(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022152653
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】流体パッケージ、流体パッケージユニット及び流体パッケージの製造方法
(51)【国際特許分類】
B65D 33/00 20060101AFI20221004BHJP
【FI】
B65D33/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021055502
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂口 愛
(72)【発明者】
【氏名】藤原 栄一
(72)【発明者】
【氏名】温井 康介
(72)【発明者】
【氏名】長谷部 健太
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AA03
3E064AB14
3E064AD18
3E064BA17
3E064BA25
3E064BA36
3E064BA55
3E064BB03
3E064BC14
3E064BC18
3E064EA18
3E064FA05
3E064GA04
3E064HA06
3E064HS05
(57)【要約】
【課題】流体の情報を容易に把握することができるとともに、流体の紫外線硬化を低減することができる流体パッケージを提供する。
【解決手段】流体パッケージ10は、フィルム20により画定された収容室11に流体を収容する袋形状のパウチ12と、前記収容室11と連通するスパウト13と、を備え、前記フィルム20は、前記収容室11を挟んで位置する第1壁20f及び第2壁20sを有し、前記第1壁20f及び前記第2壁20sには紫外線を遮断する遮光層21が設けられ、前記第1壁20f及び前記第2壁20sのうち少なくとも一方には前記遮光層21との積層方向において前記遮光層21よりも前記収容室11から離れた位置であって、前記遮光層21の少なくとも一部を覆うように配置され、情報を表示するための表示用印刷層22が設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルムにより画定された収容室に流体を収容する袋形状のパウチと、
前記収容室と連通するスパウトと、を備え、
前記フィルムは、前記収容室を挟んで位置する第1壁及び第2壁を有し、
前記第1壁及び前記第2壁には紫外線を遮断する遮光層が設けられ、
前記第1壁及び前記第2壁のうち少なくとも一方には前記遮光層との積層方向において前記遮光層よりも前記収容室から離れた位置であって、前記遮光層の少なくとも一部を覆うように配置され、情報を表示するための表示用印刷層が設けられている、流体パッケージ。
【請求項2】
前記第1壁及び前記第2壁は、
前記積層方向において前記遮光層及び前記表示用印刷層よりも前記収容室から離れた外側層と、
前記積層方向において前記遮光層よりも前記収容室に近い内側層と、を含む、請求項1に記載の流体パッケージ。
【請求項3】
前記遮光層は印刷層である、請求項1又は2に記載の流体パッケージ。
【請求項4】
前記表示用印刷層は、
前記第1壁及び前記第2壁のいずれか一方の壁に配置され、
白色の下地層と、
前記積層方向において前記下地層よりも前記収容室から離れ且つ前記下地層と異なる色の画像層と、を有している、請求項1又は2に記載の流体パッケージ。
【請求項5】
前記遮光層は、前記第1壁に配置された第1遮光層、及び、前記積層方向と直交する直交方向における面積が前記第1遮光層と同じ又は前記第1遮光層よりも小さく且つ前記第2壁に配置された第2遮光層を有し、
前記表示用印刷層は、前記直交方向において外周縁が前記第1遮光層の外周縁及び前記第2遮光層の外周縁よりも外側に配置され、前記積層方向に沿って視て前記第1遮光層の全体及び前記第2遮光層の全体を覆うように前記第1壁に配置されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の流体パッケージ。
【請求項6】
前記パウチは、前記収容室の周囲を取り囲む範囲において、前記スパウトが挿入される挿入口と、前記第1壁と前記第2壁とを溶着する溶着部とを有し、
前記溶着部は、
前記積層方向と直交する第1方向において前記収容室を挟んで配置された一対の側辺溶着部と、
前記積層方向と直交し且つ前記第1方向に直交する第2方向において、前記挿入口との間に前記収容室を挟んで配置され且つ前記第2方向における長さが前記第1方向における前記側辺溶着部の長さよりも長い底辺溶着部と、を有している、請求項1~5のいずれか一項に記載の流体パッケージ。
【請求項7】
前記表示用印刷層は、前記収容室にカラーインクである前記流体を収容する場合の形状が、前記収容室に白色インクである前記流体を収容する場合の形状と異なる、請求項1~6のいずれか一項に記載の流体パッケージ。
【請求項8】
前記遮光層の厚みは0.66μm以上である、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体パッケージ。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の流体パッケージと、
前記流体パッケージを収容するケースと、を備え、
前記ケースは、
前記流体パッケージを着脱する際に通過するための開口部と、
前記表示用印刷層が前記開口部に対向するように前記流体パッケージを装着する装着部と、有している、流体パッケージユニット。
【請求項10】
前記パウチを巻き取る巻取機構を備え、
前記遮光層の厚みと前記表示用印刷層の厚みとの合計厚みは、75.24μm以下である、請求項9に記載の流体パッケージユニット。
【請求項11】
フィルムにより画定された収容室に流体を収容する袋形状のパウチを備えた流体パッケージの製造方法であって、
所定方向において互いの間に間隔を空けて第1遮光層及び第2遮光層を内側層上に形成し、
前記第1遮光層上に表示用印刷層を形成し、
前記内側層との間に前記第2遮光層及び前記表示用印刷層を挟むように前記内側層に透明な外側層を接着して前記フィルムを形成し、
前記表示用印刷層が前記第2遮光層を覆うように前記フィルムを前記第1遮光層と前記第2遮光層との間で折り曲げ、
前記所定方向において前記第2遮光層よりも前記フィルムの折り曲げた端から遠い端に挿入口が形成されるように、前記フィルムの周囲を溶着して前記パウチを形成し、
前記挿入口にスパウトを挿入して前記スパウトと前記パウチとを溶着する、流体パッケージの製造方法。
【請求項12】
前記パウチの少なくとも前記フィルムの周囲を溶着した後に、前記第1遮光層と前記第2遮光層との間の前記フィルムの溶着部を三角形状に切断する、請求項11に記載の流体パッケージの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体パッケージ、流体パッケージユニット及び流体パッケージの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、流体パッケージに用いられるフィルムとして、特許文献1の包装用フィルムが知られている。この包装用フィルムは、接着層が一体化された二軸延伸ポリプロピレンを基軸とし、基材は表面及び裏面の少なくとも一方に耐摩耗性及び耐引っ掻き性の少なくとも一方を有する印刷層が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の包装用フィルムには印刷層が設けられているため、包装用フィルムを用いたパッケージはその内容物を印刷層により表示することができる。しかしながら、特許文献1には包装用フィルムの遮光性について記載されていない。このため、例えば、包装用フィルムを用いたパッケージに紫外線硬化インク等を収容すると、包装用フィルムを通過した紫外線によりインクが硬化するおそれがある。
【0005】
本発明はこのような事態に鑑み、流体の情報を容易に把握することができるとともに、紫外線に起因する流体の劣化を低減することができる、流体パッケージ、流体パッケージユニット及び流体パッケージの製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様に係る流体パッケージは、フィルムにより画定された収容室に流体を収容する袋形状のパウチと、前記収容室と連通するスパウトと、を備え、前記フィルムは、前記収容室を挟んで位置する第1壁及び第2壁を有し、前記第1壁及び前記第2壁には紫外線を遮断する遮光層が設けられ、前記第1壁及び前記第2壁のうち少なくとも一方には前記遮光層との積層方向において前記遮光層よりも前記収容室から離れた位置であって、前記遮光層の少なくとも一部を覆うように配置され、情報を表示するための表示用印刷層が設けられている。
【0007】
本発明のある態様に係る流体パッケージユニットは、上記態様に係る流体パッケージと、前記流体パッケージを収容するケースと、を備え、前記ケースは、前記流体パッケージを着脱する際に通過するための開口部と、前記表示用印刷層が前記開口部に対向するように前記パッケージを装着する装着部と、有している。
【0008】
本発明のある態様に係る流体パッケージの製造方法は、フィルムにより画定された収容室に流体を収容する袋形状のパウチを備えた流体パッケージの製造方法であって、前記所定方向において互いの間に間隔を空けて第1遮光層及び第2遮光層を内側層上に形成し、前記第1遮光層上に表示用印刷層を形成し、前記内側層との間に前記第2遮光層及び前記表示用印刷層を挟むように前記内側層に透明な外側層を接着して前記フィルムを形成し、前記表示用印刷層が前記第2遮光層を覆うように前記フィルムを前記第1遮光層と前記第2遮光層との間で折り曲げ、前記所定方向において前記第2遮光層よりも前記フィルムの折り曲げた端から遠い端に挿入口が形成されるように、前記フィルムの周囲を溶着して前記パウチを形成し、前記挿入口にスパウトを挿入して前記スパウトと前記パウチとを溶着する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る流体パッケージ、流体パッケージユニット及び流体パッケージの製造方法について、流体の情報を容易に把握することができるとともに、流体の紫外線硬化を低減することができるという効果を奏する。
【0010】
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】流体パッケージを前方から視た概略図である。
【
図2】上下方向に直交した面により切断された流体パッケージの断面図である。
【
図3】
図3(a)は第1壁の断面図である。
図3(b)は第2壁の断面図である。
【
図4】流体パッケージの製造方法の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5(a)は、内側層上に接着層を介して第1遮光層及び第2遮光層を積層させたフィルムを前方から視た概略図である。
図5(b)は、
図5(a)の第1遮光層上に下地層を印刷したフィルムを前方から視た概略図である。
【
図6】
図6(a)は、
図5(b)の下地層上に画像層を印刷したフィルムを前方から視た概略図である。
図6(b)は、
図6(a)の画像層上に外側層を積層させたフィルムを前方から視た概略図である。
【
図7】
図6(b)の第1壁の内側層と第2壁の内側層とが互いに対向するように折り曲げたフィルムの一部を左側から視た概略図である。
【
図8】
図8(a)は、
図6(b)の折り曲げたフィルムを前方から視た概略図である。
図8(b)は、
図8(a)のフィルムの周囲を溶着したパウチを前方から視た概略図である。
【
図9】
図9(a)は、
図8(b)の挿入口にスパウトを挿入した流体パッケージを前方から視た概略図である。
図9(b)は、
図9(a)の底辺溶着部を三角形状に切断した流体パッケージを前方から視た概略図である。
【
図10】流体パッケージユニットを右側から視た概略図である。
【
図11】
図11(a)は、白色インク用の流体パッケージを前方から視た概略図である。
図11(b)は、カラーインク用の流体パッケージを前方から視た概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付している。
【0013】
(実施の形態1)
<流体パッケージの構成>
流体パッケージ10は、
図1に示すように、例えば、インク、飲料水、液体洗剤及び食用油等の流体を収容する容器である。
図1及び
図2に示すように、流体パッケージ10は、フィルム20により画定された収容室11に流体を収容する袋形状のパウチ12と、収容室11と連通するスパウト13と、を備えている。このフィルム20は、柔軟性を有し、収容室11を挟んで位置する第1壁20f及び第2壁20sを有しており、第1壁20f及び第2壁20sの少なくともいずれか一方の壁は遮光層21及び表示用印刷層22を含んでいる。
【0014】
なお、遮光層21及び表示用印刷層22が積層された積層方向を前後方向と称する。前後方向に対して交差(例えば、直交)する第1方向を左右方向と称する。前後方向及び左右方向に対して交差(例えば、直交)する第2方向を上下方向と称する。但し、流体パッケージ10の配置がこれらの方向に限定されない。
【0015】
スパウト13は、円筒及び角筒等の筒形状であって、その内部に連通路14を有しており、例えば、樹脂等により形成されている。連通路14が上下方向に延びるように、スパウト13の下部がパウチ12内に挿入され、パウチ12の上端から上方に突出している。スパウト13の下部の外面は、溶着等によりパウチ12と密着して、スパウト13とパウチ12との間が密閉される。連通路14を介してパウチ12内の収容室11内と収容室11外とを連通し、収容室11から流体を出すときに、流体は連通路14を通過する。
【0016】
パウチ12は、例えば、上下方向の長さL1の五角形状である。パウチ12は、収容室11の周囲を取り囲む範囲において、スパウト13が挿入される挿入口15と、第1壁20fと第2壁20sとを溶着する溶着部30とを有している。第1壁20f及び第2壁20sは、互いに同一形状、同一面積を有しており、互いに重なるように配置されている。
【0017】
収容室11は、例えば、略矩形状又は略五角形状であって、前後方向において第1壁20f及び第2壁20sにより挟まれている。収容室11は、前後方向に対し直交する方向において上側開口を除いて溶着部30により取り囲まれている。
【0018】
挿入口15は、左右方向において、パウチ12の中央に配置され、溶着部30に挟まれている。挿入口15は、収容室11の上側開口から上方に延び、前後方向において第1壁20fと第2壁20sとの間に挟まれている。挿入口15にスパウト13が挿入されて、スパウト13の外面は第1壁20f及び第2壁20sに密着され、スパウト13とパウチ12との間が密閉されている。
【0019】
溶着部30は、第1壁20fと第2壁20sとが溶着されて形成されており、例えば、U字形状である。溶着部30は、右側辺溶着部31、左側辺溶着部32、底辺溶着部33、右天辺溶着部34及び左天辺溶着部35を有している。右側辺溶着部31はパウチ12において右側設けられ、左側辺溶着部32は左側に設けられている。右側辺溶着部31及び左側辺溶着部32は、左右方向において互いの間に収容室11を挟んで配置され、互いに平行であって上下方向に延びている。
【0020】
底辺溶着部33は、パウチ12の下部に設けられ、上下方向において挿入口15との間に収容室11を挟んで配置されており、その上端が右側辺溶着部31の下端及び左側辺溶着部32の下端に接続されている。底辺溶着部33は、例えば、三角形状であって、収容室11から下方ほど左右方向の長さが短くなるように、下方に尖った形状を有している。上下方向における収容室11の下端と溶着部30の下端との間である底辺溶着部33の長さD1が、左右方向における収容室11の右端と溶着部30の右端との間である右側辺溶着部31の長さW、及び、収容室11の左端と溶着部30の左端との間である左側辺溶着部32の長さWよりも長い。
【0021】
右天辺溶着部34は、収容室11よりも上側において挿入口15よりも右側に設けられ、左天辺溶着部35は、収容室11よりも上側において挿入口15よりも左側に設けられている。右天辺溶着部34は、挿入口15の右端から右側へ延び、その下端が右側辺溶着部31の上端に接続されている。左天辺溶着部35は、挿入口15の左端から左側へ延び、その下端が左側辺溶着部32の上端に接続されている。
【0022】
フィルム20は、可撓性を有し、第1壁20f、及び、第1壁20fよりも後側に配置された第2壁20sを備えている。第1壁20fは、
図3(a)に示すように、内側層23である第1内側層23f、接着層24である第1接着層24fを介して第1内側層23f上に積層された遮光層21である第1遮光層21f、第1遮光層21f上に積層された表示用印刷層22、表示用印刷層22上に積層された外側層25である第1外側層25fを有している。第1内側層23fは、前後方向において、第1外側層25fよりも後方であって、パウチ12において第1外側層25fよりも収容室11側である内側に配置され、パウチ12の内面及び第1壁20fの内面を構成している。
【0023】
第1内側層23fは、透明であって、例えば、矩形状を有し、複数の層を有していている。
図3(a)の例では、第1内側層23fは、第1層23a、接着層23bを介して第1層23a上に積層された第2層23c、及び、接着層23dを介して第2層23c上に積層された第3層23eを有している。第1層23aは、第1内側層23fにおいて第3層23eよりも内側に配置され、パウチ12の内面及び第1壁20fの内面を構成している。なお、第1内側層23fにおいて層が積層される順番はこの順に限定されない。
【0024】
第1層23aは、第1壁20fと第2壁20sとが溶着可能なように、例えば、ポリエチレン樹脂から成り、第1内側層23fの内側面を構成する。第2層23cは、フィルム20が柔軟性を有するように、例えば、ナイロン樹脂から成る。第3層23eは、気体の通過を遮断するように、例えば、PET樹脂から成り、第1内側層23fの外側面を構成する。なお、第1内側層23fは単層により構成されていてもよい。
【0025】
接着層23b、接着層23d及び第1接着層24fは、例えば、接着性を有する樹脂から成り、例えばアクリル系樹脂及びエポキシ系樹脂等を用いることができる。
【0026】
第1接着層24fは、第1内側層23fと第1遮光層21f及び第1外側層25fとを接着する層であって、例えば、透明である。第1接着層24fは、第1内側層23f及び第1外側層25fと同一形状及び同一面積を有している。第1接着層24fの外周縁24fpは第1内側層23fの外周縁23fp及び第1外側層25fの外周縁25fpと同じ位置に配置される。
【0027】
第1遮光層21fは、紫外線を遮断する層であって、例えば、前後方向における厚みが0.66μm以上である。例えば、第1遮光層21fは、印刷層であって、黒色等の紫外線の遮断率が高い色のインクが第1接着層24fの外側面に付着して形成されている。なお、第1遮光層21fは、例えば、アルミニウムなどの金属箔、及び、樹脂等の薄膜にアルミニウム等の金属を蒸着した金属蒸着膜の金属層であってもよい。
【0028】
第1遮光層21fの外周縁21fpは、
図1に示すように、前後方向に対して直交する方向において、第1外側層25fの外周縁25fp及び第1内側層23fの外周縁23fpよりも内側の位置であって、収容室11の外周縁11pと同じ位置又は収容室11の外周縁11pよりも外側の位置に設けられている。これにより、第1遮光層21fの面積は、収容室11の前側面と同じ面積又はそれよりも大きく、収容室11の前側全体を覆う。
【0029】
表示用印刷層22は、
図3(a)及び
図3(b)の例では、第2壁20sに配置されずに第1壁20fに配置されている。しかしながら、表示用印刷層22は、第1壁20fに配置されずに第2壁20sに配置されていてもよい。また、表示用印刷層22は、第1壁20f及び第2壁20sに配置されていてもよい。
【0030】
表示用印刷層22は、情報を表示するための層であって、前後方向において第1遮光層21fよりも収容室11から離れた位置に配置されている。情報は、例えば、収容室11に収容された流体の内容(例えば、インク色、原材料、商品名称等)を表す情報を含んでいる。表示用印刷層22は、第1遮光層21fの少なくとも一部を覆うように配置されている。この第1遮光層21fの厚みと表示用印刷層22の厚みとの合計厚みは、75.24μm以下である。
【0031】
表示用印刷層22は、第1遮光層21f上に積層された下地層22a、及び、下地層22a上に積層された画像層22bを有している。下地層22aは、印刷層であって、白色等のインクが第1遮光層21fの外側面に付着して形成されている。
図1の例では、前後方向に直交する方向において、下地層22aの外周縁22apは、第1遮光層21fの外周縁21fpよりも大きく、下地層22aは第1遮光層21fの全体を覆う。
【0032】
画像層22bは、
図3(a)に示すように、情報を表す、文字及び記号等の画像を有し、下地層22aの色と異なる色(例えば、黒色)のインクが下地層22aの外側面に付着して形成されている。画像層22bは、前後方向において、下地層22aよりも収容室11から離れて配置されている。
【0033】
第1外側層25fは、パウチ12の外側から表示用印刷層22を視認可能なように、透明な樹脂から成る。第1外側層25fは、表示用印刷層22上に積層され、パウチ12の外面及び第1壁20fの外面を構成する。
図1に示すように、第1外側層25fは、例えば、第1内側層23fと同一形状、同一面積を有している。第1外側層25fは、その外周縁25fpが第1内側層23fの外周縁23fpと同じ位置になり、パウチ12の外周縁12pを構成する。これにより、第1外側層25fは、第1内側層23f、第1遮光層21f及び表示用印刷層22を外部から保護する。
【0034】
第2壁20sは、
図3(b)に示すように、内側層23である第2内側層23s、第2接着層24sを介して第2内側層23s上に積層された遮光層21である第2遮光層21s、第2遮光層21s上に積層された外側層25である第2外側層25sを有している。なお、第2内側層23sは第1内側層23fと同様の構成を有し、第2接着層24sは第1接着層24fと同様の構成を有し、第2外側層25sは第1外側層25fと同様の構成を有している。
【0035】
第2遮光層21sは、紫外線を遮断する層であって、例えば、前後方向における厚みが0.66μm以上である。例えば、第2遮光層21sは、印刷層であって、黒色等の紫外線の遮断率が高い色のインクが第2接着層24sの外側面に付着して形成されている。なお、第2遮光層21sは、例えば、アルミニウムなどの金属箔、及び、樹脂等の薄膜にアルミニウム等の金属を蒸着した金属蒸着膜の金属層であってもよい。
【0036】
図1に示すように、前後方向に対して直交する方向において、第2遮光層21sの面積は、収容室11の面積以上であって、第1遮光層21fの面積以下であって、表示用印刷層22の面積よりも小さい。表示用印刷層22の下地層22aの外周縁22ap内に第1遮光層21fの外周縁21fpが配置され、第1遮光層21fの外周縁21fp以内に第2遮光層21sの外周縁21spが配置され、第2遮光層21sの外周縁21sp以内に収容室11の外周縁11pが配置される。これにより、下地層22aは第1遮光層21f及び第2遮光層21sの全体を覆い、第1遮光層21f及び第2遮光層21sは収容室11の全体を覆う。
【0037】
このような流体パッケージ10において、第1壁20f及び第2壁20sには紫外線を遮断する遮光層21が設けられ、第1壁20f及び第2壁20sのうち少なくとも一方には遮光層21との前後方向において遮光層21よりも収容室11から離れた位置であって、遮光層21の少なくとも一部を覆うように配置され、情報を表示するための表示用印刷層22が設けられている。これにより、第1遮光層21f及び第2遮光層21sによって紫外線に起因する流体の劣化を低減しつつ、表示用印刷層22によって流体の情報を容易に把握することができる。
【0038】
また、流体パッケージ10では、第1壁20f及び第2壁20sは、前後方向において遮光層21及び表示用印刷層22よりも収容室11から離れた外側層25と、前後方向において遮光層21よりも収容室11に近い内側層23と、を含む。これによれば、外側層25及び内側層23により遮光層21及び表示用印刷層22が保護されることにより、これらの性能を維持することができる。
【0039】
また、流体パッケージ10では、遮光層21は印刷層である。これによれば、内側層23に印刷することにより容易に遮光層21を形成することができる。
【0040】
また、流体パッケージ10では、表示用印刷層22は、第1壁20f及び第2壁20sのいずれか一方の壁に配置され、白色の下地層22aと、前後方向において下地層22aよりも収容室11から離れ且つ下地層22aと異なる色の画像層22bと、を有している。これによれば、下地層22a上の画像層22bにより情報の視認性の向上を図ることができる。
【0041】
また、流体パッケージ10では、遮光層21は、第1壁20fに配置された第1遮光層21f、及び、遮光層21と表示用印刷層22が積層された前後方向と直交する直交方向、つまり、上下方向及び左右方向に平行な方向の仮想面における面積が第1遮光層21fと同じ又は第1遮光層21fよりも小さく且つ第2壁20sに配置された第2遮光層21sを有している。表示用印刷層22は、直交方向において外周縁が第1遮光層21fの外周縁及び第2遮光層21sの外周縁よりも外側に配置され、前後方向に沿って視て第1遮光層21fの全体及び第2遮光層21sの全体を覆うように第1壁20fに配置されている。これによれば、ユーザが表示用印刷層22を視たときに、第1遮光層21f及び第2遮光層21sが表示用印刷層22に隠れて見えないため、意匠性の向上を図ることができる。
【0042】
さらに、流体パッケージ10では、遮光層21の厚みは0.66μm以上である。このような厚みを遮光層21が有することにより、紫外線に起因する流体の劣化を抑制することができる。
【0043】
<流体パッケージの製造方法>
フィルム20により画定された収容室11に流体を収容する袋形状のパウチ12を備えた流体パッケージ10の製造方法は、例えば、
図4の例に示すフローチャートに沿って実行される。まず、
図5(a)に示すように、所定方向において互いの間に間隔を空けて第1遮光層21f及び第2遮光層21sを内側層23上に形成する(ステップS1)。
【0044】
ここで、例えば、上下方向の長さL2の、矩形状の内側層23を用意する。この長さL2は、パウチ12の長さL1(
図1)の2倍以上である。そして、内側層23の外側面上に接着層24を形成する。この接着層24は、液状の接着剤を内側層23に塗布することによりシート状に形成されてもよいし、予め形成されたシートであってもよい。接着層24は、内側層23と同一形状及び同一面積であって、接着層24の外周縁と内側層23の外周縁とは一致し、内側層23の全体を覆う。
【0045】
そして、この接着層24上に第1遮光層21fを印刷し、接着層24上において第1遮光層21fよりも下側に第2遮光層21sを印刷する。この印刷では、例えば、インクジェットプリンタ等のプリンタPを用いて遮光性の高いインクを接着層24の外側面に付着させることにより、接着層24に各遮光層21を形成する。このように、各遮光層21が印刷により形成されることにより各遮光層21の色及び厚みを流体に応じて容易に調整することができる。この上下方向において、第1遮光層21fと第2遮光層21sとの間隔D2は、底辺溶着部33の長さD1(
図1)の2倍以上とする。
【0046】
続いて、
図5(b)に示すように、第1遮光層21f上に表示用印刷層22を形成する(ステップS2)。この際、まず、表示用印刷層22の下地層22aが第1遮光層21fの全体を覆うように、下地層22aを第1遮光層21f上に印刷する。この印刷では、例えば、プリンタPを用いて白色インクを第1遮光層21fの外側面に付着させることにより、下地層22aを第1遮光層21f上に形成する。
【0047】
続いて、
図6(a)に示すように、表示用印刷層22の画像層22bを下地層22a上に印刷する。この印刷では、例えば、プリンタPを用いて下地層22aの色と異なる色のインクを下地層22aの外側面に付着させることにより、画像層22bを下地層22a上に形成する。
【0048】
続いて、
図6(b)に示すように、内側層23との間に第2遮光層21s及び表示用印刷層22を挟むように内側層23に透明な外側層25を接着してフィルム20を形成する(ステップS3)。ここで、接着層24は表示用印刷層22及び第2遮光層21sよりも面積が大きい。このため、表示用印刷層22よりも右側、左側及び上側のそれぞれにおいて接着層24が外部に現れている。また、第2遮光層21sよりも右側、左側及び下側のそれぞれにおいて接着層24が外部に現れている。さらに、表示用印刷層22と第2遮光層21sとの間において接着層24が外部に現れている。よって、接着層24の外周縁上に外側層25の外周縁が重なるように外側層25を接着層24上に配置すると外部に現れている接着層24に、外側層25が貼り付く。このように、表示用印刷層22及び第2遮光層21sよりも外側において内側層23と外側層25とが接着層24を介して直接に接着する。
【0049】
続いて、
図7及び
図8(a)に示すように、表示用印刷層22が第2遮光層21sを覆うようにフィルム20を第1遮光層21fと第2遮光層21sとの間で折り曲げる(ステップS4)。ここで、上下方向におけるフィルム20の中間を折り曲げ、フィルム20の上端と下端とが重ねる。これにより、フィルム20の第1遮光層21fと第2遮光層21sとの間に折り曲げ端20cが形成される。また、フィルム20において折り曲げ端20cよりも前側の部分により第1壁20fが形成され、折り曲げ端20cよりも後側の部分により第2壁20sが形成される。
【0050】
この折り曲げにより、第1壁20fにおける第1層23aと第2壁20sにおける第1層23aとが対向して互いに重ねられる。これにより、前後方向において、表示用印刷層22が第1遮光層21fよりも前側に配置され、第1遮光層21fが第2遮光層21sよりも前側に配置される。また、前後方向に対し直交する方向において、表示用印刷層22の外周縁が第1遮光層21fの外周縁及び第2遮光層21sの外周縁の周囲を取り囲む。よって、前方から視たときに、表示用印刷層22が第1遮光層21f及び第2遮光層21sの全体を覆う。
【0051】
続いて、
図8(b)に示すように、所定方向において第2遮光層21sよりもフィルム20の折り曲げた端から遠い端に挿入口15が形成されるように、フィルム20の周囲を溶着する(ステップS5)。ここで、折り曲げられたフィルム20は、折り曲げ端20cにおいて閉塞され、上下方向において折り曲げ端20cとは反対側の上端において開放されている。この開放された端に挿入口15が設けられるように、フィルム20における第1壁20f及び第2壁20sを溶着して溶着部30を形成する。
【0052】
溶着部30は、前後方向に直交する方向において、その内周縁30pが第2遮光層21sの外周縁21spに一致する、又は、第2遮光層21sの外周縁21spよりも内側に配置される。これにより、溶着部30により取り囲まれた収容室11が第1壁20fと第2壁20sとの間に設けられ、袋形状のパウチ12が形成される。
【0053】
パウチ12において、収容室11の外周縁11pは溶着部30の内周縁30pに一致し、収容室11は第2遮光層21s及び第1遮光層21fにより覆われる。また、この溶着部30において、収容室11よりも下側に底辺溶着部33が設けられ、収容室11よりも右側に右側辺溶着部31が設けられ、収容室11よりも左側に左側辺溶着部32が設けられ、収容室11よりも上側に右天辺溶着部34及び左天辺溶着部35が設けられる。
【0054】
続いて、
図9(a)に示すように、挿入口15にスパウト13を挿入してフィルム20を溶着する(ステップS6)。この際、スパウト13の下部を挿入口15からパウチ12内に挿入する。そして、スパウト13の外周面と、挿入口15におけるパウチ12の内面である第1壁20fの第1内側層23f及び第2壁20sの第2内側層23sとを溶着する。これにより、スパウト13とパウチ12との間は塞がれて、パウチ12内の収容室11と外部とをスパウト13の連通路14を介して連通する。
【0055】
続いて、
図9(b)に示すように、少なくともフィルム20の周囲を溶着した後に、第1遮光層21fと第2遮光層21sとの間のフィルム20の溶着部30を三角形状に切断する(ステップS7)。この際、底辺溶着部33が下方に向かって左右方向における長さが小さくなるように、底辺溶着部33を三角形状に切断する。
【0056】
<流体パッケージユニット>
流体パッケージユニット40は、
図10に示すように、流体パッケージ10及びケース41を有している。流体パッケージユニット40は、例えば、印刷に用いられる液体を貯留する流体パッケージ10がケース41に装着されて、プリンタに取り付けられる。ケース41は、プリンタに脱着可能であってもよいし、プリンタに固定されていてもよい。
【0057】
ケース41は、例えば、前面が開口した直方体形状を有しており、開口部41a、後面部41b及び4枚の側面部41cを有している。開口部41aはケース41の前部に配置されており、その周囲が4枚の側面部41cにより取り囲まれている。後面部41bは、ケース41の後部に配置されており、前後方向において開口部41aとは反対側に設けられている。ケース41の内部には、装着部42及び巻取機構43が備えられている。
【0058】
装着部42は、流体パッケージ10のスパウト13が脱着可能に取り付けられる。巻取機構43は、例えば、装着部42よりも下方に配置されており、板バネ43a、ローラ43b及び移動機構43cを有している。板バネ43aはパウチ12をローラ43b側に付勢する。ローラ43bは、左右方向に軸が延び、上下方向に移動可能に移動機構43cに支持されている。移動機構43cは、ケース41の側面部41cにおいて上下方向に延びて、ローラ43bが回転可能にローラ43bを支持する。
【0059】
このような流体パッケージユニット40を用いる場合、まず、ユーザは、流体パッケージ10を開口部41aからケース41内に挿入する。この際、ユーザは、流体パッケージ10の前面を手前にして、流体パッケージ10の後面がケース41の後面部41bに対向するように、流体パッケージ10を配置する。これにより、ユーザは、開口部41aを介して流体パッケージ10の前面にある表示用印刷層22を視認できる。このため、例えば、複数種類のケース41がある場合に、ユーザは表示用印刷層22の内容を確認しならが、流体パッケージ10を適切なケース41に取り付けることができる。
【0060】
続いて、ユーザは、流体パッケージ10のスパウト13を装着部42に取り付ける。これにより、流体パッケージ10は、スパウト13を上側にして、パウチ12がスパウト13から下方に延びている。そして、ユーザは、パウチ12の底辺溶着部33をローラ43bと板バネ43aとの間に挟む。これにより、底辺溶着部33が板バネ43aによりローラ43b側に押し付けられる。収容室11の流体が外部に排出されるに伴い、パウチ12の厚みが薄くなる。これに応じて、板バネ43aの付勢力によりローラ43bが回転し、パウチ12が底辺溶着部33からローラ43bにより巻き取られ、ローラ43bは移動機構43cに沿ってスパウト13側に移動する。なお、ローラ43bを回転するモータが設けられていてもよい。
【0061】
このような流体パッケージユニット40において、
図1に示すように、パウチ12は、収容室11の周囲を取り囲む範囲において、スパウト13が挿入される挿入口15と、第1壁20fと第2壁20sとを溶着する溶着部30とを有している。溶着部30は、前後方向と直交する左右方向において収容室11を挟んで配置された右側辺溶着部31及び左側辺溶着部32と、前後方向と直交し且つ左右方向に直交する上下方向において、挿入口15との間に収容室11を挟んで配置され且つ上下方向における長さD1が左右方向における右側辺溶着部31の長さW及び左側辺溶着部32の長さWよりも長い底辺溶着部33と、を有している。このように、底辺溶着部33が長いことにより、底辺溶着部33からパウチ12を巻き取り易い。
【0062】
また、流体パッケージユニット40は、流体パッケージ10と、流体パッケージ10を収容するケース41と、を備えている。ケース41は、流体パッケージ10を着脱する際に通過するための開口部41aと、表示用印刷層22が開口部41aに対向するように流体パッケージ10を装着する装着部42と、有している。これによれば、装着部42に対する流体パッケージ10の向きを容易に判断することができる。
【0063】
さらに、流体パッケージユニット40は、パウチ12を巻き取る巻取機構43を備えている。遮光層21の厚みと表示用印刷層22の厚みとの合計厚みは、75.24μm以下である。このような厚みのため、パウチ12の巻き取り荷重を所定値以下に抑えることができる。よって、巻取機構43がパウチ12に付与できる巻り取り荷重を超えることを避け、パウチ12が巻取機構43により巻き取れなくなることを防止する。
【0064】
<変形例>
変形例に係る流体パッケージ10において、上記実施の形態において、表示用印刷層22は、収容室11にカラーインクである流体を収容する場合の形状が、収容室11に白色インクである流体を収容する場合の形状と異なる。
【0065】
例えば、
図11(a)に示すように、収容室11に白色インクを収容するための流体パッケージ10では、表示用印刷層22の下地層22aの右上部に突起22a1が設けられている。
図11(b)に示すように、収容室11にカラーインクを収容するための流体パッケージ10では、表示用印刷層22の下地層22aの左上部に突起22a2が設けられている。
【0066】
このように、白色インク用の流体パッケージ10の表示用印刷層22の形状と、カラーインク用の流体パッケージ10の表示用印刷層22の形状とが互いに異なる。この表示用印刷層22の形状によって、流体の内容を容易に識別することができる。よって、例えば、
図10の流体パッケージユニット40の装着部42が流体の種類により異なっている場合、ユーザは装着部42に応じた流体の流体パッケージ10を表示用印刷層22の形状に基づいて容易に識別することができる。
【0067】
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。また、上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明に係る流体パッケージ、流体パッケージユニット及び流体パッケージの製造方法は、流体の情報を容易に把握することができるとともに、流体の紫外線硬化を低減することができる流体パッケージ、流体パッケージユニット及び流体パッケージの製造方法等として有用である。
【符号の説明】
【0069】
10 :流体パッケージ
11 :収容室
12 :パウチ
13 :スパウト
15 :挿入口
20 :フィルム
20f :第1壁
20s :第2壁
21 :遮光層
21f :第1遮光層
21s :第2遮光層
22 :表示用印刷層
22a :下地層
22b :画像層
23 :内側層
25 :外側層
30 :溶着部
31 :側辺溶着部
32 :側辺溶着部
33 :底辺溶着部
40 :流体パッケージユニット
41 :ケース
41a :開口部
42 :装着部