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特開2022-191259キナーゼネットワークの阻害剤およびその使用
<図面はありません>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191259
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】キナーゼネットワークの阻害剤およびその使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20221220BHJP
   C07D 491/048 20060101ALI20221220BHJP
   C07D 495/04 20060101ALI20221220BHJP
   C07D 491/147 20060101ALI20221220BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20221220BHJP
   C07D 471/08 20060101ALI20221220BHJP
   C07D 498/04 20060101ALI20221220BHJP
   C07D 513/04 20060101ALI20221220BHJP
   C07D 471/14 20060101ALI20221220BHJP
   C07F 5/02 20060101ALI20221220BHJP
   A61P 43/00 20060101ALN20221220BHJP
   A61P 29/00 20060101ALN20221220BHJP
   A61P 35/00 20060101ALN20221220BHJP
   A61P 31/12 20060101ALN20221220BHJP
   A61P 31/04 20060101ALN20221220BHJP
   A61P 1/04 20060101ALN20221220BHJP
   A61P 27/02 20060101ALN20221220BHJP
   A61P 25/00 20060101ALN20221220BHJP
   A61P 9/00 20060101ALN20221220BHJP
   A61P 37/00 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/4745 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/506 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/4741 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/4743 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/475 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/69 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/4748 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/519 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/496 20060101ALN20221220BHJP
   A61K 31/513 20060101ALN20221220BHJP
【FI】
C07D471/04 101
C07D471/04 102
C07D471/04 105P
C07D491/048 CSP
C07D495/04 105A
C07D491/147
C07D519/00 311
C07D471/08
C07D498/04 105
C07D513/04 347
C07D471/14 102
C07F5/02 C
A61P43/00 111
A61P29/00
A61P35/00
A61P31/12
A61P31/04
A61P1/04
A61P27/02
A61P25/00
A61P9/00
A61P37/00
A61K31/4745
A61K31/506
A61K31/4741
A61K31/4743
A61K31/475
A61K31/69
A61K31/4748
A61K31/519
A61K31/5377
A61K31/496
A61K31/513
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022150644
(22)【出願日】2022-09-21
(62)【分割の表示】P 2019552978の分割
【原出願日】2018-03-29
(31)【優先権主張番号】62/478,069
(32)【優先日】2017-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/616,643
(32)【優先日】2018-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BRIJ
(71)【出願人】
【識別番号】519048883
【氏名又は名称】パデュー リサーチ ファウンデイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シンティム、ハーマン オー.
(72)【発明者】
【氏名】ダヤル、ネートゥ
(72)【発明者】
【氏名】オポク - テメン、クレメント
(57)【要約】      (修正有)
【課題】炎症、癌、ウイルスおよび細菌感染、神経障害並びに免疫障害等のキナーゼによって媒介される疾患の治療に有用な化合物を提供する。
【解決手段】例えば、下記構造の化合物が示される。

【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

[式中、
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
およびRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよく;
または、RおよびRは、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;ならびに
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、4つの置換基を表し;
または、4つの置換基の任意の2つの隣接する置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成する]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
以下の式:
【化2】

[式中、n=1~5であり;AとBの間、BとDの間の結合は、二重結合であっても単結合であってもよいが、同時に二重結合ではあることはできず;A、B、およびDは、独立してC、O、N、およびSを表し、A、B、およびDの少なくとも1つはヘテロ原子であり;
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
およびRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよく;
またはRおよびRは、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;ならびに
A、BおよびDの要素に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つまたは3つの置換基を表す]
を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
が、
【化3】

である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
以下の式:
【化4】

(III)、
[式中、n=1~5であり;AとBの間、BとDの間の結合は、二重結合であっても単結合であってもよいが、同時に二重結合であることはできず;A、B、およびDは、独立してC、O、N、およびSを表し、A、B、およびDの少なくとも1つはヘテロ原子であり;
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
A、BおよびDの要素に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つまたは3つの置換基を表し;ならびに
nの値に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2~6個の置換基を表す]
を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
が、
【化5】

である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
以下の式:
【化6】

[式中、n=1~5であり;
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
およびRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよく;
またはRおよびRは、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
以下に指定されるAおよびBの要素に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルオプションからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、1つまたは2つの置換基を表し;
AおよびBは、独立してCR、N、またはNRを表し、RおよびRは、独立して水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルを表し、そのそれぞれが置換されていてもよく;
nの値に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2~6個の置換基を表し;ならびに
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよい]
を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
が、
【化7】

である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
が、
【化8】

である、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
式中、n=3であり、R
【化9】

であり;Aは炭素(C)であり;Bは窒素(N)であり;R、R、およびRはすべて水素を表し、ならびにRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群より独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成する、請求項6に記載の化合物。
【請求項10】
が、
【化10】

である、請求項6に記載の化合物。
【請求項11】
が、
【化11】

であり;および
が、
【化12】

である、請求項6に記載の化合物。
【請求項12】
【化13】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
【化14-1】

【化14-2】

【化14-3】

【化14-4】

【化14-5】

【化14-6】

【化14-7】

【化14-8】

【化14-9】

【化14-10】

【化14-11】

【化14-12】

【化14-13】

【化14-14】

【化14-15】

【化14-16】

【化14-17】

【化14-18】

【化14-19】

【化14-20】

【化14-21】

【化14-22】

【化14-23】

【化14-24】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
請求項1~13に記載の1つ以上の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、1つ以上の希釈剤、賦形剤または担体と共に含む医薬組成物。
【請求項15】
ヒストンデメチラーゼ阻害剤である、請求項1~13に記載の化合物。
【請求項16】
キナーゼ阻害剤である、請求項1~13に記載の化合物。
【請求項17】
前記キナーゼが、FLT3、MNK1/2、JAK1/2/3、Limk1/2、様々なCDK、Haspin、ROCK1/2、TOPK、LRRK2、GSK3a/3b、RSK1-4、ERK、P70S6K、AKT、PI3K、p38、PKC、PKA、FGFR1-4、VEGFR1-3、ALK、AXL、LIMK1/2、Aurora A/B、ABL1、AKT、CSF1R、CSNK1D、DCAMKL1、CSNK1G2、EPHA2、ERBB2、IKKα、IKKβ、JNK1/2/3、MARK3、MEK1/2、MET、MLK1、PAK1/2/4、PDGFRa/b、PIM1/2/3、PLK1/2/3/4、PRKCE、PRKX、RET、TAOK2、TRKA/B/C、ULK2、および受容体相互作用プロテインキナーゼ4(RIPK4)からなる群より選択される、請求項16に記載のキナーゼ阻害剤。
【請求項18】
炎症、癌、ウイルスおよび細菌感染、胃腸障害、眼疾患、神経障害、心血管障害および免疫障害を含む、キナーゼおよび/またはヒストンデメチラーゼによって媒介される疾患を治療する方法であって、請求項1~13に記載の1つ以上の化合物の治療有効量、および1つ以上の担体、希釈剤、または賦形剤を前記癌の緩和を必要とする患者に投与する工程を含む方法。
【請求項19】
炎症、癌、ウイルスおよび細菌感染、胃腸障害、眼疾患、神経障害、心血管障害および免疫障害を含む、キナーゼおよびヒストンデメチラーゼによって媒介される疾患を治療する方法であって、請求項1~13に記載の化合物の治療有効量を、同じまたは異なる作用機構の1つ以上の他の化合物、および1つ以上の担体、希釈剤、または賦形剤と組み合わせて、前記癌の緩和を必要とする患者に投与する工程を含む方法。
【請求項20】
請求項1~13に記載の1つ以上の化合物を含む、小分子または生物学的コンジュゲートのいずれかである薬物コンジュゲートであって、細胞型または組織型の標的化を付与するか、または請求項1~13に記載の化合物の作用と相乗作用する別の経路を標的とする、薬物コンジュゲート。
【請求項21】
請求項1~13に記載の1つ以上の化合物を含む、小分子または生物学的コンジュゲートのいずれかである薬物コンジュゲートであって、水溶性または低クリアランスを付与する薬物コンジュゲート。
【請求項22】
請求項1~13に記載の1つ以上の化合物、およびユビキチンリガーゼ/プロテオソーム分解系を含むがこれらに限定されない系を介して標的タンパク質の分解を補助する部分を含む薬物コンジュゲート。
【請求項23】
請求項1~13に記載の1つ以上の化合物のナノ粒子を、1つ以上の希釈剤、賦形剤または担体と共に含む医薬組成物。
【請求項24】
請求項1~13に記載の1つ以上の化合物を含むプロドラッグであって、前記プロドラッグ部分が、胃腸または血液または組織または癌特異的などの特定の位置で除去される、プロドラッグ。
【請求項25】
特定の代謝ホットスポットが重水素またはフッ素などの基で修飾されている、請求項1~13に記載の化合物の類似体。
【請求項26】
被験体における癌を治療するための医薬品の製造における、請求項1~13に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本米国特許出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年3月29日に出願された米国仮特許出願第62/478,069号および2018年1月12日に出願された米国仮特許出願第62/616,643号の優先権利益に関し、これを主張する。
【0002】
本発明は、一般に、キナーゼ阻害剤としての化合物、ならびに炎症、癌、ウイルスおよび細菌感染、神経障害および免疫障害などのキナーゼによって媒介される疾患の治療のための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
この項では、開示のより良い理解を促進するのに役立ち得る態様を紹介する。したがって、これらの記述はこの観点から読まれるべきであり、先行技術であるか否かについての承認として理解されるべきではない。
【0004】
細胞には、細胞周期、成長、移動、免疫応答などの多様な過程を制御する500種類以上のキナーゼが含まれている。いくつかの調節解除されたキナーゼ、すなわち機能獲得変異を達成したキナーゼまたは過剰発現されたキナーゼは、癌の増殖を促進する。癌ドライバーキナーゼ(例えばBCR-ABL1融合タンパク質、FLT3-ITD、変異したまたは過剰発現されたALK、EGFR、PDGFR、Kit、VEGFR、B-Raf、BTK、PI3Kδ、ErbB2)の小分子阻害剤は、臨床的成功を認められている。最近、細胞周期キナーゼ(CDK)、またはヒストン、細胞骨格もしくは細胞にとって重要な他の過程を標的とするキナーゼなどの他のキナーゼを標的として癌の増殖を阻止する努力がなされている。臨床現場に進むキナーゼ阻害剤のほとんどは、最初は作用するが、時間の経過と共に薬剤を無効にする耐性クローンが出現する。様々な機構が、キナーゼ阻害剤に対する癌細胞の耐性を説明する。例えばコピー数の増加、さらなるキナーゼ変異(FLT3-ITDキナーゼのチロシンキナーゼドメインで生じる二次変異など)または代替キナーゼ経路および/もしくは下流の標的の活性化は、特定のキナーゼ標的の阻害を回避することができる。癌ドライバーキナーゼおよび下流の標的(ヒストンデメチラーゼなどのキナーゼおよび非キナーゼ標的の両方)ならびに/またはドライバーキナーゼと協働するキナーゼを阻害するキナーゼ阻害剤は、増強された効力およびキナーゼ阻害剤に対して耐性が生じる低い確率を有し得る。しかし、そのようなポリファーマコフォアの課題は、毒性につながり得る見境のない結合を避けることである。
【0005】
キナーゼ阻害剤は、免疫障害(JAKキナーゼなど)、高血圧および勃起不全(ROCK1/2キナーゼ)ならびに緑内障(ROCKおよびLIMKキナーゼ)の治療に有効であることも示されている。LRRK2などの他のキナーゼ標的も、アルツハイマー病またはパーキンソン病などのCNS関連疾患にとって重要であることが示されている。疾患関連キナーゼを選択的に阻害する、または特定の経路もしくはネットワークに存在するキナーゼの群を阻害するように調整できる特権的な化学骨格は、多様な疾患状態の治療を促進し得る。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、一般に、炎症、癌、ウイルスおよび細菌感染、神経障害および免疫障害などのキナーゼによって媒介される疾患の治療に有用な化合物としての、キナーゼおよび/またはヒストンデメチラーゼネットワークを阻害する化合物に関する。これらの疾患を治療するための医薬組成物および方法は、本発明の範囲内である。
【0007】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式:
【化1】

[式中、
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
およびRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよく;
または、RおよびRは、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;ならびに
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、4つの置換基を表し;
または、4つの置換基の任意の2つの隣接する置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成する]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0008】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式:
【化2】

[式中、n=1~5であり;AとBの間、BとDの間の結合は、二重結合であっても単結合であってもよいが、同時に二重結合ではあることはできず;A、B、およびDは、独立してC、O、N、およびSを表し、A、B、およびDの少なくとも1つはヘテロ原子であり;
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
およびRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよく;
またはRおよびRは、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;ならびに
A、BおよびDの要素に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つまたは3つの置換基を表す]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0009】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(II)を有する化合物であって、式中、Rが、
【化3】

である化合物に関する。
【0010】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(III):
【化4】

[式中、n=1~5であり;AとBの間、BとDの間の結合は、二重結合であっても単結合であってもよいが、同時に二重結合であることはできず;A、B、およびDは、独立してC、O、N、およびSを表し、A、B、およびDの少なくとも1つはヘテロ原子であり;
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
A、BおよびDの要素に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つまたは3つの置換基を表し;ならびに
nの値に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2~6個の置換基を表す]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0011】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(III)を有する化合物であって、式中、Rが、
【化5】

である化合物に関する。
【0012】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(IV)
【化6】

[式中、n=1~5であり;
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
およびRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよく;
またはRおよびRは、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
以下に指定されるAおよびBの要素に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルオプションからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、1つまたは2つの置換基を表し;
AおよびBは、独立してCR、N、またはNRを表し、RおよびRは、独立して水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルを表し、そのそれぞれが置換されていてもよく;
nの値に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2~6個の置換基を表し;ならびに
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよい]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0013】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(IV)を有する化合物であって、式中、Rが、
【化7】

である化合物に関する。
【0014】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(IV)を有する化合物であって、式中、Rは、
【化8】

であり;Aは炭素(C)であり;Bは窒素(N)であり;R、R、およびRはすべて水素を表し、ならびにRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群より独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成する、化合物に関する。
【0015】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(IV)を有する化合物であって、式中、Rが、
【化9】

である化合物に関する。
【0016】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(IV)を有する化合物であって、式中、Rが、
【化10】

であり、および
が、
【化11】

である化合物に関する。
【0017】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(I)を有する化合物であって、
【化12】

である化合物に関する。
【0018】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、本明細書に開示される1つ以上の化合物またはその薬学的に許容される塩を、1つ以上の希釈剤、賦形剤または担体と共に含む医薬組成物に関する。
【0019】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明はキナーゼ阻害剤に関し、ここで、キナーゼは、FLT3、MNK1/2、JAK1/2/3、Limk1/2、様々なCDK、Haspin、ROCK1/2、TOPK、LRRK2、GSK3a/3b、RSK1-4、ERK、P70S6K、AKT、PI3K、p38、PKC、PKA、FGFR1-4、VEGFR1-3、ALK、AXL、LIMK1/2、Aurora A/B、ABL1、AKT、CSF1R、CSNK1D、DCAMKL1、CSNK1G2、EPHA2、ERBB2、IKKα、IKKβ、JNK1/2/3、MARK3、MEK1/2、MET、MLK1、PAK1/2/4、PDGFRa/b、PIM1/2/3、PLK1/2/3/4、PRKCE、PRKX、RET、TAOK2、TRKA/B/C、ULK2、および受容体相互作用プロテインキナーゼ4(RIPK4)からなる群より選択される。
【0020】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、炎症、癌、ウイルスおよび細菌感染、胃腸障害、眼疾患、神経障害、心血管障害および免疫障害を含む、キナーゼおよび/またはヒストンデメチラーゼによって媒介される疾患を治療する方法であって、本明細書に開示される1つ以上の化合物の治療有効量、および1つ以上の担体、希釈剤、または賦形剤を、前記癌の緩和を必要とする患者に投与する工程を含む方法に関する。
【0021】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、炎症、癌、ウイルスおよび細菌感染、胃腸障害、眼疾患、神経障害、心血管障害および免疫障害を含む、キナーゼおよびヒストンデメチラーゼによって媒介される疾患を治療する方法であって、本明細書に開示される化合物の治療有効量を、同じまたは異なる作用機構の1つ以上の他の化合物、および1つ以上の担体、希釈剤、または賦形剤と組み合わせて、前記癌の緩和を必要とする患者に投与する工程を含む方法に関する。
【0022】
本発明のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明および特許請求の範囲を参照してよりよく理解されるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の概念を本明細書の説明において詳細に例示し、説明するが、それらの説明の結果は例示的とみなされるべきであり、特徴を限定するものではないとみなされるべきである;例示的な実施形態のみを示し、説明しており、本開示の精神の範囲内にあるすべての変更および修正は保護されることが望ましいことが理解される。
【0024】
本発明は、一般に、炎症、癌、ウイルスおよび細菌感染、神経障害および免疫障害などのキナーゼによって媒介される疾患の治療に有用なキナーゼ阻害剤としての化合物に関する。これらの疾患を治療するための医薬組成物および方法は、本発明の範囲内である。
【0025】
本明細書で使用される場合、以下の用語および語句は、以下に記載される意味を有するものとする。特に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
【0026】
本開示において、「約」という用語は、値または範囲のある程度の変動、例えば指定された値または指定された範囲の限界の10%以内、5%以内、または1%以内を許容することができる。本開示において、「実質的に」という用語は、値または範囲のある程度の変動、例えば指定された値または指定された範囲の限界の90%以内、95%、99%、99.5%、99.9%、99.99%以内、または少なくとも約99.999%以上を許容することができる。
【0027】
この文書では、「1つの」、または「その」という用語は、文脈からそうでないことが明確に示されない限り、1つまたは複数を含むために使用される。「または」という用語は、特に明記されない限り、非排他的な「または」を指すために使用される。さらに、本明細書で使用され、特に定義されていない語法または用語は、説明のみを目的とし、限定を目的としないことが理解されるべきである。項の見出しの使用は、文書の読解を助けることを意図としており、限定するものと解釈されるべきではない。さらに、項の見出しに関連する情報は、その特定の項内または項外で発生し得る。さらに、この文書で参照されるすべての出版物、特許、および特許文書は、参照により個々に組み込まれるかのように、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。この文書と参照によりそのように組み込まれた文書との間に矛盾した使用法がある場合、組み込まれた参照の使用法はこの文書の使用法を補足するものとみなされるべきである;相いれない不一致については、この文書の使用法が支配する。
【0028】
本明細書で使用される「置換された」という用語は、その中に含まれる1つ以上の水素原子が1つ以上の非水素原子で置き換えられている官能基を指す。本明細書で使用される「官能基」または「置換基」という用語は、分子上に存在し得るか、または分子上に置換される基を指す。置換基または官能基の例には、ハロゲン(例えばF、Cl、Br、およびI);ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、オキソ(カルボニル)基、カルボン酸、カルボキシラートおよびカルボン酸エステルを含むカルボキシル基などの基の酸素原子;チオール基、アルキルおよびアリールスルフィド基、スルホキシド基、スルホン基、スルホニル基、およびスルホンアミド基などの基の硫黄原子;アミン、アジド、ヒドロキシルアミン、シアノ、ニトロ基、N-オキシド、ヒドラジド、およびエナミンなどの基の窒素原子;ならびに他の様々な基の他のヘテロ原子が含まれるが、これらに限定されない。
【0029】
本明細書で使用される「アルキル」という用語は、1~約20個の炭素原子(C-C20)、1~12個の炭素(C-C12)、1~8個の炭素原子(C-C)、またはいくつかの実施形態では、1~6個の炭素原子(C-C)を有する置換または非置換の直鎖および分岐アルキル基およびシクロアルキル基を指す。直鎖アルキル基の例には、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、およびn-オクチル基などの1~8個の炭素原子を有するものが含まれる。分岐アルキル基の例には、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、ネオペンチル、イソペンチル、および2,2-ジメチルプロピル基が含まれるが、これらに限定されない。本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、n-アルキル、イソアルキル、およびアンテイソアルキル基、ならびに他の分岐鎖形態のアルキルを包含する。代表的な置換アルキル基は、本明細書に記載される基のいずれか、例えばアミノ、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシ、ニトロ、チオ、アルコキシ、およびハロゲン基で1回以上置換することができる。
【0030】
本明細書で使用される「アルケニル」という用語は、2~20個の炭素原子(C-C20)、2~12個の炭素(C-C12)、2~8個の炭素原子(C-C)、またはいくつかの実施形態では、2~4個の炭素原子(C-C)および少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する置換または非置換の直鎖および分岐二価アルケニルおよびシクロアルケニル基を指す。直鎖アルケニル基の例には、-CH=CH-、-CH=CHCH-などの2~8個の炭素原子を有するものが含まれる。分岐アルケニル基の例には、-CH=C(CH)-などが含まれるが、これらに限定されない。
【0031】
アルキニル基は、三重結合した炭素に結合した水素原子がアルキンの分子から除去された場合に形成される、炭素原子の開放結合点を含む断片である。本明細書で使用される「ヒドロキシアルキル」という用語は、少なくとも1つのヒドロキシル(-OH)基で置換された、本明細書で定義されるアルキル基を指す。
【0032】
本明細書で使用される「シクロアルキル」という用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチル基などの、しかしこれらに限定されない置換または非置換環状アルキル基を指す。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は3個から約8~12個の環員を有することができるが、他の実施形態では、環炭素原子の数は3~4、5、6、または7個の範囲である。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は3~6個の炭素原子(C-C)を有することができる。シクロアルキル基にはさらに、ノルボルニル、アダマンチル、ボルニル、カンフェニル、イソカンフェニル、およびカレニル基などの、しかしこれらに限定されない多環式シクロアルキル基、ならびにデカリニルなどの、しかしこれらに限定されない縮合環が含まれる。
【0033】
本明細書で使用される「アシル」という用語は、カルボニル部分を含む基であって、カルボニル炭素原子を介して結合している基を指す。カルボニル炭素原子は、置換または非置換アルキル、アリール、アラルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル基などの一部であり得る別の炭素原子にも結合している。カルボニル炭素原子が水素に結合している特別な場合、基は、その用語が本明細書で定義されるアシル基である、「ホルミル」基である。アシル基は、カルボニル基に結合した0から約12~40、6~10、1~5または2~5個のさらなる炭素原子を含むことができる。アクリロイル基はアシル基の一例である。アシル基はまた、本明細書の意味の範囲内のヘテロ原子を含むことができる。ニコチノイル基(ピリジル-3-カルボニル)は、本明細書の意味の範囲内のアシル基の一例である。他の例には、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル、ピリジルアセチル、シンナモイル、およびアクリロイル基などが含まれる。カルボニル炭素原子に結合している炭素原子を含む基がハロゲンを含む場合、その基は「ハロアシル」基と称される。一例は、トリフルオロアセチル基である。
【0034】
本明細書で使用される「アリール」という用語は、環にヘテロ原子を含まない置換または非置換の環状芳香族炭化水素を指す。したがって、アリール基には、フェニル、アズレニル、ヘプタレニル、ビフェニル、インダセニル、フルオレニル、フェナントレニル、トリフェニレニル、ピレニル、ナフタセニル、クリセニル、ビフェニレニル、アントラセニル、およびナフチル基が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、アリール基は、基の環部分に約6~約14個の炭素(C-C14)または6~10個の炭素原子(C-C10)を含む。アリール基は、本明細書で定義されるように、非置換または置換であり得る。代表的な置換アリール基は、一置換されていてもよく、または2-、3-、4-、5-、もしくは6-置換フェニルまたは2~8置換ナフチル基などの、しかしこれらに限定されない複数回置換であってもよく、それらは本明細書に記載されるような炭素または非炭素基で置換され得る。
【0035】
本明細書で使用される「アラルキル」および「アリールアルキル」という用語は、アルキル基の水素または炭素結合が本明細書で定義されるアリール基への結合で置き換えられている、本明細書で定義されるアルキル基を指す。代表的なアラルキル基には、ベンジルおよびフェニルエチル基、ならびに4-エチル-インダニルなどの縮合(シクロアルキルアリール)アルキル基が含まれる。アラルケニル基は、アルキル基の水素または炭素結合が本明細書で定義されるアリール基への結合で置き換えられている、本明細書で定義されるアルケニル基である。
【0036】
本明細書で使用される「ヘテロシクリル」という用語は、3つ以上の環員を含み、その1つ以上がB、N、O、およびSなどの、しかしこれらに限定されないヘテロ原子である置換または非置換の芳香族および非芳香族環化合物を指す。したがって、ヘテロシクリルは、シクロヘテロアルキル、またはヘテロアリール、または多環式の場合、それらの任意の組合せであり得る。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリル基は3~約20個の環員を含むが、他のそのような基は3~約15個の環員を有する。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリル基には、3~8個の炭素原子(C-C)、3~6個の炭素原子(C-C)または6~8個の炭素原子(C-C)を含むヘテロシクリル基が含まれる。
【0037】
ヘテロアリール環は、ヘテロシクリル基の1つの実施形態である。「ヘテロシクリル基」という語句には、縮合芳香族および非芳香族基を含むものを含む、縮合環種が含まれる。代表的なヘテロシクリル基には、ピロリジニル、アゼチジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、クロマニル、インドリノニル、イソインドリノニル、フラニル、ピロリジニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニル、チオフェニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンズチアゾリニル、およびベンズイミダゾリニル基が含まれるが、これらに限定されない。
【0038】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基の水素または炭素結合が本明細書で定義されるヘテロシクリル基への結合で置き換えられている、本明細書で定義されるアルキル基を指す。代表的なヘテロシクリルアルキル基には、フラン-2-イルメチル、フラン-3-イルメチル、ピリジン-3-イルメチル、テトラヒドロフラン-2-イルメチル、およびインドール-2-イルプロピルが含まれるが、これらに限定されない。
【0039】
本明細書で使用される「ヘテロアリールアルキル」という用語は、アルキル基の水素または炭素結合が本明細書で定義されるヘテロアリール基への結合で置き換えられている、本明細書で定義されるアルキル基を指す。
【0040】
本明細書で使用される「アルコキシ」という用語は、本明細書で定義されるシクロアルキル基を含むアルキル基に結合した酸素原子を指す。直鎖アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどが含まれるが、これらに限定されない。分岐アルコキシの例には、イソプロポキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、イソペンチルオキシ、イソヘキシルオキシなどが含まれるが、これらに限定されない。環状アルコキシの例には、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシなどが含まれるが、これらに限定されない。アルコキシ基は、二重結合または三重結合をさらに含むことができ、ヘテロ原子も含むことができる。例えば、アリルオキシ基は、本明細書の意味の範囲内のアルコキシ基である。メトキシエトキシ基はまた、構造の2つの隣接する原子がメチレンジオキシ基で置換されている状況におけるメチレンジオキシ基のように、本明細書の意味の範囲内のアルコキシ基である。
【0041】
本明細書で使用される「アミン」という用語は、例えば、各基が独立してHまたはアルキル、アリールなどの非Hであり得る、式N(基)を有する第一級、第二級、および第三級アミンを指す。アミンには、R-NH、例えばアルキルアミン、アリールアミン、アルキルアリールアミン;ジアルキルアミン、ジアリールアミン、アラルキルアミン、ヘテロシクリルアミンなどの、各Rが独立して選択されるRNH;およびトリアルキルアミン、ジアルキルアリールアミン、アルキルジアリールアミン、トリアリールアミンなどの、各Rが独立して選択されるRNが含まれるが、これらに限定されない。「アミン」という用語には、本明細書で使用されるアンモニウムイオンも含まれる。
【0042】
本明細書で使用される「アミノ基」という用語は、各Rが独立して選択される、-NH、-NHR、-NR、-NR の形態の置換基、およびプロトン化できない-NR を除く、それぞれのプロトン化形態を指す。したがって、アミノ基で置換された化合物はアミンとみなすことができる。本明細書の意味の範囲内の「アミノ基」は、第一級、第二級、第三級、または第四級アミノ基であり得る。「アルキルアミノ」基には、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、およびトリアルキルアミノ基が含まれる。
【0043】
本明細書で使用される「ハロ」、「ハロゲン」、または「ハライド」基という用語は、それ自体または別の置換基の一部として、特に明記されない限り、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子を意味する。
【0044】
本明細書で使用される「ハロアルキル」基という用語は、モノハロアルキル基、すべてのハロ原子が同じでも異なっていてもよいポリハロアルキル基、およびフルオロなどの、すべての水素原子がハロゲン原子で置き換えられているペルハロアルキル基を含む。ハロアルキルの例には、トリフルオロメチル、1,1-ジクロロエチル、1,2-ジクロロエチル、1,3-ジブロモ-3,3-ジフルオロプロピル、ペルフルオロブチル、-CF(CHなどが含まれる。
【0045】
本明細書で使用される「置換されていてもよい」または「任意の置換基」という用語は、問題の基が非置換であるか、または指定された1つ以上の置換基で置換されていることを意味する。問題の基が複数の置換基で置換されている場合、置換基は同じでも異なっていてもよい。「独立して」、「独立して~である」、「から独立して選択される」という用語を使用する場合、問題の基が同じでも異なっていてもよいことを意味する。本明細書で定義される用語の一部は、構造中に複数回出現してもよく、そのような出現時に、各用語は互いに独立して定義されるものとする。
【0046】
本明細書に記載の化合物は、1つ以上のキラル中心を含んでもよく、またはさもなければ複数の立体異性体として存在することが可能であってもよい。一実施形態では、本明細書に記載の本発明は特定の立体化学的要件に限定されず、化合物、ならびにそれらを含む組成物、方法、使用、および薬剤は、光学的に純粋であってもよく、またはラセミ混合物および他の鏡像異性体の混合物、他のジアステレオマーの混合物などを含む様々な立体異性体の混合物のいずれかであってもよいことが理解されるべきである。また、そのような立体異性体の混合物は、1つ以上のキラル中心での単一立体化学的配置を含んでもよく、一方で1つ以上の他のキラル中心での立体化学的配置の混合物を含んでもよいことも理解されるべきである。
【0047】
同様に、本明細書に記載の化合物は、シス、トランス、EおよびZ二重結合などの幾何中心を含んでもよい。別の実施形態では、本明細書に記載の本発明は特定の幾何異性体要件に限定されず、化合物、ならびにそれらを含む組成物、方法、使用、および薬剤は純粋であってもよく、または様々な幾何異性体の混合物のいずれかであってもよいことが理解されるべきである。また、幾何異性体のそのような混合物は、1つ以上の二重結合での単一配置を含んでもよく、一方で1つ以上の他の二重結合での幾何配置の混合物を含んでもよいことも理解されるべきである。
【0048】
本明細書で使用される場合、「塩」および「薬学的に許容される塩」という用語は、親化合物がその酸塩または塩基塩を作ることによって修飾されている開示化合物の誘導体を指す。薬学的に許容される塩の例には、アミンなどの塩基性基の無機酸塩または有機酸塩;およびカルボン酸などの酸性基のアルカリ塩または有機塩が含まれるが、これらに限定されない。薬学的に許容される塩には、従来の非毒性の塩または、例えば非毒性の無機酸または有機酸から形成される親化合物の第四級アンモニウム塩が含まれる。例えば、そのような従来の非毒性の塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、および硝酸などの無機酸から誘導されるもの;ならびに酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2-アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、およびイセチオン酸などの有機酸から調製される塩が含まれる。
【0049】
薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法によって、塩基性または酸性部分を含む親化合物から合成することができる。場合によっては、そのような塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基形態を、水中または有機溶媒中、またはこれら2つの混合物中で、化学量論量の適切な塩基または酸と反応させることによって調製できる;一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリルのような非水性媒質が好ましい。適切な塩のリストは、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985に見出される。
【0050】
「溶媒和物」という用語は、非共有結合分子間力によって結合された化学量論量または非化学量論量の溶媒をさらに含む化合物またはその塩を意味する。溶媒が水である場合、溶媒和物は水和物である。
【0051】
「プロドラッグ」という用語は、生物学的条件下(インビトロまたはインビボ)で加水分解、酸化、またはさもなければ反応して、活性化合物、特に本発明の化合物を提供できる化合物の誘導体を意味する。プロドラッグの例には、生加水分解性アミド、生加水分解性エステル、生加水分解性カルバマート、生加水分解性カーボナート、生加水分解性ウレイド、および生加水分解性ホスファート類似体などの生加水分解性部分を含む本発明の化合物の誘導体および代謝産物が含まれるが、これらに限定されない。カルボキシル官能基を有する化合物の特定のプロドラッグは、カルボン酸の低級アルキルエステルである。カルボン酸エステルは、分子上に存在するカルボン酸部分のいずれかをエステル化することによって好都合に形成される。プロドラッグは、典型的には、Burger’s Medicinal Chemistry and Drug Discovery 6th ed.(Donald J.Abraham ed.,2001,Wiley)およびDesign and Application of Prodrugs(H.Bundgaard ed.,1985,Harwood Academic Publishers GmbH)に記載されているような周知の方法を用いて調製することができる。
【0052】
さらに、上記および下記の実施形態のそれぞれにおいて、式は、化合物のすべての薬学的に許容される塩を含み、それらを表すだけでなく、化合物の式またはその塩のありとあらゆる水和物および/または溶媒和物も含むことが理解されるべきである。ヒドロキシ基、アミノ基などの特定の官能基は、化合物の様々な物理的形態で、水および/または様々な溶媒と錯体および/または配位化合物を形成することが認識されるべきである。したがって、上記の式は、それらの様々な水和物および/または溶媒和物を含み、それらを表すと理解されるべきである。上記および下記の実施形態のそれぞれにおいて、式は、個々におよびありとあらゆる可能な混合物の両方で、立体異性体および幾何異性体などの可能な各異性体を含み、それを表すことも理解されるべきである。上記および下記の実施形態のそれぞれにおいて、式は、化合物のありとあらゆる結晶形、部分結晶形、非結晶形および/または非晶質形を含み、それらを表すことも理解されるべきである。
【0053】
「薬学的に許容される担体」という用語は、当技術分野で認識されており、任意の対象組成物またはその成分を運搬または輸送することに関与する、液体または固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒または封入材料などの薬学的に許容される材料、組成物またはビヒクルを指す。各担体は、対象組成物およびその成分と適合性であり、患者に有害でないという意味で「許容され」なければならない。薬学的に許容される担体としての役割を果たし得る材料のいくつかの例には、(1)ラクトース、グルコースおよびスクロースなどの糖;(2)トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプンなどのデンプン;(3)カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、酢酸セルロースなどのセルロースおよびその誘導体;(4)粉末トラガカント;(5)麦芽;(6)ゼラチン;(7)タルク;(8)ココアバターおよび坐剤ワックスなどの賦形剤;(9)落花生油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油および大豆油などの油;(10)プロピレングリコールなどのグリコール;(11)グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコールなどのポリオール;(12)オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルなどのエステル;(13)寒天;(14)水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;(15)アルギン酸; (16)発熱性物質除去蒸留水;(17)等張食塩水;(18)リンガー液;(19)エチルアルコール;(20)リン酸緩衝液;ならびに(21)医薬製剤に使用される他の非毒性の適合性物質が含まれる。
【0054】
本明細書で使用される場合、「投与する」という用語は、経口(po)、静脈内(iv)、筋肉内(im)、皮下(sc)、経皮、吸入、口腔、眼、舌下、膣、直腸などを含むが、これらに限定されない、本明細書に記載の化合物および組成物を患者に導入するすべての手段を含む。本明細書に記載の化合物および組成物は、従来の非毒性の薬学的に許容される担体、アジュバント、およびビヒクルを含む単位剤形および/または製剤で投与し得る。
【0055】
経口投与の例示的な形態には、錠剤、カプセル、エリキシル、シロップなどが含まれる。非経口投与の例示的な経路には、静脈内、動脈内、腹腔内、硬膜外、尿道内、胸骨内、筋肉内および皮下、ならびに非経口投与の他の任意の当技術分野で認識されている経路が含まれる。
【0056】
非経口投与の例示的な手段には、針(マイクロニードルを含む)注射器、無針注射器および注入技術、ならびに当技術分野で認識されている非経口投与の他の任意の手段が含まれる。非経口製剤は、典型的には、塩、炭水化物および緩衝剤などの賦形剤を含み得る水溶液(好ましくは約3~約9の範囲のpH)であるが、用途によっては、滅菌非水溶液として、または滅菌された発熱性物質除去蒸留水などの適切なビヒクルと組み合わせて使用される乾燥形態として、より適切に製剤化され得る。例えば、凍結乾燥による無菌条件下での非経口製剤の調製は、当業者に周知の標準的な製薬技術を使用して容易に達成され得る。化合物の非経口投与は、例示的には、生理食塩水の形態で、またはリポソームに組み込まれた化合物を用いて実施される。化合物自体が溶解されるのに十分なほど可溶性でない場合、エタノールなどの可溶化剤を適用することができる。
【0057】
特許請求される組合せの各化合物の投与量は、投与方法、治療される状態、状態の重症度、状態が治療されるか予防されるか、治療される人の年齢、体重および健康状態を含むいくつかの因子に依存する。さらに、特定の患者に関する薬理ゲノミクス(治療薬の薬物動態、薬力学的または有効性プロフィールに対する遺伝子型の影響)情報は、使用される投与量に影響を及ぼし得る。
【0058】
本明細書に記載の方法では、同時投与または組合せの個々の成分は、任意の適切な手段によって、同時に、連続的に、別々に、または単一医薬製剤中で投与できることが理解されるべきである。同時投与される化合物または組成物が別々の剤形で投与される場合、各化合物についての1日当たりに投与される投与量の数は同じでも異なっていてもよい。化合物または組成物は、同じまたは異なる投与経路によって投与されてもよい。化合物または組成物は、同時または交互のレジメンに従って、治療過程中の同時または異なる時間に、分割形態または単一形態で同時に投与し得る。
【0059】
本明細書で使用される「治療有効量」という用語は、治療されている疾患または障害の症状の緩和を含む、研究者、獣医、医師または他の臨床医によって求められている組織系、動物またはヒトにおける生物学的または医学的応答を惹起する活性化合物または医薬品の量を指す。一態様では、治療有効量は、任意の医学的治療に適用できる合理的な利益/リスク比で疾患または疾患の症状を治療または緩和し得る量である。しかしながら、本明細書に記載の化合物および組成物の総1日使用量は、健全な医学的判断の範囲内で主治医によって決定され得ることが理解されるべきである。特定の患者についての特定の治療上有効な用量レベルは、治療される障害および障害の重症度;使用される特定の化合物の活性;使用される特定の組成物;患者の年齢、体重、一般的な健康状態、性別および食事:投与時間、投与経路および使用される特定の化合物の排泄率;治療期間;使用される特定の化合物と組み合わせてまたは同時に使用される薬物;ならびに研究者、獣医、医師または通常技術の他の臨床医に周知の同様の因子を含む様々な因子に依存する。
【0060】
投与経路に応じて、本明細書では、約1μg/kg~約1g/kgの範囲に入る用量を含む広範囲の許容用量が企図される。投与量は、単回でも分割でもよく、q.d.(1日1回)、b.i.d.(1日2回)、t.i.d.(1日に3回)、またはさらに1日おき、週に1回、月に1回、3ヶ月に1回などを含む多種多様なプロトコルに従って投与し得る。これらの場合のそれぞれにおいて、本明細書に記載の治療有効量は、投与の事例に対応するか、あるいは投与プロトコルによって決定される総1日量、週当たり、月当たり、または3ヶ月当たりの用量に対応することが理解される。
【0061】
本明細書に記載の例示的な用量および投与プロトコルに加えて、本明細書に記載の化合物のいずれか1つまたは混合物の有効量は、公知の技術の使用によっておよび/または類似の状況で得られた結果を観察することによって、担当の診断医または主治医によって決定され得ることが理解されるべきである。有効量または用量を決定する際に、ヒトを含む哺乳動物の種、その大きさ、年齢、および一般的な健康状態、関与する特定の疾患または障害、疾患または障害の関与の程度または重症度、個々の患者の応答、投与される特定の化合物、投与方法、投与される製剤のバイオアベイラビリティ特性、選択される投与レジメン、併用薬の使用、ならびに他の関連する状況を含むがこれらに限定されない多くの因子が、担当の診断医または主治医によって考慮される。
【0062】
「患者」という用語には、コンパニオンアニマル(イヌおよびネコなど)ならびに家畜動物などのヒトおよび非ヒト動物が含まれる。家畜動物は、食料生産のために飼育される動物である。治療される患者は、好ましくは哺乳動物、特にヒトである。
【0063】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式:
【化13】

[式中、
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
およびRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよく;
または、RおよびRは、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;ならびに
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、4つの置換基を表し;
または、4つの置換基の任意の2つの隣接する置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成する]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0064】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式:
【化14】

[式中、n=1~5であり;AとBの間、BとDの間の結合は、二重結合であっても単結合であってもよいが、同時に二重結合ではあることはできず;A、B、およびDは、独立してC、O、N、およびSを表し、A、B、およびDの少なくとも1つはヘテロ原子であり;
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
およびRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよく;
またはRおよびRは、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;ならびに
A、BおよびDの要素に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つまたは3つの置換基を表す]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0065】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(II)を有する化合物であって、式中、Rが、
【化15】

である化合物に関する。
【0066】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(III):
【化16】

[式中、n=1~5であり;AとBの間、BとDの間の結合は、二重結合であっても単結合であってもよいが、同時に二重結合であることはできず;A、B、およびDは、独立してC、O、N、およびSを表し、A、B、およびDの少なくとも1つはヘテロ原子であり;
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
A、BおよびDの要素に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つまたは3つの置換基を表し;ならびに
nの値に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2~6個の置換基を表す]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0067】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(III)を有する化合物であって、式中、Rが、
【化17】

である化合物に関する。
【0068】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(IV):
【化18】

[式中、n=1~5であり;
は、アミノ、ヒドロキシル、およびそれらの誘導体、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく;
およびRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよく;
またはRおよびRは、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
以下に指定されるAおよびBの要素に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルオプションからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、1つまたは2つの置換基を表し;
AおよびBは、独立してCR、N、またはNRを表し、RおよびRは、独立して水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルを表し、そのそれぞれが置換されていてもよく;
nの値に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2~6個の置換基を表し;ならびに
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよい]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0069】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(IV)を有する化合物であって、式中、Rが、
【化19】

である化合物に関する。
【0070】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(IV)を有する化合物であって、式中、Rは、
【化20】

であり;Aは炭素(C)であり;Bは窒素(N)であり;R、R、およびRはすべて水素を表し、ならびにRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、エステル、アミド、およびそれらの誘導体、ならびにアシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群より独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成する、化合物に関する。
【0071】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(IV)を有する化合物であって、式中、Rが、
【化21】

である化合物に関する。
【0072】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(IV)を有する化合物であって、式中、Rが、
【化22】

であり;および
が、
【化23】

である化合物に関する。
【0073】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(I)を有する化合物であって、
【化24】

である化合物に関する。
【0074】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、式(I)を有する化合物であって、
【化25-1】

【化25-2】

【化25-3】

【化25-4】

【化25-5】

【化25-6】

【化25-7】

【化25-8】

【化25-9】

【化25-10】

【化25-11】

【化25-12】

【化25-13】

【化25-14】

【化25-15】

【化25-16】

【化25-17】

【化25-18】

【化25-19】

【化25-20】

【化25-21】

【化25-22】

【化25-23】

【化25-24】

である化合物に関する。
【0075】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、本明細書に開示される1つ以上の化合物またはその薬学的に許容される塩を、1つ以上の希釈剤、賦形剤または担体と共に含む医薬組成物に関する。
【0076】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明はキナーゼ阻害剤に関し、ここで、キナーゼは、FLT3、MNK1/2、JAK1/2/3、Limk1/2、様々なCDK、Haspin、ROCK1/2、TOPK、LRRK2、GSK3a/3b、RSK1-4、ERK、P70S6K、AKT、PI3K、p38、PKC、PKA、FGFR1-4、VEGFR1-3、ALK、AXL、LIMK1/2、Aurora A/B、ABL1、AKT、CSF1R、CSNK1D、DCAMKL1、CSNK1G2、EPHA2、ERBB2、IKKα、IKKβ、JNK1/2/3、MARK3、MEK1/2、MET、MLK1、PAK1/2/4、PDGFRa/b、PIM1/2/3、PLK1/2/3/4、PRKCE、PRKX、RET、TAOK2、TRKA/B/C、ULK2、および受容体相互作用プロテインキナーゼ4(RIPK4)からなる群より選択される。
【0077】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、炎症、癌、ウイルスおよび細菌感染、胃腸障害、眼疾患、神経障害、心血管障害および免疫障害を含む、キナーゼおよび/またはヒストンデメチラーゼによって媒介される疾患を治療する方法であって、本明細書に開示される1つ以上の化合物の治療有効量、および1つ以上の担体、希釈剤、または賦形剤を、前記癌の緩和を必要とする患者に投与する工程を含む方法に関する。
【0078】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、炎症、癌、ウイルスおよび細菌感染、胃腸障害、眼疾患、神経障害、心血管障害および免疫障害を含む、キナーゼおよびヒストンデメチラーゼによって媒介される疾患を治療する方法であって、本明細書に開示される化合物の治療有効量を、同じまたは異なる作用機構の1つ以上の他の化合物、および1つ以上の担体、希釈剤、または賦形剤と組み合わせて、前記癌の緩和を必要とする患者に投与する工程を含む方法に関する。
【0079】
いくつかの他の例示的な実施形態では、本発明は、本明細書に開示される1つ以上の化合物を含む、小分子または生物学的コンジュゲートのいずれかである薬物コンジュゲートであって、細胞型または組織型の標的化を付与するか、または化合物の作用と相乗作用する別の経路を標的とする、薬物コンジュゲートに関する。
【0080】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、本明細書に開示される1つ以上の化合物を含む、小分子または生物学的コンジュゲートのいずれかである薬物コンジュゲートであって、水溶性または低いクリアランスを付与する薬物コンジュゲートに関する。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、本明細書に開示される1つ以上の化合物、およびユビキチンリガーゼ/プロテオソーム分解系を含むがこれらに限定されない系を介して標的タンパク質の分解を補助する部分を含む薬物コンジュゲートに関する。
【0082】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、本明細書に開示される1つ以上の化合物のナノ粒子を、1つ以上の希釈剤、賦形剤または担体と共に含む医薬組成物に関する。
【0083】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、本明細書に開示される1つ以上の化合物を含むプロドラッグであって、プロドラッグ部分が、胃腸または血液中または組織中または癌特異的などの特定の位置で除去される、プロドラッグに関する。
【0084】
いくつかの例示的な実施形態では、本発明は、特定の代謝ホットスポットが重水素またはフッ素などの基で修飾されている、本明細書に開示される化合物の類似体に関する。
【0085】
さらに、本明細書に記載の化合物は、疼痛、悪心、嘔吐などを軽減するために投与される化合物などの、癌の他の症状を治療するために投与される他の化合物と組み合わせて使用し得ることが認識される。
【0086】
以下の非限定的な例示的実施形態は、本発明をさらに説明するために本明細書に含まれる。これらの例示的な実施形態は、いかなる意味でも本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。これらの例示的な実施形態の多数の変形が本明細書で企図されることも理解されるべきである。
【0087】
実験項および特性評価:
多成分反応の一般的な手順:10
方法A:無水エタノール3mL中のアミン(1mmol)とアルデヒド(1mmol)の混合物を2時間還流した後、反応混合物に環状ケトンまたはアセトアルデヒド(2.1mmol)を添加した。触媒量の濃塩酸を添加し、反応物を6~12時間還流し続けた。反応混合物を濃縮し、DCM(50mL)に溶解し、ブライン溶液で洗浄した(20mLX2)。有機層を乾燥させ(NaSO)、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(ジクロロメタン:メタノール(99:01から80:20))によって精製して、所望の環化化合物を得た。
【0088】
方法B:アセトニトリル3mL中のアミン(1mmol)とアルデヒド(1mmol)の混合物を2時間還流した。反応混合物を室温まで冷却させた後、アルケン(2mmol)およびY(OTf)(30mol%)を添加した。反応物を一晩還流し続けた。反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(ジクロロメタン:メタノール(99:01))で精製して、所望の環化化合物を得た。
【0089】
方法C:ヨウ素(10mol%)の存在下でのテトラヒドロフラン6mL中のアミン(1mmol)、アルデヒド(1mmol)および環状ケトン(2mmol)の混合物を6~12時間還流した。反応の完了後、反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン(80:20)またはジクロロメタン:メタノール(99:01))によって精製して、所望の環化化合物を得た。(注:時に生成物が沈殿することがあり、これをろ過し、無水エタノールで洗浄し、カラムクロマトグラフィによってさらに精製した)。
【0090】
キナーゼアッセイ:HotSpotキナーゼスクリーニングアッセイ(Reaction Biology)を使用して、キナーゼ/阻害剤相互作用を測定した。キナーゼと基質を、20mM HEPES pH7.5、10mM MgCl、1mM EGTA、0.02%Brij35、0.02mg/mL BSA、0.1mM NaVO、2mM DTTおよび1%DMSOを含む緩衝液中で混合した。次に、単回用量(500nM)の化合物を各反応混合物に添加した。20分間のインキュベーション後、ATP(Sigma)および[γ-33P]ATP(Perkin Elmer)を室温でさらに2時間、最終合計濃度100μMで添加し、続いてP81イオン交換セルロースクロマトグラフィ紙(Whatman、Inc.)上にスポットした。フィルタ紙を0.75%リン酸で洗浄して、組み込まれていないATPを除去した。Prism 5(GraphPad)を使用して、各キナーゼ/阻害剤の対について、キナーゼ反応を含むビヒクル(DMSO)の残存キナーゼ活性の割合を計算した。
【0091】
LSD1アッセイ:
LSD1アッセイキットを使用して、精製LSD1酵素のLSD1活性を測定した。96ウェルプレートに、LSD1緩衝液、10uMヒストンH3(1-21)K4me2ペプチド、および試験化合物またはDMSO対照を添加した。LSD1酵素で反応を開始させた。室温で30分間インキュベートした後、ペルオキシダーゼおよびAmplex Red試薬を添加し、プレートリーダを使用して5分後に蛍光(λex=530±13nm、λem=590±18nm)を測定する。阻害率は、阻害剤の存在下での蛍光強度をDMSO対照で除し、100%を乗じて計算する。
【0092】
IC50増殖アッセイ
細胞株および初代細胞を、処理の前の午後に96ウェルプレートに播種した。約18時間後、化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)、次に増殖培地で半連続希釈し、細胞に添加した。プレートを72時間インキュベートした後、Alamar Blue(Life Technologies,Carlsbad,CA)を添加した。37℃でさらに4時間インキュベートした後、Bio-Tek Synergy HTプレートリーダ(Bio-Tek,Winooski,VT)を使用してプレートを読み取った。GraphPad Prism Software(Graphpad,La Jolla,CA)を使用してデータを分析し、グラフ化した。
【0093】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数1】
【0094】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数2】
【0095】
4-(8,9-ジヒドロ-3H-シクロブタ[c]ピロロ[3,2-f]キノリン-7-イル)フェノール
【数3】
【0096】
4-(3,8,9,10-テトラヒドロシクロペンタ[c]ピロロ[3,2-f]キノリン-7-イル)フェノール
【数4】
【0097】
4-(9-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数5】
【0098】
2,6-ジブロモ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数6】
【0099】
7-(4-ブロモフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数7】
【0100】
4-(9-メチル-3H-ピロロ[3,2-f]キノリン-7-イル)フェノール
【数8】
【0101】
7-(3,4,5-トリメトキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数9】
【0102】
4-(9,9-ジメチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数10】
【0103】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゼン-1,2,3-トリオール
【数11】
【0104】
4-(6,7,8,9-テトラヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]フェナントリジン-5-イル)フェノール
【数12】
【0105】
7-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数13】
【0106】
7-(1-メチル-1H-イミダゾール-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数14】
【0107】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゼン-1,3-ジオール
【数15】
【0108】
4-(3,8,9,10,11,12-ヘキサヒドロシクロヘプタ[c]ピロロ[3,2-f]キノリン-7-イル)フェノール
【数16】
【0109】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数17】
【0110】
4-(2,3,4,8-テトラヒドロ-1H-ピロロ[3,2-b]フェナントリジン-5-イル)フェノール
【数18】
【0111】
4-(2,3,4,8-テトラヒドロ-1H-ピロロ[3,2-b]フェナントリジン-5-イル)フェノール
【数19】
【0112】
2,2’-((4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェニル)アザンジイル)ジエタノール
【数20】
【0113】
2-フルオロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数21】
【0114】
7-(ピリジン-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数22】
【0115】
4-(2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-インドロ[3,2-a]フェナントリジン-5-イル)フェノール
【数23】
【0116】
4-(3-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数24】
【0117】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ピリジン-2-オール
【数25】
【0118】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)アニリン
【数26】
【0119】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ピリジン-2-オール
【数27】
【0120】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロフロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数28】
【0121】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロチエノ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数29】
【0122】
2,6-ジフルオロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数30】
【0123】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-
イル)アニリン
【数31】
【0124】
2,6-ジフルオロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール 方法A:
【数32】
【0125】
2-メチル-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数33】
【0126】
2-クロロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数34】
【0127】
7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-9-カルボニトリル
【数35】
【0128】
4-(1,2,4,9-テトラヒドロピラノ[3,4-c]ピロロ[3,2-f]キノリン-5-イル)フェノール
【数36】
【0129】
6-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ピリジン-3-オール
【数37】
【0130】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)安息香酸
【数38】
【0131】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゼン-1,3-ジオール
【数39】
【0132】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ピリジン-2-アミン
【数40】
【0133】
7-(ピリミジン-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数41】
【0134】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)チアゾール-2-アミン
【数42】
【0135】
2-フルオロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数43】
【0136】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)チアゾール-2-アミン
【数44】
【0137】
2-ヒドロキシ-5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)安息香酸
【数45】
【0138】
メチル2-ヒドロキシ-5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)安息香酸メチル
【数46】
【0139】
3-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ピリジン-2(1H)-オン
【数47】
【0140】
2-ヒドロキシ-5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)安息香酸メチル
【数48】
【0141】
2-(7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-9-イル)イソインドリン-1,3-ジオン12.11
【数49】
【0142】
ベンジル(7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ
[3,2-a]フェナントリジン-9-イル)カルバマート
【数50】
【0143】
7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-9-オール
【数51】
【0144】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)フェノール
【数52】
【0145】
3-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数53】
【0146】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ピリミジン-2-アミン
【数54】
【0147】
2-((ジメチルアミノ)メチル)-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数55】
【0148】
2,6-ジヨード-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数56】
【0149】
3-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数57】
【0150】
3-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ピリジン-2(1H)-オン
【数58】
【0151】
ベンジル(7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-イル)カルバマート
【数59】
【0152】
7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-オール
【数60】
【0153】
2-(7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
【数61】
【0154】
2-クロロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナント
リジン-7-イル)フェノール
【数62】
【0155】
4-(1-ブロモ-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール 方法A:
【数63】
【0156】
7-(6-クロロピリジン-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数64】
【0157】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノール
【数65】
【0158】
2-メトキシ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数66】
【0159】
3-フルオロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数67】
【0160】
4-(9-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数68】
【0161】
4-(3,8,9,10-テトラヒドロシクロペンタ[c]ピラゾロ[4,3-f]キノリン-7-イル)フェノール
【数69】
【0162】
7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-カルボニトリル
【数70】
【0163】
2-((ジメチルアミノ)メチル)-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数71】
【0164】
7-(6-フルオロピリジン-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数72】
【0165】
2-ヨード-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数73】
【0166】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)安息香酸
【数74】
【0167】
4-(8,9-ジヒドロ-3H-シクロブタ[c]ピラゾロ[4,3-f]キノリン-7-イル)フェノール
【数75】
【0168】
4-(3,8-ジヒドロ-2H-フロ[3,2-c]ピラゾロ[4,3-f]キノリン-4-イル)フェノール
【数76】
【0169】
7-(1H-インダゾール-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数77】
【0170】
7-(1H-インダゾール-6-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数78】
【0171】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2(3H)-オン
【数79】
【0172】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数80】
【0173】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン
【数81】
【0174】
2-メチル-6-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾ[d]チアゾール
【数82】
【0175】
3,5-ジフルオロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数83】
【0176】
7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-カルボン酸
【数84】
【0177】
5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン
【数85】
【0178】
4-(3,8,10,11-テトラヒドロピラノ[3,4-c]ピラゾロ[4,3-f]キノリン-7-イル)フェノール
【数86】
【0179】
N-(7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-イル)アセトアミド
【数87】
【0180】
4-(6,7,8,9-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-c]フェナントリジン-5-イル)フェノール
【数88】
【0181】
4-(6,7,8,9-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-c]フェナントリジン-5-イル)フェノール
【数89】
【0182】
7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数90】
【0183】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数91】
【0184】
3,5-ジメチル-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)イソオキサゾール
【数92】
【0185】
7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-1-カルボニトリル
【数93】
【0186】
tert-ブチル(6-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)カルバマート
【数94】
【0187】
4-(5-メトキシ-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数95】
【0188】
4-(3-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数96】
【0189】
7-(1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,
3-a]フェナントリジン
【数97】
【0190】
7-(1H-インダゾール-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数98】
【0191】
7-(1H-インドール-2-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数99】
【0192】
7-(1H-インドール-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数100】
【0193】
7-シクロプロピル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数101】
【0194】
2-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)-4H-クロメン-4-オン
【数102】
【0195】
7-(ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数103】
【0196】
7-(1H-インダゾール-5-イル)-1-ヨード-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数104】
【0197】
1-ブロモ-7-(1H-インダゾール-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数105】
【0198】
N-(7-(1H-インダゾール-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-イル)アセトアミド
【数106】
【0199】
7-(1H-インダゾール-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-アミン
【数107】
【0200】
(4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェニル)ボロン酸
【数108】
【0201】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾニトリル
【数109】
【0202】
4-(9-アミノ-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数110】
【0203】
(2-フルオロ-3-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェニル)ボロン酸
【数111】
【0204】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数112】
【0205】
7-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数113】
【0206】
4-(1-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数114】
【0207】
7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-2-カルボン酸メチル
【数115】
【0208】
7-(4-フルオロフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数116】
【0209】
7-(4-フルオロフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数117】
【0210】
7-フェニル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数118】
【0211】
7-フェニル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数119】
【0212】
7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-2-カルボン酸
【数120】
【0213】
7-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数121】
【0214】
7-(4-エチニルフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数122】
【0215】
7-(4-クロロフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ナフト[1,2-e]インダゾール
【数123】
【0216】
7-(4-クロロフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数124】
【0217】
7-(3-フルオロフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数125】
【0218】
7-(3-フルオロフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数126】
【0219】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-8,11-メタノピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール1193
【数127】
【0220】
4-(2-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数128】
【0221】
6-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ピリジン-3-オール
【数129】
【0222】
7-(6-フルオロピリジン-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数130】
【0223】
7-(ピリジン-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数131】
【0224】
7-(2-ブロモフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数132】
【0225】
3-フルオロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数133】
【0226】
2-フルオロ-4-(2-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数134】
【0227】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンズイミドアミドヒドロクロリド
【数135】
【0228】
N-ヒドロキシ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンズイミドアミド
【化26】
【0229】
DMSO(3mL)中のNHOH.HO(1.5当量)の溶液に、KOtBut(3当量)を0℃で緩やかに添加し、懸濁液を30分間撹拌した。この後、4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾニトリル(0.5mmol)を混合物に添加し、反応を室温で4時間継続させた。反応の完了後、冷水を反応混合物に添加し、得られた沈殿物をろ過し、水で洗浄し、乾燥させた。固体をエタノールで再結晶化させ、所望の生成物を得た。
【数136】
【0230】
N-(4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェニル)アセトアミド
【数137】
【0231】
4-(3,8-ジヒドロ-2H-フロ[3,2-c]ピロロ[3,2-f]キノリン-4-イル)フェノール
【数138】
【0232】
4-(3,8-ジヒドロ-2H-フロ[3,2-c]ピロロ[3,2-f]キノリン-4-イル)フェノール
【数139】
【0233】
2-フルオロ-4-(1-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数140】
【0234】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾニトリル
【数141】
【0235】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)安息香酸メチル
【数142】
【0236】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンズアミド
【数143】
【0237】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)安息香酸メチル
【数144】
【0238】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)安息香酸メチル
【数145】
【0239】
N-ヒドロキシ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ベンズイミドアミド
【化27】

以下の1207についての一般的な手順に従って合成される。
【数146】
【0240】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ベンズアミド
【数147】
【0241】
2,3-ジフルオロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数148】
【0242】
2,3-ジフルオロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数149】
【0243】
2-フルオロ-5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾニトリル
【数150】
【0244】
2-フルオロ-5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾニトリル
【数151】
【0245】
3-メトキシ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数152】
【0246】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノール
【数153】
【0247】
2,5-ジフルオロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数154】
【0248】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数155】
【0249】
7-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数156】
【0250】
1-メチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数157】
【0251】
1-メチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数158】
【0252】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェノール
【数159】
【0253】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェノール
【数160】
【0254】
7-(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数161】
【0255】
4-(9-(トリフルオロメチル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数162】
【0256】
4-(9-(トリフルオロメチル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数163】
【0257】
4-(9,9-ジフルオロ-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数164】
【0258】
4-(9,9-ジフルオロ-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数165】
【0259】
8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-カルボン酸エチル
【数166】
【0260】
7-(4-ヒドロキシフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-1-カルボニトリル
【数167】
【0261】
4-(7,8,9,10-テトラヒドロフェナントリジン-6-イル)フェノール
【数168】
【0262】
4-(6,7,8,9-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-c]フェナントリジン-5-イル)フェノール
【数169】
【0263】
4-(3-(2-ヒドロキシエチル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数170】
【0264】
6-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン
【数171】
【0265】
6-(3,8,9,10-テトラヒドロシクロペンタ[c]ピラゾロ[4,3-f]キノリン-7-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン
【数172】
【0266】
N-(4-(2-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)フェニル)メタンスルホンアミド
【数173】
【0267】
N-(4-(3,8,9,10-テトラヒドロシクロペンタ[c]ピロロ[3,2-f]キノリン-7-イル)フェニル)メタンスルホンアミド
【数174】
【0268】
7-(2-アミノベンゾ[d]チアゾール-6-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-1-カルボニトリル
【数175】
【0269】
6-(1-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン
【数176】
【0270】
7-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数177】
【0271】
7-(1H-インダゾール-5-イル)-1-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数178】
【0272】
7-(1H-インダゾール-5-イル)-1,2-ジメチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数179】
【0273】
7-(1H-インダゾール-5-イル)-2-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数180】
【0274】
7-(1H-インダゾール-5-イル)-1-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数181】
【0275】
7-(1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数182】
【0276】
7-(4-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数183】
【0277】
7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン
【数184】
【0278】
7-(5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-7-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数185】
【0279】
7-(6-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数186】
【0280】
7-(1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数187】
【0281】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゼンスルホンアミド
【数188】
【0282】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピロロ[3,2-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゼンスルホンアミド
【数189】
【0283】
7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数190】
【0284】
7-(1-メチル-1H-インダゾール-5-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数191】
【0285】
9-メチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数192】
【0286】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3,8,9,10-テトラヒドロシクロペンタ[c]ピラゾロ[4,3-f]キノリン
【数193】
【0287】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3,8,9,10,11,12-ヘキサヒドロシクロヘプタ[c]ピラゾロ[4,3-f]キノリン
【数194】
【0288】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9-ジヒドロ-3H-シクロブタ[c]ピラゾロ[4,3-f]キノロン
【数195】
【0289】
9-メチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-ピラゾロ[4,3-f]キノリン
【数196】
【0290】
7-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数197】
【0291】
3-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)-1H-ピロール-2-カルボン酸メチル
【数198】
【0292】
2-(4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エタン-1-オール
【数199】
【0293】
7-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数200】
【0294】
7-(1H-イミダゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数201】
【0295】
1-ヨード-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数202】
【0296】
7-(3-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数203】
【0297】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-アミン
【数204】
【0298】
3-メチル-3-(4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)テトラヒドロチオフェン1,1-ジオキシド
【数205】
【0299】
7-(3-(ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数206】
【0300】
7-(1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数207】
【0301】
7-(3-(チオフェン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数208】
【0302】
7-(3-(tert-ブチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数209】
【0303】
4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸
【数210】
【0304】
7-(1-(2-クロロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数211】
【0305】
2,3-ジメチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3,6,8,9,10,11-ヘキサヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-a]フェナントリジン
【数212】
【0306】
5-フルオロ-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数213】
【0307】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-5-オール
【数214】
【0308】
5-ブロモ-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数215】
【0309】
5-クロロ-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数216】
【0310】
4-メチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数217】
【0311】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-a]フェナントリジン
【数218】
【0312】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロイソオキサゾロ[4,5-a]フェナントリジン
【数219】
【0313】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロイソチアゾロ[4,5-a]フェナントリジン
【数220】
【0314】
3-メチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数221】
【0315】
6-(5-フルオロ-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン
【数222】
【0316】
6-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン
【数223】
【0317】
7-(3-イソプロピル-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数224】
【0318】
4-(7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-イル)モルホリン
【数225】
【0319】
6-(3-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン
【数226】
【0320】
7-(2-アミノベンゾ[d]チアゾール-6-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-1-カルボン酸メチル
【数227】
【0321】
N-(6-(8,9,10,11-Tテトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アセトアミド
化合物HSD992(93mg、0.25mmol)をDMF(2mL)とトリエチルアミン(2当量)の混合物に溶解し、続いて塩化アセチル(30mg、1.5mmol)を添加した。その後、室温で一晩反応を継続させた。反応の完了後、反応混合物を酢酸エチル(2X20mL)で抽出し、ブライン溶液で洗浄し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィによってジクロロメタン:メタノール(90:10)で精製し、所望の生成物を黄色固体として得た(73mg、70%)。
【数228】
【0322】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-イミダゾ[4,5-a]フェナントリジン
【数229】
【0323】
2-(トリフルオロメチル)-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-イミダゾ[4,5-a]フェナントリジン
【数230】
【0324】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-1-カルボン酸メチル
【数231】
【0325】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-カルボニトリル
【数232】
【0326】
1-メチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-カルボニトリル
【数233】
【0327】
8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-カルボン酸(HSD1251)
【化28】

オフホワイト色の固体(40%)。
【数234】
【0328】
N-シクロプロピル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-カルボキサミド
DMF(2.5mL)中のHSD1251(50mg、0.18mmol)の溶液に、シクロプロピルアミン(0.19mmol)、HOBt(0.18mmol)、EDCl.HCl(0.18mmol)およびDIPEA(0.39mmol)を添加した。反応を室温で12時間継続させ、TLCでモニターした。完了後、反応混合物を酢酸エチルで抽出し、ブライン溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィで精製して、所望の生成物を白色固体として得た(収率70%、39mg)。
【数235】
【0329】
9-メチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-インダゾロ[5,4-c][2,7]ナフチリジン
【数236】
【0330】
6-(9-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-インダゾロ[5,4-c][2,7]ナフチリジン-7-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミン
【数237】
【0331】
N-(7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-イル)アセトアミド
【数238】
【0332】
7-(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-5-フルオロ-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数239】
【0333】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-インダゾロ[5,4-c][2,7]ナフチリジン
この場合、方法Aを用いてtert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシラートを環状ケトンとして使用し、反応物中のHClの存在のためにBoc基をその場で脱保護し、所望の化合物を反応混合物中に沈殿させて、これをろ過し、エタノールで洗浄した。
【数240】
【0334】
5-フルオロ-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-インダゾロ[5,4-c][2,7]ナフチリジン
【数241】
【0335】
N-(4-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-カルボキサミド
DMF(2.5mL)中のHSD1251(50mg、0.18mmol)の溶液に、4-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3-(トリフルオロメチル)アニリン(0.19mmol)、HATU(0.18mmol)、およびDIPEA(0.39mmol)を添加した。反応を室温で12時間継続させ、TLCでモニターした。完了後、反応混合物を酢酸エチルで抽出し、ブライン溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィで精製して、所望の生成物をオフホワイト色の固体として得た(収率50%、47mg)。
【数242】
【0336】
7-(2-アミノベンゾ[d]チアゾール-6-イル)-3H-ピラゾロ[4,3-f]キノリン-9-カルボン酸
【数243】
【0337】
7-(イソキノリン-6-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数244】
【0338】
7-(イソキノリン-8-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数245】
【0339】
7-(イソキノリン-7-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数246】
【0340】
7-(キノリン-2-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数247】
【0341】
7-(イソキノリン-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数248】
【0342】
9-(ピリジン-2-イル)-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-ピラゾロ[4,3-f]キノリン
【数249】
【0343】
7-(キノリン-6-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数250】
【0344】
7-(キノリン-3-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数251】
【0345】
3-クロロ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数252】
【0346】
3-フルオロ-5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数253】
【0347】
7-(イソキノリン-1-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数254】
【0348】
1-メトキシ-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数255】
【0349】
1-メチル-7-(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-カルボニトリル
【数256】
【0350】
7-(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数257】
【0351】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3,8,10,11-テトラヒドロピラゾロ[4,3-f]チオピラノ[3,4-c]キノロン
【数258】
【0352】
1-(7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3,8,10,11-テトラヒドロ-9H-インダゾロ[5,4-c][2,7]ナフチリジン-9-イル)エタン-1-オン
【数259】
【0353】
9-シクロプロピル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-ピラゾロ[4,3-f]キノロン
【数260】
【0354】
4-(3,8,9,10,11,12-ヘキサヒドロシクロヘプタ[c]ピラゾロ[4,3-f]キノリン-7-イル)-2,6-ジヨードフェノール
【数261】
【0355】
7-(4-ヒドロキシ-3,5-ジヨードフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-オール
【数262】
【0356】
2,6-ジブロモ-4-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数263】
【0357】
7-(4-ヒドロキシ-3,5-ジヨードフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-1-カルボニトリル
【数264】
【0358】
2,6-ジヨード-4-(1-メチル-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェノール
【数265】
【0359】
(5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)チオフェン-3-イル)ボロン酸
【数266】
【0360】
N-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル)-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-1-カルボキサミド
【数267】
【0361】
1-メチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-9-アミン
【数268】
【0362】
(2-メトキシ-5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェニル)ボロン酸
【数269】
【0363】
(5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フラン-2-イル)ボロン酸
【数270】
【0364】
5-フルオロ-7-(1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数271】
【0365】
(7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-1-イル)メタノール
化合物HSD1329(100mg)を無水THFに溶解し、アルゴン下でドライアイスアセトンを使用して冷却した。その後、LAH(THF中の1モル溶液、1当量)を滴下し、反応物を室温で一晩撹拌し続けた。冷却状態下で水とTHFの混合物を緩やかに添加することによって反応を終了した。反応混合物をろ過し、フラッシュカラムクロマトグラフィによって精製した。
【数272】
【0366】
1-メチル-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-8,8,9,9,10,10,-d
同じ方法Aを用いて、重水素化(D)シクロヘキサノンをケトンとして使用した。
【数273】
【0367】
5-フルオロ-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-8,8,9,9,10,10,-d
同じ方法Aを用いて、重水素化(D)シクロヘキサノンをケトンとして使用した。
【数274】
【0368】
7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3H-ピラゾロ[4,3-f]キノリン-9-カルボン酸
ケトン基質としてのピルビン酸。
【数275】
【0369】
3,3-ジメチル-5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール-1(3H)-オール
【数276】
【0370】
3,3-ジメチル-6-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール-1(3H)-オール
【数277】
【0371】
(2-メトキシ-3-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-7-イル)フェニル)ボロン酸
【数278】
【0372】
(7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン-5-イル)エタン-1,2-ジアミン
,N,N,トリメチルエタン-1,2-ジアミン(0.5mL)を、DMSO(1mL)に溶解した化合物HSH-1-156(50mg、0.13mmol)と粉末KCO(2当量)の混合物に添加した。反応混合物を圧力チューブ内にて200℃で24時間加熱した。反応の完了後、ジクロロメタン:メタノール(80:20)を溶媒系として使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィによって反応物を精製した。
【数279】
【0373】
5-(ピペリジン-1-イル)-7-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数280】
【0374】
7-(4-フルオロ-3-ニトロフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数281】
【0375】
2-フルオロ-5-(8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ナフト[1,2-e]インダゾール-7-イル)アニリン
化合物HSD1404(100mg)をTHF 5mLに溶解し、アルゴンで15分間パージした。その後、パラジウム(炭素上10%、20mol%)を添加し、水素化のために水素バルーンを6時間使用した。完了後、反応混合物を焼結漏斗でろ過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製した。
【数282】
【0376】
7-(3-フルオロ-4-ニトロフェニル)-8,9,10,11-テトラヒドロ-3H-ピラゾロ[4,3-a]フェナントリジン
【数283】
【0377】
当業者は、上記の特定の実施に対して多数の修正を行い得ることを認識する。実施は、説明されている特定の制限に限定されるべきではない。他の実施も可能であり得る。
【0378】
図面および前述の説明において本発明を詳細に例示および説明してきたが、それらは例示であり、限定的な性格のものではないとみなされるべきであり、特定の実施形態のみを示し、説明していること、および本発明の精神の範囲内であるすべての変更および修正が保護されることが望ましいことが理解される。
【0379】
本発明の方法および組成物の範囲は、以下の特許請求の範囲によって定義されることが意図されている。しかし、本開示は、その精神または範囲から逸脱することなく、具体的に説明および例示されている以外の方法で実施され得ることが理解されなければならない。以下の特許請求の範囲で定義される精神および範囲から逸脱することなく、特許請求の範囲を実施する際に、本明細書に記載の実施形態の様々な代替物を使用し得ることが当業者に理解されるべきである。
【0380】
参考文献:

【手続補正書】
【提出日】2022-10-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式:
【化1】

[式中
は、アミノ、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよく
およびRは、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい6員から8員の環状部分を形成し;
は、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、アシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成し;
以下に指定されるAの要素に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、アシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、1つまたは2つの置換基を表し;
Aは、独立してCR、N、またはNRを表し、RおよびRは、独立して水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルを表し、そのそれぞれが置換されていてもよく;
Bは、Nであり、
nの値に応じて、Rは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、アシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群よりそれぞれ独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2~6個の置換基を表し;ならびに
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アシル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、またはアリールアルキニルであり、そのそれぞれが置換されていてもよい]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
式中、 およびR は、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい6員環状部分を形成し;Aは炭素(C)であり;Bは窒素(N)であり;R、R、およびRはすべて水素を表し、ならびにRは、水素、重水素、ハロ、アジド、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、カルボキシ、アシル、スルホキシル、スルホニル、ホスファート、ホスホリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、およびアリールアルキニルからなる群より独立して選択され、そのそれぞれが置換されていてもよい、2つの置換基を表し;
または2つの置換基が、結合した炭素と一緒になって、置換されていてもよい環状または複素環部分を形成する、請求項に記載の化合物。
【請求項3】
が、
【化2】

であり
が、
【化3】

である、請求項に記載の化合物。
【請求項4】
【化4】

の化合物である、請求項1に記載の化合物。
【外国語明細書】