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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022141578
(43)【公開日】2022-09-29
(54)【発明の名称】液体移送装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/00 20060101AFI20220921BHJP
   B01L 3/02 20060101ALI20220921BHJP
【FI】
G01N1/00 101K
B01L3/02 D
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022001344
(22)【出願日】2022-01-07
(31)【優先権主張番号】202110277711.3
(32)【優先日】2021-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520480382
【氏名又は名称】富佳生技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】特許業務法人SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 嘉信
(72)【発明者】
【氏名】陳 俊志
(72)【発明者】
【氏名】李 庭竹
(72)【発明者】
【氏名】何 思翰
【テーマコード(参考)】
2G052
4G057
【Fターム(参考)】
2G052AA28
2G052AB20
2G052AD06
2G052AD26
2G052CA20
2G052GA29
2G052HC08
2G052JA04
2G052JA07
4G057AB18
4G057AB38
(57)【要約】
【課題】操作が簡単で便利な液体移送装置を提供する。
【解決手段】互いに対して取り外し可能且つロック可能な移送ユニット、反応室、収集ユニットを備えた液体移送装置において、前記移送ユニットは、ピストンアセンブリ、ピペット及び薬剤投与ユニットを含む。ピストンアセンブリの一部は、ピペット内に密封され且つピペットに対して移動可能である。薬剤投与ユニットは、反応室内に薬剤を投与可能である。移送ユニットは反応室とロックされ、ピストンアセンブリは反応室に向かって移動し、ピペットは検出対象サンプルを反応室に放出する。次に、薬剤投入ユニット内の薬剤を反応室に投入して混合液を調製し、ピストンアセンブリは反応室から離れるように移動し、ピペットは混合液を吸い取り、移送ユニットは、混合液を核酸検出器に移送して検出を行なう。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移送ユニットと、反応室と、収集ユニットと、を備えた液体移送装置であって、
前記収集ユニットは、被験者の検出対象サンプルを格納するためのものであり、
前記移送ユニットは、ピストンアセンブリ、ピペット及び薬剤投与ユニットを含み、
前記ピストンアセンブリの一部は、前記ピペットの内部に位置し、前記ピストンアセンブリは、前記ピペットの内部で移動することに用いられ、前記薬剤投与ユニットは、薬剤を保存するために用いられ、
前記液体移送装置は、前記移送ユニットが前記収集ユニットの上方に位置する第1状態と、前記移送ユニットが前記反応室の上方に位置し且つ前記反応室と固定される第2状態との間で切り替え可能であり、
前記液体移送装置が前記第1状態にあるときに、前記ピストンアセンブリは、前記ピペットが前記収集ユニット内の前記検出対象サンプルを吸い取るように、且つ、前記収集ユニットから離れるように移動し、
前記液体移送装置が前記第2状態にあるときに、前記ピストンアセンブリは、前記ピペットが検出対象サンプルを前記反応室に放出するように、前記反応室に向かって移動し、
前記薬剤投与ユニットは、前記反応室に薬剤を添加して、前記薬剤と前記検出対象サンプルとを混合させて混合液を形成し、
前記ピストンアセンブリは、前記ピペットが前記混合液を吸い取り、且つ前記混合液を核酸検出器に移送するように、前記反応室から離反して移動することを特徴とする液体移送装置。
【請求項2】
前記ピストンアセンブリは、第1ケースと、前記第1ケースの一端に設けられたキャップと、前記第1ケース内に設けられたピストンと、前記第1ケースを貫通し且つ前記ピストンに当接する押動機構と、前記キャップと前記ピストンとの間に設けられた弾性部材と、前記ピストンの対向する2つの側壁に設けられた2つの弾性アームと、前記弾性アームの前記ピストンの側の一端とは反対側の一端に設けられたバンプと、前記第1ケースの側壁に設けられた第1係止口と、前記第1ケースの側壁に設けられ且つ前記第1係止口の前記キャップから離れた側に位置する第2係止口と、を備え、
前記ピペットは、前記第1ケースの前記キャップの側の一端とは反対側の一端に設けられ、前記ピペット内を移動するための前記ピストンの一部と密封的に接続されており、
前記バンプは、前記第1係止口または前記第2係止口に挿入されるものであり、前記バンプが前記第1係止口に挿入されたときに、前記弾性部材が圧縮状態となり、前記バンプが前記第2係止口に挿入されたときに、前記弾性部材が自然状態となることを特徴とする請求項1に記載の液体移送装置。
【請求項3】
前記ピストンは、ピストン本体と、前記ピストン本体の前記キャップに近い側に設けられたガイドロッドと、前記ガイドロッドの両側に配置された2つのガイド板と、前記ピストン本体の前記キャップから遠い側に設けられたピストンロッドとを備え、
前記弾性部材は、前記ガイドロッドを取り囲むように設けられ、前記弾性部材は、一端が前記キャップに当接し、他端が前記ピストン本体に当接し、
前記ピストンロッドは、前記ピペットと密封するように接続され、且つ前記ピペットに対して移動することを特徴とする請求項2に記載の液体移送装置。
【請求項4】
前記押動機構は、第1押圧ヘッド及び移動スライダを含み、
前記移動スライダは、前記第1ケースの側壁を貫通し、前記第1押圧ヘッドは、前記第1ケースの外側に設けられ且つ前記移動スライダと係合し、前記移動スライダの前記第1押圧ヘッドから離れた一端は、前記ピストンに当接しており、
前記第1押圧ヘッドは、押圧される時に前記移動スライダを押して移動させ、さらに、前記ピストンを動かして前記キャップに向かって移動させることを特徴とする請求項2に記載の液体移送装置。
【請求項5】
前記薬剤投与ユニットは、前記キャップを貫通する押さえレバーと、前記押さえレバーの前記キャップから離れた一端に設けられた薬液管と、前記薬液管の一端から前記薬液管の内部に差し伸べるプラグと、前記プラグと前記薬液管との間に設けられたシールリングと、前記薬液管の前記押さえレバーから離れた一端に設けられたシールフィルムと、前記薬液管の外側に被せられた固定管とを備えており、
前記押さえレバーの下端は、前記プラグの先端に突き当たっており、前記プラグは、前記押さえレバーの押動作用によって、前記キャップから離れる方向へ移動し、且つ前記シールフィルムを突き破って、前記薬液管内の薬剤を流出させることを特徴とする請求項2に記載の液体移送装置。
【請求項6】
前記薬液管は、2つのルーメンを含み、前記プラグは、2つの挿入ロッドを含み、前記2つの挿入ロッドは、前記2つのルーメンにそれぞれ挿入されることを特徴とする請求項5に記載の液体移送装置。
【請求項7】
前記反応室は、第2ケースと、前記第2ケース内に設けられたコレクタと、前記コレクタの下方に設けられた継手と、前記継手の下方に設けられた反応カップとを備えており、
前記コレクタは、前記継手を介して前記反応カップと連通していることを特徴とする請求項1に記載の液体移送装置。
【請求項8】
前記継手には、前記ピペット及び前記薬剤投与ユニットに対応して2つの貫通孔が設けられており、前記2つの貫通孔は、前記コレクタと前記反応カップとを連通し、各貫通孔の内部には、バッフルプレートが設けられており、前記バッフルプレートは、弾性を有する複数枚で組み合わされた葉片を含み、複数枚の前記葉片は、互いに対して開合することで前記コレクタと前記反応カップとを連通するかまたは切断することを特徴とする請求項7に記載の液体移送装置。
【請求項9】
前記収集ユニットは、第3ケースと、前記第3ケースの内側壁に設けられた第3係止口と、前記第3ケースの内部に設けられた収集カップと、前記収集カップ内に設けられた穿刺部とを含み、前記移送ユニットと前記反応室とは、前記第3係止口に対してともに係止部が設けられており、前記係止部が前記第3係止口内に係入されるときに、前記収集ユニットは、前記移送ユニットまたは前記反応室と固定されることを特徴とする請求項1に記載の液体移送装置。
【請求項10】
前記収集ユニットは、前記第3ケースの内部に取り外し可能に設けられた薬剤カセットをさらに含み、前記薬剤カセットは、前記収集カップ内に入れられ、前記薬剤カセットは、前記穿刺部によって穿刺されると、前記薬剤カセット内の薬剤が前記収集カップ内に入ることを特徴とする請求項9に記載の液体移送装置。
【請求項11】
前記薬剤カセットは、投薬口と、前記投薬口の下方に設けられた一巻きのパッドと、前記パッドの下方に設けられ且つ前記投薬口に連通する薬剤パックとを含み、
前記穿刺部は、前記薬剤パックを穿破するために用いられることを特徴とする請求項10に記載の液体移送装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体転移技術分野に関し、特に、液体移送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の生体反応に関する多くの診断テストは、専門の実験室で行なう必要があり、設備が複雑であり、体積が大きく、コストが高く、操作が複雑であり、特にサンプル収集、サンプル処理及びサンプリングプロセスはオペレータに対する専門レベルの要求が高く、熟練した技術者による操作が必要であり、家庭携帯検出ができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、操作が簡単で便利な液体移送装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る液体移送装置は、移送ユニットと、反応室と、収集ユニットと、を備えた液体移送装置であって、
前記収集ユニットは、被験者の検出対象サンプルを格納するためのものであり、
前記移送ユニットは、ピストンアセンブリ、ピペット及び薬剤投与ユニットを含み、
前記ピストンアセンブリの一部は、前記ピペットの内部に位置し、前記ピストンアセンブリは、前記ピペットの内部で移動することに用いられ、前記薬剤投与ユニットは、薬剤を保存するために用いられ、
前記液体移送装置は、前記移送ユニットが前記収集ユニットの上方に位置する第1状態と、前記移送ユニットが前記反応室の上方に位置し且つ前記反応室と固定される第2状態との間で切り替え可能であり、
前記液体移送装置が前記第1状態にあるときに、前記ピストンアセンブリは、前記ピペットが前記収集ユニット内の前記検出対象サンプルを吸い取るように、且つ、前記収集ユニットから離れるように移動し、
前記液体移送装置が前記第2状態にあるときに、前記ピストンアセンブリは、前記ピペットが検出対象サンプルを前記反応室に放出するように、前記反応室に向かって移動し、
前記薬剤投与ユニットは、前記反応室に薬剤を添加して、前記薬剤と前記検出対象サンプルとを混合させて混合液を形成し、
前記ピストンアセンブリは、前記ピペットが前記混合液を吸い取り、且つ前記混合液を核酸検出器に移送するように、前記反応室から離反して移動する。
【0005】
本発明の実施形態において、前記ピストンアセンブリは、第1ケースと、前記第1ケースの一端に設けられたキャップと、前記第1ケース内に設けられたピストンと、前記第1ケースを貫通し且つ前記ピストンに当接する押動機構と、前記キャップと前記ピストンとの間に設けられた弾性部材と、前記ピストンの対向する2つの側壁に設けられた2つの弾性アームと、前記弾性アームの前記ピストンの側の一端とは反対側の一端に設けられたバンプと、前記第1ケースの側壁に設けられた第1係止口と、前記第1ケースの側壁に設けられ且つ前記第1係止口の前記キャップの側の位置とは反対側に位置する第2係止口と、を備え、
前記ピペットは、前記第1ケースの前記キャップの側の一端とは反対側の一端に設けられ、前記ピペット内を移動するための前記ピストンの一部と密封的に接続されており、
前記バンプは、前記第1係止口または前記第2係止口に挿入されるものであり、前記バンプが前記第1係止口に挿入されたときに、前記弾性部材が圧縮状態となり、前記バンプが前記第2係止口に挿入されたときに、前記弾性部材が自然状態となる。
【0006】
本発明の実施形態において、前記ピストンは、ピストン本体と、前記ピストン本体の前記キャップに近い側に設けられたガイドロッドと、前記ガイドロッドの両側に配置された2つのガイド板と、前記ピストン本体の前記キャップから遠い側に設けられたピストンロッドとを備え、
前記弾性部材は、前記ガイドロッドを取り囲むように設けられ、前記弾性部材は、一端が前記キャップに当接し、他端が前記ピストン本体に当接し、
前記ピストンロッドは、前記ピペットと密封するように接続され、且つ前記ピペットに対して移動する。
【0007】
本発明の実施形態において、前記押動機構は、第1押圧ヘッド及び移動スライダを含み、
前記移動スライダは、前記第1ケースの側壁を貫通し、前記第1押圧ヘッドは、前記第1ケースの外側に設けられ且つ前記移動スライダと係合し、前記移動スライダの前記第1押圧ヘッドから離れた一端は、前記ピストンに当接しており、
前記第1押圧ヘッドは、押圧される時に前記移動スライダを押して移動させ、さらに、前記ピストンを動かして前記キャップに向かって移動させる。
【0008】
本発明の実施形態において、前記薬剤投与ユニットは、前記キャップを貫通する押さえレバーと、前記押さえレバーの前記キャップから離れた一端に設けられた薬液管と、前記薬液管の一端から前記薬液管の内部に差し伸べるプラグと、前記プラグと前記薬液管との間に設けられたシールリングと、前記薬液管の前記押さえレバーから離れた一端に設けられたシールフィルムと、前記薬液管の外側に被せられた固定管とを備えており、
前記押さえレバーの下端は、前記プラグの先端に突き当たっており、前記プラグは、前記押さえレバーの押動作用によって、前記キャップから離れる方向へ移動し、且つ前記シールフィルムを突き破って、前記薬液管内の薬剤を流出させる。
【0009】
本発明の実施形態において、前記薬液管は、2つのルーメンを含み、前記プラグは、2つの挿入ロッドを含み、前記2つの挿入ロッドは、前記2つのルーメンにそれぞれ挿入される。
【0010】
本発明の実施形態において、前記反応室は、第2ケースと、前記第2ケース内に設けられたコレクタと、前記コレクタの下方に設けられた継手と、前記継手の下方に設けられた反応カップとを備えており、前記コレクタは、前記継手を介して前記反応カップと連通している。
【0011】
本発明の実施形態において、前記継手には、前記ピペット及び前記薬剤投与ユニットに対応して2つの貫通孔が設けられており、前記2つの貫通孔は、前記コレクタと前記反応カップとを連通し、各貫通孔の内部には、バッフルプレートが設けられており、前記バッフルプレートは、弾性を有する複数枚で組み合わされた葉片を含み、複数枚の前記葉片は、互いに対して開合することで前記コレクタと前記反応カップとを連通するかまたは切断する。
【0012】
本発明の実施形態において、前記収集ユニットは、第3ケースと、前記第3ケースの内側壁に設けられた第3係止口と、前記第3ケースの内部に設けられた収集カップと、前記収集カップ内に設けられた穿刺部とを含み、前記移送ユニットと前記反応室とは、前記第3係止口に対してともに係止部が設けられており、前記係止部が前記第3係止口内に係入されるときに、前記収集ユニットは、前記移送ユニットまたは前記反応室と固定される。
【0013】
本発明の実施形態において、前記収集ユニットは、前記第3ケースの内部に取り外し可能に設けられた薬剤カセットをさらに含み、前記薬剤カセットは、前記収集カップ内に入れられ、前記薬剤カセットは、前記穿刺部によって穿刺されると、前記薬剤カセット内の薬剤が前記収集カップ内に入る。
【0014】
本発明の実施形態において、前記薬剤カセットは、投薬口と、前記投薬口の下方に設けられた一巻きのパッドと、前記パッドの下方に設けられ且つ前記投薬口に連通する薬剤パックとを含み、前記穿刺部は、前記薬剤パックを穿破するために用いられる。
【発明の効果】
【0015】
従来の技術と比較して、本発明による移液システムの3つの部分の脱着が簡単で便利であり、ピストンアセンブリ及びサンプル供給装置が移送ユニットに内蔵され、反応中にシステムを開いてサンプルを入れることを回避でき、反応システムのシール性能が向上し、反応が不要な影響や汚染を受けないようにし、検出の正確性が向上するとともに、検出効率も向上し、携帯型検出の実現に有利である。また、ピストンアセンブリとサンプリング装置とが別個に設けられ、検出対象サンプルや薬剤の投入が独立して操作され、互いに影響を及ぼさず、より柔軟に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態による液体移送装置の構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態による液体移送装置の分解図である。
図3図1に示した液体移送装置がIII-III線に沿った断面図である。
図4】本発明の一実施形態による移送ユニットの分解図である。
図5】本発明の一実施形態による第1ケースの断面図である。
図6】本発明の一実施形態による薬剤投与ユニットの分解図である。
図7】本発明の一実施の形態による薬剤投与ユニットがシールフィルムを突き破らない状態を示す図である。
図8】本発明の一実施形態による薬剤カセットがシールフィルムを突き破った状態を示す図である。
図9】本発明の一実施形態による反応室の分解図である。
図10】本発明の一実施形態による継手の構成を示す図である。
図11】本発明の一実施形態に係る収集ユニットの構成を示す図である。
図12】本発明の一実施形態に係る薬剤カセットの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態における図面を参照しながら、本発明の実施形態における技術的な態様を明確にし、完全に説明するが、説明した実施形態は、全ての実施形態ではなく、本発明の一部の実施形態にすぎないことは明らかである。
【0018】
あるコンポーネントが他のコンポーネントに「固定される」と称される場合、それは他のコンポーネントに直接に固定されていてもよく、中間媒体が存在してもよい。あるコンポーネントが他のコンポーネントに「接続」とみなされる場合、それは直接に他のコンポーネントに接続されてもよく、同時に中間媒体が存在してもよい。あるコンポーネントが他のコンポーネントに「設けられる」とみなされる場合、それは直接に他のコンポーネントに設けられてもよく、同時に中間媒体が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」及びそれに類似する表現は、説明の目的のためだけに使用される。
【0019】
以下に説明するシステムの実施形態は、単に概略的であり、前記モジュールまたは回路の区分は、単なる論理的な機能の区分であり、実際に実現する場合は別の区分があってもよい。また、「含む」という語は他のユニットやステップを排除せず、単数は複数を排除しない。システムの請求項に記載の複数のユニットまたは装置は、ソフトウェアまたはハードウェアを介して同じユニットまたはデバイスによっても実現され得る。第1、第2などの言葉は名前を表しているが、特定の順序を表していない。
【0020】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術及び科学用語は、本発明の技術分野に属する技術者が一般的に理解する意味と同じである。本明細書で使用される用語は、具体的な実施形態を説明する目的だけであり、本発明を限定することを意味するものではない。本明細書で使用される用語「及び/または」は、1つまたは複数の関連する列項目の任意及びすべての組み合わせを含む。
【0021】
図1図3に示すように、本発明の実施形態に係る液体移送装置1000は、移送ユニット10と、反応室20と、収集ユニット30と、を備える。この収集ユニット30は、被験者の検出対象サンプルを収容するためのものである。移送ユニット10は、ピストンアセンブリ11、ピペット12及び薬剤投与ユニット13を含む。ピストンアセンブリ11は、ピペット12の内部に位置し、且つピペット12内を移動して、ピペット12に液体を吸引または放出させる。薬剤投与ユニット13は、薬剤を貯蔵するために用いられる。
【0022】
本発明の最も好ましい態様として、当該液体移送システム1000が第1状態と第2状態と第3状態との間で切り替え可能となるように、当該移送ユニット10、当該反応室20及び当該収集ユニット30の何れかが、残りの両方と着脱可能に互いに固定され得る。ここで、第1状態では、移送ユニット10が収集ユニット30の上方に位置する状態であり、移送ユニット10が収集ユニット30と固定されていてもよい。第2状態では、移送ユニット10が反応室20の上方に位置し、且つ当該反応室20と固定されている。第3状態では、反応室20が移送ユニット10と収集ユニット30との間に固定されている。
【0023】
液体移送装置1000が第1状態にあるとき、ピストンアセンブリ11は、収集ユニット30から離反して移動して、ピペット12に収集ユニット30内の検出対象サンプルを吸引させる。液体移送装置1000が第2状態にあるとき、ピストンアセンブリ11は、ピペット12が検出対象サンプルを反応室20に放出するように、反応室20に向かって移動する。薬剤投与ユニット13は、反応室20に薬剤を添加して、薬剤と検出対象サンプルとを混合させて混合液を形成する。ピストンアセンブリ11は、ピペット12が前述の混合液を吸引し、且つ当該混合液を核酸検出器(図示せず)に移送するように、反応室20から離反して移動する。液体移送装置1000が第3状態にあるとき、当該液体移送装置1000は未使用状態にあり、この場合、反応室20は、移送ユニット10と収集ユニット30の間に固定可能であり、収納が容易である。
【0024】
液体移送装置1000で液体を移送する具体的な手順は、最初に、液体移送装置1000が第3状態(即ち、反応室20が移送ユニット10と収集ユニット30との間に固定され得る)にあり、収集ユニット30を反応室20から取り外し、移送ユニット10を反応室20から取り外す。次に、被験者の検出対象サンプルを収集ユニット30内に配置し、液体移送装置1000を第1状態に切り替えて(即ち、移送ユニット10と収集ユニット30とを係合させる)、ピペット12が前述の検出対象サンプルを吸い取るように、ピストンアセンブリ11をピペット12に対して収集ユニット30から離反させて移動させる。次に、液体移送装置1000を第2状態に切り替えて(即ち、移送ユニット10と反応室20とを係合させる)、ピペット12が前述の検出対象サンプルを反応室20に放出するように、ピストンアセンブリ11をピペット12に対して反応室20に向かって移動させる。その後、薬剤投与ユニット13内の薬剤を反応室20に入れて、当該薬剤と検出対象サンプルとを混合して混合液を形成し、さらに、ピストンアセンブリ11をピペット12に対して反応室20から離反して移動させることにより、ピペット12に前記混合液を吸引させる。最後に、移送ユニット10は、前記混合液を核酸検出器(図示せず)に移行して検出を行なう。
【0025】
図4及び図5に示すように、ピストンアセンブリ11は、第1ケース111と、第1ケース111の一端に設けられたキャップ112と、第1ケース111内に設けられたピストン113と、第1ケース111を貫通し、且つピストン113のキャップ112に近い一端に当接する押動機構114と、キャップ112とピストン113との間に設けられた弾性部材115と、ピストン113の対向する2つの側壁に設けられた2つの弾性アーム116と、弾性アーム116におけるピストン113から遠い一端に設けられたバンプ117と、第1ケース111の側壁に設けられた第1係止口118と、第1ケース111の側壁に設けられ、且つ第1係止口118のキャップ112から遠い側に位置する第2係止口119とを備えている。ピペット12は、第1ケース111におけるキャップ112から離れた一端に設けられ、且つピストン113の一部と密封して接続される。即ち、ピストン113の一部がピペット12の内部に密封されている。ピストン113は、ピペット12に対して運動を行なうためのものである。ピストン113が下部位置(即ち、キャップ112から離れた位置)にあるとき、バンプ117が第2係止口119内に挿入される。ピストン113が上部位置(即ち、キャップ112に近い位置)にあるとき、バンプ117は第1係止口118内に挿入される。第1係止口118にバンプ117が挿入されると、弾性部材115は圧縮状態になる。第2係止口119にバンプ117が挿入されると、弾性部材115は自然状態になる。バンプ117を第1係止口118から退出させるようにバンプ117を押圧すると、ピストン113が弾性部材115の弾性復元力により下方(キャップ112から離れる方向)へ移動して、第2係止口119内にバンプ117を係入させる。この際、ピストン113がピペット12内に進入するように移動する部分が増えて、ピペット12内の空気や液体が排出される。押動機構114は、ピストン113を押し上げて上向き(キャップ112に近付く方向)に移動させ、バンプ117が第2係止口119から退出して第1係止口118内に係入する。このとき、ピペット12の内部にあるピストン113が徐々にピペット12から退出することで、ピペット12の内部と外界との気圧差が形成され、液体がピペット12内に吸い込まれる。即ち、バンプ117が第1係止口118から第2係止口119に入ると、ピストン113は、下へ運動して、ピペット12内の気体/液体を排出させる。バンプ117が第2係止口119から第1係止口118に入ると、ピストン113は、上へ運動して、ピペット12内に液体が吸い込まれる。
【0026】
図3図5に示すように、本実施形態において、第1ケース111は、中空の筒状構造であり且つ横断面が略楕円形状を有し、キャップ112が第1ケース111の一端に被着され、ピペット12が第1ケース111のキャップ112から離れた一端に設置され且つ第1ケース111と一体成型されてもよい。第1ケース111のキャップ112から離れた一端には、ピペット12の一方側に設けられた開口1111を有する。薬剤投与ユニット13は、一端がキャップ112を貫通し、他端が開口1111を貫通している。この第1ケース111内には、さらに、ピストン113を固定し、且つピストン113を第1ケース111内で上下に移動するようにガイドするための複数のストップバー1112を備えている。
【0027】
図5に示すように、本実施形態では、ピストン113は、ピストン本体1131と、ピストン本体1131のキャップ112に近い一端に設けられたガイドロッド1132と、ガイドロッド1132の相対向する両側に設けられた2つのガイド板1133と、ピストン本体1131のキャップ112から遠い一端に設けられたピストンロッド1134とを備えている。ガイドロッド1132には、一端がキャップ112に当接し、他端がピストン本体1131に当接する弾性部材115が装着されている。ピストンロッド1134は、シールリング(図示せず)を介してピペット12と密封するように接続されており、且つピペット12に対して上下に移動することが可能である。
【0028】
図3及び図4に示すように、押動機構114は、第1押圧ヘッド1141と、第1ケース111の側壁を貫通する移動スライダ1142とを備える。第1押圧ヘッド1141は、第1ケース111の外側に設けられ且つ移動スライダ1142に係止される。移動スライダ1142の第1押圧ヘッド1141から離れた一端は、ガイド板1133におけるガイドレール1135に当接する。第1押圧ヘッド1141を押圧することにより、ピストン113が上方に移動するように、移動スライダ1142をガイドレール1135に対して押し動かすことができる。この押動機構114により、水平方向の作用力を垂直方向の作用力に変換でき、ピストン113の垂直方向の移動を実現する。
【0029】
図3図4、及び図6図8に示すように、薬剤投与ユニット13は、キャップ112を貫通して設けられた押さえレバー131と、この押さえレバー131のキャップ112から離れた一端に設けられた薬液管132と、薬液管132の一端から薬液管132の内部に差し伸べるプラグ133と、このプラグ133と薬液管132との間に設けられたシールリング134と、薬液管132の他端に設けられたシールフィルム135と、薬液管132の外側に被せられた固定管136とを備えている。この固定管136は、両端が開放され、一端が押さえレバー131に近接し、他端が反応室20に近接している。押さえレバー131の下端は、プラグ133の先端に突き当たっている。
【0030】
図7に示すように、初期状態のときには、プラグ133の先端がシールフィルム135を突き破っておらず、図8に示すように、押さえレバー131の押動作用によって、プラグ133が反応室20に向かって移動し、さらにプラグ133の先端がシールフィルム135を突き破って、薬液管132内の薬剤が反応室20内に流入する。
【0031】
本実施形態では、薬液管132は、二重管設計である。即ち、薬液管132内には、並列に設けられた2つのルーメンがあり、2種類の薬剤をそれぞれ収容するために用いられる。これに対応して、プラグ133は、並設された2つのルーメン内にそれぞれ挿入された2つの挿入ロッドを備え、異なる試薬の盛り付け、サンプリングを行なうことができ、反応全体をより敏感にでき、操作がより便利になり、単独で装置を開けて反応室20内にサンプルを添加する必要がなく、反応システムが汚染され、検出結果に影響を与えることが回避される。
【0032】
図3図9及び図10に示すように、反応室20は、第2ケース21と、第2ケース21内に設けられたコレクタ22と、コレクタ22の下方に設けられた継手23と、継手23の下方に設けられた反応カップ24とを備えている。
【0033】
本実施形態では、第2ケース21は、対向して設けられた2つの弾片211と、2つの弾片211の内側にそれぞれ設けられた突出部212と、2つの弾片211の外側にそれぞれ設けられた第2押圧ヘッド213と、を備える。反応室20と移送ユニット10とが係合するときに、2つの突出部212が第1ケース111の2つの第1係止口118にアライメントされ、第2押圧ヘッド213を押圧することにより、弾片211を内向きに撓ませて、突出部212を第1係止口118内のバンプ117に押し付けて、バンプ117を第1係止口118から退出させることができる。
【0034】
本実施形態では、継手23には、ピペット12及び薬剤投与ユニット13に対応して2つの貫通孔231が設けられている。2つの貫通孔231は、コレクタ22と反応カップ24とを連通している。2つの貫通孔231の内部には、バッフルプレート232が設けられている。ピペット12または薬剤投与ユニット13が挿入されていないときに、バッフルプレート232が閉じられて反応カップ24を密閉することができる。投与が必要な場合、ピペット12または薬剤投与ユニット13により当該バッフルプレート232を突き上げて反応カップ24内に伸びる。図10に示すように、本実施形態では、当該バッフルプレート232は、弾性を有する4枚で組み合わされた葉片を含み、ピペット12や薬剤投与ユニット13が貫通孔231内に挿入された後に、葉片を押し広げて反応カップ24内に入り込むことができる。
【0035】
本実施形態では、反応カップ24は、ほぼコーンカップであり、開口の断面積が大きく、底部の断面積が小さく、微量サンプルの反応に有利である。
【0036】
図2図11に示すように、収集ユニット30は、第3ケース31と、第3ケース31の内側壁に設けられた第3係止口32と、第3ケース31の内部に設けられた収集カップ33と、収集カップ33内に設けられた穿刺部34とを備える。移送ユニット10と反応室20とは、第3係止口32に対して、それぞれ係止部35を備えており、係止部35を第3係止口32内に係入することで、収集ユニット30と移送ユニット10または反応室20とのロックが達成される。
【0037】
図12に示すように、収集ユニット30は、薬剤カセット36を更に備える。薬剤カセット36は、収集カップ33に収納可能であり、穿刺部34によって薬剤カセット36を突き破って、その内部の薬剤を収集カップ33内に進入させる。
【0038】
本実施形態では、この薬剤カセット36は、投薬口361と、投薬口361の下方に設けられた一巻きのパッド362と、パッド362の下方に設けられるとともにこの投薬口361に連通する薬剤パック363とを備えている。薬剤パック363は、破れやすい材質で、例えば、錫箔紙、プラスチックフィルム等で作製される。穿刺部34は、薬剤パック363を穿破するために用いられる。
【0039】
図2図5及び図9に示すように、液体移送装置1000の3つの部分は、ペアリングと組み立ての際に、第2ケース21に設けられたフック214が第1ケース111に設けられた係止スロット1113に係入することで、移送ユニット10と反応室20との係合を実現する。同様に、反応室20又は移送ユニット10の係止部35が収集ユニット30の第3係止口32に挿入されることにより、反応室20又は移送ユニット10が収集ユニット30内にロックされる。なお、密封処理は、組み立ての継ぎ目にシールリングを設けることにより実現される。この組み立て過程の全体にわたり、被験体の検出対象サンプル及び拡張されたいずれかのヌクレオチドが、液体移送装置1000の中に密封されて、汚染が防止された。
【0040】
図1乃至図10を再度参照しながら、液体移送装置1000による反応の操作過程は、具体的には、以下のステップを含む。
【0041】
ステップS1において、移送ユニット10の側面の第2押圧ヘッド213を押圧して、バンプ117を第1係止口118から退出させ、弾性部材115の弾性復元力によりピストン113が下へ移動し、バンプ117が第2係止口119に係入して、ピペット12内の気体が排出される。
【0042】
ステップS2において、移送ユニット10における係止部35を、検出対象サンプルが入った収集ユニット30における第3係止口32内に係止して、移送ユニット10と収集ユニット30とを係合させ、両者が係合された後、ピペット12が収集ユニット30の収集カップ33内に伸びる。
【0043】
ステップS3では、バンプ117が第2係止口119から退出して上へ移動して第1係止口118に係合されるように、押動機構114を押圧する。このとき、ピストン113が連動して上へ移動し、収集カップ33内の定量部分の検出対象サンプルがピペット12内に吸い込まれる。
【0044】
ステップS4において、移送ユニット10が収集ユニット30と分離され、且つ反応室20にロックされ、ピペット12がコレクタ22及び継手23における一方の貫通孔231を介して反応カップ24に挿入されるとともに、薬剤投与ユニット13がコレクタ22及び継手23における他方の貫通孔231を介して反応カップ24に挿入される。
【0045】
ステップS5において、再び第2押圧ヘッド213を押圧して、バンプ117を第1係止口118から退出させ、弾性部材115の弾性復元力によってピストン113が下方に移動し、バンプ117が第2係止口119に係入することで、ピペット12内の検出対象サンプルが反応カップ24内に注入される。
【0046】
ステップS6において、薬剤投与ユニット13における押さえレバー131を押して、プラグ133を下へ移動させて薬液管132の下端のシールフィルム135を突き破り、薬液管132内の薬剤を反応カップ24内に進入させる。
【0047】
本発明により提供される液体移送装置1000は、生物成分による反応などの各種の反応に利用できる。いくつかの態様において、前述の反応は、ヌクレオチド産物の拡張反応を含む。
【0048】
本発明によって提供される液体移送装置1000は、生体サンプル、患者サンプル、獣医サンプル、環境サンプルなど複数のサンプルの反応を行なうために用いることができる。反応は、サンプル中の特異的ターゲットの存在又は存在数を検出又は監視するために用いられる。
【0049】
幾つかの実施形態では、本発明が提供する液体移送装置1000は、体積が1μl~5mlの間の量(例えば、1μl、2μl、4μl、5μl、10μl、20μl、50μl、100μl、200μl、500μl、1ml、2ml及び5mlの中のいずれか2つの数字の間の数)を収集及び調製するように構成される。
【0050】
従来の技術と比較して、本発明による移液システムの3つの部分の脱着が簡単で便利であり、ピストンアセンブリ及びサンプル供給装置が移送ユニットに内蔵され、反応中にシステムを開いてサンプルを入れることを回避でき、反応システムのシール性能が向上し、反応が不要な影響や汚染を受けないようにし、検出の正確性が向上するとともに、検出効率も向上し、携帯型検出の実現に有利である。また、ピストンアセンブリとサンプリング装置とが別個に設けられ、検出対象サンプルや薬剤の投入が独立して操作され、互いに影響を及ぼさず、より柔軟に使用できる。
【符号の説明】
【0051】
1000 液体移送装置
10 移送ユニット
11 ピストンアセンブリ
111 第1ケース
1111 開口
1112 ストップバー
1113 係止スロット
112 キャップ
113 ピストン
1131 ピストン本体
1132 ガイドロッド
1133 ガイド板
1134 ピストンロッド
1135 ガイドレール
114 押動機構
1141 第1押圧ヘッド
1142 移動スライダ
115 弾性部材
116 弾性アーム
117 バンプ
118 第1係止口
119 第2係止口
12 ピペット
13 薬剤投与ユニット
131 押さえレバー
132 薬液管
133 プラグ
134 シールリング
135 シールフィルム
136 固定管
20 反応室
21 第2ケース
211 弾片
212 突出部
213 第2押圧ヘッド
214 フック
22 コレクタ
23 継手
231 貫通孔
232 バッフルプレート
24 反応カップ
30 収集ユニット
31 第3ケース
32 第3係止口
33 収集カップ
34 穿刺部
35 係止部
36 薬剤カセット
361 投薬口
362 パッド
363 薬剤パック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12