共に、正面側が開放された箱状体に形成される。また、振分け部材760は、正面視において左右方向略中央位置で屈曲されており、左右方向略中央位置から左右方向外側に向かうに従って下側に傾斜して形成される。また、振分け部材760の左右方向の両端部は、上述した入賞部材730の貫通孔731と対向する位置に設定される。
【0400】
振分け部材760は、正面視における左右方向中央位置から左右両側へ向けて下方傾斜する一対の傾斜面761と、その互いの傾斜面761の中央に配置されるシーソー部材762と、シーソー部材762の上方に形成される送球口763と、を主に備えて形成される。
【0401】
送球口763は、振分け部材760の正面側に開口を形成するための部材であり、入賞部材730の開口部710aと対向する位置に形成される。これにより、振分け部材760が後述する介設部材750に配設されると、送球口763と介設部材750との対向間に空間Aを形成することができる。
【0402】
空間Aは、球の外径よりも大きい空間(即ち、球が通過可能な屈間)に形成されると共に、ベース板60に穿設された貫通孔を介して入賞部材730の開口部710aの内部空間と連結される(図44参照)。これにより、開口部710aに入賞される球を空間Aの内部に送球して、その空間Aの内部を送球させることができる。
【0403】
シーソー部材762は、円環形状に形成されると共に、その外縁部から軸周りに90度の間隔を隔てて外側に突設される3つの突起762aと、円環形状の内側に挿通される軸部762bと、を備えて形成される。
【0404】
軸部762bは、シーソー部材762を軸周りに回転させるための軸支部であり、円柱形状に形成されると共に、シーソー部材762の円環内側に挿通される。この状態で、軸部762bが、介設部材750と振分け部材760との間に挟持されることで、シーソー部材762は軸部762bを軸に回転可能に配置される。
【0405】
突起762aは、上述した空間Aから球が送球される際に、球を左右の傾斜面761に交互に一球ずつ振り分けるための突起であり、中央部の突起762aの先端が位置する方向と左右方向反対側に球が送球される。即ち、中央部の突起762aにより空間Aから送球される球を左右方向に送球することができる。両端に突設される突起762aは、シーソー部材762の変位を規制すると共に、球の通過した際にかかる重みにより、中央部の突起762aの先端が位置する方向を変位させる(シーソー部材762を回転させる)部材であり、突起762aの先端面と傾斜面761とが当接することでシーソー部材762の回転が規制される。一方、傾斜面761と当接していない突起762aは、球が中央部の突起762aに案内されると、案内された球がその突起762aと衝突して下方に押し下げられる。これにより反対側の突起762aが上方に変位されると共に、下方に変位された突起762aの先端が傾斜面761と当接してその変位が規制される。
【0406】
傾斜面761は、上述したシーソー部材762によって左右に振り分けられた球が転動して送球される経路(以下、「第3送球経路KR3」と称す)の転動面であり、振分け部材760の左右方向中央位置から外側に向かって下降傾斜して形成される。これにより、振分け部材760のシーソー部材762によって左右に振り分けられた球は、傾斜面761上を転動されて、傾斜面761の下降側の端部に送球(転動)される。
【0407】
傾斜面761の下降側の端部には、その端部に向かうに従って、背面側の側面が前方に厚みを増すように介設部材750へ近接する方向へ傾斜して形成される。これにより、傾斜面761を転動してその端部まで送球された球を、振分け部材760の前方に配設される介設部材750の第1入球口64、または右側第2入球口640rに送球することができる。より具体的には、シーソー部材762によって正面視左側に振り分けられ、傾斜面761を転動した球が、第1入球口64へと送球される(入球する)。一方、シーソー部材762によって正面視右側に振り分けられ、傾斜面761を転動した球が、右側第2入球口640rへと送球される(入球する)。
【0408】
介設部材750は、正面視横長矩形状に形成されると共に、正面視における左右方向の中央下部に上述した可変入賞装置65と、左側に前後方向に貫通される第1入球口64と、右側に前後方向に貫通される右側第2入球口640rと、これらの第1入球口64、および右側第2入球口640rの下側に開口される回収孔752と、を主に備えて形成される。
【0409】
第1入球口64、および右側第2入球口640rは、それぞれ振分け部材760の左右両端部の正面側に形成されると共に、入賞部材730の貫通孔731の背面側に形成される。よって、振分け部材760の左右両端部の空間と、入賞部材730の貫通孔731の内部空間とが第1入球口64、および右側第2入球口640rを介して連結される。従って、上述した振分け部材760の傾斜面761の上部を転動する球を、第1入球口64を通過させて、入賞部材730の貫通孔731に送球する経路と、右側第2入球口640rを通過させて、入賞部材730の貫通孔731に送球する経路と(以下、どちらも「第4送球経路KR4」と称す)を形成することができる。
【0410】
回収孔752は、上述したように、入賞部材730の下側挿通孔732の背面側に開口形成される開口である。即ち、回収孔752は、センサSEの背面側に連結されており、センサSEを通過する球が、その回収孔752の開口に送球される。回収孔752は、店舗に設置される球を循環する装置に連結されており、回収孔752に回収される球は、循環装置により循環されて遊技球として再び球発射ユニット112aから打出しされる。
【0411】
以上のように構成される振分装置700は、次のように送球される。開口部710aから入る球は、振分け部材760に送球されて振分け部材760のシーソー部材762により左右方向どちらか一方の第3送球経路KR3に送球される。左方向の第3送球経路KR3を送球される球は、その第3送球経路KR3の端部まで送球されると、正面側に配置される介設部材750の第1入球口64の内部の第4送球経路KR4に送球される。一方、左方向の第3送球経路KR3を送球される球は、その第3送球経路KR3の端部まで送球されると、正面側に配置される介設部材750の右側第2入球口640rの内部の第4送球経路KR4に送球される。第4送球経路KR4を送球される球は、屈曲部材740の背面側の第1送球経路KR1に送球される。第1送球経路KR1を送球される球は、屈曲部材740の下側突出部743に案内されて第2送球経路KR2に送球される。第2送球経路KR2を送球される球は、入賞部材730の下側挿通孔732を通過してセンサSEの内部を通過した後に、介設部材3750の回収孔752に送球される。
【0412】
ここで、上述したように、入賞部材730の貫通孔731及び下側挿通孔732は、電動役物640aの左右両側に形成されて、屈曲部材740が左右一対に配置されるので、一対の屈曲部材740における下側突出部743の間に電動役物640aが位置される。
【0413】
この場合、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度が小さく(傾斜面が緩やかに)されると、球の流下速度が低くなり、下側突出部743において球詰まりを発生させやすくなる。一方で、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度が大きく(下降傾斜が急と)されると、球の流下速度を速くして、下側挿通孔732における球詰まりを発生し難くできるが、第3送球経路KR3(振分け部材760)の配設に必要な高さ方向(上下方向)のスペースが嵩み、電動役物640aの配設が困難となる。
【0414】
これに対し、本実施形態では、下側突出部743の側壁に開口744が形成されることで、かかる下側突出部743における球詰まりの発生し難くできるので、その分、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度を小さく(下降傾斜を緩やかと)することができる。その結果、第3送球経路KR3(振分け部材760)の配設に必要な高さ方向のスペースが抑制でき、電動役物640aの配設を可能とすることができる。即ち、屈曲部材740および電動役物640aの配置は、従来品では不可能な配置であり、上述のように、下側突出部743の側壁に開口744を形成することで初めて可能となったものである。
【0415】
ここで、本実施形態では、遊技盤13の中央には開口が形成(センターフレーム600が配置)され、その開口を介して第3図柄表示装置81を遊技者に視認させる。近年、第3図柄表示装置81の大型化の要請に伴い、遊技盤13の中央の開口(センターフレーム600の枠体610の内周縁)も大きくなることで、遊技盤13の中央の開口の下方縁部と遊技領域の下方縁部(内レール61の下方内縁部)との間のスペースが狭くされる。そのため、従来品では、第3送球経路KR3および電動役物640aに相当する部材を、遊技盤13の中央の開口の下方縁部と遊技領域の下方縁部との間のスペースに配置することが困難であった。
【0416】
即ち、上述したように、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度が小さく(下降傾斜が緩やかに)されると、球の流下速度が低くなり、下側突出部743において球詰まりを発生させやすくなる。一方で、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度が大きく(下降傾斜が急と)されると、球の流下速度を速くして、下側突出部743における球詰まりを発生し難くできるが、第3送球経路KR3の配設に必要な高さ方向のスペースが嵩み、電動役物640aの配設が困難となる。また、下側突出部743(屈曲部材740)の上下方向における配設位置が下がる(低くなる)ため、かかる下側突出部743(屈曲部材740)と遊技領域の下方縁部(内レール61)との間に球が通過可能な隙間を確保することが困難となり、下側突出部743(屈曲部材740)の両側にそれぞれ第1アウト口71を設けることが必要となる。
【0417】
これに対し、本実施形態では、上述したように、下側突出部743の側壁に開口が形成されることで、かかる下側突出部743における球詰まりの発生し難くできるので、その分、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度を小さく(下降傾斜を緩やかと)することができる。その結果、下側突出部743(屈曲部材740)の高さ方向(上下方向)における配設位置を上げる(高くする)ことができるので、かかる下側突出部743(屈曲部材740)と遊技領域の下方縁部(内レール61の下方内縁部)との間に球が通過可能な隙間を確保することができる。よって、下側突出部743(屈曲部材740)の両側にそれぞれ第1アウト口71を設けることを不要とできる。
【0418】
即ち、屈曲部材740および電動役物640aの配置において、下側突出部743(屈曲部材740)と遊技領域の下方縁部との間に球が通過可能な隙間が形成された配置は、従来品では不可能な配置であり、上述のように、下側突出部743の側壁に開口を形成することで初めて可能となったものである。
【0419】
次に、図46を参照して、屈曲部材740の案内部742の送球について説明する。図46(a)は、遊技盤13の断面図であり、図46(b)は、遊技盤13の断面図である。なお、図46(a)は図45(a)に、図46(b)は図45(b)に、それぞれ対応する。
【0420】
図46に示すように、入賞部材730の貫通孔731から屈曲部材740に2球の球がほぼ隙間の無い様態で(即ち、2球が連なって)送球されると、先の(先行する)球の一部が開口744の内に入りつつ背面側に送球されて、入賞部材730の下側挿通孔732に案内される。
【0421】
ここで、球の外径よりも少し大きな断面積の通路を形成して、その通路が屈曲するものであると、かかる通路に2球の球がほぼ隙間の無い状態で(2球が連なって)送球されると、先行する球に後行する球がおいつき、先行する球を後行する球が側壁に押しつけることで、両者が転動できなくなり、球詰まりが発生するという問題点があった。
【0422】
これに対し、本願では、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分に開口744が形成されるので、複数の球が連なった状態で下側突出部743を通過する場合に、先行する球に後行する球が追いついても、先行する球を側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0423】
また、開口744は、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2とが公差する位置に形成されるので、球が詰まり易い屈曲部分で球を詰まり難くすることができる。即ち、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2とが交差する領域は、第1送球経路KR1を流下(落下)した球が方向転換して第2送球経路KR2の延設方向へ向けて転動を開始する位置であり、先行する球に後行する球が追いつきやすい。そのため、先行する球を後行する球が側壁に押し付けることで、両者が転動できなくなり、球詰まりが発生しやすい。
【0424】
これに対し、本実施形態では、開口744が、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2とが交差する位置に形成されるので、先行する球に後行する球が追いついても、先行する球を開口744の対向間に逃がして(先行する球の一部を開口744内へ収容させて)側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0425】
さらに、上述したように、開口744の下端の高さは、入賞部材730の下側挿通孔732の上下方向略中間位置の高さに設定されるので、第1送球経路KR1を落下(流下)する球が、第2送球経路KR2(下側突出部743)の底壁に到達した際に、かかる球を開口に受け入れやすくできる。よって、先行する球に後行する球が追い付いた場合でも、先行する球を開口744の対向間に逃がして側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0426】
また、下側突出部743は、側面視において略U字形状に形成され、開口744の下端の高さを下側突出部743の底壁から所定距離だけ離間された位置に設置されるので、開口744の下端と第2送球経路KR2(下側突出部743)との間に側壁を残す(形成する)ことができる。よって、球が通過可能な大きさに開口が形成される場合であっても、かかる開口を介して、屈曲部材740から外部(遊技盤13の正面側の遊技領域)へ不必要に球が流出することを抑制できる。
【0427】
なお、この場合、開口744の大きさが球が通過不能な大きさとされる場合には、通常は、開口744を利用して、先行する球を側壁に押し付け難くできるが、例外的に、後行する球が先行する球を開口744の中心へ押し付ける形態が形成され、先行する球が開口744に内嵌される(嵌り込む)場合がある。この場合には、後行する球の転動が、開口744に嵌り込んだ球に阻害され、球詰まりが発生する。
【0428】
これに対し、開口744は、球の外形よりも大きく開口される(球が通過可能な大きさに形成される)ので、後行する球が先行する球を開口744の中心へ押し付ける形態が形成された場合でも、先行する球を開口744から屈曲部材740の外部(遊技盤13の正面側の遊技領域)へ排出することができ、先行する球が開口744に内嵌される(嵌り込む)ことを回避できる。これにより、後行の球の転動を継続させることができるので、球詰まりの発生を抑制できる。
【0429】
また、このように、球が通過可能な大きさで開口744が形成されると共に、その開口744が遊技盤13の正面側(即ち、遊技領域)に配設されることで、遊技領域を流下する球を開口744から屈曲部材740へ流入させることができる。よって、遊技の興趣の向上を図ることができる。例えば、下側突出部743よりも下流に入賞球を検出するセンサが配設される場合には、下側突出部743よりも上流から屈曲部材740へ流入した球に加え、開口744から屈曲部材740へ流入した球も入賞球として検出させることができる。特に、この場合には、開口744(第1送球経路KR1と第2送球経路KR2とが交差する領域)は、遊技盤13の正面側に配設されるので、開口744から屈曲部材740へ流入する球を遊技者に視認させることができる。よって、この点からも、遊技の興趣を高めることができる。
【0430】
第1送球経路KR1と第2送球経路KR2とが公差する領域には、案内部742の下方部分(即ち、回収孔752へ向けて湾曲しつつ下降傾斜される部分)が配設される。これにより、第1送球経路KR1を流下(落下)する球が方向転換して第2送球経路KR2の延設方向へ向けて転動を開始する際には、かかる球を案内部742の下降傾斜を利用して速やかに転動させることができる。これにより、後行する球が追いつくよりも前に、先行する球を転動させやすくでき、先行する球が後行する球によって背面側(第2送球経路KR2の延設方向に沿って球が転動する際の背面側)の側壁に押し付けられることを抑制できるので、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0431】
また、開口744は、ベース板60(図2参照)の正面側(遊技領域側)の位置に形成されるので、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との屈曲部分に球詰まりが発生した際には、店舗の運営者はガラス8を開放することで、正面側から開口744にアクセスすることができる。よって、球詰まりを解消する作業の作業性の向上を図ることができる。
【0432】
さらに、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との屈曲部分に埃やゴミ等が溜まった際には、店舗の運営者はガラス8を開放することで、正面側から開口744にアクセスして、開口744を介して屈曲部分の清掃をすることができる。よって、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2を清掃する際の清掃性を向上することができる。
【0433】
次いで、図47を参照して、発光装飾ユニット800について説明する。図47は、発光装飾ユニット800の分解正面斜視図である。
【0434】
図47に示すように、発光装飾ユニット800は、背面ケース300の底壁部301(図6参照)に配設される正面視横長矩形状のベース体810と、そのベース体810の正面側に配設される発光装置820と、その発光装置820の前面に覆設されると共に、光透過性材料からなるカバー部材830と、を主に備える。
【0435】
発光装置820の正面側には、複数の発光体(LED821)が全面にわたって分散して配設される。よって、LED821から発光された光は、カバー部材830の全面から遊技機正面側に出射される。
【0436】
<第2実施形態>
次いで、図48から図50を参照して、第2実施形態における規制ユニット2490について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0437】
初めに、図48及び図49を参照して、規制ユニット2490の全体構成について説明する。図48は、第2実施形態における規制ユニット2490の分解正面斜視図である。図49(a)は、規制ユニット2490の側面図であり、図49(b)は、規制ユニット2490の背面図であり、図49(c)は、図49(b)のXLIXc−XLIXc線における規制ユニット2490の断面図である。
【0438】
図48及び図49に示すように、第2実施形態における規制ユニット2490では、ローラ部材492が回転部材2494に軸支されて、回転部材2494の回転によりローラ部材492の位置を調整可能に構成される。
【0439】
規制ユニット2490は、箱状体に形成されるケース部材2491と、そのケース部材2491の開放する側の外縁部に配設される外縁部材2493と、ケース部材2491と外縁部材2493との対向間に挟持されて回転可能に軸支される回転部材2494と、その回転部材2494に軸支されるローラ部材492と、を主に備えて形成される。
【0440】
ケース部材2491は、背面側が開口する箱形状に形成されると共に、第1実施形態におけるケース部材491よりも左右方向(図49(b)左右方向)の幅寸法が大きく形成される。また、ケース部材2491は、正面側の側面から突設する突設部491aと、左右方向両側の側面に半円形状に切り欠かれる切欠き部2491bと、を主に備えて形成される。
【0441】
切欠き部2491bは、ケース部材2491の左右方向(図49(b)左右方向)両側の側面の上下方向(図49(b)上下方向)略中央位置に半円形状に切り欠かれて形成される。切欠き部2491bは、内部に後述する回転部材2494の軸部2494bを回転可能に軸支するための切り欠きであり、その内径が回転部材2494の外径よりも大きく設定される。
【0442】
外縁部材2493は、正面視縦長矩形状の枠状体に形成され、ケース部材2491の背面側(開放側)に配設される部材である。外縁部材2493は、その内形がケース部材2491の開口と略同一の形状に形成される。また、外縁部材2493の正面側(ケース部材491側)の側面には、内縁部の周囲に正面側に立設する立設部2493aが形成される。
【0443】
立設部2493aには、背面側に凹設される凹設部2493a1が形成される。凹設部2493a1は、ケース部材2492の切欠き部2491bと対向する位置に形成される。よって、後述する回転部材2494をケース部材2491の切欠き部2491bと凹設部2493a1との対向間に挟み込むことで、回転部材2494をケース部材2491に回転可能な状態で配設することができる。
【0444】
回転部材2494は、側面視長円形状の板状体から形成され、長手方向寸法がケース部材2491の内側部分の上下方向寸法より小さく設定される。回転部材2494は、長手方向中央部にケース部材2491に対して左右方向外側に円柱形状に突出する軸部2494bと、その軸部2494bを挟んだ両側に貫通形成される軸支孔2494aと、軸部2494bの突出先端部から径方向外側に膨出する規制部2494cと、を備えて形成される。
【0445】
軸部2494bは、箱状体に形成されるケース部材2491の板厚よりも長く突設されており、その突設先端部に径方向に膨出する規制部2494cが形成される。これにより、軸部2494bをケース部材2491の切欠き部2491bに内嵌すると共に背面側から外縁部材2493の凹設部2493a1を配設することで、回転部材2494をケース部材2491に対して回転可能に軸支できると共に、規制部2494cによりケース部材2491に対して回転部材2494が左右方向へ変位すること規制できる。
【0446】
軸支孔2494aは、内部にローラ部材492の軸部492bが挿通される開口であり、円形状に開口されると共に、その内径寸法が軸部492bの外径よりも大きく形成される。これにより、止め輪E1を外した状態のローラ部材492の軸部492bを軸支孔2494aに挿通させたあと止め輪E1を軸部492bに外嵌することで、ローラ部材492を回転可能な状態で回転部材2494に配設できる。
【0447】
以上のように構成される規制ユニット2490は、次のようにして組み立てられる。
【0448】
まず、一対に配設される回転部材2494の軸支孔2494aに、ローラ部材492の軸部492bが挿入されてローラ部材492が回転部材2494に軸支される。これにより、一対に配設される回転部材2494の対向間に、ローラ部材492を上下に2つ並設した状態で配置することができる。
【0449】
次に、回転部材2494の軸部2494bにねじりバネ(図示しない)を配設すると共にケース部材2491の切欠き部2491bに内嵌した後に、背面側から外縁部材2493を配設することで、回転部材2494をケース部材2491に対して軸部2494bを軸に回転可能に配設することができる。これにより、回転部材2494を回転変位させることで、回転部材2494に配設されるローラ部材492の位置を変位することができる。また、軸部2494bに配設したねじりバネにより、上下に並んで配設されるローラ部材492の上側に配設されるローラ部材492を正面側(図49(c)左側)に付勢した状態とすることができる。
【0450】
次に、図50を参照して、装飾部材450が第2位置から第1位置に変位する際の、装飾部材450と規制ユニット2490との当接様態について説明する。図50の(a)から(c)は、上下変位ユニット400の断面図である。なお、図50(a)は図24(a)に、図50図24(b)に、図21(c)は、図18(c)にそれぞれ対応する。
【0451】
図50(a)に示すように、装飾部材450が、規制ユニット2490よりも上方に位置する際には、回転部材2494の軸部2494bに配設されるねじりバネ(図示しない)により回転部材2494が回転されて、下方側に配設されるローラ部材492よりも上方側に配設されるローラ部材492が正面側に位置される。
【0452】
これにより、図21(a)に示す状態から、装飾部材450が下方に変位されて、図50(b)に示す、装飾部材450の下端面がケース部材2491の上下方向略中間位置と略同一の上下方向の位置に変位された際に、上方側に配設されるローラ部材492のローラ492aが装飾部材450と当接して装飾部材450を抑え込む圧力を第1実施形態の規制ユニット2490よりも小さくできる。なお、この場合、回転部材2494は、ケース部材2491の内側に形成される図示しない突起と当接されており、上方側に配設されるローラ部材492が正面側に変位しない(回転部材2494の上方側が正面側に回転変位しない)様態とされる。
【0453】
従って、図21(b)に示す状態から、装飾部材450が、さらに下方に変位されて、図50(c)に示す、第1位置に変位される際に、装飾部材450に駆動力を付与する駆動モータ441の消費エネルギーが増加することを抑制できる。
【0454】
また、図50(c)に示す、装飾部材450が第1位置に変位された際には、下方側に配設されるローラ492aが装飾部材450と当接される。これにより、下方側のローラ部材492が、背面側に押圧されて背面側に変位すると共に、上方側のローラ492aが正面側に変位される。これにより、上方側に配設されるローラ492aの装飾部材450に対する押圧力を高めることができる。その結果、装飾部材450が第1位置に配置される際には、上下に配設されるローラ部材492の押圧力により、装飾部材450を強固に保持することができる。一方、装飾部材450が変位途中に位置する際には、装飾部材450に作用する押圧力を小さくして、変位しやすい様態とすることができる。即ち、装飾部材450の変位に伴って、規制ユニット2490のから装飾部材450に作用される押圧力を変化させることができる。
【0455】
<第3実施形態>
次いで、図51から図53を参照して、第3実施形態における振分装置700について説明する。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0456】
初めに、図51から図53を参照して、振分け装置3700の全体構成について説明する。図51は、第3実施形態における振分け装置3700の分解正面斜視図である。図52は、振分け装置3700の部分拡大正面図である。図53(a)は、図52のLIIIa−LIIIa線における振分け装置3700の断面図であり、図53(b)は、図52(b)のLIIIb−LIIIb線における振分け装置3700の断面図である。
【0457】
図51から図53に示すように、第3実施形態における振分け装置3700では、第2入球口640の開口が、振分け装置3700に連結される。
【0458】
振分け装置3700は、遊技盤13のセンターフレーム600の下方に配設され、ベース板60に対して正面側に配設される正面側形成部3710と、ベース板60に対して背面側に配設される正面側形成部3710と、を主に備えて形成される。
【0459】
正面側形成部3710は、ベース板60に取着される入賞部材3730と、その入賞部材3730の正面側に配設される屈曲部材3740と、を主に備えて形成される。
【0460】
背面側形成部3720は、ベース板60に取着される介設部材3750と、その介設部材3750の背面側に配設される振分け部材760と、振分け部材760の下方に位置し介設部材3750の背面側に配設される第2送球路3770と、を主に備えて形成される。
【0461】
入賞部材3730は、正面視横長矩形に形成されると共に、左右方向中央上部に上述した開口部710aと、その開口部710aの下側に電動役物640aと、電動役物640aの左右方向両側に前後方向に貫通形成される貫通孔731と、その貫通孔731の下方に前後方向に貫通形成される第2貫通孔3733と、その第2貫通孔3733の下方に前後方向に貫通形成される下側挿通孔732と、を主に備えて形成される。
【0462】
第2貫通孔3733は、その内部に球を通過させる開口であり、球の外径よりも少し大きく開口する正面視略矩形状に形成される。また、第2貫通孔3733は、第2入球口640よりも下方に位置して形成されると共に、下面に背面側から正面側に分かって上方に突出する第2突設壁3733aが形成される。
【0463】
第2突設壁3733aは、正面視における第2貫通孔3733の左右方向中心線を対称に2つ並設されており、背面側から正面側に向かうにつれてその突出距離が小さく設定される。よって、後述する介設部材3750及び第2送球路により第2貫通孔3733の内部を球が通過する際には、その球を2つの第2突設壁3733aの左右方向中央位置に案内できると共に、背面側から正面側に転動させることができる。
【0464】
屈曲部材3740は、上述した入賞部材3730の貫通孔731と第2貫通孔3733と下側挿通孔732との正面側に配設される部材であり、上述した第2入球口640の左右両側に配設され、その一対の外形形状が左右対称に形成される。
【0465】
屈曲部材3740は、正面視略矩形の板状体から形成され、その背面側から突出する上側突出部741と、その上側突出部741よりも下方から突出する中間突出部3745と、その中間突出部3745よりも下方から突出する下側突出部743と、を備えて形成される。
【0466】
中間突出部3745は、背面視において上下方向(図53(b)上下方向)に長く形成される壁部であり、第2貫通孔3733の左右両側の位置に形成され、その上側側面が、第2貫通孔3733の上下方向略中間位置と同一の高さに形成される。一方、中間突出部3745の下側側面は第2貫通孔3733の底面よりも下方に位置して形成される。
【0467】
また、中間突出部3745と上側突出部741との対向間には、所定の隙間を有する第2開口3746が形成される。一方、中間突出部3745と下側突出部743との対向間には、所定の隙間を有する開口744が形成される。
【0468】
第2開口3746は、側面視背面側が開口する略U字形状に開口すると共に、その内形が球の外形よりも大きく形成される。即ち、第2開口3746は、球が通過可能な大きさに設定される。なお、第2開口3746の詳しい説明は後述する。
【0469】
第2送球路3770は、正面視横長矩形状に形成されると共に正面側が開放され一定の厚みの略箱形状に形成される。第2送球路3770は、第2入球口640の内部に入る球を入賞部材3730の第2貫通孔3733に送球するための送球路であり、介設部材3750の背面側に配設されると、第2送球路3770の内側と介設部材3750との間に球を送球する送球路を形成できる。
【0470】
また、第2送球路3770は、正面視において左側端部が入賞部材3730の第2入球口640の背面側に位置して配設されると共に、右側端部が入賞部材3730の第2貫通孔3733の背面側に位置して配設される。即ち、第2送球路3770は、正面視における左側端部が右側端部よりも上方に位置し、右側端部に向かって下方に傾倒する様態で介設部材3750に配設される。
【0471】
さらに、第2送球路3770は、正面視における左側端部が第2入球口640に連結されると共に、右側端部が介設部材3750の第2連結孔3753に連結される。これにより、第2入球口640の内部に入った球は、第2送球路3770の内部に送球された後に、第2送球路3770の内部を左側端部から右側端部に転動して介設部材3750の第2連結孔3753に送球される。
【0472】
介設部材3750は、正面視横長矩形に形成されると共に、左右方向中央下部に上述した可変入賞装置65と、その可変入賞装置65の左右両側に位置し前後方向に貫通形成される第1入球口64、および右側第2入球口640rと、これら第1入球口64、および右側第2入球口640rの下方に位置し前後方向に貫通形成される回収孔752と、右側第2入球口640r、及び回収孔752との間に位置し前後方向に貫通形成される第2連結孔3753と、を備えて形成される。
【0473】
第2連結孔3753は、正面視略矩形状に貫通形成され、その内形が球の外形よりも大きく設定されると共に、入賞部材730の第2貫通孔3733の背面側の位置に形成される。これにより、上述した第2送球路3770の内側を転動される球は、第2連結孔3753の内部を通過されて、介設部材750の第2貫通孔3733に送球される。
【0474】
以上のように構成される振分け装置3700は、次のように送球される。開口部710aから入る球は、振分け部材760に送球されて振分け部材760のシーソー部材762により左右方向どちらか一方の傾斜面761に交互に送球される。傾斜面761を転動する球は、その傾斜面761の端部まで送球されると、正面側に配置される介設部材3750の第1入球口64、または右側第2入球口640rの内部を通過されて屈曲部材740の背面側に送球される。屈曲部材740,3740の背面側に送球される球は、屈曲部材740,3740の案内部742の突出先端面に沿って案内されて下方に落下すると共に、入賞部材3730の下側挿通孔732の内部を通過されてセンサSEの内部を通過した後に、介設部材3750の回収孔752に送球される。
【0475】
第2入球口640から入る球は、第2送球路3770に送球されて、第2送球路3770の内部を左側端部から右側端部まで送球される。第2送球路3770の右側端部まで送球される球は、正面側に配置される介設部材3750の第2連結孔3753の内部を通過され、入賞部材3730の第2貫通孔3733を通過した後に、屈曲部材3740の案内部742の突出先端面に沿って案内されて下方に落下すると共に、入賞部材3730の下側挿通孔732の内部を通過されてセンサSEの内部を通過した後に、介設部材3750の回収孔752に送球される。
【0476】
よって、振分け装置3700では、第2入球口640から入る球を、入賞部材3730の正面視右側に配設したセンサSEで検出することができるので、第2入球口640からの送球通路に新たにセンサSEを配設する必要がない。即ち、開口部710aから入る球を検出するセンサSEが、第2入球口640に入る球を検出するセンサSEの役割を兼用することができるので、その分、製品のコストを抑えることができる。
【0477】
次いで、図54を参照して、屈曲部材3740の第2開口3746について説明する。図54の(a)及び(b)は、振分け装置3700の断面図である。なお、図54(a)は、図53(a)に、図54(b)は、図53(b)にそれぞれ対応する。
【0478】
図54に示すように、開口部710aから球が入り送球されて、屈曲部材3740の背面側に送球される球と、第2入球口640から球が入り送球されて、屈曲部材3740の背面側に送球される球とが、略同一のタイミングで屈曲部材3740の背面側に送球されると屈曲部材740の背面側互いの球が当接して球が詰まってしまう恐れがある。
【0479】
即ち、第2入球口640から送球されて、入賞部材3730の第2貫通孔3733から屈曲部材3740に送球される球(以下、「下側の球」と称す)が、開口部710aから送球されて、入賞部材3730の貫通孔731から屈曲部材3740の背面側に送球されて、屈曲部材3740の上方から下側に落下する球(以下、「上側の球」と称す)と衝突すると共に、第2貫通孔3733の正面側端部に引っ掛ることで、動けなくなり球が詰まる恐れある。
【0480】
これに対し、第3実施形態では、屈曲部材3740に第2開口3746が形成されるので、上側の球を第2開口3746から排出または第2開口3746の対向間に逃がすことで下側の球と上側の球との釣り合い状態を解消して屈曲部材3740の送球路内に球が詰まることを抑制することができる。
【0481】
即ち、下側の球に上側の球が乗り上げてつり合い状態が形成される際に、上側の球が位置する左右方向の側面に第2開口3746が形成されており、上側の球は、互いの球面形状により左右のどちらか寄りかかるので、上側の球が左右どちらかの第2開口3744の内部に送られる。これにより、下側の球と上側の球との釣り合い状体を解消することができる。よって、屈曲部材3740の送球路内に球が詰まることを抑制することができる。
【0482】
<第4実施形態>
次いで、図55を参照して、第4実施形態における振分け装置4700について説明する。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0483】
図55(a)は、第4実施形態における振分け装置4700の正面図であり、図55(b)は、図55(a)のLVb−LVb線における振分け装置4700の断面図であり、図55(c)は、図55(b)のLVc−LVc線における振分け装置4700の断面図である。なお、図55(a)から図55(c)では、球の通過する通過経路が破線で模式的に図示される。
【0484】
図55(a)から図55(c)に示すように、第4実施形態における振分け装置4700には、屈曲部材740の開口744の左右方向(図55(a)左右方向)外側下方に入賞口4063が配設される。
【0485】
入賞口4063は、遊技領域を流下する球が内部に球通過可能な開口であり、遊技盤13の正面側に配設される。入賞口4063は、背面側が後述する介設部材4750の第3連結孔4752aに連結されており、入賞口4063の内部に入った球は、第3連通孔54752aに案内される。
【0486】
介設部材4750の回収孔752は、第2送球経路KR2の先端で下方に屈曲して形成され、その内部を球が通過して下方に送球される経路(第6送球経路KR6)が形成される。即ち、第6送球経路KR6と第2送球経路KR2とが連結される。
【0487】
第6送球経路KR6には、左右両側に突出する第3連結孔4752aが形成され、その第3連結孔4752aの下方部分に球の通過を検知するセンサSEが配設される。
【0488】
第3連結孔4752aは、入賞口4063の背面側の開放部分に連結される。これにより、入賞口4063に入った球は、第3連結孔4752aの内部に送球され、第6送球経路に送球される。
【0489】
また第3連結孔4752aの通路上には、第6送球経路KR6に配設されるセンサSEと異なるセンサSE2が配設される。これにより、第3連結孔4752aの内部に入った球を検出することができる。
【0490】
これにより、屈曲部材740の開口744から排出される球は、入賞口4063に入賞させることができる。即ち、屈曲部材740に案内される球が、センサSEを通過する形態だけでなく、開口744から遊技領域へ流出する形態、更には、その流出した球が、入賞口4063内に入りセンサSE2を通過する形態を形成でき、遊技に興趣を付与することができる。
【0491】
なお、入賞口4063は、開口744から遊技領域へ流出した球の全てを受け入れ可能な位置に配置されていても良く、或いは、開口744から遊技領域へ流出した球の状態に応じて、一部の球は受け入れると共に一部の球は受け入れられない位置に配設されていても良い。
【0492】
また、開口744は、第1送球通路KR1と第2送球通路KR2との連結部分に形成されるので、球詰まりが発生しそうな球を開口から遊技領域に払い出すことで、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分に球が詰まることを抑制できる。
【0493】
さらに、入賞口4063及び開口744が形成される屈曲部材740は、遊技盤13の正面側に配置されるので、開口744から払い出され球が入賞口4063に入る態様を遊技者に視認可能にでき、遊技者に興趣と付与しやすくできる。
【0494】
第3連結孔4752aは、第6送球経路KR6に配置されるセンサSEの上方に連結されるので、入賞口4063から入る球は、第3連結孔4752aに配置されるセンサSE2を通過するだけでなく、第6送球経路KR6に配置されるセンサSEを通過する。よって、入賞口4063から入る球により、2のセンサを通過させることができるので、遊技者に興趣を付与することができる。
【0495】
また、屈曲部材740に送球される球は、振分け部材760のシーソー部材762により一球毎に左右に振り分けられるので、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分に球が連続して送球されることを抑制できる。よって、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分に球が詰まることを抑制できる。
【0496】
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
【0497】
上記各実施形態において、1の実施形態の一部または全部を他の1又は複数の実施形態の一部または全部と入れ替えて又は組み合わせて、遊技機を構成しても良い。
【0498】
上記第1実施形態では、センターフレーム600に1のセンサ630が配設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、センターフレーム600の左右方向中心線を対称に2のセンサ630を配置しても良く。3以上のセンサ630を配設しても良い。
【0499】
上記第1実施形態では、センサ630がセンターフレーム600の枠体610に配設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、センサ630を上下変位ユニット400の正面カバー460に配置しても良い。この場合、センサ630の照射範囲を広域にすることができるので、そのセンサ630の検出領域を拡大することができる。
【0500】
上記第1実施形態では、センターカバー620のカバー部材621を、正面側が凸の湾曲面として形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、正面側中央部で断面略V字状に屈曲するものであっても良い。また、背面側に凸の湾曲面として形成しても良い。他には、一部に湾曲面が形成されるものであっても良い。少なくとも、センサ630から出射される光がカバー部材630に反射されて、遊技盤13の前方の物体を検知できれば良い。
【0501】
上記第1実施形態では、センターカバー620のカバー部材621を、背面側に配設される第3図柄表示装置81を遊技者に視認させる役割と、センサ630から出射される光を兼用する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、カバー部材621の領域を、第3図柄表示装置81を遊技者に視認させ領域と、センサ630から出射される光を反射する領域と、の領域に領域を区切っても良い。この変形例について、図56を参照して説明する。図56は、変形例としてのセンターフレーム600の断面図である。なお、上記各実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。また、図56は、図40(b)の断面図と対応し、センターカバー620の断面のみが模式的に図示される。さらに、図56は、センターフレーム600の背面側に配置される第3図柄表示装置81の外形が2点鎖線で図示される。
【0502】
図56に示すように、センターフレーム600のカバー部材621は、左右方向(図56左右方向)の両端部に第2領域R2と、その両端の第2領域R2の中央側(第3図柄表示装置81の正面側)に第1領域R1と、を備えて形成される。
【0503】
第1領域R1は、カバー部材621の背面側に配置される第3図柄表示装置81を遊技者から視認可能にする領域であり、比較的透明度の高い光透過性の材量から形成される。第2領域R2は、センサ630から出射される光を遊技機10の正面側(遊技者側)に反射させる領域である。なお、第1領域R1と第2領域R2との境界位置は、遊技機10の正面側に位置する遊技者から視認可能であれば良いので、正面視における第3図柄表示装置81の外形と略同一の位置が好ましい。また、この変形例では、理解を容易とするためにセンサ630を左右両端に配設した様態で説明する。
【0504】
この場合、例えば、第2領域R2の背面側または正面側に銀伯などの反射率の高い部材をコーティングしても良い。または、第2領域R2の背面側または正面側に銀色のシールを添付してよい。この場合、センサ630から照射される光を反射させやすくすることができるので、遊技盤13の正面側の物体の検出をより確実に行うことができる。
【0505】
他には、第2領域R2の部分を背面側に凸となる湾曲形状にしても良いし、第2領域R2の部分を平面にしても良い。この場合、センサ630から出射される光が第2領域R2で反射されて正面側に出射される範囲を広くすることができるので、センサ630の検出範囲を拡大することができる。
【0506】
上記各実施形態では、センサ630は、カバー部材621よりも前方に配設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、センサ630を、カバー部材621よりも後方に配設してもよい。この場合、センサ630から出射された光はカバー部材621を透過されることで、遊技盤13の正面側の物体を検知することができる。さらに、この場合、カバー部材620が正面側に凸の湾曲形状とされることで、センサ630から出射される光をカバー部材630に入射された際に、その照射角度を変化させることができる。即ち、正面側に凸の湾曲形状のカバー部材630を透過させることで、遊技盤13の正面側に出射されるセンサ630の照射範囲を広くすることができる。
【0507】
上記各実施携帯では、振分け部材760の2の傾斜面761(第3送球経路KR3)が同じ長さで形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、2の傾斜面761(第3送球経路KR3)の長さをそれぞれ異なる長さにしてもよい。この場合、振分け部材720のシーソー部材762で左右に振分けられるそれぞれの球がセンサSEに検知されるまでの時間を左右の経路で異ならせることができるので、遊技者に興趣を与えることができる。
【0508】
上記第1及び第2実施形態では、ローラ492aが、弾性体で形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ローラ492aをゴムやウレタンよりも弾性率の低い素材で形成して、そのローラ492aの外周面にゴムやウレタン等の弾性体の部材を外嵌するものであってもよい。この場合、弾性体の体積を小さくできるので、ローラ部材492の製造コストを抑えることができる。
【0509】
上記第1実施形態では、センターフレーム600のカバー部材621の厚みを一定に形成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、カバー部材621の厚みを変えてもよい。例えば、カバー部材621の断面形状を略D字形状に形成してもよい。この場合、カバー部材621は、凸レンズとなるので、カバー部材621の背面側に配置される第3図柄表示装置81、装飾部材450を大きく表示することができる。
【0510】
上記第1実施形態では、ローラ492aの弾性変形を利用して、ローラ492aを、正面ベース452の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟み込む場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ローラ492aの変位を利用するものであってもよい。例えば、ローラ492aの軸部492bを変位可能に形成して、ローラ492aを変位させて、正面ベース452の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟み込むものであってもよい。
【0511】
この場合、ローラ492aの弾性変形を利用することなくローラ492aを、正面ベース452の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟み込むことができるので、ローラ492aをゴムやウレタンの弾性率の高い素材で形成する必要がなく、例えば、ゴムやウレタンよりも弾性率の低い樹脂で形成することができるので、その分、製造コストを抑えることができる。
【0512】
上記第3実施形態では、上部に配置されるローラ492aが下部に配置されるローラ492aよりも先に装飾部材450と当接する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、上部に配置されるローラ492aが下部に配置されるローラ492aよりよりも後に装飾部材450に当接するものであってもよい。
【0513】
例えば、初期位置(正面ベース452の当接面452hとローラ492aとが離間した位置)における規制ユニット490の上部に配置されるローラ492aは、正面ベース452の当接面452hと前後方向(図50(a)左右方向)に所定の隙間を備えるように構成してもよい。この場合、装飾部材450が第1位置に変位する際に、第1及び第3実施形態よりも、ローラ492aと当接するまでの時間が遅くされるので、装飾部材450を駆動する駆動モータ441の負荷(抵抗)が大きくなる時間を短くすることができる。
【0514】
上記第1実施形態では、照射規制部544とLED532とが当接する状態で配置される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、照射規制部544とLEDとの対向間に所定の隙間が形成されてもよい。この場合、照射孔543の両端を開放状態とすることができるので、照射孔543の内部に空気が留まる(滞留する)ことを抑制できる。即ち、照射孔543の内部に空気の流れを作ることができるので、LED532の動作で発生する熱を効率的に冷却することができる。
【0515】
上記第1実施形態では、粗面加工が凹凸の形状に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、粗面加工が凸(突起)のみからなる面であっても良く、凹(窪み)のみからなる面であってもよい。また、粗面加工は、条または溝として延設されるものであってもよい。さらに、凹および凸の断面形状は、円形、打鍵、多角径、これらを組み合わせた形状のいずれであっても良い。即ち、基準位置よりも高い部分と低い部分とが形成され、光が、反射可能な複数の部分(面)が形成され、乱反射可能とされていれば、凹凸の形状は任意である。
【0516】
上記各実施形態において、煙を発生させる煙発生装置(煙発生手段)を遊技盤13(ベース板60)の背面側に設け、その煙発生装置から発生される煙を、回転ユニット500の変位領域(回転領域)に導入するようにしても良い。即ち、第3図柄表示装置81とセンターフレーム600(センターカバー620)との間の空間に煙が充満された雰囲気を形成しても良い。これにより、LED532から発光された光を煙を通過させつつ遊技者に視認させることができ、かかるLED532の点滅を際立たせることができる。また、煙により回転ユニット500またはその背面側の部材を隠しつつ(遊技者から視認され難くしつつ)、LED532の点滅のみを視認させることができる。よって、LED532(光)による演出効果を高めることができる。
【0517】
なお、従来品では、回転ユニットの回転に伴って、煙が外周側に押し出されて、上述した空間に煙を充満させておくことが困難であった。よって、煙の効果を得ることが困難であった。これに対し、上述した各実施形態における回転ユニット500によれば、上面ベース510及び下面ベース520に送風孔512,522が開口されると共に、上面ベース510及び下面ベース520を組み立てた構造体の背面側が開放されるので、送風孔512,522から取り込んだ外気を背面側から排気して、循環させることができる。よって、上述した空間に煙を充満させておく(回転ユニット500の周囲に留まらせておく)ことができる。その結果、煙が充満した雰囲気中でLED532を点滅させることができ、上述した効果を奏することができる。
【0518】
<第1制御例>
次に、上述した各実施形態におけるパチンコ機10の第1制御例について、図57図123を参照して説明する。本第1制御例では、変動表示中に、回転ユニット500を用いた大当たり演出を実行可能に構成している。より具体的には、回転ユニット500は、公知のバーサライタで構成され、内部に一列に配設された複数のLED532の発光パターンを、回転ユニット500の回転量に応じて可変させることにより、回転動作の軌跡上に残像として特定の文字を表示させる構成としている。
【0519】
本制御例では、回転動作の軌跡上に残像として特定の文字を表示させる場合の回転ユニット500の回転速度が、100ms/回転(即ち、600rpm(revolution per minute))となるように構成している。ここで、人間の目の時間分解能(視認可能な最少点灯時間)は50〜100ms程度であるため、100ms間隔で点灯および消灯を繰り返す光源は、常に点灯状態であると認識する。本制御例における回転ユニット500の回転速度は100ms/回転となっているため、回転ユニット500は100ms毎に、1回転して同一の位置に戻ってくることになる。同一の位置に戻ってきた場合に、再度LED532を点灯するように制御することで、そのLED532により照らされる位置は、遊技者にとって常に点灯しているように錯覚させることができる。これにより、回転動作の軌跡上に残像として特定の文字が表示されたかのような印象を与えることができる。
【0520】
なお、回転ユニット500の回転速度は100ms/回転に限られるものではなく、これよりも遅くてもよいし、早くてもよい。回転速度が早い場合には、より鮮明に特定の文字や図柄が表示されているように視認(錯覚)させることができる。回転速度が遅い場合には、特定の文字や図柄が点滅しているように視認(錯覚)させることができる。回転速度を早い場合と遅い場合とを設けることで、特定の文字や図柄を点灯させる場合と点滅させる場合とを設けることができ、表示のバリエーションを増やすことができ、遊技者の興趣を向上できる。また、回転速度を可変させずとも、LED532の点灯間隔を可変させるだけで、特定の文字や図柄が点滅される場合を設けるようにしても当然よい。
【0521】
なお、回転ユニット500は、複数のLED532を搭載した基板部材531が内部に配設されているので、回転ユニット500を用いた大当たり演出を行うと、LED532や基板に搭載されたIC・コンデンサが動作することにより発熱する。このため、回転ユニット500を頻繁に動作させてしまうと、LED532や、IC・コンデンサ等を基板に対して接続しているはんだが発熱の影響で溶けてしまい、接触不良を招く恐れがある。このため、本制御例では、回転ユニット500の動作頻度を抑える構成とし、接触不良を防止しつつ斬新な大当たり演出を実現可能に構成している。
【0522】
また、本第1制御例では、第1入球口64に対する入球回数と、第2入球口640、または右側第2入球口640rに対する入球回数とを、それぞれ最大4回まで保留可能に構成している。そして、第1入球口64に対する入球回数と、第2入球口640、または右側第2入球口640rに対する入球回数とがそれぞれ上限値である4回となった場合(合計8回分の入球が保留された場合)に、その8回分の入球に対応する変動表示に渡って、同系統の演出を実行する連続予告演出(8個保留演出)を実行可能に構成している。この連続予告演出により、遊技者の期待感を連続した複数の変動表示に渡って持続的に抱かせることができる。なお、以降の説明では、便宜上、第1入球口64への入球に基づいて実行される特別図柄の抽選を「特別図柄1の抽選」と称し、各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)への入球に基づいて実行される特別図柄の抽選を「特別図柄2の抽選」と称する。
【0523】
まず、図57、および図58を参照して、本第1制御例における回転ユニット500の構成について説明する。図57(a)は、回転ユニット500が駆動モータ457の駆動によって正面視時計回り方向に90度回転動作した場合を例示した図である。この例では、回転ユニット500に配設された複数のLED532のうち、最も外側に配置されたLED532(LED1)のみが点灯し続け、他のLED532が消灯している場合を示している。図57(a)に示した通り、LED1が点灯し続けたまま、回転ユニット500が正面視時計回り方向に90度回転動作すると、回転ユニット500の正面から観察する遊技者にとって、LED1の発光する光の軌跡(図57のハッチング箇所)が残像として認識され、LED1の発光色と同色の円弧が空中に出現したかのように認識される。実際の演出では、複数のLED532の点灯タイミング、および消灯タイミングを回転位置(回転動作ステップ数)に応じて切り替えることにより、特定の文字を残像で表示させる。
【0524】
図57(b)は、回転ユニット500の複数のLED532の配置を示した図である。図57(b)に示した通り、回転ユニット500には、LED532として、LED1〜LED40までの40組のLEDが一列に配置されている。各LEDは、赤色、青色、緑色の3色のLEDで構成されており、その手前側には縦長略長方形形状の拡散板が配設されている。この拡散板によって、背面側から照射されるLEDの光を前面に均等に(ムラなく)透過させることができる。なお、回転ユニット500の構造の説明にて上述した通り、各拡散板の背面側に直接各LED532が配設されているわけではない。各拡散板に対しては、反射板560の傾斜面563bによって反射された光が照射される構造となっている(図34(a),(b)参照)。
【0525】
次に、図58を参照して、回転ユニット500を用いた実際の大当たり演出時における残像の見え方について説明する。図58に示した通り、本制御例において特別図柄の抽選により大当たりとなり、回転ユニット500が動作すると、各LED1〜40に対して予め定められた発光パターンを設定することにより、残像が表示される。本制御例では、残像が「当たり」の文字を形成するように各LED1〜40の発光パターンが設定される。当たりの文字が残像で示されることにより、遊技者に対して今回の特別図柄の抽選が大当たりであったことを容易に認識させることができる。なお、詳細については後述するが、回転ユニット500を構成する各LED1〜40の発光パターンは、音声ランプ制御装置113のROM222に設けられた動作シナリオテーブル222fに規定されている。この動作シナリオテーブル222fに規定された発光パターンは、回転ユニット500の一周分が規定されている。即ち、回転ユニット500が一周する毎に、同一の発光パターンが繰り返し設定される。これにより、一周毎に同一の文字(「当たり」の文字)を同一の位置に出現させることができる。よって、「当たり」の文字を遊技者に対して容易に認識させることができる。
【0526】
なお、図示については省略したが、回転ユニット500の回転平面の下半分には、上半分に表示された「当たり」の文字と回転対称性を有する「当たり」の文字の残像が表示されるように制御される。これにより、遊技者に対して大当たりとなることをより確実に認識させることができる。
【0527】
次に、図59から図63を参照して、第3図柄表示装置81の表示内容について説明する。図59は、第3図柄表示装置81の表示画面を説明するための図面であり、図59(a)は、表示画面の領域区分設定と有効ライン設定とを模式的に示した図であり、図59(b)は、実際の表示画面を例示した図である。
【0528】
第3図柄は、「1」から「9」の数字を付した9種類の主図柄と、数字が付されていない副図柄とにより構成されている。各主図柄は、数字毎に予め定められた海の生物(タコ、サメ、カニ等)よりなる後方図柄の上に「1」から「9」の数字を付して構成されている。副図柄は、略三角形形状の簡素な図柄で構成されている。
【0529】
また、本制御例のパチンコ機10においては、主制御装置110(図4参照)により行われる特別図柄の抽選結果が大当たりであった場合に、同一の主図柄が揃う変動表示が行われ、その変動表示が終わった後に大当たりが発生するよう構成されている。一方、特別図柄の抽選結果が外れであった場合は、同一の主図柄が揃わない変動表示が行われる。
【0530】
例えば、特別図柄の抽選結果が「大当たりA」、または「大当たりC」であれば、「1〜9」が付加された主図柄のいずれかが揃う変動表示が行われる。また、「大当たりB」であれば、偶数番号である「2,4,6,8」が付加された主図柄のいずれかが揃う変動表示が行われる。即ち、確変大当たりの場合にのみ奇数番号(1,3,5,7,9)が付された主図柄が揃う変動表示が行われる可能性がある。このため、変動表示が実行された場合には、奇数番号が揃うことを期待して遊技を行わせることができる。一方、特別図柄の抽選結果が外れであれば、同一番号の主図柄が揃わない変動表示が行われる。
【0531】
図59(a)に示すように、第3図柄表示装置81の表示画面は、大きくは上下に2分割され、上側の3/4が第3図柄を変動表示する主表示領域Dm、それ以外の下側の1/4が予告演出、キャラクタおよび保留球数などを表示する副表示領域Dsとなっている。
【0532】
主表示領域Dmには、上・中・下の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が表示される。各図柄列Z1〜Z3には、上述した第3図柄が規定の順序で表示される。即ち、各図柄列Z1〜Z3には、数字の昇順または降順に主図柄と副図柄とが交互に配列され、図柄列Z1〜Z3毎に周期性をもって右から左へとスクロールして変動表示が行われる。特に、上図柄列Z1においては主図柄の数字が降順に現れるように配列され、中図柄列Z2及び下図柄列Z3においては主図柄の数字が昇順に現れるように配列されている。
【0533】
また、主表示領域Dmには、図柄列Z1〜Z3毎に左・中・右の3段に第3図柄が表示される。この主表示領域Dmの左側の縦のライン、中段の縦のライン、右側の縦のラインがそれぞれ有効ラインL1〜L3として設定されている。加えて、主表示領域Dmにおける右上がりの斜めのライン、および右下がりの斜めのラインがそれぞれ有効ラインL4,L5として設定されている。毎回の遊技に際して、上図柄列L1→下図柄列L3→中図柄列L2の順に、有効ラインL1〜L5上に第3図柄が停止表示される。この停止表示状態は最低1秒間保持される。このように、停止した第3図柄を一定期間(1秒以上)表示させておくことで、遊技者が大当たりに対応する第3図柄の組み合わせであるか否か(特別図柄の抽選結果が大当たりであるか否か)を見落としてしまうことを抑制することができる。また、第3図柄の停止時に有効ラインL1上に大当たり図柄の組合せ(本制御例では、同一の主図柄の組合せ)が揃えば、大当たりとして大当たり動画(オープニング演出)が表示される。
【0534】
また、停止表示された第3図柄の組み合わせが外れに対応する組み合わせであって、保留球が存在する場合は、1秒間の停止表示後に、保留球に基づく抽選に対応する変動表示が開始される。なお、複数の保留球が存在する場合は、時間的に最も古い入球に対応する保留球に基づいて抽選が実行される。
【0535】
一方、保留球が存在しない状態で、特別図柄の外れに対応する組み合わせの第3図柄が1秒間停止表示された場合は、その後も第3図柄が停止表示された状態が継続する。この状態は、所定時間(例えば、30秒)が経過するか、または、第1入球口64に対して新たに球が入球するまで継続する。そして、第3図柄が停止表示されてから所定時間(例えば、30秒)が経過した場合は、遊技が実行されていないことを示すデモ演出が表示される。遊技者が球を所定時間(例えば、30秒)連続して発射させているにも関わらず、第1入球口64、第2入球口640、および右側第2入球口640rのいずれにも入球が無いという状況は稀であり、第3図柄が停止表示された状態が所定時間(例えば、30秒)継続する場合の多くは、遊技者が遊技を辞めたことで、パチンコ機10による遊技が全く行われていないことに起因する。よって、本制御例のパチンコ機10では、第3図柄が停止表示されてから所定時間(例えば、30秒)が経過した時点で、遊技者が遊技を行っていないと判断し、デモ演出を開始する。これにより、遊技を開始するためにパチンコ機10を選択しようとしている遊技者が、デモ演出の表示の有無に基づいて遊技が行われているか否かを容易に判断することができる。一方、所定時間(例えば、30秒)が経過する前に第1入球口64、第2入球口640、および右側第2入球口640rのいずれかに対して新たに球が入球した場合は、その新たな入球に対応する第3図柄の変動表示が実行される。
【0536】
副表示領域Dsは、主表示領域Dmよりも下方に横長に設けられており、第1入球口64、第2入球口640、および右側第2入球口640rに入球された球のうち変動が未実行である球(保留球)の数である保留球数を表示する領域である。図59(b)に示した通り、この副表示領域Dsは、実行中の変動表示に対応する図柄が表示される略正方形形状の実行表示エリアDs1aと、保留球数を示す保留図柄が表示される横長略長方形形状の保留表示エリアDs1bとで構成されている。
【0537】
実際の表示画面では、図59(b)に示すように、主表示領域Dmに第3図柄の主図柄と副図柄とが合計9個表示される。加えて、主表示領域Dmの右端および左端(有効ライン外)には、第3図柄の主図柄と副図柄との一部がそれぞれ3個ずつ表示される。
【0538】
一方、第3図柄表示装置81(第1図柄表示装置37)にて変動表示が行われている間に球が第1入球口64へ入球した場合、または各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)へ入球した場合、その入球回数はそれぞれ最大4回まで保留され、その保留球数は第1図柄表示装置37により示されると共に、副表示領域Dsにおいても表示される。より具体的には、保留表示エリアDs1bにおいて、第1入球口64への入球に基づく保留球数と、各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)への入球に基づく保留球数との合計と同一の個数の保留図柄が表示される。即ち、保留表示エリアDs1bに1つの保留図柄が表示されている場合は、保留球数の合計が1球であることを示し、4つの保留図柄が表示されている場合は、保留球数の合計が4球であることを示す。また、保留表示エリアDs1bに保留図柄が表示されていない場合は、保留球数が0球である、即ち、保留球が存在しないことを示す。図59(b)では、第1入球口64への入球に基づく保留球数と、各第2入球口への入球に基づく保留球数との合計が6個の場合における表示内容を例示しており、保留表示エリアDs1bに対して円形の保留図柄が6個表示されている。この保留表示エリアDs1bに表示される保留図柄の個数は、実際の保留球数に同期して更新される。また、保留表示エリアDs1bに表示される保留図柄は、時間的に古い保留球に対応する保留図柄から順番に左詰めで表示される。
【0539】
なお、本制御例においては、第1入球口64への入球と、各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)への入球とを、それぞれ最大4回まで保留可能に構成したが、保留球数の上限値は4回に限定されるものでなく、3回以下、又は、5回以上の回数(例えば、8回)に設定しても良い。また、第1入球口64への入球に対する保留球数の上限値と、各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)への入球に対する保留球数の上限値とは同一に限られない。第1入球口64への入球に対する保留球数の上限値を各第2入球口への入球に対する保留球数の上限値よりも多くしてもよいし、逆に少なくしてもよい。また、保留表示エリアDs1bにおける保留図柄の表示に代えて、保留球数を第3図柄表示装置81の一部に数字で、或いは、4つに区画された領域を保留球数分だけ異なる態様(例えば、色や点灯パターン)にして表示するようにしても良い。また、第1図柄表示装置37により保留球数が示されるので、第3図柄表示装置81に保留球数を表示させないものとしてもよい。更に、可変表示装置ユニット80に、保留球数を示す保留ランプを最大保留数分の4つ設け、点灯状態の保留ランプの数に応じて、保留球数を表示するものとしてもよい。
【0540】
次に、図60図63を参照して、本制御例のパチンコ機10において実行される演出の1つである連続予告演出(8個保留演出)について説明する。この連続予告演出(8個保留演出)は、第1入球口64への入球に基づく保留球(特別図柄1の保留球)の数と、各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)への入球に基づく保留球(特別図柄2の保留球)の数との合計値が8個となった場合に実行される可能性がある演出である。
【0541】
図60(a)は、8個保留演出の開始が決定された場合における第3図柄表示装置81の表示態様を示した図である。第3図柄の変動表示中に、合計8回目の入球が保留されると、当該変動表示が終了する1秒前に、8個保留演出を実行するか否かが判定される。詳細については後述するが、この8個保留演出は、保留球の中に期待度の高い抽選結果が保留されている程、実行が決定され易くなるように構成されている。よって、8個保留演出が実行された場合に、遊技者に対して保留内に大当たりがあることを期待して遊技を行わせることができる。8個保留演出の開始が決定されると、8個目の保留球が保留された時点で変動中の変動表示主表示領域Dmの上部に、「魚群モード準備中」という文字が表示される。これにより、8個保留演出が実行されることを、演出が開始されるよりも前に、遊技者に対して容易に理解させることができる。よって、保留されている8回の変動表示のいずれかで大当たりとなることを期待させることができる。
【0542】
図60(b)は、8個保留演出が実行されている場合における第3図柄表示装置81の表示態様を示した図である。図60(b)に示した通り、8個保留演出が実行されると、主表示領域Dmの上部に、「魚群モード」という文字が表示される。加えて、副表示領域Dsの背面に多数の魚(魚群)が出現する。実行表示エリアDs1aや保留表示エリアDs1bの表示態様(背面)が変更されることにより、現在実行中の変動表示、および保留されている変動表示の期待度が高いものであることを、遊技者が容易に認識することができる。
【0543】
図61は、8個保留演出において実行される可能性がある特殊押下演出の表示態様を示す図である。この特殊押下演出は、8個保留演出においてリーチが発生する場合に、実行するか否かの判定が実行される。なお、リーチとは、変動表示において上図柄列Z1、および下図柄列Z3が停止表示され、中図柄列Z2のみが変動表示されている状態で、且つ、いずれかの有効ラインL1〜L5上に同一の数字が付された主図柄が停止表示された状態を示し、同一の数字が付された主図柄が有効ライン上に揃うチャンスであることを示唆する態様である。図61に示した例では、有効ラインL3上に「1」の数字が付された主図柄が2つ停止表示されている状態を示している。この場合には、中図柄列Z2の右側に「1」の数字が付された主図柄が停止表示されることにより大当たりの停止図柄となるので、遊技者に対して大当たりとなることを期待させることができる。
【0544】
8個保留演出においてリーチが発生し、特殊押下演出の実行が決定されると、図61に示した通り、主表示領域Dmの左上側に、「PUSH」という文字が表示されたボタンの画像が表示される。このボタンの画像を表示させることにより、遊技者に対して枠ボタン22の押下を促すことができる。また、図61に示した状態(ボタンの画像が表示された状態)で遊技者が枠ボタン22を押下すると、実行中の変動表示が大当たりに対応するものであることを条件に行われる抽選に当選した場合に、特殊報知音(確定報知音)が出力される。この特殊報知音が出力されることにより、遊技者に対して今回の変動表示が大当たりとなることを、第3図柄が停止表示されるよりも前に認識させることができる。なお、本制御例では、特殊報知音を出力すると決定された場合に、特殊報知音の出力が1回に限られず、遊技者の枠ボタン22に対する操作に応じて複数回出力可能に構成している。このように構成することで、特殊報知音を聴きたい遊技者に対して、ボタンの画像が表示されている間に、枠ボタン22を何度も操作させることができる。よって、遊技者の遊技に対する参加意欲を向上させることができる。
【0545】
なお、本第1制御例では、この特殊押下演出以外にも、枠ボタン22の押下を促す演出が設けられている。以降、特殊押下演出以外の押下演出のことを、特殊押下演出と区別するために、通常押下演出と称する。この通常押下演出では、例えば、スーパーリーチに発展する際に枠ボタン22の押下が促され、枠ボタン22の押下を検出した場合にスーパーリーチの期待度を示唆する演出が実行される。
【0546】
次に、図62、および図63を参照して、8個保留演出の実行中における副表示領域Dsの表示態様の推移について説明する。まず、図62を参照して、8個保留演出の実行が開始されてから終了するまでの間に新たな入賞を検出しなかった場合の表示態様の推移について説明する。
【0547】
図62(a)は、8個保留演出が開始されてから1回目の変動表示が実行中の場合における副表示領域Dsの表示態様を示した図である。図62(a)に示した通り、1つ目の保留球(時間的に最も古い保留球)に基づく特別図柄の抽選が実行され、その抽選結果を示す変動表示が実行されると、保留表示領域Ds1bに表示されていた保留図柄が実行表示領域Ds1a側に1つずつシフトして表示される。これにより、保留表示領域Ds1bの右端には、保留図柄が表示されない状態となる。この場合でも、背面の魚群表示は副表示領域Dsの全体に対して表示され続ける。そして、以降も変動回数(保留図柄の表示個数)に関係なく、8個保留演出の実行中は、副表示領域Dsの全体に渡る魚群表示が継続する。これにより、8個保留演出の実行中であるか否かを示す魚群表示を、保留球数に関係なく、より広い表示範囲に表示させることができる。また、保留球数に応じて魚群表示の表示領域を可変させる場合に比較して、パチンコ機10の処理負荷を軽減することができる。
【0548】
図62(b)に示した通り、保留表示エリアDs1bに表示されていた保留図柄が無くなり、最後の(8個目の)保留球に基づく変動表示が実行されている間も、副表示領域Dsの全体に渡る魚群表示が継続する。そして、8個保留演出の最後の保留球に基づく変動表示が終了し、抽選結果が外れだった場合には、その後に副表示領域Dsの背面が通常の背面に戻される(図62(c)参照)。これにより、8個保留演出が終了したことを遊技者に対して容易に認識させることができる。
【0549】
次に、図63を参照して、8個保留演出の実行が開始されてから終了するまでの間に新たな入賞を検出した場合の表示態様の推移について説明する。8個保留演出が実行され、副表示領域Dsの背面が魚群表示となった状態で(図63(a)参照)、第1入球口64、第2入球口640、または右側第2入球口640rに対する新たな入賞を検出した場合は、その新たな入賞に対応する保留図柄以降の表示領域が異なる態様に設定される。具体的には、図63(b)に示した通り、新たな保留球に対応する保留図柄を含む、副表示領域Dsの右側の表示領域は、背面に多数の泡が表示された表示態様(泡表示)に設定される。一方、新たな保留球に対応する保留図柄よりも左側の表示領域の背面は、魚群表示のまま保持される。このように、8個保留演出が開始された時点で保留されていた保留球に対応する保留図柄と、8個保留演出が開始された時点では存在しなかった保留球(8個保留演出を実行するか否かの判断に用いられていない保留球)に対応する保留図柄とで、背面画像を異ならせることにより、8個保留演出がどこまで継続するのかを遊技者に対して明確に認識させることができる。以降、説明の便宜上、8個保留演出が開始された時点で保留されていた保留球に対応する保留図柄を表示する領域と、新たな保留球に対応する保留図柄を表示する領域とに分割して表示する表示態様のことを「分割表示」と称する。
【0550】
この分割表示は、基本的に8個保留演出の対象となる8個の保留球に対応する変動表示が終了するまで継続する。即ち、図63(c)に示した通り、8個保留演出における8個目の保留球に対応する変動表示が実行されると、保留表示エリアDs1bの全体が泡表示に設定され、実行表示エリアDs1aのみが魚群表示となる。この状態で8個保留演出の最後の変動演出が終了し、外れに対応する停止図柄の組み合わせが停止表示されると、次変動以降は、図63(d)に示した通り、通常の表示態様に戻る。即ち、魚群表示だけでなく、泡表示も解除される。これにより、遊技者に対して8個保留演出が終了したことを容易に認識させることができる。
【0551】
このように、本第1制御例では、8個保留演出の実行中に新たな始動入賞を検出し、保留球数が増加した場合には、8個保留演出の対象となる保留球に対応する保留図柄と、新たな保留球に対応する保留図柄とを分割表示する構成としている。ここで、仮に8個保留演出が終了するまで、新たな始動入賞を検出しても、副表示領域Dsの全体を魚群表示に固定する構成とした場合、8個保留演出の終了時に遊技者に違和感を抱かせてしまう虞がある。保留図柄が表示されているにもかかわらず、副表示領域Ds表示態様が通常の態様に戻ってしまうため、8個保留演出が途中で終了してしまったかのような印象を与えてしまう場合があるからである。これに対して本第1制御例では、分割表示を行うことにより、新たな始動入賞を検出した時点で8個保留演出がどこまで継続するのかを遊技者に対して明確に示唆できる構成としている。これにより、8個保留演出の終了時に、遊技者が違和感を抱いてしまうことを防止(抑制)することができる。
【0552】
<第1制御例における電気的構成について>
次に、図64から図77を参照して、第1制御例におけるパチンコ機10の電気的構成について説明する。まず、パチンコ機10に設けられた主制御装置110(図4参照)の詳細について説明する。
【0553】
主制御装置110では、大当たり抽選や第1図柄表示装置37および第3図柄表示装置81における表示の設定、第2図柄表示装置83における表示結果の抽選といったパチンコ機10の主要な処理を実行する。RAM203には、これらの処理を制御するための各種カウンタを格納するカウンタ用バッファ(図64参照)が設けられている。
【0554】
ここで、図64を参照して、主制御装置110のRAM203内に設けられるカウンタ等について説明する。これらのカウンタ等は、大当たり抽選や第1図柄表示装置37および第3図柄表示装置81の表示の設定、第2図柄表示装置83の表示結果の抽選などを行うために、主制御装置110のMPU201で使用される。
【0555】
大当たり抽選や第1図柄表示装置37および第3図柄表示装置81の表示の設定には、大当たりの抽選に使用する第1当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別(大当たり図柄)の選択に使用する第1当たり種別カウンタC2と、特別図柄における外れの停止種別を選択するために使用する停止種別選択カウンタC3と、変動パターンの選択に使用する変動種別カウンタCS1と、第1当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する第1初期値乱数カウンタCINI1とが用いられる。また、普通図柄(第2図柄表示装置83)の抽選には、第2当たり乱数カウンタC4が用いられ、第2当たり乱数カウンタC4の初期値設定には第2初期値乱数カウンタCINI2が用いられる。
【0556】
各カウンタは、例えば、タイマ割込処理(図78参照)の実行間隔である2ミリ秒間隔で更新され、また、一部のカウンタは、メイン処理(図89参照)の中で不定期に更新されて、その更新値がRAM203の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。詳細については後述するが、RAM203には、第1入球口64に対する入賞について各カウンタ値が格納される特別図柄1保留球格納エリア203aと各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)に対する入賞について各カウンタ値が格納される特別図柄2保留球格納エリア203bとが設けられている。上述した通り、本制御例では、第1入球口64、および各第2入球口に対し、保留球がそれぞれ最大4個まで設けられている。このため、特別図柄が変動表示中でない場合や、特別図柄の大当たり遊技中でない場合等の特別図柄の抽選が可能な期間に、球が第1入球口64に入賞すると、各カウンタ値が特別図柄1保留球格納エリア203aに格納され、各第2入球口のいずれかに球が入賞すると、各カウンタ値が特別図柄2保留球格納エリア203bに格納される。その後、特別図柄1保留球格納エリア203a、および特別図柄2保留球格納エリア203bに格納された各カウンタ値のうち、時間的に最も古いカウンタ値が実行エリアに移動されて、特別図柄1、または特別図柄2を変動表示(動的表示)するための各種設定や制御処理が実行される。
【0557】
一方、特別図柄の変動表示中や大当たり遊技中等の特別図柄1の抽選が不可能な期間に、球が第1入球口64、または各第2入球口に入賞し、且つ、入賞した入球口に対応する保留球数が上限値(本制御例では、4個)未満である場合には、各カウンタ値の取得がされ、特別図柄1保留球格納エリア203a、または特別図柄2保留球格納エリア203bに記憶される。また、対応する保留個数が上限値(本制御例では、4個)以上である場合には、各カウンタ値等の取得はされずに賞球(本実施例では、5個の賞球)のみが遊技者に払い出される無効球として扱われる。
【0558】
なお、本制御例では、保留球数の上限値は、第1入球口64、および各第2入球口に対してそれぞれ4個としたが、これに限られず、4個より少なく(例えば3個)してもよいし、4個より多く(例えば、8個)してもよい。また、上限値を設けない構成としてもよい。
【0559】
図64を参照して、各カウンタについて詳しく説明する。第1当たり乱数カウンタC1は、所定の範囲(例えば、0〜399)内で順に1ずつ加算され、最大値(例えば、0〜399の値を取り得るカウンタの場合は399)に達した後0に戻る構成となっている。特に、第1当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の第1初期値乱数カウンタCINI1の値が当該第1当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。
【0560】
また、第1初期値乱数カウンタCINI1は、第1当たり乱数カウンタC1と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成される。即ち、例えば、第1当たり乱数カウンタC1が0〜399の値を取り得るループカウンタである場合には、第1初期値乱数カウンタCINI1もまた、0〜399の範囲のループカウンタである。この第1初期値乱数カウンタCINI1は、タイマ割込処理(図78参照)の実行毎に1回更新されると共に、メイン処理(図89参照)の残余時間内で繰り返し更新される。
【0561】
第1当たり乱数カウンタC1の値は、例えば定期的に(本制御例ではタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1入球口64または各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)に入賞したタイミングでRAM203の特別図柄1保留球格納エリア203aまたは特別図柄2保留球格納エリア203bに格納される。そして、特別図柄の大当たりとなる乱数の値は、主制御装置110のROM202に設けられた特別図柄大当たり乱数テーブル202a(図66(a)参照)に規定されている。第1当たり乱数カウンタC1の値が、特別図柄大当たり乱数テーブル202aに規定された大当たりとなる乱数の値と一致する場合に、特別図柄の大当たりと判定される。
【0562】
ここで、図66(a)を参照して、特別図柄大当たり乱数テーブル202aについて説明する。特別図柄大当たり乱数テーブル202aは、特別図柄1または特別図柄2の抽選において、各遊技状態で当たりと判定される乱数値(判定値)が設定されたテーブルである。具体的には、図66(a)に示した通り、遊技状態が低確率遊技状態である場合には、特別図柄1、または特別図柄2の抽選において、取得した第1当たり乱数カウンタC1の値が「7」であるかが判別されて、「7」であれば、大当たりであると判別される。また、遊技状態が高確率遊技状態である場合には、特別図柄1、または特別図柄2の抽選において、取得した第1当たり乱数カウンタC1の値が「0〜9」の範囲内であるか判別されて、「0〜9」の範囲内であれば、大当たりであると判別される。
【0563】
ここで、実行エリアに格納された第1当たり乱数カウンタC1の値が、特別図柄の大当たりとなる乱数であれば、第1図柄表示装置37に表示される停止図柄に対応した表示態様は、特別図柄の大当たり時のものとなる。この場合、その大当たり時の具体的な表示態様は、同じ実行エリアに格納されている第1当たり種別カウンタC2の値が示す表示態様となる。
【0564】
本制御例のパチンコ機10における第1当たり乱数カウンタC1は、0〜399の範囲の2バイトのループカウンタとして構成されている。上述した通り、特別図柄の低確率状態において、特別図柄の大当たりとなる第1当たり乱数カウンタC1の値は1個あり、その乱数値である「7」は、前述したように特別図柄大当たり乱数テーブル202aに格納されている。このように乱数値の総数が400ある中で、大当たりとなる乱数値の総数が1なので、特別図柄の大当たりとなる確率は、「1/400」となる。一方、特別図柄の高確率状態において、特別図柄の大当たりとなる第1当たり乱数カウンタC1の値は10個あり、その乱数値である「0〜9」は、前述したように特別図柄大当たり乱数テーブル202aに格納されている。このように乱数値の総数が400ある中で、大当たりとなる乱数値の総数が10なので、特別図柄の大当たりとなる確率は、「1/40」となる。
【0565】
図64に戻って説明を続ける。第1当たり種別カウンタC2の値は、0〜99の範囲のループカウンタとして構成されている。そして、特別図柄の抽選結果が大当たりとなった場合に、この第1当たり種別カウンタC2の値と大当たり種別選択テーブル202b(図66(b)参照)とに基づいて、大当たりA〜Cのいずれかの大当たり種別が選択されることとなる。
【0566】
ここで、図66(b)を参照して、大当たり種別選択テーブル202bの詳細について説明する。図66(b)に示した通り、この大当たり種別選択テーブル202bには、第1当たり種別カウンタC2の値の範囲毎に、選択される大当たり種別が対応付けて規定されている。より具体的には、図66(b)に示した通り、第1当たり種別カウンタC2の値が「0〜47」の範囲には、「大当たりA」が対応付けて規定されている。この「大当たりA」は、ラウンド数が16ラウンドで、大当たり終了後の遊技状態が特別図柄の確変状態に設定される大当たり種別である。ラウンド数が最も多い上に、大当たり後の遊技状態が遊技者にとって有利な確変状態に設定されるので、「大当たりA」は、遊技者にとって最も不利な大当たり種別である。第1当たり種別カウンタC2の取り得る100個のカウンタ値(乱数値)のうち、「大当たりA」が選択される乱数値が48個なので、特別図柄の抽選で大当たりとなった場合に「大当たりA」が選択される割合は48%である。
【0567】
また、第1当たり種別カウンタC2の値が「48〜87」の範囲には、「大当たりB」が対応付けて規定されている。この「大当たりB」は、ラウンド数が16ラウンドで、大当たり終了後の遊技状態が普通図柄の時短状態に設定される大当たり種別である。「大当たりA」と並んでラウンド数が最も多いので、遊技者が獲得できる賞球数の面では遊技者にとって有利となるが、大当たり後に確変状態が付与されないので、大当たり後の遊技状態は最も不利となる。第1当たり種別カウンタC2の取り得る100個のカウンタ値(乱数値)のうち、「大当たりB」が選択される乱数値が40個なので、特別図柄の抽選で大当たりとなった場合に「大当たりB」が選択される割合は40%である。
【0568】
また、第1当たり種別カウンタC2の値が「88〜99」の範囲には、「大当たりC」が対応付けて規定されている。この「大当たりC」は、ラウンド数が2ラウンドで、大当たり終了後の遊技状態が特別図柄の確変状態に設定される大当たり種別である。ラウンド数が最も少ないので、遊技者が獲得できる賞球数の面では不利となるが、大当たり後に確変状態が付与されるので、大当たり後の遊技状態は遊技者にとって有利となる。第1当たり種別カウンタC2の取り得る100個のカウンタ値(乱数値)のうち、「大当たりC」が選択される乱数値が12個存在するので、特別図柄の抽選で大当たりとなった場合に「大当たりC」が選択される割合は12%である。
【0569】
図64に戻って説明を続ける。停止種別選択カウンタC3は、例えば0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり99)に達した後0に戻る構成となっている。本制御例では、停止種別選択カウンタC3によって、第3図柄表示装置81で表示される外れ時の停止種別が選択され、リーチが発生した後、最終停止図柄がリーチ図柄の前後に1つだけずれて停止する「前後外れリーチ」(例えば98,99)と、同じくリーチ発生した後、最終停止図柄がリーチ図柄の前後以外で停止する「前後外れ以外リーチ」(例えば90〜97の範囲)と、リーチ発生しない「完全外れ」(例えば0〜89の範囲)との3つの停止(演出)パターンが選択される。停止種別選択カウンタC3の値は、例えば定期的に(本制御例ではタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1入球口64、または各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)に入賞したタイミングでRAM203の特別図柄1保留球格納エリア203a、または特別図柄2保留球格納エリア203bに格納される。
【0570】
なお、停止種別選択カウンタC3の値(乱数値)から、特別図柄の停止種別を決定するための乱数値は、停止種別選択テーブル(図示せず)により設定されており、このテーブルは、主制御装置110のROM202内に設けられている。また、本制御例ではこのテーブルを、特別図柄の高確率時用と、特別図柄の低確率時用とに分けており、テーブルに応じて、外れの停止種別ごとに設定される乱数値の範囲を変えている。これは、パチンコ機10が特別図柄の高確率状態であるか、特別図柄の低確率状態であるか等に応じて、停止種別の選択比率を変更するためである。
【0571】
例えば、高確率状態では、大当たりが発生し易いため必要以上にリーチ演出が選択されないように、「完全外れ」の停止種別に対応した乱数値の範囲が0〜89と広い高確率時用のテーブルが選択され、「完全外れ」が選択され易くなる。このテーブルは、「前後外れリーチ」が98,99と狭くなると共に「前後外れ以外リーチ」も90〜97と狭くなり、「前後外れリーチ」や「前後外れ以外リーチ」が選択され難くなる。また、低確率状態であれば、第1入球口64への球の入球時間を確保するために「完全外れ」の停止種別に対応した乱数値の範囲が0〜79と狭い低確率時用のテーブルが選択され、「完全外れ」が選択され難くなる。
【0572】
この停止種別選択テーブルは、「前後外れ以外リーチ」の停止種別に対応した乱数値の範囲が80〜97と広くなり、「前後外れ以外リーチ」が選択され易くなっている。よって、低確率状態では、演出時間の長いリーチ表示を多く行うことできるので、第1入球口64への球の入球時間を確保でき、第3図柄表示装置81による変動表示が継続して行われ易くなる。なお、後者のテーブルにおいても、「前後外れリーチ」の停止種別に対応した乱数値の範囲は98,99に設定される。
【0573】
変動種別カウンタCS1は、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCS1によって、設定されている変動パターンテーブルより1の変動パターンが決定される。この変動パターンには、変動時間(動的表示期間)が設定されており、変動種別カウンタCS1は、変動時間を決定するカウンタでもある。変動種別カウンタCS1の値は、後述するメイン処理(図89参照)が1回実行される毎に1回更新され、当該メイン処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。尚、変動種別カウンタCS1の値(乱数値)から、図柄変動の変動時間を一つ決定する乱数値を格納した変動パターン選択テーブル202d(図67図68参照)は、主制御装置110のROM202内に設けられている。
【0574】
変動パターン選択テーブル202dには、変動パターンを選択するためのデータテーブルが複数規定されている(図67図68参照)。この変動パターン選択テーブル202dには、遊技状態に応じた複数の変動パターンテーブルが設定されており、それぞれに対して、当否判定結果別に変動パターンテーブルが設定されている。各変動パターンテーブルの詳細については、図67、および図68を参照して後述する。
【0575】
第2当たり乱数カウンタC4は、例えば0〜239の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり239)に達した後0に戻るループカウンタとして構成されている。また、第2当たり乱数カウンタC4が1周した場合、その時点の第2初期値乱数カウンタCINI2の値が当該第2当たり乱数カウンタC4の初期値として読み込まれる。第2当たり乱数カウンタC4の値は、本制御例ではタイマ割込処理(図78参照)毎に、例えば定期的に更新され、球が左右何れかの普通入球口(スルーゲート)67を通過したことが検知された時に取得され、RAM203の普通図柄保留球格納エリア203cに格納される。
【0576】
普通図柄の当たりとなる乱数の値は、主制御装置のROM202に格納される普通図柄当たり乱数テーブル202c(図66(c)参照)に規定されており、第2当たり乱数カウンタC4の値が、普通図柄当たり乱数テーブル202cに規定された当たりとなる乱数の値と一致する場合に、普通図柄(第2図柄)の当たりと判定する。この普通図柄当たり乱数テーブル202cの詳細について、図66(c)を参照して説明する。
【0577】
図66(c)は、普通図柄当たり乱数テーブル202cの内容を模式的に示した模式図である。この普通図柄当たり乱数テーブル202cにおいて、普通図柄の低確率時(普通図柄の通常状態中)に、普通図柄の当たりとなる乱数値は21個あり、その範囲は「5〜20」となっている。第2当たり乱数カウンタC4の取り得る乱数値の総数が240個ある中で、当たりとなる乱数値の総数が16個なので、普通図柄の当たりとなる確率は、「16/240」となる。
【0578】
パチンコ機10が普通図柄の低確率時である場合に、球が普通入球口(スルーゲート)67を通過すると、第2当たり乱数カウンタC4の値が取得されると共に、第2図柄表示装置83において普通図柄の変動表示が30秒間実行される。そして、取得された第2当たり乱数カウンタC4の値が「5〜20」の範囲であれば当選と判定されて、第2図柄表示装置83における変動表示が終了した後に、停止図柄(第2図柄)として「○」の図柄が点灯表示されると共に、第2入球口640に付随する電動役物640aが「0.2秒間×1回」だけ開放される。なお、本制御例では、パチンコ機10が普通図柄の低確率時である場合に、普通図柄の当たりとなったら電動役物640aが「0.2秒間×1回」だけ開放される構成としたが、開放時間や回数は任意に設定すれば良い。例えば、「0.5秒間×2回」開放しても良い。
【0579】
一方、普通図柄の高確率時(普通図柄の時短状態中)に、普通図柄の当たりとなる乱数値は200個あり、その範囲は「5〜204」となっている。第2当たり乱数カウンタC4の取り得る乱数値の総数が240個ある中で、当たりとなる乱数値の総数が200個なので、普通図柄の当たりとなる確率は、「1/1.2」となる。
【0580】
パチンコ機10が普通図柄の高確率時である場合に、球が普通入球口(スルーゲート)67を通過すると、第2当たり乱数カウンタC4の値が取得されると共に、第2図柄表示装置83において普通図柄の変動表示が3秒間実行される。そして、取得された第2当たり乱数カウンタC4の値が「5〜204」の範囲であれば当選と判定されて、第2図柄表示装置83における変動表示が終了した後に、停止図柄(第2図柄)として「○」の図柄が点灯表示されると共に、第2入球口640に付随する電動役物640aが「1秒間×2回」開放される。このように、普通図柄の高確率時には、普通図柄の低確率時と比較して、変動表示の時間が「30秒→3秒」と非常に短くなり、更に、電動役物640aの開放期間が「0.2秒×1回→1秒間×2回」と非常に長くなるので、第2入球口640へ球が入球し易い状態となる。なお、本制御例では、パチンコ機10が普通図柄の高確率時である場合に、普通図柄の当たりとなったら電動役物640aが「1秒間×2回」だけ開放される構成としたが、開放時間や回数は任意に設定すれば良い。例えば、「3秒間×3回」開放しても良い。
【0581】
第2初期値乱数カウンタCINI2は、第2当たり乱数カウンタC4と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成され(値=0〜239)、タイマ割込処理(図78参照)毎に1回更新されると共に、メイン処理(図89参照)の残余時間内で繰り返し更新される。
【0582】
このように、RAM203には種々のカウンタ等が設けられており、主制御装置110では、このカウンタ等の値に応じて大当たり抽選や第1図柄表示装置37および第3図柄表示装置81における表示の設定、第2図柄表示装置83における表示結果の抽選といったパチンコ機10の主要な処理を実行することができる。
【0583】
次に、図65(a)を参照して、本第1制御例におけるROM202の内容について説明する。図65(a)に示すように、主制御装置110のROM202には、上記した固定値データの一部として、特別図柄大当たり乱数テーブル202a、大当たり種別選択テーブル202b、普通図柄当たり乱数テーブル202c、および変動パターン選択テーブル202dが少なくとも記憶されている。
【0584】
特別図柄大当たり乱数テーブル202a(図66(a)参照)は、上述した通り、第1当たり乱数カウンタC1の大当たり判定値が記憶されているデータテーブルである。大当たり種別選択テーブル202b(図66(b)参照)は、大当たり種別を決定するための判定値が記憶されているデータテーブルであり、上述した通り、第1当たり種別カウンタC2の判定値が、各大当たり種別に対応付けて規定されている。普通図柄当たり乱数テーブル202c(図66(c)参照)は、上述した通り、普通図柄の当たり判定値が記憶されているデータテーブルである。これらの各テーブルについては、各種カウンタの説明と共に既に詳述したので、ここではその説明を省略する。
【0585】
変動パターン選択テーブル202dは、変動パターンの表示態様を決定するための変動種別カウンタCS1の判定値が表示態様毎にそれぞれ規定されているデータテーブルである。この変動パターン選択テーブル202dの詳細について、図67、および図68を参照して説明する。
【0586】
図67(a)は、本第1制御例における変動パターン選択テーブル202dの構成を示したブロック図である。図67(a)に示した通り、本第1制御例における変動パターン選択テーブル202dは、遊技状態が通常状態(特別図柄の低確率状態、且つ、普通図柄の通常状態)において変動パターンを選択するために用いられる通常用テーブル202d1と、通常状態以外の遊技状態(確変状態、または時短状態)において変動パターンを選択するために用いられる通常以外用テーブル202d2とで構成されている。
【0587】
まず、図67(b)を参照して、通常用テーブル202d1の詳細について説明する。図67(b)に示した通り、通常用テーブル202d1には、特別図柄の抽選結果が大当たりの場合に参照されるテーブルと、外れの場合に参照されるテーブルとが設けられている。各テーブルには、図柄の停止種別(停止図柄)毎に、変動種別カウンタCS1の値の範囲と、変動パターンとが対応付けて規定されている。
【0588】
具体的には、図67(b)に示した通り、当否判定結果が大当たり、停止種別が大当たりA,Bに対しては、変動種別カウンタCS1の値が「0〜29」の範囲に変動時間が30秒の当たりノーマルリーチAが対応付けて規定され、「30〜198」の範囲に変動時間が60秒の当たりスーパーリーチAが対応付けて規定されている。また、大当たりCの停止種別に対しては、変動種別カウンタCS1の値が「0〜100」の範囲に変動時間が34秒の当たりノーマルリーチBが対応付けて規定され、変動種別カウンタCS1の値が「101〜198」の範囲には変動時間が64秒の当たりスーパーリーチBが対応付けて規定されている。
【0589】
一方で、当否判定結果が外れの場合には、保留球数の合計値に応じて変動パターンと変動種別カウンタCS1の値の範囲との対応関係が異なる。具体的には、保留球数の合計が0〜4個の場合には、完全外れの停止種別に対して、変動種別カウンタCS1の取り得る全ての値に変動時間が10秒の外れ長変動Aが対応付けて規定されている。また、前後外れ以外リーチの停止種別に対して、変動種別カウンタCS1の値が「0〜99」の範囲には変動時間が30秒の外れノーマルリーチAが対応付けて規定され、「100〜198」の範囲には、変動時間が60秒の外れスーパーリーチが対応付けて規定されている。また、前後外れリーチの停止種別に対しては、変動種別カウンタCS1の取り得る全ての値に変動時間が60秒の外れスーパーリーチが対応付けて規定されている。
【0590】
これに対し、保留球数の合計が5〜7個の場合には、完全外れの停止種別に対して、変動種別カウンタCS1の取り得る全ての値に変動時間が5秒の外れ短変動Aが対応付けて規定されている。また、前後外れ以外リーチの停止種別に対して、変動種別カウンタCS1の値が「0〜150」の範囲には変動時間が30秒の外れノーマルリーチAが対応付けて規定され、「151〜198」の範囲には、変動時間が60秒の外れスーパーリーチが対応付けて規定されている。また、前後外れリーチの停止種別に対しては、変動種別カウンタCS1の取り得る全ての値に変動時間が60秒の外れスーパーリーチが対応付けて規定されている。
【0591】
このように、保留球数が多くなる(5個以上になる)と、保留球数が少ない場合に比較して変動時間の短い変動パターンが選択され易くなる。よって、変動中に新たな始動入賞が発生する可能性を低減することができるので、保留球が上限個数(合計8個)となった状態で、更に第1入球口64、第2入球口640、右側第2入球口640rへと球が入球し、無効球となってしまうことを抑制できる。また、保留球数が少ない場合に、比較的長い変動時間の変動パターンが選択され易くなるように構成することで、長い変動時間の間に新たな始動入賞を発生させ易くできる。よって、遊技中に保留球が無くなり、変動表示が途切れてしまうことを抑制できるので、遊技が単調となってしまうことを防止することができる。
【0592】
次に、図68を参照して、通常以外用テーブル202d2の詳細について説明する。図68に示した通り、当否判定結果が大当たり、停止種別が大当たりA,Bに対しては、変動種別カウンタCS1の値が「0〜49」の範囲に変動時間が30秒の当たりノーマルリーチAが対応付けて規定され、「50〜198」の範囲に変動時間が60秒の当たりスーパーリーチAが対応付けて規定されている。また、大当たりCの停止種別に対しては、変動種別カウンタCS1の値が「0〜100」の範囲に変動時間が34秒の当たりノーマルリーチBが対応付けて規定され、変動種別カウンタCS1の値が「101〜198」の範囲には変動時間が64秒の当たりスーパーリーチBが対応付けて規定されている。
【0593】
一方で、当否判定結果が外れの場合には、通常用テーブル202d1と同様に、保留球数の合計値に応じて変動パターンと変動種別カウンタCS1の値の範囲との対応関係が異なる。具体的には、保留球数の合計が0〜2個の場合には、完全外れの停止種別に対して、変動種別カウンタCS1の取り得る全ての値に変動時間が7秒の外れ長変動Bが対応付けて規定されている。また、前後外れ以外リーチの停止種別に対して、変動種別カウンタCS1の値が取り得る全ての値に変動時間が15秒の外れノーマルリーチBが対応付けて規定され、前後外れリーチの停止種別に対しては、変動種別カウンタCS1の取り得る全ての値に対して変動時間が60秒の外れスーパーリーチが対応付けて規定されている。
【0594】
これに対し、保留球数の合計が3〜7個の場合には、完全外れの停止種別に対して、変動種別カウンタCS1の取り得る全ての値に変動時間が2秒の外れ短変動Bが対応付けて規定されている。また、前後外れ以外リーチの停止種別に対して、変動種別カウンタCS1の取り得る全ての値に変動時間が15秒の外れノーマルリーチBが対応付けて規定されている。また、前後外れリーチの停止種別に対しては、変動種別カウンタCS1の取り得る全ての値に対して変動時間が60秒の外れスーパーリーチが対応付けて規定されている。
【0595】
このように、特別図柄の確変状態や、普通図柄の時短状態では、通常状態に比べて短い時間の変動パターンが選択され易くなるように構成している。これにより、有利な確変状態、または時短状態における遊技効率をアップさせることができる。
【0596】
次に、RAM203の詳細について、図65(b)を参照して説明する。図65(b)は、主制御装置110のRAM203の構成を示すブロック図である。図65(b)に示した通り、RAM203は、特別図柄1保留球格納エリア203aと、特別図柄2保留球格納エリア203bと、普通図柄保留球格納エリア203cと、特別図柄1保留球数カウンタ203dと、特別図柄2保留球数カウンタ203eと、普通図柄保留球数カウンタ203fと、時短中カウンタ203gと、確変フラグ203hと、変動順格納エリア203iと、変動実行フラグ203jと、大当たり中フラグ203kと、その他メモリエリア203zとを有している。
【0597】
特別図柄1保留球格納エリア203aは、4つの保留エリア(保留第1エリア〜保留第4エリア)を有しており、これらの各エリアには、第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2、停止種別選択カウンタC3、および変動種別カウンタCS1の各値がそれぞれ格納される。
【0598】
より具体的には、球が第1入球口64へ入賞(始動入賞)したタイミングで、各カウンタC1〜C3,CS1の各値が取得され、その取得されたデータが、4つの保留エリア(保留第1エリア〜保留第4エリア)の空いているエリアの中で、エリア番号(第1〜第4)の小さいエリアから順番に記憶される。つまり、エリア番号の小さいエリアほど、時間的に古い入賞に対応するデータが記憶され、保留第1エリアには、時間的に最も古い入賞に対応するデータが記憶される。なお、4つの保留エリアの全てにデータが記憶されている場合には、新たに何も記憶されない。
【0599】
その後、主制御装置110において、特別図柄の抽選が行われる場合には、特別図柄1保留球格納エリア203aの保留第1エリアに記憶されている各カウンタC1〜C3,CS1の各値が、実行エリアへシフトされ(移動させられ)、その実行エリアに記憶された各カウンタC1〜C3,CS1の各値に基づいて、特別図柄の抽選などの判定が行われる。
【0600】
なお、保留第1エリアから実行エリアへデータをシフトすると、保留第1エリアが空き状態となる。そこで、他の保留エリア(保留第2エリア〜保留第4エリア)に記憶されている入賞のデータを、エリア番号の1小さい保留エリア(保留第1エリア〜保留第3エリア)に詰めるシフト処理が行われる。本制御例では、特別図柄1保留球格納エリア203aにおいて、入賞のデータが記憶されている保留エリア(第2保留エリア〜第4保留エリア)についてのみデータのシフトが行われる。
【0601】
本パチンコ機10では、球が第1入球口64へ入賞(始動入賞)し、その始動入賞に応じて各カウンタC1〜C3,CS1の各値が取得されると直ちに、本来の特別図柄の大当たり抽選とは別に、その取得された各カウンタC1〜C3,CS1の各値から、本来の抽選が行われた場合に得られる各種情報が予測(推定)される。このように、本来の特別図柄の抽選が行われる前に、始動入賞に対応するデータ(各カウンタC1〜C3,CS1の各値)に基づいて、本来の抽選が行われた場合に得られる各種情報を予測することを、以後、特別図柄の抽選結果を先読みすると記載する。なお、各種情報としては、当否、停止種別、変動パターンなどが該当する。
【0602】
そして、先読みが終了すると、先読みにより得られた各種情報(当否、停止種別、変動パターン)を含む入賞情報コマンドが音声ランプ制御装置113へ送信される。入賞情報コマンドが音声ランプ制御装置113によって受信されると、音声ランプ制御装置113は、入賞情報コマンドから、当否、停止種別、および変動パターンを抽出し、それらを入賞情報としてRAM233の入賞情報格納エリア223aに格納する。
【0603】
特別図柄2保留球格納エリア203bは、特別図柄1保留球格納エリア203aと同様に、4つの保留エリア(保留第1エリア〜保留第4エリア)を有している。この特別図柄2保留球格納エリア203bには、各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)への始動入賞に対応するデータ(各カウンタC1〜C3,CS1の各値)が格納される。
【0604】
普通図柄保留球格納エリア203cは、1つの実行エリアと、4つの保留エリア(保留第1エリア〜保留第4エリア)とを有している。これらの各エリアには、第2当たり乱数カウンタC4が格納される。
【0605】
より具体的には、球が左右何れかの普通入球口(スルーゲート)67を通過したタイミングで、カウンタC4の値が取得され、その取得されたデータが、4つの保留エリア(保留第1エリア〜保留第4エリア)の空いているエリアの中で、エリア番号(第1〜第4)の小さいエリアから順番に記憶される。つまり、特別図柄1保留球格納エリア203aや特別図柄2保留球格納エリア203bと同様に、入賞した順序が保持されつつ、入賞に対応するデータが格納される。なお、4つの保留エリアの全てにデータが記憶されている場合には、新たに何も記憶されない。
【0606】
その後、主制御装置110において、普通図柄の当たりの抽選が行われる場合には、普通図柄保留球格納エリア203cの保留第1エリアに記憶されているカウンタC4の値が、実行エリアへシフトされ(移動させられ)、その実行エリアに記憶されたカウンタC4の値に基づいて、普通図柄の当たりの抽選などの判定が行われる。
【0607】
なお、保留第1エリアから実行エリアへデータをシフトすると、保留第1エリアが空き状態となるので、特別図柄1保留球格納エリア203aや特別図柄2保留球格納エリア203bの場合と同様に、他の保留エリアに記憶されている入賞のデータを、エリア番号の1小さい保留エリアに詰めるシフト処理が行われる。また、データのシフトも、入賞のデータが記憶されている保留エリアについてのみ行われる。
【0608】
特別図柄1保留球数カウンタ203dは、第1入球口64への入球(始動入賞)に基づいて第1図柄表示装置37で行われる特別図柄1の変動表示(第3図柄表示装置81で行われる変動表示)の保留球数(待機回数)を最大4回まで計数するカウンタである。この特別図柄1保留球数カウンタ203dの値N1は、初期値がゼロに設定されており、第1入球口64へ球が入球して特別図柄1の保留球数が増加する毎に、最大値4まで1加算される(図83のS604参照)。一方、特別図柄1保留球数カウンタ203dは、新たに特別図柄1の変動表示が実行される毎に、1減算される(図79のS206参照)。
【0609】
特別図柄2保留球数カウンタ203eは、各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)への入球に基づいて第1図柄表示装置37で行われる特別図柄1の変動表示(第3図柄表示装置81で行われる変動表示)の保留球数(待機回数)を最大4回まで計数するカウンタである。この特別図柄2保留球数カウンタ203eの値N2は、特別図柄1保留球数カウンタ203dと同様に、初期値がゼロに設定されており、各第2入球口へ球が入球して特別図柄2の保留球数が増加する毎に、最大値4まで1加算される(図83のS612参照)。一方、特別図柄2保留球数カウンタ203eは、新たに特別図柄1の変動表示が実行される毎に、1減算される(図79のS211参照)。
【0610】
これらの特別図柄1保留球数カウンタ203d(特別図柄1における変動表示の保留回数N1)、および特別図柄2保留球数カウンタ203eの値(特別図柄2における変動表示の保留回数N2)は、保留球数コマンドによって音声ランプ制御装置113に通知される(図79のS207,S212、図83のS605,S613参照)。保留球数コマンドは、特別図柄1保留球数カウンタ203dの値、および特別図柄2保留球数カウンタ203eの値が変更される度に、主制御装置110から音声ランプ制御装置113に対して送信されるコマンドである。
【0611】
音声ランプ制御装置113は、特別図柄1保留球数カウンタ203d、および特別図柄2保留球数カウンタ203eの値が変更される度に、主制御装置110より送信される保留球数コマンドによって、主制御装置110に保留された特別図柄1、および特別図柄2の変動表示の保留球数そのものの値を取得することができる。これにより、音声ランプ制御装置113の特別図柄1保留球数カウンタ223b、特別図柄2保留球数カウンタ223cによって管理される変動表示の保留球数が、ノイズ等の影響によって、主制御装置110に保留された実際の変動表示の保留球数からずれてしまった場合であっても、次に受信する保留球数コマンドによって、そのずれを修正することができる。
【0612】
なお、音声ランプ制御装置113は、保留球数コマンドに基づいて保留球数を管理し、保留球数が変化する度に表示制御装置114に対して、保留球数を通知するための表示用保留球数コマンドを送信する。表示制御装置114は、この表示用保留球数コマンドによって通知された保留球数を基に、第3図柄表示装置81の保留表示エリアDs1bに保留図柄を表示する。
【0613】
普通図柄保留球数カウンタ203fは、普通入球口(スルーゲート)67における球の通過に基づいて第2図柄表示装置83で行われる普通図柄(第2図柄)の変動表示の保留球数(待機回数)を最大4回まで計数するカウンタである。この普通図柄保留球数カウンタ203fは、初期値がゼロに設定されており、球が普通入球口67を通過して変動表示の保留球数が増加する毎に、最大値4まで1加算される(図86のS804参照)。一方、普通図柄保留球数カウンタ203fは、新たに普通図柄の変動表示が実行される毎に、1減算される(図85のS705参照)。
【0614】
球が左右何れかの普通入球口67を通過した場合に、この普通図柄保留球数カウンタ203fの値(普通図柄における変動表示の保留回数M)が4未満であれば、第2当たり乱数カウンタC4の値が取得され、その取得されたデータが、普通図柄保留球格納エリア203cに記憶される(図86のS805)。一方、球が左右何れかの普通入球口67を通過した場合に、この普通図柄保留球数カウンタ203fの値が4であれば、普通図柄保留球格納エリア203cには新たに何も記憶されない(図86のS803:No)。
【0615】
時短中カウンタ203gは、パチンコ機10が普通図柄の時短状態であるか否かを示すカウンタであり、時短中カウンタ203gの値が1以上であれば、パチンコ機10が普通図柄の時短状態であることを示し、時短中カウンタ203gの値が0であれば、パチンコ機10が普通図柄の通常状態であることを示す。この時短中カウンタ203gは、初期値がゼロに設定されており、主制御装置110において特別図柄の抽選が行われ、「大当たりB」となる度に、その大当たりBの終了時に100が設定される。即ち、「大当たりB」になった場合には、時短中カウンタ203gの値が幾つであるかに関わらず、100が新たに設定される(図90のS1212参照)。その後、時短中カウンタ203gの値が0になるまで、特別図柄1、または特別図柄2の変動表示が終了する毎に1が減算される(図79のS223)。
【0616】
普通図柄の当たりの抽選が行われる場合には、時短中カウンタ203gの値が参照され、その値が1以上であれば、高確率時用の普通図柄当たり乱数テーブルに基づいて、普通図柄の抽選が行われる一方、時短中カウンタ203gの値が0であり、且つ、後述する確変フラグ203hがオフであれば、低確率時用の普通図柄当たり乱数テーブルに基づいて、普通図柄の抽選が行われる(図85のS710,S711参照)。
【0617】
確変フラグ203hは、パチンコ機10が特別図柄の確変状態(特別図柄の高確率状態)であるか否かを示すフラグであり、確変フラグ203hの値がオンの状態であれば、パチンコ機10が特別図柄の確変状態であることを示す。一方、確変フラグ203hがオフの状態であれば、パチンコ機10が特別図柄の通常状態(特別図柄の低確率状態)であることを示す。この確変フラグ203hは、初期状態がオフに設定されており、「大当たりA,C」の終了タイミングとなる度にオンに設定される。一方、確変フラグ203hは、パチンコ機10の電源が遮断されるか、大当たりの開始が設定される度にオフとなる。
【0618】
MPU201によって特別図柄1変動開始処理(図81参照)、および特別図柄2変動開始処理(図82)が実行されると、それぞれ特別図柄1、特別図柄2の抽選が実行される。特別図柄1変動開始処理、および特別図柄2変動開始処理では、確変フラグ203hが参照され、その状態がオンであれば、高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブルに基づいて、特別図柄1、および特別図柄2の抽選が行われる。一方、確変フラグ203hがオフであれば、低確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブルに基づいて、特別図柄1、および特別図柄2の抽選が行われる(図81のS403,S404、図82のS503,S504参照)。
【0619】
なお、本制御例では、遊技状態として確変状態が設定されている間は、普通図柄の時短状態も設定される。このため、普通図柄の当たりの抽選が行われる場合には、時短中カウンタ203gの値と、確変フラグ203hとが参照されて、普通図柄の時短状態であるか否かが判別される。具体的には、時短中カウンタ203gの値が1以上であるか、または、確変フラグ203hがオンであれば(時短状態、または確変状態であれば)、普通図柄の時短状態と判別されて、高確率時用の普通図柄当たり乱数テーブルに基づいて、普通図柄の抽選が行われる。一方、時短中カウンタ203gの値が0で、且つ、確変フラグ203hがオフであれば(時短状態でも確変状態でもなければ)、低確率時用の普通図柄当たり乱数テーブルに基づいて、普通図柄の抽選が行われる(図85のS710,S711参照)。
【0620】
変動順格納エリア203iは、特別図柄1保留球格納エリア203a、および特別図柄2保留球格納エリア203bの各保留エリアに格納されているデータ(保留球)が格納された順番を示す情報を格納するための記憶領域である。この変動順格納エリア203iは、8つの保留エリアと1つの実行エリアとで構成され、各エリアには、特別図柄1の抽選であるか、特別図柄2の抽選であるかを識別するためのデータが格納される。具体的には、例えば、01Hが格納されていれば、特別図柄1の抽選が保留されていることを意味し、02Hが格納されていれば、特別図柄2の抽選が保留されていることを意味する。また、00Hが格納されていれば、空きエリアであることを意味する。
【0621】
より具体的には、球が第1入球口64、または各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)へ入賞(始動入賞)したタイミングで、入球した入球口に応じた値が8つの保留エリア(保留第1エリア〜保留第8エリア)の空きエリアのうち、最下位のエリア(エリア番号の小さいエリア)に格納される(図83のS607,S615参照)。つまり、エリア番号の小さいエリアほど、時間的に古い入賞に対応するデータが記憶され、保留第1エリアには、時間的に最も古い入賞に対応するデータが記憶される。
【0622】
その後、主制御装置110において、特別図柄の抽選が行われる場合には、変動順格納エリア203iに格納されているデータが、実行エリア側へシフトされ(移動させられ)、その実行エリアに移動された情報に基づいて、特別図柄1の抽選を実行するか、特別図柄2の抽選を実行するかが判別される(図80のS304,S306参照)。
【0623】
なお、保留第1エリアから実行エリアへデータをシフトすると、保留第1エリアが空き状態となる。そこで、他の保留エリア(保留第2エリア〜保留第8エリア)に記憶されている入賞のデータを、エリア番号の1小さい保留エリア(保留第1エリア〜保留第7エリア)に詰めるシフト処理が行われる。変動開始時にこの変動順格納エリア203iを参照することにより、特別図柄の抽選を、時間的に古い保留球から順番に実行することができる。
【0624】
変動実行フラグ203jは、保留球が存在する状態で変動表示が終了した(次の特別図柄の抽選条件が成立した)場合に、特別図柄1の保留球に基づいて特別図柄の抽選を行うか、特別図柄2の保留球に基づいて特別図柄の抽選を行うかを示すフラグである。この変動実行フラグ203jは、2ビットで構成され、上位ビットが特別図柄1に、下位ビットが特別図柄2にそれぞれ対応している。各ビットがオンであれば、そのビットに対応する特別図柄の変動表示の実行タイミングであることを意味し、オフであれば、変動表示の実行タイミングでないことを意味する。この変動実行フラグ203jは、変動順格納エリア203iのデータから時間的に最も古い保留球の種別(特別図柄1の保留球であるか、特別図柄2の保留球であるか)を判別した後で、その判別した種別に応じた状態に更新される(図80のS305,S307参照)。
【0625】
大当たり中フラグ203kは、大当たり中であるか否かを示すフラグである。この大当たり中フラグ203kがオンであれば、パチンコ機10が大当たり中であることを示し、オフであれば、大当たり中ではないことを示す。この大当たり中フラグ203kは、大当たりの開始を設定した場合にオンに設定される(図79のS221参照)。一方、大当たりの終了時に実行される大当たり終了処理の中でオフに設定される(図90のS1214参照)。
【0626】
その他メモリエリア203zは、主制御装置110のMPU201が使用するその他カウンタ値等を一時的に記憶しておくためのエリアである。
【0627】
次に、図69から図73を参照して、音声ランプ制御装置113の電気的構成の詳細について説明する。図69は、音声ランプ制御装置113のMPU221に設けられたROM222の内容を模式的に示した模式図である。図69に示した通り、ROM222は、サブ変動パターン選択テーブル222aと、押下時予告選択テーブル222bと、背面切替テーブル222cと、特殊背面切替テーブル222dと、連続予告抽選テーブル222eと、動作シナリオテーブル222fと、演出上限回数テーブル222gとを少なくとも有している。
【0628】
サブ変動パターン選択テーブル222aは、主制御装置110から変動パターンコマンドにより通知された大まかな変動演出(変動表示)の態様に基づいて、変動演出(変動表示)の詳細な態様を選択するために参照されるテーブルである。このサブ変動パターン選択テーブル222aには、後述するサブ変動選択カウンタ223tの値に対応付けて、詳細な変動演出の態様が規定されている。このサブ変動パターン選択テーブル222aから選択された変動演出の態様に基づいて、表示用変動パターンコマンドが設定される(図106のS3505参照)。
【0629】
押下時予告選択テーブル222bは、通常押下演出において枠ボタン22を遊技者が押下した場合に実行する予告演出の種別(予告種別)を選択するためのテーブルである。この押下時予告選択テーブル222bの詳細について、図70(a)を参照して説明する。
【0630】
図70(a)は、押下時予告選択テーブル222bの規定内容を示した図である。図70(a)に示した通り、この押下時予告選択テーブル222bは、通常押下演出が設定された変動表示における停止種別毎に、演出カウンタの値の範囲と、予告種別とが対応付けて規定されている。なお、演出カウンタは、0〜198の範囲で定期的に更新されるループカウンタとして構成され、例えば、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行されるメイン処理(図93参照)の中で更新される(図示せず)。
【0631】
図70(a)に示した通り、停止種別が大当たりA,Bの場合には、演出カウンタの値が「0〜120」の範囲に「魚群」の予告種別が対応付けて規定されている。一方、演出カウンタの値が「121〜198」の範囲には、「泡」の予告種別が対応付けて規定されている。図示については省略するが、「魚群」の予告種別は、第3図柄表示装置81に表示された第3図柄の背面を魚群が横切る予告演出を示し、「泡」の予告種別は、第3図柄の背面に泡が発生する予告演出を示す。
【0632】
また、停止種別が大当たりCの場合には、演出カウンタの値が取り得る全ての値に「泡」の予告種別が対応付けて規定されている。一方、前後リーチ外れの場合には、演出カウンタの値が「0〜15」の範囲に「魚群」の予告種別が対応付けて規定され、「16〜198」の範囲に「泡」の予告種別が対応付けて規定されている。
【0633】
このように、ラウンド数が16ラウンドの大当たりA,Bの場合に、予告種別として「魚群」が選択される割合が、前後外れリーチの場合よりも高くなるので、「魚群」の予告演出が発生した場合に、遊技者の大当たりに対する期待感を高めることができる。一方、「泡」の予告種別は、大当たりC、または前後外れリーチの場合に選択され易くなる。即ち、「泡」の予告演出が発生して大当たりとなった場合には、「大当たりC」の可能性が高くなる。上述した通り、「大当たりC」になると、大当たり後の遊技状態が確変状態に設定されるので、短い間隔(少ない抽選回数)で再度大当たりとなる可能性が高くなる有利な状態となる。よって、「泡」の予告演出が発生した場合には、大当たりとなることを遊技者に対してより強く願わせることができる。
【0634】
図69に戻って説明を続ける。背面切替テーブル222cは、通常押下演出や特殊押下演出が発生していない状態において遊技者が枠ボタン22を押下した場合に変更されるステージ(背面画像)の順序を規定したテーブルである。
【0635】
この背面切替テーブル222cの詳細について、図70(b)を参照して説明する。図70(b)は、背面切替テーブル222cの規定内容を示した図である。図70(b)に示した通り、この背面切替テーブル222cには、枠ボタン22の押下を検出する毎に値が更新されるモードカウンタ223iの値と、背面画像の種別(背面種別)とが対応付けて規定されている。なお、モードカウンタ223iは、ステージ(背面種別)を変更可能な期間に枠ボタン22が押下され、ステージ(背面種別)が変更される毎に、「1〜3」の範囲で値が1ずつ加算される。そして、モードカウンタ223iの値が「3」の状態でステージが変更された場合には、値が「1」に更新される。
【0636】
図70(b)に示した通り、モードカウンタ223iの値「1」に対して背面A(朝ステージ)が対応付けて規定され、「2」に対して背面B(夕方ステージ)が対応付けて規定され、「3」に対しては背面C(夜ステージ)が対応付けて規定されている。よって、遊技者が枠ボタン22を操作する毎に、背面種別を背面A→背面B→背面C→・・・と変更していくことができる。よって、遊技者の気分に合わせて背面種別を変更させることができるので、遊技が単調となってしまうことを防止(抑制)することができる。
【0637】
図69に戻って説明を続ける。特殊背面切替テーブル222dは、RTC292の計時する時刻が特定の時間帯となった場合に、その時間帯の間設定する特殊なステージの種別(特殊背面種別)の順番を規定したテーブルである。この特殊背面切替テーブル222dの詳細について、図71(a)を参照して説明する。
【0638】
図71(a)は、特殊背面切替テーブル222dの規定内容を示した図である。図71(a)に示した通り、この特殊背面切替テーブル222dには、特定の時間帯(電源が投入されてから1時間毎に3分間)となる毎に値が更新される特殊モードカウンタ223mの値と、特殊ステージの種別(特殊背面種別)とが対応付けて規定されている。なお、特殊モードカウンタ223mは、新たに特殊ステージが設定される毎(特定の時間帯となる毎)に、「1〜3」の範囲で値が1ずつ加算される。そして、特殊モードカウンタ223mの値が「3」の状態でステージが変更された場合には、モードカウンタ223iと同様に、値が「1」に更新される。
【0639】
図71(a)に示した通り、特殊モードカウンタ223mの値「1」に対して特殊背面A(街ステージ)が対応付けて規定され、「2」に対して特殊背面B(森ステージ)が対応付けて規定され、「3」に対しては特殊背面C(海ステージ)が対応付けて規定されている。よって、特定の時間帯(電源が投入されてから1時間毎に3分間)となる毎に、特殊ステージとして特殊背面A→特殊背面B→特殊背面C→・・・と変更していくことができる。よって、時間帯に応じて異なる特殊ステージに変更することができるので、特殊ステージの態様を多様化させることができる。
【0640】
図69に戻って説明を続ける。連続予告抽選テーブル222eは、連続予告演出(8個保留演出)を実行するか否かの判定を実行する際に参照されるテーブルである。特別図柄1の保留球と、特別図柄2の保留球とがそれぞれ上限値である4個ずつ記憶された状態で、実行中の変動表示の終了前1秒となった場合には、この連続予告抽選テーブル222eが参照されて、連続予告演出(8個保留演出)を実行するか否かが判別される。この連続予告抽選テーブル222eの詳細について、図71(b)を参照して説明する。
【0641】
図71(b)は、連続予告抽選テーブル222eの規定内容を示した図である。図71(b)に示した通り、この連続予告抽選テーブル222eには、特別図柄の抽選結果毎に、連続予告演出を実行すると判定される演出カウンタの値の範囲が規定されている。なお、連続予告演出(8個保留演出)を実行するか否かの判定は、8個の保留球に対して時間的に古い保留球から順番にそれぞれ実行される。そして、何れかの保留球に対する判定で連続予告演出を実行すると判定した場合には、未判定の保留球が存在する場合でも、その時点で判定を打ち切って、連続予告演出の実行開始を設定する。一方、8個の保留球全てに対して行った判定で、連続予告演出を実行しないと判定した場合には、連続予告演出を設定することはない。
【0642】
図71(b)に示した通り、特別図柄の抽選結果が大当たりで、変動パターンが当たりスーパーリーチになると先読みされた保留球が判定対象となった場合には、演出カウンタの値が「0〜180」の範囲内の場合に連続予告演出が設定される。演出カウンタの値が取り得る199個のカウンタ値(乱数値)のうち、連続予告演出を実行すると判定されるカウンタ値(乱数値)が181個なので、8個の保留球の中に当たりスーパーリーチに対応する保留球が存在する場合は、約91%(181/199)の割合で連続予告演出(8個保留演出)が設定される。
【0643】
一方、特別図柄の抽選結果が外れで、変動パターンが外れスーパーリーチになると先読みされた保留球が判定対象となった場合には、演出カウンタの値が「0〜99」の範囲内の場合に連続予告演出が設定される。演出カウンタの値が取り得る199個のカウンタ値(乱数値)のうち、連続予告演出を実行すると判定されるカウンタ値(乱数値)が100個なので、8個の保留球の中に外れスーパーリーチに対応する保留球が存在する場合は、約50%(100/199)の割合で連続予告演出(8個保留演出)が設定される。
【0644】
なお、上述した2種類の先読み結果(当たりスーパーリーチ、外れスーパーリーチ)以外については、連続予告抽選テーブル222eに規定されていないため、演出カウンタの値に拘わらず、連続予告演出を実行すると判定されることはない。このように、保留内に当たりスーパーリーチ、または外れスーパーリーチに対応する保留球が含まれる場合にのみ連続予告演出を実行する構成とすることで、連続予告演出が開始された場合における遊技者の大当たりに対する期待感を高めることができる。
【0645】
なお、本第1制御例では、当たりスーパーリーチ、または外れスーパーリーチに対応する保留球が存在する場合にのみ、連続予告演出が設定される可能性がある構成としたが、これに限られるものではなく、任意に定めてよい。例えば、リーチが発生する保留球が含まれる場合に、その保留球に対して連続予告演出の実行可否を判定する構成としてもよいし、保留内が全て完全外れの停止種別に対応する保留球だった場合にも、リーチが発生する場合に比べて低確率で連続予告演出の実行が決定される構成としてもよい。これにより、連続予告演出の実行頻度を高めることができる。
【0646】
本第1制御例では、8個の保留球について、それぞれ連続予告演出を実行するか否かの判定を行う構成としていたが、これに限られるものではない。8個の保留球の全ての先読み結果を取得して、連続予告演出を実行するか否かを1回で判定する構成としてもよい。これにより、連続予告演出を実行するか否かの判定を実行する場合の処理負荷を軽減することができる。
【0647】
図69に戻って説明を続ける。動作シナリオテーブル222fは、回転ユニット500の各LED1〜40の発光パターン(動作シナリオ)を規定したテーブルである。この動作シナリオテーブル222fには、回転ユニット500の回転動作の動作ステップ数に応じて更新される動作ポインタ223aeの値に対応付けて、各LED1〜40の点灯状態が設定されている。この動作シナリオテーブル222fの詳細について、図71(c)を参照して説明する。
【0648】
図71(c)は、動作シナリオテーブル222fの規定内容を示した図である。図71(c)に示した通り、この動作シナリオテーブル222fには、LED1〜40のそれぞれに対して設定すべき点灯状態の組み合わせ(発光パターン)が、動作ポインタ223aeの値に対応付けて規定されている。なお、各LED1〜40の点灯状態を示すデータは、図71(c)に示した通り、それぞれ3ビットで構成され、上位ビットから順番に、赤色LED、緑色LED、青色LEDの点灯状態を示す。より具体的には、各ビットが1(オン)であれば、対応する色のLEDを点灯状態に設定することを意味し、0(オフ)であれば、対応する色のLEDを消灯状態に設定することを意味する。例えば、点灯状態を示すデータが「001B」であれば、赤色、および緑色のLEDをオフ、青色のLEDをオンに設定することを意味する。また、例えば、点灯状態を示すデータが「101B」であれば、緑色のLEDをオフ、赤色と青色のLEDをオンに設定することを意味する。この場合、赤色と青色とが合成され、拡散板が紫色に発色した見た目となる。
【0649】
図71(c)に示した通り、動作ポインタ223aeの値「00H」に対しては、LED1〜LED40の点灯状態として、全て「000B」が対応付けて規定されている。このため、動作ポインタ223aeの値が「00H」の間は、各LED1〜40が全て消灯状態に設定される。なお、動作ポインタ223aeの値は、回転ユニット500の駆動モータ457のステップ数(ステップカウンタ223adの値)に応じて更新される。
【0650】
また、動作ポインタ223aeの値「01H」に対しては、LED1〜5の点灯状態として「000B」が対応付けて規定され、LED6、およびLED7の点灯状態として「001B」が対応付けて規定されている。また、図示については省略したが、LED9,10,12,13の点灯状態に対しても、「001B」が対応付けて規定されている。一方、他のLEDの点灯状態として「000B」が対応付けて規定されている。これにより、駆動モータ457が3ステップの回転動作を行うことで、4ステップ目からLED6,7,9,10,12,13の青色のLEDが点灯状態に設定される。これにより、回転表示演出で表示される「当」の字のうち、4画目(LED6,7)、5画目(LED9,10)、6画目(LED12,13)の右端を残像で表示させることができる。
【0651】
また、動作ポインタ223aeの値「02H」に対しては、LED1,3〜5の点灯状態として「000B」が対応付けて規定され、LED2,6,7の点灯状態として「001B」が対応付けて規定されている。また、図示については省略したが、LED9,10,12,13の点灯状態に対しても、「001B」が対応付けて規定されている。一方、他のLEDの点灯状態として「000B」が対応付けて規定されている。これにより、回転表示演出で表示される「当」の字のうち、4画目(LED6,7)、5画目(LED9,10)、6画目(LED12,13)の右端に加え、2画目(LED2)の右端を残像で表示させることができる。
【0652】
以降も、動作ポインタ223aeの値毎に、「当たり」の文字を構成する残像を表示させえるための、各LED1〜40に対する点灯状態(発光パターン)が規定されている。この点灯状態の組み合わせは、回転ユニット500の回転動作一周分が設定されている。回転ユニット500が一周すると、動作ポインタ223aeの値が00Hにリセットされ、動作シナリオテーブル222fの先頭から再度、各LED1〜40に対して点灯状態が設定される。この結果、一周毎の各LED1〜40の点灯動作を同一にすることができるので、図58にて上述した「当たり」の文字からなる残像をより確実に遊技者に認識させることができる。
【0653】
図69に戻って説明を続ける。演出上限回数テーブル222gは、回転ユニット500を用いた大当たり演出の実行回数の上限値が規定されたテーブルである。上述した通り、回転ユニット500は、複数のLED532を搭載した基板部材531が内部に配設されているので、回転ユニット500を用いた大当たり演出を行うと、LED532や基板に搭載されたIC・コンデンサが動作することにより発熱する。このため、回転ユニット500を頻繁に動作させてしまうと、LED532や、IC・コンデンサ等を基板に対して接続しているはんだが発熱の影響で溶けてしまい、接触不良を招く恐れがある。このため、本制御例では、回転ユニット500の動作頻度を抑えるべく、経過時間(時間帯)に応じた回転ユニット500の動作回数の上限値を、この演出上限回数テーブル222gに規定している。そして、上限値に到達した状態で回転ユニット500の動作を伴う演出態様が選択された場合には、回転ユニット500が動作しない代替演出に差し替える構成としている。これにより、回転ユニット500の動作回数を低減することができるので、接触不良等の故障を防止(抑制)することができる。この演出上限回数テーブル222gの詳細について、図72を参照して説明する。
【0654】
図72は、演出上限回数テーブル222gの規定内容を示した図である。図72に示した通り、この演出上限回数テーブル222gには、時間帯毎と、その時間帯における回転ユニット500の動作回数の上限値とが対応付けて規定されている。なお、時間帯は、音声ランプ制御装置113に対して電気的に接続されたRTC292の計時する時刻によって判断される。また、回転ユニット500の動作回数は、RAM223に設けられた回転表示回数カウンタ223xによってカウントされる。
【0655】
図72に示した通り、演出上限回数テーブル222gにおいて、「00:00〜08:59」の時間帯に対しては、上限回数として「0回」が対応付けて規定されている。よって、この時間帯に回転ユニット500が動作する演出が選択されたとしても、回転ユニット500は動作せず、代替演出が実行される。なお、「00:00〜08:59」の時間帯に回転ユニット500を動作させない構成としているのは、一般的なホールの営業時間外だからである。ホールの営業時間外において、例えば店員の試し打ち等により回転ユニット500が動作する演出が実行され、上限回数に到達してしまうと、遊技者が遊技を行う際に回転ユニット500を動作させることができなくなってしまう。この状況を避けるべく、本制御例では、ホールの営業時間外の可能性が高い「00:00〜08:59」の時間帯では、回転ユニット500が動作しないように上限値を0に設定している。
【0656】
また、「09:00〜11:59」の時間帯に対しては、上限回数として「2回」が対応付けて規定されている。よって、約3時間の間に、回転ユニット500の動作回数を最大で2回までに限ることができる。「12:00〜14:59」の時間帯に対しては、上限回数として「4回」が対応付けて規定されている。このため「09:00〜11:59」の時間帯において上限回数(2回)の演出が実行されていた場合には、最大で2回まで回転ユニット500を動作させることができる。一方、「09:00〜11:59」の時間帯において回転ユニット500が動作しなかった(回転表示回数カウンタ223xの値が0である)場合には、「12:00〜14:59」の時間帯において最大4回、回転ユニット500を動作させることができる。以降の時間帯も同様に、3時間が経過する毎に上限値が2回ずつ増加していく。これにより、回転ユニット500の動作回数を抑制することができるので、回転ユニット500の内部の基板等が熱で破壊されてしまうことを防止(抑制)することができる。また、時間帯毎に異なる上限回数を規定しておくことにより、回転ユニット500を用いた演出を各時間帯で満遍なく出現させることができる。
【0657】
仮に、パチンコ機10に対して電源が投入されてから電源が遮断されるまでの間のトータルの上限回数のみを規定する構成とした場合、上限回数に到達してから電源が遮断されるまでの間、回転ユニット500が動作する演出を実行不可能となってしまう。よって、技を行う時間帯が遅くなる程、回転ユニット500が動作する演出を見ることができる可能性が低くなるため、遅い時間帯にしか遊技を行うことができない遊技者に不公平感を抱かせてしまう可能性がある。これに対して本制御例では、時間帯に応じて回転ユニット500の動作回数の上限値を異ならせる構成としている。これにより、遊技を始める時間に関係なく、各時間帯における上限回数に到達するまで回転ユニット500が動作する演出を実行することができる。よって、遅い時間帯にしか遊技を行うことができない遊技者に対しても、回転ユニット500が動作する演出が実行されることを期待して遊技を行わせることができる。よって、遅い時間帯にしか遊技を行うことができない遊技者に対して不公平感を抱かせてしまうことを防止(抑制)することができる。
【0658】
次に、図73を参照して、音声ランプ制御装置113のMPU221におけるRAM223について説明する。図73は、RAM223の内容を示したブロック図である。RAM223には、入賞情報格納エリア223aと、特別図柄1保留球数カウンタ223bと、特別図柄2保留球数カウンタ223cと、変動開始フラグ223dと、停止種別選択フラグ223eと、演出カウンタ223fと、時間演出実行フラグ223gと、投入時間記憶エリア223hと、モードカウンタ223iと、押下期間タイマ223jと、レベル記憶エリア223kと、特殊モードカウンタ223mと、タッチ演出有効時間記憶エリア223oと、間隔カウンタ223pと、連続予告フラグ223qと、残予告数カウンタ223rと、分割表示フラグ223sと、サブ変動選択カウンタ223tと、背面変更禁止フラグ223uと、押下演出中フラグ223vと、特殊報知中フラグ223wと、回転表示回数カウンタ223xと、回転数カウンタ223aaと、回転表示演出フラグ223abと、点灯設定済フラグ223acと、ステップカウンタ223adと、動作ポインタ223aeと、電源断フラグ223yと、その他メモリエリア223zが少なくとも設けられている。
【0659】
入賞情報格納エリア223aは、1つの実行エリアと、特別図柄1に対応する4つのエリア(第1エリア〜第4エリア)と、特別図柄2に対応する4つのエリア(第1エリア〜第4エリア)とを有しており、これらの各エリアには、入賞情報がそれぞれ格納される。本パチンコ機10では、主制御装置110において第1入球口64、または各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)に対する始動入賞が検出された場合に、その始動入賞に応じて取得された第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2、及び変動種別カウンタCS1の各値から、その始動入賞に対応する特別図柄の抽選が行われた場合に得られる各種情報(当否、大当たりの場合の大当たり種別、変動パターン)が主制御装置110において予測(推定)され、その予測された各種情報が、主制御装置110から音声ランプ制御装置113へ入賞情報コマンドによって通知される。
【0660】
音声ランプ制御装置113では、入賞情報コマンドが受信されると、その入賞情報コマンドにより通知された各種情報(当否、大当たりの場合の大当たり種別、変動パターン)が入賞情報として抽出されて、その入賞情報が、入賞情報格納エリア223aに記憶される。より具体的には、抽出された入賞情報が、入球を検出した入球口の種別(第1入球口64、または各第2入球口)に対応する4つのエリア(第1エリア〜第4エリア)の空いているエリアの中で、エリア番号(第1〜第4)の小さいエリアから順番に記憶される。つまり、エリア番号の小さいエリアほど、時間的に古い入賞に対応するデータが記憶され、第1エリアには、時間的に最も古い入賞に対応するデータが記憶される。
【0661】
この入賞情報格納エリア223aに格納された各入賞情報に基づいて、連続予告演出(8個保留演出)の実行可否の判定等が実行される。各保留球に対応する変動表示が実行されるよりも前に、連続予告演出(8個保留演出)を実行可能に構成することで、変動表示が開始されるよりも前から各保留球に対して遊技者に大当たりとなる期待感を抱かせることができる。
【0662】
特別図柄1保留球数カウンタ223bは、第1図柄表示装置37(および第3図柄表示装置81)で行われる特別図柄1の変動表示であって、主制御装置110において保留されている特別図柄2の変動演出の保留球数(待機回数)を特別図柄の種別毎に最大4回まで計数するカウンタである。同様に、特別図柄2保留球数カウンタ223cは、第1図柄表示装置37(および第3図柄表示装置81)で行われる特別図柄2の変動表示であって、主制御装置110において保留されている特別図柄2の変動演出の保留球数(待機回数)を特別図柄の種別毎に最大4回まで計数するカウンタである。
【0663】
上述したように、音声ランプ制御装置113は、主制御装置110に直接アクセスして、主制御装置110のRAM203に格納されている特別図柄1保留球数カウンタ203dや特別図柄2保留球数カウンタ203eの値を取得することができない。よって、音声ランプ制御装置113では、主制御装置110から送信される保留球数コマンドに基づいて保留球数をカウントし、特別図柄1保留球数カウンタ223b、および特別図柄2保留球数カウンタ223cにて、その保留球数を特別図柄の種別毎に管理するようになっている。
【0664】
具体的には、主制御装置110では、始動入賞を検出して変動表示の保留球数が加算された場合、又は、主制御装置110において特別図柄における変動表示が実行されて保留球数が減算された場合に、加算後または減算後の特別図柄1保留球数カウンタ203d、または特別図柄2保留球数カウンタ203eの値を示す保留球数コマンドを、音声ランプ制御装置113へ送信する。
【0665】
音声ランプ制御装置113は、主制御装置110より送信される保留球数コマンドを受信すると、その保留球数コマンドから、主制御装置110の特別図柄1保留球数カウンタ203d、または特別図柄2保留球数カウンタ203eの値を取得して、特別図柄1保留球数カウンタ223b、または特別図柄2保留球数カウンタ223cのうち、コマンドに対応するカウンタに格納する(図101のS3008参照)。このように、音声ランプ制御装置113では、主制御装置110より送信される保留球数コマンドに従って、特別図柄1保留球数カウンタ223b、および特別図柄2保留球数カウンタ223cの値を更新するので、主制御装置110の特別図柄1保留球数カウンタ203d、および特別図柄2保留球数カウンタ203eの値と同期させながら、その値を更新することができる。
【0666】
特別図柄1保留球数カウンタ223b、および特別図柄2保留球数カウンタ223cの値は、第3図柄表示装置81における保留球数図柄の表示に用いられる。即ち、音声ランプ制御装置113は、保留球数コマンドの受信に応じて、そのコマンドにより示される保留球数を特別図柄1保留球数カウンタ223b、または特別図柄2保留球数カウンタ223cに格納すると共に、格納後の特別図柄1保留球数カウンタ223b、または特別図柄2保留球数カウンタ223cの値を表示制御装置114に通知するべく、表示用保留球数コマンドを表示制御装置114に対して送信する。
【0667】
表示制御装置114では、この表示用保留球数コマンドを受信すると、そのコマンドにより示される保留球数の値、即ち、音声ランプ制御装置113の特別図柄1保留球数カウンタ223b、または特別図柄2保留球数カウンタ223cの値分の保留球数図柄を第3図柄表示装置81の副表示領域Dsに表示するように、画像の描画を制御する。上述したように、特別図柄1保留球数カウンタ223bは、主制御装置110の特別図柄1保留球数カウンタ203dと同期しながら、その値が変更され、特別図柄2保留球数カウンタ223cは、主制御装置110の特別図柄2保留球数カウンタ203eと同期しながら、その値が変更される。従って、第3図柄表示装置81の副表示領域Dsに表示される保留球数図柄の数も、主制御装置110の特別図柄1保留球数カウンタ203d、特別図柄2保留球数カウンタ203eの値に同期させながら、変化させることができる。よって、第3図柄表示装置81には、変動表示が保留されている保留球の数を正確に表示させることができる。
【0668】
変動開始フラグ223dは、主制御装置110から送信される特別図柄1の変動パターンコマンド、または特別図柄2の変動パターンコマンドを受信した場合にオンされ(図101のS3002参照)、第3図柄表示装置81における変動表示の設定がなされるときにオフされる(図105のS3402参照)。変動開始フラグ223dがオンになると、受信した変動パターンコマンドから抽出された変動パターンに基づいて、表示用変動パターンコマンドが設定される。
【0669】
ここで設定された表示用変動パターンコマンドは、RAM223に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶され、MPU221により実行されるメイン処理(図93参照)のコマンド出力処理(S2202)の中で、表示制御装置114に向けて送信される。表示制御装置114では、この表示用変動パターンコマンドを受信することによって、表示用変動パターンコマンドによって示される変動パターンで、第3図柄表示装置81において第3図柄の変動表示が行われるように、その変動演出の表示制御が開始される。
【0670】
停止種別選択フラグ223eは、主制御装置110から送信される特別図柄の停止種別コマンドを受信した場合にそれぞれオンされ(図101のS3005参照)、第3図柄表示装置81における停止種別の設定がなされるときにオフされる(図105のS3406参照)。停止種別選択フラグ223eがオンになると、受信した停止種別コマンドから抽出された停止種別(大当たりの場合には大当たり種別)に基づいて、停止種別が決定される。
【0671】
演出カウンタ223fは、変動パターンの選択や、各種演出の選択等に使用されるカウンタである。この演出カウンタ223fは、音声ランプ制御装置113に対して電気的に接続された乱数生成用のIC(図示せず)から取得した0から198の範囲の乱数値が格納される。乱数生成用のICの動作クロック(動作周波数)は、少なくとも連続予告演出の実行可否を判定する場合において、8個の保留球のそれぞれに対して、別々の乱数値に更新して判定を実行できる程度の動作クロック(例えば、1MHz)で動作可能なICが採用される。この演出カウンタ223fの値は、連続予告演出の実行可否や、通常押下演出の予告種別の決定等、音声ランプ制御装置113で実行される各種判定を実行する場合に用いられる。
【0672】
時間演出実行フラグ223gは、特定の時間帯(電源が投入されてから1時間毎に3分間)に特殊なステージ(特殊背面種別)に変更する演出(時間演出)を実行するか否かを示すフラグである。本第1制御例のパチンコ機10では、パチンコ機10で時間演出を実行可能な期間に上限(例えば、3ヶ月間)を設ける構成とし、上限を経過した後は特定の時間帯になっても時間演出が実行されない構成としている。これにより、時間演出の希少性を高めることができるので、上限期間に到達するまでに、パチンコ機10で遊技を行いたいと遊技者に思わせることができる。よって、上限期間に到達するまでの期間におけるパチンコ機10の稼働率を向上させることができる。この時間演出実行フラグ223gは、初期値がオフに設定されており、パチンコ機10に対する電源投入時の日時が時間演出を実行可能な上限期間であると判別した場合にオンに設定される(図92のS2103参照)。一方、RAM223の内容は電源遮断時にバックアップされないので、パチンコ機10の電源が遮断される毎にオフになる。
【0673】
なお、時間演出の上限期間を設けずに、制限なく実行可能に構成してもよい。この場合、より長い期間、時間演出を実行することができるので、長く楽しめるパチンコ機10を提供することができる。
【0674】
投入時間記憶エリア223hは、パチンコ機10に対して電源が投入された時点の時刻に対応するデータを記憶しておくための記憶領域である。上述した通り、本第1制御例では、電源が投入されてから1時間毎に3分間、時間演出(特殊なステージへの変更)を実行する構成としている。時間演出を実行開始するか否かは、この投入時間記憶エリア223hに格納された時刻と、RTC292によって計時される現在時刻との差分によって判別される。この投入時間記憶エリア223hは、パチンコ機10に対する電源投入時の時刻をRTC292から取得した際に、その時刻に対応するデータが格納される(図92のS2104参照)。
【0675】
モードカウンタ223iは、上述した通り、背面種別(ステージ)を変更可能な期間(通常押下演出、特殊押下演出、時間演出、および大当たりの期間外)に枠ボタン22が遊技者により操作された場合に、変更する背面種別を示すデータを格納するための記憶領域である。このモードカウンタ223iは、0〜3の4種類の値を取り得るカウンタで構成され、「1」、「2」、「3」がそれぞれ背面A(朝ステージ)、背面B(夕方ステージ)、背面C(夜ステージ)に対応する。また、「0」は、初期化時にのみ取り得る値であり、背面種別が未設定の状態を示す。このモードカウンタ223iは、背面種別を変更可能な期間に枠ボタン22の押下を検出する毎に値が1ずつ更新される(図95のS2402参照)と共に、更新後のカウンタ値に対応する背面種別が設定される。例えば、モードカウンタ223iの値が「2」の状態(背面Bが設定されている状態)で枠ボタン22の押下を検出した場合には、モードカウンタ223iの値が「3」に更新されると共に、更新後の値「3」に対応する背面Cに、背面種別が変更される。なお、上限値である「3」が設定されている状態でモードカウンタ223iの値が更新されると、値が「1」に設定される。また、パチンコ機10に対する電源投入時には、値が初期値である「0」から「1」に更新されると共に、背面種別として背面Aが設定される処理が実行される(図92のS2105参照)。
【0676】
押下期間タイマ223jは、通常押下演出や特殊押下演出が実行された場合における枠ボタン22の受け付け可能期間を計時するタイマである。通常押下演出や特殊押下演出の実行開始タイミングとなった場合には、この押下期間タイマ223jに対して、実行する押下演出の種別に応じたタイマ値(演出期間)が設定され(図97のS2602参照)、メイン処理(図93参照)の中で1ミリ秒毎に実行される特殊報知音設定処理(図96参照)、または押下演出設定処理(図97参照)で値が1ずつ減算される(図96のS2507、図97のS2606参照)。この押下期間タイマ223jの値が1以上の状態で枠ボタン22の押下を検出した場合には、実行中の押下演出に対応する演出が実行される。
【0677】
レベル記憶エリア223kは、本第1制御例における興趣演出の一つであるタッチ演出の演出レベル(演出態様)を示す情報が格納される記憶領域である。本第1制御例では、第3図柄表示装置81の画面にタッチセンサ290が搭載されており、遊技者が第3図柄表示装置81の画面に触れたか否かを判別可能に構成されている。本第1制御例では、このタッチセンサ290を利用した興趣演出を実行可能に構成している。具体的には、第3図柄表示装置81において、画面に触れることを促す演出(タッチ演出)が実行される(図示なし)。このタッチ演出は、大当たりを報知する変動演出の実行中に設定される可能性があり、遊技者が画面に触れる毎に、態様が変化する(例えば、第3図柄表示装置81に表示されるインジケータが増加する)演出が実行される。このタッチ演出では、例えば、大当たり種別毎にインジケータの最大値が予め定められており、遊技者に最も有利な大当たりAとなる場合に、インジケータがマックスとなる。つまり、変動中にタッチ演出が出現すると、その時点で大当たりが確定する上に、表示されるインジケータがマックスになると、最も有利な大当たりAになることが確定するため、遊技者に対して積極的に画面をタッチさせることができる。
【0678】
なお、このタッチ演出は、回転ユニット500が動作する演出の代替演出として実行される。これは、本制御例においてタッチセンサ290の検出範囲と、回転ユニット500の回転動作の範囲とが近接しているためである。即ち、タッチ演出と回転表示演出とが同時に実行されると、遊技者が回転ユニット500に触れてしまい、回転ユニット500が破損してしまったり、遊技者が負傷してしまう可能性がある。また、回転ユニット500に遮られてタッチセンサ290に触れ難くなることにより、遊技者に対してストレスを与えてしまう虞がある。よって、本制御例では、回転ユニット500の動作とタッチセンサ290を用いタッチ演出とが競合しないように、回転ユニット500の動作回数が上限回数に到達している場合の代替演出としてのみ、タッチ演出を実行可能に構成している。このように構成することで、タッチ演出と回転表示演出とが同時に発生してしまうことを防止できるので、遊技者が回転ユニット500に触れて負傷してしまったり、回転ユニット500が破損してしまったり、タッチパネル(タッチセンサ290)に触れ難くなることで遊技者にストレスを与えてしまったりすることを抑制できる。
【0679】
レベル記憶エリア223kは、このタッチ演出において演出態様がどこまで変化したのか(インジケータの変化量)に対応する情報が格納される。タッチ演出において遊技者が画面をタッチしたことを検出する毎に、上限値以下の範囲でレベル記憶エリア223kのデータが更新され、更新後のデータに対応する表示態様(インジケータの量)が設定される。また、タッチ演出において一定期間(例えば、2秒間)、遊技者のタッチを検出しなかった場合には、レベル記憶エリア223kのデータが、インジケータの量を減少させる方向に更新され、更新後のデータに対応する表示態様が設定される。タッチ演出の実行中において、タッチ操作を行わないとインジケータ量が減少する構成とすることにより、遊技者に対して積極的に画面をタッチさせることができる。
【0680】
特殊モードカウンタ223mは、時間演出の実行条件が成立した(RTC292の計時する時刻が特定の時間帯になった)場合に、その時間演出において設定する特殊ステージの種別に対応する値が格納されるカウンタである。この特殊モードカウンタ223mは、新たに特定の時間帯となる毎に、「1〜3」の範囲で値が1ずつ加算されると共に、加算後の値に対応する特殊背面種別が設定される。また、特殊モードカウンタ223mの値が「3」の状態で新たに特定の時間帯になった場合には、モードカウンタ223iと同様に、値が「1」に更新される。なお、上述した通り、特殊モードカウンタ223mの値「1」、「2」、「3」は、それぞれ特殊背面A(街ステージ)、特殊背面B(森方ステージ)、特殊背面C(海ステージ)に対応する。
【0681】
タッチ演出有効時間記憶エリア223oは、タッチ演出において、画面へのタッチ(タッチセンサ290の検出)を有効として扱う期間を格納するための記憶領域である。このタッチ演出有効時間記憶エリア223oには、タッチ演出の開始時に、そのタッチ演出に対応する有効時間が格納され、タッチセンサ制御処理が実行される毎に有効時間が減算される(図98のS2702参照)。このタッチ演出有効時間記憶エリア223oに格納された有効時間が残っている場合にのみ、遊技者が画面をタッチしたことに対する演出が設定される。
【0682】
間隔カウンタ223pは、タッチ演出中に、タッチセンサ290がオフの期間(遊技者が画面をタッチしていない期間)をカウントするためのカウンタである。上述した通り、本制御例のタッチ演出において一定期間(例えば、2秒間)、遊技者のタッチを検出しなかった場合には、レベル記憶エリア223kのデータが、インジケータの量を減少させる方向に更新され、更新後のデータに対応する表示態様が設定される。このインジケータの量を減少させる演出を実行するか否かが、間隔カウンタ223pの値によって決定される。
【0683】
連続予告フラグ223qは、連続予告演出(8個保留演出、図60(b)参照)の実行中であるか否かを示すフラグである。この連続予告フラグ223qがオンであれば、連続予告演出の実行中を示し、オフであれば実行中でないことを示す。この連続予告フラグ223qは、連続予告演出の実行が設定された場合にオンに設定される(図109のS3808参照)。一方、連続予告演出の終了時にオフに設定される(図103のS3206参照)。
【0684】
残予告数カウンタ223rは、連続予告演出の残り回数(変動表示の回数)を示すカウンタである。この残予告数カウンタ223rに格納された値の回数の変動表示に渡って、連続予告演出が継続する。この残予告数カウンタ223rは、連続予告演出の実行が決定された場合に、その値に8が設定され(図109のS3807参照)、連続予告演出中に変動表示の開始が設定される毎に値が1ずつ減算される(図106のS3508参照)。
【0685】
分割表示フラグ223sは、連続予告演出(8個保留演出)の実行中に、新たな始動入賞を検出して保留球が増加したことに基づき、副表示領域Dsに分割表示(図63参照)が設定されているか否かを示すフラグである。この分割表示フラグ223sがオンであれば、分割表示が設定されていることを示し、オフであれば、分割表示が設定されていないことを示す。上述した通り、分割表示は、連続予告演出の対象となる保留球に対応する保留図柄と、連続予告演出の対象外となる保留球に対応する保留図柄とで背面を変更し、どの保留図柄までに期待感を抱けばよいのかを明確にするための表示態様である。ここで、仮に8個保留演出が終了するまで、新たな始動入賞を検出しても、副表示領域Dsの全体を魚群表示に固定する構成とした場合、8個保留演出の終了時に遊技者に違和感を抱かせてしまう虞がある。保留図柄が表示されているにもかかわらず、副表示領域Ds表示態様が通常の態様に戻ってしまうため、8個保留演出が途中で終了してしまったかのような印象を与えてしまう場合があるからである。これに対して本第1制御例では、分割表示を行うことにより、新たな始動入賞を検出した時点で8個保留演出がどこまで継続するのかを遊技者に対して明確に示唆できる構成としている。これにより、8個保留演出の終了時に、遊技者が違和感を抱いてしまうことを防止(抑制)することができる。
【0686】
サブ変動選択カウンタ223tは、サブ変動パターン選択テーブル222aから変動パターンの詳細な表示態様を選択するために用いられるカウンタである。このサブ変動選択カウンタ223tには、演出カウンタ223fと同様に、乱数生成用のICから取得した乱数値が格納される。上述した通り、サブ変動パターン選択テーブル222aには、サブ変動選択カウンタ223tの値の範囲に対応付けて、詳細な変動パターンの表示態様が規定されている。サブ変動選択カウンタ223tを用いて変動パターンの表示態様を選択する構成とすることで、表示態様をランダムに選択することができる。
【0687】
背面変更禁止フラグ223uは、枠ボタン22の押下を検出した場合に背面種別を変更することが禁止される期間であるか否かを示すフラグであり、オンであれば背面種別の変更が禁止される期間であることを示す。一方、オフであれば、枠ボタン22の操作に応じて背面種別を変更可能な期間であることを示す。なお、背面種別を変更することが禁止される期間としては、具体的には、通常押下演出、または特殊押下演出の実行中や、時間演出の実行中、大当たり中などである。
【0688】
押下演出中フラグ223vは、通常押下演出や特殊押下演出の実行中であるか否かを示すフラグである。この押下演出中フラグ223vは、例えば、2ビットで構成され、上位ビットが通常押下演出に対応するフラグ、下位ビットが特殊押下演出に対応するフラグとなっている。各ビットが1(オン)であれば、1(オン)のビットに対応する押下演出の実行中であることを意味し、0(オフ)であれば、対応する押下演出が実行されていないことを示す。具体的には、押下演出中フラグ223vが2進数表記で「10B」であれば、通常押下演出の実行中であることを示し、「01B」であれば、特殊押下演出の実行中であることを示す。また、「00B」であれば、いずれの押下演出も実行されていないことを示す。この押下演出中フラグ223vは、押下演出の開始タイミングとなった場合に、開始する押下演出の種別に対応するビットが1(オン)に設定され(図97のS2603参照)、押下演出の終了タイミングで0(オフ)に設定される(図97のS2609参照)。
【0689】
特殊報知中フラグ223wは、特殊押下演出(図61参照)の実行中において、特殊報知音を出力可能な状態であるか否かを示すフラグである。この特殊報知中フラグ223wがオンであれば、特殊報知音を出力可能な状態であることを示し、オフであれば特殊報知音を出力可能な状態ではないことを示す。上述した通り、特殊押下演出において特殊報知音を出力させるか否かの抽選で当選と判別されると、その後、特殊押下演出が終了するまで枠ボタン22が操作される度に特殊報知音を出力する状態が設定される。このように構成することで、特殊報知音を聴きたい遊技者に対して、特殊押下演出の実行中に、枠ボタン22を何度も操作させることができる。よって、遊技者の遊技に対する参加意欲を向上させることができる。この特殊報知中フラグ223wは、特殊報知音の実行抽選に当選した場合にオンに設定され(図96のS2504参照)、特殊押下演出の終了時にオフに設定される(図96のS2510参照)。
【0690】
回転表示回数カウンタ223xは、回転ユニット500が動作する演出(回転表示演出)の実行回数をカウントするためのカウンタであり、回転表示演出が実行される毎に値に1が加算される(図107のS3606参照)。変動パターンコマンドに基づいて、サブ変動パターン選択テーブル222aより回転表示演出を伴う態様が選択された場合には、この回転表示回数カウンタ223xの値と、上述した演出上限回数テーブル222gに規定された上限値とが比較して、今回の変動パターンの態様として回転表示演出をそのまま設定しておくか、代替演出としてタッチ演出を設定するかを判別する。この判別では、上述した通り、回転表示回数カウンタ223xの値が上限値に達している場合に、代替演出を設定すると判別される。上限値を上回る回数の回転表示演出が実行されることを避け、代替演出を実行する構成とすることにより、回転ユニット500が頻繁に動作することを防止(抑制)できる。よって、回転ユニット500の故障を防止(抑制)することができる。
【0691】
回転数カウンタ223aaは、回転ユニット500の回転回数をカウントするカウンタである。ここで、回転ユニット500には、図示しない原点センサが設けられている。この原点センサは、既に公知のものであるため簡単に説明するが、回転ユニット500が原点位置(図35(a)に示す回転位置)となっている場合に出力がオン(H)となり、原点位置からずれた回転位置(例えば、図35(b)に示す回転位置等、図35(a)の配置とは異なる回転位置)となった場合に出力がオフ(L)となるセンサである。この原点センサは、音声ランプ制御装置113の入出力ポート225と電気的に接続されているので、MPU221は、原点センサの出力を監視することにより、回転ユニット500の回転位置が原点位置であるか否かを容易に判別することができる。回転数カウンタ223aaは、回転表示演出が開始され、回転ユニット500の回転動作によって原点センサがオンとなる毎(回転ユニット500が一周する毎)にその値に1が加算される(図100のS2902参照)。この回転数カウンタ223aaの値に応じて、回転表示演出の実行開始を設定する。
【0692】
回転表示演出フラグ223abは、回転表示演出の実行中であるか否かを示すフラグである。この回転表示演出フラグ223abがオンであれば、回転表示演出の実行中であることを示し、オフであれば、回転表示演出の実行期間外であることを意味する。回転表示演出フラグ223abは、回転表示演出の開始タイミングになったと判別された場合にオンに設定され(図99のS2803参照)、回転表示演出の終了タイミングになったと判別された場合にオフに設定される(図99のS2807参照)。
【0693】
点灯設定済フラグ223acは、回転表示演出において、動作シナリオテーブル222fに規定された発光パターンの設定を開始したか否かを示すフラグである。この点灯設定済フラグ223acがオンであれば、発光パターンの設定が開始済みであることを意味し、オフであれば、発光パターンの設定が行われていないことを示す。この点灯設定済フラグ223acがオンの間は、駆動モータ457の駆動量(回転量)に応じて動作ポインタ223aeが更新され、その更新後の値に対応する点灯設定が動作シナリオテーブル222fから読み出されて各LED1〜40に設定される。
【0694】
ステップカウンタ223adは、駆動モータ457の駆動ステップ数をカウントするカウンタである。駆動モータ457は、公知のモータドライバによって駆動が制御される。即ち、音声ランプ制御装置113からモータドライバに対して回転速度等の動作条件を通知するためのコマンドを出力することで、モータドライバによりコマンドに対応する動作内容で駆動モータ457が制御される。具体的には、モータドライバは、駆動モータ457に対して1ステップの動作を設定する制御信号の出力頻度をコマンドに応じて可変させることにより、駆動モータ457の動作速度(回転速度)を可変させることができる。また、モータドライバは、駆動モータ457に対して1ステップの動作を設定する毎に、1ステップの動作を設定したことを音声ランプ制御装置113に通知するための実行信号を出力する。この実行信号の受信回数に合わせてステップカウンタ223adの値が更新される。このステップカウンタ223adの値により、音声ランプ制御装置113側で回転動作の進行状況を正確に把握することができる。なお、本第1制御例では、例えば1周0.1秒の回転速度で回転ユニット500を回転動作させる。また、駆動モータ457の1ステップの動作で、回転ユニット500が1/100周だけ動作する構成となっている。よって、本制御例では、1ミリ秒に1ステップの速度で駆動モータ457が制御される。これに伴って、回転ユニット500の回転動作中は、モータドライバから1ミリ秒毎に実行信号が出力される。
【0695】
動作ポインタ223aeは、動作シナリオテーブル222fに基づく設定の進捗状況を示すポインタである。この動作ポインタ223aeの値が更新される毎に、更新後のポインタ値に対応する発光パターンが動作シナリオテーブル222fから読み出されて設定される。
【0696】
電源断フラグ223yは、瞬間的な停電があったか否かを判別するために用いられるフラグである。この電源断フラグ223yは、主制御装置110から電源断コマンドを受信し、電源断処理が実行される前にオンに設定される(図93のS2218参照)。その後、RAM223は揮発性メモリであるため、RAM223の情報は一定時間(100ミリ秒)経過後に全て消えてしまう。よって、音声ランプ制御装置113の立ち上げ処理(図91参照)において、電源断フラグ223yがオンである場合は(図91の2008:Yes参照)、電源断フラグ223yがオンに設定されてから一定時間(100ミリ秒)経過前に音声ランプ制御装置113が立ち上がった場合、即ち、瞬間的な停電があった場合である。この場合には、RAM223の情報は全て消えておらず、RAM223の作業領域に不要な情報(または、一部の情報のみが消えてしまったことで不完全となった情報など)が残っている場合があるので、RAM223の作業領域の情報をクリアする(図91のS2009参照)。これにより、不要(または、不完全)な情報に基づいて処理が実行されることがなくなるので、音声ランプ制御装置113の各処理を正常に動作させることができる。
【0697】
その他メモリエリア223zは上述したデータ以外のデータを格納する領域として設けられており、音声ランプ制御装置113のMPU221が使用するその他カウンタ値などを一時的に記憶しておくための領域である。
【0698】
次に、図74を参照して、表示制御装置114の電気的構成について説明する。図74は、表示制御装置114の電気的構成を示すブロック図である。表示制御装置114は、MPU231と、ワークRAM233と、キャラクタROM234と、常駐用ビデオRAM235と、通常用ビデオRAM236と、画像コントローラ237と、入力ポート238と、出力ポート239と、バスライン240,241とを有している。
【0699】
入力ポート238の入力側には音声ランプ制御装置113の出力側が接続され、入力ポート238の出力側には、MPU231、ワークRAM233、キャラクタROM234、画像コントローラ237がバスライン240を介して接続されている。画像コントローラ237には、常駐用ビデオRAM235及び通常用ビデオRAM236が接続されると共に、バスライン241を介して出力ポート239が接続されている。また、出力ポート239の出力側には、第3図柄表示装置81が接続されている。
【0700】
なお、パチンコ機10は、特別図柄の大当たりとなる抽選確率や、1回の特別図柄の大当たりで払い出される賞球数が異なる別機種であっても、第3図柄表示装置81で表示される図柄構成が全く同じ仕様の機種があるので、表示制御装置114は共通部品化されコスト低減が図られている。
【0701】
以下では、先にMPU231、キャラクタROM234、画像コントローラ237、常駐用ビデオRAM235、通常用ビデオRAM236について説明し、次いで、ワークRAM233について説明する。
【0702】
まず、MPU231は、主制御装置110の変動パターンコマンドに基づく音声ランプ制御装置113から出力された表示用変動パターンコマンドに基づいて、第3図柄表示装置81の表示内容を制御するものである。MPU231は、命令ポインタ231aを内蔵しており、命令ポインタ231aで示されるアドレスに格納された命令コードを読み出してフェッチし、その命令コードに従って各種処理を実行する。MPU231には、電源投入(停電からの復電を含む。以下、同じ。)直後に、電源装置115からシステムリセットがかけられるようになっており、そのシステムリセットが解除されると、命令ポインタ231aは、MPU231のハードウェアによって自動的に「0000H」に設定される。そして、命令コードがフェッチされる度に、命令ポインタ231aは、その値が1ずつ加算される。また、MPU231が命令ポインタの設定命令を実行した場合は、その設定命令により指示されたポインタの値が命令ポインタ231aにセットされる。
【0703】
なお、詳細については後述するが、本制御例において、MPU231によって実行される制御プログラムや、その制御プログラムで使用される各種の固定値データは、従来の遊技機のように専用のプログラムROMを設けて記憶させるのではなく、第3図柄表示装置81に表示させる画像のデータを記憶させるために設けられたキャラクタROM234に記憶させている。
【0704】
詳細については後述するが、キャラクタROM234は、小面積で大容量化を図ることが可能なNAND型フラッシュメモリ234aによって構成されている。これにより、画像データだけでなく制御プログラム等を十分に記憶させておくことができる。そして、キャラクタROM234に制御プログラム等を記憶させておけば、制御プログラム等を記憶する専用のプログラムROMを設ける必要がない。よって、表示制御装置114における部品点数を削減することができ、製造コストを削減できるほか、部品数増加による故障発生率の増加を抑制することができる。
【0705】
一方で、一般的にNAND型フラッシュメモリ234aは、特にランダムアクセスを行う場合において読み出し速度が遅くなるという問題点がある。例えば、複数のページに連続して並んだデータの読み出しを行う場合において、2ページ目以降のデータは高速読み出しが可能であるが、最初の1ページ目のデータの読み出しには、アドレスが指定されてからデータが出力されるまでに大きな時間を要する。また、連続していないデータを読み出す場合は、そのデータを読み出す度に大きな時間を要する。このように、NAND型フラッシュメモリ234aは、その読み出しに係る速度が遅いため、MPU231が直接キャラクタROM234から制御プログラムを読み出して各種処理を実行するように構成すると、制御プログラムを構成する命令の読み出しに時間がかかる場合が発生し、MPU231として高性能のプロセッサを用いても、表示制御装置114の処理性能を悪化させてしまうおそれがある。
【0706】
そこで、本制御例では、MPU231のシステムリセットが解除されると、まず、キャラクタROM234のNAND型フラッシュメモリ234aに記憶されている制御プログラムを、各種データの一時記憶用に設けたワークRAM233に転送して格納する。そして、MPU231はワークRAM233に格納された制御プログラムに従って、各種処理を実行する。ワークRAM233は、後述するようにDRAM(Dynamic RAM)によって構成され、高速でデータの読み書きが行われるので、MPU231は遅滞なく制御プログラムを構成する命令の読み出しを行うことができる。よって、表示制御装置114において高い処理性能を保つことができ、第3図柄表示装置81を用いて、多様化、複雑化させた演出を容易に実行することができる。
【0707】
キャラクタROM234は、MPU231において実行される制御プログラムや、第3図柄表示装置81に表示される画像のデータを記憶したメモリであり、MPU231とバスライン240を介して接続されている。MPU231は、バスライン240を介してシステムリセット解除後にキャラクタROM234に直接アクセスし、そのキャラクタROM234の後述する第2プログラム記憶エリア234a1に記憶された制御プログラムを、ワークRAM233のプログラム格納エリア233aへ転送する。また、バスライン240には画像コントローラ237も接続されており、画像コントローラ237はキャラクタROM234の後述するキャラクタ記憶エリア234a2に格納された画像データを、画像コントローラ237に接続されている常駐用ビデオRAM235や通常用ビデオRAM236へ転送する。
【0708】
このキャラクタROM234は、NAND型フラッシュメモリ234a、ROMコントローラ234b、バッファRAM234c、NOR型ROM234dをモジュール化して構成されている。
【0709】
NAND型フラッシュメモリ234aは、キャラクタROM234におけるメインの記憶部として設けられる不揮発性のメモリであり、MPU231によって実行される制御プログラムの大部分や第3図柄表示装置81を駆動させるための固定値データを記憶する第2プログラム記憶エリア234a1と、第3図柄表示装置81に表示させる画像(キャラクタ等)のデータを格納するキャラクタ記憶エリア234a2とを少なくとも有する。
【0710】
ここで、NAND型フラッシュメモリ234aは、小さな面積で大きな記憶容量が得られる特徴を有しており、キャラクタROM234を容易に大容量化することができる。これにより、本パチンコ機において、例えば2ギガバイトの容量を持つNAND型フラッシュメモリ234aを用いることにより、第3図柄表示装置81に表示させる画像として、多くの画像をキャラクタ記憶エリア234a2に記憶させることができる。よって、遊技者の興趣をより高めるために、第3図柄表示装置81に表示される画像を多様化、複雑化することができる。
【0711】
また、NAND型フラッシュメモリ234aは、多くの画像データをキャラクタ記憶エリア234a2に記憶させた状態で、更に、制御プログラムや固定値データも第2プログラム記憶エリア234a1に記憶させることができる。このように、制御プログラムや固定値データを、従来の遊技機のように専用のプログラムROMを設けて記憶させることなく、第3図柄表示装置81に表示させる画像のデータを記憶させるために設けられたキャラクタROM234に記憶させることができるので、表示制御装置114における部品点数を削減することができ、製造コストを削減できるほか、部品数増加による故障発生率の増加を抑制することができる。
【0712】
ROMコントローラ234bは、キャラクタROM234の動作を制御するためのコントローラであり、例えば、バスライン240を介してMPU231や画像コントローラ237から伝達されたアドレスに基づいて、NAND型フラッシュメモリ234a等から該当するデータを読み出し、バスライン240を介してMPU231又は画像コントローラ237へ出力する。
【0713】
ここで、NAND型フラッシュメモリ234aは、その性質上、データの書き込み時にエラービット(誤ったデータが書き込まれたビット)が比較的多く発生したり、データを書き込むことができない不良データブロックが発生したりする。そこで、ROMコントローラ234bは、NAND型フラッシュメモリ234aから読み出したデータに対して公知の誤り訂正を施し、また、不良データブロックを避けてNAND型フラッシュメモリ234aへのデータの読み書きが行われるように公知のデータアドレスの変換を実行する。
【0714】
このROMコントローラ234bにより、エラービットを含むNAND型フラッシュメモリ234aから読み出されたデータに対して誤り訂正が行われるので、キャラクタROM234としてNAND型フラッシュメモリ234aを用いたとしても、誤ったデータに基づいてMPU231が処理を行ったり、画像コントローラ237が各種画像を生成したりすることを抑制することができる。
【0715】
また、ROMコントローラ234bによってNAND型フラッシュメモリ234aの不良データブロックが解析され、その不良データブロックへのアクセスが回避されるので、MPU231や画像コントローラ237は、個々のNAND型フラッシュメモリ234aで異なる不良データブロックのアドレス位置を考慮することなく、キャラクタROM234へのアクセスを容易に行うことができる。よって、キャラクタROM234にNAND型フラッシュメモリ234aを用いても、キャラクタROM234へのアクセス制御が複雑化することを抑制することができる。
【0716】
バッファRAM234cは、NAND型フラッシュメモリ234aから読み出したデータを一時的に記憶するバッファとして用いられるメモリである。MPU231や画像コントローラ237からバスライン240を介してキャラクタROM234に割り振られたアドレスが指定されると、ROMコントローラ234bは、その指定されたアドレスに対応するデータを含む1ページ分(例えば、2キロバイト)のデータがバッファRAM234cにセットされているか否かを判断する。そして、セットされていなければ、その指定されたアドレスに対応するデータを含む1ページ分(例えば、2キロバイト)のデータをNAND型フラッシュメモリ234a(またはNOR型ROM234d)より読み出してバッファRAM234cに一旦セットする。そして、ROMコントローラ234bは、公知の誤り訂正処理を施した上で、指定されたアドレスに対応するデータを、バスライン240を介してMPU231や画像コントローラ237に出力する。
【0717】
このバッファRAM234cは、2バンクで構成されており、1バンク当たりNAND型フラッシュメモリ234aの1ページ分のデータがセットできるようになっている。これにより、ROMコントローラ234bは、例えば、一方のバンクにデータをセットした状態のまま他方のバンクを使用して、NAND型フラッシュメモリ234aのデータを外部に出力したり、MPU231や画像コントローラ237より指定されたアドレスに対応するデータを含む1ページ分のデータをNAND型フラッシュメモリ234aから一方のバンクに転送してセットする処理と、MPU231や画像コントローラ237によって指定されたアドレスに対応するデータを他方のバンクから読み出してMPU231や画像コントローラ237に対して出力する処理とを、並列して処理したりすることができる。よって、キャラクタROM234の読み出しにおける応答性を向上させることができる。
【0718】
NOR型ROM234dは、キャラクタROM234におけるサブの記憶部として設けられる不揮発性のメモリであり、NAND型フラッシュメモリ234aを補完することを目的にそのNAND型フラッシュメモリ234aよりも極めて小容量(例えば、2キロバイト)に構成されている。このNOR型ROM234dには、キャラクタROM234に記憶される制御プログラムのうち、NAND型フラッシュメモリ234aの第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されていないプログラム、具体的には、MPU231においてシステムリセット解除後に最初に実行されるブートプログラムの一部を格納する第1プログラム記憶エリア234d1が少なくとも設けられている。
【0719】
ブートプログラムは、第3図柄表示装置81に対する各種制御が実行可能となるように表示制御装置114を起動するための制御プログラムであり、システムリセット解除後にMPU231が先ずこのブートプログラムを実行する。これにより、表示制御装置114において各種制御が実行可能に状態とすることができる。第1プログラム記憶エリア234d1は、このブートプログラムのうち、バッファRAM234cの1バンク分(即ち、NAND型フラッシュメモリ234aの1ページ分)の容量の範囲で、システムリセット解除後にMPU231によって最初に処理すべき命令から所定数の命令(例えば、1ページの容量が2キロバイトであれば、1024ワード(1ワード=2バイト)分の命令)を格納する。なお、第1プログラム記憶エリア234d1に格納されるブートプログラムの命令数は、バッファRAM234cの1バンク分の容量以下に収まっていればよく、表示制御装置114の仕様に合わせて適宜設定されるものであってもよい。
【0720】
MPU231は、システムリセットが解除されると、ハードウェアによって命令ポインタ231aの値を「0000H」に設定すると共に、バスライン240に対して命令ポインタ231aにて示されるアドレス「0000H」を指定するように構成されている。一方、キャラクタROM234のROMコントローラ234bは、バスライン240にアドレス「0000H」が指定されたことを検知すると、NOR型ROM234dの第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されたブートプログラムをバッファRAM234cの一方のバンクにセットして、対応するデータ(命令コード)をMPU231へ出力する。
【0721】
MPU231は、キャラクタROM234から受け取った命令コードをフェッチすると、そのフェッチした命令コードに従って各種処理を実行するとともに、命令ポインタ231aを1だけ加算し、命令ポインタ231aにて示されるアドレスをバスライン240に対して指定する。そして、キャラクタROM234のROMコントローラ234bは、バスライン240によって指定されたアドレスがNOR型ROM234dに記憶されたプログラムを指し示すアドレスである間、先にNOR型ROM234dからバッファRAM234cにセットされたプログラムの中から、対応するアドレスの命令コードをバッファRAM234cより読み出して、MPU231に対して出力する。
【0722】
ここで、本制御例において、制御プログラムを全てNAND型フラッシュメモリ234aに格納するのではなく、ブートプログラムのうち、システムリセット解除後にMPU231によって最初に処理すべき命令から所定数の命令をNOR型ROM234dに格納するのは、次の理由による。即ち、NAND型フラッシュメモリ234aは、上述したように、最初の1ページ目のデータの読み出しにおいて、アドレスを指定してからデータが出力されるまでに大きな時間を要する、というNAND型フラッシュメモリ特有の問題がある。
【0723】
このようなNAND型フラッシュメモリ234aに対して制御プログラムを全て格納すると、システムリセット解除後にMPU231が最初に実行すべき命令コードをフェッチするためにMPU231からバスライン240を介してアドレス「0000H」が指定された場合、キャラクタROM234はアドレス「0000H」に対応するデータ(命令コード)を含む1ページ分のデータをNAND型フラッシュメモリ234aから読み出してバッファRAM234cにセットしなければならい。そして、NAND型フラッシュメモリ234aの性質上、その読み出しからバッファRAM234cへのセットに多大な時間を要することになるので、MPU231は、アドレス「0000H」を指定してからアドレス「0000H」に対応する命令コードを受け取るまでに多くの待ち時間を消費する。よって、MPU231の起動にかかる時間が長くなるので、結果として、表示制御装置114における第3図柄表示装置81の制御が即座に開始されないおそれがあるという問題点が生じる。
【0724】
これに対し、NOR型ROMは高速にデータを読み出すことが可能なメモリであるので、ブートプログラムのうち、システムリセット解除後にMPU231によって最初に処理すべき命令から所定数の命令をNOR型ROM234dに格納することによって、システムリセット解除後にMPU231からバスライン240を介してアドレス「0000H」が指定されると、キャラクタROM234は即座にNOR型ROM234dの第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されたブートプログラムをバッファRAM234cにセットして、対応するデータ(命令コード)をMPU231へ出力することができる。よって、MPU231は、アドレス「0000H」を指定してから短い時間でアドレス「0000H」に対応する命令コードを受け取ることができ、MPU231の起動を短時間で行うことができる。従って、読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aで構成されたキャラクタROM234に制御プログラムを格納しても、表示制御装置114における第3図柄表示装置81の制御を即座に開始することができる。
【0725】
さて、ブートプログラムは、NAND型フラッシュメモリ234aの第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラム、即ち、NOR型ROM234dの第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されているブートプログラムを除く制御プログラムや、その制御プログラムで用いられる固定値データ(例えば、後述する表示データテーブル、転送データテーブルなど)を、所定量(例えば、NAND型フラッシュメモリ234aの1ページ分の容量)ずつワークRAM233のプログラム格納エリア233aやデータテーブル格納エリア233bへ転送するようにプログラミングされている。そして、MPU231は、まず、システムリセット解除後に第1プログラム記憶エリア234d1から読み出したブートプログラムに従って、第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムを、第1プログラム記憶エリア234d1のブートプログラムがセットされているバッファRAM234cのバンクとは異なるバンクを使用しながら、所定量だけプログラム格納エリア233aに転送し、格納する。
【0726】
ここで、第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されているブートプログラムは、上述したように、バッファRAM234cの1バンク分に相当する容量で構成されているので、内部バスのアドレスが「0000H」に指定されたことを受けて第1プログラム記憶エリア234d1のブートプログラムがバッファRAM234cにセットされる場合、そのブートプログラムはバッファRAM234cの一方のバンクにのみセットされる。よって、第1プログラム記憶エリア234d1のブートプログラムに従って、第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムをプログラム格納エリア233aに転送する場合は、バッファRAM234cの一方のバンクにセットされた第1プログラム記憶エリア234d1のブートプログラムを残したまま、他方のバンクを使用してその転送処理を実行することができる。従って、その転送処理後に、第1プログラム記憶エリア234d1のブートプログラムを再度バッファRAM234cにセットし直すといった処理が不要であるので、ブート処理に係る時間を短くすることができる。
【0727】
第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されているブートプログラムは、第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムを所定量だけプログラム格納エリア233aに転送すると、命令ポインタ231aをプログラム格納エリア233a内の第1の所定番地に設定するようにプログラミングされている。これにより、システムリセット解除後、MPU231によって第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムが所定量だけプログラム格納エリア233aに転送されると、命令ポインタ231aがプログラム格納エリア233aの第1の所定番地に設定される。
【0728】
よって、第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムのうち所定量のプログラムがプログラム格納エリア233aに格納されると、MPU231は、そのプログラム格納エリア233aに格納された制御プログラムを読み出して、各種処理を実行することができる。即ち、MPU231は、第2プログラム記憶エリア234a1を有するNAND型フラッシュメモリ234aから制御プログラムを読み出して命令フェッチするのではなく、プログラム格納エリア233aを有するワークRAM233に転送された制御プログラムを読み出して命令フェッチし、各種処理を実行することになる。後述するように、ワークRAM233はDRAMによって構成されるため、高速に読み出し動作が行われる。よって、制御プログラムの殆どを読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aに記憶させた場合であっても、MPU231は高速に命令をフェッチし、その命令に対する処理を実行することができる。
【0729】
ここで、第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムには、第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されていない残りのブートプログラムが含まれている。一方、第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されているブートプログラムは、ワークRAM233のプログラム格納エリア233aに所定量だけ第2プログラム記憶エリア234a1から転送される制御プログラムの中に、その残りのブートプログラムが含まれるようにプログラミングされていると共に、プログラム格納エリア233aに格納されたその残りのブートプログラムの先頭アドレスを第1の所定番地として命令ポインタ231aを設定するようにプログラミングされている。
【0730】
これにより、MPU231は、第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されているブートプログラムによって、第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムを所定量だけプログラム格納エリア233aに転送した後、その転送した制御プログラムに含まれる残りのブートプログラムを実行する。
【0731】
この残りのブートプログラムでは、プログラム格納エリア233aに転送されていない残りの制御プログラムやその制御プログラムで用いられる固定値データ(例えば、後述する表示データテーブル、転送データテーブルなど)を全て第2プログラム記憶エリア234a1から所定量ずつプログラム格納エリア233a又はデータテーブル格納エリア233bに転送する処理を実行する。また、ブートプログラムの最後で、命令ポインタ231aをプログラム格納エリア233a内の第2の所定番地に設定する。具体的には、この第2の所定番地として、プログラム格納エリア233aに格納された、ブートプログラムによるブート処理(図110のS6001参照)の終了後に実行される初期設定処理(図110のS6002参照)に対応するプログラムの先頭アドレスを設定する。
【0732】
MPU231は、この残りのブートプログラムを実行することによって、第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムや固定値データが全てプログラム格納エリア233a又はデータテーブル格納エリア233bに転送される。そして、ブートプログラムがMPU231により最後まで実行されると、命令ポインタ231aが第2の所定番地に設定され、以後、MPU231は、NAND型フラッシュメモリ234aを参照することなく、プログラム格納エリア233aに転送された制御プログラムを用いて各種処理を実行する。
【0733】
よって、制御プログラムの殆どを読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aによって構成されるキャラクタROM234に記憶させた場合であっても、システムリセット解除後にその制御プログラムをワークRAM233のプログラム格納エリア233aに転送することで、MPU231は、読み出し速度が高速なDRAMによって構成されるワークRAMから制御プログラムを読み出して各種制御を行うことができる。従って、表示制御装置114において高い処理性能を保つことができ、第3図柄表示装置81を用いて、多様化、複雑化させた演出を容易に実行することができる。
【0734】
また、上述したように、NOR型ROM234dにブートプログラムを全て格納せずに、システムリセット解除後にMPU231によって最初に処理すべき命令から所定数の命令を格納しておき、残りのブートプログラムについては、NAND型フラッシュメモリ234aの第2プログラム記憶エリア234a1に記憶させても、第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムを確実にプログラム格納エリア233aに転送することができる。よって、キャラクタROM234は、極めて小容量のNOR型ROM234dを追加するだけで、MPU231の起動を短時間で行うことができるようになるので、その短時間化に伴うキャラクタROM234のコスト増加を抑制することができる。
【0735】
画像コントローラ237は、画像を描画し、その描画した画像を所定のタイミングで第3図柄表示装置81に表示させるデジタル信号プロセッサ(DSP)である。画像コントローラ237は、MPU231から送信される後述の描画リスト(図77参照)に基づき1フレーム分の画像を描画して、後述する第1フレームバッファ236bおよび第2フレームバッファ236cのいずれか一方のフレームバッファに描画した画像を展開すると共に、他方のフレームバッファにおいて先に展開された1フレーム分の画像情報を第3図柄表示装置81へ出力することによって、第3図柄表示装置81に画像を表示させる。画像コントローラ237は、この1フレーム分の画像の描画処理と1フレーム分の画像の表示処理とを、第3図柄表示装置81における1フレーム分の画像表示時間(本制御例では、20ミリ秒)の中で並列処理する。
【0736】
画像コントローラ237は、1フレーム分の画像の描画処理が完了する20ミリ秒毎に、MPU231に対して垂直同期割込信号(以下、「V割込信号」と称す)を送信する。MPU231は、このV割込信号を検出する度に、V割込処理(図112(b)参照)を実行し、画像コントローラ237に対して、次の1フレーム分の画像の描画を指示する。この指示により、画像コントローラ237は、次の1フレーム分の画像の描画処理を実行すると共に、先に描画によって展開された画像を第3図柄表示装置81に表示させる処理を実行する。
【0737】
このように、MPU231は、画像コントローラ237からのV割込信号に伴ってV割込処理を実行し、画像コントローラ237に対して描画指示を行うので、画像コントローラ237は、画像の描画処理および表示処理間隔(20ミリ秒)毎に、画像の描画指示をMPU231より受け取ることができる。よって、画像コントローラ237では、画像の描画処理や表示処理が終了していない段階で、次の画像の描画指示を受け取ることがないので、画像の描画途中で新たな画像の描画を開始したり、表示中の画像情報が格納されているフレームバッファに、新たな描画指示に伴って画像が展開されたりすることを防止することができる。
【0738】
画像コントローラ237は、また、MPU231からの転送指示や、描画リストに含まれる転送データ情報に基づいて、画像データをキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235や通常用ビデオRAM236に転送する処理も実行する。
【0739】
なお、画像の描画は、常駐用ビデオRAM235および通常用ビデオRAM236に格納された画像データを用いて行われる。即ち、描画の際に必要となる画像データは、その描画が行われる前に、MPU231からの指示に基づき、キャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235または通常用ビデオRAM236へ転送される。
【0740】
ここで、一般的にNAND型フラッシュメモリ234aは、ROMの大容量化を容易にする一方、読み出し速度がその他のROM(マスクROMやEEPROMなど)と比して遅い。これに対し、表示制御装置114では、MPU231が、キャラクタROM234に格納されている画像データのうち一部の画像データを電源投入後に常駐用ビデオRAM235に転送するように、画像コントローラ237に対して指示するよう構成されている。そして、後述するように、常駐用ビデオRAM235に格納された画像データは、上書きされることなく常駐されるように制御される。
【0741】
これにより、電源が投入されてから常駐用ビデオRAM235に常駐すべき画像データの転送が終了した後は、常駐用ビデオRAM235に常駐された画像データを使用しながら、画像コントローラ237にて画像の描画処理を行うことができる。よって、描画処理に使用する画像データが常駐用ビデオRAM235に常駐されていれば、画像描画時に読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aで構成されたキャラクタROM234から対応する画像データを読み出す必要がないため、その読み出しにかかる時間を省略でき、画像の描画を即座に行って第3図柄表示装置81に描画した画像を表示することができる。
【0742】
特に、常駐用ビデオRAM235には、頻繁に表示される画像の画像データや、主制御装置110または表示制御装置114によって表示が決定された後、即座に表示すべき画像の画像データを常駐させるので、キャラクタROM234をNAND型フラッシュメモリ234aで構成しても、第3図柄表示装置81に何らかの画像を表示させるまでの応答性を高く保つことができる。
【0743】
また、表示制御装置114は、常駐用ビデオRAM235に非常駐の画像データを用いて画像の描画を行う場合は、その描画が行われる前に、キャラクタROM234から通常用ビデオRAM236に対して描画に必要な画像データを転送するように、MPU231が画像コントローラ237に対して指示するよう構成されている。後述するように、通常用ビデオRAM236に転送された画像データは、画像の描画に用いられた後、上書きによって削除される可能性はあるものの、画像描画時には、読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aで構成されたキャラクタROM234から対応する画像データを読み出す必要がなく、その読み出しにかかる時間を省略できるので、画像の描画を即座に行って第3図柄表示装置81に描画した画像を表示することができる。
【0744】
また、通常用ビデオRAM236にも画像データを格納することによって、全ての画像データを常駐用ビデオRAM235に常駐させておく必要がないため、大容量の常駐用ビデオRAM235を用意する必要がない。よって、常駐用ビデオRAM235を設けたことによるコスト増大を抑えることができる。
【0745】
画像コントローラ237は、NAND型フラッシュメモリ234aの1ブロック分の容量である132キロバイトのSRAMによって構成されたバッファRAM237aを有している。
【0746】
MPU231が、転送指示や描画リストの転送データ情報によって画像コントローラ237に対して行う画像データの転送指示には、転送すべき画像データが格納されているキャラクタROM234の先頭アドレス(格納元先頭アドレス)と最終アドレス(格納元最終アドレス)、転送先の情報(常駐用ビデオRAM235及び通常用ビデオRAM236のいずれに転送するかを示す情報)、及び転送先(常駐用ビデオRAM235又は通常用ビデオRAM236)の先頭アドレスが含まれる。なお、格納元最終アドレスに代えて、転送すべき画像データのデータサイズを含めてもよい。
【0747】
画像コントローラ237は、この転送指示の各種情報に従って、キャラクタROM234の所定アドレスから1ブロック分のデータを読み出して一旦バッファRAM237aに格納し、常駐用ビデオRAM235または通常用ビデオRAM236の未使用時に、バッファRAM237aに格納された画像データを常駐用ビデオRAM235または通常用ビデオRAM236に転送する。そして、転送指示により示された格納元先頭アドレスから格納元最終アドレスに格納された画像データが全て転送されるまで、その処理を繰り返し実行する。
【0748】
これにより、キャラクタROM234から時間をかけて読み出された画像データを一旦そのバッファRAM237aに格納し、その後、その画像データをバッファRAM237aから常駐用ビデオRAM235又は通常用ビデオRAM236へ短時間で転送することができる。よって、キャラクタROM234から画像データが常駐用ビデオRAM235又は通常用ビデオRAM236へ転送される間に、常駐用ビデオRAM235又は通常用ビデオRAM236が、その画像データの転送で長時間占有されるのを防止することができる。従って、画像データの転送により常駐用ビデオRAM235や通常用ビデオRAM236が占有されることで、画像の描画処理にそれらのビデオRAM235,236が使用できず、結果として必要な時間までに画像の描画や、第3図柄表示装置81への表示が間に合わないことを防止することができる。
【0749】
また、バッファRAM234cから常駐用ビデオRAM235又は通常用ビデオRAM236への画像データへの転送は、画像コントローラ237によって行われるので、常駐用ビデオRAM235及び通常用ビデオRAM236が画像の描画処理や第3図柄表示装置81への表示処理に未使用である期間を容易に判定することができ、処理の単純化を図ることができる。
【0750】
常駐用ビデオRAM235は、キャラクタROM234より転送された画像データが、電源投入中、上書きされることがなく保持され続けるように用いられ、電源投入時主画像エリア235a、背面画像エリア235c、キャラクタ図柄エリア235e、エラーメッセージ画像エリア235fが設けられているほか、電源投入時変動画像エリア235b、第3図柄エリア235dが少なくとも設けられている。
【0751】
電源投入時主画像エリア235aは、電源が投入されてから常駐用ビデオRAM235に常駐すべき全ての画像データが格納されるまでの間に第3図柄表示装置81に表示する電源投入時主画像に対応するデータを格納する領域である。また、電源投入時変動画像エリア235bは、第3図柄表示装置81に電源投入時主画像が表示されている間に遊技者によって遊技が開始され、第1入球口64、または各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)への入球が検出された場合に、主制御装置110において行われた抽選結果を変動演出によって表示する電源投入時変動画像に対応する画像データを格納する領域である。この電源投入時画像は、常駐用ビデオRAM235に対して格納すべき画像データをキャラクタROM234から転送している間に、第3図柄表示装置81にて表示される画像である。
【0752】
MPU231は、電源部251から電源供給が開始されたときに、キャラクタROM234から電源投入時主画像および電源投入時変動画像に対応する画像データを電源投入時主画像エリア235aへ転送するように、画像コントローラ237へ転送指示を送信する(図110のS6003,S6004参照)。
【0753】
MPU231は、常駐用ビデオRAM235に常駐すべき全ての画像データが常駐用ビデオRAM235に対して転送されるまで、画像コントローラ237に対し、電源投入時主画像エリア235aに格納された画像データを用いて電源投入時主画像の描画を行うよう指示する。これにより、残りの常駐すべき画像データが常駐用ビデオRAM235に転送されている間、遊技者やホール関係者は、第3図柄表示装置81に表示された電源投入時画像を確認することができる。よって、表示制御装置114は、電源投入時画像を第3図柄表示装置81に表示させている間に、時間をかけて残りの常駐すべき画像データをキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235に転送することができる。また、遊技者等は、電源投入時画像が第3図柄表示装置81に表示されている間、何らかの処理が行われていることを認識できるので、残りの常駐用ビデオRAM235に常駐すべき画像データが、キャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235に転送されるまでの間、動作が停止していないか、といった不安を持つことなく、常駐用ビデオRAM235への画像データの転送が完了するまで待機することができる。
【0754】
また、製造時の工場等における動作チェックにおいても、電源投入時主画像がすぐに第3図柄表示装置81に表示されることによって、第3図柄表示装置81が電源投入によって問題なく動作が開始されていることをすぐに確認することができ、更に、キャラクタROM234に読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aを用いることにより動作チェックの効率が悪化することを抑制できる。
【0755】
背面画像エリア235cは、第3図柄表示装置81に表示される背面画像に対応する画像データを格納する領域である。上述した通り、本制御例では通常用の背面画像と、時間演出用の背面画像とが各3種類(背面A〜C、特殊背面)A〜C)ずつ設定されている。これらの6種類の背面画像のうち、初期設定である背面Aに対応する背面画像は、電源投入時に常駐用ビデオRAM235に転送される。一方、他の背面画像については、各背面種別への変更条件が成立した場合に、通常用ビデオRAM236に転送される。
【0756】
第3図柄エリア235dは、第3図柄表示装置81に表示される変動演出において使用される第3図柄を常駐するためのエリアである。即ち、第3図柄エリア235dには、第3図柄である「0」から「9」の数字を付した上述の9種類の主図柄(図59(b)参照)に対応する画像データが常駐される。これにより、第3図柄表示装置81にて変動演出を行う場合、逐一キャラクタROM234から画像データを読み出す必要がないので、キャラクタROM234にNAND型フラッシュメモリ234aを用いても、第3図柄表示装置81において素早く変動演出を開始することができる。よって、第1入球口64、または各第2入球口(第2入球口640、右側第2入球口640r)への入球が発生してから、第1図柄表示装置37では変動演出が開始されているにも関わらず、第3図柄表示装置81において変動演出が即座に開始されないような状態が発生するのを抑制することができる。
【0757】
また、第3図柄エリア235dには、数字が付されていない副図柄に対応する画像データも常駐される。これらの画像データは、一の変動演出が停止してから所定時間経過しても、始動入賞に伴う次の変動演出が開始されない場合に、第3図柄表示装置81に表示されるデモ演出に用いられる。これにより、デモ演出が第3図柄表示装置81に表示されると、そのデモ演出において、第3図柄として数字の付されていない副図柄が表示される。よって、遊技者は、数字の付されていない主図柄を第3図柄表示装置81の表示画像から視認することによって、当該パチンコ機10がデモ状態にあることを容易に認識することができる。
【0758】
キャラクタ図柄エリア235eは、第3図柄表示装置81に表示される各種演出で使用されるキャラクタ図柄に対応する画像データを格納する領域である。本パチンコ機10では、「青年」や「女性」をはじめとする様々なキャラクタが各種演出にあわせて表示されるようになっており、これらに対応するデータがキャラクタ図柄エリア235eに常駐されることにより、表示制御装置114は、音声ランプ制御装置113より受信したコマンドの内容に基づいてキャラクタ図柄を変更する場合、キャラクタROM234から対応の画像データを新たに読み出すのではなく、常駐用ビデオRAM235のキャラクタ図柄エリア235eに予め常駐されている画像データを読み出すことによって、画像コントローラ237にて所定の画像を描画できるようになっている。これにより、キャラクタROM234から対応の画像データを読み出す必要がないので、キャラクタROM234に読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aを用いても、キャラクタ図柄を即座に変更することができる。
【0759】
エラーメッセージ画像エリア235fは、パチンコ機10内にエラーが発生した場合に表示されるエラーメッセージに対応する画像データを格納する領域である。本パチンコ機10では、例えば、遊技盤13の裏面に取り付けられた振動センサ(図示せず)の出力から、音声ランプ制御装置113によって振動を検出すると、音声ランプ制御装置113は振動エラーの発生をエラーコマンドによって表示制御装置114に通知する。また、音声ランプ制御装置113により、その他のエラーの発生が検出された場合にも、音声ランプ制御装置113は、エラーコマンドによって、そのエラーの発生をそのエラー種別と共に表示制御装置114へ通知する。表示制御装置114では、エラーコマンドを受信すると、その受信したエラーに対応するエラーメッセージを第3図柄表示装置81に表示させるように構成されている。
【0760】
ここで、エラーメッセージは、遊技者の不正防止やエラーに対する遊技者の保護の観点から、エラーの発生とほぼ同時に表示されることが求められる。本パチンコ機10では、エラーメッセージ画像エリア235fに、各種エラーメッセージに対応する画像データが予め常駐されているので、表示制御装置114は、受信したエラーコマンドに基づいて、常駐用ビデオRAM235のエラーメッセージ画像エリア235fに予め常駐されている画像データを読み出すことによって、画像コントローラ237にて各エラーメッセージ画像を即座に描画できるようになっている。これにより、キャラクタROM234から逐次エラーメッセージに対応する画像データを読み出す必要がないので、キャラクタROM234に読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aを用いても、エラーコマンドを受信してから対応するエラーメッセージを即座に表示させることができる。
【0761】
通常用ビデオRAM236は、データが随時上書きされ更新されるように用いられるもので、画像格納エリア236a、第1フレームバッファ236b、第2フレームバッファ236cが少なくとも設けられている。
【0762】
画像格納エリア236aは、第3図柄表示装置81に表示させる画像の描画に必要な画像データのうち、常駐用ビデオRAM235に常駐されていない画像データを格納するためのエリアである。画像格納エリア236aは、複数のサブエリアに分割されており、サブエリア毎に、そのサブエリアに格納される画像データの種別が予め定められている。
【0763】
MPU231は、常駐用ビデオRAM235に常駐されていない画像データのうち、その後の画像の描画で必要となる画像データを、キャラクタROM234から通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aに設けられたサブエリアのうち、その画像データの種別を格納すべき所定のサブエリアに転送するように、画像コントローラ237に対して指示をする。これにより画像コントローラ237は、MPU231により指示された画像データをキャラクタROM234から読み出し、バッファRAM237aを介して、画像格納エリア236aの指定された所定のサブエリアにその読み出した画像データを転送する。
【0764】
なお、画像データの転送指示は、MPU231が画像コントローラ237に対して画像の描画を指示する後述の描画リストの中に、転送データ情報を含めることによって行われる。これにより、MPU231は、画像の描画指示と、画像データの転送指示とを、描画リストを画像コントローラ237に送信するだけで行うことができるので、処理負荷を低減することができる。
【0765】
第1フレームバッファ236bおよび第2フレームバッファ236cは、第3図柄表示装置81に表示すべき画像を展開するためのバッファである。画像コントローラ237は、MPU231からの指示に従って描画した1フレーム分の画像を、第1フレームバッファ236bおよび第2フレームバッファ236cのいずれか一方のフレームバッファに書き込むことによって、そのフレームバッファに1フレーム分の画像を展開すると共に、その一方のフレームバッファに画像を展開している間、他方のフレームバッファから先に展開された1フレーム分の画像情報を読み出し、駆動信号と共に第3図柄表示装置81に対してその画像情報を送信することによって、第3図柄表示装置81に、その1フレーム分の画像を表示させる処理を実行する。
【0766】
このように、フレームバッファとして、第1フレームバッファ236bおよび第2フレームバッファ236cの2つを設けることによって、画像コントローラ237は、一方のフレームバッファに描画した1フレーム分の画像を展開しながら、同時に、他方のフレームバッファから先に展開された1フレーム分の画像を読み出して、第3図柄表示装置81にその読み出した1フレーム分の画像を表示させることができる。
【0767】
そして、1フレーム分の画像を展開するフレームバッファと、第3図柄表示装置81に画像を表示させるために1フレーム分の画像情報が読み出されるフレームバッファとは、1フレーム分の画像の描画処理が完了する20ミリ秒毎に、MPU231によって、それぞれ第1フレームバッファ236bおよび第2フレームバッファ236cのいずれかが交互に入れ替えて指定される。
【0768】
即ち、あるタイミングで、1フレーム分の画像を展開するフレームバッファとして第1フレームバッファ236bが指定され、1フレーム分の画像情報が読み出されるフレームバッファとして第2フレームバッファ236cが指定されて、画像の描画処理および表示処理が実行されると、1フレーム分の画像の描画処理が完了する20ミリ秒後に、1フレーム分の画像を展開するフレームバッファとして第2フレームバッファ236cが指定され、1フレーム分の画像情報が読み出されるフレームバッファとして第1フレームバッファ236bが指定される。これにより、先に第1フレームバッファ236bに展開された画像の画像情報が読み出されて第3図柄表示装置81に表示させることができると同時に、第2フレームバッファ236cに新たな画像が展開される。
【0769】
そして、更に次の20ミリ秒後には、1フレーム分の画像を展開するフレームバッファとして第1フレームバッファ236bが指定され、1フレーム分の画像情報が読み出されるフレームバッファとして第2フレームバッファ236cが指定される。これにより、先に第2フレームバッファ236cに展開された画像の画像情報が読み出されて第3図柄表示装置81に表示させることができると同時に、第1フレームバッファ236bに新たな画像が展開される。以後、1フレーム分の画像を展開するフレームバッファと、1フレーム分の画像情報が読み出されるフレームバッファとを、20ミリ秒毎に、それぞれ第1フレームバッファ236bおよび第2フレームバッファ236cのいずれかを交互に入れ替えて指定することによって、1フレーム分の画像の描画処理を行いながら、1フレーム分の画像の表示処理を20ミリ秒単位で連続的に行わせることができる。
【0770】
ワークRAM233は、キャラクタROM234に記憶された制御プログラムや固定値データを格納したり、MPU231による各種制御プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリであり、DRAMによって構成される。このワークRAM233は、プログラム格納エリア233a、データテーブル格納エリア233b、簡易画像表示フラグ233c、表示データテーブルバッファ233d、転送データテーブルバッファ233e、ポインタ233f、描画リストエリア233g、計時カウンタ233h、格納画像データ判別フラグ233j、描画対象バッファフラグ233k、新規保留球数フラグ233m、保留図柄数カウンタ233n、新規連続予告コマンドフラグ233o、連続予告情報格納エリア233p、エラー発生フラグ233q、エラー判別フラグ233r、背面画像変更フラグ233w、背面画像判別フラグ233xを少なくとも有している。
【0771】
プログラム格納エリア233aは、MPU231によって実行される制御プログラムを格納するためのエリアである。MPU231は、システムリセットが解除されると、キャラクタROM234から制御プログラムを読み出してワークRAM233へ転送し、このプログラム格納エリア233aに格納する。そして、全ての制御プログラムをプログラム格納エリア233aに格納すると、以後、MPU231はプログラム格納エリア233aに格納された制御プログラムを用いて各種制御を実行する。上述したように、ワークRAM233はDRAMによって構成されるため、高速に読み出し動作が行われる。よって、制御プログラムを読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aによって構成されるキャラクタROM234に記憶させた場合であっても、表示制御装置114において高い処理性能を保つことができ、第3図柄表示装置81を用いて、多様化、複雑化させた演出を容易に実行することができる。
【0772】
データテーブル格納エリア233bは、主制御装置110からのコマンドに基づき表示させる一の演出に対し、時間経過に伴い第3図柄表示装置81に表示すべき表示内容を記載した表示データテーブルと、表示データテーブルにより表示される一の演出において使用される画像データのうち常駐用ビデオRAM235に常駐されていない画像データの転送データ情報ならびに転送タイミングを規定した転送データテーブルとが格納される領域である。
【0773】
これらのデータテーブルは、通常、キャラクタROM234のNAND型フラッシュメモリ234aに設けられた第2プログラム記憶エリア234a1に固定値データの一種として記憶されており、システムリセット解除後にMPU231によって実行されるブートプログラムに従って、これらのデータテーブルがキャラクタROM234からワークRAM233へ転送され、このデータテーブル格納エリア233bに格納される。そして、全てのデータテーブルがデータテーブル格納エリア233bに格納されると、以後、MPU231は、データテーブル格納エリア233bに格納されたデータテーブルを用いて第3図柄表示装置81の表示を制御する。上述したように、ワークRAM233はDRAMによって構成されるため、高速に読み出し動作が行われる。よって、各種データテーブルを読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aによって構成されるキャラクタROM234に記憶させた場合であっても、表示制御装置114において高い処理性能を保つことができ、第3図柄表示装置81を用いて、多様化、複雑化させた演出を容易に実行することができる。
【0774】
ここで、各種データテーブルの詳細について説明する。まず、表示データテーブルは、主制御装置110からのコマンドに基づいて第3図柄表示装置81に表示される各演出の演出態様毎に1つずつ用意されるもので、例えば、変動演出、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出、デモ演出に対応する表示データテーブルが用意されている。
【0775】
変動演出は、音声ランプ制御装置113からの表示用変動パターンコマンドを受信した場合に、第3図柄表示装置81おいて開始される演出である。なお、表示用変動パターンコマンドが受信される場合には、変動演出の停止種別を示す表示用停止種別コマンドも受信される。例えば、変動演出が開始された場合に、その変動演出の停止種別が外れであれば、外れを示す停止図柄が最終的に停止表示される一方、その変動演出の停止種別が大当たりA、大当たりBのいずれかであれば、それぞれの大当たり示す停止図柄が最終的に停止表示される。遊技者は、この変動演出における停止図柄を視認することで大当たり種別を認識でき、大当たり種別に応じて付与される遊技価値を容易に判断することができる。
【0776】
オープニング演出は、これからパチンコ機10が特別遊技状態へ移行して、通常時には閉鎖されている特定入賞口65aが繰り返し開放されることを遊技者に報知するための演出であり、ラウンド演出は、これから開始されるラウンド数を遊技者に報知するための演出である。エンディング演出は、特別遊技状態の終了を遊技者に報知するための演出である。
【0777】
なお、デモ演出は、上述したように、一の変動演出が停止してから所定時間経過しても、始動入賞に伴う次の変動演出が開始されない場合に、第3図柄表示装置81に表示される演出であり、「1」から「9」の数字が付されていない副図柄からなる第3図柄が停止表示されると共に、背面画像のみが変化する。第3図柄表示装置81にデモ演出が表示されていれば、遊技者やホール関係者が、当該パチンコ機10において遊技が行われていないことを認識することができる。
【0778】
データテーブル格納エリア233bには、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出およびデモ演出に対応する表示データテーブルをそれぞれ1つずつ格納する。また、変動演出用の表示データテーブルである変動表示データテーブルは、設定される変動演出パターンが32パターンあれば、1変動演出パターンに1テーブル、合計で32テーブルが用意される。
【0779】
ここで、図75を参照して、表示データテーブルの詳細について説明する。図75は、表示データテーブルのうち、変動表示データテーブルの一例を模式的に示した模式図である。表示データテーブルは、第3図柄表示装置81において1フレーム分の画像が表示される時間(本制御例では、20ミリ秒)を1単位として表したアドレスに対応させて、その時間に表示すべき1フレーム分の画像の内容(描画内容)を詳細に規定したものである。
【0780】
描画内容には、1フレーム分の画像を構成する表示物であるスプライト毎に、そのスプライトの種別を規定すると共に、そのスプライトの種別に応じて、表示位置座標、拡大率、回転角度、半透明値、αブレンディング情報、色情報、フィルタ指定情報といった、スプライトを第3図柄表示装置81に描画させるための描画情報が規定されている。
【0781】
スプライトの種別は、表示すべきスプライトを特定するための情報である。表示位置座標は、そのスプライトを表示すべき第3図柄表示装置81上の座標を特定するための情報である。拡大率は、そのスプライトに対して予め設定された標準的な表示サイズに対する拡大率を指定するための情報で、その拡大率に従って表示されるスプライトの大きさが特定される。なお、拡大率が100%より大きい場合は、そのスプライトが標準的な大きさよりも拡大されて表示され、拡大率が100%未満の場合は、そのスプライトが標準的な大きさもよりも縮小されて表示される。
【0782】
回転角度は、スプライトを回転させて表示させる場合の回転角度を特定するための情報である。半透明値は、スプライト全体の透明度を特定するためのものであり、半透明値が高いほど、スプライトの背面側に表示される画像が透けて見えるように画像が表示される。αブレンディング情報は、他のスプライトとの重ね合わせ処理を行う場合に用いられる既知のαブレンディング係数を特定するための情報である。色情報は、表示すべきスプライトの色調を指定するための情報である。そして、フィルタ指定情報は、指定されたスプライトを描画する場合に、そのスプライトに対して施すべき画像フィルタを指定するための情報である。
【0783】
変動表示データテーブルでは、各アドレスに対応して規定される1フレーム分の描画内容として、1つの背面画像、9個の第3図柄(図柄1,図柄2,・・・)、その画像において光の差し込みなどを表現するエフェクト、青年の画像や文字などの各種演出に用いられるキャラクタといった各スプライトに対する描画情報が、アドレス毎に規定されている。なお、エフェクトやキャラクタに関する情報は、そのフレームに表示すべき内容に合わせて、1つ又は複数規定される。
【0784】
ここで、背面画像は、表示位置は第3図柄表示装置81の画面全体に固定され、拡大率、回転角度、半透明値、αブレンディング情報、色情報およびフィルタ指定情報は、時間経過に対して一定とされるので、変動表示データテーブルでは、背面画像の種別を特定するための情報である背面種別のみが規定されている。この背面種別は、遊技者によって選択されているステージ(「朝ステージ」、「夕方ステージ」、「夜ステージ」のいずれか)に対応する背面A〜Cのいずれかを表示させるか、背面A〜Cとは異なる背面画像を表示させるかを特定する情報が記載されている。また、背面種別は、背面A〜Cとは異なる背面画像(特殊背面A〜C等)を表示させることを特定する場合、どの背面画像を表示させるかを特定する情報も合わせて記載されている。
【0785】
MPU231は、この背面種別によって、背面A〜Cのいずれかを表示させることが特定される場合は、背面A〜Eのうち抽選により決定されたステージに対応する背面画像を描画対象として特定し、また、そのフレームに対して表示すべき背面画像の範囲を時間経過に合わせて特定する。一方、背面A〜Cとは異なる背面画像を表示させることが特定される場合は、背面種別から表示させるべき背面画像を特定する。
【0786】
なお、本制御例では、表示データテーブルにおいて、背面画像の描画内容として背面種別のみを規定する場合について説明するが、これに代えて、背面種別と、その背面種別に対応する背面画像のどの範囲を表示すべきかを示す位置情報とを規定するようにしてもよい。この位置情報は、例えば、初期位置に対応する範囲の背面画像が表示されてからの経過時間を示す情報であってもよい。この場合、MPU231は、そのフレームに対して表示すべき背面画像の範囲を、位置情報により示される初期位置に対応する範囲の背面画像が表示されてからの経過時間に基づいて特定する。
【0787】
また、位置情報は、この表示データテーブルに基づく画像の描画(もしくは、第3図柄表示装置81の表示)が開始されてからの経過時間を示す情報であってもよい。この場合、MPU231は、そのフレームに対して表示すべき背面画像の範囲を、表示用データベースに基づき画像の描画(もしくは、第3図柄表示装置81の表示)が開始された段階で表示されていた背面画像の位置と、位置情報により示される該画像の描画(もしくは、第3図柄表示装置81の表示)が開始されてからの経過時間とに基づいて特定する。
【0788】
更に、位置情報は、背面種別に応じて、初期位置に対応する範囲の背面画像が表示されてからの経過時間を示す情報および表示データテーブルに基づく画像の描画(もしくは、第3図柄表示装置81の表示)が開始されてからの経過時間を示す情報のいずれかを示すものであってもよいし、背面種別および位置情報とともに、その位置情報の種別情報(例えば、初期位置に対応する範囲の背面画像が表示されてからの経過時間を示す情報であるか、表示用データベースに基づく画像の描画(もしくは、第3図柄表示装置81の表示)が開始されてからの経過時間を示す情報であるかを示す情報)を、背面画像の描画内容として規定してもよい。その他、位置情報は、経過時間を示す情報ではなく、表示すべき背面画像の範囲が格納されたアドレスを示す情報であってもよい。
【0789】
第3図柄(図柄1,図柄2,・・・)は、表示すべき第3図柄を特定するための図柄種別情報として、図柄種別オフセット情報が記載されている。このオフセット情報は、各第3図柄に付された数字の差分を表す情報である。第3図柄の種別を直接特定するのではなく、オフセット情報を特定するのは、変動演出における第3図柄の表示は、1つ前に行われた変動演出の停止図柄および今回行われる変動演出の停止図柄に応じて変わるためであり、変動が開始されてから所定時間経過するまでの図柄オフセット情報では、1つ前に行われた変動演出の停止図柄からのオフセット情報を記載する。これにより、1つ前の変動演出における停止図柄から変動演出が開始される。
【0790】
一方、変動が開始されてから所定時間経過後は、音声ランプ制御装置113を介して主制御装置110より受信した停止種別コマンド(表示用停止種別コマンド)に応じて設定される停止図柄からのオフセット情報を記載する。これにより、変動演出を、主制御装置110より指定された停止種別に応じた停止図柄で停止させることができる。
【0791】
なお、各第3図柄には固有の数字が付されているので、1つ前の変動演出における変動図柄や、主制御装置110より指定された停止種別に応じた停止図柄を、その第3図柄に付された数字で管理し、また、オフセット情報を、各第3図柄に付された数字の差分で表すことにより、そのオフセット情報から容易に表示すべき第3図柄を特定することができる。
【0792】
また、図柄オフセット情報において、1つ前に行われた変動演出の停止図柄のオフセット情報から今回行われている変動演出の停止図柄のオフセット情報に切り替えられる所定時間は、第3図柄が高速に変動表示されている時間となるように設定されている。第3図柄が高速に変動表示されている間は、その第3図柄が遊技者に視認不能な状態であるので、その間に、図柄オフセット情報を1つ前に行われた変動演出の停止図柄のオフセット情報から今回行われている変動演出の停止図柄のオフセット情報に切り替えることによって、第3図柄の数字の連続性が途切れても、その数字の連続性の途切れを遊技者に認識させないようにすることができる。
【0793】
表示データテーブルの先頭アドレスである「0000H」には、データテーブルの開始を示す「Start」情報が記載され、表示データテーブルの最終アドレス(図75の例では、「02F0H」)には、データテーブルの終了を示す「End」情報が記載されている。そして、「Start」情報が記載されたアドレス「0000H」と「End」情報が記載されたアドレスとの間の各アドレスに対して、その表示データテーブルで規定すべき演出態様に対応させた描画内容が記載されている。
【0794】
MPU231は、主制御装置110からのコマンド等に基づき音声ランプ制御装置113から送信されるコマンド(例えば、表示用変動パターンコマンド)等に応じて、使用する表示データテーブルを選定し、その選定した表示データテーブルをデータテーブル格納エリア233bから読み出して、表示データテーブルバッファ233dに格納すると共に、ポインタ233fを初期化する。そして、1フレーム分の描画処理が完了する度にポインタ233fを1加算し、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルにおいて、ポインタ233fが示すアドレスに規定された描画内容に基づき、次に描画すべき画像内容を特定して後述する描画リスト(図77参照)を作成する。この描画リストを画像コントローラ237に送信することで、その画像の描画指示を行う。これにより、ポインタ233fの更新に従って、表示データテーブルで規定された順に描画内容が特定されるので、その表示データテーブルで規定された通りの画像が第3図柄表示装置81に表示される。
【0795】
このように、本パチンコ機10では、表示制御装置114において、主制御装置110からのコマンド等に基づき音声ランプ制御装置113から送信されるコマンド(例えば、表示用変動パターンコマンド)等に応じて、MPU231により実行すべきプログラムを変更するのではなく、表示データテーブルを表示データテーブルバッファ233dに適宜置き換えるという単純な操作だけで、第3図柄表示装置81に表示すべき演出画像を変更することができる。
【0796】
ここで、従来のパチンコ機のように、第3図柄表示装置81に表示させる演出画像を変更する度にMPU231で実行されるプログラムを起動するように構成した場合、演出画像の多種多様化に伴って複雑かつ膨大化するプログラムの起動や実行の処理に多大な負荷がかかるため、表示制御装置114における処理能力が制限となって、制御可能な演出画像の多様化に限界が生じてしまうおそれがあった。これに対し、本パチンコ機10では、表示データテーブルを表示データテーブルバッファ233dに適宜置き換えるという単純な操作だけで、第3図柄表示装置81に表示すべき演出画像を変更することができるので、表示制御装置114の処理能力に関係なく、多種多様な演出画像を第3図柄表示装置81に表示させることができる。
【0797】
また、このように各演出態様に対応して表示データテーブルを用意し、表示すべき演出態様に応じた表示データテーブルバッファを設定して、その設定されたデータテーブルに従い、1フレームずつ描画リストを作成することができるのは、パチンコ機10では、始動入賞に基づいて行われる抽選の結果に基づいて、予め第3図柄表示装置81に表示させる演出が決定されるためである。これに対し、パチンコ機といった遊技機を除くゲーム機などでは、ユーザの操作に基づいてその場その場で表示内容が変わるため、表示内容を予測することができず、よって、上述したような各演出態様に対応する表示データテーブルを持たせることはできない。このように、各演出態様に対応して表示データテーブルを用意し、表示すべき演出態様に応じた表示データテーブルバッファを設定して、その設定されたデータテーブルに従い、1フレームずつ描画リストを作成する構成は、パチンコ機10が、始動入賞に基づいて行われる抽選の結果に基づき予め第3図柄表示装置81に表示させる演出態様を決定する構成であることに基づいて初めて実現できるものである。
【0798】
次いで、図76を参照して、転送データテーブルの詳細について説明する。図76は、転送データテーブルの一例を模式的に示した模式図である。転送データテーブルは、演出毎に用意された表示データテーブルに対応して用意されるもので、上述したように、表示データテーブルで規定されている演出において使用されるスプライトの画像データのうち、常駐用ビデオRAM235に常駐されていない画像データをキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aに転送するための転送データ情報ならびにその転送タイミングが規定されている。
【0799】
なお、表示データテーブルに規定された演出において使用されるスプライトの画像データが、全て常駐用ビデオRAM235に格納されていれば、その表示データテーブルに対応する転送データテーブルは用意されていない。これにより、データテーブル格納エリア233bの容量増大を抑制することができる。
【0800】
転送データテーブルは、表示データテーブルにおいて規定されるアドレスに対応させて、そのアドレスで示される時間に転送を開始すべきスプライトの画像データ(以下、「転送対象画像データ」と称す)の転送データ情報が記載されている(図76のアドレス「0001H」及び「0097H」が該当)。ここで、表示データテーブルに従って所定のスプライトの描画が開始されるまでに、その所定のスプライトに対応する画像データが画像格納エリア236aに格納されるように、その転送対象画像データの転送開始タイミングが設定されており、転送データテーブルでは、その転送開始タイミングに対応するアドレスに対応させて、転送対象画像データの転送データ情報が規定される。
【0801】
一方、表示データテーブルにおいて規定されるアドレスで示される時間に、転送を開始すべき転送対象画像データが存在しない場合は、そのアドレスに対応して転送を開始すべき転送対象画像データが存在しないことを意味するNullデータが規定される(図76のアドレス「0002H」が該当)。
【0802】
転送データ情報としては、その転送対象画像データが格納されているキャラクタROM234の先頭アドレス(格納元先頭アドレス)と最終アドレス(格納元最終アドレス)、及び、転送先(通常用ビデオRAM236)の先頭アドレスが含まれる。
【0803】
なお、転送データテーブルの先頭アドレスである「0000H」には、表示データテーブルと同様に、データテーブルの開始を示す「Start」情報が記載され、転送データテーブルの最終アドレス(図76の例では、「02F0H」)には、データテーブルの終了を示す「End」情報が記載されている。そして、「Start」情報が記載されたアドレス「0000H」と「End」情報が記載されたアドレスとの間の各アドレスに対して、その転送データテーブルで規定すべき転送対象画像データの転送データ情報が記載されている。
【0804】
MPU231は、主制御装置110からのコマンド等に基づき音声ランプ制御装置113から送信されるコマンド(例えば、表示用変動パターンコマンド)等に応じて、使用する表示データテーブルを選定すると、その表示データテーブルに対応する転送データテーブルが存在する場合は、その転送データテーブルをデータテーブル格納エリア233bから読み出して、後述するワークRAM233の転送データテーブルバッファ233eに格納する。そして、ポインタ233fの更新毎に、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルから、ポインタ233fが示すアドレスに規定された描画内容を特定して、後述する描画リスト(図77参照)を作成すると共に、転送データテーブルバッファ233eに格納された転送データテーブルから、その時点において転送を開始すべき所定のスプライトの画像データの転送データ情報を取得して、その転送データ情報を作成した描画リストに追加する。
【0805】
例えば、図76の例では、ポインタ233fが「0001H」や「0097H」となった場合に、MPU231は、転送データテーブルの当該アドレスに規定された転送データ情報を、表示データテーブルに基づいて作成した描画リストに追加して、その追加後の描画リストを画像コントローラ237へ送信する。一方、ポインタ233fが「0002H」である場合、転送データテーブルのアドレス「0002H」には、Nullデータが規定されているので、転送を開始すべき転送対象画像データが存在しないと判断し、生成した描画リストに転送データ情報を追加せずに、描画リストを画像コントローラ237へ送信する。
【0806】
そして、画像コントローラ237は、MPU231より受信した描画リストに転送データ情報が記載されていた場合、その転送データ情報に従って、転送対象画像データを、キャラクタROM234から画像格納エリア236aの所定のサブエリアに転送する処理を実行する。
【0807】
ここで、上述したように、表示データテーブルに従って所定のスプライトの描画が開始されるまでに、その所定のスプライトに対応する画像データが画像格納エリア236aに格納されるように、転送データテーブルでは、転送対象画像データの転送データ情報が所定のアドレスに対して規定されているので、この転送データテーブルに規定された転送データ情報に従って、画像データをキャラクタROM234から画像格納エリア236aに転送することにより、表示データテーブルに従って所定のスプライトを描画する場合に、そのスプライトの描画に必要な常駐用ビデオRAM235に常駐されていない画像データを、必ず画像格納エリア236aに格納させておくことができる。そして、その画像格納エリア236aに格納された画像データを用いて、表示データテーブルに基づき、所定のスプライトの描画を行うことができる。
【0808】
これにより、読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aによってキャラクタROM234を構成しても、遅滞なく表示に必要な画像を予めキャラクタROM234から読み出し、通常用ビデオRAM236へ転送しておくことができるので、表示データテーブルで指定された各スプライトの画像を描画しながら、対応する演出を第3図柄表示装置81に表示させることができる。また、転送データテーブルの記載によって、常駐用ビデオRAM235に非常駐の画像データだけを容易に且つ確実にキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236へ転送することができる。
【0809】
また、本パチンコ機10では、表示制御装置114において、主制御装置110からのコマンド等に基づき音声ランプ制御装置113から送信されるコマンド(例えば、表示用変動パターンコマンド)等に応じて、表示データテーブルを表示データテーブルバッファ233dに設定するのに合わせて、その表示データテーブルに対応する転送データテーブルが転送データテーブルバッファ233eに設定されるので、その表示データテーブルで用いられるスプライトの画像データを、所望のタイミングで確実にキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236へ転送することができる。
【0810】
また、転送データテーブルでは、スプライトに対応する画像データ毎にキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236へ画像データが転送されるように、その転送データ情報を規定する。これにより、その画像データの転送をスプライト毎に管理し、また、制御することができるので、その転送に係る処理を容易に行うことができる。そして、スプライト単位でキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236への画像データの転送を制御することにより、その処理を容易にしつつ、詳細に画像データの転送を制御できる。よって、転送にかかる負荷の増大を効率よく抑制することができる。
【0811】
また、転送データテーブルは、表示データテーブルと同様のデータ構造を有し、表示データテーブルにおいて規定されるアドレスに対応させて、そのアドレスで示される時間に転送を開始すべき転送対象画像データの転送データ情報が規定されているので、表示データテーブルバッファ233dに設定された表示データテーブルに基づいて所定のスプライトの画像データが用いられる前に、確実にその画像データが通常用ビデオRAM236へ格納されるように、転送開始のタイミングを指示することができるので、読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aによってキャラクタROM234を構成しても、多種多様な演出画像を容易に第3図柄表示装置81に表示させることができる。
【0812】
簡易画像表示フラグ233cは、第3図柄表示装置81に、電源投入時画像を表示するか否かを示すフラグである。この簡易画像表示フラグ233cは、電源投入時画像に対応する画像データが常駐用ビデオRAMの電源投入時主画像エリア235a又は電源投入時変動画像エリア235bに転送された後に、MPU231により実行されるメイン処理(図110参照)の中でオンに設定される(図110のS6005参照)。そして、転送設定処理の常駐画像転送設定処理によって、全ての常駐対象画像データが常駐用ビデオRAM235に格納された段階で、第3図柄表示装置81に電源投入時画像以外の画像を表示させるために、オフに設定される(図121(b)のS7805参照)。
【0813】
この簡易画像表示フラグ233cは、画像コントローラ237から送信されるV割込信号を検出する毎にMPU231によって実行されるV割込処理の中で参照され(図112(b)のS6301参照)、簡易画像表示フラグ233cがオンである場合は、電源投入時画像が第3図柄表示装置81に表示されるように、簡易コマンド判定処理(図112(b)のS6308参照)および簡易表示設定処理(図112(b)のS6309参照)が実行される。一方、簡易画像表示フラグ233cがオフである場合は、主制御装置110からのコマンド等に基づき音声ランプ制御装置113から送信されるコマンドに応じて、種々の画像が表示されるように、コマンド判定処理(図113図117参照)および表示設定処理(図118図120参照)が実行される。
【0814】
また、簡易画像表示フラグ233cは、V割込処理の中でMPU231により実行される転送設定処理の中で参照され(図121(a)のS7701参照)、簡易画像表示フラグ233cがオンである場合は、常駐用ビデオRAM235に格納されていない常駐対象画像データが存在するため、常駐対象画像データをキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235へ転送する常駐画像転送設定処理(図121(b)参照)を実行し、簡易画像表示フラグ233cがオフである場合は、描画処理に必要な画像データをキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236へ転送する通常画像転送設定処理(図122参照)を実行する。
【0815】
表示データテーブルバッファ233dは、主制御装置110からのコマンド等に基づき音声ランプ制御装置113から送信されるコマンド等に応じて第3図柄表示装置81に表示させる演出態様に対応する表示データテーブルを格納するためのバッファである。MPU231は、その音声ランプ制御装置113から送信されるコマンド等に基づいて、第3図柄表示装置81に表示させる演出態様を判断し、その演出態様に対応する表示データテーブルをデータテーブル格納エリア233bから選定して、その選定された表示データテーブルを表示データテーブルバッファ233dに格納する。そして、MPU231は、ポインタ233fを1ずつ加算しながら、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルにおいてそのポインタ233fで示されるアドレスに規定された描画内容に基づき、1フレーム毎に画像コントローラ237に対する画像描画の指示内容を記載した後述の描画リスト(図77参照)を生成する。これにより、第3図柄表示装置81には、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルに対応する演出が表示される。
【0816】
MPU231は、ポインタ233fを1ずつ加算しながら、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルにおいてそのポインタ233fで示されるアドレスに規定された描画内容に基づき、1フレーム毎に画像コントローラ237に対する画像描画の指示内容を記載した後述の描画リスト(図77参照)を生成する。これにより、第3図柄表示装置81には、表示データテーブルに対応する演出が表示される。
【0817】
転送データテーブルバッファ233eは、主制御装置110からのコマンド等に基づき音声ランプ制御装置113から送信されるコマンド等に応じて、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルに対応する転送データテーブルを格納するためのバッファである。MPU231は、表示データテーブルバッファ233dに表示データテーブルを格納するのに合わせて、その表示データテーブルに対応する転送データテーブルをデータテーブル格納エリア233bから選定して、その選定された転送データテーブルを転送データテーブルバッファ233eに格納する。なお、表示データテーブルバッファ233dに格納される表示データテーブルにおいて用いられるスプライトの画像データが全て常駐用ビデオRAM235に格納されている場合は、その表示データテーブルに対応する転送データテーブルが用意されていないので、MPU231は、転送データテーブルバッファ233eに転送対象画像データが存在しないことを意味するNullデータを書き込むことで、その内容をクリアする。
【0818】
そして、MPU231は、ポインタ233fを1ずつ加算しながら、転送データテーブルバッファ233eに格納された転送データテーブルにおいてそのポインタ233fで示されるアドレスに規定された転送対象画像データの転送データ情報が規定されていれば(即ち、Nullデータが記載されていなければ)、1フレーム毎に生成される画像コントローラ237に対する画像描画の指示内容を記載した後述の描画リスト(図77参照)に、その転送データ情報を追加する。
【0819】
これにより、画像コントローラ237は、MPU231より受信した描画リストに転送データ情報が記載されていた場合、その転送データ情報に従って、転送対象画像データを、キャラクタROM234から画像格納エリア236aの所定のサブエリアに転送する処理を実行する。ここで、上述したように、表示データテーブルに従って所定のスプライトの描画が開始されるまでに、その所定のスプライトに対応する画像データが画像格納エリア236aに格納されるように、転送データテーブルでは、転送対象画像データの転送データ情報が所定のアドレスに対して規定されている。よって、この転送データテーブルに規定された転送データ情報に従って、画像データをキャラクタROM234から画像格納エリア236aに転送することにより、表示データテーブルに従って所定のスプライトを描画する場合に、そのスプライトの描画に必要な常駐用ビデオRAM235に常駐されていない画像データを、必ず画像格納エリア236aに格納させておくことができる。
【0820】
これにより、読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aによってキャラクタROM234を構成しても、遅滞なく表示に必要な画像を予めキャラクタROM234から読み出し、通常用ビデオRAM236へ転送しておくことができるので、表示データテーブルで指定された各スプライトの画像を描画しながら、対応する演出を第3図柄表示装置81に表示させることができる。また、転送データテーブルの記載によって、常駐用ビデオRAM235に非常駐の画像データだけを容易に且つ確実にキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236へ転送することができる。
【0821】
ポインタ233fは、表示データテーブルバッファ233dおよび転送データテーブルバッファ233eの各バッファにそれぞれ格納された表示データテーブルおよび転送データテーブルから、対応する描画内容もしくは転送対象画像データの転送データ情報を取得すべきアドレスを指定するためのものである。MPU231は、表示データテーブルバッファ233dに表示データテーブルが格納されるのに合わせて、ポインタ233fを一旦0に初期化する。そして、画像コントローラ237から1フレーム分の画像の描画処理が完了する20ミリ秒ごとに送信されるV割込信号に基づいてMPU231により実行されるV割込処理の表示設定処理(図112(b)のS6303参照)の中で、ポインタ更新処理(図118のS7404参照)が実行され、ポインタ233fの値が1ずつ加算される。
【0822】
MPU231は、このようなポインタ233fの更新が行われる毎に、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルから、ポインタ233fが示すアドレスに規定された描画内容を特定して、後述する描画リスト(図77参照)を作成すると共に、転送データテーブルバッファ233eに格納された転送データテーブルから、その時点において転送を開始すべき所定のスプライトの画像データの転送データ情報を取得して、その転送データ情報を作成した描画リストに追加する。
【0823】
これにより、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルに対応する演出が第3図柄表示装置81に表示される。よって、表示データテーブルバッファ233dに格納する表示データテーブルを変更するだけで、容易に第3図柄表示装置81に表示させる演出を変更することができる。従って、表示制御装置114の処理能力に関わらず、多種多様な演出を表示させることができる。
【0824】
また、転送データテーブルバッファ233eに格納された転送データテーブルが格納されている場合は、その転送データテーブルに基づいて、対応する表示データテーブルによって所定のスプライトの描画が開始されるまでに、そのスプライトの描画で用いられる常駐用ビデオRAM235に常駐されていない画像データを、必ず画像格納エリア236aに格納させておくことができる。これにより、読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aによってキャラクタROM234を構成しても、遅滞なく表示に必要な画像を予めキャラクタROM234から読み出し、通常用ビデオRAM236へ転送しておくことができるので、表示データテーブルで指定された各スプライトの画像を描画しながら、対応する演出を第3図柄表示装置81に表示させることができる。また、転送データテーブルの記載によって、常駐用ビデオRAM235に非常駐の画像データだけを容易に且つ確実にキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236へ転送することができる。
【0825】
描画リストエリア233gは、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブル、及び、転送データテーブルバッファ233eに格納された転送データテーブルに基づいて生成される、1フレーム分の画像の描画を画像コントローラ237に指示する描画リストを格納するためのエリアである。
【0826】
ここで、図77を参照して、描画リストの詳細について説明する。図77は、描画リストの内容を模式的に示した模式図である。描画リストは、画像コントローラ237に対して、1フレーム分の画像の描画を指示する指示表であり、図77示すように、1フレームの画像で使用する背面画像、第3図柄(図柄1,図柄2,・・・)、エフェクト(エフェクト1,エフェクト2,・・・)、キャラクタ(キャラクタ1,キャラクタ2,・・・,保留球数図柄1,保留球数図柄2,・・・,エラー図柄)といったスプライト毎に、そのスプライトの詳細な描画情報(詳細情報)を記述したものである。また、描画リストには、画像コントローラ237に対して所定の画像データをキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236へ転送させるための転送データ情報もあわせて記述される。
【0827】
各スプライトの詳細な描画情報(詳細情報)には、対応するスプライト(表示物)の画像データが格納されているRAM種別(常駐用ビデオRAM235か、通常用ビデオRAM236か)を示す情報と、そのアドレスとが記述されており、画像コントローラ237は、そのRAM種別およびアドレスによって指定されるメモリ領域から、当該スプライトの画像データを取得する。また、その詳細な描画情報(詳細情報)には、表示位置座標、拡大率、回転角度、半透明値、αブレンディング情報、色情報およびフィルタ指定情報が含まれており、画像コントローラ237は、各種ビデオRAMより読み出した当該スプライトの画像データにより生成される標準的な画像に対し、拡大率に応じて拡大縮小処理を施し、回転角度に応じて回転処理を施し、半透明値に応じて半透明化処理を施し、αブレンディング情報に応じて他のスプライトとの合成処理を施し、色情報に応じて色調補正処理を施し、フィルタ指定情報に応じてその情報により指定された方法でフィルタリング処理を施した上で、表示位置座標に示される表示位置に各種処理を施して得られた画像を描画する。そして、描画した画像は、画像コントローラ237によって、描画対象バッファフラグ233kで指定される第1フレームバッファ236b又は第2フレームバッファ236cのいずれかに展開される。
【0828】
MPU231は、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルにおいて、ポインタ233fによって示されるアドレスに規定された描画内容と、その他の描画すべき画像の内容(例えば、保留球数図柄を表示する保留画像や、エラーの発生を通知する警告画像など)とに基づき、1フレーム分の画像の描画に用いられる全スプライトに対する詳細な描画情報(詳細情報)を生成すると共に、その詳細情報をスプライト毎に並び替えることによって描画リストを作成する。
【0829】
ここで、各スプライトの詳細情報のうち、スプライト(表示物)のデータの格納RAM種別とアドレスとは、表示データテーブルに規定されるスプライト種別や、その他の画像の内容から特定されるスプライト種別に応じて生成される。即ち、スプライト毎に、そのスプライトの画像データが格納される常駐用ビデオRAM235のエリア、又は、通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aのサブエリアが固定されているので、MPU231は、スプライト種別に応じて、そのスプライトの画像データが格納されている格納RAM種別とアドレスとを即座に特定し、それらの情報を描画リストの詳細情報に容易に含めることができる。
【0830】
また、MPU231は、各スプライトの詳細情報のうち、その他の情報(表示位置座標、拡大率、回転角度、半透明値、αブレンディング情報、色情報およびフィルタ指定情報)について、表示データテーブルに規定されるそれらの情報をそのままコピーする。
【0831】
また、MPU231は、描画リストを生成するにあたり、1フレーム分の画像の中で、最も背面側に配置すべきスプライトから前面側に配置すべきスプライト順に並び替えて、それぞれのスプライトに対する詳細な描画情報(詳細情報)を記述する。即ち、描画リストでは、最初に背面画像に対応する詳細情報が記述され、次いで、第3図柄(図柄1,図柄2,・・・)、エフェクト(エフェクト1,エフェクト2,・・・)、キャラクタ(キャラクタ1,キャラクタ2,・・・,保留球数図柄1,保留球数図柄2,・・・,エラー図柄)の順に、それぞれのスプライトに対応する詳細情報が記述される。
【0832】
画像コントローラ237では、描画リストに記述された順番に従って、各スプライトの描画処理を実行し、フレームバッファにその描画されたスプライトを上書きによって展開していく。従って、描画リストによって生成した1フレーム分の画像において、最初に描画したスプライトが最も背面側に配置させ、最後に描画したスプライトが最も前面側に配置させることができるのである。
【0833】
また、MPU231は、転送データテーブルバッファ233eに格納された転送データテーブルにおいて、ポインタ233fによって示されるアドレスに転送データ情報が記載されている場合、その転送データ情報(転送対象画像データが格納されたキャラクタROM234における格納元先頭アドレスおよび格納元最終アドレスと、その転送対象画像データを格納すべき画像格納エリア236aに設けられたサブエリアの格納先先頭アドレス)を、描画リストの最後に追加する。画像コントローラ237は、描画リストにこの転送データ情報が含まれていれば、その転送データ情報に基づいて、キャラクタROM234の所定の領域(格納元先頭アドレスおよび格納元最終アドレスによって示される領域)から画像データを読み出して、通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aに設けられた所定のサブエリア(格納先アドレス)に、転送対象となる画像データを転送する。
【0834】
計時カウンタ233hは、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルにより第3図柄表示装置81にて表示される演出の演出時間をカウントするカウンタである。MPU231は、表示データテーブルバッファ233dに一の表示データテーブルを格納するのに合わせて、その表示データテーブルに基づいて表示される演出の演出時間を示す時間データを設定する。この時間データは、演出時間を第3図柄表示装置81における1フレーム分の画像表示時間(本制御例では、20ミリ秒)で割った値である。
【0835】
そして、1フレーム分の画像の描画処理および表示処理が完了する20ミリ秒毎に画像コントローラ237から送信されるV割込信号に基づいて、MPU231により実行されるV割込処理(図112(b)参照)の表示設定処理が実行される度に、計時カウンタ233hが1ずつ減算される(図118のS7406参照)。その結果、計時カウンタ233hの値が0以下となった場合、MPU231は、表示データテーブルバッファ233dに格納された表示データテーブルにより表示される演出が終了したことを判断し、演出終了に合わせて行うべき種々の処理を実行する。
【0836】
格納画像データ判別フラグ233jは、対応する画像データが常駐用ビデオRAM235に常駐されない全てのスプライトに対して、それぞれ、そのスプライトに対応する画像データが通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aに格納されているか否かを表す格納状態を示すフラグである。
【0837】
この格納画像データ判別フラグ233jは、電源投入時にメイン処理の中でMPU231により実行される初期設定処理(図110のS6002参照)によって生成される。ここで生成される格納画像データ判別フラグ233jは、全てのスプライトに対する格納状態が、画像格納エリア236aに格納されていないことを示す「オフ」に設定される。
【0838】
そして、格納画像データ判別フラグ233jの更新は、MPU231により実行される通常画像転送設定処理(図122参照)の中で、一のスプライトに対応する転送対象画像データの転送指示を設定した場合に行われる。この更新では、転送指示が設定された一のスプライトに対応する格納状態を、対応する画像データが画像格納エリア236aに格納されていることを示す「オン」に設定する。また、その一のスプライトと同じ画像格納エリア236aのサブエリアに格納されることになっているその他のスプライトの画像データは、一のスプライトの画像データが格納されることによって必ず未格納状態となるので、その他のスプライトに対応する格納状態を「オフ」に設定する。
【0839】
また、MPU231は、常駐用ビデオRAM235に画像データが常駐されていないスプライトの画像データをキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236へ転送する際に、格納画像データ判別フラグ233jを参照し、転送対象のスプライトの画像データが、既に通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aに格納されているか否かを判断する(図122のS7913参照)。そして、転送対象のスプライトに対応する格納状態が「オフ」であり、対応する画像データが画像格納エリア236aに格納されていなければ、その画像データの転送指示を設定し(図122のS7914参照)、画像コントローラ237に対して、その画像データをキャラクタROM234から画像格納エリア236aの所定サブエリアに転送させる。一方、転送対象のスプライトに対応する格納状態が「オン」であれば、既に対応する画像データが画像格納エリア236aに格納されているので、その画像データの転送処理を中止する。これにより、無駄にキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236に対して転送されるのを抑制することができ、表示制御装置114の各部における処理負担の軽減や、バスライン240におけるトラフィックの軽減を図ることができる。
【0840】
描画対象バッファフラグ233kは、2つのフレームバッファ(第1フレームバッファ236bおよび第2フレームバッファ236c)の中から、画像コントローラ237によって描画された画像を展開するフレームバッファ(以下、「描画対象バッファ」と称す)を指定するためのフラグで、描画対象バッファフラグ233kが0である場合は描画対象バッファとして第1フレームバッファ236bを指定し、1である場合は第2フレームバッファ236cを指定する。そして、この指定された描画対象バッファの情報は、描画リストと共に画像コントローラ237に送信される(図123のS8002参照)。
【0841】
これにより、画像コントローラ237は、描画リストに基づいて描画した画像を、指定された描画対象バッファ上に展開する描画処理を実行する。また、画像コントローラ237は、描画処理と同時並列的に、描画対象バッファとは異なるフレームバッファから先に展開済みの描画画像情報を読み出し、駆動信号と共に第3図柄表示装置81に対して、その画像情報を転送することで、第3図柄表示装置81に画像を表示させる表示処理を実行する。
【0842】
描画対象バッファフラグ233kは、描画対象バッファ情報が描画リストと共に画像コントローラ237に対して送信されるのに合わせて、更新される。この更新は、描画対象バッファフラグ233kの値を反転させることにより、即ち、その値が「0」であった場合は「1」に、「1」であった場合は「0」に設定することによって行われる。これにより、描画対象バッファは、描画リストが送信される度に、第1フレームバッファ236bと第2フレームバッファ236cとの間で交互に設定される。また、描画リストの送信は、1フレーム分の画像の描画処理および表示処理が完了する20ミリ秒毎に画像コントローラ237から送信されるV割込信号に基づいて、MPU231により実行されるV割込処理の描画処理(図112(b)のS6306参照)が実行される度に行われる。
【0843】
即ち、あるタイミングで、1フレーム分の画像を展開するフレームバッファとして第1フレームバッファ236bが指定され、1フレーム分の画像情報が読み出されるフレームバッファとして第2フレームバッファ236cが指定されて、画像の描画処理および表示処理が実行されると、1フレーム分の画像の描画処理が完了する20ミリ秒後に、1フレーム分の画像を展開するフレームバッファとして第2フレームバッファ236cが指定され、1フレーム分の画像情報が読み出されるフレームバッファとして第1フレームバッファ236bが指定される。これにより、先に第1フレームバッファ236bに展開された画像の画像情報が読み出されて第3図柄表示装置81に表示させることができると同時に、第2フレームバッファ236cに新たな画像が展開される。
【0844】
そして、更に次の20ミリ秒後には、1フレーム分の画像を展開するフレームバッファとして第1フレームバッファ236bが指定され、1フレーム分の画像情報が読み出されるフレームバッファとして第2フレームバッファ236cが指定される。これにより、先に第2フレームバッファ236cに展開された画像の画像情報が読み出されて第3図柄表示装置81に表示させることができると同時に、第1フレームバッファ236bに新たな画像が展開される。以後、1フレーム分の画像を展開するフレームバッファと、1フレーム分の画像情報が読み出されるフレームバッファとを、20ミリ秒毎に、それぞれ第1フレームバッファ236bおよび第2フレームバッファ236cのいずれかを交互に入れ替えて指定することによって、1フレーム分の画像の描画処理を行いながら、1フレーム分の画像の表示処理を20ミリ秒単位で連続的に行わせることができる。
【0845】
新規保留球数フラグ233mは、第3図柄表示装置81の保留表示エリアDs1bに表示される保留図柄の数を変更するか否か判別するためのフラグである。この新規保留球数フラグ233mがオンであれば、音声ランプ制御装置113から受信した表示用保留球数コマンドに基づいて保留図柄の表示個数を変更することを意味し、オフであれば変更しない(表示用保留球数コマンドを受信していない)ことを意味する。新規保留球数フラグ233mは、音声ランプ制御装置113から送信される表示用保留球数コマンドを受信した場合にオンに設定される(図116(a)のS7001参照)。また、この新規保留球数フラグ233mは、各種画像設定処理の中で参照され(図119のS7501参照)、保留図柄の表示個数を変更する処理が実行される際にオフに設定される(図119のS7503参照)。これにより、音声ランプ制御装置113から受信した表示用保留球数コマンドに対応した個数の保留図柄を表示することができる。
【0846】
保留図柄数カウンタ233nは、保留図柄の表示個数をカウントするカウンタである。この保留図柄数カウンタ233nのカウンタ値に対応する個数の保留図柄が、保留表示エリアDs1bに表示される。この保留図柄数カウンタ233nの値は、音声ランプ制御装置113から表示用保留球数コマンドを受信する毎に、そのコマンドにより示される保留球数に更新される(図116のS7003参照)。
【0847】
新規連続予告コマンドフラグ233oは、連続予告演出(8個保留演出)の表示設定を更新するか否か判別するためのフラグである。この新規連続予告コマンドフラグ233oがオンであれば、音声ランプ制御装置113から受信した表示用連続予告コマンドに基づいて、連続予告演出の表示設定を更新することを意味し、オフであれば更新しないことを意味する。新規連続予告コマンドフラグ233oは、音声ランプ制御装置113から送信される表示用連続予告コマンドを受信した場合にオンに設定される(図116(b)のS7101参照)。また、この新規連続予告コマンドフラグ233oは、各種画像設定処理の中で参照され(図119のS7504参照)、保留図柄の表示個数を変更する処理が実行される際にオフに設定される(図119のS7506参照)。これにより、音声ランプ制御装置113から受信した表示用連続予告コマンドに対応した表示態様に更新することができる。具体的には、表示用連続予告コマンドが、連続予告演出の開始を示すコマンドであった場合には、連続予告演出の開始に対応する予告画像(図60(a)参照)が設定(展開)される。また、表示用連続予告コマンドが、分割表示(図63参照)を示すものであれば、コマンドにより通知された配分の分割表示データを設定(展開)する。
【0848】
エラー発生フラグ233qは、エラーが発生したか否か判別するためのフラグである。このエラー発生フラグ233qがオンであれば、警告画像を設定(展開)することを意味し、オフであれば設定しないことを意味する。エラー発生フラグ233qは、音声ランプ制御装置113から送信されるエラーコマンドを受信した場合にオンに設定される(図117(b)のS7301参照)。また、このエラー発生フラグ233qは、各種画像設定処理の中で参照され(図119のS7507参照)、エラーの種別に対応する警告画像を展開する処理が実行される際にオフに設定される(図119のS7509参照)。これにより、音声ランプ制御装置113から受信したエラーコマンドに対応した警告画像を第3図柄表示装置81に表示させることができる。
【0849】
エラー判別フラグ233rは、エラーが発生した場合に、そのエラーの種別を示すフラグである。このエラー判別フラグ233rが示すエラーの種別に基づいて、対応する警告画像が表示される。このエラー判別フラグ233rは、音声ランプ制御装置113からエラーコマンドを受信する毎に、そのコマンドが示すエラー種別に基づいて更新される(図117のS7302参照)。
【0850】
背面画像変更フラグ233wは、第3図柄表示装置81に表示される背面画像の種別を変更するか否かを判別するためのフラグである。この背面画像変更フラグ233wがオンであれば、背面画像の種別を変更することを意味し、オフであれば変更を行わないことを意味する。背面画像変更フラグ233wは、音声ランプ制御装置113から送信される背面画像変更コマンドを受信した場合にオンに設定される(図117(a)のS7201参照)。また、この背面画像変更フラグ233wは、通常画像転送設定処理において参照され(図122のS7909参照)、背面画像の変更処理が実行される際にオフに設定される(図122のS7910参照)。これにより、音声ランプ制御装置113から受信した背面画像変更コマンドに対応した背面画像を表示することができる。
【0851】
背面画像判別フラグ233xは、設定されている背面画像種別を示すフラグである。このフラグは、例えば1バイトで構成されており、各ビットに対して各背面種別が対応付けられている。この背面画像判別フラグ233xのうち、いずれかのビットがオンであれば、そのオンのビットに対応する背面種別が現在の背面種別として設定されていることを意味する。例えば、背面画像判別フラグ233xの0ビット目がオンであれば、背面Aが設定されていることを意味する。この背面画像判別フラグ233xは、音声ランプ制御装置113から送信される背面画像変更コマンドを受信した場合に、そのコマンドにより通知された背面画像に対応するビットがオンに設定される(図117(a)のS7202参照)。この際、他のビットは全てオフに設定される。この背面画像判別フラグ233xにより、容易に現在設定されている背面種別を特定することができる。
【0852】
<第1制御例における主制御装置の制御処理について>
次に、図78から図90のフローチャートを参照して、主制御装置110内のMPU201により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU201の処理としては大別して、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理と、その立ち上げ処理後に実行されるメイン処理と、定期的に(本制御例では2m秒間隔で)起動されるタイマ割込処理と、NMI端子への停電信号SG1の入力により起動されるNMI割込処理とがあり、説明の便宜上、はじめにタイマ割込処理とNMI割込処理とを説明し、その後、立ち上げ処理とメイン処理とを説明する。
【0853】
図78は、主制御装置110内のMPU201により実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。タイマ割込処理は、例えば2ミリ秒毎に実行される定期処理である。タイマ割込処理では、まず、各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する(S101)。即ち、主制御装置110に接続されている各種スイッチの状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
【0854】
次に、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2の更新を実行する(S102)。具体的には、第1初期値乱数カウンタCINI1を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本制御例では399)に達した際、0にクリアする。そして、第1初期値乱数カウンタCINI1の更新値を、RAM203の該当するバッファ領域に格納する。同様に、第2初期値乱数カウンタCINI2を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本制御例では239)に達した際、0にクリアし、その第2初期値乱数カウンタCINI2の更新値をRAM203の該当するバッファ領域に格納する。
【0855】
更に、第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2、停止種別選択カウンタC3及び第2当たり乱数カウンタC4の更新を実行する(S103)。具体的には、第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2、停止種別選択カウンタC3及び第2当たり乱数カウンタC4をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本制御例ではそれぞれ、399,99,99,239)に達した際、それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM203の該当するバッファ領域に格納する。
【0856】
次に、第1図柄表示装置37において表示を行うための処理であると共に、第3図柄表示装置81による第3図柄の変動パターンなどを設定する特別図柄変動処理を実行し(S104)、次いで、第1入球口64、または、各第2入球口(第2入球口640または右側第2入球口640r)への入賞(始動入賞)に伴う始動入賞処理を実行する(S105)。なお、特別図柄変動処理、及び、始動入賞処理の詳細は、図79図84を参照して後述する。
【0857】
始動入賞処理を実行した後は、第2図柄表示装置83において表示を行うための処理である普通図柄変動処理を実行し(S106)、スルーゲート67における球の通過に伴うスルーゲート通過処理を実行する(S107)。なお、普通図柄変動処理、及び、スルーゲート通過処理の詳細は、図85、および図86を参照して後述する。スルーゲート通過処理を実行した後は、発射制御処理を実行し(S108)、更に、定期的に実行すべきその他の処理を実行して(S109)、タイマ割込処理を終了する。なお、発射制御処理は、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセンサ51aにより検出し、且つ、発射を停止させるための打ち止めスイッチ51bが操作されていないことを条件に、球の発射のオン/オフを決定する処理である。主制御装置110は、球の発射がオンである場合に、発射制御装置112に対して球の発射指示をする。
【0858】
次に、図79を参照して、主制御装置110内のMPU201により実行される特別図柄変動処理(S104)について説明する。図79は、この特別図柄変動処理(S104)を示すフローチャートである。この特別図柄変動処理(S104)は、タイマ割込処理(図78参照)の中で実行され、第1図柄表示装置37において行う特別図柄(第1図柄)の変動表示や、第3図柄表示装置81において行う第3図柄の変動表示などを制御するための処理である。
【0859】
この特別図柄変動処理では、まず、今現在が、特別図柄の大当たり中であるか否かを判定する(S201)。特別図柄の大当たり中としては、第1図柄表示装置37及び第3図柄表示装置81において特別図柄の大当たり(特別図柄の大当たり遊技中も含む)を示す表示がなされている最中と、特別図柄の大当たり遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。判定の結果、特別図柄の大当たり中であれば(S201:Yes)、そのまま本処理を終了する。
【0860】
特別図柄の大当たり中でなければ(S201:No)、第1図柄表示装置37の表示態様が変動中であるか否かを判定し(S202)、第1図柄表示装置37の表示態様が変動中でなければ(S202:No)、特別図柄1保留球数カウンタ203dの値(特別図柄における変動表示の保留回数N1)および特別図柄2保留球数カウンタ203eの値(特別図柄における変動表示の保留回数N2)を取得する(S203)。そして、特別図柄1、および特別図柄2のうち、変動表示を開始させる特別図柄の種別を判定するための変動実行判定処理を実行する(S204)。この変動実行判定処理(S204)の詳細については、図80を参照して後述する。
【0861】
S204の処理を終えると、次いで、変動実行判定処理(S204)の中で設定された変動実行フラグ203jの状態に基づいて、特別図柄1の変動表示を実行するか否かを判別する(S205)。S205の処理において、変動実行フラグ203jが特図1で変動実行を示す状態(即ち、上位ビットがオン)であると判別された場合は(S205:Yes)、特別図柄1の変動表示を開始するために、S206の処理へ移行する。
【0862】
S206の処理では、特別図柄1保留球数カウンタ203dの値(N1)を1減算し(S206)、演算により変更された特別図柄1保留球数カウンタ203dの値を示す保留球数コマンドを設定する(S207)。ここで設定された保留球数コマンドは、RAM203に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶され、MPU201により実行される後述のメイン処理(図89参照)の外部出力処理(S1101)の中で、音声ランプ制御装置113に向けて送信される。音声ランプ制御装置113は、保留球数コマンドを受信すると、その保留球数コマンドから特別図柄1保留球数カウンタ203dの値を抽出し、抽出した値をRAM223の特別図柄1保留球数カウンタ223bに格納する。
【0863】
S207の処理により保留球数コマンドを設定した後は、特別図柄1保留球格納エリア203aに格納されたデータをシフトする(S208)。S208の処理では、特別図柄1保留球格納エリア203aの保留第1エリア〜保留第4エリアに格納されているデータを、実行エリア側に順にシフトさせる処理を行う。より具体的には、保留第1エリア→実行エリア、保留第2エリア→保留第1エリア、保留第3エリア→保留第2エリア、保留第4エリア→保留第3エリアといった具合に各エリア内のデータをシフトする。データをシフトした後は、第1図柄表示装置37において変動表示を開始するための特別図柄1変動開始処理を実行し(S209)、本処理を終了する。なお、特別図柄1変動開始処理については、図81を参照して後述する。
【0864】
一方、S205の処理において、変動実行フラグ203jが特別図柄1の変動開始タイミングに対応する状態でない(即ち、上位ビットがオフである)と判別した場合は(S205:No)、次いで、変動実行フラグ203jが、特別図柄2の変動開始タイミングを示す状態(即ち、下位ビットがオン)であるか否かを判定する(S210)。S210の処理において、変動実行フラグ203jが特別図柄2の変動開始タイミングを示す状態(下位ビットがオン)であると判別した場合は(S210:Yes)、特別図柄2の変動表示を開始するために、S211の処理へ移行する。
【0865】
S211〜S213の処理では、特別図柄2の保留球について、上述した特別図柄1の保留球についての処理(S206〜S208の処理)と同様の処理を行う。具体的には、特別図柄2保留球数カウンタ203eの値(N2)を1減算し(S211)、演算により変更された特別図柄2保留球数カウンタ203eの値を示す保留球数コマンドを設定する(S212)。ここで設定された保留球数コマンドにより、RAM223の特別図柄2保留球数カウンタ223cが更新される。S212の処理により保留球数コマンドを設定した後は、特別図柄2保留球格納エリア203bに格納されたデータをシフトする(S213)。データをシフトした後は、第1図柄表示装置37において変動表示を開始するための特別図柄2変動開始処理を実行し(S214)、本処理を終了する。なお、特別図柄2変動開始処理の詳細については、図82を参照して後述する。
【0866】
一方、S210の処理において、変動実行フラグ203jの状態が特別図柄2の変動開始タイミングを示す状態(即ち、下位ビットがオン)でないと判別した場合は(S210:No)、そのまま本処理を終了する。
【0867】
これに対し、S202の処理において、第1図柄表示装置37の表示態様が変動中であれば(S202:Yes)、第1図柄表示装置37において実行している変動表示の変動時間が経過したか否かを判別する(S215)。第1図柄表示装置37において実行される変動表示の変動時間は、変動種別カウンタCS1により選択された変動パターンに応じて決められており(変動パターンコマンドに応じて決められており)、この変動時間が経過していなければ(S215:No)、第1図柄表示装置37の表示内容を更新して(S216)、本処理を終了する。
【0868】
一方、S215の処理において、実行している変動表示の変動時間が経過していれば(S215:Yes)、第1図柄表示装置37の停止図柄に対応した表示態様を設定する(S217)。停止図柄の設定は、図81、または図82を参照して後述する特別図柄1変動開始処理(S209)、または特別図柄2変動開始処理(S214)によって予め行われる。この特別図柄1変動開始処理、または特別図柄2変動開始処理が実行されると、実行エリアに格納された各種カウンタの値に基づいて、特別図柄の抽選が行われる。より具体的には、第1当たり乱数カウンタC1の値に応じて特別図柄の大当たりか否かが決定されると共に、特別図柄の大当たりである場合には、第1当たり種別カウンタC2の値に応じて大当たりAとなるか、大当たりBとなるか、大当たりCとなるかが決定される。
【0869】
なお、本制御例では、大当たりAになる場合には、第1図柄表示装置37において青色のLEDを点灯させ、大当たりBになる場合には赤色のLEDを点灯させ、大当たりCになる場合には緑色のLEDを点灯させる。また、外れである場合には赤色のLEDと緑色のLEDとを点灯させる。なお、各LEDの表示は、次の変動表示が開始される場合に点灯が解除されるが、変動の停止後数秒間のみ点灯させるものとしても良い。
【0870】
S217の処理が終了した後は、第1図柄表示装置37において実行中の変動表示が開始されたときに、特別図柄1変動開始処理、または特別図柄2変動開始処理によって行われた特別図柄の抽選結果(今回の抽選結果)が、特別図柄の大当たりであるかを判定する(S218)。今回の抽選結果が特別図柄の大当たりであれば(S218:Yes)、特別図柄の大当たりの開始を設定する(S219)。S219の処理によって、特別図柄の大当たりの開始が設定されると、メイン処理(図89参照)の中で大当たり制御処理(S1104)が実行された場合に、S1201:Yesへ分岐して、オープニングコマンドが設定される。その結果、第3図柄表示装置81において、大当たり演出が開始される。
【0871】
S219の処理が終了すると、確変フラグ203hをオフに設定し、時短中カウンタ203gの値を0に設定する(S220)。S220の処理は、大当たり中の状態を、初期状態と同じ状態とするための処理である。次いで、大当たり中フラグ203kをオンに設定し(S221)、S224の処理へ移行する。
【0872】
一方、S218の処理において、今回の抽選結果が特別図柄の外れであれば(S218:No)、時短中カウンタ203gの値が1以上であるかを判定し(S222)、時短中カウンタ203gの値が1以上であれば(S222:Yes)、時短中カウンタ203gの値を1減算して(S223)、S224の処理へ移行する。一方、時短中カウンタ203gの値が0であれば(S222:No)、S223の処理をスキップして、S224の処理へ移行する。
【0873】
S221、S222、またはS223の処理後に実行されるS224の処理では、S217の処理で設定された停止図柄に対応した第1図柄表示装置37の表示態様であるLEDの点灯と第3図柄表示装置81の変動停止を同調させるために停止コマンドが設定される(S224)。その後、本処理を終了する。
【0874】
次に、図80を参照して、主制御装置110内のMPU201により実行される変動実行判定処理(S204)について説明する。図80は、変動実行判定処理(S204)を示したフローチャートである。この変動実行判定処理(S204)は、タイマ割込処理(図78参照)の特別図柄変動処理(図79参照)の中で実行される処理であり、第1図柄表示装置37および第3図柄表示装置81で行われる変動演出の演出パターン(変動演出パターン)を、特別図柄1保留球格納エリア203a、または特別図柄2保留球格納エリア203bのうち、どちらのエリアに格納された各種カウンタの値に基づいて実行するかを判定するための処理である。
【0875】
変動実行判定処理では、まず、変動実行フラグ203jに00Bを設定することで、初期化し(S301)、次いで、変動順格納エリア203iのデータを取得する(S302)。そして、変動順格納エリア203iのデータをシフトする(S303)。S303の処理では、変動順格納エリア203iの第1エリア〜第8エリアに格納されているデータを、実行エリア側に順にシフトさせる処理を行う。より具体的には、第1エリア→実行エリア、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリア、第5エリア→第4エリア、第6エリア→第5エリア、第7エリア→第6エリア、第8エリア→第7エリア、といった具合に各エリア内のデータをシフトする。データをシフトした後は、変動順格納エリア203iの実行エリアのデータが特別図柄1を示すデータであるか否かを判定する(S304)。
【0876】
S304の処理にて、変動順格納エリア203iの実行エリアのデータが特別図柄1を示すデータであると判定した場合(S304:Yes)、変動実行フラグ203jを特別図柄1の変動開始タイミングであることを示す10Bに設定して(S305)、本処理を終了し、特別図柄変動処理へ戻る。
【0877】
一方、S304の処理において、変動順格納エリア203iの実行エリアのデータが特別図柄1を示すデータでないと判定した場合は(S304:No)、変動順格納エリア203iの実行エリアのデータが特別図柄2を示すデータであるか否かを判定する(S306)。S306の処理にて、実行エリアのデータが特別図柄2を示すデータであると判定した場合(S306:Yes)、変動実行フラグ203jの状態を特別図柄2の変動開始タイミングを示す01Bに設定して(S307)、本処理を終了し、特別図柄変動処理へ戻る。
【0878】
一方、変動順格納エリア203iの実行エリアに格納されたデータが特別図柄2を示すデータでないと判定された場合は(S306:No)、そのまま本処理を終了し、特別図柄変動処理へ戻る。
【0879】
次に、図81を参照して、主制御装置110内のMPU201により実行される特別図柄1変動開始処理(S209)について説明する。図81は、特別図柄1変動開始処理(S209)を示したフローチャートである。この特別図柄1変動開始処理(S209)は、タイマ割込処理(図78参照)の特別図柄変動処理(図79参照)の中で実行される処理であり、実行エリアに格納された各種カウンタの値に基づいて、特別図柄の大当たり抽選(当否判定)を行うと共に、第1図柄表示装置37および第3図柄表示装置81で行われる変動演出の演出パターン(変動演出パターン)を決定するための処理である。
【0880】
特別図柄1変動開始処理では、まず、実行エリアに格納されている第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2、及び、停止種別選択カウンタC3の各値を取得する(S401)。
【0881】
次に、特別図柄の確変状態中であるか否かを判定する(S402)。具体的には、確変フラグ203hがオンの場合に確変中であると判定し、確変フラグ203hがオフの場合は確変中でない(即ち、特別図柄の低確率状態である)と判定する。
【0882】
S402の処理において、確変中であると判定した場合(S402:Yes)、S401の処理で取得した第1当たり乱数カウンタC1の値と、高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブルとに基づいて、特別図柄の大当たりか否かの抽選結果を取得する(S403)。具体的には、第1当たり乱数カウンタC1の値を、高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブルに格納されている10の乱数値と1つ1つ比較する。上述したように、特別図柄の大当たりとなる乱数値としては、「0〜9」の10個が設定されており、第1当たり乱数カウンタC1の値と、これらの当たりとなる乱数値とが一致する場合に、特別図柄の大当たりであると判定する。特別図柄の抽選結果を取得したら、S405の処理へ移行する。
【0883】
一方、S302の処理において、確変中でない(確変フラグ203hがオフである)と判定した場合(S402:No)、パチンコ機10が特別図柄の低確率状態であるので、S401の処理で取得した第1当たり乱数カウンタC1の値と、低確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブルとに基づいて、特別図柄の大当たりか否かの抽選結果を取得する(S404)。具体的には、第1当たり乱数カウンタC1の値を、低確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブルに格納されている1の乱数値と比較する。特別図柄の大当たりとなる乱数値としては、「7」が設定されており、第1当たり乱数カウンタC1の値と、「7」とが一致する場合に、特別図柄の大当たりであると判定する。特別図柄の抽選結果を取得したら、S405の処理へ移行する。
【0884】
そして、S403、またはS404の処理で取得した特別図柄の抽選結果が、特別図柄の大当たりであるかを判定し(S405)、特別図柄の大当たりであると判定した場合には(S405:Yes)、S401の処理で取得した第1当たり種別カウンタC2の値に基づいて、大当たり時の表示態様を設定する(S406)。より具体的には、S401の処理で取得した第1当たり種別カウンタC2の値と、大当たり種別選択テーブル202bに格納されている乱数値とを比較し、3種類ある特別図柄の大当たり(大当たりA、大当たりB、大当たりC)のうち、大当たり種別が何であるかを判定する。上述したように、第1当たり種別カウンタC2の値が「0〜47」の範囲にあれば、大当たりA(16ラウンド確変大当たり)であると判定し、「48〜87」の範囲にあれば、大当たりB(16ラウンド通常大当たり)であると判定し、「88〜99」の範囲にあれば、大当たりC(2ラウンド確変大当たり)であると判定する(図66(b)参照)。
【0885】
このS406の処理では、判定された大当たり種別(大当たりA、大当たりB、大当たりC)に応じて、第1図柄表示装置37の表示態様(LED37aの点灯状態)が設定される。また、大当たり種別に対応した停止図柄を、第3図柄表示装置81において停止表示させるべく、大当たり種別(大当たりA、大当たりB、大当たりC)が停止種別として設定される。
【0886】
S406の処理が終了すると、次に、大当たり時の変動パターンを決定し(S407)、処理をS410へと移行する。S407の処理で変動パターンが設定されると、第1図柄表示装置37における変動演出の変動時間(表示時間)が設定されると共に、第3図柄表示装置81において大当たり図柄で停止するまでの第3図柄の変動時間が決定される。具体的には、RAM203のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1の値と、変動パターン選択テーブル202dとを比較して、図柄変動の変動時間を決定する。
【0887】
一方、S405の処理において、特別図柄の外れであると判定した場合には(S405:No)、外れ時の表示態様を設定する(S408)。S408の処理では、第1図柄表示装置37の表示態様を外れ図柄に対応した表示態様に設定すると共に、特別図柄1保留球格納エリア203aの実行エリアに格納されている停止種別選択カウンタC3の値に基づいて、第3図柄表示装置81において表示させる停止種別として、前後外れリーチであるか、前後外れ以外リーチであるか、完全外れであるかを設定する。
【0888】
ここでは、パチンコ機10が特別図柄の確変状態であれば、S401の処理で取得した停止種別選択カウンタC3の値と、高確率時用の停止種別選択テーブルに格納されている乱数値とを比較して、停止種別を設定する。具体的には、停止種別選択カウンタC3の値が「0〜89」の範囲にあれば、完全外れを設定し、「90〜97」の範囲にあれば前後外れ以外リーチを設定し、「98,99」であれば前後外れリーチを設定する。一方、パチンコ機10が特別図柄の通常状態であれば、停止種別選択カウンタC3の値と、低確率時用の停止種別選択テーブルに格納されている乱数値とを比較し、停止種別を設定する。具体的には、停止種別選択カウンタC3の値が「0〜79」の範囲にあれば、完全外れを設定し、「80〜97」の範囲にあれば前後外れ以外リーチを設定し、「98,99」であれば前後外れリーチを設定する。
【0889】
次に、外れ時の変動パターンを決定する(S409)。ここでは、第1図柄表示装置37の表示時間が設定されると共に、第3図柄表示装置81において外れ図柄で停止するまでの第3図柄の変動時間が決定される。このとき、S408の処理と同様に、RAM203のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1の値を確認し、変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ等の図柄変動の変動時間を決定する。
【0890】
S407の処理またはS409の処理が終わると、次に、S407の処理またはS409の処理で決定した変動パターンを表示制御装置114へ通知するための変動パターンコマンドを設定する(S410)。次いで、S406、またはS408の処理で設定された停止種別を表示制御装置114へ通知するための停止種別コマンドを設定する(S411)。これらの変動パターンコマンドおよび停止種別コマンドは、RAM203に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶され、メイン処理(図89参照)のS1101の処理で、これらのコマンドが音声ランプ制御装置113に送信される。音声ランプ制御装置113は、停止種別コマンドをそのまま表示制御装置114へ送信する。S411の処理が終わると、特別図柄変動処理へ戻る。
【0891】
次に、図82を参照して、主制御装置110内のMPU201により実行される特別図柄2変動開始処理(S214)について説明する。図82は、特別図柄2変動開始処理(S214)を示したフローチャートである。
【0892】
この特別図柄2変動開始処理(S214)は、特別図柄1変動開始処理(図81参照)に対して、特別図柄2保留球格納エリア203bに格納され、実行エリアにシフトされたカウンタ値を用いて大当たり抽選や変動パターンの決定を行う点で相違するのみであり、その他については同一であるため、その詳細な説明については省略する。
【0893】
次に、図83のフローチャートを参照して、主制御装置110内のMPU201により実行される始動入賞処理(S105)を説明する。図83は、この始動入賞処理(S105)を示すフローチャートである。この始動入賞処理(S105)は、タイマ割込処理(図78参照)の中で実行され、第1入球口64、または各第2入球口(第2入球口640、または、右側第2入球口640r)への入賞(始動入賞)の有無を判断し、始動入賞があった場合に、各種乱数カウンタが示す値の保留処理と、その保留された各種乱数カウンタが示す値から、特別図柄における抽選結果の先読みを実行するための処理である。
【0894】
始動入賞処理が実行されると、まず、球が第1入球口64に入賞(始動入賞)したか否かを判定する(S601)。ここでは、第1入球口64への入球を3回のタイマ割込処理にわたって検出する。そして、球が第1入球口64に入賞したと判別した場合は(S601:Yes)、特別図柄1保留球数カウンタ203dの値(特別図柄における変動表示の保留回数N1)を取得する(S602)。そして、特別図柄1保留球数カウンタ203dの値(N1)が上限値(本制御例では4)未満であるか否かを判定する(S603)。
【0895】
そして、第1入球口64への入賞があり(S601:Yes)、且つ、特別図柄1保留球数カウンタ203dの値(N1)が4未満であれば(S603:Yes)、特別図柄1保留球数カウンタ203dの値(N1)を1加算する(S604)。そして、演算により変更された特別図柄1保留球数カウンタ203dの値を示す特図1保留球数コマンドを設定する(S605)。
【0896】
ここで設定された特図1保留球数コマンドは、RAM203に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶され、MPU201により実行される後述のメイン処理(図89参照)の外部出力処理(S1101)の中で、音声ランプ制御装置113に向けて送信される。音声ランプ制御装置113は、特図1保留球数コマンドを受信すると、その特図1保留球数コマンドから特別図柄1保留球数カウンタ203dの値を抽出し、抽出した値をRAM223の特別図柄1保留球数カウンタ223bに格納する。
【0897】
S605の処理により特図1保留球数コマンドを設定した後は、上述したタイマ割込処理のS103で更新した第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2及び停止種別選択カウンタC3の各値を、特別図柄1保留球格納エリア203aへ格納し(S606)、変動順格納エリア203iの最下位のビットに第1特別図柄に対応するデータを設定する(S607)。なお、S607の処理では、特別図柄1保留球数カウンタ203dまたは特別図柄2保留球数カウンタ203eの値を参照し、その合計値が1であれば、第1エリアを最初のエリアとする。同様に、その値が2であれば第2エリアを、その値が3であれば第3エリアを、その値が4であれば第4エリアを、それぞれ最初のエリアとする。この変動順格納エリア203iに設定された値を上述した変動実行判定処理(S204)にて判別することにより、本制御例のように特別図柄1の抽選契機となる第1入球口64と、特別図柄2の抽選契機となる各第2入球口との2種類が存在する場合にも、入球口に入賞した順序で変動を開始させることができる。
【0898】
S607の処理が終了すると、先読み処理(S620)を実行し、S609の処理へ移行する。一方、第1入球口64への入賞がないか(S601:No)、或いは、第1入球口64への入賞があっても特別図柄1保留球数カウンタ203dの値(N1)が4未満でなければ(S603:No)、S604〜S607、およびS620の処理をスキップして、S609の処理へ移行する。
【0899】
S609の処理では、球が各第2入球口(第2入球口640、または、右側第2入球口640r)のいずれかに入賞(始動入賞)したか否かを判定する(S609)。球が各第2入球口(第2入球口640、または、右側第2入球口640r)に入賞したと判別した場合は(S609:Yes)、特別図柄2保留球数カウンタ203eについて、第1入球口64に入賞した場合と同様の処理を行う。
【0900】
より具体的には、特別図柄2保留球数カウンタ203eの値(特別図柄における変動表示の保留回数N2)を取得し(S610)、値が上限値(本制御例では4)未満であれば(S611:Yes)、特別図柄2保留球数カウンタ203eの値(N2)を1加算し(S612)、特別図柄2保留球数カウンタ203eの値を示す保留球数コマンドを設定する(S613)。そして、第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2、停止種別選択カウンタC3の各値を特別図柄2保留球格納エリア203bへ格納し(S614)、変動順格納エリア203iの最初のエリア(最下位のビット)に特別図柄2に対応するデータを設定し(S615)、先読み処理を実行して(S620)、本処理を終了する。なお、S615での最初のエリアの判定はS607の処理と同様にして行う。
【0901】
また、S609の処理において、各第2入球口(第2入球口640、または、右側第2入球口640r)への入賞がないか(S609:No)、或いは、各第2入球口(第2入球口640、または、右側第2入球口640r)への入賞があっても特別図柄2保留球数カウンタ203eの値(N2)が4未満でなければ(S611:No)、本処理を終了する。
【0902】
次に、図84を参照して、主制御装置110内のMPU201により実行される先読み処理(S620)について説明する。図84は、この先読み処理(S620)を示すフローチャートである。この先読み処理(S620)は、始動入賞処理(図83参照)の中で実行され、各特別図柄の抽選結果を予め判定し、その事前判定結果に基づく入賞情報コマンドを設定するための処理である。
【0903】
先読み処理(S604)では、まず、上述した始動入賞処理のS606、または、S614で取得した第1当たり乱数カウンタC1の値に基づいて、当否判定結果を判定する(S621)。なお、ここで判定される当否判定結果は、通常遊技状態で当たりとなる場合で判定される。変動時間は、保留個数によって可変されて設定されるので、変動開始するタイミングが第1特別図柄と第2特別図柄とで判別できないので、正確な変動開始時の遊技状態を判別することができない。よって、正確に当否判定結果が判別できるのは、高確率遊技状態でも低確率遊技状態でも大当たり判定値が共通している第1当たり乱数カウンタC1の値が「7」である場合だけである。従って、S621の処理では、通常遊技状態中に当たりとして判定されるかが判別される。
【0904】
次いで、S621の処理における当否判定結果が当たりであるか否かを判定する(S622)。当否判定結果が当たりであると判別した場合には(S622:Yes)、上述した始動入賞処理のS606、または、S614で取得した第1当たり種別カウンタC2の値に基づいて、大当たり種別を選択し、抽選結果1とする(S623)。そして、S625の処理へ移行する。
【0905】
一方、S622の処理において、当否判定結果が当たりでない(即ち、外れである)と判別した場合には(S622:No)、抽選結果1を外れとし(S624)、S625の処理へ移行する。S625の処理では、上述した始動入賞処理のS606、または、S614で取得した停止種別選択カウンタC3と抽選結果1に基づいて、停止種別を選択し、抽選結果2とする(S625)。
【0906】
次いで、上述した始動入賞処理のS606、または、S614で取得した変動種別カウンタCS1と抽選結果2とに基づいて、変動パターン(変動時間)を先読みする(S626)。そして、当否(抽選結果1)、停止種別(抽選結果2)、および変動パターンの先読み結果に基づいて入賞コマンドを設定し(S627)、本処理を終了する。
【0907】
このように、本制御例では、第1入球口64、または、各第2入球口(第2入球口640、または、右側第2入球口640r)に遊技球が入賞して、新たに保留記憶されると、その保留記憶された情報(各種カウンタ値)に基づいて、当否判定結果が変動開始前に判別(先読み)されて音声ランプ制御装置113に対して通知される。これにより、保留記憶されている当否判定結果に基づいて、保留球の表示態様を可変させて(例えば、保留球の色を通常とは異なる色で可変して)表示させたり、変動開始前に予告図柄等を表示して遊技者に当否判定結果を示唆する演出を実行できる。
【0908】
次に、図85のフローチャートを参照して、主制御装置110内のMPU201により実行される普通図柄変動処理(S106)について説明する。図85は、この普通図柄変動処理(S106)を示すフローチャートである。この普通図柄変動処理(S106)は、タイマ割込処理(図78参照)の中で実行され、第2図柄表示装置83において行う普通図柄の変動表示や、第2入球口640に付随する電動役物640aの開放時間などを制御するための処理である。
【0909】
この普通図柄変動処理では、まず、今現在が、普通図柄(第2図柄)の当たり中であるか否かを判定する(S701)。普通図柄(第2図柄)の当たり中としては、第2図柄表示装置83において当たりを示す表示がなされている最中と、第2入球口640に付随する電動役物640aの開閉制御がなされている最中とが含まれる。判定の結果、普通図柄(第2図柄)の当たり中であれば(S701:Yes)、そのまま本処理を終了する。
【0910】
一方、普通図柄(第2図柄)の当たり中でなければ(S701:No)、第2図柄表示装置83の表示態様が変動中であるか否かを判定し(S702)、第2図柄表示装置83の表示態様が変動中でなければ(S702:No)、普通図柄保留球数カウンタ203fの値(普通図柄における変動表示の保留回数M)を取得する(S703)。次に、普通図柄保留球数カウンタ203fの値(M)が0よりも大きいか否かを判別し(S704)、普通図柄保留球数カウンタ203fの値(M)が0であれば(S704:No)、そのまま本処理を終了する。一方、普通図柄保留球数カウンタ203fの値(M)が0でなければ(S704:Yes)、普通図柄保留球数カウンタ203fの値(M)を1減算する(S705)。
【0911】
次に、普通図柄保留球格納エリア203cに格納されたデータをシフトする(S706)。S706の処理では、普通図柄保留球格納エリア203cの保留第1エリア〜保留第4エリアに格納されているデータを、実行エリア側に順にシフトさせる処理を行う。より具体的には、保留第1エリア→実行エリア、保留第2エリア→保留第1エリア、保留第3エリア→保留第2エリア、保留第4エリア→保留第3エリアといった具合に各エリア内のデータをシフトする。データをシフトした後は、普通図柄保留球格納エリア203cの実行エリアに格納されている第2当たり乱数カウンタC4の値を取得する(S707)。
【0912】
次に、普通図柄の時短状態中であるか否かを判別する(S708)。具体的には、RAM203の時短中カウンタ203gの値が1以上であるか、または確変フラグ203hがオンである場合に普通図柄の時短中と判別し、時短中カウンタ203gの値が0で、且つ、確変フラグ203hがオフであれば普通図柄の通常状態と判別する。
【0913】
S708の処理において、普通図柄の時短状態中であると判別した場合は(S708:Yes)、今現在が、特別図柄の大当たり中であるか否かを判定する(S709)。特別図柄の大当たり中としては、第1図柄表示装置37及び第3図柄表示装置81において特別図柄の大当たり(特別図柄の大当たり遊技中も含む)を示す表示がなされている最中と、特別図柄の大当たり遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。判定の結果、特別図柄の大当たり中であれば(S709:Yes)、S711の処理に移行する。本制御例では、特別図柄の大当たり中は、普通図柄の抽選が当たりとなりにくくなるように構成されている。これは、特別図柄の大当たり中(即ち、特別遊技状態中)は、遊技者が特定入賞口65aに入賞させようとして球を打つので、第2入球口640に付随する電動役物640aが開放されて、特定入賞口65aに入賞させようとした球が、第2入球口640に入ることをできるだけ抑制するためである。なお、特定入賞口65aは、第2入球口640の直ぐ下に設けられているので、特別図柄の大当たり中に第2入球口640に球が入ることを抑制していても、第2入球口640には球が多く入球する。その結果、ほとんどの場合、パチンコ機10が特別遊技状態(大当たり状態)に移行している間に、特別図柄2についての保留球数が上限値(4個)となる。
【0914】
S709の処理において、特別図柄の大当たり中でなければ(S709:No)、パチンコ機10が特別図柄の大当たり中でなくて、パチンコ機10が普通図柄の時短状態であるので、S707の処理で取得した第2当たり乱数カウンタC4の値と、高確率時用の第2当たり乱数テーブルと基づいて、普通図柄の当たりか否かの抽選結果を取得する(S710)。具体的には、第2当たり乱数カウンタC4の値と、高確率時用の第2当たり乱数テーブル202cに格納されている乱数値と比較する。上述したように、第2当たり種別カウンタC4の値が「5〜204」の範囲にあれば、普通図柄の当たりであると判定し、「0〜4,205〜239」の範囲にあれば、普通図柄の外れであると判定する(図66(c)参照)。
【0915】
S708の処理において、普通図柄の時短状態でない(時短中カウンタ203gの値が0、且つ、確変フラグ203hがオフである)と判別した場合は(S708:No)、S711の処理へ移行する。S711の処理では、パチンコ機10が特別図柄の大当たり中であるか、または、パチンコ機10が普通図柄の通常状態であるので、S707の処理で取得した第2当たり乱数カウンタC4の値と、低確率時用の第2当たり乱数テーブル(図66(c)参照)とに基づいて、普通図柄の当たりか否かの抽選結果を取得する(S711)。具体的には、第2当たり乱数カウンタC4の値と、低確率時用の第2当たり乱数テーブル202cに格納されている乱数値と比較する。上述したように、第2当たり種別カウンタC4の値が「5〜20」の範囲にあれば、普通図柄の当たりであると判定し、「0〜4,21〜239」の範囲にあれば、普通図柄の外れであると判定する(図66(c)参照)。
【0916】
次に、S710またはS711の処理によって取得した普通図柄の抽選結果が、普通図柄の当たりであるかを判定し(S712)、普通図柄の当たりであると判定した場合には(S712:Yes)、当たり時の表示態様を設定する(S713)。このS713の処理では、第2図柄表示装置83における変動表示が終了した後に、停止図柄(第2図柄)として「○」の図柄が点灯表示されるように設定する。
【0917】
そして、普通図柄の時短状態中であるかを判定し(S714)、時短中であれば(S714:Yes)、特別図柄の大当たり中であるか否かを判定する(S715)。S715の判定の結果、特別図柄の大当たり中であると判定した場合は(S715:Yes)、S717の処理に移行する。本制御例では、特別図柄の大当たり中は、球が第2入球口640に入ることをできるだけ抑制するために、普通図柄の当たりになった場合でも、普通図柄の外れとなった場合と同様に、電動役物640aの開放回数および開放時間が設定される。
【0918】
S715の処理において、特別図柄の大当たり中でないと判定した場合は(S715:No)、パチンコ機10が特別図柄の大当たり中でなくて、パチンコ機10が普通図柄の時短状態であるので、第2入球口640に付随する電動役物640aの開放期間を1秒間に設定すると共に、その開放回数を2回に設定し(S716)、S719の処理へ移行する。一方、S714の処理において、普通図柄の時短中でないと判定した場合は(S714:No)、S717の処理へ移行する。S717の処理では、パチンコ機10が特別図柄の大当たり中であるか、又は、パチンコ機10が普通図柄の通常状態であるので、第2入球口640に付随する電動役物640aの開放期間を0.2秒間に設定すると共に、その開放回数を1回に設定し(S717)、S719の処理へ移行する。
【0919】
S712の処理において、普通図柄の外れであると判定した場合には(S712:No)、外れ時の表示態様を設定する(S718)。このS718の処理では、第2図柄表示装置83における変動表示が終了した後に、普通図柄の停止図柄として「×」の図柄が点灯表示されるように設定する。外れ時の表示態様の設定が終了したら、S719の処理へ移行する。
【0920】
S719の処理では、普通図柄の時短状態中であるかを判定し(S719)、時短中であれば(S719:Yes)、第2図柄表示装置83における変動表示の変動時間を3秒間に設定して(S720)、本処理を終了する。一方、普通図柄の通常状態中であれば(S719:No)、第2図柄表示装置83における変動表示の変動時間を30秒間に設定して(S721)、本処理を終了する。このように、普通図柄の高確率時(時短状態時)には、普通図柄の低確率時(通常状態時)と比較して、変動表示の時間が「30秒→3秒」と非常に短くなり、更に、第2入球口640の開放期間が「0.2秒×1回→1秒間×2回」と非常に長くなるので、第2入球口640へ球が入球し易い状態となる。
【0921】
S702の処理において、第2図柄表示装置83の表示態様が変動中であれば(S702:Yes)、第2図柄表示装置83において実行している変動表示の変動時間が経過したか否かを判別する(S722)。なお、ここでの変動時間は、第2図柄表示装置83において変動表示が開始される前に、S720の処理またはS721の処理によって予め設定された時間である。
【0922】
S722の処理において、変動時間が経過していなければ(S722:No)、本処理を終了する。一方、S722の処理において、実行している変動表示の変動時間が経過していれば(S722:Yes)、第2図柄表示装置83の停止表示を設定する(S723)。S723の処理では、普通図柄の抽選が当たりとなって、S713の処理により表示態様が設定されていれば、普通図柄としての「○」図柄が、第2図柄表示装置83において停止表示(点灯表示)されるように設定される。一方、普通図柄の抽選が外れとなって、S718の処理により表示態様が設定されていれば、普通図柄としての「×」図柄が、第2図柄表示装置83において停止表示(点灯表示)されるように設定される。S723の処理により、停止表示が設定されると、次にメイン処理(図89参照)の第2図柄表示更新処理(S1107参照)が実行された場合に、第2図柄表示装置83における変動表示が終了し、S713の処理またはS718の処理で設定された表示態様で、停止図柄(普通図柄)が第2図柄表示装置83に停止表示(点灯表示)される。
【0923】
次に、第2図柄表示装置83において実行中の変動表示が開始されたときに、普通図柄変動処理によって行われた普通図柄の抽選結果(今回の抽選結果)が、普通図柄の当たりであるかを判定する(S724)。今回の抽選結果が普通図柄の当たりであれば(S724:Yes)、第2入球口640に付随する電動役物640aの開閉制御開始を設定し(S725)、本処理を終了する。S725の処理によって、電動役物640aの開閉制御開始が設定されると、次にメイン処理(図89参照)の電動役物開閉処理(S1105参照)が実行された場合に、電動役物640aの開閉制御が開始され、S716の処理またはS717の処理で設定された開放時間および開放回数が終了するまで電動役物640aの開閉制御が継続される。一方、S724の処理において、今回の抽選結果が普通図柄の外れであれば(S724:No)、S725の処理をスキップして、本処理を終了する。
【0924】
次に、図86のフローチャートを参照して、主制御装置110内のMPU201により実行されるスルーゲート通過処理(S107)を説明する。図86は、このスルーゲート通過処理(S107)を示すフローチャートである。このスルーゲート通過処理(S107)は、タイマ割込処理(図78参照)の中で実行され、スルーゲート67における球の通過の有無を判断し、球の通過があった場合に、第2当たり乱数カウンタC4が示す値を取得し保留するための処理である。
【0925】
スルーゲート通過処理では、まず、球がスルーゲート67を通過したか否かを判定する(S801)。ここでは、スルーゲート67における球の通過を3回のタイマ割込処理にわたって検出する。そして、球がスルーゲート67を通過したと判定した場合は(S801:Yes)、普通図柄保留球数カウンタ203fの値(普通図柄における変動表示の保留回数M)を取得する(S802)。そして、普通図柄保留球数カウンタ203fの値(M)が上限値(本制御例では4)未満であるか否かを判定する(S803)。
【0926】
球がスルーゲート67を通過していないか(S801:No)、或いは、球がスルーゲート67を通過していても普通図柄保留球数カウンタ203fの値(M)が4未満でなければ(S803:No)、本処理を終了する。一方、球がスルーゲート67を通過し(S801:Yes)、且つ、普通図柄保留球数カウンタ203fの値(M)が4未満であれば(S803:Yes)、普通図柄保留球数カウンタ203fの値(M)を1加算する(S804)。そして、上述したタイマ割込処理のS103で更新した第2当たり乱数カウンタC4の値を、RAM203の普通図柄保留球格納エリア203cの空き保留エリア(保留第1エリア〜保留第4エリア)のうち最初のエリアに格納して(S805)、本処理を終了する。なお、S805の処理では、普通図柄保留球数カウンタ203fの値を参照し、その値が0であれば、保留第1エリアを最初のエリアとする。同様に、その値が1であれば保留第2エリアを、その値が2であれば保留第3エリアを、その値が3であれば保留第4エリアを、それぞれ最初のエリアとする。
【0927】
図87は、主制御装置110内のMPU201により実行されるNMI割込処理を示すフローチャートである。NMI割込処理は、停電の発生等によるパチンコ機10の電源遮断時に、主制御装置110のMPU201により実行される処理である。このNMI割込処理により、電源断の発生情報がRAM203に記憶される。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG1が停電監視回路252から主制御装置110内のMPU201のNMI端子に出力される。すると、MPU201は、実行中の制御を中断してNMI割込処理を開始し、電源断の発生情報の設定として、電源断の発生情報をRAM203に記憶し(S901)、NMI割込処理を終了する。
【0928】
なお、上記のNMI割込処理は、払出発射制御装置111でも同様に実行され、かかるNMI割込処理により、電源断の発生情報がRAM213に記憶される。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG1が停電監視回路252から払出制御装置111内のMPU211のNMI端子に出力され、MPU211は実行中の制御を中断して、NMI割込処理を開始する。
【0929】
次に、図88を参照して、主制御装置110に電源が投入された場合に主制御装置110内のMPU201により実行される立ち上げ処理について説明する。図88は、この立ち上げ処理を示すフローチャートである。この立ち上げ処理は電源投入時のリセットにより起動される。立ち上げ処理では、まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S1001)。例えば、スタックポインタに予め決められた所定値を設定する。次いで、サブ側の制御装置(音声ランプ制御装置113、払出制御装置111等の周辺制御装置)が動作可能な状態になるのを待つために、ウエイト処理(本制御例では1秒)を実行する(S1002)。そして、RAM203のアクセスを許可する(S1003)。
【0930】
その後は、電源装置115に設けたRAM消去スイッチ122(図3参照)がオンされているか否かを判別し(S1004)、オンされていれば(S1004:Yes)、処理をS1010へ移行する。一方、RAM消去スイッチ122がオンされていなければ(S1004:No)、更にRAM203に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(S1005)、記憶されていなければ(S1005:No)、前回の電源遮断時の処理が正常に終了しなかった可能性があるので、この場合も、処理をS1010へと移行する。
【0931】
RAM203に電源断の発生情報が記憶されていれば(S1005:Yes)、RAM判定値を算出し(S1006)、算出したRAM判定値が正常でなければ(S1007:No)、即ち、算出したRAM判定値が電源遮断時に保存したRAM判定値と一致しなければ、バックアップされたデータは破壊されているので、かかる場合にも処理をS1010へ移行する。なお、メイン処理(図89参照)のS1114の処理で後述する通り、RAM判定値は、例えばRAM203の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。このRAM判定値に代えて、RAM203の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断するようにしても良い。
【0932】
S1010の処理では、サブ側の制御装置(周辺制御装置)となる払出制御装置111を初期化するために払出初期化コマンドを送信する(S1010)。払出制御装置111は、この払出初期化コマンドを受信すると、RAM213のスタックエリア以外のエリア(作業領域)をクリアし、初期値を設定して、遊技球の払い出し制御を開始可能な状態となる。主制御装置110は、払出初期化コマンドの送信後は、RAM203の初期化処理(S1011,S1012)を実行する。
【0933】
上述したように、本パチンコ機10では、例えばホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチ122を押しながら電源が投入される。従って、立ち上げ処理の実行時にRAM消去スイッチ122が押されていれば、RAMの初期化処理(S1011,S1012)を実行する。また、電源断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様に、RAM203の初期化処理(S1011,S1012)を実行する。RAMの初期化処理(S1011,S1012)では、RAM203の使用領域を0クリアし(S1011)、その後、RAM203の初期値を設定する(S1012)。RAM203の初期化処理の実行後は、S1013の処理へ移行する。
【0934】
一方、S1004の処理において、RAM消去スイッチ122がオンされておらず(S1004:No)、電源断の発生情報が記憶されており(S1005:Yes)、更にRAM判定値(チェックサム値等)が正常であれば(S1007:Yes)、RAM203にバックアップされたデータを保持したまま、電源断の発生情報をクリアする(S1008)。次に、サブ側の制御装置(周辺制御装置)を駆動電源遮断時の遊技状態に復帰させるための復電時の払出復帰コマンドを送信し(S1009)、S1013の処理へ移行する。払出制御装置111は、この払出復帰コマンドを受信すると、RAM213に記憶されたデータを保持したまま、遊技球の払い出し制御を開始可能な状態となる。
【0935】
S1013の処理では、演出許可コマンドを音声ランプ制御装置113へ送信し、音声ランプ制御装置113および表示制御装置114に対して各種演出の実行を許可する。次いで、割込みを許可して(S1014)、後述するメイン処理に移行する。
【0936】
次に、図89を参照して、上記した立ち上げ処理後に主制御装置110内のMPU201により実行されるメイン処理について説明する。図89は、このメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、4m秒周期の定期処理としてS1101〜S1107の各処理が実行され、その残余時間でS1110,S1111のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
【0937】
メイン処理においては、まず、タイマ割込処理(図78参照)の実行中に、RAM203に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置(周辺制御装置)に送信する外部出力処理を実行する(S1101)。具体的には、タイマ割込処理(図78参照)におけるS101のスイッチ読み込み処理で検出した入賞検知情報の有無を判別し、入賞検知情報があれば払出制御装置111に対して獲得球数に対応する賞球コマンドを送信する。また、特別図柄変動処理(図79参照)や始動入賞処理(図83参照)で設定された保留球数コマンドを音声ランプ制御装置113に送信する。また、先読み処理(図84参照)で設定された入賞情報コマンドを音声ランプ制御装置113に送信する。更に、この外部出力処理により、第3図柄表示装置81による第3図柄の変動表示に必要な変動パターンコマンド、停止種別コマンド等を音声ランプ制御装置113に送信する。また、大当たり制御処理(図90参照)で設定されたオープニングコマンド、ラウンド数コマンド、エンディングコマンドを音声ランプ制御装置113へ送信する。加えて、球の発射を行う場合には、発射制御装置112へ球発射信号を送信する。
【0938】
次に、変動種別カウンタCS1の値を更新する(S1102)。具体的には、変動種別カウンタCS1を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本制御例では198)に達した際、0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1の更新値を、RAM203の該当するバッファ領域に格納する。
【0939】
変動種別カウンタCS1の更新が終わると、払出制御装置111より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込み(S1103)、次いで、特別図柄の大当たり状態である場合に、大当たり演出の実行や、可変入賞装置65の特定入賞口(大開放口)65aを開放又は閉鎖するための大当たり制御処理を実行する(S1104)。大当たり制御処理では、大当たり状態のラウンド毎に特定入賞口65aを開放し、特定入賞口65aの最大開放時間が経過したか、又は特定入賞口65aに球が規定数入賞したかを判定する。そして、これら何れかの条件が成立すると特定入賞口65aを閉鎖する。この特定入賞口65aの開放と閉鎖とを所定ラウンド数繰り返し実行する。なお、本制御例では、大当たり制御処理(S1104)をメイン処理において実行しているが、タイマ割込処理において実行しても良い。
【0940】
次に、第2入球口640に付随する電動役物640aの開閉制御を行う電動役物開閉処理を実行する(S1105)。電動役物開閉処理では、普通図柄変動処理(図85参照)のS725の処理によって電動役物640aの開閉制御開始が設定された場合に、電動役物640aの開閉制御を開始する。なお、この電動役物640aの開閉制御は、普通図柄変動処理におけるS716の処理、またはS717の処理で設定された開放時間および開放回数が終了するまで継続される。
【0941】
次に、第1図柄表示装置37の表示を更新する第1図柄表示更新処理を実行する(S1106)。第1図柄表示更新処理では、特別図柄1変動開始処理(図81参照)のS407、S409、特別図柄2変動開始処理(図82参照)のS507、または、S509によって変動パターンが設定された場合に、その変動パターンに応じた変動表示を、第1図柄表示装置37において開始する。本制御例では、第1図柄表示装置37のLED37aの内、変動が開始されてから変動時間が経過するまでは、例えば、現在点灯しているLEDが赤であれば、その赤のLEDを消灯すると共に緑のLEDを点灯させ、緑のLEDが点灯していれば、その緑のLEDを消灯すると共に青のLEDを点灯させ、青のLEDが点灯していれば、その青のLEDを消灯すると共に赤のLEDを点灯させる。
【0942】
なお、メイン処理は4ミリ秒毎に実行されるが、そのメイン処理の実行毎にLEDの点灯色を変更すると、LEDの点灯色の変化を遊技者が確認することができない。そこで、遊技者がLEDの点灯色の変化を確認することができるように、メイン処理が実行される毎にカウンタ(図示せず)を1カウントし、そのカウンタが100に達した場合に、LEDの点灯色の変更を行う。即ち、0.4s毎にLEDの点灯色の変更を行う。なお、カウンタの値は、LEDの点灯色が変更されたら、0にリセットされる。
【0943】
また、第1図柄表示更新処理では、特別図柄1変動開始処理(図81参照)のS407,S409、特別図柄2変動開始処理(図82参照)のS507、またはS509によって設定された変動パターンに対応する変動時間が終了した場合に、第1図柄表示装置37において実行されている変動表示を終了し、特別図柄1変動開始処理(図81参照)のS406,S408、特別図柄2変動開始処理(図82参照)のS506、またはS508によって設定された表示態様で、停止図柄(第1図柄)を第1図柄表示装置37に停止表示(点灯表示)する。
【0944】
次に、第2図柄表示装置83の表示を更新する第2図柄表示更新処理を実行する(S1107)。第2図柄表示更新処理では、普通図柄変動処理(図85参照)のS720の処理またはS721の処理によって第2図柄の変動時間が設定された場合に、第2図柄表示装置83において変動表示を開始する。これにより、第2図柄表示装置83では、第2図柄としての「○」の図柄と「×」の図柄とを交互に点灯させる変動表示が行われる。また、第2図柄表示更新処理では、普通図柄変動処理(図85参照)のS723の処理によって第2図柄表示装置83の停止表示が設定された場合に、第2図柄表示装置83において実行されている変動表示を終了し、普通図柄変動処理(図85参照)のS713の処理またはS718の処理によって設定された表示態様で、停止図柄(第2図柄)を第2図柄表示装置83に停止表示(点灯表示)する。
【0945】
その後は、RAM203に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(S1108)、RAM203に電源断の発生情報が記憶されていなければ(S1108:No)、停電監視回路252から停電信号SG1は出力されておらず、電源は遮断されていない。よって、かかる場合には、次のメイン処理の実行タイミングに至ったか否か、即ち今回のメイン処理の開始から所定時間(本制御例では4ミリ秒)が経過したか否かを判別し(S1109)、既に所定時間が経過していれば(S1109:Yes)、処理をS1101へ移行し、上述したS1101以降の各処理を繰り返し実行する。
【0946】
一方、今回のメイン処理の開始から未だ所定時間(4ミリ秒)が経過していなければ(S1109:No)、所定時間に至るまで間、即ち、次のメイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、第1初期値乱数カウンタCINI1、第2初期値乱数カウンタCINI2及び変動種別カウンタCS1の更新を繰り返し実行する(S1110,S1111)。
【0947】
まず、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2との更新を実行する(S1110)。具体的には、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本制御例では399、239)に達した際、0にクリアする。そして、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2の更新値を、RAM203の該当するバッファ領域にそれぞれ格納する。次に、変動種別カウンタCS1の更新を、S1102の処理と同一の方法によって実行する(S1111)。
【0948】
ここで、S1101〜S1107の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次のメイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2の更新を繰り返し実行することにより、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2(即ち、第1当たり乱数カウンタC1の初期値、第2当たり乱数カウンタC4の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCS1についてもランダムに更新することができる。
【0949】
また、S1108の処理において、RAM203に電源断の発生情報が記憶されていれば(S1108:Yes)、停電の発生または電源のオフにより電源が遮断され、停電監視回路252から停電信号SG1が出力された結果、図87のNMI割込処理が実行されたということなので、S1112以降の電源遮断時の処理が実行される。まず、各割込処理の発生を禁止し(S1112)、電源が遮断されたことを示す電源断コマンドを他の制御装置(払出制御装置111や音声ランプ制御装置113等の周辺制御装置)に対して送信する(S1113)。そして、RAM判定値を算出して、その値を保存し(S1114)、RAM203のアクセスを禁止して(S1115)、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。ここで、RAM判定値は、例えば、RAM203のバックアップされるスタックエリア及び作業エリアにおけるチェックサム値である。
【0950】
なお、S1108の処理は、S1101〜S1107で行われる遊技の状態変化に対応した一連の処理の終了時、又は、残余時間内に行われるS1110とS1111の処理の1サイクルの終了時となるタイミングで実行されている。よって、主制御装置110のメイン処理において、各設定が終わったタイミングで電源断の発生情報を確認しているので、電源遮断の状態から復帰する場合には、立ち上げ処理の終了後、処理をS1101の処理から開始することができる。即ち、立ち上げ処理において初期化された場合と同様に、処理をS1101の処理から開始することができる。よって、電源遮断時の処理において、MPU201が使用している各レジスタの内容をスタックエリアへ退避したり、スタックポインタの値を保存したりしなくても、初期設定の処理(S1001)において、スタックポインタが所定値(初期値)に設定されることで、S1101の処理から開始することができる。従って、主制御装置110の制御負担を軽減することができると共に、主制御装置110が誤動作したり、暴走したりすることなく正確な制御を行うことができる。
【0951】
次に、図90のフローチャートを参照して、主制御装置110内のMPU201により実行される大当たり制御処理(S1104)を説明する。図90は、この大当たり制御処理(S1104)を示すフローチャートである。この大当たり制御処理(S1104)は、メイン割込処理(図89参照)の中で実行され、パチンコ機10が特別図柄の大当たり状態である場合に、大当たりに応じた各種演出の実行や、特定入賞口(大開放口)65aを開放又は閉鎖するための処理である。
【0952】
大当たり制御処理では、まず、特別図柄の大当たりの開始タイミングであるかを判定する(S1201)。具体的には、特別図柄変動処理(図79参照)のS219の処理が実行され、特別図柄の大当たりの開始が設定されていれば、大当たりの開始タイミングであると判定する。S1201の処理において、大当たりの開始タイミングと判定した場合には(S1201:Yes)、オープニングコマンドを設定して(S1215)、本処理を終了する。
【0953】
ここで設定されたオープニングコマンドは、RAM203に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶され、MPU201により実行されるメイン処理(図89参照)の外部出力処理(S1101)の中で、音声ランプ制御装置113に向けて送信される。音声ランプ制御装置113は、オープニングコマンドを受信すると、表示用オープニングコマンドを表示制御装置114へ送信する。表示制御装置114によって表示用オープニングコマンドが受信されると、第3図柄表示装置81においてオープニング演出が開始される。
【0954】
一方、S1201の処理において、大当たりの開始タイミングでないと判定した場合には(S1201:No)、大当たり中であるか否かを判定する(S1202)。特別図柄の大当たり中としては、第1図柄表示装置37及び第3図柄表示装置81において特別図柄の大当たり(特別図柄の大当たり遊技中も含む)を示す表示がなされている最中と、特別図柄の大当たり遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。S1202の処理において、特別図柄の大当たり中でなければ(S1202:No)、そのまま本処理を終了する。
【0955】
一方、S1202の処理において、特別図柄の大当たり中であると判定した場合は(S1202:Yes)、次に、新たなラウンドの開始タイミングであるかを判定する(S1203)。S1203の処理において、新たなラウンドの開始タイミングであると判定した場合は(S1203:Yes)、特定入賞口(大開放口)65aを開放し(S1204)、新たに開始するラウンド数を示すラウンド数コマンドを設定する(S1205)。ラウンド数コマンドを設定した後は、本処理を終了する。ここで設定されたラウンド数コマンドは、RAM203に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶され、MPU201により実行されるメイン処理(図89参照)の外部出力処理(S1101)の中で、音声ランプ制御装置113に向けて送信される。音声ランプ制御装置113は、ラウンド数コマンドを受信すると、そのラウンド数コマンドからラウンド数を抽出する。そして、抽出したラウンド数に応じた表示用ラウンド数コマンドを表示制御装置114へ送信する。表示制御装置114によって表示用ラウンド数コマンドが受信されると、第3図柄表示装置81において新たなラウンド演出が開始される。
【0956】
一方、S1203の処理において、新たなラウンドの開始タイミングでないと判定した場合は(S1203:No)、特定入賞口(大開放口)65aの閉鎖条件が成立したかを判定する(S1206)。具体的には、特定入賞口(大開放口)65aを開放した後に所定時間(例えば、30秒)が経過した場合、または、特定入賞口(大開放口)65aを開放した後に球が所定数(例えば、10個)以上入賞した場合に、閉鎖条件が成立したと判定する。
【0957】
S1206の処理において、特定入賞口(大開放口)65aの閉鎖条件が成立したと判定した場合には(S1206:Yes)、特定入賞口(大開放口)65aを閉鎖して(S1207)、本処理を終了する。一方、特定入賞口(大開放口)65aの閉鎖条件が成立していない場合には(S1206:No)、エンディング演出の開始タイミングであるかを判定する(S1208)。具体的には、通常時より多量の賞球の払い出しが行われる特別遊技状態(16ラウンドまたは2ラウンド全て)が終了した場合に、エンディング演出の開始タイミングであると判定する。
【0958】
S1208の処理において、エンディング演出の開始タイミングであると判定した場合には(S1208:Yes)、エンディングコマンドを設定し(S1209)、本処理を終了する。ここで設定されたエンディングコマンドは、RAM203に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶され、MPU201により実行されるメイン処理(図89参照)の外部出力処理(S1101)の中で、音声ランプ制御装置113に向けて送信される。音声ランプ制御装置113は、エンディングコマンドを受信すると、RAM223の入賞情報格納エリア223aに格納されている入賞情報に基づいて、エンディング演出の表示態様を選択する。そして、選択したエンディング演出の表示態様に応じた表示用エンディングコマンドを表示制御装置114へ送信する。表示制御装置114によって表示用エンディングコマンドが受信されると、第3図柄表示装置81においてエンディング演出が開始される。
【0959】
一方、S1208の処理において、エンディングの開始タイミングでない場合には(S1208:No)、次いで、大当たりの終了タイミングであるか否かを判別する(S1210)。S1210の処理において、大当たりの終了タイミングでないと判別した場合は(S1210:No)、そのまま本処理を終了する。一方、S1210の処理において、大当たりの終了タイミングであると判別した場合は(S1210:Yes)、次いで、今回の大当たりが大当たりBであるか否かを判別し(S1211)、大当たりBであれば(S1211:Yes)、大当たりBの終了後に普通図柄の時短状態へと移行させるために、時短中カウンタ203gの値に100を設定し(S1212)、S1214の処理へ移行する。
【0960】
一方、S1211の処理において、今回の大当たりが大当たりBでない(即ち、大当たりAまたはCである)と判別した場合は、大当たりAまたはCの終了後に特別図柄の高確率状態へと移行させるために、確変フラグ203hをオンに設定して(S1213)、S1214の処理へ移行する。
【0961】
S1214の処理では、大当たり中フラグ203kをオフに設定し(S1214)、本処理を終了する。この大当たり制御処理(図90参照)により、大当たりに関する各種設定を行うことができる。
【0962】
<第1制御例における音声ランプ制御装置の制御処理について>
次に、図91から図109を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU221の処理としては大別して、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理と、その立ち上げ処理後に実行されるメイン処理とがある。
【0963】
まず、図91を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される立ち上げ処理を説明する。図91は、この立ち上げ処理を示したフローチャートである。この立ち上げ処理は電源投入時に起動される。
【0964】
立ち上げ処理が実行されると、まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S2001)。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定する。その後、電源断処理中フラグがオンしているか否かによって、今回の立ち上げ処理が瞬間的な電圧降下(瞬間的な停電、所謂「瞬停」)によって、S2219の電源断処理(図93参照)の実行途中に開始されたものであるか否かが判断される(S2002)。図93を参照して後述する通り、音声ランプ制御装置113は、主制御装置110から電源断コマンドを受信すると(図93のS2216参照)、S2219の電源断処理を実行する。かかる電源断処理の実行前に、電源断処理中フラグがオンされ、該電源断処理の終了後に、電源断処理中フラグはオフされる。よって、S2219の電源断処理が実行途中であるか否かは、電源断処理中フラグの状態によって判断できる。
【0965】
電源断処理中フラグがオフであれば(S2002:No)、今回の立ち上げ処理は、電源が完全に遮断された後に開始されたか、瞬間的な停電が生じた後であってS2219の電源断処理の実行を完了した後に開始されたか、或いは、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって(主制御装置110からの電源断コマンドを受信することなく)開始されたものである。よって、これらの場合には、RAM223のデータが破壊されているか否かを確認する(S2003)。
【0966】
RAM223のデータ破壊の確認は、次のように行われる。即ち、RAM223の特定の領域には、S2006の処理によって「55AAh」のキーワードとしてのデータが書き込まれている。よって、その特定領域に記憶されるデータをチェックし、該データが「55AAh」であればRAM223のデータ破壊は無く、逆に「55AAh」でなければRAM223のデータ破壊を確認することができる。RAM223のデータ破壊が確認されれば(S2003:Yes)、S2004へ移行して、RAM223の初期化を開始する。一方、RAM223のデータ破壊が確認されなければ(S2003:No)、S2008へ移行する。
【0967】
なお、今回の立ち上げ処理が、電源が完全に遮断された後に開始された場合には、RAM223の特定領域に「55AAh」のキーワードは記憶されていないので(電源断によってRAM223の記憶は喪失するから)、RAM223のデータ破壊と判断され(S2003:Yes)、S2004へ移行する。一方、今回の立ち上げ処理が、瞬間的な停電が生じた後であってS2219の電源断処理の実行を完了した後に開始されたか、或いは、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって開始された場合には、RAM223の特定領域には「55AAh」のキーワードが記憶されているので、RAM223のデータは正常と判断されて(S2003:No)、S2008へ移行する。
【0968】
一方、S2002の処理において、電源断処理中フラグがオンであると判断した場合は(S2002:Yes)、今回の立ち上げ処理は、瞬間的な停電が生じた後であって、S2219の電源断処理の実行途中に、音声ランプ制御装置113のMPU221にリセットがかかって開始されたものである。かかる場合は電源断処理の実行途中なので、RAM223の記憶状態は必ずしも正しくない。よって、かかる場合には制御を継続することはできないので、処理をS2004へ移行して、RAM223の初期化を開始する。
【0969】
S2004の処理では、RAM223の全範囲の記憶領域をチェックする(S2004)。チェック方法としては、まず、1バイト毎に「0FFh」を書き込み、それを1バイト毎に読み出して「0FFh」であるか否かを確認し、「0FFh」であれば正常と判別する。かかる1バイト毎の書き込み及び確認を、「0FFh」に次いで、「55h」、「0AAh」、「00h」の順に行う。このRAM223の読み書きチェックにより、RAM223のすべての記憶領域が0クリアされる。
【0970】
RAM223のすべての記憶領域について、読み書きチェックが正常と判別されれば(S2005:Yes)、RAM223の特定領域に「55AAh」のキーワードを書き込んで、RAM破壊チェックデータを設定する(S2006)。この特定領域に書き込まれた「55AAh」のキーワードを確認することにより、RAM223にデータ破壊があるか否かがチェックされる。一方、RAM223のいずれかの記憶領域で読み書きチェックの異常が検出されれば(S2005:No)、RAM223の異常を報知して(S2007)、電源が遮断されるまで無限ループする。RAM223の異常は、表示ランプ34により報知される。なお、音声出力装置226により音声を出力してRAM223の異常報知を行うようにしても良いし、表示制御装置114にエラーコマンドを送信して、第3図柄表示装置81にエラーメッセージを表示させるようにしてもよい。
【0971】
S2008の処理では、電源断フラグがオンされているか否かを判別する(S2008)。電源断フラグはS2219の電源断処理の実行時にオンされる(図93のS2218参照)。つまり、電源断フラグは、S2219の電源断処理が実行される前にオンされるので、電源断フラグがオンされた状態でS2008の処理に至るのは、今回の立ち上げ処理が、瞬間的な停電が生じた後であってS2219の電源断処理の実行を完了した状態で開始された場合である。従って、かかる場合には(S2008:Yes)、音声ランプ制御装置113の各処理を初期化するためにRAM223の作業エリアをクリアし(S2009)、処理をS2010へと移行する。なお、RAM223の作業エリアとしては、主制御装置110から受信したコマンド等を記憶する領域以外の領域をいう。
【0972】
一方、電源断フラグがオフされた状態でS2008の処理に至るのは、今回の立ち上げ処理が、例えば電源が完全に遮断された後に開始されたためにS2004からS2006の処理を経由してS2008の処理へ至ったか、或いは、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって(主制御装置110からの電源断コマンドを受信することなく)開始された場合である。よって、かかる場合には(S2008:No)、RAM223の作業領域のクリア処理であるS2009をスキップして、処理をS2010へ移行する。
【0973】
なお、S2009のクリア処理をスキップするのは、S2004からS2006の処理を経由してS2008の処理へ至った場合には、S2004の処理によって、既にRAM223のすべての記憶領域はクリアされているし、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって、立ち上げ処理が開始された場合には、RAM223の作業領域のデータをクリアせず保存しておくことにより、音声ランプ制御装置113の制御を継続できるからである。
【0974】
S2010の処理では、RAM223の初期値を設定する(S2010)。次いで、割込み許可を設定し(S2011)、時間演出の実行期間(特定の時間帯)を判別するための基準の計時情報(基準時刻)を設定するための時間設定処理を実行して(S2012)、メイン処理へ移行する。
【0975】
次に、図92を参照して、音声ランプ制御装置113の立ち上げ処理後に音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される時間設定処理(S2012)について説明を行う。この時間設定処理(S2012)は、特定の時間帯(電源投入から1時間毎に3分間)となったか否かを判別するための基準時刻を設定するための処理である。この時間設定処理(S2012)で設定された基準時刻を基に時間演出を実行する(特殊背面種別を設定する)か否かが判別される。
【0976】
図92は、この時間設定処理(S2012)を示したフローチャートである。この時間設定処理(S2012)では、まず、RTC292の計時する時間情報を取得し(S2101)、取得した時間情報が期限データ内であるか否かを判別する(S2102)。
【0977】
S2101の処理で取得した時間情報が期限データ内であると判別した場合は(S2102:Yes)、時間演出実行フラグ223gをオンに設定する(S2103)。なお、上述した通り、本第1制御例のパチンコ機10では、期限を3ヶ月間に設定している。
【0978】
S2103の処理が終了すると、次いで、S2101の処理で取得した時間情報を投入時間記憶エリア223hに設定し(S2104)、S2105の処理へ移行する。一方、S2102の処理において、取得した時間情報が期限データ内でないと判別した場合は(S2102:No)、S2103およびS2104の処理をスキップし、S2105の処理へ移行する。即ち、期限データ外であれば、時間情報が投入時間記憶エリア223hに設定されないので、時間帯に関係なく、時間演出が実行されることはない。これにより、時間演出の希少性を高めることができるので、期限となるまでに、パチンコ機10で遊技を行いたいと遊技者に思わせることができる。よって、期限内(3ヶ月以内)におけるパチンコ機10の稼働率を向上させることができる。
【0979】
S2105の処理では、モードカウンタ223iに対して、背面Aを示す1を設定し(S2105)、本処理を終了する。このように、立ち上げ処理によって、演出期間の種別を判断するための基準時刻(計時情報)がRAM223の投入時間記憶エリア223hへ格納されるので、その後、基準時刻と現在時刻との差分から、時間演出の実行期間であるか否かを判別することができる。
【0980】
また、ホールの複数のパチンコ機10において、電源を投入する(即ち、立ち上げ処理が行われる)タイミングを合わせておけば、各パチンコ機10の投入時間記憶エリア223hに時刻情報が格納されるタイミングも合わせることができる。投入時間記憶エリア223hに時刻情報が格納されるタイミングが合っていれば、各パチンコ機10において特定の時間帯と判別されるタイミングも合わせることができるので、時間演出の実行期間を合わせることができる。これにより、ホールの関係者は、ホールの複数のパチンコ機10に対して一斉に電源投入をしておくだけで、各パチンコ機10の演出期間を揃えることができる。よって、ホールの複数のパチンコ機10において、統一感の有る演出を表示させることができるので、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
【0981】
次に、図93を参照して、音声ランプ制御装置113の立ち上げ処理後に音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理について説明する。図93は、このメイン処理を示したフローチャートである。メイン処理が実行されると、まず、メイン処理が開始されてから、又は、前回のS2201の処理が実行されてから1m秒以上が経過したか否かが判別され(S2201)、1m秒以上経過していなければ(S2201:No)、S2202〜S2211の処理を行わずにS2212の処理へ移行する。S2201の処理で、1m秒経過したか否かを判別するのは、S2202〜S2211が主に表示(演出)に関する処理であり、短い周期(1m秒以内)で編集する必要がないのに対して、S2212のコマンド判定処理、S2213の変動表示設定処理、S2214の特殊背面設定処理、および、S2215の先読み演出選択処理を短い周期で実行する方が好ましいからである。S2212の処理が短い周期で実行されることにより、主制御装置110から送信されるコマンドの受信洩れを防止でき、S2213の処理が短い周期で実行されることにより、コマンド判定処理によって受信されたコマンドに基づき、変動演出に関する設定を遅滞なく行うことができる。また、S2214の処理が短い周期で実行されることにより、特殊背面種別への切り替えを遅滞なく行うことができ、S2215の処理が短い周期で実行されることにより、連続予告演出(8個保留演出)に関する設定を遅滞なく行うことができる。
【0982】
S2201の処理で1m秒以上経過していれば(S2201:Yes)、まず、S2203〜S2215の処理によって設定された、表示制御装置114に対する各種コマンドを、表示制御装置114に対して送信する(S2202)。次いで、表示ランプ34の点灯態様の設定や後述するS2208の処理で編集されるランプの点灯態様となるよう各ランプの出力を設定し(S2203)、その後電源投入報知処理を実行する(S2204)。電源投入報知処理は、電源が投入された場合に所定の時間(例えば30秒)電源が投入されたことを知らせる報知を行うものであり、その報知は音声出力装置226やランプ表示装置227により行われる。また、第3図柄表示装置81の画面において電源が供給されたことを報知するようコマンドを表示制御装置114に送信するものとしても良い。なお、電源投入時でなければ、電源投入報知処理による報知は行わずにS2205の処理へ移行する。
【0983】
S2205の処理では客待ち演出処理が実行され、その後、保留個数表示更新処理が実行される(S2206)。客待ち演出処理では、パチンコ機10が遊技者により遊技されない時間が所定時間経過した場合に、第3図柄表示装置81の表示をタイトル画面に切り替える設定などが行われ、その設定がコマンドとして表示制御装置114に送信される。保留個数表示更新処理では、特別図柄1保留球数カウンタ223bおよび特別図柄2保留球数カウンタ223cの値に応じて保留ランプ(図示せず)を点灯させる処理が行われる。
【0984】
その後、枠ボタン入力監視・演出処理が実行される(S2207)。この枠ボタン入力監視・演出処理では、演出効果を高めるために遊技者に操作される枠ボタン22が押下されたか否かの入力を監視し、枠ボタン22の入力が確認された場合に対応した演出を設定するための処理である。この枠ボタン入力監視・演出処理(S2207)の詳細については、図94を参照して後述する。
【0985】
枠ボタン入力監視・演出処理が終わると、ランプ編集処理を実行し(S2208)、その後音編集・出力処理を実行する(S2209)。ランプ編集処理では、第3図柄表示装置81で行われる表示に対応するよう電飾部29〜33の点灯パターンなどが設定される。音編集・出力処理では、第3図柄表示装置81で行われる表示に対応するよう音声出力装置226の出力パターンなどが設定され、その設定に応じて音声出力装置226から音が出力される。
【0986】
S2209の処理後、液晶演出実行管理処理が実行される(S2210)。液晶演出実行管理処理では、主制御装置110から送信される変動パターンコマンドに基づいて第3図柄表示装置81で行われる変動表示に要する時間と同期した時間が設定される。この液晶演出実行監視処理で設定された時間に基づいてS2208のランプ編集処理が実行される。なお、S2209の音編集・出力処理も第3図柄表示装置81で行われる変動表示に要する時間と同期した時間で実行される。
【0987】
S2210の処理が終了すると、回転表示動作設定処理が実行される(S2211)。この回転表示動作設定処理は、回転ユニット500の演出動作を設定するための処理である。この回転表示動作設定処理(S2211)の詳細については、図99を参照して後述する。
【0988】
S2212の処理では、主制御装置110より受信したコマンドに応じた処理を行うコマンド判定処理が実行される(S2212)。このコマンド判定処理の詳細については、図101を参照して後述する。そして、コマンド判定処理の後、変動表示設定処理が実行される(S2213)。変動表示設定処理では、第3図柄表示装置81において変動演出を実行させるために、主制御装置110より受信した変動パターンコマンドに基づいて表示用変動パターンコマンドが生成されて設定される。その結果、そのコマンドが表示制御装置114に送信される。なお、この変動表示設定処理の詳細については、図105を参照して後述する。
【0989】
S2213の処理が終了すると、特殊背面設定処理が実行される(S2214)。この特殊背面設定処理では、RTC292の計時する現在時刻に基づいて、時間演出用の背面画像に変更するか否かを判別するための処理である。この特殊背面設定処理(S2214)の詳細については、図108を参照して後述する。
【0990】
次いで、先読み演出選択処理を実行する(S2215)。この先読み演出選択処理は、連続予告演出(8個保留演出)の実行判定を行うための処理である。この先読み演出選択処理(S2215)の詳細については、図109を参照して後述する。
【0991】
S2215の処理が終わると、ワークRAM233に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別する(S2216)。電源断の発生情報は、主制御装置110から電源断コマンドを受信した場合に記憶される。S2216の処理において、電源断の発生情報が記憶されていると判別した場合は(S2216:Yes)、電源断フラグ及び電源断処理中フラグを共にオンして(S2218)、電源断処理を実行する(S2219)。電源断処理の実行後は、電源断処理中フラグをオフし(S2220)、その後、処理を、無限ループする。電源断処理では、割込処理の発生を禁止すると共に、各出力ポートをオフして、音声出力装置226およびランプ表示装置227からの出力をオフする。また、電源断の発生情報の記憶も消去する。
【0992】
一方、S2216の処理で電源断の発生情報が記憶されていなければ(S2216:No)、RAM223に記憶されるキーワードに基づき、RAM223が破壊されているか否かが判別され(S2217)、RAM223が破壊されていなければ(S2217:No)、S2201の処理へ戻り、繰り返しメイン処理が実行される。一方、RAM223が破壊されていれば(S2217:Yes)、以降の処理の実行を停止させるために、処理を無限ループする。ここで、RAM破壊と判別されて無限ループするとメイン処理が実行されないので、その後、第3図柄表示装置81による表示が変化しない。よって、遊技者は、異常が発生したことを知ることができるので、ホールの店員などを呼びパチンコ機10の修復などを頼むことができる。また、RAM223が破壊されていると確認された場合に、音声出力装置226やランプ表示装置227によりRAM破壊の報知を行うものとしても良い。
【0993】
次に、図94を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される枠ボタン入力監視・演出処理(S2207)について説明する。図94は、枠ボタン入力監視・演出処理(S2207)を示したフローチャートである。この枠ボタン入力監視・演出処理(S2207)は、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図93参照)の中で実行され、上述したように、枠ボタン22に対する押下を監視し、枠ボタン22の押下が検出された場合に対応した演出を設定する処理である。
【0994】
枠ボタン入力監視・演出処理(S2207)では、まず、枠ボタン22の押下を検出したか否かを判別する(S2301)。S2301の処理において、枠ボタン22の押下を検出したと判別した場合は(S2301:Yes)、押下に対応する制御を行うための押下時制御処理が実行される(S2302)。この押下時制御処理(S2302)の詳細については、図95および図96を参照して後述する。押下時制御処理が終了すると、S2304の処理へ移行する。
【0995】
一方、S2301の処理において、枠ボタン22の押下を検出してないと判別した場合は(S2301:No)、押下演出(通常押下演出、特殊押下演出)の態様を更新するための押下演出設定処理を実行する(S2303)。この押下演出設定処理(S2303)の詳細については、図97を参照して後述する。押下演出設定処理が終了すると、S2304の処理へ移行する。
【0996】
S2302またはS2303の処理が終了すると、タッチセンサ290の出力を監視して、対応する制御を行うためのタッチセンサ制御処理を実行し(S2304)、本処理を終了する。このタッチセンサ制御処理(S2304)の詳細については、図98を参照して後述する。
【0997】
ここで、図95を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される押下時制御処理(S2302)について説明する。図95は、押下時制御処理(S2302)を示したフローチャートである。この押下時制御処理(S2302)は、上述した通り、枠ボタン22の押下を検出した場合に、対応する制御を行うための処理である。
【0998】
押下時制御処理(S2302)では、まず、背面変更禁止フラグ223uがオンであるか否かを判定する(S2401)。S2401の処理において、背面変更禁止フラグ223uがオフである(即ち、オンでない)と判定した場合は(S2401:No)、枠ボタン22を遊技者が押下する毎に背面種別を変更可能な期間であることを意味する。よって、この場合は、背面種別を変更するために、まず、モードカウンタ223iの値を更新する(S2402)。具体的には、上述した通り、1〜3の範囲内で値を1更新する。例えば、更新前の値が1であれば、値を2に更新し、更新前の値が2であれば、値を3に更新する。また、更新前の値が3であれば、値を1に更新する。
【0999】
S2402の処理が終了すると、次に、更新後のモードカウンタ223iの値に対応する背面種別を背面切替テーブル222c(図70(b)参照)から特定し(S2403)、特定した背面種別を表示制御装置114に通知するための表示用背面画像変更コマンドを設定して(S2404)、本処理を終了する。この表示用背面画像変更コマンドに基づいて、表示制御装置114において、背面画像の変更が実行される。これにより、遊技者の枠ボタン22に対する操作を検出する毎に、背面画像を変更することができるので、遊技者の好みのタイミングで好みの背面種別に変更させることができる。よって、遊技者毎の趣向に合わせた表示態様を提供することができる。
【1000】
一方、S2401の処理において、背面変更禁止フラグ223uがオンであると判別した場合は(S2401:Yes)、押下期間タイマ223jの値が0より大きいか否か(即ち、通常押下演出、または特殊押下演出の実行中であるか否か)を判別し(S2405)、押下期間タイマ223jの値が0より大きくない(即ち、0である)と判別した場合は(S2405:No)、本処理を終了する。
【1001】
S2405の処理において、押下期間タイマ223jの値が1以上(0より大きい)と判別した場合は(S2405:Yes)、通常押下演出、又は特殊押下演出のどちらかが実行中であることを意味する。よって、この場合は、押下演出中フラグ223vを読み出して、押下期間(押下演出)の種別を特定する(S2406)。そして、特殊押下演出の押下期間(連続予告時の押下期間)であるか否かを判別し(S2407)、特殊押下演出の押下期間であると判別した場合は(S2407:Yes)、特殊押下演出中の押下に対して特殊報知音を設定するか否か判別するための特殊報知音設定処理を実行して(S2408)、本処理を終了する。この特殊報知音設定処理(S2408)の詳細については、図96を参照して後述する。
【1002】
一方、S2407の処理において、特殊押下演出の押下期間でない(連続予告時の押下期間でない)と判別した場合は(S2407:No)、通常押下演出の押下期間であることを意味するので、通常押下演出の予告種別を決定するための処理を実行する。具体的には、演出カウンタ223fの値に対応する予告種別を、押下時予告選択テーブル222b(図70(a)参照)から選択する(S2409)。次いで、選択した予告種別を表示制御装置114に通知するための表示用予告コマンドを設定し(S2410)、本処理を終了する。
【1003】
次に、図96を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される特殊報知音設定処理(S2408)について説明する。図96は、特殊報知音設定処理(S2408)を示したフローチャートである。この特殊報知音設定処理(S2408)は、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される押下時制御処理(図95参照)の中で実行され、上述したように、枠ボタン22の押下に対して特殊報知音を設定するか否か判別するための処理である。
【1004】
特殊報知音設定処理(S2408)では、まず、特殊報知中フラグ223wがオンであるか否かを判定し(S2501)、特殊報知中フラグ223wがオフであれば(S2501:No)、大当たりに対応する変動表示中であるか否かを判定する(S2502)。S2502の処理において、大当たりに対応する変動中であると判定した場合は(S2502:Yes)、次いで、特殊報知の実行抽選を行い、特殊報知音を設定するか否か判定する(S2503)。具体的には、大当たり変動において、例えば、20%の割合で特殊報知の実行抽選にて当選と判定される。S2503の処理において、特殊報知の実行抽選に応戦したと判定した場合は(S2503:Yes)、特殊報知中フラグ223wをオンに設定し、特殊報知音を設定するためのS2506の処理へ移行する。
【1005】
一方、S2501の処理において、特殊報知中フラグ223wがオンであると判別した場合は(S2501:Yes)、前回以前の特殊報知音設定処理(図96参照)において、既に特殊報知の実行抽選に当選していることを意味し、特殊押下期間が終了するまで枠ボタン22の押下に応じて特殊報知音を設定可能な状態であるので、S2502からS2504の処理をスキップし、特殊報知音を設定するためのS2506の処理へ移行する。S2506の処理では、特殊報知音の出力を音声出力装置226に指示するための音声用特殊報知音コマンドを設定する(S2506)。ここで設定された特殊報知音コマンドは、メイン処理のコマンド出力処理(図93のS2202参照)において、音声出力装置226に出力される。特殊報知音コマンドを受信した音声出力装置226は、特殊報知音を出力する。これにより、実行中の大当たり変動の結果が報知されるよりも前に、特殊報知音によって遊技者に大当たりとなることを察知させることができる。よって、遊技者に対して優越感を抱かせることができる。
【1006】
S2506の処理が終了すると、次に、押下期間タイマ223jの値を1減算し(S2507)、減算後の押下期間タイマ223jの値が0であるか否かを判定する(S2508)。S2508の処理において、減算後の押下期間タイマ223jの値が0であると判定した場合は(S2508:Yes)、S2509の処理へ移行する。
【1007】
一方で、S2502の処理において、大当たりに対応する変動表示の実行中でないと判定したか(S2502:No)、或いは、S2503の処理において、特殊報知の実行抽選で非当選になったと判定した場合(S2503:No)は、特殊報知音が出力されない失敗演出を設定し(S2505)、S2509の処理へ移行する。この失敗演出が設定されると、例えば、第3図柄表示装置81に表示されていたボタンの画像(図61参照)が消滅すると共に、画面上に「残念」という文字が表示される。これにより、特殊報知音の実行抽選で非当選になったか、または今回の変動表示が外れに対応する変動表示であるかのどちらかであることを遊技者に認識させることができる。よって、実行中の変動表示の結果、大当たりが報知されることを期待して変動表示に注目させることができる。
【1008】
S2509の処理では、特殊押下演出の終了を設定する(S2509)。その後、背面変更禁止フラグ223u、押下演出中フラグ223vおよび特殊放置中フラグ223wをオフに設定し(S2510)、本処理を終了する。一方、S2508の処理において、減算後の押下期間タイマ223jの値が1以上(0でない)と判別した場合は(S2508:No)、S2509およびS2510の処理をスキップして、本処理を終了する。
【1009】
この特殊報知音設定処理(図96参照)により、一旦特殊報知音の実行抽選に当選すれば、押下期間が残っている限り、繰り返し特殊報知音の出力を設定することができる。よって、遊技者が枠ボタン22を押下し続けることで、好きな回数の特殊報知音を聴くことができるので、遊技者に対してより大きな満足感を抱かせることができる。また、早く枠ボタン22を押下する程、特殊報知音を聴くチャンスが増えるので、特殊押下演出が実行された場合に、積極的に枠ボタン22を操作(押下)させることができる。よって、遊技者の特殊押下演出に対する参加意欲を向上させることができる。
【1010】
次に、図97を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される押下演出設定処理(S2303)について説明する。図97は、押下演出設定処理(S2303)を示したフローチャートである。この押下演出設定処理(S2303)は、枠ボタン入力監視・演出処理(図94参照)において、枠ボタン22の押下が検出されなかった場合に実行され、上述した通り、押下演出(通常押下演出、特殊押下演出)の態様を更新するための処理である。
【1011】
この押下演出設定処理(S2303)では、まず、押下演出(通常押下演出、特殊押下演出)の開始タイミングであるか否かを判定する(S2601)。押下演出の開始タイミングは、変動表示の態様毎に予め演出開始時間が定められている。具体的には、例えば、通常押下演出は、リーチが発生してから1秒後が開始タイミングと定められている。なお、本制御例では、当たりスーパーリーチや外れスーパーリーチ等、リーチが発生する態様の変動表示では、リーチの発生が変動開始から10秒後となっている。よって、通常押下演出が実行される態様の変動表示では、変動開始からの経過時間が11秒(10秒+1秒)となったタイミングで、通常押下演出の開始タイミングと判定される。
【1012】
S2601の処理において、押下演出の開始タイミングであると判定した場合は(S2601:Yes)、押下期間タイマ223jの値に、今回の押下演出に対応する上限値を設定する(S2602)。具体的には、通常押下演出であれば、1秒間に対応するタイマ値が設定され、特殊押下演出であれば、3秒間のタイマ値が設定される。ここで、特殊押下演出の方が長い演出期間が設定されるのは、遊技者に対して特殊報知音を聴かせるチャンスをより多くするためである。上述した通り、本第1制御例では、特殊押下演出において特殊報知音の実行抽選に当選すると、以降、特殊押下演出の演出期間が終了するまで、枠ボタン22が押下される毎に特殊報知音を設定可能に構成している。このため、演出期間が短いと、遊技者が十分な回数特殊報知音を聴く(枠ボタン22を操作する)前に、演出期間が満了してしまい、遊技者に対して不満感を抱かせてしまう虞がある。これに対して本第1制御例では、特殊押下演出の演出期間を、通常押下演出の演出期間よりも長い(3倍の)時間を設定する構成としている。このように構成することで、特殊報知音の実行が決定された場合に、特殊押下演出の演出期間の中で、遊技者が十分な回数枠ボタン22を押下することができる。よって、遊技者を満足させることができる。
【1013】
S2602の処理において、押下期間タイマ223jに上限値を設定した後は、押下演出中フラグ223vのうち、今回の押下演出に対応するビットをオンに設定し(S2603)、背面変更禁止フラグ223uをオンに設定して(S2604)、本処理を終了する。なお、上述した通り、押下演出中フラグ223vは、上位ビットが通常押下演出、下位ビットが特殊押下演出に対応する。
【1014】
一方、S2601の処理において、押下演出の開始タイミングでないと判別した場合は(S2601:No)、押下期間タイマ223jの値が0より大きいか否か(押下演出の演出期間が残っているか否か)を判定する(S2605)。S2605の処理において、押下期間タイマ223jの値が1以上(押下演出の演出期間が残っている)と判別した場合は(S2605:Yes)、押下期間タイマ223jの値を1減算し(S2606)、減算後の押下期間タイマ223jの値が0であるか否かを判定する(S2607)。
【1015】
S2607の処理において、減算後の押下期間タイマ223jの値が0であると判定した場合は(S2607:Yes)、押下演出の終了を設定する(S2608)。その後、背面変更禁止フラグ223uと押下演出中フラグ223vの全ビットとをオフに設定し(S2609)、本処理を終了する。
【1016】
一方、S2605の処理において、押下期間タイマ223jの値が0より大きくない(即ち、0である)と判別した場合と(S2605:No)、S2607の処理において、減算後の押下期間タイマ223jの値が1以上(0でない)と判別した場合は(S2607:No)、そのまま本処理を終了する。
【1017】
この押下演出設定処理(図97参照)により、押下期間タイマ223jの値を更新し、押下演出の開始、および終了を好適に設定することができる。
【1018】
次に、図98を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるタッチセンサ制御処理(S2304)について説明する。図98は、タッチセンサ制御処理(S2304)を示したフローチャートである。このタッチセンサ制御処理(S2304)は、枠ボタン入力監視・演出処理(図94参照)の中で実行され、上述したように、タッチセンサ290の出力を監視して、タッチ操作があった場合に対応する制御を実行するための処理である。
【1019】
タッチセンサ制御処理(S2304)では、まず、タッチ演出の実行期間中であるか否かを判定する(S2701)。ここで、タッチ演出は、変動表示中に実行される興趣演出の一態様であり、第3図柄表示装置81の表示画面に触れることを遊技者に促す態様の演出である。S2701の処理において、タッチ演出の実行期間中でないと判別した場合は(S2701:No)、そのまま本処理を終了する。一方、S2701の処理において、タッチ演出の実行期間中であると判別した場合は(S2701:Yes)、タッチ演出有効時間記憶エリア223oに格納されているタッチ演出の有効時間を減算し(S2702)、タッチセンサ290の出力がオンになったか否かを判別する(S2703)。
【1020】
S2703の処理において、タッチセンサ290の出力がオンであると判別した場合は(S2703:Yes)、タッチセンサ290の出力がオンとなったことを示す表示用タッチコマンドを設定する(S2704)。次いで、レベル記憶エリア223kの値に1を加算し(S2705)、加算後の値に対応した期待度を示す表示用コマンドを設定する(S2706)。なお、レベル記憶エリア223kに格納された値が、実行中のタッチ演出に対応して設定された上限値に到達している場合には、レベル記憶エリア223kの値の更新や、コマンドの設定が行われない。S2706の処理が終了すると、間隔カウンタ223pの値をリセットし(S2707)、S2712の処理へ移行する。
【1021】
一方、S2703の処理において、タッチセンサ290の出力がオフであると判別した場合は(S2703:No)、間隔カウンタ223pの値に1を加算し(S2708)、間隔カウンタ223pの値が上限値であるか否かを判定する(S2709)。S2709の処理において、間隔カウンタ223pの値が上限値であると判別した場合は(S2709:Yes)、レベル記憶エリア223kに格納された値を1減算する(S2710)。そして、減算後の値に対応した期待度を示す表示用コマンドを設定し(S2711)、S2712の処理へ移行する。
【1022】
一方、S2709の処理において、間隔カウンタ223pの値が上限値でないと判別した場合は(S2709:No)、S2710およびS2711の処理をスキップし、S2712の処理へ移行する。
【1023】
S2712の処理では、タッチ演出の有効時間がS2702の処理により0に更新されたか否かを判定する(S2712)。S2712の処理において、タッチ演出の有効時間が0であると判別した場合は(S2712:Yes)、レベル記憶エリア223kの値に対応する態様の報知演出を設定し(S2713)、タッチ演出の終了を設定して(S2714)、本処理を終了する。
【1024】
一方、S2712の処理において、タッチ演出の有効時間が0でないと判別された場合は(S2712:No)、S2713およびS2714の処理をスキップして、本処理を終了する。
【1025】
次に、図99を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される回転表示動作設定処理(S2211)について説明する。図99は、回転表示動作設定処理(S2211)を示したフローチャートである。この回転表示動作設定処理(S2211)は、メイン処理(図93参照)の中で実行され、上述したように、回転ユニット500の演出動作を設定するための処理である。
【1026】
回転表示動作設定処理(S2211)では、まず、回転表示演出の開始タイミングであるかを判定する(S2801)。ここで、回転表示演出は、大当たりに対応する変動表示の一部で実行される可能性があり、例えば、変動停止の5秒前に実行開始される。S2801の処理において、回転表示演出の開始タイミングである(回転表示演出を伴う態様の変動表示の変動停止の5秒前である)と判定した場合は(S2801:Yes)、回転表示装置の回動開始を設定する(S2802)。なお、ここでは、駆動モータ457を制御するドライバICに対して、0.1秒間に1回転の回転速度を設定する。そして、回転表示演出フラグ223abをオンに設定することで回転表示演出の実行中を示し(S2803)、本処理を終了する。
【1027】
一方、S2801の処理において、回転表示演出の開始タイミングでなければ(S2801:No)、回転表示演出フラグ223abがオンであるか否かを判定する(S2804)。回転表示演出フラグ223abがオフである(即ち、オンでない)と判別した場合は(S2804:No)、そのまま本処理を終了する。
【1028】
一方、S2804の処理において、回転表示演出フラグ223abがオンであると判別した場合は(S2804:Yes)、回転表示演出の実行中であることを意味するので、次に、回転表示演出の終了タイミングであるか否かを判別する(S2805)。S2805の処理において、回転表示演出の終了タイミングであると判別した場合は(S2805:Yes)、回転表示演出の終了を設定し(S2806)、回転数カウンタ223aaの値、回転表示演出フラグ223ab、および点灯設定済フラグ223acを全てリセットして(S2807)、本処理を終了する。
【1029】
一方、S2805の処理において、回転表示演出の終了タイミングでないと判別した場合は(S2805:No)、次いで、点灯設定済フラグ223acがオンであるか否かを判別する(S2808)。S2808の処理において、点灯設定済フラグ223acがオンであると判別した場合は(S2808:Yes)、回転動作の進行状況(回転位置)に応じて各LED1〜40の点灯パターンを更新するための点灯設定更新処理を実行し(S2809)、本処理を終了する。この点灯設定更新処理(S2809)の詳細については、図100を参照して後述する。
【1030】
S2808の処理において、点灯設定済フラグ223acがオフである(即ち、オンでない)と判別した場合は(S2808:No)、回転ユニット500の回転動作を開始してから、最初の点灯設定(発光パターン)が未設定であることを意味するので、次に、回転ユニット500に設けられた原点センサの出力がオンであるか否かを判定する(S2810)。なお、本制御例では、回転ユニット500の回転速度が十分に安定してから発光パターンの設定を開始する構成としている。具体的には、回転ユニット500が10周した後で、発光パターンを設定開始する構成としている。
【1031】
S2810の処理において、原点センサの出力がオフである(即ち、オンでない)と判別した場合は(S2810:No)、回転ユニット500の回転位置が中途半端な位置であり、発光パターンの設定開始をすることができないため、そのまま本処理を終了する。
【1032】
一方、S2810の処理において、原点センサの出力がオンであると判別した場合は(S2810:Yes)、回転数カウンタ223aaの値に1加算し(S2811)、加算後の回転数カウンタ223aaの値が10であるか否かを判定する(S2812)。即ち、回転ユニット500の回転動作が開始されてから、回転ユニット500が10周したか否かを判別する。S2812の処理において、加算後の回転数カウンタ223aaの値が10でないと判別した場合は(S2812:No)、回転速度が安定していない可能性があり、発光パターンの設定開始をするべきでないので、そのまま本処理を終了する。
【1033】
一方、S2812の処理において、加算後の回転数カウンタ223aaの値が10であると判別した場合は(S2812:Yes)、回転ユニット500の回転動作が開始されてから十分な回転回数(10周)に到達し、回転速度が安定しているとみなせるので、動作シナリオテーブル222fに基づく点灯パターンの設定を開始する。具体的には、まず、動作ポインタ223aeをリセットする(S2813)。そして、リセット後の動作ポインタ223aeの値(00H)に対応する回転ユニット500の発光パターンを、動作シナリオテーブル222f(図71(c)参照)から読み出して、各LED1〜40に設定し(S2814)、本処理を終了する。
【1034】
この回転表示動作設定処理(図99参照)により、回転表示演出を適切に実行することができる。
【1035】
次に、図100を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される点灯設定更新処理(S2809)について説明する。図100は、点灯設定更新処理(S2809)を示したフローチャートである。この点灯設定更新処理(S2809)は、回転表示動作設定処理(図99参照)の中で実行され、上述したように、回転ユニット500の回転動作の進行状況(回転位置)に応じて各LED1〜40の点灯パターンを更新するための処理である。
【1036】
この点灯設定更新処理(S2809)では、まず、回転ユニット500に設けられた原点センサの出力がオンであるか否かを判定する(S2901)。S2901の処理において、原点センサの出力がオンであると判別した場合は(S2901:Yes)、回転数カウンタ223aaの値に1加算し(S2902)、ステップカウンタ223adの値と動作ポインタ223aeの値とをリセットする(S2903)。次いで、リセット後の動作ポインタ223aeの値(00H)に対応する発光パターンを、動作シナリオテーブル222f(図71(c)参照)から読み出して各LED1〜40に設定し(S2904)、本処理を終了する。回転ユニット500の原点センサがオン出力となる毎に動作ポインタ223aeをリセットして動作シナリオテーブル222fの先頭から発光パターンを再設定する構成とすることにより、回転ユニット500の回転回数によらず、各LEDの発光、消灯のタイミングがずれてしまうことを抑制することができる。
【1037】
一方、S2901の処理において、原点センサがオフである(即ち、オンでない)と判別した場合は(S2901:No)、動作シナリオテーブル222f(図71(c)参照)とステップカウンタ223adの値とを読み出し(S2905)、ステップカウンタ223adの値が動作ポインタ223aeの値に対応する値であるか否かを判定する(S2906)。ステップカウンタ223adの値が動作ポインタ223aeの値に対応する値であると判別した場合は(S2906:Yes)、そのまま本処理を終了する。
【1038】
一方、S2906の処理において、ステップカウンタ223adの値が動作ポインタ223aeの値に対応する値でないと判別した場合は(S2906:No)、動作ポインタ223aeの値に1を加算し(S2907)、加算後の動作ポインタ223aeの値に対応する発光パターンを、動作シナリオテーブル222f(図71(c)参照)から読み出して各LED1〜40に設定し(S2908)、本処理を終了する。
【1039】
この点灯設定更新処理(図100参照)を実行することにより、回転動作の進行状況に応じて各LED1〜40の点灯および消灯を適切に制御することができるので、図58に示した「当たり」の文字の残像を好適に遊技者に知覚させることができる。
【1040】
次に、図101を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるコマンド判定処理(S2212)について説明する。図101は、このコマンド判定処理(S2212)を示したフローチャートである。このコマンド判定処理(S2212)は、メイン処理(図93参照)の中で実行され、主制御装置110から受信したコマンドの種別に応じた制御を実行するための処理である。
【1041】
コマンド判定処理では、まず、RAM223に設けられたコマンド記憶領域から、未処理のコマンドのうち主制御装置110より受信した最初のコマンドを読み出し、解析して、主制御装置110より変動パターンコマンドを受信したか否かを判定する(S3001)。変動パターンコマンドを受信したと判定した場合には(S3001:Yes)、RAM223に設けられた変動開始フラグ223dをオンに設定し(S3002)、受信した変動パターンコマンドから変動パターン種別を抽出して(S3003)、メイン処理に戻る。ここで抽出された変動パターン種別は、RAM223に記憶され、後述の変動表示設定処理(図105参照)の中で、変動パターンの詳細な表示態様を決定するために参照される。そして、表示制御装置114に対して変動演出の開始とその変動パターン種別を通知する表示用変動パターンコマンドを設定するために用いられる。
【1042】
一方、S3001の処理において、変動パターンコマンドを受信していないと判定した場合には(S3001:No)、次いで、主制御装置110より停止種別コマンドを受信したか否かを判定する(S3004)。そして、停止種別コマンドを受信した場合には(S3004:Yes)、RAM223の停止種別選択フラグ223eをオンに設定し(S3005)、受信した停止種別コマンドから停止種別を抽出して(S3006)、メイン処理に戻る。ここで抽出された停止種別は、RAM223に記憶され、後述の変動表示設定処理(図105参照)が実行される場合に参照される。そして、表示制御装置114に対して変動演出の停止種別を通知する表示用停止種別コマンドを設定するために用いられる。
【1043】
一方、S3004の処理において、停止種別コマンドを受信していないと判定した場合は(S3004:No)、次いで、主制御装置110より保留球数コマンドを受信したか否かを判定する(S3007)。そして、保留球数コマンドを受信していると判定した場合には(S3007:Yes)、受信した保留球数コマンドに対応する特別図柄(特別図柄1、または特別図柄2)の保留球数カウンタに、受信した保留球数コマンドに含まれている値を格納し(S3008)、本処理を終了する。具体的には、今回受信した保留球数コマンドが特別図柄1に対応する保留球数コマンドである場合は、受信した保留球数コマンドから、主制御装置110の特別図柄1保留球数カウンタ203dの値(特別図柄1における変動表示の保留回数N1)を抽出し、これを音声ランプ制御装置113の特別図柄1保留球数カウンタ223bに格納する。一方、今回受信した保留球数コマンドが特別図柄2に対応する保留球数コマンドである場合は、受信した保留球数コマンドから、主制御装置110の特別図柄2保留球数カウンタ203eの値(特別図柄2における変動表示の保留回数N2)を抽出し、これを音声ランプ制御装置113の特別図柄2保留球数カウンタ223cに格納する。
【1044】
なお、S3008の処理で特別図柄1保留球数カウンタ223b、および特別図柄2保留球数カウンタ223cの何れかの値が変更された場合には、更新後のカウンタ値を表示制御装置114に通知するための表示用保留球数コマンドが設定される。この表示用保留球数コマンドにより、実際の保留球数を表示制御装置114に対して通知することができるので、第3図柄表示装置81の保留表示エリアDs1bにおいて、常に正確な個数の保留図柄を表示させることができる。
【1045】
一方、S3007の処理において、保留球数コマンドを受信していないと判定した場合には(S3007:No)、主制御装置110より入賞情報コマンドを受信したか否かを判定する(S3009)。そして、入賞情報コマンドを受信したと判定した場合には(S3009:Yes)、入賞コマンド受信処理を実行し(S3010)、本処理を終了する。
【1046】
ここで、図102を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される入賞コマンド受信処理(S3010)の詳細について説明をする。図102は、この入賞コマンド受信処理(S3010)を示したフローチャートである。
【1047】
入賞コマンド受信処理では、まず、主制御装置110から受信した入賞コマンドに基づく入賞情報(当否、停止種別、変動パターン)を入賞情報格納エリア223aに格納する(S3101)。次に、今現在、連続予告フラグ223qがオンに設定されている(8個保留演出の実行中)かを判別し(S3102)、連続予告フラグ223qがオンに設定されている(8個保留演出の実行中である)と判別した場合は(S3102:Yes)、分割表示フラグ223sがオンであるか否かを判定する(S3103)。
【1048】
S3103の処理において、分割表示フラグ223sがオフである(即ち、オンでない)と判別した場合は(S3103:No)、演出カウンタ223fの値と連続予告抽選テーブル222e(図71(b)参照)とに基づいて、新たな入賞情報に対して、連続予告演出(8個保留演出)の実行の可否を判定する(S3104)。この判定で連続予告演出(8個保留演出)の実行が決定された場合には、新たな入賞情報に対応する保留図柄と、8個保留演出の対象の保留図柄とが分割表示(図63参照)されず、新たな入賞情報に対する保留図柄にも連続予告演出が延長される。
【1049】
S3104の処理が終了すると、新たな入賞情報に対して連続予告を実行するか否かを判別する(S3105)。新たな入賞情報に対して連続予告を実行しないと判別した場合は(S3105:No)、特別図柄保留球数カウンタ(特別図柄1保留球数カウンタ223bの値と特別図柄2保留球数カウンタ223cの値)の合計値から1減算した値を、残予告数カウンタ223rに上書きする(S3106)。
【1050】
次いで、分割表示フラグ223sをオンに設定する(S3107)。そして、残予告数カウンタ223rの値に応じて副表示領域Dsの分割表示を設定し(S3108)、本処理を終了する。一方、S3105において、新たな入賞情報に対して連続予告を実行すると判別した場合は(S3105:Yes)、特別図柄1保留球数カウンタ223bの値と特別図柄2保留球数カウンタ223cの値との合計値を残予告数カウンタ223rに上書きし(S3109)、本処理を終了する。即ち、連続予告演出(8個保留演出)の開始時点で表示されていた保留図柄に加え、新たな入賞情報に対応する保留図柄に対しても連続予告演出を延長させるように設定する。このように構成することで、より長い変動表示に渡って連続予告演出を継続させることができるので、遊技者に対してより長く大当たりに対する期待感を抱かせることができる。また、新たな入賞に対しても、連続予告演出(8個保留演出)の開始時と同一条件で連続予告演出の実行(延長)を判定する構成とすることで、期待度の低い入賞情報(例えば、完全外れの停止種別)に対して連続予告演出が延長されてしまうことを抑制できる。よって、連続予告演出中の新たな入賞情報に対して連続予告演出(8個保留演出)が設定(延長)されたことを認識した遊技者に対して、より高い期待感を抱かせることができる。
【1051】
これに対し、S3102の処理において、連続予告フラグ223qがオフである(即ち、連続予告演出の実行中でない)と判別した場合と(S3102:No)、S3103の処理において、分割表示フラグ223sがオンである(即ち、既に分割表示を設定済みである)と判別した場合は(S3103:Yes)、本処理を終了する。
【1052】
この入賞コマンド受信処理(図102参照)を実行することで、8個保留演出の実行中に新たな始動入賞を検出した場合に、分割表示を設定することができる。これにより、新たな始動入賞を検出した時点で8個保留演出がどこまで継続するのかを遊技者に対して明確に示唆することができる。
【1053】
なお、本第1制御例では、一旦分割表示(図63参照)が設定された後は、新たな入賞情報に対して連続予告演出(8個保留演出)を設定(延長)するか否かの判定を行わない構成としていた。即ち、副表示領域Dsの全体が魚群背面の場合にのみ、新たな入賞情報に対して連続予告演出を設定(延長)するか否かを判定する構成としていたが、これに限られるものではない。魚群背面と泡背面とに分割表示された後も、新たな入賞情報に対して連続予告演出を設定(延長)するか否かを判定してもよい。つまり、入賞コマンド受信処理(図102参照)において、S3103の処理を削除し、S3102の処理において連続予告フラグ223qがオンの場合には(S3102:Yes)、必ずS3104の処理を実行する構成としてもよい。そして、S3104の処理で新たな入賞情報に対して連続予告演出を設定(延長)すると判定された場合には、分割表示が設定されている場合でも、副表示領域Dsの全体を魚群背面の表示態様に戻す構成としてもよい。このように構成することで、新たな入賞情報に対して連続予告演出が延長されたことを、遊技者に対して明確に認識させることができる。また、分割表示が設定されている状態で新たな始動入賞を検出し、取得された新たな入賞情報に対して連続予告演出を設定(延長)すると判定された場合に、分割表示は維持したまま、新たな入賞情報に対応する保留図柄から右側の表示領域を魚群背面に設定する構成としてもよい。このように構成することで、期待度の高い保留球に対応する保留図柄を遊技者に対してより明確に認識させることができる。
【1054】
また、本制御例では、連続予告演出中の新たな入賞情報に対して連続予告演出(8個保留演出)を設定(延長)するか否かの判定と、連続予告演出を新たに開始する否かの判定とを同一の条件(確率)で行う構成としていたが、これに限られるものではない。例えば、連続予告抽選テーブル222e(図71(b)参照)として、連続予告演出を新たに開始する場合に参照するテーブルと、連続予告演出の実行中に新たな始動入賞を検出した場合に参照するテーブルとを別々に設け、確率を異ならせてもよい。この場合において、連続予告演出の実行中に新たな入賞情報に対して連続予告演出を設定するか否かの判定の方が、当選確率を高く設定してもよい。このように構成することで、一旦連続予告演出が開始されると、新たな入賞情報に対して連続予告演出が設定され易くなるので、より多い回数の変動表示に渡って連続予告演出が継続し易くなる。よって、より長い期間、遊技者に対して大当たりに対する期待感を抱かせ続けることができる。
【1055】
図101に戻り、説明を続ける。S3009の処理において、入賞コマンドを受信していないと判定した場合には(S3009:No)、次いで、主制御装置110より停止コマンドを受信したか否かを判定する(S3011)。そして、停止コマンドを受信した場合には(S3011:Yes)、停止コマンドに対応する制御を行うための停止コマンド受信処理を実行し(S3012)、メイン処理に戻る。
【1056】
ここで、図103を参照し、停止コマンド受信処理(S3012)について説明する。図103は、この停止コマンド受信処理(S3012)を示したフローチャートである。停止コマンド受信処理では、まず、第3図柄表示装置81における変動表示の変動停止を設定する(S3201)。次いで、連続予告フラグ223qがオンであるか否かを判定する(S3202)。S3202において、連続予告フラグ223qがオフであると判定した場合は(S3202:No)、そのまま本処理を終了する。
【1057】
一方、S3202において、連続予告フラグ223qがオンであると判定した場合は(S3202:Yes)、残予告数カウンタ223rの値が0であるか否かを判別する(S3203)。S3203において、残予告数カウンタ223rの値が1以上(0でない)と判別した場合は(S3203:No)、そのまま本処理を終了する。
【1058】
一方、S3203において、残予告数カウンタ223rの値が0であると判別した場合は(S3203:Yes)、第3図柄表示装置81において大当たり図柄の停止表示を設定したか否か判別する(S3204)。S3204において、停止表示を設定したのが大当たり図柄ではないと判別した場合は(S3204:No)、連続予告の終了を示す表示用連続予告コマンドを設定し(S3205)、S3206の処理へ移行する。
【1059】
一方、S3204において、大当たり図柄の停止表示を設定したと判別した場合は(S3204:Yes)、S3205の処理をスキップし、S3206の処理へ移行する。S3206の処理では、連続予告フラグ223qおよび分割表示フラグ223sをオフに設定し(S3206)、本処理を終了する。
【1060】
この停止コマンド受信処理を実行することにより、連続予告演出(8個保留演出)が外れで終了する場合に、適切に予告演出を終了させることができる。
【1061】
図101に戻り、説明を続ける。S3011の処理において、停止コマンドを受信していないと判定した場合には(S3011:No)、次いで、主制御装置110より大当たりに関連するコマンドを受信したか否かを判定する(S3013)。そして、大当たりに関連するコマンドを受信したと判定した場合には(S3013:Yes)、大当たり関連コマンド処理を実行し(S3014)、メイン処理に戻る。
【1062】
ここで、図104を参照し、大当たり関連コマンド処理(S3014)について説明する。図104は、この大当たり関連コマンド処理(S3014)を示したフローチャートである。大当たり関連コマンド処理では、まず、主制御装置110よりオープニングコマンドを受信したか否かを判定する(S3301)。そして、オープニングコマンドを受信したと判定した場合には(S3301:Yes)、第3図柄表示装置81においてオープニング演出を実行させるための、表示用オープニングコマンドを設定して(S3302)、本処理を終了する。ここで設定された表示用オープニングコマンドは、RAM223に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶され、MPU221により実行されるメイン処理(図93参照)のコマンド出力処理(S2202)の中で、表示制御装置114に向けて送信される。表示制御装置114は、表示用オープニングコマンドを受信すると、第3図柄表示装置81においてオープニング演出を開始する。
【1063】
一方、S3301の処理において、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合には(S3301:No)、次いで、主制御装置110よりラウンド数コマンドを受信したか否かを判定する(S3303)。そして、ラウンド数コマンドを受信した場合には(S3303:Yes)、受信したラウンド数コマンドからラウンド数を抽出し(S3304)、その抽出したラウンド数に応じた表示用ラウンド数コマンドを設定して(S3305)、本処理を終了する。ここで設定された表示用ラウンド数コマンドは、RAM223に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶され、MPU221により実行されるメイン処理(図93参照)のコマンド出力処理(S2202)の中で、表示制御装置114に向けて送信される。表示制御装置114は、表示用ラウンド数コマンドを受信すると、第3図柄表示装置81において新たなラウンド演出を開始する。
【1064】
一方、S3303の処理において、ラウンド数コマンドを受信していないと判定した場合には(S3303:No)、次いで、主制御装置110よりエンディングコマンドを受信したか否かを判定する(S3306)。そして、エンディングコマンドを受信したと判定した場合には(S3306:Yes)、表示用エンディングコマンドを設定して(S3307)、本処理を終了する。ここで設定された表示用エンディングコマンドは、RAM223に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶され、MPU221により実行されるメイン処理(図93参照)のコマンド出力処理(S2202)の中で、表示制御装置114に向けて送信される。表示制御装置114は、表示用エンディングコマンドを受信すると、第3図柄表示装置81においてエンディング演出を開始する。一方、S3306の処理において、エンディングコマンドを受信していないと判定した場合には(S3306:No)、本処理を終了する。
【1065】
図101に戻り、説明を続ける。S3013の処理において、大当たり関連コマンドを受信していないと判定した場合には(S3013:No)、その他のコマンドを受信したか否かを判定し、その受信したコマンドに応じた処理を実行して(S3015)、メイン処理に戻る。例えば、その他のコマンドが、音声ランプ制御装置113で用いるコマンドであればそのコマンドに対応した処理を行い、処理結果をRAM223に記憶し、表示制御装置114で用いるコマンドであればそのコマンドを表示制御装置114に送信するように、コマンドの設定を行う。
【1066】
本処理により、主制御装置110から出力されるコマンドに基づいて、表示制御装置114に対して各種設定を行うためのコマンドを設定することができる。
【1067】
次に、図105を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される変動表示設定処理(S2213)について説明する。図105は、この変動表示設定処理(S2213)を示したフローチャートである。この変動表示設定処理(S2213)は、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図93参照)の中で実行され、第3図柄表示装置81において変動演出を実行させるために、主制御装置110より受信した変動パターンコマンドに基づいて表示用変動パターンコマンドを生成し設定する。
【1068】
変動表示設定処理では、まず、RAM223に設けられた変動開始フラグ223dがオンか否かを判別する(S3401)。そして、変動開始フラグ223dがオンではない(即ち、オフである)と判別した場合(S3401:No)、主制御装置110より変動パターンコマンドを受信していない状態であるので、S3405の処理へ移行する。一方、変動開始フラグ223dがオンであると判別された場合(S3401:Yes)、変動開始フラグ223dをオフし(S3402)、次いで、コマンド判定処理(図101参照)のS3003の処理において、変動パターンコマンドから抽出した変動演出における変動パターン種別を、RAM223より取得する(S3403)。
【1069】
そして、抽出した変動パターンに基づいて、変動表示の詳細な態様を選択するための変動パターン選択処理を実行する(S3404)。この変動パターン選択処理(S3404)の詳細については、図106、および図107を参照して後述する。変動パターン選択処理を実行した後は、S3405の処理へ移行する。
【1070】
S3405の処理では、RAM233に設けられた停止種別選択フラグ223eがオンか否かを判別する(S3405)。そして、停止種別選択フラグ223eがオンではない(即ち、オフである)と判別した場合(S3405:No)、主制御装置110より停止種別コマンドを受信していない状態であるので、この変動表示設定処理を終了し、メイン処理に戻る。一方、停止種別選択フラグ223eがオンであると判別された場合(S3405:Yes)、停止種別選択フラグ223eをオフし(S3406)、次いで、コマンド判定処理(図101参照)のS3006の処理において、停止種別コマンドから抽出された変動演出における停止種別を、RAM223より取得する(S3407)。
【1071】
次に、主制御装置110からの停止種別コマンドによって指示された停止種別に基づいて、表示制御装置114へ通知するための表示用停止種別コマンドを生成して、そのコマンドを表示制御装置114へ送信するために設定して(S3408)、本処理を終了する。表示制御装置114では、この表示用停止種別コマンドを受信することによって、この表示用停止種別コマンドによって示される停止種別に応じた停止図柄が、第3図柄表示装置81で停止表示されるように、変動演出の停止表示が制御される。
【1072】
次に、図106を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される変動パターン選択処理(S3404)について説明する。図106は、この変動パターン選択処理(S3404)を示したフローチャートである。この変動パターン選択処理(S3404)は、主制御装置110から変動パターンコマンドにより通知された大まかな変動パターンに基づいて、詳細な変動表示の態様を選択するための処理である。
【1073】
変動パターン選択処理(図106参照)では、まず、サブ変動選択カウンタ223tの値を取得する(S3501)。次いで、サブ変動パターン選択テーブル222aを読み出し(S3502)、読み出したサブ変動パターン選択テーブル222aから、抽出した変動パターン、および、サブ変動選択カウンタ223tの値に対応する変動パターンを選択する(S3503)。
【1074】
S3503の処理が終了すると、次に、回転表示演出の上限値から、回転表示演出を実行するか否かを判定するための回転表示実行判定処理を実行する(S3504)。この回転表示実行判定処理の詳細については、図107を参照して後述する。回転表示実行判定処理が終了すると、S3505の処理へ移行する。
【1075】
S3505の処理では、S3503の処理で選択した変動パターン種別に基づいて、表示制御装置114へ通知するための表示用変動パターンコマンドを生成して、そのコマンドを表示制御装置114へ送信するためにコマンド送信用のリングバッファに設定する(S3505)。表示制御装置114では、この表示用変動パターンコマンドを受信することによって、この表示用変動パターンコマンドによって示される変動パターンで、第3図柄表示装置81において第3図柄の変動表示が行われるように、その変動演出の表示制御が開始される。
【1076】
次いで、入賞情報格納エリア223aに格納されたデータをシフトする(S3506)。S3506の処理では、入賞情報格納エリア223aの第1エリア〜第4エリアに格納されているデータを、実行エリア側に順にシフトさせる処理を行う。より具体的には、第1エリア→実行エリア、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータをシフトする。データをシフトした後は、S3507の処理へ移行する。
【1077】
S3507の処理では、残予告数カウンタ223rの値が0より大きいか否かを判別する(S3507)。残予告数カウンタ223rの値が1以上(0より大きい)と判別した場合は(S3507:Yes)、残予告数カウンタ223rの値を1減算し(S3508)、S3509の処理へ移行する。一方、残予告数カウンタ223rの値が0より大きくない(即ち、0である)と判別した場合は(S3507:No)、S3508の処理をスキップし、S3509の処理へ移行する。
【1078】
S3509の処理では、分割表示フラグ223sがオンであるか否かを判定する(S3509)。分割表示フラグ223sがオンであると判別した場合は(S3509:Yes)、更新後の残予告数カウンタ223rの値に応じた分割表示を通知する表示用連続予告コマンドを設定し(S3510)、本処理を終了する。これにより、分割表示(図63参照)が設定されている副表示領域Dsの表示態様を、保留図柄の個数に合わせて適切に更新することができる。一方、S3509の処理において、分割表示フラグ223sがオフであると判別した場合は(S3509:No)、本処理を終了する。
【1079】
次に、図107を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される回転表示実行判定処理(S3504)について説明する。図107は、この回転表示実行判定処理(S3504)を示したフローチャートである。この回転表示実行判定処理(S3504)は、上述した通り、回転表示演出の上限値から、回転表示演出を実行するか否かを判定するための処理である。
【1080】
回転表示実行判定処理が実行されると、まず、変動パターン選択処理(図106参照)のS3503の処理で選択した変動パターンが回転表示演出を伴う態様であるか否かを判定する(S3601)。S3601において、S3503の処理で選択した変動パターンが回転表示演出を伴う態様でない場合は(S3601:No)、上限回数を判別する必要がないので、そのまま本処理を終了する。
【1081】
一方、S3601において、S3503の処理で選択した変動パターンが回転表示演出を伴う態様である場合は(S3601:Yes)、RTC292から現在時刻を読み出し(S3602)、読み出した現在時刻に対応する上限回数を演出上限回数テーブル222g(図72参照)から読み出して(S3603)、回転表示回数カウンタ223xの値が読み出した上限回数に一致するか否かを判定する(S3604)。S3604において、回転表示回数カウンタ223xの値が上限回数に一致しないと判定した場合は(S3604:No)、回転表示演出の実行回数が上限回数に達していないことを意味するので、今回の変動パターンに対して回転表示演出の実行をそのまま設定する(S3605)。次いで、回転表示回数カウンタ223xの値に1加算し(S3606)、本処理を終了する。
【1082】
一方、S3604において、回転表示回数カウンタ223xの値が上限回数に一致したと判定した場合は(S3604:Yes)、回転表示演出の実行回数が既に上限回数に到達していることを意味するので、回転表示演出の代替演出として、当たり用タッチ演出の実行を設定し(S3607)、本処理を終了する。
【1083】
この回転表示実行判定処理(図107参照)により、回転ユニット500が動作する回転表示演出の実行回数を、時間帯毎に予め定めた上限値以下に限ることができる。ここで、回転ユニット500は、複数のLED532を搭載した基板部材531が内部に配設されているので、回転ユニット500を用いた演出を行うと、LED532や基板に搭載されたIC・コンデンサが動作することにより発熱する。このため、回転ユニット500を頻繁に動作させてしまうと、LED532や、IC・コンデンサ等を基板に対して接続しているはんだが発熱の影響で溶けてしまい、接触不良を招く恐れがある。このため、本第1制御例では、回転ユニット500の動作頻度を抑えるべく、経過時間(時間帯)に応じた回転ユニット500の動作回数の上限値を、時間帯毎に規定している。そして、上限値に到達した状態で回転ユニット500の動作を伴う演出態様が選択された場合には、回転ユニット500が動作しない代替演出に差し替える構成としている。これにより、回転ユニット500の動作回数を低減することができるので、接触不良等の故障を防止(抑制)することができる。
【1084】
次に、図108を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される特殊背面設定処理(S2214)について説明する。図108は、特殊背面設定処理(S2214)を示したフローチャートである。この特殊背面設定処理(S2214)は、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図93参照)の中で実行され、RTC292の計時する時刻情報に基づいて時間演出を設定するか否か判定するための処理である。
【1085】
特殊背面設定処理(S2214)では、まず、時間演出実行フラグ223gがオンであるか否かを判定し(S3701)、時間演出実行フラグ223gがオフであれば(S3701:No)、時間演出を設定する可能性も、時間演出の実行中である可能性もないので、そのまま本処理を終了する。一方、S3701の処理において、時間演出実行フラグ223gがオンであると判定した場合は(S3701:Yes)、RTC292より時間情報を取得し(S3702)、取得した時間データは特殊背面への切替(時間演出の実行)タイミングに対応するデータであるか否かを判定する(S3703)。
【1086】
S3703の処理において、取得した時間データが特殊背面への切替タイミングに対応するデータであると判別した場合は(S3703:Yes)、特殊モードカウンタ223mの値を更新し(S3704)、その更新後の特殊モードカウンタ223mの値に対応する特殊背面種別を、特殊背面切替テーブル222d(図71(a)参照)から特定する(S3705)。そして、特定した特殊背面種別への変更を表示制御装置114に通知するための、表示用背面画像変更コマンドを設定し(S3706)、背面変更禁止フラグ223uをオンに設定して(S3707)、本処理を終了する。
【1087】
一方、S3703の処理において、S3702の処理で取得した時間データが特殊背面への切替タイミングでないと判別した場合は(S3703:No)、取得した時間データが特殊背面の終了タイミングを示すデータであるか否かを判定する(S3708)。S3708の処理において、特殊背面終了タイミングでないと判別した場合は(S3708:No)、そのまま本処理を終了する。
【1088】
一方、S3708の処理において、特殊背面の終了タイミングであると判定した場合は(S3708:Yes)、モードカウンタ223iの値に対応する背面種別を背面切替テーブル222c(図70(b)参照)から特定し、特定した背面種別への変更を表示制御装置114に通知するための表示用背面変更コマンドを設定する(S3709)。次いで、背面変更禁止フラグ223uをオフに設定し(S3710)、本処理を終了する。
【1089】
次に、図109を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される先読み演出選択処理(S2215)について説明する。図109は、先読み演出選択処理(S2215)を示したフローチャートである。この先読み演出選択処理(S2215)は、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図93参照)の中で実行され、各保留球の先読み結果に基づいて連続予告演出(8個保留演出)の実行可否を判定するための処理である。
【1090】
先読み演出選択処理(S2215)では、まず、連続予告フラグ223qがオンであるか否かを判定する(S3801)。S3801の処理において、連続予告フラグ223qがオンであると判別した場合は(S3801:Yes)、既に連続予告演出(8個保留演出)の実行中であるので、そのまま本処理を終了する。一方、S3801の処理において、連続予告フラグ223qがオフである(即ち、オンでない)と判別した場合(S3801:No)、特別図柄保留球数カウンタ(特別図柄1保留球数カウンタ223bの値と特別図柄2保留球数カウンタ223cの値)の合計値が8であるか否かを判定する(S3802)。
【1091】
S3802の処理において、特別図柄保留球数カウンタ(特別図柄1保留球数カウンタ223bの値と特別図柄2保留球数カウンタ223cの値)の合計値が8であると判別した場合は(S3802:Yes)、第3図柄の変動表示の実行中であり、且つ、変動停止の1秒前であるか否かを判定する(S3803)。S3803の処理において、変動停止の1秒前であると判定し場合は(S3803:Yes)、演出カウンタ223fの値と連続予告抽選テーブル222e(図71(b)参照)とに基づいて、各保留球に対して連続予告の実行可否を判定する(S3804)。
【1092】
S3805の処理において、何れかの保留球に対する判定で連続予告を実行すると判定した場合には(S3805:Yes)、現在保留されている8個の保留球に対して連続予告演出を開始することを表示制御装置114に通知するための表示用連続予告コマンドを設定する(S3806)。そして、残予告数カウンタ223rに8を設定し(S3807)、連続予告フラグ223qをオンに設定する(S3808)。その後、本処理を終了する。
【1093】
一方、S3802の処理において、特別図柄保留球数カウンタ(特別図柄1保留球数カウンタ223bの値と特別図柄2保留球数カウンタ223cの値)の合計値が8でない(即ち、7以下である)と判別した場合(S3802:No)、S3803の処理において、変動停止の1秒前でないと判別した場合は(S3803:No)、および、S3805の処理において、全ての保留球に対する実行判定で連続予告を実行しないと判定した場合は(S3805:No)、連続予告演出(8個保留演出)の開始を設定せずに、そのまま本処理を終了する。
【1094】
<第1制御例における表示制御装置の制御処理について>
次に、図110から図123を参照して、表示制御装置114のMPU231により実行される各制御について説明する。かかるMPU231の処理としては大別して、電源投入後から繰り返し実行されるメイン処理と、音声ランプ制御装置113よりコマンドを受信した場合に実行されるコマンド割込処理と、画像コントローラ237より1フレーム分の画像の描画処理が完了する20ミリ秒毎に送信されるV割込信号をMPU231が検出した場合に実行されるV割込処理とがある。MPU231は、通常、メイン処理を実行し、コマンドの受信やV割込信号の検出に合わせて、コマンド割込処理やV割込処理を実行する。なお、コマンドの受信とV割込信号の検出とが同時に行われた場合は、コマンド受信処理を優先的に実行する。これにより、音声ランプ制御装置113より受信したコマンドの内容を素早く反映して、V割込処理を実行させることができる。
【1095】
まず、図110を参照して、表示制御装置114内のMPU231により実行されるメイン処理について説明する。図110は、このメイン処理を示したフローチャートである。メイン処理は、電源投入時の初期化処理を実行するものである。
【1096】
このメイン処理の起動は、具体的には、以下の流れに従って行われる。電源回路115から表示制御装置114に対して電源が投入され、システムリセットが解除されると、MPU231は、そのハードウェア構成によって、MPU231内に設けられた命令ポインタ231aを「0000H」に設定すると共に、命令ポインタ231aにて示されるアドレス「0000H」をバスライン240に対して指定する。キャラクタROM234のROMコントローラ234bは、バスライン240に指定されたアドレスが「0000H」であることを検知すると、NOR型ROM234dの第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されたブートプログラムをバッファRAM234cにセットして、対応するデータ(命令コード)をMPU231へ出力する。そして、MPU231は、キャラクタROM234から受け取った命令コードをフェッチし、そのフェッチした命令に応じた処理の実行を開始することで、メイン処理を起動する。
【1097】
ここで、仮にシステムリセット解除後にMPU231によって最初に処理されるブートプログラムを全てNAND型フラッシュメモリ234aに記憶させた場合、キャラクタROM234は、バスライン240に指定されたアドレスが「0000H」であることを検知すると、アドレス「0000H」に対応するデータ(命令コード)を含む1ページ分のデータをNAND型フラッシュメモリ234aから読み出してバッファRAM234cにセットしなければならない。そして、NAND型フラッシュメモリ234aの性質上、その読み出しからバッファRAM234cへのセットに多大な時間を要するので、MPU231は、アドレス「0000H」を指定してからアドレス「0000H」に対応する命令コードを受け取るまでに多くの待ち時間を消費することとなる。よって、MPU231の起動にかかる時間が長くなるので、結果として、表示制御装置114における第3図柄表示装置81の制御が即座に開始されないおそれがあるという問題点が生じる。
【1098】
これに対し、本制御例のように、ブートプログラムのうち、システムリセット解除後にMPU231によって最初に処理すべき命令から所定数の命令がNOR型ROM234dに格納されることにより、NOR型ROMは高速にデータを読み出すことが可能なメモリであるため、システムリセット解除後にMPU231からバスライン240を介してアドレス「0000H」が指定されると、キャラクタROM234は即座にNOR型ROM234dの第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されたブートプログラムをバッファRAM234cにセットして、対応するデータ(命令コード)をMPU231へ出力することができる。よって、MPU231は、アドレス「0000H」を指定してから短い時間でアドレス「0000H」に対応する命令コードを受け取ることができるので、MPU231においてメイン処理の起動を短時間で行うことができる。従って、読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aで構成されたキャラクタROM234に制御プログラムを格納しても、表示制御装置114における第3図柄表示装置81の制御を即座に開始することができる。
【1099】
以上のようにしてメイン処理が実行されると、まず、ブートプログラムによって実行されるブート処理を実行し(S6001)、第3図柄表示装置81に対する各種制御が実行可能となるように表示制御装置114を起動する。
【1100】
ここで、図111を参照して、ブート処理(S6001)について説明する。図111は、表示制御装置114のMPU231において、メイン処理の中で実行されるブート処理(S6001)を示すフローチャートである。
【1101】
上述したように、本制御例では、MPU231によって実行される制御プログラムや固定値データは、従来の遊技機のように専用のプログラムROMを設けて記憶させるのではなく、第3図柄表示装置81に表示させる画像のデータを記憶させるために設けられたキャラクタROM234に記憶させている。そしてキャラクタROM234は、小面積で大容量化を図ることが可能なNAND型フラッシュメモリ234aによって構成されているため、画像データだけでなく制御プログラム等を十分に記憶させておくことができる一方、制御プログラム等を記憶する専用のプログラムROMを設ける必要がない。よって、表示制御装置114における部品点数を削減することができ、製造コストを削減できるほか、部品数増加による故障発生率の増加を抑制することができる。
【1102】
一方、NAND型フラッシュメモリは、特にランダムアクセスを行う場合において読み出し速度が遅いため、MPU231がNAND型フラッシュメモリ234aに格納された制御プログラムや固定値データを直接読み出して処理していては、MPU231として高性能のプロセッサを用いても、表示制御装置114の処理性能を悪化させてしまうおそれがある。そこで、本ブート処理では、NAND型フラッシュメモリ234aの第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラム及び固定値データを、DRAMによって構成されるワークRAM233に設けられたプログラム格納エリア233aやデータテーブル格納エリア233bへ転送し格納する処理を実行する。
【1103】
具体的には、まず、上述のMPU231及びキャラクタROM234のハードウェアによる動作に基づき、システムリセット解除後にNOR型ROM234dの第1プログラム記憶エリア234d1より読み出されバッファRAM234cにセットされたブートプログラムに従って、第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムのうち、所定量だけプログラム格納エリア233aへ転送する(S6101)。ここで転送される所定量の制御プログラムには、第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されていない残りのブートプログラムが含まれる。
【1104】
そして、命令ポインタ231aをプログラム格納エリア233aの第1の所定番地、即ち、プログラム格納エリア233aに格納されたその残りのブートプログラムの先頭アドレスを設定する(S6102)。これにより、MPU231は、S6101の処理によってプログラム格納エリア233aに転送され格納された制御プログラムに含まれる残りのブートプログラムの実行を開始する。
【1105】
また、S6102の処理により命令ポインタ231aをプログラム格納エリア233aの所定番地に設定することで、MPU231は、そのワークRAM233のプログラム格納エリア233aに格納された制御プログラムを読み出しながら、各種処理を実行することになる。即ち、MPU231は、第2プログラム記憶エリア234a1を有するNAND型フラッシュメモリ234aから制御プログラムを読み出して命令フェッチするのではなく、プログラム格納エリア233aを有するワークRAM233に転送された制御プログラムを読み出して命令フェッチし、各種処理を実行する。上述したように、ワークRAM233はDRAMによって構成されるため、高速に読み出し動作が行われる。よって、制御プログラムを読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aによって構成されるキャラクタROM234に記憶させた場合であっても、MPU231は高速に命令をフェッチし、その命令に対する処理を実行することができる。
【1106】
S6102の処理により命令ポインタ231aが設定されると、続いて、その設定された命令ポインタ231aによって実行が開始される残りのブートプログラムに従って、NAND型フラッシュメモリ234aの第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムのうちプログラム格納エリア233aに未転送である残りの制御プログラムと固定値データとを、所定量ずつプログラム格納エリア233a又はデータテーブル格納エリア233bへ転送する(S6103)。具体的には、制御プログラムおよび一部の固定データを、ワークRAM233のプログラム格納エリア233aに格納し、また、固定値データのうち上述の各種データテーブル(表示データテーブル、転送データテーブル)をデータテーブル格納エリア233bに転送する。
【1107】
そして、ブート処理に必要なその他の処理を実行(S6104)した後、命令ポインタ231aをプログラム格納エリア233aの第2の所定番地、即ち、このブート処理(図110のS6001参照)の終了後に実行すべき初期化処理(図110のS6002参照)に対応するプログラムの先頭アドレスを設定することで(S6105)、ブートプログラムの実行を終え、本ブート処理を終了する。
【1108】
このように、ブート処理(図110のS6001参照)が実行されることによって、NAND型フラッシュメモリ234aの第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラム及び固定値データは、全てDRAMによって構成されたワークRAM233のプログラム格納エリア233a及びデータテーブル格納エリア233bに転送され、格納される。そして、ブート処理の終了時に、命令ポインタ231aが上述の第2の所定番地に設定され、以後、MPU231は、NAND型フラッシュメモリ234aを参照することなく、プログラム格納エリア233aに転送された制御プログラムを用いて各種処理を実行する。
【1109】
よって、制御プログラムを読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aによって構成されるキャラクタROM234に記憶させた場合であっても、システムリセット解除後にその制御プログラムや固定値データをワークRAM233のプログラム格納エリア233a及びデータテーブル格納エリア233bに転送することで、MPU231は、読み出し速度が高速なDRAMによって構成されるワークRAMから制御プログラムや固定値データを読み出して各種制御を行うことができるので、表示制御装置114において高い処理性能を保つことができ、補助演出部を用いて、多様化、複雑化させた演出を容易に実行することができる。
【1110】
一方、NOR型ROM234dにブートプログラムを全て格納せずに、システムリセット解除後にMPU231によって最初に処理すべき命令から所定数の命令を格納しておき、残りのブートプログラムについては、NAND型フラッシュメモリ234aの第2プログラム記憶エリア234a1に記憶させても、第2プログラム記憶エリア234a1に記憶されている制御プログラムを確実にプログラム格納エリア233aに転送することができる。よって、キャラクタROM234は、極めて小容量のNOR型ROM234dを追加するだけで、MPU231の起動を短時間で行うことができるようになるので、その短時間化に伴うキャラクタROM234のコスト増加を抑制することができる。
【1111】
なお、図111に示すブート処理では、S6101の処理によってプログラム格納エリア233aに転送される所定量の制御プログラムに、第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されていない残りのブートプログラムが全て含まれるように構成されているが、必ずしもこれに限られるものではなく、S6101の処理によってプログラム格納エリア233aに転送される所定量の制御プログラムは、S6102の処理に続いて処理すべきブート処理を実行するブートプログラムの一部としてもよい。ここで転送されるブートプログラムは、残りのブートプログラムを全て含む制御プログラムを所定量だけプログラム格納エリア233aに転送し、更に、これによりプログラム格納エリア233aに格納されたブートプログラムの先頭アドレスを命令ポインタ231aに設定する処理を実行するものであってもよい。そして、プログラム格納エリア233aに格納された残り全てのブートプログラムによって、S6103〜S6105の処理を実行するようにしてもよい。
【1112】
また、S6101の処理によって転送されるブートプログラムは、残りのブートプログラムの一部を更に所定量だけプログラム格納エリア233aに転送し、続いて、これによりプログラム格納エリア233aに格納されたブートプログラムの先頭アドレスを命令ポインタ231aに設定する処理を実行するものであってもよい。また、この処理によってプログラム格納エリア233aに格納された一部のブートプログラムは、更に残りのブートプログラムの一部を所定量だけプログラム格納エリア233aに転送し、続いて、これによりプログラム格納エリア233aに格納されたブートプログラムの先頭アドレスを命令ポインタ231aに設定する処理を実行するものであってもよい。そして、残りのブートプログラムの一部を所定量だけプログラム格納エリア233aに転送し、続いて、これによりプログラム格納エリア233aに格納されたブートプログラムの先頭アドレスを命令ポインタ231aに設定する処理を、S6101及びS6102の処理を含めて複数回繰り返した後、S6103〜S6105の処理を実行するようにしてもよい。
【1113】
これにより、ブートプログラムのプログラムサイズが大きく、第1プログラム記憶エリア234d1に記憶されていない残りのブートプログラムが一度にプログラム格納エリア233aへ転送できなくても、MPU231はプログラム格納エリア233aに既に格納されたブートプログラムを使用して、所定量ずつプログラム格納エリア233aに転送することができる。
【1114】
また、本制御例では、第1プログラム記憶エリア234d1に、ブートプログラムのうち、システムリセット解除時にまずMPU231によって実行されるブートプログラムの一部を記憶させる場合について説明したが、全てのブートプログラムを第1プログラム記憶エリア234d1に記憶させてもよい。この場合、MPU231は、ブート処理を開始すると、S6101、およびS6102の処理を行わずに、S6103〜S6105の処理を実行してもよい。これにより、ブートプログラムをプログラム格納エリア233aへ転送する処理が不要となるので、キャラクタROM234かプログラム格納エリア233aへのプログラムの転送処理回数が減るため、ブート処理の処理時間を減らすことができる。よって、ブート処理後に可能となるMPU231における補助演出部の制御の開始をより早く行うことができる。
【1115】
ここで、図110の説明に戻る。ブート処理を終了すると、次いで、ワークRAM233のプログラム格納エリア233aに転送され格納された制御プログラムに従って、初期設定処理を実行する(S6002)。具体的には、スタックポインタの値をMPU231内に設定すると共に、MPU231内のレジスタ群や、I/O装置等に対する各種の設定などを行う。また、ワークRAM233、常駐用ビデオRAM235、通常用ビデオRAM236の記憶をクリアする処理などが行われる。更に、ワークRAM233に各種フラグを設け、それぞれのフラグに初期値を設定する。なお、各フラグの初期値として、特に明示した場合を除き、「オフ」又は「0」が設定される。
【1116】
更に、初期設定処理では、画像コントローラ237の初期設定を行った後、第3図柄表示装置81に特定の色の画像が画面全体に表示されるように、画像コントローラ237に対して、画像の描画および表示処理の実行を指示する。これにより、電源投入直後において、第3図柄表示装置81には、まず、特定の色の画像が画面全体に表示される。ここで、電源投入直後に第3図柄表示装置81の画面全体に表示される画像の色が、パチンコ機の機種に応じて異なる色となるように設定されている。これにより、製造時の工場等における動作チェックにおいて、電源投入直後に、その機種に応じた色の画像が第3図柄表示装置81に表示されるか否かを検査することで、パチンコ機10が正常に起動開始できるか否かを簡易かつ即座に判断することができる。
【1117】
次いで、電源投入時主画像に対応する画像データを常駐用ビデオRAM235の電源投入時主画像エリア235aへ転送するように、画像コントローラ237に対して転送指示を送信する(S6003)。この転送指示には、電源投入時主画像に対応する画像データが格納されているキャラクタROM234の先頭アドレスおよび最終アドレスと、転送先の情報(ここでは、常駐用ビデオRAM235)と、転送先である電源投入時主画像エリア235aの先頭アドレスとが含まれており、画像コントローラ237は、この転送指示に従って、電源投入時主画像に対応する画像データがキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235の電源投入時主画像エリア235aに転送される。
【1118】
そして、転送指示により示された画像データの転送が全て完了すると、画像コントローラ237は、MPU231に対して転送終了を示す転送終了信号を送信する。MPU231はこの転送終了信号を受信することにより、転送指示で指定した画像データの転送が終了したことを把握することができる。なお、画像コントローラ237は、転送指示により示された画像データの転送を全て完了した場合、画像コントローラ237の内部に設けられたレジスタまたは内蔵メモリの一部領域に、転送終了を示す転送終了情報を書き込むようにしてもよい。そして、MPU231は随時このレジスタまたは内蔵メモリの一部領域の情報を読み出し、画像コントローラ237による転送終了情報の書き込みを検出することによって、転送指示で指定した画像データの転送が終了したことを把握するようにしてもよい。
【1119】
電源投入時主画像エリア235aに転送された画像データは、電源が遮断されるまで上書きされないように保持される。S6003の処理により画像コントローラ237に対して送信された転送指示に基づき、電源投入時主画像に対応する画像データの電源投入時主画像エリア235aへの転送が終了すると、次いで、電源投入時変動画像に対応する画像データを常駐用ビデオRAM235の電源投入時変動画像エリア235bへ転送するように、画像コントローラに対して転送指示を送信する(S6004)。この転送指示には、電源投入時変動画像に対応する画像データが格納されているキャラクタROM234の先頭アドレスと、その画像データのデータサイズと、転送先の情報(ここでは、常駐用ビデオRAM235)と、転送先である電源投入時変動画像エリア235bの先頭アドレスとが含まれており、画像コントローラは、この転送指示に従って、電源投入時変動画像に対応する画像データがキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235の電源投入時変動画像エリア235bに転送される。そして、電源投入時変動画像エリア235bに転送された画像データは、電源が遮断されるまで上書きされないように保持される。
【1120】
S6004の処理により画像コントローラ237に対して送信された転送指示に基づき、電源投入時変動画像に対応する画像データの電源投入時変動画像エリア235bへの転送が終了すると、次いで、簡易画像表示フラグ233cをオンする(S6005)。これにより、簡易画像表示フラグ233cがオンの間は、後述する転送設定処理(図121(a)参照)において、常駐用ビデオRAM235に常駐すべき全ての画像データをキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235へ転送するように画像コントローラ237へ転送を指示する常駐画像転送設定処理が実行される(図121(a)のS7702参照)。
【1121】
また、簡易画像表示フラグ233cは、この常駐画像転送設定処理による画像コントローラ237への転送指示に基づき、常駐用ビデオRAM235に常駐すべき全ての画像データのキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235への転送が終了するまでの間、オンに維持される。これにより、その間は、V割込処理(図112(b)参照)において、電源投入時画像が描画されるように、簡易コマンド判定処理(図112(b)のS6308参照)および簡易表示設定処理(図112(b)のS6309参照)が実行される。
【1122】
上述したように、本パチンコ機10では、キャラクタROM234にNAND型フラッシュメモリ234aを用いているため、その読み出し速度が遅いことに起因して、常駐用ビデオRAM235に格納すべき全ての画像データが、キャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235に転送されるまでに多くの時間を要する。そこで、本メイン処理のように、電源が投入された後、まず先に電源投入時主画像および電源投入時変動画像をキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235へ転送し、電源投入時主画像を第3図柄表示装置81に表示することで、残りの常駐すべき画像データが常駐用ビデオRAM235に転送されている間、遊技者やホール関係者は、第3図柄表示装置81に表示された電源投入時主画像を確認することができる。よって、表示制御装置114は、電源投入時主画像を第3図柄表示装置114に表示させている間に、時間をかけて残りの常駐すべき画像データをキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235に転送することができる。一方、遊技者等は、電源投入時主画像が第3図柄表示装置81に表示されている間、何らかの初期化処理が行われていることを認識できるので、残りの常駐用ビデオRAM235に常駐すべき画像データがキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235に転送されるまでの間、動作が停止していないか、といった不安を持つことなく、初期化が完了するまで待機することができる。
【1123】
また、製造時の工場等における動作チェックにおいても、電源投入時主画像がすぐに第3図柄表示装置81に表示されることによって、第3図柄表示装置81が電源投入によって問題なく動作が開始されていることをすぐに確認することができ、キャラクタROM234に読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aを用いることにより動作チェックの効率が悪化することを抑制できる。
【1124】
また、パチンコ機10の表示制御装置114では、電源投入後に電源投入時主画像とあわせて電源投入時変動画像もキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235へ転送するので、電源投入時主画像が第3図柄表示装置81に表示されている間に遊技者が遊技を開始したことにより、第1入球口64または各第2入球口(第2入球口640、または、右側第2入球口640r)へ入球(始動入賞)があり、変動演出の開始指示が主制御装置110より音声ランプ制御装置113を介してあった場合、即ち、表示用変動パターンコマンドを受信した場合は、電源投入時変動画像をその変動演出期間中に即座に表示させ、簡単な変動演出を行うことができる。よって、遊技者は、電源投入時主画像が第3図柄表示装置81に表示されている間であっても、その簡単な変動演出によって確実に抽選が行われたことを確認することができる。
【1125】
また、上述したように、残りの常駐すべき画像データがキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235に転送されている間は、第3図柄表示装置81に電源投入時主画像が表示され続けるが、キャラクタROM234は読み出し速度の遅いNAND型フラッシュメモリ234aによって構成されているので、その転送に時間がかかるので、電源投入後、電源投入時主画像が表示され続ける時間も長くなる。しかしながら、本パチンコ機10では、電源投入後に常駐用ビデオRAM235に転送された電源投入時変動画像を用いて簡易的な変動演出を行うことができるので、電源が投入された直後、例えば、停電復帰直後などにおいて、電源投入時主画像が表示されている間であっても、遊技者に安心して遊技を行わせることができる。
【1126】
S6005の処理の後、割込許可を設定し(S6006)、以後、メイン処理は電源が切断されるまで、無限ループ処理を実行する。これにより、S6006の処理によって割込許可が設定されて以降、コマンドの受信およびV割込信号の検出に従って、コマンド割込処理およびV割込処理を実行する。
【1127】
次いで、図112(a)を参照して、表示制御装置114のMPU231で実行されるコマンド割込処理について説明する。図112(a)は、そのコマンド割込処理を示すフローチャートである。上述したように、音声ランプ制御装置113からコマンドを受信すると、MPU231によってコマンド割込処理が実行される。
【1128】
このコマンド割込処理では、受信したコマンドデータを抽出し、ワークRAM233に設けられたコマンドバッファ領域に、その抽出したコマンドデータを順次格納して(S6201)、終了する。このコマンド割込処理によってコマンドバッファ領域に格納された各種コマンドは、後述するV割込処理のコマンド判定処理または簡易コマンド判定処理によって読み出され、そのコマンドに応じた処理が行われる。
【1129】
次いで、図112(b)を参照して、表示制御装置114のMPU231で実行されるV割込処理について説明する。図112(b)は、そのV割込処理を示すフローチャートである。このV割込処理では、コマンド割込処理によってコマンドバッファ領域に格納されたコマンドに対応する各種処理を実行すると共に、第3図柄表示装置81に表示させる画像を特定した上で、その画像の描画リスト(図77参照)を作成し、その描画リストを画像コントローラ237に送信することで、画像コントローラ237に対し、その画像の描画処理および表示処理の実行を指示するものである。
【1130】
上述したように、このV割込処理は、画像コントローラ237からのV割込信号が検出されることによって実行が開始される。このV割込信号は、画像コントローラ237において、1フレーム分の画像の描画処理が完了する20ミリ秒毎に生成され、MPU231に対して送信される信号である。よって、このV割込信号に同期させてV割込処理を実行することにより、画像コントローラ237に対して描画指示が、1フレーム分の画像の描画処理が完了する20ミリ秒毎に行われることになる。よって、画像コントローラ237では、画像の描画処理や表示処理が終了していない段階で、次の画像の描画指示を受け取ることがないので、画像の描画途中で新たな画像の描画を開始したり、表示中の画像情報が格納されているフレームバッファに、新たな描画指示に伴って画像が展開されたりすることを防止することができる。
【1131】
ここでは、まず、V割込処理のフローの概略について説明し、次いで、各処理の詳細について他の図面を参照して説明する。このV割込処理では、図112(b)に示すように、まず、簡易画像表示フラグ233cがオンであるか否かを判別し(S6301)、簡易画像表示フラグ233cがオンではない、即ち、オフであれば(S6301:No)、常駐用ビデオRAM235に常駐すべき全ての画像データの転送が完了していることを意味するので、電源投入時画像ではなく、通常の演出画像を第3図柄表示装置81に表示させるべく、コマンド判定処理(S6302)を実行し、次いで、表示設定処理(S6303)を実行する。
【1132】
コマンド判定処理(S6302)では、コマンド割込処理によってコマンドバッファ領域に格納された音声ランプ制御装置113からのコマンドの内容を解析し、そのコマンドに応じた処理を実行すると共に、表示用デモコマンドや表示用変動パターンコマンドが格納されていた場合は、デモ表示データテーブル又は変動パターン種別に応じた変動表示データテーブルを表示データテーブルバッファ233dに設定すると共に、設定された表示データテーブルに対応する転送データテーブルを転送データテーブルバッファ233eに設定する。
【1133】
このコマンド判定処理では、その時点でコマンドバッファ領域に格納されている全てのコマンドを解析して、処理を実行する。これは、コマンド判定処理が、V割込処理の実行される20ミリ秒間隔で行われるため、その20ミリ秒の間に複数のコマンドがコマンドバッファ領域に格納されている可能性が高いためである。特に、主制御装置110において、変動演出の開始が決定された場合、表示用変動パターンコマンドや表示用停止種別コマンドなどが同時にコマンドバッファ領域に格納されている可能性が高い。従って、これらのコマンドを一度に解析して実行することによって、主制御装置110や音声ランプ制御装置113によって選定された変動演出の態様や停止種別を素早く把握し、その態様に応じた演出画像を第3図柄表示装置81に表示させるように、画像の描画を制御することができる。なお、このコマンド判定処理の詳細については、図113図117を参照して後述する。
【1134】
表示設定処理(S6303)では、コマンド判定処理(S6302)などによって表示データテーブルバッファ233dに設定された表示データテーブルの内容に基づき、第3図柄表示装置81において次に表示すべき1フレーム分の画像の内容を具体的に特定する。また、処理の状況などに応じて、第3図柄表示装置81に表示すべき演出態様を決定し、その決定した演出態様に対応する表示データテーブルを表示データテーブルバッファ233dに設定する。なお、この表示設定処理の詳細については、図118図120を参照して後述する。
【1135】
表示設定処理が実行された後、次いで、タスク処理を実行する(S6304)。このタスク処理では、表示設定処理(S6303)もしくは簡易表示設定処理(S6309)によって特定された、第3図柄表示装置81に表示すべき次の1フレーム分の画像の内容に基づき、その画像を構成するスプライト(表示物)の種別を特定すると共に、スプライト毎に、表示座標位置や拡大率、回転角度といった描画に必要な各種パラメータを決定する。
【1136】
次に、転送設定処理を実行する(S6305)。この転送設定処理では、簡易画像表示フラグ233cがオンである間は、画像コントローラ237に対して、常駐用ビデオRAM235に常駐すべき画像データをキャラクタROM234から常駐用ビデオRAM235の所定エリアへ転送させる転送指示を設定する。また、簡易画像表示フラグ233cがオフである間は、転送データテーブルバッファ233eに設定される転送データテーブルの転送データ情報に基づき、画像コントローラ237に対して、所定の画像データをキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aの所定サブエリアへ転送させる転送指示を設定すると共に、音声ランプ制御装置113から連続予告コマンドや背面画像変更コマンドを受信した場合にも、画像コントローラ237に対して、連続予告演出で使用する連続予告画像の画像データや変更後の背面画像の画像データをキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aの所定サブエリアへ転送させる転送指示を設定する。なお、転送設定処理の詳細については、図121および図122を参照して後述する。
【1137】
次いで、描画処理を実行する(S6306)。この描画処理では、タスク処理(S6304)で決定された、1フレームを構成する各種スプライトの種別やそれぞれのスプライトの描画に必要なパラメータと、転送設定処理(S6305)により設定された転送指示とから、図77に示す描画リストを生成し、描画対象バッファ情報と共に、その描画リストを画像コントローラ237に対して送信する。これにより、画像コントローラ237では、描画リストに従って、画像の描画処理を実行する。なお、描画処理の詳細については、図123を参照して後述する。
【1138】
次いで、表示制御装置114に設けられた各種カウンタの更新処理を実行する(S6307)。そして、V割込処理を終了する。S6307の処理によって更新されるカウンタとしては、例えば、停止図柄を決定するための停止図柄カウンタ(図示せず)がある。この停止図柄カウンタの値は、ワークRAM233に格納され、V割込処理が実行される度に、更新処理が行われる。そして、コマンド判定処理において、表示用停止種別コマンドの受信が検出されると、表示用停止種別コマンドにより示される停止種別(大当たりA、大当たりB、大当たりC、前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ、完全外れ)に対応する停止種別テーブルと停止種別カウンタとが比較され、第3図柄表示装置81に表示される変動演出後の停止図柄が最終的に設定される。
【1139】
一方、S6301の処理において、簡易画像表示フラグ233cがオンであると判別されると(S6301:Yes)、常駐用ビデオRAM235に常駐すべき全ての画像データの転送が完了していないことを意味するので、電源投入時画像を第3図柄表示装置81に表示させるべく、簡易コマンド判定処理(S6308)を実行し、次いで、簡易表示設定処理(S6309)を実行して、S6304の処理へ移行する。
【1140】
次いで、図113図117を参照して、表示制御装置114のMPU231で実行されるV割込処理の一処理である上述のコマンド判定処理(S6302)の詳細について説明する。図113は、このコマンド判定処理を示すフローチャートである。
【1141】
このコマンド判定処理では、図113に示すように、まず、コマンドバッファ領域に未処理の新規コマンドがあるか否かを判別し(S6401)、未処理の新規コマンドがなければ(S6401:No)、コマンド判定処理を終了してV割込処理に戻る。一方、未処理の新規コマンドがあれば(S6401:Yes)、オン状態で新規コマンドを処理したことを表示設定処理(S6303)に通知する新規コマンドフラグをオンに設定し(S6402)、次いで、コマンドバッファ領域に格納されている未処理のコマンドすべてについて、そのコマンドの種別を解析する(S6403)。
【1142】
そして、未処理のコマンドの中に、まず、表示用変動パターンコマンドがあるか否かを判別し(S6404)、表示用変動パターンコマンドがあれば(S6404:Yes)、変動パターンコマンド処理を実行して(S6405)、S6401の処理へ戻る。
【1143】
ここで、図114(a)を参照して、変動パターンコマンド処理(S6405)の詳細について説明する。図114(a)は、変動パターンコマンド処理を示すフローチャートである。この変動パターンコマンド処理は、音声ランプ制御装置113より受信した表示用変動パターンコマンドに対応する処理を実行するものである。
【1144】
変動パターンコマンド処理では、まず、表示用変動パターンコマンドによって示される変動演出パターンに対応した変動表示データテーブルを決定し、その決定した変動表示データテーブルをデータテーブル格納エリア233bの変動演出用テーブル格納エリア(図示せず)から読み出して、表示データテーブルバッファ233dに設定する(S6501)。
【1145】
ここで、主制御装置110において変動の開始の判断は、必ず数秒以上離れて行われるので、20ミリ秒以内に2以上の表示用変動パターンコマンドを受信することはなく、したがって、コマンド判定処理を実行する場合に、コマンドバッファ領域に2以上の表示用変動パターンコマンドが格納されている場合はあり得ないが、ノイズ等の影響によってコマンドの一部が変化し、別のコマンドが誤って表示用変動パターンコマンドとして解釈されるおそれもあり得る。S6501の処理では、このような場合に備え、2以上の表示用変動パターンコマンドがコマンドバッファ領域に格納されていると判断される場合は、変動時間が最も短い変動パターンに対応する変動表示データテーブルを表示データテーブルバッファ233dに設定する。
【1146】
仮に、変動時間の長い変動パターンに対応する変動表示データテーブルを表示データテーブルバッファ233dに設定してしまうと、実際には、設定した表示データテーブルよりも短い変動時間を有する変動演出が主制御装置110によって指示されていた場合に、設定された変動表示データテーブルに従った変動演出を第3図柄表示装置81に表示させている最中に主制御装置110から次の表示用変動パターンコマンドを受信することとなり、別の変動表示が急に開始されてしまうので、遊技者に対して違和感を持たせるおそれがあった。
【1147】
これに対し、本制御例のように、変動時間が最も短い変動パターンに対応する変動表示データテーブルを表示データテーブルバッファ233dに設定することで、実際には、設定した表示データテーブルよりも長い変動時間を有する変動演出が主制御装置110によって指示されていた場合であっても、後述するように、表示データテーブルバッファ233dに従った変動演出が終了したのち、主制御装置110から次の表示用パターンコマンドを受信するまでの間、デモ演出が表示されるように、表示設定処理によって、第3図柄表示装置81の表示が制御されるので、遊技者は違和感なく第3図柄表示装置81における第3図柄の変動を見続けることができる。
【1148】
次いで、S6501で設定された表示データテーブルに対応する転送データテーブルを決定してデータテーブル格納エリア233bから読み出し、それを転送データテーブルバッファ233eに設定する(S6502)。
【1149】
次いで、S6501の処理によって表示データテーブルバッファ233dに設定された変動表示データテーブルに対応する変動パターンの変動時間を基に、その変動時間を表す時間データを計時カウンタ233hに設定し(S6503)、ポインタ233fを0に初期化する(S6504)。そして、デモ表示フラグおよび確定表示フラグをいずれもオフに設定して(S6505)、変動パターンコマンド処理を終了し、コマンド判定処理に戻る。
【1150】
この変動パターンコマンド処理(図114(a)参照)が実行されることにより、表示設定処理では、S6504の処理によって初期化されたポインタ233fを更新しながら、S6501の処理によって表示データテーブルバッファ233dに設定された変動表示データテーブルから、ポインタ233fに示されるアドレスに規定された描画内容を抽出し、第3図柄表示装置81において次に表示すべき1フレーム分の画像の内容を特定すると同時に、S6502の処理によって転送データテーブルバッファ233eに設定された転送データテーブルから、ポインタ233fに示されるアドレスに規定された転送データ情報を抽出し、設定された変動表示データテーブルにおいて必要なスプライトの画像データが、予めキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aに転送されるように、画像コントローラ237を制御する。
【1151】
また、表示設定処理では、S6503の処理によって時間データが設定された計時カウンタ233hを用いて、変動表示データテーブルで規定された変動演出の時間を計時し、変動表示データテーブルにおける変動演出が終了すると判断された場合、主制御装置110からの表示用停止種別コマンドに応じた停止図柄を第3図柄表示装置81に表示するように、その停止表示の設定を制御する。
【1152】
ここで、図113の説明に戻る。S6404の処理において、表示用変動パターンコマンドがないと判別されると(S6404:No)、次いで、未処理のコマンドの中に、表示用停止種別コマンドがあるか否かを判別し(S6406)、表示用変動種別コマンドがあれば(S6406:Yes)、停止種別コマンド処理を実行して(S6407)、S6401の処理へ戻る。
【1153】
ここで、図114(b)を参照して、停止種別コマンド処理(S6407)の詳細について説明する。図114(b)は、停止種別コマンド処理を示すフローチャートである。この停止種別コマンド処理は、音声ランプ制御装置113より受信した表示用変動種別コマンドに対応する処理を実行するものである。
【1154】
停止種別コマンド処理では、まず、表示用停止種別コマンドによって示される停止種別情報(大当たりA、大当たりB、大当たりC、前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ、完全外れのいずれか)に対応する停止種別テーブルを決定し(S6601)、その停止種別テーブルと、V割込処理(図112(b)参照)が実行されるたびに更新される停止種別カウンタの値とを比較して、第3図柄表示装置81に表示される変動演出後の停止図柄を最終的に設定する(S6602)。
【1155】
そして、停止図柄毎に設けられた停止図柄判別フラグのうち、S6602の処理によって設定された停止図柄に対応する停止図柄判別フラグをオンすると共に、その他の停止図柄に対応する停止図柄判別フラグをオフに設定して(S6603)、本処理を終了する。
【1156】
ここで、上述したように、変動表示データテーブルでは、そのデータテーブルに基づく変動が開始されてから所定時間経過後において、第3図柄表示装置81に表示すべき第3図柄を特定する種別情報として、S6602の処理によって設定された停止図柄からのオフセット情報(図柄オフセット情報)が記載されている。上述のタスク処理(S6304)では、変動が開始されてから所定時間が経過した後、S6603によって設定された停止図柄判別フラグからS6602の処理によって設定された停止図柄を特定すると共に、その特定した停止図柄に対して表示設定処理により取得された図柄オフセット情報を加算することによって、実際に表示すべき第3図柄を特定する。そして、この特定された第3図柄に対応する画像データが格納されたアドレスを特定する。なお、第3図柄に対応する画像データは、上述したように、常駐用ビデオRAM235の第3図柄エリア235dに格納されている。
【1157】
なお、主制御装置110において変動の開始の判断は、必ず数秒以上離れて行われるので、20ミリ秒以内に2以上の表示用停止種別コマンドを受信することはなく、したがって、コマンド判定処理を実行する場合に、コマンドバッファ領域に2以上の表示用停止種別コマンドが格納されている場合はあり得ないが、ノイズ等の影響によってコマンドの一部が変化し、別のコマンドが誤って表示用停止種別コマンドとして解釈されるおそれもあり得る。S6601の処理では、このような場合に備え、2以上の表示用停止種別コマンドがコマンドバッファ領域に格納されていると判断される場合は、停止種別が完全外れであると仮定して、停止種別テーブルを決定する。これにより、完全外れに対応する停止図柄がS6602の処理によって設定される。
【1158】
仮に、「特別図柄の大当たり」に対応する停止図柄が設定されてしまうと、実際には、「特別図柄の外れ」であった場合であっても、第3図柄表示装置81には「特別図柄の大当たり」に対応する停止図柄が表示されることとなり、遊技者にパチンコ機10が「特別図柄の大当たり」となったと勘違いさせてしまい、パチンコ機10の信頼性を低下させるおそれがあった。これに対し、本制御例のように、完全外れに対応する停止図柄が設定されることで、実際には、「特別図柄の大当たり」であれば、第3図柄表示装置81に完全外れの停止図柄が表示されても、パチンコ機10が「特別図柄の大当たり」になるので、遊技者を喜ばせることができる。
【1159】
図113に戻り、説明を続ける。S6406の処理において、表示用停止種別コマンドがないと判別されると(S6406:No)、次いで、未処理のコマンドの中に、表示用オープニングコマンドがあるか否かを判別し(S6408)、表示用オープニングコマンドがあれば(S6408:Yes)、オープニングコマンド処理を実行して(S6409)、S6401の処理へ戻る。
【1160】
ここで、図115(a)を参照して、オープニングコマンド処理(S6409)の詳細について説明する。図115(a)は、オープニングコマンド処理を示すフローチャートである。このオープニングコマンド処理は、音声ランプ制御装置113より受信した表示用オープニングコマンドに対応する処理を実行するものである。
【1161】
オープニングコマンド処理では、まず、オープニング表示データテーブルをデータテーブル格納エリア233bのオープニング演出用テーブル格納エリア(図示せず)から読み出して、表示データテーブルバッファ233dに設定する(S6701)。次いで、S6701の処理で設定された表示データテーブルに対応する転送データテーブルを決定してデータテーブル格納エリア233bから読み出し、それを転送データテーブルバッファ233eに設定する(S6702)。
【1162】
そして、S6701の処理によって表示データテーブルバッファ233dに設定されたオープニング表示データテーブルを基に、その演出時間を表す時間データを計時カウンタ233hに設定し(S6703)、ポインタ233fを0に初期化する(S6704)。そして、デモ表示フラグおよび確定表示フラグをいずれもオフに設定して(S6705)、オープニングコマンド処理を終了し、コマンド判定処理に戻る。
【1163】
このオープニングコマンド処理が実行されることにより、表示設定処理では、S6704の処理によって初期化されたポインタ233fを更新しながら、S6701の処理によって表示データテーブルバッファ233dに設定されたオープニング表示データテーブルから、ポインタ233fに示されるアドレスに規定された描画内容を抽出し、第3図柄表示装置81において次に表示すべき1フレーム分の画像の内容を特定すると同時に、S6702の処理によって転送データテーブルバッファ233eに設定された転送データテーブルから、ポインタ233fに示されるアドレスに規定された転送データ情報を抽出し、設定されたオープニング表示データテーブルにおいて必要なスプライトの画像データが、予めキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aに転送されるように、画像コントローラ237を制御する。
【1164】
また、このオープニングコマンド処理が実行されると、オープニング転送データテーブルが転送データテーブルバッファ233eに設定される。これにより、第3図柄表示装置81においてオープニング演出が行われている最中に、ラウンド演出およびエンディング演出に必要な画像データをキャラクタROM234から、通常用ビデオRAM236に転送することができる。上述したように、本パチンコ機10では、キャラクタROM234にNAND型フラッシュメモリ234aを用いているため、その読み出し速度が遅いことに起因して、大当たり演出(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)に演出に使用する画像データが、キャラクタROM234から通常用ビデオRAM236に転送されるまでに多くの時間を要する。
【1165】
新たに開始されるラウンド数を示す表示用ラウンド数コマンドは、第3図柄表示装置81におけるオープニング演出が終了したタイミングに合わせて、音声ランプ制御装置113から送信されてくるので、1ラウンド目を示す表示用ラウンド数コマンドを受信してから、ラウンド演出に必要な画像データをキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236に転送していては、オープニング演出が終了してからラウンド演出を開始するまでに多くの待ち時間が生じ、遊技者に動作が停止していないかといった不安や、違和感を持たせてしまうおそれがあった。
【1166】
また、エンディング演出の開始を指示する表示用エンディングコマンドは、第3図柄表示装置81におけるラウンド演出が全て(16ラウンド分、または2ラウンド分)終了したタイミングに合わせて、音声ランプ制御装置113から送信されてくるので、表示用エンディングコマンドを受信してから、エンディング演出に必要な画像データをキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236に転送していては、ラウンド演出が終了してからエンディング演出を開始するまでに多くの待ち時間が生じ、遊技者に動作が停止していないかといった不安や、違和感を持たせてしまうおそれがあった。
【1167】
そこで、本制御例では、表示用オープニングコマンドを受信した場合に、そこからラウンド演出およびエンディング演出に必要なデータの転送を開始し、第3図柄表示装置81において大当たりの変動表示が終了するまでに、ラウンド演出およびエンディング演出に必要なデータの転送が終了するように制御している。これにより、第3図柄表示装置81においてオープニング演出が終了した場合に、即座に、第3図柄表示装置81においてラウンド演出を開始できると共に、第3図柄表示装置81においてラウンド演出が全て(16ラウンド分、または2ラウンド分)終了した場合に、即座に、第3図柄表示装置81においてエンディング演出を開始できるので、遊技者に動作が停止していないかといった不安や、違和感を持たせてしまうことがない。よって、遊技者を安心させることができる。
【1168】
なお、上述したように、本制御例では、表示用停止種別コマンドによって示される停止種別情報が大当たりの停止種別であると判別されたら、そこからオープニング演出において使用する画像データの転送を開始し、第3図柄表示装置81において大当たりとなる変動演出が終了するまでに、オープニング演出において使用する画像データの転送が終了するように制御している。これにより、第3図柄表示装置81において大当たりとなる変動演出が終了した場合に、即座に、第3図柄表示装置81においてオープニング演出を開始できるので、遊技者に動作が停止していないかといった不安や、違和感を持たせてしまうことがない。よって、遊技者を安心させることができる。
【1169】
図113に戻り、説明を続ける。S6408の処理において、表示用オープニングコマンドがないと判別されると(S6408:No)、次いで、未処理のコマンドの中に、表示用エンディングコマンドがあるか否かを判別し(S6410)、表示用エンディングコマンドがあれば(S6410:Yes)、エンディングコマンド処理を実行して(S6411)、S6401の処理へ戻る。
【1170】
ここで、図115(b)を参照して、エンディングコマンド処理(S6411)の詳細について説明する。図115(b)は、エンディングコマンド処理を示すフローチャートである。このエンディングコマンド処理は、音声ランプ制御装置113より受信した表示用エンディングコマンドに対応する処理を実行するものである。
【1171】
エンディングコマンド処理では、まず、表示用エンディングコマンドによって示されるエンディング演出の表示態様に対応したエンディング表示データテーブルを決定し、その決定したエンディング表示データテーブルをデータテーブル格納エリア233bのエンディング演出用テーブル格納エリア(図示せず)から読み出して、表示データテーブルバッファ233dに設定する(S6801)。次いで、転送データテーブルバッファ233eにNullデータを書き込むことで、その内容をクリアする(S6802)。そして、S6801の処理によって表示データテーブルバッファ233dに設定されたエンディング表示データテーブルを基に、その演出時間を表す時間データを計時カウンタ233hに設定し(S6803)、ポインタ233fを0に初期化する(S6804)。そして、デモ表示フラグおよび確定表示フラグをいずれもオフに設定して(S6805)、エンディングコマンド処理を終了し、コマンド判定処理に戻る。
【1172】
このエンディングコマンド処理を実行することにより、特別図柄の大当たりが終了する際にエンディング演出を第3図柄表示装置81に対して表示させることができるので、大当たりが終了したことを遊技者に対して認識させることができる。
【1173】
ここで、図113の説明に戻る。S6410の処理において、表示用エンディングコマンドがないと判別されると(S6410:No)、次いで、未処理のコマンドの中に、表示用保留球数コマンドがあるか否かを判別し(S6412)、表示用保留球数コマンドがあれば(S6412:Yes)、保留球数コマンド処理を実行して(S6413)、S6401の処理へ戻る。
【1174】
ここで、図116(a)を参照して、保留球数コマンド処理(S6413)の詳細について説明する。図116(a)は、保留球数コマンド処理を示すフローチャートである。この保留球数コマンド処理は、音声ランプ制御装置113より受信した表示用保留球数コマンドに対応する処理を実行するものである。
【1175】
保留球数コマンド処理では、まず、新規保留球数フラグ233mをオンに設定する(S7001)。そして、受信した表示用保留球数コマンドから保留球数を抽出し(S7002)、抽出した保留球数に基づいて保留図柄数カウンタ233nを更新して(S7003)、この保留球数コマンド処理を終了し、コマンド判定処理に戻る。
【1176】
ここで、図113の説明に戻る。S6412の処理において、表示用保留球数コマンドがないと判別されると(S6412:No)、次いで、未処理のコマンドの中に、表示用連続予告コマンドがあるか否かを判別し(S6414)、表示用連続予告コマンドがあれば(S6414:Yes)、連続予告コマンド処理を実行して(S6415)、S6401の処理へ戻る。
【1177】
ここで、図116(b)を参照して、連続予告コマンド処理(S6415)の詳細について説明する。図116(b)は、連続予告コマンド処理を示すフローチャートである。この連続予告コマンド処理は、音声ランプ制御装置113より受信した表示用連続予告コマンドに対応する処理を実行するものである。
【1178】
連続予告コマンド処理では、まず、新規連続予告コマンドフラグ233oをオンに設定する(S7101)。そして、表示用連続予告コマンドから魚群背面と泡背面との配分を抽出する(S7102)。次いで、抽出した配分に基づいて、連続予告情報格納エリア233pを更新し(S7103)、連続予告コマンド処理を終了して、コマンド判定処理に戻る。
【1179】
ここで、図113の説明に戻る。S6414の処理において、表示用連続予告コマンドがないと判別されると(S6414:No)、次いで、未処理のコマンドの中に、背面画像変更コマンドがあるか否かを判別し(S6416)、背面画像変更コマンドがあれば(S6416:Yes)、背面画像変更コマンド処理を実行して(S6417)、S2201の処理へ戻る。
【1180】
ここで、図117を参照して、背面画像変更コマンド処理(S6417)の詳細について説明する。図117は、背面画像変更コマンド処理を示すフローチャートである。この背面画像変更コマンド処理は、音声ランプ制御装置113より受信した背面画像変更コマンドに対応する処理を実行するものである。
【1181】
背面画像変更コマンド処理では、まず、背面画像変更フラグ233wをオンに設定する(S7201)。これにより、通常画像転送設定処理(図121のS7703参照)において背面画像の変更を判別することができる。そして、背面画像種別(背面A〜C、および時間演出に対応する特殊背面A〜C)毎に設けられた背面画像判別フラグ233xのうち、背面画像変更コマンドによって示された背面画像種別に対応する背面画像判別フラグ233xをオンすると共に、その他の背面画像種別に対応する背面画像判別フラグ233xをオフに設定して(S7202)、背面画像変更コマンド処理を終了し、コマンド判定処理に戻る。
【1182】
通常画像転送設定処理(図121のS7703参照)では、S7201の処理により設定される背面画像変更フラグ233wがオンされていることを検出すると、S7202の処理によって設定される背面画像判別フラグ233xから、変更後の背面画像種別を特定する。そして、その特定された背面画像種別が背面B、または背面Cである場合は、それらの背面画像に対応する画像データが常駐用ビデオRAM235の背面画像エリア235cに常駐されていないので、画像データをキャラクタROM234から通常用ビデオRAM236の画像格納エリア236aの所定のサブエリアに転送するよう、画像コントローラ237に対する転送指示の設定を行う。なお、変更後の背面画像種別が背面Aの場合は、全ての画像データが常駐用ビデオRAM235に常駐されているので、画像の転送は行わない。
【1183】
また、タスク処理では、表示データテーブルに規定された背面画像の背面種別によって、背面A〜C、および時間演出に対応する特殊背面A〜Cのいずれかを表示させることが規定されていた場合、S7202の処理によって設定された背面画像判別フラグ233xから、その時点において表示すべき背面画像種別を特定し、更に、表示すべき背面画像の範囲を時間経過に合わせて特定して、その背面画像の範囲に対応する画像データが格納されているRAM種別(常駐用ビデオRAM235か、通常用ビデオRAM236か)と、そのRAMのアドレスを特定する。
【1184】
なお、遊技者が枠ボタン22を20ミリ秒以下で連続して操作することはないので、20ミリ秒以内に2以上の背面画像変更コマンドを受信することはなく、したがって、コマンド判定処理を実行する場合に、コマンドバッファ領域に2以上の背面画像変更コマンドが格納される場合はない。しかし、ノイズ等の影響によってコマンドの一部が変化し、別のコマンドが誤って背面画像変更コマンドとして解釈されるおそれもあり得る。S7202の処理では、2以上の背面画像コマンドがコマンドバッファ領域に格納されていると判断される場合、先に受信した背面画像コマンドによって示される背面画像種別に対応する背面画像判別フラグをオンしてもよいし、後に受信した背面画像コマンドによって示される背面画像種別に対応する背面画像判別フラグ233xをオンしてもよい。また、任意の1の背面画像変更コマンドを抽出し、そのコマンドによって示される背面画像種別に対応する背面画像判別フラグ233xをオンしてもよい。この背面画像の変更は、パチンコ機10における遊技価値へ直接影響を与えるものではないので、パチンコ機10の特性や操作性に応じて、適宜設定することが好ましい。
【1185】
ここで、図113の説明に戻る。S6416の処理において、背面画像変更コマンドがないと判別されると(S6416:No)、次いで、未処理のコマンドの中に、エラーコマンドがあるか否かを判別し(S6418)、エラーコマンドがあれば(S6418:Yes)、エラーコマンド処理を実行して(S6419)、S6401の処理へ戻る。
【1186】
ここで、図117(b)を参照して、エラーコマンド処理(S6419)の詳細について説明する。図117(b)は、エラーコマンド処理を示すフローチャートである。このエラーコマンド処理は、音声ランプ制御装置113より受信したエラーコマンドに対応する処理を実行するものである。
【1187】
エラーコマンド処理では、まず、エラーが発生していることを示すエラー発生フラグ233qをオンに設定する(S7301)。そして、エラー種別毎に設けられたエラー判別フラグ233rのうち、エラーコマンドによって示されるエラー種別に対応するエラー判別フラグ233rをオンすると共に、その他のエラー判別フラグ233rをオフに設定して(S7302)、エラーコマンド処理を終了し、コマンド判定処理に戻る。
【1188】
表示設定処理では、S7301の処理によって設定されたエラー発生フラグに基づいて、エラーの発生を検出すると、S7302の処理によって設定されたエラー判別フラグから発生したエラー種別を判断し、そのエラー種別に対応する警告画像を第3図柄表示装置81に表示させるように処理を実行する。
【1189】
なお、2以上のエラーコマンドがコマンドバッファ領域に格納されていると判断される場合、S7302の処理では、それぞれのエラーコマンドによって示される全てのエラー種別に対応するエラー判別フラグ233rをオンに設定する。これにより、全てのエラー種別に対応する警告画像が第3図柄表示装置81に表示されるので、遊技者やホール関係者が、エラーの発生状況を正しく把握することができる。
【1190】
ここで、図113の説明に戻る。S6418の処理において、エラーコマンドがないと判別されると(S6418:No)、次いで、その他の未処理のコマンドに対応する処理を実行し(S6420)、S6401の処理へ戻る。
【1191】
各コマンドの処理が実行された後に再び実行されるS6401の処理では、再度、コマンドバッファ領域に未処理の新規コマンドがあるか否かを判別し、未処理の新規コマンドがあれば(S6401:Yes)、再びS6402〜S6418の処理を実行する。そして、コマンドバッファ領域に未処理の新規コマンドがなくなるまで、S6401〜S6418の処理が繰り返し実行され、S2201の処理で、コマンドバッファ領域に未処理の新規コマンドがないと判別されると、このコマンド判定処理を終了する。
【1192】
なお、V割込処理(図112(b)参照)において簡易画像表示フラグ233cがオンの場合に実行される簡易コマンド判定処理(S6308)も、コマンド判定処理と同様の処理が行われる。ただし、簡易コマンド判定処理では、コマンドバッファ領域に格納されている未処理のコマンドから、電源投入時画像を表示するのに必要なコマンド、即ち、表示用変動パターンコマンドおよび表示用停止種別コマンドだけを抽出して、それぞれのコマンドに対応する処理である、変動パターンコマンド処理(図114(a)参照)、および停止種別コマンド処理(図114(b)参照)を実行すると共に、その他のコマンドについては、そのコマンドに対応する処理を実行せずに破棄する処理を行う。
【1193】
ここで、この場合に実行される、変動パターンコマンド処理(図114(a)参照)では、S6501の処理で、電源投入時変動画像の表示に対応した表示データテーブルバッファが表示データテーブルバッファ233dに設定され、また、その場合に必要となる電源投入時主画像および電源投入時変動画像の画像データは常駐用ビデオRAM235の電源投入時主画像エリア235aおよび電源投入時変動画像エリア235bに格納されているので、S6502の処理では、転送データテーブルバッファ233eにはNullデータを書き込み、その内容をクリアする処理が行われる。
【1194】
次いで、図118図120を参照して、表示制御装置114のMPU231で実行されるV割込処理の一処理である上述の表示設定処理(S6303)の詳細について説明する。図118は、この表示設定処理を示すフローチャートである。
【1195】
この表示設定処理では、図118に示すように、新規コマンドフラグがオンであるか否かを判別し(S7401)、新規コマンドフラグがオンではない、即ち、オフであれば(S7401:No)、先に実行されるコマンド判定処理おいて新規コマンドが処理されていないと判断して、S7402およびS7403の処理をスキップし、S7404の処理へ移行する。一方、新規コマンドフラグがオンであれば(S7401:Yes)、先に実行されるコマンド判定処理において新規コマンドが処理されたと判断し、新規コマンドフラグをオフに設定した後(S7402)、受信した新規コマンドに対応する画像を設定するための各種画像設定処理を実行する(S7403)。
【1196】
ここで、図119を参照して、各種画像設定処理(S7403)の詳細について説明する。図119は、各種画像設定処理(S7403)を示すフローチャートである。
【1197】
各種画像設定処理(S7403)では、まず、新規保留球数フラグ233mがオンであるか否かを判別し(S7501)、新規保留球数フラグ233mがオンであれば(S7501:Yes)、保留図柄数カウンタ233nの値に応じた個数の保留図柄データを展開する(S7502)。そして、新規保留球数フラグ233mをオフに設定し(S7503)、S7504の処理へ移行する。一方、新規保留球数フラグ233mがオンではない、即ち、オフであれば(S7501:No)、S7502およびS7503の処理をスキップし、S7504の処理へ移行する。
【1198】
S7504の処理では、新規連続予告コマンドフラグ233oがオンであるか否かを判別し(S7504)、新規連続予告コマンドフラグ233oがオンであれば(S7504:Yes)、連続予告情報格納エリア233pのデータに対応する配分(魚群背面と泡背面との配分)の予告画像データを展開する(S7505)。そして、新規連続予告コマンドフラグ233oをオフに設定し(S7506)、S7507の処理へ移行する。一方、新規連続予告コマンドフラグ233oがオンではない、即ち、オフであれば(S7504:No)、S7505およびS7506の処理をスキップし、S7507の処理へ移行する。
【1199】
S7507の処理では、エラー発生フラグ233qがオンであるか否かを判別し(S7507)、エラー発生フラグ233qがオンであれば(S7507:Yes)、エラー判別フラグ233rに基づき警告画像データを展開する(S7508)。そして、エラー発生フラグ233qをオフに設定し(S7509)、表示設定処理へ戻る。一方、エラー発生フラグ233qがオンではない、即ち、オフであれば(S7507:No)、S7508およびS7509の処理をスキップし、表示設定処理に戻る。
【1200】
図118に戻り、説明を続ける。各種画像設定処理(S7403)が終了した場合、またはS7401の処理において、新規コマンドフラグがオフと判別した場合は(S7401:No)、次いで、ポインタ更新処理を実行する(S7404)。
【1201】
ここで、図120を参照して、ポインタ更新処理(S7404)の詳細について説明する。図120は、ポインタ更新処理(S7404)を示すフローチャートである。このポインタ更新処理は、表示データテーブルバッファ233dおよび転送データテーブルバッファ233eの各バッファにそれぞれ格納された表示データテーブルおよび転送データテーブルから、対応する描画内容もしくは転送対象画像データの転送データ情報を取得すべきアドレスを指定するポインタ233fの更新を行う処理である。
【1202】
このポインタ更新処理では、まず、ポインタ233fに1を加算する(S7601)。即ち、ポインタ233fは、原則、V割込処理が実行される度に1だけ加算されるように更新処理が行われる。また、上述したように、各種データテーブルは、アドレス「0000H」には、Start情報が記載されており、それぞれのデータの実体はアドレス「0001H」以降に規定されているところ、表示データテーブルが表示データテーブルバッファ233dに格納されるのに合わせてポインタ233fの値が0に初期化された場合は、このポインタ更新処理によってその値が1に更新されるので、アドレス「0001H」から順に、それぞれのデータテーブルから実体的なデータを読み出すことができる。
【1203】
S7601の処理によって、ポインタ233fの値を更新した後、次いで、表示データテーブルバッファ233dに設定された表示データテーブルにおいて、その更新後のポインタ233fで示されるアドレスのデータがEnd情報であるか否かを判別する(S7602)。その結果、End情報であれば(S7602:Yes)、表示データテーブルバッファ233dに設定された表示データテーブルにおいて、その実体データが記載されたアドレスを過ぎてポインタ233fが更新されたことを意味する。
【1204】
そこで、表示データテーブルバッファ233dに格納されている表示データテーブルがデモ表示データテーブルであるか否かを判別して(S7603)、デモ表示データテーブルであれば(S7603:Yes)、表示データテーブルバッファ233dに設定されているデモ表示データテーブルの演出時間に対応する時間データを計時カウンタ233hに設定し(S7604)、ポインタ233fを1に設定して初期化し(S7605)、本処理を終了し、表示設定処理に戻る。これにより、表示設定処理では、デモ表示データテーブルの先頭から順に描画内容を展開することができるので、第3図柄表示装置81には、デモ演出を繰り返し表示させることができる。
【1205】
一方、S7603の処理において、表示データテーブルバッファ233dに格納されている表示データテーブルがデモ表示データテーブルでないと判別された場合は(S7603:No)、ポインタ233fの値を1だけ減算して(S7606)、本処理を終了し、表示設定処理に戻る。これにより、表示設定処理では、表示データテーブルバッファ233dにデモ表示データテーブル以外の表示データテーブル、例えば、変動表示データテーブルが設定されている場合は、End情報が記載された1つ前のアドレスの描画内容が常に展開されるので、第3図柄表示装置81には、その表示データテーブルで規定される最後の画像を停止させた状態で表示させることができる。一方、S3202の処理において、更新後のポインタ233fで示されるアドレスのデータがEnd情報でなければ(S7602:No)、本処理を終了し、表示設定処理に戻る。
【1206】
ここで、図118に戻り説明を続ける。ポインタ更新処理の後、表示データテーブルバッファ233dに設定されている表示データテーブルから、ポインタ更新処理によって更新されたポインタ233fで示されるアドレスの描画内容を展開する(S7405)。タスク処理では、先に展開された警告画像などと共に、S7405の処理で展開された描画内容を元に、画像を構成するスプライト(表示物)の種別を特定すると共に、スプライト毎に、表示座標位置や拡大率、回転角度といった描画に必要な各種パラメータを決定する。
【1207】
次いで、計時カウンタ233hの値を1だけ減算し(S7406)、減算後の計時カウンタ233hの値が0以下であるか否かを判別する(S7407)。そして、計時カウンタ233hの値が1以上である場合は(S7407:No)、そのまま表示設定処理を終了してV割込処理に戻る。一方、計時カウンタ233hの値が0以下である場合は(S7407:Yes)、表示データテーブルバッファ233dに設定されている表示データテーブルに対応する演出の演出時間が経過したことを意味する。このとき、表示データテーブルバッファ233dに変動表示データテーブルが設定されている場合は、その変動表示を終了すると共に停止表示を行うタイミングであるので、確定表示フラグがオンであるか否かを確認する(S7408)。
【1208】
その結果、確定表示フラグがオフであれば(S7408:No)、まだ確定表示の演出を行っておらず、確定表示の演出を行うタイミングなので、第3図柄の確定表示を設定するため、S7409〜S7414の処理を実行する。S7409の処理では、確定表示データテーブルをデータテーブル格納エリア233bの確定表示演出用テーブル格納エリアから読み出して表示データテーブルバッファ233dに設定し(S7409)、次いで、転送データテーブルバッファ233eにNullデータを書き込むことで、その内容をクリアする(S7410)。そして、確定表示データテーブルの演出時間に対応する時間データを計時カウンタ233hに設定する(S7411)。
【1209】
S7411の処理が終了すると、ポインタ233fの値を0に初期化する(S7412)。そして、オン状態で確定表示演出中であることを示す確定表示フラグをオンに設定した後(S7413)、停止図柄判別フラグの内容をそのままワークRAM233に設けられた前回停止図柄判別フラグにコピーして(S7414)、V割込処理に戻る。
【1210】
これにより、表示データテーブルバッファ233dに変動表示データテーブルが設定されている場合などにおいて、その演出の終了に合わせて、変動演出における停止図柄の確定表示演出が第3図柄表示装置81に表示されるように、その描画内容を設定することができる。また、表示データテーブルバッファ233dに設定される表示データテーブルを確定表示データテーブルに変更するだけで、容易に、第3図柄表示装置81に表示させる演出を確定表示演出に変更することができる。そして、従来のように、別のプログラムを起動させることによって表示内容を変更する場合と比較して、プログラムが複雑かつ肥大化することなく、よって、MPU231に多大な負荷がかかることがないので、表示制御装置114の処理能力に関係なく、多種態様な演出画像を第3図柄表示装置81に表示させることができる。
【1211】
なお、S7414の処理によって設定された前回停止図柄判別フラグは、次に行われる変動演出において第3図柄表示装置81に表示すべき第3図柄を特定するために用いられる。即ち、上述したように、変動演出における第3図柄の表示は、1つ前に行われた変動演出の停止図柄に応じて変わるためであり、変動表示データテーブルでは、そのデータテーブルに基づく変動が開始されてから所定時間経過するまでは、1つ前に行われた変動演出の停止図柄からの図柄オフセット情報が記載されている。タスク処理(S6304)では、変動が開始されてから所定時間が経過するまで、S7414の処理によって設定された前回停止図柄判別フラグから、1つ前に行われた変動演出の停止図柄を特定すると共に、その特定した停止図柄に対して表示設定処理により取得された図柄オフセット情報を加算することによって、実際に表示すべき第3図柄を特定する。これにより、1つ前の変動演出における停止図柄から変動演出が開始される。
【1212】
一方、S7408の処理において、確定表示フラグがオンであれば(S7408:Yes)、デモ演出の表示態様を設定するため、S7415〜S7420の処理を実行する。S7415の処理では、デモ表示フラグがオンであるか否かを判別する(S7415)。そして、デモ表示フラグがオフであれば(S7415:No)、デモ用表示データテーブルを読み出して、表示データテーブルバッファ233dに設定し(S7416)、次いで、転送データテーブルバッファ233eにNullデータを書き込むことで、その内容をクリアする(S7417)。そして、デモ用表示データテーブルの演出時間に対応する時間データを計時カウンタ233hに設定する(S7418)。
【1213】
S7418の処理が終了すると、ポインタ233fを0に初期化し(S7419)、オン状態でデモ演出中であることを示すデモ表示フラグをオンに設定して(S7420)、本処理を終了してV割込処理に戻る。
【1214】
これにより、第3図柄の確定表示を開始してから所定時間(例えば、15秒間)が経過しても、次の変動演出開始を示す表示用変動パターンコマンド、または、表示用オープニングコマンドを受信しなかった場合には、自動的に、第3図柄表示装置81にデモ演出が表示されるように、その描画内容を設定することができる。
【1215】
次いで、図121、および図122を参照して、表示制御装置114のMPU231で実行されるV割込処理の一処理である上述の転送設定処理(S6305)の詳細について説明する。まず、図121(a)は、この転送設定処理を示すフ