(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022100488
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】パソコンバッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 11/00 20060101AFI20220629BHJP
【FI】
A45C11/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020214493
(22)【出願日】2020-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】501067193
【氏名又は名称】株式会社カウネット
(74)【代理人】
【識別番号】100137486
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 雅直
(72)【発明者】
【氏名】有井 宏
(72)【発明者】
【氏名】宮川 由紀
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA42
3B045BA26
3B045CB05
3B045CE08
3B045DA23
3B045FA01
3B045GB01
3B045GC02
3B045KA02
3B045KB02
(57)【要約】
【課題】パソコンバッグを折り畳んで厚さを薄くすることを可能とする。
【解決手段】本発明のパソコンバッグは、凹形状の収容空間を有するケース部材と、ケース部材の収容空間を複数の仕切り空間に分割し得る仕切り機構とを備え、仕切り機構は、ケース部材の内部に対して着脱可能に構成されており、ケース部材及び仕切り機構は、平板状にそれぞれ折り畳み可能に構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹形状の収容空間を有するケース部材と、
前記ケース部材の前記収容空間を複数の仕切り空間に分割し得る仕切り機構とを備え、
前記仕切り機構は、前記ケース部材の内部に対して着脱可能に構成されており、
前記ケース部材及び前記仕切り機構は、平板状にそれぞれ折り畳み可能に構成されることを特徴とするパソコンバッグ。
【請求項2】
前記ケース部材の底面部と略同一形状を有し、前記ケース部材の内部に対して着脱可能に構成される底板をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のパソコンバッグ。
【請求項3】
前記複数の仕切り空間は、互いに平行に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のパソコンバッグ。
【請求項4】
前記ケース部材の側壁部の高さ方向中間部には、前記複数の仕切り空間のそれぞれに開口する開口部が形成されることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のパソコンバッグ。
【請求項5】
前記開口部は、前記複数の仕切り空間に対して連続した一体の開口として形成されることを特徴とする請求項4に記載のパソコンバッグ。
【請求項6】
前記仕切り機構は、緩衝材により形成されることを特徴とする請求項1~5の何れかに記載のパソコンバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばパソコンやタブレットなどの端末装置を収容可能なパソコンバッグに関する。
【0002】
荷物や書類を入れて持ち運ぶ鞄として、外鞄の内部にある収容部を仕切りにより複数の小さい内鞄収容部に分割されたものがある(例えば特許文献1参照)。その内鞄収容部は、その内部に収容される書類鞄やパソコンケース等の内鞄がわずかなゆとりを有して、がたつきなく嵌合されるように形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の鞄では、仕切りが、外鞄の内部にある収容部を内鞄の大きさに応じて仕切るように、鞄の内部に固定されているため、仕切りを鞄の内部から取り外すことはできない。そのため、鞄を平板状に折り畳もうとしても仕切りが邪魔となり、鞄を折り畳んで厚さを薄くすることができない。よって、鞄は、常に体積が大きい状態で維持されて、特に多くの鞄をまとめて運搬する場合に鞄ひとつひとつの体積が大きくなり、鞄の運搬作業が非常に煩雑になってしまう問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、折り畳んで厚さを薄くすることを可能としたパソコンバッグを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るパソコンバッグは、凹形状の収容空間を有するケース部材と、前記ケース部材の前記収容空間を複数の仕切り空間に分割し得る仕切り機構とを備え、前記仕切り機構は、前記ケース部材の内部に対して着脱可能に構成されており、前記ケース部材及び前記仕切り機構は、平板状にそれぞれ折り畳み可能に構成されることを特徴とする。
【0007】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、ケース部材の収容空間を複数の仕切り空間に分割する仕切り機構をケース部材の内部から取り出して、ケース部材及び仕切り機構を平板状に折り畳んで厚さを薄くすることができる。そのため、パソコンバッグを折り畳んで厚さを薄くすることが可能であり、特に多くのパソコンバッグをまとめて運搬する場合においても、パソコンバッグひとつひとつの体積が小さくなり、パソコンバッグの運搬作業が煩雑になるのを防止できる。
【0008】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記ケース部材の底面部と略同一形状を有し、前記ケース部材の内部に対して着脱可能に構成される底板をさらに備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、ケース部材の底面部に底板を配置することにより、ケース部材の保形性も高めることができる。
【0010】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記複数の仕切り空間は、互いに平行に配置されることを特徴とする。
【0011】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、収容可能な端末機器の数を多くすることができる。
【0012】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記ケース部材の側壁部の高さ方向中間部には、前記複数の仕切り空間のそれぞれに開口する開口部が形成されることを特徴とする。
【0013】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、端末機器を仕切り空間に収容した際に端末機器の側面にある電源コネクタがケース部材の側壁部と対向する位置にある場合でも、電源ケーブルをケース部材の側壁部に形成された開口部を通過させて端末機器の電源コネクタに対して接続することができる。そのため、端末機器をパソコンバッグに収容した状態で充電することができる。
【0014】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記複数の開口部は、前記複数の仕切り空間に対して連続した一体の開口として形成されることを特徴とする。
【0015】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、複数の仕切り空間ごとに開口を形成する必要がないため、ケース部材を容易に製造することができる。
【0016】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記仕切り機構は、緩衝材により形成されることを特徴とする。
【0017】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、隣り合う2つの仕切り空間に収容された端末機器が衝突して破損するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係るパソコンバッグの外観を示す斜視図である。
【
図3】
図1のパソコンバッグのケース部材から底板及び仕切り機構を取り出した状態を示す図である。
【
図4】
図4(a)は、仕切り機構の斜視図であり、
図4(b)は、仕切り機構を折り畳んだ状態を示す図である。
【
図5】
図5(a)は、ケース部材の斜視図であり、
図5(b)は、ケース部材を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【
図6】
図1のパソコンバッグにパソコンを収容した状態を示す斜視図である。
【
図7】
図1のパソコンバッグに別のパソコンを収容した状態を示す斜視図である。
【
図8】
図1のパソコンバッグにタブレットを収容した状態を示す斜視図である。
【
図9】パソコンバッグを保管する保管庫を示す図である。
【
図10】保管庫内のパソコンバッグに収容されたパソコンを充電する状態を示す図である。
【
図11】保管庫内のパソコンバッグに収容されたパソコンを充電する状態を示す図である。
【
図12】保管庫内のパソコンバッグに収容されたタブレットを充電する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態のパソコンバッグ1について、図に基づいて詳細に説明する。
【0020】
本実施形態のパソコンバッグ1は、
図1に示すように、例えばパソコンやタブレットなどの端末装置を複数収容するものである。パソコンバッグ1は、ケース部材3と、ケース部材3の内部に配置される底板5(
図3参照)と、ケース部材3の内部に配置される仕切り機構6とを有している。
【0021】
ケース部材3は、上面が開口された中空の略直方体形状であり、凹形状の収容空間3Aを有している。具体的には、ケース部材3は、収容空間3Aを形成する側壁部として、正面側に配置される正面部31と、正面部31と対向する背面部32と、正面部31に対して右側に配置される右側面部33と、正面部31に対して左側に配置される左側面部34とを有しており、それらの下端部は、底面部35により接続されている。
【0022】
正面部31及び背面部32は、略長方形形状であり、右側面部33及び左側面部34は、略正方形形状である。本実施形態において、正面部31、背面部32、右側面部33及び左側面部34は、何れも1枚の可撓性を有する板状部材であり、それらの端部が接合されることにより一体に構成される。正面部31、背面部32、右側面部33及び左側面部34の縦方向長さは、同一であり、それらの上端部は、同一平面上に配置される。パソコンバッグ1は、持ち運ぶ際に使用される把持部36を有している。把持部36は、環状の部材であり、その中間部が、正面部31、背面部32及び底面部35の表面に沿って取り付けられている。
【0023】
右側面部33の高さ方向中間部には、
図2に示すように、略長方形状の開口部37が形成される。右側面部33において開口部37より上方の部分には、引手38が重なるように取り付けられる。詳細には、引手38の一端部が正面部31の右端に取り付けられ、引手38の他端部が背面部32の右端に取り付けられる。引手38は、パソコンバッグ1を移動させる際に引っ張る部分として使用される。
【0024】
図1において、ケース部材3の内部に配置される底板5及び仕切り機構6は、
図3に示すように、ケース部材3の内部から取り出すことができる。このように、底板5及び仕切り機構6は、ケース部材3の内部に対して着脱可能に構成される。本実施形態では、仕切り機構6は、ケース部材3の内部に底板5が配置された後、底板5の上方に配置される。
【0025】
底板5は、
図3に示すように、略長方形形状の板状部材であり、ケース部材3の底面部35と略同一形状及び略同一の大きさを有している。底板5は、ケース部材3と比べて撓み難い材料で形成される。底板5の上面には、緩衝材5aが取り付けられている。
【0026】
仕切り機構6は、
図3に示すように、5つの仕切り板61を有している。5つの仕切り板61は、長方形形状を有しており、同一の大きさである。仕切り板61は、緩衝材により形成されており、ケース部材3と比べて撓み難い材料で形成される。
図3では、ケース部材3の内部に配置された仕切り機構6をそのまま上方に取り出した状態を示している。5つの仕切り板61は、所定間隔をあけて互いに平行に配置される。そのため、仕切り機構6がケース部材3の内部に配置されると、ケース部材3内の収容空間3Aが正面部31から背面部32に向かって複数の仕切り空間3aに分割される。複数の仕切り空間3aは、互いに平行に配置される。
【0027】
上述したように、右側面部33の高さ方向中間部には、略長方形状の開口部37が形成されるが、開口部37は、ケース部材3内の収容空間3Aが複数の仕切り空間3aに分割された場合に、複数の仕切り空間3aのそれぞれに開口するように形成される。開口部37は、複数の仕切り空間3aに対して連続した一体の開口として形成される。
【0028】
仕切り機構6をケース部材3の内部から取り出すと、5つの仕切り板61は、
図4(a)に示すように、それらの右端が所定間隔をあけた状態で右接続板62に接続されるとともに、それらの左端が所定間隔をあけた状態で左接続板63に接続される。右接続板62は、ケース部材3の右側面部33において開口部37より下方の部分と略同一の大きさであり、左接続板63は、ケース部材3の左側面部34と略同一の大きさである。
【0029】
右接続板62の外側面には、面ファスナ62aが取り付けられており、ケース部材3の右側面部33において開口部37より下方の部分の内側面にも面ファスナ33a(
図2参照)が取り付けられている。同様に、左接続板63の外側面には、図示しない面ファスナが取り付けられており、ケース部材3の左側面部34の内側面にも図示しない面ファスナが取り付けられている。そのため、仕切り機構6がケース部材3の内部に配置された際に、仕切り機構6をケース部材3の内部に固定することができ、それによってケース部材3の保形性も高めることができる。
【0030】
5つの仕切り板61は、その右端を支点として右接続板62に対して揺動可能であるともに、その左端を支点として左接続板63に対して揺動可能であると。そのため、
図4(a)において、例えば右接続板62を左接続板63に対して右方向に移動させながら左接続板63側に移動させると、右接続板62が左接続板63と平行に維持されながら移動して、仕切り機構6が
図4(b)に示すように略平板状(平面状)に折り畳まれる。よって、
図4(b)に示した折り畳まれた仕切り機構6の厚さは、
図4(a)に示す状態と比べて小さくなる。
【0031】
また、底板5及び仕切り機構6が取り出されたケース部材3は、
図5(a)に示すように、5つの仕切り板61により分割されていた6つの仕切り空間が仕切られなくなって、1つの収容空間となる。その状態において、把持部36の正面部31の上端から上方に突出する部分を正面部31の裏面に沿うように配置し、把持部36の背面部32の上端から上方に突出する部分を背面部32の裏面に沿うように配置して、ケース部材3の右側面部33と左側面部34を折り曲げながら正面部31と背面部32とを近づけると、
図5(b)に示すように、ケース部材3が略平板状(平面状)に折り畳まれる。よって、
図5(b)に示した折り畳まれたケース部材3の厚さは、
図5(a)に示す状態と比べて小さくなる。
【0032】
図6は、パソコンバッグ1にパソコン80を収容した状態を示し、
図7は、パソコンバッグ1に別のパソコン82を収容した状態を示し、
図8は、パソコンバッグ1にタブレット85を収容した状態を示している。
【0033】
パソコン80,82の大きさは、ケース部材3の正面部31(背面部32)の大きさより大きいため、
図6及び
図7に示すように、パソコン80,82の上端部は、ケース部材3の正面部31(背面部32)の上端部よりも上方に配置される。
図6に示したパソコン80では、電源ケーブルが接続される電源コネクタ81が、パソコン80の側面部(短辺部)において、ケース部材3の右側面部33の上方に配置されるように設けられている。
図7に示したパソコン82では、電源ケーブルが接続される電源コネクタ83が、パソコン80の上面部(長辺部)に設けられている。
【0034】
タブレット85の大きさは、パソコン80,82より小さく、ケース部材3の正面部31(背面部32)の大きさより小さいため、
図8に示すように、タブレット85の上端部は、ケース部材3の正面部31(背面部32)の上端部よりも下方に配置される。
図8に示したタブレット85では、電源ケーブルが接続される電源コネクタ86が、タブレット85の側面部(短辺部)において、ケース部材3の右側面に形成された開口部37の範囲内に配置されるように設けられている。
【0035】
パソコンバッグ1を保管するための保管庫100は、
図9に示すように、その内部において水平に取り付けられた2つの棚部材101と、2つの電源タップ102とを有している。棚部材101は、保管されるパソコンバッグ1を載置するためのものである。2つの電源タップ102は、それぞれ、棚部材101の上方に配置される。電源タップ102は、左右方向に延びるように配置され、複数の電源コンセント用差込口102aを有している。
【0036】
図6に示したパソコンバッグ1が保管庫100内の棚部材101上に載置されると、パソコンバッグ1内に収容されたパソコン80の電源コネクタ81が、ケース部材3の右側面部33の上端部より上方に配置されている。そのパソコン80の電源コネクタ81と電源タップ102の電源コンセント用差込口102aとが、電源ケーブルTにより接続される。
図10では、複数のパソコン80のなかで1台のパソコン80を電源ケーブルTにより電源コンセント用差込口102aに接続しているが、他のパソコン80についても同様に、電源ケーブルTにより電源コンセント用差込口102aに接続される。
【0037】
図7に示したパソコンバッグ1が保管庫100内の棚部材101上に載置されると、パソコンバッグ1内に収容されたパソコン82の電源コネクタ83が、上方に向いた状態に配置されている。そのパソコン80の電源コネクタ83と電源タップ102の電源コンセント用差込口102aとが、電源ケーブルTにより接続される。
図11では、複数のパソコン82のなかで1台のパソコン82を電源ケーブルTにより電源コンセント用差込口102aに接続しているが、他のパソコン82についても同様に、電源ケーブルTにより電源コンセント用差込口102aに接続される。
【0038】
図8に示したパソコンバッグ1が保管庫100内の棚部材101上に載置されると、パソコンバッグ1内に収容されたタブレット85の電源コネクタ86が、ケース部材3の右側面部33の開口部37の範囲内に配置されている。そのタブレット85の電源コネクタ8と電源タップ102の電源コンセント用差込口102aとが、電源ケーブルTにより接続される。
図12では、複数のタブレット85のなかで1台のタブレット85を電源ケーブルTにより電源コンセント用差込口102aに接続しているが、他のタブレット85についても同様に、電源ケーブルTにより電源コンセント用差込口102aに接続される。
【0039】
以上説明したように、本実施形態のパソコンバッグ1は、凹形状の収容空間3Aを有するケース部材3と、ケース部材3の収容空間3Aを複数の仕切り空間3aに分割し得る仕切り機構6とを備え、仕切り機構6は、ケース部材3の内部に対して着脱可能に構成されており、ケース部材3及び仕切り機構6は、平板状にそれぞれ折り畳み可能に構成される。
【0040】
このような構成であると、ケース部材3の収容空間3Aを複数の仕切り空間3aに分割する仕切り機構6をケース部材3の内部から取り出して、ケース部材3及び仕切り機構6を平板状に折り畳んで厚さを薄くすることができる。そのため、パソコンバッグ1を折り畳んで厚さを薄くすることが可能であり、特に多くのパソコンバッグ1をまとめて運搬する場合においても、パソコンバッグひとつひとつの体積が小さくなり、パソコンバッグ1の運搬作業が煩雑になるのを防止できる。
【0041】
本実施形態のパソコンバッグ1において、ケース部材3の底面部35と略同一形状を有し、ケース部材3の内部に対して着脱可能に構成される底板5をさらに備える。
【0042】
このような構成であると、ケース部材3の底面部35に底板5を配置することにより、ケース部材3の保形性も高めることができる。
【0043】
本実施形態のパソコンバッグ1において、複数の仕切り空間3aは、互いに平行に配置される。
【0044】
このような構成であると、収容可能な端末機器の数を多くすることができる。
【0045】
本実施形態のパソコンバッグ1において、ケース部材3の右側面部33の高さ方向中間部には、複数の仕切り空間3aのそれぞれに開口する開口部37が形成される。
【0046】
このような構成であると、タブレット85を仕切り空間3aに収容した際にタブレット85の側面にある電源コネクタ86がケース部材3の右側面部33と対向する位置にある場合でも、電源ケーブルTをケース部材3の右側面部33に形成された開口部37を通過させてタブレット85の電源コネクタ86に対して接続することができる。そのため、タブレット85をパソコンバッグ1に収容した状態で充電することができる。
【0047】
本実施形態のパソコンバッグ1において、開口部37は、複数の仕切り空間3aに対して連続した一体の開口として形成される。
【0048】
このような構成であると、複数の仕切り空間3aごとに開口を形成する必要がないため、ケース部材3を容易に製造することができる。
【0049】
本実施形態のパソコンバッグ1において、仕切り機構6は、緩衝材により形成される。
【0050】
このような構成であると、隣り合う2つの仕切り空間3aに収容された端末機器が衝突して破損するのを防止できる。
【0051】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本実施形態の構成は上述したものに限定されず、種々の変形が可能である。
【0052】
例えば、上記実施形態では、仕切り機構6がケース部材3の内部に配置された場合に、複数の仕切り空間3aが、ケース部材3の正面部31に対して互いに平行に配置されるが、複数の仕切り空間3aの配置は任意である。
【0053】
上記実施形態では、パソコンバッグ1が、底板5を有しているが、パソコンバッグ1は、底板5を有しなくてもよい。その場合、仕切り機構6は、ケース部材3の内部に底板5が配置されずに、ケース部材3の底面部35の上方に配置される。
【0054】
上記実施形態では、ケース部材3の右側面部33の高さ方向中間部に複数の仕切り空間3aのそれぞれに開口する開口部37が形成されるが、それに限られない。例えば、開口部37は、ケース部材3の右側面部33以外の側壁部(例えば、正面部31、背面部32、左側面部34など)の何れかの部分に形成されてもよい。また、開口部37の大きさ、形状、高さは、任意である。
【0055】
上記実施形態では、開口部37が複数の仕切り空間3aに対して連続した一体の開口として形成されるが、それに限られない。例えば、開口部37は、複数の仕切り空間3aごとに形成されてもよい。
【0056】
上記実施形態では、仕切り機構6が緩衝材により形成されるが、それに限られない。仕切り機構6の材質は任意である。
【0057】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0058】
1 パソコンバッグ
3 ケース部材
3A 収容空間
3a 仕切り空間
5 底板
6 仕切り機構
33 右側面部(側壁部)
35 底面部
37 開口部