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  • 特開-手洗い設備付きの履物収納庫 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022150622
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】手洗い設備付きの履物収納庫
(51)【国際特許分類】
   A47B 61/04 20060101AFI20220929BHJP
   A47B 83/00 20060101ALI20220929BHJP
   A47K 1/00 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
A47B61/04 501Z
A47B61/04 501D
A47B83/00
A47K1/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021053304
(22)【出願日】2021-03-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-04
(71)【出願人】
【識別番号】710010906
【氏名又は名称】アクシス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(72)【発明者】
【氏名】井上 真一
【テーマコード(参考)】
3B260
【Fターム(参考)】
3B260AB00
3B260AB04
(57)【要約】
【課題】建物の玄関内に設置して、帰宅時に玄関内で直ちに手洗いを実行出来る手洗い設備を備えた履物収納庫を提供する。
【解決手段】履物収納空間22の正面開口部の横に隣接して正面開放の手洗い空間4が設けられ、履物収納空間22は、手洗い空間4の奥行きより深くて奥端部が手洗い空間4の後ろ側に入り込む、平面視で直角アングル型に構成されたもので、正面開口部の内側に設けられた人の立入りスペース23と、この立入りスペース23の奥側から手洗い空間4の後ろ側に入り込む、棚26を備えた収納スペース24を備え、この履物収納空間22の、手洗い空間4の後ろ側に入り込んだ領域に隣接して、手洗い空間4の後ろ側に縦長の配管スペース31が設けられ、履物収納空間22、手洗い空間4、及び縦長の配管スペース31によって、全体の平面形状が四角形になるように構成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
玄関に設置される履物収納庫であって、履物収納空間の正面開口部の横に隣接して正面開放の手洗い空間が設けられ、この手洗い空間内に手洗い設備が設けられている手洗い設備付きの履物収納庫において、履物収納空間は、手洗い空間の奥行きより深くて奥端部が手洗い空間の後ろ側に入り込む、平面視で直角アングル型に構成されたもので、この履物収納空間内の正面開口部の内側に設けられた人の立入りスペースと、この立入りスペースの奥側から手洗い空間の後ろ側に入り込む、棚を備えた収納スペースとを備え、この履物収納空間の、手洗い空間の後ろ側に入り込んだ領域に隣接して、前記手洗い空間の後ろ側に縦長の配管スペースが設けられ、履物収納空間、手洗い空間、及び縦長の配管スペースによって、全体の平面形状が四角形になるように構成されている、手洗い設備付きの履物収納庫。
【請求項2】
前記手洗い空間の上側には第二収納スペースが設けられ、この第二収納スペースの上端は、履物収納空間の上端と同一高さであって、履物収納空間の正面開口部を開閉する主扉と、前記第二収納スペースの正面開口部を開閉する副扉が設けられている、請求項1に記載の手洗い設備付きの履物収納庫。
【請求項3】
前記立入りスペースは、手洗い空間の奥端位置よりも後方に入り込ませて、前記収納スペースを、前記立入りスペースの奥端部に沿って平面視直角アングル型に曲がる形状とし、この収納スペース内に架設される棚も、前記立入りスペースの奥端部に沿って平面視直角アングル型に曲がる形状とした、請求項1又は2に記載の手洗い設備付きの履物収納庫。
【請求項4】
平面視直角アングル型に曲がる前記棚は、前記立入りスペースの奥側に配置される横長の主棚板と、この主棚板の前側辺と手洗い空間との間を塞ぐ矩形状の副棚板から成り、前記副棚板の後側辺には、主棚板の前側辺上に載置支持されるアングル材が付設されている、請求項3に記載の手洗い設備付きの履物収納庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の玄関内に設置して、感染対策のために、帰宅時に玄関内で直ちに手洗いを実行出来る履物収納庫として活用することが出来る手洗い設備付きの履物収納庫に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献を引用することは出来ないが、一般的には、洗面所に設置される手洗い設備にタオルなどを収納出来る収納棚を一体的に並設することは考えられる。しかしながら、この手洗い設備と物品収納棚とを一体化させたものは、手洗い設備を備えた手洗い空間の奥行きの範囲内で構成した物品収納棚を単に手洗い空間の横に並設一体化して成る、比較的小型のものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のような手洗い空間の奥行きの範囲内で構成した物品収納棚を単に手洗い空間の横に並設一体化した構成では、その物品収納棚を履物収納庫として利用出来る内部構造に変換しても、履物収納容量が小さく、玄関に設置される履物収納庫として十分に活用出来ない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる手洗い設備付きの履物収納庫を提案するものであって、本発明に係る手洗い設備付きの履物収納庫は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、玄関に設置される履物収納庫(1)であって、履物収納空間(22)の正面開口部の横に隣接して正面開放の手洗い空間(4)が設けられ、この手洗い空間(4)内に手洗い設備(手洗い器(13)や立水栓(14))が設けられている手洗い設備付きの履物収納庫において、履物収納空間(22)は、手洗い空間(4)の奥行きより深くて奥端部が手洗い空間(4)の後ろ側に入り込む、平面視で直角アングル型に構成されたもので、この履物収納空間(22)内の正面開口部の内側に設けられた人の立入りスペース(23)と、この立入りスペース(23)の奥側から手洗い空間(4)の後ろ側に入り込む、棚(26)を備えた収納スペース(24)とを備え、この履物収納空間(22)の、手洗い空間(4)の後ろ側に入り込んだ領域に隣接して、前記手洗い空間(4)の後ろ側に縦長の配管スペース(31)が設けられ、履物収納空間(22)、手洗い空間(4)、及び縦長の配管スペース(31)によって、全体の平面形状が四角形になるように構成されている。
【発明の効果】
【0005】
上記本発明の構成によれば、玄関に設置される手洗い設備付きの履物収納庫であるから、洗面所まで立ち入らなくとも玄関内で手洗い設備を利用して速やかに手洗いが可能になり、衛生面での効果は甚大である。しかも手洗い器と給水栓を備えるだけの、奥行きが短い手洗い空間であるのに対し、この手洗い空間の横に隣接して設けられる履物収納空間は、前記手洗い空間の後ろ側に入り込む、平面視で直角アングル型に構成されたもので、正面開口部の内側に位置する人の立入りスペースと、この立入りスペースの奥側から前記手洗い空間の後ろ側に入り込む、広い面積の履物収納棚を備えた収納スペースから成るものであるから、履物収納空間は、大量の履物を収納出来るウオークインタイプの履物収納庫として活用出来る。仮に、手洗い空間の後ろ側全体に履物収納空間を入り込ませたのでは、履物の出し入れが困難になり、履物の出し入れを容易にするために、人の立入りスペースを手洗い空間の後ろ側にまで延長させたのでは、全体が非常に大型化され、玄関に設置する履物収納庫としては実用的ではない。然るに上記本発明の構成では、手洗い空間の後ろ側に入り込む履物収納空間の入り込み深さを、履物の出し入れに支障を来さない程度に浅くし、余った手洗い空間の後ろ側スペースを縦長の配管スペースに構成しているので、この縦長の配管スペースを、手洗い空間内に設置される手洗い器や給水栓に対する配管などの中継空間として活用出来る。
【0006】
上記本発明を実施する場合、前記手洗い空間の上側には第二収納スペースを設け、この第二収納スペースの上端は、履物収納空間の上端と同一高さとし、履物収納空間の正面開口部を開閉する主扉と、前記第二収納スペースの正面開口部を開閉する副扉を設けることが出来る。尚、水受け器などの手洗い設備は、手洗い空間の底板に相当する天板上に据え付けられるが、この天板の下側空間を、前記水受け器からの排水管や、水受け器に併設される給水栓が立水栓の場合の給水管などの配管スペースとすることが出来るが、この手洗い空間直下の配管スペースも、正面側は固定の正面壁板や開閉扉で閉じることが出来る。前記手洗い空間直下の配管スペース内の排水管や給水管は、手洗い空間の後ろ側にある縦長の配管スペース内に導き、水受け器に併設される給水栓が壁水栓である場合は、手洗い空間と前記縦長の配管スペースとの間の境界壁(手洗い空間の後側壁板)に壁水栓を取り付け、当該壁水栓に対する給水配管は、手洗い空間直下の配管スペース内ではなく、前記縦長の配管スペース内に直接配設することが出来る。
【0007】
又、前記立入りスペース(23)は、手洗い空間(4)の奥端位置よりも後方に入り込ませて、前記収納スペース(24)を、前記立入りスペース(23)の奥端部に沿って平面視直角アングル型に曲がる形状とし、この収納スペース(24)内に架設される棚(26)も、前記立入りスペース(23)の奥端部に沿って平面視直角アングル型に曲がる形状とすることが出来る。この構成では、立入りスペースの奥行きを長くして人の立ち入りを容易にすると共に、収納スペース内に架設する棚も、立入りスペースの奥端部に沿って平面視直角アングル型に曲がる形状となるので、立入りスペースの奥端部の直角側辺から直角方向に見た棚の奥行きを平均させることが出来、履物の出し入れが容易になる。
【0008】
更に上記の場合、平面視直角アングル型に曲がる前記棚(26)は、前記立入りスペース(23)の奥側に配置される横長の主棚板(25a)と、この主棚板(25a)の前側辺と手洗い空間との間を塞ぐ矩形状の副棚板(25b)から構成し、前記副棚板(25b)の後側辺には、主棚板(25a)の前側辺上に載置支持されるアングル材(33)を付設することが出来る。この構成によれば、1枚の平面視直角アングル型の板材から棚を構成する場合と比較して、2枚の矩形の板材の組み合わせで構成することが出来、コストダウンを図ることが出来る。しかも主棚板と副棚板は、それぞれが隣接する壁板に支持させることになるが、副棚板は直角2側辺を壁板に支持させなければならず、不安定であり、耐荷重も低くなるところであるが、副棚板の後側辺を前記アングル材によって前記主棚板の前側辺に載置支持させることが出来るので、安定性も増し、耐荷重も向上させることが出来る。又、この場合は、副棚板の直角2側辺を壁板に支持させないで、前側辺のみを壁板(手洗い空間(4)の後側壁板(11))に支持させれば良く、壁板に対する副棚板の支持構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は正面図である。
図2図2A図1のA-A線断面図、図2B図1のB-B線断面図である。
図3図3図2のC-C線断面図である。
図4図4図2のD-D線断面図である。
図5図5図2のE-E線断面図である。
図6図6は全体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施例を添付図に基づいて説明すると、1は履物収納庫であって、その正面開口部は、右側辺に蝶番2を介して取り付けられた片開き主扉3によって開閉される。履物収納庫1の正面開口部の左側には手洗い空間4が並設されている。この手洗い空間4の奥行きは、履物収納庫1の奥行きの半分弱となっており、手洗い空間4の上には、奥行きと横巾が手洗い空間4と同じで、上端が履物収納庫1の上端と同一高さの上側収納スペース5が設けられ、この上側収納スペース5の正面開口部は、左側辺に蝶番6を介して取り付けられた片開き副扉7によって開閉自在に構成されている。手洗い空間4の下には、奥行きと横巾が手洗い空間4と同じで、下端が履物収納庫1の下端床面よりも高い位置の配管スペース8が設けられている。
【0011】
手洗い空間4、上側収納スペース5、及び配管スペース8は、床面から立ち上がる共通の左右両側壁板9,10及び後側壁板11によって正面を除く周囲3面が閉じられ、配管スペース8の上下は、手洗い空間4の下端となる天板12と、この天板12より下方の適当高さに架設された底板32によって閉じられ、天板12上に手洗い器13とこの手洗い器13へ給水する自動開閉式の立水栓14が設けられている。これら手洗い器13からの排水管15と立水栓14への給水管16(図4参照)が収納されている配管スペース8の正面側は、正面壁板17によって閉じられているが、メンテナンスのために当該正面壁板17は、取り外し可能に構成するか又は、開閉自在な扉から構成することが出来る。尚、手洗い空間直下の配管スペース8は
【0012】
履物収納庫1は、図2A及び図2Bに示すように、右側壁板18と、手洗い空間4を構成している右側壁板10と、手洗い空間4を構成している後側壁板11の右側半分強と、前記後側壁板11の中間位置から直角後方向きに配設された、右側壁板18と平行な左側壁板19と、左右両側壁板18,19間を閉じる背面壁板20、及び天井板21によって構成されている。従って履物収納庫1の収納空間22は、履物収納庫1の正面開口部から背面壁板20までの前後方向縦長エリアと、この前後方向縦長エリアから直角横側方に左側壁板19まで延びる横張出しエリアとによって、平面視で直角アングル型に形成されており、当該直角アングル型の収納空間22内は、その前後方向縦長エリアの前端から後方に向かって延びる人の立ち入りスペース23と、この立ち入りスペース23の奥側から横張出しエリアの終端までの収納スペース24に分けられている。
【0013】
収納スペース24には、図2Bに示すように、立ち入りスペース23と背面壁板20との間の巾で左右両側壁板18,19間の長さを持つ横長の主棚板25aと、この主棚板25aの前側縁と手洗い空間4を構成している後側壁板11との間を塞ぐ矩形状の副棚板25bから成る上下複数段の棚板26が、それぞれ高さ変更自在に設けられている。主棚板25aは、その長さ方向の両端辺が、左右両側壁板18,19のピン孔に嵌め込まれたそれぞれ2本の支持用ピンによって支持され、副棚板25bは、左側壁板18に隣接する左側辺と後側壁板11に隣接する前側辺とが、左側壁板19と後側壁板11とに設けられたピン孔に嵌め込まれたそれぞれ2本の支持用ピンによって支持されると共に、後側辺に取り付けられているアングル材33が主棚板25aの前側辺上に載置支持されることにより、主棚板25aと同一高さに支持される。尚、副棚板25bの前側辺は後側壁板11に2本のピンにより支持され、副棚板25bの後側辺はアングル材33により主棚板25aの前側辺に載置支持されるので、副棚板25bの左側辺を左側壁板19に支持させる2本のピンは、省くことも可能である。
【0014】
尚、図2Aに示すように、最上段の棚板27は、横長の主棚板25aと矩形状の副棚板25bとを一体化した形状の1枚の直角アングル型棚板で構成され、少なくとも左右両側板18,19に対して一定高さに固定することが出来る。
【0015】
履物収納庫1の立ち入りスペース23内には、履物の手入れ用布などを掛けておくことが出来るタオル掛け28が右側壁板18に取り付けられている。上側収納スペース5は、その上下が天井板21と底板29によって閉じられており、内部には、棚板30が高さ調整自在に架設されている。手洗い空間4の後ろ側で、履物収納庫1の収納スペース24を構成している左側壁板19の左側に、この履物収納庫1の全高にわたる縦長角柱状の配管スペース31が設けられている。この縦長角柱状の配管スペース31は、周囲3面が手洗い空間4の後側壁板11と前記左側壁板19、及び履物収納庫1の背面壁板20の左側壁板19より左方に延出する張出し部20aによって囲まれ、図6に示すように、天井部と左側面とが解放されているが、天井部は、天井板21を四辺形にして当該天井板21で閉じても良い。更に、全高にわたって開放されている左側面も、配管作業に利用しないと思われる領域、例えば上端から中間適当高さまでを左側壁板で塞ぐことも出来る。この左側壁板としては、手洗い空間4を構成している左側壁板9の一部分を後方に延長させて利用することも可能である。
【0016】
上記の縦長角柱状の配管スペース31は、手洗い空間4の直下の配管スペース8と後側壁板11を介して隣接しているので、配管スペース8内の排水管15や給水管16を、後側壁板11を貫通させて配管スペース31内に配設した排水管や給水管と接続させることが出来る。又、手洗い空間4の後側壁板11に取り付けられる壁水栓の場合は、その取付け位置を、配管スペース31に隣接している後側壁板11とすることにより、配管スペース31内に配設した給水管と当該壁水栓を簡単に接続させることが出来る。更に、縦長角柱状の配管スペース31は、少なくとも左側面側の上下一定領域は解放しておくことが出来るので、この配管スペース31内から排水管や給水管を外部に導出させる作業も簡単容易に行える。
【0017】
尚、以上の構成は、あくまで本発明の一実施例に過ぎないので、本発明の技術的範囲内で自在に構成を変えることが出来る。例えば履物収納庫1の右側に、手洗い空間4、上側収納スペース5、手洗い空間直下の配管スペース8、及び縦長角柱状の配管スペース31を配置することも出来る。この場合は当然、履物収納庫1の直角アングル型の収納空間24は、右側の手洗い空間4の後ろ側に張り出す構成となる。又、主扉3や副扉7も蝶番2,6の位置が左右反転させるのが望ましい。勿論、これら主扉3や副扉7に代えて、カーテンを利用することも出来る。又、手洗い空間4の天井部(上側収納スペース5の底板29)や、履物収納庫1の収納スペース24の天井部(天井板21)などに照明器具を取り付けることも出来る。
【0018】
以上のように構成された手洗い設備付きの履物収納庫1は、建物の玄関内に設置し、手洗い器13からの排水管15と立水栓14からの給水管16を、縦長角柱状の配管スペース31内を経由して、建物が備えている排水管と給水管に接続する。又、照明器具などに通電する必要があれば、通電用の配線も行わなければならないが、これらの配線も、天井板21の上側から縦長角柱状の配管スペース31内に導入して、建物が備えている給電線に接続することが出来る。これらの設置作業が完了すれば、外出から帰宅した際に手洗い設備(手洗い器13と立水栓14)を使用して手洗いを直ちに実行して、感染対策を効果的に実行出来る。履物収納庫1自体は、従来のウオークインタイプのものと同じように使用出来る。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明の手洗い設備付きの履物収納庫は、建物の玄関内に設置して、感染対策のために、帰宅時に玄関内で直ちに手洗いを実行出来る履物収納庫として活用することが出来る。
【符号の説明】
【0020】
1 履物収納庫
2,6 蝶番
3 片開き主扉
4 手洗い空間
5 上側収納スペース
7 片開き副扉
8 手洗い空間直下の配管スペース
9,10 左右両側壁板
11 後側壁板
12 天板
13 手洗い器
14 立水栓
15 排水管
16 給水管
17 正面壁板
18 右側壁板
19 左側壁板
20 背面壁板
21 天井板
22 直角アングル型の収納空間
23 人の立ち入りスペース
24 収納スペース
25a 横長の主棚板
25b 矩形状の副棚板
26 棚板
27 最上段の棚板
28 タオル掛け
29 上側収納スペースの底板
30 上側収納スペース内の棚板
31 縦長角柱状の配管スペース
32 手洗い空間直下の配管スペースの底板
33 アングル材
図1
図2
図3
図4
図5
図6