IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ セルエーイーディー ライフ セーバー ピーティーワイ リミテッドの特許一覧

<>
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図1
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図2
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図3
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図4
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図5
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図6
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図7
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図8
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図9
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図10
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図11
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図12
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図13
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図14
  • 特開-携帯型単回使用自動体外式除細動器 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022017584
(43)【公開日】2022-01-25
(54)【発明の名称】携帯型単回使用自動体外式除細動器
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/39 20060101AFI20220118BHJP
【FI】
A61N1/39
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021184906
(22)【出願日】2021-11-12
(62)【分割の表示】P 2019571215の分割
【原出願日】2018-06-20
(31)【優先権主張番号】2017902350
(32)【優先日】2017-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(71)【出願人】
【識別番号】519451740
【氏名又は名称】セルエーイーディー ライフ セーバー ピーティーワイ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】テベル エロル
(72)【発明者】
【氏名】ケイシー ドノヴァン
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053BB04
4C053BB23
4C053JJ02
4C053JJ15
4C053JJ23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】容易なアクセスおよび迅速な展開のために構成される小型フォームファクタの携帯型自動体外式除細動器(AED)を提供する。
【解決手段】コントローラ、充電回路、およびそれぞれの対の電極パッドを使用してコンデンサを放電する放電回路を有する、小型フォームファクタの携帯型自動体外式除細動器(AED)が提供される。除細動器は、二分部において2つの部分に分離可能であり得る。各部分は、胸部との電気的接触のために、対応する上面にそれぞれの電極パッドを有してもよい。回路完成ワイヤは、2つの部分の間の電気回路を完成させ得る。除細動器は、隣接する両方の電極を覆う剥離層を備えてもよい。剥離層は、その周縁でボードに接着されている。そのため、圧力が二分部に適用されるとき、ボードは2つの部分にはめ込まれ、剥離層が部分から同時に剥離する。このようにして、除細動器は、単一の分断操作で迅速に展開することができる。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラと、
バッテリを使用して少なくとも1つのコンデンサを充電するために、前記コントローラによって制御される充電回路と、
それぞれの対の電極パッドを使用して前記コンデンサを放電するために、前記コントローラによって制御される放電回路と、
2つの部分を画定する二分部を有する分岐ボードであって、各部分が、その上面にそれぞれの電極パッドを有する、分岐ボードと、
前記電極を隣接して覆い、その周縁で前記ボードに接着する剥離層であって、前記二分部に圧力が適用されるとき、前記ボードが前記2つの部分に分離し、前記剥離層が前記2つの部分から同時に剥離し、前記コントローラは、前記2つの部分に分離された前記ボードを検出し、前記放電回路を制御して、前記電極パッドを介してカウンタショック波形を送達するように構成されている、剥離層と、を備える、携帯型自動体外式除細動器。
【請求項2】
前記電極パッドが、可撓性であり、前記2つの部分が、実質的に剛性であり、前記電極パッドは、前記それぞれの対向するその側縁が胸部の輪郭に自由に追従するように、前記二分部に隣接するその近位縁のそれぞれの部分に電気的に接続されている、請求項1に記載の除細動器。
【請求項3】
前記側縁をそれぞれの部分に保持する可撓性保持具をさらに備える、請求項2に記載の除細動器。
【請求項4】
前記剥離層が、導電性の少なくとも1つであり、集積回路完成配線を備え、前記剥離層は、前記部分が破壊し、前記胸部に接触するように反転されるときに、前記剥離層が前記部分を電気的に接続するように、前記部分の側縁に接続されたままである、請求項1に記載の除細動器。
【請求項5】
前記コントローラならびに充電および放電回路は、それぞれの電極パッドと部分との間に配置されている、請求項1に記載の除細動器。
【請求項6】
前記電極が、導電性ゲル層を備える、請求項1に記載の除細動器。
【請求項7】
前記充電回路が、第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを備え、前記コントローラが、前記第1のコンデンサを使用する正のステップ変化指数関数的減衰電流位相と、前記第2のコンデンサを使用する後続の負のステップ変化指数関数的減衰位相を送達するように、前記放電回路を制御するように構成されている、請求項1に記載の除細動器。
【請求項8】
前記放電回路が、前記第1のコンデンサに動作可能に結合された第1のスイッチと、前記第2のコンデンサに動作可能に結合された第2のスイッチと、を備え、前記放電回路は前記スイッチを順に動作させる、請求項7に記載の除細動器。
【請求項9】
前記位相の各々が、約1kVのピーク電圧振幅を有する、請求項7に記載の除細動器。
【請求項10】
前記第1のコンデンサが、前記第2のコンデンサのそれよりも大きい静電容量を有し、前記正のステップ変化指数関数的減衰電流位相が、前記負のステップ変化指数関数的減衰位相のそれよりも長い持続時間を有する、請求項7に記載の除細動器。
【請求項11】
前記第1のコンデンサが、約60μFであり、前記第2のコンデンサが、約20~60μFである、請求項7に記載の除細動器。
【請求項12】
前記正の指数減衰電流波形が、約6~9msの持続時間を有する、請求項7に記載の除細動器。
【請求項13】
コントローラと、バッテリを使用して少なくとも1つのコンデンサを充電するために、前記コントローラによって制御される充電回路と、それぞれの対の電極パッドを使用して前記コンデンサを放電するために、前記コントローラによって制御される放電回路と、2つの部分を画定する二分部を有する分岐ボードであって、各部分が、その上面にそれぞれの電極パッドを有する、分岐ボードと、前記電極を隣接して覆い、その周縁で前記ボードに接着する剥離層と、を備える、携帯型自動体外式除細動器を使用する方法であって、本方法は、
前記ボードの後ろの側縁を両手の人指し指で保持することと、両手の親指を使って前記二分部に圧力を適用し、前記ボードを前記2つの部分に分離し、各部分を各々約180°回転させ、前記剥離層を前記2つの部分から剥離して、前記電極パッドを露出させることと、を含む、方法。
【請求項14】
前記方法が、前記部分を離して、前記剥離層を両方の部分から引き離すことをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記剥離層が、導電性であり、前記方法が、前記剥離層を前記部分の縁の間に電気的に接続したままにしておくこと、をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型自動体外式除細動器(AED)に関する。
【背景技術】
【0002】
除細動は、心室細動(VF)および非灌流性心室頻拍(VT)などの生命を脅かす心不整脈の治療である。
【0003】
自動体外式除細動器(AED)は、心臓に電流(カウンタショックと称される)を送達し、心臓は筋肉を分極し、不整脈では、洞房結節が正常な洞調律を再確立することを可能にする。
【0004】
OECD諸国では、1平方キロメートルあたり、およそ1つのAEDデバイスしか利用可能ではないと推定されている。さらに、そのようなAEDデバイスは大きく、高価で、ときにはそれぞれ2000ドルを超え、さらに、定期的なメンテナンス、テスト、および較正が必要である。
【0005】
そのため、生存率を改善するためには、より容易にアクセス可能な携帯型AEDデバイスが必要である。
【0006】
本発明は、先行技術の欠点の少なくともいくつかを克服または実質的に改善する、携帯用、軽量、小型、単回使用であって、比較的安価なAEDデバイスを提供するか、少なくとも代替を提供しようとするものである。
【0007】
US2014/0107718A1(HEARTLIFE TECHNOLOGY、LLC)2014年4月17日(以下D1と称される)は、スマートフォンのヘッドフォンジャックとインターフェース接続することができるスマートフォン用の自動除細動器モジュールの付属品を開示している。実施形態において、モジュールは、各々が除細動器パッドを有する2つの結合部材に分裂され得る電話ケースの形態をとる。
【0008】
US2009/0240297A1(SHAVIT他)2009年9月24日(以下、D2と称される)も同様に、適用のために携帯電話デバイスから分解される除細動器ユニットおよび第2の電子パッドを開示している。
【0009】
US2016/0271408A1(CARDIOSPARK LLC)2016年9月22日(以下、D3と称される)は、カウンタショックを送達するために2つの部品に分離可能な任意のハウジングを有する携帯型自動除細動器ユニットを同様に開示している。
【0010】
本明細書で先行技術情報が参照される場合、そのような参照は、その情報は、オーストラリアまたは任意の他の国における当該技術分野の共通の一般知識の一部を形成することの承認を構成しないことを理解されたい。
【発明の概要】
【0011】
本明細書では、容易なアクセスおよび迅速な展開のために構成される小型フォームファクタの携帯型自動体外式除細動器(AED)が提供される。
【0012】
除細動器は、コントローラと、バッテリを使用して少なくとも1つのコンデンサを充電
するようにコントローラによって制御される充電回路と、を備えている。除細動器は、電極パッドのそれぞれの対を使用してコンデンサを放電するようにコントローラによって制御される放電回路をさらに備えている。
【0013】
一実施形態では、除細動器は、迅速な展開に特に適しており、除細動器は、二分部(bisection)において2つの部分に分離可能なボードを備える。各部分は、胸部との電気的
接触のために、対応する上面にそれぞれの電極パッドを有してもよい。回路完成ワイヤは、2つの部分の間の電気回路を完成させ得る。
【0014】
除細動器は、隣接する両方の電極を覆う剥離層を備えてもよい。剥離層は、その周縁でボードに接着されている。そのため、圧力が二分部に適用されるとき、ボードは2つの部分にはめ込まれ、剥離層が部分から同時に剥離する。このようにして、除細動器は、単一の分断操作で迅速に展開することができる。
【0015】
二分部に隣接する電極の近位縁は、電気接続スタブを介してボードのそれぞれの部分に電気的に接続され得、その反対側のそれぞれの遠位縁は、パッドの電気的接続を強化するために胸部の輪郭により密接に追従するように、それぞれの部分の遠位端から自由に遠ざかる。横方向の可撓性保持具は、電極パッドの縁を部分のそれぞれの縁に保持してもよい。実施形態では、剥離層は、導電性であり、ボードの側縁に接続されたままであり、個別の接地線の必要性をなくす。
【0016】
実施形態では、充電回路は、正のステップ変化指数関数的減衰位相と、それに続く負のステップ変化指数関数的減衰位相を含む二相性波形を送達するように構成されている。この実施形態によれば、充電/放電回路は、コンデンサの両極性を逆にする必要がないため、充電回路のスイッチング要件を簡素化する一対のコンデンサを備えることができ、それにより、通常、かさばって比較的高価な絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)を必要とする高電流スイッチングを回避する。そのため、この二重コンデンサバンク充電/放電回路は、小型フォームファクタの携帯型パッケージング要件に特に適した、より小型の除細動器デバイスを可能にする。
【0017】
一態様によれば、コントローラと、バッテリを使用して少なくとも1つのコンデンサを充電するために、コントローラによって制御される充電回路と、それぞれの対の電極パッドを使用してコンデンサを放電するために、コントローラによって制御される放電回路と、2つの部分を画定する二分部を有する分岐ボードであって、各部分が、その上面にそれぞれの電極パッドを有する、分岐ボードと、電極を隣接して覆い、その周縁でボードに接着する剥離層であって、二分部に圧力が適用されるとき、ボードが2つの部分に分離し、剥離層が2つの部分から同時に剥離し、コントローラは、2つの部分に分離されたボードを検出し、放電回路を制御して、電極パッドを介してカウンタショック波形を送達するように構成されている、剥離層と、を備える、携帯型自動体外式除細動器が提供される。
【0018】
電極パッドは、可撓性であり得、2つの部分は、実質的に剛性であり得、電極パッドは、それぞれの対向するその側縁が胸部の輪郭に自由に追従するように、二分部に隣接するその近位縁のそれぞれの部分に電気的に接続され得る。
【0019】
除細動器は、側縁をそれぞれの部分に保持する可撓性保持具をさらに備え得る。
【0020】
剥離層は、導電性の少なくとも1つであり得、集積回路完成配線を備え、剥離層は、部分が破壊され、胸部に接触するように反転され得るときに、剥離層が部分を電気的に接続するように、部分の側縁に接続されたままである。
【0021】
コントローラならびに充電および放電回路は、それぞれの電極パッドと部分との間に配置されてもよい。
【0022】
電極は、導電性ゲル層を備えてもよい。
【0023】
充電回路は、第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを備え、コントローラは、第1のコンデンサを使用する正のステップ変化指数関数的減衰電流位相と、第2のコンデンサを使用する後続の負のステップ変化指数関数的減衰位相を送達するように、放電回路を制御するように構成され得る。
【0024】
放電回路は、第1のコンデンサに動作可能に結合された第1のスイッチと、第2のコンデンサに動作可能に結合された第2のスイッチと、を備え、放電回路は、スイッチを順に動作させる。
【0025】
位相の各々が、約1kVのピーク電圧振幅を有する。
【0026】
第1のコンデンサは、第2のコンデンサのそれよりも大きい静電容量を有し得、正のステップ変化指数関数的減衰電流位相は、負のステップ変化指数関数的減衰位相のそれよりも長い持続時間を有し得る。
【0027】
第1のコンデンサは、約60μFとすることができ、第2のコンデンサは、約20~60μFとすることができる。
【0028】
正の指数関数的減衰電流波形の持続時間は、約6~9ミリ秒であり得る。
【0029】
別の態様によれば、コントローラと、バッテリを使用して少なくとも1つのコンデンサを充電するために、コントローラによって制御される充電回路と、それぞれの対の電極パッドを使用してコンデンサを放電するために、コントローラによって制御される放電回路と、2つの部分を画定する二分部を有する分岐ボードであって、各部分が、その上面にそれぞれの電極パッドを有する、分岐ボードと、電極を隣接して覆い、その周縁でボードに接着する剥離層と、を備える、携帯型自動体外式除細動器を使用する方法であって、本方法は、ボードの後ろの側縁を両手の人指し指で保持することと、両手の親指を使って二分部に圧力を適用し、ボードを2つの部分に分離し、各部分を各々約180°回転させ、剥離層を2つの部分から剥離して、電極パッドを露出させることと、を含む、携帯型自動体外式除細動器を使用する方法が提供されている。
【0030】
この方法は、部分を離して、剥離層を両方の部分から引き離すことをさらに含む。
【0031】
代替的に、剥離層は、導電性であってもよく、本方法は、剥離層を部分の縁の間に電気的に接続したままにしておくことをさらに含んでもよい。
【0032】
これに関して、充電回路は、一対のコンデンサを備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本発明の範囲内に含まれ得る任意の他の形態にもかかわらず、ここでは、本開示の好ましい実施形態は、添付の図面を参照して、例としてのみ記載される。
【0034】
図1】実施形態による携帯型自動体外式除細動器の構成部品の機能概略図を示す。
【0035】
図2】実施形態による携帯型自動体外式除細動器の様々な動作コントローラの機能概略図を示す。
【0036】
図3】実施形態による単回使用除細動器パッケージングを例示する。
【0037】
図4図3の実施形態の除細動器の展開を例示する。
図5図3の実施形態の除細動器の展開を例示する。
【0038】
図6】胸部にわたる除細動器の部分の配置を例示する。
【0039】
図7】単一のコンデンサ充電/放電回路を例示する。
【0040】
図8】好ましい実施形態による二重コンデンサ充電/放電回路を例示する。
【0041】
図9】好ましい実施形態による二相性カウンタショック電流波形を例示する。
【0042】
図10】実施形態によるさらなる単回使用除細動器パッケージングを例示する。
【0043】
図11図10の実施形態の除細動器の展開を示す側面図を例示する。
図12図10の実施形態の除細動器の展開を示す側面図を例示する。
図13図10の実施形態の除細動器の展開を示す側面図を例示する。
図14図10の実施形態の除細動器の展開を示す側面図を例示する。
【0044】
図15】回路完成ワイヤの必要性を否定している、図10の実施形態の変形例を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1は、自動体外式除細動器(AED)100の機能概略図を示す。除細動器100は、その動作を制御するためのコントローラ101を備えている。コントローラ101は、バッテリ104を使用して一対のコンデンサ103を充電し得る充電回路102を制御し得る。
【0046】
コントローラ101は、放電回路105をさらに制御することができ、放電回路105は、充電されたコンデンサ103を一対の電極パッド106を介して放電し、カウンタショック電流を送達することができる。
【0047】
実施形態では、除細動器100は、その間の弱化二分部109において2つの部分108に分離可能なボード107を備えてもよい。コントローラ101は、二分部109にわたって作動する破断センサ110を使用して、部分108の分離を検出することができる。各部分108は、カウンタショックを送達するために胸部にわたって配置され得る個別の電極パッド106を備える。回路完成ワイヤ110は、部分108を電気的に接続することができる。
【0048】
実施形態では、コントローラ101は、アナログ回路を備える。しかしながら、別の実施形態では、コントローラ101は、コントローラ101の動作を制御するためのコンピュータプログラムコード命令を内部に有するメモリを有する低電力マイクロプロセッサを有する。
【0049】
実施形態では、ユーザインターフェース111は、情報をユーザに出力し、ユーザインターフェース入力を受信するために、コントローラ101とインターフェース接続し得る。このようにして、ユーザインターフェース111は、除細動の適切な適用に関してユー
ザに指示し、ユーザの応答を受信することができる。実施形態では、ユーザインターフェース111は、指示音声の出力のための音声出力デバイスを備えてもよい。実施形態では、ユーザインターフェース111は、指示情報の出力用の小型フォームファクタLEDデジタルディスプレイなどのデジタルディスプレイを備えてもよい。ユーザインターフェース111は、ユーザインターフェース命令を受信するための複数の制御ボタンおよび/またはデジタルディスプレイ触覚オーバーレイのうちの少なくとも1つをさらに備えることができる。
【0050】
実施形態において、除細動器100は、短距離Bluetooth(登録商標)インターフェース、長距離GSM(登録商標)データネットワークなどのコンピューターデータネットワークにわたってデジタルデータを送信および受信するためのデータインターフェース112を備えてもよい。データインターフェース112は、除細動器100の動作を示すデータ、および心電計(ECG)統計、波形、位置情報(GPS受信機を使用して決定され得るものなど、図示しない)などの追加情報を送信するように構成され得る。
【0051】
実施形態では、除細動器100は、携帯電話デバイス113とインターフェース接続し得る。携帯電話デバイス113は、除細動器100に関連する機能を実装するためのソフトウェアアプリケーション114を実行することができる。携帯電話デバイス113は、除細動器100のI/Oインターフェース117の有線インターフェース115(USBなど)またはワイヤレスインターフェース116(Bluetoothワイヤレスインターフェースなど)とインターフェース接続することができる。
【0052】
図2は、携帯電話デバイス113と、除細動器100の様々な構成部品との間の相互作用を例示する。
【0053】
見て分かるように、モバイルデバイス113は、デジタルデータを処理するためのプロセッサ118と、システムバス120にわたってそれに動作可能に結合されたメモリデバイス119と、を備える。メモリデバイス119は、使用中のプロセッサ118によってフェッチ、デコード、および実行されるコンピュータプログラムコード命令を備える。モバイルデバイス130は、GSMネットワーク122にわたってデータを送信および受信するためのネットワークインターフェース121をさらに備えてもよい。さらに、モバイルデバイス113は、除細動器100の様々な構成部品とインターフェース接続するためのI/Oインターフェース117を備えてもよい。
【0054】
メモリデバイスは、ソフトウェアアプリケーション114が実行されるオペレーティングシステム123を備えてもよい。例示の便宜上、ソフトウェアアプリケーション114のコンピュータプログラムコード命令は、様々な制御モジュールに分割されたものとして示されている。これに関して、コントローラは、コンデンサ103を充電するために充電回路102を制御する充電コントローラ124を備えてもよい。コントローラは、除細動器100の起動を制御する起動コントローラ125をさらに備えてもよい。実施形態では、起動コントローラ125は、部分108の分離を検出するように破断センサ110とインターフェース接続してもよい。次に、起動コントローラ125は、バッテリ104を使用してコンデンサ103を充電するように充電コントローラ124を制御してもよい。
【0055】
実施形態では、起動コントローラ125は、電極パッド106間の抵抗を監視することができる。例えば、以下に記載するように除細動器が2つの部分に剥離または破壊されるとき、起動コントローラ125は電極パッド106間の導電性の損失を検出し、したがって充電コントローラ124を制御してコンデンサ103の充電を開始することができる。その後、電極パッド106が胸部に配置されたことを示す抵抗範囲内の電極パッド106間の導電率を検出するとき、起動コントローラは、除細動コントローラ126を制御して
放電回路105を制御し、電極パッド106を介してコンデンサ103を放電させることができる。
【0056】
監視コントローラ127は、治療可能なリズムを検出し、それに応じて除細動コントローラ126を制御することができるように、電極パッド106を介してECG信号を監視してもよい。
【0057】
通信コントローラ128はさらに、除細動器100のネットワークインターフェース121またはデータインターフェース112にわたってデータを送信および受信し得る。実施形態では、通信コントローラ128は、位置情報、患者識別情報、および第1の応答者に関連する同様のものを含む、除細動器100を示すデータを送信してもよい。さらに、通信コントローラ128は、リモート診断支援のために、波形、統計などのECG診断情報を送信することができる。
【0058】
指示コントローラ129はさらに、指示情報を出力し、ユーザ応答を受信するために、ユーザインターフェース111または代替的にモバイルデバイス113のユーザインターフェースとインターフェース接続し得る。例えば、指示コントローラ129は、電極パッド112の配置に関してユーザに指示し、充電回路102がコンデンサ103を充電したときにユーザに通知し、したがって放電が起こっているときに除細動の状態、正常な洞調律などの再確立などを明確にすることができる。
【0059】
各段階で、ユーザは、電極を正しく配置されたことの確認、明確にしたことの確認などの応答を入力してもよい。そのようなユーザインターフェース応答は、除細動器100のユーザインターフェース111またはモバイルデバイス113自体のボタンまたは触覚オーバーレイとの触覚相互作用を介してもよい。実施形態では、指示コントローラ129は、口頭のユーザインターフェースフィードバックを可能にするように、音声によるテキスト認識を用いてもよい。
【0060】
図2において、コントローラは、モバイルデバイス113によって実装されているものとして記載されているが、除細動器100の実施形態では、付随するモバイルデバイス113なしでスタンドアロンアプリケーション用に構成されてもよく、したがって、除細動器100自体が、関連するコントローラを有するメモリデバイスを備えてもよいことに留意されたい。
【0061】
図3は、一実施形態による単回使用除細動器100の側面図を例示する。図4は、その平面図を例示する。
【0062】
この実施形態によれば、除細動器100は、剥離層130を備え、具体的には、一対の剥離層130は、2つの部分108に剥離されてもよい。
【0063】
示されるように、除細動器100は、コントローラ101、放電回路105、充電回路102、バッテリ104、コンデンサ103などを備え得る様々な平面電気部品131を備える。図4に示されているように、構成部品103は、除細動器100の厚さを最小化するように平面内で互いに適合し得る。さらに示されるように、除細動器は、電極パッド106を備える。見て分かるように、電極パッド106は、胸部への電気接続を強化するために除細動器100のかなりの表面積を占める。導電性ゲル132の層は、各パッド106を覆い、電気的接続を強化してもよい。
【0064】
除細動器100は、2つの部分108を電気的に接続する回路完成ワイヤ110をさらに備える。
【0065】
実施形態では、内蔵容量層153(金属箔およびその間の好適な誘電材料など)は、コンデンサ103の形態をとるか、またはその容量性容量を強化するように、電荷を蓄積するように剥離層130の上、下または周囲に位置することができる。この実施形態では、様々な構成部品103は、そこからのエネルギーの排出のために、これらの内蔵容量層153に電気的に接続されたままである。
【0066】
図4は、下部剥離層130Bから上部剥離層130Aを剥離して、その間に電極パッド106を露出させることを例示する。
【0067】
図5は、2つの部分108の分離およびそれぞれの電極パッド106の露出を例示する。
【0068】
図6は、心臓135にわたってカウンタショック電流134を送達するための、胸部133にわたる部分110の配置を例示する。各部分110は、回路完成ワイヤ110によって電気的に接続され得る。
【0069】
図9は、好ましい実施形態による除細動器100により送達された二相性波形のカウンタショック電流136を例示する。カウンタショック電流136は、約1kVの振幅を有する正のステップ変化指数関数的減衰電流位相137を含む。ほぼゼロで、電流136は、約-1kVのステップ変化負の指数関数的減衰波形位相138をさらに含む。
【0070】
図7は、単一のコンデンサ140と、単一のコンデンサ140と電極パッド106とをインターフェース接続する双投絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)スイッチング141と、を備える、単一のコンデンサ回路139を例示する。スイッチング140は、電極パッド106に適用される両極性を反転させて二相性波形136を達成するように、単一のコンデンサ140の放電の途中で切り替えるように制御され得る。
【0071】
しかしながら、好ましい実施形態によれば、除細動器106は、第1のコンデンサ103Aおよび第2のコンデンサ103B、またはコンデンサの第1および第2のバンクを備える一対のコンデンサ103を備える二重コンデンサ回路142を用いる。
【0072】
充電回路102は、図示のように両極性に対して直列にコンデンサ103Aおよび103Bの両方を充電することができる。第1の電極106Aは、コンデンサ103間に接続されてもよい。
【0073】
二相性波形136の送達中、放電回路105は、正の指数関数的減衰電流137が第2の電極106Bと第1の電極106Aとの間に適用されるように正の波形スイッチ143を閉じるように構成され得る。
【0074】
実施形態において、第1のコンデンサ103Aは約60μFであってもよく、したがって、放電回路106は、正の指数関数的減衰電流位相137が0Vに近づくような時間まで、図9に実質的に示されるように約7.7ミリ秒の間、正の波形スイッチ143を閉じるように構成されてもよい。
【0075】
そのとき、またはその付近で、放電回路105は、負の波形スイッチ144を閉じて、第2の電極106Bから第1の電極106Aに負の指数関数的減衰電流位相138を適用するようにさらに構成され得る。放電回路105は、負の波形スイッチ144を閉じるときに正の波形スイッチ143を開くことができる。
【0076】
実施形態では、第2のコンデンサ103Bは、約20~60μFなど、第1のコンデンサ103Aの静電容量よりも小さい静電容量を有してもよい。第2のコンデンサ103は、例えば、負の指数関数的減衰電流138の持続時間がそれぞれ約3.8、5、および6.2ミリ秒となるように、30、40または50μFを含むことができる。
【0077】
図10は、除細動器100が分岐ボード107を備え、分岐ボード107が携帯電話ケース145とインターフェース接続するように構成される実施形態を例示する。この実施形態によれば、携帯電話ケース145は、分岐ボード107が収容される後部収容部146を備える。実施形態では、ボード107は、長さが約70mm、幅が60mm、厚さが2.5mmの寸法を含むことができる。後部収容部146は、ボード107の対応する電気および/またはデータインターフェースポート148とインターフェース接続することができる、内側に突出する電気および/またはデータ接続147を有することができる。
【0078】
使用に必要な場合、基板107は、ケースの端部を曲げたり、基板107をそこからスライドさせたりするなどして、ケース145から取り外すことができる。上記で示唆したように、ケース145から取り外されると、除細動器100は、ワイヤレスインターフェース116を介してケース145内のモバイルデバイス113とインターフェース接続して、その様々な動作態様を制御することができる。
【0079】
図11は、図10の実施形態による除細動器100の断面立面図を例示する。2つの部分108およびそれらの間の二分部109を備える分岐ボード107が示されている。二分部109は、曲げられたときに、ボード107が2つの構成部分108にはめ込まれるように、ボード107内に脆弱線を含むことができる。
【0080】
除細動器100は、第1のコンデンサ103および第2のコンデンサ103Bをさらに備えてもよい。
【0081】
除細動器100は、コントローラ101と、充電回路102および放電回路105とをさらに備えてもよい。
【0082】
電極パッド106は、部分108の上、および実施形態では、示される様々な構成部品の上に存してもよい。電気接続スタブ149は、電極パッド106の近位縁を電気的に接続することができる。
【0083】
電極パッド106は、以下に記載する方法で曲がることができる可撓性の箔パッドであってもよい。これに関して、その遠位縁は、図11に引っ込められて示された可撓性保持具150を備えてもよい。除細動器100は、電極106を覆う剥離層130をさらに備えてもよい。上記で示唆したように、導電性ゲル層132は電極106を覆うことができる。
【0084】
図12は、ボード107を境界109で2つの部分108にはめ込む、二分部109に適用された圧力151を例示する。回路完成ワイヤ110は、このように破壊されたときに、部分108間の電気接続を維持することができる。
【0085】
図12から分かるように、部分108の破断により、剥離層130が電極106から自然に剥離する。具体的には、図13は、剥離層130が、第2の部分108Bからその接着縁151から完全かつ容易に引き出されるように、第1の部分108Aからの第2の部分108Bの180°回転を例示する。第1の部分108Aは、剥離層130を他の粘着性縁151Aから完全に取り外すように同様に配向されてもよい。見て分かるように、回路完成ワイヤ110は、この操作に十分な長さを有する。実施形態では、回路完成ワイヤ
110は、約20cm以上の長さを含むことができる。
【0086】
図14は、部分108の反転と、胸部133の上への間隔を空けた配置を例示する。見て分かるように、回路完成ワイヤ110は、心筋135を通る二相性波形電流136の電気回路を完成させる。
【0087】
図14からさらに分かるように、可撓性電極パッド106は、バッキング部分108の平面的性質にもかかわらず、胸部133の湾曲と整列するように可撓性である。具体的には、可撓性電極パッド106は、その近位端の電気接続スタブ149によってバッキング部分108に電気的に接続され、胸部輪郭がその遠位縁152への動き許容差に追従することを可能にする。
【0088】
図14から理解され得るように、可撓性保持具150は、可撓性電極パッド106の遠位縁を保持するために緊張している。
【0089】
図15は、剥離層130自体が導電性であるか、または一体的に形成された回路完成ワイヤ110を備える実施形態を例示する。この実施形態によれば、剥離層130は、ピン部分108の横方向の接着縁151に接着したままであり、それらの間の電気回路を完成させる。この構成は、上記のような個別の回路完成ワイヤ110の必要性を否定する。
【0090】
片手運動での除細動器100の迅速な展開は、両手の人差し指で保持し得るボード107の後縁を保持することと、ボード107を2つの部分に分けるように、親指を反対に使用して、二分部109においてボード107に圧力を適用することと、を含み得る。運動は、電極パッド106を胸部133に露出させるように剥離層130を剥離するため、各部分108をおよそ180°まで回転させ続けることができる。図15の実施形態では、導電性剥離層130は、その縁151で電気的に接続されたままであり、回路を完成させる。
【0091】
そのため、この迅速な展開動作により、除細動器100は、意識喪失の前の心臓発作の犠牲者によっても適用される可能性があり、迅速に適用されることが可能になる。
【0092】
さらなる実施形態では、除細動器は、二分部109の両側に配置された2つのPCBボードセクションを備える長方形のハウジング内に提供されてもよい。約80mm×164mmの面積を有する実質的に正方形の錫ベースの電極106は、その上部に位置し、ピンホールビアを介してPCBボードの電気接続に接続し得る。垂直カラムは、PCBボードを電極に機械的に接続し得る。ヒドロゲル層は、電極106およびさらにその上の剥離カバー130の上にあってもよい。
【0093】
PCBボードの下に様々な電子部品を配置し、その反対側が電極、ヒドロゲル層、および剥離カバー130に対して同じ高さで平らに存するようにすることができる。さらに、コンデンサ、バッテリなどのより大きなサイズの構成部品は、プリント回路基板の横方向に隣接することを含め、PCBボードの下、およびハウジングの背面の裏側に位置してもよい。二分部109に隣接するハウジングの内面は、回路完成ワイヤ110が引っ張られる開口部を備え得る隔壁を備えることができる。具体的には、ハウジングの上縁でハウジングに適用される圧力154は、隔壁の間のハウジングの下側を分断させ、そうする間に、回路完成ワイヤ110がそこから引っ張られる。
【0094】
前述の説明は、説明目的のために、具体的な命名法を使用して、本発明の完全な理解を提供した。しかしながら、本発明を実施するために具体的な詳細が必要でないことは当業者には明らかであろう。したがって、本発明の具体的な実施形態の前述の説明は、例示お
よび説明の目的で提示されている。それらは、網羅的であること、または開示された精密な形態に本発明を限定することを意図しておらず、明らかに、上記の教示を考慮して、多くの改変および変形が可能である。実施形態は、本発明の原理およびその実際の用途を最良に説明するために選択および記載され、それにより、当業者が、企図される特定の使用に適している様々な改変を伴って、本発明および様々な実施形態を最良に利用することを可能にする。以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物が本発明の範囲を定義することが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2021-12-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型単回使用自動体外式除細動器であって、除細動器は、展開前の状態においてユニットの全体を定義する2つの部分を含み、除細動器の2つの部分は、
コントローラと、
充電回路と、
放電回路と、
一対の電極パッドであり、それぞれの電極パッドは、前記展開前の状態において一対の電極パッドが互いに隣接するように前記2つの部分のそれぞれの上面にある、一対の電極パッドと、
を備え、
前記除細動器は、隣接する電極パッドの両方を覆う剥離層をさらに備え、
前記コントローラは、前記充電回路によってバッテリを使用して少なくとも1つのコンデンサを充電し、前記放電回路によって少なくとも1つの前記コンデンサを放電して、前記一対の電極パッドによる除細動カウンタショックを提供するように動作可能であり、
展開状態では、前記ユニットの全体は二分部において前記2つの部分に分離可能であり、各部分は前記一対の電極パッドの関連する1つを有する、携帯型単回使用自動体外式除細動器。
【請求項2】
前記2つの部分は実質的に同じサイズである、請求項1に記載の除細動器。
【請求項3】
前記除細動器は、前記二分部にわたって作動し、前記二分部での前記2つの部分の分離を感知する破断センサを、前記2つの部分の間に一体的に備え、少なくとも1つの前記コンデンサを充電するための前記コントローラの動作は、前記除細動器が前記二分部において前記2つの部分に分離することを検出する前記破断センサに依存している、請求項1または2に記載の除細動器。
【請求項4】
前記展開前の状態において、前記2つの部分のそれぞれの前記上面は、互いに横方向に隣接し、前記一対の電極パッドもまた互いに横方向に隣接する、請求項1から3のいずれか一項に記載の除細動器。
【請求項5】
前記展開前の状態において、前記2つの部分のそれぞれの前記上面は実質的に同じ平面内で隣接し、前記一対の電極パッドもまた実質的に同じ平面内で隣接する、請求項1から3のいずれか一項に記載の除細動器。
【請求項6】
前記電極パッドはそれぞれ、前記2つの部分のそれぞれの対応する前記上面の領域の実質的な全体を占める、請求項1から5のいずれか一項に記載の除細動器。
【請求項7】
前記除細動器は、前記2つの部分の間の電気回路を完成させるための回路完成配線をさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の除細動器。
【請求項8】
前記除細動器は、バッテリと、前記コントローラと、前記充電回路と、前記放電回路と、前記一対の電極とをさらに備え、前記バッテリは、前記2つの部分の一部として構成される平面構成で互いに適合する、請求項1から7のいずれか一項に記載の除細動器。
【請求項9】
携帯型単回使用自動体外式除細動器を提供する方法であって、除細動器は2つの部分を含み、2つの部分は、展開前の状態においてユニットの全体を定義し、展開状態において、前記ユニットの全体を二分部において分離することによって2つの別個の部分を定義し、除細動器の2つの部分は、
コントローラと、
充電回路と、
放電回路と、
一対の電極パッドであり、それぞれの電極パッドは、前記展開前の状態において一対の電極パッドが互いに隣接するように前記2つの部分のそれぞれの上面にある、一対の電極パッドと、
を備え、
前記除細動器は、隣接する電極の両方を覆う剥離層をさらに備え、
方法は、
前記除細動器を前記二分部において前記2つの部分に分離するステップと、
前記剥離層を前記2つの部分から剥離して前記一対の電極パッドを露出させるステップと、
を含む、方法。
【請求項10】
前記除細動器を前記二分部において前記2つの部分に分離するステップと、前記剥離層を前記2つの部分から剥離して前記一対の電極パッドを露出させるステップとが実質的に同時に行われる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記剥離層を除去して前記一対の電極パッドを露出させるステップが、前記2つの部分を離して両方の部分から前記剥離層を分離することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記コントローラは、前記充電回路によってバッテリを使用して少なくとも1つのコンデンサを充電し、前記放電回路によって少なくとも1つの前記コンデンサを放電して、前記一対の電極による除細動パルスを提供するように動作可能である、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【外国語明細書】