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▶ 冨田 三好の特許一覧

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  • 特開-入浴用ぬいぐるみ 図1
  • 特開-入浴用ぬいぐるみ 図2
  • 特開-入浴用ぬいぐるみ 図3
  • 特開-入浴用ぬいぐるみ 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022158724
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】入浴用ぬいぐるみ
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/00 20060101AFI20221006BHJP
   A63H 9/00 20060101ALN20221006BHJP
【FI】
A63H3/00 K
A63H9/00 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021063825
(22)【出願日】2021-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】720002104
【氏名又は名称】冨田 三好
(72)【発明者】
【氏名】冨田 三好
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150BA02
2C150CA02
2C150DC08
2C150DE06
2C150FB18
(57)【要約】
【課題】従来の入浴用玩具は、プラスチック製の無機質で水面をプカプカ浮いているだけで慣れてしまえばちっとも興味の湧くものではなかった。
動物の体のほとんどは水であり、水を含んだぬいぐるみであれば重量は本物に近く、水面ギリギリを漂う様はまさに生物のようであり、これを鑑賞したり触れたりして楽しむことができるぬいぐるみ玩具を提出することでこの問題を解決できる。
【解決手段】布でできた形象物の中身を、水を吸収すると1000倍にもなる高吸水性ポリマーを使用することで、湯船に浸せば浸すほどぬいぐるみは膨らみ形を変化させる。これを子供が観察することで自然と湯船の中で過ごすことになり、しっかり子供に入浴させることができる。また、ぬいぐるみが完全に膨らんだ後は、水面ギリギリを漂うので、まるで生き物のようであり子供に興味を持たせることができる。しかも、中身がゼリー状なので触感が良く、触れても楽しいぬいぐるみを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
布などの水を通す素材でできたぬいぐるみの中身を、吸水前の高吸水性ポリマーをそのまま入れたぬいぐるみ玩具。
【請求項2】
最初に湯水に浸した時に、布等で構成された袋状の中で湯水を吸収して膨らんだ高吸水性ポリマーが流れ込み、腹・ヒレ・手足(例えば、亀の頭や足)などが出てくる玩具。
【請求項3】
本発明品に冷水を吸収させることで高吸水性ポリマーの保冷効果を利用した夏場の熱中症対策グッズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
入浴中に湯船において遊ぶことができるぬいぐるみ玩具
【背景技術】
【0002】
通常のぬいぐるみは、水に濡れると形が崩れたりするので水場には持ち込めなかった。また、入浴用の玩具はプラスチック製がほとんどで無機質なものでしかなかった。
【0003】
ぬいぐるみの中には、高吸水性ポリマーを内蔵したものも従来から存在するが、すべて質感を追求したもので、完全に密封された袋状の中にゼリー状で封入されたものであり、当然のことながら水場に持ち込むようなものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭 57-025879
【特許文献2】実登 3060741
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
小さな子供には、水や湯船を怖がったりして、親と入浴しないとしっかり湯船につからない子がいる。いわゆる風呂嫌いの子供である。
このような子供たちに、風呂に慣れさせ習慣付けし風呂好きになってもらうための玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
高吸水性ポリマーは、僅か5gで水を吸収すると大人の握りこぶし大の体積まで膨張する。この物理現象を利用して、初めに湯船に浸した時、例えば形象物が金魚の場合は腹や胸ビレ尾ヒレがピンと張ったり、例えば形象物が亀の場合は甲羅から頭や足が飛び出したり変化させることができる。
【0007】
本発明品は、ぬいぐるみの中身を吸水前の高吸水性ポリマーにすることで、最初に湯船に浸した時から水を吸収して完全に膨らみぬいぐるみが完成するまでに数分かかる。この間、子供は湯船につかりながら、ぬいぐるみから尾ヒレが伸びたり・お腹が膨らんだり・中から頭や足が伸びて出てきたりと、見たり触ったりして遊ぶことで自然と湯船の中で時間を過ごすことができる。
【発明の効果】
【0008】
布でできたぺちゃんこのぬいぐるみが、湯船の中で膨らんでいく楽しさと、水面ギリギリを漂っている様は本物の生き物のようであり、触れてみると気持ちがいい玩具を提供することで子供が楽しく湯船の中で過ごすことができる。
【0009】
高吸水性ポリマーは保冷剤の材料でもあるので、夏場子供に外出時15℃程度の冷水を吸収させた本ぬいぐるみを持たせ、熱くなったらおでこや首筋に押し当てることで熱中症の予防をすることができる。
【0010】
通常のぬいぐるみは、中綿が詰まっているのでとてもかさばり持ち運びに不便であった。本発明品は、中身が数グラムの高吸水性ポリマーなので軽くてかさばらず、更に封筒に入れて持ち運ぶことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明品の構造図の一例である。
図2】亀のぬいぐるみの簡単な構造図の一例
図3】金魚のぬいぐるみの入浴前(図3-1)および入浴後(図3-2)の形状の変化例の説明図
図4】亀のぬいぐるみの入浴前(図4-1)および入浴後(図4-2)の形状の変化例の説明図
【符号の説明】
【0012】
1 布でできた形象物
2 目パーツ
3 背ヒレ
4 胸ヒレ
4a しぼんだ胸ヒレ
4b 開いた胸ヒレ
5 尾ヒレ
5a しぼんだ尾ヒレ
5b 開いた尾ヒレ
6 浮力をもつ材料
7 高吸水性ポリマー
8 亀の頭
8b 飛び出した亀の頭
9 亀の足
9b 飛び出した亀の足
10a しぼんだ口
10b 開いた口
11b 膨らんだ腹
図1
図2
図3
図4