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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022142069
(43)【公開日】2022-09-30
(54)【発明の名称】ビニールハウス
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/14 20060101AFI20220922BHJP
【FI】
A01G9/14 P
A01G9/14 B
A01G9/14 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021042054
(22)【出願日】2021-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】特許業務法人あーく特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 健一
【テーマコード(参考)】
2B029
【Fターム(参考)】
2B029AA01
2B029BA01
2B029BA04
2B029BB02
2B029BB03
2B029BB04
2B029BC16
2B029BE10
(57)【要約】
【課題】解体しやすく、リユース性の高いビニールハウスを提供する。
【解決手段】ビニールハウスに使用される骨組10は、地面に沿って伸びる脚パイプ17を有しており、脚パイプ17には重し30(例えば、土間コンクリート)が載置される。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨組にビニールフィルムを被覆してなるビニールハウスであって、
前記骨組は、地面に沿って伸びる載置部を有しており、
さらに、前記載置部に載置される重しを有することを特徴とするビニールハウス。
【請求項2】
請求項1に記載のビニールハウスであって、
前記重しは、土間コンクリートであり、
前記載置部と前記重しとの間にシート材が介在していることを特徴とするビニールハウス。
【請求項3】
請求項1または2に記載のビニールハウスであって、
前記骨組は、地面に対して立設する支柱部を有しており、
前記支柱部と前記重しとの間に空隙が設けられていることを特徴とするビニールハウス。
【請求項4】
請求項3に記載のビニールハウスであって、
前記空隙に詰め物がされていることを特徴とするビニールハウス。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1項に記載のビニールハウスであって、
前記載置部は、当該ビニールハウスの少なくとも4隅に設けられていることを特徴とするビニールハウス。
【請求項6】
請求項5に記載のビニールハウスであって、
前記載置部は、当該ビニールハウスの奥行方向における端部以外にも設けられていることを特徴とするビニールハウス。
【請求項7】
請求項1から6の何れか1項に記載のビニールハウスであって、
前記骨組は、多数のパイプ材をジョイントにて接合して形成されており、
前記載置部は、前記パイプ材の一部により設けられていることを特徴とするビニールハウス。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載のビニールハウスであって、
前記載置部は、当該ビニールハウスの奥行方向に沿って配置され、当該ビニールハウスの間口方向に延びるようにして設けられていることを特徴とするビニールハウス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業分野などで使用されるビニールハウスに関する。
【背景技術】
【0002】
農業分野では、パイプ材などで骨組を構成し、この骨組にビニールフィルムを被覆してなるビニールハウスが広く用いられている。従来のビニールハウスは、骨組の土台部分を基礎で固めて建設することが一般的である(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3946208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のように基礎固めを行った(基礎を打った)ビニールハウスは、解体が困難であり、リユース性に乏しいといった問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、解体しやすく、リユース性の高いビニールハウスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明のビニールハウスは、骨組にビニールフィルムを被覆してなるビニールハウスであって、前記骨組は、地面に沿って伸びる載置部を有しており、さらに、前記載置部に載置される重しを有することを特徴としている。
【0007】
上記の構成によれば、骨組の一部を地面に埋め込むような基礎固めを行わずとも、載置部に重しを載せることで、より具体的には、重しの荷重によって載置部が地面から浮き上がることを防止することで、ビニールハウスにおける必要な耐風圧が得られるようになっている。また、重しを取り除くことで、ビニールハウスを容易に解体することもでき、ビニールハウスのリユース性を向上させることができる。
【0008】
また、上記ビニールハウスでは、前記重しは、土間コンクリートであり、前記載置部と前記重しとの間にシート材が介在している構成とすることができる。
【0009】
上記の構成によれば、重しを土間コンクリートとすることで、ビニールハウスのコストを削減できる。また、載置部と重しとの間にシート材を介在させることで、載置部がコンクリートに巻き込まれることを防止でき、ビニールハウスの骨組をリユースする上で有利となる。
【0010】
また、上記ビニールハウスでは、前記骨組は、地面に対して立設する支柱部を有しており、前記支柱部と前記重しとの間に空隙が設けられている構成とすることができる。
【0011】
上記の構成によれば、支柱部にコンクリートが付着することを防止でき、ビニールハウスの骨組をリユースする上で有利となる。
【0012】
また、上記ビニールハウスは、前記空隙に詰め物がされている構成とすることができる。
【0013】
上記の構成によれば、空隙内で露出する地面から雑草などが生えることを、詰め物(砂利やモルタルなど)によって防止することができる。
【0014】
また、上記ビニールハウスでは、前記載置部は、当該ビニールハウスの少なくとも4隅に設けられている構成とすることができる。
【0015】
上記の構成によれば、ビニールハウスの耐風圧強度を向上させる上で、最も効果的な箇所に載置部が設けられる。
【0016】
また、上記ビニールハウスでは、前記載置部は、当該ビニールハウスの奥行方向における端部以外にも設けられている構成とすることができる。
【0017】
上記の構成によれば、必要に応じて載置部を増やすことで、ビニールハウスの耐風圧強度を向上させることができる。
【0018】
また、上記ビニールハウスでは、前記骨組は、多数のパイプ材をジョイントにて接合して形成されており、前記載置部は、前記パイプ材の一部により設けられている構成とすることができる。
【0019】
上記の構成によれば、組立が容易で、かつ、強度の高い骨組を提供することができる。
【0020】
また、上記ビニールハウスでは、前記載置部は、当該ビニールハウスの奥行方向(通常、ビニールハウスの長手方向)に沿って配置され、当該ビニールハウスの間口方向に延びるようにして設けられている構成とすることができる。
【0021】
上記の構成によれば、ビニールハウスの長手方向と直交する方向からの風に対し、耐風圧強度を向上させやすくなる。すなわち、ビニールハウスにおいて、必要とされる方向の耐風圧強度を向上させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明のビニールハウスは、載置部に重しを載せることでビニールハウスにおける必要な耐風圧が得られ、重しを取り除くことでビニールハウスを容易に解体することができるため、ビニールハウスのリユース性を向上させることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態を示すものであり、ビニールハウスの骨組の構成例を示す斜視図である。
図2図1におけるAの箇所におけるジョイント接続構造を示す斜視図である。
図3図1におけるBの箇所におけるジョイント接続構造を示す斜視図である。
図4図1におけるCの箇所におけるジョイント接続構造を示す斜視図である。
図5】土台部となる下部横パイプおよび脚パイプと、重しとの配置例を示す平面図である。
図6】側面支柱パイプおよび脚パイプと、重しとの配置例を示す断面図である。
図7】側面支柱パイプの周囲に筒材を配置した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。まずは、本実施の形態に係るビニールハウス(以下、本ビニールハウス)の骨組10の構成例を、図1図4を参照して説明する。以下の説明では、図1における矢印X方向を本ビニールハウスの間口方向、矢印Y方向を奥行方向とする。
【0025】
本ビニールハウスの骨組10は、多数のパイプ材をジョイントにて接合して形成されている。図1の骨組10においては、パイプ材として、棟部横パイプ11、肩部横パイプ12、下部横パイプ13、屋根パイプ14、梁パイプ15、側面支柱パイプ(支柱部)16および脚パイプ(載置部)17が図示されている。脚パイプ17は、本ビニールハウスの妻面以外に存在する第1脚パイプ17Aと、妻面に存在する第2脚パイプ17Bとが用いられている。第1脚パイプ17Aは、その長さが本ビニールハウスの間口方向長さの半分未満であり、その一端は下部横パイプ13および側面支柱パイプ16に接続されているが、他端は自由端となっている。一方、第2脚パイプ17Bは、その長さが本ビニールハウスの間口方向長さとほぼ等しく、その両端が下部横パイプ13および側面支柱パイプ16に接続されている。
【0026】
これらのパイプ材は、汎用の建築材として用いられる単管パイプを好適に使用できるが、その形状は特に限定されるものではなく、円管パイプまたは角管パイプの何れであってもよい。尚、図1の骨組10では、妻面における構造(妻柱や妻梁など)は図示を省略している。
【0027】
図2~4は、図1におけるA~Cのそれぞれの箇所におけるジョイント接続構造を示す斜視図である。図2は、骨組10の棟部において、棟部横パイプ11および屋根パイプ14を接続する第1ジョイント21を示している。図3は、骨組10の肩部において、肩部横パイプ12、屋根パイプ14、梁パイプ15および側面支柱パイプ16を接続する第2ジョイント22を示している。図4は、骨組10の土台部において、下部横パイプ13、側面支柱パイプ16および脚パイプ17を接続する第3ジョイント23を示している。尚、図2~4では、パイプ材として角管パイプを用いた場合を例示している。また、第1~第3ジョイント21~23の各ジョイントに端部を挿入された各パイプ材は、ネジ止め(図示せず)によって各ジョイントに対して固定できるようになっている。
【0028】
ジョイントに接続されるパイプ材は、ジョイントに対して奥まで挿入された状態で固定されるものではなく、ある程度の遊びを有した状態で固定される設計とされていることが好ましい。これにより、骨組10の組立作業が容易となる。すなわち、骨組10の組立は、ジョイントに対して先に挿入されたパイプ材を固定しない状態で、パイプ材に対してジョイントをスライドさせながら新たなパイプ材の挿入を行うことができる。そして、ジョイントに対して全てのパイプ材が挿入された後、パイプ材を位置決めしてネジ止めによって固定すればよい。また、図1~4では図示していないが、骨組10をブレース構造とするために、第1~第3ジョイント21~23にはブレースを取り付けるためのブラケットが設けられていてもよい。この場合のブレースの取り付けも、ジョイントに対してパイプ材が固定されていない状態で行えば、容易に行える。
【0029】
ビニールハウスにおいては、当然ながら風で倒壊しないための耐風圧が要求される。従来のビニールハウスは、必要な耐風圧が得られるように、骨組の土台部分を基礎で固めている。通常は、側面支柱パイプの下端を地面に埋め込んで基礎固めを行っている。しかしながら、側面支柱パイプを地面に埋め込む基礎固めは、ビニールハウスの解体を困難とし、リユース性に乏しくなることは既に述べたとおりである。
【0030】
これに対し、本ビニールハウスでは、骨組10において、側面支柱パイプ16を地面に埋め込むような基礎固めを不要としている。具体的には、本ビニールハウスの骨組10における土台部は、側面支柱パイプ16の下端に接続される下部横パイプ13および脚パイプ17を地面上に設置することで構成される。このとき、下部横パイプ13と平行な方向が奥行方向(Y方向)、脚パイプ17と平行な方向が間口方向(X方向)となる。側面支柱パイプ16、下部横パイプ13および脚パイプ17は、第3ジョイント23によって互いに直交するように接続され、下部横パイプ13および脚パイプ17が地面上に配置されることで、側面支柱パイプ16は地面に対して立設する。尚、脚パイプ17は、第3ジョイント23に対してハウスの内側に接続されている。
【0031】
そして、本ビニールハウスでは、図5および図6に示すように、脚パイプ17の上に重し30が載せられる。すなわち、本ビニールハウスでは、脚パイプ17が特許請求の範囲に記載の載置部となる。図5は、土台部となる下部横パイプ13および脚パイプ17と、重し30との配置例を示す平面図である。図6は、側面支柱パイプ16および脚パイプ17と、重し30との配置例を示す断面図である。図6では、側面支柱パイプ16および脚パイプ17の存在する断面を示している。
【0032】
重し30は、脚パイプ17に対して上方から荷重を掛けるものである。本ビニールハウスでは、重し30の荷重によって脚パイプ17が地面から浮き上がることが防止され、その結果、側面支柱パイプ16に傾きが生じることが防止される。すなわち、本ビニールハウスでは、重し30および脚パイプ17によって必要な耐風圧が得られるようになっている。本ビニールハウスの耐風圧強度は、脚パイプ17を長くすることや、重し30の重量を大きくすることなどによって向上させることができる。それ以外にも、奥行方向における脚パイプ17の配置間隔(ピッチ)を短くし、脚パイプ17の使用本数を増やすことでも、本ビニールハウスの耐風圧強度を向上させることができる。
【0033】
図5に示す例では、重し30は、本ビニールハウスの間口方向の両側において奥行方向に沿って配置され、1つの重し30が複数の脚パイプ17に同時に荷重を掛けるものとなっている。このような重し30は、例えば、土間コンクリートによって得ることができる。
【0034】
より具体的には、図5に示す脚パイプ17の配置領域の周囲を型枠(図示せず)で囲み、その型枠の内側にコンクリートを流し込む。このとき、側面支柱パイプ16の周囲には筒材50(図7参照)を配置し、流し込んだコンクリートが側面支柱パイプ16に触れないようにする。言い換えれば、側面支柱パイプ16と重し30との間に空隙31(図5,6参照)が形成されるようにする。これは、側面支柱パイプ16にコンクリートが付着することを防止して側面支柱パイプ16のリユース性を高めるだけでなく、本ビニールハウスが農地法に抵触しないようにすることも意図している。尚、筒材50には、例えば円筒形状の紙筒などが好適に使用できるが、筒材50の形状は特に限定されるものではなく、円筒以外に半円筒や多角形筒の筒材であってもよい。また、筒材50の材質も特に限定されるものではなく、紙以外に樹脂などを用いてもよい。
【0035】
コンクリートが固まった後は、型枠および筒材50を取り除けば、空隙31の形成された土間コンクリートによる重し30が得られる。このとき、空隙31には、雑草除けのために砂利やモルタルなどの詰め物がされていてもよい。尚、筒材50は、紙のような腐食する材質でなければ、コンクリートが固まった後に必ずしも取り除かなくてもよい。また、平面視における筒材50の面積を大きくすると、空隙31による側面支柱パイプ16と重し30との離間距離が大きくなり、本ビニールハウスの耐風圧の観点からは不利となる。このため、平面視における筒材50の面積は、側面支柱パイプ16に重し30の土間コンクリートが接触しない程度に小さくすることが有利となる。
【0036】
また、土間コンクリートを重し30とする場合は、脚パイプ17の上にシート材40を敷き、コンクリートはシート材40の上に流し込まれる。これにより、図6に示すように、脚パイプ17と重し30との間にはシート材40が介在し(シート材40が脚パイプ17と重し30とを分離し)、脚パイプ17がコンクリートに巻き込まれることを防止できる。このことは、脚パイプ17をリユースする上で有利となる。尚、図5にも示されるように、重し30が下部横パイプ13の上にも載る場合は、シート材40は下部横パイプ13と重し30との間にも介在させる。また、シート材40には、脚パイプ17とコンクリートとの分離以外の機能を持たせてもよい。例えば、シート材40を断熱シートとし、ハウス内の熱(通常、温熱)が地面に逃げないようにする、あるいは地面からハウス内に冷熱が伝熱しないようにする(ハウス内での結露などを防止する)機能を持たせてもよい。
【0037】
本ビニールハウスの骨組10は、側面支柱パイプ16を地面に埋め込むような基礎固めを行っていないため、重し30を取り除き、パイプ材をジョイントから外すことで容易に解体でき、リユース性が向上する。尚、土間コンクリートによる重し30は、これを破砕することで容易に除去できる。
【0038】
今回開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
【0039】
例えば、上記説明では、脚パイプ17の上に載せる重し30を土間コンクリートとし、1つの重し30が複数の脚パイプ17に同時に荷重を掛ける構成としている。このように土間コンクリートを重し30とする構成は、特にコスト面で有利であると考えられる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば重し30をブロック状(またはパネル状)とし、1本の脚パイプ17毎に1つの重し30が載せられて荷重を掛ける構成であってもよい。この場合は、本ビニールハウスの解体時に、重し30を破砕せずに移動させるだけで取り除くことができ、重し30のリユースも可能となる。また、ブロック状の重し30は、その材質が特に限定されず、コンクリートブロックや金属ブロックなどが使用可能である。
【0040】
また、図1および図4に示す例では、第1脚パイプ17Aは、その一端が第3ジョイント23に接続されているが、他端は自由端となっている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、第1脚パイプ17Aは、第2脚パイプ17Bと同様に、本ビニールハウスの間口方向長さとほぼ等しい長さとし、その両端が(間口方向において対向する)第3ジョイント23に接続される構成であってもよい。このように、第1脚パイプ17Aを間口方向に長くすることで、本ビニールハウスの耐風圧強度を向上させることができる。
【0041】
また、図1に示す例では、下部横パイプ13と側面支柱パイプ16との接続箇所、すなわち第3ジョイント23が設けられる全ての箇所で脚パイプ17を設けている。しかしながら、本ビニールハウスにおいて必要な耐風圧強度が得られるのであれば、脚パイプ17は適度に間引いて配置されてもよい。但し、本ビニールハウスの平面視における少なくとも4隅においては脚パイプ17(すなわち、妻面に存在する第2脚パイプ17B)を配置し、その上に重し30を載せることが好ましい。これにより、ビニールハウスの耐風圧強度を向上させる上で、最も効果的な箇所に脚パイプ17を設けることができる。
【0042】
また、図1に示す例では、脚パイプ17は、本ビニールハウスの奥行方向(通常はビニールハウスの長手方向)に沿って配置され、間口方向に延びるようにして他のパイプ材と接続されている。但し、脚パイプ17は、これ以外に、本ビニールハウスの妻面から奥行方向に延びるように接続されるものがあってもよい。
【0043】
また、上記説明では、骨組10をパイプ材によって形成しているが、十分な強度が得られるものではあれば、パイプ材以外にL型鋼材やH型鋼材などを用いて骨組10を形成してもよい。
【符号の説明】
【0044】
10 骨組
11 棟部横パイプ
12 肩部横パイプ
13 下部横パイプ
14 屋根パイプ
15 梁パイプ
16 側面支柱パイプ(支柱部)
17 脚パイプ(載置部)
17A 第1脚パイプ
17B 第2脚パイプ
21 第1ジョイント(ジョイント)
22 第2ジョイント(ジョイント)
23 第3ジョイント(ジョイント)
30 重し
31 空隙
40 シート材
50 筒材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7