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特開2022-129108情報処理装置及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022129108
(43)【公開日】2022-09-05
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20220829BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20220829BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220829BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20220829BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20220829BHJP
【FI】
H04N1/00 912
G06F3/12 373
G06F3/12 337
G06F3/12 303
B41J29/38 201
B41J29/42 F
B41J29/38 801
G03G21/00 386
G03G21/00 388
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021027672
(22)【出願日】2021-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 祐亮
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AR01
2C061AR03
2C061CQ04
2C061CQ05
2C061CQ24
2C061CQ30
2C061CQ45
2C061HJ07
2C061HK11
2C061HN04
2C061HN15
2H270NB22
2H270NC09
2H270QB05
2H270QB13
2H270QB15
5C062AA05
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB17
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC05
5C062AC15
5C062AF07
5C062AF14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ジョブの実行中に残留の指示を受け付けた場合において、当該ジョブが中断された場合は、当該残留の指示を解除できるようにする情報処理装置及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置30において、情報処理部20は、CPU21を備える。CPU21は、ジョブの設定に関連付けられた操作子を表示部14に表示させ、ジョブの実行中に、ジョブの設定に関連付けられた操作子を表示部14から削除せず残留させる旨の指示である残留指示を受け付け、残留指示を受け付けた後、実行中のジョブが中断された場合は、中断されたジョブに対する残留指示を解除する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ジョブの設定に関連付けられた操作子を表示部に表示し、
前記ジョブの実行中に、当該ジョブの設定に関連付けられた操作子を前記表示部から削除せず残留させる旨の指示である残留指示を受け付け、
前記残留指示を受け付けた後、実行中の前記ジョブが中断された場合は、当該中断されたジョブに対する前記残留指示を解除する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記残留指示を解除した場合、前記中断された前記ジョブの設定に関連付けられた操作子を、当該ジョブの設定の履歴として前記表示部に表示する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記残留指示を解除した場合、前記履歴において最も古く適用された操作子となって、前記表示部において表示可能な操作子の数の制限によって前記履歴から削除されるまでは、前記中断された前記ジョブの設定に関連付けられた操作子を前記表示部に表示する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、実行中の前記ジョブが中断された場合に、前記残留指示を解除するか否かの選択を受け付け、
前記残留指示を解除する旨の選択を受け付けている場合は、前記中断されたジョブに対する前記残留指示を解除する、
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記残留指示を解除しない旨の選択を受け付けた場合、前記中断されたジョブの設定に関連付けられた操作子を、前記表示部において他の操作子と識別可能に表示する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記残留指示を受け付けた場合であっても、当該残留指示がされた操作子に関連付けられた設定によるジョブが実行中の間は、前記残留指示がされた操作子をユーザが操作しても、当該残留指示がされた操作子に関連付けられた設定を他のジョブに適用しない、
請求項1~請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記ジョブの実行中に、前記残留指示を受け付けた場合、実行中の前記ジョブの設定に関連付けられた操作子の名称の変更を受け付け、
前記名称の変更を受け付けた後、実行中の前記ジョブが中断された場合は、当該中断されたジョブに対する前記名称の変更を元に戻す、
請求項1~請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ジョブの設定に関連付けられた操作子を表示部に表示し、
前記ジョブの実行中に、当該ジョブの設定に関連付けられた操作子を前記表示部から削除せず残留させる旨の指示である残留指示を受け付け、
前記残留指示を受け付けた後、実行中の前記ジョブが中断された場合は、当該中断されたジョブに対する前記残留指示を解除する、
処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、所定の個数のジョブの履歴を記憶することのできる記憶手段と、記憶手段に記憶された前記ジョブの履歴を表示する表示手段と、を有することを特徴とする画像処理装置が開示されている。なお、この画像処理装置は、記憶手段に前記所定の個数のジョブの履歴が記憶されている場合、ジョブの実行に従って記憶されたジョブの履歴のうちの一つを削除し、開始された当該ジョブの履歴を記憶手段に記憶するよう制御する制御手段を有する。また、この画像処理装置は、ユーザにより選択されたジョブの履歴が制御手段により記憶手段から削除されないよう設定する設定手段を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-125687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、ジョブの設定に関連付けられた操作子を表示部に表示する場合において、表示した操作子の数が閾値を超えた場合であっても、ユーザにより残留を指示された操作子については、上記表示部から削除せずに残留させる情報処理装置がある。しかし、上記情報処理装置は、上記ジョブの実行中に、上記残留の指示を受け付けた場合、実行中の上記ジョブが中断された場合であっても、対応する操作子を上記表示部に残留させてしまう、という課題があった。
【0005】
本発明は、ジョブの実行中に上記残留の指示を受け付けた場合において、当該ジョブが中断された場合は、当該残留の指示を解除できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、第1態様に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ジョブの設定に関連付けられた操作子を表示部に表示し、前記ジョブの実行中に、当該ジョブの設定に関連付けられた操作子を前記表示部から削除せず残留させる旨の指示である残留指示を受け付け、前記残留指示を受け付けた後、実行中の前記ジョブが中断された場合は、当該中断されたジョブに対する前記残留指示を解除する。
【0007】
また、第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記残留指示を解除した場合、前記中断された前記ジョブの設定に関連付けられた操作子を、当該ジョブの設定の履歴として前記表示部に表示する。
【0008】
また、第3態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記残留指示を解除した場合、前記履歴において最も古く適用された操作子となって、前記表示部において表示可能な操作子の数の制限によって前記履歴から削除されるまでは、前記中断された前記ジョブの設定に関連付けられた操作子を前記表示部に表示する。
【0009】
また、第4態様に係る情報処理装置は、第1態様~第3態様の何れか1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、実行中の前記ジョブが中断された場合に、前記残留指示を解除するか否かの選択を受け付け、前記残留指示を解除する旨の選択を受け付けている場合は、前記中断されたジョブに対する前記残留指示を解除する。
【0010】
また、第5態様に係る情報処理装置は、第4態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記残留指示を解除しない旨の選択を受け付けた場合、前記中断されたジョブの設定に関連付けられた操作子を、前記表示部において他の操作子と識別可能に表示する。
【0011】
また、第6態様に係る情報処理装置は、第1態様~第5態様の何れか1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記残留指示を受け付けた場合であっても、当該残留指示がされた操作子に関連付けられた設定によるジョブが実行中の間は、前記残留指示がされた操作子をユーザが操作しても、当該残留指示がされた操作子に関連付けられた設定を他のジョブに適用しない。
【0012】
また、第7態様に係る情報処理装置は、第1態様~第6態様の何れか1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記ジョブの実行中に、前記残留指示を受け付けた場合、実行中の前記ジョブの設定に関連付けられた操作子の名称の変更を受け付け、前記名称の変更を受け付けた後、実行中の前記ジョブが中断された場合は、当該中断されたジョブに対する前記名称の変更を元に戻す。
【0013】
更に、上記目的を達成するために、第8態様に係る情報処理プログラムは、ジョブの設定に関連付けられた操作子を表示部に表示し、前記ジョブの実行中に、当該ジョブの設定に関連付けられた操作子を前記表示部から削除せず残留させる旨の指示である残留指示を受け付け、前記残留指示を受け付けた後、実行中の前記ジョブが中断された場合は、当該中断されたジョブに対する前記残留指示を解除する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0014】
第1態様及び第8態様によれば、ジョブの実行中に残留の指示を受け付けた場合において、当該ジョブが中断された場合は、当該残留の指示を解除できる。
【0015】
第2態様によれば、中断したジョブの設定に関連付けられた操作子が表示部から削除されることを抑制できる。
【0016】
第3態様によれば、中断したジョブの設定に関連付けられた操作子が最も古く適用された操作子となって、表示可能な操作子の数の制限によって削除されるまでは、当該操作子が表示部から削除されることを抑制できる。
【0017】
第4態様によれば、実行中のジョブが中断された場合に、ユーザが残留指示を解除するか否かを選択することができる。
【0018】
第5態様によれば、実行中のジョブが中断された場合に、ユーザが残留指示を解除しないと選択した場合、上記中断されたジョブの設定に関連付けられた操作子を、他の操作子と識別可能に明示できる。
【0019】
第6態様によれば、残留指示がされた操作子に関連付けられた設定によるジョブが実行中の間は、当該設定を他のジョブに適用させないでおくことができる。
【0020】
第7態様によれば、実行中のジョブの設定に関連付けられた操作子の名称の変更を受け付けた後、上記ジョブが中断された場合は、当該名称の変更を元に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
図2】実施形態に係るジョブ履歴データベースの構成の一例を示す模式図である。
図3】第1実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図4】実施形態に係るジョブが実行される前の設定履歴画面の一例を示す模式図である。
図5】実施形態に係る実行操作子が表示された設定履歴画面の一例を示す模式図である。
図6】実施形態に係る実行操作子の選択ボタンが選択された後の設定履歴画面の一例を示す模式図である。
図7】実施形態に係る実行操作子に対して残留処理が実行された後の設定履歴画面の一例を示す模式図である。
図8】実施形態に係る名称変更画面の一例を示す模式図である。
図9】実施形態に係る名称変更後の実行操作子が表示された設定履歴画面の一例を示す模式図である。
図10】実施形態に係る設定反映不可画面の一例を示す模式図である。
図11】第2実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図12】第2実施形態に係る実行操作子更新後の設定履歴画面の一例を示す模式図である。
図13】第3実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図14】第3実施形態に係る解除選択画面の一例を示す模式図である。
図15】第3実施形態に係る実行操作子が識別可能に表示された設定履歴画面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本開示の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0023】
図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置30のハードウェア構成を説明する。本実施形態では、画像形成装置30として、画像印刷機能、画像読取機能、及び画像送信機能等を有するデジタル複合機を適用している。しかし、画像形成装置30として、これらの機能のうち1つ又は2つの機能を有する画像形成装置を適用する形態としてもよい。
【0024】
図1に示すように、画像形成装置30は、UI(User Interface)部10及び情報処理部20を備えている。なお、UI部10及び情報処理部20が、画像形成装置30とは別体で構成されていてもよい。また、本実施形態に係る画像形成装置30は、主たる構成として画像形成部、及び記録用紙を供給する給紙部等が設けられているが、錯綜を回避するため、ここでの説明を省略する。
【0025】
次に、本実施形態に係るUI部10のハードウェア構成を説明する。本実施形態に係るUI部10は、入力部12及び表示部14を備えている。
【0026】
入力部12は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力された情報を受け付けるために使用される。
【0027】
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部14は、タッチパネル方式を採用して、入力部12として機能しても良い。
【0028】
次に、本実施形態に係る情報処理部20のハードウェア構成を説明する。本実施形態では、情報処理部20として、パーソナルコンピュータを適用している。しかし、情報処理部20として、サーバコンピュータ等のいかなる情報処理装置を適用してもよい。本実施形態に係る情報処理部20は、CPU21、一時記憶領域としてのメモリ22、不揮発性の記憶部23、及び通信I/F部28を備えている。各構成はバスB2を介して互いに接続されている。
【0029】
記憶部23は、HDD、SSD、又はフラッシュメモリ等の記憶装置によって実現される。なお、記憶媒体としての記憶部23には、情報処理プログラム23Aが記憶されている。CPU21は、情報処理プログラム23Aを記憶部23から読み出してメモリ22に展開し、情報処理プログラム23Aが有するプロセスを順次実行する。また、記憶部23には、ジョブ履歴データベース23B等の各種データベースが記憶される。このデータベースについては、詳細を後述する。
【0030】
通信I/F部28は、情報処理部20がUI部10と通信するためのインタフェースである。当該通信には、例えば、イーサネット(登録商標)若しくはFDDI等の有線通信の規格が用いられる。
【0031】
次に、図2を参照して、本実施形態に係るジョブ履歴データベース23Bについて説明する。図2に示すジョブ履歴データベース23Bでは、実行を指示されたジョブの履歴に関する情報であるジョブ履歴情報が記憶されている。図2において、各行がそれぞれジョブ履歴情報を表す。各ジョブ履歴情報においては、機能、設定、実行指示受付日時、残留指示有無、及びジョブ中断有無の各情報が関連付けられている。
【0032】
上記機能は、ジョブの実行時に適用した機能を示す情報である。本実施形態では、上記機能として、画像印刷機能、画像読取機能、及び画像送信機能を適用している。上記設定は、対応する機能の設定を示す情報である。本実施形態では、上記設定として、カラー若しくは白黒印刷設定、両面若しくは片面印刷設定、部数設定、及び倍率設定を適用している。しかし、上記設定として、余白サイズの設定を適用してもよいし、これらの設定の単一又は複数の組合せを適用してもよい。上記実行指示受付日時は、対応する設定でジョブの実行指示を受け付けた日時を示す情報である。上記残留指示有無は、対応する設定に関連付けられた操作子を表示部14から削除せず残留させる旨の指示である残留指示を受け付けたか否かを示す情報である。上記ジョブ中断有無は、対応する実行指示受付日時に受け付けたジョブが中断されたか否かを示す情報である。
【0033】
図2に示す例では、2021年1月6日の15時に、カラー印刷設定及び両面印刷設定で画像印刷機能を実行したことを表している。また、このとき残留指示を受け付け、かつジョブは中断されなかったことを表している。
【0034】
次に、図3を参照して、本実施形態に係る情報処理部20の作用を説明する。ユーザが、入力部12を介して情報処理部20に対して情報処理の実行を指示した場合に、CPU21が情報処理プログラム23Aを実行することで図3に示す情報処理が実行される。
【0035】
ステップ100で、CPU21は、ジョブ履歴データベース23Bを読み出し、予め定められたフォーマットに従う設定履歴画面を表示部14に表示する。
【0036】
図4に示すように、本実施形態に係る設定履歴画面では、残留指示がされた操作子(以下、単に「残留指示操作子」という。)と、中断されずに正常に終了したジョブの設定に関連付けられた操作子(以下、単に「正常終了操作子」という。)が表示される。各操作子には、後述する選択ボタン14Aが表示される。図4に示す例では、残留指示操作子として「しろくろこぴー」との名称の操作子が表示されている。なお、残留指示操作子には、ピン(pin)を表す画像も表示されている。また、図4に示す例では、正常終了操作子として、2020年9月24日の20時9分に実行指示を受け付けたジョブの設定であって、白黒印刷かつ両面印刷で倍率を100%として1部を画像印刷する設定に関連付けられた操作子が表示されている。
【0037】
なお、本実施形態では、残留指示操作子が正常終了操作子の上部、言い換えると設定履歴画面において一番上に表示される形態を適用している。しかし、残留指示操作子が正常終了操作子の下部、言い換えると設定履歴画面において一番下に表示されてもよい。
【0038】
また、CPU21は、予めユーザによって定められた設定(例えば、電話番号等)を設定履歴画面において表示しなくてもよい。
【0039】
ステップ102で、CPU21は、ジョブを実行する指示を、通信I/F部28を介して受け付けるまで待機する。なお、本実施形態では、上記実行指示を、表示部14に表示された設定履歴画面以外の画面から入力部12を介して受け付ける形態を適用している。
【0040】
また、本実施形態では、CPU21が設定履歴画面を表示部14に表示した後にジョブの実行指示を受け付ける形態を適用している、しかし、CPU21がジョブの実行指示を受け付けた後に、設定履歴画面を表示部14に表示してもよい。
【0041】
ステップ104で、CPU21は、ステップ102において実行を指示されたジョブ(以下、「実行ジョブ」という。)を実行する。
【0042】
ステップ106で、CPU21は、実行ジョブの設定に関連付けられた操作子(以下、「実行操作子」という。)を設定履歴画面に表示する。したがって、ステップ106では、設定履歴画面に、残留指示操作子、正常終了操作子、及び実行操作子が表示される。図5に示す例では、実行操作子として、白黒かつ片面印刷で倍率を100%として1部を画像印刷する設定に関連付けられた操作子が表示されている。なお、本実施形態では、実行操作子が残留指示操作子と正常終了操作子の間に表示される形態を適用している。しかし、実行操作子が設定履歴画面において一番上又は一番下に表示されてもよい。言い換えると、実行操作子、残留指示操作子及び正常終了操作子を表示する順序は適宜変更可能である。
【0043】
ステップ108で、CPU21は、実行操作子に対する残留指示を受け付けたか否かを判定する。例えば、図5において、「画像印刷(1部、白黒、片面、100%)」の実行操作子の選択ボタン14Aが選択されると、図6に示すように、残留ボタン14B及び削除ボタン14Cが表示される。CPU21は、ステップ108の処理において肯定判定となった場合、言い換えると、実行操作子の残留ボタン14Bが入力部12を介して選択された場合は、ステップ110へ移行する。
【0044】
ステップ110で、CPU21は、実行操作子に対して、表示部14に表示した操作子の数が閾値を超えた場合であっても、削除せずに残留させる処理である残留処理を実行する。この場合、図7に示すように、実行操作子は残留指示操作子として、ピンを表す画像と共に1番上に表示される。
【0045】
なお、本実施形態では、同一の種類の操作子における表示順として、実行指示受付日時が新しいジョブの設定に関連付けられた操作子の順番を適用している。例えば、残留指示操作子の中で、実行指示受付日時が最も新しいジョブの設定に関連付けられた操作子が一番上に表示され、最も古いジョブの設定に関連付けられた操作子が一番下に表示される。しかし、上記同一の種類の操作子における並び順として、設定履歴画面から操作を受け付けた回数の順番又は操作子の名称の五十音順等の順番を適用してもよい。
【0046】
ステップ112で、CPU21は、予め定められたフォーマットに従う名称変更画面を、表示部14に表示する。
【0047】
図8に示すように、本実施形態に係る名称変更画面では、実行操作子の名称を変更するか否かの選択と変更後の名称の入力を促すメッセージが表示される。ユーザは、実行操作子の名称を変更する場合は、変更するボタン14Dを選択し、かつ変更後の名称入力欄14Fに、変更後の実行操作子の名称を、入力部12を介して入力する。一方、ユーザが実行操作子の名称を変更しない場合は、変更しないボタン14Eを、入力部12を介して選択する。
【0048】
ステップ114で、CPU21は、実行操作子の名称を変更する指示を受け付けたか否かを判定する。CPU21は、ステップ114の処理において肯定判定となった場合、言い換えると、CPU21は、名称変更画面において、変更するボタン14Dが入力部12を介して選択された場合はステップ116へ移行する。一方、CPU21は、ステップ114の処理において否定判定となった場合、言い換えると名称変更画面において、変更しないボタン14Eが入力部12を介して選択された場合は、ステップ118へ移行する。
【0049】
ステップ116で、CPU21は、実行操作子の名称を、名称変更画面における変更後の名称入力欄14Fに入力された名称に変更する。図9に示す例では、実行操作子の名称が、「片面コピー」との名称に変更されている。
【0050】
ステップ118で、CPU21は、実行操作子の操作を受け付けたか否かを判定する。具体的には、CPU21は、設定履歴画面から入力部12を介して、実行操作子に関連付けられた設定を、他のジョブに適用する指示を受け付けたか否かを判定する。CPU21は、ステップ118の処理において肯定判定となった場合はステップ120へ移行し、否定判定となった場合はステップ122へ移行する。
【0051】
ステップ120で、CPU21は、予め定められたフォーマットに従う設定反映不可画面を表示部14に表示した上で、実行操作子に関連付けられた設定を他のジョブに適用せずに、ステップ122に移行する。
【0052】
図10に示すように、本実施形態に係る設定反映不可画面では、実行操作子に関連付けられた設定を、他のジョブに適用しない旨を表すメッセージが表示される。
【0053】
なお、CPU21が、設定履歴画面以外の画面から入力部12を介して、実行操作子に関連付けられた設定と同一の設定を、他のジョブに適用する指示を受け付けた場合は、ステップ118の処理において否定判定となる。この場合、CPU21は、設定反映不可画面を表示部14に表示せず、実行操作子に関連付けられた設定と同一の設定を他のジョブに適用する。
【0054】
ステップ122で、CPU21は、実行ジョブが中断されたか否かを判定する。CPU21は、ステップ122の処理において肯定判定となった場合はステップ124へ移行し、否定判定となった場合は本情報処理を終了する。
【0055】
ステップ124で、CPU21は、実行ジョブに対する残留指示を解除する。
【0056】
ステップ126で、CPU21は、設定履歴画面から実行操作子を削除し、本情報処理を終了する。言い換えると、CPU21は、設定履歴画面に、残留指示操作子及び正常終了操作子のみを表示して、本情報処理を終了する。
【0057】
ステップ108に戻って、CPU21は、否定判定となった場合、言い換えると、実行操作子の削除ボタン14Cが選択された場合、又は実行操作子の選択ボタン14Aが選択されなかった場合は、ステップ128へ移行する。ステップ128で、CPU21は、実行操作子の削除指示を受け付けたか否かを判定する。CPU21は、ステップ128の処理において肯定判定となった場合、言い換えると、実行操作子の削除ボタン14Cが入力部12を介して選択された場合は、ステップ126へ移行する。一方、CPU21は、ステップ128の処理において否定判定となった場合、言い換えると、実行操作子の選択ボタン14Aが入力部12を介して選択されなかった場合は、本情報処理を終了する。
【0058】
[第2実施形態]
第2実施形態では、残留指示を受け付けた実行ジョブが中断された場合であっても、実行操作子が設定履歴画面に表示される点が第1実施形態と異なる。言い換えると、第2実施形態では、CPU21は、設定履歴画面に残留指示操作子、正常終了操作子、及び中断したジョブの設定に関連付けられた操作子(以下、「中断操作子」という。)を表示する点が第1実施形態と異なる。以下、詳細に説明する。
【0059】
なお、本実施形態に係る画像形成装置30のハードウェア構成については、第1実施形態に係る構成(図1及び図2参照。)と同一であるため、ここでの説明を省略する。
【0060】
次に、図11を参照して、本実施形態に係る情報処理部20の作用を説明する。なお、図11に示す情報処理のステップ200から222までの処理、及びステップ234から236までの処理は、図3に示す情報処理のステップ100から122までの処理、及びステップ126から128までの処理と同一の処理であるため、説明を省略する。
【0061】
図11のステップ224で、CPU21は、ステップ216の処理において変更された実行操作子の名称を元に戻す。具体的には、CPU21は、ステップ216の処理において変更された実行操作子の名称を、ステップ206の処理において設定履歴画面に表示した時の名称に戻す。
【0062】
ステップ226で、CPU21は、実行ジョブに対する残留指示を解除する。
【0063】
ステップ228で、CPU21は、設定履歴画面における実行操作子の表示を更新する。
【0064】
図12に示す例では、実行操作子と共に表示されていたピンを表す画像が削除され、実行操作子が中断操作子として表示されている。また、実行操作子の名称が、2020年9月24日の20時41分に実行指示を受け付けたものの実行が中断されたジョブの設定であって、白黒印刷かつ片面印刷で倍率を100%として1部を画像印刷する設定であることを表す名称に変更されている。
【0065】
なお、CPU21は、実行ジョブが中断された原因が予め定められた原因と同一であった場合は、実行ジョブに対する残留指示を解除しなくてもよい。例えば、実行ジョブが中断された原因が、画像形成装置30の給紙部における紙詰まり等の実行ジョブの設定とは無関係の原因であった場合、CPU21は実行ジョブに対する残留指示を解除しなくてもよい。
【0066】
ステップ230で、CPU21は、設定履歴画面に表示した操作子の数が、設定履歴画面に表示可能な操作子の数である閾値を超えるまで待機する。
【0067】
なお、ユーザが、設定履歴画面に表示可能な中断操作子の数を定められる場合、ステップ230で、CPU21は、上記表示された中断操作子の数が当該表示可能な中断操作子の数を超えるまで待機してもよい。
【0068】
ステップ232で、CPU21は、ジョブ履歴データベース23Bから実行指示受付日時を読み出し、実行ジョブに対応する実行指示受付日時が、表示部14に表示した操作子に関連付けられた全てのジョブの実行受付日時の中で最も古いか否かを判定する。CPU21は、ステップ232の処理において肯定判定となった場合はステップ234へ移行し、否定判定となった場合はステップ230へ戻る。
【0069】
なお、ステップ232で、CPU21は、実行ジョブに対する残留指示が解除された日時が、表示部14に表示した全ての操作子に関連付けられたジョブの実行受付日時と比較して、最も古いか否かを判定してもよい。
【0070】
また、CPU21は、表示部14に表示した操作子の数が閾値を超えていない場合にのみ、実行操作子を設定履歴画面に表示してもよい。言い換えると、CPU21は、ステップ230の処理において肯定判定となった場合は、ステップ234に移行してもよい。
【0071】
また、CPU21は、実行ジョブに対する残留指示を解除した場合、実行指示受付日時から予め定められた日数(例えば1週間)のみ、実行操作子を設定履歴画面に表示してもよい。具体的には、CPU21は、ステップ232の処理の代わりに、実行ジョブに対応する実行指示受付日時から予め定められた日数が経過しているか否かを判定する処理を実行する。CPU21は、上記処理において肯定判定となった場合はステップ234へ移行し、否定判定となった場合はステップ230へ戻る。
【0072】
[第3実施形態]
第3実施形態では、残留指示を受け付けた実行ジョブが中断された場合、当該残留指示を解除するか否かの選択を受け付ける点が第2実施形態と異なる。以下、詳細に説明する。
【0073】
なお、本実施形態に係る画像形成装置30のハードウェア構成については、第1実施形態に係る構成(図1及び図2参照。)と同一であるため、ここでの説明を省略する。
【0074】
次に、図13を参照して、本実施形態に係る情報処理部20の作用を説明する。なお、図13に示す情報処理のステップ300から324までの処理、及びステップ332から342までの処理は、図11に示す情報処理のステップ200から224までの処理、及びステップ226から236までの処理と同一の処理であるため説明を省略する。
【0075】
図13のステップ326で、CPU21は、予め定められたフォーマットに従う解除選択画面を表示部14に表示する。
【0076】
図14に示すように、本実施形態に係る解除選択画面では、実行ジョブに対する残留指示を解除するか否かの選択を促すメッセージが表示される。ユーザは、残留指示を解除する場合は、解除するボタン14Gを、入力部12を介して選択する。一方、ユーザが残留指示を解除しない場合は、解除しないボタン14Hを、入力部12を介して選択する。
【0077】
なお、解除選択画面では、実行ジョブに対する残留指示を解除するか否かに加えて、実行操作子を設定履歴画面から削除するか否かを促すメッセージが表示されてもよい。これにより、ユーザは、実行操作子を設定履歴画面から削除するか否かを選択することもできる。
【0078】
ステップ328で、CPU21は、残留指示を解除する旨の選択を受け付けたか否かを判定する。CPU21は、ステップ328の処理において肯定判定となった場合、言い換えると、CPU21は、解除選択画面において、解除するボタン14Gが入力部12を介して選択された場合はステップ332へ移行する。一方、CPU21は、ステップ328の処理において否定判定となった場合、言い換えると解除選択画面において、解除しないボタン14Hが入力部12を介して選択された場合は、ステップ330へ移行する。
【0079】
ステップ330で、CPU21は、設定履歴画面における実行操作子を、他の操作子と識別可能に表示する。図15に示す例では、ピンを表す画像と共に実行操作子のみがグレイアウトした状態で表示されている。なお、ステップ330で、CPU21は、実行操作子を、対応するジョブが中断された旨を表すメッセージ及び対応するジョブが中断された日時のうち少なくとも一方と共に表示してもよい。
【0080】
なお、CPU21は、実行ジョブに対する残留指示を解除するか否かの選択を、実行ジョブが中断される前に受け付けてもよい。具体的には、CPU21は、実行ジョブを実行する前に画像形成装置30の管理者等に対して解除選択画面を表示し、当該画面において選択された結果に応じてステップ328の処理を実行してもよい。
【0081】
以上、実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0082】
また、上記実施の形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の組み合わせにより種々の発明が抽出される。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0083】
また、上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0084】
また、上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0085】
本実施形態では、情報処理プログラム23Aが記憶部23にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態に係る情報処理プログラム23Aを、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、本実施形態に係る情報処理プログラム23Aを、CD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態、若しくはUSB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、本実施形態に係る情報処理プログラム23Aを、通信I/F部28を介して外部の装置から取得するようにしてもよい。
【0086】
また、上記実施形態では、情報処理を、プログラムを実行することにより、コンピュータを利用してソフトウェア構成により実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、情報処理を、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現する形態としてもよい。
【0087】
その他、上記実施形態で説明した情報処理部20の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
【0088】
また、上記実施の形態で説明した情報処理プログラムの処理の流れ(図3図11、及び図13参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0089】
10 UI部
12 入力部
14 表示部
20 情報処理部
21 CPU
22 メモリ
23 記憶部
23A 情報処理プログラム
23B ジョブ履歴データベース
28 通信I/F部
30 画像形成装置
図1
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