(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022126570
(43)【公開日】2022-08-30
(54)【発明の名称】注ぎ口器具
(51)【国際特許分類】
B65D 23/00 20060101AFI20220823BHJP
【FI】
B65D23/00 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021066136
(22)【出願日】2021-02-18
(71)【出願人】
【識別番号】501492247
【氏名又は名称】村田 康浩
(72)【発明者】
【氏名】村田 康浩
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA20
3E062AB01
3E062BA20
3E062BB02
3E062BB06
3E062BB10
3E062KA02
3E062KB02
3E062KC01
(57)【要約】
【課題】容器の中の液体をこぼすことなく、他の容器に移し替える注ぎ口器具を提供する。
【解決手段】容器の液体のガイドとなる注ぎ口1と容器への当て板2と注ぎ口器具を固定するためのフック3で構成する。
注ぎ口器具を取り付けた容器を注ぎ口器具の方向に倒していくと、液体が容器の上面に達し、さらに傾けると、注ぎ口のガイドに沿って液体が流れる。ガイドは、途中で切れていて、液体は、ガイドの途中又は端で、容器の側面を伝うことなく、移し替える容器に落下する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を入れた容器から、液体を別の容器などに移し替えるために、容器に取り付けるためのフックと注ぎ口(ガイド)を備えた器具
【請求項2】
液体が通る流路が、曲線加工されていることを特徴とする請求項1記載の器具
【請求項3】
器具を取り付ける容器の上端に対して、器具の注ぎ口の液体が通る位置が、-30mm~+30mmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の器具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理などで、容器から液体を移し替える技術に関する
【背景技術】
【0002】
鍋などの容器から液体を他の容器に移し替える方法において、鍋などの容器から直接移し替える場合、容器を傾けて、他の容器に移し替えているときに、液体が容器の側面を伝って、こぼれ落ち、液体の一部を移し替えることができないことが起こる。
これは、液体が落下する方向(重力方向)と鍋の傾きとの間の角度が小さくなればなるほど、こぼれる量は増加する。つまり、容器に液体の量が多ければ、こぼれる量も増加する。
【0003】
また、手動ポンプなどを使用して移し替える方法も考えられるが、器具が大掛かりとなり、持ち運びや使用後の洗浄等を考えると現実的ではない。
特に登山などで使用する場合は、重量を減らすために鍋の他に、やかん等は持って行けないため、鍋だけで、食事を作ったり、コーヒーを淹れたりする必要があり、液体の移し替えが発生する。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これまでは、液体を他の容器に移し替えるとき、液体が容器の壁を伝ってこぼれることがあった。また、こぼれることを防ぐために手動ポンプを使用する場合は、器具が大掛かりとなり、使用後の洗浄も難しかった。
本発明は、安価で単純な構造の液体の移し替え器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、液体を他の容器に移し替えるために、液体が入っている容器に取り付けるためのフックと他の容器に液体を注ぐための注ぎ口(ガイド)と容器への当て板を備えている。この注ぎ口器具を取り付けた容器を傾けて、液体を他の容器に移し替えるが、本注ぎ口器具を取り付けて、液体を移し替える場合、注ぎ口に沿って液体が流れ落ちるため、器具を取り付けた容器に沿って液体がこぼれることがない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図4】本発明の注ぎ口器具を容器に取り付けた使用例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1~
図3は本発明に関わる本発明の注ぎ口器具の一実施例を示す構成図である。図中1は、容器の液体のガイドとなる注ぎ口、2は容器への当て板、3は注ぎ口器具を固定するためのフックで構成されていて、これらの構成品は、一体で成型することもできる。
【0008】
注ぎ口器具を取り付けた容器を注ぎ口器具の方向に倒していくと、液体が容器の上面に達し、さらに傾けると、注ぎ口のガイドに沿って液体が流れる。ガイドは、途中で切れていて、液体は、ガイドの途中又は端で、容器の側面を伝うことなく、空気中を落下し、移し替える容器に落下する。
【0009】
液体が通るガイドの流路と容器の側面とは、離れているため、液体が容器の側面を伝わるよりも先に、ガイドの途中又は端部より液体が落下する。
またガイドの液体の流路は、曲線加工されており、液体が曲線部の流路を通っている途中で、表力張力よりも大きい重力が加わるため、液体がスムーズにガイドから落下する。