(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022181394
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】巻取りボビン、巻取り機、及びロープ付き巻取り機
(51)【国際特許分類】
B65H 75/38 20060101AFI20221201BHJP
【FI】
B65H75/38 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088311
(22)【出願日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】594156802
【氏名又は名称】丸三産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】中島 喜代典
【テーマコード(参考)】
3F068
【Fターム(参考)】
3F068AA14
3F068BA07
3F068CA02
3F068DA05
3F068EA02
3F068FA01
3F068HA03
3F068HA07
3F068HB11
3F068HB13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】長尺物の巻き取りや引き出しをスムーズに行うことができる巻取りボビン、巻取り機、及びロープ付き巻取り機を提供する。
【解決手段】巻取りボビン1は、支持部4に回転可能に支持されて、長尺物12を巻き取り及び引き出すためのものであって、長尺物が巻かれる巻取り軸と、該巻取り軸の両端に設けられて互いに対向する一対の円盤部3、3と、を備え、巻取り軸は、回転軸と、該回転軸から径方向に突出する少なくとも3枚のリブと、を有し、リブは、所定の突出高さを有して、一対の円盤部3、3の一方から他方まで連続して設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部に回転可能に支持されて、長尺物を巻き取り及び引き出すための巻取りボビンであって、
前記長尺物が巻かれる巻取り軸と、該巻取り軸の両端に設けられて互いに対向する一対の円盤部と、を備え、
前記巻取り軸は、回転軸と、該回転軸から径方向に突出する少なくとも3枚のリブと、を有し、
前記リブは、所定の突出高さを有して、前記一対の円盤部の一方から他方まで連続して設けられていることを特徴とする巻取りボビン。
【請求項2】
前記リブは、4枚のリブから構成され、
前記4枚のリブは、前記回転軸の周りに等間隔をあけて突出していることを特徴とする請求項1に記載の巻取りボビン。
【請求項3】
請求項1または2に記載の巻取りボビンと、
該巻取りボビンを回転可能に支持する支持部と、を備えたことを特徴とする巻取り機。
【請求項4】
複数の苗を定植する際に用いられるロープ付き巻取り機であって、
請求項3に記載の巻取り機と、
該巻取り機の前記巻取りボビンに巻き取られる長尺物と、を備え、
前記長尺物は、ロープと、該ロープに所定間隔をあけて付与されたマーカーと、を有して構成されていることを特徴とするロープ付き巻取り機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻取りボビン、巻取り機、及びロープ付き巻取り機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホース等の長尺物を巻取ドラムに巻き取り、或いは送り出すための巻取装置が使用される場合がある(例えば、特許文献1参照)。この巻取装置は、左右の支持脚と、この支持脚に回転軸を介して設けた巻取ドラムと、前記回転軸の一端側に設けた操作ハンドルと、前記回転軸の他端側に設けた水源からの供給部と、前記支持脚の上端側に掛け渡して設けた把手などから構成されている。このような従来の巻取装置を用いてホースを巻取りドラムに巻き付ける際には、一方の手で操作ハンドルを操作して巻取ドラムを回転させつつ、他方の手でホースを案内し、ホースを巻取ドラムの軸方向一端から他端側に振り分けて巻き付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の巻取ドラムは直円筒形状であり、巻取ドラムを回転させて巻取ドラムの軸方向一端から他端側にホース等のホースを巻き取っていく際にホースが規則正しく巻かれていない状態、いわゆる乱巻きが生じる場合があった。この場合には、巻取ドラムに巻き取られたホース(長尺物)をスムーズに引き出せない場合があった。
【0005】
本発明の目的は、長尺物の巻き取りや引き出しをスムーズに行うことができる巻取りボビン、巻取り機、及びロープ付き巻取り機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、以下の本発明によって解決される。
即ち、本発明は、支持部に回転可能に支持されて、長尺物を巻き取り及び引き出すための巻取りボビンであって、前記長尺物が巻かれる巻取り軸と、該巻取り軸の両端に設けられて互いに対向する一対の円盤部と、を備え、前記巻取り軸は、回転軸と、該回転軸から径方向に突出する少なくとも3枚のリブと、を有し、前記リブは、所定の突出高さを有して、前記一対の円盤部の一方から他方まで連続して設けられていることを特徴とする巻取りボビンである。
【0007】
即ち、巻取りボビンは、長尺物が巻かれる巻取り軸と、該巻取り軸の両端に設けられて互いに対向する一対の円盤部と、を備え、巻取り軸は、棒状の回転軸と、該回転軸から径方向に突出する少なくとも3枚のリブと、を有し、3枚のリブは、所定の突出高さを有して、一対の円盤部の一方から他方まで連続して設けられている。これによれば、長尺物が巻取り軸に巻かれる際に、長尺物が巻取り軸の各リブに点接触することで、長尺物にテンションがかかり難くなるから、巻き癖が抑制されつつ、長尺物が巻取り軸に規則正しく巻き取られる。これにより、長尺物の巻き取りや引き出しをスムーズに行うことができる。
【0008】
また、リブは、4枚のリブから構成され、4枚のリブは、回転軸の周りに等間隔をあけて突出していることが好ましい。これによれば、長尺物が巻取り軸に規則正しく巻き取られることにより、より一層、長尺物の巻き取りや引き出しをスムーズに行うことができる。
【0009】
また、本発明は、巻取りボビンと、該巻取りボビンを回転可能に支持する支持部と、を備える。これによれば、巻取りボビンと、該巻取りボビンを回転可能に支持する支持部と、を備え、巻取りボビンの回転に伴って、長尺物が巻取り軸に規則正しく巻き取られることにより、長尺物の巻き取りや引き出しをスムーズに行うことができる。
【0010】
また、本発明は、複数の苗を定植する際に用いられるロープ付き巻取り機であって、巻取り機と、該巻取り機の前記巻取りボビンに巻き取られる長尺物と、を備え、長尺物は、ロープと、該ロープに所定間隔をあけて付与されたマーカーと、を有して構成されている。これによれば、苗を定植する際に、ロープ付き巻取り機を土壌に設置し、巻取り機からロープを引き出して、マーカーが付与された位置に苗を植えることにより、苗を一定の間隔をあけて定植することができる。即ち、ロープ付きマーカーの巻き取りや引き出しをスムーズに行うことができるから、苗を一定の間隔をあけて定植する際の利便性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、長尺物の巻き取りや引き出しをスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施の形態にかかるロープ付き巻取り機を示す斜視図である。
【
図2】前記ロープ付き巻取り機の使用状態を示す概念図である。
【
図3】前記ロープ付き巻取り機を構成する巻取りボビンを示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右方から見た側面図である。
【
図4】(A)は
図3(C)中のI-I線に沿う断面図であり、(B)は
図4(A)中のII-II線に沿う断面図である。
【
図5】前記巻取りボビンにマーカー付きロープが巻かれる様子を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施の形態にかかるロープ付き巻取り機11を、
図1~5を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかるロープ付き巻取り機11を示す斜視図である。
図2は、前記ロープ付き巻取り機11の使用状態を示す概念図である。
図3は、前記ロープ付き巻取り機11を構成する巻取りボビン1を示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右方から見た側面図である。
図4は、(A)は
図3(C)中のI-I線に沿う断面図であり、(B)は
図4(A)中のII-II線に沿う断面図である。
図5は、前記巻取りボビン1にマーカー付きロープ12が巻かれる様子を示す概念図である。
【0014】
ロープ付き巻取り機11は、
図1、2に示すように、苗P(
図2に示す)を定植する際に用いられるものであって、巻取り機10と、該巻取り機10を構成する巻取りボビン1に巻き取られるマーカー付ロープ12(長尺物の一例)と、を備える。マーカー付ロープ12は、所定長さを有するロープ13と、該ロープ13の所定位置に取り付けられる複数個のマーカー14と、を備える。なお、本実施形態では、
図1、2、4(A)に示すように、巻取りボビン1の回転軸21(
図4(A)に示す)が延在する方向を「左右方向」と記す場合がある。マーカー付ロープ12は、巻取りボビン1が回転することで、前方に引き出されるようになっている。
【0015】
ロープ13は、
図2、5に示すように、30センチ(所定間隔)をあけてマーカー14が取り付けられるロープ本体15と、該ロープ本体15の両端部に連続する一対の環状部16A(
図5に示す)、16B(
図2に示す)と、を備える。一対の環状部16A、16Bのうち一方の環状部16Aは、
図5に示すように、巻取り機10の後述する巻取りボビン1のフック部27に引っ掛けられて保持され、他方の環状部16Bは、
図2に示すように、土壌に差し込まれる杭K等に支持されて、マーカー付ロープ12は、苗Pが植えらえる土壌の所望の位置に直線上に張られる。本実施形態では、マーカー14は、30cmの間隔をあけてロープ本体15に取り付けられているが、50cmの間隔をあけてロープ本体15に取り付けられていてもよい。また、長尺物として、マーカー付ロープ12でなくともよい。即ち、長尺物として、マーカー14を有さないロープ単体であってもよいし、例えばポリエチレン製の紐であってもよく、巻取り機10の後述する巻取りボビン1に巻き付け可能であればよい。
【0016】
巻取り機10は、
図1に示すように、樹脂製の巻取りボビン1と、該巻取りボビン1を回転可能に支持する支持部4と、を備える。本実施形態では、巻取りボビン1、及び支持部4は、別部材から構成されて、着脱自在に構成されている。
【0017】
巻取りボビン1は、
図3、4に示すように、マーカー付ロープ12が巻かれる巻取り軸2と、該巻取り軸2の両端に設けられて互いに対向する一対の円盤部3、3と、を一体に備える。
【0018】
巻取り軸2は、
図4、5に示すように、支持部4の後述する軸芯部43(
図5に示す)が挿入されて、軸芯部43とともに回転する円筒状の回転軸21と、該回転軸21から径方向に突出する4枚のリブ22,23、24、25(リブ)と、を備える。回転軸21は、
図4に示すように、中空に形成された回転軸本体26と、該回転軸本体26から突出して設けられて、マーカー付ロープ12の一方の環状部16Aを引っ掛けて保持するフック部27と、該回転軸本体26の内部に設けられて支持部4の軸芯部43に噛合する噛合部28と、を備える。なお、実施形態では、巻取り軸2は、回転軸21から径方向に突出する4枚のリブ22,23、24、25を備えて構成されているが、リブは3枚以上であればよい。
【0019】
4枚のリブ22,23、24、25は、
図4に示すように、回転軸本体26を長手方向(左右方向)から見た際に、隣接するリブ22,23、24、25同士が成す角が90度となるように回転軸本体26から上下前後の四方に突出して設けられている。換言すると、4枚のリブ22,23、24、25は、回転軸本体26を中心とする周方向に等間隔をあけて設けられている。各リブ22,23、24、25は、
図4(B)に示すように、所定の突出高さ(符号H4を付与する)を有して、一対の円盤部3、3の一方から他方まで連続して設けられている。また、各リブ22,23、24、25は、
図4(A)に示すように、所定の厚み(符号T6A、T6Bを付与する)を有する板状に形成されているとともに、先端に向かうにしたがって先細となるように形成されている。また、
図4(A)に示すように、各リブ22,23、24、25の突出方向側の端部(先端部2S)は、角部を有さない曲面となるように形成されている。これにより、マーカー付ロープ12が巻取り軸2に巻き取られる際に、マーカー付ロープ12が各リブ22,23、24、25の先端部2Sに引っ掛かることがないようになっている。
【0020】
一対の円盤部3、3には、
図3、4に示すように、回転軸21の内部と連通する位置に、支持部4の後述する軸芯部43が挿入される第1孔部30が設けられている。即ち、軸芯部43は第1孔部30から、回転軸21の内部に挿入される。
【0021】
続いて、
図4(A)、(B)を参照して、巻取りボビン1の各寸法を説明する。一対の円盤部3、3の直径φ1は183mmとなるように形成されている。また、巻取り軸2を構成する回転軸21の外径φ2は21.5mm、回転軸21の軸寸法L3は64.5mmとなるように形成されている。各リブ22,23、24、25について、突出高さH4が27mm、長手寸法(軸方向の寸法)L5は64.5mm、基端部の板厚T6Aは12.48mm、先端部の板厚T6Bは10.51mm、となるように形成されている。また、隣接するリブ22,23、24、25の各先端部2Sにおける離間寸法L7は53mmとなるように形成されている。
【0022】
支持部4は、
図1に示すように、巻取りボビン1を回転可能に支持する枠状のフレーム41と、該フレーム41から下方に突出して設けられて土壌に差し込まれる棒状の差込み部42と、巻取りボビン1の噛合部28に噛合して巻取り軸2を回転させる軸芯部43と、該軸芯部43の一方の端部に回転不可能に連結されて軸芯部43を回転させるハンドル44と、該軸芯部43の他方の端部を回転可能に支持する軸受け部45と、を備える。
【0023】
フレーム41は、
図1に示すように、矩形板状に形成されて左右方向に対向する一対の対向壁部46、46と、該一対の対向壁部46、46の端部同士を連結する一対の連結部47、47と、を備えて矩形枠状に形成されている。一対の対向壁部46、46の離間寸法は、巻取りボビン1の軸寸法より僅かに大きい寸法となるように形成されて、一対の対向壁部46、46間に巻取りボビン1が支持されるようになっている。各対向壁部46には、巻取りボビン1の回転軸21及び第1孔部30と連通する位置に、軸芯部43が挿入される不図示の第2孔部が設けられている。軸芯部43は、各対向壁部46の第2孔部から挿入されて第1孔部30を介して巻取りボビン1の回転軸21に挿入されて噛合部28に噛合する。この軸芯部43の一方の端部には、後述するハンドル44が回転不可能に連結され、他方の端部には、回転軸21を回転可能に支持する軸受け部45が取り付けられる。
【0024】
ハンドル44は、
図1に示すように、基端が軸芯部43に回転不可能に連結される棒状の(不図示の)ハンドル本体と、該ハンドル本体の先端部から左右方向に棒状に突出する突出部441と、を備える。突出部441には、円筒状の把持部443が回転可能に外挿されている。このようなハンドル44は、作業者が把持部443を摘んで、ハンドル本体を、軸芯部43を中心とする円周方向に移動させることで、把持部443が突出部441に対して回転しつつハンドル本体を介して軸芯部43を回転させる。軸芯部43が回転することで、巻取りボビン1が回転する。
【0025】
次に、巻取り機10の組み立て手順について説明する。巻取りボビン1を回転軸21が左右方向に延在する向きで、支持部4におけるフレーム41の一対の対向壁部46、46間に位置付ける。次に、軸芯部43の先端を、対向壁部46の第2孔部に近付けて挿入する。挿入が進んで、巻取りボビン1の第1孔部30を介して回転軸21の内部に挿入され、軸芯部43の先端が、巻取りボビン1の第1孔部30、対向壁部46の第2孔部を順次通過して、対向壁部46の第2孔部から露出する。これとほぼ同時に、軸芯部43が回転軸21の噛合部28に噛合する。この後、軸芯部43の一方の端部にハンドル本体の基端部を回転不能に連結させる。また軸芯部43において対向壁部46から突出した部分に軸受け部45を回転可能に取り付ける。こうして、巻取り機10が組み立てられる。
【0026】
このような巻取り機10にマーカー付きロープ13を巻き付ける際には、
図5に示すように、まず、マーカー付きロープ13の一方の環状部16Aをフック部27に引っ掛ける。次に、ハンドル44の把持部443を摘んで、把持部443を、軸芯部43を中心とする円周方向に移動させる。これにより、巻取りボビン1が回転する。巻取りボビン1の回転に伴って、マーカー付ロープ12は各リブ22,23、24、25の先端部2Sに点接触しつつ、各リブ22,23、24、25の先端部2Sの間に直線状に配索される。このようにして、マーカー付きロープ13は巻取りボビン1に巻き取られる。これによれば、マーカー付きロープ13が巻取り軸2の各リブ22,23、24、25に点接触することで、マーカー付きロープ13にテンションがかかり難くなるから、巻き癖が抑制されつつ、マーカー付きロープ13が巻取り軸2に規則正しく巻き取られる。また、巻取り機10からマーカー付きロープ13を引き出す際には、マーカー付きロープ13を巻取り機10から離れる方向(前方)に引っ張ることで、巻取りボビン1が巻取り反対方向に回転して、マーカー付きロープ13は巻き付けが解かれて、巻取りボビン1から引き出される。
【0027】
また、巻取り機10を使用する際には、
図2に示すように、巻取りボビン1にマーカー付きロープ13が巻き取られた状態で、土壌スペースの苗Pを植える予定の土壌スペースの直線上の一端部に巻取り機10を設置し、他端部に杭Kを差し込み、マーカー付きロープ13を引き出して、マーカー付きロープ13の一方の環状部16Bを杭Kに引っ掛ける。こうして、マーカー付ロープ12を土壌の苗Pを定植する直線上に張る。マーカー付ロープ12は、30センチ(所定間隔)をあけてマーカー14が取り付けられているから、マーカー14を目印にすることで、苗Pを一定の間隔をあけて定植できる。
【0028】
上述した実施形態によれば、長尺物が巻取り軸2に巻かれる際に、長尺物が巻取り軸2の各リブ22,23、24、25に点接触することで、長尺物にテンションがかかり難くなるから、巻き癖が抑制されつつ、長尺物が巻取り軸2に規則正しく巻き取られる。これにより、長尺物の巻き取りや引き出しをスムーズに行うことができる。
【0029】
また、リブは、4枚のリブ22,23、24、25から構成され、4枚のリブ22,23、24、25は、回転軸21の周りに等間隔をあけて突出していることが好ましい。これによれば、マーカー付きロープ13(長尺物)が巻取り軸2に規則正しく巻き取られることにより、より一層、長尺物の巻き取りや引き出しをスムーズに行うことができる。
【0030】
前述した実施形態は本発明の好ましい形態を示したに過ぎず、本発明は、これら実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々改変して実施することができる。かかる改変によってもなお本発明の衣服の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
【符号の説明】
【0031】
1 巻取りボビン
10 巻取り機
11 ロープ付き巻取り機
12 マーカー付きロープ(長尺物)
2 巻取り軸
21 回転軸
22,23、24、25 リブ
3、3 一対の円盤部
4 支持部