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特開2022-145402制御装置及び制御装置のためのコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022145402
(43)【公開日】2022-10-04
(54)【発明の名称】制御装置及び制御装置のためのコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20220926BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220926BHJP
   B41J 3/407 20060101ALI20220926BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
G06F3/12 373
G06F3/12 310
G06F3/12 329
G06F3/12 378
B41J29/38 801
B41J3/407
G03G21/00 388
G03G21/00 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021105448
(22)【出願日】2021-06-25
(31)【優先権主張番号】P 2021046110
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】辻 和希
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP10
2C061AS11
2C061HJ08
2C061HK11
2C061HK23
2C061HN05
2C061HN15
2C061HP06
2H270KA59
2H270LA53
2H270LA70
2H270LA87
2H270LA97
2H270LD08
2H270NC02
2H270NC07
2H270NC20
2H270ND04
2H270ND11
2H270ND12
2H270ND19
2H270ND25
2H270ND36
2H270RA04
2H270RA10
2H270RA12
2H270RA13
2H270ZC03
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】色材カートリッジとは異なる交換部材に応じた処理を実行し得る技術を提供する。
【解決手段】制御装置であって、プリンタでは、印刷のための色材を収容する色材カートリッジと、色材カートリッジとは異なる交換部材と、が利用されて印刷が実行され、制御装置は、複数個のログ情報を取得する取得部と、複数個のログ情報のそれぞれについて、当該ログ情報が、第1種の交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示す第1種のログ情報であるのか、第2種の交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示す第2種のログ情報であるのか、を判断する第1の判断部と、1個以上の第1種のログ情報を利用して、第1の管理処理を実行する第1の処理実行部と、1個以上の第2種のログ情報を利用して、第2の管理処理を実行する第2の処理実行部と、を備える。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタのログ情報に関する処理を制御装置に実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記プリンタでは、印刷のための色材を収容する色材カートリッジと、前記色材カートリッジとは異なる交換部材と、が利用されて印刷が実行され、
前記コンピュータプログラムは、前記制御装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
前記プリンタにおける印刷に関する複数個のログ情報を取得する取得部と、
前記複数個のログ情報のそれぞれについて、当該ログ情報が、前記プリンタにおいて、第1種の前記交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示す第1種のログ情報であるのか、前記第1種の交換部材とは異なる第2種の前記交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示す第2種のログ情報であるのか、を判断する第1の判断部と、
前記複数個のログ情報が1個以上の前記第1種のログ情報を含むと判断される場合に、前記1個以上の第1種のログ情報を利用して、前記プリンタの管理に関する第1の管理処理を実行する第1の処理実行部と、
前記複数個のログ情報が1個以上の前記第2種のログ情報を含むと判断される場合に、前記1個以上の第2種のログ情報を利用して、前記プリンタの管理に関する第2の管理処理を実行する第2の処理実行部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記第1の管理処理は、前記1個以上の第1種のログ情報を利用して、第1の算出情報を算出する第1の算出処理を含み、
前記第2の管理処理は、前記第2種のログ情報を利用して、第2の算出情報を算出する第2の算出処理を含み、
前記コンピュータプログラムは、前記制御装置のコンピュータを、さらに、
前記第1の算出情報に関連する第1の出力情報と、前記第2の算出情報に関連する第2の出力情報と、を出力する第1の出力制御部として機能させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記第1種の交換部材は、第1の用途の印刷に利用される前記交換部材であり、
前記第2種の交換部材は、前記第1の用途とは異なる第2の用途の印刷に利用される前記交換部材であり、
前記第1の算出処理は、前記1個以上の第1種のログ情報を利用して、第1の分割情報を算出することを含み、
前記第1の分割情報は、将来的に1個以上の前記第1種のログ情報を分割する際に利用されるべき情報であり、
前記第2の算出処理は、前記1個以上の第2種のログ情報を利用して、第2の分割情報を算出することを含み、
前記第2の分割情報は、将来的に1個以上の前記第2種のログ情報を分割する際に利用されるべき情報であり、
前記第1の出力情報は、前記第1の分割情報に関連する第1の分割関連情報を含み、 前記第2の出力情報は、前記第2の分割情報に関連する第2の分割関連情報を含む、請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記第1種の交換部材と前記第2種の交換部材とのそれぞれは、前記プリンタのベンダによって提供される純正の前記交換部材であり、
前記複数個のログ情報が、前記プリンタにおいて、前記ベンダによって提供されない非純正の前記交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示す1個以上の非純正ログ情報を含む場合に、前記1個以上の非純正ログ情報を利用して算出情報を算出する処理は実行されない、請求項2又は3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータプログラムは、前記制御装置のコンピュータを、さらに、
前記複数個のログ情報が前記1個以上の非純正ログ情報を含む場合に、前記1個以上の非純正ログ情報を含む前記複数個のログ情報を利用して、前記色材カートリッジ内の前記色材の残量の推移を示す推移情報を生成する生成部と、
前記推移情報を出力する第2の出力制御部と、
として機能させる、請求項4に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記第1の出力制御部は、前記第1の出力情報と前記第2の出力情報とを含む電子メールを送信することによって、前記第1の出力情報と前記第2の出力情報とを出力する、請求項2から5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記第1の出力制御部は、前記第1の出力情報と前記第2の出力情報とを含む出力画面を表わす出力画面データを出力することによって、前記第1の出力情報と前記第2の出力情報とを出力する、請求項2から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータプログラムは、前記制御装置のコンピュータを、さらに、
前記複数個のログ情報のそれぞれについて、当該ログ情報が、前記プリンタにおいて、前記プリンタのベンダによって提供される純正の色材カートリッジが利用されて印刷が実行されたことを示す第3種のログ情報であるのか、前記ベンダによって提供されない非純正の色材カートリッジが利用されて印刷が実行されたことを示す第4種のログ情報であるのか、を判断する第2の判断部と、
前記複数個のログ情報が1個以上の前記第3種のログ情報を含むと判断される場合に、前記1個以上の第3種のログ情報を利用して、前記純正の色材カートリッジ内の前記色材の残量が閾値以下になる第1のタイミングを予測する予測部と、
前記第1のタイミングに関連する第1の予測情報を出力する第3の出力制御部と、 として機能させ、
前記複数個のログ情報が1個以上の前記第4種のログ情報を含む場合に、前記第4種のログ情報を利用して得られる第2のタイミングであって、前記非純正の色材カートリッジ内の前記色材の残量が前記閾値以下になる前記第2のタイミングに関連する第2の予測情報は出力されない、請求項1から7のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記プリンタは、衣服及び/又は履物である印刷媒体に印刷を実行するためのプリンタであり、
前記交換部材は、プラテンである、請求項1から8のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
プリンタのログ情報に関する処理を実行するための制御装置であって、
前記プリンタでは、印刷のための色材を収容する色材カートリッジと、前記色材カートリッジとは異なる交換部材と、が利用されて印刷が実行され、
前記制御装置は、
前記プリンタにおける印刷に関する複数個のログ情報を取得する取得部と、
前記複数個のログ情報のそれぞれについて、当該ログ情報が、前記プリンタにおいて、第1種の前記交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示す第1種のログ情報であるのか、前記第1種の交換部材とは異なる第2種の前記交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示す第2種のログ情報であるのか、を判断する第1の判断部と、
前記複数個のログ情報が1個以上の前記第1種のログ情報を含むと判断される場合に、前記1個以上の第1種のログ情報を利用して、前記プリンタの管理に関する第1の管理処理を実行する第1の処理実行部と、
前記複数個のログ情報が1個以上の前記第2種のログ情報を含むと判断される場合に、前記1個以上の第2種のログ情報を利用して、前記プリンタの管理に関する第2の管理処理を実行する第2の処理実行部と、
を備える、制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、プリンタのログ情報に関する処理を制御装置に実行させるためのコンピュータプログラム及び制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、管理センタ側のコンピュータと、ユーザサイト側のプリンタと、を備える消耗部品管理システムが開示されている。コンピュータは、プリンタから、トナーカートリッジの機番IDと、本体商品IDと、を含む装置本体情報を受信する。そして、コンピュータは、当該情報に基づいて、消耗部品利用可否判定処理を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-173500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、色材カートリッジとは異なる交換部材に応じた処理を実行することについて何ら開示されていない。本明細書では、色材カートリッジとは異なる交換部材に応じた処理を実行し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、プリンタのログ情報に関する処理を制御装置に実行させるためのコンピュータプログラムを開示する。前記プリンタでは、印刷のための色材を収容する色材カートリッジと、前記色材カートリッジとは異なる交換部材と、が利用されて印刷が実行される。 前記コンピュータプログラムは、前記制御装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、前記プリンタにおける印刷に関する複数個のログ情報を取得する取得部と、前記複数個のログ情報のそれぞれについて、当該ログ情報が、前記プリンタにおいて、第1種の前記交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示す第1種のログ情報であるのか、前記第1種の交換部材とは異なる第2種の前記交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示す第2種のログ情報であるのか、を判断する第1の判断部と、前記複数個のログ情報が1個以上の前記第1種のログ情報を含むと判断される場合に、前記1個以上の第1種のログ情報を利用して、前記プリンタの管理に関する第1の管理処理を実行する第1の処理実行部と、前記複数個のログ情報が1個以上の前記第2種のログ情報を含むと判断される場合に、前記1個以上の第2種のログ情報を利用して、前記プリンタの管理に関する第2の管理処理を実行する第2の処理実行部と、として機能させてもよい。
【0006】
上記の構成によると、制御装置は、複数個のログ情報のそれぞれについて、第1種のログ情報であるのか、第2種のログ情報であるのか、を判断する。そして、制御装置は、1個以上の第1種のログ情報を利用して第1の管理処理を実行し、1個以上の第2種のログ情報を利用して第2の管理処理を実行する。このように、制御装置は、色材カートリッジとは異なる交換部材に応じた処理を実行することができる。
【0007】
上記の制御装置、上記のコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記録媒体、及び、制御装置によって実行される方法も新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】通信システムの構成を示す。
図2】プリンタの模式図を示す。
図3】Tシャツの全面印刷で利用されるプラテンの平面図を示す。
図4】Tシャツの部分印刷で利用されるプラテンの平面図を示す。
図5】靴の印刷で利用されるプラテンの平面図を示す。
図6】サーバによって実行される処理のフローチャートを示す。
図7】レコメンド情報処理のフローチャートを示す。
図8】レコメンド情報処理の一例を示す。
図9】ケースAのシーケンス図を示す。
図10】ケースBのシーケンス図を示す。
図11】ケースCのシーケンス図を示す。
図12】ケースDのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(通信システムの構成;図1
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と、端末100と、サーバ200と、を備える。プリンタ10と端末100とは、USB(Universal Serial Busの略)ケーブルを介して互いに接続されており、USBケーブルを介して相互に通信可能である。また、端末100とサーバ200とは、インターネット6に接続されており、インターネット6を介して相互に通信可能である。
【0010】
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺装置(例えば端末100の周辺装置)である。本実施例のプリンタ10は、Tシャツ及び靴を印刷媒体とするいわゆるガーメントプリンタである。プリンタ10には、プリンタ10を識別するためのシリアル番号SN1が割り当てられている。
【0011】
プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、USBインターフェース16と、印刷実行部20と、制御部30と、を備える。各部12~30は、バス線(符号省略)に接続されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
【0012】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、ユーザから指示を受け付けるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。USBI/F16には、USBケーブルが接続される。
【0013】
印刷実行部20は、インクジェット方式の印刷機構を備える。変形例では、印刷実行部20は、レーザ方式の印刷機構を備えてもよい。印刷実行部20は、インクを収容するインクカートリッジ22と、印刷媒体を保持するプラテン(例えば40)と、が着脱可能に構成されている。以下では、インクカートリッジのことを「CTG」と記載する。印刷実行部20は、ブラックのインクを収容するCTG、シアンのインクを収容するCTG、マゼンタのインクを収容するCTG、及び、イエローのインクを収容するCTGが着脱可能に構成されている。以下では、それぞれのCTGのことを「ブラックCTG」、「シアンCTG」、「マゼンタCTG」、「イエローCTG」と記載する。
【0014】
プリンタ10は、プリンタ10のベンダによって提供される純正のプラテンと、プリンタ10のベンダによって提供されない非純正のプラテンと、のどちらを利用しても印刷可能である。また、プリンタ10は、プリンタ10のベンダによって提供される純正のCTGと、プリンタ10のベンダによって提供されない非純正のCTGと、のどちらを印刷しても利用可能である。本実施例では、純正のプラテンには、プラテンが純正であることを示す情報を含むプラテンID(以下では「純正プラテンID」と記載する)が記憶されており、非純正のプラテンには、プラテンが純正でないことを示す情報を含むプラテンID(以下では「非純正プラテンID」と記載する)が記憶されている。また、純正のCGTには、CTGが純正であることを示す情報を含むCTGID(以下では「純正CTGID」と記載する)が記憶されており、非純正のCTGには、CTGが純正でないことを示す情報を含むCTGID(以下では「非純正CTGID」と記載する)が記憶されている。なお、変形例では、純正のプラテンにはプラテンIDが記憶されており、非純正のプラテンにはプラテンIDが記憶されていなくてもよい。また、純正のCTGにはCTGIDが記憶されており、非純正のCTGにはCTGIDが記憶されていなくてもよい。
【0015】
印刷実行部20は、図示省略の第1の読取部と第2の読取部とを備える。第1の読取部は、印刷実行部20に装着されているプラテンに記憶されているプラテンIDを読み取る。第2の読取部は、印刷実行部20に装着されているCTGに記憶されているCTGIDを読み取る。特に、印刷実行部20には複数個のCTG(即ち複数種類の色のCTG)が装着され得る。この場合、第2の読取部は、印刷実行部20に装着されている全てのCTGのCTGIDを読み取る。
【0016】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
【0017】
メモリ34は、さらに、プラテンIDと、CTGIDと、ログ情報群LIと、を記憶する。プラテンID及びCTGIDは、それぞれ、プリンタ10の印刷実行部20に現在装着されているプラテン及びCTGから読み取られたIDである。複数個のCTGがプリンタ10の印刷実行部20に装着されている場合には、メモリ34は、複数個のCTGのそれぞれから読み取られた複数個のCTGIDを記憶する。なお、プラテンIDが記憶されていないプラテンが印刷実行部20に現在装着されている場合には、メモリ34は、プラテンIDを記憶しない。同様に、CTGIDが記憶されていないCTGが印刷実行部20に現在装着されている場合には、メモリ34は、CTGIDを記憶しない。
【0018】
ログ情報群LIは、1個以上のログ情報を含む。各ログ情報は、プリンタ10において1回の印刷が実行される毎に生成される情報である。ここで、1回の印刷は、靴の両面印刷を除いて、1枚の印刷媒体(即ち1枚のTシャツ又は1足の靴)に対して、当該印刷媒体をプラテンから取り外すことなく、ユーザによって指定された画像を印刷することを意味する。例えば、TシャツをプラテンにセットしてTシャツの表面に画像を印刷し、その後、Tシャツをプラテンから取り外してTシャツの表裏を反対にしてTシャツをプラテンに再びセットし、Tシャツの裏面に画像を印刷する場合には、前者の印刷が1回の印刷であり、後者の印刷が別の1回の印刷である。一方、靴の両面印刷の場合には、靴をプラテンにセットして靴の一方の表面に画像を印刷し、その後、靴をプラテンから取り外して靴の印刷面を反対にして靴をプラテンに再びセットし、靴の他方の表面に画像を印刷する場合には、前者の印刷と後者の印刷とを合わせた印刷が1回の印刷である。各ログ情報は、当該ログ情報に対応する1回の印刷を実行したプリンタ10のシリアル番号SN1と、当該印刷で利用されたプラテンのプラテンIDと、当該印刷で利用されたCTGのCTGIDと、当該印刷が実行された後のCTG内の色材の残量と、当該印刷が実行された日時と、当該ログ情報のデータ量と、を含む。
【0019】
なお、各ログ情報は、4個のCTGID(即ちブラックCTGのCTGID、シアンCTGのCTGID、マゼンタCTGのCTGID、及び、イエローCTGのCTGID)を含む。即ち、1個のログ情報内に複数個のCTGIDが含まれる。そして、当該ログ情報内の残量はCTGID毎に記憶される(図1参照)。以下では、1個のログ情報に含まれるCTGID毎に記憶される各種情報を含むログ情報も、「1個のログ情報」とみなされる場合がある。例えば、図1の例では、シリアル番号SN1と、プラテンID「gt1」と、CTGID「gc1_B」と、残量Re1_Bと、日時T1と、データ量D1と、を含む情報が、1個のログ情報とみなされる場合がある。
【0020】
(端末100の構成)
端末100は、例えば、デスクトップPC等の据置型の端末装置である。なお、変形例では、端末100は、携帯電話、スマートフォン、PDA、ノートPC、タブレットPC等の可搬型の端末装置であってもよい。端末100は、操作部112と、表示部114と、USBI/F116と、ネットワークI/F118と、制御部130と、を備える。各部112~130は、バス線(符号省略)に接続されている。
【0021】
操作部112は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部112を操作することによって、様々な指示を端末100に入力することができる。表示部114は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部114は、ユーザから指示を受け付けるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。USBI/F116には、USBケーブルが接続される。ネットワークI/F118は、インターネット6に接続されている。ネットワークI/F118は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0022】
制御部130は、CPU132とメモリ134とを備える。CPU132は、メモリ134に格納されているプログラム136,138に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ134は、OS(Operating Systemの略)プログラム136と、アプリケーション138と、を記憶する。以下では、OSプログラム136のことを「OS136」と記載し、アプリケーション138のことを「アプリ138」と記載する。
【0023】
OS136は、端末100の基本的な動作を制御するためのプログラムである。アプリ138は、プリンタ10からのログ情報群LIの取得、及び、当該ログ情報群LIのサーバ200への送信等を実行するためのプログラムである。アプリ138は、例えば、プリンタ10のベンダによって提供されるインターネット6上のサーバから端末100にインストールされる。アプリ138は、プリンタ10から定期的(例えば1カ月ごと)にログ情報群LIを取得して、当該ログ情報群LIをサーバ200に送信する。
【0024】
アプリ138は、ログ情報群LIの分割に関する設定を記憶しており、プリンタ10からログ情報群LIを取得する場合に、当該設定に従ってログ情報群LIを分割して、分割済みの各情報をサーバ200に順次送信する。ログ情報群LIの分割に関する設定は、ユーザによって変更可能である。なお、初期状態では、アプリ138は、ログ情報群LIを分割することなくサーバ200に送信する設定を記憶している。
【0025】
(サーバ200の構成)
サーバ200は、様々な端末(例えば端末100)からログ情報群(例えばLI)を受信し、当該ログ情報群を解析する。サーバ200は、プリンタ10のベンダによってインターネット6上に設置される。サーバ200は、ネットワークI/F218と制御部230とを備える。各部218,230は、バス線(符号省略)に接続されている。ネットワークI/F218は、インターネット6に接続されている。
【0026】
制御部230は、CPU232とメモリ234とを備える。CPU232は、メモリ234に格納されているプログラム236に従って、様々な処理を実行する。メモリ234は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ234は、さらに、デバイステーブル238を記憶する。デバイステーブル238は、複数個のプリンタ(例えば10)のそれぞれについて、当該プリンタのシリアル番号と、メールアドレスと、ログ解析結果と、を関連付けて記憶する。メールアドレスは、ログ解析結果に基づいた情報を含む電子メールの送信先アドレスである。ログ解析結果は、受信済みのログ情報群を解析した結果を示す情報である。
【0027】
(プリンタ10のハード構成;図2
続いて、図2を参照して、プリンタ10のハード構成について説明する。図2は、プリンタ10を側面から見たときの模式的な図を示す。プリンタ10は、プラテン40(又は42)を図2の左右方向に往復移動させるための移動機構50を備える。プラテン40はTシャツを保持するプラテンであり、プラテン42は靴を保持するプラテンである。
【0028】
移動機構50は、2個のプーリ51,51と、2個のプーリ51,51の間に懸架されたベルト52と、を備える。一方のプーリ51は、図示省略のモータによって回転駆動される。これにより、移動機構50は、プラテン40(又は42)を図2の左右方向に往復移動させることができる。この状況において、プラテン40(又は42)にセットされている印刷媒体(例えばTシャツ)が印刷実行部20によって印刷される。
【0029】
(プラテンの構成;図3図5
続いて、図3図5を参照して、本実施例で利用されるプラテンについて説明する。プラテン40は、Tシャツの全面印刷に利用されるプラテン40aと、Tシャツの部分印刷に利用されるプラテン40bと、に分類される。図3はプラテン40aを示し、図4はプラテン40bを示す。各プラテン40a,40bは、プリンタ10のベンダによって提供される純正のプラテンである。
【0030】
図3(A)は、Tシャツがセットされていないプラテン40aを示す。プラテン40aは、五角形状を有する。プラテン40aには、図示省略のICチップが設置されており、当該ICチップは、プラテンID「gt1」を記憶している。図3(B)は、Tシャツ60がセットされているプラテン40aを示す。
【0031】
図4(A)は、プラテン40aにプラテン40bがセットされた状態を示す。図4(A)は、Tシャツがセットされていないプラテン40a,40bを示す。プラテン40bは、五角形状を有する。プラテン40bは、プラテン40aよりも小さく、Tシャツのポケットに画像を印刷させる際に利用される。プラテン40bには、図示省略のICチップが設置されており、当該ICチップは、プラテンID「gt2」を記憶している。図4(B)は、ポケット62を有するTシャツ60がセットされているプラテン40a,40bを示す。なお、プラテン40aにプラテン40bがセットされた状態では、第1の読取部によって2個のプラテンID「gt1」及び「gt2」が読み取られる。この場合、プリンタ10は、プラテンIDとして「gt2」のみをメモリ34に記憶する。
【0032】
図5に示されるように、プラテン42は、靴の両面印刷に利用されるプラテン42aと、靴の片面印刷に利用されるプラテン42bと、靴の部分印刷に利用されるプラテン42cと、に分類される。これらは略同一形状であるので、それぞれについての詳細な説明を省略する。各プラテン42a~42cは、プリンタ10のベンダによって提供される純正のプラテンである。図5は、靴がセットされていないプラテン42を示す。プラテン42には一対の支柱部分46が形成されており、一対の支柱部分46に左右の靴が挿入される。プラテン42a,42b,42cには、それぞれ、図示省略のICチップが設置されており、各ICチップは、プラテンID「gs1」、「gs2」、「gs3」を記憶している。図5(B)は、左右の靴70がセットされているプラテン42を示す。
【0033】
(サーバの処理;図6
続いて、図6を参照して、サーバ200のCPU232によって実行される処理について説明する。図6の処理は、サーバ200の電源がONされることをトリガとして開始される。
【0034】
S10では、CPU232は、端末(例えば端末100)からログ情報群を取得することを監視する。CPU232は、ネットワークI/F218を介して、端末からログ情報群を受信する場合に、S10でYESと判断してS12に進む。以下では、S10で受信されるログ情報群のことを「対象ログ情報群」と記載し、対象ログ情報群の送信元の端末のことを「対象端末」と記載する。また、対象ログ情報群内の各ログ情報に含まれるプリンタ(例えばプリンタ10)のシリアル番号のことを「対象シリアル番号」と記載する。
【0035】
S12では、CPU232は、対象ログ情報群内の各ログ情報を利用して、インク残量の推移の算出処理を実行する。具体的には、CPU232は、まず、各ログ情報に含まれるCTGIDを特定して、CTGID毎に各ログ情報をグループ化する。これにより、CPU232は、例えば、第1のCTGIDを含む1個以上のログ情報によって構成される第1のグループと、第2のCTGIDを含む1個以上のログ情報によって構成される第2のグループと、を特定することができる。そして、CPU232は、特定済みのグループ毎に、当該グループを構成する1個以上のログ情報のそれぞれに含まれる残量及び日時を利用して、CTG内のインクの残量に関する時系列データを生成する。時系列データは、対象シリアル番号に関連付けて、ログ解析結果としてデバイステーブル238(図1参照)に記憶される。
【0036】
S14では、CPU232は、対象ログ情報群内の各ログ情報を利用して、プリンタ10において、純正のCTGが利用されて印刷が実行されたのか、非純正のCTGが利用されて印刷が実行されたのか、を判断する。具体的には、CPU232は、S12で得られたグループ毎に、当該グループのCTGIDが、サーバ200に予め記憶されている純正CTGIDであるのか、サーバ200に記憶されていない非純正CTGIDであるのか、を判断する。以下では、純正CTGIDを含むログ情報のことを「純正CTGログ情報」、非純正CTGIDを含むログ情報のことを「非純正CTGログ情報」と記載する。CPU232は、1個以上の純正CTGログ情報によって構成されるグループについて、S14でYESと判断して、S16に進む。一方、CPU232は、1個以上の非純正CTGログ情報によって構成されるグループについて、S14でNOと判断して、S16の処理をスキップしてS18に進む。
【0037】
S16では、CPU232は、1個以上の純正CTGログ情報によって構成されるグループについて、当該1個以上の純正CTGログ情報を利用して、インク残量予測処理を実行する。具体的には、CPU232は、まず、当該グループのCTGIDを利用して、当該CTGIDによって識別されるCTGの最大残量(即ち当該CTGが未使用である場合の残量)を特定する。次いで、CPU232は、1個以上の純正CTGログ情報に含まれる残量及び日時を利用して、インク残量の減少の傾きを求める。そして、CPU232は、求めた傾きを有すると共に最新の日時及び残量を通る一次関数を、インク残量の予測直線として算出する。さらに、CPU232は、上記の予測直線によって示される残量の値が閾値(例えば「0」)以下になる日時(即ちCTG交換のタイミング)T_reを求める。予測直線と日時T_reは、対象シリアル番号に関連付けてログ解析結果として記憶される。
【0038】
CPU232は、1個以上の非純正CTGログ情報によって構成されるグループについて、インク残量予測処理(S18)を実行しない。非純正のCTGの最大残量を知ることができず、CTG交換のタイミングを正確に予測できないからである。従って、正確でない可能性が高いCTG交換の予測タイミングをユーザに提供するという事象を抑制することができる。また、サーバ200の処理負荷を低減することができる。
【0039】
S18では、CPU232は、対象ログ情報群内の各ログ情報を利用して、プリンタ10において、純正のプラテンが利用されて印刷が実行されたのか、非純正のプラテンが利用されて印刷が実行されたのか、を判断する。具体的には、CPU232は、まず、各ログ情報に含まれるプラテンIDを特定し、特定済みのプラテンIDが、サーバ200に予め記憶されている純正プラテンIDであるのか、サーバ200に記憶されていない非純正プラテンIDであるのか、を判断する。これにより、CPU232は、例えば、純正プラテンIDである第1のプラテンIDを含む1個以上のログ情報によって構成される第1のグループと、非純正プラテンIDである第2のプラテンIDを含む1個以上のログ情報によって構成される第2のグループと、を特定することができる。以下では、純正プラテンIDを含むログ情報のことを「純正プラテンログ情報」、非純正プラテンIDを含むログ情報を「非純正プラテンログ情報」と記載する。CPU232は、1個以上の純正プラテンログ情報によって構成されるグループについて、S18でYESと判断して、S20のレコメンド情報処理に進む。一方、CPU232は、1個以上の非純正プラテンログ情報によって構成されるグループについて、S18でNOと判断して、S20以降の処理を実行することなく、図6の処理を終了する。
【0040】
CPU232は、非純正プラテンログ情報を利用したレコメンド情報処理(S20)を実行しない。非純正のプラテンがどのような用途の印刷に利用されるのか不明であるために、適切なレコメンド情報を生成することができないからである。従って、適切でない可能性が高いレコメンド情報をユーザに提供するという事象を抑制することができる。また、サーバ200の処理負荷を低減することができる。
【0041】
S20では、CPU232は、レコメンド情報処理を実行する。レコメンド情報処理は、端末100がサーバ200にログ情報群を送信する際に利用されるレコメンド情報(具体的にはログ情報群の分割回数)を決定する処理である。レコメンド情報処理で決定された情報は、対象シリアル番号に関連付けてログ解析結果として記憶される。
【0042】
S22では、CPU232は、ネットワークI/F218を介して、レコメンドメールを送信する。具体的には、CPU232は、デバイステーブル238において、対象シリアル番号に関連付けられているメールアドレスを送信先アドレスとして、レコメンドメールを送信する。レコメンドメールは、ログ解析結果に基づいて得られる情報を含む。具体的には、レコメンドメールは、CTG交換タイミングとしてS16で算出された日時T_reを示すと共に、プラテン毎のログ情報の分割回数としてS20で算出された情報を示す。
【0043】
S30では、CPU232は、端末(例えば100)からステータス画面要求を受信することを監視する。ステータス画面要求は、プリンタ(例えば10)のシリアル番号を含む。CPU232は、ネットワークI/F218を介して、端末からステータス画面要求を受信する場合に、S30でYESと判断し、S32に進む。
【0044】
S32では、CPU232は、ネットワークI/F218を介して、ステータス画面要求の送信元の端末にステータス画面データを送信する。具体的には、CPU232は、デバイステーブル238から、ステータス画面要求に含まれるシリアル番号に関連付けられているログ解析結果を特定し、特定済みのログ解析結果に基づいて得られる情報を含むステータス画面を表わすステータス画面データを送信する。具体的には、ステータス画面は、S12で算出されたインク残量の推移を示すグラフを含む。当該グラフは、CTG交換タイミングとしてS16で算出された日時T_reを示す。ステータス画面は、さらに、プラテン毎のログ情報の分割回数としてS20で算出された情報を示す。S32の処理が終了すると、図6の処理が終了する。
【0045】
(レコメンド情報処理;図7
続いて、図7を参照して、図6のS20のレコメンド情報処理について説明する。レコメンド情報処理は、将来的にログ情報群を分割すべきか否かを判断する処理、及び、ログ情報群を分割する際に利用される情報を算出する処理を含む。
【0046】
S102では、CPU232は、1個以上の純正プラテンログ情報によって構成されるグループ(図6のS18参照)内の1個の純正プラテンログ情報を特定し、特定済みのログ情報がプラテンID「gt1」又は「gt2」を含むのか否かを判断する。即ち、CPU232は、特定済みのログ情報が、Tシャツ用のプラテンが利用されて印刷が実行されたことを示すログ情報であるのか、靴用のプラテンが利用されて印刷が実行されたことを示すログ情報であるのか、を判断する。以下では、前者を「Tシャツログ情報」、後者を「靴ログ情報」と記載する。CPU232は、特定済みのログ情報がプラテンID「gt1」又は「gt2」を含むと判断する場合に、S102でYESと判断してS104に進む。一方、CPU232は、特定済みのログ情報がプラテンID「gt1」又は「gt2」を含まない(即ち特定済みのログ情報がプラテンID「gs1」、「gs2」、又は、「gs3」を含む)と判断する場合に、S102でNOと判断してS106に進む。
【0047】
S104では、CPU232は、S102でYESと判断されたログ情報(即ちTシャツログ情報)を、Tシャツログ情報群としてグループ化する。
【0048】
S106では、CPU232は、S102でNOと判断されたログ情報(即ち靴ログ情報)を、靴ログ情報群としてグループ化する。
【0049】
S108では、CPU232は、1個以上の純正プラテンログ情報によって構成されるグループ内の全てのログ情報が、Tシャツログ情報群及び靴ログ情報群のいずれかに分類されたのか否かを判断する。CPU232は、全てのログ情報が分類された場合に、S108でYESと判断して、S110に進む。一方、CPU232は、全てのログ情報が分類されていない場合に、S108でNOと判断してS102に戻り、他の1個の純正プラテンログ情報を特定し、特定済みのログ情報を分類する(S102~S106)。
【0050】
S110では、CPU32は、以下の値を求める。即ち、CPU232は、まず、Tシャツログ情報群の各ログ情報(即ち、プラテンID「gt1」又は「gt2」を含むログ情報)のデータ量の総和を求めることによって、Tシャツログ情報群の総データ量V_0を求める。同様に、CPU232は、靴ログ情報群の各ログ情報(即ち、プラテンID「gs1」、「gs2」、又は、「gs3」を含むログ情報)のデータ量の総和を求めることによって、靴ログ情報群の総データ量V_1を求める。また、CPU232は、5個のパラメータS_01、S_02、S_11、S_12、S_13のそれぞれの値を「1」に設定する。
【0051】
各パラメータS_01~S_13は、各ログ情報の分割回数を示すパラメータである。具体的には、パラメータS_01、S_02は、それぞれ、プラテンID「gt1」を含むログ情報、プラテンID「gt2」を含むログ情報の分割回数を示す。また、パラメータS_11、S_12、S_13は、それぞれ、プラテンID「gs1」を含むログ情報、プラテンID「gs2」を含むログ情報、プラテンID「gs3」を含むログ情報の分割回数を示す。
【0052】
S120では、CPU232は、S110で求めた総データ量V_0が、予め設定されている閾値Z_0よりも大きいのか否かを判断する。CPU232は、総データ量V_0が閾値Z_0よりも大きいと判断する場合に、S120でYESと判断してS122に進み、総データ量V_0がZ_0以下であると判断する場合に、S120でNOと判断して、S140に進む。
【0053】
S122では、CPU232は、以下の値を求める。即ち、CPU232は、まず、パラメータS_01及びS_02のそれぞれの値を「2」に設定する。次いで、CPU232は、Tシャツログ情報群のうち、プラテンID「gt1」を含むログ情報の総データ量を求め、その値をパラメータS_01(即ち2)で除した値V_01を求める。同様に、CPU232は、Tシャツログ情報群のうち、プラテンID「gt2」を含むログ情報の総データ量を求め、その値をパラメータS_02(即ち2)で除した値V_02を求める。
【0054】
S130では、CPU232は、値V_01が閾値Z_0よりも大きいのか否かを判断する。CPU232は、値V_01が閾値Z_0よりも大きいと判断する場合に、S130でYESと判断してS132に進み、値V_01が閾値Z_0以下であると判断する場合に、S130でNOと判断して、S134に進む。
【0055】
S132では、CPU232は、以下の値を求める。即ち、CPU232は、まず、値V_01の値を2で除した値を求め、この値を新たなV_01として決定する。さらに、CPU232は、パラメータS_01の値に2を乗じた値を求め、この値を新たなS_01として決定する。即ち、S132の処理は、値V_01を半分にすると共に、パラメータS_01を2倍する処理である。S132の処理が終了すると、新たな値V_01を利用して、再びS130の処理が実行される。従って、値V_01の値が閾値Z_0以下になるまで、S130及びS132の処理が繰り返される。
【0056】
S134及びS136の処理は、値V_02及びパラメータS_02が利用される点を除いて、S130及びS132の処理と同様である。
【0057】
S140では、CPU232は、S110で求めた総データ量V_1が、閾値Z_0よりも大きいのか否かを判断する。CPU232は、総データ量V_1が閾値Z_0よりも大きいと判断する場合に、S140でYESと判断してS142に進み、値V_1が閾値Z_0以下であると判断する場合に、S140でNOと判断して、S170に進む。
【0058】
S142では、CPU232は、以下の値を求める。即ち、CPU232は、まず、パラメータS_11、S_12、及び、S_13のそれぞれの値を「2」に設定する。次いで、CPU232は、靴ログ情報群のうち、プラテンID「gs1」を含むログ情報の総データ量を求め、その値をパラメータS_11(即ち2)で除した値V_11を求める。同様に、CPU232は、靴ログ情報群のうち、プラテンID「gs2」を含むログ情報の総データ量を求め、その値をパラメータS_12(即ち2)で除した値V_12を求める。また、CPU232は、靴ログ情報群のうち、プラテンID「gs3」を含むログ情報の総データ量を求め、その値をパラメータS_13(即ち2)で除した値V_13を求める。
【0059】
S150及びS152の処理は、値V_11及びパラメータS_11が利用される点を除いて、S130及びS132の処理と同様である。S154及びS156の処理は、値V_12及びパラメータS_12が利用される点を除いて、S130及びS132の処理と同様である。また、S158及びS160の処理は、値V_13及びパラメータS_13が利用される点を除いて、S130及びS132の処理と同様である。
【0060】
S170では、CPU232は、算出済みの5個のパラメータS_01、S_02、S_11、S_12、及び、S_13の値を記憶する。これらのパラメータは、レコメンドメール(図6のS22参照)及びステータス画面(S32参照)において利用される。
【0061】
(レコメンド情報処理の具体例:図8
続いて、図8を参照して、図7のレコメンド情報処理の具体例を説明する。本ケースでは、受信済みのログ情報群LIの各ログ情報が純正プラテンログ情報である(即ち、プラテンIDとして「gt1」、「gt2」、「gs1」、「gs2」、「gs3」のいずれかを含む)。この場合、CPU232は、1個以上の純正プラテンログ情報を含む1個のグループのみを特定し(図6のS18でYES)、当該グループに含まれる各ログ情報を利用して、レコメンド情報処理を実行する(S20)。
【0062】
本ケースでは、プラテンID「gt1」を含む各ログ情報の総データ量が45[GB]であり、プラテンID「gt2」を含む各ログ情報の総データ量が25[GB]であるので、V_0=70(45+25)[GB]である(S110)。また、プラテンID「gs1」を含むログ情報の総データ量が5[GB]であり、プラテンID「gs2」を含むログ情報の総データ量が10[GB]であり、プラテンID「gs3」を含むログ情報の総データ量が3[GB]であるので、V_1=18(5+10+3)[GB]である(S110)。また、閾値Z_0は、20[GB]に設定されている。
【0063】
まず、CPU232は、Z_0(20[GB])<V_0(70[GB])であるので(S120でYES)、S_01及びS_02の値を「2」に設定すると共に、値V_01及び値V_02を求める(S122)。ここで、CPU232は、V_01=22.5(45/2)[GB]、V_02=12.5(25/2)[GB]を求める。
【0064】
次いで、CPU232は、Z_0(20[GB])<V_01(22.5[GB])であるので(S130でYES)、V_01=11.25(22.5/2)[GB]を求めると共に、S_01=4(2×2)を求める(S132)。そして、CPU232は、Z_0(20[GB])>V_01(11.25[GB])であるので(S130でNO)、S_01の値として「4」を決定する。
【0065】
次いで、CPU232は、Z_0(20[GB])>V_01(12.5[GB])であるので(S134でNO)、S_02の値として「2」を決定する。
【0066】
次いで、CPU232は、Z_0(20[GB])>V_1(18[GB])であるので(S140でNO)、S_11、S_12、及び、S_13のそれぞれの値として「1」を決定する。このように、サーバ200は、Tシャツログ情報群を利用してパラメータS_01及びS_02を決定し、靴ログ情報群を利用してパラメータS_11、S_12、及びS_13を算出する。従って、サーバ200は、プリンタ10において実行された印刷の用途毎に、パラメータを算出する処理を実行することができる。
【0067】
(ケースA;図9
続いて、図6及び図7の処理によって実現される具体的なケースを説明する。まず、図9を参照して、サーバ200によって受信されるログ情報群内のいずれのログ情報も純正プラテンIDと純正CTGIDとを含むケースAを説明する。即ち、ケースAでは、各ログ情報のプラテンIDは「gt1」、「gt2」、「gs1」、「gs2」、及び、「gs3」のいずれかである。また、各ログ情報のCTGIDは「gc1_B」、「gc1_C」、「gc1_M」、及び、「gc1_Y」を含む。図9の初期状態では、プリンタ10と端末100とは、USBケーブルを介して互いに接続されている。また、アプリ138は、ログ情報群を分割することなくサーバ200に送信する設定を記憶している。
【0068】
なお、以下では、理解の容易化のために、各デバイスのCPU(例えばCPU32,132,232等)が実行する動作を説明する際に、CPUを主体として記載せずに、各デバイス(例えばプリンタ10、端末100、サーバ200)を主体として記載する。
【0069】
端末100は、図9のT10において、所定時刻が到来することに応じて、USBI/F116を介して、ログ情報要求をプリンタ10に送信する。ログ情報要求は、プリンタ10が記憶済みのログ情報群の送信をプリンタ10に要求する信号である。
【0070】
プリンタ10は、T10において、端末100からログ情報要求を受信すると、T12において、USBI/F16を介して、ログ情報応答を端末100に送信する。ログ情報応答は、プリンタ10のシリアル番号SN1と、プリンタ10が記憶しているログ情報群LI1と、を含む。
【0071】
端末100は、T12において、プリンタ10からログ情報応答を受信すると、T14において、ネットワークI/F118を介して、ログ情報応答に含まれるシリアル番号SN1と、ログ情報応答に含まれるログ情報群LI1と、をサーバ200に送信する。
【0072】
サーバ200は、T14において、端末100からシリアル番号SN1とログ情報群LI1とを受信すると(図6のS10でYES)、T20において、ログ情報群LI1を利用して、ログ情報の解析処理を実行する(図6のS12~S20参照)。具体的には、まず、サーバ200は、ログ情報群LI1内の各ログ情報に含まれるCTGIDを特定する。本ケースでは、ログ情報群LI1内のログ情報は、CTGID「gc1_B」、「gc1_C」、「gc1_M」、及び「gc1_Y」のいずれかを含むので、サーバ200は、4個のグループを特定する(S12)。そして、サーバ200は、グループ毎に、当該グループを構成する各ログ情報に含まれる残量及び日時を利用して、インクの残量の推移の算出処理を実行する(S12)。即ち、サーバ200は、CTGID「gc1_B」、「gc1_C」、「gc1_M」、及び「gc1_Y」それぞれのCTG内のインクの残量に関する時系列データ(即ち4個の時系列データ)を生成する。
【0073】
次いで、サーバ200は、グループ毎に、当該グループを構成する各ログ情報に含まれるCTGIDが純正CTGIDであるのか、非純正CTGIDであるのか、を判断する。本ケースでは、CTGID「gc1_B」、「gc1_C」、「gc1_M」、及び「gc1_Y」は全て純正CTGIDであるので(S14でYES)、グループ毎に、当該グループを構成する各ログ情報に含まれる残量及び日時を利用して、予測直線と日時T_reとを求める(S16)。即ち、4個の予測直線と、4個の日時(即ちT_re_B、T_re_C、T_re_M、T_re_Y)と、が求められる。
【0074】
次いで、サーバ200は、ログ情報群LI1内の各ログ情報に含まれるプラテンIDを特定する(S18)。これにより、サーバ200は、1個以上の純正プラテンログ情報によって構成される1個のグループのみを特定する(S18でYES)。そして、サーバ200は、当該グループを構成する各ログ情報(即ちログ情報群LI1内の全てのログ情報のそれぞれ)を利用して、5個のパラメータS_01~S_13を求める(図7及び図8参照)。
【0075】
そして、サーバ200は、デバイステーブル238において、シリアル番号SN1に関連付けて、上記の各種処理の結果(即ち、時系列データ、予測直線、日時T_re、及び、パラメータS_01~S_13)をログ解析結果として記憶する。
【0076】
その後、サーバ200は、デバイステーブル238において、シリアル番号SN1に関連付けられているメールアドレスMA1を送信先として、レコメンドメールRM1を送信する(図6のS22)。レコメンドメールRM1は、CTG交換タイミングとして日時T_re(即ち、各色のCTG毎の日時である4個の日時T_re_B、T_re_C、T_re_M、T_re_Y)を示すと共に、プラテン毎のログ情報の分割回数としてパラメータS_01~S_13を示す。なお、変形例では、レコメンドメールRM1は、日時T_reに代えて、日時T_reと現在日時との差分をとることによって得られる値(即ち現在日時からCTG交換タイミングまでの時間)を示してもよい。
【0077】
端末100は、T22において、レコメンドメールRM1を受信し、レコメンドメールRM1を表示部114に表示する。ユーザは、レコメンドメールRM1を見ることによって、プリンタ10に現在装着されているCTGの交換タイミングを知ることができると共に、ログ情報群の分割に関するおすすめの設定を知ることができる。
【0078】
その後、端末100は、T30において、ユーザから、シリアル番号SN1の指定を含むステータス画面要求操作を受け付けると、T32において、ネットワークI/F118を介して、シリアル番号SN1を含むステータス画面要求をサーバ200に送信する。
【0079】
サーバ200は、T32において、ネットワークI/F218を介して、端末100からステータス画面要求を受信すると(図6のS30)、T34において、ネットワークI/F218を介して、ステータス画面SC1を表わすステータス画面データを端末100に送信する(S32)。ステータス画面SC1は、シリアル番号SN1と、いずれの色のCTG内のインク残量のグラフを表示するのかを示すチェックボックスと、を含む。本ケースでは、「B」の欄にチェックが付されているので、ステータス画面SC1は、プリンタ10に装着されているブラックCTGのインク残量の推移を示すグラフを含む。当該グラフは、CTGの交換タイミングとして日時T_re_Bを示す。なお、図示省略しているが、例えば、ステータス画面SC1内の「B」の欄のチェックに代えて「C」の欄にチェックが付されると、プリンタ10に装着されているシアンCTGのインク残量の推移を示す別のグラフが表示される。当該別のグラフは、CTGの交換タイミングとしての日時T_re_Cを示す。「M」の欄にチェックが付される場合、「Y」の欄にチェックが付される場合についても同様である。ステータス画面SC1は、さらに、プラテン毎のログ情報の分割回数としてパラメータS_01~S_13を示す。
【0080】
端末100は、T34において、ネットワークI/F218を介して、サーバ200からステータス画面データを受信すると、T36において、ステータス画面SC1を表示部114に表示する。ステータス画面SC1内のグラフの実線部分は、インク残量の推移の算出処理によって生成された時系列データによって表わされるインク残量の推移を示す。また、破線部分は、インク残量予測処理によって求められた予測直線を示す。日時T_nowは、ログ情報群LI1に含まれる各ログ情報に含まれる最新の日時を示す。日時T_reは、予測直線と日時軸との交点の日時である。
【0081】
ユーザは、ステータス画面SC1を見ることによって、プリンタ10に装着されているCTGの交換タイミング(即ち日時T_re)を知ることができると共に、ログ情報群の分割に関するおすすめの設定を知ることができる。また、ユーザは、CTG内のインク残量のグラフを見ることによって、インク残量の推移を時系列で確認することができる。
【0082】
図示省略しているが、レコメンドメールRM1又はステータス画面SC1に含まれる分割に関するおすすめの設定を見たユーザは、アプリ138の設定を変更し得る。そして、端末100は、アプリ138の設定が変更された後に、プリンタ10からログ情報群を取得する場合に、変更後の設定に従ってログ情報群を分割して、分割済みの各情報をサーバ200に順次送信する。
【0083】
具体的には、端末100は、まず、分割済みの1個の情報をサーバ200に送信する。サーバ200は、分割済みの1個の情報を受信する場合(図6のS10でYES)に、分割済みの1個の情報を利用した各種処理を実行する(S12~S22)。そして、サーバ200は、分割済みの1個の情報を利用した各種処理が完了する場合に、図6では図示省略しているが、S22の後に、完了通知を端末100に送信する。端末100は、サーバ200から完了通知を受信すると、分割済みの別の1個の情報をサーバ200に送信する。そして、サーバ200は、当該別の1個の情報を受信する場合(S10でYES)に、当該別の1個の情報を利用した各種処理を実行する(S12~S22)。端末100は、分割済みの全ての情報がサーバ200に送信されるまで、上記の処理を繰り返す。このように、サーバ200は、分割済みの各情報を順次利用して、分割済みの情報毎に、上記の各種処理を実行することができる。
【0084】
例えば、アプリ138において、プラテンID「gt1」で4回、プラテンID「gt2」で2回の分割設定が記憶されている場合を考える。この場合に、端末100が、プラテンID「gt1」を含む40個のログ情報と、プラテンID「gt2」を含む10個のログ情報と、を含むログ情報群をプリンタ10から受信する状況を想定する。この場合、端末100は、まず、プラテンID「gt1」を含む40個のログ情報のうちの10個のログ情報をサーバ200に送信する。次いで、端末100は、サーバ200から上記の完了通知を受信すると、プラテンID「gt1」を含む40個のログ情報のうちの送信済みの10個以外の30個のログ情報のうちの10個のログ情報をサーバ200に送信する。端末100は、プラテンID「gt1」を含むログ情報(即ち40個のログ情報)が全て送信された後に、サーバ200から上記の完了通知を受信する場合に、プラテンID「gt2」を含む10個のログ情報のうちの5個のログ情報をサーバ200に送信する。このようにして、端末100は、プリンタ10からログ情報群が受信されると、アプリ138に記憶されている分割設定に従って、ログ情報を分割してサーバ200に送信する。また、ログ情報群に純正プラテンログ情報と非純正プラテンログ情報との双方が含まれる場合には、端末100は、アプリ138に記憶されている分割設定に従って純正プラテンログ情報をサーバ200に送信した後に、非純正プラテンログ情報を分割することなくサーバ200に送信する。
【0085】
なお、端末100は、分割済みの1個の情報をサーバ200に送信する際に、当該1個の情報が分割済みの情報であることを示す情報もサーバ200に送信する。サーバ200は、分割済みの1個の情報と、分割済みであることを示す情報と、を端末100から受信する場合に、レコメンド情報処理(図6のS20、図7参照)を実行しない。分割済みの情報についてレコメンド情報処理が実行されると、適切でないパラメータS_01~S_13が決定される可能性があるからである。
【0086】
ここで、ログ情報群が分割されずに端末100からサーバ200に送信される場合に、当該ログ情報群を利用した上記の各種処理が完了するまでに10分かかる状況を想定する。このような状況において、ログ情報群を4回に分割して送信する例を想定する。この場合、ログ情報群を分割せずにサーバ200に送信しても、ログ情報群を分割して分割済みの各情報をサーバ200に順次送信しても、ログ情報群内の全てのログ情報を利用した各種処理が完了するまでの時間は10分と変わらない。しかしながら、ログ情報群が4個に分割されて送信されるので、分割済みの1個の情報を利用した各種処理は、2分30秒で完了する。そして、サーバ200は、当該分割済みの1個の情報を利用した各種処理が完了すると、ログ解析結果に基づくレコメンドメールを送信したり、ログ解析結果に基づくステータス画面データを送信したりすることができる。このため、ユーザは、10分経過するのを待たずに、2分30秒でログ情報群の解析結果を知ることができる。このように、ユーザは、ログ情報群の解析結果を早期に知ることができる。なお、上記の閾値Z_0(図7のS120参照)は、受信される情報内のログ情報を利用した各種処理が完了するまでの時間が所定時間(例えば3分)未満となるように設定される値である。
【0087】
(ケースB;図10
続いて、図10を参照して、サーバ200によって受信されるログ情報群内のいずれのログ情報も純正プラテンIDと非純正CTGIDとを含むケースBを説明する。即ち、ケースBでは、各ログ情報のプラテンIDは「gt1」、「gt2」、「gs1」、「gs2」、及び、「gs3」のいずれかである。また、各ログ情報のCTGIDは「nc1_B」、「nc1_C」、「nc1_M」、及び、「nc1_Y」を含む。図10の初期状態は、図9の初期状態と同様である。図10のT110~T114の処理は、ログ情報群がLI2である点を除いて、図9のT10~T14と同様である。
【0088】
サーバ200は、T114において、端末100からシリアル番号SN1とログ情報群LI2とを受信すると(図6のS10でYES)、T120において、ログ情報群LI2を利用して、ログ情報の解析処理を実行する(図6のS12~S20参照)。具体的には、まず、まず、サーバ200は、ログ情報群LI2内の各ログ情報に含まれるCTGIDを特定する。本ケースでは、ログ情報群LI2内のログ情報は、CTGID「nc1_B」、「nc1_C」、「nc1_M」、及び「nc1_Y」のいずれかを含むので、サーバ200は、4個のグループを特定する。そして、サーバ200は、グループ毎に、当該グループを構成する各ログ情報に含まれる残量及び日時を利用して、インクの残量の推移の算出処理を実行する(S12)。即ち、サーバ200は、CTGID「nc1_B」、「nc1_C」、「nc1_M」、及び「nc1_Y」それぞれのCTG内のインクの残量に関する時系列データ(即ち4個の時系列データ)を生成する。
【0089】
次いで、サーバ200は、グループ毎に、当該グループを構成する各ログ情報に含まれるCTGIDが純正CTGIDであるのか、非純正CTGIDであるのか、を判断する。本ケースでは、CTGID「nc1_B」、「nc1_C」、「nc1_M」、及び「nc1_Y」は全て非純正CTGIDであるので(S14でNO)、インク残量予測処理を実行しない。
【0090】
次いで、サーバ200は、ログ情報群LI2内の各ログ情報に含まれるプラテンIDを特定する(S18)。これにより、サーバ200は、1個以上の純正プラテンログ情報によって構成される1個のグループのみを特定する。そして、サーバ200は、当該グループを構成する各ログ情報(即ちログ情報群LI2内の全てのログ情報のそれぞれ)を利用して、5個のパラメータS_01~S_13を求める(図7及び図8参照)。
【0091】
そして、サーバ200は、デバイステーブル238において、シリアル番号SN1に関連付けて、上記の各種処理の結果(即ち、時系列データ、及び、パラメータS_01~S_13)をログ解析結果として記憶する。
【0092】
T122の処理は、レコメンドメールRM2が送信される点を除いて、図9のT22の処理と同様である。また、レコメンドメールRM2は、CTGの交換タイミングとしての日時T_re(即ち、各色のCTG毎の日時である4個の日時T_re_B、T_re_C、T_re_M、T_re_Y)を含まない点を除いて、レコメンドメールRM1と同様である。
【0093】
また、T130~T136の処理は、ステータス画面SC2が表示される点を除いて、図9のT30~T36の処理と同様である。ステータス画面SC2は、予測直線(図9のステータス画面SC1内の破線部分参照)と日時T_reとを含まない点を除いて、ステータス画面SC1(図9参照)と同様である。
【0094】
(ケースC;図11
続いて、図11を参照して、サーバ200によって受信されるログ情報群内のいずれのログ情報も非純正プラテンIDと純正CTGIDとを含むケースCを説明する。即ち、ケースCでは、各ログ情報のプラテンIDは、「np1」である。また、各ログ情報のCTGIDは「gc1_B」、「gc1_C」、「gc1_M」、及び、「gc1_Y」を含む。図11の初期状態は、図9の初期状態と同様である。図11のT210~T214の処理は、ログ情報群がLI3である点を除いて、図9のT10~T14と同様である。
【0095】
サーバ200は、T214において、端末100からシリアル番号SN1とログ情報群LI3とを受信すると(図6のS10でYES)、T220において、ログ情報群LI3を利用して、ログ情報の解析処理を実行する(図6のS12~S20参照)。具体的には、まず、サーバ200は、ログ情報群LI3内の各ログ情報に含まれるCTGIDを特定する。本ケースでは、ログ情報群LI3内のログ情報は、CTGID「gc1_B」、「gc1_C」、「gc1_M」、及び「gc1_Y」のいずれかを含むので、サーバ200は、4個のグループを特定する(S12)。そして、サーバ200は、グループ毎に、当該グループを構成する各ログ情報に含まれる残量及び日時を利用して、インクの残量の推移の算出処理を実行する(S12)。即ち、サーバ200は、CTGID「gc1_B」、「gc1_C」、「gc1_M」、及び「gc1_Y」それぞれのCTG内のインクの残量に関する時系列データ(即ち4個の時系列データ)を生成する。
【0096】
次いで、サーバ200は、グループ毎に、当該グループを構成する各ログ情報に含まれるCTGIDが純正CTGIDであるのか、非純正CTGIDであるのか、を判断する。本ケースでは、CTGID「gc1_B」、「gc1_C」、「gc1_M」、及び「gc1_Y」は全て純正CTGIDであるので(S14でYES)、当該グループを構成する各ログ情報に含まれる残量及び日時を利用して、予測直線と日時T_reとを求める(S16)。即ち、4個の予測直線と、4個の日時(即ちT_re_B、T_re_C、T_re_M、T_re_Y)と、が求められる。
【0097】
次いで、サーバ200は、ログ情報群LI3内の各ログ情報に含まれるプラテンIDを特定する(S18)。これにより、サーバ200は、1個以上の非純正プラテンログ情報によって構成される1個のグループのみを特定する(S18でNO)。この場合、サーバ200は、レコメンド情報処理を実行しない。
【0098】
そして、サーバ200は、デバイステーブル238において、シリアル番号SN1に関連付けて、上記の各種処理の結果(即ち、時系列データ、予測直線、及び、日時T_re)をログ解析結果として記憶する。また、この場合、レコメンドメールは送信されない。なお、変形例では、サーバ200は、デバイステーブル238においてシリアル番号SN1に関連付けられているメールアドレスMA1を送信先アドレスとして含む電子メールであって、日時T_reを含む電子メールを送信してもよい。
【0099】
また、T230~T236の処理は、ステータス画面SC3が表示される点を除いて、図9のT30~T36の処理と同様である。ステータス画面SC3は、ログ情報送信の際のおすすめの分割回数を含まない点を除いて、ステータス画面SC1(図9参照)と同様である。
【0100】
(ケースD;図12
続いて、図12を参照して、サーバ200によって受信されるログ情報群内のいずれのログ情報も非純正プラテンIDと非純正CTGIDとを含むケースDを説明する。即ち、ケースDでは、各ログ情報のプラテンIDは「np1」である。また、各ログ情報のCTGIDは「nc1_B」、「nc1_C」、「nc1_M」、及び、「nc1_Y」を含む。図12の初期状態は、図9の初期状態と同様である。図12のT310~T314の処理は、ログ情報群がLI4である点を除いて、図9のT10~T14と同様である。
【0101】
サーバ200は、T314において、端末100からシリアル番号SN1とログ情報群LI4とを受信すると(図6のS10でYES)、T320において、ログ情報群LI4を利用して、ログ情報の解析処理を実行する(図6のS12~S20参照)。具体的には、まず、サーバ200は、ログ情報群LI4内の各ログ情報に含まれるCTGIDを特定する。本ケースでは、ログ情報群LI4内のログ情報は、CTGID「nc1_B」、「nc1_C」、「nc1_M」、及び「nc1_Y」のいずれかを含むので、サーバ200は、4個のグループを特定する(S12)。そして、サーバ200は、グループ毎に、当該グループを構成する各ログ情報に含まれる残量及び日時を利用して、インクの残量の推移の算出処理を実行する(S12)。即ち、サーバ200は、CTGID「nc1_B」、「nc1_C」、「nc1_M」、及び「nc1_Y」それぞれのCTG内のインクの残量に関する時系列データ(即ち4個の時系列データ)を生成する。
【0102】
次いで、サーバ200は、グループ毎に、当該グループを構成する各ログ情報に含まれるCTGIDが純正CTGIDであるのか、非純正CTGIDであるのか、を判断する。本ケースでは、CTGID「nc1_B」、「nc1_C」、「nc1_M」、及び「nc1_Y」は全て非純正CTGIDであるので(S14でNO)、インク残量予測処理を実行しない。
【0103】
次いで、サーバ200は、ログ情報群LI4内の各ログ情報に含まれるプラテンIDを特定する(S18)。これにより、サーバ200は、1個以上の非純正プラテンログ情報によって構成される1個のグループのみを特定する(S18でNO)。この場合、サーバ200は、レコメンド情報処理を実行しない。
【0104】
そして、サーバ200は、デバイステーブル238において、シリアル番号SN1に関連付けて、上記の各種処理の結果(即ち時系列データ)をログ解析結果として記憶する。また、この場合、レコメンドメールは送信されない。
【0105】
また、T330~T336の処理は、ステータス画面SC4が表示される点を除いて、図9のT30~T36の処理と同様である。ステータス画面SC4は、予測直線(図9のステータス画面SC1内の破線部分参照)と、T_reと、ログ情報送信の際のおすすめの分割回数と、を含まない点を除いて、ステータス画面SC1(図9参照)と同様である。
【0106】
(本実施例の効果)
上記の構成によると、サーバ200は、ログ情報群の複数個のログ情報のそれぞれについて、Tシャツログ情報であるのか、靴ログ情報であるのかを判断する(図7のS102~S108)。そして、サーバ200は、Tシャツログ情報を利用してTシャツログ情報群の分割回数を算出する処理を実行し(S120~S136)、靴ログ情報を利用して靴ログ情報群の分割回数を算出する処理を実行する(S140~S160)。このように、サーバ200は、CTGとは異なるプラテンに応じた処理を実行することができる。
【0107】
(対応関係)
プリンタ10、サーバ200が、それぞれ、「プリンタ」、「制御装置」の一例である。CTG、プラテンが、それぞれ、「色材カートリッジ」、「交換部材」の一例である。Tシャツ用のプラテン40a(及び40b)、靴用のプラテン42a(及び42b及び42c)が、それぞれ、「第1種の交換部材」、「第2種の交換部材」の一例である。各交換部材は、プリンタ10の交換可能な部材である。レコメンドメールRM1、ステータス画面データ、ステータス画面SC1が、それぞれ、「電子メール」、「出力画面データ」、「出力画面」の一例である。Tシャツへの印刷、靴への印刷が、それぞれ、「第1の用途の印刷」、「第2の用途の印刷」の一例である。図7のS120~S136の処理が、「第1の管理処理(及び第1の算出処理)」の一例である。図7のS140~S160の処理が、「第2の管理処理(及び第2の算出処理)」の一例である。
【0108】
Tシャツログ情報、靴ログ情報が、それぞれ、「第1種のログ情報」、「第2種のログ情報」の一例である。純正CTGログ情報、非純正CTGログ情報が、それぞれ、「第3種のログ情報」、「第4種のログ情報」の一例である。非純正プラテンログ情報が、「非純正ログ情報」の一例である。パラメータS_01及びS_02が、「第1の算出情報(及び第1の分割情報)」の一例である。パラメータS_11,S_12及びS_13が、「第2の算出情報(及び第2の分割情報)」の一例である。レコメンドメールRM1内のTシャツログ情報に関するおすすめの分割回数を示す文字列(及びステータス画面SC1内のTシャツログ情報に関するおすすめの分割回数を示す文字列)が、「第1の出力情報(及び第1の分割関連情報)」の一例である。レコメンドメールRM1内の靴ログ情報に関するおすすめの分割回数を示す文字列(及びステータス画面SC1内の靴ログ情報に関するおすすめの分割回数を示す文字列)が、「第2の出力情報(及び第2の分割関連情報)」の一例である。インクの残量に関する時系列データが、「推移情報」の一例である。日時T_reが、「第1のタイミング」の一例である。レコメンドメールRM1内のCTG交換の予測時期を表わす文字列(及びステータス画面SC1内のCTG交換の予測時期を表わす文字列)が、「第1の予測情報」の一例である。
【0109】
図6のS10の処理、S12の処理、S14の処理、S16の処理が、それぞれ、「取得部」、「生成部」、「第2の判断部」、「予測部」によって実行される処理の一例である。図7のS102の処理が、「第1の判断部」によって実行される処理の一例である。図6のS22(及びS32)の処理が、「第1(及び第3)の出力制御部」によって実行される処理の一例である。図6のS32の処理が、「第2の出力制御部」によって実行される処理の一例である。図7のS120~S136の処理、S140~S160の処理が、それぞれ、「第1の処理実行部」、「第2の処理実行部」によって実行される処理の一例である。
【0110】
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0111】
(変形例1)上記の実施例では、ログ情報に関する各種処理(例えばインク残量の推移の算出処理等)がサーバ200によって実行されたが、これに代えて、上記の図6及び図7の各種処理がプリンタ10の制御部30によって実行されてもよい。この場合、プリンタ10の制御部30は、所定時刻が到来することに応じて、プリンタ10のメモリ34からログ情報群を取得することによって、複数個のログ情報を取得してもよい。そして、プリンタ10の制御部30は、メモリ34から取得済みの複数個のログ情報を利用して、上記の各種処理を実行してもよい。本変形例では、プリンタ10の制御部30が、「制御装置」の一例である。また、プリンタ10の制御部30がメモリ34から複数個のログ情報を取得する処理が、「取得部」によって実行される処理の一例である。
【0112】
(変形例2)プリンタ10は、衣服及び/又は履物を印刷媒体とするプリンタでなくてもよく、例えば紙を印刷媒体とするプリンタであってもよい。この場合、「制御装置」は、例えば、印刷媒体の紙の種類(例えば普通紙と光沢紙)に応じた管理処理を実行してもよい。本変形例では、普通紙、光沢紙が、それぞれ、「第1種の交換部材」、「第2種の交換部材」の一例である。また、「交換部材」は上記の実施例のプラテンに限定されず、例えば、インクジェットヘッド、感光ドラムカートリッジ等であってもよい。一般的に言うと、「交換部材」は、「色材カートリッジ」とは異なる交換部材であればよい。
【0113】
(変形例3)プリンタ10とサーバ200は、インターネット6を介して相互に通信可能に構成されていてもよい。この場合、プリンタ10は、所定時刻が到来することに応じて、インターネット6を介して、ログ情報群をサーバ200に送信してもよい。本変形例では、サーバ200が、インターネット6を介してログ情報群をプリンタ10から直接受信することが、「取得部」によって実行される処理の一例である。
【0114】
(変形例4)サーバ200は、図6のS22の処理を省略可能である。本変形例では、図6のS32の処理が、「第1の出力制御部」によって実行される処理の一例である。また、別の変形例では、サーバ200は、図6のS30及びS32の処理を省略可能である。本変形例では、図6のS22の処理が、「第1の出力制御部」によって実行される処理の一例である。
【0115】
(変形例5)サーバ200は、図9のT14で送信されるログ情報群LI1の応答として、パラメータS_01~S_13を含むログ解析結果を端末100に送信してもよい。この場合、端末100は、ユーザからログ情報群の分割回数に関する設定変更を受け付けることなく、受信済みのログ解析結果に従って、ログ情報群の分割回数に関する設定を変更してもよい。本変形例では、上記のパラメータを含むログ解析結果の端末100への送信が、「第1の出力制御部」によって実行される処理の一例である。
【0116】
(変形例6)サーバ200は、図6のS18の処理を省略可能である。この場合、サーバ200は、S16の処理が終了すると、S20の処理を実行してもよい。一般的に言うと、サーバ200は、純正の交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示すログ情報であっても、非純正の交換部材が利用されて印刷が実行されたことを示すログ情報であっても、「算出処理」を実行してもよい。
【0117】
(変形例7)サーバ200は、図6のS12の処理を省略可能である。本変形例では、「生成部」及び「第2の出力制御部」を省略可能である。
【0118】
(変形例8)サーバ200は、図6のS14及びS16の処理を省略可能である。本変形例では、「第2の判断部」、「予測部」、及び、「第3の出力制御部」を省略可能である。
【0119】
(変形例9)サーバ200は、図6のS14の処理を省略可能である。この場合、サーバ200は、S12の処理が終了すると、S16の処理を実行してもよい。一般的に言うと、サーバ200は、ログ情報が「第3種のログ情報」であっても、「第4種のログ情報」であっても、図6のS16の処理を実行してもよい。本変形例では、「第2の判断部」を省略可能である。
【0120】
(変形例10)上記の実施例では各ログ情報が4個のCTGIDを含んでいたが、これに代えて、各ログ情報は、特定の1個のCTGのCTGID(例えばブラックCTGのCTGID「gc1_B」)のみを含んでもよい。この場合、各ログ情報に含まれる残量は、ブラックCTG内の色材の残量を表わすブラック残量と、シアンCTG内の色材の残量を表わすシアン残量と、マゼンタCTG内の色材の残量を表わすマゼンタ残量と、イエローCTG内の色材の残量を表わすイエロー残量と、を含んでもよい。本変形例では、サーバ200のCPU232は、図6のS12において、特定済みのグループ毎に、当該グループを構成する1個以上のログ情報のそれぞれに含まれる色毎の残量及び日時を利用して、色毎のCTG内のインクの残量に関する時系列データ(即ち4個の時系列データ)を生成してもよい。また、本変形例では、CPU232は、図6のS16において、プリンタ(例えばプリンタ10)に装着されている全てのCTGは、ログ情報に含まれる特定の1個のCTGと同系統のCTG(例えば、色を示す情報を除いて同一の型番を有するCTG)であると推定してもよい。そして、CPU232は、推定された各色のCTGのCTGIDを利用して、当該CTGIDによって識別されるCTGの最大残量を特定してもよい。そして、CPU232は、色毎の予測直線(即ち4個の予測直線)と、色毎の日時T_re(即ち4個の日時(即ちT_re_B、T_re_C、T_re_M、T_re_Y))と、を求めてもよい。
【0121】
(変形例11)上記の各実施例では、図6図7図9図12の処理がソフトウェア(例えばプログラム36,136,236、アプリ138)によって実行されるが、これらの各処理の少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0122】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0123】
2:通信システム、6:インターネット、10:プリンタ、12,112:操作部、14,114:表示部、16,116:USBI/F、20:印刷実行部、22:インクカートリッジ、30,130,230:制御部、32,132,232:CPU、34,134,234:メモリ、36,236:プログラム、40,42:プラテン、46:支柱部分、60:Tシャツ、62:ポケット、70:靴、100:端末、118,218:ネットワークI/F、136:OSプログラム、138:アプリケーション、238:デバイステーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12